JP2013237574A - 細骨材の脱水システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脱水システム1は、傾斜面10と、この傾斜面10の上に積層された礫層20と、この礫層20の上に積層された透水性シート30と、この礫層20の内部に埋設されて略水平方向に延びるとともに複数の吸引孔44が形成された吸引管40と、この吸引管40を通して吸引する吸引装置50と、を備える。本発明によれば、自然排水に強制排水を組み合わせることで、自然排水のみの場合と比べて迅速に細骨材を脱水できる。また、吸引管40を略水平方向に配置したので、吸引装置50で容易に吸引でき、吸引装置50を大型化する必要がなく、低コストとなる。また、遠心脱水器や密閉容器を用いた場合のように、機器内に細骨材を投入する必要がないから、大量の細骨材を脱水できる。
【選択図】図1
Description
細骨材を脱水する方法としては、自然排水法と、ウエルポイント、遠心脱水器、密閉容器などを用いた強制排水法とがある。
また、密閉容器を用いた強制排水法は、密閉容器に細骨材を投入し、容器内を減圧して強制的に脱水する(特許文献2参照)。
また、ウエルポイントを用いた強制排水法では、大量の細骨材を脱水しようとすると、細骨材の山が大きくなり、山の表層よりも深い位置にある水を吸引することが困難になる、という問題があった。
また、遠心脱水器や密閉容器を用いる強制排水法では、細骨材を機器内に投入する必要があるため、機器が大型化して、コストがかかる、という問題があった。
この下方に移動した水は、礫層内の吸引管を通して吸引装置に吸引されて排出されるが、吸引装置に吸引されなかった水は、透水層および礫層を通過して傾斜面に到達し、傾斜面を流れて自然排出される。
また、吸引装置を駆動することにより礫層内部の広範囲が負圧状態となり、広範囲に亘って細骨材の表面水を下方側に吸引して強制排水できる。
また、吸引管を略水平方向に配置したので、従来のように吸引管内の水を上方に吸い上げる必要がない。よって、吸引装置で容易に吸引できることで、吸引装置を大型化する必要がなく、低コストとなる。
また、遠心脱水器や密閉容器を用いた場合のように、機器内に細骨材を投入する必要がないから、大量の細骨材を脱水できる。
また、吸引装置を駆動することにより礫層内部の広範囲が負圧状態となり、広範囲に亘って細骨材の表面水を下方側に吸引して強制排水できる。また、吸引管を略水平方向に配置したので、従来のように吸引管内の水を上方に吸い上げる必要がない。よって、吸引装置で容易に吸引できることで、吸引装置を大型化する必要がなく、低コストとなる。
また、遠心脱水器や密閉容器を用いた場合のように、機器内に細骨材を投入する必要がないから、大量の細骨材を脱水できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る細骨材の脱水システム1の縦断面図である。
透水性シート30の上には、細骨材が堆積されて山60が形成されている。
吸引管40は、ナイロンチューブであり、環状の外周管41と、この外周管41の互いに対向する部分に架け渡された複数本の架渡し管42と、を備える。
外周管41は、細骨材の山60の直下に位置するように配置され、外周管41と架渡し管42とは、T字形状のチューブ継手43で接続されている。
吸引装置50は、真空力によって集水して排水するウエルポイントポンプであり、外周管41にチューブ継手43を介して接続されている。
まず、透水層の上に細骨材を堆積して山60を形成し、吸引装置50を駆動する。すると、吸引装置50により吸引管40を通して吸引孔44から空気が吸引されるため、礫層20の内部の広範囲が負圧状態となる。よって、堆積した細骨材の山60表面水61は、図1中矢印で示すように、重力に加えて負圧状態となった礫層20側に吸引されることで、迅速に下方に移動する。
この下方に移動した水は、礫層20内の吸引管40を通して吸引装置50に吸引されて排出される。一方、吸引装置50に吸引されなかった水は、透水性シート30および礫層20を通過して傾斜面10に到達し、傾斜面10を流れて自然排出される。
(1)自然排水に強制排水を組み合わせることで、自然排水のみの場合と比べて迅速に細骨材を脱水できる。
また、吸引装置50を駆動することにより礫層20内部の広範囲が負圧状態となるので、広範囲に亘って細骨材の表面水61を下方側に吸引して強制排水できる。
また、吸引管40を略水平方向に配置したので、従来のように吸引管内の水を上方に吸い上げる必要がない。よって、吸引装置50で容易に吸引できることで、吸引装置50を大型化する必要がなく、低コストとなる。
また、遠心脱水器や密閉容器を用いた場合のように、機器内に細骨材を投入する必要がないから、大量の細骨材を脱水できる。
例えば、本実施形態では、透水層として透水性シート30を用いたが、これに限らず、メッシュ状の部材や、透水性に優れた板状部材を用いてもよい。
また、本実施形態では、傾斜面10を一方向に傾斜させたが、これに限らず、傾斜面を中央部が周辺部に比べて高い山状としてもよい。
10…傾斜面
20…礫層
30…透水性シート(透水層)
40…吸引管
41…外周管
42…架渡し管
43…チューブ継手
44…吸引孔(貫通孔)
50…吸引装置
60…山
Claims (2)
- 傾斜面と、
当該傾斜面の上に積層された礫層と、
当該礫層の上に積層された透水層と、
前記礫層の内部に埋設されて略水平方向に延びるとともに複数の貫通孔が形成された吸引管と、
当該吸引管を通して吸引する吸引装置と、を備えることを特徴とする細骨材の脱水システム。 - 前記透水層は、耐久性の高い透水性シートまたはメッシュ状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の細骨材の脱水システム。
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JP5934574B2 JP5934574B2 (ja) | 2016-06-15 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0372507U (ja) * | 1989-11-10 | 1991-07-22 | ||
JP2001341119A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Kyc Machine Industry Co Ltd | 骨材貯蔵装置 |
JP2007093028A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Kyoritsu Kiden Kogyo Kk | 骨材等の水分除去装置 |
JP2011074653A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 乾燥用シート及び土木建築用材料の乾燥方法 |
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2012
- 2012-05-12 JP JP2012110126A patent/JP5934574B2/ja active Active
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