JP2013240501A - エコノミークラス症候群予防装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極の装着が容易で単純且つ安価なエコノミークラス症候群予防装置を提供すること。
【解決手段】両側下肢のヒラメ筋52に取り付けられた刺激用電極1と、刺激用電極1に所定のパルス電圧を印加するパルス電圧発生装置2と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】両側下肢のヒラメ筋52に取り付けられた刺激用電極1と、刺激用電極1に所定のパルス電圧を印加するパルス電圧発生装置2と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、航空機のエコノミークラスのような窮屈な座席に数時間以上にわたり着席状態を続けた際に生じる下肢循環障害、それによって生じる静脈血栓、肺塞栓、その他の随伴症状を予防するための下肢電気刺激装置に関するものである。
長時間窮屈な座席に座り続ける人や、車椅子での生活者或いは寝たきりの人などは所謂エコノミークラス症候群に罹患しやすい。
エコノミークラス症候群を予防する装置としては、両側下肢の大腿四頭筋と総腓骨神経を交互に刺激する表面電極と、この表面電極に接続される刺激装置と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記従来のエコノミークラス症候群予防装置は、大腿四頭筋と総腓骨神経を交互に刺激するものであり、電極が片側下肢だけでも2対必要である。しかも大腿四頭筋は骨盤と膝関節の間の大腿骨を取り囲む筋肉であり、電極を取り付けるのに衣類を脱いだりする必要がある。そのため電極の装着が容易でない。また、刺激装置からのリード線も4本必要であり、装置が複雑で高価になる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電極の装着が容易で単純且つ安価なエコノミークラス症候群予防装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するためになされた本発明のエコノミークラス症候群予防装置は、両側下肢のヒラメ筋に取り付けられた刺激用電極と、前記刺激用電極に所定のパルス電圧を印加するパルス電圧発生装置と、を有することを特徴とする。
ヒラメ筋は脹脛(ふくらはぎ)を形成する下腿三頭筋のうちの一つであり、電極の装着が容易である。また、左右下肢それぞれ1か所に装着された刺激用電極とパルス電圧発生装置とから構成されるので、コンパクト化・低コスト化を図ることができる。
上記のエコノミークラス症候群予防装置において、前記刺激用電極をヒラメ筋に取り付けるための前記刺激用電極が取り付けられた弾性ストッキングを有するとよい。
弾性ストッキングを履くだけで刺激用電極をヒラメ筋に装着することができる。
また、前記パルス電圧発生装置は、前記刺激用電極に(a)電圧が時間と共に低電圧から高電圧まで漸増する複数のパルス電圧を印加する、その後、(b)前記高電圧のパルス電圧(刺激電圧)を複数印加する、その後、(c)電圧が時間と共に前記高電圧から前記低電圧まで漸減する複数のパルス電圧を印加する、その後、(d)所定の時間(低電圧持続時間)前記低電圧を印加する、その後、前記(a)→(b)→(c)→(d)を繰り返すものとするとよい。
刺激電極に印加される電圧が(a)→(b)→(c)→(d)を繰り返すので、電気刺激による痛みを軽減することができる。また、ヒラメ筋が周期的に電気刺激されるため、筋肉の緊張と弛緩が効率よく行われる。
また、前記パルス電圧発生装置は、前記(a)から(c)までの時間(刺激持続時間)、刺激間隔(前記刺激持続時間+前記低電圧持続時間)及び前記刺激電圧を調整可能であるとよい。
ヒラメ筋の緊張と弛緩を効率よく行う刺激持続時間、刺激間隔及び刺激電圧は個人差があるが、個人毎に調整することができる。
ヒラメ筋は脹脛(ふくらはぎ)を形成する下腿三頭筋のうちの一つであり、電極の装着が容易である。また、左右下肢それぞれ1か所に装着された刺激用電極とパルス電圧発生装置とから構成されるので、コンパクト化・低コスト化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るエコノミークラス症候群予防装置の装着側面図である。図1では、下肢の筋肉がわかるように膝と踝の間の皮膚を取り除いて下肢を描いている。
本発明の実施形態に係るエコノミークラス症候群予防装置は、両側下肢50のヒラメ筋52に取り付けられた刺激用電極1と、刺激用電極1に所定のパルス電圧を印加するパルス電圧発生装置2と、を有している。
刺激用電極1は、下肢50の腓腹筋51と長腓骨筋53の間にあるヒラメ筋52にシリコンゴム製のパッド(不図示)で装着されている。刺激用電極1とパルス電圧発生装置2とはコード21で連結されている。前記パッドは、市販品(立石電気製)であり、粘着性と導電性を有しているので刺激用電極1をヒラメ筋52に簡単に装着することができる。
ヒラメ筋52は馴染みが少ないので、刺激用電極1を編みこんだ弾性ストッキング3(図2参照。)を使用するとよい。弾性ストッキング3は、その着用時、人体下肢50の体表面におけるヒラメ筋52の適宜部位と対面する2カ所に刺激用電極1が配設されており、各刺激用電極1は、それぞれコード21を介してパルス電圧発生装置2に電気的に接続できるようになっている。刺激用電極1は、接続端子1aと面状導電層1bとで形成されている。
パルス電圧発生装置2は、図3に示すような刺激電圧波形を出力する。すなわち、パルス電圧発生装置2は、
(a)電圧が時間と共に低電圧から高電圧まで漸増する複数のパルス電圧を印加する、その後、(b)前記高電圧のパルス電圧(刺激電圧)を複数出力する、その後、(c)電圧が時間と共に前記高電圧から前記低電圧まで漸減する複数のパルス電圧を出力する、その後、(d)所定の時間(低電圧持続時間)前記低電圧を出力する、その後、前記(a)→(b)→(c)→(d)を繰り返す。
(a)電圧が時間と共に低電圧から高電圧まで漸増する複数のパルス電圧を印加する、その後、(b)前記高電圧のパルス電圧(刺激電圧)を複数出力する、その後、(c)電圧が時間と共に前記高電圧から前記低電圧まで漸減する複数のパルス電圧を出力する、その後、(d)所定の時間(低電圧持続時間)前記低電圧を出力する、その後、前記(a)→(b)→(c)→(d)を繰り返す。
個々のパルス電圧の持続時間τは、例えば、16.7msecであり、刺激電圧Vsは、例えば、30〜60Vである。(a)から(c)までの時間(刺激持続時間)tcは、例えば3sec前後であり、刺激間隔(刺激持続時間tc+低電圧持続時間)tiは例えば、2〜3secである。
刺激電圧波形は、図3に示すような持続時間τがmsecオーダの短パルス電圧の包絡線が台形状であることに限定されない。正弦波形状、半円波形状、楕円波形状等でもよい。
最適な刺激持続時間tc、刺激間隔ti、刺激回数は個人により異なる。また、長時間使用すると電気刺激に対して慣れてくる。したがって、パルス電圧発生装置2は、図4に示すように、刺激持続時間tc、刺激間隔ti、刺激回数を変更できるようになっている。
パルス電圧発生装置2は、マイクロCPU21、プログラム書き込み部22、電源スイッチ・刺激間隔ti設定部23、刺激電圧Vs調整部24、刺激持続時間tcと刺激間隔ti設定部25、等を備えている。
図5に、ヒラメ筋を電気刺激することによる血流速増大のメカニズムを示す。図5aは、刺激用電極1(不図示)にパルス電圧が印加されていない状態、すなわちヒラメ筋52が弛緩している状態を示す。図5bは電気刺激によりヒラメ筋52が緊張している状態を示す。ヒラメ筋52が弛緩している状態では下肢深部静脈血管58が開放されており、血管58内に静脈血が充満している。ヒラメ筋52が緊張(収縮)した状態では下肢深部血管58がヒラメ筋52で圧迫されて、血管58内の弁作用により静脈血が上方に押し上げられる。
図6は、図1に示すエコノミークラス症候群予防装置を動作させて下肢深部静脈血流速度を超音波血流計で測定した血流波形である。すなわち、ヒラメ筋52に装着された刺激用電極1に、パルス電圧発生装置2から図3に示すような電圧波形を印加した。この時の短パルス電圧の持続時間τは16.7msec、刺激電圧Vsは60V、刺激持続時間tcは3sec、刺激間隔tiは5secであった。
図6から、本発明のエコノミークラス症候群予防装置により47cm/sの最大血流速度が達成されることがわかる。
図7は、足部を屈曲・伸展させたときの血流波形である。本発明のエコノミークラス症候群予防装置により足部の屈曲・伸展による血流速度の約半分の血流速度が達成されることがわかる。足部の屈曲・伸展は短時間しか持続できないが、本発明のエコノミークラス症候群予防装置は長時間刺激することができ、エコノミークラス症候群予防効果が持続する。したがって、本発明のエコノミークラス症候群予防装置は長時間同じ姿勢を保持している(保持せざるを得ない)人に特に有効である。
1・・・・・・刺激用電極
2・・・・・・パルス電圧発生装置
3・・・・・・弾性ストッキング
52・・・・・ヒラメ筋
Vs・・・・・刺激電圧
tc・・・・・刺激持続時間
ti・・・・・刺激間隔
2・・・・・・パルス電圧発生装置
3・・・・・・弾性ストッキング
52・・・・・ヒラメ筋
Vs・・・・・刺激電圧
tc・・・・・刺激持続時間
ti・・・・・刺激間隔
Claims (4)
- 両側下肢のヒラメ筋に取り付けられた刺激用電極と、
前記刺激用電極に所定のパルス電圧を印加するパルス電圧発生装置と、を有することを特徴とするエコノミークラス症候群予防装置。 - 前記刺激用電極をヒラメ筋に取り付けるための前記刺激用電極が取り付けられた弾性ストッキングを有する請求項1に記載のエコノミークラス症候群予防装置。
- 前記パルス電圧発生装置は、前記刺激用電極に
(a)電圧が時間と共に低電圧から高電圧まで漸増する複数のパルス電圧を印加する、
その後、
(b)前記高電圧のパルス電圧(刺激電圧)を複数印加する、
その後、
(c)電圧が時間と共に前記高電圧から前記低電圧まで漸減する複数のパルス電圧を印加する、
その後、
(d)所定の時間(低電圧持続時間)前記低電圧を印加する、
その後、前記(a)→(b)→(c)→(d)を繰り返す請求項1又は2に記載のエコノミークラス症候群予防装置。 - 前記パルス電圧発生装置は、前記(a)から(c)までの時間(刺激持続時間)、刺激間隔(前記刺激持続時間+前記低電圧持続時間)及び前記刺激電圧を調整可能である請求項3に記載のエコノミークラス症候群予防装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012116286A JP2013240501A (ja) | 2012-05-22 | 2012-05-22 | エコノミークラス症候群予防装置 |
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ID=49842012
Family Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001333990A (ja) * | 2000-05-29 | 2001-12-04 | Ito Choutanpa Kk | 電気刺激による筋肉トレーニング装置及びその使用方法 |
JP2002224227A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-13 | Yasunobu Handa | エコノミークラス症候群予防装置 |
JP2005052223A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-03 | Gifu Univ | 末梢血液循環改善具 |
JP2005349021A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Gifu Univ | 弾性着衣 |
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2012
- 2012-05-22 JP JP2012116286A patent/JP2013240501A/ja active Pending
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