JP2013227783A - 循環式の簡易水洗トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】該好気性発酵分解菌の活動を促進させること。
【解決手段】水洗便器からの汚水を受け入れかつ汚水中の有機物を曝気手段による曝気と共に媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する生物処理槽と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽と、該ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色する脱色槽と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として水洗便器に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレにおいて、生物処理槽は、上流側から下流側に仕切りされた複数の曝気処理槽を有し、それらの一つの曝気処理槽には、媒体物としての回転接触担体が単数又は複数配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出していることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
【選択図】図11
【解決手段】水洗便器からの汚水を受け入れかつ汚水中の有機物を曝気手段による曝気と共に媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する生物処理槽と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽と、該ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色する脱色槽と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として水洗便器に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレにおいて、生物処理槽は、上流側から下流側に仕切りされた複数の曝気処理槽を有し、それらの一つの曝気処理槽には、媒体物としての回転接触担体が単数又は複数配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出していることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
【選択図】図11
Description
本発明は循環式の簡易水洗トイレに関し、特に、複数の爆気処理槽を有する循環式の簡易水洗トイレに関する。
特許文献1には、「水洗便器5と、該水洗便器5からの汚水を受け入れ、汚水中の有機物を爆気手段6a、6bによる爆気と共に発酵分解する生物処理槽6と、該生物処理槽6で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽7と、該ろ過槽7で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽8と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器5に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレ」が開示されている。この特許文献1の微生物は、易分解性有機タンク13に収納され、ポンプ手段12を介して前記生物処理槽6に間欠的に注入されるものである(符号は特許文献1のもの)。
また、特許文献2には、発酵分解する微生物の種類が段落0028に記述され、該微生物(分解菌)は、活性炭等の多孔質材に定植することができ、汚水中の汚物やトイレットペーパーなどの有機物を水、炭酸ガス、窒素化合物に分解する好気性発酵分解菌を主とする集合体であることが記載されている。すなわち、特許文献2には、分解菌の働きにより、生物処理槽に受け入れた汚水(汚物も含む)を生物処理することができるように分解菌を定植した多孔質材を、籠体の内部に配設する事項(特許文献2の図1)が記載され、前記分解菌は、耐熱放線菌、リグニン分解菌、セルロース分解菌、繊維素分解菌、脂肪分解菌、枯草菌および乳酸菌を含む集合体の菌類であることが開示されている(段落0028)。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2には、前記分解菌を定植した多孔質材の具体的構成、接触担体を含む生物処理槽6の具体的構成等が全く記載されていない。少なくとも、生物処理槽6の上流側から下流側へ、生物処理する段階に対応して、好気性発酵分解菌を定着した多孔質材や接触担体を、どのような形態に形成し、またとのように配設し、さらにどのように可動させるかが具体的に開示されていない。
なお、特許文献3には、循環式の水洗トイレに於いて、そのライン上に複数の生物処理槽を設ける事項が開示されているが、分解菌を定植した部材は、例えば微生物が住み着き易くなるように表面に凹凸にした汚水内の「ろ材8」であることが記載されている(段落0016、図1)。しかしながら、この特許文献3にも、「生物処理槽の上流側から下流側へ、生物処理する段階に対応して、好気性発酵分解菌を定着した接触担体を、どのような形態に形成し、とのように配設し、どのように可動させるか等の事項」が全く開示されていない。
そこで、現在、好気性発酵分解菌が定着した接触担体の可動性に工夫を凝らし、該好気性発酵分解菌の活動を促進させることが期待されている。また、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増やすことによって効率的に汚水を処理することも望まれている。さらに、一連の循環ライン上に於いて、有機物を徐々に分解させること、十分に脱色させること等が期待されている
本願発明の所期の目的は、特許文献1乃至特許文献3の利点を生かしつつ、さらに、背景技術で期待されている各事項を満足させることができる循環式の簡易水洗トイレを提案することである。
本願発明の循環式の簡易水洗トイレは、水洗便器からの汚水を受け入れかつ汚水中の有機物を爆気手段による爆気と共に媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する生物処理槽と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽と、該ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレにおいて、前記生物処理槽は、上流側から下流側に仕切りされた複数の爆気処理槽を有し、それらの一つの爆気処理槽には、前記媒体物としての回転接触担体が単数又は複数配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出していることを特徴とする。
(a)請求項1に記載の発明は、この種の循環式の簡易水洗トイレの利点を生かしつつ、好気性発酵分解菌が定着した、或いは付着する接触担体の可動性に工夫を凝らしたので、該好気性発酵分解菌の活動を促進させることができる。付言すると、接触担体を回転接触担体方式にしたので、より効率良く有機物を回転接触担体に取り入れることができると共に、その一部が常に空気中に露出しているので、好気性バクテリアの活動を活発化させることができる(水中での活動に比して活発化)。特に、回転接触担体が合成樹脂材で出来ており、しかもその繊維を固めて「束子のように」或いは「ギザギザ固定体」状態に形成されたものは、有機物が絡むので、好気性バクテリアの活動を促進させることができる。また、回転接触担体を用いたので、その後の爆気処理槽の負担の軽減化を図ることができる。
(b)請求項2に記載の発明は、方向性のある噴射式の爆気手段、或いは散気方式の爆気手段による爆気を兼ねて回転接触担体を回転させるので、電源を消費しない。また駆動モータを利用しないので、コストを抑えることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、有機物をより効率良く分解することができる。特に、第1爆気処理槽には、方向性のある噴射式の爆気手段(実施形態では、吐出口が水平方向に指向)を、単数又は複数個配設して、該第1爆気処理槽内の汚水(汚物も含む)をミキシングさせながら、吊り下げ手段を介して該第1爆気処理槽内に吊り下げられた複数個の活性炭に前記汚水を通過させるようにしたので、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増え、その結果、効率的に汚水を処理することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、少なくとも第1乃至3の爆気処理槽を利用することにより、有機物を徐々に分解させることができる。また、下流側の爆気処理槽、ろ過槽等に負荷が掛からない。
(e)請求項5に記載の発明は、第1爆気処理槽で汚水を爆気しかつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2爆気処理槽に注入するので、第2爆気処理槽への負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できる。
(f)その他、ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色することができる。
(b)請求項2に記載の発明は、方向性のある噴射式の爆気手段、或いは散気方式の爆気手段による爆気を兼ねて回転接触担体を回転させるので、電源を消費しない。また駆動モータを利用しないので、コストを抑えることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、有機物をより効率良く分解することができる。特に、第1爆気処理槽には、方向性のある噴射式の爆気手段(実施形態では、吐出口が水平方向に指向)を、単数又は複数個配設して、該第1爆気処理槽内の汚水(汚物も含む)をミキシングさせながら、吊り下げ手段を介して該第1爆気処理槽内に吊り下げられた複数個の活性炭に前記汚水を通過させるようにしたので、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増え、その結果、効率的に汚水を処理することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、少なくとも第1乃至3の爆気処理槽を利用することにより、有機物を徐々に分解させることができる。また、下流側の爆気処理槽、ろ過槽等に負荷が掛からない。
(e)請求項5に記載の発明は、第1爆気処理槽で汚水を爆気しかつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2爆気処理槽に注入するので、第2爆気処理槽への負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できる。
(f)その他、ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色することができる。
図1乃至図16は本発明の一実施形態を示す各説明図である。
実施形態における循環式トイレXの全体構成図。
平面視矩形枠体の汚水処理槽の説明図。
第1爆気処理槽2Aの平面視からの説明図。
第1爆気処理槽2Aの斜視からの説明図。
第1爆気処理槽2Aを縦断面した正面視からの説明図(汚水と媒体物の位置関係を示す)。
活性炭部材15の説明図。
制御部の説明図。
第2爆気処理槽2Bの平面視からの説明図。説明図。
第2爆気処理槽2Bの斜視からの説明図。
第2爆気処理槽2Bの斜視からの説明図。
第2爆気処理槽2Bを縦断面した正面視からの説明図(汚水と媒体物の位置関係を示す)。
回転接触担体の説明図。
第3爆気処理槽2Cの平面視からの説明図。
第3爆気処理槽2C の斜視からの説明図。
第3爆気処理槽2Cを縦断面した正面視からの説明図。
紐状接触担体の斜視からの説明図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は、実施形態における循環式トイレXの全体構成を示している。また図2は、平面視矩形枠体の汚水処理槽内に配設された各槽と、該汚水処理槽の一側壁の外壁面の直近に配設された処理水タンク(貯水槽)を概略的に示している。これらの図において、循環式トイレXは、水洗便器1の下方に少なくとも生物処理槽2が設けられている。また図2で示すように、平面視矩形枠体の汚水処理槽内に、少なくとも「ろ過槽3」と、オゾンによる脱色槽4と、塩素による殺菌槽5とが配設されている。そして、脱色槽4又は殺菌槽5の下流側の循環ライン上に、不番の返送ポンプ、処理水タンク6等が適宜に配設されている。脱色・殺菌された処理水タンク6内の処理水は、洗浄水として水洗便器1に送水される。
実施形態では、生物処理槽2は、複数の爆気処理槽(例えば2A〜2D)を有していて、これら複数の爆気処理槽(2A〜2D)に順に汚水DWが下流側に送られて浄化される。
本発明は、背景技術の欄で説明した特許文献1乃至3の利点を生かすために、水洗便器1と、該水洗便器1からの汚水DWを受け入れ、汚水中の有機物を爆気手段による爆気と共に発酵分解する生物処理槽2と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離する「ろ過槽」3と、該ろ過槽3で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽4と、該脱色槽4で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器1に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレを前提とし、望ましくは、該循環ライン上に、殺菌槽5、処理水タンク6等が適宜に配設されている。
生物処理槽2は、水洗便器1からの汚水DWを受け入れ、かつ汚水中の有機物を単数又は複数の爆気手段による爆気と共に、媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する。つまり、この生物処理槽2では単数又は複数の媒体物に既に定着した、或いは付着する発酵分解菌の働きを利用して汚水中の有機物を分解処理する。
また「ろ過槽」3は、生物処理槽2で生物処理された生物処理水を固液分離する。また脱色槽4は、ろ過槽で固液分離された「ろ過水」中にオゾンガスを吹き込むことにより該ろ過水を脱色する。さらに、殺菌槽5は脱色槽4の前後に配設され、脱色前又は脱色後の処理水を清浄化するために塩素を用いて減菌する。前記ろ過槽3、脱色槽4、殺菌槽5の処理方向や具体的構成は公知乃至周知事項であると共に、本発明の特定要件ではないので、詳細な説明を割愛する。ここでは、本発明の特徴事項である「生物処理槽2」に絞って以下説明する。
さて、生物処理槽2は、図1及び図2で示すように上流側から下流側に仕切りされた複数の爆気処理槽(例えば2A〜2C)を有し、それらの一つの爆気処理槽2Bには、有機物が付着すると共に、発酵分解菌17が付着ある或いは定着した回転接触担体が配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出している。実施形態では、回転接触担体の回転力は、単数又は複数の爆気手段が発生する空気に起因するものである。この第1の特徴事項については、図8乃至図12を参照にして説明する。
次に、複数の爆気処理槽は、少なくとも第1爆気処理槽2Aと、第2爆気処理槽2Bとを有し、前記第1爆気処理槽に2Aは、吊り下げ手段を介して複数個の網状或いは板状活性炭部材がそれぞれ間隙を有した状態で配設され、一方、前記第2爆気処理槽2Bに回転接触担体が配設されている。この第2の特徴事項については、図3乃至図6を参照にして説明する。
次に、複数の爆気処理槽は、さらに、第3爆気処理槽2Cを有し、該第3爆気処理槽2C内には、発酵分解菌が付着する、或いは定着した紐状接触担体が配設されている。この第3の特徴事項については、図13乃至図16を参照にして説明する。
さらに、浮遊物の沈殿機能を有する第4爆気処理槽2Dを直接又は間接的に有しているが、該第4爆気処理槽2D については、本発明の特定事項ではない。
そして、最後に図7は第4の特徴事項である。第4の特徴事項は、第1爆気処理槽2Aと第2爆気処理槽2Bは互いに仕切られ、該第1爆気処理槽2Aの第1次処理水は、制御部に制御されるポンプ手段を介して間欠的に第2爆気処理槽2Bに注入されることである。
まず、図3乃至図6を参照にして、上流側の第1爆気処理槽2Aの構成を説明する。図3は第1爆気処理槽2Aの平面視からの説明図、図4は第1爆気処理槽2Aの斜視からの説明図、図5は第1爆気処理槽2Aを縦断面した正面視からの説明図、図6は活性炭部材の斜視からの説明図である。これらの図に於いて、11は第1槽本体で、該第1槽本体11は、図3で示すように平面視長箱状に形成されている。仮想線で示す○印は、第1槽本体11の図示しない上壁に形成された汚物やトイレットペーハーも含む汚水DWの落下口12である。
13は第1槽本体11の底壁11aの内壁面に左右の側壁11bに沿って対称的に固定配設された一対のパイプ状の第1爆気手段で、一般にファインバルブエアレーション(散気管)と称されているものである。パイプ状の第1爆気手段13は、公知のように、図示しないブロアから爆気手段13に空気が送り込まれ、この空気がパイプ状爆気手段13に形成された多数の穴(図示せず)から細かい気泡となって上昇し、好気性発酵分解菌の働き(好気性処理)が進み易くなる。またこの第1槽本体11には、前記第1爆気手段13以外に、前記汚水をミキシング状態で矢印の如く還流させるための第2爆気手段14が複数個配設されている。これらの爆気手段14の吐出口は水平方向或いは傾斜方向に向いている。
発酵分解菌17は循環式の簡易水洗トイレのフロセスに於いて、「製造物(浄水)」を製造する役割を担っているので、活性炭部材15に予め発酵分解菌を定着させるのが望ましい。発酵分解菌17は、例えば耐熱放線菌、リグニン分解菌、セルロース分解菌、繊維素分解菌、脂肪分解菌、枯草菌および乳酸菌を含む集合体の菌類である。
14は第1槽本体11の底壁11aの内壁面の前壁側と後壁側に対称的に配設された一対のエアレーター(噴射式の第2爆気手段)で、これらのエアレーター14は、汚水を矢印方向へと移動させ、好気性処理の促進を図る。
16は、第1槽本体11の前後の側壁11cの上端部に所定間隔を有して平行に架設された左右一対の支持棒である。左右の支持棒16は、前記活性炭部材15を吊り下げる吊り下げ手段なので、左右の間隔は活性炭部材15の左右の幅、活性炭部材15の吊り下げ態様等を考慮して適宜に設定される。活性炭部材15は、第1槽本体11の大きさ、好気性処理の効率性等を考慮して、図3及び図4で示すように前後方向に互いに所要間隔を有して前記吊り下げ手段16に吊り下げる。
しかして、実施形態の活性炭部材15は、図6で示すように、網状の袋本体15aと、該袋本体の収納された活性炭15bと、前記網状の袋本体の上端部の左右部位に設けた連結具(例えば連結紐)15cとから構成され、前記活性炭15bには前述した発酵分解菌17を定着させてある。活性炭部材15は多孔質の部材なので、爆気状態の汚水との接触面積を増やすために、実施形態では、全体として「板状」の形態に形成している。
したがって、爆気状態の汚水が前述したエアレーター14等の機能によって第1槽本体11内を移動すると、爆気状態の汚水は、複数個(例えば10個)の活性炭部材15をそれぞれ突き抜けるように当たることから、発酵分解菌17の働きが進み易くなる。なお、実施形態の活性炭部材15は板状体であるが、垂直棒状体、籠体等であっても良い。
次に、図8乃至図12を参照にして第1爆気処理槽2Aに続く爆気処理槽2Bの構成を説明する。図8は第2爆気処理槽2Bの平面視からの説明図、図9は第2爆気処理槽2Bの斜視からの説明図、図10は第2爆気処理槽2Bの斜視からの説明図、図11は第2爆気処理槽2Bを縦断面した正面視からの説明図、図12は回転接触担体22の説明図である。これらの図に於いて、21は第2槽本体で、該第2槽本体21は、図3で示すように真四角に近い平面視矩形状に形成され、その大きさは第1槽本体11の略三分の1である。実施形態では、第1槽本体11で一定の好気性処理を図るために第1槽本体11と第2槽本体21は、仕切板に相当する第1槽本体11の後壁11c(第2槽本体21では前壁21cに相当する)で完全に仕切られている。「一定の好気性処理」については図7で説明する。
ここで、例えば図11を参照にすると、23は第2槽本体21の底壁21aの内壁面の左右部位の一方に、回転接触担体22の中心軸26より外れた状態で、かつ該回転接触担体22と直交した状態で固定的に配設された一つのパイプ状爆気手段(実施形態)或いは噴射式の爆気手段で、このパイプ状爆気手段23の構成も第1槽本体11に配設されたパイプ状爆気手段13と同様である。
したがって、この第2爆気処理槽2Bも第1爆気処理槽2Aと同様に好気性発酵分解菌の働き(好気性処理)が進み易くなる。21bは第1槽本体11の左右の側壁で、これらの一方(右側壁)には、処理水を下流側に導くための連通孔、連通管等の連通部24が設けられている。21cは後壁である。
そこで、回転接触担体22の構成を説明する。実施形態の回転接触担体22は、合成樹脂材で出来ており、しかもその繊維を固めて表面がやや「ギザギザ固定体」或いは「束子形態」に形成された円盤体である。この円盤状の回転接触担体22は中心孔22aと、該中心孔22aを基準として半径方向に放射状的に複数個(例えば6個)の連結孔22bを有し、第2槽本体21の前壁21c及び後壁21cの中央部或いは上端部寄りの部位に、前後の軸受25を介して横設軸架された中心軸26を介して回転可能に設けられている。実施形態では、複数個(例えば4個)を、所要間隔を有した状態で、かつ前記中心軸26、該中心軸の固定した円形の支持鍔27及び複数本の連結片28で一体的な構造体となっている。
しかして、回転接触担体22は、予め発酵分解菌17を有していても良いが、実施形態では、有機物が付着すると共に、発酵分解菌17が付着し、しかも、該回転接触担体の一部(上位)は常に空気中に露出している。そして、実施形態では、回転接触担体22の回転力は、単数又は複数の爆気手段23が発生する空気によって所定方向に回転する。
次に、図13乃至図16を参照にして第2爆気処理槽2Bに続く第3爆気処理槽2Cの構成を説明する。図13は第3爆気処理槽2Cの平面視からの説明図、図14は第3爆気処理槽2Cの斜視からの説明図、図15は第3爆気処理槽2Cを縦断面した正面視からの説明図、図16は紐状接触担体32の斜視からの説明図である。
前述したように、複数の爆気処理槽は、さらに、第3爆気処理槽2Cを有し、該第3爆気処理槽2C内には、発酵分解菌が付着或いは定着した紐状接触担体が配設されている。第3爆気処理槽2Cは、第1爆気処理槽2Aの右側壁11bを仕切りとして不番の汚水処理槽内に画定され、その上流側の廊下状の幅の狭い通路は前述した連通部24を介して第2爆気処理槽2Bに連通している。この第3爆気処理槽2Cも第1・第2爆気処理槽と同様に、第3槽本体31の底壁31aにパイプ状爆気手段33が複数本(例えば2個)底壁中央部に長手方向に固定されている。実施形態では、図15で示すように、前記底壁31aの内壁面上に適宜形態(例えば楕円、長板状、棒状等)の活性炭部材15Cが載置されている。
しかして、紐状接触担体32も回転接触担体22と同様に合成樹脂材で紐状に形成されているものの、回転接触担体22は全体として「円盤状」の形態であるのに対して、紐状接触担体32は透過性を良くするために複数本の紐を一体的に連結して「紐集合体」の形態となっている。もちろん、1本、1本の紐の結合態様は特に問わない。回転接触担体22は、浮遊物の付着性及び発酵分解菌17が付着或いは定着性を考慮して、例えば網状に形成することもできる。なお、紐状接触担体32も活性炭部材15と同様に左右の上端部が連結紐32cを介して左右一対の棒状の吊り下げ手段16Cに連結され、第3爆気処理槽2C内に吊り下げられている。
最後に、図7を参照にして、「一定の好気性処理」について説明する。前述したように、第1爆気処理槽2Aと第2爆気処理槽2Bは、互いに壁(11c、21c)を介して仕切られている。これは、第1爆気処理槽2Aで汚水を爆気し、かつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2爆気処理槽2Bに注入するので、第2爆気処理槽2Bへの負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できるからである。
しかして、41は時計機能、記憶機能等を有する制御部(IC)、42は該制御部によって駆動が制御されるポンプ手段で、第1爆気処理槽2Aの第1次処理水は、前記制御部41に制御されるポンプ手段42を介して間欠的に第2爆気処理槽2Bに注入される。望ましくは、「1日に付、1回10リットル、或いは20リットルを、10回乃至15回」程度を目安として移送する。
各爆気処理槽2A乃至2Eには、望ましくは、色々な形態や態様で、活性炭部材を配設するのが望ましい。本発明の限定要件ではないが、その余の構成について簡単に説明する。
図2で示すように、第3爆気処理槽2Cの下流側には第4爆気処理槽2Dが設けられている。この第4爆気処理槽2Dも前記第3爆気処理槽2Cと同様に構成することもできるし、又は実施形態の如く、パイプ状爆気手段43を配設することもできる。また、第4爆気処理槽2Dの下流側には沈殿槽50が設けられ、該沈殿槽50には網体にヤシガラ活性炭を充填した活性炭部材15Eが適宜に配設されている。この沈殿槽50の新規事項の説明については割愛するが、該沈殿槽50で処理された上澄み処理水は、さらに、第5爆気処理槽2Eへと導かれ、その後に脱色槽4、殺菌槽5に送られる。
本発明は、地震、津波、風水害等の被災地、又は国立公園、県立公園、高山等に「自己完結型」の循環式トイレとして設置される。
X…循環式トイレ、1…水洗便器、2…生物処理槽、2A〜2D…複数の爆気処理槽、2A…第1爆気処理槽、2B…第2爆気処理槽、2C…第3爆気処理槽、2D…第4爆気処理槽、3…ろ過槽、4…脱色槽、5…殺菌槽、6…処理水タンク、11…第1槽本体、13、23、33…パイプ状爆気手段、14…エアレーター、15…活性炭部材、15a…袋本体、15b…活性炭、16…吊り下げ手段、17…発酵分解菌、21…第2槽本体、22…回転接触担体、24…連通部、26…中心軸、27…支持鍔、28…連結片、32…紐状接触担体、41…制御部、42…ポンプ手段。
本発明は循環式の簡易水洗トイレに関し、特に、複数の曝気処理槽を有する循環式の簡易水洗トイレに関する。
特許文献1には、「水洗便器5と、該水洗便器5からの汚水を受け入れ、汚水中の有機物を曝気手段6a、6bによる曝気と共に発酵分解する生物処理槽6と、該生物処理槽6で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽7と、該ろ過槽7で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽8と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器5に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレ」が開示されている。この特許文献1の微生物は、易分解性有機タンク13に収納され、ポンプ手段12を介して前記生物処理槽6に間欠的に注入されるものである(符号は特許文献1のもの)。
また、特許文献2には、発酵分解する微生物の種類が段落0028に記述され、該微生物(分解菌)は、活性炭等の多孔質材に定植することができ、汚水中の汚物やトイレットペーパーなどの有機物を水、炭酸ガス、窒素化合物に分解する好気性発酵分解菌を主とする集合体であることが記載されている。すなわち、特許文献2には、分解菌の働きにより、生物処理槽に受け入れた汚水(汚物も含む)を生物処理することができるように分解菌を定植した多孔質材を、籠体の内部に配設する事項(特許文献2の図1)が記載され、前記分解菌は、耐熱放線菌、リグニン分解菌、セルロース分解菌、繊維素分解菌、脂肪分解菌、枯草菌および乳酸菌を含む集合体の菌類であることが開示されている(段落0028)。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2には、前記分解菌を定植した多孔質材の具体的構成、接触担体を含む生物処理槽6の具体的構成等が全く記載されていない。少なくとも、生物処理槽6の上流側から下流側へ、生物処理する段階に対応して、好気性発酵分解菌を定着した多孔質材や接触担体を、どのような形態に形成し、またとのように配設し、さらにどのように可動させるかが具体的に開示されていない。
なお、特許文献3には、循環式の水洗トイレに於いて、そのライン上に複数の生物処理槽を設ける事項が開示されているが、分解菌を定植した部材は、例えば微生物が住み着き易くなるように表面に凹凸にした汚水内の「ろ材8」であることが記載されている(段落0016、図1)。しかしながら、この特許文献3にも、「生物処理槽の上流側から下流側へ、生物処理する段階に対応して、好気性発酵分解菌を定着した接触担体を、どのような形態に形成し、とのように配設し、どのように可動させるか等の事項」が全く開示されていない。
そこで、現在、好気性発酵分解菌が定着した接触担体の可動性に工夫を凝らし、該好気性発酵分解菌の活動を促進させることが期待されている。また、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増やすことによって効率的に汚水を処理することも望まれている。さらに、一連の循環ライン上に於いて、有機物を徐々に分解させること、十分に脱色させること等が期待されている
本願発明の所期の目的は、特許文献1乃至特許文献3の利点を生かしつつ、さらに、背景技術で期待されている各事項を満足させることができる循環式の簡易水洗トイレを提案することである。
本願発明の循環式の簡易水洗トイレは、水洗便器からの汚水を受け入れかつ汚水中の有機物を曝気手段による曝気と共に媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する生物処理槽と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽と、該ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレにおいて、前記生物処理槽は、上流側から下流側に仕切りされた複数の曝気処理槽を有し、それらの一つの曝気処理槽には、前記媒体物としての回転接触担体が単数又は複数配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出していることを特徴とする。
(a)請求項1に記載の発明は、この種の循環式の簡易水洗トイレの利点を生かしつつ、好気性発酵分解菌が定着した、或いは付着する接触担体の可動性に工夫を凝らしたので、該好気性発酵分解菌の活動を促進させることができる。付言すると、接触担体を回転接触担体方式にしたので、より効率良く有機物を回転接触担体に取り入れることができると共に、その一部が常に空気中に露出しているので、好気性バクテリアの活動を活発化させることができる(水中での活動に比して活発化)。特に、回転接触担体が合成樹脂材で出来ており、しかもその繊維を固めて「束子のように」或いは「ギザギザ固定体」状態に形成されたものは、有機物が絡むので、好気性バクテリアの活動を促進させることができる。また、回転接触担体を用いたので、その後の曝気処理槽の負担の軽減化を図ることができる。
(b)請求項2に記載の発明は、方向性のある噴射式の曝気手段、或いは散気方式の曝気手段による曝気を兼ねて回転接触担体を回転させるので、電源を消費しない。また駆動モータを利用しないので、コストを抑えることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、有機物をより効率良く分解することができる。特に、第1曝気処理槽には、方向性のある噴射式の曝気手段(実施形態では、吐出口が水平方向に指向)を、単数又は複数個配設して、該第1曝気処理槽内の汚水(汚物も含む)をミキシングさせながら、吊り下げ手段を介して該第1曝気処理槽内に吊り下げられた複数個の活性炭に前記汚水を通過させるようにしたので、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増え、その結果、効率的に汚水を処理することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、少なくとも第1乃至3の曝気処理槽を利用することにより、有機物を徐々に分解させることができる。また、下流側の曝気処理槽、ろ過槽等に負荷が掛からない。
(e)請求項5に記載の発明は、第1曝気処理槽で汚水を曝気しかつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2曝気処理槽に注入するので、第2曝気処理槽への負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できる。
(f)その他、ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色することができる。
(b)請求項2に記載の発明は、方向性のある噴射式の曝気手段、或いは散気方式の曝気手段による曝気を兼ねて回転接触担体を回転させるので、電源を消費しない。また駆動モータを利用しないので、コストを抑えることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、有機物をより効率良く分解することができる。特に、第1曝気処理槽には、方向性のある噴射式の曝気手段(実施形態では、吐出口が水平方向に指向)を、単数又は複数個配設して、該第1曝気処理槽内の汚水(汚物も含む)をミキシングさせながら、吊り下げ手段を介して該第1曝気処理槽内に吊り下げられた複数個の活性炭に前記汚水を通過させるようにしたので、該活性炭と汚水中の有機物との接触面積を増え、その結果、効率的に汚水を処理することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、少なくとも第1乃至3の曝気処理槽を利用することにより、有機物を徐々に分解させることができる。また、下流側の曝気処理槽、ろ過槽等に負荷が掛からない。
(e)請求項5に記載の発明は、第1曝気処理槽で汚水を曝気しかつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2曝気処理槽に注入するので、第2曝気処理槽への負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できる。
(f)その他、ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことによりろ過水を脱色することができる。
図1乃至図16は本発明の一実施形態を示す各説明図である。
実施形態における循環式トイレXの全体構成図。
平面視矩形枠体の汚水処理槽の説明図。
第1曝気処理槽2Aの平面視からの説明図。
第1曝気処理槽2Aの斜視からの説明図。
第1曝気処理槽2Aを縦断面した正面視からの説明図(汚水と媒体物の位置関係を示す)。
活性炭部材15の説明図。
制御部の説明図。
第2曝気処理槽2Bの平面視からの説明図。説明図。
第2曝気処理槽2Bの斜視からの説明図。
第2曝気処理槽2Bの斜視からの説明図。
第2曝気処理槽2Bを縦断面した正面視からの説明図(汚水と媒体物の位置関係を示す)。
回転接触担体の説明図。
第3曝気処理槽2Cの平面視からの説明図。
第3曝気処理槽2C の斜視からの説明図。
第3曝気処理槽2Cを縦断面した正面視からの説明図。
紐状接触担体の斜視からの説明図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は、実施形態における循環式トイレXの全体構成を示している。また図2は、平面視矩形枠体の汚水処理槽内に配設された各槽と、該汚水処理槽の一側壁の外壁面の直近に配設された処理水タンク(貯水槽)を概略的に示している。これらの図において、循環式トイレXは、水洗便器1の下方に少なくとも生物処理槽2が設けられている。また図2で示すように、平面視矩形枠体の汚水処理槽内に、少なくとも「ろ過槽3」と、オゾンによる脱色槽4と、塩素による殺菌槽5とが配設されている。そして、脱色槽4又は殺菌槽5の下流側の循環ライン上に、不番の返送ポンプ、処理水タンク6等が適宜に配設されている。脱色・殺菌された処理水タンク6内の処理水は、洗浄水として水洗便器1に送水される。
実施形態では、生物処理槽2は、複数の曝気処理槽(例えば2A〜2D)を有していて、これら複数の曝気処理槽(2A〜2D)に順に汚水DWが下流側に送られて浄化される。
本発明は、背景技術の欄で説明した特許文献1乃至3の利点を生かすために、水洗便器1と、該水洗便器1からの汚水DWを受け入れ、汚水中の有機物を曝気手段による曝気と共に発酵分解する生物処理槽2と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離する「ろ過槽」3と、該ろ過槽3で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽4と、該脱色槽4で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器1に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレを前提とし、望ましくは、該循環ライン上に、殺菌槽5、処理水タンク6等が適宜に配設されている。
生物処理槽2は、水洗便器1からの汚水DWを受け入れ、かつ汚水中の有機物を単数又は複数の曝気手段による曝気と共に、媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する。つまり、この生物処理槽2では単数又は複数の媒体物に既に定着した、或いは付着する発酵分解菌の働きを利用して汚水中の有機物を分解処理する。
また「ろ過槽」3は、生物処理槽2で生物処理された生物処理水を固液分離する。また脱色槽4は、ろ過槽で固液分離された「ろ過水」中にオゾンガスを吹き込むことにより該ろ過水を脱色する。さらに、殺菌槽5は脱色槽4の前後に配設され、脱色前又は脱色後の処理水を清浄化するために塩素を用いて減菌する。前記ろ過槽3、脱色槽4、殺菌槽5の処理方向や具体的構成は公知乃至周知事項であると共に、本発明の特定要件ではないので、詳細な説明を割愛する。ここでは、本発明の特徴事項である「生物処理槽2」に絞って以下説明する。
さて、生物処理槽2は、図1及び図2で示すように上流側から下流側に仕切りされた複数の曝気処理槽(例えば2A〜2C)を有し、それらの一つの曝気処理槽2Bには、有機物が付着すると共に、発酵分解菌17が付着ある或いは定着した回転接触担体が配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出している。実施形態では、回転接触担体の回転力は、単数又は複数の曝気手段が発生する空気に起因するものである。この第1の特徴事項については、図8乃至図12を参照にして説明する。
次に、複数の曝気処理槽は、少なくとも第1曝気処理槽2Aと、第2曝気処理槽2Bとを有し、前記第1曝気処理槽に2Aは、吊り下げ手段を介して複数個の網状或いは板状活性炭部材がそれぞれ間隙を有した状態で配設され、一方、前記第2曝気処理槽2Bに回転接触担体が配設されている。この第2の特徴事項については、図3乃至図6を参照にして説明する。
次に、複数の曝気処理槽は、さらに、第3曝気処理槽2Cを有し、該第3曝気処理槽2C内には、発酵分解菌が付着する、或いは定着した紐状接触担体が配設されている。この第3の特徴事項については、図13乃至図16を参照にして説明する。
さらに、浮遊物の沈殿機能を有する第4曝気処理槽2Dを直接又は間接的に有しているが、該第4曝気処理槽2D については、本発明の特定事項ではない。
そして、最後に図7は第4の特徴事項である。第4の特徴事項は、第1曝気処理槽2Aと第2曝気処理槽2Bは互いに仕切られ、該第1曝気処理槽2Aの第1次処理水は、制御部に制御されるポンプ手段を介して間欠的に第2曝気処理槽2Bに注入されることである。
まず、図3乃至図6を参照にして、上流側の第1曝気処理槽2Aの構成を説明する。図3は第1曝気処理槽2Aの平面視からの説明図、図4は第1曝気処理槽2Aの斜視からの説明図、図5は第1曝気処理槽2Aを縦断面した正面視からの説明図、図6は活性炭部材の斜視からの説明図である。これらの図に於いて、11は第1槽本体で、該第1槽本体11は、図3で示すように平面視長箱状に形成されている。仮想線で示す○印は、第1槽本体11の図示しない上壁に形成された汚物やトイレットペーハーも含む汚水DWの落下口12である。
13は第1槽本体11の底壁11aの内壁面に左右の側壁11bに沿って対称的に固定配設された一対のパイプ状の第1曝気手段で、一般にファインバルブエアレーション(散気管)と称されているものである。パイプ状の第1曝気手段13は、公知のように、図示しないブロアから曝気手段13に空気が送り込まれ、この空気がパイプ状曝気手段13に形成された多数の穴(図示せず)から細かい気泡となって上昇し、好気性発酵分解菌の働き(好気性処理)が進み易くなる。またこの第1槽本体11には、前記第1曝気手段13以外に、前記汚水をミキシング状態で矢印の如く還流させるための第2曝気手段14が複数個配設されている。これらの曝気手段14の吐出口は水平方向或いは傾斜方向に向いている。
発酵分解菌17は循環式の簡易水洗トイレのフロセスに於いて、「製造物(浄水)」を製造する役割を担っているので、活性炭部材15に予め発酵分解菌を定着させるのが望ましい。発酵分解菌17は、例えば耐熱放線菌、リグニン分解菌、セルロース分解菌、繊維素分解菌、脂肪分解菌、枯草菌および乳酸菌を含む集合体の菌類である。
14は第1槽本体11の底壁11aの内壁面の前壁側と後壁側に対称的に配設された一対のエアレーター(噴射式の第2曝気手段)で、これらのエアレーター14は、汚水を矢印方向へと移動させ、好気性処理の促進を図る。
16は、第1槽本体11の前後の側壁11cの上端部に所定間隔を有して平行に架設された左右一対の支持棒である。左右の支持棒16は、前記活性炭部材15を吊り下げる吊り下げ手段なので、左右の間隔は活性炭部材15の左右の幅、活性炭部材15の吊り下げ態様等を考慮して適宜に設定される。活性炭部材15は、第1槽本体11の大きさ、好気性処理の効率性等を考慮して、図3及び図4で示すように前後方向に互いに所要間隔を有して前記吊り下げ手段16に吊り下げる。
しかして、実施形態の活性炭部材15は、図6で示すように、網状の袋本体15aと、該袋本体の収納された活性炭15bと、前記網状の袋本体の上端部の左右部位に設けた連結具(例えば連結紐)15cとから構成され、前記活性炭15bには前述した発酵分解菌17を定着させてある。活性炭部材15は多孔質の部材なので、曝気状態の汚水との接触面積を増やすために、実施形態では、全体として「板状」の形態に形成している。
したがって、曝気状態の汚水が前述したエアレーター14等の機能によって第1槽本体11内を移動すると、曝気状態の汚水は、複数個(例えば10個)の活性炭部材15をそれぞれ突き抜けるように当たることから、発酵分解菌17の働きが進み易くなる。なお、実施形態の活性炭部材15は板状体であるが、垂直棒状体、籠体等であっても良い。
次に、図8乃至図12を参照にして第1曝気処理槽2Aに続く曝気処理槽2Bの構成を説明する。図8は第2曝気処理槽2Bの平面視からの説明図、図9は第2曝気処理槽2Bの斜視からの説明図、図10は第2曝気処理槽2Bの斜視からの説明図、図11は第2曝気処理槽2Bを縦断面した正面視からの説明図、図12は回転接触担体22の説明図である。これらの図に於いて、21は第2槽本体で、該第2槽本体21は、図3で示すように真四角に近い平面視矩形状に形成され、その大きさは第1槽本体11の略三分の1である。実施形態では、第1槽本体11で一定の好気性処理を図るために第1槽本体11と第2槽本体21は、仕切板に相当する第1槽本体11の後壁11c(第2槽本体21では前壁21cに相当する)で完全に仕切られている。「一定の好気性処理」については図7で説明する。
ここで、例えば図11を参照にすると、23は第2槽本体21の底壁21aの内壁面の左右部位の一方に、回転接触担体22の中心軸26より外れた状態で、かつ該回転接触担体22と直交した状態で固定的に配設された一つのパイプ状曝気手段(実施形態)或いは噴射式の曝気手段で、このパイプ状曝気手段23の構成も第1槽本体11に配設されたパイプ状曝気手段13と同様である。
したがって、この第2曝気処理槽2Bも第1曝気処理槽2Aと同様に好気性発酵分解菌の働き(好気性処理)が進み易くなる。21bは第1槽本体11の左右の側壁で、これらの一方(右側壁)には、処理水を下流側に導くための連通孔、連通管等の連通部24が設けられている。21cは後壁である。
そこで、回転接触担体22の構成を説明する。実施形態の回転接触担体22は、合成樹脂材で出来ており、しかもその繊維を固めて表面がやや「ギザギザ固定体」或いは「束子形態」に形成された円盤体である。この円盤状の回転接触担体22は中心孔22aと、該中心孔22aを基準として半径方向に放射状的に複数個(例えば6個)の連結孔22bを有し、第2槽本体21の前壁21c及び後壁21cの中央部或いは上端部寄りの部位に、前後の軸受25を介して横設軸架された中心軸26を介して回転可能に設けられている。実施形態では、複数個(例えば4個)を、所要間隔を有した状態で、かつ前記中心軸26、該中心軸の固定した円形の支持鍔27及び複数本の連結片28で一体的な構造体となっている。
しかして、回転接触担体22は、予め発酵分解菌17を有していても良いが、実施形態では、有機物が付着すると共に、発酵分解菌17が付着し、しかも、該回転接触担体の一部(上位)は常に空気中に露出している。そして、実施形態では、回転接触担体22の回転力は、単数又は複数の曝気手段23が発生する空気によって所定方向に回転する。
次に、図13乃至図16を参照にして第2曝気処理槽2Bに続く第3曝気処理槽2Cの構成を説明する。図13は第3曝気処理槽2Cの平面視からの説明図、図14は第3曝気処理槽2Cの斜視からの説明図、図15は第3曝気処理槽2Cを縦断面した正面視からの説明図、図16は紐状接触担体32の斜視からの説明図である。
前述したように、複数の曝気処理槽は、さらに、第3曝気処理槽2Cを有し、該第3曝気処理槽2C内には、発酵分解菌が付着或いは定着した紐状接触担体が配設されている。第3曝気処理槽2Cは、第1曝気処理槽2Aの右側壁11bを仕切りとして不番の汚水処理槽内に画定され、その上流側の廊下状の幅の狭い通路は前述した連通部24を介して第2曝気処理槽2Bに連通している。この第3曝気処理槽2Cも第1・第2曝気処理槽と同様に、第3槽本体31の底壁31aにパイプ状曝気手段33が複数本(例えば2個)底壁中央部に長手方向に固定されている。実施形態では、図15で示すように、前記底壁31aの内壁面上に適宜形態(例えば楕円、長板状、棒状等)の活性炭部材15Cが載置されている。
しかして、紐状接触担体32も回転接触担体22と同様に合成樹脂材で紐状に形成されているものの、回転接触担体22は全体として「円盤状」の形態であるのに対して、紐状接触担体32は透過性を良くするために複数本の紐を一体的に連結して「紐集合体」の形態となっている。もちろん、1本、1本の紐の結合態様は特に問わない。回転接触担体22は、浮遊物の付着性及び発酵分解菌17が付着或いは定着性を考慮して、例えば網状に形成することもできる。なお、紐状接触担体32も活性炭部材15と同様に左右の上端部が連結紐32cを介して左右一対の棒状の吊り下げ手段16Cに連結され、第3曝気処理槽2C内に吊り下げられている。
最後に、図7を参照にして、「一定の好気性処理」について説明する。前述したように、第1曝気処理槽2Aと第2曝気処理槽2Bは、互いに壁(11c、21c)を介して仕切られている。これは、第1曝気処理槽2Aで汚水を曝気し、かつ好気性発酵分解菌で分解した生物処理水を間欠的に第2曝気処理槽2Bに注入するので、第2曝気処理槽2Bへの負荷が低減され、活性汚泥の量も減量できるからである。
しかして、41は時計機能、記憶機能等を有する制御部(IC)、42は該制御部によって駆動が制御されるポンプ手段で、第1曝気処理槽2Aの第1次処理水は、前記制御部41に制御されるポンプ手段42を介して間欠的に第2曝気処理槽2Bに注入される。望ましくは、「1日に付、1回10リットル、或いは20リットルを、10回乃至15回」程度を目安として移送する。
各曝気処理槽2A乃至2Eには、望ましくは、色々な形態や態様で、活性炭部材を配設するのが望ましい。本発明の限定要件ではないが、その余の構成について簡単に説明する。
図2で示すように、第3曝気処理槽2Cの下流側には第4曝気処理槽2Dが設けられている。この第4曝気処理槽2Dも前記第3曝気処理槽2Cと同様に構成することもできるし、又は実施形態の如く、パイプ状曝気手段43を配設することもできる。また、第4曝気処理槽2Dの下流側には沈殿槽50が設けられ、該沈殿槽50には網体にヤシガラ活性炭を充填した活性炭部材15Eが適宜に配設されている。この沈殿槽50の新規事項の説明については割愛するが、該沈殿槽50で処理された上澄み処理水は、さらに、第5曝気処理槽2Eへと導かれ、その後に脱色槽4、殺菌槽5に送られる。
本発明は、地震、津波、風水害等の被災地、又は国立公園、県立公園、高山等に「自己完結型」の循環式トイレとして設置される。
X…循環式トイレ、1…水洗便器、2…生物処理槽、2A〜2D…複数の曝気処理槽、2A…第1曝気処理槽、2B…第2曝気処理槽、2C…第3曝気処理槽、2D…第4曝気処理槽、3…ろ過槽、4…脱色槽、5…殺菌槽、6…処理水タンク、11…第1槽本体、13、23、33…パイプ状曝気手段、14…エアレーター、15…活性炭部材、15a…袋本体、15b…活性炭、16…吊り下げ手段、17…発酵分解菌、21…第2槽本体、22…回転接触担体、24…連通部、26…中心軸、27…支持鍔、28…連結片、32…紐状接触担体、41…制御部、42…ポンプ手段。
Claims (5)
- 水洗便器からの汚水を受け入れかつ汚水中の有機物を爆気手段による爆気と共に媒体物に付着する或いは定着している発酵分解菌でもって有機物を発酵分解する生物処理槽と、該生物処理槽で生物処理された生物処理水を固液分離するろ過槽と、該ろ過槽で固液分離されたろ過水中にオゾンガスを吹き込むことにより前記ろ過水を脱色する脱色槽と、該脱色槽で脱色処理された処理水を洗浄水として前記水洗便器に循環させるようにした循環式の簡易水洗トイレにおいて、
前記生物処理槽は、上流側から下流側に仕切りされた複数の爆気処理槽を有し、それらの一つの爆気処理槽には、前記媒体物としての回転接触担体が単数又は複数配設され、該回転接触担体の一部は空気中に露出していることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。 - 請求項1に於いて、回転接触担体の回転力は、噴射式の爆気手段が発生する空気に起因するものであることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
- 請求項1に於いて、複数の爆気処理槽は、少なくとも第1爆気処理槽と、第2爆気処理槽とを有し、前記第1爆気処理槽には、吊り下げ手段を介して媒体物としての複数個の活性炭部材がそれぞれ間隙を有した状態で配設され、一方、前記第2爆気処理槽に媒体物としての回転接触担体が配設されていることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
- 請求項1又は請求項3に於いて、 複数の爆気処理槽は、さらに、第3爆気処理槽を有し、該第3爆気処理槽内には、媒体物としての紐状接触担体が配設されていることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
- 請求項1に於いて、第1爆気処理槽と第2爆気処理槽は、互いに仕切られ、該第1爆気処理槽の第1次処理水は、制御部に制御されるポンプ手段を介して間欠的に第2爆気処理槽に注入されることを特徴とする循環式の簡易水洗トイレ。
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