JP2013223036A - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像の符号化・復号処理をブロック単位でパイプライン化する場合、前記ブロック内でロスレス符号化処理とロッシー符号化処理が混在しているとパイプライン実装が困難だった。
【解決手段】 ロスレス符号化モードを有する画像符号化装置において、同一ブロック内でロスレス符号化処理とロッシー符号化処理を混在させないよう制御する。これにより、ブロック単位での処理の独立性を高め、結果として実装をより容易にすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関し、特にロスレス符号化とロッシー符号化が混在した処理に関する。
動画像の圧縮記録の符号化方式として、H.264/MPEG−4 AVC(以下H.264と略す)が知られている。(非特許文献1)
H.264においては、直交変換および量子化処理をバイパスする変換バイパス処理を実行することでロスレス符号化を行うことができる。
近年、H.264の後継としてさらに高効率な符号化方式の国際標準化を行う活動が開始された。JCT−VC(Joint Collaborative Team on Video Coding)がISO/IECとITU−Tの間で設立された。そこではHEVC(High Efficiency Video Coding)符号化方式(以下、HEVC)として標準化が進められている。HEVCでは、対象となる画面サイズの増大に伴い、従来のマクロブロック(16×16画素)より大きなブロックサイズでの分割が検討されている。この大きなサイズの基本ブロックはLCU(Largest Coding Unit)と呼ばれ、そのサイズは最大64×64画素として検討が進められている。(非特許文献2)
LCUはさらに予測や変換を行う単位となるサブブロックに分割でき、LCUよりも小さい単位で量子化パラメータを制御できることもできる。また、H.264同様、直交変換および量子化処理をバイパスするロスレス符号化についても検討されており、1枚のピクチャ内でロスレス符号化と通常のロッシー符号化が混在できることが特徴となっている。
ITU−T H.264 (03/2010) Advancedvideo coding for generic audiovisual services JCT−VC 寄書 JCTVC−H1003 インターネット< http://phenix.int−evry.fr/jct/doc_end_user/documents/8_San%20Jose/wg11/ >
HEVCでは、H.264同様、シーケンスヘッダのフラグと量子化パラメータの組み合わせにより、ロスレス符号化ブロックのスイッチングを行っている。具体的には、H.264ではqpprime_y_zero_transform_bypass_flag符号が1であり、符号化対象ブロックの量子化パラメータが0相当であった場合、そのブロックはロスレス符号化される。一方、HEVCではqpprime_y_zero_transquant_bypass_flag符号が1であり、符号化対象ブロックの量子化パラメータが0相当であった場合、そのブロックはロスレス符号化される。
H.264においては、処理の単位となるマクロブロック単位でのみ量子化パラメータが制御可能であったため、同一マクロブロック内でロスレス符号化とロッシー符号化が混在することは無かった。しかしながら、HEVCではLCUよりも小さい単位で量子化パラメータが制御可能となっているため、同一LCU内でロスレス符号化とロッシー符号化が混在することが可能となっている。このことはHEVCを実装する上で、特にLCU単位で処理をパイプライン化する場合に、同一パイプラインに変換・量子化処理の有無が混在することになり、実装上の困難を引き起こしている。
したがって、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、同一LCU内でロスレス符号化とロッシー符号化を混在させないことにより、HEVCの実装の容易性を高めることを目的としている。
前述の問題点を解決するため、本発明の画像符号化方法は以下の構成を有する。すなわち、画像を符号化して画像ビットストリームを生成する画像符号化方法であって、量子化を行う第1の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第1の符号化工程と、量子化を行わない第2の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第2の符号化工程と、前記ブロック単位で前記第1の符号化モードあるいは前記第2の符号化モードのいずれを用いて符号化するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程において前記第2の符号化工程を用いて符号化を行うと判定された場合に、前記ブロック単位で第1の符号化工程と第2の符号化工程との切り替えを行い、前記ブロック単位で切り替えを行うことを示す情報をブロック単位モード切り替え情報として符号化する統合符号化工程とを有することを特徴とする。
本発明により、変換・量子化または逆量子化・変換の処理をブロック単位で切り離せるので、結果としてHEVCの処理のパイプライン化が容易になる。
実施形態1における画像符号化装置の構成を示すブロック図 実施形態2における画像符号化装置の構成を示すブロック図 実施形態3における画像符号化装置の構成を示すブロック図 実施形態4および実施形態5における画像復号装置の構成を示すブロック図 (a)〜(g) ブロックのサブブロック分割と量子化制御サイズとの組み合わせの一例を示す図 (a)〜(c) 実施形態1、実施形態2ないし実施形態3によって生成され、実施形態4ないし実施形態5によって復号されるビットストリーム構造の一例を示す図 実施形態1に係る画像符号化装置における画像符号化処理を示すフローチャート 実施形態2に係る画像符号化装置における画像符号化処理を示すフローチャート 実施形態3に係る画像符号化装置における画像符号化処理を示すフローチャート 実施形態4および実施形態5に係る画像復号装置における画像復号処理を示すフローチャート 本発明の画像符号化装置、復号装置に適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図
以下、添付の図面を参照して、本願発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は本実施形態の画像符号化装置を示すブロック図である。図1において、101は画像データを入力する端子である。102はロスレス符号化判定部であり、フレーム内にロスレス符号化を行うロスレス符号化ブロックを持つ可能性があるか否かを判定する。103は量子化制御サイズ決定部であり、量子化パラメータの制御を行う単位となるサイズを量子化制御サイズとして決定する。104は量子化制御部であり、フレーム内の量子化パラメータを前記量子化制御サイズ単位で決定する。
105はブロック分割部であり、入力された画像を正方形のブロック単位に分割する。106はロスレス符号化ブロック判定部であり、分割されたブロック単位で対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかを判定する。107は第1予測部であり、ロスレス符号化ブロック判定部106でロッシー符号化が選択された際に、各ブロックを必要に応じてブロックと同一もしくはブロックよりも小さいサイズのサブブロックに分割する。その後、サブブロック単位で、フレーム内予測であるイントラ予測やフレーム間予測であるインター予測などを行う。サブブロックサイズや予測の方向などを第1予測情報として出力し、予測画像と入力画像との誤差を第1予測誤差として出力する。
108は前記第1予測誤差をブロック単位で直交変換し、変換係数を得て、さらに量子化を行い、量子化係数を得る変換・量子化部である。109は前記量子化係数を逆量子化して変換係数を再生し、さらに逆直交変換して第1予測誤差を再生する逆量子化・逆変換部である。111は再生された画像データを格納しておくフレームメモリである。
110は第1画像再生部である。第1予測部107から出力された第1予測情報に基づいて、フレームメモリ111を適宜参照して予測画像データを生成し、これと入力された第1予測誤差から再生画像データを生成し、出力する。112は前記量子化係数や第1予測情報を符号化して、第1符号データを生成する第1符号化部である。113は第2予測部であり、ロスレス符号化が選択された際に、各ブロックを必要に応じてブロックと同一もしくはブロックよりも小さいサイズのサブブロックに分割し、フレーム内予測であるイントラ予測やフレーム間予測であるインター予測などを行う。サブブロックサイズや予測の方向などを第2予測情報として出力し、予測画像と入力画像との誤差を第2予測誤差として出力する。
114は第2画像再生部である。第2予測部113から出力された第2予測情報に基づいて、フレームメモリ111を適宜参照して予測画像データを生成し、これと入力された第2予測誤差から再生画像データを生成し、出力する。115は前記第2予測誤差や第2予測情報を符号化して、第2符号データを生成する第2符号化部である。116は前段で生成されたビットストリームの復号に必要な情報をヘッダ部分に符号化し、前記第1符号データや前記第2符号データからビットストリームを形成して出力する統合符号化部である。117は端子であり、統合符号化部116で生成されたビットストリームを外部に出力する端子である。
上記画像符号化装置における画像の符号化動作を以下に説明する。本実施形態では動画像データをフレーム単位に入力する構成となっているが、1フレーム分の静止画像データを入力する構成としても構わない。
端子101から入力された1フレーム分の画像データはブロック分割部105に入力される。本実施形態では、ロスレス符号化判定部102、量子化制御サイズ決定部103、量子化制御部104にも入力される構成となっているが、これらは必ずしも必須ではない。
ロスレス符号化判定部102では、入力されたフレーム内にロスレス符号化ブロックを含める可能性があるか否かの判定を行うが、判定方法は特に限定されない。入力された画像に応じて適応的に判定しても良いし、ユーザや外部からの入力によって判定しても良い。判定された情報はロスレス符号化情報として、量子化制御サイズ決定部103、量子化制御部104、ロスレス符号化ブロック判定部106および統合符号化部116に出力される。
量子化制御サイズ決定部103では、量子化の制御を行う最も小さい単位である量子化制御サイズを決定する。量子化制御サイズの決定方法は限定されず、入力された画像に応じて適応的に判定しても良いし、ユーザや外部からの入力によって判定しても良い。ただし、ロスレス符号化判定部102から入力されたロスレス符号化情報が、入力されたフレームにロスレス符号化ブロックを含める可能性があることを示している場合、量子化制御サイズ決定部103は量子化制御サイズをブロックサイズと同一にする。決定された量子化制御サイズは量子化制御部104および統合符号化部116に出力される。
図5を用いて、本実施形態における1つのブロックをブロックと同一かそれよりも小さいサイズのサブブロックに分割する例とサブブロックと量子化制御サイズの組み合わせに関する例を説明する。まず、本実施形態において、ブロックの大きさは64×64画素であり、ブロックは領域四分木構造で小さい単位に再帰的に分割され、分割されたサブブロックは最小で8×8画素、最大で64×64画素であるものとする。図5の(a)〜(g)の太枠の正方形は64×64画素のブロックを表しており、太枠の内部の細枠の正方形は8×8〜32×32画素のサブブロックを表しているものとする。図5(a)は64×64画素のブロックを分割せずにそのまま64×64画素のサブブロックを有している例である。図5(b)は、ブロックを領域四分木構造で小さい単位に分割し、ブロック内に複数のサイズのサブブロックが混在している場合の例である。左上にはブロックを1回分割して生成された32×32画素のサブブロックが存在する。右上にはブロックを1回分割して生成された32×32画素のサブブロックをさらに分割し、16×16画素となった4つのサブブロックをさらに分割して合計16個の8×8画素のサブブロックが存在する。左下にはブロックを1回分割して生成された32×32画素のサブブロックをさらに分割して生成された4つの16×16画素のサブブロックが存在する。右下にはブロックを1回分割して生成された32×32画素のサブブロックをさらに分割して生成された4つの16×16画素のサブブロックに対し、右上と左下のサブブロックのみをさらに分割し、16×16画素と8×8画素のサブブロックが混在している。図5(c)は、64×64画素のブロックを分割し、全てのサブブロックが8×8画素となった場合の例である。
一方、量子化の制御を行う最も小さい単位を表す量子化制御サイズは、本実施形態では前記サブブロックのサイズに対応しているものとする。具体的には、64×64画素単位、32×32画素単位、16×16画素単位、あるいは8×8画素単位で量子化パラメータの制御を行うことを示す。図5(d)は図5(b)に示されるように分割されたブロックに対し64×64画素単位で量子化制御を行う場合の例を示しており、塗りつぶされた左上の32×32画素のサブブロックでのみ量子化制御が可能となることを示している。それ以外のサブブロックは同じ量子化パラメータを使用する。図5(e)は図5(b)に示されるように分割されたブロックに対し32×32画素単位で量子化制御を行う場合の例を示しており、塗りつぶされたサブブロックでのみ量子化制御が可能となることを示している。図5(f)は図5(b)に示されるように分割されたブロックに対し16×16画素単位で量子化制御を行う場合の例を示しており、塗りつぶされたサブブロックでのみ量子化制御が可能となることを示している。図5(g)は図5(b)に示されるように分割されたブロックに対し8×8画素単位で量子化制御を行う場合の例を示しており、塗りつぶされた全てのサブブロックで量子化制御が可能となることを示している。
図1に戻り、ブロック分割部105では、端子101から入力された画像を正方形のブロック単位に分割し、分割されたブロック単位の入力画像を後段のロスレス符号化ブロック判定部106に出力する。
ロスレス符号化ブロック判定部106では、ブロック単位で対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかを判定し、その情報をロスレス符号化ブロック情報として、量子化制御部104に出力する。ロスレス符号化判定部102から入力されたロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含む可能性を示す場合、ロスレス符号化ブロック判定部106は符号化対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかを判定する。ただし、入力されたロスレス符号化情報が、ロスレス符号化ブロックが含まれる可能性を示さない場合、ロスレス符号化ブロック判定部106は一意に符号化対象ブロックをロッシー符号化すると判定する。さらに対象ブロックをロッシー符号化すると選択した場合、ブロック単位の入力画像を第1予測部107に出力する。一方、対象ブロックをロスレス符号化すると選択した場合、ブロック単位の入力画像を第2予測部113に出力する。なお、判定方法は特に限定されない。入力された画像に応じて適応的に判定しても良いし、ユーザや外部からの入力によって判定しても良い。
量子化制御部104は、量子化制御サイズ決定部103から量子化制御サイズを入力し、量子化制御サイズを単位として、フレーム内の各サブブロックの量子化パラメータを決定する。量子化パラメータの決定方法は限定されず、入力された画像に応じて適応的に判定しても良いし、ユーザや外部からの入力によって判定しても良い。ただし、対象のサブブロックが属しているブロックがロスレス符号化ブロックであった場合、すなわちロスレス符号化ブロック判定部106から入力されたロスレス符号化ブロック情報がロスレス符号化ブロックを示した場合、量子化パラメータを0に設定する。なお、設定される量子化パラメータはこれに限定されず、設定された特定の値の量子化パラメータとロスレス符号化情報との組み合わせによって、対象となるブロックがロスレス符号化ブロックであることが示されれば良い。また、ロッシー符号化ブロックではあるが、ロスレス符号化判定部102から入力されたロスレス符号化情報が、ロスレス符号化ブロックが含まれる可能性を示す場合、0または特定の値以外の値が設定される。設定された量子化パラメータは変換・量子化部108、逆量子化・逆変換部109および統合符号化部116に入力される。
まず、ロスレス符号化ブロック判定部106にて、ロッシー符号化が選択された場合のブロックの画像データの符号化動作について説明する。
第1予測部107では、ブロック単位の予測が行われ、第1予測情報を生成し、必要に応じて各ブロックをブロックと同一もしくは小さいサイズのサブブロックに分割する。ブロック単位の入力画像と予測画像の差分として、第1予測誤差が生成され、変換・量子化部108に入力される。また、第1予測情報は第1符号化部112および第1画像再生部110に入力される。
変換・量子化部108では、入力された第1予測誤差に直交変換を行って変換係数を生成し、量子化制御部104から入力された量子化パラメータに基づいて変換係数を量子化して量子化係数を生成する。生成された量子化係数は第1符号化部112および逆量子化・逆変換部109に入力される。
逆量子化・逆変換部109では、量子化制御部104から入力された量子化パラメータに基づいて入力された量子化係数を逆量子化して変換係数を再生し、さらに再生された変換係数を逆直交変換して第1予測誤差を再生し、第1画像再生部110に出力する。
第1画像再生部110では、第1予測部107から入力される第1予測情報に基づいて、フレームメモリ111を適宜参照し、予測画像を生成する。そして生成された予測画像と逆量子化・逆変換部109から入力された再生された第1予測誤差から画像データを再生し、フレームメモリ111に入力し、格納する。
第1符号化部112では、変換・量子化部108で生成された量子化係数、第1予測部107から入力された第1予測情報をエントロピー符号化し、第1符号データを生成する。エントロピー符号化の方法は特に指定しないが、ゴロム符号化、算術符号化、ハフマン符号化などを用いることができる。生成された第1符号データは統合符号化部116に入力される。
次に、ロスレス符号化ブロック判定部106にて、ロスレス符号化が選択された場合の画像データの符号化動作について説明する。
第2予測部113では、ブロック単位の予測が行われ、必要に応じて各ブロックをブロックと同一もしくは小さいサイズのサブブロックに分割する。ブロック単位の入力画像と予測画像の差分として、第2予測誤差が生成され、第2画像再生部114および第2符号化部115に入力される。
第2画像再生部114では、第2予測部113から入力される第2予測情報に基づいて、フレームメモリ111を適宜参照し、予測画像を生成する。そして生成された予測画像と第2予測部113から入力された第2予測誤差から画像データを再生し、フレームメモリ111に入力し、格納する。
第2符号化部115では、第2予測部113から入力された第2予測情報および第2予測誤差をエントロピー符号化し、第2符号データを生成する。エントロピー符号化の方法は特に指定しないが、ゴロム符号化、算術符号化、ハフマン符号化などを用いることができる。生成された第2符号データは統合符号化部116に入力される。
統合符号化部116では、符号化処理に先駆けて生成された情報を符号化して各種符号を生成し、これらの符号や第1符号化部112で生成された第1符号データや第2符号化部115で生成された第2符号データなどを多重化してビットストリームが形成される。具体的には、ロスレス符号化判定部102から出力されたロスレス符号化情報、量子化制御サイズ決定部103から出力された量子化制御サイズ、量子化制御部104から出力された量子化パラメータが符号化の対象となり、各種符号が生成される。最終的に生成されたビットストリームは端子117から外部に出力される。
図6(a)に符号化されたロスレス符号化情報、量子化制御サイズおよび量子化パラメータを含んだビットストリームの例を示す。ロスレス符号化情報はロスレス符号化情報符号として、量子化制御サイズは量子化制御サイズ情報符号として、シーケンス、ピクチャ等のヘッダのいずれかに含まれる。具体的には、ロスレス符号化情報符号は1ビットのフラグであり、ロスレス符号化情報符号が1の時はビットストリームにロスレス符号化ブロックが含まれる可能性がある。また、ロスレス符号化情報符号が0の時はビットストリームにロスレス符号化ブロックが含まれる可能性がないことを示すものとする。また、量子化制御サイズ情報符号は、ブロックサイズと量子化制御サイズとの差をインデックスで表すものを量子化制御サイズ情報として、前記量子化制御サイズ情報を符号化したものとする。例えば、ブロックサイズが64×64画素であり、量子化制御サイズも64×64画素であれば量子化制御サイズ情報を0とし、量子化制御サイズが32×32画素であれば1とする。同様に、ブロックサイズが32×32画素であり、量子化制御サイズも32×32画素であれば量子化制御サイズ情報を0とし、量子化制御サイズが8×8画素であれば2とする。もちろん、量子化制御サイズと量子化制御サイズ情報との関係はこれらに限定されず、量子化制御サイズを直接インデックス化しても良い。例えば、量子化制御サイズが32×32画素であればブロックサイズに関わらず量子化制御サイズ情報を1とすることもできる。また、量子化制御サイズ情報の符号化方法については特に指定しないが、ゴロム符号化、ハフマン符号化などを用いることができる。一方、量子化パラメータは、前記量子化制御サイズ単位で量子化パラメータ情報符号がビットストリームに含まれているものとする。本実施形態では、ロスレス符号化情報符号が1であり、量子化パラメータ情報符号により算出される量子化制御サイズ単位の量子化パラメータが特定の値を示す場合に当該量子化制御サイズ単位に含まれる全サブブロックはロスレス符号化されるものとする。またそれ以外の場合には、当該量子化制御サイズ単位に含まれる全サブブロックはロッシー符号化されるものとする。例えば、H.264を例に取れば、量子化制御サイズが常にブロックサイズと同一の16×16画素であるため、ロスレス符号化情報符号が1であり、量子化パラメータが0の場合は対象となるブロックはロスレス符号化されることを示している。
図7は、実施形態1に係る画像符号化装置における符号化処理を示すフローチャートである。まず、ステップS701にて、ロスレス符号化判定部102は入力されたフレーム内にロスレス符号化ブロックを含める可能性があるか否かを決定し、その情報をロスレス符号化情報とする。この情報は統合符号化部116によって符号化される。
ステップS702にて、画像符号化装置はステップS701で生成されたロスレス符号化情報に基づいた判定を行う。ロスレス符号化ブロックが存在する可能性がある場合はステップS703に進み、可能性が無い場合はステップS704に進む。
ステップS703にて、量子化制御サイズ決定部103は、量子化の制御を行う最も小さい単位である量子化制御サイズを決定する。本ステップでは量子化制御サイズをブロックサイズと同一にする。量子化制御サイズの情報も統合符号化部116によって符号化される。
ステップS704にて、量子化制御サイズ決定部103は量子化の制御を行う最も小さい単位である量子化制御サイズを決定する。本ステップでは、決定される量子化制御サイズには特に制限はなく、ブロックサイズと同一もしくはそれよりも小さいサイズに設定される。設定された量子化制御サイズの情報は統合符号化部116によって符号化される。
ステップS705にて、符号化装置はステップS701で生成されたロスレス符号化情報に基づいて、ロスレス符号化ブロックが存在する可能性があるか否かを判定する。可能性がある場合はステップS706に進み、可能性が無い場合はステップS708に進む。
ステップS706にて、ブロック分割部105は入力画像データを複数のブロックに切り出し、ロスレス符号化ブロック判定部106はブロック単位でロスレス符号化を行うかロッシー符号化を行うかを決定し、その情報をロスレス符号化ブロック情報とする。
ステップS707にて、画像符号化装置は符号化対象のブロックがロスレス符号化を行うか否かの判定を行う。ロスレス符号化を行う場合はステップS715に進み、ロッシー符号化を行う場合はステップS709に進む。
ステップS708にて、ブロック分割部105は入力画像データを複数のブロックに切り出し、量子化制御部104は符号化対象のブロック内の量子化パラメータを量子化制御サイズ単位で決定する。本ステップにおける量子化パラメータの制御には制限はない。統合符号化部116は決定した量子化パラメータを符号化する。
ステップS709にて、量子化制御部104は符号化対象のブロック内の量子化パラメータを量子化制御サイズ単位で決定する。本ステップでは、量子化制御部104は前述の特定の値以外に設定する。統合符号化部116は設定された量子化パラメータを符号化する。
ステップS710にて、第1予測部107はブロック単位の予測が行われ、必要に応じて各ブロックをブロックと同一もしくは小さいサイズのサブブロックに分割し、予測画像および第1予測情報を生成する。さらに入力された画像データ前記予測画像から第1予測誤差を算出する。
ステップS711にて、変換・量子化部108はステップS710で算出された第1予測誤差を直交変換して変換係数を生成し、さらにステップS708ないしS709で決定した量子化パラメータに基づいて量子化を行い、量子化係数を生成する。
ステップS712にて、逆量子化・逆変換部109はステップS711で生成された量子化係数をステップS708ないしS709で決定した量子化パラメータに基づいて逆量子化を行い、さらに逆直交変換し、第1予測誤差を再生する。
ステップS713にて、第1画像再生部110はステップS710で生成された第1予測情報に基づいて予測画像を生成する。さらに生成された予測画像とステップS712で再生された第1予測誤差から画像データを再生する。
ステップS714にて、第1符号化部112はステップS710で生成された第1予測情報およびステップS711で生成された量子化係数を符号化し、第1符号データを生成する。また、統合符号化部116は他の符号データも含め、ビットストリームを生成する。
一方、ステップS715にて、量子化制御部104は符号化対象のブロック内の量子化パラメータを前述の特定の値に設定する。統合符号化部116は設定された量子化パラメータを符号化する。
ステップS716にて、第2予測部113はブロック単位で予測を行い、必要に応じて各ブロックをブロックと同一もしくは小さいサイズのサブブロックに分割し、第2予測情報および予測画像を生成する。さらに入力された画像データと前記予測画像データから第2予測誤差を算出する。
ステップS717にて、第2画像再生部114はステップS716で生成された第2予測情報に基づいて予測画像を生成する。さらに生成された予測画像とステップS716で生成された第2予測誤差から画像データを再生する。
ステップS718にて、第2符号化部115はステップS716で生成された第2予測情報および第2予測誤差を符号化し、第2符号データを生成する。また、統合符号化部116は他の符号データも含め、ビットストリームを生成する。
ステップS719にて、画像符号化装置は全てのブロックの符号化が終了したか否かの判定を行い、終了していれば処理を終了し、そうでなければ次のブロックを対象として、ステップS705に戻る。
以上の構成と動作により、特にステップS703において、ロスレス符号化ブロックが含まれる可能性がある場合に、量子化制御サイズをブロックサイズに設定することで、ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することを防止できる。変換・量子化または逆量子化・変換の処理をブロック単位で切り離せるので、結果としてロスレス符号化が使用される際のパイプライン実装を容易にすることができる。また、本実施形態では、ロスレス符号化ブロックが含まれる可能性がある場合には量子化制御サイズがブロックサイズに固定化されるので、量子化制御サイズ決定部103の処理を軽減する効果もある。
なお、本実施形態ではロスレス符号化とロッシー符号化でそれぞれ独立した第1予測部・第1画像再生部および第2予測部・第2画像再生部を有したが、同一の予測部・画像再生部がロスレス・ロッシー符号化処理を行っても構わない。また、それぞれ独立した第1符号化部および第2符号化部を有したが同一の符号化部がロスレス・ロッシー符号化処理を行っても構わない。また、第2画像生成部114の出力である画像データは入力された画像データと同一であるため、第2画像生成部114を特に持たず、入力画像データをフレームメモリ111に入力する構成をとっても良い。同様にステップS717の動作を省略しても良い。
また、ロスレス符号化ブロックの識別方法について、本実施形態ではシーケンスヘッダのロスレス符号化情報のフラグとブロックレベルでの量子化パラメータの組み合わせとしたが、符号化方法についてはこれに限定されない。ブロックレベルでロスレス符号化を示すフラグを符号化しても良いし、シーケンスレベルまたはピクチャレベルでロスレス符号化を示すフラグをヘッダに含めても良い。
なお、ビットストリームの構成はこれに限定されない。例えば、図6(b)のように符号化しても良い。図6(b)はシーケンスヘッダにロスレス符号化情報符号が含まれ、ロスレス符号化情報符号が1の時にはブロック単位で量子化パラメータ情報符号とは別にロスレス符号化されているか否かを示すロスレス符号化ブロック情報符号が含まれている例を示している。このように構成することで、ロッシー符号化ブロックのみで構成されているビットストリームの符号量を抑える効果がある。また、ロスレス符号化ブロックに対しては、量子化パラメータの伝送が不要になる効果もある。
また、図6(c)のように符号化しても良い。図6(c)はシーケンス単位でのロスレス符号化情報符号は含まれない。全てのブロックにブロック単位でロスレス符号化されているか否かを示すロスレス符号化ブロック情報符号が全てのブロックに含まれている例を示している。このような構成により、ロスレス符号化ブロックとロッシー符号化ブロックの区別が量子化パラメータの復号を待たずに判定できる。ブロック単位での処理の分離が容易になる効果がある。さらにはロスレス符号化ブロックの場合、量子化パラメータの伝送が不要になる効果がある。また、この構成であれば、ロスレス符号化判定部102を省略することも可能である。
また、ロスレス符号化判定部102は、フレーム内にロスレス符号化ブロックを持つ可能性があるか否かを判定するとしたが、1枚以上のフレームからなるシーケンス内にロスレス符号化ブロックを持つ可能性があるか否かを判定する構成としても良い。同様にロスレス符号化情報はシーケンス内にロスレス符号化ブロックを持つ可能性があるか否かを示す情報としても良い。
また、本実施形態ではロスレス符号化判定をロスレス符号化ブロック判定とは別に行ったが、これに限定されない。一旦画像またはシーケンスのブロックの全体にロスレス符号化ブロック判定を行った後に、その結果を用いて画像またはシーケンスのロスレス符号化判定を行っても構わない。
<実施形態2>
図2は本実施形態の画像符号化装置を示すブロック図である。図2において、実施形態1の図1と同様の機能を果たす部分に関しては同じ番号を付与し、説明を省略する。
202はロスレス符号化判定部であり、実施形態1のロスレス符号化判定部102と同様に、フレーム内にロスレス符号化を行うロスレス符号化ブロックを持つ可能性があるか否かを判定する。
203は量子化制御サイズ決定部であり、実施形態1の量子化制御サイズ決定部103と同様に、量子化パラメータの制御を行う単位となるサブブロックのサイズを決定する。
206は、ロスレス符号化ブロック判定部であり、実施形態1のロスレス符号化ブロック判定部106と同様に、分割されたブロック単位で対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかを判定する。
上記画像符号化装置における画像の符号化動作を以下に説明する。
ロスレス符号化判定部202は、実施形態1のロスレス符号化判定部102と同様に、入力されたフレーム内にロスレス符号化ブロックを含める可能性があるか否かの判定を行うが、判定方法は特に限定されない。実施形態1のロスレス符号化判定部102とは、判定されたロスレス符号化情報を量子化制御サイズ決定部203に出力しないことが異なる。
量子化制御サイズ決定部203は、量子化の制御を行う最も小さい単位である量子化制御サイズを決定する。実施形態1の量子化制御サイズ決定部103と同様に、量子化制御サイズの決定方法は限定されない。実施形態1の量子化制御サイズ決定部103とは、ロスレス符号化判定部202からロスレス符号化情報を入力しないことが違いの一つである。また、決定した量子化制御サイズをロスレス符号化ブロック判定部206にも出力することがもう一つの違いである。
ロスレス符号化ブロック判定部206では、実施形態1のロスレス符号化ブロック判定部106と同様に、ブロック単位で対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかを判定する。ただし、量子化制御サイズ203から入力された量子化制御サイズによって、量子化制御サイズがブロックサイズよりも小さい場合には、ロスレス符号化を選択しないよう制御されているところが実施形態1のロスレス符号化ブロック判定部106とは異なる。対象ブロックがロスレス符号化されるかロッシー符号化されるかの情報はロスレス符号化ブロック情報として、量子化制御部104に出力する。
図8は実施形態2に係る画像符号化装置における画像符号化処理を示すフローチャートである。実施形態1の図7と同様の機能を果たす部分に関しては同じ番号を付与し、説明を省略する。
ステップS804にて、量子化制御サイズ決定部203は、ロスレス符号化情報とは関係なく量子化の制御を行う最も小さい単位である量子化制御サイズを決定する。実施形態1のステップS704同様、本ステップでは決定される量子化制御サイズには特に制限はない。量子化制御サイズの情報は統合符号化部116によって符号化される。
ステップS820にて、画像符号化装置はステップS802で決定した量子化制御サイズに基づいた判定を行う。量子化制御サイズがブロックサイズよりも小さい場合はステップS709に進み、そうでない場合はステップS706に進む。
以上の構成と動作により、特にステップS820において、量子化制御サイズがブロックサイズよりも小さい場合にロスレス符号化を選択しないことで、ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することを防止できる。結果としてロスレス符号化が使用される際のパイプライン実装を容易にすることができる。また、本実施形態では、ロスレス符号化の決定よりも量子化制御サイズの決定が優先されるため、量子化制御サイズの決定を先に行ってからロスレス符号化の決定をする実装も可能である。
また、ピクチャ単位で量子化ブロックサイズがブロックサイズ以下か否かを判定できるため、ロッシーでの特定の値での量子化を行うことができなくなるが、シーケンスヘッダでのロスレス符号化情報符号を不要とする形態をとることもできる。
<実施形態3>
図3は本実施形態の画像符号化装置を示すブロック図である。図3において、実施形態2の図2と同様の機能を果たす部分に関しては同じ番号を付与し、説明を省略する。
304は量子化制御部であり、実施形態1の量子化制御部104と同様に、フレーム内の量子化パラメータを前記量子化制御サイズ単位で決定する。ただし、ロスレス符号化ブロックの時の量子化パラメータの生成方法が実施形態1の量子化制御部104と異なる。
上記画像符号化装置における画像の符号化動作を以下に説明する。量子化制御部304は、量子化制御サイズ決定部203から量子化制御サイズを入力し、量子化制御サイズを単位として、ブロック内の各サブブロックの量子化パラメータを決定する。量子化パラメータの決定方法は特に限定されない。ただし、ロスレス符号化ブロック判定部106の判定結果が対象のサブブロックが属しているブロックがロスレス符号化ブロックであった場合、ブロック内の最初の量子化制御サイズの単位の量子化パラメータを0に設定する。それ以外の場合はロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックの可能性がある場合は0を除く値が設定される、可能性がない場合は特に値に関して制限されない。また、設定される量子化パラメータはこれに限定されず、設定された特定の値の量子化パラメータとロスレス符号化情報との組み合わせによって、対象となるブロックがロスレス符号化ブロックであることが示されれば良い。決定された量子化パラメータは変換・量子化部108、逆量子化・逆変換部109および統合符号化部116に入力される。
図9は実施形態3に係る画像符号化装置における画像符号化処理を示すフローチャートである。実施形態2の図8と同様の機能を果たす部分に関しては同じ番号を付与し、説明を省略する。
ステップS707にて、画像符号化装置は符号化対象のブロックがロスレス符号化を行うか否かの判定を行う。ロスレス符号化を行う場合はステップS915に進み、ロッシー符号化を行う場合はステップS909に進む。
ステップS909にて、量子化制御部304は符号化対象のブロック内の量子化パラメータを量子化制御サイズ単位で決定する。量子化制御部304は符号化対象ブロックの最初の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータを前述の特定の値以外に設定する。ブロック内の2つ目以降の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータの制御には制限は無い。
一方、ステップS915にて、量子化制御部104は符号化対象のブロックの最初の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータを前述の特定の値に設定する。
以上の構成と動作により、特にステップS909およびS915において、符号化対象ブロック内の最初の量子化パラメータを用いて判別していることにより、ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することを防止できる。結果としてロスレス符号化が使用される際のパイプライン実装を容易にすることができる。また、本実施形態では、量子化制御サイズやロスレス符号化ブロック情報を決定する過程において特別な制限を加える必要がないという利点もある。
なお、本実施形態ではブロックがロスレス符号化ブロックであった場合に最初の量子化パラメータに0を設定したが、この値に限定されず、特定の値を別途定義しても構わない。
<実施形態4>
図4は、本発明の実施形態4に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、実施形態1および実施形態2で生成された符号化データの復号を例にとって説明する。
401は符号化されたビットストリームを入力する端子である。402は分離復号部であり、ビットストリームから復号処理に関する情報や係数に関する符号データに分離し、またビットストリームのヘッダ部に存在する符号データを復号する。403はロスレス符号化ブロック判定部であり、ブロック単位で復号対象ブロックがロスレス符号化されているか否かの判定を行い、入力された符号データの出力先を選択する。404は第1復号部であり、ロスレス符号化ブロック判定部403から出力された第1符号データを復号し、量子化係数および第1予測情報を再生する。405は逆量子化・逆変換部であり、図1の逆量子化・逆変換部109と同様に、入力された量子化パラメータに基づいて、量子化係数を逆量子化して変換係数を得、さらに逆直交変換して第1予測誤差を再生する。407はフレームメモリである。再生されたピクチャの画像データを格納しておく。406は第1画像再生部である。図1の第1画像再生部110と同様に、入力された第1予測情報に基づいてフレームメモリ407を適宜参照して予測画像データを生成する。そして、この予測画像データと逆量子化・逆変換部405で再生された第1予測誤差から再生画像データを生成し、出力する。408は第2復号部であり、ロスレス符号化ブロック判定部403から出力された第2符号データを復号し、第2予測誤差および第2予測情報を再生する。409は第2画像再生部である。ロスレス符号化されたブロックに対し、図1の第2画像再生部115と同様に、入力された第2予測情報に基づいてフレームメモリ407を適宜参照して予測画像データを生成し、これと入力された第2予測誤差から再生画像データを再生し、出力する。410は端子であり、画像データを外部に出力する。
上記画像復号装置における画像の復号動作を以下に説明する。本実施形態では、実施形態1および実施形態2で生成されたビットストリームを復号する。
図4において、端子401から入力されたビットストリームは分離復号部402に入力される。
分離復号部402では、ビットストリームから復号処理に関する情報や係数に関する符号データに分離し、ビットストリームのヘッダ部に存在する符号データおよび量子化パラメータの復号に必要な符号データを復号する。具体的にはロスレス符号化情報、量子化制御サイズを再生する。本実施形態では、まず、図6(a)に示されるビットストリームのシーケンスヘッダからロスレス符号化情報符号を抽出して復号し、さらにピクチャヘッダから量子化制御サイズ情報符号を抽出して復号する。そして、ピクチャデータ内に含まれる量子化パラメータ情報符号を量子化制御サイズ情報符号に基づいてさらに復号し、量子化パラメータを再生する。前記ロスレス符号化情報および前記量子化パラメータは残りの復号されなかったピクチャデータとともにロスレス符号化ブロック判定部403に入力される。また、前記量子化パラメータは逆量子化・逆変換部405にも入力される。
ロスレス符号化ブロック判定部403では、前記ロスレス符号化情報および前記量子化パラメータの組み合わせによって、ブロック単位でのロスレス符号化されているかロッシー符号化されているかを判定する。具体的には、前記ロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含んでいる可能性を示し、前記量子化制御サイズがブロックサイズと同一であり、かつ量子化パラメータが特定の値を示している場合に復号対象ブロックはロスレス符号化されていると判定する。すなわち、本実施形態では、ロスレス符号化情報が1であり、量子化制御サイズ情報が0であり、量子化パラメータが特定の値を持っている場合、そのブロックはロスレス符号化ブロックとされる。そうでなければロッシー符号化ブロックとされる。
実施形態1で生成されたビットストリームは、ロスレス符号化情報が1の場合、量子化制御サイズ情報は必ず0となり、量子化パラメータの制御はブロック単位でのみ行われる。よって、ロスレス符号化とロッシー符号化の切り替えはブロック単位でのみ発生し、同一ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することはない。
一方、実施形態2で生成されたビットストリームは、ロスレス符号化情報が1であり量子化制御サイズ情報が0以外の場合、量子化パラメータがロスレス符号化を示す特定の値を持たない。よって、量子化制御サイズがブロックサイズよりも小さい場合では必ずロッシー符号化されているため、実施形態1で生成されたビットストリーム同様、同一ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することはない。
続いて、入力されたピクチャデータのブロック単位の符号データを後段に出力する。ロッシー符号化ブロックでは、ピクチャデータから第1符号データを分離し、第1復号部404に出力する。また、ロスレス符号化ブロックではピクチャデータから第2符号データを分離し、第2復号部408に出力する。
第1復号部404では、第1符号データを復号し、量子化係数および第1予測情報を再生する。再生された量子化係数は逆量子化・逆変換部405に出力され、再生された第1予測情報は第1画像再生部406に出力される。
逆量子化・逆変換部405では、分離復号部402から入力された量子化パラメータに基づいて第1復号部404から入力された量子化係数を逆量子化して直交変換係数を再生し、さらに逆直交変換を施して第1予測誤差を再生する。再生された予測誤差は第1画像再生部406に入力される。
第1画像再生部406では、第1復号部404から入力された第1予測情報に基づいてフレームメモリ407を適宜参照し、予測画像を生成する。この予測画像と逆量子化・逆変換部405から入力された第1予測誤差から画像データを再生し、フレームメモリ407に入力し、格納する。格納された画像データは予測の際の参照に用いられる。
一方、第2復号部408では、第2符号データを復号し、第2予測誤差および第2予測情報を再生する。再生された予測誤差および第2予測情報は第2画像再生部409に出力される。
第2画像再生部409では、第2復号部408から入力された第2予測情報に基づいて、フレームメモリ407を適宜参照し、予測画像を生成する。この予測画像と第2復号部408から入力された第2予測誤差から画像データを再生し、フレームメモリ407に入力し、格納する。
フレームメモリ407に格納された画像データは最終的に端子410から外部に出力される。
図10は、実施形態4に係る画像復号装置における画像の復号処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1001にて、分離復号部402はビットストリームから復号に関する情報や係数に関する符号データに分離し、ビットストリームのヘッダ部に存在する符号データを復号する。具体的には、ヘッダ部に符号が存在するロスレス符号化情報、量子化制御サイズを再生する。
ステップS1002にて、分離復号部402はピクチャデータから復号対象のブロックの量子化パラメータを量子化制御サイズ単位で再生する。
ステップS1003にて、ロスレス符号化ブロック判定部403はステップS1001で再生されたロスレス符号化情報、量子化制御サイズおよび量子化パラメータの組み合わせから復号対象のブロックがロスレス符号化されているか否かの判定を行う。具体的には、前記ロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含んでいる可能性を示し、前記量子化制御サイズがブロックサイズと同一であり、かつ量子化パラメータが特定の値を示している場合に復号対象ブロックはロスレス符号化されていると判定する。また、それ以外は復号対象ブロックはロッシー符号化されていると判定する。ロスレス符号化されている場合はS1007に進み、ロッシー符号化されている場合はS1004に進む。
ステップS1004にて、第1復号部404は分離復号部402で分離された第1符号データを復号し、量子化係数および第1予測情報を再生する。
ステップS1005にて、逆量子化・逆変換部405はブロック単位で量子化係数に対し逆量子化を行って変換係数を得、さらに逆直交変換を行い、第1予測誤差を再生する。
ステップS1006にて、第1画像再生部406はステップS1004で生成された第1予測情報に基づいて予測画像を生成する。さらに生成された予測画像とステップS1005で再生された第1予測誤差から画像データを再生する。
一方、ステップS1007にて、第2復号部408は分離復号部402で分離された第2符号データを復号し、第2予測誤差および第2予測情報を再生する。
ステップS1008にて、第2画像再生部409はステップS1007で再生された第2予測情報に基づいて予測画像を生成する。さらに生成された予測画像とステップS1007で再生された第2予測誤差から画像データを再生する。
ステップS1009にて、画像復号装置は全てのブロックの復号が終了したか否かの判定を行い、終了していれば復号処理を終了し、そうでなければ次のブロックを対象として、ステップS1002に戻る。
以上の構成と動作により、実施形態1および実施形態2で生成された、同一ブロック内にロッシー符号化処理とロスレス符号化処理が混在しないビットストリームを復号することができる。結果として処理の独立性を高め、復号装置のパイプライン実装の容易性を高めることができる。
なお、本実施形態ではロスレス符号化ブロックの復号とロッシー符号化ブロックの復号でそれぞれ独立した第1画像再生部、第2画像再生部を有したが、同一の画像再生部がロスレス・ロッシー符号化ブロックの復号処理を行っても構わない。また、同様に独立した第1復号部、第2復号部を有したが、同一の復号部がロスレス・ロッシー符号化ブロックの復号処理を行っても構わない。
本実施形態では、図6(a)に示されるビットストリームの復号について示したが、復号するビットストリームの構成はこれに限定されない。例えば、図6(b)のようなビットストリームを復号しても良い。図6(b)はシーケンスヘッダにロスレス符号化情報符号が含まれ、ロスレス符号化情報符号が1の時にはブロック単位で量子化パラメータ情報符号とは別にロスレス符号化されているか否かを示すロスレス符号化ブロック情報符号が含まれている例を示している。このような構成により、ロッシー符号化ブロックのみで構成されているビットストリームの符号量を抑えたビットストリームを復号することができる。
また、図6(c)のようなビットストリームを復号しても良い。図6(c)はシーケンス単位でのロスレス符号化情報符号は含まれない。全てのブロックにブロック単位でロスレス符号化されているか否かを示すロスレス符号化ブロック情報符号が含まれている例を示している。このような構成により、ロスレス符号化ブロックとロッシー符号化ブロックの区別が容易となる効果を持ったビットストリームを復号することができる。さらにはロスレス符号化ブロックの場合、量子化パラメータが不要になり、量子化パラメータの復号の手順を省略する効果がある。
また、本実施形態におけるロスレス符号化情報は1枚以上のフレームからなるシーケンス内にロスレス符号化ブロックが含まれる可能性があることを示す情報としたが、フレーム内にロスレス符号化ブロックが含まれる可能性があることを示す情報としてもよい。
<実施形態5>
本実施形態では、画像復号装置は実施形態4の図4と同じ構成をとる。ただし、ロスレス符号化ブロック判定部403の動作が異なる。従って、ロスレス符号化ブロック判定部403以外の復号に関しては実施形態4と同様であり、説明を省略する。また、本実施形態では実施形態3で生成されたビットストリームの復号について説明する。
ロスレス符号化ブロック判定部403では、入力されたロスレス符号化情報および量子化パラメータとの組み合わせによって、ブロック単位でのロスレス符号化されているかロッシー符号化されているかを判定する。具体的には、前記ロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含んでいる可能性を示し、かつブロック内の最初の量子化制御単位の量子化パラメータが特定の値を示している場合に復号対象ブロックはロスレス符号化されていると判定する。すなわち、本実施形態では、ロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含んでいる可能性を示し、ブロック内の最初の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータが特定の値を持っている場合、そのブロックはロスレス符号化ブロックとされる。そうでなければロッシー符号化ブロックとされる。
実施形態3で生成されたビットストリームは、ロスレス符号化情報符号が1の場合、量子化制御サイズに限定されず、ブロック単位のロスレス符号化/ロッシー符号化の判定はブロック内の最初の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータによって定まる。ロスレス符号化情報符号が1かつブロック内の最初の量子化制御サイズ単位の量子化パラメータが特定の値であれば、対象ブロック全体がロスレス符号化ブロックとみなされ、そうでなければ対象ブロック全体がロッシー符号化ブロックとみなされる。そのため、同一ブロック内にロスレス符号化とロッシー符号化が混在することはない。
続いて、ピクチャデータのブロック単位の符号データを後段に出力する。ロッシー符号化ブロックでは、第1符号データを分離し、第1復号部404に出力する。また、ロスレス符号化ブロックでは第2符号データを分離し、第2復号部408に出力する。
本実施形態における画像復号処理を示すフローチャートは実施形態4の図10と同様である。ただし、S1003の動作が異なる。従って、S1003以外の復号動作に関しては実施形態4と同様であり、説明を省略する。
ステップS1003にて、ロスレス符号化ブロック判定部403はステップS1001で再生されたロスレス符号化情報および量子化パラメータの組み合わせから復号対象のブロックがロスレス符号化されているか否かの判定を行う。具体的には、前記ロスレス符号化情報がロスレス符号化ブロックを含んでいる可能性を示し、かつ復号対象のブロックの最初の量子化制御単位の量子化パラメータが特定の値を示している場合に復号対象ブロックはロスレス符号化されていると判定する。ロスレス符号化されている場合はS1007に進み、ロッシー符号化されている場合はS1004に進む。
以上の構成と動作により、実施形態3で生成された、量子化制御サイズ対して特別な制限なしに生成された同一ブロック内にロッシー符号化処理とロスレス符号化処理が混在しないビットストリームを復号することができる。結果として復号装置のパイプライン実装を容易にすることができる。
<実施形態6>
図1、図2、図3、図4に示した各処理部はハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、これらの図に示した各処理部で行う処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。
図11は、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU1101は、RAM1102やROM1103に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像処理装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、CPU1101は、図1、図2、図3、図4に示した各処理部として機能することになる。
RAM1102は、外部記憶装置1106からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1107を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM1102は、CPU1101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM1102は、例えば、フレームメモリとして割り当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供したりすることができる。
ROM1103には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部1104は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU1101に対して入力することができる。表示部1105は、CPU1101による処理結果を表示する。また表示部1105は例えば液晶ディスプレイで構成される。
外部記憶装置1106は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1106には、OS(オペレーティングシステム)や、図1、図2、図3、図4に示した各部の機能をCPU1101に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置1106には、処理対象としての各画像データが保存されていても良い。
外部記憶装置1106に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1101による制御に従って適宜、RAM1102にロードされ、CPU1101による処理対象となる。I/F1107には、LANやインターネット等のネットワーク、投影装置や表示装置などの他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F1107を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。1108は上述の各部を繋ぐバスである。
上述の構成からなる作動は前述のフローチャートで説明した作動をCPU1101が中心となってその制御を行う。
<その他の実施形態>
本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。

Claims (15)

  1. 画像を符号化して画像ビットストリームを生成する画像符号化方法であって、
    量子化を行う第1の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第1の符号化工程と、
    量子化を行わない第2の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第2の符号化工程と、
    前記ブロック単位で前記第1の符号化モードあるいは前記第2の符号化モードのいずれを用いて符号化するか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記第2の符号化工程を用いて符号化を行うと判定された場合に、前記ブロック単位で第1の符号化工程と第2の符号化工程との切り替えを行い、前記ブロック単位で切り替えを行うことを示す情報をブロック単位モード切り替え情報として符号化する統合符号化工程と、
    を有することを特徴とする画像符号化方法。
  2. 前記第1の符号化工程は、
    ブロック単位に分割された画像に対し予測を行って第1の予測誤差を生成する第1予測工程と、
    前記第1の予測誤差を直交変換して変換係数を生成し、さらに前記変換係数を量子化して量子化係数を生成する変換・量子化工程と、
    前記量子化係数を符号化する量子化係数符号化工程を有し、
    前記第2の符号化工程は、
    ブロック単位に分割された画像に対し予測を行って第2の予測誤差を生成する第2予測工程と、
    前記第2の予測誤差を符号化する予測誤差符号化工程を有することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。
  3. 前記ブロックをブロックと同一もしくはそれよりも小さいサイズに分割された量子化サブブロック単位で量子化の程度を示す量子化パラメータを制御する量子化制御工程をさらに有し、
    前記統合符号化工程は前記画像ビットストリーム内に第2の符号化モードで符号化されているブロックが存在する可能性を示す第2符号化情報および前記量子化制御工程における前記量子化サブブロックの最小単位を示す最小量子化制御単位情報を前記ブロック単位モード切り替え情報として符号化することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。
  4. 前記第2符号化情報がビットストリーム内に第2の符号化モードで符号化されているブロックが存在する可能性を示している場合、前記量子化制御工程ではブロックよりも小さい単位では量子化制御を行わず、前記統合符号化工程では前記最小量子化制御単位情報は前記ブロックのサイズと同一であることを示す情報を前記ブロック単位モード切り替え情報として符号化することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化方法。
  5. 前記最小量子化制御単位情報が前記ブロックのサイズよりも小さい場合、前記判定工程は第1の符号化モードだけを用いるよう判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像符号化方法。
  6. 前記統合符号化工程は、符号化対象のブロックが第1の符号化モードで符号化されているか第2の符号化モードで符号化されているかを示すロスレス符号化ブロック情報を前記第2符号化情報および前記量子化パラメータの組み合わせとして符号化することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化方法。
  7. 前記第2符号化情報および前記ブロックの最初の前記量子化パラメータの組み合わせによって、符号化対象のブロックが第1の符号化モードで符号化されているか第2の符号化モードで符号化されているかを示すことを特徴とする請求項6に記載の画像符号化方法。
  8. 画像ビットストリームを復号して画像を再生する画像復号方法であって、
    逆量子化を行う第1の符号化モードで符号化されているブロックを復号する第1の復号工程と、
    逆量子化を行わない第2の符号化モードで符号化されているブロックを復号する第2の復号工程と、
    ビットストリームを復号して、前記ブロック単位で第1の符号化と第2の符号化との切り替えが発生することを示す情報をブロック単位モード切り替え情報として復号する分離復号工程と、
    ブロック単位で前記第1の復号工程および前記第2の復号工程の切り替えを行う判定工程を有することを特徴とする画像復号方法。
  9. 前記第1の復号工程は、
    前記第1の符号化モードで符号化されているブロックの符号データを復号して量子化係数を再生する量子化係数復号工程と、
    前記量子化係数を逆量子化して変換係数を再生し、さらに前記変換係数を逆直交変換して第1の予測誤差を再生する逆量子化・逆変換工程と、
    前記再生された第1の予測誤差と予測を行った結果から第1再生画像を生成する第1再構成工程を有し、
    前記第2の復号工程は、
    前記第2の符号化モードで符号化されているブロックの符号データを復号して第2の予測誤差を再生する予測誤差復号工程と、
    前記再生された第2の予測誤差と復号済みの画素からの予測から第2再生画像を生成する第2再構成工程を有することを特徴とする請求項8に記載の画像復号方法。
  10. 前記分離復号工程は前記画像ビットストリーム内に第2の符号化モードで符号化されているブロックが存在する可能性を示す第2符号化情報および量子化の程度を示す量子化パラメータが符号化されている単位である量子化サブブロックの最小単位を示す最小量子化制御単位情報を前記ブロック単位モード切り替え情報として復号することを特徴とする請求項8に記載の画像復号方法。
  11. 前記判定工程は前記第2符号化情報および前記ブロックの最初の前記量子化パラメータの組み合わせによって、復号対象のブロックが第1の符号化モードで符号化されているか第2の符号化モードで符号化されているかを判定し、復号処理の切り替えを行うことを特徴とする請求項10に記載の画像復号方法。
  12. 画像を符号化して画像ビットストリームを生成する画像符号化装置であって、
    量子化を行う第1の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第1の符号化手段と、
    量子化を行わない第2の符号化モードで画像をブロック単位で符号化する第2の符号化手段と、
    前記ブロック単位で前記第1の符号化モードあるいは前記第2の符号化モードのいずれを用いて符号化するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記第2の符号化手段を用いて符号化を行うと判定された場合に、前記ブロック単位で第1の符号化手段と第2の符号化手段との切り替えを行い、前記ブロック単位で切り替えを行うことを示す情報をブロック単位モード切り替え情報として符号化する統合符号化手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化装置。
  13. 画像ビットストリームを復号して画像を再生する画像復号装置であって、
    逆量子化を行う第1の符号化モードで符号化されているブロックを復号する第1の復号手段と、
    逆量子化を行わない第2の符号化モードで符号化されているブロックを復号する第2の復号手段と、
    ビットストリームを復号して、前記ブロック単位で第1の符号化と第2の符号化との切り替えが発生することを示す情報をブロック単位モード切り替え情報として復号する分離復号手段と、
    ブロック単位で前記第1の復号手段および前記第2の復号手段の切り替えを行う判定手段を有することを特徴とする画像復号装置。
  14. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項12に記載の画像符号化装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  15. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項13に記載の画像復号装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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