JP2013210044A - 船舶、液化装置および液化方法 - Google Patents

船舶、液化装置および液化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレオン等の冷媒を用いた冷凍サイクルを用いずに、LPGのBOGに加えてエチレンを液化することができる再液化装置を備えた船舶を提供する。
【解決手段】石油ガスを圧縮するガス圧縮機15と、水温にて冷却するLPG凝縮器17と、LPGを減圧させて貯留する膨張タンク13と、エチレンガスを凝縮液化するエチレン凝縮器11と、カーゴタンク3にLPGを貯蔵する場合には、LPG凝縮器17にて凝縮液化されたLPGをカーゴタンク3へと導き、カーゴタンク3に液化エチレンを貯蔵する場合には、エチレン凝縮器11にて凝縮液化された液化エチレンをカーゴタンク3へと導くとともに、LPG凝縮器17にて凝縮液化されたLPGをカーゴタンク3へと導かずに膨張タンク13へと導くように、LPGおよび液化エチレンの流路を切り換える流路切替手段とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばボイルオフガスを液化する液化装置を備えた船舶、液化装置および液化方法に関するものである。
プロパンやブタンを主成分とするLPG(液化石油ガス)を液状でカーゴタンク内に貯蔵して運搬する船舶(いわゆるLPG船)が知られている。LPG船は、カーゴタンク内で発生するBOG(ボイルオフガス)を再液化する再液化装置を装備している(例えば下記特許文献1参照)。
特開2011−157979号公報
この再液化装置は、参考例として図4に示すように、カーゴタンク103からサクションドラム105を介して導かれたBOGを、ガス圧縮機101によって20気圧近辺まで加圧する。ガス圧縮機101では、インタークーラ107を介して二段圧縮され、圧縮されたBOGは、海水SWによる冷却によって、シェルアンドチューブ式熱交換器またはプレート式熱交換器とされた凝縮器109にて再凝縮され液化される。凝縮器109にて得られたLPG液は、一部がインタークーラ107の気相中に散布され、残部がカーゴタンク103へ戻される。インタークーラ107内に散布されたLPG液は、膨張してガス化する際に発生する冷熱によってインタークーラ107内を冷却する。カーゴタンク103へ戻されるLPG液は、インタークーラ107を通過する際に冷却されるようになっている。
図4に示した方式では、20気圧程度の加圧状態にて海水温度近辺で凝縮するガスを液化対象としており、炭化水素ではプロパンやブタンなど重質なものが該当する。しかし、エチレンやエタン(当然ながらメタンも)等のように20気圧程度まで圧縮すると海水温度近辺で超臨界状態となるガスは、液化することができない。
したがって、商用で多く流通しているエチレンの運搬船は、海水冷却の代わりにフレオン冷媒を用いた2次冷凍サイクルで約−30℃程度まで冷却して再凝縮させている(以下、この方式を「カスケード方式」という)。したがって、エチレンやエタンを再凝縮させるためには、プロパン等のガスを再凝縮させる再液化装置に加えて、フレオン等の冷媒を用いた2次冷凍サイクルの追加設備が必要となる。これでは、設備費用もかなり高価となるうえに、特に船舶に設置する場合には配置場所の確保に困難な場合が多い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、フレオン等の冷媒を用いた冷凍サイクルを用いずに、プロパン等のガス(第1ガス)に加えてエチレンやエタン等のガス(第2ガス)を液化することができる船舶、液化装置および液化方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の船舶、液化装置および液化方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる船舶は、ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置を備えた船舶であって、前記液化装置は、前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器と、前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換える流路切替手段と備えていることを特徴とする。
第1ガスはガス圧縮機によって圧縮された後に第1ガス用凝縮器によって海水等によって冷却されて凝縮液化する。液化第1ガスは、貯蔵タンクまたは膨張タンクへと導かれるようになっている。
一方、第2ガスは、ガス圧縮機による圧縮圧力では臨界圧力を超えてしまうので、海水で冷却しても凝縮液化させることができない。そこで、本発明では、液化第1ガスを膨張させて温度低下させた液化第1ガスが貯留させた膨張タンクから導かれた液化第1ガスによって第2ガス用凝縮器にて第2ガスを冷却して凝縮液化することとした。
そして、本発明では、流路切替手段により、貯蔵タンクに液化第1ガスを貯蔵する場合には、第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを貯蔵タンクへと導き、貯蔵タンクに第2液化ガスを貯蔵する場合には、第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを膨張タンクへと導くとともに、第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを貯蔵タンクへと導くように、液化第1ガスおよび液化第2ガスの流路を切り換えることとした。
このように、第2ガスを液化する際には、膨張タンクに貯留する液化第1ガスを用いることとしたので、フレオン等の冷凍サイクル専用の冷媒を用いる必要がない。しかも、第1ガスを凝縮液化して貯蔵タンクに貯蔵するために用いるガス圧縮機を流用して膨張タンクに液化第1ガスを生成し、これを第2ガスの液化に用いることとしているので、第2ガスを液化するための専用の冷凍サイクルを追加設置する必要がない。
なお、第1ガスとしては、例えば、プロパン、ブタン、LPG等が挙げられ、第2ガスとしては、例えば、エチレン、エタン、メタン等が挙げられる。また、ガス圧縮機による圧縮圧力は、例えば、20気圧とされる。
「海水や河川に相当する水温」としては、例えば、氷点以上35℃以下とされる。
また、本発明の液化装置は、ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置であって、前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器と、前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換える流路切替手段と備えていることを特徴とする。
第1ガスはガス圧縮機によって圧縮された後に第1ガス用凝縮器によって海水等によって冷却されて凝縮液化する。液化第1ガスは、貯蔵タンクまたは膨張タンクへと導かれるようになっている。
一方、第2ガスは、ガス圧縮機による圧縮圧力では臨界圧力を超えてしまうので、海水で冷却しても凝縮液化させることができない。そこで、本発明では、液化第1ガスを膨張させて温度低下させた液化第1ガスが貯留させた膨張タンクから導かれた液化第1ガスによって第2ガス用凝縮器にて第2ガスを冷却して凝縮液化することとした。
そして、本発明では、流路切替手段により、貯蔵タンクに液化第1ガスを貯蔵する場合には、第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを貯蔵タンクへと導き、貯蔵タンクに第2液化ガスを貯蔵する場合には、第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを膨張タンクへと導くとともに、第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを貯蔵タンクへと導くように、液化第1ガスおよび液化第2ガスの流路を切り換えることとした。
このように、第2ガスを液化する際には、膨張タンクに貯留する液化第1ガスを用いることとしたので、フレオン等の冷凍サイクル専用の冷媒を用いる必要がない。しかも、第1ガスを凝縮液化して貯蔵タンクに貯蔵するために用いるガス圧縮機を流用して膨張タンクに液化第1ガスを生成し、これを第2ガスの液化に用いることとしているので、第2ガスを液化するための専用の冷凍サイクルを追加設置する必要がない。
なお、第1ガスとしては、例えば、プロパン、ブタン、LPG等が挙げられ、第2ガスとしては、例えば、エチレン、エタン、メタン等が挙げられる。また、ガス圧縮機による圧縮圧力は、例えば、20気圧とされる。
さらに、本発明の液化装置では、前記貯蔵タンクと、該貯蔵タンクからのボイルオフガスを圧縮する前記第1ガス圧縮機と、前記第1ガス用凝縮器とを備え、該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへ戻す再液化装置付き第1ガス貯蔵設備が複数設置され、前記貯蔵タンクに前記液化第2ガスを貯蔵する場合には、前記流路切替手段により、当該貯蔵タンクに前記液化第2ガスを導くとともに、当該貯蔵タンクを備えた前記再液化装置付き第1ガス貯蔵設備の前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くことを特徴とする。
複数の再液化装置付き第1ガス貯蔵設備が設置されている場合には、1つ又は複数の再液化装置付き第1ガス貯蔵設備の貯蔵タンクを、液化第2ガスを貯蔵する貯蔵タンクとすることができる。
そして、液化第2ガスを貯蔵する貯蔵タンクと同じ第1ガス貯蔵設備に属する第1ガス用凝縮器にて凝縮液化した液化第1ガスを膨張タンクに導いて、第2ガス用凝縮器にて第2ガスを液化することとした。
このように、液化第1ガスが貯蔵された貯蔵タンクの空き具合に応じて、液化第2ガスを貯蔵する貯蔵タンクとすることができるので、液化第1ガスや液化第2ガスの需要に応じて対応することができる柔軟性に富んだシステムを構築することができる。
また、本発明の液化方法は、ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置による液化方法であって、前記液化装置は、前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器とを備え、前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換えることを特徴とする。
エチレンやエタン等の第2ガスを液化するための専用の冷凍サイクルを追加設置する必要がなく、また既存の設備に第2ガスを液化する設備を追加する場合には、LPG等の第1ガスを貯留する膨張タンクや第2ガス用凝縮器等の最小限の設備を追加するだけで済むので、設備費用が低廉となり、しかも大きな設置場所を必要とせずに設置することができる。
本発明の一実施形態に係る再液化装置の基本概念を示した概略構成図である。 図1の再液化装置を具体的に適用したものであり、エチレンを液化しない場合を示した構成図である。 図1の再液化装置を具体的に適用したものであり、エチレンを液化する場合を示した構成図である。 参考例としてLPGの再液化装置を示した構成図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
本実施形態にかかる再液化装置(液化装置)は、LPG船に設置されている。LPG船は、複数のカーゴタンク(貯蔵タンク)を備えており、それぞれのカーゴタンクに対してガス圧縮機および凝縮器を備えた再液化装置を備えている。本実施形態の再液化装置は、このようなLPG用の貯蔵設備を用いて、エチレンの再液化をも可能とするものである。
図1には、本実施形態の再液化装置の基本概念が示されている。
カーゴタンク3内には、液化エチレン(液化第2ガス)L2が貯蔵されている。液化エチレンガスL2の温度は約−100℃とされている。カーゴタンク3内で発生したエチレンBOG(ボイルオフガス)は、ガス圧縮機7に吸い込まれて圧縮される。ガス圧縮機7によって約20気圧まで昇圧されたエチレンガスは、海水SWによって海水熱交換器9にて冷却された後、エチレン凝縮器(第2ガス凝縮器)11へと導かれる。エチレン凝縮器11には、LPG膨張タンク13内に貯留された約−40℃とされたLPG液(液化第1ガス)L1が冷媒液供給配管8を介して導かれており、このLPG液L1によってエチレンガスが冷却され凝縮液化する。エチレン凝縮器11にて再液化された液化エチレン(凝縮液)は、液化エチレン返送配管12を通り、図示しない膨張手段を介してカーゴタンク3内へと返送される。
また、LPG膨張タンク13にて発生したLPGのBOGは、ガス圧縮機15によって約20気圧まで昇圧された後に、LPG凝縮器(第1ガス凝縮器)17に導かれ海水SWによって冷却されて凝縮液化する。LPG凝縮器17によって再液化されたLPG(凝縮液)は、LPG返送配管14を通り、図示しない膨張手段を介してLPG膨張タンク13内へと導かれる。なお、エチレン凝縮器11にてエチレンを凝縮させてガス化された石油ガスは、石油ガス配管16を通り、ガス圧縮機15の吸込側に戻されるようになっている。
このように、ガス圧縮機7で圧縮した圧力では海水SWで冷却しても凝縮させることができないエチレンガスに対して、カスケード方式としてフレオン等の冷凍サイクルを用いることなく、LPG船として本来備えているLPG再液化装置の構成を流用し、LPGの冷熱を用いて凝縮させることができるという利点がある。
このような基本概念を前提として、図2及び図3を用いてさらに詳述する。
図2及び図3には、本実施形態に係る再液化装置の具体的構成が示されている。図2はエチレンを液化せずにLPGをカーゴタンクに貯蔵する場合(以下「LPGモード」という。)を示し、図3はLPGをカーゴタンクに貯蔵せずにエチレンを液化してカーゴタンクに貯蔵する場合(以下「エチレンモード」という。)を示している。
これらの図において、左側にはLPG系統Aが示されており、右側にはエチレン系統Bが示されている。
図2では、LPGモードとされているので、LPG液L1がカーゴタンク3内に貯蔵されている。一方、図3では、エチレンモードとされているので、液化エチレンL2がカーゴタンク3内に貯蔵されている。
カーゴタンク3のガス相を形成する上部には、BOG取出配管20が接続されている。BOG取出配管20は、合流点20aにてBOG主配管21に接続されている。BOG主配管からはLPG系統A側にBOG分岐配管22が、エチレン系統B側にBOG分岐配管23が、それぞれ分岐されている。
BOG分岐配管22には、開閉弁22aを備えており、下流端がサクションドラム25に接続されている。開閉弁22aは、図2のLPGモードの場合には全開とされ、図3のエチレンモードの場合には全閉とされる。
なお、図2及び図3における開閉弁の表記として、全開の場合は白抜き、全閉の場合は黒塗りつぶしとして表記する。
サクションドラム25では、BOGが一時的に貯留されるようになっており、サクションドラム25の出口側に接続されたBOG吸込配管27からガス圧縮機15へとBOGが導かれるようになっている。ガス圧縮機15は、レシプロ式の2段圧縮機とされ、BOGを約20気圧まで圧縮する。ガス圧縮機15の低圧段15aに吸い込まれて圧縮されたBOGは、低圧段吐出配管29を介してインタークーラ31へと導かれる。
インタークーラ31へと導かれたBOGは、インタークーラ31にて冷却された後、吸込配管33を介してガス圧縮機15の高圧段15bへと送られる。高圧段15bにて圧縮されたBOGは、高圧段吐出配管35を介してLPG凝縮器17へと導かれる。LPG凝縮器17では、海水SWとの間で熱交換が行われ、BOGが冷却されて凝縮液化し、再液化される。LPG凝縮器17にて再液化されたLPGは、LPG戻り配管37を通り、インタークーラ31で冷却された後、カーゴタンク3へと返送される。LPG戻り配管37には、インタークーラ31の手前で分岐された分岐配管39が接続されている。分岐配管39によって導かれたLPGは、インタークーラ31のガス相中に噴霧され、ガス化する際に発生する冷熱によって温度低下したLPGがインタークーラ31内に貯留される。インタークーラ31に貯留された低温のLPGによって、インタークーラ31内を通過するBOGと、戻り配管37内を流れる再液化したLPGとが冷却される。インタークーラ31にて冷却されたLPGは、LPG戻り配管37を通り、2つの開閉弁37a,37bを通り、カーゴタンク3へと導かれる。これら開閉弁37a,37bは、図2のLPGモードの場合は全開とされ、図3のエチレンモードの場合には全閉とされる。
LPG戻り配管37は、インタークーラ31と開閉弁37aとの間に分岐点37cを有し、この分岐点37cにはLPG供給配管39が接続されている。LPG供給配管39は、下流端が膨張タンク13に接続されており、中途位置に開閉弁39aが設けられている。この開閉弁39aは、図2のLPGモードの場合は全閉とされ、図3のエチレンモードの場合は全開とされる。
膨張タンク13のガス相を形成する上部には、減圧配管41が接続されている。減圧配管41の下流端は、サクションドラム25の上流側に接続されており、中途位置に開閉弁41aが設けられている。この開閉弁41aは、図2のLPGモードの場合は全閉とされ、図3のエチレンモードの場合は全開とされる。
膨張タンク13の液相を形成する下部には、LPG循環配管43が接続されており、その下流端は膨張タンク13のガス相を形成する上部に接続されている。LPG循環配管43の中途位置には、エチレン用凝縮器11が設けられている。このエチレン用凝縮器11にて、エチレン系統Bから導かれたエチレンガスが液化される。エチレン凝縮器11にてエチレンを液化して蒸発したガスは、LPG循環配管43を通り、膨張タンク13へと戻される。
図2及び図3の右側に示されたエチレン系統Bには、サクションドラム47と、ガス圧縮機7と、インタークーラ49と、海水熱交換器9とが設けられている。なお、これらサクションドラム47、ガス圧縮機7、インタークーラ49及び海水熱交換器9の構成は、それぞれ、LPG系統Aのサクションドラム25、ガス圧縮機15、インタークーラ31と、LPG凝縮器17とほぼ同じである。したがって、エチレン系統Bにエチレンが供給されない場合は、LPGのBOGを再液化するLPG系統として用いることができるようになっている。
サクションドラム47の上流側には、BOG主配管20から分岐されたBOG分岐配管23が接続されている。BOG分岐配管23には、開閉弁23aが設けられており、この開閉弁23aは、図2のLPGモードの場合は全閉とされ、図3のエチレンモードの場合は全開とされる。
サクションドラム47の出口側には、BOG吸込配管51が接続され、ガス圧縮機7へとBOGが導かれるようになっている。ガス圧縮機7は、レシプロ式の2段圧縮機とされ、エチレンガスを約20気圧まで圧縮する。ガス圧縮機7の低圧段7aに吸い込まれて圧縮されたBOGは、低圧段吐出配管53を介してインタークーラ49へと導かれる。
インタークーラ49へと導かれたBOGは、吸込配管55を介してガス圧縮機7の高圧段7bへと送られる。なお、エチレンの場合には、インタークーラ49内にはエチレンガスの凝縮液が存在しない。
高圧段7bにて圧縮されたBOGは、高圧段吐出配管57を介して海水熱交換器9へと導かれる。海水熱交換器9では、海水SWとの間で熱交換が行われ、BOGが冷却される。エチレンガスは、20気圧まで昇圧されており、海水温度では臨界圧力を超えているので、海水熱交換器9では凝縮されない。
海水熱交換器9にて冷却されたBOGは、BOG高圧配管59を通り、エチレン凝縮器11へと導かれる。BOG高圧配管59には、開閉弁59aが設けられており、この開閉弁59aは、図2のLPGモードの場合は全閉とされ、図3のエチレンモードの場合には全開とされる。
エチレン凝縮器11では、LPG系統AのLPG循環配管43から導かれるLPG(例えば−40℃)によって、エチレンガスが冷却され、凝縮液化する。液化したエチレンは、液化エチレン戻り配管61を通り、カーゴタンク3へと導かれる。液化エチレン戻り配管61には、開閉弁61aが設けられており、この開閉弁61aは、図2のLPGモードの場合は全閉とされ、図3のエチレンモードの場合には全開とされる。
海水熱交換器9には、インタークーラ49を貫通して延在する戻り配管63が設けられている。戻り配管63には、開閉弁63aが設けられており、この開閉弁63aは、図3のエチレンモードの場合には全閉とされる。したがって、エチレンモードの場合には、戻り配管63にはエチレンガスが流れないことになる。
なお、図2のLPGモードの場合で、かつ、エチレン系統BでもLPGのBOGを再液化する場合には、開閉弁63aは全開とされ、LPG系統AのLPG戻り配管37のように使用される。
戻り配管63の下流端は、カーゴタンク3へ接続された戻り主配管65に接続されている。
次に、上記構成の再液化装置の制御方法について説明する。
<LPGモード>
図2に示すように、エチレンを液化せずにLPGをカーゴタンク3に貯蔵するLPGモードの場合には、以下のように制御される。
図示しない制御部または手動により、LPGと液化エチレンの流路を切り換える流路切替手段を構成する開閉弁39a,41a,23a,59a,61a,63aを全閉とするとともに、流路切替手段を構成する開閉弁22a,37a,37bを全開とする。なお、図2及び図3では、全閉とする開閉弁を塗りつぶし、全開とする開閉弁を白抜きとして表示している。
LPGモードの場合、カーゴタンク3内にはLPG液L1が貯蔵されており、カーゴタンク3内のBOGはBOG取出配管20およびBOG分岐配管22を通り、サクションドラム25へと導かれる。サクションドラム25へと導かれたBOGは、BOG吸込配管27を通り、ガス圧縮機15の低圧段15aへと導かれる。ガス圧縮機15の低圧段15aにて圧縮されたBOGは、低圧段吐出配管29を介してインタークーラ31へと導かれる。
インタークーラ31へと導かれたBOGは、インタークーラ31にて冷却された後、吸込配管33を介してガス圧縮機15の高圧段15bへと送られる。高圧段15bにて約20気圧まで圧縮されたBOGは、高圧段吐出配管35を介してLPG凝縮器17へと導かれる。LPG凝縮器17では、海水SWとの間で熱交換が行われ、BOGが冷却されて凝縮液化し、再液化される。LPG凝縮器17にて再液化されたLPGは、LPG戻り配管37を通り、インタークーラ31で冷却された後、カーゴタンク3へと返送される。
一方、インタークーラ31の手前で分岐された分岐配管39によって導かれたLPGがインタークーラ31のガス相中に噴霧される。噴霧されたLPGがガス化する際に発生する冷熱によって、温度低下したLPGがインタークーラ31内に貯留される。インタークーラ31に貯留された低温のLPGによって、インタークーラ31内を通過するBOGと、戻り配管37内を流れる再液化したLPGとが冷却される。インタークーラ31にて冷却されたLPGは、LPG戻り配管37を通り、2つの開閉弁37a,37bを通り、カーゴタンク3へと導かれる。
このようにして、カーゴタンク3で発生するLPGのBOGは、ガス圧縮機15によって約20気圧まで昇圧された後、LPG凝縮器17にて海水温度にて再液化されるようになっている。
なお、LPGモードの場合、エチレン系統Bのガス圧縮機7及び海水熱交換器9を用いてLPGの再液化を行っても良い。この場合、開閉弁23a,63aを全開として、BOG分岐配管23からLPGのBOGが吸い込まれ、ガス圧縮機7にて圧縮され、海水熱交換器9にて海水温度にてLPGが再液化される。再液化されたLPGは、戻り配管63および戻り主配管65を通り、カーゴタンク3へと返送される。
<エチレンモード>
図3に示すように、LPGをカーゴタンク3に貯蔵せずにエチレンを液化してカーゴタンク3に貯蔵するエチレンモードの場合には、以下のように制御される。
図示しない制御部または手動により、LPGと液化エチレンの流路を切り換える流路切替手段を構成する開閉弁39a,41a,23a,59a,61aを全開とするとともに、流路切替手段を構成する開閉弁22a,37a,37b,63aを全閉とする。
エチレンモードの場合、カーゴタンク3内には液化エチレンL2が貯蔵されており、カーゴタンク3内のBOGはBOG取出配管20およびBOG分岐配管23を通り、エチレン系統Bのサクションドラム47へと導かれる。サクションドラム47へと導かれたBOGは、BOG吸込配管51を通り、ガス圧縮機7の低圧段15aおよび高圧段7aにて約20気圧まで昇圧された後、海水熱交換器9へと導かれる。
海水熱交換器9では、海水SWとの間で熱交換が行われ、BOGが冷却される。海水熱交換器9にて冷却されたBOGは、BOG高圧配管59を通り、エチレン凝縮器11へと導かれる。エチレン凝縮器11では、LPG系統AのLPG循環配管43から導かれるLPG(例えば−40℃)によって、エチレンガスが冷却され、凝縮液化する。液化したエチレンは、液化エチレン戻り配管61を通り、カーゴタンク3へと導かれる。
一方、エチレンモードにおいて、LPG系統Aでは、膨張タンク13、ガス圧縮機15およびLPG凝縮器11にてLPGの膨張液化サイクルが構成されている。すなわち、ガス圧縮機15にて約20気圧まで圧縮されたLPGのBOGは、LPG凝縮器11にて海水によって凝縮液化される。LPG凝縮器11にて液化されたLPGは、膨張タンク13へと導かれて膨張してガスおよび低温液となり、ガスはガス圧縮機15に吸い込まれて上記サイクルを繰り返す。膨張タンク13に貯留された低温(約−40℃)のLPGは、LPG循環配管43によってエチレン凝縮器11へと導かれて、エチレンの液化に供される。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
カーゴタンク3にLPGを貯蔵するLPGモードの場合には、LPG凝縮器17にて凝縮液化されたLPGをカーゴタンク3へと導き、カーゴタンク3に液化エチレンを貯蔵するエチレンモードの場合には、LPG凝縮器17にて凝縮液化されたLPGを膨張タンク13へと導くとともに、エチレン凝縮器11にて凝縮液化された液化エチレンをカーゴタンク3へと導くように、LPGおよび液化エチレンの流路を各開閉弁によって切り換えることとした。
このように、エチレンガスを液化する際には、膨張タンク13に貯留するLPGを用いることとしたので、フレオン等の冷凍サイクル専用の冷媒を用いる必要がない。しかも、LPGを凝縮液化してカーゴタンク3に貯蔵するために用いるガス圧縮機15を流用して膨張タンク13にLPGを生成し、これをエチレンの液化に用いることとしているので、エチレンガスを液化するための専用の冷凍サイクルを追加設置する必要がない。
また、LPG船では、複数のLPG用の再液化装置を備えたLPG系統Aが設置されているので、1つ又は複数のLPG系統Aに属するカーゴタンク3を、液化エチレンを貯蔵するカーゴタンク3とすることができる。そして、液化エチレンを貯蔵するカーゴタンク3に属するLPG系統Aのガス圧縮機15、LPG凝縮器17および膨張タンク13を用いてLPGの膨張液化サイクルを形成し、低温のLPG液を用いてエチレン凝縮器11にてエチレンを液化することができる。
このように、LPGが貯蔵されたカーゴタンク3の空き具合に応じて、エチレンガスを貯蔵するカーゴタンク3とすることができるので、LPGや液化エチレンの需要に応じて対応することができる柔軟性に富んだシステムを構築することができる。
なお、上述した実施形態では、LPG船を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば地上に設置するLPG貯蔵設備に適用しても良い。また、LPGに代えて、純プロパン、純ブタンであってもよく、ガス圧縮機で圧縮した約20気圧程度の圧力にて海水温度や河川水温度で凝縮できるガスであれは良い。
また、エチレンに代えて、エタン、メタン等のように、海水温度や河川水温度にて約20気圧程度の圧力で臨界圧力を超えるガスであって、LPG等の液化ガスによって凝縮できるガスでれば良い。
3 カーゴタンク(貯蔵タンク)
7 ガス圧縮機
9 海水熱交換器
11 エチレン凝縮器
13 膨張タンク
15 ガス圧縮機
17 LPG凝縮器
22a,23a,37a,37b,39a,41a,59a,61a,63a 開閉弁
25 サクションドラム
31 インタークーラ
43 LPG循環配管
47 サクションドラム
49 インタークーラ
L1 LPG液
L2 液化エチレン

Claims (4)

  1. ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置を備えた船舶であって、
    前記液化装置は、前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、
    該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、
    該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、
    前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器と、
    前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換える流路切替手段と、
    を備えていることを特徴とする船舶。
  2. ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置であって、
    前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、
    該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、
    該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、
    前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器と、
    前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換える流路切替手段と、
    を備えていることを特徴とする液化装置。
  3. 前記貯蔵タンクと、該貯蔵タンクからのボイルオフガスを圧縮する前記第1ガス圧縮機と、前記第1ガス用凝縮器とを備え、該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへ戻す再液化装置付き第1ガス貯蔵設備が複数設置され、
    前記貯蔵タンクに前記液化第2ガスを貯蔵する場合には、前記流路切替手段により、当該貯蔵タンクに前記液化第2ガスを導くとともに、当該貯蔵タンクを備えた前記再液化装置付き第1ガス貯蔵設備の前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くことを特徴とする請求項2に記載の液化装置。
  4. ガス圧縮機で圧縮した圧縮圧力で海水や河川に相当する水温にて冷却することにより凝縮液化する第1ガスと、該水温にて前記圧縮圧力よりも小さい臨界圧力を有する第2ガスとを液化する液化装置による液化方法であって、
    前記液化装置は、前記第1ガスが液化された液化第1ガス、または、前記第2ガスが液化された液化第2ガスが貯蔵される貯蔵タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する圧縮する第1ガス圧縮機と、
    該ガス圧縮機によって圧縮された前記第1ガスを前記水温にて冷却する第1ガス用凝縮器と、
    該第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを減圧させて貯留する膨張タンクと、
    前記第1ガスを前記圧縮圧力まで圧縮する第2ガス圧縮機と、
    前記膨張タンクから導かれた液化第1ガスにより、前記第2ガス圧縮機で圧縮された前記第2ガスを凝縮液化する第2ガス用凝縮器と、
    を備え、
    前記貯蔵タンクに前記液化第1ガスを貯蔵する場合には、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導き、前記貯蔵タンクに前記第2液化ガスを貯蔵する場合には、前記第2ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第2ガスを前記貯蔵タンクへと導くとともに、前記第1ガス用凝縮器にて凝縮液化された液化第1ガスを前記貯蔵タンクへと導かずに前記膨張タンクへと導くように、前記液化第1ガスおよび前記液化第2ガスの流路を切り換えることを特徴とする液化方法。
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