JP2013232958A - 画像復号装置、画像復号方法及び画像復号プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像復号装置は、画面内予測モード記憶部と、画面内予測モードの予測方向の相違の程度を示す予測方向差を導出する予測方向差導出部と、前記予測方向差の導出に用いた複数の参照ブロックの画面内予測モードと前記予測方向差にもとづいて、前記復号対象ブロックの画面内予測モードの候補となる優先予測モードを決定し、その決定した優先予測モードに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた復号木を作成する復号木作成部と、前記復号木にしたがって前記復号対象ブロックの画面内予測モードを特定するための情報を復号する復号部とを備え、前記復号木作成部は、前記予測方向差の所定の上限値を有し、前記予測方向差が前記上限値よりも大きい場合は、前記予測方向差の値を前記上限値に置き換える。
【選択図】図9
Description
る画面内符号化の方式としてイントラ予測と呼ばれる方式を採用している。イントラ予測
は、処理対象となるブロックに隣接した既復号サンプル値を、指定された予測方向に複製
することにより処理対象ブロックの予測画像を作り出すものである。MPEG−4 AV
Cでは図1(a)、(b)に示す9種類の予測方向が定義されており、各ブロックにおい
て予測方向を示すイントラ予測モードのモード番号を伝送することにより、適切な予測方
向を指定する構成をとる。
)の符号201は、17種類の予測方向の定義例を示したものであり、図2(b)の符号
202は、34種類の予測方向の定義例を示したものである。しかしながら予測方向の定
義数の増加はイントラ予測モードの伝送情報量の増加につながる。予測方向の定義数が増
加するにつれ、全発生符号量のうちイントラ予測モードの占める割合が増加するため、効
率的な伝送方法の必要性が高まる。
ードの符号量を削減する手段が記載されている。特許文献1の方法は、複数のブロックの
画面内予測モードを所定の統合単位分走査して、統合単位内のすべての画面内予測モード
が同一である場合に統合単位で一つの画面内予測モードを伝送することにより、伝送する
画面内予測モードを減らすものである。
予測モードと同一のイントラ予測モードが符号化対象ブロックにおいても選択される可能
性が高いと仮定したイントラ予測モードの発生確率モデルを前提にイントラ予測モードを
符号化している。しかし、現実的にはブロック毎にイントラ予測モードの発生分布は異な
るため、すべてのブロックに対し常に同一の確率モデルを設定した符号化ではイントラ予
測モードのさらなる効率的な符号化を達成することは難しい。
いから、上述の課題は依然として解決されない。
の発生符号量を削減し、符号化効率をより一層向上させることのできる画像復号技術を提
供することにある。
また、上記課題を解決するため、符号化ストリームからブロック単位で画面内予測モードを特定するための情報を復号し、復号された画面内予測モードを特定するための情報を用いて、画像信号を復号する画像復号方法であって、復号済みブロックの画面内予測モードを記憶するメモリを参照して、復号対象ブロックの画面内予測処理に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを取得し、その取得した画面内予測モードの予測方向の相違の程度を示す予測方向差を導出するステップと、前記予測方向差の導出に用いた複数の参照ブロックの画面内予測モードと前記予測方向差にもとづいて、前記復号対象ブロックの画面内予測モードの候補となる優先予測モードを決定し、その決定した優先予測モードに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた復号木を作成するステップと、前記復号木にしたがって前記復号対象ブロックの画面内予測モードを特定するための情報を復号するステップとを備え、前記復号木を作成するステップにおいて、前記予測方向差の所定の上限値を有し、前記予測方向差が前記上限値よりも大きい場合は、前記予測方向差の値を前記上限値に置き換えることを特徴とする画像復号方法を提供する。
体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効で
ある。
ことができる。
場合は、符号化対象ブロックのことであり、画像復号装置による復号処理の場合は、復号
対象ブロックのことである。「既処理ブロック」とは、画像符号化装置による符号化処理
の場合は、符号化済みの復号されたブロックのことであり、画像復号装置による復号処理
の場合は、復号済みのブロックのことである。以下、断りのない限り、この意味で用いる
。
図3は、図1の9パターンのイントラ予測モードを符号化するための符号化木を説明す
る図である。MPEG−4 AVCにおけるイントラ予測モードの伝送方法は、図3(a
)の符号301に示す符号化木に従う。図中、内部節点(円)は符号を、葉(四角)はイ
ントラ予測のモード番号を割り当てる。葉のうち符号302は優先予測モードである。優
先予測モードについては後述する。例えば、優先予測モードに対しては“1”が、モード
7に対しては符号“0111”が割り当てられる。
する図である。図4(a)、(b)に示すprev_intra_pred_flagは
優先予測モードかどうかを特定する構文要素、rem_intra_pred_mode
はモード番号を表す構文要素である。復号時にはまず1ビットのprev_intra_
pred_flagを符号化系列から読み出し、prev_intra_pred_fl
agが1であるときにはイントラ予測モードを優先予測モードと設定し次の構文へ移る。
そうでないときはさらに3ビットのprev_intra_pred_flagの読み出
しを行い、イントラ予測モードをrem_intra_pred_modeが示す予測モ
ードとして設定する。
03で示す符号化木に従い、同様の伝送方法を用いることができる。
優先予測モードを決定するために、処理対象ブロックに隣接する既処理隣接ブロックを
参照する。既処理隣接ブロックは、処理対象ブロックの左側に隣接しかつ最も上側に位置
するブロック(「参照ブロックA」と呼ぶ)と、処理対象ブロックの上側に隣接しかつ最
も左側に位置するブロック(「参照ブロックB」と呼ぶ)とする。
ク1801に対し空間的に上側または/および左側に位置するブロック(符号1802か
ら1811)はすべて既処理であり、そうでないブロック(符号1812から1815)
は未処理となる。処理対象ブロック1801の左側に隣接するブロックはブロック180
7とブロック1809の2つであるが、そのうち上側に位置するブロック1807を参照
ブロックAとする。また処理対象ブロック1801の上側に隣接するブロックはブロック
1803のみであり、このブロック1803を参照ブロックBとする。
A,modeIdxBとするとき、処理対象ブロックの優先予測モードのインデックスm
pmIdxを以下の式で表す。
mpmIdx=min(modeIdxA,modeIdxB)
すなわち優先予測モードは参照ブロックのイントラ予測モードのどちらかと一致する。
図3の符号化木は、優先予測モードに対しては1ビットの符号を、そうでないモードに
は一様に1+3=4ビットの符号を割り当てるものであり、次の確率モデルに従うもので
ある。
p(mpm)≧0.5, ただしmpmは優先モードを表す。
p(m)=0.0625=(1−p(mpm))/8, ただしm≠mpm
生確率は平均p(mpm)=0.2程度であり、図3の符号化木は必ずしも現実のイント
ラ予測モードの発生分布に即したものであるとは言えない。
量の期待値bitsfactは、bitsfact=3.4(=0.2×1+0.8×4
)(ビット)である。一方、p(mpm)=0.2と仮定して最適な符号化木を設計した
場合の平均発生符号量の期待値bitsoptを算出すると、bitsopt=3.2(
ビット)であり、平均発生符号量の見積もりからも図3の符号化木が最適ではないことが
分かる。
な発生確率に基づく確率モデルを設定するものである。現実的には各ブロックにおいてイ
ントラ予測モードの発生分布は異なり、それぞれに適切な確率モデルが設定できると考え
られる。しかしながら上記手法はすべてのブロックに対し常に同一の確率モデルを設定す
るためにやはり効率的な符号化がなされているとは言えない。
クのイントラ予測モードを取得し、そのすべての組合せに対してそれぞれ異なる適切な確
率モデルを設定することも可能である。しかしながら複数の予測モードの組合せの数は予
測モード数に対し指数関数的に増加するため、そのような手法は処理の複雑化と言う観点
からは現実的な解とは言えない。
、予測方向に沿う周波数成分はすべて失われる一方、予測方向に直交する方向の周波数成
分は保存される。そのため、特徴的な周波数成分を有する画像に対しては、その周波数成
分をできる限り反映できるイントラ予測モードを選択することが適切である。言い換える
と画像とイントラ予測モードとの間に相関があると言え、イントラ予測モードの選択に際
し、以下の性質を利用できる。
な変化を伴うときは、微小な変化を表現するイントラ予測モードが適切となり、方向が近
いイントラ予測モードの発生確率は高くなる。
像相関が高いと考えられる。そのとき、処理対象ブロックの画像も隣接ブロックとの相関
が高い可能性が高く、処理対象ブロックのイントラ予測の予測方向は、隣接ブロックの予
測方向の周辺方向に特に集中しやすい。
像相関が低いと考えられる。そのときは、隣接ブロックのイントラ予測の予測方向が互い
に近い場合に比べ、処理対象ブロックの画像と隣接ブロックとの相関が低くなる傾向にあ
り、処理対象ブロックのイントラ予測の予測方向は、隣接ブロックの予測方向の周辺方向
へ集中しにくくなる。
ブロックのイントラ予測モードの予測方向差に応じて確率モデルの切り替えを行うことに
より、符号化木の増加に伴う符号化処理の複雑化を制限した上で、イントラ予測モードの
発生符号量削減を実現し、符号化効率を向上させる。
本発明を実施する好適な画像符号化装置について図面を参照して説明する。図5は実施
の形態に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。実施の形態の画像符号化装
置は、減算部501と、直交変換・量子化部502と、逆量子化・逆変換部503と、加
算部504と、復号画像メモリ505と、イントラ予測部506と、テクスチャ情報符号
化部507と、イントラ予測モード符号化部508と、イントラ予測モード選択部509
とを備える。本発明の実施の形態は画面内予測に注目したものであるため、画面間予測に
関連する構成要素については図示せず、説明を省略する。
選択し、選択されたイントラ予測モードをイントラ予測部506と、イントラ予測モード
符号化部508に与える。
してイントラ予測モードビットストリームを出力する。イントラ予測モード符号化部50
8の詳細な構成と動作については後述する。
記憶した隣接ブロックの既復号画像を用いてイントラ予測画像を生成し、生成したイント
ラ予測画像を減算部501へ与える。
像を生成し、生成した差分信号を直交変換・量子化部502に与える。
を生成し、生成したテクスチャ情報を逆量子化・逆変換部503とテクスチャ情報符号化
部507に与える。
ャ情報ビットストリームを出力する。
報に対し逆量子化・逆直交変換をして復号差分信号を生成し、生成した復号差分信号を加
算部504に与える。
した復号画像を復号画像メモリ505に格納する。
本発明を実施する好適な画像復号装置について図面を参照して説明する。図8は実施の
形態に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。実施の形態の画像復号装置は、
テクスチャ情報復号部801と、逆量子化・逆変換部802と、イントラ予測モード復号
部803と、加算部804と、復号画像メモリ805と、イントラ予測部806とを備え
る。本発明の実施の形態は画面内予測に注目したものであるため、画面間予測に関連する
構成要素は図示せず、説明を省略する。
処理に対応するものであるから、図8の逆量子化・逆変換部802、加算部804、復号
画像メモリ805、およびイントラ予測部806の各構成は、図5の画像符号化装置の逆
量子化・逆変換部503、加算部504、復号画像メモリ505、およびイントラ予測部
506の各構成とそれぞれ対応する機能を有する。
をエントロピー復号してイントラ予測モードを生成し、生成したイントラ予測モードをイ
ントラ予測部806に与える。イントラ予測モード復号部803の詳細な構成と動作につ
いては後述する。
記憶した隣接ブロックの既復号画像を用いてイントラ予測画像を生成し、生成したイント
ラ予測画像を加算部804へ与える。
報を生成する。生成したテクスチャ情報を逆量子化・逆変換部802に与える。
情報に対し逆量子化・逆直交変換をして復号差分信号を生成し、生成した復号差分信号を
加算部804に与える。
した復号画像を復号画像メモリ805に格納し、出力する。
号化装置のイントラ予測モード符号化部508及び図8の動画像復号装置のイントラ予測
モード復号部803において実施される。以下、実施の形態に係るイントラ予測モード符
号化及び復号処理の詳細を説明する。
実施の形態では、図18で示されるように、画面を矩形ブロックにて階層的に分割する
とともに、各ブロックに対し所定の処理順による逐次処理を行う。分割する各ブロックを
符号化ブロックとよぶ。図18のブロック1817は、実施の形態において分割の最大単
位であり、これを最大符号化ブロックとよぶ。図18のブロック1816は、実施の形態
において分割の最小単位であり、これを最小符号化ブロックとよぶ。以下最小符号化ブロ
ックを4×4画素、最大符号化ブロックを16×16画素として説明を行う。
符号化ブロックのうち、イントラ予測を行う単位を予測ブロックと呼ぶ。予測ブロック
は最小符号化ブロック以上、最大符号化ブロック以下のいずれかの大きさを持つ。図18
ではブロック1802、1803、および1804が16×16ブロック、ブロック18
05、1810、1811、および1801が8×8ブロック、ブロック1806、18
07、1808、1809が4×4ブロックである。ブロック1812、1813、18
14、1815は未処理ブロックであり、符号化ブロックサイズが確定していない。符号
化手順においては最適な予測ブロックサイズを決定し、予測ブロックサイズを伝送する。
復号手順においてはビットストリームより予測ブロックサイズを取得する。以下、予測ブ
ロックを処理単位として説明を行う。
予測ブロックのサイズに応じて、イントラ予測モードの構成を切り替える。4×4ブロ
ックでは図2(a)の符号201に示す17パターンのイントラ予測モードを定義し、8
×8ブロックと16×16ブロックに対しては、図2(b)の符号202に示す34パタ
ーンのイントラ予測モードを定義する。これは、小さいサイズの予測ブロックに対して過
剰なパターン数のイントラ予測モードを定義しても、発生符号量の増加に見合うだけの品
質向上が得られないためである。
参照ブロックは、処理対象ブロックの左側に隣接しかつ最も上側に位置するブロックで
あるブロックAと、処理対象ブロックの上側に隣接しかつ最も左側に位置するブロックで
あるブロックBである。ブロックAの予測モードをrefModeA、ブロックBの予測
モードをrefModeBとする。各参照ブロックのイントラ予測モードを「参照イント
ラ予測モード」と呼ぶ。参照ブロックが存在しないときの参照イントラ予測モードは直流
予測モード(「平均値モード」ともいう)に設定する。
[符号化手順]
本発明の実施の形態に係るイントラ予測モードの符号化方法の第1の実施例を説明する
。図6は図5のイントラ予測モード符号化部508の第1の実施例の詳細な構成のブロッ
ク図である。第1の実施例のイントラ予測モード符号化部508は、イントラ予測モード
メモリ601、参照モード決定部602、優先モード決定部603、予測方向差算出部6
04、符号化木選択部605、及び可変長符号化部606を備える。以下、図7のフロー
チャートも参照しながら、イントラ予測モードの符号化手順を説明する。
るイントラ予測モードが格納されて記憶される。
に隣接する符号化済みの参照ブロックのイントラ予測モードを取得し、参照イントラ予測
モードを決定する(ステップS701)。参照イントラ予測モード決定手順の詳細につい
ては後述する。
得し、予測方向差を算出する(ステップS702)。予測方向差算出手順の詳細について
は後述する。
照モード決定部602から参照イントラ予測モードを取得する。優先モード決定部603
は、取得した予測方向差と参照イントラ予測モードを元に優先モードを決定する(ステッ
プS703)。優先モード決定手順の詳細については後述する。
差に応じて符号化木を決定する(ステップS704)。符号化木選択手順の詳細について
は後述する。
た優先モード決定部603から優先モードを、符号化木選択部605から符号化木を取得
する。可変長符号化部606は、符号化対象ブロックのイントラ予測モードに対して優先
モードと符号化木を用いて可変長符号化を行う(ステップS705)。可変長符号化部6
06は、生成したビット系列を出力し、一連のイントラ予測モードの符号化処理を終了す
る。
図7のステップS701の参照イントラ予測モード決定手順の詳細を図11のフローチ
ャートを参照して説明する。
ロックに隣接する参照ブロックのイントラ予測モードを取得する。
ブロックのイントラ予測モードのパターン数を比較する(ステップS1101)。
測モードのパターン数以上である場合、参照ブロックAのイントラ予測モードをそのまま
「参照モードA」とする(ステップS1102)。
測モードのパターン数より小さい場合、参照モードの変換を行う(ステップS1103)
。参照モードの変換については後述する。
ブロックのイントラ予測モードのパターン数を比較する(ステップS1104)。
測モードのパターン数以上である場合、参照ブロックBのイントラ予測モードをそのまま
「参照モードB」とする(ステップS1105)。
測モードのパターン数より小さい場合、参照モードの変換を行う(ステップS1106)
。
うに、符号化対象ブロック1901に比べて、参照ブロックA1902、参照ブロックB
1901のサイズが大きい場合である。ここで、符号化対象ブロック1901は4×4画
素ブロックであり、参照ブロックA1902と参照ブロックB1903は8×8画素ブロ
ックである。符号化対象ブロック1901に対しては図2(a)の符号201で示す17
パターンのイントラ予測モードが定義されている。参照ブロックA1902と参照ブロッ
クB1903に対しては図2(b)の符号202に示す34パターンのイントラ予測モー
ドが定義されている。
イントラ予測モードのパターン数より小さい場合、符号化対象ブロックのイントラ予測モ
ードを符号化するにあたって、参照ブロックのイントラ予測モードのパターンを何らかの
形で符号化対象ブロックのイントラ予測モードのパターンに縮退させる必要がある。参照
モード変換は、パターン数の多い参照ブロックのイントラ予測モードを、パターン数の少
ない符号化対象ブロックのイントラ予測モードに変換する処理である。
は、34パターンのイントラ予測モードの予測方向を横軸上の点で示したものである。図
15の符号1502は、17パターンのイントラ予測モードの予測方向を横軸上の点で示
したものである。図15の符号1502の破線で表される点の位置は、34パターンのイ
ントラ予測モードには含まれるが、17パターンのイントラ予測モードには含まれない予
測方向である。
方向が符号1503に示す位置であり、参照モードBの予測方向が符号1504に示す位
置であるとする。このとき、符号1502で示す17パターンのイントラ予測モードでは
、参照モードA、Bの予測方向に対応する点(破線で表される点)には予測モードが存在
しない。そこで、17パターンのイントラ予測モードにおいて、参照モードA、Bの予測
方向に対応する点に隣接する点(符号1505、1506)を代わりに変換後の予測モー
ドとして選択する。
図7のステップS702の予測方向差算出手順の詳細を図12のフローチャートを参照
して説明する。
参照モードAと参照モードBを比較する(ステップS1201)。
ドであることを示す特殊値−2を設定する(ステップS1202)。
を示す特殊値−1を設定する(ステップS1203)。
し、図13の予測モードと予測方向番号を対応づけたテーブルを参照することにより予測
方向番号を決定する。
ントラ予測モードの番号は、図1や図2で示すように、方位の順につけられたものではな
いため、そのままでは予測方向差を算出するために用いることができない。そこで、予測
モード番号に、方位の順につけられた予測方向番号を対応づけたテーブルを用意して。予
測方向差を算出するときは、予測方向番号を用いることにする。
の計算式により参照モードAと参照モードBの予測方向の違いの程度を示す予測方向差D
iffDirを算出する(ステップS1204)。
DiffDir=min(16−abs(dirA−dirB),abs(dirA−
dirB))
ここで、abs()は引数の絶対値を計算する関数であり、min()は2つの引数の
最小値を選択する関数である。
上限値を超えるなら、予測方向差DiffDirを上限値に置き換える(ステップS12
05)。たとえば、17パターンのイントラ予測モードの場合、予測方向差の最大値は8
であり、上限値をたとえば4に設定しておき、予測方向差が4を超える場合は、4に丸め
る。
図7のステップS703の優先モード決定手順の詳細を説明する。
照モード決定部602から参照モードを取得する。優先モード決定部603は、図14に
示す予測方向差に優先予測モードと符号化木を対応づけたテーブルを参照し、優先モード
の数と優先モードのモード番号を決定する。
対応づけたものである。図14は、17パターンのイントラ予測モードを用いる場合であ
り、予測方向差は0から8までの値と、特殊値の−1、−2を取る。予測方向差が大きく
なるほど、優先モード数は増える。優先モード数を増やすために、優先モードとして参照
モードA、B以外に、参照モードA、Bに隣接するモードや平均値モードを利用する。
参照モードA、参照モードBがともに平均値モードでなく、予測方向が一致する場合で
ある。図14に示すテーブルより、この場合、優先モードの数は3つであり、第1優先モ
ードを参照モードAおよび参照モードBと同一のモード、第2優先モード、第3優先モー
ドをそれぞれ第1優先モードに隣接する方向の予測モードとする。図16の符号1601
は予測方向差が0のときの優先モードの概念図である。第1優先モードの予測方向は符号
1602の点、第2優先モードの予測方向は符号1603の点、第3優先モードの予測方
向は符号1604の点であり、互いに隣接している。
参照モードAの予測方向と参照モードBの予測方向が互いに隣接している場合である。
図14に示すテーブルより、この場合、優先モードの数は4つであり、第1優先モードを
参照モードA、第2優先モードを参照モードB、第3優先モード、第4優先モードをそれ
ぞれ第1優先モード、第2優先モードに隣接する方向の予測モードとする。図16の符号
1605は予測方向差が1のときの優先モードの概念図である。第1優先モードは符号1
606、第2優先モードは符号1607、第3優先モードは符号1608、第4優先モー
ドは符号1609でそれぞれ表される予測方向である。
参照モードAの予測方向と参照モードBの予測方向に挟まれる別の予測方向が存在する
場合である。図14に示すテーブルより、この場合、優先モードの数は5つであり、第1
優先モードを参照モードA、第2優先モードを参照モードB、第3優先モードを第1優先
モードと第2優先モードに挟まれた予測方向を示す予測モード、第4優先モード、第5優
先モードをそれぞれ第1優先モード、第2優先モードに隣接し第3優先モードでない予測
方向の予測モードとする。図16の符号1610は予測方向差が2のときの優先モードの
概念図である。第1優先モードは符号1611、第2優先モードは符号1612、第3優
先モードは符号1613、第4優先モードは符号1614、第5優先モードは符号161
5でそれぞれ表される予測方向である。
同様の手順に従うため予測方向差が3以上のときの説明を省略する。
参照モードA、参照モードBがともに平均値モードの場合である。図14に示すテーブ
ルより、この場合、優先モードの数は1つであり、第1優先モードを平均値モードとする
。
参照モードA、参照モードBのどちらか一方のみが平均値モードの場合である。図14
に示すテーブルより、この場合、優先モードの数は4つであり、第1優先モードを参照モ
ードA、第2優先モードを参照モードB、第3優先モード、第4優先モードをそれぞれ第
1優先モードと第2優先モードのうち平均値モードでない方の予測モードの予測方向に隣
接する方向の予測モードとする。
図7のステップS704の符号化木選択手順の詳細を説明する。ここでは17パターン
のイントラ予測モードを例とする。
に示すテーブルを参照し、符号化木を選択する。図14のテーブルでは、優先モード数に
符号化木の番号が対応づけられている。
0」という)、符号1702は符号化木番号1の符号化木(「符号化木1」という)、符
号1703は符号化木番号2の符号化木(「符号化木2」という)である。他の符号化木
は省略する。各符号化木は、優先モードを示す葉と、予測モード番号を示す葉のどちらか
に分類され、優先モードを示す葉に対しては、優先モード決定手順で決定した優先モード
を適応的に割り当てる。一方予測モード番号を示す葉に対しては、処理対象の予測モード
の予測モード番号を(優先モードを除いた変換を行った上で)固定的に割り当てる。いず
れの符号化木においても優先モードには他の予測モードよりも短い符号長の符号が割り当
てられるため、符号化対象ブロックのイントラ予測モードがいずれかの優先モードに該当
すれば、発生符号量は小さくなる。
図14を参照して、符号化木0を選択する。符号化木0は3つの葉が優先モードとして
設定される。優先モード決定手順より、第1優先モードは参照モードAおよび参照モード
Bと同一のモード、第2優先モード、第3優先モードはそれぞれ第1優先モードに隣接す
る予測方向の予測モードである。
図14を参照して、符号化木1を選択する。符号化木1は4つの葉が優先モードとして
設定される。優先モード決定手順より、第1優先モードは参照モードA、第2優先モード
は参照モードB、第3優先モード、第4優先モードはそれぞれ第1優先モード、第2優先
モードに隣接方向の予測モードである。
図14を参照して、符号化木2を選択する。符号化木2は5つの葉が優先モードとして
設定される。優先モード決定手順より、第1優先モードは参照モードA、第2優先モード
は参照モードB、第3優先モードは第1優先モードと第2優先モードに挟まれた予測方向
は示す予測モード、第4優先モード、第5優先モードはそれぞれ第1優先モード、第2優
先モードに隣接し第3優先モードでない予測方向の予測モードである。
同様の手順に従うため説明を省略する。
図14を参照して、符号化木9を選択する。
図14を参照して、符号化木10を選択する。
ードに加えて、参照ブロックの画面内予測モードの予測方向に隣接する方向を示す予測モ
ードを優先予測モードとして用いる。そして、優先予測モード数の異なる複数の符号化木
をあらかじめ用意しておき、参照ブロックの画面内予測モードの予測方向の差を元に符号
化木を切り替えることにより、符号化対象ブロックの画面内予測モードの符号化効率を向
上させることができる。
ドに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた符号化木を用いて符号
化対象ブロックのイントラ予測モードが符号化される。
高く、処理対象ブロックと参照ブロックとの画像相関も高い可能性が高い。そのとき、処
理対象ブロックの予測方向が参照ブロックの予測方向の近傍に特に集中しやすい。一方、
複数の参照ブロックの示す予測方向が互いに離れている場合は、参照ブロック間の画像相
関が低く、処理対象ブロックと参照ブロックとの画像相関も低い可能性が高い。そのとき
、処理対象ブロックの予測方向の、参照ブロックの予測方向の近傍への集中度は、複数の
参照ブロックが近い予測方向を示す場合と比べて低くなる。
ドの予測方向差を元に符号化木を切り替える構成を取ることにより、各処理対象ブロック
の予測モードの発生確率を的確に推定し、画面内予測モードの発生符号量を減らすことが
できる。
本発明の実施の形態に係るイントラ予測モードの復号方法の第1の実施例を説明する。
図9は図8のイントラ予測モード復号部803の第1の実施例の詳細な構成のブロック図
である。第1の実施例のイントラ予測モード復号部803は、イントラ予測モードメモリ
901、参照モード決定部902、優先モード決定部903、予測方向差算出部904、
復号木選択部905、及び可変長復号部906を備える。
のイントラ予測モード符号化部508におけるイントラ予測モード符号化処理に対応する
ものであるから、図9のイントラ予測モードメモリ901、参照モード決定部902、優
先モード決定部903、予測方向差算出部904、及び復号木選択部905の各構成は、
図6のイントラ予測モードメモリ601、参照モード決定部602、優先モード決定部6
03、予測方向差算出部604、及び符号化木選択部605の各構成とそれぞれ対応する
機能を有する。
する。
隣接する復号済みの参照ブロックのイントラ予測モードを取得し、参照イントラ予測モー
ドを決定する(ステップS1001)。参照イントラ予測モード決定手順は、図6の参照
モード決定部602における参照イントラ予測モード決定手順と同様、図11のフローチ
ャートで示す手続きに従うため、詳細な説明を省略する。
得し、予測方向差を算出する(ステップS1002)。予測方向差算出手順は、図6の予
測方向差算出部604における予測方向算出手順と同様、図12のフローチャートで示す
手続きに従うため、詳細な説明を省略する。
照モード決定部902から参照イントラ予測モードを取得する。優先モード決定部903
は、取得した予測方向差と参照イントラ予測モードを元に優先モードを決定する(ステッ
プS1003)。優先モード決定手順は、図6の優先モード決定部603における優先モ
ード決定手順と同様の手続きに従うため、詳細な説明を省略する。
に応じて復号木を決定する(ステップS1004)。復号木選択手順は、図6の符号化木
選択部605における符号化木選択手順と同様の手続きに従うため、詳細説明を省略する
。ただし、「符号化木」は「復号木」と読み替える。
先モード決定部903から優先モードを、復号木選択部905から復号木を取得する。可
変長復号部906は、復号対象ブロックのイントラ予測モードに対して優先モードと復号
木を用いて可変長復号を行う(ステップS1005)。可変長復号部906は、復号した
イントラ予測モードをイントラ予測モードメモリ901に記憶するとともに、外部に出力
し、一連のイントラ予測モードの復号処理を終了する。
[符号化手順]
本発明に係る実施の形態によるイントラ予測モードの符号化方法の第2の実施例につい
て説明する。図20は図5のイントラ予測モード符号化部508の第2の実施例の詳細な
構成のブロック図である。第2の実施例のイントラ予測モード符号化部508は、イント
ラ予測モードメモリ2601、優先予測モードリスト作成部2602、優先予測モード判
定フラグ算出部2603、優先予測モード判定フラグ符号化部2604、優先予測モード
インデックス算出部2605、優先予測モードインデックス符号化部2606、非優先予
測モードインデックス算出部2607、非優先予測モードインデックス符号化部2608
、優先予測モード判定部2609、及び予測方向差算出部2610を備える。以下、図2
1のフローチャートも参照しながら、イントラ予測モードの符号化手順を説明する。
イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、refModeAと
refModeBの予測方向差diffDirを算出する(ステップS2701)。予測
方向差算出手順の詳細については後述する。
iffDirを取得し、イントラ予測モードメモリ2601から隣接ブロックのイントラ
予測モードrefModeAとrefModeBを取得する。優先予測モードリスト作成
部2602は、diffDir、refModeA、及びrefModeBを元に優先予
測モードリストmpmListを作成し、優先予測モードリストサイズmpmlists
izeを決定する(ステップS2702)。優先予測モードリスト作成手順の詳細につい
ては後述する。また、対象イントラ予測モードをイントラ予測モードメモリ2601に記
憶する。
mpmListを取得し、優先予測モード判定フラグmpmFlagを算出する。また、
優先予測モードインデックス算出部2605は、優先予測モードインデックスmpmIn
dexを算出し(ステップS2703)、優先予測モード判定フラグ符号化部2604は
、優先予測モード判定フラグmpmFlagを符号化する(ステップS2704)。優先
予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックス算出手順の詳細については後述する
。
る(ステップS2705)。
ンデックス符号化部2606は、優先予測モードインデックスmpmIndexを符号化
し(ステップS2706)、処理を終了する。優先予測モードインデックス符号化手順の
詳細については後述する。
ドインデックス算出部2607は、非優先予測モードインデックスremModeInd
exを算出し(ステップS2707)、非優先予測モードインデックス符号化部2608
は、算出した非優先予測モードremModeIndexの符号化を行う(ステップS2
708)。非優先予測モードインデックス算出手順、および非優先予測モード符号化手順
の詳細については後述する。
図21のステップS2701の予測方向差算出手順の詳細を図30のフローチャートを
参照して説明する。
イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得する。refModeA
とrefModeBの値がともに2(平均値モード)であるかどうかを判定する(ステッ
プS3201)。
予測方向差diffDirを−2と設定する(ステップS3202)。−2はrefMo
deAとrefModeBの値がともに2(平均値モード)であることを示す特殊値であ
る。
でない場合は、さらにrefModeAとrefModeBのどちらかが2(平均値モー
ド)であるかどうかを判定する(ステップS3203)。refModeAとrefMo
deBのどちらかが2(平均値モード)である場合は、予測方向差diffDirを−1
と設定する(S3205)。−1はrefModeAとrefModeBの値のどちらか
が2(平均値モード)であることを示す特殊値である。
refModeAとrefModeBの予測方向の差を算出する(ステップS3204)
。対象ブロックが4×4ブロックである場合は、図13の表を参照することにより、予測
方向番号を決定する。refModeAの予測方向番号をdirA、refModeBの
予測方向番号をdirBとし、以下の計算式により予測方向差diffDirを算出する
。
DiffDir=min(16−abs(dirA−dirB),abs(dirA−
dirB))
対象ブロックが8×8、16×16ブロックである場合も4×4ブロックの場合と同様、
の方法で予測方向番号を決定し、以下の計算式により予測方向差diffDirを算出す
る。
DiffDir=min(33−abs(dirA−dirB),abs(dirA−
dirB))
図21のステップS2702の優先予測モードリスト作成手順の詳細を図31のフロー
チャートを参照して説明する。
iffDirを取得し、イントラ予測モードメモリ2601から隣接ブロックのイントラ
予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、予測方向差diffDirの
値を判定する(ステップS3901)。
deBがともに平均値モードのときは(ステップS3902)、図32の符号4001に
示すように、mpmlistsizeを2とする。さらにmpmList[0]をref
ModeA、mpmList[1]を0(垂直方向予測モード)とする。mpmList
[1]を0(垂直方向予測モード)とするのは、垂直方向予測モードの発生頻度は平均的
に高いことと、平均的には、平均値モードのみを優先予測モードとするほど平均値モード
の発生頻度が高くないことによる。
deBのどちらか一方が平均値モードのときは(ステップS3903)、図32の符号4
002に示すように、mpmlistsizeを4とする。さらに、mpmList[0
]をmin(refModeA,refModeB)、mpmList[1]をmax(
refModeA,refModeB)、mpmList[2]をleft(dirMo
de)、mpmList[3]をright(dirMode)とする。ただし、dir
ModeはrefModeAとrefModeBのうち平均値モードでない方の予測モー
ドとし、left(dirMode)は、dirModeの左方向に隣接する予測モード
、right(dirMode)は、dirModeの右方向に隣接する予測モードとす
る。
ModeAとrefModeBが同一であり、かつどちらも平均値モードでいときは、図
32の符号4003に示すように、mpmlistsizeを3とする。さらに、mpm
List[0]をrefModeA、mpmList[1]をleft(refMode
A)、mpmList[2]をright(refModeA)とする。ただし、lef
t(refModeA)は、refModeAの左方向に隣接する予測モード、righ
t(refModeA)は、refModeAの右方向に隣接する予測モードとする。
ModeAとrefModeBが隣接するときは、図32の符号4004に示すように、
mpmlistsizeを4とする。さらに、mpmList[0]をmin(refM
odeA,refModeB)、mpmList[1]をmax(refModeA,r
efModeB)、mpmList[2]をleft(leftMode)、mpmLi
st[3]をright(rightMode)とする。ただし、leftModeはr
efModeAとrefModeBのうち左方向の予測モード、rightModeはr
efModeAとrefModeBのうち右方向の予測モードとし、left(left
Mode)は、leftModeの左方向に隣接する予測モード、right(righ
tMode)は、rightModeの右方向に隣接する予測モードとする。
005に示すように、mpmlistsizeを5とする。さらに、mpmList[0
]をmin(refModeA,refModeB,interMode)、mpmLi
st[1]をmedian(refModeA,refModeB,interMode
)、mpmList[2]をmax(refModeA,refModeB,inter
Mode)、mpmList[3]をleft(leftMode)、mpmList[
4]をright(rightMode)とする。ただし、interModeはref
ModeA,refModeBの間に挟まれる予測モード、median(refMod
eA,refModeB,interMode)はrefModeA,refModeB
,interModeの中間値、leftModeはrefModeAとrefMode
Bのうち左方向の予測モード、rightModeはrefModeAとrefMode
Bのうち右方向の予測モードとし、left(leftMode)は、leftMode
の左方向に隣接する予測モード、right(rightMode)は、rightMo
deの右方向に隣接する予測モードとする。
diffDirの値が3以上のときは、予測方向差diffDirに加え、対象ブロック
のブロックサイズを参照する。
tsizeを5とする。さらに、mpmList[0]をmin(refModeA,r
efModeB)、mpmList[1]をmax(refModeA,refMode
B)、mpmList[2]をmin(left(refModeA),right(r
efModeA))、mpmList[3]をmin(left(refModeB),
right(refModeB))、mpmList[4]を平均値モードとした後、m
pmListを昇順にソートする。
istsizeを7とする。さらに、mpmList[0]をmin(refModeA
,refModeB)、mpmList[1]をmax(refModeA,refMo
deB)、mpmList[2]をleft(refModeA)、mpmList[3
]をright(refModeA)、mpmList[4]をleft(refMod
eB)、mpmList[5]をright(refModeB)、mpmList[6
]を平均値モードとした後、mpmListを昇順にソートする。
ドを優先予測モードリストに加える理由は以下のとおりである。ステップS3907は、
予測方向の差が3以上のときである。refModeAとrefModeBとの方向差が
離れているときは、参照ブロックA、参照ブロックBの画像相関が低いと推定する。その
とき、予測方向差が近い場合と比べ、refModeA、refModeBの近傍への集
中度が減少し、平均的には平均値モードの発生頻度が高まるためである。
図21のステップS2703の優先予測モード判定フラグと優先予測モードインデック
ス算出手順の詳細を図25のフローチャートを参照して説明する。
測モード判定フラグ算出部2603、及び優先予測モードインデックス算出部2605は
、優先予測モード判定フラグmpmFlagと、優先予測モードインデックスmpmIn
dexをそれぞれfalse、0で初期化する。mpmListを走査するための変数i
を0で初期化する(ステップS3201)。
だmpmListのすべての要素を走査し終えていないなら、mpmList[i]とc
urrModeIndexを比較する(ステップS3203)。mpmList[i]と
currModeIndexが等しい場合は、対象予測モードが優先予測モードリストの
i番目の要素と等しいことを示し、mpmFlagをtrueに、mpmIndexをi
にそれぞれ設定し(ステップS3204)、図21のステップS2704へ進む。mpm
List[i]とcurrModeIndexが異なる場合は、iを一つ増やし(ステッ
プS3205)、走査を継続する。
わち、mpmListのすべての要素を走査し終えたときに、優先予測モード判定フラグ
、優先予測モードインデックス算出手順を終了し、図21のステップS2704へ進む。
このときは対象予測モードが優先予測モードリストに含まれないことを示し、mpmFl
agとmpmIndexの再設定は行われない。すなわち、mpmFlag=false
、mpmIndex=0となる。
図21のステップS2706の優先予測モードインデックス符号化手順の詳細を図33
のフローチャートを参照して説明する。
2からmpmlistとmpmlistsizeを取得する。
予測モードインデックスmpmIndexの符号化に使用する符号化木の選択を行う(ス
テップS4101)。
zeが2のときの符号化木である。図34の符号4202はmpmlistsizeが3
のときの符号化木である。図34の符号4203はmpmlistsizeが4のときの
符号化木である。図34の符号4204はmpmlistsizeが5のときの符号化木
である。図34の符号4205はmpmlistsizeが7のときの符号化木である。
優先予測モード符号化木では、優先予測モードの優先順位が高い(モード番号が小さい)
ものほど短い符号長の符号列が割り当てられている。
Indexの符号化を行い(ステップS4102)、処理を終了する。
図21のステップS2707の非優先予測モードインデックス算出手順の詳細を図26
のフローチャートを参照して説明する。
進める。非優先予測モードインデックス算出部2607は、非優先予測モードインデック
スremModeIndexを対象予測モードcurrModeIndexで初期化し、
mpmListを走査するための変数iをmpmListSize−1で初期化し(ステ
ップS3301)、mpmListを値の昇順にソートする(ステップS3302)。
べての要素を走査し終えていないなら、remModeIndexとmpmList[i
]を比較する(ステップS3304)。remModeIndexがmpmList[i
]より大きいなら、remModeIndexの値から1を減ずる(ステップS3305
)。変数iの値から1を減じて(ステップS3306)、走査を継続する。
すべての要素を走査し終えたときに、非優先予測モードインデックス算出手順を終了し、
図21のステップS2708へ進む。
図21のステップS2708の非優先予測モードインデックス符号化手順の詳細を図2
7のフローチャートを参照して説明する。
ステップS3401)。
608は、remModeIndexとmpmListSize−1の値を比較する(ス
テップS3402)。remModeIndexがmpmListSize−1よりも小
さいときは、remModeIndexを3ビットで符号化し、処理を終了する(ステッ
プS3403)。そうでないときは、すなわちremModeIndexがmpmLis
tSize−1以上であるときは、remModeIndexにmpmListSize
−1を足し(ステップS3404)、remModeIndexの上位3ビットを符号化
する(ステップS3405)。さらに、remModeIndexの最下位1ビットを符
号化し(ステップS3406)、処理を終了する。
いる。本実施例においては、優先予測モードの数mpmListSizeは少なくとも2
であるため、非優先予測モードインデックスremModeIndexは[0,14]の
いずれかの値に変換されている。よって、非優先予測モードインデックスremMode
Indexに対し、固定長符号化を行う場合は、4ビットの符号語に変換を行うことにな
る。しかしながら優先予測モードの数mpmListSizeが大きくなるに従い、非優
先予測モードインデックスが取り得る候補は減るため、すべてのremModeInde
xを4ビットで表現するのは冗長となる。よって本手順においては、remModeIn
dexを3ビットもしくは4ビットの符号語に変換し、可変長符号化を行う。
ードインデックス符号化部2608は、remModeIndexとmpmListSi
ze−1の値を比較する(ステップS3407)。remModeIndexがmpmL
istSize−2よりも小さいときは、remModeIndexを4ビットで符号化
し、処理を終了する(ステップS3408)。そうでないときは、すなわちremMod
eIndexがmpmListSize−2以上であるときは、remModeInde
xにmpmListSize−2を足し(ステップS3409)、remModeInd
exの上位4ビットを符号化する(ステップS3410)。さらに、remModeIn
dexの最下位1ビットを符号化し(ステップS3411)、処理を終了する。
イントラ予測が定義されている。本実施例においては、優先予測モードの数mpmLis
tSizeは少なくとも2であるため、非優先予測モードインデックスremModeI
ndexは[0,31]のいずれかの値に変換されている。よって、非優先予測モードイ
ンデックスremModeIndexに対し、固定長符号化を行う場合は、5ビットの符
号語に変換を行うことになる。4×4ブロックであるときと同様、すべてのremMod
eIndexを5ビットで表現するのは冗長となる。よって本手順においては、remM
odeIndexを4ビットもしくは5ビットの符号語に変換し、可変長符号化を行う。
本発明に係る実施の形態によるイントラ予測モードの復号方法の第2の実施例について
説明する。図22は図8のイントラ予測モード復号部803の第2の実施例の詳細な構成
のブロック図である。第2の実施例のイントラ予測モード復号部803は、イントラ予測
モードメモリ2901、優先予測モードリスト作成部2902、優先予測モード判定フラ
グ復号部2903、優先予測モードインデックス復号部2904、優先予測モード算出部
2905、非優先予測モードインデックス復号部2906、非優先予測モード算出部29
07、及び予測方向差算出部2908を備える。
20のイントラ予測モード符号化部508におけるイントラ予測モード符号化処理に対応
するものであるから、図22のイントラ予測モードメモリ2901、優先予測モードリス
ト作成部2902、及び予測方向差算出部2908の各構成は、図20のイントラ予測モ
ードメモリ2601、優先予測モードリスト作成部2602、及び予測方向差算出部26
10の各構成とそれぞれ同一の機能を有する。
する。
イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、予測方向差diff
Dirを算出する(ステップS3001)。予測方向差算出手順については、図20の予
測方向差算出部2610と同様、図30に示す手続きに従うため、詳細説明を省略する。
ブロックのイントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、また予測
方向差算出部2908から予測方向差diffDirを取得する。優先予測モードリスト
作成部2902は、取得したrefModeAとrefModeB、及びdiffDir
を元に優先予測モードリストmpmListを作成し、また優先予測モードリストのサイ
ズmpmListSizeを決定する(ステップS3002)。優先予測モードリスト作
成手順は図20の優先予測モードリスト作成部2602における優先予測モードリスト作
成手順と同様、図31のフローチャートで示す手続きに従うため、詳細説明を省略する。
予測モード判定フラグmpmFlagを復号し(ステップS3003)、優先予測モード
判定フラグmpmFlagの値を判定する(ステップS3004)。
ンデックス復号部2904は、優先予測モードインデックスmpmIndexを復号する
(ステップS3005)。優先予測モードインデックス復号手順の詳細は後述する。さら
に、優先予測モード算出部2905は、優先予測モードリストmpmListのmpmI
ndex番目の要素mpmList[mpmIndex]を対象予測モードcurrMo
deIndexとする(ステップS3006)。対象予測モードcurrModeInd
exをイントラ予測モードメモリ2901に格納し、処理を終了する。
ドインデックス復号部2906は、非優先予測モードインデックスremModeInd
exを復号し(ステップS3007)、非優先予測モード算出部2907は、算出したr
emModeIndexを元に対象予測モードcurrModeIndexを算出する(
ステップS3008)。対象予測モードcurrModeIndexをイントラ予測モー
ドメモリ2901に格納し、処理を終了する。非優先予測モードインデックスの復号手順
、および対象予測モード算出手順については後述する。
図23のステップS3005の優先予測モードインデックス復号手順の詳細を図24の
フローチャートを参照して説明する。
からmpmlistとmpmlistsizeを取得する。
測モードインデックスmpmIndexの復号に使用する復号木の選択を行う(ステップ
S3101)。
eが2のときの復号木である。図34の符号4202はmpmlistsizeが3のと
きの復号木である。図34の符号4203はmpmlistsizeが4のときの復号木
である。図34の符号4204はmpmlistsizeが5のときの復号木である。図
34の符号4205はmpmlistsizeが7のときの復号である。
dexの復号を行い(ステップS3102)、処理を終了する。
図23のステップS3007の非優先予測モードインデックス復号手順の詳細を図28
のフローチャートを参照して説明する。
テップS3501)。
deIndexとする(ステップS3502)。remModeIndexの値を判定す
る(ステップS3503)。remModeIndexがmpmListSize−1よ
り小さいときは、remModeIndexを確定し、処理を終了する。そうでないとき
は、remModeIndexを1ビット右シフトした上(ステップS3504)、さら
に符号化系列から1ビットを読み込み、remModeIndexに足しこむ(ステップ
S3505)。remModeIndexからmpmListSize−1を減じ、最終
的なremModeIndexと決定し(ステップS3506)、処理を終了する。
長復号を行い、remModeIndexとする(ステップS3507)。remMod
eIndexの値を判定する(ステップS3508)。remModeIndexがmp
mListSize−2より小さいときは、remModeIndexを確定し、処理を
終了する。そうでないときは、remModeIndexを1ビット右シフトした上(ス
テップS3509)、さらに符号化系列から1ビットを読み込み、remModeInd
exに足しこむ(ステップS3510)。remModeIndexからmpmList
Size−2を減じ、最終的なremModeIndexと決定し(ステップS3511
)、処理を終了する。
図23のステップS3008の予測モード算出手順の詳細を図29のフローチャートを
参照して説明する。
進める。非優先予測モード算出部2907は、対象予測モードcurrModeInde
xを非優先予測モードインデックスremModeIndexで初期化し、mpmLis
tを走査するための変数iを0で初期化し(ステップS3601)、mpmListを値
の昇順にソートする(ステップS3602)。
だmpmListのすべての要素を走査していないのであれば、currModeInd
exとmpmList[i]を比較する(ステップS3604)。currModeIn
dexがmpmList[i]以上であれば、currModeIndexの値に1を加
える(ステップS3605)。変数iの値に1を加えて(ステップS3606)、走査を
継続する。
ちmpmListのすべての要素を走査し終えたときに処理を終了する。
する。
面内予測モードの示す予測方向は対象画像との相関性を有するために、画面内予測モード
の予測方向差から、複数の参照ブロックの復号画像間の相関性を推定し、その相関性に基
づいた適切な確率モデルの設定が可能となり、対象画像の予測モードの発生符号量を削減
できる。
処理対象ブロックも参照ブロックとの相関性が高いと推定される。発生するイントラ予測
モードは、参照予測モードと一致するモードの示す予測方向周辺に集中するため、参照予
測モードの予測方向と近い予測方向を示す画面内予測モードの符号長を短くすることによ
り、全体的な発生符号量を削減できる。
処理対象ブロックも参照ブロックとの相関は、予測方向差が近い時と比べ低くなると推定
される。この場合、各予測モードの符号長の偏りを少なくすることにより、発生符号量を
削減できる。
を行うため、作成する符号化木の数は高々画面内予測モードで取り得る予測方向の半分と
なる。複数の予測モードのすべての組合せを考慮する構成と比べ大幅に複雑度を削減する
ことができる。
切り替えを行う。画面内予測モードの示す予測方向は対象画像との相関性を有するために
、画面内予測モードの予測方向差から、複数の参照ブロックの復号画像間の相関性を推定
し、その相関性に基づいた適切な確率モデルの設定が可能となり、発生符号量を削減でき
る。
処理対象ブロックも参照ブロックとの相関性が高いと推定される。発生するイントラ予測
モードは、参照予測モードと一致するモードの示す予測方向周辺に集中するため、参照予
測モードの予測方向と隣接する予測方向を示す画面内予測モードを優先予測モードに設定
することにより、全体的な発生符号量を削減できる。
処理対象ブロックも参照ブロックとの相関は、予測方向差が近い時と比べ低くなると推定
される。この場合、参照予測モードの予測方向と隣接する予測方向に加え、平均値モード
を優先予測モードに設定することにより、発生符号量を削減できる。
さらに、優先予測モードの符号化木の切り替えにおいて、予測方向差に加え、対象ブロ
ックのブロックサイズを用いる。定義されるイントラ予測モードが異なれば、イントラ予
測モードの発生分布も異なるものとなる。定義されるイントラ予測モードがブロックサイ
ズに依存する構成においては、対象ブロックのブロックサイズを用いることにより、より
適切な符号化木の選択が可能となり、発生符号量を削減できる。
、作成する符号化木の数は高々画面内予測モードで取り得る予測方向の半分となる。すべ
ての組合せを実施する構成と比べ大幅に複雑度を削減することができる。
施の形態で用いられた符号化方法に応じて復号することができるように特定のデータフォ
ーマットを有しており、動画像符号化装置に対応する動画像復号装置がこの特定のデータ
フォーマットの符号化ストリームを復号することができる。
線または無線のネットワークが用いられる場合、符号化ストリームを通信路の伝送形態に
適したデータ形式に変換して伝送してもよい。その場合、動画像符号化装置が出力する符
号化ストリームを通信路の伝送形態に適したデータ形式の符号化データに変換してネット
ワークに送信する動画像送信装置と、ネットワークから符号化データを受信して符号化ス
トリームに復元して動画像復号装置に供給する動画像受信装置とが設けられる。
リと、符号化ストリームをパケット化するパケット処理部と、パケット化された符号化デ
ータをネットワークを介して送信する送信部とを含む。動画像受信装置は、パケット化さ
れた符号化データをネットワークを介して受信する受信部と、受信された符号化データを
バッファするメモリと、符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成し、動
画像復号装置に提供するパケット処理部とを含む。
して実現することができるのは勿論のこと、ROM(リード・オンリ・メモリ)やフラッ
シュメモリ等に記憶されているファームウェアや、コンピュータ等のソフトウェアによっ
ても実現することができる。そのファームウェアプログラム、ソフトウェアプログラムを
コンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも、有線あるいは無線
のネットワークを通してサーバから提供することも、地上波あるいは衛星ディジタル放送
のデータ放送として提供することも可能である。
成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例
も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
504 加算部、 505 復号画像メモリ、 506 イントラ予測部、 507 テ
クスチャ情報符号化部、 508 イントラ予測モード符号化部、 509 イントラ予
測モード選択部、 601 イントラ予測モードメモリ、 602 参照モード決定部、
603 優先モード決定部、 604 予測方向差算出部、 605 符号化木選択部
、 606 可変長符号化部、 801 テクスチャ情報復号部、 802 逆量子化・
逆変換部、 803 イントラ予測モード復号部、 804 加算部、 805 復号画
像メモリ、 806 イントラ予測部、 901 イントラ予測モードメモリ、 902
参照モード決定部、 903 優先モード決定部、 904 予測方向差算出部、 9
05 復号木選択部、 906 可変長復号部、 2601 イントラ予測モードメモリ
、 2602 優先予測モードリスト作成部、 2603 優先予測モード判定フラグ算
出部、 2604 優先予測モード判定フラグ符号化部、 2605 優先予測モードイ
ンデックス算出部、 2606 優先予測モードインデックス符号化部、 2607 非
優先予測モードインデックス算出部、 2608 非優先予測モードインデックス符号化
部、 2609 優先予測モード判定部、 2610 予測方向差算出部、 2901
イントラ予測モードメモリ、 2902 優先予測モードリスト作成部、 2903 優
先予測モード判定フラグ復号部、 2904 優先予測モードインデックス復号部、 2
905 優先予測モード算出部、 2906 非優先予測モードインデックス復号部、
2907 非優先予測モード算出部、 2908 予測方向差算出部。
Claims (3)
- 符号化ストリームからブロック単位で画面内予測モードを特定するための情報を復号し、復号された画面内予測モードを特定するための情報を用いて、画像信号を復号する画像復号装置であって、
復号済みブロックの画面内予測モードを記憶する画面内予測モード記憶部と、
復号対象ブロックの画面内予測処理に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを前記画面内予測モード記憶部から取得し、その取得した画面内予測モードの予測方向の相違の程度を示す予測方向差を導出する予測方向差導出部と、
前記予測方向差の導出に用いた複数の参照ブロックの画面内予測モードと前記予測方向差にもとづいて、前記復号対象ブロックの画面内予測モードの候補となる優先予測モードを決定し、その決定した優先予測モードに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた復号木を作成する復号木作成部と、
前記復号木にしたがって前記復号対象ブロックの画面内予測モードを特定するための情報を復号する復号部と
を備え、
前記復号木作成部は、前記予測方向差の所定の上限値を有し、前記予測方向差が前記上限値よりも大きい場合は、前記予測方向差の値を前記上限値に置き換えることを特徴とする画像復号装置。 - 符号化ストリームからブロック単位で画面内予測モードを特定するための情報を復号し、復号された画面内予測モードを特定するための情報を用いて、画像信号を復号する画像復号方法であって、
復号済みブロックの画面内予測モードを記憶するメモリを参照して、復号対象ブロックの画面内予測処理に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを取得し、その取得した画面内予測モードの予測方向の相違の程度を示す予測方向差を導出するステップと、
前記予測方向差の導出に用いた複数の参照ブロックの画面内予測モードと前記予測方向差にもとづいて、前記復号対象ブロックの画面内予測モードの候補となる優先予測モードを決定し、その決定した優先予測モードに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた復号木を作成するステップと、
前記復号木にしたがって前記復号対象ブロックの画面内予測モードを特定するための情報を復号するステップと
を備え、
前記復号木を作成するステップにおいて、前記予測方向差の所定の上限値を有し、前記予測方向差が前記上限値よりも大きい場合は、前記予測方向差の値を前記上限値に置き換えることを特徴とする画像復号方法。 - 符号化ストリームからブロック単位で画面内予測モードを特定するための情報を復号し、復号された画面内予測モードを特定するための情報を用いて、画像信号を復号する画像復号プログラムであって、
復号済みブロックの画面内予測モードを記憶するメモリを参照して、復号対象ブロックの画面内予測処理に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを取得し、その取得した画面内予測モードの予測方向の相違の程度を示す予測方向差を導出するステップと、
前記予測方向差の導出に用いた複数の参照ブロックの画面内予測モードと前記予測方向差にもとづいて、前記復号対象ブロックの画面内予測モードの候補となる優先予測モードを決定し、その決定した優先予測モードに対して他の予測モードよりも短い符号長の符号列を割り当てた復号木を作成するステップと、
前記復号木にしたがって前記復号対象ブロックの画面内予測モードを特定するための情報を復号するステップと
をコンピュータに実行させ、
前記復号木を作成するステップにおいて、前記予測方向差の所定の上限値を有し、前記予測方向差が前記上限値よりも大きい場合は、前記予測方向差の値を前記上限値に置き換えることを特徴とする画像復号プログラム。
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