JP2013212496A - 中空糸膜モジュール - Google Patents

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直孝 大籔
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Abstract

【課題】特別なエネルギー負荷を与えずに、膜モジュールへの流入水量を部分的に増強させ及び/又は水流を乱して、ろ過時又は洗浄時に、中空糸膜の洗浄効果を向上させることができる中空糸膜モジュールを提供する。
【解決手段】複数本の長手方向に延長した中空糸膜12と、中空糸膜12を収容するケース10と、ケース10に設けられ、中空糸膜12外側空間と連通する第1管口2cと、ケース10の別の部位に設けられ、中空糸膜12の両端で中空糸膜12内側空間と連通する第2管口2a、2bと、中空糸膜12の延長方向と同方向に軸13aを有し、中空糸膜12の端面に物理的に近接して中空糸膜12の複数本のうちの一部を閉塞する回転子13とを備える水処理用の中空糸膜モジュール。
【選択図】図1A

Description

本発明は、中空糸膜モジュールに関し、より詳細には、効率的にメンテナンスしながら又は効率的なメンテナンスが可能な中空糸膜モジュールに関する。
従来から、例えば、河川水及び地下水の除濁、工業用水の清澄、排水及び汚水処理、海水淡水化の前処理等の水の精製のために、中空糸膜が利用されている。そして、安全な水を定常的に大量に供給することが求められている状況下においては、より効率的かつより経済的に、被処理原水に含有される種々の成分を膜によって分離して大量の水を供給することが必要である。
例えば、特許文献1には、比較的大型の中空糸膜モジュールを使用し、回転子又は邪魔板を用いて膜断面に衝突する流速分布を均一にして、膜全体を効率よく利用するとともに、逆流洗浄及びフラッシング洗浄も均等に行うことにより、膜モジュールの閉塞の発生を低減する方法が提案されている。
特開平8−224450号
しかし、この特許文献1に記載されている膜モジュール用の流入水量安定化装置では、常時均一な流速分布で被処理原水が供給されることが記載されているのみであり、このような均一な流速分布を逆洗及び薬液洗浄に用いるとしても、均一な流速によって部分的な閉塞を防止できるのみであり、膜洗浄の作用をより効果的に増強させることはできない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、特別なエネルギーを負荷することなく、膜モジュールへの流入水量を部分的にかつ瞬間的に増強させる作用を導入し、この作用を利用して、ろ過時及び/又は洗浄時に中空糸膜表面の洗浄効果を付与/向上させるとともに、膜モジュール内の水流を乱してクロスフローによる洗浄効果をより向上させることができる中空糸膜モジュールを提供することを目的とする。
本発明の中空糸膜モジュールは、
該中空糸膜を収容するケースと、
該ケースに設けられ、前記中空糸膜外側空間と連通する第1管口と、
前記ケースの別の部位に設けられ、前記中空糸膜の両端で前記中空糸膜内側空間と連通する第2管口と、
前記中空糸膜の延長方向と同方向に軸を有し、前記中空糸膜の端面に物理的に近接して前記中空糸膜の複数本のうちの一部を閉塞する回転子とを備えることを特徴とする。
このような中空糸膜モジュールでは、
前記第2管口が被処理原水の供給口及び排出口であることが好ましい。
前記回転子は、前記ケース内の全中空糸膜の一端側の端面を閉塞する閉塞部と閉塞しない開放部とを有しており、前記閉塞部と開放部との面積比が1:5〜5:1であることが好ましい。
前記中空糸膜は、外径が3.6mm〜10mm、外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34、内径が3.2mm以上である自立構造を有する、両面において分離機能を有する中空糸膜であるか、外径が3.6mm〜10mm及び外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34である自立構造を有する単一主要構成素材による中空糸膜であることが好ましい。
本発明によれば、特別なエネルギーを負荷せずに、膜モジュールへの流入水量を部分的にかつ瞬間的に増強させる作用を利用して、ろ過時又は洗浄時に、増強した流量又は圧力での中空糸膜表面の洗浄効果を付与/向上させるとともに、膜モジュール内の水流を乱してクロスフローによる洗浄効果をより向上させることが可能となる。
本発明の中空糸膜モジュールの概略断面図である。 本発明の別の中空糸膜モジュールの概略断面図である。 本発明の中空糸膜モジュールに取り付けられている回転子の平面図である。 本発明の中空糸膜を用いる水処理システムの概念図である。
本発明の中空糸膜モジュールは、主として、中空糸膜と、この中空糸膜を収容するケース(例えば、筒状)と、回転子と、各種水(例えば、被処理原水又はろ過水あるいはろ過水に気泡又は薬品等が添加された水等)の出入口とを備える。
このような中空糸膜モジュールは、基本的には、水処理に用いられる、当該分野でよく知られた中空糸膜モジュールを利用することができる。例えば、特開昭62−140607号公報、特開平6−319961号公報、特開2009−183822号公報、国際公開2011/004786A1及び2011/108579A1等に記載されたものが挙げられる。
具体的には、図1A(a)、(b)に示すように、中空糸膜モジュール2は、少なくとも、ケース10中に、複数本の中空糸膜12が収容されたものが挙げられる。
ケース10としては、例えば、筒状のものが挙げられ、金属、プラスチック類等の種々の材料のものを使用することができるが、一般的にケース成型が容易で、機械的強度を確保することができるプラスチックが用いられる。
中空糸膜12は、中空糸膜外径、長さ、数等について、得ようとする膜モジュールの特性等に応じて、適宜調整することができる。中空糸膜12は、所定本数束ねて中空糸膜束とし、その中空糸膜束を筒状ケース10に合わせて所定の長さに切断してケース内に、ストレート状に挿入されることが好ましい。
特に、本発明においては、膜モジュール2に使用される中空糸膜12は、外径が3.6mm〜10mm及び外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34である自立構造を有する膜が挙げられる。また、内径は、3.2mm以上が好ましい。さらに、ポリマーからなり、両面において分離機能を有するものがより好ましい。ここでの分離機能とは、精密ろ過以上の分離機能を意味する。
中空糸膜は、その両面において分離機能を有している限り、当該分野で公知の方法、例えば、コーティング法、多層又は単層押し出し法、ラミネート法、熱誘起相分離法(TIPS)、非溶媒誘起相分離法(NIPS)、延伸法などを利用して製造することができる。具体的な方法は、国際公開2011/108579に記載されたものを利用することができる。なかでも、熱又は溶媒で溶かした1種以上のポリマーから成形する、NIPS法、TIPS法によって製造することが好ましい。
なお、本発明で用いる中空糸膜は、異なる組成のポリマーを共押出又はラミネートすることにより得られる一体的な積層膜も含まれる。特に、単一主要構成素材、例えば、塩化ビニル系樹脂による中空糸膜であることが好ましい。ここで、単一主要構成素材による中空糸膜とは、主要構成素材が単一の素材であり、中空糸膜として機能する部位に、他の材料による支持部材等を用いることなく、自立構造をとり得るものを意味する。つまり、支持体フリーの膜であり、自立構造を有する支持体上に塗布することにより得られる膜とは異なる。
具体的には、国際公開2011/004786A1及び2011/108579A1等に記載されたものを用いることが好ましい。なかでも、外径が、4mm程度以上、4.2mm程度以上、4.5mm程度以上、5mm程度以上のものがより好ましく、SDR値が6.0程度以上、6.2程度以上、6.5程度以上のものがより好ましい。ただし、これらの場合、内径は、3.2mm以上が好ましい。
塩化ビニル系樹脂としては、中空糸膜を構成する全モノマーに対して、塩化ビニル(塩素化塩化ビニルを含む)が、50質量%以上ものが挙げられる。また、塩化ビニル系樹脂が、中空糸膜を構成する全樹脂に対して50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上含有されているものが挙げられる。塩化ビニル系樹脂以外に、ポリスルホン(PS)系、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)系、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系、酢酸セルロース(CA)系、ポリアクリロニトリル(PAN)系、ポリエーテルスルフォン系、ポリビニルアルコール(PVA)系、ポリイミド(PI)系等の種々の高分子材料を用いてもよい。
この複数本の中空糸膜12は、通常、ケース10内において、その両端面10a、10b側がシール材11によってシールされている。
シール11間のケース(例えば、側面)には、第1管口を備えている。第1管口は、中空糸膜12の外側空間と連通しており、透過側配管(図示せず)を接続するために利用される。従って、第1管口は、ろ過水取出口2cとして機能する。このろ過水取出口2cは1つでもよいし、2つ以上配置されていてもよい。
また、ケースの別の部位(例えば、シール材11よりも端面(片端面又は両端面)10a、10b側)に、第2管口を備えている。第2管口は、上述した複数本の中空糸膜12の内側(中空内)空間と連通しており、被処理原水供給/排出配管(図示せず)を接続するために利用される。第2管口は、被処理原水供給口2a及び排水口2bとして、例えば、両端面にそれぞれ1つ備えていることが好ましい。
また、別の具体例では、図1Bに示すように、中空糸膜モジュール32は、ケース30中に、複数本の中空糸膜12が収容されたものが挙げられる。
ケース10としては、必ずしも筒状に限られず、中空糸膜12が意図する作用を果たし得るように収容できる形状であればよい。
この複数本の中空糸膜12は、ケース30内において、その両端面12a、12b側がシール材11によってシールされている。
ケース30は、第1管口を備えている。第1管口は、中空糸膜12の外側空間と連通しており、透過側配管(図示せず)を接続するために利用される。従って、第1管口は、ろ過水取出口32cとして機能する。このろ過水取出口32cは1つでもよいし、2つ以上配置されていてもよい。
シール材11よりも中空糸膜12の端面(片端面又は両端面)12a、12b側には、第2管口を備えている。第2管口は、上述した複数本の中空糸膜12の内側(中空内)空間と連通しており、被処理原水供給/排出配管(図示せず)を接続するために利用される。第2管口は、被処理原水供給口32a及び排水口32bとして、例えば、両端面にそれぞれ1つ備えていることが好ましい。
このような中空糸膜12を収容したケース10、30内には、例えば、図2(a)に示すような回転子13が取り付けられている。
この回転子は、図1A(a)、(b)及び図1Bに示すように、中空糸膜モジュール2、32に導入される被処理原水の管路内水流と同方向に軸を有する。これによって、被処理原水の水流によりあるいは電力の供給により、回転子を回転させることができる。
回転子13は、中空糸膜の端面に物理的に近接して、中空糸膜の複数本のうちの一部を閉塞する。ここで、中空糸膜の端面に物理的に近接するとは、各種水を通過させないように配置することを意味し、例えば、膜モジュール端面と回転子13との距離が3mm程度以下、2mm程度以下、1mm程度以下であることが好ましい。
回転子13は、中空糸膜の一部を閉塞することにより、他の一部の流量を増やすことができればよく、例えば、物理的に近接(接触)している部分の膜内部の流量が、Q(モジュールへの供給水量)/2N(膜本数)以下とすることが好ましく、Q/5N以下又はQ/10Nとすることがより好ましい。
なお、物理的に近接は、瞬時を意味し、永久又は半永久を意味しない。
そのために、回転子13は、図2(a)に示したように、ケース内に収容された中空糸膜の端面に物理的に近接して閉塞する閉塞部13bと、2つの閉塞部に挟まれるように配置された開放部13dとを備える。
この回転子13は、中空糸膜モジュールに各種水を供給する間、回転することによって、所定の瞬間には、ケース内の中空糸膜の複数本のうちの一部を閉塞する。そして、次の瞬間には、ケース内の中空糸膜の前の一部を開放し、別の一部を閉塞する。さらに次の瞬間には、ケース内の中空糸膜の前の別の一部を開放し、さらに別の一部を閉塞する。これらの連動作を順次進行させ、繰り返すために、回転子13が回転する。
このように、中空糸膜の端面の一部が閉塞することによって、一定の流量又は圧力で供給されていた各種水の中空糸膜への水流を、一部の中空糸膜にだけ送り込む流れを発生させることができる。また、これによって、各種水圧を増大させることができる。
その結果、ろ過時、例えば、クロスフロー運転時又はフラッシング運転時において、一定の流量で供給していた被処理原水を、間欠的に流量増大(例えば、倍増)させることができ、その増大部位においては、より効率的にろ過又はフラッシングを行うことができる。また、間欠的な流量又は圧力の増大による流量又は圧力の強弱又は乱流によって、クロスフローに強弱を与えることができるために、中空糸膜表面にクロスフローによる洗浄効果をより効果的に与えることができる。さらに、洗浄時、フラッシング運転時又は逆洗時においては、各種水の間欠的な水流又は圧力の増大によるその流量又は圧力の強弱又は乱流によって、洗浄効果を各中空糸膜表面に与えることができる。
回転子を構成する材料は特に限定されるものではないが、製造の容易性や中空糸膜端面との接触等を考慮して、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等のプラスチックが挙げられる。
回転子における閉塞部と開放部との割合は特に限定されるものではなく、供給される各種水の膜面流速、回転子の回転の速度にも依存することを考慮して、中空糸膜に供給する被処理原水の量、圧力、大きさ等によって適宜調整することが好ましい。例えば、膜面流速0.1〜2.0m/s、回転速度1〜60回/分程度の場合、1:5〜5:1程度が好ましく、1:3〜3:1程度が好ましく、1:2〜2:1程度がより好ましく、1:1程度がより一層好ましい。
また、回転子23は、中空糸膜の一部を閉塞/開放することができる形状であればよく、例えば、図2(b)に示すように、回転子23において、板状の閉塞部23bと、その板状の閉塞部23bに円、多角形等の貫通孔が複数形成された開放部23dを有するものであってもよいし、プロペラ状のものであってもよい。
回転子の回転速度は、特に限定されるものではなく、中空糸膜に供給する被処理原水の量、圧力、回転子の大きさ、閉塞部:開放部の面積比等によって適宜調整することができる。例えば、1〜60回/分程度が挙げられる。
なお、回転子は、図1A(a)に示すように、中空糸膜の端面の一方側のみに配置してもよいし、図1A(b)及び1Bに示すように、双方に配置してもよい。双方に配置する場合は、双方において、回転子の形状、閉塞部と開放部との面積比及び/又は回転子の回転速度等が同じであってもよいし、異なっていてもよい。双方の回転子を組み合わせることにより、中空糸膜の一部の閉塞による水流の強弱をより効率的に与えることができる。
このような中空糸膜モジュールは、膜間差圧100kPaにおける純水の透過水量が100L/(m2・h)程度以上、200L/(m2・h)程度以上であることが適しており、600L/(m2・h)程度以上であることが好ましく、800L/(m2・h)程度以上であることがより好ましく、1000L/(m2・h)程度以上であることがさらに好ましい。
本発明の中空糸膜モジュールに適用する水の種類は特に限定されず、汚水処理場等における活性汚泥等を含む排水、家庭排水等の都市下水、工場廃水等の各種施設の排水、農業廃水、生物処理水、懸濁質を含む排水、海水、井戸水さらには河川、湖沼など水等の膜分離で処理される被処理水のいずれであってもよい。また別の観点から、例えば、SS(浮遊物質)が50000程度以下、20000程度以下、10〜15000程度の液体が挙げられる。
本発明の中空糸膜モジュールは、通常、ろ過と逆洗とを交互に繰り返す一般的な水処理に用いられるが、特に、外径3.6mm〜10mm程度の比較的大口径(大内径)を有しながら、特に、単一素材によって、高強度の単層構造の中空糸膜を利用する場合に、中空糸膜モジュール内での効果的な水の循環及び強弱によって、汚れの蓄積を極力防止することができる。これによって、汚れの蓄積に伴う膜の破断等を招くことなく、高濁度排水であっても、低エネルギーで、設備、特に膜モジュールの頻繁な取り替えを行うことなく、長期間にわたって使用することが可能となる。
本発明の中空糸膜モジュールは、一般に中空糸膜モジュールを利用する公知の水処理システムの全てに利用することができる。例えば、図3に示す水処理システムが挙げられる。このような水処理システムは、一般に、被処理原水槽1、膜モジュール2、透過水タンク3、薬液注入ユニット4等を備えて構成されている。
水処理システムにおいては、被処理原水槽1と膜モジュール2の被処理原水供給口2aとの間;膜モジュール2のろ過水取出口2cと薬液ユニット4との間;膜モジュール2のろ過水取出口2cと透過水タンク3との間;がそれぞれ配管によって連結されている。これらの配管には、それぞれ被処理原水ポンプ5、薬液注入ポンプ6及び逆洗ポンプ7が配設されている。なお、膜モジュール2のろ過水取出口2cと透過水タンク3との間には、逆洗ポンプ7が配設されていない通路を構成する配管も連結されている。また、膜モジュール2の排水口2bは、被処理原水槽1と配管によって連結されている。
膜モジュール2の排水口2bと被処理原水槽1との間には自動弁8が配設されており、膜モジュール2と透過水タンク3との間には、自動弁9が配設されている。
また、被処理原水槽1と膜モジュール2の被処理原水供給口2aとの間には、圧力計PI−1が配設されていることが好ましい。膜モジュール2の排水口2bと被処理原水槽1との間であって、自動弁8の膜モジュール2側には、圧力計PI−2が配設されていることが好ましい。膜モジュール2のろ過水取出口2cと透過水タンク3及び薬液注入ユニット4との間であって、自動弁9の膜モジュール2側の配管には、圧力計PI−3が配設されていることが好ましい。
さらに、膜モジュール2の排水口2bと被処理原水槽1との間であって、自動弁8の被処理原水槽1側には流量計FI−1が配設されていることが好ましい。膜モジュール2のろ過水取出口2cと透過水タンク3の間であって、自動弁9の透過水タンク3側には、流量計FI−2が配設されていることが好ましい。透過水タンク3と膜モジュール2との間であって、逆洗ポンプ7と圧力計PI−3との間には、流量計FI−3が配設されていることが好ましい。
膜モジュール2は、1つのみを用いてもよいし、2つ以上を直列で、並列で又は直列及び並列を組み合わせて連結して用いてもよい。
上述したシステムでは、ろ過時及び逆洗時の際に、気体供給装置を利用してもよい。この気体供給装置は、気体(好ましくは圧縮空気)を膜モジュール2に供給するための装置であり、一般にはブロア、コンプレッサ、マイクロバブル発生ブロア等が挙げられる。気体供給装置は、膜モジュール自体に、膜モジュールの上流側(被水処理槽側)及び/又は下流側(透過水槽側)のいずれに連結されていてもよいが、膜モジュール自体に又は上流側に連結されていることが好ましく、少なくとも上述した被処理原水供給ポンプ5と膜モジュール2との間に連結されていることがより好ましい。通常、気体としては空気、オゾン、窒素ガス、不活性ガス等が挙げられる。気体は膜モジュール内に気泡として供給され、この気泡により、膜モジュール内の中空糸膜を効果的に洗浄することができる。また、この気泡を含む各種水の流量又は圧力が、回転子によって増強される場合には、より一層、気泡による洗浄効果を発揮させることができる。気泡の大きさは、中空糸膜を洗浄するために有用なものであれば特に限定されるものではなく、1mm〜数十mm程度又は数十μm〜数百μm程度とすることができる。
また、超音波発生装置を利用してもよい。この場合の超音波は、例えば、十数kHz〜数GHz程度の周波数のものであればよい。超音波は、膜モジュールにのみ付与することが好ましく、上述したバブリングと同様に、水処理、逆洗、フラッシング等を行なっている間又はそれら処理と処理との間に付与してもよく、常時行なってもよいし、間欠的に付与してもよい。
ろ過方法は、クロスフローろ過が適している。また、定圧ろ過、定流量ろ過、これらの組み合わせなどのいずれであってもよい。圧力の程度及び流量の程度は、用いる水処理システムの規模及び設備の種類/特性(例えば、膜モジュールの物理的強度など)、処理水の量等によって適宜調整することができる。例えば、膜モジュールにおける加圧方式は、内圧式又は外圧式のいずれの方式でもよいが、特に、内圧式、つまり、中空糸膜の内側に被処理水を供給し、中空糸膜の外側に透過水を取り出す方式が好ましい。この場合の内外の膜間差圧は、例えば、透過圧力で10〜300kPa程度が挙げられ、好ましくは、200kPa程度以下である。膜間差圧をこの範囲とすることにより、実用上要求される透水性能 を維持することができるとともに、長期間、安定した透水速度を得ることができる。特に、膜モジュールに使用される中空糸膜が大口径(例えば、4mm程度以上)である場合には、濁度の高い水を、膜孔が閉塞されることなく、処理することができる。
逆洗方法は、ろ過方法に準じて行うことが適しており、定圧逆洗、定流量逆洗、これらの組み合わせなどのいずれでもよい。逆洗に用いる水は、ろ過水、水道水、工業用水、処理水(例えば、活性炭、UF膜、RO膜などで処理をした水)などの清浄水を用いることができる。
なお、水処理又は逆洗の後あるいはこれらの間に、フラッシングを行なってもよい。
フラッシングは、主に槽、配管内部及び/又は膜モジュールなどの浮遊/付着物、残留異物等を除去するために行なうものであり、ろ過方法に準じて行うことが適しているが、加圧せずに、例えば、膜面流速0.1m/s以上で行なうことが好ましい。フラッシングする際の水は、通常被処理原水が用いられる。膜モジュールを通した水は、通常、フラッシング水として、再度被処理原水槽1に戻される。また、中空糸膜の内径よりも大きな粒子や繊維の塊、棒状の物質が膜モジュール端面でひっかかり、管路を塞ぐことがあるが、このモジュール端面での閉塞を、被処理原水の供給向きと逆向きにフラッシングをすることで防止してもよい。
このようなフラッシング時に、上述した回転子を利用することにより、浮遊/付着物、残留異物等の除去を、より効率的に行うことができる。なお、フラッシング時には、同時に逆洗及び/又は気体供給装置を利用してエア注入を行ってもよい。
本発明は、河川水及び地下水の除濁、工業用水の清澄、排水及び汚水処理、海水淡水化の前処理等の水の精製等のために使用される水処理装置として、広範に利用することができ、経済的かつ効率的な水処理を行なうことができる。
1 被処理原水槽
2、32 中空糸膜モジュール
2a、32a 被処理原水供給口(第2管口)
2b、32b 排水口(第2管口)
2c、32c ろ過水取出口(第1管口)
3 透過水タンク
4 薬液注入ユニット
5 被処理原水供給ポンプ
6 薬液注入ポンプ
7 逆洗ポンプ
8、9 自動弁
10、30 ケース
10a、10b 端面
11 シール材
12 中空糸膜
12a、12b 端面
13、23 回転子
13a 軸
13b、23b 閉塞部
13d、23d 開放部



Claims (5)

  1. 複数本の長手方向に延長した中空糸膜と、
    該中空糸膜を収容するケースと、
    該ケースに設けられ、前記中空糸膜外側空間と連通する第1管口と、
    前記ケースの別の部位に設けられ、前記中空糸膜の両端で前記中空糸膜内側空間と連通する第2管口と、
    前記中空糸膜の延長方向と同方向に軸を有し、前記中空糸膜の端面に物理的に近接して前記中空糸膜の複数本のうちの一部を閉塞する回転子とを備える水処理用の中空糸膜モジュール。
  2. 前記第2管口が被処理原水の供給口及び排出口である請求項1に記載の中空糸膜モジュール。
  3. 前記回転子は、前記ケース内の全中空糸膜の一端側の端面を閉塞する閉塞部と閉塞しない開放部とを有しており、前記閉塞部と開放部との面積比が1:5〜5:1である請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュール。
  4. 前記中空糸膜は、外径が3.6mm〜10mm、外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34、内径が3.2mm以上である自立構造を有し、両面において分離機能を有する中空糸膜である請求項1〜3のいずれか1つに記載の中空糸膜モジュール。
  5. 前記中空糸膜は、外径が3.6mm〜10mm及び外径と肉厚の比であるSDR値が5.8〜34である自立構造を有する単一主要構成素材による中空糸膜である請求項1〜3のいずれか1つに記載の中空糸膜モジュール。
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