JP2013208218A - 圧切換型マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】各セルの流体管路への接続部分の流体密性を確保しつつ、各セルをベース部材に対して簡単な構造で安定して強固に取り付けることができ、且つ優れたメンテナンス性を発揮することができる、新規な構造の圧切換型マットレスを提供すること。
【解決手段】基台12上に配設されるベース部材22に凹溝部30と一対のフランジ部32,32を形成する一方、人体の支持面を構成するセル28に取付片部72を設け、該取付片部72を前記フランジ部32,32に重ね合わせて挟持部材76,76で挟持固定すると共に、前記セル28の流体室64と連通する接続管路70に連結される流体管路84を前記凹溝部30に収容配置した。
【選択図】図7

Description

本発明は、ベッドや寝床等の人体を支持する基台上に配設されて用いられるマットレスに係り、特に、使用者に対してマットレスから加えられる体圧の反力を分散することができる圧切換型マットレスに関するものである。
従来から、内部に流体室を備えた袋状のセルを複数配設して人体の支持面(体圧作用面)を構成し、各セルに対して空気等の流体を送入/排出することにより、各セルの内圧を切換可能とした圧切換型マットレスが、種々提案されており、介護用ベッド等として好適に用いられている。例えば、特許2615206号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。
このような圧切換型マットレスによれば、寝返りをすることが困難な使用者であっても、各セルの内圧を定期的に切り替えることにより、マットレスに加えられる体圧(人体の荷重による圧力)の反力が使用者の局所に連続して作用することを防止することが出来る。これにより、体圧の反力が加えられる箇所を分散することにより使用者の局所的な血流の悪化等を回避して、褥瘡の発生を低減乃至は防止することができるのである。
ところで、このような圧切換型マットレスでは、複数のセルを整列配置して人体の支持面が構成されることから、所期の体圧分散効果を得るためには各セルを安定してマットレスの所定位置に保持することが重要となる。例えば、特許文献1に記載の圧切換型マットレスにおいては、ベッドや寝床等の基台上に配設される平板状のベース部材に対して流体管路を一体的に固設する一方、かかる流体管路上における各セルの底面に対応する位置に取付孔を開口形成して、当該取付孔に設けられた周状の係止突起を各セルの底面に突設された接続管路の外周面に設けられた周状の係止溝に流体密に組み付けることにより、各セルをベース部材上の所定位置に位置決め保持する構造が提案されている。また、特開2008−200084号公報(特許文献2)では、ベース部材の所定位置に設けられた流体管路の開口部の周囲に周状の係止突起を突設する一方、各セルの下端開口部の外周面に周状の係止溝を設けて、ベース部材の係止突起にセルの係合溝を嵌め合わせることにより、セルの開口部をベース部材の流体管路の開口部付近に流体密に位置決め固定する構造が提案されている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のマットレスの構造では、各セルの流体管路への接続部分がベース部材への固定部とされていることから、マットレス使用時にセルに加わる体圧によりセルが傾動する際に、傾動による負荷が接続部分に直接及ぼされることとなって、当該接続部分の流体密性や接続安定性を長期に安定して確保できないおそれがあった。また、何れのマットレスにおいても、各セルの流体管路への接続構造が、流体管路側の係合突起とセル側の係合溝との凹凸嵌合であることから、セルの傾動に伴いセル側の係合溝の開口部が大きく開いてしまい、セルの傾斜が過大となる場合は、係合突起と係合溝の嵌合が維持できずセルがベース部材から離脱するおそれもあった。
しかも、ベース部材に流体管路が固設されていることから、流体管路の一部に不具合が発生した場合でもベース部材から全てのセルを取り外すと共に、ベース部材の全体を点検・交換する必要があり、メンテナンス性に劣るという問題もあった。
特許2615206号公報 特開2008−200084号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、各セルの流体管路への接続部分の流体密性を確保しつつ、各セルをベース部材に対して簡単な構造で安定して強固に取り付けることができ、且つ優れたメンテナンス性を発揮することができる、新規な構造の圧切換型マットレスを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、人体を支持する基台上に配設されるベース部材と、前記ベース部材上に整列配置されて該人体の支持面を構成する複数のセルと、各前記セルの内部に設けられた流体室の圧力を調節して該セルの高さを変更設定する圧力調節手段が設けられている圧切換型マットレスにおいて、前記ベース部材が、樋状に延びる凹溝部と、該凹溝部の両開口端縁部から該凹溝部を間に挟んだ両側外方に鍔状に張り出す一対のフランジ部を含んで構成されている一方、前記セルの前記ベース部材に載置される底面には、前記流体室に連通する接続管路と取付片部が設けられており、前記セルの前記取付片部を前記ベース部材の前記一対のフランジ部に重ね合わせると共に、該フランジ部の突出端縁部を厚さ方向両側から挟持する挟持部材により、該取付片部を該フランジ部との間で挟持することにより、前記セルを前記ベース部材に固定する一方、前記セルの前記接続管路と、該接続管路に連結される流体管路が前記凹溝部に収容配置されている、ことを特徴とする。
本発明に従う構造とされた圧切換型マットレスにおいては、セルの底面に取付片部が設けられており、当該取付片部をベース部材のフランジ部に重ね合わせて挟持部材で挟持することにより、セルがベース部材に固定される。また、セルの底面に設けられた接続管路とこれに連結される流体管路が、何れもベース部材の凹溝部に収容されている。従って、セルの傾動による外力は、挟持部材によって取付片部が固定されたベース部材のフランジ部に及ぼされるようになっており、当該外力が接続管路と流体管路の接続部分に直接に及ぼされることを回避することが出来る。それ故、各セルの流体管路への接続部分の流体密性を確保することが出来る。
また、セルに上方から体圧が加わりセルが傾動される際には、当該傾動による外力が、取付片部に対して、両フランジ部の突出端縁部から凹溝部の中央部に向かう斜め下方向の引張力として加えられる。このような方向の力は、挟持部材を開口する方向、即ち、フランジ部の厚さ方向両側から相互に接近する方向に付勢された挟持部材の挟持部位が相互に離隔する方向には作用しないことから、挟持部材という簡単な構造で、セルをベース部材に対して安定して強固に取り付けることが出来る。
さらに、各セルは、取付片部をベース部材のフランジ部に挟持部材で挟持することによりベース部材に取り付けられていると共に、挟持部材の挟持を解除することでベース部材から取り外すことが可能であり、セルのベース部材への着脱作業を容易にすることが出来る。また、各セルの接続管路に連結される流体管路は、ベース部材の凹溝部に収容されることから、他部材との干渉を避けて安全に保持することができる。そして、流体管路をベース部材と別体として各セル毎に設けることによって、仮に何れかの流体管路で不具合が発生しても当該管路のみを交換等すれば良く、ベース部材の全体を交換・修理等する必要がないことから、メンテナンス性の向上を図ることが出来る。
なお、挟持部材としては、ベース部材におけるフランジ部の突出端縁部を厚さ方向の両側から挟持し得るものであれば何れでも良いが、例えば、平板状の金属片を断面コ字状に屈曲して、端縁部同士を接近させて板ばね状の挟持体を構成したものや、一対の挟持片をコイルばねを介して連結して挟持体を構成したもの、或いは汎用品の各種クリップ等が有利に用いられる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記セルの前記取付片部が前記一対のフランジ部の表面上を前記突出端縁部を超えて延出すると共に、該突出端縁部で折り返されて裏面側にも配設されてフランジ部と挟持部材との間で挟持されているものである。
本態様によれば、セルの取付片部をフランジ部の裏面側にまで回り込ませて、表裏両面側から挟持部材で挟持できることから、一層安定してセルをベース部材に固定することが出来る。また、セルの傾動により取付片部に引張力が及ぼされた場合でも、フランジ部の裏面側に回り込まされた取付片部がフランジ部の突出端縁部と係合することにより、取付片部が挟持部材から離脱することを有利に防止することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記ベース部材が、前記基台の幅方向に延出すると共に該基台の長手方向に沿って並設された複数本のベース部材分割体によって構成されている一方、各該ベース部材分割体がその全長に亘って延びる前記凹溝部と前記一対のフランジ部を有しており、各該ベース部材分割体の該凹溝部に該凹溝部の長さ方向で前記複数のセルを整列配置して取り付けることにより複数本のマットレス分割体ユニットを構成しているものである。
本態様によれば、ベース部材が複数のベース部材分割体で構成されていることから、ベース部材の取扱い性やベース部材に対するセルの取り付け作業をより容易にすることが出来る。そして、ベース部材分割体に複数のセルを整列配置して取り付けて、マットレス分割体ユニットを構成することにより、セルの交換やマットレスの修理をマットレス分割体ユニット毎に行うことも出来、更なるメンテナンス性の向上を図ることも出来る。
なお、好ましくは、マットレス分割体ユニットに、各セルへの流体の送入・排出を行う電磁バルブユニット等の給排制御手段も組み入れられる。このようにすれば、更なるユニット化が進められて、より優れたメンテナンス性を得ることが出来る。更に、複数本のマットレス分割体ユニットを屈曲可能に連結することにより、背上げ機能等を有するベッド等にも本発明のマットレスを適用することが可能となる。そして、本発明においては、セルをベース部材に強固に固定できることから、そのような背上げ等に際して、使用者の体圧がセルを傾動させる外力として及ぼされた場合でも、セルのベース部材からの脱落をより確実に防止することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、各前記セルの前記取付片部が、可撓性を有するシート材で形成されているものである。
本態様によれば、取付片部が変形容易とされていることから、取付片部の可撓性を利用して、取付片部をフランジ部の形状に沿って重ね合わせたり、フランジ部を巻き込んだりすることが出来、セルのベース部材への取り付け作業が一層容易なものとなる。また、取付片部自体が可撓性を有することから、セルの傾動による外力を取付片部の変形で吸収することが出来、かかる外力が挟持部材に直接に伝わることを低減して、挟持部材によるセルの固定を一層安定して得ることが出来る。
本発明においては、セルに取付片部を設け、該取付片部をベース部材のフランジ部に重ね合わせて挟持することによりセルをベース部材に固定した。これにより、簡易な構造で、セルをベース部材に強固に取り付けることが出来る。そして、セルをベース部材に強固に固定しつつ、セルの接続管路とこれに連結する流体管路をベース部材の凹溝部内に収容して他部材からの干渉を抑えることにより、接続管路と流体管路の連結状態を流体密に維持することが出来る。
本発明の一実施形態としてのマットレスを示す平面図。 図1に示されたマットレスの右側面図。 図1のIII−III断面図。 図1に示されたマットレスの底面図。 図2のV−V断面の拡大図。 図3における要部の拡大図。 セルのベース部材分割体への組付状態を示す斜視図。 図5における要部の拡大図。 セルの膨張状態の上面図。 図9のX−X断面図。 セルの収縮状態の上面図。 図11のXII−XII断面図。 図1に示されたマットレスの背上げ状態を示す斜視図。 図13に示された状態のマットレスの屈曲部分を示す右側面図。 セルの傾斜状態を示す、図6に対応する断面説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図5に、本発明の一実施形態としての圧切換型マットレス(以下、マットレス)10を示す。マットレス10は、図2に簡略的に示す基台としてのベッド12の長さ方向(図2中、左右方向)の両端部分に配設された頭部側ブロック14と脚部側ブロック16の間に、複数のマットレス分割体ユニット18を配設した構造とされている。なお、以下の説明において、原則として、幅方向とは、図1中の左右方向を、長さ方向とは、図1中の上下方向を、高さ方向とは、図2中の上下方向を、それぞれ言う。また、図1では、後述する制御ボックス24やセル28の配置を見易くするために、後述する天部クッション層92、体圧センサ94、表層マット96の図示が省略されている。また、図5は、図1〜図4に比して縮尺を大きく示している。
頭部側ブロック14および脚部側ブロック16は、互いに略同じ直方体形状で幅方向に延びており、ウレタンフォーム等の弾性体で形成されている。また、頭部側ブロック14と脚部側ブロック16は、ベッド12の長さ方向各一方の端部に配設されており、長さ方向で所定距離を隔てて配置されている。
頭部側ブロック14および脚部側ブロック16のそれぞれの下側には、底部クッション層20が形成されている。底部クッション層20は、幅方向に長手の矩形板状を呈する弾性体(発泡性ウレタンフォーム等)であって、長さ方向および幅方向の寸法が頭部側ブロック14および脚部側ブロック16のそれぞれと等しくされており、頭部側ブロック14および脚部側ブロック16の下面に接着等により固定されている。
頭部側ブロック14と脚部側ブロック16の間には、複数のマットレス分割体ユニット18が配設されている。図5から明らかなように、マットレス分割体ユニット18は、幅方向に延びるベース部材分割体22と、ベース部材分割体22の延出方向両端部に取り付けられる連結部としての制御ボックス24およびダミーボックス26と、制御ボックス24とダミーボックス26の間に配設される複数のセル28とを含んで構成されている。
図6および図7にも示すように、ベース部材分割体22は、合成樹脂や金属等で形成された硬質の一体成型品であって、ベッド12の幅方向に略一定の断面形状で延びる長手板状とされている。ベース部材分割体22には、上方に凹となり、ベース部材分割体22の全長に亘って延びる樋状の凹溝部30と、凹溝部30の両開口端縁部から、凹溝部30を間に挟んだ両側外方に鍔状に張り出して、ベース部材分割体22の全長に亘って延びる一対のフランジ部32,32が形成されている。更に、ベース部材分割体22には、凹溝部30の下方に突出する当接突部34が形成されている。当接突部34の突出端縁部において、ベッド12の長さ方向(図6中、左右方向)の両端部36,36は丸みをもって、角部を有することなく形成されている。なお、当接突部34の突出先端部の内面と、凹溝部30の底面を構成する底板部38は、梁部40でベース部材分割体22の全長に亘って連結されて補強されている。
また、図8に示すように、連結部としての制御ボックス24は、合成樹脂等から形成された、内部に収容空間42を有する中空のボックス形状とされている。制御ボックス24の収容空間42には、各セル28のそれぞれに対応して、ベース部材分割体22に配設されたセル28の個数と同数(本実施形態においては、7つ)の切換弁としての電磁バルブ44が配設されている。これら電磁バルブ44は、絶縁部材としてのゴム弾性体からなる支持管路46a,46bによって、制御ボックス24内に突設された内部ポート48a,48bに接続されている。
内部ポート48a,48bは、制御ボックス24の内部において、上下2段に配列されており、上段には4つ、下段に3つの内部ポート48a,48bが並列されている。内部ポート48aは、制御ボックス24においてセル28と反対の外側に突出された外部ポート50a,50bから分岐して制御ボックス24内に突出されている。図8に概略的に示すように、複数の制御ボックス24の全ての外部ポート50a,50bは、共通のメイン管路51に接続されている。メイン管路51には、後述するセル28の流体室64に空気を供給するポンプ53と、セル28の流体室64から空気を排出する排気バルブ55が接続されている。そして、ポンプ53と排気バルブ55の作動を制御することによって、各セル28の流体室64への給排気が可能とされている。これら各内部ポート48aに対応して、制御ボックス24の内部において内部ポート48aと反対側に、内部ポート48bが突出されている。内部ポート48bは、制御ボックス24においてセル28側の外部に突出されたセル接続ポート52と連通されている。
そして、電磁バルブ44と内部ポート48aが支持管路46aで接続されていると共に、電磁バルブ44と内部ポート48bが支持管路46bで接続されている。これにより、電磁バルブ44は、支持管路46a,46bを介して制御ボックス24の内部で弾性的に支持されており、本実施形態においては、制御ボックス24の内部に上下2段で、上段に4つ、下段に3つの計7つの電磁バルブ44が配設されている。これら電磁バルブ44は、制御ボックス24の内部で浮いた状態に支持されており、隣接する電磁バルブ44や、制御ボックス24の壁部に対して非接触状態で支持されている。
また、制御ボックス24の内部には、制御回路54が収容されている。図示は省略するが、制御回路54は各電磁バルブ44と電気的に接続されている。そして、制御ボックス24の外部に露呈されたソケット56を介して図示しない制御装置と接続されて、制御装置からの制御信号に基づいて、各電磁バルブ44への給電や作動を制御するようになっている。
このような制御ボックス24が、ベース部材分割体22の延出方向の一方の端部に配設されている。なお、後述する図14に示すように、制御ボックス24の下端縁部には鉤状の係止固定部58,58が形成されており、これら係止固定部58,58でベース部材分割体22のフランジ部32,32を挟み込んで係止することによって、制御ボックス24がベース部材分割体22に固定されている。これにより、制御ボックス24は、フランジ部32,32に載置された状態でベース部材分割体22に固定されている。従って、制御ボックス24は、ベース部材分割体22の底板部38に対して上方に離隔して、隙間を隔てて配設されている。但し、制御ボックス24のベース部材分割体22への固定方法は各種の方法が採用可能であり、接着やボルト固定等を用いても良い。
一方、図5等に示したように、ベース部材分割体22の延出方向で制御ボックス24と反対側の端部には、連結部としてのダミーボックス26が配設されている。ダミーボックス26は、例えば合成樹脂等から形成された矩形ブロック形状で中空の箱体形状とされている。ダミーボックス26の高さ寸法、およびベッド12の長さ方向(図1中、上下方向)での寸法は、制御ボックス24と略等しくされている。このようなダミーボックス26は、ベース部材分割体22のフランジ部32,32に載置されて、接着等によりベース部材分割体22に固定されている。これにより、制御ボックス24の上面と、ダミーボックス26の上面は、ベッド12の高さ方向で等しい位置に設定されている。尚、ダミーボックス26に開閉可能な扉を設けて、小物の収容部として用いる等しても良いし、ダミーボックス26を、中実のブロック形状をもって形成する等しても良い。
これら制御ボックス24とダミーボックス26の間には、複数のセル28が配設されている。本実施形態においては、7つのセル28が、ベース部材分割体22の延出方向で1列に並んで配設されている。図9〜図12に示すように、セル28は、平面視(高さ方向視)で角部が円弧状に丸められた略矩形(角丸矩形状)を呈する袋状乃至は風船状とされており、上側袋状部60と下側袋状部62を組み合わせた構造とされている。より詳細には、上側袋状部60が下方に開口する逆向きの略巾着形状を呈していると共に、下側袋状部62が上方に開口する略巾着形状を呈している。これら上側袋状部60と下側袋状部62は、それぞれ、ポリウレタン等の合成樹脂で形成された2枚のシートを重ね合わせて、それらシートの外周端部を溶着することで形成されている。そして、上側袋状部60の開口部と下側袋状部62の開口部を相互に固着することでセル28が形成されている。なお、本実施形態では、セル28の縦方向寸法と横方向寸法が略等しくなっているが、何れかが長くなっていても良い。
また、セル28の内部には、流体室64が形成されている。この流体室64は、上側袋状部60の内側空間と、下側袋状部62の内側空間が、それら袋状部60,62の開口部を利用した連通部66を通じて相互に連通されることによって形成されている。また、流体室64は、外部から略密閉されており、セル28の底面68に貫設された筒状の接続管路70を通じて外部に連通されている。そして、接続管路70を通じて流体室64内に空気等の流体が給排されることにより、流体室64の圧力が調節されて、セル28が、図9,図10に示された膨張状態や、図11,図12に示された収縮状態、或いはそれらの中間状態に、切り替えられるようになっている。
なお、図10,図12からも明らかなように、膨張状態のセル28は、収縮状態のセル28に比して、高さ寸法が大きくなると共に、縦横の長さ寸法(高さ方向視での投影面積)が小さくなる。また、セル28の内圧は、図10に示された最膨張状態と図12に示された最収縮状態の2段階にのみ設定されるものではなく、最膨張状態と最収縮状態の間で連続的に或いは段階的に設定されるようになっている。また、セル28に給排される流体は、空気に限定されるものではなく、例えば、水等の液体を用いることもできる。
また、セル28の高さ方向中間部分には、括れ部71が形成されている。即ち、セル28を構成する上側袋状部60と下側袋状部62が何れも開口部に向かって次第に窄む形状とされていることによって、上側袋状部60と下側袋状部62の固着部分(開口部)に括れ部71が形成されている。これにより、セル28は、括れ部71の設けられた高さ方向中間部分において細くなっており、膨張時の縦断面において略8の字形乃至は瓢箪形を呈する2段構造とされている。なお、本実施形態では、括れ部71における横断面形状が、上側袋状部60および下側袋状部62の横断面形状と略相似の角丸矩形状とされている。
さらに、セル28の底面68には、取付片部72が設けられている。取付片部72は、上側袋状部60および下側袋状部62と同様の合成樹脂等から形成された、長手矩形で薄肉のシート形状とされており、自由に撓み変形可能な可撓性を有している。図11から明らかなように、取付片部72の短辺方向(図11中、上下方向)の寸法は、収縮時のセル28の縦寸法(図11中、上下方向寸法)と略等しくされている一方、長辺方向(図11中、左右方向)の寸法は、収縮時のセル28の横寸法(図11中、左右方向寸法)よりもやや大きくされている。これにより、取付片部72は、長辺方向の両端部74,74が、セル28の両外側に突出し得る大きさをもって形成されている。このような取付片部72は、中央部分がセル28の底面68に溶着等されて固着されている。そして、接続管路70が、セル28の底面68と、取付片部72を貫通して設けられている。
このような構造とされたセル28は、図6および図7に示したように、底面68がベース部材分割体22の一対のフランジ部32,32に跨って載置されると共に、取付片部72がフランジ部32,32に重ね合わされて挟持部材76,76で挟持されることにより、ベース部材分割体22に固定される。
挟持部材76は、フランジ部32を取付片部72と共に挟持可能なものであれば何等限定されない。本実施形態における挟持部材76は、図6および図7に簡略的に示すように、所定の幅寸法を有する金属板をコの字形状に屈曲して、コの字の開口部分の端縁部を相互に接近させることにより形成された板ばねとされている。そして、コの字の開口部分を押し広げてフランジ部32を挟むことにより、復元力によってフランジ部32を挟持することが可能とされている。
そして、セル28の取付片部72の両端部74,74がフランジ部32,32にそれぞれ重ね合わされて、フランジ部32,32の突出端縁部78,78が挟持部材76,76で厚さ方向(図6中、上下方向)の両側から挟まれる。これにより、取付片部72の両端部74,74がフランジ部32,32との間で挟持部材76,76に挟まれて、セル28がベース部材分割体22に固定される。特に本実施形態においては、取付片部72の両端部74,74が、それぞれ、フランジ部32の表面80においてフランジ部32の突出端縁部78を超えて延出されると共に、突出端縁部78で折り返されて、フランジ部32の裏面82にも重ね合わされており、フランジ部32を巻き込んだ状態で、表面80および裏面82の両側においてフランジ部32と挟持部材76の間で挟持されている。このようにして、セル28が凹溝部30上に位置してベース部材分割体22に取り付けられており、複数(本実施形態においては、7つ)のセル28が、制御ボックス24とダミーボックス26の間で凹溝部30の長さ方向で一列に並んで固定されることにより、マットレス分割体ユニット18が構成されている。
また、ベース部材分割体22への固定状態で、セル28の底面68は凹溝部30の開口部上に位置されており、接続管路70が、凹溝部30内に突出されている。そして、各セル28の接続管路70が流体管路84に連結されて、制御ボックス24において対応するセル接続ポート52(図8参照)と接続されている。この流体管路84は、各セル28毎に設けられている。そして、各セル28の接続管路70と、これに連結する流体管路84が、凹溝部30内に収容状態で配設されている。従って、ベース部材分割体22の長さ方向で制御ボックス24から遠位のセル28に接続する流体管路84は、凹溝部30内において制御ボックス24に近位のセル28の下方を通って制御ボックス24に接続されている。そして、ポンプ53や排気バルブ55と制御ボックス24の電磁バルブ44が駆動されて、流体管路84および接続管路70を通じて流体が流体室64に対して供給又は排出されることで、流体室64の圧力が切換えられて、セル28の弾性や高さ寸法等が調節されるようになっている。このように、ポンプ53や排気バルブ55、電磁バルブ44や接続管路70および流体管路84を含んで、圧力調節手段が構成されている。
このような構造とされたマットレス分割体ユニット18が、頭部側ブロック14と脚部側ブロック16の間で、ベース部材分割体22をベッド12の幅方向に延出した向きで、ベッド12の長さ方向に並んで複数配設されている。本実施形態においては、12個のマットレス分割体ユニット18がベッド12の長さ方向で並列して配設されている。これにより、複数のベース部材分割体22、制御ボックス24、ダミーボックス26が、ベッド12の長さ方向に並んで配設されている。そして、これら並列された複数(本実施形態においては、12個)のベース部材分割体22によってベース部材86が構成されていると共に、各ベース部材分割体22に取り付けられたセル28が7×12列に整列して配設されることで、計84個のセル28がベース部材86上に整列して配置されおり、これら複数のセル28の上面が協働して、人体支持面88を構成している。
そして、図2や図5に示したように、ベッド12の長さ方向で隣接して配列された複数の制御ボックス24の上面に跨って、弾性連結部材90aが載置されている。弾性連結部材90aは、例えばウレタンフォームやラテックスフォーム等のような弾性変形可能な材料から形成された、一定の長手矩形断面をもってベッド12の長さ方向に延びる長尺の板形状とされている。そして、各制御ボックス24の上面が、弾性連結部材90aに接着されている。同様に、ベッド12の長さ方向に並んで配設されたダミーボックス26の上面には、弾性連結部材90aと同様の構造とされた弾性連結部材90bが配設されており、各ダミーボックス26の上面が、弾性連結部材90bに接着されている。これにより、ベッド12の長さ方向に配設された複数のマットレス分割体ユニット18が、延出方向の両端部において、一対の弾性連結部材90a,90bで相互に連結されている。そして、弾性連結部材90a,90bを弾性変形させることにより、これら複数のマットレス分割体ユニット18が、それぞれのベース部材分割体22が互いに離隔する方向(弾性連結部材90を図2中の上方に凹となる形状)およびそれぞれの制御ボックス24又はダミーボックス26が互いに離隔する方向(弾性連結部材90を図2中の上方に凸となる形状)の両方向に屈曲変形することが可能とされている。
さらに、図5に示すように、複数のセル28の上面には、天部クッション層92が重ね合わされている。天部クッション層92は、矩形板状の弾性体(発泡性ウレタンフォーム等)であって、弾性連結部材90a,90bと等しい長さ寸法と、弾性連結部材90a,90bの対向面間距離と等しい幅寸法をもって形成されている。このような天部クッション層92が、頭部側ブロック14、脚部側ブロック16、および一対の弾性連結部材90a,90bで囲まれて、複数のセル28が配設されている矩形領域内に嵌め入れられている。これにより、複数のセル28で形成された人体支持面88の全面が、天部クッション層92で覆われている。なお、セル28上に重ね合わされた天部クッション層92は、セル28の膨張と収縮によって、ベース部材分割体22に対して相対的に接近/離隔するようになっている。
また、天部クッション層92の上面には、体圧センサ94が重ね合わされている。かかる体圧センサ94としては、歪ゲージや磁歪体を用いたロードセル等を採用することも可能であるが、本実施形態ではシート状の静電容量型センサが採用されている。このような静電容量型センサとしては、従来公知のもの(例えば、特許第4565359号公報に開示されたもの)が適宜に採用可能であることから、ここでは概略の説明に留める。即ち、体圧センサ94は、ウレタンフォーム等のエラストマーで形成された誘電体層の一方の面に帯状で柔軟な第1電極膜が重ね合わされていると共に、他方の面に第1電極膜と略同一形状で異なる方向を長手とする第2電極膜が重ね合わされており、それら第1, 第2電極膜の対向部分に検出部が構成されるようになっている。そして、検出部に体圧等の外力(体荷重)が作用すると、誘電体層の厚さ(第1, 第2電極膜の対向面間距離)が変化して、検出部に構成されるコンデンサの静電容量が変化することから、静電容量の変化に基づいて検出部に作用した体圧が検出されるようになっている。特に、体圧センサ94は、寝心地に悪影響を及ぼさないために、薄肉であると共に、柔軟性を有することが望ましい。
なお、本実施形態では、体圧センサ94の検出部の数がセル28の数に応じて設定されており、検出部が縦12個×横7個で設けられて、各セル28と位置合わせされることで、84個のセル28に作用する荷重を測定可能とされている。尤も、体圧センサ94の検出部の数は、必ずしもセル28の数と同数に限定されるものではなく、例えば、セル28よりも多くの検出部を設けて、より高精度に体荷重を検出することもでき得る。
そして、体圧センサ94による使用者の体圧の測定結果に基づいて、各セル28の流体室64の圧力が調節されて、体圧が広範囲に分散して作用するようにセル28の弾性や高さが制御されることにより、褥瘡の発生が抑えられる。より具体的には、例えば、体圧センサ94によって測定された体圧が大きい部分では、流体室64内の流体が排出されて、セル28の高さが低くされると共に、体圧センサ94によって測定された体圧が小さい部分では、流体室64に流体が供給されて、セル28の高さが高くされることにより、使用者の体に対して体圧の反力が広範囲に亘って分散作用するようになっている。
更にまた、頭部側ブロック14、脚部側ブロック16を含むマットレス10全体の表面には、表層マット96が配設されている。表層マット96は、薄肉の矩形板状とされたウレタンフォーム等の弾性体であって、頭部側ブロック14と脚部側ブロック16、弾性連結部材90a,90b、および体圧センサ94を含む、マットレス10の上面の全体を覆うように配設されている。
また、図2や図5等に示すように、頭部側ブロック14、脚部側ブロック16、複数のマットレス分割体ユニット18の下面には、一対のスライド部材98,98が設けられている。スライド部材98は、薄肉で長手矩形の板形状とされており、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアセタール、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリエステル等のように、弾性変形が可能で、摩擦係数の比較的小さな部材が好適に採用される。このようなスライド部材98,98は、ベッド12を除くマットレス10を包む図示しないカバーに両端部100a,100bが貼着されており、該カバーでマットレス10を包むことによってマットレス10の下側に配設されるようになっている。スライド部材98,98は、ベッド12の長さ方向に延出して、ベッド12の幅方向で適当な間隔を隔てて配置されており、一方の端部100aが頭部側ブロック14側の底部クッション層20の下面に重ね合わされていると共に、他方の端部100bが脚部側ブロック16側の底部クッション層20の下面に重ね合わされている。これにより、複数のマットレス分割体ユニット18の各ベース部材分割体22がスライド部材98,98上に配設されて、スライド部材98,98と天部クッション層92の間に配設されている。なお、各ベース部材分割体22はスライド部材98,98に対して固定されておらず、スライド部材98,98に対してベッド12の長さ方向で滑動可能とされている。
このような構造とされたマットレス10は、図13に示すように、背上げ機構を有するベッド12の支持面102上に配設されて、マットレス分割体ユニット18のベース部材分割体22と支持面102との間に、スライド部材98が配設される。これにより、複数のベース部材分割体22で構成されたベース部材86が、スライド部材98を介して、ベッド12の支持面102上に配設される。
そして、図13および図14に示すように、ベッド12の背上げ時には、隣接するマットレス分割体ユニット18,18が制御ボックス24およびダミーボックス26の上側において弾性連結部材90a,90bで連結されていることから、下側(スライド部材98側)において相互に離隔変位されて、マットレス10が上方に凹となる形状で屈曲変形される。そして、マットレス10が変形されるに際して、ベース部材分割体22とベッド12の間にスライド部材98,98が介在されており、ベース部材分割体22がスライド部材98,98上を滑動することによって、支持面102の構造にかかわらず、安定してベース部材分割体22の変位を実現することが出来る。特に、ベース部材分割体22の当接突部34が、両端部36において角部を有することなく形成されていることから、スライド部材98,98上でスムーズに滑動可能とされている。
また、図13に併せ示すように、マットレス10は、使用者の膝を支持する部分において上方に凸となる形状にも変形可能とされている。即ち、弾性連結部材90a,90bが長さ方向で引張変形されることにより、隣接するマットレス分割体ユニット18,18が上側(弾性連結部材90a,90b側)において相互に離隔変位されて、マットレス10が上方に凸となる形状で屈曲変形される。
そして、図15に示すように、マットレス分割体ユニット18に設けられた各セル28は、使用者の体圧が及ぼされることによって、上部(上側袋状部60)が下部(下側袋状部62)に対して相対的に傾動(首振り傾動)される。そこにおいて、本実施形態によれば、セル28が、取付片部72においてベース部材分割体22のフランジ部32,32に固定されていることから、セル28の傾動による外力がベース部材分割体22のフランジ部32,32に及ぼされるようになっており、セル28の接続管路70と流体管路84との接続部分に直接に及ぼされることを回避することが出来る。その結果、セル28が傾動された場合でも、接続管路70と流体管路84との接続状態を安定的に維持することが出来て、各セル28の流体管路84への接続部分の流体密性を確保することが出来る。
さらに、セル28が傾動される際には、上方から加えられる体圧によりセル28の底部中央が凹溝部30の内方に向かって押圧された状態となっており、取付片部72に対して、フランジ部32の突出端縁部78から凹溝部30の中央部に向かう斜め下方向の引張力:Fが及ぼされる。この引張力:Fは、挟持部材76を開口する、フランジ部32の厚さ方向には作用しないことから、セル28のベース部材分割体22への固体状態を安定的に維持することが出来る。特に本実施形態においては、取付片部72がフランジ部32の表面80から裏面82に回り込まされた状態でフランジ部32に固定されていることから、取付片部72がフランジ部32から持ち上げられようとした場合でも、裏面82側で挟持されていることにより、フランジ部32への固定状態をより安定的に維持することが出来る。
加えて、このような強固な固定状態を、セル28の取付片部72を挟持部材76で挟持するという極めて簡易な構造で実現することが可能とされており、セル28を接着等を用いることなく、容易且つ速やかにベース部材分割体22に組み付ることが出来る。特に、取付片部72が可撓性を有することから、フランジ部32への重ね合わせや巻き付けをより容易に行なうことが出来る。そして、挟持部材76の挟持を解除することによって、セル28をベース部材分割体22から取り外すことも容易であると共に、各セル28毎に流体管路84が設けられていることから、仮に何れかのセル28において接続管路70や流体管路84に不具合が生じた場合でも、当該セル28のみをベース部材分割体22から取り外して交換・修理することが可能であり、優れたメンテナンス性を得ることが出来る。
また、多数のセル28が固定されるベース部材86が、マットレス10の長さ方向に並設された複数のベース部材分割体22による分割構造とされている。これにより、ベース部材86の取り扱い性やセル28の組み付け作業の容易性を向上することが出来る。特に本実施形態においては、各セル28への給排気を行なう電磁バルブ44を収容した制御ボックス24もベース部材分割体22に併せて組み付けてマットレス分割体ユニット18とすることにより、より優れたメンテナンス性を得ることが出来る。更に、複数のマットレス分割体ユニット18でマットレス10を長さ方向で分割構造としたことにより、背上げ等に際するマットレス10の屈曲変形を容易に実現することが出来る。そして、本発明によれば、セル28をベース部材分割体22に強固に固定できることから、そのようなマットレス10の屈曲変形に際してセル28が大きく傾動された場合でも、セル28のベース部材分割体22への固定状態を安定的に維持することが出来る。
更にまた、ベース部材分割体22には凹溝部30が形成されていることから、ベース部材分割体22の強度を確保することが出来る。それと共に、各セル28と制御ボックス24との間を接続する流体管路84を、凹溝部30内に収容することによって、各セル28と干渉することなく流体管路84を配設することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、セルに設けられる取付片部は、必ずしも可撓性を有している必要はなく、適度な厚さ寸法をもって変形不能とされた硬質の板形状等であっても良いし、フランジ部の裏面に回り込まされることなく、表面のみに重ね合わされるものでも良い。
また、前述のように、挟持部材は、セルの取付片部をベース部材のフランジ部に挟持固定し得るものであれば各種のものが採用可能であり、前記実施形態の如き金属片を屈曲形成した板ばね状のもののみならず、例えば一対の挟持片をコイルばね等を介して連結したものや、汎用品のクリップ等を採用しても良い。加えて、挟持部材の個数も限定されるものではなく、一対のフランジ部のそれぞれにおいて、取付片部を複数箇所で固定するようにしても良い。
更にまた、セルが取り付けられるベース部材は、前記実施形態の如き分割構造でなくとも良く、例えばマットレスにおけるセル配設部位の全体に亘る一体品として、各セルの取付部位に凹溝部とフランジ部が形成されたもの等でも良い。
また、前記実施形態のように、マットレス10を長さ方向で分割構造とする場合において、必ずしも全てのマットレス分割体ユニット18が相互に連結されている必要はなく、例えば屈曲することが予想される部位に配設されるマットレス分割体ユニット18のみを相互に連結する等しても良い。更にまた、制御ボックス24は必ずしもベース部材分割体22に固定される必要はなく、例えば制御ボックス24をベース部材分割体22の外に配設して、ベース部材分割体22には、制御ボックス24に代えて、反対側に設けられたダミーボックス26と同様の部材を固定して弾性連結部材90aに固着する等しても良い。
10:マットレス、12:ベッド(基台)、18:マットレス分割体ユニット、22:ベース部材分割体、28:セル、30:凹溝部、32:フランジ部、44:電磁バルブ(圧力調節手段) 、53:ポンプ(圧力調節手段) 、55:排気バルブ(圧力調節手段)、64:流体室、68:底面、70:接続管路(圧力調節手段) 、72:取付片部、74:端部(取付片部)、76:挟持部材、78:突出端縁部(フランジ部)、84:流体管路(圧力調節手段) 、86:ベース部材、88:人体支持面

Claims (4)

  1. 人体を支持する基台上に配設されるベース部材と、
    前記ベース部材上に整列配置されて該人体の支持面を構成する複数のセルと、
    各前記セルの内部に設けられた流体室の圧力を調節して該セルの高さを変更設定する圧力調節手段が設けられている圧切換型マットレスにおいて、
    前記ベース部材が、樋状に延びる凹溝部と、該凹溝部の両開口端縁部から該凹溝部を間に挟んだ両側外方に鍔状に張り出す一対のフランジ部を含んで構成されている一方、
    前記セルの前記ベース部材に載置される底面には、前記流体室に連通する接続管路と取付片部が設けられており、
    前記セルの前記取付片部を前記ベース部材の前記一対のフランジ部に重ね合わせると共に、該フランジ部の突出端縁部を厚さ方向両側から挟持する挟持部材により、該取付片部を該フランジ部との間で挟持することにより、前記セルを前記ベース部材に固定する一方、
    前記セルの前記接続管路と、該接続管路に連結される流体管路が前記凹溝部に収容配置されている、
    ことを特徴とする圧切換型マットレス。
  2. 前記セルの前記取付片部が前記一対のフランジ部の表面上を前記突出端縁部を超えて延出すると共に、該突出端縁部で折り返されて裏面側にも配設されてフランジ部と挟持部材との間で挟持されている請求項1に記載の圧切換型マットレス。
  3. 前記ベース部材が、前記基台の幅方向に延出すると共に該基台の長手方向に沿って並設された複数本のベース部材分割体によって構成されている一方、各該ベース部材分割体がその全長に亘って延びる前記凹溝部と前記一対のフランジ部を有しており、各該ベース部材分割体の該凹溝部に該凹溝部の長さ方向で前記複数のセルを整列配置して取り付けることにより複数本のマットレス分割体ユニットを構成している請求項1又は2に記載の圧切換型マットレス。
  4. 各前記セルの前記取付片部が、可撓性を有するシート材で形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の圧切換型マットレス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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