JP2013242461A - 光学フィルムパターン測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトマスクの位置ずれや傾きを測定し、不良品の発生を抑制することを可能とする光学フィルムパターン測定装置を提供する。
【解決手段】位相差フィルムを長手方向に搬送するロールと、撮像カメラと、基準線と、画像処理装置と、を備え、撮像カメラは、前記繰り返して形成される2つのパターンと、前記搬送ロールまたは光学系に組み込まれた前記基準線を撮像するもので、前記画像処理装置は、前記撮像された2つのパターンと基準線に基づいて2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅の差を算出し、且つ、前記2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅を算出した結果、管理値を越えたと判定された場合には、2つのパターン形成に用いられるフォトマスクの位置と傾きを補正する機構に補正量を出力することを特徴とする光学フィルムパターン測定装置。
【選択図】図6

Description

本発明は例えば液晶表示装置で立体表示を行う場合に用いられるパターニング位相差フィルムの幅方向に繰り返して形成される2つのパターンの直線性の判断と2つのパターンの線幅を測定する装置に関するものである。
人間の左目と右目は大人の場合で6センチ前後離れており、それによって同じ物体を見た場合に左右の目が捉える像は微妙にずれている(このずれを「視差」という)。人間はこの左右でわずかに異なる像を脳の中で統合することで、物や空間を立体的に認識している。平面に表示された被写体が立体的に見える3D(立体)映像の原理は、視差を人工的に作り出すことで、見ている人の脳内で立体感や奥行きがあるように錯覚させる。具体的には、左目用の映像と右目用の映像を特殊なカメラでそれぞれ撮影し、専用のめがね(この場合のめがねとは偏光フィルターを用いためがねを指す)を用いたり画面に特殊なフィルター(この場合の特殊なフィルターとは、例えばパターニング位相差フィルムを指す)を施すことによって左右の目ではそれぞれ選択された映像を見ることが出来、立体視することが出来る。以下、上記パターニング位相差フィルムを位相差フィルムと記す。
従来、3次元で画像を表現する技術については種々の試みがなされており、写真、映画、テレビジョン等多くの分野で3次元画像に関する表示方法が研究され、実用化されてきている。3次元画像の表示方式としてはめがね式とめがね無し式とに大別されるが、いずれの方式も両眼視差のある画像を観察者の左右の眼に入力し、立体映像として見ることができる。
めがね式の代表的なものとしては上記偏光フィルターを用いた偏光めがね方式があるが、一般的には2台の投影装置を用いる必要がある等の問題があったが、近年直視型の1つの表示装置にて立体表示を可能とする方法が提唱されている。
図1は偏光めがね方式における立体視の一例の原理を示す図である。立体画像表示装置100は、液晶パネル部101と、この液晶パネル部の表面に取り付けられた位相差フィルム部102とからなる構造を有している。このような構造の立体画像表示装置100は、液晶パネル部101から出た直線偏光の方向を回転させることにより、表示画面の偶数ラインと奇数ラインからの直線偏光を互いに直交するものに変換している。即ち偶数ラインからは液晶パネルからの直線偏光がそのまま射出され、奇数ラインでは位相差フィルム102に設けられ位相差フィルム102aの作用によりこれと直交する直線偏光とされる。
この表示装置の光を互いに直交する偏光方向のめがね103で観測することにより、右眼には右眼用画像の光が入射し、左眼には左眼用画像の光が入射するため、このめがね103で見ることにより、立体画像を見ることが可能となる。
位相差フィルム部102には枠体として機能するガラス等からなる透明支持基体102bが設けられ、この透明支持基体102bの液晶パネル部101側に各帯状の位相差フィルム102aが形成されている。位相差フィルム102aには長手方向を水平方向とする帯状のパターンが形成されており、その帯状の幅は図示しない画素液晶部の画素ピッチと同程度である。即ち、位相差フィルム102aの帯状のパターン数は、画素液晶部の垂直方向の画素数の半分である。
各帯状のパターンは、画素液晶部の画素ピッチで1ライン置きに形成されているため、右眼用の立体画像若しくは左眼用の立体画像のどちらか一方が位相差フィルム102aを通過することにより、その偏光方向が90度回転することになる。一方。位相差フィルム102aを通過しない側の立体画像は、その偏光方向が回転せずにそのまま射出する。
このように、ライン毎で異なる偏光方向に制御され、位相差フィルム102aを通過した時点では、直交する2種類の直線偏光が混在するものとなる。従って、鑑賞者は偏光めがね103をかけ、右眼用の立体画像及び左眼用の立体画像を選択的に両眼で受け取り、立体画像を見ることが出来る。
上記位相差フィルム102aは基材上に形成された配向膜に偏光紫外線(紫外線光源から放射された紫外線を特定の偏光方向の直線偏光に変換する偏光素子を通過させることによって得られる)を照射して配向膜の配向処理を行い、その配向処理された配向膜上に液晶を塗布、配向させる(位相差層を形成する)ことで作製することができる
図2は上記位相差フィルム102aの製造工程の一例を示す図で、位相差フィルム102aは図3に示される製造ラインで製造される。図2(h)は製造された位相差フィルム102aを断面で示す模式図である。一般的に図2に示す製造工程で製造される位相差フィルム102aは矢印10で示す方向に搬送されるフィルム基材1(図2(a))に光配向膜2を塗布、乾燥し(図2(b))、次にフォトマスク3を介して光配向膜2に第一の紫外線露光を行う(図2(c))。この場合光配向膜2と紫外線との間に特定の偏光軸(例えば0度)を有する第一の偏光素子4を設けておく(この紫外線露光は偏光紫外線露光と呼ばれる)。フォトマスク3と第一の紫外線露光によって露光部と未露光部とに分けられ、露光部は配向膜2において第一の特定の配向方向を有する部分がパターン状に配置された第一の光配向膜5となる(図2(d))。次に上記第一の偏光素子4と異なる偏光軸(例えば90度)を有する第二の偏光素子6を介して第二の偏光紫外線露光を行う。この場合、先に第一の紫外線露光された第一の光配向膜5の部分は、既に露光感度が飽和しているため第一の光配向膜5の配向は維持されたまま、フォトマスク3で覆われていた未露光部が第二の紫外線露光によって(図2(e))、第二の光配向膜6として形成される(図2(f))。更にその後、第一の光配向膜5と第二の光配向膜6上に液晶膜7を塗布(図2(g))、配向させることで配向方向が異なる部分15、16を有する位相差フィルム102a(図2(h))が得られる。
特開2012−14064号公報
しかし、上記図2(c)に示す第一の紫外線露光の場合には配向膜2が塗布されたフィルム基材1を搬送させながらフォトマスク3と配向膜2との間にギャップ(プロキシミティギャップ)を設けて露光を行う。この場合、フォトマスク3は固定されているが、何らかの原因で位置がずれたり、傾いてしまった場合には、製造された位相差フィルム102aは不良品となってしまう。
図4、図5はフォトマスク3が傾いてしまった場合の位相差フィルムが不良品となってしまうことを説明するための図で、図4はフォトマスク3の位置ずれや傾きがない場合の正常品の位相差フィルムのパターンを示し、図5はフォトマスク3が斜めに傾いた場合の不良品の位相差フィルム102aのパターンを示す図である。
図4(a)に示すように、フォトマスク3の傾きがない場合には矢印10で示す方向に搬送されるフィルム基材1上に塗布された配向膜2にはフォトマスク3の開口部3aを介して偏光紫外線露光が行われ、その結果、図4(b)に示すようにパターン状に配置された第一の光配向膜5aが得られる。更にフォトマスク3で覆われていた未露光部が第二の紫外線露光によって第二の光配向膜6aが形成される。この場合の第一の光配向膜5aの線幅(A)と第二の光配向膜6aの線幅(B)とは等しい。
一方、図5(a)に示すように、フォトマスク3の位置ずれがある場合には矢印10で示す方向に搬送されるフィルム基材1上に塗布された配向膜2にはフォトマスク3の開口部3bを介して偏光紫外線露光が行われ、その結果、図5(b)に示すようにパターン状に配置された第一の光配向膜5bが得られる。更にフォトマスク3で覆われていた未露光部が第二の紫外線露光によって第二の光配向膜6bが形成される。この場合の第一の光配向膜5bの線幅(C)と第二の光配向膜6bの線幅(D)は等しくないために、不良品となってしまう。
また、第一の光配向膜5と第二の光配向膜6のパターンは、直線性が重要であり、フォトマスク3の位置ずれは直線性を阻害することから位置ずれ発生を抑える必要があった。
本発明は上記問題に鑑みて、作製した光配向膜のパターンを撮像、画像処理を行い、上記フォトマスク3の位置ずれや傾きを測定し、不良品の発生を抑制することを可能とする光学フィルムパターン測定装置を提供することを目的とする。
そこで本発明に係る請求項1に記載の発明は、立体表示を行う場合に用いられるパターニング位相差フィルム(以下、パターニング位相差フィルムを位相差フィルムと称す)の幅方向に繰り返して形成される2つのパターンの直線性の判断と2つの光配向膜パターン(以下、光配向膜パターンをパターンと称す)の線幅を測定する装置であって、
位相差フィルムを長手方向に搬送するロールと、撮像カメラと、基準線と、画像処理装置と、を備え、
撮像カメラは、前記繰り返して形成される2つのパターンと、前記搬送ロールまたは光学系に組み込まれた前記基準線を撮像するもので、
前記画像処理装置は、前記撮像された2つのパターンと基準線に基づいて2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅の差を算出し、且つ、前記2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅を算出した結果、管理値を越えたと判定された場合には、2つのパターン形成に用いられるフォトマスクの位置と傾きを補正する機構に補正量を出力することを特徴とする光学フィルムパターン測定装置。
本発明に係る請求項2に記載の発明は、
前記搬送ロールに組み込まれた基準線は、前記位相差フィルムを搬送するロール面上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムパターン測定装置である。
本発明に係る請求項3に記載の発明は、
前記光学系に組み込まれた基準線は、前記撮像カメラの光軸上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムパターン測定装置である。
本発明に係る請求項4に記載の発明は、
前記基準線は、前記2つのパターンと異なる反射率または分光特性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光学フィルムパターン測定装置である。
本発明に係る光学フィルムパターン測定装置によれば、配向膜に形成した2つのパターンと基準線を撮像カメラで撮像し、撮像した画像からフォトマスクの位置ずれや傾きを測定することが出来、測定した結果、管理値を超えた場合にはフォトマスクの位置ずれや傾きを補正して配向膜に形成した2つのパターンの直線性のずれと、2つのパターン幅の差を品質管理内に保つことが可能となる。
偏光めがね方式における立体視の一例の原理を示す図。 位相差フィルムの製造工程の一例を示す図。 位相差フィルムの製造ラインを示す図。 フォトマスクの位置ずれや傾きがない場合の正常品の位相差フィルムのパターンを示す図。 フォトマスクが斜めに傾いた場合の不良品の位相差フィルムのパターンを示す図。 本発明の光学フィルムパターン測定装置が位相差フィルムの製造工程内に設けられたことを示す図。 本発明に係る撮像カメラを正面から見た図。 本発明に係る基準線の実施形態その1を説明するための模式図。 撮像された2つのパターンと基準線の撮像画像の一例を示す図。 本発明に係る基準線の実施形態その2を説明するための模式図。
本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
図6は本発明の光学フィルムパターン測定装置が位相差フィルムの製造工程内に設けられたことを示す図である。図6に示される位相差フィルムの製造ラインは、上記図3に示される製造ラインと同じ工程から構成されるものであって、矢印41で示す方向に搬送される位相差フィルム40は順に光配向膜の塗布・乾燥部42、第一の紫外線露光部43、第二の紫外線露光部44、液晶膜塗布・配向部45で処理される。本発明の光学フィルムパターン測定装置50は第二の紫外線露光部44と液晶膜塗布・配向部45の間に設けられる。
本発明の光学フィルムパターン測定装置50は、位相差フィルム40を搬送するロール51と、偏光フィルター54を備えた撮像カメラ52と、図示しない基準線と、画像処理装置53と、を備えている。
図7は撮像カメラ52a、52bを正面から見た図で、撮像カメラ52a、52bは位相差フィルム40を搬送するロール51面上の位相差フィルムの両端部の上方に設けられている。また、撮像カメラ52a、52bにはその撮像レンズの前面に偏光フィルター54a、54bが設けられており、偏光フィルター54a、54bによって位相差フィルム40の幅方向に繰り返して形成される2つのパターン40a、40bを白、黒のパターンとして撮像することが出来る。
撮像カメラ52a、52bはCCDラインセンサカメラや2次元カメラを用いることが出来る。CCDラインセンサカメラの場合には撮像する領域を連続点灯する照明光源で照明し、ラインで撮像した画像を2次元画像に変換する。一方、2次元カメラの場合は連続点灯する照明光源で照明しシャッター機能付き2次元カメラを用いるか、またはストロボ点灯する照明光源で照明しシャッター機能のない2次元カメラを用いて撮像する。
尚、2次元カメラを用いる場合、位相差フィルムの搬送速度が2次元カメラの撮像速度
よりも速い場合には、撮像した画像は位相差フィルムの搬送方向に対して撮像できない部分が発生してしまうことから、2台以上の撮像カメラを適宜用いて撮像する。
また、CCDラインセンサカメラの場合には、位相差フィルムの搬送速度とCCDラインセンサカメラの画素数とクロック周波数を考慮して、適宜CCDラインセンサカメラを選択して用いる。
図8は上記基準線の実施形態その1を説明するための模式図で、基準線60a、60bは搬送ロール51の面上の両端で、しかも位相差フィルム40の幅方向に繰り返して形成される2つのパターン40a、40bの近傍に設けられる。また、撮像カメラ52aは、基準線60aと2つのパターン40a、40bを撮像する。撮像カメラ52bは、基準線60bと2つのパターン40a、40bを撮像する。撮像した画像は一般的に用いられているA/D変換(例えば256階調に変換)とエッジ検出処理が行われる。
図9は撮像された2つのパターンと基準線の撮像画像の一例(詳しくは上記A/D変換とエッジ検出処理された画像)を示す図であって、紙面左図は撮像カメラ52aが撮像した画像を上記処理した画像で、紙面右図は撮像カメラ52bが撮像した画像を上記処理した画像を示す。図9(a)は正常時の処理画像、図9(b)、(c)はフォトマスクが位置ずれを起こした場合の処理画像、図9(d)はフォトマスクが傾いた場合の処理画像、図9(e)は位相差フィルムが蛇行した場合の場合の処理画像、図9(f)は位相差フィルムにしわが発生した場合の処理画像を示す。
前記画像処理装置53は、前記撮像された2つのパターンと基準線に基づいて2つのパターンの直線性の判断と2つのパターンの線幅の差を算出するものである。図9を用いて画像処理装置53によって2つのパターンの直線性の判断と2つのパターンの線幅の差を算出する方法を説明する。画像処理装置53では以下に示す距離や線幅を測定する(この場合の距離や線幅は撮像カメラの解像度と画素数の積で求められる。以下同じ)。画像処理装置53では、例えば図9(a)に示すX1(基準線60aとパターン40aとの距離)と、Y1(パターン40aの線幅)と、Z1(パターン40bの線幅)と、同様にX2、Y2、Z2とを測定する。画像処理装置53は正常時に測定した結果を具備した画像処理装置53内の記憶部に記憶する。説明の便宜上、上記記憶したX1、Y1、Z1、X2、Y2、Z2を基準値と呼ぶ。
尚、図9に示す撮像画像は、位相差フィルム40の搬送方向の一部を撮像した画像を示しているが、画像処理装置で処理する画像の搬送方向の大きさは適宜決定すればよい。
図9(b)に示す場合は、X1及びX2の値が基準値と異なり、フォトマスクが位置ずれ発生と判断される。更にこの場合はX1、X2が画像の途中で変化し直線性が崩れて(ずれて)いるため、位相差フィルムは不良品となってしまう。
図9(c)に示す場合もX1及びX2の値が基準値と異なるためフォトマスク位置ずれ発生と判断される。この場合はフォトマスクが位置ずれを起こした後、再び正常な位置に戻ったことを示しているが、フォトマスクの固定が不十分と考えられ再び位置ずれを起こす危険がある。
図9(d)に示す場合は、Y1とZ1はその基準値と差があり、またY2とZ2も同じように基準値と差があるため、フォトマスクが傾いたと判断される。
図9(e)に示す場合は、X1の値が徐々に小さくなり、逆にX2の値が徐々に大きくなっていることから位相差フィルムが蛇行していると判断される。
図9(f)に示す場合は、X1、Y1、Z1の値が基準値と等しいが、X2は基準値と異なるため、位相差フィルムの幅方向でしわが発生していると判断される。
上記図9(b)のフォトマスクが位置ずれを起こした場合や、図9(d)のフォトマスクが傾いた場合には、それぞれの位置ずれや線幅の差の大きさが予め設定された管理値を超えた場合には、フォトマスクの位置や傾きを補正する図示しない補正機構に、その補正量を画像処理装置に組み込まれた補正量出力部から出力される。補正は一般的に用いられる機械制御技術を採用することによって達成することが出来る。
尚、図9(c)のフォトマスクが位置ずれを起こし、元の位置に戻ったと考えられる場合いは、フォトマスクの固定具合を確認することが望ましい。また、図9(e)の位相差フィルムが蛇行したと考えられる場合や図9(f)のしわが発生したと考えられる場合には、位相差フィルムの搬送状況を監視することが望ましい。
図10は上記基準線の実施形態その2を説明するための模式図で、基準線61a、61bを有する基準プレート62a、62bを撮像カメラとロール間に設けたものである。ハーフミラー63a−1、63b−1とミラー63a−2、63b−2を介していわゆる2眼2焦点光学系を採用することによって、撮像カメラ52a−1によって位相差フィルム40の2つのパターン40a,40bを撮像し、一方、撮像カメラ52a−2によって基準プレート62a上の基準線61aを撮像する。同様に、撮像カメラ52b−1によって位相差フィルム40の2つのパターン40a,40bを撮像し、一方、撮像カメラ52b−2によって基準プレート62b上の基準線61bを撮像する。このように基準線が設けられていない搬送ローラ51であっても、基準線を有する基準プレートを設けることによって、また2つのカメラ(52a-1と52a−2、及び52b-1と52b−2)の撮像画像を合成(画像合成は一般的に用いられる画像合成法を採用することが出来る)することによって、上記実施形態1と同じように、撮像された2つのパターンと基準線に基づいて2つのパターンの直線性の判断と2つのパターンの線幅の差を算出することが出来る。
上記前記実施形態その1の基準線60a、60b及び実施形態その2の基準線61a、61bは、上記2つのパターン40a、40bと異なる反射率または分光特性を有する基準線とすることによって、コントラストが高い撮像画像を得ることが出来、上記基準線とパターンのエッジ検出を正確に行うことが出来る。
上記X1、Y1、Z1、X2、Y2、Z2は基準線を用いることなく撮像カメラの画素の座標から求めることも可能であるが、撮像カメラが振動することによって、真の測定値が得られなくなる。本発明では上記実施形態その1での基準線(60a、60b)や実施形態その2での基準線(61a、61b)を用いることによって、振動による影響を排除することが出来る。
以上のように本発明による光学フィルムパターン測定装置によれば、フォトマスクの位置ずれや傾きを測定することが出来、測定した結果、管理値を超えた場合にはフォトマスクの位置ずれや傾きを補正して配向膜に形成した2つのパターンの直線性と、2つのパターン幅の差を品質管理内に保つことが可能となる。
1・・・フィルム基材1
2・・・光配向膜
3・・・フォトマスク
3a・・・フォトマスクの開口部
4・・・第一の偏光素子
5・・・第一の光配向膜
5a、5b・・・第一の光配向膜
6・・・第二の偏光素子
6a、6b・・・第二の光配向膜
7・・・液晶膜
10・・・位相差フィルムの搬送方向を示す矢印
15,16・・・配向方向が異なる部分
40・・・位相差フィルム
40a、40b・・・位相差フィルムのパターン
41・・・フィルム基材が搬送される方向を示す矢印
42・・・光配向膜の塗布・乾燥部
43・・・第一の紫外線露光部
44・・・第二の紫外線露光部
45・・・液晶膜塗布・配向部
50・・・光学フィルムパターン測定装置
51・・・搬送ロール
52・・・撮像カメラ
52a、52b・・・撮像カメラ
53・・・画像処理装置
54・・・偏光フィルター
54a、54b・・・偏光フィルター
60a、60b・・・実施形態その1の基準線
61a、61b・・・実施形態その2の基準線
62a、62b・・・基準プレート
63a−1、63b−1・・・ハーフミラー
63a−2、63b−2・・・ミラー
100・・・立体画像表示装置
101・・・液晶パネル部
102・・・位相差フィルム部
102a・・・位相差フィルム
102b・・・透明支持基体
103・・・偏光めがね

Claims (4)

  1. 立体表示を行う場合に用いられるパターニング位相差フィルム(以下、パターニング位相差フィルムを位相差フィルムと称す)の幅方向に繰り返して形成される2つのパターンの直線性の判断と2つの光配向膜パターン(以下、光配向膜パターンをパターンと称す)の線幅を測定する装置であって、
    位相差フィルムを長手方向に搬送するロールと、撮像カメラと、基準線と、画像処理装置と、を備え、
    撮像カメラは、前記繰り返して形成される2つのパターンと、前記搬送ロールまたは光学系に組み込まれた前記基準線を撮像するもので、
    前記画像処理装置は、前記撮像された2つのパターンと基準線に基づいて2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅の差を算出し、且つ、前記2つのパターンの直線性のずれと2つのパターンの線幅を算出した結果、管理値を越えたと判定された場合には、2つのパターン形成に用いられるフォトマスクの位置と傾きを補正する機構に補正量を出力することを特徴とする光学フィルムパターン測定装置。
  2. 前記搬送ロールに組み込まれた基準線は、前記位相差フィルムを搬送するロール面上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムパターン測定装置。
  3. 前記光学系に組み込まれた基準線は、前記撮像カメラの光軸上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムパターン測定装置。
  4. 前記基準線は、前記2つのパターンと異なる反射率または分光特性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光学フィルムパターン測定装置。
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