JP2013243788A - 電界結合型非接触電力伝送システム - Google Patents

電界結合型非接触電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】効率を上げて送電及び受電を行うことができる電界結合型非接触電力伝送システムを提供する。
【解決手段】電界結合型非接触電力伝送システム10は、送電側装置11と受電側装置11とを備える。送電側装置11及び受電側装置11は、電界結合するための電極20,22と、昇圧手段を備えた送電部12と、降圧手段を備えた受電部14と、データ通信を行うためのデータ通信部18と、を備え、送電側装置の電極と受電側装置の電極との間の電界結合によって電気エネルギーが伝送される。少なくとも降圧手段は圧電トランス24を含み、送電側装置のデータ通信部18は、受電側装置のデータ通信部18から受電側装置の受電強度に関する情報を受信し、前記送電部は、この受電強度に関する情報に基づき、電極に印加する電圧の駆動周波数を決定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、非接触で電力を伝送するシステムにおいて、電界結合を利用した電界結合型非接触電力伝送システムに関する。
近年、携帯電話や高機能携帯電話(スマートフォン等)、タブレット端末、可搬型コンピュータ等の携帯機器の使用が増加するにつれて、電力の使用が増え、電池の消耗が激しくなっており、頻繁に充電が必要となっている。
特許文献1では、携帯機器同士での送電及び受電を可能とするものとして、受電ユニットと送電ユニットとを有する非接触電力伝送装置を提案する。
ところで、非接触での電力供給方式としては、特許文献2、3で示されるように、電磁誘導方式、電磁界共鳴方式、電界結合方式の3つの方式が知られており、現在は電磁誘導方式が主流となっている。
電磁誘導方式では、コイル間の電磁誘導結合を用いており、一方のコイルに流す電流によって磁界が作られ、他方のコイルに発生する誘導電流によって電力を伝送する。よって、一方のコイルを通過する磁束が他方のコイルを通る必要があるため、2つの機器の位置決めが厳密になり、位置ずれがあると効率が極端に悪化するという問題がある。
これに対して、電界結合方式は、電圧が印加された電極によって電界が作られ、容量結合によって電力を伝送するため、その位置決めの厳密性が緩和されるという利点がある。
電界結合方式では、電極に高電圧を印加する必要があり、昇圧回路及び降圧回路が必要である。昇圧回路及び降圧回路としては、巻線コイルを用いたインバータトランスや圧電トランスを用いることができる。
特開2006−60910号公報 特開2012−34447号公報 特開2009−296857号公報
しかしながら、昇圧回路及び降圧回路は、各回路固有の共振周波数(固有共振周波数又は固有周波数ともいう)が存在し各回路でそれぞれ異なり、また送電側の昇圧回路と受電側の降圧回路のずれ(距離及び位置)によっても共振周波数が異なってしまう。その結果、効率よく作動させて、電力を伝送することが困難であるという問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、効率を上げて送電及び受電を行うことができる電界結合型非接触電力伝送システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、送電側装置と受電側装置とを備えた電界結合型非接触電力伝送システムであって、
前記送電側装置は、
前記受電側装置と電界結合するための電極と、電極に印加するための電圧を昇圧する昇圧手段とを備えた送電部と、
前記受電側装置とデータ通信を行うためのデータ通信部と、
を備え、
前記受電側装置は、
前記送電側装置と電界結合するための電極と、電極に印加された電圧を降圧する降圧手段とを備えた受電部と、
前記送電側装置とデータ通信を行うためのデータ通信部と、
を備え、
前記送電側装置の電極と前記受電側装置の電極との間の電界結合によって電力が伝送され、
前記送電側装置のデータ通信部は、電力伝送中の受電側装置での受電強度に関する情報を受信し、前記送電部は、この受電強度に関する情報に基づき、電極に印加する電圧の駆動周波数を決定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記送電側装置は、周波数を変化させる掃引を行うことができ、受電側装置のデータ通信部から掃引に応答した受電強度に関する情報を受信することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2の発明において、前記昇圧手段と前記降圧手段との間には、送電側装置の電極と受電側装置の電極の間のキャパシタンスと共にLC共振回路を構成するインダクタンス要素が設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記インダクタンス要素によるインダクタンスが調整可能であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記インダクタンスの調整は、電力伝送中の受電側装置での受電強度に関する情報に基づき行われることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発明において、前記降圧手段及び前記昇圧手段の少なくとも一方は圧電トランスを含むことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発明において、前記降圧手段及び前記昇圧手段の少なくとも一方はインバータトランスを含むことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発明において、前記送電側装置は、前記送電側装置のデータ通信部での受信結果により、受電側装置の有無を判定することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記送電側装置は、周波数を所定周波数量変化させることで行い、時間的に離散的に変化する周波数の掃引を行うことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の発明において、前記送電側装置は、伝送するべき電力が蓄電された二次電池を含み、二次電池の残量に応じて、送電動作を停止することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の発明において、
前記送電側装置または前記受電側装置は、
誘電体基板と、
前記電極の一つを構成し、前記誘電体基板の一方の面上に形成されたメイン導体と、
前記電極の別の電極を構成し、前記誘電体基板の一方の面上に形成され、一部にギャップを有する第1ループ状導体及び前記誘電体基板の他方の面上に形成され、一部にギャップを有し、第1ループ状導体と導通する第2ループ状導体と、
前記データ通信部のデータ通信用コイルを構成し、誘電体基板内で第1ループ状導体と第2ループ状導体との間に配置されたコイル状導体と、
を備える、ことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記送電側装置の電極の一つを構成するメイン導体と、前記受電側装置の電極の一つを構成するメイン導体との間には、メイン導体よりも面積の大きい中間導体が配設されることを特徴とする。
本発明によれば、送電側装置のデータ通信部は、受電側装置の受電強度に関する情報を受信し、送電部は、この受電強度に関する情報に基づき、駆動周波数を決定することにより、昇圧手段及び降圧手段の共振周波数の相違や距離及び位置の変化があっても、効率のよい駆動周波数で電力を伝送することができ、送電側装置から受電側装置へと効率的に送電/受電を行うことができるようになる。
本発明の第1実施形態による電界結合型非接触電力伝送システムを構成する装置のブロック図である。 圧電トランスの斜視図である。 圧電トランスの周波数特性を表す図である。 制御回路のブロック図である。 制御回路のデジタルスイープ回路のブロック図である。 デジタルスイープ回路の一部のブロック図である。 駆動スイッチング信号の掃引波形を表すグラフである。 図5の掃引の説明図である。 掃引途中で周波数の変化率を変えた場合の駆動スイッチング信号の掃引波形を表すグラフである。 図7の掃引の説明図である。 送電及び受電の動作のフローチャートである。 送電側装置と受電側装置を表すブロック図である。 送電側装置の圧電トランスの共振特性と、受電側装置の圧電トランスの共振特性と、駆動周波数との関係を表す説明図である。 本発明の第2実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図である。 本発明の第3実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図である。 本発明の第4実施形態による電界結合型非接触電力伝送システムを構成する装置のブロック図である。 送電側装置の圧電トランスの共振特性と、受電側装置の圧電トランスの共振特性と、LC共振回路の共振特性と、駆動周波数との関係を表す説明図である。 本発明の第5実施形態による電界結合型非接触電力伝送システムを構成する装置のブロック図である。 送電側装置の圧電トランスの共振特性と、受電側装置の圧電トランスの共振特性から、LC共振回路の共振特性と、駆動周波数との関係を表す説明図である。 本発明の第6実施形態によるデジタルスイープ回路のブロック図である。 インターリーブ制御回路のブロック図とそのタイミングチャートである。 第6実施形態による駆動スイッチング信号の掃引波形を表すグラフである。 図20の掃引の説明図である。 本発明の電極とデータ用通信コイルの構造を表す第7実施形態であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は説明断面図である。 本発明の電極とデータ用通信コイルの構造を表す第8実施形態であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は説明断面図である。 本発明の電界結合型非接触電力伝送システムを利用した応用例を表す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態による電界結合型非接触電力伝送システムのブロック図である。
電界結合型非接触電力伝送システム10を構成する装置11は大別して、送電部12と、受電部14と、データ通信部18とを備える。尚、この例では、装置11が携帯機器であるものとして説明する。
送電部12と受電部14は、一対の電極20、22と、圧電トランス24とを共通の構成要素としており、スイッチ16によって送電部12と受電部14のいずれかが選択されるようになっている。スイッチ16は後述の制御回路32により自動でまたは手動で切り換え可能である。
送電部12においては圧電トランス24が昇圧手段として、受電部14においては圧電トランス24が降圧手段として機能する。また、圧電トランス24の出力信号の変化を検出する検出器26を備える。検出器26は、圧電トランス24と容量結合する検出器かまたは漏れ磁束を検出する検出器等で構成することができる。
さらに、送電部12は、駆動回路30と、制御回路32とを備え、受電部14は、ダイオードブリッジからなる整流回路40と、平滑回路42と、DC−DCコンバータ44と、充電制御回路46と、伝送するべき電力を蓄電する二次電池で構成される電源部48と、電源部48への充電を切換える充電スイッチ49とを備える。
データ通信部18は、データ通信用コイル50と、データ通信制御回路52とを備える。
さらに、装置11は、電源スイッチ60を介して給電される負荷62を備える。
送電部12と受電部14とで共通に使用される圧電トランス24は、図2に示すように、厚み方向に分極方向を持つ一次側と長さ方向に分極方向を持つ二次側とを有する圧電材料242からなり、一次側に設けられた一次側電極対244と、二次側に設けられた二次側電極246とを備える。一次側電極対244から一次側に与えられた電気エネルギーを逆圧電効果によって機械的に弾性エネルギーに変換し、弾性エネルギーを二次側の圧電効果によって変換して、二次側電極246から高圧の電気エネルギーを得ることができる。逆に、二次側電極246からの高圧の電気エネルギーを弾性エネルギーに変換し、一次側電極対244から低圧の電気エネルギーを得ることができる。
圧電トランス24の共振周波数は、圧電材料の弾性波伝播速度と圧電トランス24の寸法で決まり、温度、湿度等の環境変動、自己発熱によっても変化し、負荷が変動しても変化し、図3に示すように、無負荷状態から負荷状態になると、昇圧比が小さくなる。
圧電トランス24を駆動する駆動回路30は、例えばパワーMOSFETからなるスイッチング素子300を備える。この例では、4つのスイッチング素子300a〜dからなるフルブリッジ回路が構成される。制御回路32からのスイッチング駆動信号によって、4つのスイッチング素子300a〜dのうち、300a及び300bと、300d及び300cとが交互に開閉するようになっており、このスイッチング動作により電源部48の電圧をDC/DCコンバータ302で変換した直流電圧を正負に交互に変化する信号に変換する。駆動回路32と圧電トランス24との間には、チョークコイルL0とコンデンサC0を設けて、圧電トランス24の入力容量と共に直列共振回路を構成するようにして、圧電トランス24への入力波形を正弦波として高周波成分の低減を図ることができる。
制御回路32は、CPUまたはCPUとCPLDといったロジック回路との組み合わせ、EEPROMといった不揮発性メモリ320、RTC及び/または発振器322を含むことができ、前述のように圧電トランス24を駆動するべく共振周波数を含む周波数範囲の掃引を行うスイッチング駆動信号を出力すると共に、設定の駆動周波数のスイッチング駆動信号を出力する。
図4は、共振周波数を含む周波数範囲の掃引をデジタル的に行うスイッチング駆動信号を出力するための制御回路32の一例を表すブロック図である。
制御回路32は、第1時間T1の計時を行う第1時間タイマ回路330と、第2時間T2の計時を行う第2時間タイマ回路332と、デジタル掃引を行うデジタルスイープ回路334と、デジタルスイープ回路334からの出力を制御する出力制御回路336と、を備える。発振器322からのクロック信号に基づき、第1時間タイマ回路330は第1時間T1オンになる第1信号を生成し、第2時間タイマ回路332は第1時間タイマ回路330と同期して第2時間T2(<T1)でオンオフを繰り返す第2信号を生成し、これらの信号はデジタルスイープ回路334に入力される。
デジタルスイープ回路334は、第1バイナリカウンタ340と、マルチプレクサ342と、デコーダ344と、第2バイナリカウンタ346と、第3時間タイマ回路348と、レジスタ350と、コンパレータ352と、フリップフロップ354と、最大値検出回路360と、を備え、第1時間タイマ回路330からの第1信号によって動作する。
第1バイナリカウンタ340は、発振器322からのクロック信号に基づき計数を行うもので、第2時間タイマ回路332からの第2信号をトリガとして計数を開始する。
第3時間タイマ回路348は、発振器322からのクロック信号に基づき、第3時間T3(<T2<T1)でオンオフを繰り返す第3信号を生成する。第3時間タイマ回路348からの第3信号は、第2バイナリカウンタ346によって、「周波数変更数」として計数される。
第2バイナリカウンタ346の出力は、デコーダ344でデコードされてマルチプレクサ342に入力される。マルチプレクサ342は、デコーダ344によってデコードされた第2バイナリカウンタ346の各周波数変更数にそれぞれ対応する計数値が第1バイナリカウンタ340から出力されると、信号を出力するようになっている(図4C参照)。これにより、周波数変更数に対応した時間間隔の信号が出されるために、周波数変更数に応じた周波数の信号が出されることになり、周波数を変化させることができる。マルチプレクサ342の出力は、フリップフロップ354を通してスイッチング駆動信号となると共に、第1バイナリカウンタ340及び第2バイナリカウンタ346のリセット信号となる。
また、第2バイナリカウンタ346は、決められた所定回数計数すると、計数を停止すると共に、第2時間タイマ回路332からの第2信号によってリセットされる。
こうして、得られたスイッチング駆動信号は、周波数変更数が変化する毎、即ち第3時間T3で、所定周波数Δf分だけ減少された信号を出力し、第2信号の第2時間T2を掃引時間とし、掃引を繰り返し、第1時間T1の経過で掃引を停止する。
第3時間T3を、掃引の途中から変化させたい場合には、コンパレータ352に変更するべき周波数に対応する周波数変更数が設定値として入力される。この周波数変更数は、コンパレータ352により第2バイナリカウンタ346の計数値と比較されて、第2バイナリカウンタ346の計数値が設定値と一致するとレジスタ350が書き換えられて、第3時間タイマ回路348から出力される第3信号の第3時間T3を変更することができる。
以上のように構成される制御回路32によって、図5及び図6に示す周波数を持つ駆動スイッチング信号が出力される。図示の例では、ある共振周波数f0(例えば、200kHz〜500kHz)を持つ圧電トランス24に対して、共振周波数f0を中心としたf1〜f2の周波数範囲で、第3時間T3でΔfずつ変化(減少)させている。第3時間T3=2msとして、1回の掃引は2ms×40=80msとなっている。よって、第2バイナリカウンタ346で計数する周波数変更数の最大値を40程度迄とするとよく、第2時間T2を80ms程度とするとよい。図6に示したように、T2=80msでf1〜f2の周波数範囲に亘り掃引を行っており、T1=2sで掃引と休止を繰り返しており、掃引波形は図5に示したように、近似的に直線的になる。
また、掃引途中で、第3時間T3を2msから4msに変化させると、図7及び図8に示すように、掃引波形が変わり、近似的に折線とすることもできる。また、周波数変更数を設定値にすれば、設定の周波数のスイッチング駆動信号が得られる。
以上のように、圧電トランス24の共振周波数を含む周波数範囲でスイッチング駆動信号の周波数を変化させる掃引を行うことで、周波数範囲の中のいずれかの周波数で圧電トランス24は共振周波数で動作することになる。
検出器26は、圧電トランス24の出力信号の変化を検出するものであり、この検出器26からの電圧検出信号は制御回路32に入力される。
制御回路32は、検出器26からの検出値を取り込むことができ、これが受電時には、受電強度に関する情報となる。
また、制御回路32には、充電制御回路46からの充電信号が入力されると共に、電源スイッチ60がONかOFFかを検知する検知信号が入力される。または、制御回路32は、電源スイッチ60の検知を行う代わりに、受電部14の受電モードとそうでないモードとを識別することができるようになっているとよい。
不揮発性メモリ320は、装置11の識別情報、その他の情報を格納する。識別情報は、相手装置との間で送電及び受電が可能であるか否かを識別できる情報を含み、圧電トランス24の共振周波数に関する情報を含めることもできる。圧電トランス24の共振周波数の情報は、ノミナル値とすることができる。
データ用通信コイル50は、近距離無線通信(NFC)を可能とするコイルとし、送電側及び受電側との間で電磁誘導結合され、例えば、13.56MHzの搬送波の伝送を可能とする。
データ通信制御回路52は、図示しない制御回路と、変調回路と、復調回路と、送受信回路と、を備え、搬送波に対して任意の変調を行い、送電時に、送電側及び受電側の装置との間でデータの通信を行う。
以上の装置11同士で構成される電界結合型非接触電力伝送システム10における送電及び受電の動作を送電側装置11の行う処理として、図9のフローチャートに基づいて説明する。ここでは、図10に示すように、送電側装置11と受電側装置11との間で送電/受電が行われる場合を想定しており、送電側装置11のスイッチ16は送電部12を、受電側装置11のスイッチ16は受電部14を選択するように切り換えられている。
送電側装置11は、第1時間T1に亘り周波数掃引を行う(ステップS10)。周波数掃引を行いながら、受電側装置11の制御回路32は、検出器26からの検出値を取り込む。送電側装置11は、受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いてデータ通信を行い、受電側装置11の制御回路32から受電側装置11の検出器26で検出された検出値を読み出し、検出値が最大となる周波数(周波数変更数)を探索し、最大となる検出値を基準値と比較する(ステップS12)。受電側装置11がセットされていなければ、受電側装置11の検出器26で検出された検出値が基準値よりも小さくなるか、または送電側装置11のデータ通信部18で受信されるデータがないので、その場合にはステップS10に戻り、処理を繰り返す。
受電側装置11がセットされていると判定された場合には、送電側装置11は受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いてデータ通信を行い、受電側装置11の制御回路32から受電側装置11の電源スイッチ60のON/OFFを表すデータを受信して、受電側装置11の電源スイッチ60がONになっているかを判定し(ステップS14)、ONになっている場合には処理を終了する。受電側装置11の電源スイッチ60がONになっており、受電側装置11の負荷への通電中、例えば携帯電話である場合に通話中等に充電を行うと、電池の寿命が短くなるためである。
ステップS14で電源スイッチ60がOFFになっていると判定された場合には、送電側装置11は受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いて受電側装置11の制御回路32の不揮発性メモリ320に格納された識別情報の読み出しを行い、同時に、送電側装置11の不揮発性メモリ320に格納された識別情報の読み出しを行い、相互識別処理を行う(ステップS16)。相互識別処理は、互いの識別情報から送電/受電可能な装置同士であるかどうかの判定を行うものである。送電/受電可能な装置同士でない場合には送電は停止する。
送電/受電可能な装置同士であることが判定されると、次に、駆動する周波数の設定を行う(ステップS18)。そのため、前述のように探索された受電側装置11の検出器26からの検出値が最大値となる共振周波数を駆動周波数fdとして駆動回路30のスイッチング素子300a〜dを駆動する。この決定された駆動周波数は、一般的には送電側装置11の昇圧手段の共振周波数fs、及び受電側装置11の降圧手段の共振周波数frとの間の略中間の周波数となっているものと推定される(図11)。
以上により、圧電トランス24の帯域幅は小さいものの、両方の装置11の共振周波数に近い周波数で動作させることができるため、各装置11の圧電トランス24の昇圧及び降圧を効率的に行うことができ、電極20、20間での容量結合によって、送電側装置11から受電側装置11へと電力が伝送され、送電が行われ(ステップS20)、電源部48の充電が行われる。
さらに、送電側装置11は、受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いてデータ通信を行い、ステップ12と同様に、受電側装置11の制御回路32から受電側装置11の検出器26で検出された検出値を読み出し、基準値と比較する(ステップS22)。途中でセットが外れてしまっている場合には、送電を停止し、一方、ステップS22で大きい場合には、再びステップ14と同様に、受電側装置11の電源スイッチ60がONになっているかを判定し(ステップS24)、ONになっている場合には、充電スイッチ49を切り換えて、充電を停止し(ステップS25)、負荷への送電とする。そして、送電側装置11の制御回路32で受けた充電制御回路46からの信号により電源部48の電池容量を検出し、所定充電率(例えば、50%)を下回ったかどうかを判定する(ステップS26)。下回った場合には、送電側装置11自身の電池容量が不足するために、送電を停止する。
所定充電率以上である場合には、送電側装置11の電源部48の電池容量に余裕があるものとして、ステップS20〜S26を繰り返す。
こうして、圧電トランス24の帯域幅は小さいものの、装置11同士の間で効率的に送電/受電を行うことができるようになる。圧電トランスを使用することにより、軽量化、小型化、薄型化、効率の向上を図ることができ、発熱や高周波ノイズの発生も抑えることができる。
また、各装置11のスイッチ16を夫々切り換えることにより、送電側装置11であった装置を受電側装置に、受電側装置11であった装置を送電側装置に簡単に変更することができる。これによって、携帯機器同士で送電及び受電を行うことができるため、2台以上の携帯機器を携帯している場合には、電池容量が十分な携帯機器から送電して電池容量が不足している携帯機器へ充電することができ、利便性が増すことになる。
但し、本発明は携帯機器同士の送電及び受電に限るものではなく、送電側装置11または受電側装置11を据置装置とすることもでき、その場合には、据置装置は、受電部14または送電部12の少なくとも一部の要素を省略することも可能であり、電源部48は、商用電源、整流回路及びDC−DCコンバータ等で構成することもできる。また、ステップS26の判定も不要である。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図であり、第1実施形態と同一・同様の要素は同一の符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態では、送電側装置11及び受電側装置11共に、昇圧手段及び降圧手段として巻線コイルによるインバータトランス25としている。また、受電部14は、受電電圧を検出する検出器45を備える。
インバータトランス25のインダクタンスと、電極20、22によるキャパシタンスとによって構成されるLC共振回路において、送電側装置11と受電側装置11との距離が異なると、キャパシタンスCが異なるために、その共振周波数が異なってしまうという問題がある。
従って、この実施形態では、送電側装置11は、第1時間T1に亘り周波数掃引を行うときに、受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いてデータ通信を行い、受電側装置11の制御回路32で取り込んだ検出器45からの検出値の情報を受電強度に関する情報を受信し、どの周波数で受電電圧が最大になるかを検出し、これに基づき、駆動周波数を決定することができる。
こうして、装置11同士の間で効率的に送電/受電を行うことができるようになる。また、インバータトランス25は帯域幅が広いために、共振周波数が多少ずれても、効率を保持することができる。
送電側装置11または受電側装置11は、携帯機器であってもよいが据置装置とすることもできる。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図であり、前実施形態と同一・同様の要素は同一の符号を付して、その説明を省略する。
前実施形態では、送電側装置11及び受電側装置11が同じ構成をなしていたが、図13に示したように、送電側装置11及び受電側装置11の一方が圧電トランス24を備え、他方が巻線コイルによるインバータトランス25を備えることも可能である。
図示したように、送電側装置11がインバータトランス25を備え、受電側装置11が圧電トランス24を備える場合、図9のフローチャートにおける駆動周波数の決定において、送電側装置11は周波数の掃引を行うと共に、受電側装置11との間で互いのデータ通信部18を用いてデータ通信を行い、受電側装置11の検出器26からの検出値を読み出し、検出値が最大値となる周波数を駆動周波数として決定する。インバータトランス25の帯域は広いので、圧電トランス24の共振周波数に近い周波数を駆動周波数とすることで、送電側装置から受電側装置へと効率的に送電/受電を行うことができるようになる。
(第4実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図であり、前実施形態と同一・同様の要素は同一の符号を付して、その説明及び図示を省略する。
この実施形態では、第1実施形態に示した装置11に加えて、電極20と圧電トランス24との間に、インダクタンス要素としてのチョークコイルL2を設け、このチョークコイルL2のインダクタンスL2と電極20、22のキャパシタンスCとでLC共振回路を構成している。
LC共振回路は、図15に示すように、送電側装置11の共振周波数fsと、受電側装置11の共振周波数frと、を包絡する共振特性となるように設定されるとよく、駆動周波数fdは、送電側装置11の共振周波数fsと受電側装置11の共振周波数frの略中間周波数となるように、設定する。このようにLC共振回路を構成することによって、伝送効率をさらに向上させることができる。
(第5実施形態)
図16は、本発明の第5実施形態による送電側装置と受電側装置を表すブロック図であり、前実施形態と同一・同様の要素は同一の符号を付して、その説明及び図示を省略する。
この実施形態では、第4実施形態に示した装置11に加えて、受電側装置11の電極20と圧電トランス24との間に、チョークコイルL3と直列に第2チョークコイルL4を設けており、これらコイルL3、L4はインダクタンス要素を構成し、さらに第2チョークコイルL4と並列にスイッチSWを設けている。
スイッチSWが閉となっている状態では、第2チョークコイルL4の両端が短絡されるために、チョークコイルL2、L3のインダクタンスと電極20、22のキャパシタンスCとで構成されるLC共振回路の共振周波数は、
で表される。一方、スイッチSWが開となっている状態では、チョークコイルL2、L3と第2チョークコイルL4と電極20、22のキャパシタンスCとで構成されるLC共振回路の共振周波数は、
で表される。
インダクタンス要素のインダクタンスと、電極20、22によるキャパシタンスとによって構成されるLC共振回路において、送電側装置11と受電側装置11との距離が異なり、または送電側装置11の電極と受電側装置11の電極の配置が変わると、キャパシタンスCが異なるために、その共振周波数が異なってしまい、圧電トランス24の共振周波数からずれてしまう恐れがある。即ち、送電側装置11と受電側装置11との距離が大きくなり、または送電側装置11の電極と受電側装置11の電極との対向配置関係がずれると、キャパシタンスCが小さくなるので、LC共振周波数が高い方にシフトしてしまうが(図17の実線参照)、その場合にスイッチSWを切り換えて第2チョークコイルL4のインダクタンスを追加することで、その共振周波数を低い方へと遷移させて(図17の仮想線参照)、LC共振特性が、送電側装置11の共振周波数fsと、受電側装置11の共振周波数frと、を包絡するように調整することができるようになる。
そのため、受電側装置11において、検出器26からの検出信号を監視し、検出信号が低下した場合に、スイッチSWを切り換えて、共振周波数に近づけるようにする。
図示した例では、1つのスイッチSWのみを備えているが、スイッチSWとコイルの並列回路を複数直列に備えてもよい。制御回路32は、スイッチSWを定期的に切り換えることにより、検出信号が最大になる切換状態を判定し、共振周波数に近づくインダクタンスとなる切換状態を検出して、常に最適な切換状態にするとよい。また、このスイッチSWとコイルの複数の並列回路は、送電側装置11に設けることもでき、受電側装置11の検出器26からの検出信号を、互いのデータ通信部18を用いて受信して、送電側装置11で検出信号が最大となるスイッチSWの切換を行うこともできる。こうして、LC共振回路の共振周波数を調整可能とすることによって、伝送効率をさらに向上させることができる。
(第6実施形態)
図18は、第1実施形態におけるデジタルスイープ回路334を変形した第6実施形態を表す図である。
デジタル掃引では、周波数が離散的に変化するので、共振周波数に必ずしも一致せずに、その近傍の掃引になる可能性がある。周波数の変化量Δfを小さくすれば、共振周波数に一致する可能性が高くなるが、回路が大型化するという問題がある。即ち、単純に周波数の変化量Δfを1/2にすると、前記周波数変更数が2倍になるために、デコーダ及びマルチプレクサ等の構成素子がほぼ2倍必要になり、回路が大型化し、高コストになる。
そのため、この実施形態では、掃引毎に周波数をずらすインターリーブ方式とし、1回の掃引当りの周波数変更数の最大数は第1実施形態の場合と同じにしつつ、実質的に周波数変更数の最大数を2倍にするものであり、デジタルスイープ回路334はインターリーブ制御回路362を備える。
インターリーブ制御回路362は、マルチプレクサ342からの出力をクロック信号に対して、180度位相がずれたタイミングの信号を出力するものであり、具体的には、図19に示すようなインバータ364、フリップフロップ366、368、OR回路370、掃引毎にフリップフロップ366、368からの出力を交互に切り替えるスイッチ372から構成することができる。図中丸印のタイミングでリセット信号がかかる。
第1実施形態における周波数に対して、マルチプレクサ342からの出力を180度位相がずらした信号を出力することで、周波数の変化量をΔf/2となる信号を出力することができ、実質的に周波数変更数を第1実施形態の2倍(図示例で40個→80個)にすることができ(図20、図21参照)、より直線に近い掃引を行うことができる。
共振周波数の探索においては、交互の掃引に亘り最大の検出値を示す周波数を探索してそれを駆動周波数とする。
(第7実施形態)
図22は、本発明の電極20、22とデータ用通信コイル50の構造を表す図である。図22において、誘電体基板70(基板厚0.8mm〜1.6mm)の一方の面の中央部に電極20を構成するメイン導体72が設けられており、その中央が給電点72aとなる。また、誘電体基板70の一方の面のメイン導体72の周りに、ループ状導体74Aが設けられており、誘電体基板70の他方の面にも、ループ状導体74Aと同様のループ状導体74Bが対向して設けられており、これらのループ状導体74Aと74Bとは、誘電体基板70を貫通する接続導体74Cによって互いに導通しており、これらループ状導体74A、74B及び接続導体74Cによって電極22が構成される。ループ状導体74A及びループ状導体74Bには、一部、ループを切り欠いたギャップ74Dが形成される。
これらの導体72、74A、74Bは、銅箔エッチングから形成される。
誘電体基板70内のループ状導体74Aと74Bとの間には、ループ状導体74A、74Bと平行に、データ通信用コイル50を構成するコイル状導体80が埋設される。
また、誘電体基板70の他方の面から所定の距離d(約4〜5mm)離反して磁性体板82と金属遮蔽板84とが配設される。誘電体基板70と磁性体板82との間には任意のスペーサを設ける。
以上の構成により、コイル状導体80は、ループ状導体74Aとループ状導体74Bとによって上下が挟まれており、ループ状導体74Aとループ状導体74Bをグランドとしたときに、コイル状導体80の静電シールドをすることができる。よって、コイル状導体80の電力が大きい場合にも遠方の電界を減衰させることができ、電界が周囲に与える影響を低減することができる。コイル状導体80によって発生する磁界は、第1ループ状導体74A及び74Bに設けたギャップ74Dにより減衰せずに、外部に発生させることができる。
尚、電極22を構成するループ状導体74A、74Bは省略することもできるが、電極22を設けることにより電極20同士の容量を増加させることができる効果がある。
また、磁性体板82によって、コイル状導体80への金属の影響を緩和させ、金属遮蔽板84によって、他の電子部品への高周波高圧電圧の影響を低減させることができる。
(第8実施形態)
図23は、さらに図22に示した構成に加えて、中間電極を構成し、メイン導体72よりも面積が大きい導体板90をメイン導体72から離反して配置したものである。よって、送電/受電時には、送電側装置11の電極20と受電側装置11の電極20との間に中間電極を構成する導体板90が配置されることになるために、送電側装置11の電極20であるメイン導体72に給電された高電圧は、導体板90に容量結合されて、導体板90がさらに受電側装置11の電極20であるメイン導体72に容量結合される。よって、受電側装置11の電極20は、導体板90との間での容量結合が確保されればよいために、その配置の規制がより緩和されて、送電/受電エリアを拡大させることができる。
(応用例)
図24は、本発明の電界結合型非接触電力伝送システムの応用例を示す説明図である。
本発明によれば、携帯機器からの送電も簡単にできるようになるので、これを利用して新たなエネルギー循環システムを構成することが可能になる。
具体的には、電車、バス、電気自動車のような自動車といった交通機関500の利用の際の電子チケット発行要求やコンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケットといった店舗における購買502の際の代金支払いを、蓄電余力のある携帯機器等の装置11を用いて行う。この際に、装置11の送電部12から送電を行う。この送電は、交通機関500の電子チケットまたは購買502の代金の支払いの少なくとも一部に充ててもよいし、または、支払いとは全く分離して、電気エネルギーの寄付としてもよい。電子チケット発行処理、決済処理は、装置11のデータ通信部18を用いたデータ通信によって行う。
送電された電気エネルギーは集められて、2次電池からなる蓄電器504において蓄電されることができる。蓄電器504で蓄電された電気エネルギーは、例えば、学校、劇場といった公共施設506における充電場所に設けられ少なくとも送電部12を備えた装置11から受電部14を備えた装置11へと送電されることで、循環する。
こうした電気エネルギーの循環により新規のビジネスモデルを構築することが可能である。
10 電界結合型非接触電力伝送システム
11 装置(送電側装置及び受電側装置)
12 送電部
14 受電部
18 データ通信部
20、22 電極
24 圧電トランス(昇圧手段、降圧手段)
25 インバータトランス(昇圧手段、降圧手段)
50 データ通信用コイル
70 誘電体基板
72 メイン導体
74A 第1ループ状導体
74B 第2ループ状導体
74D ギャップ
80 コイル状導体
90 導体板(中間導体)
L2、L3、L4 チョークコイル(インダクタンス要素)

Claims (12)

  1. 送電側装置と受電側装置とを備えた電界結合型非接触電力伝送システムであって、
    前記送電側装置は、
    前記受電側装置と電界結合するための電極と、電極に印加するための電圧を昇圧する昇圧手段とを備えた送電部と、
    前記受電側装置とデータ通信を行うためのデータ通信部と、
    を備え、
    前記受電側装置は、
    前記送電側装置と電界結合するための電極と、電極に印加された電圧を降圧する降圧手段とを備えた受電部と、
    前記送電側装置とデータ通信を行うためのデータ通信部と、
    を備え、
    前記送電側装置の電極と前記受電側装置の電極との間の電界結合によって電力が伝送され、
    前記送電側装置のデータ通信部は、電力伝送中の受電側装置での受電強度に関する情報を受信し、前記送電部は、この受電強度に関する情報に基づき、電極に印加する電圧の駆動周波数を決定することを特徴とする電界結合型非接触電力伝送システム。
  2. 前記送電側装置は、周波数を変化させる掃引を行うことができ、受電側装置のデータ通信部から掃引に応答した受電強度に関する情報を受信することを特徴とする請求項1記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  3. 前記昇圧手段と前記降圧手段との間には、送電側装置の電極と受電側装置の電極の間のキャパシタンスと共にLC共振回路を構成するインダクタンス要素が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  4. 前記インダクタンス要素によるインダクタンスが調整可能であることを特徴とする請求項3に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  5. 前記インダクタンスの調整は、電力伝送中の受電側装置での受電強度に関する情報に基づき行われることを特徴とする請求項4記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  6. 前記降圧手段及び前記昇圧手段の少なくとも一方は圧電トランスを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  7. 前記降圧手段及び前記昇圧手段の少なくとも一方はインバータトランスを含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  8. 前記送電側装置は、前記送電側装置のデータ通信部での受信結果により、受電側装置の有無を判定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  9. 前記送電側装置は、周波数を所定周波数量変化させることで行い、時間的に離散的に変化する周波数の掃引を行うことを特徴とする請求項2記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  10. 前記送電側装置は、伝送するべき電力が蓄電された二次電池を含み、二次電池の残量に応じて、送電動作を停止することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  11. 前記送電側装置または前記受電側装置は、
    誘電体基板と、
    前記電極の一つを構成し、前記誘電体基板の一方の面上に形成されたメイン導体と、
    前記電極の別の電極を構成し、前記誘電体基板の一方の面上に形成され、一部にギャップを有する第1ループ状導体及び前記誘電体基板の他方の面上に形成され、一部にギャップを有し、第1ループ状導体と導通する第2ループ状導体と、
    前記データ通信部のデータ通信用コイルを構成し、誘電体基板内で第1ループ状導体と第2ループ状導体との間に配置されたコイル状導体と、
    を備える、ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
  12. 前記送電側装置の電極の一つを構成するメイン導体と、前記受電側装置の電極の一つを構成するメイン導体との間には、メイン導体よりも面積の大きい中間導体が配設されることを特徴とする請求項11記載の電界結合型非接触電力伝送システム。
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