JP2013228286A - 水量検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示部を読み取る読取部とその出力より水量を検知し通信する制御部を一緒に水道メータに取り付ける。また、水道メータボックス内に浸水があったとき、水量検知装置の要部である読取部と制御部に水がかかりにくいようにする。
【解決手段】水道メータボックス90に収納される水道メータに追加して取り付けられる水量検知装置であって、水道メータ70の表示部71を読み取る読取部11と、読取部11の出力より水量を検知する制御部12を有し、制御部12は水量を送信し、読取部11と制御部12は水道メータボックス90の蓋90aと表示部71の間に収納される。
【選択図】 図12
【解決手段】水道メータボックス90に収納される水道メータに追加して取り付けられる水量検知装置であって、水道メータ70の表示部71を読み取る読取部11と、読取部11の出力より水量を検知する制御部12を有し、制御部12は水量を送信し、読取部11と制御部12は水道メータボックス90の蓋90aと表示部71の間に収納される。
【選択図】 図12
Description
本発明は、水量検知装置に関し、特に水道メータの表示部を読み取ることにより水量を検知して送信する水量検知装置に関するものである。
水道局によって設置される水道メータには多種あるが、約98%は(容積式でなく)流速式且つ(ベンチュリー管分流式や電磁式でなく)羽根車式且つ(軸流でなく)接線流である。この接線流羽根車式の水道メータは、水車と同じように羽根車へ直角に水を噴射させて回転させることにより、機械的に流量換算を行い表示するもので、構造が簡単、故障が少なく、価格が低廉なため、最も多く使用されている。接線流羽根車式には計量室が外箱を兼ねている車箱型と兼ねていない複箱型がある。占有率が低くて高価な電磁式の水道メータは、水の流れに垂直に一定の強さの磁界をかけた時に生じる起電力を利用して流量を求める電子式の水道メータであるので、自動的に使用水量を報知することができ、その自動報知の機能が利用されている。また、羽根車で磁石を回転させる電子式の水道メータもある。例えば、特許文献1(特開2003−141667号公報)には電子式の水道メータを利用して、居住者の使用水量を通信回線で監視し、居住者の健康管理を行うシステムが記されている。また、特許文献2(特開2002−090204号公報)や特許文献3(特開2004−341680号公報)には無線を利用して、水道メータボックスの蓋を開けることなく検針ができる水道メータボックスが記されている。
しかしながら、接線流羽根車式の水道メータは機械的に流量換算を行うので自動的に使用水量を報知することができなかった。そこで、特許文献4(特開2002−107190号公報)の図2や特許文献5(特開2004−028579号公報)の図3(b)に記されるように、接線流羽根車式の水道メータのパイロットの回転を光学センサーで読み取ってパルス信号を出力することが考えられた。
しかしながら、特許文献4に記載の水量検知装置には発光素子と受光素子からなる読取部が水道メータの表示部に対向して設けられているが、受光素子の出力を増幅させるアンプ回路は水道メータの表示部外に記されている。特許文献5に記載の水量検知装置には読取部である受発光素子が水道メータの表示部に対向して設けられているが、既設の水道メータの蓋が閉められない程の高いフランジ部に配設されている。そして、受発光素子の出力から水量を検出する使用水量解析器は水道メータの外に配設されている。このように、特許文献4や特許文献5のような従来の水量検知装置は、水道局によって既に設置されている水道メータに、表示部を読み取る読取部の出力より水量を検知し通信する制御部を取り付けるものではなかった。このために、従来の水量検知装置は水道メータ外の水道メータボックス内や水道メータボックス外に水量を検知し通信する制御部を取り付けなければならず、水量検知装置の要部が分離することとなった。このために装置が複数個所に取り付けられた。また、大雨や雨天時の検針のときに水道メータボックスに水が入ることがあるが、従来の水量検知装置は、特許文献3のように、水道メータボックスへの浸水を考慮して水量検知装置の要部が濡れにくいようにするのではなかった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、非常に高い占有率である機械式水道メータにおいて、表示部を読み取る読取部とその出力より水量を検知し通信する制御部を一緒に水道メータに取り付けることにあり、また、水道メータボックス内に浸水があったとき、水量検知装置の要部である読取部と制御部に水がかかりにくいようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明の水量検知装置は、水道メータボックスに収納され表示部にパイロットあるいは文字メータの少なくとも一方を有する水道メータに追加して取り付けられる水量検知装置であって、前記水道メータの前記表示部を読み取る読取部と、該読取部の出力より水量を検知する制御部を有し、前記制御部は水量を送信し、前記読取部と前記制御部は前記水道メータボックスの蓋と前記表示部の間に収納されることを特徴とする。
また、本発明の水量検知装置においては、前記水道メータは前記表示部を覆う開閉可能な蓋を有し、前記読取部と前記制御部は前記表示部の蓋と前記表示部の間に収納されることが好ましい。
また、本発明の水量検知装置においては、前記読取部は前記文字メータを照射する発光素子と、照射された文字メータを撮像するカメラからなり、制御部はカメラの撮像から文字認識することにより水量を検知することが好ましい。
また、本発明の水量検知装置においては、前記水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して装置に電力が供給されることが好ましい。
また、本発明の水量検知装置においては、前記水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して前記データが送信されることが好ましい。
また、本発明の水量検知装置においては、前記制御部はMPUのICを有し、該ICは基板に設けられた孔に挿嵌されて該基板に半田付けされることが好ましい。
また、本発明の水量検知装置においては、前記読取部は前記パイロットに光を照射する発光素子とその反射光を受光する受光素子と前記発光素子の輝度を変化させる輝度調整部を備え、前記制御部は温度を検出する温度検出部を備え、前記制御部は前記温度検出部の検出温度により前記発光素子の輝度を制御して前記受光素子の出力により前記パイロットの回転数を検知することが好ましい。
本発明の請求項1による水量検知装置の構成においては、非常に高い占有率である機械式水道メータにおいて、表示部を読み取る読取部とその出力より水量を検知し通信する制御部が一緒に水道メータボックスの蓋と表示部の間に収納される。これにより、水量検知装置の要部を分離させることなく、一箇所に取り付けることができ、取り付け作業の簡素化や配線の簡素化となる。また、これらの要部は水道メータボックス内の比較的高い位置に収納されるので、水道メータボックス内に浸水があったとき、水量検知装置の要部である読取部と制御部に水がかかりにくくなる。
また、本発明の請求項2による水量検知装置の構成では、水量検知装置の要部である読取部と制御部は表示部の蓋と表示部の間に収納される。これにより、既設の水道メータに水量検知装置を容易に取り付けることができる。また、止水栓を操作する目的で雨天時に水道メータボックスの蓋が開けられた場合、水量検知装置の要部は水道メータの蓋の中に収納されているので、濡れにくい。
また、本発明の請求項3による水量検知装置の構成では、文字認識により文字メータから水量を検知する。これにより、特許文献4のようにパイロットの回転から水量を検知する方法と比較して、初期のメータの値を知る必要がなく、また、精度が高い。
また、本発明の請求項4による水量検知装置の構成では、水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して装置に電力が供給される。これにより、水道メータの蓋の隙間が小さくなる。
また、本発明の請求項5による水量検知装置の構成では、水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して前記データが送信される。これにより、水道メータの蓋の隙間が小さくなる。
また、本発明の請求項6による水量検知装置の構成では、制御部はMPUのICを有し、該ICは基板に設けられた孔に挿嵌されて該基板に半田付けされる。これにより、水量検知装置を薄くすることができる。
また、本発明の請求項7による水量検知装置の構成では、読取部はパイロットに光を照射する発光素子の輝度を変化させる輝度調整部を備え、制御部は温度を検出する温度検出部を備え、制御部は温度検出部の検出温度により発光素子の輝度を制御して受光素子の出力によりパイロットの回転数を検知する。これにより、パイロットの回転数を検知するための発光素子の輝度が温度変化しても、制御部によって輝度の温度補正を行うことができる。例えば、水道メータボックス内の温度が−10度に下がって輝度が低下することによるパイロットの回転数の誤検知を防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための水量検知装置を例示するものであって本発明の技術的範囲を特定するものでない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって定められるものである。
[第1実施形態]
第1実施形態の水量検知装置10は各水道メータ70に設置されてその使用水量を検知し、電話通信するものであり、図1に示すように、水量監視システムSの端末としてネットワークNを介して管理サーバ50に検知したデータを送信するものである。それぞれの水量検知装置10はモジュラーケーブルでIP電話アダプタ61に接続され、IP電話アダプタ61はLANケーブルでルータ62に接続され、ルータ62はLANケーブルでADSLモデム63に接続され、ADSLモデム63はモジュラーケーブルでスプリッタ64に接続され、スプリッタ64はモジュラーケーブルでADSL回線モジュラージャック(図示せず)に接続されることによりネットワークNに接続されている。IP電話アダプタ61は電話番号にIPアドレスを対応させて、水量検知装置10内の電話回路12cをIP電話として使用可能にし、ルータ62はMACアドレスやIPアドレスに基づいて異なるネットワーク同士を接続し、ADSLモデム63はLANの信号をADSL信号に、また、その逆に信号変換し、スプリッタ64は入力された信号を音声用信号とデータ通信用信号とに分離して、音声用信号を電話装置(ここでは接続していない)に接続し、通信用信号をADSLモデム63に接続する。水量検知装置10には後述の入力部65が接続されている。管理サーバ50も水量検知装置10と同様にIP電話アダプタ61、ルータ62、ADSLモデム63とスプリッタ64を介してADSL回線モジュラージャック(図示せず)に接続されることによりネットワークNに接続されている。
[第1実施形態]
第1実施形態の水量検知装置10は各水道メータ70に設置されてその使用水量を検知し、電話通信するものであり、図1に示すように、水量監視システムSの端末としてネットワークNを介して管理サーバ50に検知したデータを送信するものである。それぞれの水量検知装置10はモジュラーケーブルでIP電話アダプタ61に接続され、IP電話アダプタ61はLANケーブルでルータ62に接続され、ルータ62はLANケーブルでADSLモデム63に接続され、ADSLモデム63はモジュラーケーブルでスプリッタ64に接続され、スプリッタ64はモジュラーケーブルでADSL回線モジュラージャック(図示せず)に接続されることによりネットワークNに接続されている。IP電話アダプタ61は電話番号にIPアドレスを対応させて、水量検知装置10内の電話回路12cをIP電話として使用可能にし、ルータ62はMACアドレスやIPアドレスに基づいて異なるネットワーク同士を接続し、ADSLモデム63はLANの信号をADSL信号に、また、その逆に信号変換し、スプリッタ64は入力された信号を音声用信号とデータ通信用信号とに分離して、音声用信号を電話装置(ここでは接続していない)に接続し、通信用信号をADSLモデム63に接続する。水量検知装置10には後述の入力部65が接続されている。管理サーバ50も水量検知装置10と同様にIP電話アダプタ61、ルータ62、ADSLモデム63とスプリッタ64を介してADSL回線モジュラージャック(図示せず)に接続されることによりネットワークNに接続されている。
図2を用いて第1実施形態の水量検知装置10のブロック図の構成を説明する。水量検知装置10は読取部11と制御部12と接続部13からなる。読取部11は発光素子11aと受光素子11bと輝度調整部11cを有している。発光素子11aは水道メータ70の後述のパイロット77に向けて光を照射し、受光素子11bはその反射光の強弱を検出する。輝度調整部11cは制御部12の制御に基づき発光素子11aの輝度を変化させる。制御部12は制御回路11a、記憶部11bと電話回路12cと温度検出部11dからなる。制御回路11aは記憶部11bに記憶されているプログラムに基づいて演算や電話回路12cなどの制御や読取部11からの信号の処理を行う。記憶部11bには制御回路11aが演算や制御を行うのに必要なデータが記憶されている。温度検出部11dは温度を検出し、検出した温度を制御回路12aに出力する。
電話回路12cは電話通信を行うものであり、図示しないが、回線の解放(直流ループの解除)(オンフック)・閉結(直流ループの形成)(オフフック)を行うフックスイッチ、送話と受話を同時に行うための2線/4線変換を行う2線/4線回路、電話回線の極性の反転を検出する極性反転検出回路、着信(呼出信号)を検出する着信検出回路、2線/4線回路を介して入力されたモデム信号より発呼者の電話装置の電話番号(発呼者番号)を検出する発呼者番号検出回路、プッシュ方式のDTMFを検出するDTMF検出回路などを有している。電話回路12cの制御は制御回路12aによって行われ、電話回路12cに係るデータは記憶部12bに記憶される。
接続部13は後述のFPC15に設けられた端子群であり、IP電話アダプタ51が接続部13に適合した専用の端子を有するモジュラーケーブルで接続され、また手動でデータ入力や操作される入力部65が接続される。
図3を用いて管理サーバ50の要部の構成を説明する。管理サーバ50は制御回路51、記憶部52、表示部53、入力部54、電話回路55からなる。制御回路51は記憶部52に記憶されているプログラムに基づいて管理の処理を行う。記憶部52には制御回路51が管理の処理を行うのに必要なデータが記憶されている。表示部53はLCDからなり、制御回路51の制御により管理の情報などを表示する。入力部54はキーボードからなり、手動で制御回路51へのデータ入力や管理の操作を行う。電話回路55は水量検知装置10の電話回路12cと同様の回路である。電話回路55の制御は制御回路51によって行われ、電話回路55に係るデータは記憶部52に記憶される。電話回路55にはIP電話アダプタ61がモジュラーケーブルで接続される。
次に図4〜図7を用いて、第1実施形態の水量検知装置10が取り付けられる水道メータ70の表示部71の形状と水量検知装置10の形状について説明する。図4の水道メータ70の表示部71の平面図に示すように、水道メータ70の円筒形の上ケース72の内側に表示部71が配設されている。表示部71には長方形の第1角形表示枠73に1000リットル単位の4桁の第1文字メータ73m、長方形の第2角形表示枠74に100リットル単位の1桁の第2文字メータ74m、円形の第1円形表示枠75に10リットル単位の第1指針メータ75m、円形の第2円形表示枠76に1リットル単位の第2指針メータ76m、そして水漏れ検査として使用されているパイロット77が設けられている。パイロット77は傘状に設けられた8つの反射面77aを有し、流水によって反射面77aが回転する。図7に示すように、表示部71には文字が印刷された表示パネル78の前面に透明なガラスのカバー79が設けられ、カバー79を覆うように蓋80が上ケース72に開閉自在に軸支されている。上ケース72は底ケース81に螺着され、上ケース72と底ケース81の間に表示部71とカバー79が取付具82によって保持される。そして、カバー79の背面には水の浸入を防止するパッキン83が設けられている。
図5〜図7に示すように、第1実施形態の水量検知装置10はパネル14とFPC(フレキシブル基板)15と両面粘着テープ16からなる。パネル14は円形の透明アクリル板であり、水道メータ70の表示部71の第1角形表示枠73に対向した位置に第1角形表示枠73と同じ大きさの第1窓14aの領域を残し、また、水道メータ70の表示部71の第2角形表示枠74に対向した位置に第2角形表示枠74と同じ大きさの第2窓14bの領域を残して不透明な印刷が裏面に施される。これにより、パネル14には透明な第1窓14a(図5、図6の点線の斜線)と透明な第2窓14b(図5、図6の点線の斜線)が形成される。この不透明な印刷によって目視できなくなる水道メータ70の表示部71の第1文字メータ73mに関する表示「m3」がパネル14に印刷されている。
FPC15は、図5に示すように半円形の形状で下方に延在する延在する延在部15aを有した形状となっている。FPC15には図2に示される水量検知装置10の接続部13を除く全構成部品(読取部11と制御部12)が搭載される。特に、ここでは図5に示すようにFPC15に2つのガイド孔15bが設けられ、これをガイドに発光素子11aと受光素子11bが所定の位置に配設される。延在部15aの先端は複数の接続端子が整列した端子群の接続部13となっている。
FPC15のガイド孔14bの位置を基準としたパネル14の第1窓14aの位置が所定に座標となるような治具(図示せず)によって、パネル14にFPC15が両面粘着テープ16で動かないように定着される。図7に示すように、FPC15が定着されたパネル14が水道メータ70の表示部71に挿着される。水道メータ70の表示部71の外ケース72の側壁は凹凸がない円形であり、水量検知装置10のパネル14も円形であるので、パネル14を表示部71に挿着するときにパネル14の回転角度が定まらない。そこで、同じ位置で同じ寸法となっているパネル14の第1窓14aと表示部71の第1角形表示枠73の位置が一致するようにパネル14の回転角度を定めてパネル14が挿着される。これによって、水量検知装置10の発光素子11aと受光素子11bが水道メータ70のパイロット77の反射面77aに対して適した位置に配設される。
上述の構成における動作を説明する。発光素子11aは温度が低下すると輝度が低下するので、制御部12の制御回路12aは温度検出部12dの検出温度に基づいて読取部11の発光素子11aの輝度が適正な輝度になるように輝度調整部11cを制御する。なお、温度変化によって受光素子11bの感度が暗電流などによって変化したときはこれを含めた温度補正を発光素子11aの輝度調整で行うこともできる。発光素子11aがパイロット77の反射面77aに向けて光を照射し、その反射光を受光素子11bが検出する。パイロット77の傘状の8つの反射面77aは水流によって回転するので、受光素子11bの出力信号はパイロット77の回転によって変化する。
制御部12は受光素子11bの出力信号を受信し、受信した信号を増幅し、チャタリングを削除し、ノイズをキャンセルし、矩形のパルスに整える。そして、制御部12はそのパルスをカウントすることにより、パイロット77の回転数を演算し、そこから水量を演算する。上述のように、制御部12によって輝度の温度補正を行うので、パイロットの回転数の誤検知を防止することができる。
定期的に、例えば、水道局員による使用水量のチェックが行われたときや、毎月に目視で読み取られた水道メータ70の使用水量が入力部65によって手入力され、この使用水量のデータが制御部12の記憶部12bに記憶される。制御部12は手入力された使用水量に積算した流量を加算して新たな使用水量とする。制御部12はこれを定期的に、例えば1日の流量を積算して日々使用水量を更新し、1日の流量と更新した使用水量と更新日を記憶部12bに記憶させる。そして、使用水量を更新する度に制御部12は電話回路12cによりネットワークNを介して管理サーバ50に1日の流量と更新した使用水量と更新日を送信する。
図8は管理サーバ50の制御回路21の通報の動作を示すフローチャートである。管理サーバ50の制御回路51は端末である水量検知装置10から1日の流量と更新した使用水量と更新日を受信すると(ステップS1のYes)、受信した1日の流量と更新した使用水量と更新日を管理サーバ50の記憶部52に記憶させ(ステップS2)、1日の水量が正常であるかどうかを判断する(ステップS3)。この判断は予め管理サーバ20の記憶部52に正常は水量のパターンが記憶されており、これと比較することにより行われる。あるいは記憶部52に上限と下限の閾値が記憶されており、この範囲であるか否かを調べることによって行われる。たとえば、1日の水量がゼロであったり、水の出っ放しのように水量が多量であったりすれば正常ではないと判断される。ステップS3で制御回路51が1日の水量が正常ではないと判断すると(ステップS3のNo)、昨日は1日の水量が正常であったか否かを記憶部52により調べる(ステップS4)。昨日の1日の水量が正常であれば(ステップS4のYes)、ステップS1に戻る。そうでなければ(ステップS4のNo)、制御回路51は予め記憶部52に記憶された通報処理を行う。この通報処理は、例えば、記憶部52に記憶されたシルバー人材センターなどの通報先に異常事態を自動で電話したり、通報警報を鳴らして管理局員に知らせたりする。
水道メータ70の表示部71の外ケース72の側壁は凹凸がない円形であり、水量検知装置10のパネル13も円形であるので、パネル14を表示部71に挿着するときにパネル14の回転角度が定まらない。そこで、本発明は、パネル14の第1窓14aを水道メータ70の表示部71の第1角形表示枠73と同じ位置かつ同じ寸法とする。そして、読取部11の発光素子11aと受光素子11bが発光素子11aの射光がパイロット77の反射面77aで反射して受光素子11bに入光するような位置となるように配設され、FPC15のガイド孔15bの位置を基準としたパネル14の第1窓14aの位置が所定に座標となるようにパネル14にFPC15が定着される。パネル14の第1窓14aと表示部71の第1角形表示枠73の位置が一致するようにパネル14の回転角度を定めてパネル14が挿着される。このように、本発明は、パネル14の窓をメータに合わせて取り付けることで、容易に読取部11の位置をパイロット77の位置に合わせることができる。また、位置合わせのメータは四角い第1角形文字メータ73mであるので、円形パネルの回転角度ずれがわかり易い。なお、制御部12は電話回路12cを設け、使用水量を電話通信で管理センター20に報知するので、水量検知装置10は電話回線を電源として駆動することができる。
上述のように、第1実施形態の水量検知装置10は機械式の水道メータ70の
表示部71のパイロット77の回転を読み取る読取部11とその出力より水量を検知し通信する制御部12が一緒に水道メータ70の蓋と表示部71の間に収納されている。これにより、既設の水道メータ70に水量検知装置10を容易に取り付けることができる。また、水量検知装置10の要部(読取部11と制御部12)を分離させることなく一箇所に収納することができ、取り付け作業や配線の簡素化となる。また、これらの要部は水道メータボックス内の比較的高い位置に収納されるので、水道メータボックス内に浸水があったとき、水量検知装置の要部に水がかかりにくくなる。また、止水栓を操作する目的で雨天時に水道メータボックスの蓋が開けられた場合、水量検知装置10の要部は水道メータ70の蓋の中に収納されているので、濡れにくい。
[第2実施形態]
図9〜図11は第2実施形態の水量検知装置20を示す。第2実施形態の水量検知装置20は表示部71の読み取り方法と基板が第1実施形態の水量検知装置10と異なる。第2実施形態の水量検知装置20において、第1実施形態の水量検知装置10と構成が同様の部分については同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
表示部71のパイロット77の回転を読み取る読取部11とその出力より水量を検知し通信する制御部12が一緒に水道メータ70の蓋と表示部71の間に収納されている。これにより、既設の水道メータ70に水量検知装置10を容易に取り付けることができる。また、水量検知装置10の要部(読取部11と制御部12)を分離させることなく一箇所に収納することができ、取り付け作業や配線の簡素化となる。また、これらの要部は水道メータボックス内の比較的高い位置に収納されるので、水道メータボックス内に浸水があったとき、水量検知装置の要部に水がかかりにくくなる。また、止水栓を操作する目的で雨天時に水道メータボックスの蓋が開けられた場合、水量検知装置10の要部は水道メータ70の蓋の中に収納されているので、濡れにくい。
[第2実施形態]
図9〜図11は第2実施形態の水量検知装置20を示す。第2実施形態の水量検知装置20は表示部71の読み取り方法と基板が第1実施形態の水量検知装置10と異なる。第2実施形態の水量検知装置20において、第1実施形態の水量検知装置10と構成が同様の部分については同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図9を用いて第2実施形態の水量検知装置20のブロック図の構成を説明する。水量検知装置20は読取部21と制御部22と接続部23からなる。読取部21は発光素子21aとカメラ21bを有している。発光素子21aは水道メータ70の文字メータ53mに向けて光を照射する。カメラ21bはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなり、カメラ照射された文字メータ53mを撮像する。制御部22は制御回路21a、記憶部21bと電話回路12cからなる。制御回路21aは記憶部21bに記憶されているプログラムに基づいて演算や電話回路12cなどの制御やカメラ21bの撮像から文字を認識する。記憶部21bには制御回路21aが演算や制御を行うのに必要なデータが記憶されている。
接続部23は後述のFPC26に設けられた端子群であり、IP電話アダプタ51が接続部23に適合した専用の端子を有するモジュラーケーブルで接続される。
図10、図11を用いて第2実施形態の水量検知装置20の形状について説明する。第2実施形態の水量検知装置20は略円形の上下2枚のプリント基板24、25と1枚のFPC26からなる。水道メータ70の表示部71側となる下のプリント基板25には制御部22の制御機能と電話機能を備えたIC22dと制御部22のその他の部品が搭載されている。IC22dの端子22eを除く部分が下のプリント基板25に設けられた第1角孔25aに挿入された状態でIC22dが下のプリント基板25に半田付けされている。下のプリント基板25には水道メータ70の表示部71の第1文字メータ73mに対向した位置に撮像用の第2角孔25bが設けられている。
上のプリント基板24には読取部21の発光素子21aとカメラ21b、そして読取部21のその他の部品が搭載されている。FPC26は上下2枚のプリント基板24、25間を電気的、機械的に接続する。FPC26は延在部26aを有し、その先端は複数の接続端子が整列した端子群の接続部23となっている。水量検知装置20はFPC26を折り曲げて上下2枚のプリント基板24、25を重ねた状態で表示部71の上ケース72に嵌入される。このとき、上のプリント基板24の発光素子21aとカメラ21bが下のプリント基板25の第2角孔25bに挿入され、カメラ21bが第1文字メータ73mに対向した位置となる。また、延在部26aの接続部23が水道メータ70の蓋80から露出する。
このように、第2実施形態の水量検知装置20は上下2枚のプリント基板からなるので基板を広くすることができる。また、文字認識により文字メータから水量を検知するので、第1実施形態のように、初期のメータの値が入力されなくても、第1文字メータ73mの値を知ることができる。また、IC22dの端子22eを除く部分が下のプリント基板25の第1角孔25aに挿入された状態で半田付けされるので、水量検知装置20の厚みを薄くすることができる。また、カメラ21bが上のプリント基板24に配設されるので、カメラの高さ制限を高くすることができ、また撮像範囲を広げることができる。
[第3実施形態]
図12は第3実施形態の水量検知装置30を示す部分断面図である。第3実施形態の水量検知装置30は基板が水道メータ70の蓋80と表示部71の間に無い点が第2実施形態の水量検知装置20と異なる。第3実施形態の水量検知装置30において、第2実施形態の水量検知装置20と構成が同様の部分については同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
[第3実施形態]
図12は第3実施形態の水量検知装置30を示す部分断面図である。第3実施形態の水量検知装置30は基板が水道メータ70の蓋80と表示部71の間に無い点が第2実施形態の水量検知装置20と異なる。第3実施形態の水量検知装置30において、第2実施形態の水量検知装置20と構成が同様の部分については同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図12を用いて第3実施形態の水量検知装置30について説明する。第3実施形態の水道メータ70は水道メータボックス90に止水栓91と共に収納されている。水道メータボックス90の底の縁部が土92に敷設されたブロック93に載置されている。ブロック93の底部は水道メータボックス90への浸水が抜けるように土92のままとなっている。水道メータボックス90の上方の周縁はコンクリート94が敷設されている。水道メータボックス90には開閉可能な蓋90aが係着されている。
第3実施形態の水量検知装置30は第2実施形態と同様に略円形の上下2枚のプリント基板31、32と1枚のFPC26からなる。上のプリント基板31には制御部22の制御機能と電話機能を備えたIC22dと制御部22のその他の部品が搭載されている。下のプリント基板32には読取部21の発光素子21aとカメラ21b、そして読取部21のその他の部品が搭載されている。FPC26は上下2枚のプリント基板31、32間を電気的、機械的に接続する。FPC26は延在部26aを有し、その先端は複数の接続端子が整列した端子群の接続部23となっている。
水量検知装置30はFPC33を折り曲げて上下2枚のプリント基板31、32を重ねた状態で取付具34にリブ34aで位置決めされ、ボス34bにねじ35で螺着される。取付具34はABS樹脂で射出成型されたものである。そして、取付具34が水道メータ70の蓋80が開放された状態で表示部71の上ケース72に嵌入される。このとき、水量検知装置30は水道メータボックス90の閉じられた蓋90aと水道メータ70の表示部71の間に位置する。このとき、下のプリント基板32のカメラ21bが第1文字メータ73mに対向した位置となる。また、延在部26aの接続部23が水道メータ70の蓋80から露出する。
このように、第3実施形態の水量検知装置30は水道メータ70の蓋80の外となるので、第2実施形態の水量検知装置20よりもプリント基板31、32を表示部71から離間した位置に配設することができる。これにより、基板に搭載する部品の高さ制限を高くすることができ、また撮像範囲を広げることができる。非常に高い占有率である機械式水道メータにおいて、第3実施形態の水量検知装置30も表示部71の上方に配設されるので、水道メータボックス90内の高い位置となり、浸水があったときに水量検知装置30の要部である読取部21や制御部22が濡れにくい。また、水量検知装置30は水道メータボックス90の閉じられた蓋90aと水道メータ70の表示部71の間に位置するので、すなわち、水量検知装置30は水道メータボックス90内に収納されるので、降雨や降雪で濡れにくい。
上述の実施形態は、水量検知装置は有線のADSLによるインターネットを介して管理サーバにデータを送信したが、本発明はこの送信方法に限定するものではなく、他の方法、例えば、無線通信で送信する水量検知装置に本発明の構成を適用することができる。これらにより、本発明と同様な効果を得ることができる。また、上述の実施形態は機械式の水道メータであったが、電磁式や羽根車式の電子式水道メータには表示部に数値で使用水量を表示する文字メータを有し、使用水量を出力しない電子式水道メータがある。このような電子式水道メータに本発明を適用させ、文字メータを読み取って使用水量を出力することもできる。
10:第1実施形態の水量検知装置
11:読取部
11a:発光素子
11b:受光素子
11c:輝度調整部
12:制御部
12a:制御回路
12b:記憶部
12c:電話回路
12d:温度検出部
14:パネル
15:FPC
15a:延在部
15b:ガイド孔
16:両面粘着テープ
20:第2実施形態の水量検知装置
21:第2実施形態の読取部
21a:第2実施形態の発光素子
21b:カメラ
22d:IC
22e:ICの端子
24:第2実施形態の上のプリント基板
25:第2実施形態の下のプリント基板
26:第2実施形態のFPC
30:第3実施形態の水量検知装置
34:水量検知装置の取付具
50:管理サーバ
61:IP電話アダプタ
65:入力部
70:水道メータ
71:表示部
72:上ケース
73:第1角形表示枠
73m:第1文字メータ
77:パイロット
78:表示パネル
79:カバー
80:水道メータの蓋
81:底ケース
90:水道メータボックス
90a:水道メータボックの蓋
91:止水栓
92:土
93:ブロック
94:コンクリート
N:ネットワーク
S:水量監視システム
11:読取部
11a:発光素子
11b:受光素子
11c:輝度調整部
12:制御部
12a:制御回路
12b:記憶部
12c:電話回路
12d:温度検出部
14:パネル
15:FPC
15a:延在部
15b:ガイド孔
16:両面粘着テープ
20:第2実施形態の水量検知装置
21:第2実施形態の読取部
21a:第2実施形態の発光素子
21b:カメラ
22d:IC
22e:ICの端子
24:第2実施形態の上のプリント基板
25:第2実施形態の下のプリント基板
26:第2実施形態のFPC
30:第3実施形態の水量検知装置
34:水量検知装置の取付具
50:管理サーバ
61:IP電話アダプタ
65:入力部
70:水道メータ
71:表示部
72:上ケース
73:第1角形表示枠
73m:第1文字メータ
77:パイロット
78:表示パネル
79:カバー
80:水道メータの蓋
81:底ケース
90:水道メータボックス
90a:水道メータボックの蓋
91:止水栓
92:土
93:ブロック
94:コンクリート
N:ネットワーク
S:水量監視システム
Claims (7)
- 水道メータボックスに収納され表示部にパイロットあるいは文字メータの少なくとも一方を有する水道メータに追加して取り付けられる水量検知装置であって、
前記水道メータの前記表示部を読み取る読取部と、該読取部の出力より水量を検知する制御部を有し、前記制御部は水量を送信し、前記読取部と前記制御部は前記水道メータボックスの蓋と前記表示部の間に収納されることを特徴とする水量検知装置。 - 前記水道メータは前記表示部を覆う開閉可能な蓋を有し、前記読取部と前記制御部は前記表示部の蓋と前記表示部の間に収納されることを特徴とする請求項1に記載の水量検知装置。
- 前記読取部は前記文字メータを照射する発光素子と、照射された前記文字メータを撮像するカメラからなり、前記制御部は前記カメラの撮像から文字認識することにより水量を検知することを特徴とする請求項1および請求項2に記載の水量検知装置。
- 前記水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して装置に電力が供給されることを特徴とする請求項2に記載の水量検知装置。
- 前記水道メータの外部に延在したFPCの配線を介して前記データが送信されることを特徴とする請求項2に記載の水量検知装置。
- 前記制御部はMPUのICを有し、該ICは基板に設けられた孔に挿嵌されて該基板に半田付けされることを特徴とする請求項2に記載の水量検知装置。
- 前記読取部は前記パイロットに光を照射する発光素子とその反射光を受光する受光素子と前記発光素子の輝度を変化させる輝度調整部を備え、前記制御部は温度を検出する温度検出部を備え、前記制御部は前記温度検出部の検出温度により前記発光素子の輝度を制御して前記受光素子の出力により前記パイロットの回転数を検知することを特徴とする請求項1に記載の水量検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012100672A JP2013228286A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 水量検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012100672A JP2013228286A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 水量検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013228286A true JP2013228286A (ja) | 2013-11-07 |
Family
ID=49676051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012100672A Pending JP2013228286A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 水量検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013228286A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019208066A1 (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 株式会社リンクジャパン | 撮像装置及びシステム |
JP2020106346A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社フジキン | ガス処理装置 |
-
2012
- 2012-04-26 JP JP2012100672A patent/JP2013228286A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019208066A1 (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 株式会社リンクジャパン | 撮像装置及びシステム |
JPWO2019208066A1 (ja) * | 2018-04-25 | 2021-05-13 | 株式会社リンクジャパン | 撮像装置及びシステム |
JP7334980B2 (ja) | 2018-04-25 | 2023-08-29 | 株式会社リンクジャパン | 撮像装置及びシステム |
JP2020106346A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社フジキン | ガス処理装置 |
JP7100894B2 (ja) | 2018-12-27 | 2022-07-14 | 株式会社フジキン | ガス処理装置 |
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