以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供装置の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、授業を例に挙げ、授業の進行者を教師とし、授業の出席者を学生として説明する。
図1および図2は、本発明にかかる情報提供装置の一動作例を示す説明図である。図1に示すシステム100では、情報提供装置101と、教師が有する装置102と、学生が有する装置103と、がネットワークNWを介して接続されている。
複数の第1電子データ111は、たとえば、文章、グラフ、表などがスライド形式で作成されており、ページ番号が順に付された複数のページを有している。本実施の形態では、第1電子データ111は、授業用の教材である。複数の電子データは、各装置103がアクセス可能な記憶装置に記憶されている。複数の第1電子データ111と同一内容の第2電子データ112は、装置102がアクセス可能な記憶装置に記憶されている。各装置103と装置102とが異なるページ切り替えで閲覧可能であれば、電子データを共有していてもよい。
装置103は、第1電子データ111を表示可能なディスプレイを有し、第1電子データ111のページ切り替えを操作可能な入力装置や文字を入力可能な入力装置を有している。装置103は、ネットワークNWを介して情報提供装置101や装置102などの田の装置と接続可能なI/Fを有している。装置103としては、たとえば、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、タブレット型端末などの携帯端末が挙げられる。ここでは、装置103は、学生ごとに用意されていることとする。
装置102は、第2電子データ112を表示可能なディスプレイを有し、第2電子データ112のページ切り替えを操作可能な入力装置や文字を入力可能な入力装置を有している。装置102は、ネットワークNWを介して情報提供装置101や装置103などの田の装置と接続可能なI/Fを有している。装置102としては、たとえば、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、タブレット型端末などの携帯端末が挙げられる。
情報提供装置101は、第1電子データ111に対応する装置103への操作による第1電子データ111のページ切り替えを検出する。たとえば、各学生が装置103の入力装置を操作することにより、表示中の第1電子データ111のページを切り替える。表示中の第1電子データ111のページが変化したら、装置103は、装置103の識別情報と、第1電子データ111のページ切り替え後のページ番号と、を対応付けて情報提供装置101へ通知する。装置103は、ページ切り替えが検出された時刻を併せて通知してもよい。たとえば、情報提供装置101は、装置103からの通知を受け付けることにより、装置103への操作による第1電子データ111のページ切り替えを検出してもよい。
情報提供装置101は、ページ切り替えが検出される都度、ページ切り替えが検出された装置103の識別情報と、検出された第1電子データ111のページ切り替え後のページ番号と、検出された時刻と、を対応付けて記憶装置に格納する。具体的には、たとえば、情報提供装置101は、操作情報DB(DataBase)1300に格納する。ここで、上述したように、学生ごとに装置103を有しているため、本実施の形態では、装置103の識別情報については、学生の識別情報とする。たとえば、各学生が装置103の使用時に学生の識別情報を装置103に入力してもよい。図1の例では、学生の識別情報は、「S001」、「S002」、および「S003」であり、教師の識別情報は「T001」である。操作情報DB1300については、たとえば、情報提供装置101がアクセス可能な記憶装置によって実現される。記憶装置としては、たとえば、RAM(Random Access Memory)、光ディスク、磁気ディスクなどが挙げられる。操作情報DB1300の詳細例については、図13に示す。
情報提供装置101は、第2電子データ112に対応する装置102への操作による第2電子データ112のページ切り替えを検出する。たとえば、教師が装置102の入力装置を操作することにより、表示中の第2電子データ112のページを切り替える。表示中の第2電子データ112のページが変化したら、装置102は、装置102の識別情報と、第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号と、を対応付けて情報提供装置101へ通知する。装置102は、ページ切り替えが検出された時刻を併せて通知してもよい。たとえば、情報提供装置101は、装置102からの通知を受け付けることにより、装置102への操作による第2電子データ112のページ切り替えを検出してもよい。
情報提供装置101は、第2電子データ112のページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻を特定する。情報提供装置101は、装置103の識別情報ごとに当該装置103の識別情報が、当該検出された時刻から該所定時間以内の時刻と、該ページ切り替え後のページ番号と同一ページ番号と、に対応付けて操作情報DB1300に格納されているかを判定する。所定時間については、システム100の設計者によって決定され、情報提供装置101がアクセス可能な記憶装置に予め記憶されている。
たとえば、情報提供装置101は、ページ切り替え後のページ番号ごとに判定を行う。たとえば、教師T001の操作による装置102のページ切り替え後のページ番号が「p.2」の場合、ページ切り替えが検出された時刻はtt1−2である。生徒S001の操作による装置103−1のページ切り替え後のページ番号が「p.2」の場合、ページ切り替えが検出された時刻はts1−2である。時刻tt1−2から所定時間以内の時刻に時刻ts1−2が含まれている。そのため、情報提供装置101は、装置103−1または生徒S001について、操作情報DB1300に同一のページ番号と、所定時間以内の時刻と、対応付けられて記憶されていると判定する。
たとえば、生徒S003の操作による装置103−3のページ切り替え後のページ番号が「p.2」の場合、ページ切り替えが検出された時刻はts3−2である。時刻tt1−2から所定時間以内の時刻に時刻ts3−2が含まれていない。そのため、情報提供装置101は、装置103−3または生徒S003について、操作情報DB1300に同一のページ番号と、所定時間以内の時刻と、対応付けられて記憶されていないと判定する。
情報提供装置101は、判定結果を出力する。出力形式としては、たとえば、ページ番号と、学生IDと、を対応付けて追随状況DB1600に記憶させてもよい。追随状況DB1600については、たとえば、情報提供装置101がアクセス可能な記憶装置によって実現される。記憶装置としては、たとえば、RAM、光ディスク、磁気ディスクなどが挙げられる。追随状況DB1600の詳細例については、図16に示す。または、出力形式としては、教師の装置102のディスプレイに表示させてもよい。
これにより、情報提供装置は、授業を聞いている学生と、授業を聞いていない学生と、の区別を容易化することができる。
(授業進行例)
ここで、本実施の形態における授業進行例を図3と図4を用いて説明する。
図3は、授業進行例を示す説明図である。本実施の形態では、授業中に教師が電子教材のページを切り替えると、授業に出席している学生は教師に追従して電子教材のページを切り替える。さらに、本実施の形態では、たとえば、情報提供装置101は、授業中に、授業の内容について学生から質問などのコメントを各学生が有する装置103を介してコメント情報として受け付ける。コメント情報は電子教材のページ番号ごとに受け付けられる。さらに、各コメント情報は、複数の学生が疑問に思う内容であれば、授業で取り上げるべき内容であると推測される。そこで、各コメント情報について学生から特定評価を受け付ける。特定評価としては、たとえば、評価対象のコメント情報について「良」の評価であってもよいし、「悪」の評価であってもよい。本実施の形態では、特定評価を「良」の評価とする。
図4は、学生の区別例を示す説明図である。たとえば、教師は、受け付けたコメント情報の評価内容に応じて、授業で取り上げるべきコメント情報を決定する。その時、授業を受けている複数の学生のうち、授業を聞いていない学生によって評価されたコメントの場合、授業で取り上げるべき内容である可能性が低い場合がある。たとえば、授業を聞いていない学生が評価した内容である場合、コメントはすでに授業内で解決済みの内容である可能性がある。上述したように、本実施の形態では、教師によるページ切り替えに、生徒によるページ切り替えが追随しているか否かを判定する。追従している学生は、授業を聞いている学生であり、追従していない学生は授業を聞いていない学生である。
そこで、本実施の形態では、情報提供装置101は、教師によるページ切り替えに追従している学生が評価したコメント情報を特定する。または、たとえば、情報提供装置101は、教師によるページ切り替えに追従している学生が入力したコメント情報を特定してもよい。これにより、情報提供装置101は、授業で取り上げる確度の高い内容のコメントを教師に提供することができる。
(情報提供装置101のハードウェア構成例)
図5は、実施の形態にかかる情報提供装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、情報提供装置101は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read‐Only Memory)502と、RAM503と、を有している。情報提供装置101は、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、I/F(Interface)508と、キーボード509と、マウス510と、を有している。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、情報提供装置101の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
I/F508は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワークNWに接続され、このネットワークNWを介して装置102や装置103などの他の装置に接続される。そして、I/F508は、ネットワークNWと内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F508には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード509は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス510は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を有するものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
(情報提供装置101の機能的構成例)
図6は、情報提供装置の機能的構成を示すブロック図である。情報提供装置101は、受信部601と、操作情報格納部602と、コメント情報格納部603と、評価情報格納部604と、判定部605と、第1比較部606と、判断部607と、特定部608と、第2比較部609と、出力部610と、を有している。受信部601は、第1検出部611と、第1取得部612と、第2取得部613と、第2検出部614と、を有している。
受信部601から出力部610に関する処理がコーディングされた情報提供プログラムが、図5に示したROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に記憶されている。CPU501が、記憶装置から情報提供プログラムを読み出し、情報提供プログラムにコーディングされている処理を実行する。これにより、受信部601から出力部610に関する処理が実現される。各部の処理結果は、たとえば、ROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に格納される。
図7は、閾値DBの一例を示す説明図である。閾値DB700には、情報提供装置101が行う処理で判定条件となる閾値が記憶されている。閾値DB700は、教師ID、講義ID、追随閾値、猶予時間、および母集団抽出閾値のフィールドを有している。閾値DB700は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。閾値DB700については、情報提供装置101がアクセス可能な記憶装置であってもよい。各フィールドには、たとえば、システム100の設計者によって予め情報が設定される。
教師IDのフィールドには、教師の識別情報が設定され、講義IDのフィールドには、講義の識別情報が設定される。追随閾値のフィールドには、教師によるページ切り替えに追従しているか否かを判断するための閾値が設定される。猶予時間のフィールドには、電子データを表示させるアプリケーションとは異なるアプリケーションを利用していた場合に追随閾値に加算させる時間が設定される。母集団抽出閾値のフィールドには、過去の授業において教師によるページ切り替えに追従している学生を特定する場合に利用される閾値が設定される。
図8は、履修者管理DBの一例を示す説明図である。履修者管理DB800には、講義を履修している学生の識別情報が登録されている。履修者管理DB800は、講義ID、学生ID、および学生名称のフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、履修者情報(801−1〜)がレコードとして格納される。履修者管理DB800は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。閾値DB700については、情報提供装置がアクセス可能な記憶装置であってもよい。
講義IDのフィールドには、講義の識別情報が登録される。学生IDのフィールドには、講義を受講する学生の識別情報が登録される。学生名称のフィールドには、学生IDが示す学生の氏名が登録される。
履修者情報801−1では、講義IDが「K001」であり、学生IDが「S001」であり、学生名称が「富士通 太郎」である。
図9は、教師が有する装置に表示される画面例を示す説明図である。画面900は、教師が有する装置102のディスプレイに表示される。たとえば、画面900は、教材表示画面901と、授業開始ボタン902と、コメント評価集計ボタン903と、コメント評価集計結果904と、教師IDの表示部905と、を有している。画面900は、講義IDの表示部906と、授業IDの表示部907と、実施日の表示部908と、を有している。たとえば、教材表示画面901では、上述した第2電子データ112の各ページに併せて、第2電子データ112のファイル名と、表示中のページ番号と、が表示されてもよい。装置102の入力装置の操作によって、第2電子データ112のページが切り替わる。入力装置としては、マウス510やキーボード509が挙げられる。ページが切り替わると、情報提供装置101では、教材ページ追随判断処理が起動される。
授業開始ボタン902が押下されると、情報提供装置101では、学生母集団抽出処理が起動される。コメント評価集計ボタン903が押下されると、情報提供装置101では、コメント評価集計処理が起動される。コメント評価集計結果904には、コメント評価集計処理により得られるコメント情報が表示される。
図10は、学生が有する装置に表示される画面例を示す説明図である。画面1000は、各学生が有する装置103のディスプレイに表示される。たとえば、画面1000は、教材表示画面1001と、コメント入力欄1002と、投稿ボタン1003と、初期化ボタン1004と、コメント情報の表示画面1005と、コメント情報ごとに評価ボタン1006と、を有している。たとえば、画面1000は、学生IDの表示部1007と、講義IDの表示部1008と、授業IDの表示部1009と、実施日の表示部1010と、を有している。
たとえば、教材表示画面1001では、上述した第1電子データ111の各ページに併せて、第1電子データ111のファイル名と、表示中のページ番号と、が表示されてもよい。装置103の入力装置に対する操作によって、第1電子データ111のページが切り替わる。入力装置としては、マウス510やキーボード509が挙げられる。ページが切り替わると、情報提供装置101では、操作情報受信処理が起動される。
評価ボタン1006が押下されると、情報提供装置101では、コメント評価受信処理が起動される。投稿ボタン1003が押下されると、コメント入力欄1002に入力されたコメント情報が情報提供装置101に送信され、情報提供装置101では、コメント投稿受信処理が起動される。
第1取得部612は、学生が有する装置103の各々について、学生の装置103へ入力された、第1電子データ111のページ番号に関連付けたコメント情報を取得する。各学生が、学生の装置103に表示される画面のコメント入力欄にコメント情報を入力し、投稿ボタンを押下することにより、コメント情報が学生の装置103に入力される。第1取得部612は、入力されたコメント情報を取得する。
コメント情報格納部603は、第1取得部612によってコメント情報が取得される都度、取得されたコメント情報と、取得されたコメント情報を関連付けられたページ番号と、を対応付けて記憶装置に格納する。または、コメント情報格納部603は、コメント情報が受け付けられる都度、受け付けられたコメント情報と、該コメント情報が入力された装置103の識別情報と、該コメント情報が関連付けられたページ番号と、を対応付けて記憶装置に格納してもよい。上述したように、本実施の形態では、コメント情報が入力された装置103の識別情報として、学生の識別情報が格納される。具体的には、たとえば、コメント情報格納部603は、各情報を授業中コメントDB1100に格納する。
図11は、授業中コメントDBの一例を示す説明図である。授業中コメントDB1100は、授業中に、学生によって入力されたコメント情報を記憶する。授業中コメントDB1100は、学生ID、講義ID、授業ID、コメントID、教材ファイル名、ページ番号、コメント投稿日時、およびコメント情報のフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、コメント関連情報(1101−1〜1101−8)がレコードとして格納される。授業中コメントDB1100は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。
学生IDのフィールドには、学生の識別情報が登録される。講義IDのフィールドには、講義の識別情報が登録される。授業IDのフィールドには、授業の識別情報が登録される。コメントIDのフィールドには、コメント情報の識別情報が登録される。教材ファイル名のフィールドには、第1電子データ111および第2電子データ112の名称が登録される。
ページ番号のフィールドには、コメント情報を関連付けられたページ番号が登録される。コメント投稿日時のフィールドには、コメント情報の入力が受け付けられた日時が登録される。コメント情報のフィールドには、コメントの内容が格納される。
第2取得部613は、学生が有する装置103の各々へ入力された、コメント情報格納部603によって授業中コメントDB1100に格納されたコメント情報に対する特定評価を取得する。上述したように、特定評価としては、たとえば、評価対象のコメント情報について「良」の評価であってもよいし、「悪」の評価であってもよい。本実施の形態では、特定評価を「良」の評価とする。たとえば、授業中コメントDB1100に格納されたコメント情報が学生の装置103の画面上に表示される。そして、それぞれのコメント情報について、学生は、コメント情報について「良」と判断した場合、そのコメント情報の画面上の横に配置された評価ボタンを押下する。評価ボタンが押下された装置103は、たとえば、評価ボタンが押下されたことを示す情報に、評価ボタンが押下されたコメント情報と、自装置103の識別情報と、を対応付けて情報提供装置101に送信してもよい。たとえば、第2取得部613は、該装置103からの評価ボタンが押下されたことを示す情報を受信することにより、特定評価を取得する。
評価情報格納部604は、コメント情報格納部603によって授業中コメントDB1100に格納されたコメント情報の各々に対応付けて、第2取得部613によって取得された特定評価が入力された装置103の識別情報を格納する。上述したように、特定評価が入力された装置103の識別情報は、特定評価を入力した学生の識別情報である。具体的には、評価情報格納部604は、授業中コメントDB1100から特定評価が入力されたコメント情報を有するレコード(コメント関連情報1101)を抽出する。評価情報格納部604は、抽出したレコードに、特定評価を入力した学生の識別情報を対応付けてコメント評価DB1200に格納する。
図12は、コメント評価DBの一例を示す説明図である。コメント評価DB1200は、入力されたコメント情報に対する特定評価を入力した学生の識別情報を記憶する。コメント評価DB1200は、学生ID、講義ID、授業ID、コメントID、教材ファイル名、ページ番号、コメント投稿日時、コメント情報、コメント評価学生IDリスト、およびコメント評価有効数のフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、コメント評価情報(1201−1〜1201−5)がレコードとして格納される。授業中コメントDB1100は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。
学生ID、講義ID、授業ID、コメントID、教材ファイル名、ページ番号、コメント投稿日時、およびコメント情報のフィールドについては、授業中コメントDB1100の各フィールドと同一である。
コメント評価学生IDリストのフィールドには、コメント情報に対する特定評価を入力した学生の識別情報が登録される。コメント評価有効数のフィールドには、コメント情報に対して評価した学生の中で、評価が有効であると判断された学生の数と、後述する母数と、の比率が登録される。図12のコメント評価DB1200の例では、評価を集計していないため、すべてのレコードのコメント評価有効数のフィールドには0が設定されている。
また、コメント評価DB1200と授業中コメントDB1100とは、コメントIDによって関連付けられていてもよい。たとえば、情報提供装置101が、授業中コメントDB1100のコメントIDに基づいて、コメントIDが示すコメント情報を評価した学生の識別情報をコメント評価DB1200から特定できることとしてもよい。
第1検出部611は、学生が授業内で行った装置103への操作を検出する。たとえば、第1検出部611は、同一内容の複数の第1電子データ111の各々について、第1電子データ111に対応する装置103への操作による第1電子データ111のページ切り替えを検出する。図1で説明したように、たとえば、各学生が装置103の入力装置を操作することにより、表示中の第1電子データ111のページを切り替える。表示中の第1電子データ111のページが変化したら、装置103は、装置103の識別情報と、第1電子データ111のページ切り替え後のページ番号と、を対応付けて情報提供装置101へ通知する。装置103は、ページ切り替えが検出された時刻を併せて通知してもよい。たとえば、情報提供装置101は、装置103からの通知を受け付けることにより、装置103への操作による第1電子データ111のページ切り替えを検出してもよい。
さらに、たとえば、第1検出部611は、第1電子データ111以外のアプリケーションに対する装置103への操作を検出してもよい。ここで、第1電子データ111以外のアプリケーションを「別アプリ」と称する。たとえば、各装置103は、自装置103のキーボード509やマウス510の操作を検出する。各装置103は、検出された際に選択中のアプリケーションが第1電子データ111を表示するアプリケーションでなければ、検出された操作が別アプリに対する操作であると判断できる。そして、各装置103は、別アプリに対応する装置103への操作を検出した旨を情報提供装置101に送信する。
操作情報格納部602は、ページ切り替えが検出された装置103の識別情報と、ページ切り替えが検出された第1電子データ111のページ切り替え後のページ番号と、ページ切り替えが検出された時刻と、を対応付けて操作情報DB1300に格納する。操作情報格納部602は、第1検出部611によってページ切り替えが検出される都度、行われる。本実施の形態では、上述したように、装置103の識別情報としては、学生IDが利用される。さらに、操作情報格納部602は、ページ切り替えが検出された装置103の識別情報に対応付けて、講義IDと、授業IDと、および第1電子データ111の操作であることを示す情報と、を操作情報DB1300に格納してもよい。
操作情報格納部602は、第1検出部611によって別アプリに対する装置103への操作が検出される都度、別アプリが操作された装置103の識別情報と、操作時刻と、別アプリに対する操作であることを示す情報と、を操作情報DB1300に格納する。本実施の形態では、上述したように、装置103の識別情報としては、学生IDが利用される。さらに、操作情報格納部602は、別アプリが操作された装置103の識別情報に対応付けて、講義IDと、授業IDと、を格納してもよい。
図13は、操作情報DBの一例を示す説明図である。操作情報DB1300は、学生が授業内で行った学生が有する装置103への操作に関する情報が格納される。操作情報DB1300は、学生ID、講義ID、授業ID、操作種別識別子、教材ファイル名、ページ番号、および操作日時のフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、操作情報(1301〜)がレコードとして格納される。操作情報DB1300は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。
学生IDのフィールドには、学生の識別情報が登録される。講義IDのフィールドには、講義の識別情報が登録される。授業IDのフィールドには、授業の識別情報が登録される。操作種別識別子のフィールドには、第1電子データ111に対する操作であるか否かを示す情報が登録される。「教材操作」であれば、第1電子データ111に対する操作であることを示し、「別アプリ操作」であれば、別アプリに対する操作であることを示す。
操作種別識別子が「教材操作」の場合、教材ファイル名のフィールドには、第1電子データ111の名称が登録される。操作種別識別子が「別アプリ操作」の場合、教材ファイル名のフィールドには、(null)が登録される。操作種別識別子が「教材操作」の場合、ページ番号のフィールドには、ページ切り替え後に表示される第1電子データ111のページ番号が登録される。操作種別識別子が「別アプリ操作」の場合、ページ番号のフィールドには、(null)が登録される。操作日時のフィールドには、操作が検出された日時が登録される。
第2検出部614は、第2電子データ112に対応する装置102への操作による第2電子データ112のページ切り替えを検出する。図1で説明したように、たとえば、教師が装置102の入力装置を操作することにより、表示中の第2電子データ112のページを切り替える。表示中の第2電子データ112のページが変化したら、装置102は、装置102の識別情報と、第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号と、を対応付けて情報提供装置101へ通知する。装置102は、ページ切り替えが検出された時刻を併せて通知してもよい。たとえば、情報提供装置101は、装置102からの通知を受け付けることにより、装置102への操作による第2電子データ112のページ切り替えを検出する。
判定部605は、第2電子データ112のページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻までを特定する。判定部605は、学生の識別情報ごとに、当該学生の識別情報が、該検出された時刻から所定時間以内の時刻と、第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号と同一のページ番号と、に対応付けて操作情報DB1300に格納されているか否かを判定する。たとえば、所定時間は、上述した閾値DB700内の追随閾値である。判定結果は、たとえば、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に格納される。
図14および図15は、判定例を示す説明図である。たとえば、教師が装置102を操作して第2電子データ112のページ切り替えを行うと、第2検出部614によってページ切り替えが検出される。第2検出部614は、現在日時を取得してページ切り替え時の日時とする。図14の例では、ページ切り替え時の日時は「2011−12−01 10:16:00」である。
判定部605は、第2電子データ112のページ切り替え時の日時に、閾値DB700に登録された追随閾値を加算した日時を監視日時に設定する。追随閾値は、1分であるため、監視日時は「2011−12−01 10:17:00」である。
つぎに、判定部605は、講義IDに基づいて履修者管理DB800から学生IDを取得する。取得されたすべての学生IDについて同様の処理が行われるが、図14では、「S001」を例に挙げている。判定部605は、操作情報DB1300から、講義IDが「K001」であり、授業IDが「J002」、教材ファイル名が「CMIシステム」、および学生IDが「S001」である操作情報1301を抽出する。
たとえば、判定部605は、抽出した操作情報1301の中から、操作日時が最新の操作情報1301を選択する。判定部605は、選択された操作情報1301のページ番号が第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号であり、操作日時がページ切り替え時の日時から監視日時までの期間であるか否かを判定する。図14の例では、ページ番号が一致しないため、判定部605は、現時点では「S001」については追随していないと判定する。判定部605は、各学生IDについて、監視日時を経過するまで同様の処理を繰り返す。
図15の例では、判定部605は、操作情報DB1300から、講義IDが「K001」であり、授業IDが「J002」、教材ファイル名が「CMIシステム」、および学生IDが「S001」である操作情報1301を抽出する。
たとえば、判定部605は、抽出した操作情報1301から、操作日時が最新の操作情報1301を選択する。判定部605は、選択された操作情報1301のページ番号が第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号であり、操作日時がページ切り替え時の日時から監視日時までの期間であるか否かを判定する。図15の例では、ページ番号が一致し、操作日時が該期間に含まれるため、判定部605は、「S001」については追随していると判定する。
出力部610は、判定部605による判定結果を出力する。出力形式としては、たとえば、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に記憶させてもよい。本実施の形態では、たとえば、出力部610は、判定結果を追随状況DB1600に格納する。または、出力形式としては、たとえば、教師によるページ切り替えごとに教師の装置102のディスプレイ上に判定結果を出力してもよい。これにより、教師は、装置102のディスプレイを見ることにより、授業に出席している学生を、現在授業を聞いている学生と聞いていない学生とに区別することができる。
図16は、現在の授業における追随状況DBの一例を示す説明図である。追随状況DB1600は、教師ID、講義ID、授業ID、授業実施日、教材ファイル名、ページ番号、学生IDリストのフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、追随状況情報(1601−1〜1601−4)がレコードとして格納される。追随状況DB1600は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。
教師IDには、授業を行う教師の識別情報が登録される。講義IDには、講義の識別情報が登録される。授業IDには、現在の授業の識別情報が登録される。授業実施日のフィールドには、授業が行われる日付が登録される。この日付によって、現在の授業における判定結果が登録されているか、過去の授業における判定結果が登録されているかが判別される。教材ファイル名のフィールドには、第1電子データ111および第2電子データ112の名称が登録される。
ページ番号のフィールドには、教師の操作による第2電子データ112のページ切り替え後のページ番号が登録される。学生IDリストには、該ページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻と、該ページ切り替え後のページ番号と同一のページ番号と、に対応付けて操作情報DB1300に格納されている学生の識別情報が登録される。
追随状況DB1600によれば、ファイル名が「CMIシステム」の電子教材において、ページ番号が1の場合、「S001」〜「S0006」によって示される学生は、教師による教材のページ切り替えに追従して教材のページを切り替えている。
特定部608は、ページ番号の各々について、授業中コメントDB1100から、該所定時間以内の時刻と同一のページ番号に対応付けて操作情報DB1300に格納された学生の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定する。これにより、授業を聞いていると判断された学生が投稿したコメント情報を抽出することができる。授業を聞いている学生の方が、授業を聞いていない学生よりも授業に適したコメント情報を入力する可能性が高い。そのため、情報提供装置101は、授業を聞いていると判断された学生が投稿したコメント情報を特定することにより、教師は、授業中に取り上げるべき確度の高いコメント情報を知ることができる。
また、特定部608は、ページ番号の各々について、コメント評価DB1200から、所定時間以内の時刻と同一のページ番号とに対応付けて操作情報DB1300に格納されている学生の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定する。ここでは、特定部608は、所定時間以内の時刻と同一のページ番号とに対応付けて操作情報DB1300に格納されていると判定された学生の識別情報が、コメント評価DB1200の学生リスト内に含まれているか否かを判断する。
たとえば、コメント評価DB1200において、コメントIDが「C008」を例に挙げると、コメント情報を評価した学生IDは、「S002」、「S003」、「S006」、および「S007」である。コメントIDが「C008」のページ番号は「4」である。追随状況DB1600において、ページ番号が「4」の場合における学生IDリストは「S001」である。判定部605は、ページ番号が「4」の場合、いずれのコメント情報も特定されていない。
つぎに、本実施の形態では、上述の場合、情報提供装置101は、現在の授業における追随状況によって、確度が高いと推測されるコメント情報を特定している。たとえば、現在の授業だけでなく、過去の授業における追随状況を含めて、確度が高いと推測されるコメント情報を特定してもよい。
図17は、過去の授業における追随状況DBの一例を示す説明図である。追随状況DB1700は、過去の授業において、教師の進行に追随している学生IDが登録されている。追随状況DB1700が有するフィールドは、追随状況DB1600が有するフィールドと同一であるため、詳細な説明を省略する。各フィールドに情報が設定されることにより、追随状況情報(1701−1〜1701−5)がレコードとして格納される。追随状況DB1700は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。図16に示した追随状況DB1600と図17に示す追随状況DB1700は一つのデータベースであってもよいが、授業ごとにデータベースを区別してもよい。
たとえば、図16に示した追随状況DB1600では、授業IDが「J002」であり、授業実施日が「2011−12−01」であり、教材ファイル名が「CMIシステム」である。図17に示す追随状況DB1700では、授業IDが「J001」であり、授業実施日が「2011−11−26」であり、教材ファイル名が「教育情報システム」である。
第1比較部606は、学生IDの各々について、過去の授業における教師の操作によるページ切り替え回数と、学生IDによって示される学生の操作によるページ切り替え後のページ番号と対応付けて追随状況DB1700に格納された数と、の比較処理を行う。過去の授業における教師の操作によるページ切り替え回数は、追随状況DB1700の授業IDと授業実施日が同一であるレコードの数と等しい。追随状況DB1700の例では、5回である。学生IDによって示される学生の操作によるページ切り替え後のページ番号と対応付けて追随状況DB1700に格納された数は、該レコードの学生IDリストに含まれる数である。学生IDが「S001」を例に挙げると、追随状況DB1700のうち、ページ番号が「0」〜「5」のすべての学生IDリストに登録されているため、5回である。学生IDが「S002」では、4回である。
比較処理としては、たとえば、授業を追随している頻度を算出してもよい。学生IDが「S001」の場合を例に挙げると、授業IDが「J001」であれば、ページ切り替え回数が5回のうち、5回とも追随しているため、頻度は100[%]となる。
さらに、過去の授業が複数回であれば、第1比較部606は、頻度の平均値や標準偏差を算出してもよい。
判断部607は、学生IDの各々について、第1比較部606による比較結果が所定条件を満たしているか否かを判断する。たとえば、第1比較部606による比較結果が頻度であれば、判断部607は、頻度が閾値[%]以上であるか否かを判定する。たとえば、頻度が閾値以上の場合、判断部607は、所定条件を満たしていると判断する。または、たとえば、第1比較部606による比較結果が頻度の平均値および標準偏差であれば、判断部607は、「平均値−標準偏差」が閾値以上であるか否かを判断してもよい。「平均値−標準偏差」を授業進行に安定して追随する期待度とする。期待度に対する閾値については、閾値DB700内の母集団抽出閾値に登録されている。たとえば、期待度が閾値以上であれば、判断部607は、所定条件を満たしたと判断する。たとえば、判断部607は、判断部607による判断結果を学生母集団DB1900に格納する。
図18は、母集団抽出処理の一例を示す説明図である。第1比較部606は、履修者管理DB800から、講義IDが「K001」であるレコードの学生IDを一つ選択する。図18では、学生IDが「S001」を例に挙げる。
第1比較部606は、空の追随頻度算出用配列データ1800を作成する。つぎに、第1比較部606は、追随状況DB1700から、講義IDが「K001」であり、授業実施日が「2011−12−01」であり、授業IDが「J001」であるレコードの数(以下、「データ総数」と称する。)をカウントする。ここでは、5レコードである。情報提供装置101は、追随状況DB1700から、「S001」を学生IDリストに含むレコードの数(以下、「追随データ数」と称する。)をカウントする。ここでは、5レコードである。
つぎに、第1比較部606は、追随データ数/データ総数によって算出する。そして、第1比較部606は、追随頻度算出用配列データ1800に算出結果を設定する。
第1比較部606は、追随頻度算出用配列データ1800に含まれる学生IDごとに追随頻度の平均値と追随頻度の標準偏差を算出する。つぎに、第1比較部606は、該学生IDごとに「期待度=平均値−標準偏差」を行う。そして、判断部607は、算出した期待度が閾値DB700に含まれる母集団抽出閾値よりも大きいか否かを判断する。判断部607は、算出した期待度が閾値DB700に含まれる母集団抽出閾値よりも大きいと判断された学生IDを学生母集団DB1900に設定する。
図19は、学生母集団DBの一例を示す説明図である。学生母集団DB1900は、講義ID、授業ID、および学生IDのフィールドを有している。各フィールドに情報が設定されることにより、学生母集団情報(1901−1〜1901−3)がレコードとして格納される。学生母集団DB1900は、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などによって実現される。
講義IDのフィールドには、講義の識別情報が登録される。授業IDのフィールドには、現在の授業の識別情報が登録される。学生IDのフィールドには、判断部607によって所定条件を満たしていると判断された学生IDが登録される。
特定部608は、ページ番号の各々について、所定時間以内の時刻と同一のページ番号に対応付けて操作情報DB1300に格納されていると判定され、かつ比較結果が所定条件を満たしていると判断された学生の識別情報を特定する。特定部608は、ページ番号の各々について、コメント評価DB1200から、該学生の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定する。具体的な特定例を図20と図21に示す。
図20は、評価の集計対象の学生IDを特定する例を示す説明図である。ここで、特定された学生の識別情報は、コメント情報の評価結果を集計する際の集計対象となる学生IDである。
上述したように、判断部607によって比較結果が所定条件を満たしていると判断された学生IDは、学生母集団DB1900に登録されている。教材ファイル名およびページ番号の各々について、判定部605によって所定時間以内の時刻と同一のページ番号とに対応付けて操作情報DB1300に格納されていると判定された学生IDは、追随状況DB1600に登録されている。
より具体的には、特定部608は、追随状況DB1600から、授業IDが「J002」であり、教材ファイル名が「CMIシステム」である追随状況情報1601を抽出する。抽出された追随状況情報1601は、図に示している。特定部608は、ページ番号の各々について、抽出された追随状況情報1601の学生IDリスト内の学生IDのうち、学生母集団DB1900に登録されている学生IDと一致する学生IDを特定する。学生母集団DB1900に登録された学生IDは「S001」〜「S003」である。たとえば、ページ番号が「1」の場合、学生IDリストは、「S001」〜「S006」である。そのため、特定部608は、ページ番号が「1」の場合、「S001」〜「S003」を特定する。ここで特定された学生IDは、特定中間情報DB2000に格納される。
特定中間情報DB2000は、教材ファイル名、ページ番号、および学生IDリストのフィールドを有している。学生IDリストのフィールドには、個々で特定された学生IDが登録される。
たとえば、特定部608は、コメント評価DB1200から、特定中間情報DB2000に登録された学生IDをコメント評価学生IDリストに含むコメント情報を特定する。
図21は、コメント情報の特定例を示す説明図である。より具体的には、特定部608は、コメント評価DB1200のコメント情報の各々について、ページ番号に基づいて特定中間情報DB2000に含まれる学生IDの数を教材追随データ母数とする。たとえば、ページ番号が「1」の場合、特定中間情報DB2000の学生IDリストは「S001」〜「S003」である。コメント評価DB1200のうち、ページ番号が「1」のコメントIDは「C001」と「C003」である。
コメントIDが「C001」と「C003」との教材追随データ母数は、「3」である。ページ番号が「1」の場合における特定中間情報DB2000の学生IDリストのうち、コメントIDが「C001」の場合におけるコメント評価学生IDリストに含まれる学生ID」は「S003」である。よって、コメントIDが「C001」の場合、コメント評価有効学生数は「1」である。
ページ番号が「1」の場合における特定中間情報DB2000の学生IDリストのうち、コメントIDが「C003」の場合におけるコメント評価学生IDリストに含まれる学生IDは「S002」、「S003」である。よって、コメントIDが「C003」の場合、コメント評価有効学生数は「2」である。
たとえば、特定部608は、コメント評価有効学生数が1以上であるコメント情報を特定してもよい。出力部610は、特定部608によって特定されたコメント情報を出力してもよい。これにより、授業を聞いている学生が評価したコメント情報を教師に知らせることができる。
ここで、特定部608によって特定されたコメント情報に対応付けてコメント評価DB1200に格納され、かつ所定時間以内の時刻と同一のページ番号に対応付けて操作情報DB1300に格納されている学生IDの第1数が、教材追随データ母数である。判断部607によって比較結果が所定条件を満たしていると判断された学生IDの第2数が、コメント評価有効学生数である。
第2比較部609は、特定部608によって特定されたコメント情報の各々について、教材追随データ母数と、コメント評価有効学生数と、の比較処理を行う。当該比較処理としては、たとえば、「教材追随データ母数/コメント評価有効学生数」を算出してもよい。
出力部610は、特定部608によって特定されたコメント情報の各々について、コメント情報と、第2比較部609による比較結果とを対応付けて出力する。図の例では、「教材追随データ母数/コメント評価有効学生数」を評価値とし、コメントIDごとにコメントIDと評価値とが関連付けられて特定結果DB2100に出力されている。たとえば、コメントIDが「C001」の場合、「3/1=0.33」であるため、評価値には「0.33」が登録されている。さらに、たとえば、出力部610は、評価値をコメント評価DB1200のコメント評価有効数に設定する。
たとえば、情報提供装置101は、特定されたコメント情報から、評価値が閾値以上であるコメント情報を選択して教師側の端末に出力してもよい。
これにより、授業を聞いている学生が評価したコメント情報が大量にある場合、より多くの授業を聞いている学生が評価したコメント情報を教師に知らせることができる。
また、第1比較部606は、学生の識別情報の各々について、装置102のページ切り替えの第1回数と、所定時間以内の時刻と同一のページ番号とに対応付けて追随状況DB1600に格納されていると判定された第2回数と、の比較処理を行う。出力部610は、学生の識別情報の各々について、第1比較部606による第1回数と第2回数との比較結果を出力する。これにより、次回の授業用に母集団を予め決定させることができる。
(情報提供装置101の起動処理および停止処理手順)
図22は、情報提供装置の起動処理および停止処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置101の起動処理手順について説明する。情報提供装置101は、イベント受信プロセス停止フラグを初期化する(ステップS2201)。具体的には、たとえば、情報提供装置101は、イベント受信プロセス停止フラグに「未設定」を設定する。
つぎに、情報提供装置101は、イベント受信プロセスに、コメント投稿受信処理を登録し(ステップS2202)、イベント受信プロセスに、コメント評価受信処理を登録する(ステップS2203)。情報提供装置101は、イベント受信プロセスに、操作情報受信処理を登録し(ステップS2204)、イベント受信プロセスに、教材ページ追随判断処理を登録する(ステップS2205)。
情報提供装置101は、イベント受信プロセスに、学生母集団抽出処理を登録し(ステップS2206)、イベント受信プロセスに、コメント評価集計処理を登録する(ステップS2207)。そして、情報提供装置101は、イベント受信プロセスによるイベント受信処理を行い(ステップS2208)、情報提供装置101の起動を終了する。ステップS2202〜ステップS2207については、並列に処理が行われてもよい。
つぎに、情報提供装置101の停止処理手順について説明する。情報提供装置101は、イベント受信プロセス停止フラグに「停止」を設定し(ステップS2211)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101によるイベント受信処理手順)
図23および図24は、情報提供装置によるイベント受信処理手順の一例を示すフローチャートである。情報提供装置101は、プロセス停止フラグが「停止」であるか否かを判断する(ステップS2301)。プロセス停止フラグが「停止」である場合(ステップS2301:Yes)、一連の処理を終了する。
プロセス停止フラグが「停止」でない場合(ステップS2301:No)、情報提供装置101は、イベント起動指示を受信したか否かを判断する(ステップS2302)。イベント起動指示が受信されていない場合(ステップS2302:No)、ステップS2301へ戻る。
イベント起動指示が受信された場合(ステップS2302:Yes)、情報提供装置101は、受信したイベント起動指示のイベント種別を取得し(ステップS2303)、応答データの空データを作成する(ステップS2304)。情報提供装置101は、イベント種別が「コメント投稿受信処理」であるか否かを判断する(ステップS2305)。
イベント種別が「コメント投稿受信処理」である場合(ステップS2305:Yes)、情報提供装置101は、受信した学生ID、講義ID、授業ID、教材ファイル名、ページ番号、コメント投稿日時、およびコメント情報を取得する(ステップS2306)。つぎに、情報提供装置101は、コメント投稿受信処理を行い(ステップS2307)、イベント起動指示の送信元へ応答データを送信し(ステップS2308)、ステップS2301へ戻る。
ステップS2305において、イベント種別が「コメント投稿受信処理」でない場合(ステップS2305:No)、情報提供装置101は、イベント種別が「コメント評価受信処理」であるか否かを判断する(ステップS2309)。
イベント種別が「コメント評価受信処理」である場合(ステップS2309:Yes)、情報提供装置101は、受信した学生ID、コメントIDを取得し(ステップS2310)、コメント評価受信処理を行う(ステップS2311)。そして、情報提供装置101は、イベント起動指示の送信元へ応答データを送信し(ステップS2312)、ステップS2301へ戻る。
ステップS2309において、イベント種別が「コメント評価受信処理」でない場合(ステップS2309:No)、情報提供装置101は、イベント種別が「操作情報受信処理」であるか否かを判断する(ステップS2401)。イベント種別が「操作情報受信処理」である場合(ステップS2401:Yes)、情報提供装置101は、受信した学生ID、講義ID、授業ID、操作種別識別子、教材ファイル名、ページ番号、および操作日時を取得する(ステップS2402)。情報提供装置101は、操作情報1301受信処理を行い(ステップS2403)、ユーザへ応答データを送信し(ステップS2404)、ステップS2301へ戻る。
ステップS2401において、イベント種別が「操作情報受信処理」でない場合(ステップS2401:No)、情報提供装置101は、イベント種別が「学生母集団抽出処理」であるか否かを判断する(ステップS2405)。イベント種別が「学生母集団抽出処理」である場合(ステップS2405:Yes)、情報提供装置101は、受信した講義ID、授業ID、母集団抽出日を取得する(ステップS2406)。情報提供装置101は、学生母集団抽出処理を行い(ステップS2407)、イベント起動指示の送信元へ応答データを送信し(ステップS2408)、ステップS2301へ戻る。
ステップS2405において、イベント種別が「学生母集団抽出処理」でない場合(ステップS2405:No)、情報提供装置101は、イベント種別が「教材ページ追随判断処理」であるか否かを判断する(ステップS2409)。イベント種別が「教材ページ追随判断処理」である場合(ステップS2409:Yes)、情報提供装置101は、受信した教師ID、講義ID、授業ID、授業実施日、教材ファイル名、ページ番号、および操作日時を取得する(ステップS2410)。情報提供装置101は、教材ページ追随判断処理を行い(ステップS2411)、イベント起動指示の送信元へ応答データを送信し(ステップS2412)、ステップS2301へ戻る。
ステップS2409において、イベント種別が「教材ページ追随判断処理」でない場合(ステップS2409:No)、情報提供装置101は、イベント種別が「コメント評価集計処理」であるか否かを判断する(ステップS2413)。イベント種別が「コメント評価集計処理」である場合(ステップS2413:Yes)、情報提供装置101は、受信した教師ID、講義ID、授業IDを取得する(ステップS2414)。情報提供装置101は、コメント評価集計処理を行い(ステップS2415)、イベント起動指示の送信元へ応答データを送信する(ステップS2416)。ステップS2413において、イベント種別が「コメント評価集計処理」でない場合(ステップS2413:No)、ステップS2301へ戻る。
(情報提供装置101によるコメント投稿受信処理手順)
図25は、情報提供装置によるコメント投稿受信処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置101は、入力情報(学生ID、講義ID、授業ID、教材ファイル名、ページ番号、コメント投稿日時、およびコメント情報)と、応答データを取得する(ステップS2501)。情報提供装置101は、コメントIDを作成し(ステップS2502)、コメント関連情報1101の空データを作成する(ステップS2503)。情報提供装置101は、ステップS2501にて取得した入力情報を、コメント関連情報1101に設定し(ステップS2504)、授業中コメントDB1100へコメント関連情報1101を格納する(ステップS2505)。
情報提供装置101は、処理が正常終了したか否かを判断する(ステップS2506)。処理が正常終了した場合(ステップS2506:Yes)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「正常終了」を設定し(ステップS2507)、一連の処理を終了する。処理が正常終了していない場合(ステップS2506:No)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「異常終了」を設定し(ステップS2508)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101によるコメント評価受信処理手順)
図26は、情報提供装置によるコメント評価受信処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置101は、入力情報(学生ID、コメントID)と応答データを取得し(ステップS2601)、コメント評価DB1200から、入力情報のコメントIDに合致したコメント評価情報1201を抽出する(ステップS2602)。情報提供装置101は、入力情報のコメントIDに合致したコメント評価情報1201が未設定か否かを判断する(ステップS2603)。コメント評価情報1201が未設定でない場合(ステップS2603:No)、ステップS2607へ移行する。
コメント評価情報1201が未設定である場合(ステップS2603:Yes)、情報提供装置101は、コメント評価情報1201の空データを作成する(ステップS2604)。情報提供装置101は、授業中コメントDB1100から、入力情報のコメントIDに合致したコメント関連情報1101を抽出する(ステップS2605)。情報提供装置101は、抽出したコメント関連情報1101に登録された各情報をコメント評価情報1201へコピーする(ステップS2606)。情報提供装置101は、受信した学生IDを、コメント評価情報1201の「コメント評価学生IDリスト」に追加し(ステップS2607)、追加後のコメント評価情報1201をコメント評価DB1200へ格納する(ステップS2608)。
つぎに、情報提供装置101は、処理が正常終了したか否かを判断する(ステップS2609)。処理が正常終了した場合(ステップS2609:Yes)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「正常終了」を設定し(ステップS2610)、一連の処理を終了する。処理が正常終了していない場合(ステップS2609:No)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「異常終了」を設定し(ステップS2611)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101による操作情報受信処理手順)
図27は、情報提供装置による操作情報受信処理手順の一例を示すフローチャートである。情報提供装置101は、入力情報(学生ID、講義ID、授業ID、操作種別識別子、教材ファイル名、ページ番号、操作日時)と応答データを取得し(ステップS2701)、操作情報1301の空データを作成する(ステップS2702)。
情報提供装置101は、入力情報の操作種別識別子が「教材操作」であるか否かを判断する(ステップS2703)。入力情報の操作種別識別子が「教材操作」である場合(ステップS2703:Yes)、情報提供装置101は、作成した操作情報1301に、入力情報の教材ファイル名、ページ番号を設定し(ステップS2704)、ステップS2706へ移行する。入力情報の操作種別識別子が「教材操作」でない場合(ステップS2703:No)、情報提供装置101は、作成した操作情報1301の操作種別識別子に、「別アプリ操作」を設定し(ステップS2705)、ステップS2706へ移行する。
ステップS2704またはステップS2705のつぎに、情報提供装置101は、作成した操作情報1301に、入力情報の学生ID、講義ID、授業ID、操作種別識別子、操作日時を設定する(ステップS2706)。情報提供装置101は、操作情報DB1300へ設定後の操作情報1301を格納する(ステップS2707)。
つぎに、情報提供装置101は、処理が正常終了したか否かを判断する(ステップS2708)。処理が正常終了した場合(ステップS2708:Yes)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「正常終了」を設定し(ステップS2709)、一連の処理を終了する。処理が正常終了していない場合(ステップS2708:No)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「異常終了」を設定し(ステップS2710)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101による学生母集団抽出処理手順)
図28〜図30は、情報提供装置による学生母集団抽出処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置101は、入力情報(講義ID、授業ID、母集団抽出日)と応答データを取得し(ステップS2801)、履修者管理DB800から、入力情報の講義IDに合致する学生IDのリストを抽出する(ステップS2802)。
情報提供装置101は、閾値DB700から、母集団抽出閾値を取得し(ステップS2803)、追随状況DB1600、追随状況DB1700から、授業実施日が母集団抽出日より前の追随状況情報1701を抽出する(ステップS2804)。情報提供装置101は、追随状況情報1701に登録されている授業IDを取得し(ステップS2805)、履修者管理DB800から抽出した学生IDのリストから学生IDを一つ選択する(ステップS2806)。情報提供装置101は、追随頻度算出用配列データ1800の空データを作成する(ステップS2807)。
つぎに、情報提供装置101は、追随状況情報1701に登録されている授業IDを一つ選択し(ステップS2901)、「データ総数」を初期化し(ステップS2902)、「追随データ数」を初期化する(ステップS2903)。データ総数、追随データ数はパラメータである。情報提供装置101は、抽出した追随状況情報1701から、未選択の追随状況情報1701を一つ選択し(ステップS2904)、選択した追随状況情報1701の授業IDが選択した授業IDと一致するか否かを判断する(ステップS2905)。選択した追随状況情報1701の授業IDが一致しない場合(ステップS2905:No)、ステップS2909へ移行する。
選択した追随状況情報1701の授業IDが一致する場合(ステップS2905:Yes)、情報提供装置101は、データ総数に1を加算し(ステップS2906)、選択した追随状況情報1701の学生IDリストに、学生IDが含まれているか否かを判断する(ステップS2907)。選択した追随状況情報1701の学生IDリストに、学生IDが含まれていない場合(ステップS2907:No)、ステップS2909へ移行する。
選択した追随状況情報1701の学生IDリストに、学生IDが含まれている場合(ステップS2907:Yes)、情報提供装置101は、追随データ数に1を加算する(ステップS2908)。つぎに、情報提供装置101は、抽出した追随状況情報1701を全て選択したか否かを判断する(ステップS2909)。選択していない追随状況情報1701がある場合(ステップS2909:No)、ステップS2904へ戻る。
追随状況情報1701を全て選択した場合(ステップS2909:Yes)、情報提供装置101は、追随データ数/データ総数によって、過去の追随頻度を算出する(ステップS2910)。情報提供装置101は、算出した追随頻度を追随頻度算出用配列データ1800に追加し(ステップS2911)、追随状況情報1701に登録されている授業IDを全て選択したか否かを判断する(ステップS2912)。追随状況情報1701に登録されている授業IDのうち、選択していない授業IDがある場合(ステップS2912:No)、ステップS2901へ戻る。
追随状況情報1701に登録されている授業IDが全て選択された場合(ステップS2912:Yes)、情報提供装置101は、追随頻度算出用配列データ1800から、追随頻度の平均値を算出する(ステップS3001)。情報提供装置101は、追随頻度算出用配列データ1800から、追随頻度の標準偏差を算出し(ステップS3002)、「平均値−標準偏差」が母集団抽出閾値以上であるか否かを判断する(ステップS3003)。「平均値−標準偏差」が母集団抽出閾値以上でない場合(ステップS3003:No)、ステップS3008へ移行する。
「平均値−標準偏差」が母集団抽出閾値以上である場合(ステップS3003:Yes)、情報提供装置101は、学生母集団情報1901の空データを作成し(ステップS3004)、学生母集団情報1901に、教師端末から受信した講義ID、授業IDを設定する(ステップS3005)。情報提供装置101は、学生母集団情報1901に、学生IDを設定し(ステップS3006)、学生母集団情報1901を学生母集団DB1900に格納する(ステップS3007)。
つぎに、情報提供装置101は、履修者管理DB800から取得した学生IDのリスト全てを選択したか否かを判断する(ステップS3008)。履修者管理DB800から取得した学生IDのリスト全てを選択した場合(ステップS3008:Yes)、ステップS3009へ移行する。履修者管理DB800から取得した学生IDのリストのうち、選択していない学生IDがある場合(ステップS3008:No)、ステップS2806へ戻る。
つぎに、情報提供装置101は、処理が正常終了したか否かを判断する(ステップS3009)。処理が正常終了した場合(ステップS3009:Yes)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「正常終了」を設定し(ステップS3010)、一連の処理を終了する。処理が正常終了していない場合(ステップS3009:No)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「異常終了」を設定し(ステップS3011)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101による教材ページ追随判断処理手順)
図31〜図33は、情報提供装置による教材ページ追随判断処理手順の一例を示すフローチャートである。情報提供装置101は、入力情報の教師ID、講義ID、授業ID、教材ファイル名、ページ番号、学生ID、教材ページに追随しているかどうかの時間閾値、別アプリ操作中の猶予時間を取得する(ステップS3101)。情報提供装置101は、「別アプリ操作フラグ」を初期化する(ステップS3102)。具体的には、情報提供装置101は、「別アプリ操作フラグ」に「未操作」を設定する。
つぎに、情報提供装置101は、新規処理プロセスを起動し(ステップS3103)、プロセス起動の「正常終了」を呼び元へ通知する(ステップS3104)。情報提供装置101は、操作情報DB1300から、入力情報の講義ID、授業ID、学生IDに合致する操作情報1301を抽出し(ステップS3105)、抽出した操作情報1301から、操作日時が最新の操作情報1301を特定する(ステップS3106)。情報提供装置101は、現在日時を取得し(ステップS3107)、「監視日時=現在日時+追随閾値」とし(ステップS3108)、「教材ページ追随フラグ」を「追随なし」に初期化する(ステップS3109)。
つぎに、情報提供装置101は、最新の操作情報1301の操作種別識別子が「別アプリ操作」であるか否かを判断する(ステップS3201)。最新の操作情報1301の操作種別識別子が「別アプリ操作」である場合(ステップS3201:Yes)、情報提供装置101は、「別アプリ操作フラグ」が「未操作」であるか否かを判断する(ステップS3202)。「別アプリ操作フラグ」が「未操作」でない場合(ステップS3202:No)、ステップS3206へ移行する。
「別アプリ操作フラグ」が「未操作」である場合(ステップS3202:Yes)、情報提供装置101は、監視日時に「別アプリ操作中の猶予時間」を加算し(ステップS3203)、「別アプリ操作フラグ」を「操作中」に設定する(ステップS3204)。情報提供装置101は、現在日時が監視日時を経過したか否かを判断する(ステップS3206)。監視日時を経過していない場合(ステップS3206:No)、ステップS3105へ移行する。これにより、情報提供装置101は、監視日時を経過するまで繰り返して、操作情報DB1300から最新の操作情報1301を抽出し、教師の装置102に追随して学生の装置103に表示されるページが切り替わったか否かを判断することができる。
情報提供装置101は、最新の操作情報1301の操作種別識別子が「別アプリ操作」でない場合(ステップS3201:No)、情報提供装置101は、学生の最新の操作情報1301の教材ファイル名、ページ番号が教師側の情報と異なるか否かを判断する(ステップS3205)。学生の最新の操作情報1301の教材ファイル名、ページ番号が教師側の情報と異なる場合(ステップS3205:Yes)、ステップS3206へ移行する。
学生の最新の操作情報1301の教材ファイル名、ページ番号が教師側の情報と同一の場合(ステップS3205:No)、情報提供装置101は、「教材ページ追随フラグ」を「追随あり」に設定し(ステップS3207)、ステップS3301へ移行する。ステップS3206において、監視日時を経過した場合(ステップS3206:Yes)、ステップS3301へ移行する。
つぎに、情報提供装置101は、「教材ページ追随フラグ」が「追随あり」であるか否かを判断する(ステップS3301)。「教材ページ追随フラグ」が「追随あり」である場合(ステップS3301:Yes)、情報提供装置101は、追随状況DB1600から、学生の最新の操作情報1301の教師ID、講義ID、授業ID、教材ファイル名、ページ番号に合致する追随状況情報1601を取得する(ステップS3302)。情報提供装置101は、条件に合致する追随状況情報1601が未設定か否かを判断する(ステップS3303)。
条件に合致する追随状況情報1601が未設定でない場合(ステップS3303:No)、ステップS3306へ移行する。条件に合致する追随状況情報1601が未設定である場合(ステップS3303:Yes)、情報提供装置101は、追随状況情報1601の空データを作成する(ステップS3304)。そして、情報提供装置101は、追随状況情報1601に講義ID、授業ID、教材ファイル名、ページ番号を格納し(ステップS3305)、追随状況情報1601の学生IDリストに学生IDを追加する(ステップS3306)。
情報提供装置101は、追随状況情報1601を追随状況DB1600に格納し(ステップS3307)、一連の処理を終了する。ステップS3301において、「教材ページ追随フラグ」が「追随あり」でない場合(ステップS3301:No)、一連の処理を終了する。
(情報提供装置101によるコメント評価集計処理手順)
図34〜図36は、情報提供装置によるコメント評価集計処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、情報提供装置101は、入力情報(教師ID、講義ID、授業ID)と応答データを取得し(ステップS3401)、コメント評価DB1200から、入力情報の講義ID、授業IDに合致するコメント評価情報1201を抽出する(ステップS3402)。情報提供装置101は、追随状況DB1600から、入力情報の講義ID、授業IDに合致する追随状況情報1601を抽出し(ステップS3403)、学生母集団DB1900から、入力情報の講義ID、授業IDに合致する学生母集団情報1901を抽出する(ステップS3404)。
情報提供装置101は、抽出したコメント評価情報1201のうち、未選択なコメント評価情報1201を一つ選択し(ステップS3405)、選択したコメント評価情報1201のコメント評価有効数を初期化(0を設定)する(ステップS3406)。具体的には、情報提供装置101は、選択したコメント評価情報1201のコメント評価有効数を0に設定する。
情報提供装置101は、抽出したコメント評価情報1201の教材ファイル名、ページ番号を取得し(ステップS3407)、抽出した追随状況情報1601から未選択な追随状況情報1601を一つ選択する(ステップS3408)。情報提供装置101は、選択したコメント評価情報1201の教材ファイル名、教材ページ名と、選択した追随状況情報1601の教材ファイル名、教材ページ名とが一致するか否かを判断する(ステップS3409)。選択されたコメント評価情報1201の教材ファイル名、教材ページ名と、選択された追随状況情報1601の教材ファイル名、教材ページ名とが一致しない場合(ステップS3409:No)、ステップS3408へ戻る。そして、情報提供装置101は、抽出した追随状況情報1601から未選択な追随状況情報1601をあらたに一つ選択する。
選択されたコメント評価情報1201の教材ファイル名、教材ページ名と、選択された追随状況情報1601の教材ファイル名、教材ページ名とが一致する場合(ステップS3409:Yes)、ステップS3501へ移行する。
情報提供装置101は、教材追随データ母数を初期化(0を設定)し(ステップS3501)、追随状況情報1601の学生IDリストから、未選択な学生IDを一つ選択する(ステップS3502)。情報提供装置101は、選択した追随状況情報1601の学生IDが学生母集団DB1900の学生IDに含まれるか否かを判断する(ステップS3503)。
選択した追随状況情報1601の学生IDが学生母集団DB1900の学生IDに含まれる場合(ステップS3503:Yes)、選択した追随状況情報1601の教材追随データ母数を加算(+1)し(ステップS3504)、ステップS3505へ移行する。選択した追随状況情報1601の学生IDが学生母集団DB1900の学生IDに含まれない場合(ステップS3503:No)、ステップS3505へ移行する。情報提供装置101は、追随状況情報1601の学生IDを全て選択したか否かを判断する(ステップS3505)。
情報提供装置101は、選択したコメント評価情報1201のコメント評価学生IDリストを取得し(ステップS3506)、取得したコメント評価学生IDリストから学生IDを一つ選択する(ステップS3507)。情報提供装置101は、選択したコメント評価学生IDリストの学生IDが、追随状況情報1601の学生IDに含まれる、かつ学生母集団DB1900の学生IDに含まれるか否かを判断する(ステップS3508)。いずれにも含まれる場合(ステップS3508:Yes)、情報提供装置101は、コメント評価有効学生数を加算(+1)し(ステップS3509)、ステップS3510へ移行する。いずれか一方の情報に含まれない場合(ステップS3508:No)、ステップS3510へ移行する。
情報提供装置101は、コメント評価情報1201のコメント評価学生IDリストに含まれる学生IDが全て選択済みかであるか否かを判断する(ステップS3510)。コメント評価情報1201のコメント評価学生IDリストに含まれる学生IDのうち、未選択な学生IDがある場合(ステップS3510:No)、S3507へ戻る。コメント評価情報1201のコメント評価学生IDリストに含まれる学生IDが全て選択済みの場合(ステップS3510:Yes)、ステップS3601へ移行する。
つぎに、情報提供装置101は、コメント評価情報1201のコメント評価有効数に、「コメント評価有効学生数/教材追随データ母数」を設定する(ステップS3601)。情報提供装置101は、設定後のコメント評価情報1201をコメント評価DB1200へ格納し(ステップS3602)、全てのコメント情報に対する評価が済んだか否かを判断する(ステップS3603)。
全てのコメント情報に対する評価が済んだ場合(ステップS3603:Yes)、ステップS3405へ戻る。全てのコメント情報に対する評価が済んでいない場合(ステップS3603:No)、情報提供装置101は、コメント評価DB1200から、入力情報の講義ID、授業IDに合致するコメント評価情報1201を抽出する(ステップS3604)。情報提供装置101は、コメント評価情報1201を、コメント評価有効数の降順に並び替え(ステップS3605)、抽出したコメント評価情報1201のうち、未選択なコメント評価情報1201を一つ選択する(ステップS3606)。
情報提供装置101は、コメント評価集計結果データの空データを作成し(ステップS3607)、コメント評価集計結果データに、コメント評価情報1201の学生ID、教材ファイル名、教材ページ名、コメント内容、コメント評価有効数を設定する(ステップS3608)。情報提供装置101は、応答データに、コメント評価集計結果データを追加し(ステップS3609)、全てのコメント評価情報1201を選択したか否かを判断する(ステップS3610)。抽出されたコメント評価情報1201のうち、未選択なコメント評価情報1201がある場合(ステップS3610:No)、ステップS3606へ戻る。一方、抽出された全てのコメント評価情報1201が選択された場合(ステップS3610:Yes)、ステップS3611へ移行する。
つぎに、情報提供装置101は、処理が正常終了したか否かを判断する(ステップS3611)。処理が正常終了した場合(ステップS3611:Yes)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「正常終了」を設定し(ステップS3612)、一連の処理を終了する。処理が正常終了していない場合(ステップS3611:No)、情報提供装置101は、応答データの処理結果に、「異常終了」を設定し(ステップS3613)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、情報提供装置は、教師の装置に表示中のスライドのページ切り替えに各学生の装置に表示中のスライドのページ切り替えが追従しているか否かを判定する。たとえば、追従していれば、授業を聞いている可能性があり、追従していなければ、授業を聞いていない可能性がある。これにより、情報提供装置は、授業を聞いている学生と、授業を聞いていない学生との区別を容易化することができる。
また、情報提供装置は、授業に参加している学生からの質問などのコメント情報を取得し、各コメント情報に対する学生からの特定評価を取得する。情報提供装置は、授業に参加している学生のうち、授業を聞いていると判断された学生が評価したコメント情報を特定する。授業を聞いている学生の方が、授業を聞いていない学生よりも授業に適したコメント情報を入力する可能性が高い。そのため、情報提供装置は、授業中に取り上げるべき確度の高いコメント情報を提供することができる。
また、情報提供装置は、過去の授業において授業を聞いている学生であり、かつ現在の授業においても授業を聞いている学生が評価したコメント情報を特定する。他の授業においても聞いている学生の方が、授業の理解度が高い可能性があるため、授業を聞いていない学生よりも授業に適したコメント情報を評価する可能性が高い。そのため、情報提供装置は、授業中に取り上げるべき確度の高いコメント情報を提供することができる。
また、情報提供装置は、過去の授業において授業を聞いている学生であり、かつ現在の授業においても授業を聞いている学生が評価したコメント情報のうち、いずれのコメント情報に対する評価が多かったかを出力する。情報提供装置は、授業中に取り上げるべき確度の高いコメント情報を提供することができる。
また、情報提供装置は、授業に参加している学生からの質問などのコメント情報を取得する。情報提供装置は、授業に参加している学生のうち、授業を聞いていると判断された学生が入力したコメント情報を特定する。授業を聞いている学生の方が、授業を聞いていない学生よりも授業に適したコメント情報を入力する可能性が高い。そのため、情報提供装置は、授業中に取り上げるべき確度の高いコメント情報を提供することができる。
また、情報提供装置は、現在の授業において教師の装置のページ切り替えにどの程度追従しているかの指標を算出する。これにより、情報提供装置は、授業に参加している各学生が、現在の授業全体においてどの程度授業を聞いているかの判断を容易化することができる。
なお、本実施の形態で説明した情報提供方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報提供プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本情報提供プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータが、
同一内容の複数の第1電子データの各々について、前記第1電子データに対応してネットワーク接続された装置への操作による前記第1電子データのページ切り替えを検出し、
前記ページ切り替えが検出される都度、前記ページ切り替えが検出された装置の識別情報と、前記ページ切り替えが検出された第1電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と、前記ページ切り替えが検出された時刻と、を対応付けて記憶装置に格納し、
前記複数の第1電子データと同一内容の第2電子データに対応する装置への操作による前記第2電子データのページ切り替えを検出し、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、前記装置の識別情報が、前記第2電子データの前記ページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻と、前記第2電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と同一のページ番号と、に対応付けて前記記憶装置に格納されているか否かを判定し、
判定結果を出力する、
処理を実行することを特徴とする情報提供方法。
(付記2)前記コンピュータが、
前記複数の第1電子データの各々について、前記第1電子データに対応する装置へ入力された、前記第1電子データのページ番号に関連付けたコメント情報を取得し、
前記コメント情報が取得される都度、取得された前記コメント情報と、取得された前記コメント情報が関連付けられたページ番号と、を対応付けて前記記憶装置に格納し、
前記複数の第1電子データに対応する装置の各々へ入力された、前記記憶装置に格納されたコメント情報に対する特定評価を取得し、
前記特定評価が取得されたコメント情報に対応付けて、取得された前記特定評価が入力された装置の識別情報を格納し、
前記ページ番号の各々について、前記記憶装置に格納されたコメント情報のうち、前記所定時間以内の時刻と前記同一のページ番号とに対応付けて前記記憶装置に格納されていると判定された装置の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定し、
特定されたコメント情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1に記載の情報提供方法。
(付記3)前記記憶装置には、前記第2電子データに対応する装置への操作による前記第2電子データと異なる電子データのページ切り替え後のページ番号の各々について、前記異なる電子データのページ切り替え後のページ番号と、前記異なる電子データのページ切り替え後の時刻から所定時間以内の時刻に前記異なる電子データと同一内容の電子データのページ切り替えが行われた装置の識別情報と、が対応付けて格納されており、
前記コンピュータが、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、前記異なる電子データのページ切り替え回数と、前記第1電子データに対応する装置の識別情報が前記異なる電子データのページ切り替え後のページ番号と対応付けて前記記憶装置に格納された数と、の比較処理を行い、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、比較結果が所定条件を満たしているか否かを判断し、
前記ページ番号の各々について、前記記憶装置に格納されたコメント情報のうち、前記所定時間以内の時刻と前記同一のページ番号とに対応付けて前記記憶装置に格納されていると判定され、前記比較結果が前記所定条件を満たしていると判断された装置の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定し、
特定されたコメント情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記2に記載の情報提供方法。
(付記4)前記コンピュータが、
特定されたコメント情報の各々について、前記特定されたコメント情報に対応付けて前記記憶装置に格納され、前記所定時間以内の時刻と前記同一のページ番号とに対応付けて前記記憶装置に格納されていると判定された装置の識別情報の第1数と、前記比較結果が前記所定条件を満たしていると判断された装置の識別情報の第2数と、の比較処理を行い、
前記特定されたコメント情報の各々について、前記特定されたコメント情報と、前記第1数と前記第2数との比較結果と、を対応付けて出力する、
処理を実行することを特徴とする付記3に記載の情報提供方法。
(付記5)前記コンピュータが、
前記複数の第1電子データの各々について、前記第1電子データに対応する装置へ入力された、前記第1電子データのページ番号に関連付けたコメント情報を取得し、
前記コメント情報が取得される都度、取得された前記コメント情報と、取得された前記コメント情報が入力された装置の識別情報と、取得された前記コメント情報が関連付けられたページ番号と、を対応付けて前記記憶装置に格納し、
前記ページ番号の各々について、前記記憶装置に格納されたコメント情報のうち、前記所定時間以内の時刻と前記同一のページ番号とに対応付けて前記記憶装置に格納されていると判定された装置の識別情報が対応付けられているコメント情報を特定し、
を実行し、
特定されたコメント情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1に記載の情報提供方法。
(付記6)前記コンピュータが、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、検出された前記第2電子データの前記ページ切り替えの第1回数と、前記所定時間以内の時刻と前記同一のページ番号とに対応付けて前記記憶装置に格納されていると判定された第2回数と、の比較処理を行い、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、前記第1回数と前記第2回数との比較結果を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1、2、および4のいずれか一つに記載の情報提供方法。
(付記7)コンピュータに、
同一内容の複数の第1電子データの各々について、前記第1電子データに対応してネットワーク接続された装置への操作による前記第1電子データのページ切り替えを検出し、
前記ページ切り替えが検出される都度、前記ページ切り替えが検出された装置の識別情報と、前記ページ切り替えが検出された第1電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と、前記ページ切り替えが検出された時刻と、を対応付けて記憶装置に格納し、
前記複数の第1電子データと同一内容の第2電子データに対応する装置への操作による前記第2電子データのページ切り替えを検出し、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、前記装置の識別情報が、前記第2電子データの前記ページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻と、前記第2電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と同一のページ番号と、に対応付けて前記記憶装置に格納されているか否かを判定し、
判定結果を出力する、
処理を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
(付記8)同一内容の複数の第1電子データの各々について、前記第1電子データに対応してネットワーク接続された装置への操作による前記第1電子データのページ切り替えを検出する第1検出部と、
前記第1検出部によって前記ページ切り替えが検出される都度、前記ページ切り替えが検出された装置の識別情報と、前記ページ切り替えが検出された第1電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と、前記ページ切り替えが検出された時刻と、を対応付けて記憶装置に格納する格納部と、
前記複数の第1電子データと同一内容の第2電子データに対応する装置への操作による前記第2電子データのページ切り替えを検出する第2検出部と、
前記複数の第1電子データに対応する装置の識別情報の各々について、前記装置の識別情報が、前記第2検出部によって前記第2電子データの前記ページ切り替えが検出された時刻から所定時間以内の時刻と、前記第2電子データの前記ページ切り替え後のページ番号と同一のページ番号と、に対応付けて前記記憶装置に格納されているか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を出力する出力部と、
を有することを特徴とする情報提供装置。