JP2013230861A - 液体注出容器及びこれに充填される飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体注出容器から内容物を別容器に注ぐ行為に慣れていない者等でも、内容物を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる液体注出容器及びこれに充填される飲食品を提供すること。
【解決手段】 方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される切妻型又は平面状の頂部とを備えてなる液体注出容器において、前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されていることを特徴とする液体注出容器。
【選択図】 図2

Description

この発明は、牛乳や果汁飲料等の内容物をこぼすことなく確実に注ぐことができる液体注出容器及びこれに充填される飲食品に関する。
牛乳や果汁飲料等を収容する容器として、容器本体の頂部が平面状に加工された容器又は図4に示すような容器本体の頂部が切妻屋根型に加工された箱型紙容器が以前から知られている。
図4は従来の切妻屋根型紙容器を表す図であって、前部パネル14a、側部パネル14b(2枚)及び後部パネル(図示していない)の4枚の方形パネルを四角筒状の胴部14に成形し、胴部14の上部を切妻型の頂部13に成形したものである。
前部パネル14a及び後部パネルの上辺に連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネル13a及び後部折り込みパネル(図示していない)を、当該斜め折れ線に沿って内側方向に折り曲げると共に、側部パネル14b(2枚)の上辺に連設された屋根パネル13b(2枚)を内側方向に折り曲げ、前部折り込みパネル13aの上辺部同士、後部折り込みパネルの上辺部同士及び屋根パネル13b(2枚)の上辺部同士を接着することにより切妻型の頂部13が成形される(図4(a))。なお、このような容器は、特許文献1〜3等に開示されている。
実用新案登録第3102262号公報 実公平4−54917号公報 実開平7−33820号公報
図4(a)に示す開封前の切妻屋根型紙容器12において、屋根パネル13b(2枚)を、当該屋根パネル13b(2枚)に形成されている斜め折れ線に沿って外側方向に開くように折り曲げて、前部折り込みパネル13aの上辺部同士及び屋根パネル13b(2枚)の上辺部同士の前部折り込みパネル13a側の接着部分を剥がす。
その後、前部折り込みパネル13aを、前記斜め折れ線に沿って折り曲げながら前方へ引き出すと、図4(b)に示すように、頂部13に注出口10が形成される。
この切妻屋根型紙容器12を傾けると、図4(c)に示されるように、前部パネル14aの上辺から前部折り込みパネル13aの上辺にかけて、勾配が形成される。
従って、従来の切妻屋根型紙容器12を傾けて、牛乳や果汁飲料等の内容物を別容器に注出する場合、この勾配の形成により、牛乳や果汁飲料等の内容物が予想に反する数量で、及び/又は予想に反する方向へ注出口10から飛び出すことがある。
また、従来の切妻屋根型紙容器12を傾けて、牛乳や果汁飲料等の内容物を別容器に注出する場合、この勾配の形成により、切妻屋根型紙容器12に収容する牛乳や果汁飲料等の内容物の重量によっては、切妻屋根型紙容器12が持ちにくくなり、不意に切妻屋根型紙容器12を落としてしまうこともある。
従来の平面状の頂部を有する紙容器においては、当該容器の前部パネル及び後部パネルの上端に沿って折られて接着された三角形状の耳部の一方を当該前部パネル又は後部パネルから剥がし、その先端部を切断して開封して注出口を形成する。
この平面状の頂部を有する紙容器を傾けると、前部パネル又は後部パネルの上辺から前記耳部の先端側にかけて勾配が形成される。
従って、従来の平面状の頂部を有する紙容器を傾けて、牛乳や果汁飲料等の内容物を別容器に注出する場合、この勾配の形成により、牛乳や果汁飲料等の内容物が予想に反する数量で、及び/又は予想に反する方向へ注出口から飛び出すことがある。
上記は特に、切妻屋根型紙容器及び平面状の頂部を有する紙容器から別容器に注ぐ行為に慣れていない者、自らの力を加減できない者、物を持つ力(握力等)が弱い者として、子供や高齢者等に見られる現象である。
そこで、本発明は、切妻屋根型紙容器などから牛乳や果汁飲料等の内容物を別容器に注ぐ行為に慣れていない者等でも、牛乳や果汁飲料等の内容物を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる液体注出容器及びこれに充填される飲食品を提供することを目的とする。
また、力の入る持ち方とすることで、液体注出容器を不用意に落とすことを防ぐ液体注出容器及びこれに充填される飲食品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、以下の発明を提案する。
請求項1の発明は、
方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される頂部と
を備えてなる液体注出容器において、
前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
ことを特徴とする液体注出容器である。
請求項2の発明は、
方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される切妻型の頂部と
を備えてなる液体注出容器において、
前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
ことを特徴とする液体注出容器である。
請求項3の発明は、
方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される平面状の頂部と
を備えてなる内容物注出容器において、
前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
ことを特徴とする液体注出容器である。
請求項4の発明は、
前記三角パネルと前記前部パネルの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、前記三角パネルと前部パネル11aの上辺から下方に延びる前記折り込み部までの部分が前記折り込み部によって前方に山型になるように折り曲げるための折り込み作用表示部を前記側部パネルに表示した
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の液体注出容器である。
請求項5の発明は、
前記折り込み作用表示部の表示範囲を、前記前部パネルに形成されている前記折り込み部の長さの1.2倍に相当する範囲とした
ことを特徴する請求項4記載の液体注出容器である。
請求項6の発明は、
請求項1〜5のいずれかに記載の液体抽出容器に充填された飲食品である。
本発明によれば、液体注出容器から牛乳や果汁飲料等の内容物を別容器に注ぐ行為に慣れていない者等でも、牛乳や果汁飲料等の内容物を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる液体注出容器及びこれに充填される飲食品を提供することができる。
また、力の入る持ち方とすることで、液体注出容器を不用意に落とすことを防ぐ液体注出容器及びこれに充填される飲食品を提供することができる。
本発明の液体注出容器の一実施形態を表す図であって、(a)開封前の斜視図、(b)折り込み部が表示されている状態を表す斜視図、(c)内容物を注ぐ状態の一例を表す側面図、(d)内容物を注ぐ状態の他の例を表す側面図。 本発明の液体注出容器の一実施例を示す図であって、(a)開封前の斜視図、(b)開封時の斜視図、(c)内容物を注ぐ状態の一例を表す側面図、(d)内容物を注ぐ状態の他の例を表す側面図。 本発明の実施例に係る液体注出容器の使用例を示す図であって、(a)液体注出容器を指で支えながら内容物を注ぐ状態、(b)液体注出紙容器を指及び掌で支えながら内容物を注ぐ状態。 従来の切妻屋根型紙容器を示す図であって、(a)開封前の斜視図、(b)開封時の斜視図、(c)内容物を注ぐ状態の側面図。
本発明において、内容物とは、本発明で得られる液体抽出容器に充填されたものをいう。内容物の物性は注ぐことができるものであれば、特に制限されることはないが、液状、糊状、ゲル状などの形状を例示でき、その中でも流動性の高い液状の飲食品が好ましく、その中で特に制限されることはないが、水、牛乳、クリーム、飲料、コーヒー、茶、果汁、スープ、サラダ油などの食用油脂、ドレッシング、出し汁、めんつゆ、みりん、日本酒、ぶどう酒、焼酎、蒸留酒などを例示できる。
本発明において、頂点付近とは、厳密な意味での頂点の位置のみならず、本発明の効果が享受できる折り込みの確保が可能な、頂点周辺の位置も含む。
本発明において、中央付近とは、厳密な意味での中央の位置のみならず、本発明の効果が享受できる折り込みの確保が可能な、中央周辺の位置も含む。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液体注出容器1aを示すものであり、平面状の頂部2及び四角筒状の胴部3からなる有底の液体注出容器1aである。
胴部3は、前部パネル3a、側部パネル3b(2箇所)、及び後部パネル(図示していない)の4枚の方形パネルを有底の四角筒状に成形したものである。
前部パネル3a、及び後部パネルの上辺に連設され、折れ線2e(2箇所)が形成された前部折り込みパネル2a、後部折り込みパネル(図示していない)を、当該折れ線2e(2箇所)に沿って、外側に折り曲げて三角形状の耳部を形成させると共に、側部パネル3b(2箇所)の上辺に連設された屋根パネル2b(2箇所)を内側に折り曲げ、前部折り込みパネル2aの上辺部同士、後部折り込みパネルの上辺部同士、及び屋根パネル2b(2箇所)の上辺部同士を接着する。そして、前記三角形状に形成された前部折り込みパネル2a、後部折り込みパネル(図示していない)をそれぞれ、前部パネル3a、後部パネル(図示していない)の上辺に沿って折り曲げ、前部パネル3a、後部パネルに接着することにより、平面状の頂部2が成形される(図1(a))。
液体注出容器1aの前部パネル3a、及び前部パネル3aに連設され、折れ線2e(2箇所)が斜めに形成された前部折り込みパネル2aに、前部折り込みパネル2aが折れ線2e(2箇所)に沿って折り込まれる際に形成される三角パネル2cの頂点付近から前部パネル3aの中央付近まで折り込み部4が形成されている(図1(b))。
図1(a)に示す開封前の液体注出容器1aにおいて、三角形状の前部折り込みパネル2aを前部パネル3aの上辺に沿って外側方向に開くように折り曲げて、前部折り込みパネル2aと前部パネル3aとの接着部分を剥がす。
その後、前部折り込みパネル2aに形成されている切り取り線7に沿って、前部折り込みパネル2aを切断すると図1(c)に示すように、三角パネル2cが台形パネル2dに変形し、頂部2に注出口6が形成される。
そして、側部パネル3b(2箇所)に力を加えながら、液体注出容器1aを掴むと、図1(c)に示すように、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げられる。
あるいは、図1(d)に示すように、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げられる。
そこで、折り込み部4に沿って、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が前方に山型に折れるように側部パネル3b、3bに力を加えると、台形パネル2dの上底から下底までの部分の内側と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分の内側、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分の内側と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分の内側とに同一直線の注出経路が形成される。
従って、従来の平面状の頂部を有する紙容器における側部パネルの上辺側から耳部にかけて、勾配が形成されるようなことがない。
そこで、前記同一直線の注出経路を使用することにより、液体注出容器1aに収容された牛乳や果汁飲料等の内容物8を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる。
また、本発明の液体注出容器1aにおいて、図1に示されるように、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるように折り曲げるための折り込み作用表示部5を側部パネル3b(2箇所又は1箇所)に表示させてもよい。
作用表示部5の表示範囲は、本発明の効果を享受できる範囲で適宜設定すればよいが、一例として、前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4の長さの1.2倍に相当する範囲が好ましい。
折り込み作用表示部5を側部パネル2b(2箇所又は1箇所)に表示させることで、折り込み作用表示部5の何れの場所を掴んでも、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げることができる。
特に、側部パネル3bの上辺側であり前部パネル3a側付近の箇所を掴むと、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分を折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げやすくなる。
そして、折り込み作用表示部5の任意の場所を掴んで、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、台形パネル2dの上底から下底までの部分と前部パネル3aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分を折り込み部4によって、前方に山型になるように側部パネル3b(2箇所)に力を加えた状態で、液体注出容器1aを支持することができるので、液体注出容器1aを不用意に落とすことを防ぐことができる。
液体注出容器1aに使用される材料は、板紙を基材として、必要に応じて、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等を積層したものを使用することができるが、折り込み部4を形成することができ、側部パネル3b(2箇所)に相当するパネルに力を加えることにより、特に、側部パネル3bに相当するパネルの前述した折り込み作用表示部5に相当する領域に力を加えることにより、台形パネル2dに相当するパネルの上底から下底までの部分の内側と前部パネル3aに相当するパネルの上辺側から下辺側までの部分の内側、あるいは、台形パネル2dに相当するパネルの上底から下底までの部分の内側と前部パネル3aに相当するパネルの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分の内側とに、上述した同一直線の注出経路が形成できる材料であれば特に限定されず、種々の形態に変更可能である。
本発明の実施例について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る液体注出容器1bを示すものであり、切妻型の頂部9及び四角筒状の胴部11からなる有底の液体注出容器1bである。
胴部11は、前部パネル11a、側部パネル11b(2箇所)、及び後部パネル(図示していない)の4枚の方形パネルを有底の四角筒状に成形したものである。
前部パネル11a、及び後部パネルの上辺に連設され、第一の折れ線9d(2箇所)が形成された前部折り込みパネル9a、後部折り込みパネル(図示していない)を、当該第一の折れ線9d(2箇所)に沿って、内側に折り曲げると共に、側部パネル11b(2箇所)の上辺に連設された屋根パネル9b(2箇所)を内側に折り曲げ、前部折り込みパネル9aの上辺部同士、後部折り込みパネルの上辺部同士、及び屋根パネル9b(2箇所)の上辺部同士を接着することにより、切妻型の頂部9が成形される(図2(a))。
本実施例の液体注出容器1bの前部折り込みパネル9a及び前部パネル11aには、前部折り込みパネル9aが内側に折り込まれる際に形成される三角パネル9cの頂点付近から前部パネル11aの中央付近まで折り込み部4が形成されている。
図2(a)に示す開封前の液体注出容器1bにおいて、屋根パネル9b(2箇所)を当該屋根パネル9b(2箇所)に形成されている第二の折れ線9eに沿って、外側方向に開くように折り曲げて、前部折り込みパネル9aの上辺部同士、及び屋根パネル9b、9bの上辺部同士の前部折り込みパネル9a側の接着部分を剥がす。
その後、前部折り込みパネル9aを第一の折れ線9d(2箇所)に沿って、折り曲げながら前方へ引き出すと、図2(b)に示すように、頂部9に注出口10が形成される。
そこで、側部パネル11b(2箇所)に力を加えながら、液体注出容器1bを掴むと、図2(c)に示すように、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げられる。
あるいは、図2(d)に示すように、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げられる。
この折り曲げによって、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分の内側と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分の内側、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分の内側と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分の内側とに同一直線の注出経路が形成されるので、従来のような切妻屋根型紙容器12における前部パネル14aの上辺側から前部折り込みパネル13aの上辺側にかけて、勾配が形成されるようなことがない。
従って、前記同一直線の注出経路によって、液体注出容器1bに収容された牛乳や果汁飲料等の内容物8を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる。
また、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型に折り曲げられる構造の液体注出容器1bとしたので、前部折り込みパネル9aを内側に折畳んで、注出口10を閉じる際に特有の音が発生する。この音の発生によって、注出口10の開閉の確認を行うことができる。
本実施例に係る液体注出容器1bを用いて、液体注出容器1bに収容された牛乳や果汁飲料等の内容物8を容易かつ確実に別容器に注ぐことができることを確認するための実験を下記の条件で行った。
(1)本実施例に係る液体注出容器1b(容量1,000mL)及び図4に示される従来の切妻屋根型紙容器12(容量1,000mL)を対象とした。
(2)内容物が100mL、200mL又は500mL充填された前記2種の容器を用意し、各容量の前記2種の容器を直径50mm、高さ55mm、容量100mLの比較的サイズが小さいステンレス容器に、内容物を急いで注ぐ動作をそれぞれ10回ずつ行い、こぼさずに注げた回数を百分率で表した。
この実験の結果を、表1に示した。
Figure 2013230861
表1で示されるように、従来の切妻屋根型紙容器12では、こぼさずに内容物をステンレス容器に注ぐことができなかった回数が1乃至3回であった。
一方、本実施例に係る液体注出容器1bでは、当該容器内の内容物の残量にかかわらず、こぼさずに内容物をステンレス容器に注ぐことができた。
本発明の液体注出容器1bにおいて、図2に示されるように、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるように折り曲げるための折り込み作用表示部5を側部パネル11b(2箇所又は1箇所)に表示させてもよい。
作用表示部5の表示範囲は、本発明の効果を享受できる範囲で適宜設定すればよいが、一例として、前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4の長さの1.2倍に相当する範囲が好ましい。
折り込み作用表示部5を側部パネル11b(2箇所又は1箇所)に表示させることで、折り込み作用表示部5の何れの場所を掴んでも、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分が折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げることができる。
特に、側部パネル11bの上辺側であり前部パネル11a側付近の箇所を掴むと、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分を折り込み部4によって、前方に山型になるよう折り曲げやすくなる。
そして、図3(a)に示されるように、折り込み作用表示部5の任意の場所を掴んで、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分を折り込み部4によって、前方に山型になるように側部パネル11b(2箇所)に力を加えると、前部パネル11aが方形から略台形に変形した液体注出容器1bとなり、側部パネル11b(2箇所)に力を加えた状態で支持することができるので、液体注出容器1bを不用意に落とすことを防ぐことができる。
また、図3(b)に示されるように、前部パネル11aを掌で支えながら、折り込み作用表示部5の任意の場所を掴んで、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下辺側までの部分、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分を折り込み部4によって、前方に山型になるように側部パネル11b(2箇所)に力を加えると、前部パネル11aが方形から略台形に変形した液体注出容器1bとなり、側部パネル11b(2箇所)に力を加えた状態及び前部パネル11aを掌で支えた状態で支持することができる。
このように液体注出容器1bを支持することで、液体注出容器1bを不用意に落とすことをさらに確実に防ぐことができる。
また、液体注出容器1bから牛乳や果汁飲料等の内容物8を別容器に注ぐ行為に慣れない者等(子供や高齢者等)であっても、折り込み部4によって、三角パネル9cの頂点付近から底辺までの部分の内側と前部パネル11aの上辺から下辺側までの部分の内側、あるいは、三角パネル9cの頂点から底辺までの部分の内側と前部パネル11aの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分の内側とに形成される同一直線の注出経路を利用して、液体注出容器1bに収容された牛乳や果汁飲料等の内容物8を容易かつ確実に別容器に注ぐことができる。
液体注出容器1bに使用される材料は、板紙を基材として、必要に応じて、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等を積層したものを使用することができるが、折り込み部4を形成することができ、側部パネル11b(2箇所)に相当するパネルに力を加えることにより、特に、側部パネル11bに相当するパネルの前述した折り込み作用表示部5に相当する領域に力を加えることにより、三角パネル9cに相当するパネルの頂点から底辺までの部分の内側と前部パネル11aに相当するパネルの上辺側から下辺側までの部分の内側、あるいは、三角パネル9cに相当するパネルの頂点から底辺までの部分の内側と前部パネル11aに相当するパネルの上辺から下方に延びる折り込み部4までの部分の内側とに、上述した同一直線の注出経路が形成できる材料であれば特に限定されず、種々の形態に変更可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態、実施例を説明したが、本発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
1a、1b 液体注出容器
2 平面状の頂部
2a 前部折り込みパネル
2b 頂部パネル
2c 三角パネル
2d 台形パネル
2e 折れ線
3、11、14 胴部
3a、11a、14a 前部パネル
3b、11b、14b 側部パネル
4 折り込み部
5 折り込み作用表示部
6、10 注出口
7 切り取り線
8 内容物
9、13 切妻型の頂部
9a、13a 前部折り込みパネル
9b、13b 屋根パネル
9c 三角パネル
9d 第一の折れ線
9e 第二の折れ線
12 従来の切妻屋根型紙容器

Claims (6)

  1. 方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される頂部と
    を備えてなる液体注出容器において、
    前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
    ことを特徴とする液体注出容器。
  2. 方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される切妻型の頂部と
    を備えてなる液体注出容器において、
    前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
    ことを特徴とする液体注出容器。
  3. 方形の前部パネル、2枚の側部パネル及び後部パネルを四角筒状に成形した胴部と、当該胴部の上部に形成される平面状の頂部と
    を備えてなる内容物注出容器において、
    前記前部パネルに連設され、斜め折れ線が形成された前部折り込みパネルが前記斜め折れ線に沿って折り込まれる際に、前記前部折り込みパネルに形成される三角パネルの頂点から前記前部パネルの中央付近まで折り込み部が形成されている
    ことを特徴とする液体注出容器。
  4. 前記三角パネルと前記前部パネルの上辺側から下辺側までの部分、あるいは、前記三角パネルと前部パネル11aの上辺から下方に延びる前記折り込み部までの部分が前記折り込み部によって前方に山型になるように折り曲げるための折り込み作用表示部を前記側部パネルに表示した
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の液体注出容器。
  5. 前記折り込み作用表示部の表示範囲を、前記前部パネルに形成されている前記折り込み部の長さの1.2倍に相当する範囲とした
    ことを特徴する請求項4記載の液体注出容器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の液体抽出容器に充填された飲食品。
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