JP2013202019A - 反応槽及びその洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1回の処理と次の処理との間に相当の期間がある場合、次の処理の開始前に槽内の洗浄と殺菌処理とを容易に行うことができる反応槽及びその洗浄方法を提供する。
【解決手段】反応槽3は、液体供給部41に供給された液体をノズル42から三次元的に全方向に噴射して、内壁に固着している固形物に液流を吹き付けて、固形物を剥落させる液流噴射手段26と、剥落された固形物を反応槽3内から排出する排出手段22と、反応槽3内に薬液を噴霧する薬液噴霧手段27とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、反応槽及びその洗浄方法に関する。
従来、リグノセルロース系バイオマスを基質として、バイオエタノールを製造するエタノール製造装置が知られている。
前記エタノール製造装置は、例えば、前処理槽と、糖化反応槽と、発酵槽と、蒸留塔とを備えている。前記エタノール製造装置では、まず前記前処理槽で、前記基質であるリグノセルロース系バイオマスからリグニンを解離し、又は該基質を膨潤させ、セルロース又はヘミセルロースを糖化可能にした糖化前処理物を得る。次に、前記糖化反応槽で、前記糖化前処理物を微生物が産生する糖化酵素により糖化し糖化溶液を得る(例えば、特許文献1参照)。
次に、前記発酵槽で、前記糖化溶液を発酵菌又は酵母により発酵させて発酵溶液を得る。そして、前記蒸留塔で、前記発酵溶液を蒸留して濃縮し、さらに脱水することにより、99.9質量%程度の濃度のエタノールを得ることができる。
尚、本願において、解離とは、リグノセルロース系バイオマスのセルロース又はヘミセルロースに結合しているリグニンの結合部位のうち、少なくとも一部の結合を切断することをいう。また、膨潤とは、液体の浸入により結晶性セルロースを構成するセルロース又はヘミセルロースに空隙が生じ、又は、セルロース繊維の内部に空隙が生じて膨張することをいう。
特開2012−010638号公報
前記エタノール製造装置はリグノセルロース系バイオマスをバッチ式に処理する装置であり、定常的に運転されている場合、前記糖化反応槽で1回の処理が完了し得られた糖化溶液が排出されれば、直ちに新たな糖化前処理物が供給され次回の処理が開始される。従って、前記糖化反応槽の内部が乾燥することがない。
ところが、糖化溶液を後工程に排出しても直ちに新たな糖化前処理物が供給されない場合、糖化溶液が入っていた部分の内壁が露呈するため、糖化溶液を吸収したバイオマス残渣が乾固して固形物を生成してしまう。即ち、運転上の都合により1回の処理で糖化溶液を全て排出してから次の処理が開始されるまでの間に相当の期間がある場合には、前記糖化反応槽の内部が乾燥する。このとき、前記糖化反応槽の内部には、前記リグノセルロース系バイオマスが糖化された後のバイオマス残渣が残っている。前記バイオマス残渣は前記糖化溶液を吸収しているので、前記糖化反応槽の内部の乾燥により乾固して固形物を生成したり、糖化溶液中の糖を栄養源として雑菌が繁殖したりするという問題が生じる。
そこで、本発明者らは、前記糖化反応槽において、1回の処理と次の処理との間に相当の期間がある場合、次回の処理の開始前に該糖化反応槽内の洗浄と殺菌処理とを行うことが必要とされるという課題を見い出した。
ところが、前記糖化溶液を吸収している前記バイオマス残渣が乾固することにより生成された前記固形物は、前記糖化反応槽の内壁に強固に固着している。従って、前記洗浄に当っては、閉所作業の資格を有する作業員が該糖化反応槽の内部で人力により作業しなければ前記固形物を剥落させることができない。また、前記固形物を剥落させた後でなければ前記殺菌処理を行うことができない。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑み、1回の処理と次の処理との間に相当の期間がある場合、次の処理の開始前に槽内の洗浄と殺菌処理とを容易に行うことができる反応槽及びその洗浄方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、前記反応槽の内部に、三次元的に全方向に高圧の液流を噴射することができる液流噴射手段を備え、前記殺菌処理のための薬液を該液流噴射手段から前記固形物に噴射し、該液流の圧力により該固形物を剥落させることが考えられる。前記液流噴射手段としては、例えば、軸周りに回転自在とされた液体供給部と該液体供給部の回転軸に対し直交する軸周りに回転自在とされたノズルとを備え、該液体供給部と該ノズルとを相互に回転駆動するようにしたものがある。このような液流噴射手段によれば、前記液体供給部及び前記ノズルを相互に回転駆動しながら、該ノズルから薬液を噴射することにより、三次元的に全方向に前記薬液を吹き付けることができる。
ここで、前記薬液は一般に使い捨てにするには高価であり、前記反応槽内に一旦噴霧された後、前記液流噴射手段に循環させて繰り返し使用することが望まれる。ところが、前記薬液により前記反応槽の内壁から前記固形物を剥落させた後、該薬液を前記液流噴射手段に循環させると、循環される該薬液に含まれる該固形物が該液流噴射手段の回転機構に付着して、前記液体供給部及び前記ノズルの回転を妨げることがある。
そこで、本発明の反応槽は、軸周りに回転自在とされた液体供給部と該液体供給部の回転軸に対し直交する軸周りに回転自在とされたノズルとを備える液流噴射手段を備え、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、反応残渣及び反応生成物が乾固して固形物を生成し内壁に固着すると共に、該固形物を栄養源として雑菌が繁殖する反応槽において、該液流噴射手段は、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、該液体供給部と該ノズルとを回転駆動することにより、該液体供給部に供給された液体を該ノズルから三次元的に全方向に噴射して、該内壁に固着している該固形物に対し該噴射により形成される液流を吹き付けて、該固形物を剥落させると共に、剥落された該固形物を該液体と共に該反応槽内から排出する排出手段と、該固形物を剥落された該反応槽内に前記雑菌を殺菌処理する薬液を噴霧する薬液噴霧手段とを備えることを特徴とする。
本発明の反応槽では、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときには、前記液流噴射手段により、前記液体供給部に供給される液体を前記ノズルから噴射することにより形成される液流を前記内壁に固着している前記固形物に吹き付け、該固形物を剥落させる。このとき、前記液流噴射手段は、前記液体供給部と前記ノズルとを回転駆動させることにより、前記液体を該ノズルから三次元的に全方向に噴射することができるので、前記固形物が前記内壁のどこに固着していても、確実に該固形物を剥落させることができる。
従って、本発明の反応槽によれば、閉所作業の資格を有する作業員が該反応槽の内部で人力により作業することなく、容易に前記固形物を剥落させることができる。
前記液流により剥落された前記固形物は、前記液体と共に前記反応槽内に貯留され、前記排出手段により該液体と共に該反応槽外に排出される。そして、前記固形物が前記内壁から剥落され、前記反応槽外に排出されたならば、前記薬液噴霧手段により該反応槽内に前記薬液を噴霧する。
また、前記液体供給部に供給される液体は、前記排出手段により前記固形物と共に前記反応槽外に排出されるので、前記液流噴射手段に循環されず、剥落された前記固形物により前記液体供給部及び前記ノズルの回転を妨げることがない。
従って、本発明の反応槽によれば、槽内の洗浄と殺菌処理とを容易に行うことができる。
また、本発明の反応槽は、該反応槽内に噴霧された前記薬液を前記薬液噴霧手段に循環させる循環手段を備えることが好ましい。本発明の反応槽によれば、前記循環手段を備えるにより、前記反応槽内に噴霧された前記薬液を前記薬液噴霧手段に循環させることができる。従って、一般に使い捨てするには高価である該薬液を繰り返し使用することができ、少量の薬液で前記反応槽内を確実に殺菌処理することができる。
本発明の反応槽は、例えば、リグノセルロース系バイオマスを酵素により糖化するために用いられる糖化反応槽に適用することができる。
また、本発明の反応槽の洗浄方法は、軸周りに回転自在とされた液体供給部と該液体供給部の回転軸に対し直交する軸周りに回転自在とされたノズルとを備える液流噴射手段を備え、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、反応残渣及び反応生成物が乾固して固形物を生成し内壁に固着すると共に、該固形物を栄養源として雑菌が繁殖する反応槽の洗浄方法において、1回の処理の終了後、該反応槽の内部が乾燥したときに、該液流噴射手段により該内壁に固着している該固形物に液流を噴射して剥落させる工程と、剥落された該固形物を該反応槽内から排出する工程と、該固形物を該反応槽内から排出した後、該固形物が剥落された該反応槽内に薬液を噴霧する工程とを備えることを特徴とする。
本実施形態のエタノール製造装置の構成を示すシステム構成図。 本実施形態の糖化反応槽の構成を示す説明的断面図。 本実施形態の糖化反応槽に備えられる液流噴射装置の構成を示す斜視図。 本実施形態の糖化反応槽に備えられる薬液噴霧装置の構成を示す斜視図。 本実施形態の糖化反応槽の洗浄方法を示す説明的断面図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態の反応槽は、リグノセルロース系バイオマスを基質としてバイオエタノールを製造するエタノール製造装置において、該基質を微生物が産生する糖化酵素により糖化する糖化反応槽である。図1に示すように、エタノール製造装置1は、前処理槽2と、糖化反応槽3と、発酵槽4と、蒸留塔システム5とを備えている。
前処理槽2では、図示しない供給装置から供給される基質としてのリグノセルロース系バイオマスとアンモニア水とを攪拌、混合し、所定時間貯留することにより前処理が行なわれる。前記基質となるリグノセルロース系バイオマスとしては、例えば稲藁を用いることができる。前記リグノセルロース系バイオマスは、前処理槽2に貯留される間に、加熱によることなくリグニンが解離され、又は膨潤される。
この結果、前記リグノセルロース系バイオマスに含まれるセルロース又はヘミセルロースが糖化可能な状態とされた糖化前処理物が得られる。前記糖化前処理物は、前処理槽2の底部に接続された移送導管6により取出され、途中でアンモニアが分離された後、アンモニア分離糖化前処理物として、糖化反応槽3に送られる。
糖化反応槽3では、前記アンモニア分離糖化前処理物に酵素を添加して酵素糖化処理を行うことにより、前記基質が糖化され、糖化溶液が得られる。前記糖化溶液は、糖化反応槽3の底部に接続された移送導管7により取出され、発酵槽4に送られる。前記糖化溶液には、前記リグノセルロース系バイオマスが糖化された後のバイオマス残渣や前記酵素が含まれているが、該バイオマス残渣及び該酵素は移送導管7の途中に設けられた固液分離装置(図示せず)により分離、除去される。
発酵槽4では、前記糖化溶液に発酵菌又は酵母を添加して発酵させることにより、低濃度のエタノールを含む発酵溶液が得られる。前記発酵溶液は、発酵槽4の底部に接続された移送導管8により取出され、蒸留塔システム5に送られる。前記発酵溶液には、前記発酵菌又は酵母の菌体等が含まれているが、該菌体等は移送導管8の途中に設けられた膜分離装置(図示せず)等により分離、除去される。
蒸留塔システム5は、図示しないもろみ塔、精留塔、脱水装置等を備え、前記発酵溶液を蒸留、脱水することにより、例えば、99.9質量%程度の濃度のエタノールを得ることができる。
次に、図2を参照して糖化反応槽3の構成について説明する。
糖化反応槽3は、上部に開口する移送導管6を介して前処理槽2に接続されていると共に、底部に設けられた移送導管7を介して発酵槽4に接続されている。糖化反応槽3の底部には開閉弁21が設けられており、開閉弁21を開弁することにより糖化反応槽3の内部が移送導管7に連通される。移送導管7の途中からは排水管22が分岐しており、排水管22は切替弁23を切り替えることにより移送導管7に連通される。
また、糖化反応槽3の内部には、頂部中央から垂下される回転軸24が設けられており、回転軸24からは攪拌羽根24aが水平方向に延出されている。回転軸24は、頂部の外部に設けられたモータ25により回転駆動される。
また、回転軸24の基部の側方には、液流噴射手段としての回転ノズル26と、薬液噴霧手段としての固定ノズル27とが設けられている。回転ノズル26には洗浄水導管28が取着されており、洗浄水導管28は洗浄水貯留槽29に接続されている。洗浄水導管28の途中には供給ポンプ30が配設されている。
一方、固定ノズル27には循環導管31が取着されており、循環導管31は糖化反応槽3の底部に接続されている。循環導管31の途中には循環ポンプ32が配設されている。また、循環導管31の循環ポンプ32と糖化反応槽3との間からは薬液導管33が分岐しており、薬液導管33は薬液貯留槽34に接続されている。薬液導管33は切替弁35を切り替えることにより循環導管31に連通される。
薬液貯留槽34に貯留される薬液としては、例えば、0.1〜0.2質量%の濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いることができる。前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、水酸化ナトリウムによりpHが調整されている。
回転ノズル26は、図3に示すように、筒状の液体供給部41と、液体供給部41の側壁に備えられ、両端から洗浄水を噴射するために内径が先端側ほど細くなっているノズル42とを備えている。回転ノズル26は、液体供給部41が軸周りに回転自在とされていると共に、ノズル42が液体供給部41の回転軸に直交する軸周りに回転自在とされている。液体供給部41は開放端部に雌ネジ部43を備えており、雌ネジ部43に洗浄水導管28が取着される。
回転ノズル26は、筒状の液体供給部41が軸周りに回転すると共に、ノズル42が液体供給部41の回転軸に直交する軸周りに回転しつつ、洗浄水導管28から液体供給部41に供給される洗浄水をノズル42の両端から噴射する。この結果、回転ノズル26は、糖化反応槽3内で三次元的に全方向に洗浄水を噴射することができる。
固定ノズル27は、図4に示すように、球形の本体51と、本体51から放射状に突出した13本の噴霧ノズル52とを備えている。噴霧ノズル52は、6本が水平面に対し50°の角度で斜め上向きに、周方向に60°間隔で備えられ、他の6本が水平面に対し25°の角度で斜め下向きに、周方向に60°間隔で備えられ、1本が直下方に向いて備えられている。また、本体51の上部には、雌ネジ部53を備える接続部54が設けられており、雌ネジ部53に循環導管31が取着される。
固定ノズル27は、循環導管31から供給される薬液を各噴霧ノズル52から円錐状に噴霧することにより、固定された状態のまま、糖化反応槽3内で三次元的に全方向にくまなく該薬液を噴霧することができる。
エタノール製造装置1は、前記基質としてのリグノセルロース系バイオマスをバッチ式で処理する装置であり、定常的に運転されている場合には、1回の処理が完了すれば、直ちに次の処理が開始される。例えば、糖化反応槽3では、前処理槽2から供給された前記アンモニア分離糖化前処理物の酵素糖化処理が完了し、得られた糖化溶液が移送導管7により排出されると、直ちに次の前記アンモニア分離糖化前処理物が前処理槽2から供給される。従って、糖化反応槽3内部が乾燥したり、雑菌が繁殖することはない。
ところが、エタノール製造装置1のメンテナンスを行う際には、1回の処理が完了し前記糖化溶液が排出された後、次の処理が開始されるまでに数日から数週間の期間がある。また、エタノール製造装置1そのものがパイロットプラントであるような場合には、1回の処理が完了し前記糖化溶液が排出された後、次の処理が開始されるまでに数週間から数ヶ月の期間を有することがある。この結果、1回の処理が完了し前記糖化溶液が排出された後、次の処理が開始されるまでに、糖化反応槽3内部が乾燥することがある。
前記糖化溶液が排出された後の糖化反応槽3内には、前記バイオマス残渣が残されており、該バイオマス残渣には前記糖化溶液が吸収されている。そこで、前記のように、1回の処理が完了した後、次の処理が開始されるまでに相当の期間があり、糖化反応槽3内部が乾燥すると、前記糖化溶液を吸収している前記バイオマス残渣が糖化反応槽3内で乾固して固形物を生成し、該固形物が内壁に強固に固着する。又、糖化反応槽3内では、前記固形物を栄養源として雑菌が繁殖する。
この場合、エタノール製造装置1では、次回の処理を行う前に、糖化反応槽3内を洗浄して内壁に固着している前記固形物を剥落させて除去すると共に、殺菌処理する必要がある。
次に、図5を参照して、本実施形態の洗浄方法について説明する。尚、図5では、糖化反応槽3の構成を簡略化して示している。
糖化反応槽3では、前述のように、前記アンモニア分離糖化前処理物に酵素を添加して酵素糖化処理を行うことにより、前記基質が糖化されて糖化溶液が得られる。前記糖化溶液は、開閉弁21を開弁することにより移送導管7から取出され、発酵槽4に供給される。このとき、糖化反応槽3内には、前記糖化溶液を吸収した前記バイオマス残渣の一部が内壁に付着して残されている。
そこで、前記糖化溶液が移送導管7により取出された後、次の前記アンモニア分離糖化前処理物が供給されるまでの間に相当の期間があり、糖化反応槽3内が乾燥すると、前記バイオマス残渣及び前記糖化溶液が乾固して、図5(a)に示す固形物61を形成する。固形物61は前記のように乾固することにより、糖化反応槽3の内壁に強固に固着している。また、このとき、糖化反応槽3内では、固形物61を栄養源として雑菌が繁殖している。
このような状況下、本実施形態の洗浄方法では、まず、開閉弁21を閉弁して、洗浄水貯留槽29に貯留されている洗浄水62を供給ポンプ30により洗浄水導管28を介して回転ノズル26に供給すると共に、回転ノズル26を回転駆動する。このようにすると、図5(a)に示すように、回転ノズル26のノズル42の両端から洗浄水62が糖化反応槽3内で三次元的に全方向に噴射される。洗浄水62は供給ポンプ30により加圧されており、さらにノズル42の内径が先端側ほど細くなっていることにより高圧の液流となって、固形物61に吹き付けられる。
この結果、固形物61を糖化反応槽3の内壁から剥落させることができ、図5(b)に示すように、糖化反応槽3の底部には固形物61を含む洗浄水62が貯留される。そこで、次に、糖化反応槽3の底部に設けられた開閉弁21を開弁すると共に、移送導管7に設けられた切替弁23を切り替えて移送導管7と排水管22とを接続することにより、固形物61を含む洗浄水62を排水管22から排出する。
次に、開閉弁21を閉弁すると共に、循環導管31に設けられた切替弁35を切り替えて薬液導管33と循環導管31とを接続する。そして、薬液貯留槽34に貯留されている薬液を、循環ポンプ32により循環導管31を介して固定ノズル27に供給する。
このようにすると、図5(c)に示すように、固定ノズル27の各噴霧ノズル52から薬液63が円錐状に噴霧され、糖化反応槽3内で三次元的に全方向にくまなく薬液63が噴霧され殺菌処理が行われる。
前記殺菌処理では、糖化反応槽3の底部に薬液63が貯留されるが、薬液63は使い捨てするには高価である。そこで、糖化反応槽3の底部に所定量の薬液63が貯留されたならば、切替弁35を切り替えて循環導管31の上流と下流とを接続し、糖化反応槽3の底部に貯留されている薬液63を、循環ポンプ32により循環導管31を介して固定ノズル27に循環させる。このようにすることにより、高価な薬液63を無駄にすることなく繰り返し使用することができ、しかも少量の薬液63で十分な殺菌効果を得ることができる。
前記殺菌処理が終了したならば、開閉弁21を開弁すると共に、移送導管7に設けられた切替弁23を切り替えて移送導管7と排水管22とを接続することにより、薬液63を排水管22から排出する。
次に、図5(d)に示すように、開閉弁21を開弁したまま、洗浄水貯留槽29に貯留されている洗浄水62を供給ポンプ30により洗浄水導管28を介して回転ノズル26に供給すると共に、回転ノズル26を回転駆動する。そして、糖化反応槽3内に残存している薬液63を洗い流した後、開閉弁21を閉弁することにより、糖化反応槽3の洗浄を完了する。
1…エタノール製造装置、 3…糖化反応槽、 22…排水管、 26…回転ノズル(液流噴射手段)、 27…固定ノズル(薬液噴霧手段)。

Claims (4)

  1. 軸周りに回転自在とされた液体供給部と該液体供給部の回転軸に対し直交する軸周りに回転自在とされたノズルとを備える液流噴射手段を備え、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、反応残渣及び反応生成物が乾固して固形物を生成し内壁に固着すると共に、該固形物を栄養源として雑菌が繁殖する反応槽において、
    該液流噴射手段は、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、該液体供給部と該ノズルとを回転駆動することにより、該液体供給部に供給された液体を該ノズルから三次元的に全方向に噴射して、該内壁に固着している該固形物に対し該噴射により形成される液流を吹き付けて、該固形物を剥落させると共に、
    剥落された該固形物を該液体と共に該反応槽内から排出する排出手段と、
    該固形物を剥落された該反応槽内に前記雑菌を殺菌処理する薬液を噴霧する薬液噴霧手段とを備えることを特徴とする反応槽。
  2. 請求項1記載の反応槽において、該反応槽内に噴霧された前記薬液を前記薬液噴霧手段に循環させる循環手段を備えることを特徴とする反応槽。
  3. 請求項1又は請求項2記載の反応槽において、リグノセルロース系バイオマスを酵素により糖化するために用いられる糖化反応槽であることを特徴とする反応槽。
  4. 軸周りに回転自在とされた液体供給部と該液体供給部の回転軸に対し直交する軸周りに回転自在とされたノズルとを備える液流噴射手段を備え、1回の処理の終了後、次回の処理の開始前に内部が乾燥したときに、反応残渣及び反応生成物が乾固して固形物を生成し内壁に固着すると共に、該固形物を栄養源として雑菌が繁殖する反応槽の洗浄方法において、
    1回の処理の終了後、該反応槽の内部が乾燥したときに、該液流噴射手段により該内壁に固着している該固形物に液流を噴射して剥落させる工程と、
    剥落された該固形物を該反応槽内から排出する工程と、
    該固形物を該反応槽内から排出した後、該固形物が剥落された該反応槽内に薬液を噴霧する工程とを備えることを特徴とする反応槽の洗浄方法。
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