JP2013205379A - 炉心解析プログラムおよび解析装置 - Google Patents

炉心解析プログラムおよび解析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013205379A
JP2013205379A JP2012077622A JP2012077622A JP2013205379A JP 2013205379 A JP2013205379 A JP 2013205379A JP 2012077622 A JP2012077622 A JP 2012077622A JP 2012077622 A JP2012077622 A JP 2012077622A JP 2013205379 A JP2013205379 A JP 2013205379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
nuclear
core
analysis
calculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012077622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6099876B2 (ja
Inventor
Kazuya Yamaji
和也 山路
Yasuhiro Harada
康弘 原田
Toshihiro Natsume
智弘 夏目
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012077622A priority Critical patent/JP6099876B2/ja
Publication of JP2013205379A publication Critical patent/JP2013205379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6099876B2 publication Critical patent/JP6099876B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】炉心を含む炉心周りの核特性を評価することができ、また、様々な物理状態となる燃料の核特性を評価することができる炉心解析プログラム等を提供する。
【解決手段】燃料の核特性を評価する解析装置上において実行可能な炉心解析プログラムにおいて、炉心5および炉心5外において燃料が存在する領域を解析領域Eとし、解析領域Eを、要素毎に分割した複数のブロックBからなる3次元モデルで模擬する解析領域モデル化ステップと、毀損していない燃料である健全燃料および毀損した燃料である毀損燃料の物理状態を含むパラメータを、核定数を算出するための入力パラメータとし、入力パラメータに基づいて、ブロックB毎の核定数の計算を行う核定数計算ステップと、核定数計算ステップにおいて計算した核定数を、各ブロックBにおける燃料の組成条件に対応させてそれぞれ設定し、各ブロックBに設定された核定数に基づいて、解析領域Eにおける炉心計算を行う炉心計算ステップと、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、炉心を含む炉心周りの核特性を評価する炉心解析プログラムおよび解析装置に関するものである。
従来、炉心内の核特性を評価する装置として、燃料集合体計算部と、均質セル計算部と、炉心計算部と、を備えた炉心設計支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この炉心設計支援装置では、燃料集合体計算部において燃料集合体の核定数を算出し、均質セル計算部において核定数に基づいて均質セル毎の核定数を算出し、炉心計算部において均質セル毎の核定数に基づいて炉心の物理状態を示す物理量を算出する。
特開2007−147377号公報
しかしながら、従来の炉心設計支援装置では、核特性を評価する領域が炉心内となっているため、炉心外の核特性を評価することが困難であった。また、従来の炉心設計支援装置では、核特性を評価する燃料が毀損していない燃料、すなわち健全燃料であったため、溶融等により毀損した燃料の核特性を評価することが困難であった。
そこで、本発明は、炉心を含む炉心周りの核特性を評価することができ、また、様々な物理状態となる燃料の核特性を評価することができる炉心解析プログラムおよび解析装置を提供することを課題とする。
本発明の炉心解析プログラムは、燃料の核特性を評価するハードウェア上において実行可能な炉心解析プログラムにおいて、炉心および炉心外において燃料が存在する領域を解析領域とし、解析領域を、要素毎に分割した複数のブロックからなる3次元モデルで模擬する解析領域モデル化ステップと、毀損していない燃料である健全燃料および毀損した燃料である毀損燃料の物理状態を含むパラメータを、核定数を算出するための入力パラメータとし、入力パラメータに基づいて、ブロック毎の核定数の計算を行う核定数計算ステップと、核定数計算ステップにおいて計算した核定数を、各ブロックにおける燃料の組成条件に対応させてそれぞれ設定し、各ブロックに設定された核定数に基づいて、解析領域における炉心計算を行う炉心計算ステップと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、炉心内部(炉内)および炉心外部(炉外)において燃料が存在する領域を解析領域とすることができる。このため、炉内にある燃料の核特性だけでなく、炉外にある燃料の核特性を評価することができる。また、健全燃料および毀損燃料の物理状態を含む入力パラメータに基づいて核定数を算出できることから、健全燃料の核特性だけでなく、毀損燃料の核特性を評価することができる。これにより、炉内にある健全燃料、炉内にある毀損燃料、炉外にある健全燃料および炉外にある毀損燃料の核特性を評価することが可能となり、広範囲に亘って、様々な物理状態となる燃料の核特性を評価することができる。
この場合、核定数計算ステップでは、算出パラメータに基づいて、各ブロックにおいて均質化された均質核定数を算出し、炉心計算ステップでは、均質核定数を各ブロックに設定することが、好ましい。
この構成によれば、均質核定数を各ブロックに設定して炉心計算を行う計算体系は、核定数を非均質状態となる各ブロックに設定して炉心計算を行う計算体系に比して簡易なものとすることができるため、計算時間を短縮でき、核特性を評価する計算を高速なものとすることができる。
本発明の解析装置は、上記の炉心解析プログラムを実行可能であることを特徴とする。
この構成によれば、様々な物理状態となる燃料の核特性を、炉内および炉外に亘って広範囲に評価することができる。
本発明の炉心解析プログラムおよび解析装置によれば、様々な物理状態となる燃料の核特性を、炉内および炉外に亘って広範囲に評価することができる。
図1は、異常時を想定したときの原子炉を模式的に表した構造図である。 図2は、解析領域を模擬した原子炉を模式的に表した説明図である。 図3は、解析装置を模式的に表した概略構成図である。 図4は、炉心解析プログラムを実行したときの制御動作に関するフローチャートである。 図5は、再臨界挙動解析プログラムを実行したときの制御動作に関するフローチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る炉心解析プログラムおよび解析装置について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
本実施例に係る炉心解析プログラムは、解析装置上において実行可能となっており、炉心内部および炉心外部において燃料が存在する領域を解析領域とし、解析領域の中性子束を計算することで、解析領域の中性子の分布や挙動を予測、評価する。そして、この炉心解析プログラムによって得られた解析結果に基づいて、異常時の原子炉における再臨界挙動を評価する。なお、再臨界挙動の評価とは、燃料の引き抜き等による燃料体系の変化、減速材の流入、中性子吸収材の喪失等の過渡的な事象における中性子の挙動を評価することである。
図1は、異常時を想定したときの原子炉を模式的に表した構造図である。図1に示すように、原子炉1は、沸騰水型原子炉であり、内部が炉心5となる圧力容器2と、圧力容器2を格納する格納容器3とを有している。圧力容器2の内部には、複数の燃料集合体6が収容され、複数の燃料集合体6により炉心5が構成されている。各燃料集合体6は、複数の燃料棒を有し、燃料棒は、被覆管の内部に燃料ペレットを装填して構成されている。
この炉心解析プログラムでは、原子炉1の異常時を想定し、原子炉1の異常時における炉心5内部および炉心5外部の核特性を評価している。ここで、図1に示すように、想定される原子炉1の異常状態としては、毀損していない燃料棒(燃料集合体6)である健全燃料と毀損した燃料棒(燃料集合体6)である毀損燃料とが、炉心5内部と炉心5外部とにおいて混在する状態である。なお、毀損燃料は、例えば、燃料が溶融した燃料(溶融燃料)、および被覆管が破損した燃料(破損燃料)等の燃料である。具体的に、原子炉1の異常状態は、圧力容器2の複数の燃料集合体6の燃料棒のうち、その一部が、圧力容器2の内部に健全燃料として格納される一方で、その他の一部が、圧力容器2の内部に毀損燃料として格納される状態である。また、圧力容器2の複数の燃料集合体6の燃料棒のうち、その一部が、圧力容器2の外部に健全燃料として出る一方で、その他の一部が、圧力容器2の外部に毀損燃料として出る状態である。
次に、図3および図4を参照して、炉心解析プログラムP1について説明する。図3は、解析装置を模式的に表した概略構成図であり、図4は、炉心解析プログラムを実行したときの制御動作に関するフローチャートである。この炉心解析プログラムP1は、解析装置40により実行される。解析装置40は、各種プログラムを実行して演算可能な制御部41と、各種プログラムおよびデータを記憶する記憶部42と、キーボード等の入力デバイスで構成された入力部43と、モニタ等の出力デバイスで構成された出力部44とを有している。解析装置40は、制御部41が、入力部43から入力された入力パラメータに基づいて、記憶部42に記憶された炉心解析プログラムP1を実行することで炉心解析を行い、解析結果を出力部44に出力する。
図4に示すように、制御部41は、炉心解析プログラムP1を実行することで、入力ステップS100と、解析領域モデル化ステップS101と、核定数計算ステップS102と、炉心計算ステップS103と、を含むステップを実行可能となっている。
入力ステップS100は、解析装置40の入力部43を介して、炉心解析に関する入力パラメータが入力されるステップである。ここで、炉心解析を行うための入力パラメータは、燃料が健全燃料である場合、健全燃料の物理状態を表すパラメータを含んでおり、例えば、燃料の位置、燃料の組成、燃料の温度、燃料ペレットの半径、被覆管の外径、被覆管の厚さ、燃料棒のピッチ、減速材の温度等のパラメータである。また、入力パラメータは、燃料が毀損燃料である場合、毀損燃料の物理状態を表すパラメータを含んでおり、例えば、燃料の位置、燃料の組成、燃料の形状等のパラメータである。ここで、毀損燃料の形状としては、例えば、内部にボイド(気泡)が形成された塊状の溶融燃料、または、粒状となった溶融燃料が想定される。さらに、入力パラメータは、上記に例示したパラメータの他、中性子吸収材の物理状態を表すパラメータを含んでおり、例えば、中性子吸収材の組成、中性子吸収材の形状等のパラメータである。なお、入力パラメータは、炉心解析の入力条件となるパラメータであれば、上記の例示に限らない。
図2は、解析領域を模擬した原子炉を模式的に表した説明図である。解析領域モデル化ステップS101は、原子炉1を複数のブロックBにより模擬する(モデリングする)ステップである。模擬される領域は、核特性の評価対象となる解析領域Eであり、解析領域Eは、図1および図2に示す範囲となっている。つまり、解析領域Eは、炉心5内部および炉心5外部において燃料(健全燃料および毀損燃料)が存在する領域となっている。図2に示すように、解析領域モデル化ステップS101では、この解析領域Eを要素毎に分割し、分割した要素毎にブロック化することで、解析領域Eのモデル化を図る。このため、解析領域モデル化ステップS101において、モデリングされる解析領域Eは、要素毎に分割された複数のブロックBで構成される。
なお、要素としては、燃料の物理状態、中性子を吸収する中性子吸収材の有無、および原子炉1の構造材の有無等であり、解析領域モデル化ステップS101では、これらの要素を考慮して、複数のブロックBに分割している。
また、解析領域モデル化ステップS101では、要素毎に分割した各ブロックBの形状および組成をそれぞれ模擬している。例えば、解析領域モデル化ステップS101では、複数のブロックBのうち、燃料の要素を含むブロックBを、燃料の物理状態に応じてモデル化している。つまり、燃料の物理状態としては、燃料の毀損状態、燃料の幾何形状、燃料の組成、燃料に混入する構造材の有無等である。
核定数計算ステップS102は、入力された入力パラメータに基づき、核定数計算コードを用いて、各ブロックBの均質核定数を計算するステップである。具体的に、核定数計算ステップS102では、各ブロックBにおいて入力パラメータに基づき非均質体系となる中性子輸送計算を実行することで、中性子輸送計算の計算結果となる多群の中性子束等の物理量を算出する。そして、算出された多群の中性子束を重みにして、各ブロックBにおける均質化された核定数、すなわち均質核定数を算出する。
ここで、均質核定数は、炉心計算ステップS103に入力される入力データとなっており、核定数としては、拡散係数、吸収断面積、除去断面積および生成断面積などがある。つまり、核定数計算コードを用いて核定数計算を行うことにより、炉心計算用の入力データである核定数を生成している。
なお、中性子輸送計算の実行にあたり、各ブロックBに対し2次元の領域を設定して2次元計算を実行してもよし、3次元の領域を設定して3次元計算を実行してもよい。また、中性子輸送計算の計算コードとしては、例えば、連続エネルギーモンテカルロコードを適用することが好ましい。また、非均質体系において算出された多群中性子束から、均質化された核定数を算出するに当たっては、等価原理に基づく計算手法によって算出することが好ましい。
炉心計算ステップS103は、炉心計算コードを用いて、各ブロックBの物理量を計算するステップである。炉心計算コードとしては、例えば、静特性炉心計算コードまたは動特性炉心計算コードが適用される。なお、静特性炉心計算コードは、静特性、すなわち時間変化しない炉心5の核特性を評価する場合に用いられ、例えば炉心5の安全評価を行う場合に用いられる。また、動特性炉心計算コードは、動特性、すなわち時間変化する炉心5の核特性を評価する場合に用いられ、例えば炉心5の監視を行う場合または後述する再臨界の挙動を評価する場合に用いられる。
具体的に、炉心計算ステップS103では、核定数計算ステップS102において算出した均質核定数を各ブロックBに対応させて設定し、設定した均質核定数に基づいて各ブロックBにおける物理量(炉心核特性値)を算出する。なお、物理量としては、臨界ホウ素濃度、出力分布、反応度係数の他、遅発中性子割合、遅発中性子先行核崩壊定数、中性子寿命等がある。
上記した炉心解析プログラムP1を解析装置40上において実行させると、解析装置40は、核定数計算コードを用いて、入力パラメータに基づいて、各ブロックBにおける均質核定数を算出し、炉心計算コードを用いて、算出された均質核定数を各ブロックBに設定して炉心計算を行うことにより、解析領域Eの核特性を評価する。
上記のように構成された炉心解析プログラムP1は、例えば、燃料の再臨界に関する挙動を評価するための再臨界挙動解析プログラムP2に組み込まれている。図5を参照し、再臨界挙動解析プログラムP2を用いて、再臨界挙動解析を実行する制御動作について簡単に説明する。図5は、再臨界挙動解析プログラムを実行したときの制御動作に関するフローチャートである。再臨界挙動解析は、時間変化の開始となる開始時間から時間変化の終了となる終了時間までの中性子の経時的な変化を追跡することにより、健全燃料または毀損燃料の再臨界に関する挙動を評価する解析である。
図5に示すように、再臨界挙動解析プログラムP2は、上記の炉心解析プログラムP1と一点炉モデルとを組み合わせた改良準正近似モデルを用いている。再臨界挙動解析プログラムP2は、入力ステップS111と、核定数計算ステップS112と、均質核定数取得ステップS113と、解析領域モデル化ステップS114と、炉心計算ステップS115と、物理量取得ステップS116と、形状関数取得ステップS117と、一点炉計算ステップS118と、振幅関数取得ステップS119と、中性子束算出ステップS120と、熱・核特性評価ステップS121と、更新ステップS122とを備えている。
入力ステップS111は、上記のステップS100と同様に、解析装置40の入力部43を介して、再臨界挙動に関する入力パラメータが入力されるステップである。ここで、再臨界の挙動を解析するための入力パラメータは、再臨界発生の可能性があるシナリオに沿って変化する、燃料および中性子吸収材等の物理状態の変位に関するパラメータである。具体的には、ステップS100の入力パラメータを時間変化させた場合のパラメータであり、健全燃料および毀損燃料の形状の変化、健全燃料および毀損燃料の組成の変化、中性子吸収材の有無等のパラメータである。なお、再臨界が発生する可能性があるシナリオとは、例えば、燃料の取り出し等の燃料体系の変化、減速材の流入、中性子吸収材の喪失等のシナリオである。
解析領域モデル化ステップS114では、上記のステップS101と同様に、解析領域Eを要素毎に分割し、複数の要素毎にブロック化することで、解析領域Eを模擬する。
核定数計算ステップS112では、上記のステップS102と同様に、核定数計算コードを用いて、入力ステップS111で入力された入力パラメータと、解析領域モデル化ステップS114でモデル化された解析領域Eとに基づいて、均質核定数を算出する。このとき、核定数計算ステップS112では、所定時間毎に変化する種々の入力パラメータに基づいて、時間の経過に伴って変化する種々の均質核定数を算出する。
均質核定数取得ステップS113では、核定数計算ステップS112において算出された種々の均質核定数を取得して、解析装置40の記憶部42に保存する。なお、解析装置40の記憶部42に保存された種々の均質核定数は、炉心計算ステップS115において取得される。
炉心計算ステップS115では、上記のステップS103と同様に、動特性炉心計算コードを用いて、記憶部42に保存された均質核定数と、解析領域モデル化ステップS114でモデル化された解析領域Eとに基づいて、各ブロックBにおける所定の物理量を計算する。
物理量取得ステップS116では、炉心計算ステップS115において算出された所定の物理量を取得する。ここで、所定の物理量は、一点炉計算ステップS118の入力パラメータとなる物理量であり、物理量取得ステップS116では、例えば、反応度、遅発中性子割合、遅発中性子先行核崩壊定数、中性子寿命が取得される。
形状関数取得ステップS117では、炉心計算ステップS115において算出された所定の物理量としての形状関数を取得する。
一点炉計算ステップS118では、一点炉動特性モデルを適用した計算コードを用いて、物理量取得ステップS116において取得された物理量に基づいて、所定の物理量を計算する。なお、一点炉動特性モデルは、任意の一点において一次元となる原子炉1をモデル化したものである。
振幅関数取得ステップS119では、一点炉計算ステップS118において算出された所定の物理量としての振幅関数を取得する。
中性子束算出ステップS120では、形状関数取得ステップS117で取得した形状関数と振幅関数取得ステップS119で取得した振幅関数との積を算出することで、中性子束を算出する。
熱・核特性評価ステップS121では、中性子束算出ステップS120で算出した中性子束に基づいて、解析領域Eの核特性を評価する。つまり、熱・核特性評価ステップS121では、算出した中性子束に基づき、熱水力特性として、例えば、核分裂による発熱、崩壊熱、放射線分解等によるボイド(燃料棒周りに発生する気泡)分布、温度分布、出力等を計算し、計算結果を出力部44に出力する。また、核特性として、例えば、解析領域E内の中性子束分布、出力、核分裂数等を計算し、計算結果を出力部44に出力する。
更新ステップS122では、開始時間から終了時間までの間における、所定時間経過毎の解析領域Eの核特性を評価するために、所定時間分だけ時間を更新する。そして、更新ステップS122の実行後、再びステップS115に進んで、更新後の時間、および、熱・核特性評価ステップS121で計算された熱・核特性に基づく炉心計算を実行する。つまり、炉心計算ステップS115では、炉心計算コードを用いて、更新後の時間に対応する均質核定数を記憶部42から取得し、取得した均質核定数を解析領域Eの各ブロックBに設定して、所定の物理量を計算する。なお、更新ステップS122では、開始時間から終了時間まで繰り返し実行される。
このようにして、再臨界挙動解析プログラムP2では、開始時間から終了時間までの間において、所定時間の経過毎に均質核定数を変化させながら炉心計算を行うことで、所定時間毎に変化する解析領域Eの再臨界挙動を解析することができる。
以上のように、本実施例の構成によれば、炉心5内部および炉心5外部において燃料が存在する領域を解析領域Eとすることができる。このため、炉心5内部にある燃料の核特性だけでなく、炉心5外部にある燃料の核特性を評価することができる。また、健全燃料および毀損燃料の物理状態を含む入力パラメータに基づいて核定数を算出できることから、健全燃料の核特性だけでなく、毀損燃料の核特性をも評価することができる。これにより、炉内にある健全燃料、炉内にある毀損燃料、炉外にある健全燃料および炉外にある毀損燃料の核特性を評価することが可能となり、広範囲に亘って、様々な物理状態となる燃料の核特性を評価することができる。
また、本実施例の構成によれば、均質核定数を各ブロックBに設定して炉心計算を行うことができるため、非均質となる核定数を用いた炉心計算に比して簡易なものとすることができる。これにより、解析装置40は、解析に要する計算時間を短縮でき、核特性を評価する計算を高速なものとすることができる。
なお、本実施例では、沸騰水型原子炉に適用して説明したが、加圧水型原子炉に適用してもよく、特に限定されない。
1 原子炉
2 圧力容器
3 格納容器
5 炉心
6 燃料集合体
40 解析装置
41 制御部
42 記憶部
43 入力部
44 出力部
E 解析領域
B ブロック
P1 炉心解析プログラム
P2 再臨界挙動解析プログラム

Claims (3)

  1. 燃料の核特性を評価するハードウェア上において実行可能な炉心解析プログラムにおいて、
    炉心内部および炉心外部において燃料が存在する領域を解析領域とし、前記解析領域を、要素毎に分割した複数のブロックからなる3次元モデルで模擬する解析領域モデル化ステップと、
    毀損していない燃料である健全燃料および毀損した燃料である毀損燃料の物理状態を含むパラメータを、核定数を算出するための入力パラメータとし、前記入力パラメータに基づいて、前記ブロック毎の核定数の計算を行う核定数計算ステップと、
    前記核定数計算ステップにおいて計算した前記核定数を、前記各ブロックにおける燃料の組成条件に対応させてそれぞれ設定し、前記各ブロックに設定された前記核定数に基づいて、前記解析領域における炉心計算を行う炉心計算ステップと、を備えたことを特徴とする炉心解析プログラム。
  2. 前記核定数計算ステップでは、前記算出パラメータに基づいて、前記各ブロックにおいて均質化された均質核定数を算出し、
    前記炉心計算ステップでは、前記均質核定数を前記各ブロックに設定することを特徴とする請求項1に記載の炉心解析プログラム。
  3. 請求項1または2に記載の炉心解析プログラムを実行可能であることを特徴とする解析装置。
JP2012077622A 2012-03-29 2012-03-29 炉心解析プログラムおよび解析装置 Active JP6099876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077622A JP6099876B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 炉心解析プログラムおよび解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077622A JP6099876B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 炉心解析プログラムおよび解析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013205379A true JP2013205379A (ja) 2013-10-07
JP6099876B2 JP6099876B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=49524582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012077622A Active JP6099876B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 炉心解析プログラムおよび解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6099876B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015180521A1 (zh) * 2014-05-29 2015-12-03 中广核检测技术有限公司 核反应堆压力容器无损检测机器人及其检测方法
JP2016024154A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 未臨界状態の推定方法及び未臨界状態推定システム
CN105810078A (zh) * 2014-12-31 2016-07-27 国核电站运行服务技术有限公司 一种用于核反应堆压力容器的检测仿真系统
CN108062987A (zh) * 2016-11-09 2018-05-22 国家电投集团科学技术研究院有限公司 反应堆源项屏蔽分析方法及系统
JP2021001745A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 原子燃料工業株式会社 炉心解析方法、炉心解析プログラムおよび炉心解析装置
CN112989651A (zh) * 2021-02-06 2021-06-18 西安交通大学 反应堆堆芯多物理场耦合方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106409363B (zh) * 2016-11-25 2017-12-01 中国核动力研究设计院 一种反应堆模拟体及其组装工艺

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452290A (en) * 1977-10-03 1979-04-24 Kobayashi Rika Kikai Kk Fuel pin melting tester
JPS5484192A (en) * 1977-12-16 1979-07-04 Kobayashi Kiyoko Fuel pin for melting test
JPS59155791A (ja) * 1983-02-25 1984-09-04 日本原子力事業株式会社 原子炉熱的余裕監視装置
JPH08136688A (ja) * 1994-11-09 1996-05-31 Hitachi Ltd 原子炉の炉心性能監視システム
JP2000338854A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Toshiba Corp 原子力発電プラントの運転訓練支援方法
JP2007147377A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 炉心設計支援装置及びプログラム
JP2009014511A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Nuclear Fuel Ind Ltd 等価係数設定方法、等価係数設定装置、u同位体の換算方法およびu同位体の換算装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452290A (en) * 1977-10-03 1979-04-24 Kobayashi Rika Kikai Kk Fuel pin melting tester
JPS5484192A (en) * 1977-12-16 1979-07-04 Kobayashi Kiyoko Fuel pin for melting test
JPS59155791A (ja) * 1983-02-25 1984-09-04 日本原子力事業株式会社 原子炉熱的余裕監視装置
JPH08136688A (ja) * 1994-11-09 1996-05-31 Hitachi Ltd 原子炉の炉心性能監視システム
JP2000338854A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Toshiba Corp 原子力発電プラントの運転訓練支援方法
JP2007147377A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 炉心設計支援装置及びプログラム
JP2009014511A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Nuclear Fuel Ind Ltd 等価係数設定方法、等価係数設定装置、u同位体の換算方法およびu同位体の換算装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015180521A1 (zh) * 2014-05-29 2015-12-03 中广核检测技术有限公司 核反应堆压力容器无损检测机器人及其检测方法
JP2016024154A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 未臨界状態の推定方法及び未臨界状態推定システム
CN105810078A (zh) * 2014-12-31 2016-07-27 国核电站运行服务技术有限公司 一种用于核反应堆压力容器的检测仿真系统
CN108062987A (zh) * 2016-11-09 2018-05-22 国家电投集团科学技术研究院有限公司 反应堆源项屏蔽分析方法及系统
CN108062987B (zh) * 2016-11-09 2019-09-03 国家电投集团科学技术研究院有限公司 反应堆源项屏蔽分析方法及系统
JP2021001745A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 原子燃料工業株式会社 炉心解析方法、炉心解析プログラムおよび炉心解析装置
JP7284646B2 (ja) 2019-06-20 2023-05-31 原子燃料工業株式会社 炉心解析方法、炉心解析プログラムおよび炉心解析装置
CN112989651A (zh) * 2021-02-06 2021-06-18 西安交通大学 反应堆堆芯多物理场耦合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6099876B2 (ja) 2017-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6099876B2 (ja) 炉心解析プログラムおよび解析装置
JP5773681B2 (ja) 共鳴計算プログラムおよび解析装置
He et al. Beam transient analyses of Accelerator Driven Subcritical Reactors based on neutron transport method
Chionis et al. SIMULATE-3K analyses of neutron noise response to fuel assembly vibrations and thermal-hydraulics parameters fluctuations
Carlos et al. Use of TRACE best estimate code to analyze spent fuel storage pools safety
JP5787542B2 (ja) 核特性計算プログラムおよび解析装置
Oettingen et al. Validation of gadolinium burnout using PWR benchmark specification
JP6433334B2 (ja) 共鳴計算プログラム及び解析装置
JP6832248B2 (ja) 共鳴計算方法、解析装置及び共鳴計算プログラム
Pecchia et al. Application of MCNP for predicting power excursion during LOCA in Atucha-2 PHWR
JP2014238358A (ja) 原子炉施設の放射化量評価方法及びこれを用いた原子炉施設の解体方法
Lindley et al. Modelling and simulation activities in support of the UK nuclear R&D programme on digital reactor design
Jamil et al. Validation of SuperMC code by simulating a Metal-cooled fast reactor–BFS-62-3A
DeHart et al. Research in support of TREAT kinetics calculations using Rattlesnake/BISON coupling within MAMMOTH
JP6485998B2 (ja) 核燃料の管理システム及び方法
Taheranpour et al. Development of practical method using a Monte Carlo code for evaluation of optimum fuel pitch in a typical VVER-1000 core
Kouchunas et al. Validation and Application of the 3D Neutron Transport MPACT within CASL VERA-CS
Kotlyar et al. Monitoring and preventing numerical oscillations in 3D simulations with coupled Monte Carlo codes
Lorenzi et al. Spatial neutronics modelling to evaluate the temperature reactivity feedbacks in a lead-cooled fast reactor
Nyalunga et al. Quantification and propagation of neutronics uncertainties of the Kozloduy-6 VVER-1000 fuel assembly using SCALE 6.2. 1 within the NEA/OECD benchmark for uncertainty analysis in modelling of LWRs
JP5567904B2 (ja) 照射燃料集合体の未臨界増倍率測定方法、測定装置および測定用プログラム、並びに照射燃料集合体の核種組成の予測精度の確証方法
Black et al. Origin and validity of graphite dosimetry units and related conversion factors
Weems et al. Investigations of Rod Positions for Treat M8CAL Analyses
Salah et al. Analysis of the Peach Bottom flow stability test number 3 using the coupled RELAP5/PARCS code
Frambati et al. MANCINTAP: time and space dependent neutron activation tool algorithm improvement and analysis of a PWR nozzle gallery

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6099876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150