JP2013219940A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よい発電を実現できる発電装置を提供する。
【解決手段】与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子PZ1に、所定回数連続して圧力を与え、圧電素子PZ1の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出する。漏斗部2によって、複数の弾体1を互いに異なるタイミングで1つずつ送り出す。こうすることにより、圧電素子に、圧電素子が破損する圧力よりも低い圧力を連続して付与し、圧電素子から電力を導出することにより、高耐圧のダイオードや保護回路を必要とせず、回路全体のサイズが大きくなることなく、効率よい発電を実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明は発電装置に関し、特に圧電素子を利用した発電装置に関する。
近年、従来のエネルギーに代わる新しいエネルギーとして、太陽光や風力のエネルギーを用いた発電が数多く注目されている。また、最近では、大型のソーラーバネルや風車等を用いて発電するだけにとどまらず、公共の場所で人が歩行する際の振動や、街中を飛び交う電磁波などの身の回りのエネルギーから発電するエネルギーハーベスティング技術が注目を浴びている。
ところで、圧力を付与して変位させると、電気エネルギーを発生する圧電素子が知られている。この圧電素子に圧力を付与し、発生した電気エネルギーを取り出すことにより、発電装置を実現できる。この圧電素子を利用した発電装置を、上記のエネルギーハーベスティング技術に適用することも考えられる。
圧電素子を利用した発電装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2006−158112号公報
特許文献1に記載されている発電装置において、圧電素子に大きな圧力を付与すれば、発生する電気エネルギーも大きくなる。しかしながら、付与する圧力が大きすぎると圧電素子が破損する可能性があるばかりでなく、発生する電気エネルギーが大きい場合、後段のダイオード、コンデンサ、電源回路などの耐圧を確保するために、回路全体のサイズが大きくなったり、コスト高になる可能性がある。
本発明は上記した点に鑑みて行われたものであり、圧電素子が破損せず、後段の回路に高耐圧のダイオードや保護回路が不要で、効率よく発電を行うことのできる発電装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による発電装置は、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子と、前記圧電素子に、所定回数連続して圧力を与えるための圧力付与部と、を備え、前記圧力付与部によって前記圧電素子の最大出力電圧が後段素子の耐圧を下回るレベルまで圧力を複数に分割し、後段の耐圧内のエネルギーが連続して前記圧電素子が出力できるようにしたことを特徴とする。与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に、後段の回路の素子の耐圧以下の電圧を連続して得て蓄積し、電力を導出することにより、高耐圧のダイオードや保護回路を必要とせず、高耐圧プロセスや、回路全体のサイズが大きくなることなく、効率よい発電を実現できる。
前記圧力付与部は、複数の弾体と、前記複数の弾体を互いに異なるタイミングで送り出す弾体送り出し部とを含み、前記送り出し部によって送り出された弾体を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与し、電力を導出するようにしてもよい。複数の弾体を異なるタイミングで送り出すことにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記弾体送り出し部は、前記複数の弾体を1つずつ通過させる漏斗部と、前記漏斗部へ前記複数の弾体を供給する弾体供給部と、を含み、前記漏斗部を通過した弾体を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与するようにしてもよい。漏斗部を用いて、複数の弾体を異なるタイミングで弾体を送り出すことにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記弾体供給部を複数有し、前記複数の弾体供給部のうち、一の弾体供給部から前記漏斗部へ前記複数の弾体を供給し、前記圧電素子に衝突した弾体を、受け止めて他の弾体供給部に収容し、前記一の弾体供給部と、前記他の弾体供給部との位置を入れ換える位置入れ換え部をさらに有していてもよい。2つの弾体供給部の位置を入れ換えることにより、複数の弾体を連続して供給することができる。
前記弾体送り出し部は、前記複数の弾体が1つずつ収容されるスロット群を備え、回転可能なリング部と、前記スロット群に収容された弾体を、該スロット群から放出して前記圧電素子に衝突させるための放出孔部と、前記圧電素子に衝突した弾体を、前記リング部の前記スロット群に収容させる収容孔部と、を含み、前記圧電素子は、前記リング部内に設けられており、前記リング部を回転させることにより、前記収容孔部を介して前記圧電素子に衝突した弾体を前記スロット群に収容させると共に、前記スロット群に収容された弾体を前記放出孔部を介して該スロット群から放出させるようにしてもよい。回転可能なリングに設けられたスロットを利用して弾体を連続放出して圧電素子に衝突させることにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記スロット群ならびに前記放出孔部および前記収容孔部の組を複数備え、前記組において、前記放出孔部を介して前記スロット群から弾体を放出させるための、前記リング部の回転方向が互いに異なるようにしてもよい。弾体を放出させるための回転方向が互いに異なるリング部を複数用いることにより、回転操作の方向を問わず、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記弾体送り出し部は、前記弾体が移動する通路部と、前記複数の弾体を前記通路部へ順次供給する弾体供給部と、前記通路部を移動した弾体を収容する弾体収容部と、を備え、前記圧電素子は前記通路部に設けられ、前記通路部を移動して前記圧電素子に衝突させて圧力を付与し、前記圧電素子から電力を導出し、前記圧電素子に衝突した弾体を、前記弾体収容部へ収容するようにしてもよい。揺動可能なシーソー構造を用いることにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記通路部は、一端に前記弾体供給部が設けられ、かつ、他端に前記弾体収容部が設けられ、前記通路部を傾けることによって、前記弾体が該通路部を移動するのが望ましい。揺動可能なシーソー構造を用いることにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記通路部は、傾き方向が逆である第1の傾き状態および第2の傾き状態のいずれか一方の状態となり、前記第1の傾き状態における前記弾体供給部は、前記第2の傾き状態において前記弾体収容部として機能し、かつ、前記第1の傾き状態における前記弾体収容部は、前記第2の傾き状態において前記弾体供給部として機能することが望ましい。揺動可能なシーソー構造を用いることにより、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記圧力付与部は、回動自在に支持された部分を中心として、位置が変動可能な棒部材と、前記棒部材の、前記圧電素子に対向する位置に設けられたバチ部と、前記棒部材の位置を変動させる位置変動部と、を含み、前記棒部材の位置の変動に伴って、前記バチ部を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与することが望ましい。バチ部を用いた構成により、圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。連続して与える圧力により、後段の回路の耐圧以下の電圧を連続して得て蓄積し、電力を導出することができる。
前記位置変動部は、互いに対向する位置に設けられ一方が固定された第1および第2の磁石と、前記第1および第2の磁石のいずれか一方について、他方と対向する面の極を変化させる極制御部と、を含み、前記第1および第2の磁石のいずれか一方が前記棒部材に設けられ、それら第1および第2の磁石に生じる反発力によって前記棒部材の位置を変動させるようにするのが望ましい。磁石による反発力を用いてバチ部を動かすことにより、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記極制御部は、前記第1および第2の磁石のいずれか一方を回転させることにより、他方と対向する面の極を変化させるのが望ましい。磁石を回転させて反発力を変化させることにより、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記棒部材および前記バチ部の対が複数配列され、前記位置変動部は、前記棒部材および前記バチ部の対の配列方向に沿ってスライド可能なスライド部と、前記スライド部および前記棒部材にそれぞれ設けられ、前記スライド部のスライドの際に互いに衝突して前記棒部材の位置を変動させる第1および第2の衝突部とを備え、複数対の棒部材の位置の変動に伴って、前記バチ部を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与するようにしてもよい。スライド部およびバチ部を用いた構成により、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記圧力付与部は、複数の弾体と、振動する棒状部材に設けられ、かつ、互いに対向する第1面および第2面を内部に備え、前記複数の弾体を収容する容器と、を備え、前記圧電素子は、互いに対向する第1面および第2面の少なくとも一方に設けられ、設けられた前記圧電素子に、前記複数の弾体を衝突させて圧力を付与するようにしてもよい。杖、傘、スキーのストックなどの長尺物に発電装置を設けることにより、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記圧力付与部は、複数の弾体と、互いに対向する第1面および第2面を内部に備え、前記複数の弾体を収容する容器と、前記第1面と前記第2面との間に設けられ、前記第1面および前記第2面の一方から他方までの間を前記複数の弾体それぞれが往復移動可能なように前記容器内の空間を区切る間仕切り部と、を備え、前記圧電素子は、前記容器内の互いに対向する第1面および第2面の少なくとも一方に設けられ、設けられた前記圧電素子に、前記複数の弾体を衝突させて圧力を付与するようにしてもよい。円筒形状などの容器内に複数の弾体を収容し、内部の圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
前記第1面および前記第2面の一方が他方よりも上方に位置する第1状態から、他方が一方よりも上方に位置する第2状態へ遷移させるために、前記容器を回動させる回動部を更に備えてもよい。容器を回動させることにより、連続的に圧電素子から電力を導出することができる。
前記間仕切り部によって区切られた前記容器内の空間のうち、第1の空間と第2の空間とは、前記弾体と接する面の傾きが互いに異なるようにしてもよい。弾体と接する転動面傾きを互いに異なるものとすることにより、圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
本発明によれば、与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。連続して与える圧力により、後段の回路の耐圧以下の電圧を連続して得て蓄積し、電力を導出することによって、高耐圧のダイオードや保護回路を必要とせず、回路全体のサイズが大きくなることなく、効率よい発電を実現できる。
本発明の第1の実施形態による発電装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態による発電装置の変形例の構成を示す図である。 図2の発電装置の外観を示す図であり、図2の状態を裏面側から見た場合の外観図である。 圧電素子によって得られた電気エネルギーを入力とする制御部の構成例を示す図である。 図4の制御部のキャパシタに蓄積された電荷による電圧の変化を示す波形図である。 本発明の第2の実施形態による発電装置の構成を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態による発電装置の構成を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施形態による発電装置の第1の変形例の構成を示す図である。 図8の発電装置の部分断面図である。 圧電素子によって得られた電気エネルギーを入力とする制御部の構成例を示す図である。 図10の制御部のキャパシタに蓄積された電荷による電圧の変化を示す波形図である。 本発明の第2の実施形態による発電装置の第2の変形例の構成を示す図である。 図12の発電装置の部分断面図である。 本発明の第3の実施形態による発電装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態による発電装置の動作状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態による発電装置の動作状態を示す図である。 本発明の第4の実施形態による発電装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態による発電装置の第1の変形例の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態による発電装置の第2変形例の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態による発電装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態による発電装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態による発電装置の本体の構成を示す図である。 図22中の円筒部を端面部に平行な面で切断した場合の断面図である。 間仕切り部の構成例を示す図である。 本発明の第6の実施形態による発電装置の動作状態を示す図である。 図24の間仕切り部を採用した場合において、弾体が一方の端面部の圧電素子に接触した状態を示す図である。 図24の間仕切り部を採用した場合において、弾体が他方の端面部の圧電素子に接触した状態を示す図である。 間仕切り部の他の構成例を示す図である。 間仕切り部のさらに他の構成例を示す図である。 図29の間仕切り部を採用した場合において、弾体が一方の端面部の圧電素子に接触した状態を示す図である。 図29の間仕切り部を採用した場合において、弾体が他方の端面部の圧電素子に接触した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されており、同等部分に関する説明を適宜省略する。
(基本原理)
以下に説明する各実施形態において、各発電装置は、複数の弾体を連続して落下させて圧電素子に衝突させ、その衝突による圧力を付与し、発電する。その際、圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。連続して与える圧力により、後段の回路の耐圧以下の電圧を連続して得て蓄積し、電力を導出することによって、、高耐圧のダイオードや保護回路を必要とせず、回路全体のサイズが大きくなることなく、効率よい発電を実現できる。
(第1の実施形態による発電装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態による発電装置の構成を示す図である。図1において、本発明の第1の実施形態による発電装置は、複数の弾体1と、入口部が広く、出口部2aが狭い漏斗部2と、複数の弾体供給部3a、3bと、これらを収容する筺体10とを備えている。本例で用いる弾体1はゴムなど樹脂製の球体または金属製の球体である。
漏斗部2の出口部2aの内径は、一度に弾体が1つだけ通過できる寸法になっている。このため、漏斗部2は、複数の弾体を1つずつ、連続して落下させることができる。つまり、この漏斗部2は、複数の弾体1を互いに異なるタイミングで送り出す弾体送り出し部として機能する。
また、漏斗部2は、軸2bを有している。この軸2bの端部は、筺体10に設けられた孔部に挿入されている。したがって、漏斗部2は軸2bを中心に、矢印Yの方向に回動可能に軸支されていることになる。さらに、上記の構成は、球体部4に収容されており、この球体部4は軸2b’を中心に、回動可能に軸支されている。
そして、軸2bを挟んで、漏斗部2の下部に、重り部2cが設けられている。このため、漏斗部2の出口部2aは、重力によって、常に入口部よりも下側に位置する。
漏斗部2の出口部2aの下方には、圧電素子PZ1が設けられている。圧電素子PZ1の設けられている位置は、漏斗部2の出口部2aを介して落下した弾体1が圧電素子PZ1の表面に衝突する位置である。
弾体供給部3aは漏斗部2を挟んで上側、弾体供給部3bは漏斗部2を挟んで下側、にそれぞれ位置している。弾体供給部3a、3bは、開口部30a、30bをそれぞれ有している。弾体供給部3aは、開口部30aを挟んで両側に膨らんだ形状になっており、その膨らみ部分に弾体1を収容できる形状になっている。弾体供給部3bも同様に、開口部30bを挟んで両側に膨らんだ形状になっており、その膨らみ部分に弾体1を収容できる形状になっている。
弾体供給部3aおよび3bは、共に筺体10に固定されている。図1中の上側の弾体供給部3aは、内部に収容されていた弾体1が重力によって開口部30aを介して漏斗部2に移動可能な位置に固定されている。図1中の下側の弾体供給部3bは、圧電素子PZ1の表面に衝突した弾体が開口部30bを介して弾体供給部3bの内部に収容される位置に固定されている。筺体10の上下をひっくり返すことにより、図中の上側の弾体供給部3aの位置と、図中の下側の弾体供給部3bの位置とが入れ替わることになる。
なお、圧電素子PZ1の出力は、配線によって制御部200に接続されている。制御部200には、後述するように、発電した電力を蓄えるためのキャパシタが設けられている。
筐体10には、押しボタンスイッチB1〜B4が設けられている。本例では、押しボタンスイッチB1〜B4それぞれに異なる命令が対応付けられている。例えば、家電製品のオンオフや各種調整や設定変更を行うための命令が対応付けられている。そして、所望の命令に対応するボタンを押しながら筺体10の上下をひっくり返すことにより、圧電素子PZ1によって得られた電気エネルギーを利用して制御部200から図示せぬ家電製品などの受信部に向けて無線信号を送信する。
(第1の実施形態による発電装置の動作)
以上の構成において、図1中の上側に位置している弾体供給部3aに収容されていた複数の弾体1は、重力によって開口部30aを介して漏斗部2に移動する。漏斗部2を通過して出口部2aを介して落下した弾体1は、圧電素子PZ1の表面に衝突する。これにより、圧電素子PZ1に圧力が付与され、発電する。
各弾体は、圧電素子PZ1の表面に衝突した後、図1中の下側に位置している弾体供給部3bの開口部30bを介して弾体供給部3bの内部に収容される。つまり、この弾体供給部3bは、圧電素子PZ1の表面に衝突した弾体を受け止めて内部に収容する機能を有している。
筐体10および漏斗部2の軸2bは、図1中の上側に位置している弾体供給部3aと、下側に位置している弾体供給部3bとの位置を入れ換える位置入れ換え部として機能する。
(第1の実施形態による発電装置の変形例の構成)
図2は、第1の実施形態による発電装置の変形例の構成を示す図である。図2では、説明の都合から筐体の内部が見えるように示している。
図2において、本例の発電装置は、図1の構成とは異なり、筐体10自体の上下はそのままであり、固定部10aを中心に回転部10bが回転することによって、弾体供給部3aの位置と弾体供給部3bの位置とが入れ換わるようになっている。本例において、漏斗部2は固定部10aに接続されており、筐体10との相対的な位置が固定されている。これに対し、回転部10bに固定されている弾体供給部3aおよび3bは、固定部10aを中心に回転部10bが回転することによって、上下の位置が入れ換わることになる。
図3は、図2の発電装置の外観を示す図であり、図2の状態を裏面側から見た場合の外観図である。図3において、回転部10bには、つまみ部Tが設けられている。このつまみ部Tを手の指などでつまんで力を加えることにより、固定部10aを中心に回転部10bを矢印Y2の方向またはその逆方向に回転させることができる。
(第1の実施形態による発電装置の変形例の動作)
上記のような構成において、回転部10bを矢印Y2の方向に回転させることにより、弾体供給部3aおよび3bは上下の位置が入れ換わる。これにより、上側に位置している弾体供給部3aに収容されていた複数の弾体1は、重力によって開口部30aを介して漏斗部2に移動する。漏斗部2を通過して出口部2aを介して落下した弾体1は、圧電素子PZ1の表面に衝突する。これにより、圧電素子PZ1に圧力が付与され、発電する。
各弾体は、圧電素子PZ1の表面に衝突した後、図2中の下側に位置している弾体供給部3bの開口部30bを介して弾体供給部3bの内部に収容される。つまり、この弾体供給部3bは、圧電素子PZ1の表面に衝突した弾体を受け止めて内部に収容する機能を有している。
固定部10aを中心に回転する回転部10bは、図2中の上側に位置している弾体供給部3aと、下側に位置している弾体供給部3bとの位置を入れ換える位置入れ換え部として機能する。
図4は、圧電素子PZ1によって得られた電気エネルギーを入力とする制御部の構成例を示す図である。図4を参照すると、本例の制御部200は、周知のダイオードブリッジによって構成された整流回路201と、発電した電力を蓄えるためのキャパシタ202と、キャパシタ202に蓄えられた電力によって動作するコントローラ203と、コントローラ203によって制御されて無線信号を送信する送信機204と、アンテナ205と、を備えている。
このような構成において、圧電素子PZ1に圧力が付与されると、電圧V1が生じる。この電圧V1によって流れる電流は、整流回路201のダイオードブリッジによって交流電流から直流電流に変換される。このため、キャパシタ202の両端に直流電圧が印加され、キャパシタ202に電荷が蓄積される。
キャパシタ202に蓄積された電荷による電圧VC1は、コントローラ203に入力され、送信機204を動作させる。これにより、アンテナ205を介して図示せぬ受信装置に向けて信号が送信される。
図5は、制御部200のキャパシタ202に蓄積された電荷による電圧VC1の変化を示す波形図である。図5において、圧電素子PZ1に連続して圧力が付与されることによって電圧V1が連続して発生する。圧電素子に弾体が衝突する際に、衝突の瞬間は正方向に初期電圧パルスを発生し、その後、圧電素子本体が弾体による衝撃でしばらく減衰振動する。この間に出力電圧は、正負両方向に交互に出力され、ゼロに収束する。この振動の周波数が共振周波数に近いと共振エネルギとして発電電力を大きくしやすい。この連続して発生する電圧V1はダイオードブリッジ201により整流され正側の電圧としてキャパシタ202を充電する。図5に示すように、キャパシタ202に蓄積される電荷による電圧VC1は、時間tの経過とともに徐々に増加することになる。制御部200は、キャパシタ202に蓄積される電荷による電圧VC1を電源として動作し、上述したように送信部などを動作させて無線信号を送信することができる。
(第2の実施形態による発電装置の構成例)
図6および図7は、本発明の第2の実施形態による発電装置の構成を示す図である。図6は発電装置の正面図である。図6では、説明の都合から装置の内部が見えるように示している。図7は、図6中の矢印Y6方向から見た場合の部分断面図である。
上述した第1の実施形態においては、弾体を1つずつ連続して圧電素子に衝突させるために、漏斗部を設けている。これに対し、第2の実施形態においては、弾体が1つずつ収容されるスロットを複数備え、回転可能なリング部60を設けている。すなわち、リング部60の内周に沿って、複数のスロット60aが設けられており、各スロット60aは弾体1が1つずつ収容できる大きさである。各スロット60aは、リング部60の内側に向けて開口している凹形状になっている。本例で用いる弾体1は樹脂製の球体または金属製の球体である。
リング部60の内側には、中空の固定部61が設けられている。この固定部61の外周はリング部60の内径よりもわずかに小さくなっており、この固定部61の外周に沿ってリング部60が回転できるようになっている。このため、リング部60は、複数のスロット60aそれぞれに弾体1が収容された状態で、固定部61を中心に回転させることができる。固定部61は、スタンド62に固定されている。スタンド62は、リング部60の回転中心軸が、設置面に対して水平になるように設置される。リング部60は、ベアリング63a、63bを介して、固定部61に接続されている。
リング部60には、つまみ部Tが設けられている。このつまみ部Tを手の指などでつまんで力を加えることにより、固定部61を中心にリング部60を矢印Y61の方向に回転させることができる。
固定部61の内部には、圧電素子PZ1が設けられている。この圧電素子PZ1は、その表面に弾体1が衝突する位置に設けられている。
固定部61には、上側に放出孔部61aが、下側に収容孔部61bが、それぞれ設けられている。このため、スロット60aに収容されていた弾体1は、重力によって、スロット60aから放出される。また、スロット60aから放出された弾体1は、重力によって、圧電素子PZ1に衝突した後、収容孔部61bを介して、リング部60の別のスロットに収容される。
つまり、放出孔部61aは、スロット60aに収容された弾体1を、スロット60aから放出して圧電素子PZ1に衝突させるために設けられている。また、収容孔部61bは、圧電素子PZ1に衝突した弾体1を、リング部60のスロット60aに収容させるために設けられている。そして、リング部60は、複数の弾体1を互いに異なるタイミングで送り出す弾体送り出し部として機能する。
(第2の実施形態による発電装置の動作)
以上の構成において、つまみ部Tを手の指などでつまんで力を加えることにより、固定部61を中心にリング部60を矢印Y61の方向に回転させると、各弾体1は、スロット60aに収容された状態で、固定部61の外側面に沿って収容孔部61bの位置から放出孔部61aの位置、すなわち固定部61の下側から上側に向かって移動することになる。
放出孔部61aの位置に移動した弾体1は、重力により、矢印Y62のように、スロット60aから放出され、圧電素子PZ1に衝突する。圧電素子PZ1に衝突した弾体1は、矢印Y63のように移動し、固定部61内の下部に溜まる。
リング部60の回転が継続して行われることにより、固定部61の内部に溜まった弾体1は、重力により、収容孔部61bの位置に向かって順次移動し、収容孔部61bを介してスロット60aに収容される。したがって、リング部60の回転が継続して行われれば、リング部60内に設けられている圧電素子PZ1に弾体1が1つずつ連続して衝突し、継続して発電が行われる。
圧電素子PZ1によって得られた電気エネルギーは、例えば、図4を参照して説明した制御部に入力され、図示せぬ受信装置に向けて信号が送信される。この制御部は、例えば、固定部61に設けられる。
(第2の実施形態による発電装置の第1の変形例の構成)
図8および図9は、第2の実施形態による発電装置の第1の変形例の構成を示す図である。図8では、説明の都合から装置の内部が見えるように示している。図9は、図8中の矢印Y8方向から見た場合の部分断面図である。
本例では、図6および図7を参照して説明したリング部を2つ設け、2種類の信号を送信可能な構成を採用している。具体的には、2つの圧電素子PZ1、PZ2を固定部61’の内部に設け、圧電素子PZ1、PZ2にそれぞれ対応するリング部601、602を設けた構成としている。固定部61’は、リング部601、リング部602に対して共通に設けられている。このため、複数の弾体を、リング部601とリング部602とが共通に利用できる。
図6および図7を参照して説明した発電装置の場合と同様に、リング部601、602は、固定部61’の外周に沿って回転できるようになっている。このため、リング部601、602は、複数のスロット60aそれぞれに弾体1が収容された状態で、固定部61’を中心に、別々に回転させることができる。
固定部61’は、スタンド62に固定されている。スタンド62は、リング部601、602の回転中心軸が、設置面に対して水平になるように設置される。
リング部601は、ベアリング63a、63bを介して、固定部61’に接続されている。リング部602は、ベアリング63a’、63b’を介して、固定部61’に接続されている。
リング部601を回転させると、スロット60aに収容されていた弾体1は、重力によって、固定部61’の上側に設けられている放出孔部61aから放出され、圧電素子PZ1に衝突した後、収容孔部61bを介してリング部601の別のスロット(または収容孔部61b’を介してリング部602のスロット)に収容される。一方、リング部602を回転させると、スロット60bに収容されていた弾体1は、重力によって、固定部61’の上側に設けられている放出孔部61a’から放出され、圧電素子PZ2に衝突した後、収容孔部61b’を介してリング部602の別のスロット(または収容孔部61bを介してリング部601のスロット)に収容される。
以上の構成において、リング部601を矢印Y81方向に回転させると弾体1が圧電素子PZ1に衝突して発電する。一方、リング部602を矢印Y81方向に回転させると弾体1が圧電素子PZ2に衝突して発電する。
ここで、例えば、圧電素子PZ1による発電に第1の信号を対応付け、圧電素子PZ2による発電に第2の信号を対応付ける。そして、第1の信号がスイッチをONさせる信号、第2の信号がスイッチをOFFさせる信号、であるとすれば、リング部601を矢印Y81方向に回転させればスイッチをONさせることができ、リング部602を矢印Y81方向に回転させればスイッチをOFFさせることができる。このように異なる信号に対応付けるには、圧電素子PZ1、PZ2それぞれに対してキャパシタなどを設ければよい。例えば、図10のように、圧電素子PZ1に対して整流回路201a、発電した電力を蓄えるためのキャパシタ202aを設け、圧電素子PZ2に対して整流回路201b、発電した電力を蓄えるためのキャパシタ202bを設ければよい。各キャパシタ202a、202bに蓄えられた電力によってコントローラ203を動作させることにより、送信機204およびアンテナ205を介して図示せぬ受信装置に向けて信号を送信することができる。
この構成により、圧電素子PZ1の発電による電圧V1が整流されキャパシタ202aに蓄積された電荷による電圧VC1により、図示せぬ受信装置に向けて信号が送信される。また、圧電素子PZ2の発電による電圧V2が整流されキャパシタ202bに蓄積された電荷による電圧VC2により、図示せぬ受信装置に向けて信号が送信される。圧電素子PZ1、PZ2の発電による電圧V1、V2は、図11のように、連続して発生する。圧電素子に弾体が衝突する際に、衝突の瞬間は正方向に初期電圧パルスを発生し、その後、圧電素子本体が弾体による衝撃でしばらく減衰振動する。この間に出力電圧は、正負両方向に交互に出力され、ゼロに収束する。この振動の周波数が共振周波数に近いと共振エネルギとして発電電力を大きくしやすい。この連続して発生する電圧V1はダイオードブリッジ201により整流され正側の電圧としてキャパシタ202a、202bを充電する。図11に示すように、キャパシタ202a、202bに蓄積される電荷による電圧VC1、VC2は、時間tの経過とともに徐々に増加することになる。制御部200は、キャパシタ202a、202bに蓄積される電荷による電圧VC1、VC2を電源として動作し、上述したように送信部などを動作させて無線信号を送信することができる。
なお、本実施形態においては、スイッチのON操作またはOFF操作に伴い発電した電力を利用して無線送信するため、他に電源を必要としない。このため、有線通信のための配線や電源供給のための配線は不要である。したがって、コンクリートの壁など、配線孔を設けることが困難な場所にスイッチを設ける必要がある場合に、上記スイッチを好適に用いることができる。
(第2の実施形態による発電装置の第2の変形例の構成)
図12および図13は、第2の実施形態による発電装置の第2の変形例の構成を示す図である。図12では、説明の都合から装置の内部が見えるように示している。図13は、図12中の矢印Y12方向から見た場合の部分断面図である。
本例では、図6および図7を参照して説明したリング部に、スロット群を2列設け、リングの回転方向に制限がない構成を採用している。つまり、スロット群ならびに放出孔部および収容孔部の組を複数備え、その組において、放出孔部を介してスロット群から弾体を放出させるための、リング部60’の回転方向が互いに異なるようにしている。このため、リング部60’を、図12中の矢印Y121の方向、その逆方向のいずれの方向に回転させた場合でも弾体1を圧電素子PZ1に衝突させることができる構成としている。
ここで、図12を参照すると理解できるように、本例では、図12中の手前側のスロット群の位置と奥側のスロット群の位置とがずれている。このような構成を採用しているため、放出孔部61a、61a’から同時に弾体が放出されることはなく、弾体が滞ることなく矢印Y122のように落下し、連続して圧電素子PZ1に衝突する。圧電素子PZ1に衝突した弾体は、矢印Y123のように移動し、固定部61内の下部に溜まる。
なお、図13を参照すると理解できるように、本例では、放出孔部61a、61a’から圧電素子PZ1に向かう経路にはテーパ部TP、TP’が設けられており、上側よりも下側が狭くなっているため、落下した弾体が圧電素子PZ1に確実に衝突するようになっている。
(第3の実施形態による発電装置の構成)
図14は、本発明の第3の実施形態による発電装置の構成を示す図である。図14において、本発明の第3の実施形態による発電装置は、シーソーのように揺動可能な本体100が、筐体10の内部に収容された構成になっている。本体100の下部に設けられた孔部には、軸部J1が挿通されており、この軸部J1は軸受部Jによって保持されている。軸受部Jは、筐体10内の底面に固定されている。
筐体10の側面にはスリット10Sが設けられており、本体100の上部に設けられているハンドルHの一端がスリット10Sを介して筐体10の外部に突出している。なお、スリット10Sは、上述した軸部J1を中心とする円弧に沿った形状になっている。
図14は、本体100の内部構成を示すために断面図になっている。本体100の内部には、弾体1が複数収容されている。
本体100の内部には、弾体が移動する通路部140と、複数の弾体を通路部140へ順次供給する弾体供給部141aと、通路部140を移動した弾体を収容する弾体収容部141bと、が設けられている。通路部140の途中には、圧電素子PZ1、PZ2が設けられている。
以上の構成において、ハンドルHを手の指などでつまんで矢印Y14のように動かせば、本体100はシーソーのように揺動する。ハンドルHを、図14中の左側に動かせば、本体100は傾いて図15の状態になる。この状態において、本体100の内部では、図16のように、弾体1は、重力によって、弾体供給部141aから通路部140へ1つずつ供給され、図中の矢印に沿って右上から左下へと転がる。通路部140を転がった弾体1は、通路部140の途中に設けられている圧電素子PZ1に衝突する。この衝突により、圧電素子PZ1に圧力が付与され、発電する。その後、弾体1はさらに通路部140を転がり、弾体収容部141bに収容される。以上の動作において、弾体1は、通路部140に対して1つずつ供給されるため、通路部140を転がった複数の弾体により、圧電素子PZ1に連続的に圧力を付与することになる。
また、ハンドルHを、図14中の右側に動かせば、本体100は逆に傾き、弾体供給部141aの機能と弾体収容部141bの機能とが入れ換わり、弾体1は、重力によって、通路部140へ1つずつ供給され、左上から右下へと転がることになる。通路部140を転がった弾体1は、通路部140の途中に設けられている圧電素子PZ2に衝突し、圧電素子PZ2に圧力が付与され、発電する。
なお、圧電素子によって得られた電力は、第1の実施形態の場合と同様に、図示せぬ制御部に入力され、信号を外部へ送信するための電力となる。
以上のように、本実施形態では、通路部140の一端に弾体供給部が設けられ、かつ、他端に弾体収容部が設けられ、通路部140を傾けることによって、弾体が通路部を移動する。そして、圧電素子が通路部140に設けられており、通路部140を移動して圧電素子に衝突させて圧力を付与し、圧電素子から電力を導出し、圧電素子に衝突した弾体を、弾体収容部へ収容する。また、通路部140は、傾き方向が逆である第1の傾き状態(例えば、図16の傾き状態)および第2の傾き状態(例えば、図16とは逆の傾き状態)のいずれか一方の状態となり、第1の傾き状態における弾体供給部は、第2の傾き状態において弾体収容部として機能し、かつ、第1の傾き状態における弾体収容部は、第2の傾き状態において弾体供給部として機能する。
なお、弾体の形状は、通路部をスムーズに移動できれば、球形の他、円柱形状、角柱形状、であってもよい。
(第4の実施形態による発電装置の構成)
本発明の第4の実施形態による発電装置では、アームを上下運動させ、アームに設けられた凸部を圧電素子に衝突させる構成を採用している。
図17は、本発明の第4の実施形態による発電装置の構成を示す図である。図17において、本発明の第4の実施形態による発電装置は、アーム18の一端を軸部J1によって軸支する固定部20と、固定部20の上面に設けられた圧電素子PZ1と、一端が軸部J1によって軸支され他端が上下運動可能なアーム18と、アーム18の下側面の、圧電素子PZ1に対向する位置に設けられた凸部19とを備えている。アーム18の一端の軸部J1は、軸受部Jによって保持されている。アーム18の他端の下側面には磁石M17aが設けられている。
また、固定部20には、固定部20をアーム18の長さ方向に貫く貫通孔に挿入された回動軸J2が設けられている。回動軸J2の一端にはハンドルHが、回動軸J2の他端には、磁石M17aに対向する位置に磁石M17bが設けられている。磁石M17aと磁石M17bとは同じ極が対向するように設けられている。
回動軸J2の他端には、回動軸J2に回動力を付与するためのハンドルHが接続されている。このハンドルHが設けられているため、回動軸J2を効率よく回転させることができる。
なお、本実施形態の場合においても、上述した第1の実施形態の場合と同様に、図4を参照して説明した制御部を設けておき、発電した電力をキャパシタに蓄え、蓄えられた電力によってコントローラを動作させ、コントローラによって送信機を制御する。これにより、アンテナを介して図示せぬ受信装置に向けて信号が送信される。
(第4の実施形態による発電装置の動作)
以上の構成において、ハンドルHを矢印Y170の方向に回転させることにより、回動軸J2の一端が矢印Y170’の方向に回動する。回動軸J2が回動すると、磁石M17bが矢印Y170’の方向に回動する。すると、磁石M17aと磁石M17bとが近づいた場合に磁石同士の反発力によってアーム18の端部が矢印Y17Uすなわち上方向に動くことになる。また、磁石M17aと磁石M17bとが離れた場合には、磁石同士の反発力は弱まり、アーム18の自重によってアーム18の端部が矢印Y17Dすなわち下方向に動くことになる。このとき、アーム18の下側面に設けられた凸部19と、圧電素子PZ1とが衝突し、発電する。つまり、アーム18に設けられた凸部19は、圧電素子PZ1と衝突するバチとして作用する。
したがって、ハンドルHを矢印Y170の方向に連続的に回転させることにより、アーム18の端部が凸部19と、圧電素子PZ1とが衝突し、連続的に発電する。そして、アーム18の端部が上下運動を繰り返すことにより、発電が連続的に行われることになる。
(第4の実施形態による発電装置の第1の変形例)
ところで、アーム18の構成は、図17の構成に限定されるものではない。例えば、図18に示されているように、磁石M17aの位置を変えて、軸J1側の端部と凸部19の位置との間に磁石M17aを設けてもよい。図18の構成の場合、固定部20の上面に孔部20aが設けられており、この孔部20aを介して磁石M17aと磁石M17bとが対向するようになっている。本例においても、回動軸J2が回動すると、磁石M17bが矢印Y170’の方向に回動し、磁石M17aと磁石M17bとが近づいた場合に磁石同士の反発力によってアーム18の端部が矢印Y17Uすなわち上方向に動く。また、磁石M17aと磁石M17bとが離れた場合には、磁石同士の反発力は弱まり、アーム18の自重によってアーム18の端部が矢印Y17Dすなわち下方向に動く。このとき、アーム18の下側面に設けられた凸部19と、圧電素子PZ1とが衝突し、発電する。
したがって、ハンドルHを矢印Y170の方向に連続的に回転させることにより、アーム18の端部が凸部19と、圧電素子PZ1とが衝突し、連続的に発電する。そして、アーム18の端部が上下運動を繰り返すことにより、発電が連続的に行われることになる。
図18の構成によれば、アーム18の長さを図17の場合よりも短くすることができ、装置全体をコンパクトにすることができる。図17の構成によれば、アーム18の上下運動のストロークを図18の場合よりも大きくすることができ、圧電素子PZ1に与える1回あたりの圧力を大きくすることができるので、発電量を高めることができる。
(第4の実施形態による発電装置の第2変形例)
ところで、磁石を回転させる場合に限定されず、磁石をスライドさせてもよい。例えば、図19に示されているように、磁石M17bをスライドさせる構成を採用してもよい。
図19の構成の場合、固定部20を貫いて設けられたスライド部Lは、その一端を手の指などで操作することによって、図中左端部から中央の位置L1を経て右端の位置L2まで移動できるようになっている。スライド部Lの他端には磁石M17bが設けられている。スライド部Lの位置が図中の中央の位置L1であるとき、アーム18に設けられている磁石M17aと磁石M17bとが近づき、磁石同士の反発力によってアーム18の端部が矢印Y17Uすなわち上方向に動く。スライド部Lの位置が図中の左端または右端の位置L2であるとき、磁石M17aと磁石M17bとが離れ、磁石同士の反発力は弱まり、アーム18の自重によってアーム18の端部が矢印Y17Dすなわち下方向に動く。このとき、アーム18の下側面に設けられた凸部19と、圧電素子PZ1とが衝突し、発電する。
図19の構成によれば、ハンドルHが不要であるため、装置全体を図17や図18の場合よりもコンパクトにすることができる。
(第4の実施形態のまとめ)
上述した第4の実施形態においては、回動自在に支持された部分を中心として、位置が変動可能な棒部材であるアーム18と、アーム18の、圧電素子PZ1に対向する位置に設けられたバチ部である凸部19と、アーム18の位置を変動させる位置変動部を構成する磁石M17aおよび磁石M17bと、によって圧力付与部が形成されている。そして、この圧力付与部によって、アーム18の位置の変動に伴って、バチ部である凸部19を圧電素子PZ1に衝突させて圧力を付与している。
また、磁石M17aおよび磁石M17bは、互いに対向する位置に設けられ一方が固定されており、一方の磁石M17bについて、他方の磁石M17aと対向する面の極を変化させている。これにより、それら磁石M17aおよび磁石M17bに生じる反発力によってアーム18の位置を変動させている。
図17および図18を参照して説明した構成においては、磁石M17bを回転させることにより、磁石M17aと対向する面の極を変化させている。なお、磁石M17bを回転させるのではなく、磁石M17aを回転させてもよい。
(第5の実施形態による発電装置の構成)
図20は、本発明の第5の実施形態による発電装置の構成を示す図である。図21は、本実施形態の発電装置を、図20中の矢印Y23方向から見た状態を示す図である。
図20および図21において、本発明の第5の実施形態による発電装置は、棒部材であるアーム18a〜18dと、これらアーム18a〜18dの一端を軸部J1によって軸支する固定部20と、アーム18a〜18dの他端に設けられたバチ部19a〜19dと、バチ部19a〜19dが表面に衝突可能な圧電素子PZと、アーム18a〜18dの、軸部J1側の端部とバチ部19a〜19d側の端部との間に設けられた円柱部18aa〜18ddと、を備えている。なお、固定部20には、アーム18a〜18dの配列方向を長さ方向とする溝部20bが設けられている。
また、本実施形態による発電装置は、固定部20に設けられた溝部20bに嵌合し、溝部20bに沿って矢印Y22の方向に往復移動(スライド)可能なスライド部SLと、スライド部SLの表面に設けられスライド部SLのスライドの際に円柱部18aa〜18ddに衝突する凸部SDとを備えている。
(第5の実施形態による発電装置の動作)
上記の構成において、スライド部SLを溝部20bに沿って矢印Y22の方向に往復移動させると、スライド部SLの表面に設けられた凸部SDが各円柱部18aa〜18ddに衝突する。この衝突によって、アーム18a〜18dははね上がり、元の状態に戻る。例えば、図21を参照すると、アーム18dは、二点鎖線の位置から実線の位置まではね上がり、元の二点鎖線の位置に戻る。つまり、アーム18dは、上下運動する。この上下運動によって、バチ部19dが圧電素子PZの表面に衝突して圧力を付与し、発電する。
なお、上記の円柱部18aa〜18ddと、これらに衝突する凸部SDとは、スライド部SLのスライドの際に互いに衝突してアーム18a〜18dの位置を矢印Y21のように変動させる(上下運動させる)、第1および第2の衝突部として作用する。
(第6の実施形態による発電装置の構成)
図22は、本発明の第6の実施形態による発電装置の本体100の構成を示す図である。図22において、本発明の第6の実施形態による発電装置の本体100は、円筒部5と、円筒部5の両端部にそれぞれ設けられた端面部5a、5bと、円筒部5の側面に設けられた側面部5cおよび5dと、側面部5cに一端が接続されたハンドルHと、側面部5dから突出して設けられた軸部J1と、軸部J1を保持する軸受部Jとを備えている。軸受部Jは、例えば、後述する筐体内の底面に固定される。このため、円筒部5ならびに側面部5cおよび5dは、軸部J1を中心に、矢印Y22のように回動可能になっている。つまり、軸部J1および軸受部Jによって構成される回動部により、端面部5aおよび5bの一方(例えば、端面部5a)が他方(例えば、端面部5b)よりも上方に位置する第1状態から、他方(すなわち、端面部5b)が一方(すなわち、端面部5a)よりも上方に位置する第2状態へ遷移させることができる。
ここで、円筒部5ならびに側面部5cおよび5dによって形成される容器の内部には、容器内を移動可能な弾体が複数個設けられている。そして、端面部5a、5bの内面には、後述するように、それぞれ圧電素子が設けられている。このため、円筒部5ならびに側面部5cおよび5dを、軸部J1を中心に、矢印Y22のように回動させれば、容器内を弾体が移動し、圧電素子に衝突するので、発電することができる。なお、両方の端面部5a、5bのそれぞれの内面に圧電素子を設けるのではなく、少なくとも一方の端面部の内面に圧電素子を設ければ、発電が可能である。
図23は、図22中の円筒部5を端面部5aに平行な面で切断した場合の断面図である。図23において、円筒部5内には、容器内の空間を区切る間仕切り部51が設けられており、区切られた空間に弾体1が1つずつ収容されている。本例では、間仕切り部51によって区切られた16個の空間に弾体1が1つずつ収容されている。つまり、互いに対向する端面部5aおよび5bとの間に間仕切り部51設けられ、これら端面部5aおよび5bの一方から他方までの間を複数の弾体1それぞれが往復移動可能なように容器内の空間が区切られている。
本体100は、図24に示されているように、筐体10の内部に収容されてもよい。図24を参照すると、本体100の軸受部Jが、筐体10内の底面に固定されている。筐体10の側面にはスリット10Sが設けられており、本体100に設けられているハンドルHの一端がスリット10Sを介して筐体10の外部に突出している。なお、スリット10Sは、上述した軸部J1を中心とする円弧に沿った形状になっている。
以上の構成において、ハンドルHを手の指などでつまんで矢印Y22のように動かせば、図25のように、本体100は実線の位置と二点鎖線の位置とを往復することになる。本体100が二点鎖線の位置から直立している状態に遷移すると、図26のように、弾体1は端面部5a側の圧電素子PZ1に接触した状態になっている。この状態から本体100が図25の実線の位置に移動すると、図27のように弾体1は端面部5b側に移動し、圧電素子PZ2に衝突する。これにより、圧電素子PZ2に圧力が付与され、発電される。
なお、図26および図27は、本体100を端面部に直交する面で切断した断面を示す断面図である。
図25に戻り、本体100が実線の位置から二点鎖線の位置に移動したとき、移動した弾体が端面部5a側の圧電素子に衝突して圧力が付与され、発電することができる。また、本体100が二点鎖線の位置から実線の位置に移動したとき、移動した弾体が端面部5b側の圧電素子に衝突して圧力が付与され、発電することができる。したがって、ハンドルHを手の指などでつまんで矢印Y22のように連続して動かすことにより、移動した弾体が圧電素子に衝突して圧力が付与され、連続して発電することができる。発電した電力は、上述した各実施形態の場合と同様に、制御回路(図示せず)に入力され、外部へ送信される。
ところで、複数の弾体が圧電素子に衝突する際、軸部J1から各弾体までの距離が異なり、かつ、弾体の自重の誤差によって弾体の移動速度が異なるため、各弾体が圧電素子に衝突するタイミングは異なる。このため、複数の弾体が圧電素子に衝突するタイミングは同時ではなく、連続して複数回の圧力が圧電素子に付与されることになる。この圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与し、圧電素子から電力を導出することができる。
なお、弾体の形状は、端面部5aと端面部5bとの間をスムーズに移動できれば、球形の他、円柱形状、角柱形状、であってもよい。
(第6の実施形態による発電装置の第1の変形例)
上述した構成では、弾体1が16個収容されている本体を用いているが、図28のようにハニカム形状(断面が六角形)に区切る間仕切り部51’を用いることにより、弾体1の収容個数を増加することができる。図28の場合、容器の容積は図23の場合と同じでありながら、弾体1を19個収容することができる。これにより、ハンドルHの操作1回による圧電素子に対する衝突回数を増加することができ、圧力の付与回数を増加し発電量を高めることができる。
(第6の実施形態による発電装置の第2の変形例)
図26および図27を参照すると理解できるように、上述した構成では、弾体が移動す面すなわち間仕切り部51によって区切られた各空間の底面が平面である場合について説明したが、平面に限定されず、曲面であってもよい。底面を曲面にする場合、間仕切り部51によって区切られた各空間ごとに底面の曲率を異なるものとしてもよい。例えば、図29のように、軸部の回動中心Pを通り、端面部5aおよび5bに平行な中心線SSの延長線上の点P’を中心とし、点P’からの距離が互いに異なる円弧に沿った底面51a〜51dとなる間仕切り部を採用してもよい。このように曲率が異なる底面51a〜51dを採用することにより、弾体と接する面の傾きが互いに異なり、複数の弾体1が圧電素子PZ1、PZ2に衝突するタイミングが異なることになる。このため、圧電素子に連続的に圧力を付与することができる。
本体100が直立している状態であれば、図30のように、弾体1は端面部5a側の圧電素子PZ1に接触した状態になっている。この状態から本体100を傾けて図31の状態になると、弾体1は端面部5b側に移動する。このとき、弾体と接する面の傾きが互いに異なるため、底面51a上の弾体、底面51b上の弾体、底面51c上の弾体、底面51d上の弾体の順に、異なるタイミングで圧電素子PZ2に連続して衝突する。これにより、圧電素子PZ2に連続的に圧力が付与され、発電される。
なお、図30および図31は、本体100を端面部に直交する面で切断した断面を示す断面図である。
(第6の実施形態による発電装置の第3の変形例)
上述した円筒部および端面部からなる本体を、長尺物の手持ち部分または先端部に設けることにより、人間がその長尺物を持ち歩くなど通常の使用行為の際に発電することができる。長尺物は例えば、杖、傘、スキーのストックなどである。この場合において、本体は、振動する棒状部材(すなわち長尺物)に設けられ、かつ、互いに対向する第1面および第2面を内部に備え、複数の弾体を収容する容器を備えており、圧電素子は、互いに対向する第1面および第2面の少なくとも一方に設けられ、設けられた圧電素子に、複数の弾体を衝突させて圧力を付与することになる。
(まとめ)
以上説明したように、本例による発電装置によれば、圧電素子に与える圧力を、圧電素子の最大出力電圧が後段の低耐圧のデバイスの定格電圧よりも低くなる圧力に分割し、分割した低い圧力を異なるタイミングで連続付与することにより、後段の回路の耐圧以下の電圧を連続して得て蓄積し、電力を導出することによって、高耐圧のダイオードや保護回路を必要とせず、回路全体のサイズが大きくなることなく、効率よい発電を実現できる。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明は、エネルギーハーベスティング技術により、発電を効率良く行う場合に利用できる。
1 弾体
2 漏斗部
2a 出口部
2b、2b’ 軸
3a 弾体供給部
3b 弾体供給部
4 球体部
5 円筒部
5a、5b 端面部
5c、5d 側面部
10 筐体
10a 固定部
10b 回転部
10S スリット
18、18a−18d アーム
18aa-18dd 円柱部
19a−19d バチ部
19 凸部
20 固定部
20a 孔部
20b 溝部
30a、30b 開口部
51 間仕切り部
51a−51d 底面
60 リング部
60a、60b スロット
61、61’ 固定部
61a 放出孔部
61b 収容孔部
62 スタンド
63a、63b、63a’、63b’ ベアリング
100 本体
140 通路部
141a、141b 弾体収容部
200 制御部
201、201a、201b 整流回路
202、202a、202b キャパシタ
203 コントローラ
204 送信機
205 アンテナ
601、602 リング部
B1−B4 ボタンスイッチ
H ハンドル
J 軸受部
J1 軸部
J2 回動軸
L スライド部
M17a、M17b 磁石
PZ、PZ1、PZ2 圧電素子
SD 凸部
SL スライド部
TP テーパ部

Claims (17)

  1. 与えられた圧力に応じた電力を出力する圧電素子と、
    前記圧電素子に、所定回数連続して圧力を与えるための圧力付与部と、を備え、
    前記圧力付与部によって前記圧電素子の最大出力電圧が後段素子の耐圧を下回るレベルまで圧力を複数に分割し、後段の耐圧内のエネルギーが連続して前記圧電素子が出力できるようにしたことを特徴とする発電装置。
  2. 前記圧力付与部は、
    複数の弾体と、前記複数の弾体を互いに異なるタイミングで送り出す弾体送り出し部とを含み、前記送り出し部によって送り出された弾体を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与し、電力を導出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記弾体送り出し部は、
    前記複数の弾体を1つずつ通過させる漏斗部と、前記漏斗部へ前記複数の弾体を供給する弾体供給部と、を含み、
    前記漏斗部を通過した弾体を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記弾体供給部を複数有し、
    前記複数の弾体供給部のうち、一の弾体供給部から前記漏斗部へ前記複数の弾体を供給し、
    前記圧電素子に衝突した弾体を、受け止めて他の弾体供給部に収容し、
    前記一の弾体供給部と、前記他の弾体供給部との位置を入れ換える位置入れ換え部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記弾体送り出し部は、
    前記複数の弾体が1つずつ収容されるスロット群を備え、回転可能なリング部と、
    前記スロット群に収容された弾体を、該スロット群から放出して前記圧電素子に衝突させるための放出孔部と、
    前記圧電素子に衝突した弾体を、前記リング部の前記スロット群に収容させる収容孔部と、
    を含み、
    前記圧電素子は、前記リング部内に設けられており、前記リング部を回転させることにより、前記収容孔部を介して前記圧電素子に衝突した弾体を前記スロット群に収容させると共に、前記スロット群に収容された弾体を前記放出孔部を介して該スロット群から放出させることを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  6. 前記スロット群ならびに前記放出孔部および前記収容孔部の組を複数備え、
    前記組において、前記放出孔部を介して前記スロット群から弾体を放出させるための、前記リング部の回転方向が互いに異なることを特徴とする請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記弾体送り出し部は、
    前記弾体が移動する通路部と、
    前記複数の弾体を前記通路部へ順次供給する弾体供給部と、
    前記通路部を移動した弾体を収容する弾体収容部と、
    を備え、
    前記圧電素子は前記通路部に設けられ、前記通路部を移動して前記圧電素子に衝突させて圧力を付与し、前記圧電素子から電力を導出し、前記圧電素子に衝突した弾体を、前記弾体収容部へ収容するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  8. 前記通路部は、一端に前記弾体供給部が設けられ、かつ、他端に前記弾体収容部が設けられ、前記通路部を傾けることによって、前記弾体が該通路部を移動することを特徴とする請求項7に記載の発電装置。
  9. 前記通路部は、傾き方向が逆である第1の傾き状態および第2の傾き状態のいずれか一方の状態となり、
    前記第1の傾き状態における前記弾体供給部は、前記第2の傾き状態において前記弾体収容部として機能し、かつ、前記第1の傾き状態における前記弾体収容部は、前記第2の傾き状態において前記弾体供給部として機能することを特徴とする請求項8に記載の発電装置。
  10. 前記圧力付与部は、
    回動自在に支持された部分を中心として、位置が変動可能な棒部材と、
    前記棒部材の、前記圧電素子に対向する位置に設けられたバチ部と、
    前記棒部材の位置を変動させる位置変動部と、
    を含み、前記棒部材の位置の変動に伴って、前記バチ部を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  11. 前記位置変動部は、
    互いに対向する位置に設けられ一方が固定された第1および第2の磁石と、前記第1および第2の磁石のいずれか一方について、他方と対向する面の極を変化させる極制御部と、を含み、前記第1および第2の磁石のいずれか一方が前記棒部材に設けられ、それら第1および第2の磁石に生じる反発力によって前記棒部材の位置を変動させるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の発電装置。
  12. 前記極制御部は、前記第1および第2の磁石のいずれか一方を回転させることにより、他方と対向する面の極を変化させることを特徴とする請求項11に記載の発電装置。
  13. 前記棒部材および前記バチ部の対が複数配列され、
    前記位置変動部は、
    前記棒部材および前記バチ部の対の配列方向に沿ってスライド可能なスライド部と、
    前記スライド部および前記棒部材にそれぞれ設けられ、前記スライド部のスライドの際に互いに衝突して前記棒部材の位置を変動させる第1および第2の衝突部とを備え、複数対の棒部材の位置の変動に伴って、前記バチ部を前記圧電素子に衝突させて圧力を付与するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の発電装置。
  14. 前記圧力付与部は、
    複数の弾体と、
    振動する棒状部材に設けられ、かつ、互いに対向する第1面および第2面を内部に備え、前記複数の弾体を収容する容器と、
    を備え、
    前記圧電素子は、互いに対向する第1面および第2面の少なくとも一方に設けられ、設けられた前記圧電素子に、前記複数の弾体を衝突させて圧力を付与するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  15. 前記圧力付与部は、
    複数の弾体と、
    互いに対向する第1面および第2面を内部に備え、前記複数の弾体を収容する容器と、
    前記第1面と前記第2面との間に設けられ、前記第1面および前記第2面の一方から他方までの間を前記複数の弾体それぞれが往復移動可能なように前記容器内の空間を区切る間仕切り部と、
    を備え、
    前記圧電素子は、前記容器内の互いに対向する第1面および第2面の少なくとも一方に設けられ、設けられた前記圧電素子に、前記複数の弾体を衝突させて圧力を付与するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  16. 前記第1面および前記第2面の一方が他方よりも上方に位置する第1状態から、他方が一方よりも上方に位置する第2状態へ遷移させるために、前記容器を回動させる回動部を更に備えたことを特徴とする請求項15に記載の発電装置。
  17. 前記間仕切り部によって区切られた前記容器内の空間のうち、第1の空間と第2の空間とは、前記弾体と接する面の傾きが互いに異なることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の発電装置。
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