JP2013222156A - レンズ、鏡筒および光学機器 - Google Patents

レンズ、鏡筒および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に組立可能な光学機器を提供する。
【解決手段】本発明に係る光学機器10は、第1のレンズ1を含む1または複数のレンズと、鏡筒4とを備える。第1のレンズ1は、鏡筒4に嵌合されるテーパ内面4bが放物曲面に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鏡筒内に一つないし複数のレンズを収納した光学機器(レンズユニット)に関するものである。
図16は、特許文献1に記載の光学機器100の構成を示す断面図である。光学機器100は、鏡筒104、鏡筒104内に収納される第1のレンズ101および第2のレンズ102を備えている。第1のレンズ101は、コバ面101aの外周部に、光軸110を中心とした円錐状のテーパ面101bを有する。第2のレンズ102は、光軸110を中心とした円錐状のテーパ面102aを有する。
第1のレンズ101は、コバ面101aを鏡筒104内の受け面104aに当接させることにより、位置決めされる。第2のレンズ102は、テーパ面102aを第1のレンズ101のテーパ面101bに当接させることにより、位置決めされる。
このように、特許文献1では、互いに隣接するレンズに設けられたテーパ面を嵌め合わせることにより、複数のレンズを鏡筒内に固定する。特許文献2にも、同様の構成の光学機器が開示されている。
特開2002−286987号公報(2002年10月3日公開) 特開2009−139693号公報(2009年6月25日公開)
しかしながら、従来技術では、光学機器を組み立てるための装置に、高い嵌挿位置精度が求められるという問題がある。以下、図17および図18を参照して説明する。
図17は、図16に示す光学機器100の一部を示す拡大断面図である。図17に示すように、鏡筒104に第1のレンズ101を挿入したあと、第2のレンズ102を第1のレンズ101に対して嵌合させる。第1のレンズ101のテーパ面101bに囲まれる、光軸に垂直な面を当て面101cとすると、第2のレンズ102の第1のレンズ101に対する嵌挿位置の許容されるズレ量Lは、
L=h/tanθ
となる。ここで、θは、テーパ面101bのコバ面101aに対する角度であり、hは、テーパ面101bの外周端のコバ面101aに対する高さである。
そのため、図18に示すように、第2のレンズ102を第1のレンズ101に対して嵌合させる際に、第2のレンズ102の嵌挿位置に対するズレがL以上である場合、第2のレンズ102を第1のレンズ101に嵌合させることができない。
特に、第1のレンズ101がプラスチック製のレンズである場合、熱膨張による寸法変化を考慮して鏡筒104の内面104bと第1のレンズ101との間には一定のクリアランスを取る必要がある。そのため、内面104bによる嵌挿位置ズレの補正ができず、前記のズレ量Lが組立装置に求められる嵌挿位置ズレ量の最大値になる。
また、第1のレンズ101は径方向にクリアランスを持っていることから、鏡筒104に第1のレンズ101を挿入した際、鏡筒104と第1のレンズ101の位置決めができる構造になっておらず、第1のレンズ101は鏡筒104の内面104bに対して大きな位置ズレを起こしやすく、第2のレンズ102を嵌挿する位置が安定しない。そのような状態で第1のレンズ101と嵌合するように第2のレンズ102を嵌挿しようとしても、鏡筒104の内面104bと接触してしまうため、第1のレンズ101に第2のレンズ102を嵌合させることができないという問題がある。
以上のように、従来の構造の光学機器を組み立てるための装置には、高い嵌挿位置精度が求められる。
本発明は、上述のような実状を鑑みてなされたもので、鏡筒または他のレンズに容易に嵌挿可能なレンズ、他のレンズを容易に嵌挿可能なレンズ、レンズ容易に嵌挿可能な鏡筒、および、容易に組立可能な光学機器を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明に係るレンズは、光学面と、上記光学面を取り囲む平面状のコバ面と、上記コバ面を取り囲むテーパ状のテーパ外面とを有するレンズであって、上記テーパ外面の、上記レンズが嵌合される鏡筒または他のレンズの嵌合部と接触する部分と、上記コバ面との間の連続面の少なくとも一部は、上記光学面の光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、鏡筒または他のレンズの嵌合部にテーパ外面を嵌合することにより、上記レンズを鏡筒または他のレンズに嵌合させる。ここで、テーパ外面の少なくとも一部が、放物曲面に形成されているので、テーパ外面とコバ面との境界は、テーパ外面が円錐面である場合のテーパ外面とコバ面との境界(コーナー)に比べ、レンズの内側に位置する。よって、テーパ外面が円錐面である従来のレンズよりも、許容できる嵌挿位置の最大ズレ量を大きくすることができる。したがって、鏡筒または他のレンズに容易に嵌挿可能なレンズを提供することができる。
本発明に係るレンズでは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有し、上記テーパ内面の上記他のレンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることが好ましい。
本発明に係るレンズは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有するレンズであって、上記テーパ内面の上記他のレンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記他のレンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、テーパ内面の少なくとも一部が、放物曲面に形成されているので、テーパ内面と外周面との境界は、テーパ内面が円錐面である場合のテーパ内面と外周面との境界(コーナー)に比べ、レンズの外側に位置する。そのため、嵌合部に他のレンズを嵌合する場合に、当該他のレンズのレンズに対する嵌挿位置の最大ズレ量を大きくすることができる。したがって、他のレンズを容易に嵌挿可能なレンズを提供することができる。
本発明に係るレンズでは、上記コバ面の法線は、上記光学面の光軸に平行であってもよい。
本発明に係るレンズでは、上記外周面の法線は、上記他のレンズの光軸に平行であってもよい。
本発明に係る鏡筒は、レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有する鏡筒であって、上記テーパ内面の上記レンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記レンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、テーパ内面の少なくとも一部が、放物曲面に形成されているので、テーパ内面と外周面との境界は、テーパ内面が円錐面である場合のテーパ内面と外周面との境界(コーナー)に比べ、鏡筒の外側に位置する。そのため、嵌合部にレンズを嵌合する場合に、当該レンズの鏡筒に対する嵌挿位置の最大ズレ量を大きくすることができる。したがって、レンズを容易に嵌挿可能な鏡筒を提供することができる。
本発明に係る鏡筒では、上記外周面の法線は、上記レンズの光軸に平行であってもよい。
本発明に係る光学機器は、本発明に係る鏡筒と、上記鏡筒の上記嵌合部に嵌合される第1のレンズとを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る鏡筒は、レンズを容易に嵌挿することができる鏡筒であるので、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。したがって、容易に組立可能な光学機器を提供することができる。
本発明に係る光学機器では、第1のレンズは、本発明に係るレンズであることが好ましい。
上記の構成によれば、レンズの鏡筒に対する嵌挿位置の最大ズレ量をさらに大きくすることができるので、さらに容易に組立可能な光学機器を提供することができる。
本発明に係る光学機器は、レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部を有する鏡筒と、上記嵌合部に嵌合される第1のレンズとを備え、第1のレンズは、本発明に係るレンズであることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係るレンズは、鏡筒に容易に嵌挿可能なレンズであるので、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。したがって、容易に組立可能な光学機器を提供することができる。
本発明に係る光学機器では、本発明に係る鏡筒と、上記鏡筒の上記嵌合部に嵌合される第1のレンズを含む複数のレンズとを備え、上記複数のレンズは、第1のレンズの光軸に沿って上記鏡筒に収納されており、上記複数のレンズの少なくとも1つは、本発明に係るレンズであることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る鏡筒は、レンズを容易に嵌挿することができる鏡筒であり、本発明に係るレンズは、鏡筒または他のレンズに容易に嵌挿可能なレンズであるので、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。したがって、容易に組立可能な光学機器を提供することができる。
本発明に係る光学機器では、レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部を有する鏡筒と、上記嵌合部に嵌合される第1のレンズを含む複数のレンズとを備え、上記複数のレンズは、第1のレンズの光軸に沿って上記鏡筒に収納されており、上記複数のレンズの少なくとも1つは、本発明に係るレンズであることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係るレンズは、鏡筒または他のレンズに容易に嵌挿可能なレンズであるので、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。したがって、容易に組立可能な光学機器を提供することができる。
本発明に係る光学機器では、上記鏡筒の上記嵌合部は、当該嵌合部のテーパ内面に取り囲まれる平面状の当て面を有し、上記当て面の少なくとも一部は、第1のレンズと接合されていることが好ましい。
本発明に係る光学機器では、上記当て面の法線は、上記光軸に平行であることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のレンズを鏡筒に対して傾斜せずに収納できる。
本発明に係る光学機器では、上記複数のレンズの少なくとも1つは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面と、当該テーパ内面に取り囲まれる平面状の当て面とを有する嵌合部を備え、上記当て面の少なくとも一部は、上記他のレンズと接合されていることが好ましい。
本発明に係る光学機器では、上記当て面の法線は、上記光軸に平行であることが好ましい。
上記の構成によれば、他のレンズをレンズに対して傾斜せずに嵌合できる。
以上のように、本発明に係るレンズは、光学面と、上記光学面を取り囲む平面状のコバ面と、上記コバ面を取り囲むテーパ状のテーパ外面とを有するレンズであって、上記テーパ外面の、上記レンズが嵌合される鏡筒または他のレンズの嵌合部と接触する部分と、上記コバ面との間の連続面の少なくとも一部は、上記光学面の光軸を含む断面において、放物曲面に形成されている。
また、本発明に係るレンズは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有するレンズであって、上記テーパ内面の上記他のレンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記他のレンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されている。
また、本発明に係る鏡筒は、レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有する鏡筒であって、上記テーパ内面の上記レンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記レンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されている。
本発明に係る光学機器は、鏡筒と、上記鏡筒の上記嵌合部に嵌合される第1のレンズとを備え、上記鏡筒は本発明に係る鏡筒である、および/または、第1のレンズは本発明に係るレンズである。
したがって、鏡筒または他のレンズに容易に嵌挿可能なレンズ、他のレンズを容易に嵌挿可能なレンズ、レンズ容易に嵌挿可能な鏡筒、および、容易に組立可能な光学機器を提供できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る光学機器の構成を示す断面図である。 図1に示す光学機器が備える鏡筒の形状を示す断面図である。 図1に示す光学機器が備える第1のレンズの形状を示す断面図である。 図1に示す光学機器が備える第2のレンズの形状を示す断面図である。 図1に示す光学機器が備える第3のレンズの形状を示す断面図である。 図3に示す第1のレンズを図2に示す鏡筒に嵌挿する状態を示す要部断面図である。 図3に示す第1のレンズの変形例に係るレンズを図2に示す鏡筒に嵌挿する状態を示す要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係る光学機器の構成を示す断面図である。 図8に示す光学機器が備える鏡筒の形状を示す断面図である。 第1のレンズを図9に示す鏡筒に嵌挿する状態を示す要部断面図である。 図3に示す第1のレンズの変形例を示す断面図である。 図4に示す第2のレンズの変形例を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る光学機器の構成を示す断面図である。 図11に示す第1のレンズに第2のレンズを嵌合させる状態を示す断面図である。 図11に示す第1のレンズに第2のレンズを嵌合させる状態を示す断面図である。 従来の光学機器の構成を示す断面図である。 図16に示す光学機器の一部を示す拡大断面図である。 図16に示す光学機器の第2のレンズを第1のレンズに対して嵌挿する状態を示す断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(光学機器の構成)
図1は、本実施形態に係る光学機器10の構成を示す断面図である。光学機器10は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、第3のレンズ3および鏡筒4を備えている。第1のレンズ1、第2のレンズ2および第3のレンズ3は、光軸5を共通の光軸としている。第1のレンズ1、第2のレンズ2および第3のレンズ3は、光軸5に沿って鏡筒4に収納されている。なお、図1は、光軸5を含む平面で光学機器10を切った断面を示している。
図2は、鏡筒4の断面形状を示している。鏡筒4は、嵌合部4aを有している。嵌合部4aは、レンズを嵌合するための凹部であり、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面4bと、テーパ内面4bに囲まれる平面状の当て面4cとを有している。また、嵌合部4aは、平面状の外周面4dによって取り囲まれている。当て面4cおよび外周面4dは、その法線が嵌合部4aに嵌合されるレンズの光軸(図1に示す光軸5)に平行である。図1に示すように、嵌合部4aには第1のレンズ1が嵌合される。
(第1〜第3のレンズの形状)
図3、図4および図5は、それぞれ、第1のレンズ1、第2のレンズ2および第3のレンズ3の断面形状を示している。
図3に示すように、第1のレンズ1は、光学面1aと、コバ面1bと、テーパ外面1cと、嵌合部1dとを有している。
コバ面1bは、光学面1aを取り囲む環状の平面である。コバ面1bの法線は、光学面1aの光軸(図1に示す光軸5)に平行である。
テーパ外面1cは、コバ面1bを取り囲むテーパ状の面である。図1の破線枠に示すように、鏡筒4の嵌合部4aに第1のレンズ1が嵌合された状態において、第1のレンズ1のテーパ外面1cと鏡筒4のテーパ内面4bとが当接している。
嵌合部1dは、他のレンズを嵌合するための凹部であり、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面1eと、テーパ内面1eに取り囲まれる平面状の当て面1fとを有している。また、嵌合部1dの周囲は、平面状の外周面1gによって取り囲まれている。図1に示すように、嵌合部1dには、第2のレンズ2が嵌合される。
図4に示すように、第2のレンズ2は、光学面2aと、コバ面2bと、テーパ外面2cと、コバ面2dと、嵌合部2eとを有している。
コバ面2bは、光学面2aを取り囲む環状の平面である。コバ面2bの法線は、光学面2aの光軸(図1に示す光軸5)に平行である。
テーパ外面2cは、コバ面2bを取り囲むテーパ状の面である。図1の一点鎖線枠に示すように、第2のレンズ2のテーパ外面2cが第1のレンズ1の嵌合部1dに嵌合されることにより、第2のレンズが第1のレンズに組み合わされる。
コバ面2dは、テーパ外面2cを取り囲む環状の平面である。コバ面2dの法線は、光学面2aの光軸5に平行である。図1に示すように、第2のレンズ2が第1のレンズ1の嵌合部1dに嵌合された状態において、コバ面2dは、第1のレンズ1の外周面1gに当接している。
嵌合部2eは、他のレンズを嵌合するための凹部であり、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面2fと、テーパ内面2fに取り囲まれる平面状の当て面2gとを有している。また、嵌合部2eの周囲は、平面状の外周面2hによって取り囲まれている。図1に示すように、嵌合部2eには、第3のレンズ3が嵌合される。
図5に示すように、第3のレンズ3は、光学面3aと、コバ面3bと、テーパ外面3cと、コバ面3dとを有している。
コバ面3bは、光学面3aを取り囲む環状の平面である。コバ面3bの法線は、光学面3aの光軸(図1に示す光軸5)に平行である。
テーパ外面3cは、コバ面3bを取り囲むテーパ状の面である。図1の二点鎖線枠に示すように、第3のレンズ3のテーパ外面3cが第2のレンズ2の嵌合部2eに嵌合されることにより、第3のレンズが第2のレンズに組み合わされる。
コバ面3dは、テーパ外面3cを取り囲む環状の平面である。コバ面3dの法線は、光学面3aの光軸5に平行である。図1に示すように、第3のレンズ3が第2のレンズ2の嵌合部2eに嵌合された状態において、コバ面3dは、第2のレンズ2の外周面2hに当接している。
なお、第3のレンズには、他のレンズを嵌合するための嵌合部は形成されていない。
ここで、図3に示すように、第1のレンズ1のテーパ外面1cは、放物曲面に形成されている。同様に、図4および図5に示すように、第2のレンズ2のテーパ外面2cおよび第3のレンズ3のテーパ外面3cも、放物曲面に形成されている。このように、レンズのテーパ面を放物曲面に形成することで、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。以下、図6を参照して説明する。
(嵌挿位置の最大ズレ量の拡大)
図6は、第1のレンズ1を鏡筒4に嵌挿する状態を示す要部断面図である。破線は、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズの断面を示しており、テーパ外面1cとコバ面1bとの境界をコーナーC1とする。図6では、コーナーC1の位置と、鏡筒4のテーパ内面4bおよび外周面4dの境界となるコーナーC2の位置とが、嵌挿方向で一致している。そのため、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズは、図6に示す状態から少しでも鏡筒4の外側(右方向)にずれると、鏡筒4に嵌合することができない。
これに対し、第1のレンズ1のテーパ外面1cは、放物曲面に形成されている。そのため、テーパ外面1cとコバ面1bとの境界B1は、コーナーC1よりも距離L1だけ第1のレンズ1の内側に位置する。すなわち、従来のレンズよりも、許容できる嵌挿位置の最大ズレ量を距離L1だけ大きくすることができる。したがって、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。そのため、安価で性能の低い組立装置であっても、光学機器10の製造に用いることが可能となる。
また、図4に示すように、第2のレンズ2のテーパ外面2cも、放物曲面に形成されている。そのため、第2のレンズ2を第1のレンズ1の嵌合部1dに嵌挿する際に、第2のレンズ2の第1のレンズ1に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズの第1のレンズ1に対する嵌挿位置の最大ズレ量よりも大きくすることができる。
同様に、図5に示すように、第3のレンズ3のテーパ外面3cも、放物曲面に形成されている。そのため、第3のレンズ3を第2のレンズ2の嵌合部2eに嵌挿する際に、第3のレンズ3の第2のレンズ2に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズの第2のレンズ2に対する嵌挿位置の最大ズレ量よりも大きくすることができる。
(変形例)
図6では、第1のレンズ1のテーパ外面1c全体が放物曲面に形成されていたが、テーパ外面1cの一部を放物曲面に形成してもよい。
図7は、第1のレンズ1の変形例に係るレンズ1’を鏡筒4に嵌挿する状態を示す要部断面図である。レンズ1’では、テーパ外面1cの一部が放物曲面に形成されている。言い換えると、テーパ外面1c’の、鏡筒または他のレンズの嵌合部と接触する部分と、コバ面1bとの間の連続面の一部が、放物曲面に形成されている。このような構成であっても、テーパ外面1c’とコバ面1bとの境界B2は、コーナーC1よりも光軸側に位置するので、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズよりも、許容できる嵌挿位置ズレ量を大きくすることができる。
(まとめ)
本実施形態では、図1に示すように、鏡筒4と第1のレンズ1とは、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面4bと、光軸5を中心とした放物曲面であるテーパ外面1cとで嵌合している。同様に、第1のレンズ1と第2のレンズ2とは、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面1eと、光軸5を中心とした放物曲面であるテーパ外面2cとで嵌合し、第2のレンズ2と第3のレンズ3とは、光軸5を中心とした円錐面であるテーパ内面2fと、光軸5を中心とした放物曲面であるテーパ外面3cとで嵌合している。よって、第1〜第3のレンズ1〜3の嵌挿位置の最大ズレ量を、テーパ外面が円錐形状である従来のレンズよりも大きくすることができ、光学機器10の組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。
さらに、図1に示すように、第1のレンズ1は、鏡筒4の当て面4cの一部と、第1のレンズ1のコバ面1bとが接合されていることにより、鏡筒4に嵌合されている。このように、コバ面1bが当て面4cに接面するまで第1のレンズ1を嵌挿することにより、第1のレンズ1を鏡筒4に対して傾斜せずに収納できる。なお、当て面4cの全体とコバ面1bの全体とが接合されてもよい。
また、第1のレンズ1の当て面1f(図3)の少なくとも一部と、第2のレンズ2のコバ面2b(図4)の少なくとも一部とが接合された状態で、第2のレンズ2を第1のレンズ1に嵌合させてもよい。これにより、第2のレンズ2を第1のレンズ1に対して傾斜せずに嵌合させることができる。
同様に、第2のレンズ2の当て面2g(図4)の少なくとも一部と、第3のレンズ3のコバ面3b(図5)の少なくとも一部とが接合された状態で、第3のレンズ3を第2のレンズ2に嵌合させてもよい。これにより、第3のレンズ3を第2のレンズ2に対して傾斜せずに嵌合させることができる。
なお、本実施形態では、鏡筒4の当て面4c、第1のレンズのコバ面1bおよび当て面1f、第2のレンズのコバ面2bおよび当て面2g、並びに、第3のレンズのコバ面3bは、法線が光軸5に平行であるが、それらの面は、法線が光軸5に平行でなくてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について図8〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(光学機器の構成)
図8は、本実施形態に係る光学機器20の構成を示す断面図である。光学機器20は、第1のレンズ21、第2のレンズ2、第3のレンズ3および鏡筒14を備えており、第1のレンズ21、第2のレンズ2および第3のレンズ3は、鏡筒14に収納されている。すなわち、光学機器20は、図1に示す光学機器10において、第1のレンズ1および鏡筒4を、第1のレンズ21および鏡筒14にそれぞれ置き換えた構成である。
図9は、鏡筒14の断面形状を示している。鏡筒14は、嵌合部14aを有している。嵌合部14aは、レンズを嵌合するための凹部であり、テーパ状のテーパ内面14bと、テーパ内面14bに囲まれる平面状の当て面14cとを有している。また、嵌合部14aは、平面状の外周面14dによって取り囲まれている。当て面14cおよび外周面14dは、その法線が嵌合部14aに嵌合されるレンズ光軸に平行である。
図8に示すように、光学機器20では、嵌合部14aに第1のレンズ21が嵌合されている。第1のレンズ21は、光学面21aと、コバ面21bと、テーパ外面21cと、嵌合部21dとを有している。コバ面21bは、光学面21aを取り囲む平面であり、コバ面21bの法線は、光学面21aの光軸に平行である。第1のレンズ21のコバ面21bとテーパ外面21cとの境界となるコーナーが、鏡筒14のテーパ内面14bと当て面14cと境界となるコーナーC3に当接することにより、第1のレンズ21の位置が決定される。
テーパ外面21cは、コバ面21bを取り囲むテーパ状の面である。図3に示す第1のレンズ1のテーパ外面1cとは異なり、第1のレンズ21のテーパ外面21cは、断面が円錐形状のテーパ面である。すなわち、第1のレンズ21のテーパ外面21cは、従来技術を示す図16の第2のレンズ102のテーパ面102aと同様の形状を有している。
ここで、図9に示すように、鏡筒14のテーパ内面14bは、放物曲面に形成されている。これにより、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。以下、図10を参照して説明する。
(嵌挿位置の最大ズレ量の拡大)
図10は、第1のレンズ21を鏡筒14に嵌挿する状態を示す要部断面図である。破線は、テーパ内面が円錐形状である鏡筒4(図6、図7参照)の断面を示している。第1のレンズのコバ面21bとテーパ外面21cとの間の境界をコーナーC4とする。図10において、コーナーC4の位置と、鏡筒4のコーナーC2の位置とが、嵌挿方向で一致している。そのため、第1のレンズ21は、図10に示す状態から少しでも右方向にずれると、破線で示す鏡筒4に嵌合することができない。
これに対し、鏡筒14のテーパ内面14bは、放物曲面に形成されている。そのため、テーパ内面14bと外周面14dとの境界B3は、コーナーC2よりも距離L2だけ鏡筒14の外側に位置する。すなわち、テーパ内面が円錐形状である鏡筒4よりも、許容できる嵌挿位置の最大ズレ量を距離L2だけ大きくすることができる。したがって、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。
なお、図10では、鏡筒14のテーパ内面14b全体が放物曲面に形成されていたが、テーパ内面14bの一部を放物曲面に形成してもよい。このような構成であっても、許容できる嵌挿位置ズレ量を大きくすることができる。
以上のように、本実施形態では、組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減するために、鏡筒の嵌合部のテーパ内面を放物曲面に形成している。同様に、レンズの嵌合部のテーパ内面を放物曲面に形成することにより、組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。図11および図12に、その具体例を示す。
(レンズの変形例)
図11は、第1のレンズ1の変形例である第1のレンズ11の断面形状を示している。図11に示すように、第1のレンズ11は、光学面11aと、コバ面11bと、テーパ外面11cと、嵌合部11dとを有している。光学面11a、コバ面11bおよびテーパ外面11cの各形状は、図3に示す第1のレンズ1の光学面1a、コバ面1bおよびテーパ外面1cの各形状とそれぞれ同一である。
嵌合部11dは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面11eを有している。テーパ内面11eは、平面状の当て面11fを取り囲んでいる。また、嵌合部11dの周囲は、平面状の外周面11gによって取り囲まれている。ここで、テーパ内面11eは、図3に示す円錐状のテーパ内面1eと異なり、放物曲面に形成されている。そのため、テーパ内面11eと外周面11gとの境界は、テーパ内面が円錐面である場合のテーパ内面と外周面との境界(すなわち、図3に示すテーパ面1eと外周面1gとの境界)に比べ、レンズの外側に位置する。したがって、嵌合部11dに他のレンズを嵌合する場合に、当該他のレンズの第1のレンズ11に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、図3に示す構成よりも大きくすることができる。
なお、図11では、嵌合部11dのテーパ内面11e全体が放物曲面に形成されているが、テーパ内面11eの一部を放物曲面に形成してもよい。すなわち、テーパ内面11eの他のレンズと接触する部分と外周面11gとの間の連続面の少なくとも一部が、放物曲面に形成されてもよい。この場合も、嵌合部11dに他のレンズを嵌合する場合に、当該他のレンズの第1のレンズ11に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、図3に示す構成よりも大きくすることができる。
図12は、第2のレンズ2の変形例である第2のレンズ12の断面形状を示している。図12に示すように、第2のレンズ12は、光学面12aと、コバ面12bと、テーパ外面12cと、コバ面12dと、嵌合部12eとを有している。光学面12a、コバ面12b、テーパ外面12cおよびコバ面12dの各形状は、図4に示す第2のレンズ2の光学面2a、コバ面2b、テーパ外面2cおよびコバ面2dの各形状とそれぞれ同一である。
嵌合部12eは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面12fを有している。嵌合部12eの周囲は、平面状の外周面12hによって取り囲まれている。ここで、テーパ内面12fは、図4に示す円錐状のテーパ内面2fと異なり、放物曲面に形成されている。そのため、テーパ内面12fと外周面12hとの境界は、テーパ内面が円錐面である場合のテーパ内面と外周面との境界(すなわち、図4に示すテーパ面2fと外周面2hとの境界)に比べ、レンズの外側に位置する。したがって、嵌合部12eに他のレンズを嵌合する場合に、当該他のレンズの第2のレンズ12に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、図4に示す構成よりも大きくすることができる。
なお、図12では、嵌合部12eのテーパ内面12f全体が放物曲面に形成されているが、テーパ内面12fの一部を放物曲面に形成してもよい。すなわち、テーパ内面12fの他のレンズと接触する部分と外周面12hとの間の連続面の少なくとも一部が、放物曲面に形成されてもよい。この場合も、嵌合部12eに他のレンズを嵌合する場合に、当該他のレンズの第2のレンズ12に対する嵌挿位置の最大ズレ量を、図4に示す構成よりも大きくすることができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1および2において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態に係る光学機器30の構成を示す断面図である。光学機器30は、第1のレンズ1、第2のレンズ2、第3のレンズ3および鏡筒14を備えており、第1のレンズ1、第2のレンズ2および第3のレンズ3は、鏡筒14に収納されている。すなわち、光学機器30は、図1に示す光学機器10において、鏡筒4を鏡筒14に置き換えた構成である。
図13に示すように、第1のレンズ1のテーパ外面1cと鏡筒14のテーパ内面14bとが当接することによって、第1のレンズ1は鏡筒14に嵌合されている。ここで、第1のレンズ1のテーパ外面1cおよび鏡筒14のテーパ内面14bは、どちらも放物曲面に形成されている。そのため、第1のレンズ1のテーパ外面1cおよび鏡筒14のテーパ内面14bのいずれか一方が放物曲面に形成されている構成(図6、図10)に比べ、第1のレンズ1の鏡筒14に対する嵌挿位置の許容できる最大ズレ量をさらに大きくすることができる。具体的には、距離L1(図6)と距離L2(図10)との和が、上記最大ズレ量となる。したがって、レンズを嵌挿する組立装置に求められる嵌挿位置精度を、実施形態1および2の構成に比べ、さらに低減することができる。
なお、第1のレンズの嵌合位置は、第1のレンズ1のテーパ外面1cと鏡筒14のテーパ内面14bとの接合面C5によって決定される。
〔付記事項〕
以上のように、上述した各実施形態では、鏡筒の嵌合部のテーパ内面と、当該嵌合部に嵌合されるレンズのテーパ外面との少なくとも一方を放物曲面に形成している。また、レンズの嵌合部のテーパ内面と、当該嵌合部に嵌合される他のレンズのテーパ外面との少なくとも一方を放物曲面に形成している。これにより、光学機器の組立装置に求められる嵌挿位置精度を低減することができる。
また、上述した各実施形態では、鏡筒またはレンズの嵌合部のテーパ内面の傾斜角度と、当該嵌合部に嵌合されるレンズのテーパ外面の傾斜角度とが同一であったが、両者が異なっている場合であっても、本発明は適用可能である。
図14は、図11に示す第1のレンズ11に第2のレンズ22を嵌合させる状態を示す断面図である。第1のレンズ11の嵌合部11dのテーパ内面11eは、光軸に垂直なコバ面11bに対する最大の傾斜角度がαとなるように形成されている。これに対し、嵌合部11dに嵌合される第2のレンズ22のテーパ外面22aは、光軸に垂直なコバ面22bに対する傾斜角度がβとなるように形成されており、α>βである。
このような構成であっても、破線で示すように、第1のレンズのテーパ内面を円錐状に形成する場合に比べ、第2のレンズ22の第1のレンズ11に対する嵌挿位置の許容できる最大ズレ量を、距離L3だけ大きくすることができる。
図15は、図11に示す第1のレンズ11に第2のレンズ32を嵌合させる状態を示す断面図である。第1のレンズ11の嵌合部11dに嵌合される第2のレンズ32のテーパ外面32aは、光軸に垂直なコバ面32bに対する傾斜角度がγとなるように形成されており、α<γである。
このような構成であっても、破線で示すように、第1のレンズのテーパ内面を円錐状に形成する場合に比べ、第2のレンズ32の第1のレンズ11に対する嵌挿位置の許容できる最大ズレ量を、距離L4だけ大きくすることができる。
なお、上述した各実施形態では、鏡筒に3つのレンズを収納した光学機器について説明したが、鏡筒に収納されるレンズの個数は特に限定されない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明は以下のようにも表現できる。
本発明に係る光学機器は、一つあるいは複数のレンズを収納する鏡筒であって、鏡筒はレンズの径方向の側面とは嵌合せず、鏡筒の光軸方向の面に設けたテーパ面と第一レンズのコバに設けたテーパ面とで、鏡筒と第一レンズが嵌合する構造であることを特徴とし、複数のレンズを収納する鏡筒においては、それぞれのレンズのコバに設けた向き合うテーパ面でレンズとレンズが嵌合する構造であることを特徴とする光学機器である。
本発明に係る光学機器では、上記鏡筒と第一レンズが嵌合するテーパ面は、レンズと鏡筒のそれぞれのテーパ面が、光軸を中心とした放物曲面と放物曲面、あるいは円錐面と放物曲面の組み合わせとし、円錐面と放物曲面が嵌合する際は、鏡筒側のテーパ面を放物曲面でレンズ側のテーパ面が円錐面とし、あるいは鏡筒側のテーパ面が円錐面でレンズ側のテーパ面が放物曲線であることが好ましい。
本発明に係る光学機器では、上記複数レンズを収納する鏡筒において、レンズとレンズが嵌合するそれぞれのテーパ面は、光軸を中心とした放物曲面と放物曲面、あるいは円錐面と放物曲面の組み合わせであることが好ましい。
本発明に係る光学機器では、上記鏡筒は、光軸と平行な線が法線となるレンズとの平らな当て面を有しており、その鏡筒の当て面はレンズの平らなコバ面と接合することが好ましい。
本発明に係る光学機器では、上記レンズは、光軸と平行な線が法線となる平らなコバ面を有しており、そのコバ面は鏡筒あるいは他のレンズの平らなコバ面と接合することが好ましい。
本発明は、レンズと鏡筒とを備える光学機器に利用することができる。
1 第1のレンズ
1’ レンズ
1a 光学面
1b コバ面
1c テーパ外面
1c’ テーパ外面
1d 嵌合部
1e テーパ内面
1g 外周面
2 第2のレンズ
2a 光学面
2b コバ面
2c テーパ外面
2d コバ面
2e 嵌合部
2f テーパ内面
2h 外周面
3 第3のレンズ
3a 光学面
3b コバ面
3c テーパ外面
3d コバ面
4 鏡筒
4a 嵌合部
4b テーパ内面
4c 当て面
4d 外周面
5 光軸
10 光学機器
11 第1のレンズ
11a 光学面
11b コバ面
11c テーパ外面
11d 嵌合部
11e テーパ内面
11g 外周面
12 第2のレンズ
12a 光学面
12b コバ面
12c テーパ外面
12d コバ面
12e 嵌合部
12f テーパ内面
12h 外周面
14 鏡筒
14a 嵌合部
14b テーパ内面
14c 当て面
14d 外周面
20 光学機器
21 第1のレンズ
21a 光学面
21b コバ面
21c テーパ外面
21d 嵌合部
22 第2のレンズ
22a テーパ内面
22b 外周面
30 光学機器
32 第2のレンズ
32a テーパ内面
32b 外周面
B1 境界
B2 境界
B3 境界
C1 コーナー
C2 コーナー
C3 コーナー
C4 コーナー
C5 接合面

Claims (16)

  1. 光学面と、
    上記光学面を取り囲む平面状のコバ面と、
    上記コバ面を取り囲むテーパ状のテーパ外面とを有するレンズであって、
    上記テーパ外面の、上記レンズが嵌合される鏡筒または他のレンズの嵌合部と接触する部分と、上記コバ面との間の連続面の少なくとも一部は、上記光学面の光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴とするレンズ。
  2. 請求項1に記載のレンズであって、
    他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、
    上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有し、
    上記テーパ内面の上記他のレンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴とするレンズ。
  3. 他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、
    上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有するレンズであって、
    上記テーパ内面の上記他のレンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記他のレンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴とするレンズ。
  4. 請求項1または2に記載のレンズであって、
    上記コバ面の法線は、上記光学面の光軸に平行であることを特徴とするレンズ。
  5. 請求項2または3に記載のレンズであって、
    上記外周面の法線は、上記他のレンズの光軸に平行であることを特徴とするレンズ。
  6. レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部と、
    上記嵌合部を取り囲む平面状の外周面とを有する鏡筒であって、
    上記テーパ内面の上記レンズと接触する部分と上記外周面との間の連続面の少なくとも一部は、上記レンズの光軸を含む断面において、放物曲面に形成されていることを特徴とする鏡筒。
  7. 請求項6に記載の鏡筒であって、
    上記外周面の法線は、上記レンズの光軸に平行であることを特徴とする鏡筒。
  8. 請求項6または7に記載の鏡筒と、
    上記鏡筒の上記嵌合部に嵌合される第1のレンズとを備えることを特徴とする光学機器。
  9. 請求項8に記載の光学機器であって、
    第1のレンズは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズであることを特徴とする光学機器。
  10. レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部を有する鏡筒と、
    上記嵌合部に嵌合される第1のレンズとを備え、
    第1のレンズは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズであることを特徴とする光学機器。
  11. 請求項6または7に記載の鏡筒と、
    上記鏡筒の上記嵌合部に嵌合される第1のレンズを含む複数のレンズとを備え、
    上記複数のレンズは、第1のレンズの光軸に沿って上記鏡筒に収納されており、
    上記複数のレンズの少なくとも1つは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズであることを特徴とする光学機器。
  12. レンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面を有する嵌合部を有する鏡筒と、
    上記嵌合部に嵌合される第1のレンズを含む複数のレンズとを備え、
    上記複数のレンズは、第1のレンズの光軸に沿って上記鏡筒に収納されており、
    上記複数のレンズの少なくとも1つは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズであることを特徴とする光学機器。
  13. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の光学機器であって、
    上記鏡筒の上記嵌合部は、当該嵌合部のテーパ内面に取り囲まれる平面状の当て面を有し、
    上記当て面の少なくとも一部は、第1のレンズと接合されていることを特徴とする光学機器。
  14. 請求項13に記載の光学機器であって、
    上記当て面の法線は、上記光軸に平行であることを特徴とする光学機器。
  15. 請求項11または12に記載の光学機器であって、
    上記複数のレンズの少なくとも1つは、他のレンズを嵌合するためのテーパ状のテーパ内面と、当該テーパ内面に取り囲まれる平面状の当て面とを有する嵌合部を備え、
    上記当て面の少なくとも一部は、上記他のレンズと接合されていることを特徴とする光学機器。
  16. 請求項15に記載の光学機器であって、
    上記当て面の法線は、上記光軸に平行であることを特徴とする光学機器。
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