JP2013236955A - サイドリリースバックル - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を確保しつつ軽量化が図れるサイドリリースバックルを提供する。
【解決手段】 プラグ(10)とソケット(20)とを備え、プラグ(10)は、ベルト装着部(19)を有する基部(11)、一対の脚部(12)、係合部(14)、連結部(15)を有し、ソケット(20)は、ベルト装着部(29)および差込口(22)を有する本体(21)、収容空間(23)、被係合部(24)、ベルト装着部(29)の辺縁から差込口(22)側へ向けて凹状に形成された切欠き(25)を有し、切欠き(25)は、係合部(14)と被係合部(24)とが係合した状態で収容空間(23)に収容された一対の脚部(12)および連結部(15)で囲われた領域に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトどうしを連結するバックルであって両側一対のロックアームを有するサイドリリースバックルに関する。
従来、衣服、鞄や靴、包装具など様々な用途でベルト等の紐状部材どうしを連結するために、プラグとソケットとを着脱自在に係合させるバックルが用いられている。
このようなバックルでは、着脱のための操作が簡単であり、一方で意図しないときに不用意に外れないことが要求される。このような要求に応じた製品として、両側一対のロックアームを有するサイドリリースバックルが利用されている。
例えば、特許文献1あるいは特許文献2のサイドリリースバックルは、それぞれベルト装着部を有するプラグおよびソケットで構成される。
プラグは、ベルト装着部を有する基部と、そのソケット側に両側一対の脚部(ロックアーム)とを有する。ソケットは中空筒状の本体を有し、この本体はそのプラグ側から内部へとプラグを挿入するための収容空間(キャビティ)を有する。ソケット本体の両側には収容空間に連通する開口部が形成され、ここから露出する脚部を手で操作することで係合を解除可能である。
このようなサイドリリースバックルのうち、特許文献1に記載のものは、プラグをソケットに挿入する際の姿勢安定化のために、プラグの一対の脚部間に角柱状のガイドバーを備えている。
一方、特許文献2に記載のものは、一対の脚部によるガイド機能を強化することでガイドバーが省略されている。なお、特許文献2に記載のものでは、一対の脚部を結ぶ連結帯が追加されている。この連結帯は、脚部等と一体成形された薄板状の部材であり、略U字型に湾曲された状態で一対の脚部を連結している。この連結帯により、脚部が過度に外側へ変形された際にはその変形が抑制され、脚部の破損が防止されるようになっている。
特開2008−178570号公報 特開2009−011492号公報
近年、サイドリリースバックルを含むバックルとしての軽量化が期待されている。
サイドリリースバックルは、既に全体の一体樹脂成形が行われており、材料自体の軽量化が難しい。このため、バックルを構成する各部における材料削減が求められている。
この点で、プラグにガイドバーを有する特許文献1のバックルに対し、ガイドバーを省略した特許文献2のバックルは軽量化に好適といえる。一方、ソケット側の材料削減については、ソケットとしての圧迫強度を確保する必要性から、ソケットを薄くすることにも限界があった。従って、さらなる軽量化を達成するための構成が求められていた。
本発明の主な目的は、強度を確保しつつ軽量化が図れるサイドリリースバックルを提供することである。
本発明のサイドリリースバックルは、プラグとこのプラグが差込係合されるソケットとを備え、
前記プラグは、ベルト装着部を有する基部と、前記基部から突起した一対の脚部と、前記脚部にそれぞれ形成された係合部と、前記脚部を互いに連結する連結部と、を有し、
前記ソケットは、ベルト装着部および差込口を有する本体と、前記本体内に形成されて前記差込口から差し込まれた前記脚部を収容可能な収容空間と、前記本体に形成されて前記係合部が係合可能な被係合部と、前記ベルト装着部の辺縁から前記差込口側へ向けて形成された切欠きと、を有し、
前記切欠きは、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態で前記収容空間に収容された一対の前記脚部および前記連結部で囲われた領域に形成され、一対の前記脚部および前記連結部の内側形状に沿った輪郭形状に形成され、前記差込口側の辺縁の輪郭形状がC字状またはU字状に形成され、
前記本体の内側には前記収容空間内に突出する突条が形成され、この突条は、前記プラグを前記ソケットに差込係合した状態での前記脚部の先端よりも前記差込口に近い側に、前記切欠きの前記差込口側の辺縁の中央部分から両側へ所定の幅で、前記切欠きの前記差込口側の辺縁に沿って連続して形成されていることを特徴とする。
このような本発明では、本体に形成された切欠きによりソケットの本体の表面積を小さくすることができ、切欠きがない本体と同じ厚さであってもその材料を削減でき、バックルとしての軽量化を図ることができる。
この際、切欠きは、係合部と被係合部とが係合した状態、つまりプラグをソケットに嵌め込んだ通常の連結状態において、収容空間に収容された一対の脚部および連結部で囲われた領域の内側を、例えば凹状に切り欠いて形成することができる。このように形成することで、これら一対の脚部および連結部を外部に露出させることがない。このため、切欠きによる軽量化を図りつつ、外観的な品質低下を生じることがなく、むしろ開放部分が増した軽快な印象が得られる。また、一対の脚部および連結部を外部に露出させないため、他の物品の引っかかり等を防止できる。
本発明において、前記切欠きは、一対の前記脚部および前記連結部の内側形状に沿った輪郭形状に形成されているため、一対の脚部および連結部を外部に露出させない範囲内で最大限の切欠き面積を形成することができ、最大減の軽量化を図ることができる。
本発明において、前記切欠きは、前記差込口側の辺縁の輪郭形状がC字状またはU字状に形成されているため、切欠きの差込口側をC字状(奥行きが浅い場合)またはU字状(奥行きが深い場合)とすることで、通常C字状またはU字状とされるプラグ側の連結部および脚部の内側の形状に沿った輪郭形状とすることができる。また、このようなC字状またはU字状など最奥部分が円弧状になっている形状とすることで、輪郭形状に急角度をなす不連続な部位が生じず、応力集中や成形性の問題を回避することができる。
本発明において、前記本体の内側には前記収容空間内に突出する突条が形成され、この突条は、前記プラグを前記ソケットに差込係合した状態での前記脚部の先端よりも前記差込口に近い側に、前記切欠きの前記差込口側の辺縁の中央部分から両側へ所定の幅で、前記切欠きの前記差込口側の辺縁に沿って連続して形成されているため、連結にあたってプラグの脚部をソケットの差込口から挿入した際に、脚部の先端あるいは係合部が切欠きから露出することを防止でき、プラグが差込方向に対して傾き過ぎていれば、係合部を係止して、傾き過ぎの状態でプラグがソケットに挿入されることを防止でき、プラグが適切な姿勢の時にのみ一対の係合部をそれぞれ被係合部へと案内して、円滑な挿入動作が行われるようにできる。
本発明において、前記本体には、前記差込口から前記ベルト装着部へ向けて形成された別の切欠きが形成されていることが望ましい。
このような本発明では、ベルト装着部側および差込口側の何れにも切欠きを設けることで、本体の材料を最小限とし、製造コストおよび重量の軽減が最大限に図れる。
なお、切欠きをベルト装着部側が深く、差込口側が浅く形成することで、これらの切欠きの間に残される部分(本体の左右を連結する)がベルト装着部(同じく本体の左右を連結する)から離れた位置となり、本体の捻れ剛性を確保することができる。
本発明の第1実施形態のサイドリリースバックルの表面側を示す斜視図である。 前記第1実施形態のプラグの表面側を示す斜視図である。 前記第1実施形態のプラグを示す側面図である。 前記第1実施形態のソケットの表面側を示す斜視図である。 前記第1実施形態のソケットの差込口側を示す正面図である。 前記第1実施形態のソケットの表面側を示す平面図である。 前記第1実施形態のソケットの裏面側を示す平面図である。 前記第1実施形態の係合状態を示す断面図である。 前記第1実施形態においてプラグが傾いた状態で差し込まれた状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態のサイドリリースバックルの表面側を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1ないし図9には本発明の第1実施形態が示されている。
図1から図3の各図に示すように、本実施形態のサイドリリースバックル1は、プラグ10とこのプラグ10が差込係合されるソケット20とを備えている。
これらの各図に示すように、本実施形態のサイドリリースバックル1は、紐状部材の端部を連結・分離するためのものであり、合成樹脂によって一体成型されたプラグ10と、同様に合成樹脂で一体成形されたソケット20とを備えている。なお、プラグ10およびソケット20の材質としては、合成樹脂に限らず金属など他の材質であってもよく、射出成形に限らず他の成型方法によるものであってもよい。
図1および図2において、プラグ10は、合成樹脂の射出成形により全体を一体成形されたものであり、ベルト装着部19および一対の脚部12を有する基部11と、脚部12にそれぞれ形成された係合部14とを有する。
脚部12は、基部11の幅方向(ソケット20に対するプラグ10の差込方向およびソケット20の表裏方向とそれぞれ直交する方向、図1における左右方向)の両側から長さ方向(ソケット20に対するプラグ10の差込方向、図1における上下方向)へ延びて互いに平行とされ、各々は中間ないし先端側が互いに離間または近接する方向(前述した幅方向)へ弾性変形可能とされている。
また、一対の脚部12は、それぞれ差込方向の先端側へ向けて互いに近接する方向に緩やかに傾斜し、一定のクリアランスを持って湾曲しており、これにより脚部12の全体で弾性変形する力を受けることができる。
係合部14は、脚部12の先端から上下(ソケット20の表裏方向)に延びる突起で形成され、脚部12の先端は側面から見た場合にT字状となっている。つまり、係合部14が脚部12の先端部に形成されており、係合部14の表裏方向の寸法(高さ)が脚部12の高さよりも大きく形成されている。
ベルト装着部19は、基部11の中間部分を利用して形成されている。
図2に示すように、ベルト装着部19は、内部中央に紐状部材の端部が挿入係止される紐取付部としての紐取付孔19Aを有し、紐取付部の中間には連結杆19Bが架設され、この連結杆19Bによって紐取付孔19Aは差込方向前端側19Cと差込方向後端側19Dとの2つに分割されている。これにより、紐状部材を紐取付孔19Aに挿通させて連結杆19Bの周囲に周回させることにより、紐状部材の長さ調節が可能な構造となっている。
図2において、一対の脚部12の先端は、U字状の連結部15で互いに連結されている。
連結部15は、脚部12の先端の係合部14からベルト装着部19に向けてそれぞれ延び、互いに近接して連結されることでU字状を形成している。この連結部15により一対の脚部12は外力で過剰に拡張されることが防止される。
一対の脚部12の間には、一対の被案内部16が設置されている。
図3に示すように、被案内部16は、脚部12の先端の係合部14と同様の高さを有し、その上下辺縁は脚部12の上下辺縁から上下に突起している。これらの係合部14および被案内部16は、ソケット20の内側に形成された凹凸形状(後述)により案内され、これらの案内により差込操作の際にプラグ10が適切な位置へと誘導されるようになっている。
図2に示すように、被案内部16の基部11側は互いに連結フレーム16Aで連結されている。連結フレーム16Aは、被案内部16の基部11側の互いに対向する部位を連結するとともに、その中間部分はプラグ10の差込方向へ突出するように湾曲されている。連結フレーム16Aの中間部分は、表裏方向の高さが被案内部16より小さく形成され、両端に至るに従って高さが増して被案内部16と同じ高さとなるように形成されている。これにより、連結フレーム16Aの表裏面には中央が緩やかに窪んだ形状が形成されている。この形状は、後述する本体21の内面に形成された凸条線26Bの輪郭に沿った形状とされている。
図1および図4において、ソケット20は、合成樹脂の射出成形により全体を一体成形されたものであり、ベルト装着部29および差込口22を有する中空筒状の本体21と、本体21内に形成されて差込口22から差し込まれたプラグ10の脚部12を収容可能な収容空間23と、本体21に形成されて係合部14が係合可能な被係合部24とを有する。
図4に示すように、被係合部24は、収容空間23の内側の4箇所に形成されたベルト装着部29向き(差込口22と反対側向き)の段差形状である。被係合部24の4つの段差のうち2つは、本体21の裏面の内側に形成され、収容空間23に面しており、本体21のベルト装着部29の両側部分29Aに臨んで形成されている。
これらの段差のうち、表裏に対向する一対の段差により被係合部24が形成される。本実施形態のソケット20では幅方向に並ぶ一対の被係合部24が形成され、一対の脚部12に形成される係合部14に対応されている。
収容空間23の内側には、係合部14を被係合部24へと誘導して係合させるための誘導面24Aが形成されている。
誘導面24Aは、差込口22の両側近傍から本体21の表裏面の各内側に沿って被係合部24へと連なる段差形状とされ、脚部12が差込口22から差し込まれた際に、その先端の係合部14を被係合部24へと誘導するガイドとして機能する。すなわち、差込口22から差し込まれた脚部12の先端において、係合部14は誘導面24Aに誘導され、一対の脚部12が弾性変形して各対の係合部14が互いに近接する。そして、係合部14が被係合部24に到達すると誘導面24Aによる脚部12の弾性変形が解除されるので、係合部14が被係合部24に収まって相互の係合が行われる。
一方、係合部14と被係合部24との係合を解除するために、本体21には操作用開口27が形成されている。操作用開口27は、本体21の側面に形成され、内部の収容空間23に連通している。操作用開口27は、差込口22から差し込まれた脚部12の中間部分を露出させる位置に形成されており、ここから露出する脚部12を操作用開口27の内側へ押圧することで一対の脚部12が互いに近接するように弾性変形し、係合部14を被係合部24から脱出させて互いの係合を解除させることができる。
本体21は、その表側および裏側の略中央部に、それぞれ脚部12の差し込み方向に連続した凹凸形状26を有する。
図5に示すように、凹凸形状26は、本体21の外面に形成された凹条線26Aと、凹条線26Aに沿って本体21の内面に形成された凸条線26Bとで構成され、これらの凹条線26Aと凸条線26Bとで挟まれた部分の厚みは、本体21の他の部分の厚みと同じとされ、いわば平板の一部を湾曲させた波板形状のような断面形状とされている。
このような凹凸形状26は、本体21の表面および裏面にそれぞれ形成され、これにより対向する表裏面の中央部が互いに近接する方向に湾曲した波板形状となり、このような構造としたことで、表裏方向に働く圧迫力が最も加わりやすく、亀裂を生じやすい略中央部の強度を確保することができ、潰れおよび亀裂を防止するために有効である。
凹凸形状26は、本体21の表裏面の互いに対応する位置に配置され、互いに対向する各々の凸条線26Bが、それぞれ収容空間23に差し込まれる脚部12の間の連結フレーム16Aの表裏の窪みに割り込む位置に配置される。各凸条線26Bの間隔は係合部14および被案内部16の高さ(表裏方向の寸法)より小さく設定され、脚部12が差し込まれた際には係合部14および被案内部16が凹凸形状26に沿って案内され、プラグ10の姿勢を正して係合部14が被係合部24へと適切に案内するガイド機能が得られるようになっている。この際、被案内部16の間の連結フレーム16Aは、その表裏の窪みにより、各凸条線26Bと干渉することなくその間隔内に挿入することができる。
なお、収容空間23の被案内部16が導入される部位の高さは、被案内部16の高さに合わせて形成され、被案内部16が収容空間23内に挿入されている状態では、ソケット20が表裏方向に圧迫された際には被案内部16が支えとなり、表裏方向の潰れ等の過剰な変形を防止する作用が得られる。
図6、図7および図8に示すように、本体21の表面および裏面には、それぞれ差込口22の幅方向の辺縁の中央部分をベルト装着部29側へと窪んだ切欠き28が形成されているとともに、ベルト装着部29のベルトを挿通する開口の幅方向の辺縁の中央部分を差込口22側へと窪んだ切欠き25が形成されている。
切欠き28は、差込口22から延びるC字状の浅い切欠きとされ、最奥部分は円弧状とされているとともに、差込口22の辺縁に接続する部分も滑らかな円弧状とされている。このような滑らかな形状、つまり尖った凹凸が生じない形状とされることで、外力等による特定部分への応力集中が防止される。
切欠き28のC字状の辺縁は、プラグ10の基部11に形成された連結フレーム16Aの内側形状に沿った輪郭形状とされている。このような輪郭形状により、切欠き28を最大限に拡張しつつ、基部11を必要以上に露出させないようになっている。
このような切欠き28により、プラグ10とソケット20とを係合させた状態では、ソケット20の表側の切欠き28からプラグ10の連結フレーム16Aと連結杆19Bとの間を通ってソケット20の裏側の切欠き28に至る一連の貫通孔が形成される。この貫通孔は、ソケット20の幅方向の間隔がプラグ10の差し込み方向に至るに従って漸減する形状である。
切欠き25は、ベルト装着部29から延びるU字状の深い切欠きとされ、最奥部分は円弧状とされているとともに、ベルト装着部29に対向する辺縁に接続する部分(表側では後述する突出部25A、裏側では被係合部24の端縁となる)も滑らかな円弧状とされている。このような滑らかな形状、つまり尖った凹凸が生じない形状とされることで、外力等による特定部分への応力集中が防止される。
切欠き25のU字状の辺縁は、脚部12ないし連結部15の外形形状に沿った輪郭形状とされている。前述したように、一対の脚部12の先端はU字状の連結部15で互いに連結され、その内側形状は全体としてU字状とされており、この形状に従って切欠き25の輪郭形状が形成されている。このような輪郭形状により、切欠き25を最大限に拡張しつつ、脚部12ないし連結部15を露出させないようにされている。
このような切欠き25により、プラグ10とソケット20とを係合させた状態では、ソケット20の表側の切欠き25からプラグ10の一対の脚部12および連結部15の間を通ってソケット20の裏側の切欠き25に至る一連の貫通孔が形成される。この貫通孔は、ソケット20の幅方向の間隔がプラグ10の差し込み方向と反対方向(プラグ10の抜き出し方向)に至るに従って漸減する形状である。
切欠き25のうち、本体21の表面に形成された切欠き25では、ベルト装着部29の両端に臨む部位がベルト装着部29に沿って突出された突出部25Aとされ、前述した被係合部24は突出部25Aにより表面側を覆われている。この突出部25Aにより、ベルト装着部29に通されたベルトが不用意に浮き上がることが防止されている。
本体21の裏面に形成された切欠き25では、突出部25Aに相当する部分が省略され、切欠き25の辺縁の一部は被係合部24の段差に沿って形成され、被係合部24は本体21の裏面側に露出している。
図1、図4および図9に示すように、本体21の表裏の内側には、それぞれ収容空間23内へ突出する突条25Bが形成されている。
突条25Bは、本体21と一体に形成された断面略矩形の連続条線であり、切欠き25の差込口22側の辺縁に沿って連続して形成されている。切欠き25の辺縁における突条25Bの設置範囲は、切欠き25の差込口22側の辺縁の中央部分から両側へ所定の幅の領域とされている。この領域は、連結にあたってプラグ10の脚部12をソケット20の差込口22から挿入した際に、脚部12の先端あるいは係合部14が切欠き25へと露出する可能性のある領域のうち、プラグ10が差込方向に対して傾き過ぎた場合など(図9参照)、係合部14がソケット20の中心軸線に近づき過ぎた際に、この係合部14を係止し、傾き過ぎの状態でプラグ10がソケット20に挿入されることを防止するように設定されている。
突条25Bの高さは、対向する表裏の突条25Bの間隔がプラグ10の連結部15の高さより僅かに大きく設定され、プラグ10をソケット20内に挿入した際には連結部15が上下の突条25Bの間に収まるようになっている。これにより、プラグ10とソケット20とを連結した状態では、上下の突条25Bと連結部15との表面が揃い、外観的にすっきりした印象が得られるようになっている。
図4に示すように、本体21のベルト装着部29の両側部分29Aは、ベルト装着部29のベルト巻き付け部分よりも大きな高さとされ、これにより十分な接続強度が確保されている。
このような本実施形態においては、以下のような効果が得られる。
本体21の表裏には、差込口22およびベルト装着部29の辺縁から凹凸形状26に沿って延びる切欠き25、28を形成したため、ソケット20としての材料を更に削減でき、製造コストおよび重量の軽減を一層促進することができる。
切欠き25,28は、輪郭形状を奥行きが浅いC字状または奥行きが深いU字状としたため、輪郭形状に急角度をなす不連続な部位が生じず、応力集中や成形性の問題を回避することができる。
切欠き25,28は、それぞれの輪郭形状を、収容空間23内に収容される脚部12および連結部15あるいはベルト装着部19の開口に沿った形状とすることで、これらを確実に隠蔽しつつ、最大限の切欠き面積とすることができる。
本体21に、ベルト装着部29から延びる切欠き25と、差込口22から延びる切欠き28とを形成したため、本体21のベルト装着部29側および差込口22側の何れにも切欠きを設けて本体21の材料を最小限とすることができ、製造コストおよび重量の軽減が最大限に図れる。
例えば、既存のバックルにおいて、前記実施形態の切欠き25,28を形成した場合、10%程度の軽量化になったという実験結果も得られている。
切欠き25,28は、ベルト装着部29側の切欠き25が深く、差込口22側の切欠き28が浅く形成することで、これらの切欠きの間に残される部分(本体21の左右を連結する)がベルト装着部29(同じく本体21の左右を連結する)から離れた位置となり、本体21の捻れ剛性を確保することができるとともに、同部分に形成される凹凸形状26による脚部12のガイド機能を差込操作の早い段階から発揮することができる。
切欠き25は、ベルト装着部29の両端に臨む部位にベルト装着部29に沿って突出された突出部25Aを有するため、切欠き25を設けてベルト装着部29に臨む開口が大きくなった場合でも、ベルト装着部29に装着されたベルトの不必要な浮き上がりないし外れを防止することができる。
切欠き25は、輪郭形状が脚部12ないし連結部15の内側形状に沿って形成されているため、脚部12ないし連結部15が切欠きから露出することがなく、他の物品の引っかかり等を防止できる。
本体21の内側に収容空間23内へ突出する突条25Bを形成し、この突条25Bを切欠き25の差込口22側の辺縁に沿って所定の領域に連続して形成したため、係合部14がソケット20の中心軸線に近づき過ぎた際に、この係合部14を係止し、傾き過ぎの状態でプラグ10がソケット20に挿入されることを防止するように設定されている。
連結にあたってプラグ10の脚部12をソケット20の差込口22から挿入する際に、プラグ10が差込方向に対して傾き過ぎていれば(図9参照)、係合部14を係止し、傾き過ぎの状態でプラグ10がソケット20に挿入されることを防止でき、プラグ10が適切な姿勢の時にのみ一対の係合部14がそれぞれ被係合部24へと案内されるようにでき、円滑な挿入動作が行われるようにできる。
ソケット20の本体21に形成された凹凸形状26により、同じ厚さであっても本体21の剛性を高めることができる。特に、サイドリリースバックル1のソケット20において生じやすい表裏方向の圧迫で潰れるような変形に対して、凹凸形状26がその断面形状に基づく曲げ剛性を生じることで、本体21の変形を効果的に抑制できる。特に、潰れ方向の力が加わって亀裂が入りやすい略中央部に凹凸形状26があることで、亀裂を防止して破損しにくいものとすることができる。
そして、凹凸形状26により剛性が確保できる分、ソケット20の厚みを薄くすることができ、合成樹脂材料の使用量削減によるコスト低減およびバックルとしての重量軽減を図ることができる。
さらに、凹凸形状26が脚部12の差し込み方向に形成されることで、脚部12の差し込み操作に干渉等することがないとともに、脚部12の係合部14および被案内部16に対するガイド機能をもたせることもできる。
凹凸形状26を本体21の外面に形成された凹条線26Aと、内面に形成された凸条線26Bとで構成し、いわば本体21の表裏面を波板状に形成することで凹凸形状26を形成したため、本体の表面または裏面を略一定の厚さのまま凹凸形状26を形成することができ、重量増加を招くことがなく、かつ合成樹脂成形した際のヒケ等を生じる可能性も低減できる。
また、本体21の外面が凹条線26Aとなるようにしたため、本体21の外側に突出を生じることがなく、外観的にも簡素な印象を与えることができる。
凹凸形状26は、収容空間23の脚部12を収容する部分の中間に突出するように配置したため、収容空間23に一対の脚部12を挿入した際、各脚部12は凹凸形状26の両側に進入し、脚部12および凹凸形状26が互いに干渉することがなく、これらの脚部12および凹凸形状26にそれぞれ厚み(バックル表裏方向の寸法)をもたせることができ、強度確保に有効である。
また、凹凸形状26は、脚部12が差し込まれた際に係合部14を被係合部24へと案内するガイドを兼ねるため、プラグ10とソケット20とを係合させる操作を容易かつ確実にできる。
〔第2実施形態〕
図10には本発明の第2実施形態が示されている。
本実施形態のサイドリリースバックル2は、前記第1実施形態と同様なプラグ10およびソケット20を備えている。但し、本実施形態において、ソケット20にはベルト装着部29側の切欠き25が形成されているが、前記第1実施形態のような切欠き28(図1参照)は形成されておらず、その分凹凸形状26が差込口22の辺縁から連続して長く形成されている。
このような本実施形態では、図1の切欠き28がない分、本体21の材料削減あるいは重量軽減が図れないが、その他は切欠き25の効果あるいは突条25Bによる効果など、前記第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、凹凸形状26が長くなることで、前記第1実施形態よりも本体21の剛性強化が図れる。
〔変形例〕
なお、本発明は前記各実施形態の構造に限らず、次のような変形をも含む。
切欠き25,28は、U字状あるいはC字状に限らず、V字状あるいは矩形としてもよい。しかし、U字状あるいはC字状のように最奥部分が円弧状になっていることで、不要な応力集中を避けることができ、強度確保のためには好ましい。
突条25Bと連結部15との表面は段差状になっていてもよく、突条25Bが連結部15よりも収容空間23内に控えた構成、あるいは連結部15が突条25Bよりも収容空間23内に控えた構成であってもよい。
突条25Bは矩形断面の連続条線に限らず、半円形断面や三角形断面であってもよい。また、連続条線に限らす、一部間欠的であってもよい。
突条25Bの切欠き25の辺縁における設置範囲は適宜選択すればよく、あるいは突条25Bは省略してもよい。
その他、プラグ10およびソケット20の細部形状、構造については適宜変更等することができる。また、プラグ10およびソケット20の寸法、材質、色彩、表面仕上げ等は実施にあたって適宜選択することができる。
本発明は、ベルトどうしを連結するバックルであって両側一対のロックアームを有するサイドリリースバックルとして利用できる。
1,2…サイドリリースバックル
10…プラグ
11…基部
12…脚部
14…係合部
15…連結部
19…ベルト装着部
20…ソケット
21…本体
22…差込口
23…収容空間
24…被係合部
25…切欠き
25B…突条
28…別の切欠き
29…ベルト装着部
本発明のサイドリリースバックルは、プラグとこのプラグが差込係合されるソケットとを備え、
前記プラグは、ベルト装着部を有する基部と、前記基部から突起した一対の脚部と、前記脚部にそれぞれ形成された係合部と、前記脚部を互いに連結する連結部と、を有し、
前記ソケットは、ベルト装着部および差込口を有する本体と、前記本体内に形成されて前記差込口から差し込まれた前記脚部を収容可能な収容空間と、前記本体に形成されて前記係合部が係合可能な被係合部と、前記ベルト装着部の辺縁から前記差込口側へ向けて形成された切欠きと、を有し、
前記切欠きは、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態で前記収容空間に収容された一対の前記脚部および前記連結部で囲われた領域に形成され、
前記本体の表面に形成された前記切欠きでは、前記ベルト装着部の両端に臨む部位が前記ベルト装着部に沿って突出された突出部とされ、前記本体の裏面に形成された前記切欠きでは、前記突出部に相当する部分が省略されていることを特徴とする。
本発明において、前記本体の裏面に形成された前記切欠きは、前記本体の表面に形成された前記切欠きよりも大きいことが望ましい。
本発明において、前記本体の表面に形成された前記被係合部は、前記突出部により表面側を覆われており、前記本体の裏面に形成された前記被係合部は、前記切欠きの辺縁の一部で形成され、前記被係合部は前記本体の裏面側に露出していることが望ましい。
本発明において、前記係合部は、前記脚部の先端から前記ソケットの表裏方向に延びる突起で形成され、前記被係合部は、前記本体の内側の4箇所に形成された前記ベルト装着部向きの段差形状であり、前記プラグと前記ソケットとが係合した状態では、前記本体の表面側の前記係合部は前記突出部により覆われ、前記本体の裏面側の前記係合部は前記本体の裏面側に露出されていることが望ましい。

Claims (2)

  1. プラグ(10)とこのプラグ(10)が差込係合されるソケット(20)とを備え、
    前記プラグ(10)は、ベルト装着部(19)を有する基部(11)と、前記基部(11)から突起した一対の脚部(12)と、前記脚部(12)にそれぞれ形成された係合部(14)と、前記脚部(12)を互いに連結する連結部(15)と、を有し、
    前記ソケット(20)は、ベルト装着部(29)および差込口(22)を有する本体(21)と、前記本体(21)内に形成されて前記差込口(22)から差し込まれた前記脚部(12)を収容可能な収容空間(23)と、前記本体(21)に形成されて前記係合部(14)が係合可能な被係合部(24)と、前記ベルト装着部(29)の辺縁から前記差込口(22)側へ向けて形成された切欠き(25)と、を有し、
    前記切欠き(25)は、前記係合部(14)と前記被係合部(24)とが係合した状態で前記収容空間(23)に収容された一対の前記脚部(12)および前記連結部(15)で囲われた領域に形成され、一対の前記脚部(12)および前記連結部(15)の内側形状に沿った輪郭形状に形成され、前記差込口(22)側の辺縁の輪郭形状がC字状またはU字状に形成され、
    前記本体(21)の内側には前記収容空間(23)内に突出する突条(25B)が形成され、この突条(25B)は、前記プラグ(10)を前記ソケット(20)に差込係合した状態での前記脚部(12)の先端よりも前記差込口(22)に近い側に、前記切欠き(25)の前記差込口(22)側の辺縁の中央部分から両側へ所定の幅で、前記切欠き(25)の前記差込口(22)側の辺縁に沿って連続して形成されていることを特徴とするサイドリリースバックル。
  2. 請求項1に記載したサイドリリースバックルにおいて、
    前記本体(21)には、前記差込口(22)から前記ベルト装着部(29)へ向けて形成された別の切欠き(28)が形成されていることを特徴とするサイドリリースバックル。
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