以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、保留機能を有する他の遊技機(例えば、従来の第1種、従来の第1種の機能を二つと従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
次に、普図入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、普図入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図入球口入球情報を生成する。尚、普図入球口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、第1特別図柄又は第2特別図柄)が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330(大入賞口ソレノイド12330)とを備える。ここで、第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1電動役物2122(第2電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、主として、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、装飾図柄の保留球表示が行われる。具体的には、表示制御手段2323の表示制御により、画面上に、装飾図柄の変動表示及び停止表示が実行される装飾図柄表示領域2311と、第1特別図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第1保留表示部2312a及び第2特別図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第2保留表示部2312bと、が形成される。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2310上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000や演出表示制御手段2320等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、突然時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報、保留先読み情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1特図保留手段1131(第1特図保留情報一時記憶手段1131a)や第2特図保留手段1132(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に保留されている特図乱数を読み出し、乱数が保留されたタイミングで当否結果及び変動内容(リーチ変動態様であるか否かや変動時間)等を先読み(以下、先読みした情報を「保留先読み情報」という)するための保留先読み制御手段1134と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第1乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第2乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、保留先読み制御手段1134は、乱数を新たに取得した場合、当該新たに取得した乱数について当否結果や図柄変動内容等を先読みした上、保留順序に従って当該先読み情報を一時記憶するための保留先読み情報一時記憶手段1134aを更に有している。尚、本最良形態では、前述のように、乱数を取得したタイミングで当該新たに取得した乱数についてのみ先読みし、当該先読み情報をサブ側に送信するよう構成されているが、これに限定されず、本願出願時点で存在するどのような先読み手法であってもよい。
例えば、ある変動開始時に、当該変動開始時点で存在するすべての保留について先読みした上、これらすべての先読み情報を送信するよう構成してもよいし、新たに保留が出来た時に、当該新たな保留が出来た時点で存在するすべての保留について先読みした上、これらすべての先読み情報を送信するよう構成してもよい。特に、本最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機であるが、昨今、従来の第1種パチンコ遊技機(以下、第1遊技という)と従来の第1種パチンコ遊技機(以下、第2遊技という)とが融合した第1種第1種複合機が市場に多く出回っている。この遊技機は、第1遊技側及び第2遊技側で、それぞれ独立した始動口及び保留機能を有しており、それぞれの遊技は対応した始動口に入球した場合にのみ実行される(即ち、例えば、第1遊技側始動口に遊技球が入球した場合にのみ第1遊技側で抽選が実行され、当否判定がなされた後、第1遊技側の識別情報が変動を開始する遊技が実行される)。この際、第1遊技と第2遊技とが同時に実行され得るタイプ(並列タイプといい、一方の遊技側での識別情報が変動中であっても他方の遊技側での識別情報が変動可能なタイプ)と、第1遊技と第2遊技とが同時に実行されないタイプ(直列タイプといい、一方の遊技側での識別情報が変動中である場合には他方の遊技側での識別情報の変動が禁止されるタイプ)とが存在する。そして、後者については、入球順の他、第1遊技及び第2遊技の一方が優先される、即ち、第1遊技側でも第2遊技側でも保留が存在している場合、一方の遊技の保留消化が優先される遊技機が存在する(優先消化タイプともいう)。このような場合、優先消化されない側の保留を、現在の遊技状態や既に存在する保留に起因した遊技状態の変化有無を踏まえて先読みしたとしても、その後に優先消化される側の保留が新たに出来た場合、当該新たに出来た保留に起因した遊技状態の変化有無を踏まえないと(即ち更新しないと)、正しい先読み結果が導けない。したがって、この種の遊技機においては、特に前述したような構成とすることが、常に更新して正確な先読み結果を導出するという観点からは好適である。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、第2特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本最良形態においては、遊技状態及び図柄の種類に関わらず、大当たりの当選確率が同一に構成されている。以下の表1は、遊技状態毎の、第1特図用大当たり抽選テーブルと第2特図用大当たり抽選テーブルの例である。尚、本最良形態では、説明の便宜上、小当たり抽選テーブルは省略したが、このようなテーブルが別に存在していてもよい(この場合、先に大当たり抽選をして次に小当たり抽選をするか、先に小当たり抽選をして次に大当たり抽選をする)。或いは、大当たりと小当たりとが一緒になった一の抽選テーブルであってもよい。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、確率変動遊技→第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技→第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1143a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2)。ここで、表2は、当否結果・遊技状態毎の、第1特図内容決定用抽選テーブル及び第2特図内容決定用抽選テーブル(停止図柄)の例である。また、表3は、当否結果・遊技状態毎の、第1特図内容決定用抽選テーブル及び第2特図内容決定用抽選テーブル(変動態様)の例である。尚、本最良形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。また、本最良形態では、説明の便宜上、特図内容決定用抽選テーブル構成を第1特別図柄と第2特別図柄とで共通としたが、異なるテーブル構成としてもよい。
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく特別図柄の変動を優先するかを決定する特図保留解除制御手段1154と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1153とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1153は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1153aを有している。また、普図変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1特別図柄が所定態様(所定態様「7」又は「3」)で停止したか否か又は第2特別図柄が所定態様(所定態様「7」又は「3」)で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本最良形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本最良形態における時短は、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動(停止)毎に減算される。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器Aと、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器Bと、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dとを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数や保留先読みの決定処理及び表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、予告演出・特別遊技中演出・装飾ランプや音声等の演出をはじめとする演出一般の情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1遊技及び第2遊技に関する図柄情報や保留先読み情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の変動態様や図柄の画像・動画像データ等を記憶するための装図変動態様・図柄記憶手段2322bと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。表4は、停止図柄決定用参照テーブルであり、表5は、変動態様決定用参照テーブルである。これら表から分かるように、本最良形態においては、主制御装置側から送信される特別図柄情報(停止図柄情報や変動態様情報)に基づき、装飾図柄の停止図柄や変動態様が決定されるよう構成されている。尚、装飾図柄の停止図柄については、当たりの場合には特別図柄の属性情報を踏まえて抽選で決定し、ハズレの場合にはリーチか非リーチかに基づいて抽選で決定するよう構成し、装飾図柄の変動態様については、特別図柄の変動態様に基づき一義的に特定されるよう構成されているが、これには何ら限定されない。例えば、特別図柄の停止図柄に紐付いて装飾図柄が一義的に決定されるよう構成されていても、特別図柄の変動態様(又は変動時間)に基づいて装飾図柄の変動態様が抽選で決定されるよう構成されていてもよい。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aと、特殊保留対象となる保留を決定する際に参照される特殊保留表示対象保留抽選テーブル2323bと、特殊保留表示の内容を決定する際の一ファクタである信頼度差を算出するために参照される信頼度参照テーブル2323cと、特殊保留表示の内容を決定する際に参照される特殊保留表示決定用テーブル2323dとを有している。以下、各テーブルの内容例を挙げる。
まず、表6は、特殊保留表示対象保留抽選テーブル2323bの一例を示したものである。この表から分かるように、本最良形態では、トリガ保留が存在する保留に対して特殊保留表示が付される確率が高くなるよう構成されている。
次に、表7は、信頼度参照テーブル2323cの一例を示したものである。尚、この表では信頼度を1〜5と段階化しているが、これに限定されず、当該変動態様の信頼度であってもよい。
次に、表8及び表9は、特殊保留表示決定用テーブル2323dの一例を示したものである。ここで、当該表中、「Lmax」とは、特殊保留表示がなされる予定である「特殊保留」以外の保留の中で信頼度のレベルが最大である保留の信頼度である。また、「Lt」とは、特殊保留表示がなされる予定である「特殊保留」の信頼度である。このように、本最良形態では、LmaxとLtとの差、即ち、特殊保留の信頼度よりも高い信頼度の保留が他に存在するか否かに着目し、その結果に応じて特殊保留表示の内容を決定するよう構成されている。具体的には、本最良形態では下記のように構成されている。まず、特殊保留の信頼度が他の保留の信頼度のいずれよりも最も大きい場合には、「↑」という表示がなされる。特に、特殊保留の信頼度と他の保留の中で最も高い信頼度であるものとの差が最大値である場合には、高い信頼度であることを示唆する「↑↑」という表示がなされる。次に、特殊保留の信頼度が他のいずれかの保留の信頼度の最大値と同一である場合には、特殊保留自身の信頼度が最大であることを示す「↑」に加え、他の保留の信頼度も同じであることを示す「←」及び「→」のいずれか一方又は両方が表示される。ここで、表示される矢印の向きは、信頼度が高い保留が存在する方を向いている。例えば、特殊保留が2個目であるときに信頼度の高い保留が1個目に存在する場合には「←」を表示し、また、特殊保留が2個目であるときに信頼度の高い保留が4個目に存在する場合には「→」を表示し、更には、特殊保留が2個目であるときに信頼度の高い保留が1個目及び4個目に存在する場合には「←」と「→」を表示する。このように、信頼度の高い保留が存在する場合、従来における、当該信頼度の高い保留の箇所にスカラ的表示(例えば信頼度が高い場合、信頼度に応じて保留表示の色を変えたり形態を変えたりする表示)を実行するのと異なり、ある保留(本最良形態では特殊保留)から当該信頼度の高い保留を直接又は間接的に指し示すベクトル的表示を実行する。更に、信頼度に応じて→の数を変える点では、スカラ的表示も実行することになる。次に、特殊保留の信頼度が他の信頼度のいずれよりも小さい場合には、信頼度が最も高い保留が存在する方向を指し示す「←」及び「→」のいずれか一方又は両方が表示される。特に、信頼度が最も高い保留の信頼度と特殊保留の信頼度との差が最大値である場合には、高い信頼度であることを示唆する「←←」及び「→→」のいずれか一方又は両方が表示される。
尚、本最良形態では、変動態様の先読み情報に基づいて特殊保留の可否及び内容を決定するよう構成されているがこれに限定されず、例えば、当否結果、予告の有無又はその内容に基づいて、或いはこれらと変動態様とを組み合わせたものに基づいて、特殊保留の可否及び内容を決定するよう構成してもよい。また、特殊保留の表示形態である「→」や「←」についてもあくまで一例に過ぎず、他の表示形態、例えば、特殊保留の表示形態(例えば形状)や色等の変化(スカラ的表示)に対してベクトル的意味付けを持たせるよう構成してもよい。一例を挙げると、ある保留(特殊保留)が第一形態(例えば赤)となった場合には、それより前に消化される保留に信頼度の高い保留が存在することを意味することとし、ある保留(特殊保留)が第二形態(例えば青)となった場合には、それより後に消化される保留に信頼度の高い保留が存在することを意味することとする。
以上で、装図保留情報表示制御手段2323の各種構成要素の説明を終了するが、最後に、装図保留情報一時記憶手段2323aのメモリ領域例を説明する。表10は、装図保留情報一時記憶手段2323aの一例を示したものである。尚、表中のH
t値は、特殊保留が表示される対象となる保留の番号(順番)である(1〜4のいずれかの数値)。
最後に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入球口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図24のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図14のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図入球口入球判定手段1113は、普図入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1300)に移行する。
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1143は、遊技状態一時記憶手段1190を参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1143は、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1143は、普図通常用抽選テーブル1143a−1をセットする。尚、普図時間短縮用抽選テーブル1143a−2は、普図通常用抽選テーブル1143a−1と比較し、当選確率が高く設定されている(例えば、前者の当選確率が9/10であり、後者の当選確率が1/10)。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1153aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1153a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1153は、普図変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1153aは、普図変動管理用タイマ1153a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1153は、普図表示部2421上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1乱数)を取得する。次に、ステップ1312で、第1特図保留手段1131は、当該遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。そして、ステップ1350(1)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行する。次に、ステップ1314で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2乱数)を取得する。次に、ステップ1324で、第2特図保留手段1132は、当該遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。そして、ステップ1350(2)で、保留先読み制御手段1134は、後述する保留先読み処理を実行し、次の処理(ステップ1400の特別図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ1400の特別図柄表示処理)に移行する。
次に、図8は、図7におけるステップ1350(1){1350(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄の保留先読み処理(第2特別図柄の保留先読み処理)のフローチャートである。尚、本最良形態では、基本的処理は、ステップ1350(1)及び1350(2)間で共通するので、第1特別図柄について説明することとし第2特別図柄は括弧書きとする。まず、ステップ1352で、保留先読み制御手段1134は、図7のステップ1312で一時記憶した第1特別図柄の保留(図7のステップ1324で一時記憶した第2特別図柄の保留)を第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)から読み出す。そして、ステップ1354で、保留先読み制御手段1134は、保留先読み情報一時記憶手段1133aを参照し、今回の先読み対象である当該保留が消化される時点での遊技状態が「確率変動遊技状態」であるか否かを判定する。尚、保留先読み情報一時記憶手段1133aには、当否情報・変動態様情報・停止図柄情報等が保留順に一時記憶されており、当該先読み対象となる保留より前の保留先読み情報から、当該先読み対象となる保留が消化される時点での遊技状態が先読み可能に構成されている。ステップ1354でYesの場合、ステップ1356で、保留先読み制御手段1134は、参照テーブルとして第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2(第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2)をセットし、ステップ1364に移行する。他方、ステップ1354でNoの場合、ステップ1358で、保留先読み制御手段1134は、保留先読み情報一時記憶手段1133aを参照し、今回の先読み対象である当該保留が消化される時点での遊技状態が「時間短縮遊技状態」であるか否かを判定する。ステップ1358でYesの場合、ステップ1360で、保留先読み制御手段1134は、参照テーブルとして第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3(第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)をセットし、ステップ1364に移行する。他方、ステップ1358でNoの場合、ステップ1362で、保留先読み制御手段1134は、参照テーブルとして第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1(第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1)をセットし、ステップ1364に移行する。
そして、ステップ1364で、保留先読み制御手段1134は、第1特別図柄の保留(遊技内容決定乱数)に基づき、ステップ1356、ステップ1360又はステップ1362でセットした当否決定用テーブルを参照し、当否を先読みし、その結果を保留先読み情報一時記憶手段1133aに一時記憶する。次に、ステップ1366で、保留先読み制御手段1134は、ステップ1364での当否結果と第1特別図柄の保留(遊技内容決定乱数)とに基づき、ステップ1356、ステップ1360又はステップ1362でセットした変動内容決定用テーブルを参照し、特別図柄の停止図柄と変動態様を先読みし、その結果を保留先読み情報一時記憶手段1133aに一時記憶する。そして、ステップ1368で、情報送信手段1300は、ステップ1364及びステップ1366で先読みした、保留先読み情報一時記憶手段1133aに一時記憶されている当該保留に係る先読み情報をサブ側に送信し、次の処理(ステップ1400の特別図柄表示処理)に移行する。
次に、図9は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、特図保留解除制御手段1154は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2特別図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、本最良形態においては、第2特別図柄の保留球が存在する場合には、第1特別図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1特別図柄の保留の方が先でも)、第2特別図柄の保留消化を優先して実行する。但し、そのような優先消化で無く、入賞した順に保留が消化されるように構成してもよい。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2(第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1142a−2)をセットし、ステップ1414に移行する。尚、セットされるテーブルは、当否・保留数に基づいて決定される(以下も同様)。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3(第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1142a−3)をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、参照テーブルとして第1特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1(第2特図通常遊技状態用抽選テーブル1142a−1)をセットし、ステップ1414に移行する。
次に、ステップ1414で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、ステップ1406、ステップ1410又はステップ1412でセットした、各遊技状態に対応する当否抽選テーブルである第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1(第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3)を参照し、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、特別図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当たりフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1416をスキップする。
そして、ステップ1416で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、ステップ1406、ステップ1410又はステップ1412でセットした、各遊技状態に対応する変動内容(停止図柄、変動態様)抽選テーブルである第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、遊技内容決定乱数(例えば特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
次に、ステップ1419で、情報送信手段1300は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図12は、図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(前出の表参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容をセットする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当たりフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
次に、図13は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624に移行する。
次に、ステップ1624で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当たり及び時間短縮変動大当たりの場合は15ラウンド、突然確率変動大当たりの場合は2ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図14は、図13におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が確率変動大当たり又は突然確率変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654及びステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1193内の時間短縮フラグを夫々オンにし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
他方、ステップ1652でNoの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグをオンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1658でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図15〜図24を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図15は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ7100で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ7200で、演出表示制御手段2320は、後述するトリガ保留存在確認・特殊保留表示対象保留決定処理を実行する。次に、ステップ7300で、演出表示制御手段2320は、後述する特殊保留表示可否判定処理を実行する。次に、ステップ7400で、演出表示制御手段2320は、後述する特殊保留表示内容決定処理(特殊保留表示修正処理)を実行する。次に、ステップ7500で、演出表示制御手段2320は、後述する保留・特殊保留表示制御処理を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ7600で、演出表示制御手段2320は、後述する保留・特殊保留消化時制御処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ7100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンを詳述する。
まず、図16は、図15でのステップ7100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ7102で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から新たな保留情報(第1特別図柄又は第2特別図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ7102でYesの場合、ステップ7104で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内に、当該新たな保留に係る乱数の内容情報(図8のステップ1368で主制御装置が送信した保留先読み情報)を保留順に一時記憶する。尚、本最良形態では、一時記憶される保留先読み情報は変動態様のみとしたが、これに限定されず、当否先読み情報、変動時間先読み情報、停止図柄の先読み情報、遊技状態の先読み情報等、どのような情報を保留先読み情報として一時記憶してもよい。そして、ステップ7106で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタに「1」を加算する。次に、ステップ7108で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のフラグエリアにアクセスし、特殊保留表示修正フラグをオンにし、次の処理(ステップ7200のトリガ保留存在確認・特殊保留表示対象保留決定処理)に移行する。ここで、「特殊保留表示修正フラグ」とは、特殊保留表示が既に実行されているときに、新たな保留が出来たことにより当該特殊保留表示の内容を修正すべき状況となった場合にオンになるフラグである。他方、ステップ7102でNoの場合、ステップ7110で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から図柄変動開始信号(第1特別図柄又は第2特別図柄に係る図柄変動開始信号)を受信したか否かを判定する。ステップ7110でYesの場合、ステップ7112で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ7200のトリガ保留存在確認・特殊保留表示対象保留決定処理)に移行する。尚、ステップ7110でNoの場合にも、次の処理(ステップ7200のトリガ保留存在確認・特殊保留表示対象保留決定処理)に移行する。
次に、図17は、図15でのステップ7200のサブルーチンに係る、トリガ保留存在確認・特殊保留表示対象保留決定処理のフローチャートである。まず、ステップ7202で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、トリガ保留存在フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「トリガ保留存在フラグ」とは、特殊保留表示の契機となる保留が現在の保留の中に存在する場合にオンとなるフラグである。そして、ステップ7202でYesの場合、ステップ7204で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aを参照し、保留内に所定条件(トリガ保留抽選条件)を充足している保留が追加されたか否かを判定する。ここで、どのようなものが当該条件を充足したものとするかは何ら限定されず、例えば、変動態様の信頼度が所定値以上(表5におけるL3以上)である場合を挙げることができる。そして、ステップ7204でYesの場合、ステップ7206で、装図保留情報表示制御手段2323は、乱数を取得した上、トリガ保留とすべきか否かを抽選する。そして、ステップ7208で、装図保留情報表示制御手段2323は、ステップ7206での抽選結果が当選であるか否かを判定する。ステップ7208でYesの場合、ステップ7210で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、トリガ保留存在フラグをオンにする。次に、ステップ7212で、装図保留情報表示制御手段2323は、乱数を取得した上、当該保留が何番目の保留であるかを踏まえ、保留特殊保留表示対象保留抽選テーブル2323bを参照することにより、特殊保留が表示される対象となる保留(Ht値)を抽選で決定する。そして、ステップ7214で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のHt値カウンタに、ステップ7208で決定したHt値(1〜4のいずれかの数値である「k」)をセットし、次の処理(ステップ7300の特殊保留表示可否判定処理)に移行する。尚、ステップ7202、ステップ7204又はステップ7208でNoの場合にも、次の処理(ステップ7300の特殊保留表示可否判定処理)に移行する。
ところで、本最良形態では、メイン側から新たな保留が出来る度に保留先読み情報が送信され、これを受けてサブ側では特殊保留表示の可否や内容を決定するよう構成されている。そして、図17の処理から分かるように、特殊保留表示がなされていない状況下でトリガ保留が出来た場合、当該トリガ保留以外の保留について特殊保留表示がなされることがある。この場合、例えばトリガ保留が保留2個目であるとき、即ち保留3〜4個目が存在していない状況下でも、特殊保留表示として3個目又は4個目が選択されることがある。このときには、後述するように、トリガ保留が消化されるまでに、トリガ保留より後に保留が出来た場合に限り、当該トリガ保留より後の保留について特殊保留表示が実行される{換言すれば、トリガ保留より後に保留が出来ない場合には、特殊保留表示の暫定許可は出したものの、結局特殊保留表示がなされないこととなる(正式な許可は、後述する図18の処理で実行される)}。
次に、図18は、図15でのステップ7300のサブルーチンに係る、特殊保留表示可否判定処理のフローチャートである。まず、ステップ7302で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示決定フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ7302でYesの場合、ステップ7304で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、トリガ保留存在フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7304でYesの場合、ステップ7306で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のHt値カウンタにアクセスし、現在の保留数がk値以上であるか否か、即ち、特殊保留表示をする予定の保留が実際に存在するか否かを判定する。ステップ7306でYesの場合、ステップ7308で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示決定フラグをオンにし、次の処理{ステップ7400の特殊保留表示内容決定処理(+特殊保留表示修正処理)}に移行する。尚、ステップ7302、ステップ7304又はステップ7306でNoの場合にも、次の処理{ステップ7400の特殊保留表示内容決定処理(+特殊保留表示修正処理)}に移行する。
次に、図19は、図15でのステップ7400のサブルーチンに係る、特殊保留表示内容決定処理(+特殊保留表示修正処理)のフローチャートである。まず、ステップ7402で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7402でYesの場合、ステップ7404で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示決定フラグをオフにする。次に、ステップ7406で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのHt値カウンタにアクセスして「k値」を把握すると共に、「k値」に対応する保留に係る乱数の内容を把握した上、信頼度参照テーブル2323cを参照して、特殊保留表示がなされる保留の信頼度を算出する。そして、ステップ7408で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのHt値カウンタにアクセスして「k値」を把握すると共に、「k値」に対応する保留以外の保留に係る乱数の内容を把握した上、信頼度参照テーブル2323cを参照して、特殊保留表示がなされないすべての保留の信頼度を算出する。尚、本最良形態では、特殊保留表示がなされないすべての保留の信頼度を算出するよう構成したが、これには何ら限定されず、一の保留の信頼度のみ算出するよう構成してもよい。そして、ステップ7410で、保留情報表示制御手段2323は、ステップ7406及びステップ7408で算出した信頼度情報に基づき、特殊保留表示決定用テーブル2323dを参照して、「k」値の保留で表示される特殊保留表示内容を決定する。そして、ステップ7412で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ7500の保留・特殊保留表示制御処理)に移行する。以上が、特殊保留表示を決定する際の処理である。
他方、ステップ7414〜ステップ7418が、既に特殊保留表示がなされている状況下で特殊保留表示を変更すべき状況となった場合の処理である。具体的には、ステップ7402でNoの場合、ステップ7414で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示中フラグがオンであるか否かを判定する。ここで、「特殊保留表示中フラグ」とは、特殊保留が実際に表示されている際にオンとなるフラグである。ステップ7414でYesの場合、ステップ7416で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示修正フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ7416でYesの場合、ステップ7418及びステップ7420で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示修正フラグ及び特殊保留表示中フラグをそれぞれオフにし、前述したステップ7406〜ステップ7412(特殊保留表示内容の決定処理)を実行する。尚、ステップ7414又はステップ7416でNoの場合には、次の処理(ステップ7500の保留・特殊保留表示制御処理)に移行する。
次に、図20は、図15でのステップ7500のサブルーチンに係る、保留・特殊保留表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7502で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ2323a−1にアクセスし、現在のカウンタ値を把握した上で、当該カウンタ値と同数の保留表示を実行する。次に、ステップ7504で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7504でYesの場合、ステップ7506で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示内容決定フラグをオフにする。そして、ステップ7508で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのHt値カウンタにアクセスして「k値」を把握すると共に、図19のステップ7410で決定した特殊保留表示を当該k値の保留表示に付加する。次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示中フラグをオンにし、次の処理(ステップ6100の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ7504でNoの場合にも、次の処理(ステップ6100の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。
次に、図21は、図15でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6103で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を装図表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、この処理で利用されるメイン側情報は、保留先読みに係る不確定情報(即ち、図8のステップ1368で送信される情報)ではなく、当該保留が消化される時点での確定情報(即ち、図9のステップ1410での情報)である。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2322aは、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ7600の保留・特殊保留消化時制御処理)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(ステップ7600の保留・特殊保留消化時制御処理)に移行する。
次に、図22は、図15でのステップ7600のサブルーチンに係る、保留・特殊保留消化時制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7602で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、保留消化許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7602でYesの場合、ステップ7604で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、保留消化許可フラグをオフにする。次に、ステップ7606で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内に一時記憶されている今回の保留に係る乱数の内容情報を消去し、以後の保留に係る乱数の内容情報をシフトする。そして、ステップ7608で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ2323a−1のカウンタ値を1減算する。次に、ステップ7610で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のHt値カウンタ2323a−2のカウンタ値を1減算する。次に、ステップ7612で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aのフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7612でYesの場合、ステップ7614で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のHt値カウンタ2323a−2のカウンタ値が0であるか否か、即ち、今回消化される保留が特殊保留表示対象であるか否かを判定する。ステップ7614でYesの場合、ステップ7616及びステップ7618で、装図保留情報表示制御手段2323は、特殊保留表示を終了すると共に、装図保留情報一時記憶手段2323a内のフラグ領域にアクセスし、特殊保留表示中フラグをオフにする。そして、ステップ7620で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のフラグ領域にアクセスし、トリガ保留存在フラグをオフにする。次に、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄変動許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ6700の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ7612でNoの場合、ステップ7624で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内のフラグ領域にアクセスし、トリガ保留存在フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7624でYesの場合、ステップ7626で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323aを参照して、トリガ保留の契機となった保留がもはや存在しないか否かを判定する。ステップ7626でYesの場合、ステップ7620に移行し、トリガ保留存在フラグをオフにする。尚、ステップ7602でNoの場合には次の処理(ステップ6700の装飾図柄表示制御処理)に移行し、ステップ7614、ステップ7624又はステップ7626でNoの場合にはステップ7622に移行する。
次に、図23は、図15でのステップ6700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6704でYesの場合、ステップ6706及びステップ6708で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄変動許可フラグをオフにする。次に、ステップ6710で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6730で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6730でYesの場合、ステップ6732で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6734で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
尚、ステップ6702でNoの場合にはステップ6730に移行し、ステップ6704及びステップ6730でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
次に、図24は、図15でのステップ6300のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304でYesの場合、ステップ6306及びステップ6308で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2310上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当たり又は時間短縮変動大当たりの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当たり及び小当たりである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当たりの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ6312で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(保留情報管理処理7100)に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合はステップ6310に移行し、ステップ6304及びステップ6312でNoの場合は次の処理(保留情報管理処理7100)に移行する。
次に、図面を参照しながら、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明することとする。
(トリガ保留不存在下での特殊保留非表示→特殊保留表示)
まず、図25は、信頼度が高い保留(L4)が存在するときにトリガ保留が出来たときの作用図である。ここで、上段は演出表示装置2310上での様子を示した図であり、下段は装図保留情報一時記憶手段2323aの一時記憶内容を示した図である。本例では、トリガ保留が「特殊保留表示」の対象となったため、まず、このトリガ保留自体の表示形態が、通常の表示形態とは異なる特殊保留表示形態となる。そして、この特殊保留表示の対象となったトリガ保留よりも前に、トリガ保留の信頼度(L3)よりも高い保留(L4)が存在するため、特殊保留表示の上に付加的特殊保留表示である「←」が表示される。これら表示により、まず遊技者は、保留3個目に係る保留が特殊保留表示であるから、保留3個目の消化の際に期待感を抱くことになる。更に、保留3個目に係る保留表示上に「←」が存在することから、遊技者は、保留3個目よりも前に消化される保留1個目又は保留2個目に、保留3個目の保留よりも信頼度の高い保留が存在することを認識することになる。このように、保留3個目の特殊保留表示が消化される前の段階から、遊技者に対して期待感を付与することが可能となる。
(特殊保留表示→状況が変化したことに伴う特殊保留表示の修正)
次に、図26は、信頼度が高い保留(L4)が更に出来たことにより、図25の状況から変化した場合の作用図である。本例では、保留3個目の特殊保留表示の上に付されていた付加的特殊保留表示が、「←」(上)及び「→」(下)に変化する。この表示の変化により、遊技者は、保留3個目よりも前に消化される保留1個目又は保留2個目に、保留3個目の保留よりも信頼度の高い保留が存在することを認識することになると共に、保留4個目にも、保留3個目の保留よりも信頼度の高い保留が存在することを認識することになる。尚、本最良形態で、同一乱数でも保留球数により異なる変動態様が選択されるように構成した場合、先読みした結果が異なる場合が生じ得る。このような場合でも、状況が変化した場合にあらためて先読み結果を更新の上、特殊保留表示の修正を実行すれば、特殊保留表示内容と実際の結果との間での齟齬を防止することが可能となる。
(トリガ保留存在下での特殊保留非表示→特殊保留表示)
次に、図27は、トリガ保留が出来たにもかかわらず特殊保留表示されず、特殊保留表示条件を充足した際に特殊保留表示されたときの作用図である。まず、信頼度L4のトリガ保留が保留2個目として出来た場合、特殊保留表示条件を充足したものの、特殊保留が表示される保留としてまだ存在しない保留3個目が選択されたため、特殊保留表示は実行されない。このような状況下、保留3個目が出来たため、留保されていた特殊保留表示が保留3個目になされる。ここで、保留3個目の信頼度はL1であるため、付加的特殊保留表示として「←」が表示される。このように、本例の場合、内部的処理は全く異なるが、表示上は図25と全く同一である。尚、もしトリガ保留が出来た後に更なる保留が出来ることなく当該トリガ保留が消化された場合、特殊保留表示は実行されないこととなる。
本最良形態によれば、保留が存在する場合に当該保留に係る乱数の内容を先読みした上で当該先読み結果を遊技者に報知又は示唆するパチンコ遊技機において、ある保留の表示に関し、通常の保留表示とは別に又は通常の保留表示の代わりに特殊保留表示を行い、かつ、この特殊保留表示が、当該ある保留に係る乱数の内容と当該ある保留以外の保留に係る乱数の内容との比較結果に基づくものであるよう構成されているので、特殊保留表示がなされた際、これまでの遊技機における、当該特殊保留表示に係る保留だけに期待度が付与される訳ではなく、当該特殊保留表示に係る保留以外の保留についても、当該特殊保留表示に係る保留を基準として期待度が付加された形で又は期待度が削減された形で、間接的に他の保留に関してもその先読み結果を遊技者に報知又は示唆することが可能になるという効果を奏する。
更に、特殊保留識別情報表示を行う場合に、特殊保留識別情報の表示対象となる保留を決定する第一ステップ、当該特殊保留識別情報の表示対象となる保留に係る乱数の内容と、当該特殊保留識別情報の表示対象となる保留以外の保留に係る乱数の内容とを比較した上、当該比較結果を踏まえて保留識別情報表示手段上に表示される特殊保留識別情報を決定する第二ステップ、の順番で処理を実行するよう構成されているので、特殊保留識別情報の表示対象となる保留を決定する処理が、主制御部側からの保留に係る乱数の内容が所定条件を充足しているか否かという判定処理だけで済ませることができるという効果を奏する。
更に、特殊保留識別情報表示を行う場合に、主制御部側からの保留に係る乱数の内容を参照の上、特殊保留識別情報の表示対象とはしないある保留を決定する第一ステップ、当該ある保留に係る乱数の内容と、特殊保留識別情報の表示対象とする保留に係る乱数等とを比較した上、当該比較結果を踏まえて保留識別情報表示手段上に表示される特殊保留識別情報を決定する第二ステップ、の順番で処理を実行するよう構成されているので、前記態様と比較すると、他の保留における信頼度の高低の制御を容易に行うことができるという効果を奏する。即ち、本態様では、特殊保留識別情報表示を行う場合に、トリガとなる保留(特殊保留識別情報表示の契機となる保留)が一時記憶された場合、当該トリガとなる保留について特殊保留識別情報がなされる。この場合、特殊保留表示識別情報の内容を決定するに際しては、当該トリガとなる保留以外の保留の内容を踏まえて行う。しかしながら、例えば大当たり確率が1/300程度、高信頼度の変動態様(スーパーリーチ)の選択確率が例えば1/100程度である場合、トリガとなる保留以外の保留の中に、トリガとなる保留よりも高信頼度の保留が存在する頻度はそれ程高くない。したがって、前記態様では、多くの場合、特殊保留識別情報が表示された保留については期待度が高くなるが、この保留以外の保留については期待度が低くなる結果、表示される特殊保留識別情報の内容もそのような内容(即ち、他の保留球は低信頼度である旨の特殊保留識別情報)となる。他方、本態様では、特殊保留識別情報表示を行う場合に、トリガとなる保留(特殊保留識別情報表示の契機となる保留)が一時記憶された場合、当該トリガとなる保留について特殊保留識別情報がなされる訳ではなく、この保留以外の保留について特殊保留識別情報がなされる。したがって、本態様では、多くの場合、特殊保留識別情報が表示された保留については期待度が高くならない反面、この保留以外の保留のいずれかに期待度の高い保留(トリガとなる保留)が存在する結果、表示される特殊保留識別情報の内容もそのような内容(即ち、他の保留球の中に高信頼度のものが存在する旨の特殊保留識別情報)となる。
更に、保留識別情報表示手段上に特殊保留識別情報を表示している状況下、主制御部側の保留手段内に新たな乱数が一時記憶されるに至った場合には特殊保留識別情報の表示態様の書き換え処理を実行するよう構成されているので、その後の状況変化に伴って従前の特殊保留識別情報の表示内容を改正すべき事態となった場合でも、これに対応できるという効果を奏する。
次に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の変更例を説明する。本最良形態では、図17のステップ7202が存在するように、トリガ保留存在フラグがオンになっている場合、即ち、保留中にトリガ保留が1つでも存在する場合には、トリガ保留となり得る保留が新たに出来たときであっても、既に決定されている特殊保留表示対象保留とは別の特殊保留表示対象保留が決定されることは無い。即ち、本最良形態では、トリガ保留と特殊保留表示対象保留とが1対1対応に構成されている。しかしながら、これには限定されず、1対複数、複数対1、複数対複数に構成してもよい。以下、図28を参照しながら、順に説明する。
まず、1対複数の場合とは、トリガ保留が1個出来た場合、特殊保留表示対象保留を複数割り当てるケースである。図28(1)は、保留4個目がトリガ保留であった場合の表示例である。この例のように、トリガ保留が出来た場合、複数箇所(本例では2箇所)の特殊保留表示対象保留(本例では保留1個目と保留3個目)が割り当てられる。そして、これら特殊保留表示対象保留のそれぞれにつき、自身の信頼度と他の信頼度とを踏まえて自身の保留表示に付される特殊保留表示が決定される。例えば本例では、保留1個目の特殊保留対象保留に係る保留の信頼度は「L5」であるところ、他の保留の中に同じ信頼度である保留が存在する(保留4個目)であるので、「↑」が特殊保留表示として付される。また、保留3個目の特殊保留対象保留に係る保留の信頼度は「L2」であるところ、他の保留の中により高い信頼度の保留が存在する(保留1個目、4個目)であるので、「←」「→」が特殊保留表示として付される。
次に、複数対1の場合とは、トリガ保留が2個出来た場合、はじめて特殊保留表示対象保留を割り当てるケースである。図28(2)は、保留2個目及び保留4個目がトリガ保留であった場合の表示例である。このように、保留2個目にトリガ保留が出来ただけでは特殊保留表示は実行されないが、この例のように、複数箇所(本例では2箇所、保留2個目と保留4個目)にトリガ保留が出来た場合、1箇所(本例では保留3個)の特殊保留表示対象保留が割り当てられる(どこに割り当てるかは抽選で決定してもパターンテーブルを設ける等して一義的に決定してもよい)。そして、これら特殊保留表示対象保留につき、自身の信頼度と他の信頼度とを踏まえて自身の保留表示に付される特殊保留表示が決定される。例えば本例では、保留3個目の特殊保留対象保留に係る保留の信頼度は「L2」であるところ、他の保留の中により高い信頼度の保留が存在する(保留1個目、4個目)であるので、「←」「→」が特殊保留表示として付される。
最後に、複数対複数の場合とは、トリガ保留が複数個出来た場合、これら複数個のそれぞれに対応した特殊保留表示対象保留を複数割り当てるケースである。図28(3)は、保留1個及び4個目がトリガ保留であった場合の表示例である。この例のように、トリガ保留が複数出来た場合、それぞれに対応して特殊保留表示対象保留(本例では、最初のトリガ保留では自身が特殊保留表示対象となり、次のトリガ保留では保留3個目が特殊保留表示対象として選択)が割り当てられる。そして、これら特殊保留表示対象保留のそれぞれにつき、自身の信頼度と他の信頼度とを踏まえて自身の保留表示に付される特殊保留表示が決定される。例えば本例では、保留1個目の特殊保留対象保留に係る保留の信頼度は「L5」であるところ、他の保留の中に同じ信頼度である保留が存在する(保留4個目)であるので、「↑」が特殊保留表示として付される。また、保留3個目の特殊保留対象保留に係る保留の信頼度は「L2」であるところ、他の保留の中により高い信頼度の保留が存在する(保留1個目、4個目)であるので、「←」「→」が特殊保留表示として付される。