JP2013229938A - 無線通信装置および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一態様における携帯電話は、送信手段、受信手段、検出手段、選択手段、登録手段、指定手段、第1,第2の報知手段を備える。第1の報知手段は、指定手段で指定を受け付けた探索対象の無線タグのうち、受信手段で応答信号が受信されたものと受信されていないものとを識別可能にして報知する。第2の報知手段は、第1の報知手段による報知の後、応答信号が受信されていないとして第1の報知手段により報知された無線タグからの応答信号の強度が検出手段で検出されると、その検出された強度に応じて当該無線タグまでの距離を報知するとともに、当該強度が増加している際に当該無線タグに近づいていることを報知し、当該強度が減少している際に当該無線タグから遠ざかっていることを報知する。
【選択図】図1
Description
なお、各実施形態においては、無線通信装置の一例として、通話やパケット通信用の基地局との通信機能を備えた携帯電話を例示する。
[システム構成]
本実施形態におけるシステム構成を図1に示す。このシステムは、本実施形態における無線通信装置として機能する携帯電話1と、物品に取り付けられた無線タグである複数のRFIDタグ2とで構成される。
図4に携帯電話1の制御回路を示す。携帯電話1は、CPU(Central Processing Unit)を主体として構成される主制御部10を備える。この主制御部10にメモリ11、上記ディスプレイ12、上記入力部13、通信部14、音声入出力部15、および上記リーダユニット16を接続し、通信部14に上記アンテナ17を接続し、音声入出力部15にスピーカ18およびマイク19を接続して、携帯電話1の制御回路が構成される。なお、当該制御回路を構成する各部は、例えば携帯電話1の筐体に着脱されるバッテリ100からの電源供給を受けて動作する。
送信部161は、リーダ制御部160から供給されるアナログの送信データ信号で所定の搬送波を変調し、この変調した信号を増幅してアンテナ162に供給する。アンテナ162は、送信部161から供給される信号を電波(問合せ信号)として放射するとともに、自身の交信領域内に存在するRFIDタグ2から送信される電波(応答信号)を受信してアナログの受信データ信号を生成する。この受信データ信号は、受信部163に供給される。受信部163は、アンテナ162から供給される受信データ信号を増幅し、増幅した信号から所定の搬送波成分を除去する復調を行い、復調した信号のうち所定の低周波数帯の信号をLPF(Low Pass Filter)で抽出する処理を行う。この抽出後の信号が上記AGC回路164に供給される。AGC回路164は、受信部163から供給される信号を増幅するとともに、増幅後の信号レベルが一定の適正レベルとなるように利得を調整する。このAGC回路164の出力信号がリーダ制御部160に供給される。また、RFIDタグ2からの応答信号の強度を検出するための要素として、AGC回路164における調整利得値、例えば“0(増幅なし)”〜“255(最大増幅)”間のいずれかの調整利得値がリーダ制御部160に供給される。
選択部101は、RFIDタグ2の登録処理およびRFIDタグ2の探索処理から実行すべき処理の選択を受け付ける。
登録部102は、選択部101で登録処理が選択されているときに登録処理を実行し、受信部163で受信される応答信号で識別されるRFIDタグ2を上記登録タグテーブル112に登録する。登録処理の詳細については、図7,図8の説明にて後述する。
指定部103は、選択部101で探索処理が選択されているときに登録タグテーブル112に登録されたRFIDタグ2の中から上記探索処理での探索対象とするRFIDタグ2の指定を受け付ける。指定部103の動作の詳細については、図9の説明にて後述する。
報知部104は、指定部103で指定を受け付けた探索対象のRFIDタグ2からの応答信号の強度がAGC回路164で検出されると、その検出された強度およびその変化に応じて当該探索対象のRFIDタグ2までの距離を報知する。あるいは、指定部103で指定を受け付けた探索対象のRFIDタグ2のうち、受信部163で応答信号が受信されたものと受信されていないものとを識別可能に報知する。報知部104の動作の詳細については、図10〜図13の説明にて後述する。
メモリ11に記憶される上記強度検出テーブル111および上記登録タグテーブル112について説明する。
図5は、強度検出テーブル111のデータ構造例を示す模式図である。このテーブル111は、AGC回路164における調整利得値“0”〜“255”に対し、10段階の強度“10(最強)”〜“1(最弱)”を割り当てたものである。通常、アンテナ162とRFIDタグ2との間の距離が近いほど、RFIDタグ2から強い応答信号が得られる。すなわち、上記10段階の強度が大きいほどその応答電波を返したRFIDタグ2がアンテナ162の近くに所在することになる。
携帯電話1のアイドル時においては、選択部101がタグコードの登録処理およびRFIDタグ2の探索処理のいずれかの選択を受け付けている。このとき入力部13の操作により登録処理が選択されると、登録部102による登録処理が実行され、入力部13の操作により探索処理が選択されると、指定部103および報知部104による探索処理が実行される。
以下、各処理について説明する。
登録処理は、所定のRFIDタグ2を新たに登録タグテーブル112に登録する処理である。具体的には、登録しようとするRFIDタグ2のタグコードと、同RFIDタグ2を付して管理しようとする物品を識別可能な登録名称とを対応付けてなるレコードを、新たに登録タグテーブル112に追加する。
探索処理は、登録タグテーブル112に登録されたRFIDタグ2(すなわち、RFIDタグ2が取り付けられた物品)を探索するための処理であり、本実施形態においては、「失くし物サーチモード」、「持ち物確認モード」と称する2通りのモードにて実行される。
先ず、各モードの選択手順を説明する。
携帯電話1のアイドル時において、選択部101が入力部13の操作による探索処理の選択を受け付けると、指定部103が図9(a)に示す探索対象の指定画面6をディスプレイ12に表示させる。この指定画面6には、登録タグテーブル112の各レコードの登録名称がチェックボックスとともに一覧表示される。さらに、一覧表示された各登録名称の下方にはメニューボタン61と、戻ボタン62とが配置され、各登録名称の右隣にはスクロールバー63が配置されている。入力部13によりいずれかの登録名称が指定されると、その登録名称に隣り合うチェックボックスがチェックされる。登録タグテーブル112に多数のレコードが登録されており、指定画面6中に一度に全ての登録名称を表示できない場合にはその一部のみ表示され、スクロールバー63を用いたスクローリング操作がなされた際に表示する登録名称が切り替わる。戻ボタン62が操作されると指定画面6が消去され、再び選択部101による処理の選択が行われる。
入力部13の操作により1つのチェックボックスがチェックされた状態で「失くし物サーチ」が選択され、OKボタン64が操作されると、報知部104により上記失くし物サーチモードでの処理が開始される。図10は、失くし物サーチモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。処理開始当初において、先ず報知部104は、指定部103によって指定されたRFIDタグ2のタグコード、すなわち指定画面6においてチェックボックスがチェックされた登録名称に対応するタグコードを登録タグテーブル112から抽出する(ステップS201)。しかる後、報知部104は、図11に示すサーチ画面7をディスプレイ12に表示させる(ステップS202)。このサーチ画面7には、探索対象として指定されたRFIDタグ2の登録名称が表示されるエリア71と、探索開始を指示するための探索開始ボタン72と、探索終了を指示するための探索終了ボタン73と、実際の探索状況を逐次に表示するためのタグ探索状況表示エリア74とが配置されている。特にタグ探索状況表示エリア74には、探索対象であるRFIDタグ2がアンテナ162の交信領域内に存在せずRFIDタグ2が検出されない場合に現在地▽(黒)マークと共に点灯する未検知インジケータ75と、携帯電話1と探索対象であるRFIDタグ2との距離がどのくらいかを目盛上の現在地▽(黒)マークで表示する距離表示インジケータ76と、携帯電話1が探索対象のRFIDタグ2に近づいたときに点灯する“近づきました”インジケータ77と、携帯電話1が探索対象のRFIDタグ2から離れたときに点灯する“離れました”インジケータ78とを有し、これら各インジケータ75〜78を以ってタグ探索状況をユーザに知らせる。
図9(b)に示した指定画面6において、入力部13の操作により少なくとも1つのチェックボックスがチェックされた状態で「持ち物確認」が選択され、OKボタン64が操作されると、報知部104により上記持ち物確認モードでの処理が開始される。図12は、持ち物確認モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。処理開始当初において、先ず報知部104は、指定部103によって指定された1つまたは複数のRFIDタグ2のタグコード、すなわち指定画面6においてチェックボックスがチェックされた登録名称に対応するタグコードを登録タグテーブル112から抽出する(ステップS301)。しかる後、報知部104は、図13(a)に示す持ち物確認画面8をディスプレイ12に表示させる(ステップS302)。この持ち物確認画面8には、指定画面6においてチェックボックスがチェックされた登録名称が一覧表示される。さらに、一覧表示された各登録名称の上方にはRFIDタグ2の読み取りを促すメッセージと、確認済みタグ数および探知対象の全タグ数の表示エリア81とが配置され、各登録名称の下方にはメニューボタン82と、戻ボタン83とが配置され、各登録名称の右隣にはスクロールバー84が配置されている。指定画面6において多数の登録名称が指定されており、持ち物確認画面8中に指定された登録名称を一度に全て表示できない場合にはその一部のみ表示され、スクロールバー84を用いたスクローリング操作がなされた際に表示する登録名称が切り替わる。メニューボタン82が操作されると、各種の処理を選択するためのリストが表示される。このリストで選択可能な処理には、例えば一覧表示中の各登録名称をファイル化してメモリ11に保存する処理等が含まれる。
本実施形態における作用について説明する。
携帯電話1のユーザは、失くし易い物や、探し出しにくい物等を携帯電話1にて管理すべく、それらにRFIDタグ2を取り付け、登録処理を実行して当該取り付けたRFIDタグ2を登録タグテーブル112に登録する。
次に、第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、持ち物確認モードにおける処理を実行した後、同処理にて存在が確認できなかったRFIDタグ2に対して失くし物サーチモードにおける処理を実行するモード(以下、併用モードと称す)を設ける。この新たに追加した併用モードにおける処理以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
その他、第1の実施形態と同様の効果を奏することは、いうまでもない。
なお、上記各実施形態にて開示した構成は、種々変形実施可能である。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
Claims (4)
- 無線タグに対する問合せ信号を無線送信する送信手段と、
この送信手段から無線送信される問合せ信号に対して無線タグから無線送信される応答信号を受信する受信手段と、
この受信手段で受信される応答信号の強度を検出する検出手段と、
無線タグの登録処理及び無線タグの探索処理のいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段で前記登録処理が選択されているとき、前記受信手段で受信される応答信号で識別される無線タグを所定の記憶手段に登録する登録手段と、
前記選択手段で前記探索処理が選択されているとき、前記記憶手段に登録された無線タグの中から探索対象の指定を受け付ける指定手段と、
この指定手段で指定を受け付けた探索対象の無線タグのうち、前記受信手段で応答信号が受信されたものと受信されていないものとを識別可能にして報知する第1の報知手段と、
この第1の報知手段による報知の後、応答信号が受信されていないとして前記第1の報知手段により報知された無線タグからの応答信号の強度が前記検出手段で検出されると、その検出された強度に応じて当該無線タグまでの距離を報知するとともに、当該強度が増加している際に当該無線タグに近づいていることを報知し、当該強度が減少している際に当該無線タグから遠ざかっていることを報知する第2の報知手段と、
を備えていることを特徴とする無線通信装置。 - 前記選択手段で前記登録処理が選択されているとき、任意の登録名称の入力を受け付ける入力手段、をさらに備え、
前記登録手段は、前記受信手段で受信される応答信号が示す各無線タグで固有のタグ情報と、前記入力手段で入力された登録名称とを対応付けて前記記憶手段に登録し、
前記指定手段は、前記記憶手段に登録された登録名称を所定の表示手段に表示させ、その中から選択された登録名称に対応するタグ情報で示される無線タグを探索対象とする、ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記登録手段は、前記受信手段で受信される応答信号で識別される無線タグが前記記憶手段に既に登録されている場合、その旨を報知することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
- 無線タグに対する問合せ信号を無線送信する送信手段と、この送信手段から無線送信される問合せ信号に対して無線タグから無線送信される応答信号を受信する受信手段と、この受信手段で受信される応答信号の強度を検出する検出手段と、を備えるコンピュータに、
無線タグの登録処理及び無線タグの探索処理のいずれかを選択する選択機能と、
この選択機能で前記登録処理が選択されているとき、前記受信手段で受信される応答信号で識別される無線タグを所定の記憶手段に登録する登録機能と、
前記選択機能で前記探索処理が選択されているとき、前記記憶手段に登録された無線タグの中から探索対象の指定を受け付ける指定機能と、
この指定機能で指定を受け付けた探索対象の無線タグのうち、前記受信手段で応答信号が受信されたものと受信されていないものとを識別可能にして報知する第1の報知機能と、
この第1の報知機能による報知の後、応答信号が受信されていないとして前記第1の報知機能により報知された無線タグからの応答信号の強度が前記検出手段で検出されると、その検出された強度に応じて当該無線タグまでの距離を報知するとともに、当該強度が増加している際に当該無線タグに近づいていることを報知し、当該強度が減少している際に当該無線タグから遠ざかっていることを報知する第2の報知機能と、
を実現させるための制御プログラム。
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