JP2013241943A - 走行車両搭載用のエンジン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの構成部品の一つとして、エンジンにパティキュレートフィルタを高剛性に配置でき、車両等の機器毎の排気ガス対策を不用にし、エンジンの汎用性を向上できるようにした走行車両搭載用のエンジン装置を提供するものである。
【解決手段】走行機体102に搭載され且つボンネット106で覆われた走行車両搭載用のエンジン装置において、エンジン70の排気ガスを浄化するガス浄化体1を備える。そして、エンジン70上面で且つ排気マニホールド71の上方にガス浄化体1を、その長手方向がエンジン出力軸74の軸線方向に沿うように配置する。排気マニホールド71にガス浄化体1を連通させる排気接続管84を備え、排気接続管84の上端側とガス浄化体1の排気ガス入口16とを連結している。
【選択図】図15

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の排気ガスを浄化するガス浄化フィルタを備えた走行車両搭載用のエンジン装置に係り、より詳しくは、排気ガス中に含まれた粒子状物質(すす、パティキュレート)、又はNOx(窒素酸化物)等を除去するガス浄化フィルタを備えた走行車両搭載用のエンジン装置に関するものである。
従来、走行機体等に搭載されるディーゼルエンジンの排気ガス排出径路中に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(又はNOx触媒)等が設けられ、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスが、ディーゼルパティキュレートフィルタ(又はNOx触媒)等によって浄化処理されるようにした技術がある(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。また、ケーシング(外側ケース)内にフィルタケース(内側ケース)を設け、フィルタケース内にパティキュレートフィルタを配置する技術も公知である(特許文献4参照)。
特開2000−145430号公報 特開2003−27922号公報 特開2008−82201号公報 特開2001−173429号公報
ディーゼルエンジンの排気ガス排出径路中にパティキュレートフィルタを配置した構造において、ディーゼルエンジンから離間させてパティキュレートフィルタを組付けた場合、ディーゼルエンジンが搭載された車両等の機器毎に、パティキュレートフィルタを設置する必要がある。例えば、ディーゼルエンジンとパティキュレートフィルタを各別に車両等の機器に組付けることによって、ディーゼルエンジンの排気ガス対策が車両等の機器毎に異なる等の問題がある。また、ディーゼルエンジンに搭載していた消音器に代えて、ディーゼルエンジンにパティキュレートフィルタを搭載した場合、消音器に比べてパティキュレートフィルタが重くなるから、消音器の支持構造を利用しただけでは、パティキュレートフィルタを組付けることができない等の問題がある。
本発明の目的は、エンジンの構成部品の一つとして、エンジンにパティキュレートフィルタを高剛性に配置でき、車両等の機器毎の排気ガス対策を不用にし、エンジンの汎用性を向上できるようにした走行車両搭載用のエンジン装置を提供するものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、走行機体に搭載され且つボンネットで覆われたエンジンと、前記エンジンの排気ガスを浄化するガス浄化体とを備えた走行車両搭載用のエンジン装置において、前記エンジン上面で且つ排気マニホールドの上方に前記ガス浄化体を、その長手方向がエンジン出力軸の軸線方向に沿うように配置する一方、前記排気マニホールドに前記ガス浄化体を連通させる排気接続管を備え、前記排気接続管の上端側を上向きに延長させ、前記排気接続管の上端側と前記ガス浄化体の排気ガス入口とを連結しているものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の走行車両搭載用のエンジン装置において、前記エンジンの排気圧を調節する排気絞り装置を備えており、前記排気接続管の上端側と前記ガス浄化体の排気ガス入口との接続部に前記排気絞り装置を設置しているものである。
請求項3に記載の発明は、前記エンジンの左右幅の中心寄りに向けて前記排気接続管の上端側を折り曲げて延長させて、エンジンの左右幅の中心寄りに前記ガス浄化体を配置するものである。
本発明によれば、エンジンの上面側の空間を有効に活用して、エンジンの上面とボンネットの下面の間にガス浄化フィルタをコンパクトに設置できる。また、排気マニホールドの構造に制限されることなく、質量が大きい前記ガス浄化体を簡単に支持できる。従って、前記エンジンの機械振動や騒音等の発生を低減でき、前記エンジンの機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。
また、前記エンジンのシリンダヘッドの前部に前記ガス浄化フィルタの一端側を支持させる前部フィルタブラケットと、前記エンジンのシリンダヘッドの後部に前記ガス浄化フィルタの他端側を支持させる後部フィルタブラケットとを備え、前記シリンダヘッドの略前後幅内に前記ガス浄化フィルタが支持されるように構成することで、前記排気マニホールドの構造に制限されることなく、質量が大きい前記ガス浄化フィルタを前記エンジンの前後幅内に簡単に支持できる。前記ボンネットを大型に形成することなく、前記エンジンを内設させるのに必要な大きさのエンジンルームを簡単に確保できる。前記ボンネット内の高位置に、前記ガス浄化フィルタをコンパクトに組付けることができる。
そして、本発明において、前記排気接続管の上端側と前記ガス浄化フィルタの排気ガス入口との接続部に前記排気絞り装置を設置することで、前記エンジンの設置スペース(エンジンの外形寸法=エンジンの左右幅寸法)内に前記排気絞り装置をコンパクトに支持できるとともに、前記エンジンの一側面から外向きに前記排気絞り装置が突出しない。即ち、前記排気絞り装置が配置された前記エンジンの側面よりも内方に前記排気絞り装置を配置できる。前記エンジンの組付け又はメンテナンス作業等において、前記排気絞り装置が障害物に衝突して損傷するのを防止できる。
本発明において、例えば、外形が円筒状のガス浄化フィルタの軸芯線と、外形が円筒状のエアクリーナの軸芯線と、前記エンジンのクランク形出力軸の軸芯線とを上面視で平行状に配置することによって、上面視で前記エンジンの四角外形内に前記ガス浄化フィルタと前記エアクリーナを設置できる。即ち、前記エンジンの上面外形(四角外形)と、前記ガス浄化フィルタと前記エアクリーナの上面外形(四角外形)とを略同一大きさに形成できるから、前記エンジンを内設させるのに必要な大きさのエンジンルームを簡単に確保できる。前記ボンネットを大型に形成することなく、前記ボンネット内の高位置に、前記ガス浄化フィルタと前記エアクリーナを近接させて組付けることができる。
このとき、前記ガス浄化フィルタを、前記エアクリーナよりも前記エンジンの左右幅の中心寄りにオフセットさせて配置することで、前記エアクリーナよりも質量が大きい前記ガス浄化フィルタを前記エンジンの左右幅の中心寄りの位置で支持できる。前記エンジンの機械振動や騒音等の発生を低減できる。従って、前記エンジンの機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。
そして、前記エアクリーナと前記ガス浄化フィルタとの間の隙間よりも、前記ボンネットの内面と前記ガス浄化フィルタとの間の隙間が大きくなるように構成することで、前記エアクリーナに近接して配置された前記ガス浄化フィルタの熱によって前記エアクリーナを容易に加温できる。また、前記ガス浄化フィルタと前記ボンネットの内面との空間の断熱作用によって、排気ガスの浄化に必要な温度に前記ガス浄化フィルタの温度を簡単に維持できる。前記ガス浄化フィルタの比較的高温の排熱によって、前記ボンネットが過熱されるのを防止できる。
さらに、前記ボンネットの内面と前記エアクリーナとの間の隙間よりも、前記ボンネットの内面と前記ガス浄化フィルタとの間の隙間が大きくなるように構成することで、前記エアクリーナよりも質量が大きい前記ガス浄化フィルタを前記エンジンの中心寄りに支持させて、前記エンジンの機械振動や騒音等の発生を低減できる。従って、前記エンジンの機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。
本発明の実施形態の排気ガス浄化装置の正面視断面図である。 同外観底面図である。 同排気ガス流入側から見た左側面図である。 同排気ガス排出側から見た右側断面図である。 図1の正面視分解断面図である。 同排気ガス排出側の正面視拡大断面図である。 同排気ガス排出側の側面視拡大断面図である。 同排気ガス流入側の拡大底面図である。 同排気ガス流入側の平面視拡大断面図である。 ディーゼルエンジンの左側面図である。 ディーゼルエンジンの平面図である。 ディーゼルエンジンの正面図である。 ディーゼルエンジンの背面図である。 ディーゼルエンジンの右側面図である。 ディーゼルエンジンを左後方から見た斜視図である。 トラクタの側面図である。 トラクタの平面図である。 トラクタの平面図である。 ボンネット内でのディーゼルエンジンの配置を示す正面図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は排気ガス浄化装置の正面視断面図、図2は同外観底面図、図3同排気ガス流入側から見た左側面図、図4は同排気ガス排出側から見た右側断面図、図5は図1の正面視分解断面図、図6は同排気ガス排出側の正面視拡大断面図、図7は同排気ガス排出側の側面視拡大断面図、図8は同排気ガス流入側の拡大底面図、図9は同排気ガス流入側の平面視拡大断面図である。図1乃至図5を参照しながら、排気ガス浄化装置の全体構造について説明する。なお、以下の説明では、排気ガス流入側を単に左側と称し、同じく排気ガス排出側を単に右側と称する。
図1乃至図5に示す如く、本実施形態の排気ガス浄化装置としての連続再生式のディーゼルパティキュレートフィルタ1(以下、DPFという)を設けている。DPF1は、排気ガス中の粒子状物質(PM)等を物理的に捕集するためのものである。DPF1は、二酸化窒素(NO2)を生成する白金等のディーゼル酸化触媒2と、捕集した粒子状物質(PM)を比較的低温で連続的に酸化除去するハニカム構造のスートフィルタ3とを、排気ガスの移動方向(図1の左側から右側方向)に直列に並べた構造になっている。DPF1は、スートフィルタ3が連続的に再生されるように構成している。DPF1によって、排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減できる。
図1及び図5を参照して、ディーゼル酸化触媒2の取付け構造を説明する。図1及び図5に示す如く、エンジンが排出した排気ガスを浄化するガス浄化フィルタとしてのディーゼル酸化触媒2は、耐熱金属材料製の略筒型の触媒内側ケース4に内設させている。触媒内側ケース4は、耐熱金属材料製の略筒型の触媒外側ケース5に内設させている。即ち、ディーゼル酸化触媒2の外側にマット状のセラミックファイバー製触媒断熱材6を介して触媒内側ケース4を被嵌させている。また、触媒内側ケース4の外側に端面I字状の薄板製支持体7を介して触媒外側ケース5を被嵌させている。なお、触媒断熱材6によってディーゼル酸化触媒2が保護される。触媒内側ケース4に伝わる触媒外側ケース5の応力(変形力)を薄板製支持体7にて低減させる。
図1及び図5に示す如く、触媒内側ケース4及び触媒外側ケース5の左側端部に円板状の左側蓋体8を溶接にて固着している。左側蓋体8に座板体9を介してセンサ接続プラグ10を固着している。ディーゼル酸化触媒2の左側端面2aと左側蓋体8とをガス流入空間用一定距離L1だけ離間させて対向させる。ディーゼル酸化触媒2の左側端面2aと左側蓋体8との間に排気ガス流入空間11を形成している。なお、センサ接続プラグ10には、図示しない入口側排気ガス圧力センサや入口側排気ガス温度センサ等が接続される。
図1、図5、図9に示す如く、排気ガス流入空間11が形成された触媒内側ケース4及び触媒外側ケース5の左側端部に楕円形状の排気ガス流入口12を開口させている。楕円形状の排気ガス流入口12は、排気ガス移動方向(前記ケース4,5の中心線方向)を短
尺直径とし、排気ガス移動方向(前記ケース4,5の円周方向)に直交する方向を長尺直径
に形成している。触媒内側ケース4の開口縁13と触媒外側ケース5の開口縁14の間に閉塞リング体15を挟持状に固着している。触媒内側ケース4の開口縁13と触媒外側ケース5の開口縁14の間の隙間が閉塞リング体15によって閉鎖される。触媒内側ケース4と触媒外側ケース5の間に排気ガスが流入するのを、閉塞リング体15によって防止している。
図1、図3、図5、図8に示す如く、排気ガス流入口12が形成された触媒外側ケース5の外側面に排気ガス入口管16を配置している。排気ガス入口管16の小径側の真円形の開口端部16aに排気接続フランジ体17を溶接している。排気接続フランジ体17は、ボルト18を介して、後述するディーゼルエンジン70の排気マニホールド71に締結されている。排気ガス入口管16の大径側の真円形の開口端部16bは、触媒外側ケース5の外側面に溶接されている。排気ガス入口管16は、小径側の真円形の開口端部16aから大径側の真円形の開口端部16bに向けて末広がり形状(ラッパ状)に形成されている。
図1、図5、図8に示す如く、触媒外側ケース5の外側面のうち、触媒外側ケース5の開口縁14の左側端部の外側面に、大径側の真円形の開口端部16bの左側端部が溶接されている。即ち、楕円形状の排気ガス流入口12に対して、排気ガス入口管16(大径側の真円形の開口端部16b)が、排気ガス移動下流側(触媒外側ケース5の右側)にオフセットされて配置されている。即ち、楕円形状の排気ガス流入口12は、排気ガス入口管16(大径側の真円形の開口端部16b)に対して、排気ガス移動上流側(触媒外側ケース5の左側)にオフセットされて、触媒外側ケース5に形成されている。
上記の構成により、エンジン70の排気ガスが、排気マニホールド71から排気ガス入口管16に入り込み、排気ガス入口管16から排気ガス流入口12を介して排気ガス流入空間11に入り込み、ディーゼル酸化触媒2にこの左側端面2aから供給される。ディーゼル酸化触媒2の酸化作用によって、二酸化窒素(NO2)が生成される。また、後述するディーゼルエンジン70に支持脚体19を介してDPF1を固着させる。
図1及び図5を参照して、スートフィルタ3の取付け構造を説明する。図1及び図5に示す如く、エンジン70が排出した排気ガスを浄化するガス浄化フィルタとしてのスートフィルタ3は、耐熱金属材料製の略筒型のフィルタ内側ケース20に内設させている。内側ケース4は、耐熱金属材料製の略筒型のフィルタ外側ケース21に内設させている。即ち、スートフィルタ3の外側にマット状のセラミックファイバー製フィルタ断熱材22を介してフィルタ内側ケース20を被嵌させている。なお、フィルタ断熱材22によってスートフィルタ3が保護される。
図1及び図5に示す如く、触媒外側ケース5の排気ガス移動下流側(右側)の端部に触媒側フランジ25を溶接する。フィルタ内側ケース20の排気ガス移動方向の中間と、フィルタ外側ケース21の排気ガス移動上流側(左側)の端部にフィルタ側フランジ26を溶接する。触媒側フランジ25と、フィルタ側フランジ26とを、ボルト27及びナット28によって着脱可能に締結している。なお、円筒形の触媒内側ケース4の直径寸法と、円筒形のフィルタ内側ケース20の直径寸法とが略同一寸法である。また、円筒形の触媒外側ケース5の直径寸法と、円筒形のフィルタ外側ケース21の直径寸法とが略同一寸法である。
図1に示す如く、触媒側フランジ25とフィルタ側フランジ26を介して、触媒外側ケース5にフィルタ外側ケース21が連結された状態では、触媒内側ケース4の排気ガス移動下流側(右側)の端部に、フィルタ内側ケース20の排気ガス移動上流側(左側)の端部が、センサ取付け用一定間隔L2だけ離間して対峙する。即ち、触媒内側ケース4の排気ガス移動下流側(右側)の端部と、フィルタ内側ケース20の排気ガス移動上流側(左側)の端部との間に、センサ取付け空間29が形成される。センサ取付け空間29位置の触媒外側ケース5に、センサ接続プラグ50を固着している。センサ接続プラグ50には、図示しないフィルタ入口側排気ガス圧力センサやフィルタ入口側排気ガス温度センサ(サーミスタ)等が接続される。
図5に示す如く、触媒内側ケース4の排気ガス移動方向の円筒長さL3よりも、触媒外側ケース5の排気ガス移動方向の円筒長さL4を長く形成している。フィルタ内側ケース20の排気ガス移動方向の円筒長さL5よりも、フィルタ外側ケース21の排気ガス移動方向の円筒長さL6を短く形成している。センサ取付け空間29の一定間隔L2と、触媒内側ケース4の円筒長さL3と、フィルタ内側ケース20の円筒長さL5とを加算した長さ(L2+L3+L5)が、触媒外側ケース5の円筒長さL4と、フィルタ外側ケース21の円筒長さL6とを加算した長さ(L4+L6)に略等しくなるように構成している。フィルタ外側ケース21の排気ガス移動上流側(左側)の端部から、フィルタ内側ケース20の排気ガス移動上流側(左側)の端部が、それらの長さの差(L7=L5−L6)だけ突出する。即ち、触媒外側ケース5にフィルタ外側ケース21を連結した場合、フィルタ内側ケース20の排気ガス移動上流側(左側)の端部が、オーバーラップ寸法L7だけ、触媒外側ケース5の排気ガス移動下流側(右側)に内挿される。
上記の構成により、ディーゼル酸化触媒2の酸化作用によって生成された二酸化窒素(NO2)が、スートフィルタ3にこの左側端面3aから供給される。スートフィルタ3に捕集されたディーゼルエンジン70の排気ガス中の捕集粒状物質(PM)が、二酸化窒素(NO2)によって、比較的低温で連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン70の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン70の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)が低減される。
なお、上記のように、エンジンが排出した排気ガスを浄化するガス浄化フィルタとして、ディーゼル酸化触媒2及びスートフィルタ3を設けたが、ディーゼル酸化触媒2及びスートフィルタ3に代えて、尿素(還元剤)の添加にて発生したアンモニア(NH3)によってエンジン70の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元するNOx選択還元触媒(NOx除去触媒)と、NOx選択還元触媒から排出される残留アンモニアを取り除くアンモニア除去触媒とを設けてもよい。
上記のように、ガス浄化フィルタとして、触媒内側ケース4にNOx選択還元触媒(NOx除去触媒)を設け、フィルタ内側ケース20にアンモニア除去触媒を設けた場合、エンジンが排出した排気ガス中の窒素酸化物(NOx)が還元され、無害な窒素ガス(N2)として排出できる。
図1乃至図3、及び図5乃至図7を参照して、消音器30の取付け構造を説明する。図1乃至図3、図5に示す如く、エンジンが排出した排気ガス音を減衰させる消音器30は、耐熱金属材料製の略筒型の消音内側ケース31と、耐熱金属材料製の略筒型の消音外側ケース32と、消音内側ケース31及び消音外側ケース32の右側端部に溶接にて固着した円板状の右側蓋体33とを有する。消音外側ケース32に消音内側ケース31を内設させている。また、円筒形の触媒外側ケース5の直径寸法と、円筒形のフィルタ外側ケース21の直径寸法と、円筒形の消音外側ケース32とが略同一寸法である。円筒形の触媒内側ケース4の直径寸法と、円筒形のフィルタ内側ケース20の直径寸法と、円筒形の消音内側ケース31とが略同一寸法である。なお、円筒形の触媒内側ケース4の直径寸法と、円筒形のフィルタ内側ケース20の直径寸法と、円筒形の消音内側ケース31とが同一寸法でなくてもよい。
図4乃至図7に示す如く、消音内側ケース31及び消音外側ケース32に排気ガス出口管34を貫通させている。排気ガス出口管34の一端側が出口蓋体35によって閉塞されている。消音内側ケース31の内部における排気ガス出口管34の全体に多数の排気孔36が開設されている。消音内側ケース31の内部が、多数の排気孔36を介して、排気ガス出口管34に連通されている。図示しない消音器やテールパイプが排気ガス出口管34の他端側に接続される。
図6、図7に示す如く、消音内側ケース31には、多数の消音孔37が開設されている。消音内側ケース31の内部が、多数の消音孔37を介して、消音内側ケース31と消音外側ケース32との間に連通されている。消音内側ケース31と消音外側ケース32との間の空間は、右側蓋体33と薄板製支持体38によって閉塞されている。消音内側ケース31と消音外側ケース32との間にセラミックファイバー製消音材39が充填されている。消音内側ケース31の排気ガス移動上流側(左側)の端部が、薄板製支持体38を介して、消音外側ケース32の排気ガス移動上流側(左側)の端部に連結されている。
上記の構成により、消音内側ケース31内から排気ガス出口管34を介して排気ガスが排出される。また、消音内側ケース31の内部において、多数の消音孔37から消音材39に排気ガス音(主に高周波帯の音)が吸音される。排気ガス出口管34の出口側から排出される排気ガスの騒音が減衰される。
図1及び図5に示す如く、フィルタ内側ケース20とフィルタ外側ケース21の排気ガス移動下流側(右側)の端部にフィルタ側出口フランジ40を溶接する。消音外側ケース32の排気ガス移動上流側(左側)の端部に、消音側フランジ41を溶接する。フィルタ側出口フランジ40と、消音側フランジ41とを、ボルト42及びナット43によって着脱可能に締結している。なお、フィルタ内側ケース20とフィルタ外側ケース21にセンサ接続プラグ44を固着している。センサ接続プラグ44には、図示しない出口側排気ガス圧力センサや出口側排気ガス温度センサ(サーミスタ)等が接続される。
図10乃至図15を参照して、ディーゼルエンジン70に前記DPF1を設けた構造を説明する。図10乃至図15に示す如く、ディーゼルエンジン70のシリンダヘッド72の左側面に、排気マニホールド71が配置されている。ディーゼルエンジン70のシリンダヘッド72の右側面に、吸気マニホールド73が配置されている。シリンダヘッド72は、エンジン出力軸74(クランク軸)とピストン(図示省略)を有するシリンダブロック75に上載されている。シリンダブロック75の前面と後面とからエンジン出力軸74の前端と後端とを突出させている。シリンダブロック75の前側方に冷却ファン76を設ける。エンジン出力軸74の前端側からVベルト77を介して冷却ファン76に回転力が伝達されるように構成している。
図10、図11、図13に示す如く、シリンダブロック75の後面にフライホイールハウジング78を固着している。フライホイールハウジング78内にフライホイール79を設ける。エンジン出力軸74の後端側にフライホイール79を軸支させている。後述する農作業用のトラクタ100の作動部(車輪、作業用PTO軸)に、フライホイール79を介してディーゼルエンジン70の動力を取出すように構成している。
図10、図11、図15に示す如く、フィルタ外側ケース21の外側面には第1支持脚体19aの一端側が溶接固定されている。第1支持脚体19aの他端側は、第2支持脚体19bの上端側にボルト131aにて着脱可能に締結されている。シリンダヘッド72における冷却ファン76寄りの箇所に第2支持脚体19bがボルト131bにて着脱可能に締結されている。触媒外側ケース5における排気ガス流入口12側の側端面には、第3支持脚体19cの一端側(上端側)がボルト132にて着脱可能に締結されている。第3支持脚体19cの他端側(下端側)は、シリンダヘッド72におけるフライホイールハウジング78側の側端面にボルト134にて着脱可能に締結されている。第1支持脚体19a及び第2支持脚体19bは、DPF1を支持する前部フィルタブラケット(フィルタ支持体)に相当し、第3支持脚体19cは、DPF1を支持する後部フィルタブラケット(フィルタ支持体)に相当するものである。
図13乃至図15に示す如く、排気マニホールド71の排気マニホールド出口管71aを上向きに開口させている。排気マニホールド71にDPF1を連通させる排気接続管84と、ディーゼルエンジン70の排気圧を調節する排気絞り装置85とを備えている。排気マニホールド出口管71aに排気接続管84の下端側を連結する。排気接続管84の上端側を上向きに延長させ、排気接続管84の上端側にDPF1の排気ガス入口管16を連結する。また、ディーゼルエンジン70の左右幅の中心寄りに向けて排気接続管84の上端側を折り曲げて延長させている。排気接続管の上端側とDPF1の排気ガス入口管16との接続部に排気絞り装置85を設置している。
上記の構成により、DPF1の排気ガス浄化によって捕集されたすすがスートフィルタ3に堆積したときに、排気絞り装置85を制御して、ディーゼルエンジン70の排気圧を高くし、ディーゼルエンジン70の排気ガスの温度を高温にすることによって、スートフィルタ3に堆積したすすが燃焼され、スートフィルタ3が再生される。従って、負荷が小さく排気ガスの温度が低くなりやすい作業(すすが堆積しやすい作業)を継続して行っても、スートフィルタ3の再生によって、DPF1の排気ガス浄化能力を適正に維持できる。なお、スートフィルタ3に堆積したすすを燃焼させるためのバーナー等が不要である。
図11乃至図15に示す如く、ディーゼルエンジン70に給気するエアクリーナ88を備える。ディーゼルエンジン70の上面の一側の吸気マニホールド73の上方にエアクリーナ88を配置している。エアクリーナ88の吸気出口管89に吸気接続管90を介して吸気マニホールド73の吸気取入れ管91を連結している。エアクリーナ88は、クリーナ支持脚92を介してシリンダヘッド72に取付けられている。即ち、エアクリーナ88によって浄化された空気が、吸気出口管89、吸気接続管90、吸気取入れ管91を介して、吸気マニホールド73に供給される。
図10乃至図15に示すように、DPF1とエアクリーナ88とは、エンジン出力軸74に沿って長い円筒形状に形成されていて、ディーゼルエンジン70の上面側に配置されている。シリンダヘッド72における吸気マニホールド73側は外向きに露出していて、メンテナンス作業をし易い状態になっている。また、DPF1における長手方向一端側と長手方向他端側とには、排気ガス入口管16と排気ガス出口管34(排気ガス流出口)とが左右振り分けて配置されている。
以上の構成から明らかなように、DPF1は、エンジン70の排気マニホールド71に連結されると共に、複数のフィルタ支持体(支持脚体19a〜19c)を介してシリンダヘッド72に連結されている。このため、ディーゼルエンジン70の構成部品の一つとして、ディーゼルエンジン70にDPF1を高剛性に配置でき、作業車両等の機器毎の排気ガス対策を不用にし、ディーゼルエンジン70の汎用性を向上できる。即ち、ディーゼルエンジン70の高剛性部品であるシリンダヘッド72の利用にてDPF1とエアクリーナ88を高剛性に支持して、振動等によるDPF1とエアクリーナ88の損傷を防止できる。また、ディーゼルエンジン70の製造場所でディーゼルエンジン70にDPF1とエアクリーナ88を組み込んで出荷することが可能になり、ディーゼルエンジン70とDPF1とエアクリーナ88をまとめてコンパクトに構成できる。
また、DPF1の長手方向一端側が第1及び第2支持脚体19a,19bを介してシリンダヘッド72に連結され、DPF1の長手方向他端側が第3支持脚体19cを介してシリンダヘッド72に連結されている。そして、DPF1の長手方向中間部は、排気マニホールド71に連結されている。従って、排気マニホールド71及び支持脚体19a〜19cを用いた三点支持によって、DPF1をディーゼルエンジン70上に高剛性に連結できる。
図16乃至図19を参照して、走行車両としてのトラクタ101に前記ディーゼルエンジン70を搭載した構造を説明する。図16に示す如く、キャビン付走行車両としてのトラクタ101は、走行機体102を左右一対の前車輪103と同じく左右一対の後車輪104とで支持し、前記走行機体102の前部に搭載したエンジン70にて後車輪104及び前車輪103を駆動することにより、前後進走行するように構成される。この場合、走行機体102の進行方向左側に位置する前後車輪103,104の組と、進行方向右側に位置する前後車輪103,104の組とにより、左右一対の走行部が構成されている。
エンジン70はボンネット106にて覆われる。また、前記走行機体102の上面にはキャビン107が設置され、該キャビン107の内部には、オペレータが着座する操縦座席108と、該操縦座席108の前方に位置する操向手段としての操縦ハンドル109(丸ハンドル)が設けられている。操縦座席108に着座したオペレータが操縦ハンドル109を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右前車輪103のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。キャビン107の左右外側部には、オペレータが乗降するための左右1対のステップ110が設けられ、該ステップ110より内側で且つキャビン107の底部より下側には、エンジン70に燃料を供給する燃料タンク111が設けられている。
また、前記走行機体102は、前バンパ112及び前車軸ケース113を有するエンジンフレーム114と、エンジンフレーム114の後部にボルト115にて着脱可能に固定する左右の機体フレーム116とにより構成される。機体フレーム16の後部には、前記エンジン70からの出力を適宜変速して後車輪104(前車輪103)に伝達するためのミッションケース117が連結されている。この場合、後車輪104は、前記ミッションケース117に対して、当該ミッションケース117の外側面から外向きに突出するように装着された後車軸ケース118、及びこの後車軸ケース118の外側端に装着されたファイナルギヤケース119を介して取付けられている。
前記ミッションケース117の後部における上面には、耕耘機等の作業機(図示せず)を昇降動するための油圧式の作業機用昇降機構120が着脱可能に取付けられている。耕耘機等の作業機は、ミッションケース117の後部にロワーリンク121及びトップリンク(図示せず)を介して昇降動可能に連結される。さらに、ミッションケース117の後側面に、前記作業機を駆動するPTO軸123が設けられている。
前記エンジン70の後側面にはエンジン出力軸74が後ろ向きに突出し、エンジン出力軸74にはフライホイール79を直結している。詳細には図示していないが、フライホイール79から後ろ向きに突出する主動軸と、ミッションケース117の前面から前向きに突出する主変速入力軸とは、両端に自在軸継手を備え且つ伸縮可能な動力伝達軸を介して連結されている。前記エンジン70の回転動力を主変速入力軸に伝達し、次いで、油圧無段変速機と、走行副変速ギヤ機構にて適宜変速して、差動ギヤ機構を介して後車輪104にこの駆動力を伝達するように構成している。また、走行副変速ギヤ機構にて適宜変速したエンジン70の回転を、前車輪駆動ケースと前車軸ケース113の差動ギヤ機構とを介して前車輪103に伝達するように構成している。
次に、エンジン70及びボンネット106の取付け構造について詳述する。エンジンフレーム114に防振ゴム148を介してエンジン70を連結する。防振ゴム148によって、エンジン70が走行機体102に支持される。ボンネット106の前部の下側にフロントグリル106aを一体的に連結する。エンジンフレーム114に支持した左右のエンジンカバー149と、ボンネット106とによって、エンジン70の左右及び前方及び上方を覆う。フロントグリル106aの下端側を係脱可能に係止するためのボンネットロック機構151を備える。フロントグリル106aの下方のエンジンフレーム114にボンネットロック機構151を配置する。ボンネットロック機構151によって、エンジン70の前方及び上方を覆う姿勢で、ボンネット106を支持する。なお、エンジン70の前方に配置したバッテリ226及びラジエータ227等のエンジン付設部品は、ボンネット106及びフロントグリル106aによって覆われる。また、図16に示されるように、ボンネット106の後部の内側にボンネット開閉支点軸150を配置する。ボンネットロック機構151を離脱操作し、且つボンネット106の前部を上方に持上げ操作することによって、ボンネット106の後部のボンネット開閉支点軸150回りに、ボンネット106の前部を上方に移動して、エンジン70の前方及び上方を大きく開放する。
図16に示されるように、ボンネット106の下面側に固着したボンネット側ヒンジ171と、走行機体側に設置したボンネット開閉支点軸150とにガススプリング93a,93bを連結している。ガススプリング93a,93bによって走行機体側にボンネット106を回動可能に連結する。ガススプリング93a,93bの突っ張り作用によって、ボンネット106が開動した位置に支持され、エンジンルーム154の上面側及び前方が開放される。図19に示されるように、右側のガススプリング93aは、DPF1とボンネット106との間の隙間Aを利用して前後方向に延長されている。左側のガススプリング93bは、エアクリーナ88とボンネット106との間の隙間Bを利用して前後方向に延長されている。上記の構成により、エンジンフレーム114にボンネットロック機構151を介してフロントグリル106aの下端側を係止し、図16に実線で示す閉位置にボンネット106を支持することによって、ボンネット106によってエンジン70の上方及び前方が覆われる。作業者が、ボンネットロック機構151のロックを解除操作して、ボンネット106の前部を持上げることによって、ボンネット開閉支点軸150回りにボンネット106を開動させ、エンジン70のメンテナンス作業等を実行できる。
上述したように本実施形態は、走行機体102に搭載され且つボンネット106で覆われた走行車両搭載用のエンジン装置において、エンジン70に給気するエアクリーナ88と、エンジン70の排気ガスを浄化するDPF1とを備え、エンジン70の上面の一側の吸気マニホールド73の上方にエアクリーナ88を配置し、エンジン70の上面の他側の排気マニホールド71の上方にDPF1を配置したものであるから、エンジン70の上面側の空間を有効に活用して、エンジン70の上面とボンネット106の下面の間にエアクリーナ88と、DPF1をコンパクトに設置できる。例えば、外形が円筒状のDPF1の軸芯線と、外形が円筒状のエアクリーナ88の軸芯線と、エンジンのクランク形出力軸74の軸芯線とを上面視で平行状に配置することによって、上面視でエンジン70の四角外形内にDPF1とエアクリーナ88を設置できる。即ち、エンジン70の上面外形(四角外形)と、DPF1とエアクリーナ88の上面外形(四角外形)とを略同一大きさに形成できるから、エンジン70を内設させるのに必要な大きさのエンジンルームを簡単に確保できる。ボンネット106を大型に形成することなく、ボンネット106内の高位置に、DPF1とエアクリーナ88を近接させて組付けることができる。
また、本実施形態は、DPF1を、エアクリーナ88よりもエンジン70の左右幅の中心寄りにオフセットさせて配置したものであるから、エアクリーナ88よりも質量が大きいDPF1をエンジン70の左右幅の中心寄りの位置で支持できる。エンジン70の機械振動や騒音等の発生を低減できる。従って、エンジン70の機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。
また、本実施形態は、エアクリーナ88とDPF1との間の隙間よりも、ボンネット106の内面とDPF1との間の隙間が大きくなるように構成したものであるから、エアクリーナ88に近接して配置されたDPF1の熱によってエアクリーナ88を容易に加温できる。また、DPF1とボンネット106の内面との空間の断熱作用によって、排気ガスの浄化に必要な温度にDPF1の温度を簡単に維持できる。DPF1の比較的高温の排熱によって、ボンネット106が過熱されるのを防止できる。
また、本実施形態は、ボンネット106の内面とエアクリーナ88との間の隙間よりも、ボンネット106の内面とDPF1との間の隙間が大きくなるように構成したものであるから、エアクリーナ88よりも質量が大きいDPF1をエンジン70の中心寄りに支持させて、エンジン70の機械振動や騒音等の発生を低減できる。従って、エンジン70の機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。
また、本実施形態は、排気マニホールド71にDPF1を連通させる排気接続管84と、エンジンの排気圧を調節する排気絞り装置85とを備え、排気接続管84を上向きに延長させ、排気接続管84の上端側にDPF1の排気ガス流入口12(排気ガス入口管16)を連結する構造であって、エンジン70の左右幅の中心寄りに排気接続管84の上端側を折り曲げて延長させ、排気接続管84の上端側とDPF1の排気ガス流入口12(排気ガス入口管16)との接続部に排気絞り装置85を設置したものであるから、排気マニホールド71の構造に制限されることなく、エアクリーナ88よりも質量が大きいDPF1をエンジン70の中心寄りに簡単に支持できる。従って、エンジン70の機械振動や騒音等の発生を低減でき、エンジン70の機関脚の防振ゴム構造等を簡単に構成できる。また、エンジン70の左右幅の中心寄りに折り曲げた排気接続管84の上端側に排気絞り装置85を組付けるから、エンジン70の設置スペース(エンジンの外形寸法=エンジンの左右幅寸法)内に排気絞り装置85をコンパクトに支持できる。エンジン70の一側面から外向きに排気絞り装置85が突出しない。即ち、排気絞り装置85が配置されたエンジン70の側面よりも内方に排気絞り装置85を配置できる。エンジン70の組付け又はメンテナンス作業等において、排気絞り装置85が障害物に衝突して損傷するのを防止できる。
また、エンジン70のシリンダヘッド72の前部にDPF1の一端側を支持させる前部フィルタブラケット19a、19bと、エンジン70のシリンダヘッド72の後部にDPF1の他端側を支持させる後部フィルタブラケット19cとを備え、シリンダヘッド72の略前後幅内にDPF1が支持されるように構成したものであるから、排気マニホールド71の構造に制限されることなく、エアクリーナ88よりも質量が大きいDPF1をエンジン70の前後幅内に簡単に支持できる。ボンネット106を大型に形成することなく、エンジン70を内設させるのに必要な大きさのエンジンルーム154を簡単に確保できる。ボンネット106内の高位置に、DPF1とエアクリーナ88をコンパクトに組付けることができる。
1 DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)(ガス浄化フィルタ)
2 ディーゼル酸化触媒(ガス浄化フィルタ)
3 スートフィルタ(ガス浄化フィルタ)
12 排気ガス流入口
70 エンジン
71 排気マニホールド
73 吸気マニホールド
84 排気接続管
85 排気絞り装置
88 エアクリーナ
101 トラクタ
106 ボンネット

Claims (3)

  1. 走行機体に搭載され且つボンネットで覆われたエンジンと、前記エンジンの排気ガスを浄化するガス浄化体とを備えた走行車両搭載用のエンジン装置において、
    前記エンジン上面で且つ排気マニホールドの上方に前記ガス浄化体を、その長手方向がエンジン出力軸の軸線方向に沿うように配置する一方、
    前記排気マニホールドに前記ガス浄化体を連通させる排気接続管を備え、前記排気接続管の上端側を上向きに延長させ、前記排気接続管の上端側と前記ガス浄化体の排気ガス入口とを連結していることを特徴とする、走行車両搭載用のエンジン装置。
  2. 前記エンジンの排気圧を調節する排気絞り装置を備えており、前記排気接続管の上端側と前記ガス浄化体の排気ガス入口との接続部に前記排気絞り装置を設置していることを特徴とする、請求項1に記載の走行車両搭載用のエンジン装置。
  3. 前記エンジンの左右幅の中心寄りに向けて前記排気接続管の上端側を折り曲げて延長させて、エンジンの左右幅の中心寄りに前記ガス浄化体を配置することを特徴とする、請求項1又は2に記載の走行車両搭載用のエンジン装置。
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