JP2013243078A - Manufacturing method of wire harness - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電線の端部に接続された端子を樹脂からなるハウジングに収容してなるワイヤハーネスの製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a wire harness in which a terminal connected to an end of an electric wire is housed in a housing made of resin.
従来、電線と、電線の端部が挿入される挿入孔が形成された樹脂からなるハウジングと、このハウジングに収容された端子とを備えたワイヤハーネスの製造方法として、このハウジングの挿入孔を、超音波加振によってハウジングの本体部に溶着される樹脂からなる溶着部材によって塞ぐ製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, as a method of manufacturing a wire harness including an electric wire, a housing made of resin in which an insertion hole into which an end portion of the electric wire is inserted, and a terminal accommodated in the housing, A manufacturing method is known in which a welding member made of a resin welded to a main body portion of a housing by ultrasonic vibration is used (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1に記載のワイヤハーネスの製造方法では、超音波振動するホーンに電線を挿通させる孔を形成し、この孔に電線を挿通させた状態で溶着部材の一端にホーンの端面を接触させることにより、溶着部材を加振する。ハウジングの本体部には、溶着部材を嵌合するための凹部が予め形成され、この凹部の底面に溶着部材の先端部が加振されながら押圧されることで、溶着部材の先端部が熱によって溶融し、この溶融した樹脂によってハウジングの挿入孔が気密に封止される。
In the method for manufacturing a wire harness described in
特許文献1に記載のワイヤハーネスの製造方法では、ホーンに電線が挿通された状態で溶着部材を加振するので、ホーンの構造が複雑となると共に、ホーンに電線を挿通させ、かつホーンの端面が溶着部材に当接するようにホーンをセットする作業の工数が増大する。また、ホーンを2部材から構成し、この2部材によって電線を挟んだ状態で溶着部材を加振することも考えられるが、この場合には2部材を組み合わせる作業が新たに発生する。
In the method of manufacturing the wire harness described in
またさらに、電線の太さや溶着部材の大きさ等が異なる複数の機種ごとにホーンを用意しなければならないので、ホーンの作成に要するコストが嵩むと共に、ワイヤハーネスの機種に応じて超音波振動子にホーンを付け替える作業の工数も増大する。 Furthermore, since it is necessary to prepare a horn for each of a plurality of models having different wire thicknesses, welding member sizes, etc., the cost required for creating the horn increases, and an ultrasonic transducer according to the wire harness model. The number of man-hours for replacing the horn increases.
そこで、本発明は、超音波振動するホーンに電線を挿通させることなく、またホーンを複数の部材に分割することなく、ハウジングを構成する複数の樹脂部材を超音波加振による溶着によって一体化することが可能なワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention integrates a plurality of resin members constituting the housing by welding by ultrasonic vibration without inserting an electric wire through the ultrasonically vibrating horn and without dividing the horn into a plurality of members. An object of the present invention is to provide a method of manufacturing a wire harness that can be used.
本発明は、上記課題を解決することを目的として、電線、前記電線の端部に接続された端子、及び前記端子を収容する樹脂からなるハウジングを有するワイヤハーネスの製造方法であって、前記ハウジングは、前記端子を外部に臨ませる開口を有する筒状部を含む本体部材と、前記本体部材に溶着され、前記電線が導出される溶着部材とを一体化してなり、前記本体部材と前記溶着部材とを前記電線の軸線方向に沿って向い合わせて配置する配置工程と、前記本体部材に超音波ホーンを接触させる接触工程と、前記超音波ホーンによる加振によって前記本体部材と前記溶着部材とを溶着させる溶着工程とを有し、前記接触工程は、前記超音波ホーンを前記開口における前記本体部材の開口側端面に接触させる工程であるワイヤハーネスの製造方法を提供する。 In order to solve the above-described problems, the present invention provides a method for manufacturing a wire harness having an electric wire, a terminal connected to an end of the electric wire, and a housing made of a resin that accommodates the terminal. Is formed by integrating a main body member including a cylindrical portion having an opening that exposes the terminal to the outside, and a welding member that is welded to the main body member and from which the electric wire is led out, and the main body member and the welding member Are arranged so as to face each other along the axial direction of the electric wire, a contact step in which an ultrasonic horn is brought into contact with the main body member, and the main body member and the welding member by vibration with the ultrasonic horn. A wire harness that is a step of bringing the ultrasonic horn into contact with the opening-side end surface of the body member in the opening. The law provides.
また、前記本体部材及び前記溶着部材のうち少なくとも一方の部材は、前記電線の軸線方向に沿って突出し、その先端部ほど前記軸線方向に直交する断面における断面積が小さくなる突起を有し、前記配置工程は、前記突起の先端部を前記一方の部材に向かい合う他方の部材に接触させて前記本体部材と前記溶着部材とを配置する工程であるとよい。 In addition, at least one member of the main body member and the welding member has a protrusion that protrudes along the axial direction of the electric wire, and a tip portion thereof has a small cross-sectional area in a cross section orthogonal to the axial direction, The disposing step may be a step of disposing the main body member and the welding member by bringing the tip of the protrusion into contact with the other member facing the one member.
また、前記溶着部材は、前記電線を挿通させる挿通孔が形成された筒状の筒部を有し、前記突起は、前記筒部の一端部及び他端部のうち前記本体部材側の一端部に形成されているとよい。 Further, the welding member has a cylindrical tube portion in which an insertion hole through which the electric wire is inserted is formed, and the protrusion is one end portion on the main body member side among the one end portion and the other end portion of the tube portion. It is good to be formed.
また、前記溶着部材は、前記筒部の前記他端部に前記筒部と一体に形成され、前記筒部の外周側に張り出した基部を有し、前記突起は、前記筒部の前記一端部、及び前記基部の前記本体部材側に形成されているとよい。 In addition, the welding member has a base portion that is integrally formed with the cylindrical portion at the other end portion of the cylindrical portion, and protrudes to the outer peripheral side of the cylindrical portion, and the protrusion is the one end portion of the cylindrical portion. And it is good to be formed in the main body member side of the base.
また、前記溶着部材の前記基部には、前記突起として、前記本体部材側に突出する環状の外周突起部、及び前記外周突起部の内側に形成された環状の内周突起部が形成され、前記外周突起部は、前記内周突起部よりも前記基部からの高さが高く形成されているとよい。 Further, the base of the welding member is formed with an annular outer peripheral protrusion protruding toward the main body member and an annular inner peripheral protrusion formed inside the outer protrusion as the protrusion, It is preferable that the outer peripheral protrusion is formed to have a height higher from the base than the inner peripheral protrusion.
また、前記筒部の前記一端部は、その外周面がテーパ面として形成され、前記本体部材には、前記筒部を収容すると共に前記電線を挿通させる挿通孔が形成され、前記本体部材の前記挿通孔は、その少なくとも一部が前記筒部の前記一端部における前記テーパ面と向かい合うテーパ状に形成されているとよい。 Further, the one end portion of the cylindrical portion has an outer peripheral surface formed as a tapered surface, and the main body member is formed with an insertion hole for accommodating the cylindrical portion and allowing the electric wire to pass therethrough. It is preferable that at least a part of the insertion hole is formed in a tapered shape facing the tapered surface at the one end portion of the cylindrical portion.
また、前記溶着部材は、互いに溶着される複数の部材からなり、前記溶着工程は、前記本体部材及び前記溶着部材を構成する前記複数の部材を共に溶着させて一体化する工程であるとよい。 The welding member may include a plurality of members that are welded together, and the welding step may be a step of welding and integrating the body member and the plurality of members constituting the welding member together.
本発明に係るワイヤハーネスの製造方法によれば、超音波振動するホーンに電線を挿通させることなく、またホーンを複数の部材に分割することなく、ハウジングを構成する複数の樹脂部材を超音波加振による溶着によって一体化することが可能となる。 According to the method for manufacturing a wire harness according to the present invention, a plurality of resin members constituting a housing are ultrasonically applied without passing an electric wire through a horn that vibrates ultrasonically and without dividing the horn into a plurality of members. It can be integrated by welding by vibration.
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る製造方法によって製造されたワイヤハーネス100、及びこのワイヤハーネス100の雌コネクタ1に嵌合される雄コネクタ9を示し、(a)は雌コネクタ1と雄コネクタ9の嵌合前の状態を示す側面図、(b)は雌コネクタ1と雄コネクタ9とが嵌合された状態を示す斜視図である。図2は、複数の電線11の軸線を含む断面における雌コネクタ1の断面図である。
[First Embodiment]
FIG. 1 shows a
このワイヤハーネス100は、例えば車両の走行用の駆動力を発生する駆動源としての電動モータに、駆動電流としての三相交流電流を供給するために用いられる。この場合、ワイヤハーネス100は電動モータとインバータとの間を電気的に接続する。図1及び図2では、ワイヤハーネス100の一方の端部を示している。
This
ワイヤハーネス100は、複数(本実施の形態では3本)の電線11と、複数の電線11のそれぞれの端部に接続された複数の端子12(図2に示す)と、複数の端子12を収容する樹脂からなる雌側ハウジング10を有する雌コネクタ1とを備えている。雌側ハウジング10は、樹脂からなる本体部材2と、同じく樹脂からなる溶着部材3とを一体化して構成されている。図2では、本体部材2と溶着部材3とが融合した境界線を破線で示している。
The
本実施の形態では、本体部材2及び溶着部材3が同一の樹脂材料からなる。この樹脂材料としては、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PA(ポリアミド)等を用いることができる。
In the present embodiment, the
雄コネクタ9は、雌側ハウジング10に嵌合される雄側ハウジング90を有し、この雄側ハウジング90に複数(本実施の形態では3本)の電線91の一端が収容されている。雄側ハウジング90は、例えばインバータやモータ等の機器のケース(図示せず)に雄側ハウジング90を固定するためのフランジ部901と、フランジ部901に対して直交する方向に突出する筒部902と、筒部902の内外を連通させる貫通孔が形成された円筒部903と、筒部902の外方に突出する係合突起904と、フランジ部901の他側(筒部902の反対側)に突出して形成され、電線91が導出される導出部905とを有している。
The
筒部902には、複数の電線91のそれぞれの端部に接続された複数の端子(図示せず)が収容されている。この端子は、雌コネクタ1と雄コネクタ9とが嵌合されたとき、雌コネクタ1の端子12に電気的に接続される。雌コネクタ1の端子と雌コネクタ1の端子12とは、円筒部903の内面に螺合した押付部材906(図1(b)に示す)によって、図略の絶縁部材を介して押し付けられる。
A plurality of terminals (not shown) connected to the respective ends of the plurality of
図2に示すように、本体部材2は、複数の端子12を雌側ハウジング10の外部に臨ませる開口210を有する筒状部21と、筒状部21に連続して、複数の電線11の配列方向(図2の上下方向)における幅が筒状部21よりも小さく形成された小筒部22と、小筒部22の内部にて複数の電線11の一端部を保持する電線保持部23とを一体に有している。
As shown in FIG. 2, the
小筒部22と電線保持部23との間には、雄側ハウジング90の筒部902(図1(a)に示す)を収容する環状の空間が形成されている。小筒部22と電線保持部23とは、後述するリブ24によって連結されている。また、電線保持部23の外周には、雄側ハウジング90の筒部902の内面との間をシールする環状のシール部材41が配置されている。
Between the
筒状部21には、押付部材906を雌側ハウジング10の外部から回転操作可能とする丸孔211が形成されている。また、筒状部21には、雄側ハウジング90の係合突起904に係合して雄側ハウジング90の雌側ハウジング10からの不用意な離脱を抑止する係合部212が形成されている。
The
電線11は、中心導体110と、中心導体110を被覆する絶縁体からなるシース111とを有している。端子12は、加締め部120と、雄コネクタ9の端子に面接触する板状の接続部121とを一体に有している。電線11の先端部では、シース111が除去されて中心導体110が露出し、この露出した中心導体110に加締め部120が加締められている。
The
複数の電線11の軸方向における電線保持部23の一端部には、複数(3つ)の端子12の接続部121を挿通させて各端子12を支持する端子支持部材40が固定されている。端子支持部材40は、図略の係止機構によって電線保持部23に固定されている。
A
また、複数の電線11の軸方向における電線保持部23の他端部には、溶着部材3が溶着によって一体化されている。複数の電線11は、この溶着部材3を介して雌側ハウジング10の外部に導出されている。
Moreover, the
図3は、溶着部材3が溶着される前の本体部材2を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)のB−B線断面における断面斜視図である。
3A and 3B show the
図3(a)に示すように、本体部材2の電線保持部23及び小筒部22は、電線保持部23の外面と小筒部22の内面との間に放射状に形成された複数のリブ24(図3では1つのみ示す)によって連結されている。電線保持部23には、3本の電線11を挿通させる3つの挿通孔230が形成されている。本実施の形態では、挿通孔230が円筒状に形成されている。
As shown in FIG. 3A, the electric
図3(b)に示すように、挿通孔230は、電線11の一端及び端子12の加締め部120を収容する収容空間231と本体部材2の外部とを連通している。挿通孔230の内面は、収容空間231側に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ面230aと、電線11の外径よりも僅かに大きな内径を有する円筒面230cと、テーパ面230a及び円筒面230cの間に形成され、挿通孔230の中心軸線に対して直交する面からなる環状の段差面230bとを含んでいる。円筒面230cは段差面230bの収容空間231側に、テーパ面230aはその反対側(本体部材2の外部側)に、それぞれ形成されている。
As shown in FIG. 3B, the
図4は、本体部材2に溶着される前の溶着部材3を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
4A and 4B show the
溶着部材3は、基部30と、3つの筒部31とを一体に有している。また、溶着部材3には、3つの挿入孔310が設けられている。挿入孔310は、筒部31をその中心軸線に沿って貫通すると共に、基部30を厚さ方向に貫通している。挿入孔310には電線11が挿入される。
The
基部30は、周縁がトラック形状の板部300と、板部300の一方の平面300aの周縁に沿って形成された環状の外周突起部301と、外周突起部301に隣接して外周突起部301の内側に形成された環状の内周突起部302とを有している。外周突起部301及び内周突起部302は、挿入孔310の中心軸に沿って、すなわち電線11の軸線方向に沿って突出し、その先端部ほど電線11の軸線方向に直交する断面における断面積が小さくなるように形成されている。また、内周突起部302は、外周突起部301よりも平面300aからの高さ(挿入孔310の中心軸方向の高さ)が高く形成されている。
The
3つの筒部31は、板部300の平面300aから、平面300aに対して直交する方向に延びるように形成されている。筒部31は、その根元側(基部30側)の円筒部311と、円筒部311に連続して形成された先端側の突起部312とを有して構成されている。突起部312は、挿入孔310の中心軸に沿って、すなわち電線11の軸線方向に沿って突出し、その先端部ほど電線11の軸線方向に直交する断面における断面積が小さくなるように形成されている。
The three
突起部312の先端面312aは、溶着部材3と本体部材2とを電線11に沿って配置したとき、本体部材2の挿通孔230における段差面230bに接触する。つまり、突起部312は、筒部31の本体部材2側の一端部及び基部30側の他端部のうち、本体部材2側の一端部に形成されている。
The
また、筒部31における突起部312は、溶着部材3と本体部材2とを組み合わせたとき、本体部材2の挿通孔230に収容され、外周面312bが挿通孔230のテーパ面230aに向かい合う。つまり、本体部材2の挿通孔230は、その一部が筒部31の突起部312におけるテーパ面312bと向かい合うテーパ状に形成されている。
Further, when the
また、基部30は、筒部31の他端部において筒部31と一体に、筒部31の外周側に張り出して形成されている。外周突起部301及び内周突起部302は、基部30の本体部材2側に形成されている。
The
外周突起部301及び内周突起部302ならびに突起部312は、本発明における「突起」の一例である。
The outer peripheral protrusion 301, the inner
(ワイヤハーネス100の製造方法)
次に、ワイヤハーネス100の製造方法について説明する。
(Method for manufacturing wire harness 100)
Next, a method for manufacturing the
図5(a)及び(b)は、ワイヤハーネス100の製造工程を示す模式図である。図5(c)は、ワイヤハーネス100の製造工程において、支持台80を表(おもて)面80a側から見た状態を示す模式図である。
FIGS. 5A and 5B are schematic views showing a manufacturing process of the
ワイヤハーネス100の製造工程は、本体部材2と溶着部材3とを電線11の軸線方向に沿って向い合わせて配置する配置工程と、本体部材2に超音波ホーン81を接触させる接触工程と、超音波ホーン81による加振によって本体部材2と溶着部材3とを溶着させる溶着工程とを有している。以下、この各工程について、より詳細に説明する。なお、各工程における作業手順は一例として示すものであり、この作業手順に限定されることはない。
The manufacturing process of the
(配置工程)
配置工程では、3本の電線11を予め溶着部材3の挿通孔230に挿入し、かつ本体部材2の挿通孔230を挿通させ、その一端部に端子12を接続する。次に、端子12を電線保持部23の一端部に固定された端子支持部材40によって本体部材2内に支持する。次に、3本の電線11を支持台80に設けられたスリット部801(図5(c)に示す)内に導入し、溶着部材3を基部30が下側(支持台80の表面80a側)となるように支持台80上に配置する。これにより、基部30の板部300における一方の平面300aの反対側の他方の平面300bが支持台80の表面80aに接触する。
(Arrangement process)
In the arrangement step, the three
次に、図5(a)に示すように、本体部材2と溶着部材3とを電線11の軸線方向に沿って向い合わせ、本体部材2を図中の矢印のように溶着部材3に向けて移動させる。これにより、溶着部材3の筒部31が本体部材2の挿通孔230に挿入され、筒部31の突起部312における先端面312aが挿通孔230における段差面230bに接触し、突起部312のテーパ状の外周面312b(図4に示す)が挿通孔230におけるテーパ面230aに向かい合う。また、溶着部材3の外周突起部301及び内周突起部302が本体部材2の電線保持部23における挿通孔230の開口端面23a(図4に示す)に向かい合う。
Next, as shown in FIG. 5A, the
なお、内周突起部302の先端部を開口端面23aに接触させ、筒部31の先端面312aを挿通孔230における段差面230bに非接触で向い合せるようにしてもよい。また、内周突起部302と開口端面23a、及び先端面312aと段差面230bが共に接触するように各部の寸法を設定してもよい。
Note that the distal end portion of the inner
(接触工程)
接触工程では、超音波ホーン81を本体部材2に向かって移動させ、超音波ホーン81の端面81aを本体部材2における開口210の開口側端面21aに接触させる。本実施の形態では、端面81aが平面状に形成されている。超音波ホーン81は、図略の超音波振動子に機械的に接続され、超音波振動子の振動(超音波振動)を本体部材2に伝達可能である。なお、超音波ホーン81は、超音波振動しない状態で開口側端面21aに接触してもよく、超音波振動しながら開口側端面21aに接触してもよい。また、本実施の形態では、超音波ホーン81が、端面81aの法線方向に、すなわち電線11の軸線方向に沿って往復運動するように微振動する。
(Contact process)
In the contact step, the
(溶着工程)
溶着工程では、超音波ホーン81を振動させながら支持台80に向かって移動させ、本体部材2を押圧しながら加振する。この加振により、溶着部材3と本体部材2との接触部において樹脂材料が過熱されて溶融する。突起部312が溶融した液状の溶融樹脂の一部は、突起部312の外周面312bと挿通孔230のテーパ面230aとの間に流れ込み、他の一部は挿入孔310の内面と電線11の外周面との間に流れ込む。また、外周突起部301及び内周突起部302が溶融した液状の溶融樹脂の一部は、基部30の平面300aと電線保持部23の開口端面23aとの間に流れ込み、他の一部は挿入孔310の内面と電線11の外周面との間に流れ込む。
(Welding process)
In the welding step, the
これら各部に流れ込んだ溶融樹脂は自然冷却によって固化し、本体部材2と溶着部材3とが溶着されると共に、挿入孔310の内面と電線11の外周面との間が気密に封止される。これによって図1及び図2に示すワイヤハーネス100が得られる。
The molten resin that has flowed into these parts is solidified by natural cooling, whereby the
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下に述べる作用及び効果が得られる。
(Operation and effect of the first embodiment)
According to the first embodiment described above, the following operations and effects can be obtained.
(1)超音波ホーン81の平面状の端面81aを本体部材2における開口210の開口側端面21aに接触させるので、例えば特許文献1に記載の製造方法のように、ホーンに電線を挿通させる必要がない。また、電線が導出された側から溶着部材を加振するためにホーンを分割する必要もない。これにより、超音波ホーンの形状が単純なものとなり、超音波ホーンの製造コストを抑えられると共に、ワイヤハーネス100の製造工程における作業工数を抑えることができる。
(1) Since the
(2)超音波ホーン81の平面状の端面81aを本体部材2における開口210の開口側端面21aに接触させるので、電線11の太さや本体部材2及び溶着部材3の大きさがワイヤハーネス100の機種によって異っても、共通の超音波ホーン81を用いて本体部材2を加振することが可能となる。つまり、本体部材2の筒状部21の形状や大きさが変わると、開口側端面21aが超音波ホーン81の端面81aに接触する箇所及び範囲が変化し得るが、その場合でも、本体部材2の開口側端面21aと超音波ホーン81の端面81aとを面接触させ、本体部材2を加振することが可能である。これにより、一つの超音波ホーン81によって複数の機種のワイヤハーネス100を製造することが可能である。
(2) Since the
(3)本体部材2と溶着部材3とは、内周突起部302の先端部と開口端面23a、及び突起部312の先端面312aと段差面230bにおいて接触し、加振によって樹脂材料が溶融する。また、内周突起部302の溶融の進行に伴って、外周突起部301の先端部が開口端面23aに接触し、樹脂材料が溶融する。つまり、これら各部の接触面積は、溶着工程の初期には狭く、樹脂材料の溶融に伴って徐々に拡大する。これにより、加振による発熱をこれらの接触部位に集中させて他の部位における本体部材2又は溶着部材3の損傷を抑制すると共に、加振によって発生する溶融樹脂の量を確保して封止を確実にすることが可能となる。
(3) The
(4)突起部312は、筒部31の先端側に形成されているので、突起部312が溶融した溶融樹脂が挿入孔310の内面に流動し、電線11の外周面と挿入孔310の内面との間が封止される。これにより、電線11に沿って雌側ハウジング10内に水分等が浸入することを防ぐことが可能となる。また、突起部312が溶融した溶融樹脂は、突起部312の外周面312bと挿通孔230のテーパ面230aとの間にも流れ込み、本体部材2と溶着部材3とが、外周面312b及びテーパ面230aの広い面積で溶着する。これにより、本体部材2と溶着部材3とを強固に溶着させることが可能となる。
(4) Since the protruding
(5)溶着部材3は、本体部材2の開口端面23aに向かい合う基部30の平面300aに、外周突起部301及び内周突起部302が形成されているので、これら外周突起部301及び内周突起部302の溶融によって、これら両突起部を有しない場合に比較して、本体部材2と溶着部材3とがより強固に溶着する。
(5) Since the outer peripheral projection 301 and the inner
(6)内周突起部302は外周突起部301よりも高く形成されているので、配置工程において、内周突起部302が本体部材2の開口端面23aに接触し、外周突起部301は開口端面23aに接触しない。このため、溶着工程では、まず内周突起部302の先端部が溶融し、この溶融樹脂が外周突起部301にせき止められる。これにより、溶融樹脂が外周突起部301の外側に流れ出ることが抑制され、溶融樹脂をより確実に本体部材2側に流し込むことが可能となる。
(6) Since the inner
(7)本体部材2の挿通孔230は、その一部が筒部31の突起部312におけるテーパ面312bと向かい合うテーパ状に形成されているので、突起部312を挿通孔230に容易に挿入することが可能であると共に、突起部312の外周面312bと挿通孔230における本体部材2との溶融を良好に行うことができる。すなわち、突起部312の先端面312aと挿通孔230の段差面230bとの接触により溶融した溶融樹脂が突起部312におけるテーパ面312bと挿通孔230のテーパ面230aとの間に流れ込み、本体部材2と溶着部材3とが広い面積で溶着される。
(7) Since a part of the
(第1の実施の形態の変形例)
図6は、第1の実施の形態の変形例に係る溶着部材3を示す上面図である。
(Modification of the first embodiment)
FIG. 6 is a top view showing the
この溶着部材3は、第1部材3Aと第2部材3Bとからなり、第1部材3Aと第2部材3Bとを結合すると、第1の実施の形態に係る溶着部材3と同一の形状となるように構成されている。第1部材3Aと第2部材3Bとが結合された溶着部材3において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
The
第1部材3Aと第2部材3Bとは、3本の電線11の中心軸線を含む仮想面に対して面対称に形成されている。第1部材3Aには、3本の電線11の外径に対応する内径を有する3つの円弧状の溝部310Aが形成され、第2部材3Bには、溝部310Aと同一の内径を有する3つの円弧状の溝部310Bが形成されている。溝部310A及び溝部310Bの内径は、電線11の外径よりもわずかに大きい寸法に設定されている。
The
この溶着部材3を用いたワイヤハーネス100の製造工程では、配置工程において、第1部材3A及び第2部材3Bによって3本の電線11を挟持する。この際、溝部310A及び溝部310Bは、電線11の一部を収容する。この他は、第1の実施の形態について説明したものと共通の製造工程によってワイヤハーネス100を製造する。
In the manufacturing process of the
この変形例によれば、第1部材3A及び第2部材3Bによって3本の電線11を挟持するので、第1の実施の形態に係る製造方法における挿入孔310に電線11を挿入する作業が不要となる。これにより、ワイヤハーネス100の製造工程をさらに簡略化することが可能となる。
According to this modification, since the three
なお、第1部材3A及び第2部材3Bは、溶着工程における溶融樹脂が第1部材3Aと第2部材3Bとの対向面間に流入することにより溶着され、一体化される。
The
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図7から図11を参照して説明する。これらの図において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In these drawings, components having the same functions as those described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and redundant description thereof is omitted.
図7は、本実施の形態に係る雌コネクタ1を示し、(a)は開口側端面21a側から見た正面図、(b)は複数の電線11の軸線を含む断面における断面図である。図8は、本実施の形態に係る本体部材2を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)のD−D線断面における断面斜視図、(c)は(a)のE矢視図である。なお、図7(a)では、端子支持部材40の図示を省略してその奥側を示している。
7A and 7B show the
本実施の形態に係る雌側ハウジング10は、第1の実施の形態に係る溶着部材3に替えて、本体部材2に第1溶着部材5及び第2溶着部材6が溶着されている。つまり、本実施の形態では、雌側ハウジング10が、本体部材2と、第1溶着部材5及び第2溶着部材6とを一体化して構成されている。本体部材2、第1溶着部材5、及び第2溶着部材6は、同一の樹脂材料からなる。
In the
本実施の形態に係る本体部材2は、電線11を挿通させる挿通孔232が、端子12の加締め部120及び接続部121を挿通させることが可能な大きさに形成されている。この挿通孔232は、長方形状の角孔として形成されている。また、電線保持部23には、開口端面23aに対して直交する方向に突出する環状の鍔部233が形成されている。
In the
図9は、第2溶着部材6を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)と異なる方向から見た斜視図、(c)は(a)のF−F線断面図である。
FIG. 9 shows the
第2溶着部材6は、周縁がトラック形状の板部60と、板部60の一方の平面60aの周縁に沿って形成された環状の突起部61とを一体に有している。板部60には、平面60aからその裏側における他方の平面60bに至る3つの挿通孔601が互いに平行に形成されている。平面60aは、挿通孔601の開口の周辺部が、板部60の厚さ方向に窪んでいる。
The
挿通孔601の内面は、大径の円筒面601aと、円筒面601aよりも内径が小さい小径の円筒面601dと、円筒面601aに連続して形成され、円筒面601d側に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ面601bと、テーパ面601bにおける円筒面601d側の端部と円筒面601dとの間に形成された段差面601cとを含んでいる。円筒面601aは平面60b側に、円筒面601dは平面60a側に、それぞれ形成されている。段差面601cは、挿通孔601の径方向に平行な円環状の面として形成されている。
The inner surface of the
図10は、第1溶着部材5を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のG−G線断面図である。
10A and 10B show the
第1溶着部材5は、基部50と、3つの筒部51とを一体に有している。第1溶着部材5には、3つの筒部51をその中心軸線に沿って貫通すると共に基部50を厚さ方向に貫通し、3本の電線11がそれぞれ挿入される3つの挿入孔510が設けられている。
The
基部50は、周縁がトラック形状の板部500と、板部500の一方の平面500aの周縁に沿って形成された環状の外周突起部501と、外周突起部501に隣接して外周突起部501の内側に形成された環状の内周突起部502とを有している。
The
外周突起部501及び内周突起部502は、挿入孔510の中心軸に沿って、すなわち電線11の軸線方向に沿って突出し、その先端部ほど電線11の軸線方向に直交する断面における断面積が小さくなるように形成されている。また、内周突起部502は、外周突起部501よりも平面500aからの高さが高く形成されている。
The outer
3つの筒部51は、板部500の平面500aから、平面500aに対して直交する方向に延びるように形成されている。筒部51は、その根元側(基部50側)の第1円筒部511と、第1円筒部511の一端に形成され、筒部51の先端側に向かうに連れて外径が小さくなるテーパ部512と、テーパ部512の小径側の一端に形成され、テーパ部512よりも薄肉に形成された第2円筒部513と、第2円筒部513の外周面に形成され、第2円筒部513の外周方向に突出する環板状の鍔部514とを一体に有して構成されている。
The three
挿入孔510は、基部50側の大径部510a、及び筒部51側の小径部510bからなる。小径部510bの内径は、電線11の外径よりもわずかに大きく形成されている。大径部510aの内径は、小径部510bよりも大きく形成されている。大径部510aと小径部510bとの境界は、第1円筒部511の内側に位置している。
The
外周突起部501及び内周突起部502は、本発明における「突起」の一例である。
The outer
図11(a)及び(b)は、本実施の形態に係るワイヤハーネス100の製造工程を示す模式図である。
FIGS. 11A and 11B are schematic views showing a manufacturing process of the
本実施の形態に係るワイヤハーネス100の製造工程は、第1の実施の形態と同様に、配置工程、接触工程、及び溶着工程を有するが、配置工程の作業内容が第1の実施の形態とは異なっている。即ち、本実施の形態に係る配置工程では、本体部材2と、第1溶着部材5と、第2溶着部材6とを電線11の軸線方向に沿って向い合わせて配置する。また、本体部材2は、挿通孔232が端子12を挿通させることが可能な大きさに形成されているので、電線11の端部に端子12を接続した後に、端子12を挿通孔232に開口端面23a側から挿通させることが可能である。
The manufacturing process of the
この配置工程において、第2溶着部材6は、本体部材2の鍔部233の内面233a及び電線保持部23の開口端面23aによって形成される収容空間に収容される。第2溶着部材6は、平面60aが開口端面23aに向かい合うように収容空間内に配置され、第2溶着部材6の突起部61は、その先端部が開口端面23aに接触する。
In this arrangement step, the
また、第1溶着部材5は、筒部51が第2溶着部材6の挿通孔601に収容され、平面500aが第2溶着部材6の平面60bに向かい合うように配置される。筒部51の鍔部514は段差面601cに接触し、第2円筒部513の先端側の一部は円筒面601dを通過して平面60a側に突出する。外周突起部501及び内周突起部502は、第2溶着部材6の板部60における平面60bに向かい合う。
Further, the
接触工程では、第1の実施の形態と同様に、本体部材2の開口側端面21aに超音波ホーン81の端面81aを接触させる。
In the contact step, the
溶着工程では、筒部51の鍔部514及び第2円筒部513の一部が溶融して溶融樹脂となり、この溶融樹脂の一部が電線11の外周面と小径部510bの内面との間に流入し、他の一部がテーパ部512の外周面とテーパ面601bとの間に流入する。これにより、電線11の外周面と第1溶着部材5の挿入孔510との間、及び第1溶着部材5の筒部51の外周面と第2溶着部材6の挿通孔601の内面との間が気密に封止される。
In the welding step, a part of the
また、溶着工程では、第2溶着部材6の突起部61が溶融して溶融樹脂となり、この溶融樹脂が平面60aと開口端面23aとの間に拡がって、本体部材2と第2溶着部材6とが溶着される。また、この溶融樹脂は板部60の周面と鍔部223の内面233aとの間にも流入し、本体部材2と第2溶着部材6との間が気密に封止される。
In the welding process, the
本実施の形態によれば、本体部材2に端子12を挿通可能な挿通孔232を形成しても、この挿通孔232が第2溶着部材6によって塞がれるため、雌側ハウジング10の気密性を保つことが可能となる。
According to the present embodiment, even if the
また、例えば挿通孔232と電線11との間に溶融樹脂を流し込むことによって挿通孔232を塞ぐ場合には、多くの溶融樹脂が必要となるため、溶着工程における加振時間が長くなり、本体部材2と超音波ホーン81との接触部や筒状部21と小筒部22との境界部等において意図しない溶融が発生しやすくなる。しかし、本実施の形態によれば、突起部61を溶融させて第2溶着部材6を本体部材2に溶着することによって挿通孔232を塞ぐので、必要な溶融樹脂の量を低減することができ、溶着工程における加振時間を削減し、本体部材2の破損を回避することが可能となる。また、この加振時間の削減により、ワイヤハーネス100の製造に要する時間を短縮することが可能となる。
In addition, for example, when the
(第2の実施の形態の変形例)
図12(a)は、第2の実施の形態の変形例に係る第2溶着部材6を示す上面図である。図12(b)は、第2の実施の形態の変形例に係る第1溶着部材5を示す上面図である。
(Modification of the second embodiment)
FIG. 12A is a top view showing a
この変形例に係る第2溶着部材6は、第1部材6Aと第2部材6Bとからなり、第1部材6Aと第2部材6Bとを結合すると、第1の実施の形態に係る第2溶着部材6と同一の形状となるように構成されている。第1部材6Aと第2部材6Bとが結合された状態において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
The
第1部材6Aと第2部材6Bとは、3本の電線11の中心軸線を含む仮想面に対して面対称に形成されている。第1部材6Aには、3本の電線11の外径に対応する内径を有する3つの円弧状の溝部601Aが形成され、第2部材6Bには、溝部601Aと同一の内径を有する3つの円弧状の溝部601Bが形成されている。溝部601A及び溝部601Bの内径は、電線11の外径よりもわずかに大きい寸法に設定されている。
The
また、この変形例に係る第1溶着部材5は、第1部材5Aと第2部材5Bとからなり、第1部材5Aと第2部材5Bとを結合すると、第1の実施の形態に係る第1溶着部材5と同一の形状となるように構成されている。第1部材5Aと第2部材5Bとが結合された状態において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
Moreover, the
第1部材5Aと第2部材5Bとは、3本の電線11の中心軸線を含む仮想面に対して面対称に形成されている。第1部材5Aには、3本の電線11の外径に対応する内径を有する3つの円弧状の溝部510Aが形成され、第2部材5Bには、溝部510Aと同一の内径を有する3つの円弧状の溝部510Bが形成されている。溝部510A及び溝部510Bの内径は、電線11の外径よりもわずかに大きい寸法に設定されている。
The
この変形例に係るワイヤハーネス100の製造工程では、配置工程において、第1部材5A及び第2部材5Bによって3本の電線11を挟持すると共に、第1部材6A及び第2部材6Bによって3本の電線11を挟持する。この他は、第2の実施の形態について説明したものと共通の製造工程によってワイヤハーネス100を製造する。
In the manufacturing process of the
この変形例によれば、第1部材5A及び第2部材5B、ならびに第1部材6A及び第2部材6Bによって3本の電線11を挟持するので、挿通孔601及び挿入孔510に電線11を挿入する作業が不要となる。これにより、ワイヤハーネス100の製造工程をさらに簡略化することが可能となる。
According to this modification, since the three
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。 While the embodiments of the present invention have been described above, the embodiments described above do not limit the invention according to the claims. In addition, it should be noted that not all the combinations of features described in the embodiments are essential to the means for solving the problems of the invention.
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、溶着部材3、第1溶着部材5、及び第2溶着部材6に突起を設けたが、これに限らず、本体部材2に溶着部材3、第1溶着部材5、又は第2溶着部材6に向かって突出する突起を設け、この突起の先端部を溶着部材3、第1溶着部材5、及び第2溶着部材6に接触させてもよい。
Further, the present invention can be appropriately modified and implemented without departing from the spirit of the present invention. For example, in the said 1st and 2nd embodiment, although the
また、上記第1及び第2の実施の形態では、本体部材2と溶着部材3の樹脂材料、及び本体部材2と第1溶着部材5ならびに第2溶着部材6の樹脂材料が同一である場合について説明したが、それぞれの部材の樹脂材料は異なっていてもよい。またさらに、ワイヤハーネス100の用途や電線11の本数等についても特に制限はない。
Moreover, in the said 1st and 2nd embodiment, about the resin material of the
1…雌コネクタ、2…本体部材、3…溶着部材、3A…第1部材、3B…第2部材、5…第1溶着部材、5A…第1部材、5B…第2部材、6…第2溶着部材、6A…第1部材、6B…第2部材、9…雄コネクタ、10…雌側ハウジング、11…電線、12…端子、21…筒状部、21a…開口側端面、22…小筒部、23…電線保持部、23a…開口端面、24…リブ、30…基部、31…筒部、40…端子支持部材、41…シール部材、50…基部、51…筒部、60…板部、60a,60b…平面、61…突起部、80…支持台、80a…表面、81…超音波ホーン、81a…端面、90…雄側ハウジング、91…電線、100…ワイヤハーネス、110…中心導体、111…シース、120…加締め部、121…接続部、210…開口、211…丸孔、212…係合部、223…鍔部、230…挿通孔、230a…テーパ面、230b…段差面、230c…円筒面、231…収容空間、232…挿通孔、233…鍔部、233a…内面、300…板部、300a,300b…平面、301…外周突起部、302…内周突起部、310…挿入孔、310A,310B…溝部、311…円筒部、312…突起部、312a…先端面、312b…外周面、500…板部、500a…平面、501…外周突起部、502…内周突起部、510…挿入孔、510A,510B…溝部、510a…大径部、510b…小径部、511…第1円筒部、512…テーパ部、513…第2円筒部、514…鍔部、601…挿通孔、601A,601B…溝部、601a…円筒面、601b…テーパ面、601c…段差面、601d…円筒面、801…スリット部、901…フランジ部、902…筒部、903…円筒部、904…係合突起、905…導出部、906…押付部材
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ハウジングは、前記端子を外部に臨ませる開口を有する筒状部を含む本体部材と、前記本体部材に溶着され、前記電線が導出される溶着部材とを一体化してなり、
前記本体部材と前記溶着部材とを前記電線の軸線方向に沿って向い合わせて配置する配置工程と、
前記本体部材に超音波ホーンを接触させる接触工程と、
前記超音波ホーンによる加振によって前記本体部材と前記溶着部材とを溶着させる溶着工程とを有し、
前記接触工程は、前記超音波ホーンを前記開口における前記本体部材の開口側端面に接触させる工程である
ワイヤハーネスの製造方法。 An electric wire, a terminal connected to an end of the electric wire, and a method of manufacturing a wire harness having a housing made of a resin that accommodates the terminal,
The housing is formed by integrating a main body member including a cylindrical portion having an opening that exposes the terminal to the outside, and a welding member that is welded to the main body member and from which the electric wire is led out,
An arrangement step of arranging the main body member and the welding member so as to face each other along the axial direction of the electric wire;
Contacting the ultrasonic horn with the body member; and
A welding step of welding the main body member and the welding member by vibration with the ultrasonic horn,
The said contact process is a process of making the said ultrasonic horn contact the opening side end surface of the said main body member in the said opening. The manufacturing method of a wire harness.
前記配置工程は、前記突起の先端部を前記一方の部材に向かい合う他方の部材に接触させて前記本体部材と前記溶着部材とを配置する工程である、
請求項1に記載のワイヤハーネスの製造方法。 At least one member of the main body member and the welding member protrudes along the axial direction of the electric wire, and has a protrusion with a smaller cross-sectional area in a cross section orthogonal to the axial direction at the tip portion thereof,
The placement step is a step of placing the main body member and the welding member by bringing the tip of the protrusion into contact with the other member facing the one member.
The manufacturing method of the wire harness of Claim 1.
前記突起は、前記筒部の一端部及び他端部のうち前記本体部材側の一端部に形成されている、
請求項2に記載のワイヤハーネスの製造方法。 The welding member has a cylindrical tube portion in which an insertion hole for inserting the electric wire is formed,
The protrusion is formed at one end of the cylinder portion on the main body member side among the one end and the other end.
The manufacturing method of the wire harness of Claim 2.
前記突起は、前記筒部の前記一端部、及び前記基部の前記本体部材側に形成されている、
請求項3に記載のワイヤハーネスの製造方法。 The welding member is formed integrally with the cylindrical portion at the other end portion of the cylindrical portion, and has a base portion that protrudes to the outer peripheral side of the cylindrical portion,
The protrusion is formed on the one end portion of the cylindrical portion and the main body member side of the base portion,
The manufacturing method of the wire harness of Claim 3.
請求項4に記載のワイヤハーネスの製造方法。 The base part of the welding member is formed with an annular outer peripheral protrusion part protruding toward the main body member and an annular inner peripheral protrusion part formed on the inner side of the outer peripheral protrusion part as the protrusions. The part is formed to have a height higher than the base part than the inner peripheral protrusion part,
The manufacturing method of the wire harness of Claim 4.
前記本体部材には、前記筒部を収容すると共に前記電線を挿通させる挿通孔が形成され、
前記本体部材の前記挿通孔は、その少なくとも一部が前記筒部の前記一端部における前記テーパ面と向かい合うテーパ状に形成されている、
請求項3乃至5の何れか1項に記載のワイヤハーネスの製造方法。 The one end portion of the cylindrical portion has an outer peripheral surface formed as a tapered surface,
The body member is formed with an insertion hole for accommodating the cylindrical portion and inserting the electric wire,
The insertion hole of the main body member is formed in a tapered shape so that at least a part thereof faces the tapered surface at the one end of the cylindrical portion.
The manufacturing method of the wire harness of any one of Claim 3 thru | or 5.
前記溶着工程は、前記本体部材及び前記溶着部材を構成する前記複数の部材を共に溶着させて一体化する工程である、
請求項1乃至6の何れか1項に記載のワイヤハーネスの製造方法。 The welding member is composed of a plurality of members welded to each other,
The welding step is a step of welding and integrating the plurality of members constituting the main body member and the welding member.
The manufacturing method of the wire harness of any one of Claims 1 thru | or 6.
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