JP2013234694A - 建設機械の制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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崇 渋川
Koichi Ichihara
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Abstract

【課題】建設機械の操作時に発生する油圧アクチュエータの速度の振動を抑制するために、油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出し、検出した圧力に基づいて吐出流量を制御することができる建設機械の制御装置を提供すること。
【解決手段】油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出する検出手段と、検出した前記圧力の変動成分を算出する第1の算出手段と、算出した前記変動成分に基づいて、前記圧油の吐出流量を補正する流量補正値を算出する第2の算出手段とを有し、前記第1の算出手段は、ハイパスフィルタを用いて、所定の周波数以上の周波数の前記変動成分を算出し、前記ハイパスフィルタの伝達関数はsT/(sT+1)であり、ここで、sはラプラス変数であり、Tは時定数であり、前記所定の周波数は、建設機械の固有振動数の略1/15とする、ことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械の制御装置及びその制御方法に関する。
建設機械には、操作レバーによって入力された操作量に対応した速度指令値を算出し、算出した速度指令値を油圧ポンプの流量指令値に変換し、変換した流量指令値に基づいて油圧アクチュエータに作動油を供給するものがある。このとき、建設機械は、油圧アクチュエータに供給する吐出流量を制御することによって、油圧アクチュエータの動作を制御する。
また、建設機械では、操作レバーを中立に戻した場合に、油圧アクチュエータの慣性又は作動油の弾性(圧縮性)などによって、油圧アクチュエータを操作レバーの操作量に追従して停止できないときがある。すなわち、建設機械においては、建設機械の慣性力が大きいため、操作レバーの操作後に油圧アクチュエータの速度が振動する場合(例えば図9(a))があった。
このような油圧アクチュエータの速度の振動は、建設機械の操作性の悪化及び異音等を引き起こす原因となる。また、建設機械は慣性力が大きいため、発生した速度の振動が減衰しにくい場合がある。
特許文献1には、油圧シリンダ等の流体作動機器において、ハンチング(油圧回路に供給される流体の流量が安定せず、振動的になる状態)を抑制するために、圧力振動成分(変動成分)を負帰還する技術を開示している。
特開2008−65423号公報
しかしながら、特許文献1にはハンチングを低減する技術が開示されているが、建設機械の操作時に発生する油圧アクチュエータの速度の振動を抑制する技術が開示されていない。また、特許文献1に開示されている技術を用いて油圧アクチュエータの振動を抑制する場合には、バンドパスフィルタを用いて所定の周波数の範囲の圧力変動成分を負帰還しているため、負帰還量に位相のずれが発生する(例えば図5(a)乃至図5(d))において、位相が約45°進む)場合があった。
本発明は、このような事情の下に為され、建設機械の操作時に発生する油圧アクチュエータの速度の振動を抑制するために、油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出し、検出した圧力の変動成分を算出し、算出した変動成分に基づいて吐出流量を制御することができる建設機械の制御装置及びその制御方法を提供することを課題とする。
本発明の一の態様によれば、速度指令値に基づいて油圧ポンプの吐出流量を制御することによって、油圧アクチュエータの動作を制御する建設機械の制御装置であって、前記油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出する検出手段と、検出した前記圧力の変動成分を算出する第1の算出手段と、算出した前記変動成分に基づいて、前記圧油の吐出流量を補正する流量補正値を算出する第2の算出手段とを有し、前記第1の算出手段は、ハイパスフィルタを用いて、所定の周波数以上の周波数の前記変動成分を算出し、前記ハイパスフィルタの伝達関数はsT/(sT+1)であり、ここで、sはラプラス変数であり、Tは時定数であり、前記所定の周波数は、前記建設機械の固有振動数の略1/15とする、ことを特徴とする建設機械の制御装置が提供される。また、前記第2の算出手段が算出した前記流量補正値を用いて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御することを特徴とする、建設機械の制御装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、油圧ポンプの吐出流量を制御することによって、油圧アクチュエータの動作を制御する建設機械の制御方法であって、速度指令値に基づいて、前記吐出流量を制御する圧油供給ステップと、前記油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出する圧力検出ステップと、検出した前記圧力の変動成分を算出する変動成分算出ステップと、算出した前記変動成分に基づいて、前記吐出流量を補正する流量補正値を算出する流量補正値算出ステップと、算出した前記流量補正値を用いて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量補正ステップとを含み、前記変動成分算出ステップは、ハイパスフィルタを用いて、所定の周波数以上の周波数の前記変動成分を算出し、前記ハイパスフィルタの伝達関数はsT/(sT+1)であり、ここで、sはラプラス変数であり、Tは時定数であり、前記所定の周波数は、前記建設機械の固有振動数の略1/15である、ことを特徴とする建設機械の制御方法が提供される。
本発明の建設機械の制御装置又はその制御方法によれば、油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出し、検出した圧力の変動成分を算出し、算出した変動成分に基づいて吐出流量を制御することができる。
本発明の実施形態に係る建設機械の一例を示す概略外観図である。 本発明の実施形態に係る建設機械の油圧回路の一例を説明する油圧回路図である。 本発明の実施形態に係る制御装置の一例を説明するブロック線図である。 本発明の実施形態に係る制御装置のハイパスフィルタの一例を説明するボード線図である。 バンドパスフィルタの例を説明するボード線図である。 本発明の実施例に係る建設機械の制振制御の動作の一例を説明するフローチャート図である。 本発明の実施例に係る建設機械の制振制御の動作の一例を説明する説明図である。 制振制御のその他の例を説明する説明図である。 制振制御を実施しない場合の建設機械の動作の一例を説明する説明図である。
添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。なお、添付の全図面の中の記載で、同一又は対応する部材又は部品には、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
以後に、本発明の実施形態に係る制御装置10を備える建設機械100を用いて、本発明を説明する。なお、本発明は、本実施形態以外でも、油圧ポンプから吐出された圧油の圧力を検出する建設機械の制御装置であって、検出した検出結果(圧力変動成分)に基づいて、油圧アクチュエータの速度の振動を抑制(低減)するものであれば、いずれのものにも用いることができる。
ここで、本発明を用いることができる建設機械には、ブルドーザ、ホイールローダ、ダンプトラック及び油圧ショベル等が含まれる。
(建設機械の構成)
本発明を用いることができる建設機械100の概略構成を、図1を用いて説明する。ここで、建設機械とは、油圧ポンプから吐出される作動油(圧油)を用いて、油圧アクチュエータの動作を制御する機械である。
図1に示すように、建設機械100は、本実施形態では、複数の油圧アクチュエータとして、上部旋回体20Upに基端部を軸支されたブーム21と、ブーム21の先端に軸支されたアーム22と、アーム22の先端に軸支されたバケット23とを備える。
また、建設機械100は、ブーム21と上部旋回体20Upとの間隙にブームシリンダ21cを配置されている。ここで、ブームシリンダ21cとは、供給された作動油によって長手方向に伸縮され、その伸縮によってブーム21を上下方向に駆動させるものである。また、ブームシリンダ21cは、オペレータ(作業者)の操作レバーの操作量(及び操作方向)に応じて制御されるブーム用方向制御弁(不図示)によって、供給される作動油を制御される。この結果、ブーム21は、オペレータによって、その動作を制御される。
更に、建設機械100は、ブーム21とアーム22との間隙にアームシリンダ22cを配置され、アーム22とバケット23との間隙にバケットシリンダ23cを配置されている。建設機械100は、同様に、アームシリンダ22c及びバケットシリンダ23cを用いて、アーム22及びバケット23を夫々駆動する。また、アームシリンダ22c及びバケットシリンダ23cは、アーム用方向制御弁(不図示)及びバケット用方向制御弁(不図示)によって、その動作を制御される。
一方、本発明を用いることができる建設機械100は、本実施形態では、建設機械100の各構成の動作を制御する制御装置10(後述)と、油圧ポンプから油圧アクチュエータに作動油(圧油)を供給する油路を含む油圧回路(後述)とを更に備える。
以下に、本発明に係る制御装置10及び油圧回路を具体的に説明する。
(建設機械の制御装置)
図2を用いて、本発明の実施形態に係る制御装置10を説明する。
なお、本発明を適用することができる建設機械の制御装置は、以下に説明するものに限定されるものではない。すなわち、建設機械の動作を制御することができるものであれば、いずれのもの(装置、手段など)も用いることができる。また、図2は、複数の油圧アクチュエータ(図1のブーム21等)を便宜的に1つの油圧モータMtとして、省略して記載している。
本発明の実施形態に係る制御装置10は、建設機械100の各構成に動作を指示し、各構成の動作を制御する装置である。また、制御装置10は、オペレータが入力した操作レバーLvの操作量に対応する油圧アクチュエータ(油圧モータMt)の速度指令値(角速度指令値)Wrに基づいて流量指令値Qrを算出し、算出した流量指令値Qrに基づいて油圧ポンプPの吐出流量Qpを制御する。これによって、制御装置10は、制御された吐出流量Qpの作動油を油圧アクチュエータに供給し、油圧アクチュエータの動作(油圧モータMtの角速度)を制御することができる。なお、制御装置10が油圧アクチュエータの動作を制御する方法の詳細は、後述する(建設機械の油圧回路)及び(制振制御の動作)で説明する。
制御装置10は、本実施形態では、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を含む演算処理装置(以下、本実施形態では「コントローラ10C」という。)で構成することができる。また、制御装置10(コントローラ10C)は、本実施形態では、油圧ポンプPから吐出される圧油の圧力Paを検出する検出手段10Sと、検出した圧力Paの変動成分ΔPを算出する第1の算出手段10Caと、算出した変動成分ΔPに基づいて流量補正値ΔQを算出する第2の算出手段10Cbと、を更に有する。
本実施形態に係るコントローラ10Cの検出手段10Sは、油圧ポンプPから吐出される圧油の圧力Paを検出する手段である。具体的には、検出手段10Sは、図2に示すように、油圧回路のセンタ油路RCに配置された圧力センサSp1を用いて、油圧ポンプPの吐出圧Pp(圧力Pa)を検出する。なお、検出手段10Sは、油圧モータMtに作動油を供給する油路に配置された圧力センサSp2を用いて、油圧モータMtに供給される作動油(圧油)の圧力Pm(圧力Pa)を検出してもよい。
本実施形態に係るコントローラ10Cの第1の算出手段10Caは、ハイパスフィルタを用いて、検出手段10Sが検出した圧力Paの変動成分ΔPを算出(抽出)する手段である。具体的には、第1の算出手段10Caは、所定の周波数(カットオフ周波数)f1以上の周波数の圧力の変動成分ΔPを抽出するハイパスフィルタHPF(例えば図4)を用いて、検出手段10Sが検出した吐出圧Pp(又は作動油の圧力Pm)から、変動成分ΔPを算出する。
ここで、所定の周波数f1は、建設機械の固有振動数fn以下の周波数であることが好ましい。また、所定の周波数f1は、建設機械の固有振動数fnの略1/15の周波数であることが更に好ましい。
ハイパスフィルタHPFは、本実施形態では、次式の伝達関数H(s)で表すことができる。
(数1)
H(s)=sT/(sT+1)
ここで、sは、ラプラス変数である。Tは、建設機械の時定数である。
第1の算出手段10Caは、例えば時定数TをT=1/(2πf1)とし、固有振動数fnをfn=1/(2πT)とすることができる。また、第1の算出手段10Caは、例えば建設機械の固有振動数fnをfn=3(Hz)とし、カットオフ周波数(所定の周波数)f1をf1=0.2(Hz)とすることができる。
なお、第1の算出手段10Caは、本実施形態では、ハイパスフィルタHPFを制御プログラムの一部としてコントローラ10C(制御装置10)に組み込み、ソフトウェアとして構成されている。しかしながら、本発明に用いることができるハイパスフィルタHPFは、電気回路からなる外部ハイパスフィルタ(フィルタ装置)を用いて、ハードウェアとして構成してもよい。
本発明の実施形態に係るコントローラ10C(制御装置10)は、第1の算出手段10Ca(ハイパスフィルタHPF)を用いて、圧力Pa(Pp又はPm)から直流成分(油圧アクチュエータの保持圧)を除去した値である変動成分ΔPを算出する。ここで、算出された変動成分ΔPは、油圧モータMtの回転動作の加速度(角加速度)に依存する成分である。すなわち、コントローラ10Cは、油圧モータMtの加速度を直接検出する代わりに、ハイパスフィルタHPFを用いて変動成分ΔPを算出(抽出)することにより、油圧モータMtの速度の振動の原因である加速度を検出することができる。
本実施形態に係るコントローラ10Cの第2の算出手段10Cbは、油圧ポンプPの吐出流量Qpを補正する流量補正値ΔQを算出する手段である。具体的には、第2の算出手段10Cbは、本実施形態では、第1の算出手段10Caが算出した変動成分ΔPに所定のゲインKpを乗算し、油圧ポンプPの吐出流量Qp(流量指令値Qr)にフィードバックする流量補正値ΔQを算出する。
ここで、所定のゲインKpとは、建設機械(油圧ポンプ)の仕様又は動作状態に対応するゲインとすることができる。また、所定のゲインKpを、実験及び数値計算等により予め定められるゲインとすることができる。更に、コントローラ10Cは、建設機械100の動作状態に対応したゲインKpのマップを予めメモリ等に記憶してもよい。これにより、コントローラ10C(第2の算出手段10Cb)は、この制御マップを参照して、変動成分ΔPに対応する流量補正値ΔQを選択(算出)してもよい。
(建設機械の油圧回路)
本実施形態に係る建設機械100に適用することができる油圧回路(及びコントローラ10Cの動作)を、図2を用いて説明する。ここで、図2に記載した実線は、油路(メイン油圧回路)を示す。破線は、リモコン回路を示す。二重線は、機械動力系を示す。//を付加している実線は、電気制御系を示す。
なお、本発明を適用することができる建設機械の油圧回路は、図2に示す1個の油圧ポンプを備えるものに限定されるものではない。すなわち、2個以上の油圧ポンプを備える建設機械に本発明を用いてもよい。また、本発明を用いることができる建設機械の油圧ポンプの制御方式は、図2に示す制御方式に限定されるものではない。すなわち、本発明は、ネガコン方式、ポジコン方式、ロードセンシング方式及びその他制御方式の建設機械に適用することが可能である。
図2に示すように、本実施形態に係る油圧回路は、動力源(原動機、エンジン、モータなど)Engの出力軸に機械的に接続された油圧ポンプPと、油圧ポンプPの吐出流量Qpを制御するレギュレータRと、油圧ポンプPから吐出した圧油を供給されるセンタ油路(センターバイパスライン)RCと、油圧アクチュエータ(油圧モータMt)を制御する方向制御弁(コントロールバルブ)Vcとを備える。また、本実施形態に係る油圧回路は、リモコン回路RMにおいて、操作レバーLvの操作量に応じたリモコン圧(操作パイロット圧)を生成するリモコン弁Vrと、リモコン弁Vrに圧油を供給するギアポンプ(パイロットポンプ)Pgとを備える。更に、本実施形態に係る油圧回路は、検出手段10Sとして、センタ油路RCに圧力センサSp1を接続されている。なお、油圧回路は、検出手段10Sとして、油圧モータMtに作動油を供給する油路(油圧モータMtが正回転及び逆回転する場合の夫々の上流側)に、圧力センサSp2を夫々接続してもよい。
コントローラ10C(制御手段10)は、本実施形態では、オペレータが入力した操作レバーLvの操作量などに基づいて、レギュレータRを制御する。また、コントローラ10Cは、操作レバーLvの操作量などに応じてレギュレータRを制御することによって、油圧ポンプPの吐出流量Qp(出力)を変更することができる。
また、コントローラ10Cは、操作レバーLvの操作量に基づいて算出される電気信号をリモコン弁Vrの制御ポートに入力する。このとき、リモコン弁Vrは、入力された電気信号に基づいて、リモコン弁Vrの一次側(入力ポート)に入力されるギアポンプPgの吐出圧を制御する。これにより、コントローラ10Cは、リモコン弁Vrの二次側(出力ポート)に接続された方向制御弁Vcのパイロットポートに出力するリモコン圧を制御することができる。
更に、コントローラ10Cは、方向制御弁Vcに出力するリモコン圧を制御することにより、方向制御弁Vcのスプール(流量制御スプール)の開口面積を制御する。これにより、コントローラ10Cは、方向制御弁Vcによって作動油を供給される油圧モータMtの動作を制御することができる。
すなわち、建設機械100(コントローラ10C)は、本実施形態では、操作レバーLvの操作量などに応じてレギュレータRを制御することによって、油圧ポンプPの出力(吐出流量Qp)を変更するとともに、操作レバーLvの操作量に対応するリモコン圧を生成し、生成したリモコン圧を用いて方向制御弁Vcを制御することにより、油圧アクチュエータ(図1のブーム21等)に供給する作動油を制御する。これにより、建設機械100は、油圧アクチュエータの動作を制御し、所望の作業を実施することができる。
(制振制御の動作)
本発明の実施形態に係る建設機械100のコントローラ10C(制御装置10)が、油圧アクチュエータの速度の振動を制御(低減)する動作を、図3及び図4を用いて説明する。ここで、図3(a)は、本実施形態に係るコントローラ10Cの制御において、入力を速度指令値Wrとし、出力を油圧モータMtの角速度Wmとし、圧力の変動成分ΔPをフィードバックするオープンループ制御のブロック線図の一例である。図3(b)は、入力を速度指令値Wrとし、出力を油圧モータMtの角速度Wmとし、出力した角速度Wmを検出してフィードバックするクローズドループ制御のブロック線図の例である。
なお、本発明を適用することができるブロック線図は、図3(a)に示すものに限定されるものではない。また、図3(a)のブロック線図は、油圧モータMtについて記しているが、油圧モータMt以外の油圧アクチュエータ(図1のブーム21等)についても同様に記すことができる。
図3(a)に示すように、本実施形態に係るコントローラ10Cは、速度指令値Wrが入力された場合に、速度指令値Wrに基づいて駆動される油圧アクチュエータ(油圧モータMt)の速度(角速度Wm)の振動を制御(低減)する。
具体的には、コントローラ10Cは、本実施形態では、図3(a)のブロックB301において、入力された速度指令値Wrを用いて、流量指令値Qrを算出する。ここで、コントローラ10Cは、本実施形態では、油圧モータMtの漏れを無視すると、次式を用いて、油圧モータMtを角速度(速度指令値)Wrで回転させるために必要な流量指令値Qrを算出することができる。
(数2)
Qr=D/(2π)×Wr
ここで、Dは、油圧モータMtの押しのけ容積である。
コントローラ10Cは、流量指令値Qrを油圧ポンプP(図2)に入力する流量指令とする。このとき、油圧ポンプPは、油圧モータMtへの作動油(圧油)の入力流量をQinとする。
また、油圧モータMtが角速度Wmで回転している場合において、油圧モータMtから流出する流量Qmは、次式となる。
(数3)
Qm=D/(2π)×Wm
次に、コントローラ10Cは、ブロックB302において、レギュレータR等(図2)を用いて、圧油(作動油)を油圧ポンプPから吐出する。このとき、油圧ポンプPは、吐出圧Pp(Pa)で圧油を吐出する。なお、本実施形態では、コントローラ10Cは、検出手段10S(図2のSp1又はSp2)を用いて、圧油の圧力Pa(Pp又はPm)を検出することができる。
このとき、作動油(圧油)を供給された油圧モータMtのトルクTmは、油圧モータMtの入口圧をPpとし、油圧モータMtの出口圧を大気圧とすると、次式となる。
(数4)
Tm=D/(2π)×Pp
次いで、コントローラ10Cは、ブロックB303において、油圧ポンプPから吐出された作動油(圧油)を用いて、油圧モータMtを駆動する。このとき、油圧モータMtの圧縮容積(入口管路内の容積も含む)Vmは、圧縮性の式から、次式で表すことができる。
(数5)
Pp×s=Bm×Vm×(Qin−Qm−Ql)
ここで、Qinは、油圧モータMtの流入流量である。Qmは、油圧モータMtの流出流量である。Qlは、油圧モータMtの漏れ流量である。Bmは、作動油(圧油)の圧縮率(1/K)である。Kは、作動油の体積弾性係数である。sは、ラプラス演算子である。
また、油圧モータMtの漏れ流量Qlは、油圧モータMtの漏れ係数をLmとすると、次式で表すことができる。
(数6)
Ql=Lm×Pp
更に、油圧モータMtの運動方程式は、次式で表すことができる。
(数7)
Jm×Wm×s+Cm×Wm=Tm
ここで、Jmは、油圧モータMtの慣性モーメント(負荷含む)である。Cmは、油圧モータMtの粘性抵抗係数である。
本発明の実施形態に係る建設機械100のコントローラ10C(制御装置10)は、ブロックB304において、油圧ポンプPが吐出した圧油の圧力Ppを検出し、検出した圧力Ppに基づいて、圧力の変動成分ΔPを算出することができる。具体的には、コントローラ10Cは、第1の算出手段10Ca(図4のハイパスフィルタHPF)を用いて、検出した圧力Ppから直流成分を除去した値である変動成分(高周波成分)ΔPを算出する。なお、第1の算出手段10Caは、例えば、コントローラ10Cに予め組み込まれたハイパスフィルタHPFの演算式ΔP=HPF(Pp)を用いて、検出した圧力Ppから変動成分ΔPを算出してもよい。
次いで、コントローラ10Cは、ブロックB305において、第2の算出手段10Cbを用いて、算出した変動成分ΔP(ブロックB304)に対応する流量補正値ΔQを更に算出することができる。なお、第2の算出手段10Cbは、圧力の変動成分ΔPに適当なゲインを乗算して、流量補正値ΔQを算出してもよい。また、第2の算出手段10Cbは、変動成分ΔPの逆位相成分に対応する流量補正値ΔQを算出してもよい。
その後、コントローラ10Cは、算出した流量補正値ΔQ(ブロックB305)をフィードバック値として、流量指令値Qrを補正することができる。
一方、図3(b)に示すように、油圧モータMtの角速度Wmを検出してフィードバックするクローズドループ制御Lcでは、油圧アクチュエータの速度(又は位置)を検出する速度検出手段(又は位置検出手段)を必要とする。また、図3(b)に示す制御では、2つのフィードバックループ(図中のLo及びLc)を必要とする。
このため、図3(b)に示す制御では、建設機械(制御装置)の構造が複雑になり、本発明の実施形態に係る建設機械100のコントローラ10C(図3(a))の制御と比較して、建設機械の製造コストが増加する。また、図3(b)に示す制御では、本実施形態に係るコントローラ10Cの制御と比較して、制御に要する時間が長くなる場合がある。
なお、図5に示すボード線図は、バンドパスフィルタの例である。図5(a)及び図5(b)は、バンドパスフィルタのカットオフ周波数の低周波数側の周波数を建設機械の固有振動数よりやや大きく設定し、カットオフ周波数の高周波数側の周波数を低周波数側の周波数の5倍の値に設定した場合である。また、図5(c)及び図5(d)は、バンドパスフィルタのカットオフ周波数の低周波数側の周波数を建設機械の固有振動数よりやや大きく設定し、カットオフ周波数の高周波数側の周波数を低周波数側の周波数の20倍の値に設定した場合である。
例えば、図5(a)乃至図5(d)に示すバンドパスフィルタBPFは、建設機械の固有振動数0.8(rad/s)とし、低周波数側のカットオフ周波数を1(rad/s)とした場合である。このとき、バンドパスフィルタBPFの伝達関数H5(s)及びH20(s)は、次式で表すことができる。
(数8)
H5(s)=s/((s+1)×(s+5))
(数9)
H20(s)=s/((s+1)×(s+20))
ここで、H5(s)は、図5(a)及び図5(b)のバンドパスフィルタの伝達関数である。H20(s)は、図5(c)及び図5(d)のバンドパスフィルタの伝達関数である。
図5(a)乃至図5(d)に示すように、このバンドパスフィルタを用いて圧力の変動成分を算出(抽出)すると、算出される変動成分は約45(deg)の位相進みが発生する。このため、このバンドパスフィルタを用いて算出した変動成分に基づいて流量補正値を算出する場合に、油圧アクチュエータの速度の振動を制御するための適切な流量補正値を算出できない場合がある。
以上により、本発明の実施形態に係る建設機械100の制御装置10(コントローラ10C)によれば、油圧ポンプが吐出した圧油の圧力Ppを検出し、ハイパスフィルタHPFを用いて検出した圧力Pp(Pa)から変動成分ΔPを算出することができるので、算出した変動成分ΔPに基づいて流量指令値Qrを補正することができる。
また、本実施形態に係る制御装置10によれば、建設機械100の操作時に油圧アクチュエータの速度の振動が発生した場合に、流量指令値Qrを補正することによって、油圧アクチュエータの速度の振動を抑制(低減)することができる。
更に、本実施形態に係る制御装置10によれば、出力した角速度Wmを検出してフィードバックするクローズドループ制御と比較して、油圧アクチュエータの速度(又は位置)を検出する速度検出手段(又は位置検出手段)を必要とせず、2つのフィードバックループ(例えば図3(b)のLo及びLc)を必要としないため、建設機械の装置の小型化及び低コスト化、並びに、フィードバック制御の応答性について有利な効果を有する。
実施形態に係る制御装置10を備える建設機械の実施例を用いて、本発明を説明する。
(建設機械の構成)、(建設機械の制御装置)及び(建設機械の油圧回路)
本実施例に係る建設機械100Eの構成、制御装置及び油圧回路を、図1乃至図4に示す。本実施例に係る建設機械100Eの構成等は、実施形態の建設機械100の構成等と基本的に同様のため、説明を省略する。
(制振制御の動作)
本発明の実施例に係る建設機械100Eの制御装置10が、油圧アクチュエータの速度の振動を制御(低減)する動作を、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施例に係る制御装置10の動作を説明するフローチャートを示す。図7(a)は、本実施例に係る制御装置10において、操作レバーLvの操作量(入力値)に対応する速度指令値Wrと、油圧アクチュエータ(油圧モータMt)の速度(実際の角速度)Wmの値(出力値)を示す。図7(b)は、速度指令値Wrに基づいて算出される流量指令値Qrに応じて、油圧ポンプPから吐出される吐出流量Qpを示す。図7(c)は、油圧ポンプPから吐出される圧油の吐出圧Ppを示す。
図6に示すように、本発明の実施例に係る建設機械100Eの制御装置10(例えば図2のコントローラ10C)は、ステップS601において、先ず、オペレータによって操作レバーLv(図2)から操作量(及び操作方向)を入力される。
その後、制御装置10は、ステップS602に進む。
次に、ステップS602において、制御装置10は、入力された操作量に対応する速度指令値Wrを算出する。また、制御装置10は、算出された速度指令値Wrに基づいて、流量指令値Qr(例えば図3のブロックB301)を算出する。
その後、制御装置10は、ステップS603に進む。
ステップS603において、制御装置10は、圧油供給ステップとして、算出された流量指令値Qrに基づいて、油圧ポンプP等を用いて、圧油を吐出する(例えば図3のブロックB302)。
その後、制御装置10は、ステップS604に進む。
ステップS604において、制御装置10は、圧力検出ステップとして、検出手段10S(図2のSp1又はSp2)を用いて、吐出された圧油の圧力Pa(Pp又はPm)を検出する。検出手段10Sは、例えば図7(c)の圧力Ppを検出することができる。
その後、制御装置10は、ステップS605に進む。
ステップS605において、制御装置10は、変動成分算出ステップとして、第1の算出手段10Caを用いて、検出した圧油の圧力Paの変動成分ΔPを算出する(例えば図3のブロックB304)。
その後、制御装置10は、ステップS606に進む。
ステップS606において、制御装置10は、算出した変動成分ΔPに基づいて、建設機械100Eの油圧アクチュエータ(例えば図2の油圧モータMt)の速度が振動しているか否かを判断する。
油圧アクチュエータ(油圧モータMt)の速度が振動している場合には、制御装置10は、ステップS607に進む。それ以外の場合には、制御装置10は、図中のENDに進み、油圧アクチュエータの速度の振動を制御する動作を終了する。
ここで、制御装置10は、変動成分ΔPの絶対値が所定の値以上のときに、油圧アクチュエータの速度が振動していると判断してもよい。なお、所定の値とは、建設機械100Eの仕様又は動作状態に対応する値とすることができる。また、所定の値を、実験及び数値計算等により予め定められる値とすることができる。更に、制御装置10は、建設機械100Eの動作状態に対応した値のマップを予めメモリ等に記憶してもよい。
次に、ステップS607において、制御装置10は、流量補正値算出ステップとして、第2の算出手段10Cbを用いて、算出した変動成分ΔPに基づいて、流量補正値ΔQを算出する(例えば図3のブロックB305)。
その後、制御装置10は、ステップS608に進む。
ステップS608において、制御装置10は、流量補正ステップとして、算出した流量補正値ΔQをフィードバックして、流量指令値Qrを補正する。制御手段10は、例えば図7(b)の油圧ポンプの吐出流量Qpに対応する流量指令値Qrに補正することができる。
その後、制御装置10は、ステップS603に戻る。
本発明の実施例に係る建設機械100Eの制御手段10は、以上のステップS603〜ステップS608の動作を繰り返すことによって、油圧アクチュエータの速度の振動が減衰するまで、算出した流量補正値ΔQをフィードバックして、流量指令値Qrを補正することができる。制御手段10は、例えば図7(a)に示すように、油圧モータの角速度Wmが速度指令値Wrに漸近するまで、ステップS603〜ステップS608の動作を繰り返すことによって、流量補正値ΔQをフィードバックして、流量指令値Qrを補正することができる。すなわち、本発明の実施例に係る建設機械100Eの制御装置10によれば、検出した圧力変動ΔPを用いて算出した流量補正値ΔQをフィードバックして吐出流量Qpを補正(図7(b))することによって、圧油の圧力変動(図7(c))を次第に小さくし、油圧アクチュエータに発生した振動(図7(a))を徐々に小さくすることができる。
以上により、本発明の実施例に係る建設機械100Eの制御装置10によれば、実施形態に係る建設機械100の制御装置10と同様の効果を得ることができる。
なお、圧油の圧力Paをフィードバックして油圧アクチュエータの振動を抑制する場合を、図8(a)〜図8(c)に示す。この場合、図8(a)に示すように、油圧アクチュエータの実際の速度Wmが速度指令値Wrに対してオフセットされる。このため、圧油の圧力Paをフィードバックする場合には、所望の速度で油圧アクチュエータを制御できない場合がある。
また、出力した角速度Wmを検出してフィードバックするクローズドループ制御(例えば図3(b))する場合を、図8(d)〜図8(f)に示す。この場合、図8(d)に示すように、油圧アクチュエータの速度の振動を低減することができる。しかしながら、前述したように、油圧アクチュエータの速度(又は位置)を検出する速度検出手段(又は位置検出手段)を必要とする。また、2つのフィードバックループを必要とする。このため、クローズドループ制御では、建設機械(制御装置)の構造が複雑になり、本発明の実施例に係る制御装置10(オープンループ制御)と比較して、建設機械の製造コストが増加する。
更に、制振制御を実施しない場合の建設機械の動作の例を、図9(a)〜図9(c)に示す。図9(a)に示すように、油圧モータMtの角速度Wmは、速度指令値Wrに対して振動する。このため、所望の速度で油圧モータMt(油圧アクチュエータ)を制御できない場合がある。これにより、建設機械は、油圧アクチュエータの速度の振動によって、操作性の悪化及び異音等を引き起こす場合がある。
具体的には、建設機械において、一定速度で油圧モータMtの動作を行っている状態から、操作レバーLvの操作量に応じてその速度を変化させた場合に、操作レバーLvの操作量に対応する速度指令値Wrは変化する。しかしながら、一定の速度(及び吐出流量Qp(図9(b))、吐出圧Pp(図9(c)))で動作中であった油圧モータMtは、慣性(及び圧油の圧縮性)によって、速度指令値Wrに対応して速度を変化することができない。このため、建設機械の油圧モータMtは、振動する(図9(a)の角速度Wm)。
すなわち、制振制御を実施しない場合の建設機械では、図9(a)に示すように、油圧モータMtの実際の速度(角速度Wm)が目標値(速度指令値Wr)に達しないときに、吐出圧力Pp(図9(c))が増加する。次いで、油圧回路の圧油の弾性力により、油圧モータMtの角速度Wmを増加させる。このとき、油圧モータMtの実際の速度(角速度Wm)が目標値(速度指令値Wr)を超えたときに、吐出圧力Pp(図9(c))が減少する。その後、同様に、圧油のバネ作用で、油圧モータMtの角速度Wmを減少させる。更に、以上の動作が繰り返され、油圧モータMtの角速度Wmに振動が発生する。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されるものではない。また、本発明は、添付の特許請求の範囲に照らし、種々に変形又は変更することが可能である。
100,100E:建設機械
10 : 制御装置
10C : コントローラ
10Ca: 第1の算出手段
10Cb: 第2の算出手段
10S : 検出手段
Sp1,Sp2:圧力センサ
20 : 油圧アクチュエータ
21 : ブーム
21c : ブームシリンダ
22 : アーム
22c : アームシリンダ
23 : バケット
23c : バケットシリンダ
Mt : 油圧モータ
P : 油圧ポンプ
Pg : ギアポンプ
Eng : 動力源(エンジンなど)
Lv : 操作レバー
R : レギュレータ
Vr : リモコン弁
Vc : 方向制御弁
RC : センタ油路
RM : リモコン回路
Tnk : 作動油タンク
HPF : ハイパスフィルタ
BPF : バンドパスフィルタ
s : ラプラス変数
T : 時定数
Gain: ゲイン(振幅)
Phase: 位相
f1 : カットオフ周波数(所定の周波数)
Wr : 速度指令値(油圧モータの角速度指令値)
Wm : 速度(油圧モータの角速度)
ΔW : 速度補正値(油圧モータの角速度補正値)
Qr : 流量指令値
Qp : 油圧ポンプの吐出流量
ΔQ : 流量補正値
Pa : 圧力
Pp : 油圧ポンプの吐出圧(油圧モータMtの入口圧)
ΔP : 圧力の変動成分
fn : 建設機械の固有振動数

Claims (3)

  1. 速度指令値に基づいて油圧ポンプの吐出流量を制御することによって、油圧アクチュエータの動作を制御する建設機械の制御装置であって、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出する検出手段と、
    検出した前記圧力の変動成分を算出する第1の算出手段と、
    算出した前記変動成分に基づいて、前記圧油の吐出流量を補正する流量補正値を算出する第2の算出手段と
    を有し、
    前記第1の算出手段は、ハイパスフィルタを用いて、所定の周波数以上の周波数の前記変動成分を算出し、
    前記ハイパスフィルタの伝達関数はsT/(sT+1)であり、ここで、sはラプラス変数であり、Tは時定数であり、
    前記所定の周波数は、前記建設機械の固有振動数の略1/15とする、
    ことを特徴とする建設機械の制御装置。
  2. 前記第2の算出手段が算出した前記流量補正値を用いて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御することを特徴とする、請求項1に記載の建設機械の制御装置。
  3. 油圧ポンプの吐出流量を制御することによって、油圧アクチュエータの動作を制御する建設機械の制御方法であって、
    速度指令値に基づいて、前記吐出流量を制御する圧油供給ステップと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を検出する圧力検出ステップと、
    検出した前記圧力の変動成分を算出する変動成分算出ステップと、
    算出した前記変動成分に基づいて、前記吐出流量を補正する流量補正値を算出する流量補正値算出ステップと、
    算出した前記流量補正値を用いて、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量補正ステップと
    を含み、
    前記変動成分算出ステップは、ハイパスフィルタを用いて、所定の周波数以上の周波数の前記変動成分を算出し、
    前記ハイパスフィルタの伝達関数はsT/(sT+1)であり、ここで、sはラプラス変数であり、Tは時定数であり、
    前記所定の周波数は、前記建設機械の固有振動数の略1/15である、
    ことを特徴とする建設機械の制御方法。
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