JP2013204498A - Fuel injection pump - Google Patents
Fuel injection pump Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013204498A JP2013204498A JP2012073992A JP2012073992A JP2013204498A JP 2013204498 A JP2013204498 A JP 2013204498A JP 2012073992 A JP2012073992 A JP 2012073992A JP 2012073992 A JP2012073992 A JP 2012073992A JP 2013204498 A JP2013204498 A JP 2013204498A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- fuel injection
- injection pump
- control
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
本発明は燃料噴射装置の燃料噴射ポンプに関し、より詳細にはコントロールラックの凍結防止の技術に関する。 The present invention relates to a fuel injection pump of a fuel injection device, and more particularly to a technique for preventing freezing of a control rack.
従来、ポンプヘッドとポンプハウジングとから形成されるラック室内にコントロールラックが配置されたエンジンの燃料噴射ポンプが公知となっている。コントロールラックを操作することにより、燃料噴射ポンプがエンジンに供給する燃料の量を調整することができる。このような燃料噴射ポンプにおいて、常温状態のエンジンを始動する際に供給する燃料の量よりも低温状態のエンジンを始動する際に供給する燃料の量を増加させて、エンジンの始動性を向上させるものがある。例えば、特許文献1に記載の如くである。
Conventionally, a fuel injection pump for an engine in which a control rack is arranged in a rack chamber formed by a pump head and a pump housing is known. By operating the control rack, the amount of fuel supplied to the engine by the fuel injection pump can be adjusted. In such a fuel injection pump, the amount of fuel supplied when starting the engine in the low temperature state is increased from the amount of fuel supplied when starting the engine in the normal temperature state, thereby improving the startability of the engine. There is something. For example, as described in
特許文献1に記載の燃料噴射ポンプは、エンジンの温度状態に応じてコントロールラックを移動させているリンクのストッパー位置を切り替える。これにより、コントロールラックの移動量を変更させてエンジンの始動性を向上させる。しかし、エンジンから浸入したブローバイガスに含まれる水分が凝縮してコントロールラックに付着している場合、コントロールラックの周囲の温度が氷点よりも下回ると水分がコントロールラック上で凍結する。この結果、コントロールラックが氷滴により動かなくなりエンジンに燃料が供給できなくなる可能性があった。
The fuel injection pump described in
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する燃料噴射ポンプの提供を目的とする。 The present invention has been made in view of the above situation, and an object of the present invention is to provide a fuel injection pump that prevents engine start failure due to freezing of water adhering to a control rack.
即ち、請求項1においては、ポンプヘッドとポンプハウジングとから形成されるラック室の内部に燃料噴射量を調整するコントロールラックが配置されるエンジンの燃料噴射ポンプであって、前記ラック室及び前記コントロールラックを加熱する加熱手段が設けられるものである。 In other words, according to the first aspect of the present invention, there is provided a fuel injection pump for an engine in which a control rack for adjusting a fuel injection amount is disposed inside a rack chamber formed by a pump head and a pump housing. A heating means for heating the rack is provided.
請求項2においては、制御装置を更に備え、前記エンジンの電源が入った時に前記エンジンの冷却水温度が所定温度以下の場合、加熱手段の加熱を開始し、所定時間経過後に加熱を終了するものである。 According to a second aspect of the present invention, the apparatus further includes a control device, and starts heating of the heating means when the engine cooling water temperature is equal to or lower than a predetermined temperature when the engine is turned on and ends the heating after a predetermined time elapses It is.
請求項3においては、前記加熱手段は、グロープラグから構成され、前記ポンプヘッドに取り外し自在に設けられるものである。 According to a third aspect of the present invention, the heating means is composed of a glow plug and is detachably provided on the pump head.
請求項4においては、前記加熱手段は、プレートヒーターから構成され、前記ラック室の内壁に設けられるものである。 According to a fourth aspect of the present invention, the heating means includes a plate heater and is provided on the inner wall of the rack chamber.
請求項5においては、前記コントロールラックは、黒色に着色されるものである。 According to a fifth aspect of the present invention, the control rack is colored black.
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
即ち、請求項1に係る発明によれば、ラック室の内部で水分が凍結して氷滴が生成されても加熱手段によって溶解させることができる。これにより、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する。 That is, according to the first aspect of the present invention, even if water is frozen and ice droplets are generated inside the rack chamber, it can be dissolved by the heating means. This prevents starting failure of the engine due to freezing of water adhering to the control rack.
請求項2に係る発明によれば、ラック室の内部で水分が凍結する可能性がある場合にラック室の内部が加熱される。これにより、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する。 According to the second aspect of the present invention, the interior of the rack chamber is heated when there is a possibility of moisture freezing inside the rack chamber. This prevents starting failure of the engine due to freezing of water adhering to the control rack.
請求項3に係る発明によれば、ラック室の内部に加熱手段を容易に設けることができる。また、加熱手段が故障しても容易に交換することができる。これにより、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する。 According to the invention which concerns on Claim 3, a heating means can be easily provided in the inside of a rack chamber. Moreover, even if the heating means fails, it can be easily replaced. This prevents starting failure of the engine due to freezing of water adhering to the control rack.
請求項4に係る発明によれば、ラック室の内部を全体的に加熱することができる。これにより、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する。 According to the invention which concerns on Claim 4, the inside of a rack chamber can be heated entirely. This prevents starting failure of the engine due to freezing of water adhering to the control rack.
請求項5に係る発明によれば、コントロールラックを効率的に加熱することができる。これにより、コントロールラックに付着した水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する。
According to the invention which concerns on
以下では、本発明の好適な一実施形態に係る燃料噴射ポンプ1の構成について図1から図3を用いて説明する。なお、本発明には、各実施形態に示す構成を相互に組み合わせた構成も含まれる。
Below, the structure of the
燃料噴射ポンプ1は、燃料をディーゼルエンジン40(図3参照)の図示しない燃料噴射ノズルに供給するものである。本実施形態の燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジン40の各気筒に燃料を分配して供給する、いわゆる分配型の燃料噴射ポンプ1である。
図1に示すように、燃料噴射ポンプ1は、ポンプハウジング2とポンプヘッド3とから構成される。
The
As shown in FIG. 1, the
ポンプハウジング2は、燃料噴射ポンプ1の下半部を成す構造体である。ポンプハウジング2の下部には、カム室4が形成される。ポンプハウジング2の上面には、略直方体形状に下方に凹んだ窪みが形成される。ポンプハウジング2には、ガバナ装置24を取り付けるためのガバナフランジ2aがポンプハウジング2と一体的に形成される。ポンプハウジング2には、カム軸6、カム6a、タペット8、ベベルギヤ10、伝達軸11等が組み付けられる。
The
ポンプヘッド3は、燃料噴射ポンプ1の上半部を成す構造体である。ポンプヘッド3はポンプハウジング2の上に固定される。ポンプハウジング2の上面のうち前記窪みを形成している部分と、ポンプヘッド3の下面と、によって取り囲まれる空間は、ラック室5を成している。ラック室5はカム室4の上方に配置される。ポンプヘッド3には、プランジャ12、プランジャバレル13、スプリング14、分配軸15、スリーブ17、および調量機構18(図2参照)等が組み付けられる。
The pump head 3 is a structure that forms the upper half of the
カム軸6はカム室4に水平に架け渡される長い略円柱形状の部材である。カム軸6は、ベアリング等を介してポンプハウジング2に回転可能に支持される。カム軸6の途中部には、後述のプランジャ12を駆動させるカム6aが固定される。カム軸6の一側端部はガバナフランジ2aよりも突出している。カム軸6の他側端部にはカムギヤ7が固定される。カムギヤ7はディーゼルエンジン40のギヤケース43内の図示しない各種ギヤと連動連結される。これにより、カム軸6は、ディーゼルエンジン40の図示しないクランク軸の回転動力がギヤケース43に収容される各種ギヤを介して伝達される。
The
タペット8は下端部を閉塞した略円筒形状の部材である。タペット8は、ポンプハウジング2に形成されたタペット孔2bに摺動可能に嵌装される。タペット孔2bは、カム室4とラック室5とを上下方向に連通するように形成された孔であり、タペット8により概ね塞がれている。タペット8は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように、カム軸6の上方に配置される。タペット8の下端部には、ローラ9がカム6a上を転動可能に設けられる。
The
伝達軸11は、ポンプハウジング2に支持される略円柱形状の部材である。伝達軸11はその軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように、カム軸6の上方に配置される。伝達軸11はポンプハウジング2に形成された伝達軸孔2cに回転可能に嵌装される。伝達軸孔2cはカム室4とラック室5とを上下方向に連通するように形成された孔であり、伝達軸11により概ね塞がれている。伝達軸11は、ベベルギヤ10・10を介してカム軸6と連動連結される。
The transmission shaft 11 is a substantially cylindrical member supported by the
プランジャ12は、燃料を加圧するものである、プランジャ12は、略円柱形状の部材であり、ポンプヘッド3に固定されたプランジャバレル13に嵌装される。プランジャ12の上面とプランジャバレル13の内周面とで取り囲まれる空間は加圧室13aを構成している。プランジャ12は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるようにカム6aの上方に配置される。プランジャ12はプランジャバレル13の内周面に沿って軸線方向に摺動可能、かつ、周方向に回転可能に構成される。
The
プランジャ12の下端部には、タペット8が係止される。さらに、プランジャ12の下端部には、圧縮コイルバネであるスプリング14が嵌装される。スプリング14の上端部はバネ受け16を介してポンプヘッド3に当接され、スプリング14の下端部はタペット8底部に当接される。これにより、タペット8は、スプリング14の付勢力により下方に付勢され、ローラ9を介してカム6aに常に当接される。
The
分配軸15はポンプヘッド3に支持される略円柱形状の部材である。分配軸15はポンプヘッド3に固定されたスリーブ17に回転可能に嵌装される。分配軸15は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように伝達軸11の上方に配置される。分配軸15は、伝達軸11と連動連結される。
The
図2に示すように、調量機構18は、燃料噴射ポンプ1からディーゼルエンジン40の各気筒に供給する燃料の量を調整するための機構である。調量機構18は、ラックガイド19、コントロールラック20、コントロールスリーブ21、およびグロープラグ22を具備する。
As shown in FIG. 2, the
ラックガイド19は、コントロールラック20を支持する部材である。本実施形態のラックガイド19は、ラック室5の内部であるポンプヘッド3の下面に固定される。ラックガイド19には、コントロールラック20を貫装するための貫装孔が形成される。
The
コントロールラック20は棒状の部材である。コントロールラック20はラックガイド19の貫装孔に貫装される。コントロールラック20はラックガイド19の貫装孔内を摺動可能である。コントロールラック20の一側端部はコントロールスリーブ21に接続され、コントロールラック20の中途部はピン等を介して後述するガバナ装置24のリンク30に接続される。
なお、コントロールラック20は、後述のグロープラグ22によって効率よく加熱するために黒色に着色してもよい。
The
Note that the
コントロールスリーブ21は略円筒形状の部材である。コントロールスリーブ21は、プランジャ12とバネ受け16との間に挟まれた状態でプランジャ12に嵌装される。コントロールスリーブ21は、バネ受け16の内周面に沿って周方向に回転可能である。このときプランジャ12は、コントロールスリーブ21の回転にともなってコントロールスリーブ21と一体的に回転する。
The control sleeve 21 is a substantially cylindrical member. The control sleeve 21 is fitted to the
加熱手段であるグロープラグ22は、ラック室5の内部を加熱する。すなわち、ロープラグ22は、ラック室5の内部に配置されるコントロールラック20やラックガイド19を加熱する。グロープラグ22は、ポンプヘッド3に形成された取り付け孔3aに外部からラック室5にむけて挿入される。グロープラグ22は、一側端部がラック室5の内部のコントロールラック20近傍に到達するようにポンプヘッド3に固定される。また、グロープラグ22は、他側端部がポンプヘッド3から突出し、外部より容易に交換可能に構成される。グロープラグ22は、通電されると一側端部が発熱する。
The
図3に示すように、制御装置23は、グロープラグ22の制御を行う。制御装置23は、グロープラグ22の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。制御装置23は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
As shown in FIG. 3, the
制御装置23は、ディーゼルエンジン40の各種装置やセンサーに接続される。具体的には、制御装置23は、ディーゼルエンジン40の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサー41に接続され、冷却水温度センサー41が検出する冷却水の温度信号を取得することができる。また、制御装置23は、ディーゼルエンジン40の電源スイッチ42に接続され、電源スイッチ42の入り信号を取得することができる。制御装置23は、グロープラグ22に接続され、グロープラグ22の入り切り制御することができる。
The
次に、燃料噴射ポンプ1に取り付けられるガバナ装置24について、図1および図2を参照して説明する。
Next, the
ガバナ装置24は調量機構18を作動させるための装置である。ガバナ装置24は、支持部材25、複数の遠心錘26・26・・、スライド体27、ガバナアーム28、リンク30および、ガバナハウジング29等を備える。これらの部材を収容したガバナハウジング29がボルト等を用いてガバナフランジ2aに取り付けられる。
The
支持部材25は、遠心錘26・26・・を支持する部材である。支持部材25は、カム軸6上のガバナフランジ2aの内側となる位置に固定される。支持部材25はカム軸6の回転にともなってカム軸6と一体的に回転する。支持部材25には、複数の遠心錘26・26・・が支持される。
The
遠心錘26・26・・は、スライド体27を摺動させる錘である。複数の遠心錘26・26・・は、その一端がカム軸6の軸心から離間可能に支持部材25に支持される。複数の遠心錘26・26・・の他端は、カム軸6の先端部に嵌装されるスライド体27の一端に当接される。スライド体27は、遠心錘26・26・・の一端がカム軸6から離間する方向に移動すると、遠心錘26・26・・の他端によって軸方向に押し出される。
The
スライド体27は、ガバナアーム28を押し出す部材である。スライド体27は、ガバナハウジング29に回転自在に支持されるガバナアーム28の一側に当接される。ガバナアーム28の他側には、リンク30が接続される。リンク30は、ガバナフランジ2aに形成されたガバナ連通孔2dを介してコントロールラック20に接続される。
The
以下では、このように構成される燃料噴射ポンプ1の動作態様について説明する。
Below, the operation | movement aspect of the
カム軸6が回転すると、カム6aに当接しているタペット8がタペット孔2b内を上下方向に往復運動する。これにともなって、プランジャ12がプランジャバレル13内を上下方向に往復運動する。これにより、燃料は、加圧室13a内に吸入および加圧された後に分配軸15に供給される。
When the
分配軸15は、カム軸6が回転することにより、ベベルギヤ10・10および伝達軸11を介して回転する。分配軸15に供給された燃料は、分配軸15の回転によりデリバリバルブ31に供給される。デリバリバルブ31に供給された燃料は図示しない噴射管を通って各気筒の燃料噴射ノズルから噴射される。
The
ガバナ装置24において、カム軸6と一体的に回転する遠心錘26・26・・は、発生する遠心力の大きさに応じてスライド体27を移動させる。スライド体27の移動によってガバナアーム28が支持軸回りに回転される。ガバナアーム28の回転によってリンク30が移動される。リンク30の移動によってコントロールラック20がラックガイド19の貫装孔内を移動される。コントロールラック20の移動によってコントロールスリーブ21およびプランジャ12が周方向に回転される。これにより、燃料噴射ポンプ1から各気筒に供給する燃料の量を調整することを可能としている。
In the
次に、ラック室5の内部のブローバイガスに含まれる水分の状態について図2および図4を用いて説明する。
Next, the state of moisture contained in the blow-by gas inside the
図2に示すように、ディーゼルエンジン40が始動されると、カム軸6やプランジャ12の稼動によってポンプハウジング2の内圧が変動する。この結果、ディーゼルエンジン40のギヤケース43とポンプハウジング2との間で空気が移動する。これに伴い、水分を含んだブローバイガスがギヤケース43を介してポンプハウジング2内に浸入する。
図4に示すように、ラック室5の内部(コントロールラック20)の温度がブローバイガスの露点温度以下であるとき、ラック室5の内部のブローバイガス中の水分は、凝縮して水滴となりコントロールラック20等に付着する。
As shown in FIG. 2, when the
As shown in FIG. 4, when the temperature inside the rack chamber 5 (the control rack 20) is equal to or lower than the dew point temperature of the blow-by gas, the moisture in the blow-by gas inside the
ディーゼルエンジン40の稼動によりラック室5の内部の温度がブローバイガスの露点温度を上回ると、コントロールラック20等に付着していた水滴は蒸発する(図4における線A)。ディーゼルエンジン40の稼動が停止されてラック室5の内部の温度がブローバイガスの露点温度以下になった場合、ラック室5の内部に残存するブローバイガス中の水分が凝縮してコントロールラック20等に水滴として付着する。ラック室5の内部の温度がさらに低下して氷点下になった場合、コントロールラック20等に付着している水滴が凍結して氷滴となる。
When the temperature inside the
一方、ラック室5の内部の温度がブローバイガスの露点温度以下の状態でディーゼルエンジン40が稼動され続けると、ディーゼルエンジン40からラック室5の内部に浸入したブローバイガスに含まれる水分が凝縮してコントロールラック20に重畳的に付着する(図4における線B)。つまり、コントロールラック20に付着する水滴の量は、ディーゼルエンジン40の稼動時間に略比例して増大する。ディーゼルエンジン40の稼動が停止されてラック室5の内部の温度が氷点下になった場合、コントロールラック20等に付着している水滴が凍結して氷滴となる。
On the other hand, if the
ディーゼルエンジン40の稼動環境が氷点下である状態でディーゼルエンジン40を始動させる場合、ラック室5の内部の温度も氷点下である可能性が高い。従って、ディーゼルエンジン40の電源スイッチ42が入りにされてから所定時間の間、グロープラグ22が通電される。グロープラグ22は、一側端部が発熱し(図2黒塗り矢印参照)、ラック室5の内部を加熱する。所定時間経過後にコントロールラック20を操作してディーゼルエンジン40を始動させる。
When the
以下では、図3および図5を用いて上述の如く構成される燃料噴射ポンプ1における制御装置23の動作態様について説明する。
Below, the operation | movement aspect of the
図3に示すように、制御装置23は、電源スイッチ42からの入り信号を取得すると、冷却水温度センサー41からディーゼルエンジン40の冷却水の温度信号を取得する。制御装置23は、取得した信号に基づいてグロープラグ22の入り切りを制御する。
As shown in FIG. 3, the
図5に示すように、制御装置23は、以下のステップでグロープラグ22の入り切りを制御する。
As shown in FIG. 5, the
まず、ステップS101において、制御装置23は、制御装置23に接続されている電源スイッチ42からの入り信号を取得する。
First, in step S <b> 101, the
ステップS102において、制御装置23は、制御装置23に接続されている冷却水温度センサー41から冷却水の温度信号を取得する。
In step S <b> 102, the
ステップS103において、制御装置23は、冷却水温度センサー41からの冷却水の温度信号から、冷却水の温度Tが基準温度Ttよりも低いか否か判定する。すなわち、却水の温度Tに基づいてラック室5の内部のコントロールラック20に付着している水滴が凍結している可能性が高いか否か判定する。
その結果、温度Tが基準温度Ttよりも低いと判定した場合、すなわち、却水の温度Tに基づいてラック室5の内部のコントロールラック20に付着している水滴が凍結している可能性が高いと判定した場合、制御装置23は、ステップをステップS104に移行させる。
一方、温度Tが基準温度Ttよりも低くないと判定した場合、すなわち、却水の温度Tに基づいてラック室5の内部のコントロールラック20に付着している水滴が凍結している可能性が高くないと判定した場合、制御装置23は、ステップをステップS204に移行させる。
In step S103, the
As a result, when it is determined that the temperature T is lower than the reference temperature Tt, that is, the water droplets adhering to the
On the other hand, when it is determined that the temperature T is not lower than the reference temperature Tt, that is, there is a possibility that water droplets adhering to the
ステップS104において、制御装置23は、グロープラグ22の電源を入りにする。すなわち、制御装置23は、グロープラグ22によってコントロールラック20に付着している氷滴を融解させる。その後、制御装置23は、ステップをステップS105に移行させる。
In step S <b> 104, the
ステップS105において、制御装置23は、グロープラグ22の入り時間が所定時間経過したか判定する。この所定時間はグロープラグ22による過熱により凍結した氷滴を融解させるのに十分な時間に設定される。
その結果、グロープラグ22の入り時間が所定時間経過したと判定した場合、制御装置23は、ステップをステップS106に移行させる。
一方、グロープラグ22の入り時間が所定時間経過していないと判定した場合、制御装置23は、ステップをステップS105に戻す。
In step S105, the
As a result, when it is determined that the
On the other hand, if it is determined that the
ステップS106において、制御装置23は、グロープラグ22の電源を切りにしてディーゼルエンジン40を始動させる。
In step S <b> 106, the
ステップS204において、制御装置23は、ディーゼルエンジン40を始動させる。
In step S204, the
以上が本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1の動作態様についての説明である。なお、本発明の技術的思想は、上述したディーゼルエンジン40および燃料噴射ポンプ1への適用に限るものではなく、その他の構成のエンジンおよび燃料噴射ポンプに適用することが可能である。
The above is description about the operation | movement aspect of the
加えて、図6に示すように、本実施形態の別実施形態として、加熱手段であるグロープラグ22の代わりにプレートヒーター32を使用した燃料噴射ポンプ1がある。
In addition, as shown in FIG. 6, as another embodiment of the present embodiment, there is a
加熱手段であるプレートヒーター32は、ラック室5の内部を加熱する。すなわち、ロープラグ22は、ラック室5の内部に配置されるコントロールラック20やラックガイド19を加熱する。プレートヒーター32は、ラック室5の内壁に固定される。プレートヒーター32は、一側面がラック室5の内部のコントロールラック20と相対するように配置される。プレートヒーター32は、通電されるとその一側面が発熱し(図6黒塗り矢印参照)、ラック室5の内部のコントロールラック20を全体的に加熱する。
A
以上の如く、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ1は、ポンプヘッド3とポンプハウジング2とから形成されるラック室5の内部に燃料噴射量を調整するコントロールラック20が配置されるディーゼルエンジン40の燃料噴射ポンプ1であって、ラック室5及びコントロールラック20を加熱する加熱手段であるグロープラグ22が設けられるものである。
このように構成することにより、ラック室5の内部で水分が凍結して氷滴が生成されてもグロープラグ22によって溶解させることができる。これにより、コントロールラック20に付着した水分が凍結することによるディーゼルエンジン40の始動不良を防止する。
As described above, in the
With this configuration, even if water is frozen and ice droplets are generated inside the
また、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ1は、制御装置23を更に備え、ディーゼルエンジン40の電源が入った時にディーゼルエンジン40の冷却水温度Tが基準温度Tt以下の場合、グロープラグ22の加熱を開始し、所定時間経過後に加熱を終了するものである。
このように構成することにより、ラック室5の内部で水分が凍結する可能性がある場合にラック室5の内部が加熱される。これにより、コントロールラック20に付着した水分が凍結することによるディーゼルエンジン40の始動不良を防止する。
The
With this configuration, the interior of the
また、グロープラグ22は、ポンプヘッド3に取り外し自在に設けられるものである。
このように構成することにより、ラック室5の内部にグロープラグ22を容易に設けることができる。また、グロープラグ22が故障しても容易に交換することができる。これにより、コントロールラック20に付着した水分が凍結することによるディーゼルエンジン40の始動不良を防止する。
The
With this configuration, the
また、グロープラグ22に替えてプレートヒーターが設けられ、ラック室5の内壁に設けられるものである。
このように構成することにより、ラック室5の内部を全体的に加熱することができる。これにより、コントロールラック20に付着した水分が凍結することによるディーゼルエンジン40の始動不良を防止する。
A plate heater is provided instead of the
By comprising in this way, the inside of the
また、コントロールラック20は、黒色に着色されるものである。
このように構成することにより、コントロールラック20を効率的に加熱することができる。これにより、コントロールラック20に付着した水分が凍結することによるディーゼルエンジン40の始動不良を防止する。
The
By comprising in this way, the
1 燃料噴射ポンプ
2 ポンプハウジング
3 ポンプヘッド
5 ラック室
20 コントロールラック
22 グロープラグ
1
Claims (5)
前記ラック室及び前記コントロールラックを加熱する加熱手段が設けられる燃料噴射ポンプ。 A fuel injection pump for an engine in which a control rack for adjusting a fuel injection amount is arranged inside a rack chamber formed by a pump head and a pump housing,
A fuel injection pump provided with heating means for heating the rack chamber and the control rack.
前記エンジンの電源が入った時に前記エンジンの冷却水温度が所定温度以下の場合、加熱手段の加熱を開始し、所定時間経過後に加熱を終了する請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。 A control device;
2. The fuel injection pump according to claim 1, wherein when the engine coolant is turned on and a cooling water temperature of the engine is equal to or lower than a predetermined temperature, heating of the heating unit is started and the heating is ended after a predetermined time has elapsed.
グロープラグから構成され、前記ポンプヘッドに取り外し自在に設けられる請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射ポンプ。 The heating means includes
The fuel injection pump according to claim 1, wherein the fuel injection pump is constituted by a glow plug and is detachably provided on the pump head.
プレートヒーターから構成され、前記ラック室の内壁に設けられる請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射ポンプ。 The heating means includes
The fuel injection pump according to claim 1 or 2, comprising a plate heater and provided on an inner wall of the rack chamber.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012073992A JP5905758B2 (en) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | Fuel injection pump |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012073992A JP5905758B2 (en) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | Fuel injection pump |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013204498A true JP2013204498A (en) | 2013-10-07 |
JP5905758B2 JP5905758B2 (en) | 2016-04-20 |
Family
ID=49523861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012073992A Active JP5905758B2 (en) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | Fuel injection pump |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5905758B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013204499A (en) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Yanmar Co Ltd | Fuel injection pump |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6070735U (en) * | 1983-10-24 | 1985-05-18 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | Fuel injection device starting increase auxiliary device |
JPS6293133U (en) * | 1986-05-13 | 1987-06-13 | ||
JPS63106355A (en) * | 1986-06-04 | 1988-05-11 | Nippon Denso Co Ltd | Fuel injection amount control device for internal combustion engine |
JPH0510226A (en) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Kubota Corp | Preheating device of auxiliary chamber type water-cooled diesel engine |
JPH08128335A (en) * | 1994-11-02 | 1996-05-21 | Zexel Corp | Governor of fuel injection pump |
JP2005009348A (en) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Yanmar Co Ltd | Advance control device for fuel injection pump |
JP2006336493A (en) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Denso Corp | Fuel injection device |
JP2014020324A (en) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Yanmar Co Ltd | Fuel injection pump |
-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012073992A patent/JP5905758B2/en active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6070735U (en) * | 1983-10-24 | 1985-05-18 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | Fuel injection device starting increase auxiliary device |
JPS6293133U (en) * | 1986-05-13 | 1987-06-13 | ||
JPS63106355A (en) * | 1986-06-04 | 1988-05-11 | Nippon Denso Co Ltd | Fuel injection amount control device for internal combustion engine |
JPH0510226A (en) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Kubota Corp | Preheating device of auxiliary chamber type water-cooled diesel engine |
JPH08128335A (en) * | 1994-11-02 | 1996-05-21 | Zexel Corp | Governor of fuel injection pump |
JP2005009348A (en) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Yanmar Co Ltd | Advance control device for fuel injection pump |
JP2006336493A (en) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Denso Corp | Fuel injection device |
JP2014020324A (en) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Yanmar Co Ltd | Fuel injection pump |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013204499A (en) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Yanmar Co Ltd | Fuel injection pump |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5905758B2 (en) | 2016-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2014080787A1 (en) | Blow-by gas reduction apparatus | |
KR101364985B1 (en) | Method for carrying out a high-pressure start of an internal combustion engine, control device and internal combustion engine | |
JP2008240613A (en) | Engine cooling system and engine waste heat recovery system | |
JP5053878B2 (en) | Temperature control method for switching valve unit in injection system | |
JP5905758B2 (en) | Fuel injection pump | |
CN105697086A (en) | internal-combustion engine with an electronically controlled hydraulic system for variable actuation of the intake valves | |
JP5886104B2 (en) | Fuel injection pump | |
JP2010265774A (en) | Starter and starting method for internal combustion engine | |
JP5824394B2 (en) | Fuel injection pump | |
JP2004169640A (en) | Fuel injection pump | |
JP2011058369A (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP5115605B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
CN107850011B (en) | Low-temperature pump heater | |
JP2010038000A (en) | Fuel supply apparatus | |
JP2010121475A (en) | Intake valve device of internal-combustion engine | |
KR101819897B1 (en) | Liquid petroleum-gas direct injection system | |
US20130333660A1 (en) | Internal combustion engine having a direct injection system and having a port fuel injection system | |
JP2007085240A (en) | Fuel feeding device | |
JP6365131B2 (en) | Internal combustion engine | |
KR20150032908A (en) | Fuel injection pump | |
JP6059630B2 (en) | diesel engine | |
JP4427523B2 (en) | Fuel injection pump | |
KR100954974B1 (en) | Abnormal vibration preventing apparatus for diesel engine of mechanical | |
JP2009180139A (en) | Controller of carburetor | |
JP2009180140A (en) | Controller of carburetor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5905758 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |