JP2013229799A - 可視光通信送信装置、可視光通信受信装置、可視光通信送信方法、可視光通信受信方法及びそのプログラム - Google Patents

可視光通信送信装置、可視光通信受信装置、可視光通信送信方法、可視光通信受信方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来技術に比べて、データの伝送レートを向上させる可視光通信送受信技術を提供する。
【解決手段】可視光通信送信装置は、可視光通信において伝送信号を送信する。可視光通信送信装置は、Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調部と、(M−N)個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯する(M−N)個の同期語送信用発光素子と、N個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するN個のデータ送信専用発光素子とを含む。
【選択図】図10

Description

本発明は可視光及びその周辺帯域の電磁波を用いた通信における情報の送受信方法に関する。
近年、可視光源は、明かりを得るための照明用途のみならず通信用途にも用いられている。これは、可視光源としての発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の普及が進んだことが寄与している。LEDは、素子一つあたりの発光量は白熱電球や蛍光灯等の従来の可視光源には及ばないものの、その寿命や大きさ及び消費電力の面で従来の可視光源に対して優れている。LEDは、上記のような特徴に加え、応答速度が非常に速いという特性を持つ。また、LEDの発光を電気的に制御することは容易である。LEDには上記のような特性があるため、近年では明かりを得るための照明用途のみならず、可視光の点滅を利用して信号を伝送するという通信用途に用いるための研究開発が行われている。例えば、非特許文献1ではLEDを用いた家庭用照明器具に信号を重畳させて通信を行うことを提案している。また、現在のところ可視光は、電波法の規制の対象外であることから帯域や電力の制限がなく、これらを大きくとることができ、このことを利用してLEDを通信専用に用いることを提案している研究もある(例えば、非特許文献2参照)。LED等の可視光源を用いて行う通信を可視光通信と呼ぶ。
<可視光通信システム9>
図1に可視光通信システム9の模式図を示す。可視光通信システム9は、可視光通信送信装置9Sと可視光通信受信装置9Rとを含む。可視光通信送信装置9Sは変調部91と発光部92とを含み、可視光通信受信装置9Rは受光部93と復調部94とを含む。
変調部91は、ディジタルの伝送信号S(i)を変調し、0又は1のみの変調信号M(j)を出力する。例えば、M(j)=0は後述する発光部92のスイッチがOFFであることを表し、M(j)=1は発光部92のスイッチがONであることを表す。また、i及びjは、それぞれ伝送信号及び変調信号の時間を示すインデックスである。発光部92は、変調信号M(j)に従い、発光及び消灯を繰り返し、光信号M’(j)を出力する。理想的にはM(j)=M’(j)であるが、LEDの性能や遅延により変化する場合もあるのでここではM(j)とM’(j)を分けて記述する。光信号M’(j)を受光した受光部93は、受信信号M”(j)を出力する。理想的にはM’(j)=M”(j)であるが、フォトディテクタの性能や遅延により変化する場合もあるのでここではM’(j)とM”(j)を分けて記述する。おおよそM(j)=M”(j+T)であることが想定される。ただし、Tは、遅延量を表す。復調部94は、受信信号M”(j)を復調しディジタルの復調信号X(k)を出力する。ここで、kは、復調信号の時間を表すインデックスである。理想的にはS(i)=X(k)、k=i+T’となる。ただし、T’は、遅延量を表す。
通信路において情報を伝送する際には元の情報をなんらかのかたちで符号化することが一般的である。符号化された情報を構成する最小単位の信号をシンボルと呼び、一つのシンボルを伝送する際に使用する時間幅をクロックと呼ぶ。ディジタル通信路ではシンボルのクロックを検出することが重要である。クロックを検出することを受信機と送信機の間でのシンボルクロック同期という。下記では特にディジタル通信路において符号化された信号をある時間幅を有するフレーム単位で送信することを想定する。フレームは、所定数のシンボルによって構成される。ディジタル通信路では、フレームの先頭を正確に検出することが不可欠かつ重要である。例えば、受信信号から復号されたビットパタンを用いてフレームの先頭を検出するなどの方法でフレームの先頭等を検出し同期をとることをフレーム同期という。可視光通信においてもディジタル信号を伝送する場合は上記のようなシンボルクロック同期やフレーム同期が不可欠かつ重要である。
同期語を用いたフレーム同期について説明する。ただし、同期語とは「0」と「1」のビットの組合せから成る所定のビットパタンである。フレームには、少なくとも通信対象となるデータ(以下、単に「データ」ともいい、伝送信号S(i)の系列からなるものである)と同期語とが含まれる。送信側では、フレーム中の所定の位置(例えば先頭)に同期語を組込み、送信する。受信側では、信号を受信し、同期語を探索する。同期語を検出すると、その同期語に対応するフレームについて同期を確立できたこととなり、受信側では、その確立できたフレーム単位でデータを取得できる。図2に同期語によるフレーム同期の概念図を示す。ここでは同期語を“1111111100000000”とする。その同期語の後にデータが続く。ここでは、データは、“00011010”となる。データを伝送した後でまた同期語“1111111100000000”を出力する。このように同期語を含む変調を行うことで、途中からでもデータが読めるように工夫されている。
例として図2の変調方法を説明すると、図1の変調部91は、同期語としてM(1)=1,M(2)=1,…,M(8)=1,M(9)=0,M(10)=0,…,M(16)=0を出力した後、入力された伝送信号S(1),S(2),…,S(8)をM(17)=S(1),M(18)=S(2),…,M(24)=S(8)として出力する。その後また同期語をM(25)=1,M(26)=1,…,M(32)=1,M(33)=0,M(34)=0,…,M(40)=0として出力し、それに続けて入力された伝送信号S(9),S(10),…,S(16)をM(41)=S(9),M(42)=S(10),…,M(48)=S(16)として出力する。このようにして変調部91は、入力伝送信号を変調し、変調信号M(j)を出力する。発光部92は、LEDをM(j)が1であれば発光させ、M(j)が0であれば消灯させ、光信号M’(j)を送信する。受光部93は、LEDの光の強度を計測し、閾値以上であればM”(j)=1を、閾値未満であればM”(j)=0を受信信号として出力する。図1の復調部94は、入力された受信信号M”(j)から同期語を探索する。例えば、M”(1)=0,M”(2)=1,M”(3)=0,M”(4)=1,M”(5)=1,M”(6)=1,…,M”(11)=1,M”(12)=0,M”(13)=0,…,M”(19)=0というように1が連続して8回続き、その後に0が8回続いたときに、M”(4)〜M”(19)を同期語として認識する。続く8ビット分(M”(20)〜M”(27))をデータと認識するので、復調部94はX(1)=M”(20),X(2)=M”(21),…,X(8)=M”(27)を出力する。なお、データ部が何ビットかは変調部91と復調部94で予め決めておけばよい。
ここでは伝送信号S(i)を1ビットの信号系列とした例を示したが、伝送信号S(i)が複数ビットからなる信号でも構わない。例えば、8ビットの信号であれば、LSB(Least Significant Bit)側(若しくはMSB(Most Significant Bit)側)から1ビットずつ変調部91に入力すれば同じ事が実現できる。LSB側から入力するかMSB側から入力するかは予め決めておけば、復調部94では決められた順番で1ビットの信号から8ビットの信号を立て直すことができる。
<可視光通信システム8>
可視光通信システム8は、二つのLEDと二つのフォトディテクタとを用いる。図3は、可視光通信システム8の模式図を示す。可視光通信システム8は、可視光通信送信装置8Sと可視光通信受信装置8Rとを含む。可視光通信送信装置8Sは変調部81と第一発光部82aと第二発光部82bとを含み、可視光通信受信装置8Rは第一受光部83aと第二受光部83bと復調部84とを含む。
[変調部81]
[[変調部81の入出力]]
図3の変調部81には、伝送信号S(i)の系列S(1),S(2),…が入力される。伝送信号S(i)は、1ビットの情報であり、iは伝送信号の番号を表す整数とする。
図3の変調部81からは、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…が出力される。第一変調信号Ma(j)及び第二変調信号Mb(j)はそれぞれ1ビットの情報であり、jは変調信号の番号を表す整数とする。
[[変調部81の機能]]
図3の変調部81は、入力された伝送信号S(i)の系列と変調部81内に予め記憶された所定ビット数の同期語とから、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…の二つの変調信号の系列を生成する。
その際、図3の変調部81は、伝送信号S(i)の系列のうちの半分の伝送信号を第一変調信号Ma(j)の系列に含め、残りの半分の伝送信号を第二変調信号Mb(j)の系列に含めるようにする。また、図3の変調部81は、各変調信号の系列に、所定ビット数の同期語と、所定ビット数の伝送信号とを交互に含めるようにする。
図3の変調部81は、予め設定された時間間隔でj=1,2,…の順に、jが等しい第一変調信号Ma(j)と第二変調信号Mb(j)とを同時に出力する。
[[変調部81の具体例]]
16ビットの同期語を“1111111100000000”とし、16ビットの同期語と8ビットの伝送信号とを交互に変調信号の系列に含める例について説明する。
図3の変調部81は、入力された伝送信号の系列のうちの最初の16個の伝送信号であるS(1),…,S(16)に対しては、第一変調信号の系列のうちの最初の24個の変調信号であるMa(1),…,Ma(24)と、第二変調信号の系列のうちの最初の24個の変調信号であるMb(1),…,Mb(24)とを下記の通りに生成して出力する。
図3の変調部81は、16ビットの同期語“1111111100000000”に対応する16個の第一変調信号としてMa(1)=1、Ma(2)=1,…,Ma(8)=1,Ma(9)=0,Ma(10)=0,…,Ma(16)=0を順に出力した後、伝送信号の系列のうちの最初の8個の伝送信号であるS(1),S(2),…,S(8)に対応する第一変調信号としてMa(17)=S(1),Ma(18)=S(2),…,Ma(24)=S(8)を順に出力する。また、図3の変調部81は、16ビットの同期語“1111111100000000”に対応する16個の第二変調信号としてMb(1)=1,Mb(2)=1,…,Mb(8)=1,Mb(9)=0,Mb(10)=0,…,Mb(16)=0を順に出力した後、伝送信号の系列のうちの最初の8個の伝送信号に続く8個の伝送信号であるS(9),S(10),…,S(16)に対応する第二変調信号としてMb(17)=S(9),Mb(18)=S(10),…,Mb(24)=S(16)を順に出力する。各jについてMa(j)とMb(j)の出力タイミングは同時である。
図3の変調部81は、入力された伝送信号の系列のうちのその後の伝送信号についても、以上と同様に16個の伝送信号に対して24個の第一変調信号と24個の第二変調信号を生成し、伝送信号S(i)の系列に対応する第一変調信号Ma(j)の系列及び第二変調信号Mb(j)の系列を出力する(図4参照)。
[第一発光部82a及び第二発光部82b]
[[第一発光部82a及び第二発光部82bの構成]]
図3の第一発光部82aは、第一発光信号生成部821aと第一発光素子822aとにより構成される。図3の第二発光部82bは、第二発光信号生成部821bと第二発光素子822bとにより構成される。第一発光素子822a及び第二発光素子822bは、例えば、LEDである。
[[第一発光部82a及び第二発光部82bの入出力]]
図3の第一発光部82aには第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…が入力され、図3の第一発光部82aからは第一光信号Ma’(j)が出力される。図3の第二発光部82bには第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…が入力され、図3の第二発光部82bからは第二光信号Mb’(j)が出力される。
[[第一発光部82a及び第二発光部82bの機能]]
第一発光部82aの第一発光信号生成部821aは、入力された第一変調信号Ma(j)が1である場合は、時刻jτから所定時間U(U≦τ)経過した時刻jτ+Uまでの間は、第一発光素子822aに電気信号を与える。入力された第一変調信号Ma(j)が0である場合は、時刻jτから時刻(j+1)τまでの間は、第一発光素子822aに電気信号を与えない。第一発光素子822aは、第一発光信号生成部821aから与えられた電気信号により発光する。これらにより、第一発光部82aから第一光信号Ma’(j)が出力される。
第二発光部82bの第二発光信号生成部821bは、入力された第二変調信号Mb(j)が1である場合は、時刻jτから所定時間U(U≦τ)経過した時刻jτ+Uまでの間は、第二発光素子822bに電気信号を与える。入力された第二変調信号Mb(j)が0である場合は、時刻jτから時刻(j+1)τまでの間は、第二発光素子822bに電気信号を与えない。第二発光素子822bは、第二発光信号生成部821bから与えられた電気信号により発光する。これらにより、第二発光部82bから第二光信号Mb’(j)が出力される。
第一発光部82aと第二発光部82bは、上記の通りに動作するので、例えば、第一変調信号Ma(j)と第二変調信号Mb(j)の二つの変調信号が共に1である場合には、第一発光素子822aと第二発光素子822bの二つのLEDは、時刻jτに同時に点灯し、時刻jτ+Uに同時に消灯することになる。
[第一受光部83a及び第二受光部83b]
[[第一受光部83a及び第二受光部83bの構成]]
図3の第一受光部83aは、第一受光素子832aと第一受信信号生成部831aとにより構成される。図3の第二受光部83bは、第二受光素子832bと第二受信信号生成部831bとにより構成される。
第一受光素子832a及び第二受光素子832bは、例えば、フォトディテクタである。
第一受光素子832aには主として第一発光素子822aが発した第一光信号Ma’(j)が到達するように、第二受光素子832bには主として第二発光素子822bが発した第二光信号Mb’(j)が到達するように、それぞれ配置される。非特許文献2に記載されているように、必要に応じてレンズを用いてもよい。
[[第一受光部83a及び第二受光部83bの入出力]]
図3の第一受光部83aには、第一発光部82aから出力された第一光信号Ma’(j)が入力される。第一受光部83aからは、第一受信信号Ma”(j)の系列Ma”(1),Ma”(2),…が出力される。図3の第二受光部83bには、第二発光部82bから出力された第二光信号Mb’(j)が入力される。第二受光部83bからは、第二受信信号Mb”(j)の系列Mb”(1),Mb”(2),…が出力される。
第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)はそれぞれ1ビットの情報である。
[第一受光部83a及び第二受光部83bの機能]]
第一受光部83aの第一受光素子832aは、入力された第一光信号Ma’(j)に対応する電気信号を第一受信信号生成部831aに対して出力する。第二受光部83bの第二受光素子832bは、入力された第二光信号Mb’(j)に対応する電気信号を第二受信信号生成部831bに対して出力する。
第一受信信号生成部831aは、入力された電気信号の強度を、時間間隔τを単位として計測し、電気信号の電力が予め定めた閾値以上であればMa”(j)=1を第一受信信号として出力し、閾値未満であればMa”(j)=0を第一受信信号として出力する。第二受信信号生成部831bは、入力された電気信号の強度を、時間間隔τを単位として計測し、電気信号の電力が予め定めた閾値以上であればMb”(j)=1を第二受信信号として出力し、閾値未満であればMb”(j)=0を第二受信信号として出力する。
第一受光素子832aと第二受光素子832bとで同じような性能のものを用いて、第一受光部83aと第二受光部83bのそれぞれが出力する第一受信信号Ma”(j)と第二受信信号Mb”(j)は、番号jそれぞれについて時間タイミングをほぼ同じにできるので、図5のように同期した信号を出力することができる。
[復調部84]
[[復調部84の入出力]]
図3の復調部84には、第一受信信号Ma”(j)の系列Ma”(1),Ma”(2),…と第二受信信号Mb”(j)の系列Mb”(1),Mb”(2),…とが入力される。
図3の復調部84からは、復調信号X(k)の系列X(1),X(2),…が出力される。復調信号X(k)は、1ビットの情報であり、kは復調信号の番号を表す整数とする。
[[復調部84の機能]]
図3の復調部84は、まず、入力された第一受信信号Ma”(j)から同期語を探索する。例えば、第一受信信号の系列にMa”(1)=0,Ma”(2)=1,Ma”(3)=0,Ma”(4)=1,Ma”(5)=1,Ma”(6)=1,…,Ma”(11)=1,Ma”(12)=0,Ma”(13)=0,…,Ma”(19)=0と、1が連続して8個続き、その後に0が8個連続して続いたときに、Ma”(4)〜Ma”(19)を同期語とする。そして、第一受信信号の系列中のこれに続く8個の第一受信信号Ma”(20)〜Ma”(27)を復調信号とする。具体的には、復調部84は、X(1)=Ma”(20),X(2)=Ma”(21),…,X(8)=Ma”(27)を復調信号の系列の最初の8個の復調信号として出力する。
図3の復調部84は、また、入力された第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索する。例えば、第二受信信号の系列にMb”(1)=0,Mb”(2)=1,Mb”(3)=0,Mb”(4)=1,Mb”(5)=1,Mb”(6)=1,…,Mb”(11)=1,Mb”(12)=0,Mb”(13)=0,…,Mb”(19)=0と1が連続して8個続き、その後に0が8個連続して続いたときに、Mb”(4)〜Mb”(19)を同期語とする。そして、第二受信信号の系列中のこれに続く8個の第二受信信号Mb”(20)〜Mb”(27)を復調信号とする。具体的には、復調部84は、X(9)=Mb”(20),X(10)=Mb”(21),…,X(16)=Mb”(27)を復調信号の系列の最初の8個に続く8個の復調信号として出力する。
このようにして、復調部84は、復調信号X(1),X(2),…,X(16)を出力する。
同期語のビット数と内容、同期語に続く受信信号のビット数については、変調部81と復調部84とで同一となるように予め定めておく。
このようにして途中に遮蔽物等がなければ、S(1)=X(1),S(2)=X(2),…,S(16)=S(16)として、所望の信号を可視光通信で伝送することができる。
<高速カメラを使用した場合の例>
図1の受光部93や図3の第一受光部83a及び第二受光部83bでは、フォトディテクタを用いずに高速カメラを使用してもよい。高速カメラは一つのフォトディテクタ又は複数のフォトディテクタによるアレーと解釈することもできる。図6Aは可視光通信送信装置9Sの外観図を、図6Bは可視光通信送信装置8Sの外観図を示す。例えば、図6Bの従来技術(2ch)をアレー状に四つ並べたものを撮影して得られる画像は図6Cのようになる。図6Cの画像のどの部分が何れの可視光通信送信装置の何れのLEDであるかは、例えば非特許文献3や非特許文献4に記載された周知の画像処理技術を使えばよい。光の点滅をそれぞれ1次元の時系列信号としてとらえると、図6Cの場合は8ch分の時系列信号を得ることができる。
ある一つのチャネルを例にすると、該当画素の輝度に応じて閾値以上であればM’(j)=1を出力し、閾値未満であればM’(j)=0を出力する。
小峯敏彦、田中裕一、中川正雄、「白色LED照明信号伝送と電力線信号伝送の融合システム」、電子情報通信学会技術研究報告、社団法人電子情報通信学会、2002年3月12日、Vol.101、No.726、pp.99−104 石田正徳、春山真一郎、中川正雄、「並列可視光無線通信方式における通信速度限界の検討」、電子情報通信学会技術研究報告CS通信方式、社団法人電子情報通信学会、2007年1月4日、Vol.106、No.450、pp.37−41 Miyauchi, S.; Komine, T.; Haruyama, S.; Nakagawa, M.; "Analysis of LED-allocation algorithm for high-speed parallel wireless optical communication system", Proc. IEEE 2006 Radio and Wireless Symposium, 2006, pp. 191 - 194. Nagura, T.; Yamazato, T.; Katayama, M.; Yendo, T.; Fujii, T.; Okada, H.; "Improved Decoding Methods of Visible Light Communication System for ITS using LED Array and High-Speed Camera", Proc. IEEE 71st Vehicular Technology Conference 2010, 2010, pp. 1-5.
同期語を用いてフレーム同期を行う場合には、同期語の分だけ伝送情報量が増えてしまう(例えば、図2参照)。同期語として通常のデータにはめったに表れないような系列を選択しなければならず、ときにはデータよりも多くの同期語を送らなければならない。しかし、伝送可能な情報量に占める同期語の伝送情報量が多ければ、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量が少なくなってしまうという問題がある。また、同期語と同期語の間に存在するデータの情報量を多くすることで、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量を多くすると、同期語を検出するまでに多くのデータが無駄になるという問題がある。
また、図6Aの「従来技術(1ch)」から図6Bの「従来技術(2ch)」にLEDの数を2倍にして伝送可能な情報量を2倍にしたとしても、伝送可能な情報量に占める同期語の伝送情報量とデータの伝送情報量の割合は変わらないため、図7に示すようにデータの伝送レートは2倍にしかならない。同様に、図6Bの「従来技術(2ch)」から図6CのようにLEDの数を4倍にして伝送可能な情報量を4倍にしたとしても、伝送可能な情報量に占める同期語の伝送情報量とデータの伝送情報量の割合は変わらないため、データの伝送レートは4倍にしかならない。
本発明は、光速では複数の発光素子から受光素子への伝送遅延がほとんど無視できることを利用して、一部の発光素子にのみ同期語を割り当てることにより、従来技術に比べて、データの伝送レートを向上させる可視光通信送受信技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第一の態様によれば、可視光通信送信装置は、可視光通信において伝送信号を送信する。可視光通信送信装置は、Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調部と、(M−N)個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯する(M−N)個の同期語送信用発光素子と、N個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するN個のデータ送信専用発光素子とを含む。
上記の課題を解決するために、本発明の第二の態様によれば、可視光通信受信装置は、可視光通信において光信号を受信する。可視光通信受信装置は、Mは2以上の整数であり、M個の光信号からそれぞれM個の電気信号を生成する受光素子と、M個の電気信号からそれぞれ生成されるM個の受信信号から復調信号を生成する復調部とを含む。Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の電気信号の内、N個の電気信号はデータに対応し、(M−N)個の電気信号は同期語に対応する。復調部は、(M−N)個の同期語に対応する電気信号からそれぞれ生成される(M−N)個の受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の電気信号からそれぞれ生成されるM個の受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する電気信号からそれぞれ生成されるN個の受信信号から復調信号を生成する。
上記の課題を解決するために、本発明の第三の態様によれば、可視光通信送信装置は、可視光通信において伝送信号を送信するための装置である。可視光通信送信装置は、Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調部と、M個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するM個の光信号に対応する電気信号を生成する発光信号生成部とを含む。
上記の課題を解決するために、本発明の第四の態様によれば、可視光通信受信装置は、可視光通信において光信号を受信するための装置である。可視光通信受信装置は、Mは2以上の整数であり、M個の光信号それぞれに対応するM個の受信信号を生成する受信信号生成部と、M個の受信信号から復調信号を生成する復調部とを含む。Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の受信信号の内、N個の受信信号はデータに対応し、(M−N)個の受信信号は同期語に対応する。復調部は、(M−N)個の同期語に対応する受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する受信信号から復調信号を生成する。
上記の課題を解決するために、本発明の第五の態様によれば、可視光通信送信方法は、可視光通信において伝送信号を送信するための方法である。可視光通信送信方法は、Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調ステップと、M個の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するM個の光信号に対応する電気信号を生成する発光信号生成ステップとを含む。
上記の課題を解決するために、本発明の第六の態様によれば、可視光通信受信方法は、可視光通信において光信号を受信するための方法である。可視光通信受信方法は、Mは2以上の整数であり、M個の光信号それぞれに対応するM個の受信信号を生成する受光信号生成ステップと、M個の受信信号から復調信号を生成する復調ステップとを含む。Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の受信信号の内、N個の受信信号はデータに対応し、(M−N)個の受信信号は同期語に対応する。復調ステップにおいて、(M−N)個の同期語に対応する受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する受信信号から復調信号を生成する。
本発明に係る可視光通信システムは、同じ個数の発光素子を用いて、従来技術よりも高いデータの伝送レートを実現することができる。
従来技術に係る可視光通信システムの模式図。 従来技術の同期語によるフレーム同期の概念図。 従来技術、第一、第二実施形態に係る可視光通信システム10の模式図。 送信側における、従来技術の同期語によるフレーム同期の概念図。 受信側における、従来技術の同期語によるフレーム同期の概念図。 図6Aは従来技術に係る1chの可視光通信送信装置の外観図、図6Bは従来技術に係る2chの可視光通信送信装置の外観図、図6Cは図6Bの可視光通信送信装置をアレー状に四つ並べたものを撮影した場合の図。 従来技術のデータの伝送レートを示す図。 図8Aは従来技術に係る1chの可視光通信送信装置の外観図、図8Bは従来技術に係る2chの可視光通信送信装置の外観図、図8Cは第一実施形態に係る2chの可視光通信送信装置の外観図。 第一実施形態に係る可視光通信システムの処理フローを示す図。 第一実施形態の同期語によるフレーム同期の概念図。 第二実施形態の同期語によるフレーム同期の概念図。 第二実施形態の変形例の同期語によるフレーム同期の概念図。 図13Aは従来技術に係る4chの可視光通信送信装置の外観図、図13Bは第三実施形態(N=2)に係る4chの可視光通信送信装置の外観図、図13Cは第三実施形態(N=3)に係る4chの可視光通信送信装置の外観図。 第三実施形態に係る可視光通信システムの模式図。 第五実施形態に係る可視光通信送信装置の外観図。 第五実施形態の変調信号を説明するための図。 図17Aは第六実施形態(同期LEDが一つの基板105p上に配置された場合)に係る可視光通信送信装置の外観図、図17Bは第六実施形態(同期LEDが複数の基板上に配置された場合)に係る可視光通信送信装置の外観図。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行うステップには同一の符号を記し、重複説明を省略する。
<第一実施形態>
可視光通信システム10は、二つの発光素子と二つの受光素子とを用いる。発光素子は、電気信号により発光し、例えばLEDからなる。受光素子は、光から電気信号を生成し、例えばフォトディテクタからなる。二つの発光素子の内、一方の発光素子をデータのみを含む変調信号に基づく光信号を出力するLED、つまり、データ送信専用のLED(以下「データLED」ともいう)とし、他方の発光素子を同期語のみを含む変調信号に基づく光信号を出力するLED、つまり、同期語送信専用のLED(以下「同期LED」ともいう)とする。同様に、二つの受光素子の内、一方の受光素子をデータ受信専用のフォトディテクタとし、他方の受光素子を同期語受信専用のフォトディテクタとする。
これにより、同期語により同期したデータを読みだすことができ、かつ、同期語がデータよりも多くなることのない伝送を実現可能となる。
図3は可視光通信システム10の模式図を、図8Aは可視光通信送信装置9Sの外観図を、図8Bは可視光通信送信装置8Sの外観図を、図8Cは可視光通信送信装置10Sの外観図を、図9は可視光通信システム10の処理フローを示す。
可視光通信システム10は、可視光通信送信装置10Sと可視光通信受信装置10Rとを含む。可視光通信送信装置10Sは可視光通信において伝送信号S(i)を送信し、可視光通信受信装置10Rは可視光通信において第一光信号Ma’(j)及び第二光信号Mb’(j)を受信する。可視光通信送信装置10Sは変調部101と第一発光部102aと第二発光部102bを含み、可視光通信受信装置10Rは第一受光部103aと第二受光部103bと復調部104とを含む。
本実施形態と従来技術とは「変調部」と「復調部」が行う動作のみが異なる。
[変調部101]
変調部101は、伝送信号S(i)と同期語とを用いて、第一変調信号Ma(j)の系列に伝送信号S(i)の系列のみが含まれるように第一変調信号Ma(j)を生成し、第二変調信号Mb(j)の系列に同期語のみが含まれるように第二変調信号Mb(j)を生成する(s1)。変調部101は、従来技術の変調部81と同じ入出力であってもよい。ただし、その機能と具体例が従来技術とは異なる。
[[変調部101の入出力]]
図3の変調部101には、伝送信号S(i)の系列S(1),S(2),…が入力される。伝送信号S(i)は、1ビットの情報であり、iは伝送信号の番号を表す整数とする。
図3の変調部101からは、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…が出力される。第一変調信号Ma(j)及び第二変調信号Mb(j)はそれぞれ1ビットの情報であり、jは変調信号の番号を表す整数とする。
[[変調部101の機能]]
図3の変調部101は、入力された伝送信号S(i)の系列と変調部101内に予め記憶された所定ビット数の同期語とから、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…の二つの変調信号の系列を生成する。
その際、図3の変調部101は、伝送信号S(i)の系列を第一変調信号Ma(j)の系列に含め、第二変調信号Mb(j)の系列に、所定ビット数の同期語を含めるようにする。この点が、伝送信号S(i)と同期語をそれぞれ第一変調信号Ma(j)の系列及び第二変調信号Mb(j)の系列に含めるようにしている変調部81とは異なる。
図3の変調部101は、予め設定された時間間隔でj=1,2,…の順に、jが等しい第一変調信号Ma(j)と第二変調信号Mb(j)とを同時に出力する。
[[変調部101の具体例]]
8ビットの伝送信号を第一変調信号に含め、8ビットの同期語を“10000000”として第二変調信号の系列に含める例について説明する(図10参照)。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちの最初の8個の伝送信号であるS(1),…,S(8)に対しては、第一変調信号の系列のうちの最初の8個の変調信号であるMa(1),…,Ma(8)と、第二変調信号の系列のうちの最初の8個の変調信号であるMb(1),…,Mb(8)とを下記の通りに生成して出力する。
図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(1)=S(1),Ma(2)=S(2),…,Ma(8)=S(8)を順に出力する。また、図3の変調部101は、8ビットの同期語“10000000”に対応する8個の第二変調信号としてMb(1)=1,Mb(2)=0,…,Mb(8)=0を順に出力する。各jについてMa(j)とMb(j)の出力タイミングは同時である。続けて同様に、図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(9)=S(9),Ma(10)=S(10),…,Ma(16)=S(16)を順に出力する。また、図3の変調部101は、8ビットの同期語“10000000”に対応する8個の第二変調信号としてMb(9)=1、Mb(10)=0、…,Mb(16)=0を順に出力する。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちのその後の伝送信号についても、以上と同様に8個の伝送信号に対して8個の第一変調信号と8個の第二変調信号を生成し、伝送信号S(i)の系列に対応する第一変調信号Ma(j)の系列及び第二変調信号Mb(j)の系列を出力する(図10参照)。
[第一発光部102a及び第二発光部102b]
第一発光部102aの第一発光信号生成部1021aは第一変調信号Ma(j)に基き電気信号を生成し(s3a)、その電気信号により第一発光素子1022aが発光及び消灯する(s5a)。第一発光素子1022aの発光及び消灯からなる第一光信号Ma’(j)を可視光通信受信装置10Rに送信する。同様に、第二発光部102bの第二発光信号生成部1021bは第二変調信号Mb(j)に基き電気信号を生成し(s3b)、その電気信号により第二発光素子1022bが発光及び消灯する(s5b)。第二発光素子1022bの発光及び消灯からなる第二光信号Mb’(j)を可視光通信受信装置10Rに送信する。第一発光部102a及び第二発光部102bは、従来技術の第一発光部82a及び第二発光部82bと同じ入出力、機能及び具体例であってもよい。
[[第一発光部102a及び第二発光部102bの構成]]
図3の第一発光部102aは、第一発光信号生成部1021aと第一発光素子1022aとにより構成される。図3の第二発光部102bは、第二発光信号生成部1021bと第二発光素子1022bとにより構成される。第一発光素子1022a及び第二発光素子1022bは、例えば、LEDである。
[[第一発光部102a及び第二発光部102bの入出力]]
図3の第一発光部102aには第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…が入力され、図3の第一発光部102aからは第一光信号Ma’(j)が出力される。図3の第二発光部102bには第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…が入力され、図3の第二発光部102bからは第二光信号Mb’(j)が出力される。
[[第一発光部102a及び第二発光部102bの機能]]
第一発光部102aの第一発光信号生成部1021aは、入力された第一変調信号Ma(j)が1である場合は、時刻jτから所定時間U(U≦τ)経過した時刻jτ+Uまでの間は、第一発光素子1022aに電気信号を与える。入力された第一変調信号Ma(j)が0である場合は、時刻jτから時刻(j+1)τまでの間は、第一発光素子1022aには電気信号を与えない。第一発光素子1022aは、第一発光信号生成部1021aから与えられた電気信号により発光する。これらにより、第一発光部102aから第一光信号が出力される。
第二発光部102bの第二発光信号生成部1021bは、入力された第二変調信号Mb(j)が1である場合は、時刻jτから所定時間U(U≦τ)経過した時刻jτ+Uまでの間は、第二発光素子1022bに電気信号を与える。入力された第二変調信号Mb(j)が0である場合は、時刻jτから時刻(j+1)τまでの間は、第二発光素子1022bには電気信号を与えない。第二発光素子1022bは、第二発光信号生成部1021bから与えられた電気信号により発光する。これらにより、第二発光部102bから第二光信号が出力される。
第一発光部102aと第二発光部102bは上記の通りに動作するので、例えば、第一変調信号Ma(j)と第二変調信号Mb(j)の二つの変調信号が共に1である場合には、第一発光素子1022aと第二発光素子1022bの二つのLEDは、時刻jτに同時に点灯し、時刻jτ+Uに同時に消灯することになる。
[第一受光部103a及び第二受光部103b]
第一受光素子1032aは第一光信号Ma’(j)から電気信号を生成し(s7a)、第一受信信号生成部1031aはその電気信号から第一受信信号Ma”(j)を生成する(s9a)。同様に、第二受光素子1032bは第二光信号Mb’(j)から電気信号を生成し(s7b)、第二受信信号生成部1031bはその電気信号から第二受信信号Mb”(j)を生成する(s9b)。第一受光部103a及び第二受光部103bは、従来技術の第一受光部83a及び第一受光部83bと、同じ入出力、機能及び具体例であってもよい。
[[第一受光部103a及び第二受光部103bの構成]]
図3の第一受光部103aは、第一受光素子1032aと第一受信信号生成部1031aとにより構成される。図3の第二受光部103bは、第二受光素子1032bと第二受信信号生成部1031bとにより構成される。
第一受光素子1032a及び第二受光素子1032bは、例えば、フォトディテクタである。
第一受光素子1032aには主として第一発光素子1022aが発した光信号Ma’(j)が到達するように、第二受光素子1032bには主として第二発光素子1022bが発した光信号Mb’(j)が到達するように、それぞれ配置される。非特許文献2に記載されているように、必要に応じてレンズを用いてもよい。
[[第一受光部103a及び第二受光部103bの入出力]]
図3の第一受光部103aには、第一発光部102aから出力された第一光信号Ma’(j)が入力される。第一受光部103aからは、第一受信信号Ma”(j)の系列Ma”(1),Ma”(2),…が出力される。図3の第二受光部103bには、第二発光部102bから出力された第二光信号Mb’(j)が入力される。第二受光部103bからは、第二受信信号Mb”(j)の系列Mb”(1),Mb”(2),…が出力される。
第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)はそれぞれ1ビットの情報である。
[[第一受光部103a及び第二受光部103bの機能]]
第一受光部103aの第一受光素子1032aは、入力された第一光信号Ma’(j)に対応する電気信号を第一受信信号生成部1031aに対して出力する。第二受光部103bの第二受光素子1032bは、入力された第二光信号Mb’(j)に対応する電気信号を第二受信信号生成部1031bに対して出力する。
第一受信信号生成部1031aは、入力された電気信号の強度を、時間間隔τを単位として計測し、電気信号の電力が予め定めた閾値以上であればMa”(j)=1を第一受信信号として出力し、閾値未満であればMa”(j)=0を第一受信信号として出力する。第二受信信号生成部1031bは、入力された電気信号の強度を、時間間隔τを単位として計測し、電気信号の電力が予め定めた閾値以上であればMb”(j)=1を第二受信信号として出力し、閾値未満であればMb”(j)=0を第二受信信号として出力する。
第一受光素子1032aと第二受光素子1032bとで同じような性能のものを用いて、第一受光部103aと第二受光部103bのそれぞれが出力する第一受信信号Ma”(j)と第二受信信号Mb”(j)は番号jそれぞれについて時間タイミングをほぼ同じにできるので、図5のように同期した信号を出力する。
[復調部104]
復調部104は、第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)から復調信号X(k)を生成する(s11)。復調部104は、第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索して、第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)のフレーム同期を行い、第一受信信号Ma”(j)から復調信号X(k)を生成する。復調部104は、従来技術の復調部84と同じ入出力であってもよい。ただし、その機能と具体例が従来技術とは異なる。
[[復調部104の入出力]]
図3の復調部104には、第一受信信号Ma”(j)の系列Ma”(1),Ma”(2),…と第二受信信号Mb”(j)の系列Mb”(1),Mb”(2),…とが入力される。
図3の復調部104からは、復調信号X(k)の系列X(1),X(2),…が出力される。復調信号X(k)は、1ビットの情報であり、kは復調信号の番号を表す整数とする。
[[復調部104の機能]]
図3の復調部104は、まず、入力された第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索する。例えば、第二受信信号の系列にMb”(1)=0,Mb”(2)=0,Mb”(3)=0,Mb”(4)=1,Mb”(5)=0,Mb”(6)=0,…,Mb”(11)=0と、1が1個(この時刻をτRとする)の後に0が7個連続して続いたときに、Mb”(4)〜Mb”(11)を同期語とする。そして、この同期語の先頭であるj=4を第一受信信号の系列の先頭として8個の連続したビットに対応した第一受信信号Ma”(4)〜Ma”(11)を復調信号とする。具体的には、復調部104は、X(1)=Ma”(4),X(2)=Ma”(5),…,X(8)=Ma”(11)を復調信号の系列の最初の8個の復調信号として出力する。
図3の復調部104は、続けて、X(9)=Ma”(12),X(10)=Ma”(13),…,X(16)=Ma”(19)を復調信号の系列の最初の8個に続く8個の復調信号として出力する。
このようにして、復調部104は、復調信号X(1),X(2),…,X(16)を出力する。
同期語のビット数と内容については、変調部101と復調部104とで同一となるように予め定めておく。
このようにして途中に遮蔽物等がなければ、S(1)=X(1),S(2)=X(2),…,S(16)=S(16)として、所望の信号を可視光通信で伝送することができる。
<効果>
従来技術では16個の伝送信号に対して24個の第一変調信号(そのうち16個が同期語であり、8個がデータ)と24個の第二変調信号(そのうち16個が同期語であり、8個がデータ)を生成しており、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合は、1/3である。一方、本実施形態では、8個の伝送信号に対して8個の第一変調信号(データ)と8個の第二変調信号(同期語)を生成しており、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合は、1/2である。よって、本実施形態は、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量は多くし、同じ個数の発光素子を用いて伝送できるデータの伝送レートを高める。
なお、従来技術において、伝送可能な情報量に占める同期語の伝送情報量の割合を少なくするために、同期語の長さを短くすることも考えられるが、同期語として通常のデータにはめったに表れないような系列を選択しなければならないのである程度の長さを必要とするので、単純に同期語の長さを短くすることはできない。一方、本実施形態では、同期LEDを用いるため、そのような問題は生じない。また、従来技術の場合、同期語と同期語の間に存在するデータの情報量を多くすることで、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量を多くすると、同期語を検出するまでに多くのデータが無駄になるという問題があるのに対し、本実施形態では、同期LEDを用いるため、同期語と同期語の間にデータが存在しないので、そのような問題は生じない。
<第二実施形態>
第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態に係る可視光通信システム10は、二つの発光素子と二つの受光素子とを用いる。二つの発光素子の内、一方の発光素子をデータのみを含む第一変調信号Ma(j)に基づく第一光信号Ma’(j)を出力するLED、つまり、データ送信専用のLED(以下「データLED」ともいう)とし、他方の発光素子を同期語とデータとを含む第二変調信号Mb(j)に基づく第二光信号Mb’(j)を出力するLED、つまり、同期語及びデータ送信用のLED(以下、少なくとも同期語を送信するという意味で「同期LED」ともいう)とする。同様に、二つの受光素子の内、一方の受光素子をデータ受信専用のフォトディテクタとし、他方の受光素子を同期語及びデータ受信用のフォトディテクタとする。これにより、第一実施形態よりも伝送効率を向上させることができる。つまり、第一実施形態では伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合を1/2以上にすることはできないが、本実施形態ではさらにデータの伝送レートを高めることができる。
[変調部101]
変調部101は、伝送信号S(i)と同期語とを用いて、第一変調信号Ma(j)の系列に伝送信号S(i)の系列のみ含まれるように第一変調信号Ma(j)を生成し、第二変調信号Mb(j)の系列の一部に同期語が含まれ、残りの部分に伝送信号S(i’)の系列が含まれるように第二変調信号Mb(j)を生成する。ただし、i’は伝送信号の番号を表す整数とし、i≠i’とする。
第一実施形態の変調部101とその入出力は同じであるが、その機能と具体例が異なる。
[[変調部101の機能]]
図3の変調部101は、入力された伝送信号S(i)の系列と変調部101内に予め記憶された所定ビット数の同期語とから、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…の二つの変調信号の系列を生成する。
その際、図3の変調部101は、伝送信号S(i)の系列の一部の伝送信号を第一変調信号Ma(j)の系列に含め、第二変調信号Mb(j)の系列に、所定ビット数の同期語と伝送信号S(i)の系列の上記以外の伝送信号S(i’)の系列を含めるようにする。
図3の変調部101は、予め設定された時間間隔でj=1,2,…の順に、jが等しい第一変調信号Ma(j)及び第二変調信号Mb(j)を同時に出力する。
[[変調部101の具体例]]
16ビットの伝送信号を第一変調信号に含め、16ビットの同期語を“1000000010000000”として第二変調信号の系列に含める例について説明する。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちの最初の16個の伝送信号であるS(1),…,S(16)に対しては、第一変調信号の系列のうちの最初の16個の変調信号であるMa(1),…,Ma(16)と、第二変調信号の系列のうちの最初の16個の変調信号であるMb(1),…,Mb(16)とを下記の通りに生成して出力する。
図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(1)=S(1),Ma(2)=S(2),…,Ma(16)=S(16)を順に出力する。また、図3の変調部101は、16ビットの同期語“1000000010000000”に対応する16個の第二変調信号として、Mb(1)=1,Mb(2)=0,…,Mb(8)=0,Mb(9)=1,Mb(10)=0,…,Mb(16)=0を順に出力する。各jについてMa(j)とMb(j)の出力タイミングは同時である。続けて、図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(17)=S(17),Ma(18)=S(18),…,Ma(24)=S(24)を順に出力する。また、図3の変調部101は、第二変調信号として同期語ではなくデータであるMb(17)=S(25),Mb(18)=S(26),…,Mb(24)=S(32)を順に出力する。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちのその後の伝送信号についても、以上と同様に32個の伝送信号に対して24個の第一変調信号と24個の第二変調信号(そのうち16個が同期語であり、8個がデータ)を生成し、伝送信号S(i)の系列に対応する第一変調信号Ma(j)の系列及び第二変調信号Mb(j)の系列を出力する(図11参照)。
第一発光部102a、第二発光部102b、第一受光部103a及び第二受光部103bは、第一実施形態と同様の構成、入出力、機能である。
[復調部104]
復調部104は、第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)から復調信号X(k)を生成する。復調部104は、第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索して、第一受信信号Ma”(j)及び第二受信信号Mb”(j)のフレーム同期を行い、第一受信信号Ma”(j)と第二受信信号Mb”(j)とから復調信号X(k)を生成する。
第一実施形態の復調部104とその入出力は同じであるが、その機能と具体例が異なる。
[[復調部104の機能]]
図3の復調部104は、まず、入力された第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索する。例えば、第二受信信号の系列にMb”(1)=0,Mb”(2)=0,Mb”(3)=0,Mb”(4)=1,Mb”(5)=0,Mb”(6)=0,…,Mb”(11)=0,Mb”(12)=1,Mb”(13)=0,Mb”(14)=0,…,Mb”(19)=0と、1が1個(この時刻をτRとする)の後に0が7個連続して続き、またその後に1が1個の後に0が7個連続して続いたときに、Mb”(4)〜Mb”(19)を同期語とする。そして、この同期語の先頭であるj=4を第一受信信号の系列の先頭として24個の連続したビットに対応した第一受信信号Ma”(4)〜Ma”(27)を復調信号とする。具体的には、復調部104は、X(1)=Ma”(4),X(2)=Ma”(5),…,X(24)=Ma”(27)を復調信号の系列の最初の24個の復調信号として出力する。
図3の復調部104は続けて、第二受信信号Mb”(j)の系列の同期語に続く8個の第二受信信号Mb”(j)を復調信号の系列の最初の24個に続く8個の復調信号として出力する。つまり、X(25)=Mb”(20),X(26)=Mb”(21),…,X(32)=Mb”(27)とする。
このようにして、復調部104は復調信号X(1),X(2),…,X(32)を出力する。
同期語のビット数と内容、同期語に続く受信信号(データ)のビット数については、変調部101と復調部104とで同一となるように予め定めておく。
このようにして途中に遮蔽物等がなければ、S(1)=X(1),S(2)=X(2),…,S(32)=X(32)として、所望の信号を可視光通信で伝送することができる。
<効果>
従来技術では16個の伝送信号に対して24個の第一変調信号(そのうち16個が同期語であり、8個がデータ)と24個の第二変調信号(そのうち16個が同期語であり、8個がデータ)を生成しており、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合は、1/3である。一方、本実施形態では、32個の伝送信号に対して24個の第一変調信号(データ)と24個の第二変調信号(そのうち16個が同期語で8個がデータ)を生成しており、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合は、2/3である。よって、本実施形態は、従来技術よりも、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量は多くし、同じ個数の発光素子を用いて伝送できるデータの伝送レートを高める。また、第二変調信号に含まれるデータの分だけ第一実施形態よりもデータの伝送レートを高めることができる。
なお、従来技術において、同期語の長さを短くし、同期語と同期語の間に存在するデータの情報量を多くすることで、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量を多くすることで、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合を高めることも考えられるが、本実施形態であれば、データLEDで同期語を送信しない分、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合を高めることができる。
<変形例>
第二実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本変形例に係る可視光通信システム10は、二つの発光素子と二つの受光素子とを用いる。二つの発光素子の内、一方の発光素子をデータのみを含む第一変調信号Ma(j)に基づく第一光信号Ma’(j)を出力するLED、つまり、データ送信専用のLED(以下「データLED」ともいう)とし、他方の発光素子を同期語と補助データとを含む第二変調信号Mb(j)に基づく第二光信号Mb’(j)を出力するLED、つまり、同期語及び補助データ送信用のLED(以下、少なくとも同期語を送信するという意味で「同期LED」ともいう)とする。同様に、二つの受光素子の内、一方の受光素子をデータ受信専用のフォトディテクタとし、他方の受光素子を同期語及び補助データ受信用のフォトディテクタとする。なお、補助データとは、訂正符号やダウンサンプルした系列や符号化ビットストリーム等である。
第二変調信号Mb(j)にデータではなく補助データが含まれる点が第二実施形態とは異なる。これにより、第一実施形態と同様のデータの伝送レートを実現しつつ、補助データも伝送することができ、伝送効率を向上させることができる。
[変調部101]
第二実施形態の変調部101とその入出力は同じであるが、その機能と具体例が異なる。
[[変調部101の機能]]
図3の変調部101は、入力された伝送信号S(i)の系列と変調部101内に予め記憶された所定ビット数の同期語とから、第一変調信号Ma(j)の系列Ma(1),Ma(2),…と第二変調信号Mb(j)の系列Mb(1),Mb(2),…の二つの変調信号の系列を生成する。
その際、図3の変調部101は、伝送信号S(i)の系列を第一変調信号Ma(j)の系列に含め、第二変調信号Mb(j)の系列に、所定ビット数の同期語と補助データの系列を含めるようにする。
図3の変調部101は、予め設定された時間間隔でj=1,2,…の順に、jが等しい第一変調信号Ma(j)及び第二変調信号Mb(j)を同時に出力する。
[[変調部101の具体例]]
16ビットの伝送信号を第一変調信号に含め、16ビットの同期語を“1000000010000000”として第二変調信号の系列に含める例について説明する(図12参照)。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちの最初の16個の伝送信号であるS(1),…,S(16)に対しては、第一変調信号の系列のうちの最初の16個の変調信号であるMa(1),…,Ma(16)と、第二変調信号の系列のうちの最初の16個の変調信号であるMb(1),…,Mb(16)とを下記の通りに生成して出力する。
図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(1)=S(1),Ma(2)=S(2),…,Ma(16)=S(16)を順に出力する。また、図3の変調部101は、16ビットの同期語“1000000010000000”に対応する16個の第二変調信号としてMb(1)=1,Mb(2)=0,…,Mb(8)=0,Mb(9)=1,Mb(10)=0,…,Mb(16)=0を順に出力する。各jについてMa(j)とMb(j)の出力タイミングは同時である。続けて、図3の変調部101は、第一変調信号としてMa(17)=S(17),Ma(18)=S(18),…,Ma(24)=S(24)を順に出力する。また、図3の変調部101は、第二変調信号として同期語ではなく補助データであるMb(17)=(S(1)^S(2)),Mb(18)=(S(3)^S(4)),…,Mb(24)=(S(15)^S(16))を順に出力する。ここで^は排他的論理和(XOR)を表す。
図3の変調部101は、入力された伝送信号の系列のうちのその後の伝送信号についても、以上と同様に24個の伝送信号に対して24個の第一変調信号と24個の第二変調信号(そのうち16個が同期語で8個が補助データ)を生成し、伝送信号S(i)の系列に対応する第一変調信号Ma(j)の系列及び第二変調信号Mb(j)の系列を出力する(図12参照)。
第一発光部102a、第二発光部102b、第一受光部103a及び第二受光部103bは、第二実施形態と同様の構成、入出力、機能である。
[復調部104]
第二実施形態の復調部104とその入出力は同じであるが、その機能と具体例が異なる。
[[復調部104の機能]]
図3の復調部104は、まず、入力された第二受信信号Mb”(j)から同期語を探索する。例えば、第二受信信号の系列にMb”(1)=0,Mb”(2)=0,Mb”(3)=0,Mb”(4)=1,Mb”(5)=0,Mb”(6)=0,…,Mb”(11)=0,Mb”(12)=1,Mb”(13)=0,Mb”(14)=0,…,Mb”(19)=0と、1が1個(この時刻をτRとする)の後に0が7個連続して続き、またその後に1が1個の後に0が7個連続して続いたときに、Mb”(4)〜Mb”(19)を同期語とする。そして、この同期語の先頭であるj=4を第一受信信号の系列の先頭として24個の連続したビットに対応した第一受信信号Ma”(4)〜Ma”(27)を復調信号とする。具体的には、復調部104は、X(1)=Ma”(4),X(2)=Ma”(5),…,X(24)=Ma”(27)を復調信号の系列の最初の24個の復調信号として出力する。
図3の復調部104は続けて、第二受信信号Mb”(j)の系列の同期語に続く8個の第二受信信号Mb”(j)を復調信号の系列X(1),…X(16)と照らし合わせて誤りがあるかどうかを出力する。つまり、(S(1)^S(2))=Mb”(20),(S(3)^S(4))=Mb”(21),…,(S(15)^S(16))=Mb”(27)が成り立つか否かを判定し、成り立つ場合には誤りがないことを表す信号を出力し、成り立たない場合には誤りがあることを表す信号を出力する。
このようにして、復調部104は、復調信号X(1),X(2),…,X(24)を出力する。
同期語のビット数と内容、同期語に続く受信信号(補助データ)のビット数については、変調部101と復調部104とで同一となるように予め定めておく。
このようにして途中に遮蔽物等がなければ、S(1)=X(1),S(2)=X(2),…,S(24)=S(24)として、所望の信号を可視光通信で伝送することができる。
<効果>
このような構成により、第一実施形態と同様のデータの伝送レートを実現しつつ、補助データも伝送することができ、伝送効率を向上させることができる。なお、補助データとしては、XORに限らず、CRCやチェックサム等なんらかの訂正符号やダウンサンプルした系列や符号化ビットストリーム等所望のデータを用いることができる。
<第三実施形態>
上記の第一実施形態から第二実施形態の説明では2ch(LEDが2個)の場合の例を示したが、より多くのLEDを用いた可視光通信送信装置を使って伝送してもよい。本実施形態に係る可視光通信システム10は、M個のLEDとM個のフォトディテクタとを用い、N個のLEDをデータLEDとし、(M−N)個のLEDを同期LEDとして用いる。Mは3以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数である。なお、同期LEDは、第一実施形態のように同期語送信専用のLEDであってもよいし、第二実施形態やその変形例のように同期語及びデータや補助データ送信用のLEDであってもよい。
変調部101は、伝送信号S(i)と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号に少なくとも同期語が含まれ、N個の変調信号に伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する。
M=4(4ch)の場合の外観図を図13に、模式図を図14に示す。同期LEDは一つに限らず、同期LEDを複数有して、受信側で複数の受信信号から同期語を探索できるようにしてもよい。N=2の例を図13Bに、N=3の例を図13Cに示す。
図13Bの構成とすれば、何れかの発光部から受光部への経路に障害物が生じて受光部が受信信号を出力できなくなった場合でも、復調部104で同期語を得られる可能性を高め、受信側で復調信号を得られなくなる可能性を低くすることが可能となる。
図13Cの構成とすれば、伝送可能な情報量を増加させ、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合を増加させることができる。
図13Aの場合には、データLEDと同期LEDが分かれているわけではないので、従来技術の方法で四つLED(第一発光素子822a、第二発光素子822b、第三発光素子822c及び第四発光素子822d)を用いているだけである。
図13Bの場合は、データLED(第一発光素子1022a及び第四発光素子1022d)と同期LED(第二発光素子1022b及び第三発光素子1022c)が2個ずつあるので、第一実施形態のデータLEDと同期LEDによる組が2組あると考えればよい。
図13Cの場合は、三つのデータLED(第一発光素子1022a、第二発光素子1022b及び第三発光素子1022c)と一つの同期LED(第四発光素子1022d)とがあり、データLEDが同期LEDより多い構成となる。データLEDが、第一実施形態と第二実施形態の変調信号や、発光信号生成部、発光部に対応して複数あり、データを伝送する機能が多いものとなる。
可視光通信受信装置10Rは、発光部に対応する4個の第一〜第四受光部103a〜103dを有し、復調部104は、4個の第一〜第四受信信号Ma”(j)〜Md”(j)から復調信号X(k)を生成する。復調部104は、同期語を含む受信信号から同期語を探索して、M個の受信信号のフレーム同期を行い、データを含む受信信号から復調信号X(k)を生成する。
<効果>
このような構成により、第一、第二実施形態、その変形例と同様の効果を得ることができる。
なお、従来技術では、伝送可能な情報量を増加させても(チャネル数を増やしても)、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合は増加させることはできなかったが、本実施形態の図13Cのような構成(同期LEDよりもデータLEDを多く設ける構成)であれば、伝送可能な情報量を増加させ、伝送可能な情報量に占めるデータの伝送情報量の割合を増加させることは容易である。
なお、データLEDと同期LEDの組合せによりデータを伝送する機能の数を増やすことのメリット(伝送レートの向上)とデメリット(同期語が隠れてしまった場合のリスク)、及び同期語を増やすことのメリット(LEDが隠れた時のロバスト性)とデメリット(伝送レートが低下)のトレードオフがあるので、所望のセッティングを施せばよい。
<第四実施形態>
発光信号生成部と発光素子(本実施形態ではLED)による遅延が同一となるように設計した複数の発光部を用いる。一つの基板上にこれまでの実施形態の複数の発光素子を配置すれば、変調部101から同時刻に出力された複数の変調信号に対応する複数の光信号が発せられる時間差がほとんど発生しない。すなわち、可視光通信送信装置が発する光信号の同期がずれることはほとんど考えられない。また、LED間の距離も短いので、一つの受光部が一つの光信号を受信できるように可視光通信受信装置を配置すれば、他の受光部が他の光信号を受信できるようにすることも容易となるため、受光部が同期LEDの信号を見失う可能性も低い。
<第五実施形態>
本実施形態では、複数のLEDを二つの基板上に配置してもよい。例えば、図15に示すように、第一実施形態から第三実施形態のデータLEDと同期LEDとを二つの基板の何れかに配置して用いてもよい。例えば、第三実施形態で示した四つのLEDを用いて通信する場合に、二つの基板を用い、基板1051にはデータLED(第一発光素子1022a及び第二発光素子1022b)のみを配置し、基板1052にはデータLED(第三発光素子1022c)と同期LED(第四発光素子1022d)を配置してもよい。可視光通信受信装置10Rでは、基板1052の同期LED(第四発光素子1022d)からの光信号Md’(j)により同期をとることができるので、基板1051は図16のようにデータLED(第一発光素子1022a及び第二発光素子1022b)のみを用いることで第三実施形態の図13Cと同様の伝送レートを実現することができる。この場合は基板1051上のLED(第一発光素子1022a及び第二発光素子1022b)が発する第一及び第二光信号Ma’(j)及びMb’(j)と基板1052上のLED(第三発光素子1022c及び第四発光素子1022d)が発する第三及び第四光信号Mc’(j)及びMd’(j)の発光タイミングの同期をとるために、基板1051と基板1052をつなぐ接続線106が必要である。
つまり第三実施形態のように、基板1051が第一及び第二光信号Ma’(j)及びMb’(j)を受け持ち、基板1052が第三及び第四光信号Mc’(j)及びMd’(j)を受け持てばよい。
もちろん一つの基板に配置するLEDの数は二つに限定されず、複数個配置してもよい。
<第六実施形態>
図17Aに示すように、P個の基板の場合でも(ただし、Pは3以上の整数)、2個の基板の場合と同様に、ある基板p(1≦p≦P)に同期LEDを用いれば、同期を得ながら伝送レートを向上させることができる。また同期LEDを配置する基板は図17Bのように複数個あってもよい。つまり、P個の基板にはそれぞれ一つ以上のLEDが配置され、P個の基板の内、P’個の基板上には同期LEDが配置され(ただし、1≦P’<P)、同期LEDが配置されていない(P−P’)個の基板上にはデータLEDのみが配置される構成としてもよい。このような構成により、伝送レートを向上させることができる。
データLEDは第一実施形態、第二実施形態又はその変形例のデータLEDと同様の機能を持ち、同期LEDは第一実施形態、第二実施形態又はその変形例の同期LEDと同様の機能を持てばよい。
同期LEDが発する光信号を可視光通信受信装置で受信できないように光信号が遮断されてしまうと、可視光通信受信装置で同期語を探索できずに復調信号が得られなくなってしまう。すなわち、同期LEDが可視光通信受信装置の受光部から見て同期LEDが隠れてしまうと、データが送れなくなってしまう。このため、1個おきや2個おき等の任意の間隔の基板に同期LEDを配置してもよい。
<その他の変形例>
本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、8サンプルを一つのまとまりとして説明してきたが任意のVサンプルごとに処理してもよい。ただし、Vは、1以上の整数である。またデータはPCM(Pulse Code Modulation)に限らず、対数圧伸されたμ則又はA則(若しくはITU−TG.711)や圧縮されたビットストリーム(例えば、AACやMPEG Surround)でも構わない。
また、例えば、上記実施形態では、受光素子としてフォトディテクタを想定していたが、イメージセンサや高速カメラ等を用いてもよい。この場合、発光素子に対応する個数の受光素子を必要とせず、一つ又は複数のイメージセンサや高速カメラ等によって得られたイメージデータ等に基づき処理を行う。なお、複数の光信号が、イメージデータ内に画素値として含まれることとなる。この場合は、可視光通信受信装置は、イメージセンサや高速カメラ等を含まない構成、すなわち、受信信号生成部と復調部とから構成してもよい。受信信号生成部は、イメージセンサや高速カメラ等によって得られたイメージデータの画素値から複数の受信信号を生成し、復調部は、上記と同様の処理を行う。なお、イメージセンサや高速カメラ等の個数は一つに限られない。複数のイメージセンサや高速カメラ等を用いる場合は、受信信号生成部は、複数のイメージデータの画素値から可視光通信送信装置が出力した光信号に対応する複数の受信信号を生成する。
また、上記実施形態では、発光素子としてLEDを想定していたが、プロジェクタ等を用いてもよい。この場合、複数の発光素子を必要とせず、一つ又は複数のプロジェクタを用いる。この場合は、可視光通信送信装置は、プロジェクタ等を含まない構成、すなわち、変調部と発光信号生成部とから構成してもよい。変調部は上記と同様の処理を行い、発光信号生成部は複数の変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯する複数の光信号に対応する発光信号を生成し、生成した発光信号をプロジェクタに出力する。なお、この場合、発光信号は、プロジェクタにより投影される画像データや映像データ等からなる電気信号である。プロジェクタは、入力された発光信号(画像データ等)をスクリーン等に投影する。なお、投影された画像中に光信号が含まれることとなる。プロジェクタは一つであっても複数個であってもよい。一つのプロジェクタを用いる場合は、発光信号生成部は全ての光信号を含む画像データ等を生成し、プロジェクタはその画像データ等を投影することで光信号を出力する。二つのプロジェクタを用いる場合は、例えば、発光信号生成部は一部の光信号を含む画像データ等を生成し、第一のプロジェクタに出力し、第一のプロジェクタは入力された発光信号(画像データ等)をスクリーン等に投影する。発光信号生成部は残りの光信号を含む画像データ等を生成し、第二のプロジェクタに出力し、第二のプロジェクタは入力された発光信号(画像データ等)をスクリーン等に投影する。
また、ここまでは可視光を対象に説明を行ってきたが、可視光の周辺帯域の電磁波を用いてもよい。例えば、テレビのリモコンなどで使われている赤外光を用いても上記実施形態を実施することができる。赤外光を用いる場合は、発光素子として入力された電気信号に対応する赤外光を発光する素子を用い、受光素子として受光した赤外光に対応する電気信号を出力する素子を用い、その他は上記実施形態で説明した構成とすればよい。
また、例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
<プログラム及び記録媒体>
上述した可視光通信送信装置及び可視光通信受信装置は、コンピュータにより機能させることもできる。液晶ディスプレイ等による表示装置を備えたコンピュータであれば、表示装置の画面を複数の範囲に区分し、それぞれの範囲を発光素子として機能させることで、発光素子を備えた可視光通信送信装置として機能させることができる。また、カメラを備えたコンピュータであれば、受光素子を備えた可視光通信受信装置として機能させることができる。また、表示装置とカメラの双方を備えたコンピュータであれば、発光素子を備えた可視光通信送信装置と受光素子を備えた可視光通信受信装置として同時に機能させることも可能である。この場合は、コンピュータは、コンピュータ外にある可視光通信送信装置に対向する可視光通信受信装置、及び、コンピュータ外にある可視光通信受信装置に対向する可視光通信送信装置として機能する。
コンピュータを可視光通信送信装置又は/及び可視光通信受信装置として機能させる場合はコンピュータに、目的とする装置(各種実施形態で図に示した機能構成を持つ装置)として機能させるためのプログラム、又はその処理手順(各実施形態で示したもの)の各過程をコンピュータに実行させるためのプログラムを、CD−ROM、磁気ディスク、半導体記憶装置などの記録媒体から、あるいは通信回線を介してそのコンピュータ内にダウンロードし、そのプログラムを実行させればよい。
10 可視光通信システム
10R 可視光通信受信装置
10S 可視光通信送信装置
101 変調部
102a 第一発光部
102b 第二発光部
103a 第一受光部
103b 第二受光部
104 復調部
1021a 第一発光信号生成部
1021b 第二発光信号生成部
1022a 第一発光素子
1022b 第二発光素子
1022c 第三発光素子
1022d 第四発光素子
1031a 第一受信信号生成部
1031b 第二受信信号生成部
1032a 第一受光素子
1032b 第二受光素子

Claims (8)

  1. 可視光通信において伝送信号を送信する可視光通信送信装置であって、
    Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に前記伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調部と、
    (M−N)個の前記変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯する(M−N)個の同期語送信用発光素子と、
    N個の前記変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するN個のデータ送信専用発光素子とを含む、
    可視光通信送信装置。
  2. 請求項1記載の可視光通信送信装置であって、
    複数の基板が接続され、各前記基板には一つ以上の前記発光素子が配置され、少なくとも一つの前記基板上には前記同期語送信用発光素子が配置され、それ以外の少なくとも一つの前記基板上には前記データ送信専用発光素子のみが配置される、
    可視光通信送信装置。
  3. 可視光通信において光信号を受信する可視光通信受信装置であって、
    Mは2以上の整数であり、M個の前記光信号からそれぞれM個の電気信号を生成する受光素子と、
    M個の前記電気信号からそれぞれ生成されるM個の受信信号から復調信号を生成する復調部とを含み、
    Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の前記電気信号の内、N個の電気信号はデータに対応し、(M−N)個の電気信号は同期語に対応するものとし、前記復調部は、(M−N)個の同期語に対応する電気信号からそれぞれ生成される(M−N)個の前記受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の前記電気信号からそれぞれ生成されるM個の受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する電気信号からそれぞれ生成されるN個の前記受信信号から前記復調信号を生成する、
    可視光通信受信装置。
  4. 可視光通信において伝送信号を送信するための可視光通信送信装置であって、
    Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に前記伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調部と、
    M個の前記変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するM個の光信号に対応する電気信号を生成する発光信号生成部とを含む、
    可視光通信送信装置。
  5. 可視光通信において光信号を受信するための可視光通信受信装置であって、
    Mは2以上の整数であり、M個の前記光信号それぞれに対応するM個の受信信号を生成する受信信号生成部と、
    M個の前記受信信号から復調信号を生成する復調部とを含み、
    Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の前記受信信号の内、N個の受信信号はデータに対応し、(M−N)個の受信信号は同期語に対応するものとし、前記復調部は、(M−N)個の同期語に対応する前記受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の前記受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する前記受信信号から前記復調信号を生成する、
    可視光通信受信装置。
  6. 可視光通信において伝送信号を送信するための可視光通信送信方法であって、
    Mは2以上の整数であり、Nは1以上(M−1)以下の整数であり、伝送信号と同期語とを用いて、(M−N)個の変調信号の少なくとも一部に同期語が含まれ、N個の変調信号に前記伝送信号のみが含まれるように、M個の変調信号を生成する変調ステップと、
    M個の前記変調信号に基づき、それぞれ発光及び消灯するM個の光信号に対応する電気信号を生成する発光信号生成ステップとを含む、
    可視光通信送信方法。
  7. 可視光通信において光信号を受信するための可視光通信受信方法であって、
    Mは2以上の整数であり、M個の前記光信号それぞれに対応するM個の受信信号を生成する受光信号生成ステップと、
    M個の前記受信信号から復調信号を生成する復調ステップとを含み、
    Nは1以上(M−1)以下の整数であり、M個の前記受信信号の内、N個の受信信号はデータに対応し、(M−N)個の受信信号は同期語に対応するものとし、前記復調ステップにおいて、(M−N)個の同期語に対応する前記受信信号の少なくとも一つ以上から同期語を探索して、M個の前記受信信号のフレーム同期を行い、少なくともN個のデータに対応する前記受信信号から前記復調信号を生成する、
    可視光通信受信方法。
  8. 請求項1若しくは請求項2若しくは請求項4記載の可視光通信送信装置、又は/及び、請求項3若しくは請求項5記載の可視光通信受信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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