[第1の実施形態]
図1は、この発明による情報検索システムの第1の実施形態を含む通信システムの一例の概要を示す図である。なお、以下の説明において、表示画面の表示画像は、地図画像などの画像のみからなる場合と、テキストのみからなる場合と、地図画像などとテキストとが混合される場合とがある。この図1の例は、表示画像が地図画像とテキストとが混合される場合である。
[情報検索システムの概要]
図1に示すように、この実施形態の情報検索システムにおいては、地図サイト(Webサイト)1と、クライアント装置の例としてのパソコン2や携帯電話端末3などが通信ネットワーク(インターネットを含む)4を通じて接続されて構成されている。
地図サイト1は、この例では、地図データ提供部(サーバ)11と、検索サーバ12とを備える。地図データ提供部11は、図示は省略するが、検索対象エリアである日本全国の地図情報を格納するデータベースを備え、緯度・経度やメッシュコードなどを含む地図情報の取得要求を受けて、指定された緯度・経度やメッシュコードのメッシュを中心とした領域の地図情報を、取得要求してきたクライアント装置に送信する。ここで、メッシュコードは、地図上において経線および緯線で地域を網の目状に区画した矩形形状の領域であるメッシュのそれぞれに付与された識別コードである。
検索サーバ12は、この実施形態では、検索対象が異なる2種の検索を行う。この2種の検索のうちの第1の検索は、前述した従来の検索と同様に、指定された検索地点を中心とした所定範囲において、指定された検索キーワードに対応する拠点(POI)を検出して、その位置や関連詳細情報を検索結果として得るようにする検索である。以下、この第1の検索を拠点検索と称することとする。なお、拠点検索において指定される検索地点としては、地図上において指定される地点のみではなく、例えば携帯型機器がクライアント装置であるときには、当該携帯型機器が存在している現在地点とすることもある。
また、第2の検索は、当該第2の検索の要求で指定された検索キーワードに合致する検索キーワードで拠点検索がなされた過去の拠点検索において利用者により指定された検索地点(以下、該当検索地点という)を検出し、その該当検索地点について、所定の検索条件に合致する区分エリアを検出するというものである。以下に説明する実施形態では、所定の検索条件は、検出された該当検索地点を所定数以上、含む区分エリアを検出するという条件とされる。
したがって、以下に説明する実施形態においては、第2の検索においては、該当検索地点を検出し、その検出された該当検索地点の数を、設定した区分エリアの単位で集計し、区分エリア内の該当検索地点の数が所定数以上であることを検索条件として、その検索条件を満足する全ての区分エリアを、その区分エリア内の該当検索地点の数と共に、検索結果として抽出する。
ここで、区分エリアは、地図上において、互いに等しい面積となるように分割されたエリアである。この実施形態においては、この区分エリアの大きさは、第2の検索において、常に一定の面積のものに固定するのではなく、検索キーワードの属性や、区分エリア内の該当検索地点数に応じて、ダイナミックに変更される。
すなわち、検索キーワードの属性、例えばジャンルによって、検索の対象となる事物の存在やその位置の集中密度が異なり、そのため検索に用いられる頻度も異なると考えられる。例えば、「ラーメン」という検索キーワードが属するジャンルである飲食店は、地域においてその存在位置が密集していることが多く、特定のエリアで集中的に検索されることが多い。
これに対して、例えば「○○国立公園」などの地域名称は、その存在位置の広域性から、特定のエリアで集中的に検索されることは少なく、その検索地点は、比較的広いエリアに分散されると考えられる。
そこで、この実施形態では、第2の検索で用いる区分エリアの大きさについて、予め、検索キーワードのジャンルなどの属性に応じた大きさを設定しておくようにする。そして、第2の検索を開始するに当たっては、この検索キーワードの属性に応じた大きさの区分エリアを単位として検索を行うようにする。
また、この実施形態における第2の検索において、検索結果として得られた区分エリア内に含まれる該当検索地点の数が多いときには、検索者は、より詳細な該当検索地点の分布を知るために、より狭い(小さい)区分エリアでの該当検索地点の分布を知得したくなる。一方、検索結果として得られた区分エリア内の該当検索地点の数が少なすぎるときには、区分エリア毎の検索結果に差異がなくなり、検索ユーザにとっては、意味のない検索結果となる恐れがある。
そこで、この実施形態における第2の検索においては、前述したように検索キーワードのジャンルに応じて定めた大きさの区分エリア毎に集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるときには、集計を行う区分エリアの大きさを、より小さい面積のものに変更して再集計を行う。また、逆に、区分エリア毎に集計した該当検索地点の数が所定数Nb(Nb≠Naで、Nb<Na)以下であるときには、集計を行う区分エリアの大きさを、より大きい面積のものに変更して再集計を行う。
前述したように、区分エリアは、所定の面積の領域であり、この例では、前述したメッシュを用いる。そこで、以下の説明においては、第2の検索は、メッシュ検索と称することとする。なお、検索サーバ12は、請求項1におけるサーバ装置の例を構成する。
パソコン2は、クライアント装置の一実施形態を構成するもので、パソコン本体21と、表示装置22と、操作入力手段としてのマウス23と、キーボード24と、を備える。携帯電話端末3も、クライアント装置の一実施形態を構成するもので、この例では、いわゆるスマートフォンと呼ばれる端末の例であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示画面31には、操作入力手段としてのタッチパネル32が貼り付けられて設けられている。
パソコン2や携帯電話端末3は、地図サイト1にネットワーク4を通じてアクセスして地図情報サービスの要求をすることにより、当該地図情報サービスの提供を支援するプログラムを受信して、このプログラムの支援の下、地図情報サービスの提供を受けることができるように構成される。また、パソコン2や携帯電話端末3などのクライアント装置は、地図サイト1の地図データ提供部11から地図データを取得することができるように構成されている。
検索サーバ12における地図情報サービスの一つとして、この実施形態では、上述したように、メッシュ検索(第2の検索)の検索サービスが用意されている。この例においては、このメッシュ検索の検索サービスにおける前記検索条件は、前述したように、メッシュ検索で指定された検索キーワードと合致する検索キーワードの拠点検索で指定された検索地点の数、すなわち、該当検索地点の数を所定数、例えば10件以上含むメッシュを検索するという条件とされている。なお、メッシュ内における該当検索地点の数は、当該メッシュ内で、当該検索キーワードで拠点検索がなされた回数に等しい。
メッシュ検索サービスにおいては、後で詳述するように、パソコン2や携帯電話端末3などのクライアント装置は、利用者により指定された検索キーワードと検索地点とを含むメッシュ検索要求を、地図サイト1の検索サーバ12に送信する。
検索サーバ12は、上述したように、受信したメッシュ検索要求に含まれる検索キーワードに基づくメッシュ検索を実行し、この実施形態においては、メッシュ検索要求に対する検索結果の情報として、メッシュの識別情報と、各メッシュ内の該当検索地点の数とを、検索要求してきたクライアント装置に送信する。この例では、メッシュの識別情報としては、メッシュコードが用いられる。なお、メッシュの識別情報としては、メッシュコードに限らず、メッシュを特定するための緯度・経度の情報を用いるようにしても良い。
パソコン2や携帯電話端末3などのクライアント装置は、メッシュ検索要求に対する検索結果の情報を検索サーバ12から受け取ると、後述するように、その検索結果である各メッシュの識別情報と検索地点の数(件数)とを、テキストによる一覧表示として表示すると共に、地図データ提供部11から受け取った地図データに基づく地図画像上にも、メッシュの位置を表示することで、利用者に呈示する。
また、この実施形態では、検索サーバ12には、上述したように、拠点検索(第1の検索)の検索サービスも用意されている。この拠点検索サービスにおいては、パソコン2や携帯電話端末3などのクライアント装置は、利用者により指定された検索地点(地図上の地点または現在地点)と検索キーワードとを含む拠点検索要求を、地図サイト1の検索サーバ12に要求する。
検索サーバ12は、拠点検索要求をクライアント装置から受け取ると、この拠点検索要求において指定された検索地点を中心とした所定の範囲領域において、指定された検索キーワードに合致する拠点を検索する。そして、この実施形態では、地図サイト1は、実行した拠点検索の履歴情報を記憶保持してデータベース化しておく機能も備えている。
[検索サーバ12のハードウエア構成例]
図2は、検索サーバ12のハードウエア構成例を示すブロック図である。この例の検索サーバ12は、コンピュータ装置からなる構成を備える。すなわち、図2に示すように、この例の検索サーバ12は、システムバス100に対してCPU(Central Processing Unit)101と、プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)102と、ワークエリアとして働くRAM(Random Access Memory)103とが接続されている。
また、この例では、システムバス100には、さらに、通信インターフェース104、受信信号処理部105、送信信号生成部106、POIデータベース107、検索部108、検索履歴管理部109、が接続されている。
CPU101は、この検索サーバ12の全体の動作を制御するものである。ROM102には、検索サーバ12における各種制御処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU101は、RAM103をワークエリア用のメモリとして用いて、このROM102のプログラムにしたがった制御処理を実行する。
通信インターフェース104は、通信ネットワーク4を通じてクライアント装置と通信するためのインターフェースである。受信信号処理部105は、CPU101の制御の下、通信インターフェース104を通じて受信した受信信号を解析し、その解析結果を、システムバス100を通じてCPU101に供給したり、検索部108に供給したりする機能処理部である。送信信号生成部106は、CPU101の制御の下、通信インターフェース104を通じてクライアント装置に送信する送信信号を生成する機能処理部である。
POIデータベース107は、日本全国の拠点(POI)のそれぞれの詳細情報からなるPOIテーブルの情報を格納している。POIテーブルには、各拠点の地図上の位置情報と、拠点についてのその他の情報とからなる拠点関連情報が記録される。図3に、POIテーブルの例の一部を示す。
すなわち、この例のPOIテーブルは、各拠点(POI)毎に、その識別情報(ID)、名前、住所、緯度・経度、ジャンル、メッシュコード、紹介文などが対応付けられて記録されたテーブル情報である。
ジャンルは、各拠点が、ショッピング、旅行、グルメなどの予め用意されている種別のいずれに属するかを示すもので、大ジャンル、中ジャンル、小ジャンルのように階層的に構成されている。一般的には、拠点検索の際には、このジャンルが、検索キーワードとして指定される。また、メッシュコードは、当該拠点が存在しているメッシュの識別情報である。拠点のメッシュコードは、その拠点の緯度・経度から算出される。紹介文は、拠点関連情報の登録者により登録されたコメント文である。
検索部108は、この実施形態では、拠点検索部1081と、該当検索地点検索部1082と、メッシュ検索部1083とからなる。
拠点検索部1081は、クライアント装置からの拠点検索要求を受け取ると、当該拠点検索要求に含まれる、利用者により指定された検索地点および検索キーワードを抽出する。そして、拠点検索部1081は、POIデータベース107の拠点関連情報を参照し、抽出した検索地点を中心とした所定の範囲内にある拠点であって、抽出した検索キーワードと合致するワードが拠点関連情報に含まれる拠点のすべてを、POIデータベース107の記憶情報から検出する。
そして、拠点検索部1081は、検出した拠点の情報を、拠点検索要求に対する検索結果としてクライアント装置に送るようにする。さらに、この実施形態では拠点検索部1081は、検索時点(年月日時分秒)と、指定された検索キーワードと、指定された検索地点の情報(緯度、経度)とを、各拠点検索の識別情報(以下、拠点検索IDという)に対応付けて、検索履歴管理部109に供給するようにする。検索時点は、拠点検索要求を送ってきた時刻でも良いし、拠点検索を実行した時刻でも良い。検索地点の情報(緯度、経度)は、地図上で検索地点が指定された場合には、地図データに含まれる当該検索地点の位置情報が用いられる。また、現在地が検索地点として指定される場合には、携帯機器に搭載されているGPS測位部などで検出された現在位置の位置情報(緯度、経度)とされる。
検索履歴管理部109は、検索履歴データベース109DBを備える。この検索履歴管理部109では、拠点検索部1081から取得した検索時点(年月日時分秒)と、指定された検索キーワードと、指定された検索地点の情報とを対応付けて、検索履歴として、検索履歴データベース109DBに格納する。
また、検索履歴管理部109は、図示は省略するが、この例では、検索キーワードの属するジャンルのそれぞれと、それぞれジャンルに対応して設定されているメッシュの大きさとの対応情報を、テーブル情報として保持している。このテーブル情報として保持されているメッシュの大きさは、指定された検索キーワードでメッシュ検索を行うときの該当検索地点を集計するメッシュの大きさの初期値となる。
そして、検索履歴管理部109は、拠点検索要求で指定された検索キーワードにより、このテーブル情報を参照して、対応するメッシュの大きさを決定する。そして、拠点検索要求で指定された検索地点の緯度、経度から、当該検索地点が含まれるメッシュを判定し、その判定したメッシュのメッシュコードを、前記検索履歴に含めて検索履歴データベース109DBに格納する。
図4は、検索履歴データベース109DBの記憶内容の一例を示すものである。この図4の例においては、検索履歴管理部109は、検索時点と、検索キーワードと、検索地点と、メッシュコードとを対応付けて、一つの検索履歴の情報として記憶する。そして、この例の場合、検索履歴管理部109は、それぞれの検索履歴の情報には、一意の識別情報の例としての検索番号などからなる拠点検索IDを付与して、検索履歴データベース109DBに記憶する。
次に、検索部108の該当検索地点検索部1082と、メッシュ検索部1083とは、メッシュ検索の際に用いられる。すなわち、該当検索地点検索部1082は、メッシュ検索要求で指定された検索キーワードと合致する検索キーワードでなされた拠点検索を、検索履歴データベース109DBから検索して検出し、その検出した拠点検索の拠点検索IDの全てを抽出してメッシュ検索部1083に渡す。
メッシュ検索部1083は、該当検索地点検索部1082から得た拠点検索IDを保持し、その保持した拠点検索IDを用いて検索履歴管理部109を参照して、同じメッシュコードである拠点検索IDを検出し、その数を、メッシュコード毎に計数する。これにより、各メッシュコードで特定されるメッシュ毎に、それぞれのメッシュ内における該当検索地点の総数が検出される。
すなわち、メッシュ検索部1083は、例えば、該当検索地点検索部1082から得た拠点検索IDにより、検索履歴管理部109を参照して、集計すべき各メッシュを認識し、その集計すべき各メッシュ毎にバッファメモリエリアを設定する。そして、メッシュ検索部1083は、そのバッファメモリエリアのそれぞれに、そのメッシュコードと、当該メッシュ内に検索地点がある拠点検索IDとを蓄積すると共に、記憶蓄積された拠点検索IDの数を当該バッファメモリエリアに記憶する。これにより、集計するメッシュ毎に、それぞれのメッシュ内における該当検索地点の総数が検出される。
以上により、メッシュ検索部1083においては、検索キーワードのジャンルに対応して設定された初期値の大きさのメッシュついてのメッシュ検索の検索結果が得られる。メッシュ検索部1083は、この初期値の大きさのメッシュの場合において、検索結果の該当検索地点数が、多すぎたり、少なすぎたりしていない場合には、その検索結果を、クライアント装置に送信する。
この実施形態では、上述したように、このメッシュの大きさの初期値においては、メッシュに含まれる検索結果の該当検索地点数が、多すぎたり、少なすぎたりした場合には、メッシュ検索部1083においては、メッシュの大きさを変更して、該当検索地点数の再集計を行う。再集計を行った後においても、メッシュに含まれる検索結果の該当検索地点数が、多すぎたり、少なすぎたりした場合には、メッシュ検索部1083においては、メッシュの大きさを変更して、該当検索地点数の更なる再集計を行う。
この再集計に際しては、メッシュ検索部1083は、再集計すべき大きさの各メッシュ毎にバッファメモリエリアを設定し、そのバッファメモリエリアのそれぞれに、そのメッシュコードと、当該メッシュ内に検索地点がある拠点検索IDとを蓄積すると共に、記憶蓄積された拠点検索IDの数を当該バッファメモリエリアに記憶する。これにより、再集計するメッシュ毎に、それぞれのメッシュ内における該当検索地点の総数が検出される。
そして、メッシュ毎の各バッファメモリエリアから、メッシュコードと該当検索地点の数とを読み出し、それら1〜複数のメッシュのメッシュコードと該当検索地点の数との対応情報を、メッシュ検索要求に対する検索結果として、クライアント装置に送信する。
なお、図2の検索サーバ12の構成において、受信信号処理部105、送信信号生成部106、検索部108、検索履歴管理部109のそれぞれの処理機能は、CPU101が、ソフトウエアプログラムにしたがって実行するソフトウエア機能として構成することができるものであるが、便宜上、機能ブロックとして記載したものである。
[クライアント装置のハードウエア構成例]
以下、パソコン2の場合を例にとって、この実施形態におけるクライアント装置のハードウエア構成例について説明する。図5は、パソコン2が地図サイト1にアクセスした状態における前記プログラムの機能をも含む構成を示すブロック図である。
この例では、パソコン2は、システムバス200に対してCPU201と、プログラム等を格納するROM202と、ワークエリアとして働くRAM203とが接続されている。
また、この例では、システムバス200には、さらに、表示制御部204、ディスプレイ22、ポインティングデバイスインターフェース205、キーボードインターフェース206、通信インターフェース207、受信信号処理部208、送信信号生成部209、検索結果情報保持部210、表示情報生成部211、検索要求部212、が接続されている。
CPU201は、このパソコン2の全体の動作を制御するものである。ROM202には、パソコン2における各種制御処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU201は、RAM203をワークエリア用のメモリとして用いて、ROM202のプログラムにしたがった制御処理を実行する。
表示制御部204は、ディスプレイ22に接続され、このディスプレイ22の表示画面に表示する表示画像を生成して、表示制御を行う。
ポインティングデバイス205には、この例では、マウス23が接続されており、このマウス23によるカーソルの移動操作、クリック操作などの操作情報を、システムバス200を通じてCPU201に伝達する。
キーボードインターフェース206には、キーボード24が接続されている。キーボードインターフェース206は、キーボード24でいずれのキーが操作されたかの操作情報を、システムバスを通じてCPU201に伝達する。
通信インターフェース207は、通信ネットワーク4を通じて地図サイト1などにアクセスするためのインターフェースである。受信信号処理部208は、CPU201の制御の下、通信インターフェース207を通じて受信した受信信号を解析して、検索結果情報保持部210に供給したり、表示情報生成部211に供給したりする機能処理部である。
送信信号生成部209は、CPU201の制御の下、通信インターフェース207を通じて送信する送信信号を生成する機能処理部である。
検索結果情報保持部210は、検索サーバ12から受信した検索結果の情報を一時保持する保持部である。なお、この検索結果情報保持部210は、RAM203の一部であっても良い。
表示情報生成部211は、地図サイト1から取得したプログラムに対応するものであり、検索結果情報保持部210に保持された地図サイト1から取得した検索結果の情報から、後述するような表示画像を生成する。生成された表示画像は、表示制御部204の表示制御にしたがって、ディスプレイ22の表示画面に表示される。
検索要求部212は、マウス23により指定された、あるいは、キーボード24により文字入力された検索キーワードを含めたメッシュ検索要求を生成し、検索サーバ12に送信する。また、この実施形態では、検索要求部212は、例えばマウスにより指定された検索地点と、キーボード24により文字入力された検索キーワードを含めた拠点検索要求を生成し、検索サーバ12に送信する。なお、検索要求部212は、地図サイト1の地図データ提供部11および検索サーバ部12のURL(Uniform Resource Locator)を記憶している。
なお、図4のパソコン2の構成において、表示制御部204、受信信号処理部208、送信信号生成部209、表示情報生成部211、検索要求部212のそれぞれの処理機能は、CPU201が、ソフトウエアプログラムにしたがって実行するソフトウエア機能として構成することができるものであるが、便宜上、機能ブロックとして記載したものである。
[実施形態におけるメッシュ検索サービスにおける処理動作の概要]
次に、この実施形態のクライアント装置におけるメッシュ検索サービスを受けたときの処理動作の概要を説明する。以下の例の説明は、クライアント装置の一例として、パソコン2の場合を例に取ったもので、ディスプレイ22の表示画面における表示例である図6を参照しながら説明する。すなわち、図6は、パソコン2が地図サイト1にアクセスして、メッシュ検索サービスの提供を要求したときに、地図サイト1から送られてくる表示画像をウィンドウ画像として表示した例を示すものである。
この表示画像は、検索キーワード入力欄51と、検索結果のメッシュ一覧表示欄52と、メッシュの大きさ表示欄53と、地図画像の表示欄54とからなる。
この例においては、検索キーワードは、一覧リストから選択指定する場合と、利用者が自由に入力設定することができる場合とを想定している。そのため、検索キーワード入力欄51には、一覧リスト表示欄51aの他に、キーボード24で入力された語を検索キーワードとするためのフリーワード入力欄51bを備える。
そして、検索キーワード入力欄51内には、アイコンボタンからなる検索ボタン51cが表示されている。この検索ボタン51cがマウス23によりクリックされると、パソコン2は、指定された検索キーワードを含むメッシュ検索要求を地図サイト1の検索サーバ12に送る。
メッシュ一覧表示欄52は、検索サーバ12から送られてくる検索結果のメッシュの表示欄52aと、そのメッシュで検出された該当検索地点の数(件数)の表示欄52bとで構成される。この例では、このメッシュ一覧表示欄52には、該当検索地点の数の多い順に、検索結果のメッシュがリスト表示される。なお、メッシュ一覧表示欄52では、スライドバー52cを操作することにより、メッシュリストをスクロールして見ることが可能とされている。
メッシュの大きさ表示欄53には、このメッシュ検索において指定された検索キーワードの属性に応じたメッシュの大きさの初期値、あるいは、メッシュ内の該当検索地点の数に応じて定められたメッシュの大きさが表示される。
なお、メッシュの表示欄52aには、図の例のようにメッシュコードをそのまま表示しても良いが、メッシュコードで示されるメッシュの地域名を表示するようにしてもよい。その場合には、検索サーバ12は、メッシュコードに対応するメッシュの地域名(例えば西新宿一丁目地区など)のテーブルを備えておき、検索結果としてメッシュコードおよび件数に加えて、メッシュの地域名を送るようにすると良い。また、パソコン2側に、メッシュコードに対応するメッシュの地域名のテーブルを備えて、パソコン2側で、検索結果のメッシュコードからメッシュの地域名を検出して、メッシュ表示欄52aに表示するようにしてもよい。
そして、メッシュ一覧表示欄52においては、検索結果のメッシュリストの中の一つのメッシュが選択可能とされている。図6においては、選択中のメッシュの欄は網点を付して示すように、反転表示される。最初は、該当検索地点の数が最も多いメッシュが選択中となる。利用者は、マウス23により、必要に応じてスライドバー52cを操作しながら、希望するメッシュの欄をクリックすることにより、選択中のメッシュを変更することができ、新たに選択されたメッシュの欄が反転表示の状態となる。
パソコン2は、メッシュ一覧表示欄52で選択中のメッシュのメッシュコードを含む地図情報の取得要求を、地図サイト1の地図データ提供部(サーバ)11に送る。地図データ提供部11は、メッシュコードで指定された選択中のメッシュを中心とした地図情報をパソコン2に送る。
パソコン2は、地図データ提供部11からの地図情報を取得し、取得した地図情報に基づく地図画像を、地図画像の表示欄54に表示する。この地図画像の表示欄54には、検索結果のメッシュの位置が、矩形領域の表示54aとして、地図画像に重畳して表示される。
この例の場合、矩形領域の表示54aは、地図画像とは区別可能な所定の色で塗り潰し表示されるが、重畳部分の地図画像は透けて見えるように半透明の状態として表示される。この場合に、メッシュの矩形領域の表示54aの半透明の色の濃さは、該当検索地点の数に応じて、段階的なものとされ、この例では、該当検索地点の数が多いほど、より濃い塗り潰し表示とされる。なお、該当検索地点の数に応じたメッシュ表示としては、この例のような半透明の色の濃さではなく、色の違いなど、その他の表示属性を変更することにより、表現できるのは言うまでもない。
ここで、地図データ提供部11は、パソコン2からの地図情報の取得要求に対して、検索結果として検出された全てのメッシュを一画面に表示できる縮尺、つまり、日本全国を表示するような縮尺の地図情報をパソコン2に提供することもできる。
しかし、選択中のメッシュの地域について、ある程度具体的に利用者が知るようにできることが便利であるので、この例では、地図データ提供部11から送出される地図情報の縮尺は、メッシュがどの地域かを具体的に判別可能な所定の縮尺で表示される。つまり、地図データ提供部11は、地図情報の取得要求に含まれるメッシュコードに応じた所定の縮尺の地図情報をパソコン2に提供する。
そして、この例では、地図画像の表示欄54に縮小/拡大指定バー54bが設けられ、この縮小/拡大指定バー54bを通じて地図画像の縮尺が利用者により指定されることにより、地図画像の表示欄54に表示される地図画像を縮小、または、拡大することができるように構成されている。
したがって、そのときに表示されている地図画像の範囲内には、検索結果として検出された全てのメッシュのうちの、当該地図画像の範囲内において表示可能なメッシュのみが表示される。そして、地図画像上で、選択中のメッシュを他のメッシュと区別するように表示しており、図6の例では、選択中のメッシュは、太枠54cで囲んで表示されると共に、「+」印などが付された選択中マークが表示される。
図6の表示例は、メッシュ検索において指定された検索キーワードに対応するメッシュの大きさが、1辺が500mである「2分の1地域メッシュ」の場合であるが、前述したように、この実施形態では、指定された検索キーワードに応じて、メッシュの大きさが変更される。一例として、メッシュ検索において指定された検索キーワードに対応するメッシュの大きさが、1辺が1kmである「第3次メッシュ」の場合の表示例を、図7に示す。
また、この実施形態では、地図画像の表示欄54において、矩形領域の表示54aとして重畳表示された検索結果の1または複数個のメッシュのうち、特定の一つのメッシュがマウスによりダブルクリックされると、検索要求部212は、当該ダブルクリックがなされたメッシュのメッシュコードを含むキーワード毎検索数の検索要求を地図サイト1に送る。
ここで、キーワード毎検索数の検索要求は、ダブルクリックがなされたメッシュ内の地点を検索中心として実行された過去の拠点検索で用いられた種々の検索用キーワード毎の検索数を地図サイト1に要求するものである。
地図サイト1の検索サーバ12は、このキーワード毎検索数の検索要求を受けると、検索履歴データベース109DBを参照して、ダブルクリックされたメッシュの地域内の検索地点でなされたすべての拠点検索の履歴を検出し、検出した検索履歴を、同じ検索キーワード毎に計数する。そして、その検索キーワード毎の計数結果を、キーワード毎検索数の検索要求を送ってきたクライアント装置に送信するようにする。
クライアント装置は、受信した検索キーワード毎の計数結果を、検索ワードリストとして一覧表示する。図8に、図6の表示例において選択中とされたメッシュがダブルクリックされたときの、クライアント装置の例としてのパソコン2のディスプレイ22の表示画面における表示例を示す。
すなわち、地図画像の表示欄54には、ダブルクリックされたメッシュのみが、矩形領域の表示54aとして重畳表示される。そして、この地図画像の表示欄54とは、別領域として、検索キーワード毎検索数の一覧表示欄55が表示される。この検索キーワード毎検索数の一覧表示欄55には、ダブルクリックされたメッシュの地域内の検索地点でのキーワード検索に使用された種々の検索キーワードのそれぞれが、検索数の多い順に、一覧表示される。
クライアント装置のユーザは、受信した検索キーワード毎の計数結果から、ダブルクリックしたメッシュの地域内では、どの検索キーワードで頻繁に検索されているかを知ることができる。
そのメッシュ内の地点を検索地点とした拠点検索に頻繁に用いられる検索キーワードは、そのメッシュの地域で有名なもの、あるいは密集しているものに関係していることが類推される。そこで、ダブルクリックされたメッシュの地域内におけるキーワード毎検索数を知ることができれば、当該メッシュが、自分が指定した検索キーワード以外で何が有名か、あるいは何が密集しているかを知ることができると考えられる。
したがって、例えば、ユーザは、ラーメン店が多く存在するメッシュをメッシュ検索により検出したが、そのうちの一つのメッシュは、実は、ラーメン店よりもカレー店が密集することで有名であるなどということを、前記一つのメッシュをダブルクリックすることにより、当該メッシュの地域内におけるキーワード毎検索数の一覧を表示させて、知ることができ、便利である。
なお、そのメッシュの地域内におけるキーワード毎検索数の一覧から、任意の検索キーワードを選択可能とし、その任意の検索キーワードが選択されたら、当該選択された検索キーワードについて、再度、メッシュ検索を行うように構成しても良い。
[パソコン2における地図サイト1からの検索サービス享受時の処理動作例]
次に、以上説明したような地図サイト1からの検索サービス享受時のパソコンの処理動作の流れの例を、図9〜図14のフローチャートを参照して説明する。以下に説明する各ステップの処理は、パソコン2のCPU201が、地図サイト1から取得したプログラムにしたがって、RAM203をワークエリアとして用いて実行することにより行われる。
すなわち、先ず、CPU201は、使用者により地図サイト1へのアクセスが操作指示されたか否か判別する(ステップS101)。このステップS101で、地図サイト1へのアクセス操作指示がなされていないと判別したときには、CPU201は、他の処理ルーチンに移行し(ステップS102)、その処理ルーチンが終了すると、ステップS101に戻る。
ステップS101で、地図サイト1へのアクセス操作指示がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1から送られてくるサービス一覧を表示する(ステップS103)。次に、CPU201は、そのサービス一覧のうちのメッシュ検索サービスが選択されたか否か判別する(ステップS104)。
ステップS104で、メッシュ検索サービスが選択されたと判別したときには、CPU201は、当該メッシュ検索サービスの要求を地図サイト1に送る(ステップS105)。すると、地図サイト1からは、検索キーワード入力欄51を有するメッシュ検索サービスの初期画面が送られてくるので、CPU201は、その初期画面をディスプレイ22の表示画面に表示されるウィンドウに表示する(ステップS106)。
次に、CPU201は、利用者によるジャンルの選択指定やフリーワードのキー入力などによりなされる検索キーワードの指定を受け付ける(ステップS107)。そして、CPU201は、検索ボタン51cがクリックされたか否か判別し(ステップS108)、検索ボタン51cがクリックされていないと判別したときには、終了操作がなされたか否か判別する(ステップS109)。そして、このステップS109で、終了操作がなされていないと判別したときには、CPU201は、処理をステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。また、ステップS109で、終了操作がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1との接続を切断するなどの終了処理を行って、この処理ルーチンを終了する。
そして、ステップS104で、メッシュ検索サービスが選択されてはいないと判別したときには、CPU201は、拠点検索サービスが選択されたか否か判別し(図10のステップS121)、拠点検索サービスが選択されてはいないと判別したときには、その他の選択されたサービスについての処理ルーチンに移行する(ステップS122)。この実施形態では、メッシュ検索サービスおよび拠点検索サービスのみについて説明するので、このステップS122の詳細説明は、割愛する。
ステップS121で、拠点検索サービスが選択されたと判別したときには、CPU201は、使用者により指定された検索地点の位置(緯度、経度)の情報と検索キーワードとを含む拠点検索要求を地図サイト1に送信する(ステップS123)。すると、地図サイト1からは、地図画像データと検索キーワード入力欄を有する拠点検索サービスの初期画面が送られてくるので、CPU201は、その初期画面をディスプレイ22の表示画面に表示されるウィンドウに表示する(ステップS124)。次に、CPU201は、使用者からの、表示された地図画像における検索地点の指定と、検索キーワード入力欄に入力された検索キーワードを受け付ける(ステップS125)。
そして、CPU201は、検索ボタンがクリックされたか否か判別し(ステップS126)、検索ボタンがクリックされたと判別したときには、受け付けた検索キーワードおよび検索中心位置の情報を含めた拠点検索要求を検索サーバ12に送信する(ステップS127)。
すると、検索サーバ12からは、指定された検索地点を中心とした所定の範囲内における、検索キーワードに合致する拠点の情報からなる検索結果が送られてくるので、CPU201は、その検索結果を受信して、その拠点の情報を表示画面に表示する(ステップS128)。
次に、CPU201は、終了操作がなされたか否か判別し(ステップS129)、終了操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS125に戻して、このステップS125以降の処理を繰り返す。また、ステップS129で、終了操作がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1との通信路を切断するなどの終了処理を行い(ステップS130)、この処理ルーチンを終了する。
そして、ステップS108において、検索ボタン51cがクリックされたと判別したときには、CPU201は、ステップS107で受け付けた検索キーワードを含めたメッシュ検索要求を検索サーバ12に送る(図11のステップS141)。
検索サーバ12では、前述したようにして、このメッシュ検索要求に応じて上述したメッシュ検索を行って該当検索地点を検出し、その検出された該当検索地点が所定数以上存するメッシュのメッシュコードと、検出された該当検索地点の数とを、検索結果としてクライアント装置であるパソコン2に送る。
そこで、CPU201は、検索サーバ12からのこのメッシュ検索要求に対する検索結果を受信し(ステップS142)、その検索結果を、メッシュ一覧表示欄52に表示する(ステップS143)。すなわち、検索結果のメッシュのメッシュコードと、該当検索地点の数を、この例では、図6に示したように、該当検索地点の数の多い順に一覧リストとして表示する。
次に、CPU201は、メッシュ一覧表示欄52において選択中のメッシュを中心位置とした地図情報の取得要求を、地図サイト1の地図データ提供部11に送る(ステップS144)。この地図情報の取得要求には、中心位置となるメッシュのメッシュコードが含まれる。
地図データ提供部11は、この地図情報の取得要求を受けると、指定されたメッシュの位置を中心にした地図情報であって、予め定められている縮尺の地図情報をパソコン2に送る。パソコン2のCPU201は、受信した地図情報により、地図画像の表示欄54に地図画像を表示すると共に、検索結果として取得したメッシュのうち当該地図画像に表示可能なメッシュを、半透明の矩形領域の表示54aとして、地図画像に重畳して表示する(ステップS145)。前述したように、このとき、選択中のメッシュの矩形領域の表示54aは、太枠54cなどの選択中マークが付与されて表示され、他のメッシュと区別表示される。
次に、CPU101は、地図画像の表示欄54に表示された地図画像上において、選択中メッシュが変更されたか否か判別する(ステップS146)。このステップS146で、地図画像上においては選択中メッシュが変更されたと判別したときには、CPU201は、処理をステップS144に戻し、このステップS144以降の処理を繰り返す。
また、ステップS146で、地図画像上においては選択中メッシュが変更されてはいないと判別したときには、CPU201は、縮小/拡大指定バー54bにより地図画像の縮小/拡大指示があったか否か判別する(ステップS151)。このステップS151で、地図画像の縮小/拡大指示があったと判別したときには、CPU201は、現在取得中の地図情報により指示された縮尺で地図画像を表示可能であるか否か判別する(ステップS152)。
このステップS152で、現在取得中の地図情報により指示された縮尺で地図画像を表示可能であると判別したときには、CPU201は、指定された縮尺で地図画像の表示欄54の地図画像を表示し直す(ステップS153)。そして、検索結果として取得したメッシュのうち当該地図画像に表示可能なメッシュを、半透明の矩形領域の表示54aとして、新たな縮尺の地図画像に重畳して表示する(ステップS154)。その後、CPU201は、処理をステップS146に戻し、このステップS146以降の処理を繰り返す。
また、ステップS152で、現在取得中の地図情報により指示された縮尺で地図画像を表示可能ではないと判別したときには、CPU201は、指定された縮尺の地図画像を表示できる地図情報の取得要求を地図データ提供部11に送り、当該地図情報を取得する(ステップS155)。そして、取得した地図情報を用いて、指定された縮尺の地図画像を表示欄54に表示する(ステップS156)。その後、CPU201は、処理をステップS154に移行させ、このステップS154以降の処理を実行する。
また、このステップS151で、地図画像の縮小/拡大指示がなかったと判別したときには、CPU201は、地図画像の表示欄54で矩形領域の表示54aとして表示されているメッシュの一つがダブルクリックされたか否か判別する(ステップS161)。
このステップS161で、矩形領域の表示54aとして表示されているメッシュの一つがダブルクリックされてはいないと判別したときには、CPU201は、検索キーワード入力欄51の検索キーワードは、前回のメッシュ検索時とは変更されているか否か判別する(ステップS162)。このステップS162で、検索キーワードが変更されていると判別したときには、CPU201は、検索ボタン51cがクリックされたか否か判別する(ステップS163)。このステップS163で、検索ボタン51cがクリックされたと判別したときには、CPU201は、処理をステップS141に戻し、このステップS141以降の処理を繰り返す。
ステップS162で検索キーワードが変更されてはいないと判別したとき、またはステップS150で検索ボタン51cがクリックされてはいないと判別したときには、CPU201は、終了操作がなされたか否か判別し(ステップS164)、終了操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS146に戻して、このステップS146以降の処理を繰り返す。また、ステップS164で、終了操作がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1との通信路を切断するなどの終了処理を行い(ステップS165)、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS161で矩形領域の表示54aとして表示されているメッシュの一つがダブルクリックされたと判別したときには、CPU201は、そのダブルクリックされたメッシュ内の地点を検索地点として指定した拠点検索に使用された検索キーワード毎の検索数の検索要求を、地図サイト1の検索サーバ12に送る(図14のステップS171)。
この検索要求に対しては、地図サイト1の検索サーバ12は、前述したように、検索履歴データベース109DBを参照して、ダブルクリックされたメッシュの地域内の検索地点でなされたすべての拠点検索の履歴を検出し、検出した検索履歴を同じ検索キーワード毎に計数し、その検索キーワード毎の計数結果を送信してくる。
そこで、CPU201は、検索サーバ12からの検索キーワード毎の計数結果を受信して、図8に示したように、検索キーワード毎検索数の一覧表示欄55を表示する。すなわち、ダブルクリックされたメッシュの地域内の検索地点でのキーワード検索に使用された検索キーワードのそれぞれを、検索数が多い順に一覧表示する(ステップS172)。
次に、CPU201は、検索キーワード毎検索数の一覧表示欄55の中の一つの検索キーワードが選択されてクリックされたか否か判別する(ステップS173)。このステップS173で、検索キーワードがクリックされたと判別したときには、CPU201は、処理をステップS141に戻し、このステップS141以降の処理を繰り返す。
また、ステップS173で、検索キーワードがクリックされてはいないと判別したときには、CPU201は、戻るボタンがクリックされたか否か判別し(ステップS174)、戻るボタンがクリックされたと判別したときには、元の検索キーワードを含めたメッシュ検索要求を地図サイト1の検索サーバ12に送る(ステップS175)。そして、CPU201は、処理をステップS142に戻し、このステップS142以降の処理を繰り返す。
また、ステップS174で戻るボタンがクリックされてはいないと判別したときには、CPU201は、終了操作がなされたか否か判別し(ステップS176)、終了操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS174に戻して、このステップS174以降の処理を繰り返す。また、ステップS176で、終了操作がなされたと判別したときには、CPU201は、地図サイト1との通信路を切断するなどの終了処理を行い(ステップS177)、この処理ルーチンを終了する。
[検索サーバ12の処理動作例]
次に、検索サーバ12の処理動作の流れの例を、図15〜図18のフローチャートを参照して説明する。以下に説明する各ステップの処理は、検索サーバ12のCPU101が、ROM102のプログラムにしたがって、RAM203をワークエリアとして用いて実行することにより行われる。
先ず、CPU101は、クライアント装置からのアクセスを受信したか否か判別し(ステップS201)、クライアント装置からのアクセスを受信してはいないと判別したときには、その他の処理を実行し(ステップS202)、その後、ステップS201に戻る。
ステップS201でクライアント装置からのアクセスを受信したと判別したときには、CPU101は、提供可能なサービスの一覧メニューを、クライアント装置に送る(ステップS203)。そして、CPU201は、クライアント装置からメッシュ検索サービス要求を受信したか否か判別し(ステップS204)、メッシュ検索サービス要求を受信してはいないと判別したときには、拠点検索サービス要求を受信したか否か判別する(ステップS205)。
ステップS205で、拠点検索サービス要求を受信してはいないと判別したときには、CPU101は、クライアント装置により選択されたその他のサービスについての処理を行う(ステップS206)。
そして、ステップS204で、メッシュ検索サービス要求を受信したと判別したときには、CPU101は、メッシュ検索サービス用の初期画面をクライアント装置に送信する(ステップS207)。
次に、CPU101は、クライアント装置からのメッシュ検索要求を受信したか否か判別する(図16のステップS211)。このステップS211で、メッシュ検索要求を受信したと判別したときには、CPU101は、検索部108の該当検索地点検索部1082により、前述したようにして、そのメッシュ検索要求に含まれる検索キーワードに合致する検索キーワードを指定して行なわれた拠点検索における検索地点、すなわち、該当検索地点を検出する。そして、メッシュ検索部1083により、その検出した該当検索地点の数を、メッシュ検索要求において指定された検索キーワードの属性、この例ではジャンルに応じて設定された初期値の大きさのメッシュ毎に計数する(ステップS212)。
次に、CPU101は、ステップS212でのメッシュ検索処理の結果を参照して、該当検索地点の数が予め定められた下限値Nbよりも大きいメッシュが一つ以上あるか否か判別する(ステップS213)。このステップS213において、該当検索地点の数が予め定められた下限値Nbよりも大きいメッシュが一つもないと判別したときには、CPU101は、検索を行ったメッシュの大きさは最大値であるか否か判別し(ステップS214)、最大値ではないと判別したときには、検索するメッシュの大きさを1ランク大きくする(ステップS215)。そして、CPU101は、このステップS215の後、ステップS212に処理を戻し、再度の検索(前述した再集計)を行う。
また、ステップS214で、メッシュの大きさは最大値であると判別したときには、CPU101は、そのときのメッシュの大きさでの検索結果をクライアント装置に送出し(ステップS219)、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS213において、該当検索地点の数が予め定められた下限値Nbよりも大きいメッシュがあると判別したときには、CPU101は、該当検索地点の数が予め定められた上限値Naを越えるメッシュがあるか否か判別する(ステップS216)。このステップS216で、該当検索地点の数が予め定められた上限値Naを超えるメッシュは存在しないと判別したときには、CPU101は、そのときのメッシュの大きさでの検索結果をクライアント装置に送出し(ステップS219)、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS216で、該当検索地点の数が予め定められた上限値Naを超えるメッシュが存在すると判別したときには、CPU101は、検索を行ったメッシュの大きさは最小値であるか否か判別し(ステップS217)、最小値ではないと判別したときには、検索するメッシュの大きさを1ランク小さくする(ステップS218)。そして、CPU101は、このステップS218の後、ステップS212に処理を戻し、再度の検索(前述した再集計)を行う。
また、ステップS218で、メッシュの大きさは最小値であると判別したときには、CPU101は、そのときのメッシュの大きさでの検索結果をクライアント装置に送出する(ステップS219)。次に、CPU101は、クライアント装置からの終了指示を受信したか否か判別し(ステップS220)、終了指示を受信してはいないと判別したときには、処理をステップS211に戻し、このステップS211以降の処理を繰り返す。また、ステップS220で、終了指示を受信したと判別したときには、CPU101は、クライアント装置との通信路の切断処理等の終了処理をし(ステップS221)、その後、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS211で、メッシュ検索要求を受信してはいないと判別したときには、CPU101は、検索キーワード毎の検索数の検索要求を受信したか否か判別する(ステップS231)。
このステップS231で、検索キーワード毎の検索数の検索要求を受信したと判別したときには、CPU101は、検索履歴データベース109DBから、指定されたメッシュ内の該当検索地点を中心とした拠点検索に使用された検索キーワード毎の検索数を検出する(ステップS232)。そして、CPU101は、検出したキーワード毎の検索数を、検索キーワード毎の検索数の検索要求をしてきたクライアント装置に送信する(ステップS233)。そして、CPU101は、処理をステップS220に進め、前述したこのステップS220以降の処理を繰り返す。また、ステップS231で、検索キーワード毎の検索数の検索要求を受信してはいないと判別したときにも、CPU101は、処理をステップS220に進め、前述したこのステップS220以降の処理を繰り返す。
また、図15のステップS205で、拠点検索サービス要求を受信したと判別したときには、CPU101は、拠点検索サービス用の初期画面をクライアント装置に送り(ステップS208)、その後、検索地点の情報と検索キーワードとを伴うキーワード検索要求を受信したか否か判別する(図18のステップS241)。
このステップS241で、拠点検索要求を受信したと判別したときには、POIデータベース107を参照して、指定された検索地点を中心とした所定の範囲内において、指定された検索キーワードに合致する拠点を検索し(ステップS242)、その検索結果をクライアント装置に送信する(ステップS243)。
その後、CPU101は、ステップS241で受信した拠点検索要求に基づく検索履歴情報、すなわち、検索をした時間(年月日時分秒)、検索地点(緯度、経度)、キーワードおよび検索地点から算出したメッシュコード、を検索履歴データベース109DBに格納する(ステップS244)。
次に、CPU101は、クライアント装置からの終了指示を受信したか否か判別し(ステップS245)、終了指示を受信してはいないと判別したときには、処理をステップS241に戻し、このステップS241以降の処理を繰り返す。また、ステップS245で、終了指示を受信したと判別したときには、CPU101は、クライアント装置との通信路の切断処理等の終了処理をし(ステップS246)、その後、この処理ルーチンを終了する。ステップS241で、拠点検索要求を受信してはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS245に進め、上述したこのステップS245以降の処理を繰り返す。
[第1の実施形態の効果]
上述の第1の実施形態によれば、利用者は、メッシュ検索要求をするにより、指定した検索キーワードで拠点検索がなされた検索位置を含む区分エリアを知得することができると共に、それぞれの区分エリアでの当該検索キーワードでの検索回数を知ることができる。したがって、利用者が指定した検索キーワードで頻繁に検索がなされている区分エリアや、当該検索キーワードでは検索が全く行われていない区分エリアなどを知得することができ、便利である。特に、該当検索地点の数が多い区分エリアについては、利用者は、検索キーワードに関連する事物の存在性、有名性、密集性などを知得することができる。
また、上述の第1の実施形態では、区分エリアをメッシュ単位としたので、メッシュ内の検索キーワードに対応付けされた検索対象の該当検索地点の検出数は、検索キーワードにより拠点検索が行われた密度を表わすことになり、利用者には有用な情報となる。
また、上述の第1の実施形態においては、検索結果のメッシュを、地図画像上でも表示するようにすると共に、各メッシュの表示を、検出された検索対象としての該当検索地点の数に応じた濃度で表示するなど、該当検索地点の数に応じて異なる態様で表示するようにしたので、各メッシュにおける該当検索地点の集中度合いを直感的に把握することができるというメリットがある。
また、上述の第1の実施形態においては、検索サーバ12は、検索キーワードの属性に応じて、メッシュ検索を行うメッシュの大きさを設定するようにしたので、検索キーワード毎に、適切なメッシュの大きさ単位でメッシュ検索が行われ、利用者に有意な検索結果を提供することができる。
また、上述の第1の実施形態においては、検索サーバ12は、メッシュに含まれる該当検索地点の数が第1の所定数以上であり、かつ、第2の所定数以下となるようにメッシュの大きさを動的に変更するようにしたので、利用者は、常に、有意な該当検索地点数を有するメッシュの大きさで検索結果を得ることができるという効果がある。
また、上述の第1の実施形態においては、検索結果のメッシュの一つをダブルクリックなどして選択すると、当該メッシュ内の地点を検索地点として行われた拠点検索で指定された検索キーワードが、その頻度順に表示されるので、利用者がメッシュ検索で指定した検索キーワード以外のどのような検索キーワードで、当該メッシュで拠点検索が行われているかを知ることができる。
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態では、集計した該当検索地点の数が、予め定めた所定数Naよりも多いメッシュが一つでもあるときには、メッシュの大きさを、小さい大きさに変更して、再集計を行うようにした。
しかし、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上である区分エリアが、1個または所定の数よりも少ないときには、かえって、利用者の期待する所望の検索結果が得られないおそれがある。
そこで、この第2の実施形態においては、検索サーバ12は、集計した該当検索地点の数が、予め定めた所定数Naよりも多いメッシュが1個、あるいは少ない数のときには、メッシュ検索において該当検索地点を集計する単位のメッシュの大きさを変えず、予め定めた所定数Naよりも多いメッシュのみについて、さらに、小さい面積のメッシュを設定して、当該小さい面積のメッシュで再集計するようにする。
そして、検索サーバ12は、メッシュ検索において該当検索地点を集計する単位のメッシュの大きさにおける集計結果に加えて、小さい面積のメッシュの再集計の集計結果を、メッシュ検索の検索結果としてクライアント端末に送信するようにする。
クライアント端末、例えばパソコン2は、この検索結果を受け取ったときには、メッシュ検索において該当検索地点を集計する単位のメッシュの大きさ毎の検索結果を表示すると共に、この検索結果の表示に加えて、小さいメッシュについての検索結果を表示するようにする。図19は、その場合におけるパソコン2の表示画面の表示例である。
すなわち、この図19の例は、集計した該当検索地点の数が、予め定めた所定数Naよりも多いメッシュが1個の場合で、そのメッシュが、地図表示領域54の中央に表示されている。この第2の実施形態では、図19に示すように、そのメッシュの表示においては、そのメッシュ内で再集計が行われた小さい面積のメッシュがあることが、分割線により表示されて、利用者に呈示される。
そして、メッシュ一覧表示欄52においては、この例では、メッシュ検索において該当検索地点を集計する単位のメッシュの大きさ(この例では、1キロメートル四方)毎の検索結果のメッシュが、その該当検索地点の多い順に並べて表示されると共に、予め定めた所定数Naよりも多いNo.1のメッシュについては、細分化された小さい面積(この例では、100メートル四方)のメッシュについての検索結果が、その該当検索地点の多い順に並べて表示される。
なお、この図19の例においては、各メッシュに地域名称が対応して付与されていて、その地域名称が、第1の実施形態における表示例のメッシュコードに代えて表示される。そして、その地域名称の欄に、メッシュの大きさとして1辺の長さが表示されている。
この第2の実施形態において、以上の構成以外は、上述した第1の実施形態と同様である。すなわち、第2の実施形態の情報検索システムのハードウエア構成は、地図サイト1のハードウエア構成およびクライアント装置の例としてのパソコン2のハードウエア構成も含めて、第1の実施形態と全く同様の構成とすることができる。そして、この第2の実施形態では、上記のメッシュ検索における検索結果の導出方法の違いに基づく機能処理動作のみが、第1の実施形態と異なる。
なお、上述の第2の実施形態の説明では、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュが、1個または所定の数よりも少ないときには、メッシュ検索の検索単位のメッシュの大きさを変更しないで、当該集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュを細分化した小さい面積でのメッシュでの該当検索地点の数の集計を行うようにした。しかし、この第2の実施形態のメッシュ検索の方法は、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュが、1個または所定の数よりも少ない場合にのみ適用するのではなく、次のようにしても良い。
すなわち、この第2の実施形態の検索サーバ12では、メッシュ検索の検索単位のメッシュの大きさは、検索キーワードの属性に応じて定められた大きさのままで固定とし、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュの全てについて、そのメッシュを細分化した小さい面積でのメッシュで、該当検索地点の数の再集計を行うようにする。そして、検索サーバ12は、メッシュ検索の検索単位のメッシュの検索結果に加えて、細分化した小さい面積でのメッシュでの検索結果を、クライアント装置に送るようにする。この場合には、クライアント装置は、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュの全てについて、上述と同様にして、その細分化されたメッシュについての検索結果を表示するようにする。
[第2の実施形態の効果]
上述の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、集計した該当検索地点の数が所定数Na以上であるメッシュについて、細分化したメッシュ単位での検索結果が得られるので、該当検索地点数を多く含むメッシュについて、それを細分化したメッシュでの該当検索地点数の結果が得られ、便利である。
[その他の実施形態または変形例]
なお、上述の実施形態では、第1の検索は、拠点の情報を検索対象とする拠点検索とするようにしたが、第1の検索は、拠点検索に限られるものではない。例えば、検索キーワードについての説明を検索対象として要求する検索などであっても良い。
また、上述の実施形態では、メッシュ検索における検索の単位としてのメッシュの大きさは、検索キーワードの属性や、メッシュ内の該当検索地点の数に応じて変更するようにしたが、地図表示領域54の地図が、利用者により拡大または縮小されたときに、その拡大率や縮小率に合わせて、メッシュ検索における検索の単位としてのメッシュの大きさを変更するようにすることもできる。
また、上述の実施形態では、検索サーバのPOIデータベースや検索履歴データベースには、メッシュコードを予め記憶するようにしたが、前述もしたように、メッシュコードは、POIの位置(緯度、経度)や検索地点(緯度、経度)から算出されるので、データベースに予め格納しておかなくても良い。
以上の第1および第2の実施形態の説明では、メッシュ検索は、例えば日本全体を検索対象として行うようにしたが、検索対象の地域を絞り込むことができるようにしても良い。すなわち、例えば図20に示すように、検索キーワード入力欄51に、地域限定欄51dを設け、検索対象となる地域を、例えば都道府県毎や、さらに市区町村毎などに限定することができるようにしても良い。
また、以上の実施形態の説明においては、検索対象である該当検索地点の検出数は、メッシュのそれぞれ単位でのみ、集計するようにした。しかし、このような集計方法では、メッシュ単位では検索対象の検出数は他のメッシュよりも少ないが、例えば図21の表示欄54の地図画像上に示すように、隣接するメッシュにも比較的高密度に検索キーワードに合致する拠点や検索中心地点が集中している地域は、メッシュ一覧表示欄52の上位にならない場合がある。
そこで、この問題に対処するために、隣接するメッシュについてはマージし、それぞれのメッシュで検出された検索対象の該当検索地点の数を合計して、その合計値により、メッシュ一覧表示欄52に表示する順位を決めるようにしても良い。その場合、メッシュ一覧表示欄52のメッシュの表示欄には、マージした複数個のメッシュコードを同時に表示して、複数個のメッシュにおける検索対象の該当検索地点の数の合計であることが判るようにすると良い。さらに、検索対象の該当検索地点の数の順位で、何位と何位のメッシュをマージしたかを表示するようにしても良い。
なお、隣接するメッシュをマージする場合において、検索対象の該当検索地点が検出された全ての隣接するメッシュをマージするのではなく、マージするメッシュについて制限を設けても良い。例えば、メッシュ一覧表示欄52に、検出された検索対象の該当検索地点の数に応じて表示される順位として、予め所定順位以上のメッシュのみをマージ対象としても良い。また、最大、10個までというように、マージするメッシュの数を制限するようにしても良い。さらに、隣接するメッシュが多数個あるときに、検索対象の該当検索地点の数が多い順に上位の所定の複数個のメッシュのみをマージするようにしても良い。
なお、上述の実施形態では、検索キーワードは、一覧リストから選択して指定する場合と、フリーワードで指定する場合を別々にしたが、両者のオアあるいはアンドを検索キーワードとして検索を行うようにしても良い。
また、上述の実施形態においては、検索条件は、検索対象の該当検索地点の数が所定数以上、所定数以下のメッシュとするようにしたが、検索条件は、これに限られるものではない。例えば、検索キーワードに対応付けされた検索対象の該当検索地点の数が所定数以下のメッシュを検索する、あるいは、前記検索対象の該当検索地点の数がゼロであるメッシュを検索するように検索条件を設定しても良い。
また、上述の実施形態では、区分エリアを矩形形状のメッシュ単位としたが、区分エリアはメッシュに限られるものではない。例えば、正六角形形状などの多角形形状の区分エリアを用いるようにしても良い。
また、区分エリアは、メッシュなどのように、地域を分割するものに限らず、特定の条件により定義されるエリアであってもよく、そのエリアは連続(隣接)している必要もない。例えば、POIテーブルに、各拠点(POI)の属性として、「○○駅から半径1km以内というような定義を予め記録するようにしておけば、この「○○駅から半径1km以内」というエリアを区分エリアとして利用することも可能である。
上述の実施形態は、サーバ装置とクライアント装置とからなり、サーバ装置にアクセスすることにより、検索を実行するようにした情報検出システムの例である。しかしながら、いわゆるスタンドアローンの情報検索装置が、サーバ装置のデータベース機能および検索用情報を受けて検索を実行する機能を有すると共に、クライアント装置の機能をも有する構成とすることもできる。