JP2013201974A - 切り花の鮮度保持方法 - Google Patents

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Yoshinori Nakamoto
義範 中本
Masato Nomura
正人 野村
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Abstract

【課題】従来に比べて、鮮度保持が優れ、化学薬品等を何ら用いずに鮮度保持ができる切り花の鮮度保持方法を開発・提供することにある。
【解決手段】ナノバブル水を用い、切り花の鮮度保持をする方法において、1mlあたり、粒径10nm以上300nm以下の範囲において多くの微細気泡を製造するナノバブル発生装置を用い、水中に、空気を8分間ナノバブル処理して得た処理水、ナノ水を、あるいは、水中に酸素を8分間ナノバブル処理して得た処理水を酸素ナノ水を、適宜な容器に入れ、該処理水に切り花を活けることを特徴とする切り花の鮮度保持方法。
【選択図】 なし

Description

この発明は、切り花の鮮度保持方法に関するものである。
従来、切り花を購入する消費者の多くは、花の魅力について、心を癒す、季節感がある、華やぐ、そして心を豊かにする等の価値観を見出している。
一方、切り花の鮮度や寿命が短いことから、切り花を取り扱う業者によっては、鮮度を保持する方法として、冷蔵保存による開花を遅らせ、また、日々の水の取り替えを行って日持ちに対応している。
また,その鮮度を保持する方法、即ち,日持ちに対応するための一手段として、新鮮な切り花を鮮度保持剤で調整された鮮度保持処理液に活けて、水揚げを良くする水揚げ処理方法が普及している。
この鮮度保持剤には、一般に、塩素系の栄養剤を含有するもの、糖質系の栄養剤を含有するもの、これらの殺菌剤および栄養剤の両者を含有するもの等がある。
これらの鮮度保持剤を使用する態様は、生産地、卸し市場、小売店等で大幅に異なっていて、いわば、鮮度保持剤の使用や鮮度保持方法は、使用者のノウハウの領域にあった。
更に、切り花の鮮度を保持する方法として、新鮮な切り花を鮮度保持剤で調整された鮮度保持処理液に活けて、水揚げする水揚げ処理する方法が普及している。例えば、特許文献1,特許文献2,そして特許文献3のように。
特開2000−281501号公報 特開2000−109401号公報 特開2005−008542号公報 特開平5−146220号公報
しかしながら、これらの技術には、塩化カリウム、塩酸、無機塩等の化学物質を用いての、保存方法であり、これらの使用済みの液、即ち,廃液は環境にやさしい処理液であることが望ましい。
さらに、一般消費者の80%以上の人が、「切り花は、7日以上は日持ちしてほしい」という願いを達成すべく、花卉類である小菊およびバラと、球根類である水仙およびチューリップを用いて、日持ち性の向上と同時に環境に優しい切り花の鮮度保持方法をナノ水を用いて達成しようとするものである。
そこで、この発明の課題は、従来に比べて、鮮度保持が優れ、化学薬品等を何ら用いずに鮮度保持ができる切り花の鮮度保持方法を開発・提供することにある。
上記の課題を解決するため、出願人が保有する微細気泡(ナノバブル)発生装置を用いて、水中に空気、または酸素を水中に溶かした溶液を用いて、切り花の鮮度保持をするものである。
この発明によると、球根類であるラッパ水仙及びチューリップ、花卉類であるバラおよび小菊に、化学品を含まない各試験水を使用することにより、また、表2に示すように、使用したナノバブルの経時変化の測定の結果、約1ケ月を経過しても大きな変化は認められず、これら両実験結果より、空気を8分間ナノバブル化処理した試験水HN・8とH0N・8を使い分けることにより花卉の活性維持に寄与する効果を奏する。
また、一時の花弁の勢いを求める場合には多くの酸素が溶存している試験水であるH0N・30の使用も可能である等極めて有益なる効果を奏する。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明においては、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。
この発明の実施例として、下記の花卉の種類として、
〔実施例1〕として、ラッパ水仙(品種:グレンファークラス,色:黄色,状態:開花)〔実施例2〕として、チューリップ(品種:フェラーリ,色:赤色, 状態:蕾)、
〔実施例3〕として、バラ(品種:レッドスター,色:赤色, 状態:やや蕾)、
〔実施例4〕として、小菊(品種:太陽の金華, 色:黄色, 状態:蕾)それぞれの例を観察する。
これらの各花卉には、ナノバブル発生装置〔本願出願人が取得した特許第4563496号発明(発明の名称:微細気泡発生器及び微細気泡発生装置)〕により調整された溶液をそれぞれ200ml容器に入れてこれらの生育を観察する。
そして、調整された溶液とは、次のものをいう。
〔a〕 水中に空気を08分間ナノバブル処理したナノ水(以下、HN・8)
〔b〕 水中に空気を30分間ナノバブル処理したナノ水(以下、HN・30)
〔c〕 水中に酸素を08分間ナノバブル処理した酸素ナノ水(HON・8)
〔d〕 水中に空気を30分間ナノバブル処理した酸素ナノ水(HON・30)
また、これらの生育環境は、温度が、常時20±2°Cの室内で行った。
さらに、生育の観察は、
(イ) 葉色の変化、(ロ) 花色の変化、(ハ) 茎の様子、(ニ) 蕾みの開花様子、そして、(ホ) 溶液の変化についてそれぞれ行った。
先ず、この発明に切り花として使用した〔第一実施例〕として、ラッパ水仙について考察する。球根類であるラッパ水仙は、観察開始後、4日目において、いずれの方法で処理した溶液を用いても大きな相違は認められなかった。
しかし、ナノバブル処理したそれぞれの試験水(HN・8,HN・30,HON・8およびHON・30)を比較すると、花弁の様子から当初は水の中に溶けている酸素量(溶存酸素量)の影響が観察され、空気をナノバブル化した試験液と酸素をナノバブル化した試験液を比較すると、酸素をナノバブル化した試験液HON・8とHON・30に僅かながら花の勢いが見られた。
また、溶存酸素量の影響から、経時変化を観察したところ、試験液HON・8に多少安定した開花の維持効果が認められた。
しかし、全般的に4日目を過ぎると葉っぱの上部が黄色く変色(枯れ始め)し、7日目には花弁に勢いがなく、内側に花弁が巻くようになった。
これらのことから、ナノ処理した試験液はラッパ水仙の葉の色および花弁色への鮮度向上と持続性にはあまり大きな影響を及ぼす効果はないと判断した。また、ナノバブル水のナノバブル発生量の経時変化は次の〔表1〕のとおりであった。
Figure 2013201974
次に、この発明の、切り花として使用した〔第二実施例〕として、チューリップについて考察すると、
同じ球根類であるチューリップでは、4日目に比較のために一般水道水と、酸素をナノバブル処理したHON・8およびHON・30を比較すると、花弁の開き具合はナノ処理した時間に関係なく酸素処理したナノバブル水溶液は花弁の赤色が少し鮮明になると同時に花弁の開き具合が多少早くなる傾向が認められた。
特に、HON・30では経時変化とともに花弁の開き具合が大きくなる様子と茎の上部が黄変と屈曲が観察された。
また、ラッパ水仙と同様に一時の勢いは、酸素ナノバブル処理した試験液(HON・8およびHON・30)に認められたが、安定したチューリップの様子としては空気をナノバブル処理したHN・30試験液よりもナノバブル処理時間が短いHN・8試験水の方が溶存酸素量として適切な量であるものと思われ、幾分、開花した花弁に良い様子が観察された。
全般的に5日目で花弁が開花し、一般の水道水で生育したチューリップと比較してもラッパ水仙と同様に花弁の赤色は経時的(7日目)に黒ずんだ様子と茎が垂れ下がり、全般的に勢いがなくなった様子が見られるなど大きな相違は認められなかった。
さらに、この発明の切り花として使用した〔第三実施例〕として、バラについて考察すると、
花木類であるバラは、空気および酸素をナノバブル処理した試験水によっては、開花および花弁の色彩に経時変化により大きな相違が観察された。
即ち,4日目に蕾である花弁の開花に相違が観察され、酸素処理したナノバブル試験水HON・30では溶存酸素量が大きいことから、他の試験水のバラに比べても花弁が大きく開花する様子が観察され、同時に花弁の色が多少、他のバラと異なり一番鮮やかな赤色になっていることを観察することができた。
一方、葉の色とその勢いの様子を観察すると、酸素処理したナノバブル試験水HON・8とHON30では、葉の広がり具合に勢いきのある様子を観察することができた。
しかし、7日目経過した観察では、酸素処理したナノバブル試験水HON・8とHON30において、溶存酸素量の影響と考えられる花弁の外弁が少し黒ずんだ様子が観察され、同時に葉が全体的に垂れ下がった様子も観察することができた。
一方、空気をナノバブル処理した試験水HN・8とHN・30では、一般水道水を試験水としたバラの様子と比較した場合、葉の垂れ下がりもなく、しかもバラの花弁の赤色がしっかり保持されており、前記の酸素処理したナノバブル試験水HON・30よりも良好な結果を得ることができた。
12日目の経時観察では、空気をナノバブル処理した試験水HN・30がバラとしての開花花弁の赤色を保持しており、葉についても勢いがある様子が感じられた。
花木を購入する際に、一般消費者の約80%が希望している「7日以上は日持ちしてほしい」というアンケートを十分にクリアーした結果となった。
この結果から、バラは酸素をナノバブルした試験水においては、当初は過剰な溶存酸素がバラの勢いを後押し維持し7日目まで花弁の赤色に勢いがある様子が観察することができた。
しかし、経時変化とともに過剰な溶存酸素量の負の影響と思われる様子として、花弁に黒ずみが観察されるようになった。
最適な試験水としては、空気をナノバブル処理した試験水の中でもHN・30であり、バラが必要とする最適な空気中の酸素量が溶存酸素として存在し、12日目を経過しても良好な生育に関与し維持したものと考察した。
最後に、この発明の切り花として使用した〔第四実施例〕として、小菊について考察すると、
小菊の場合、前もって開花している花弁は、4日目で酸素をナノバブル処理した試験水HON・8とHON・30では十分に咲ききったような様子を観察することができ、特に試験水HON・30では十分な溶存酸素の影響と思われる様子が開花された花弁に勢いを及ぼしている様子が顕著に認められた。
一方、空気をナノバブル処理した試験水HN・8とHN・30では、HN・30の試験水の方が比較した一般水道水を試験水とした小菊の前もって開花している花弁よりも僅かに早く開花し、しかも蕾の開花速度も少しなら早い様子を観察することができた。
一般に菊類は飾り花として長く咲く特徴があり、観察者の21日目の観察でも、今回実験で使用した花卉の中でも開花した花の日持ちが長い様子が観察された。
一般水道水として小菊の開花と比較すると、空気をナノバブル化した試験水HN・8では当初からの蕾の咲く様子が見られなかった。
しかし、試験水HN・30では葉っぱが全体的に垂れ下がっているが、蕾は試験水HN・8より咲いている様子が観察された。
また、酸素をナノバブル化した試験水HON・8は葉っぱにも勢いがあり、蕾の開花が進み、一番多く咲いている様子が観察することができた。
一方、試験水HON・30では葉っぱが垂れた様子が観察され、同時に蕾の開花を観察することがでとなかった。
この発明によると、それぞれの切り花の鮮度保持方法の技術を確立し、その確立された技術に基づいて製造・販売することにより、産業上の利用可能性があるものである。
一方、試験水HON・30では葉っぱが垂れた様子が観察され、同時に蕾の開花を観察することができなかった


Claims (3)

  1. ナノバブル水を用い、切り花の鮮度保持をする方法において、
    1mlあたり、粒径10nm以上300nm以下の範囲において多くの微細気泡を製造するナノバブル発生装置を用い、
    水中に、空気を8分間ナノバブル処理して得た処理水、
    あるいは、水中に酸素を8分間ナノバブル処理して得た処理水を
    適宜な容器に入れ、これら各処理水に切り花を入れ
    適宜な温度のもとで活ける
    ことを特徴とする切り花の鮮度保持方法。
  2. ナノバブル水を用い、切り花の鮮度保持をする方法において、
    1mlあたり、粒径10nm以上300nm以下の範囲において多くの微細気泡を製造するナノバブル発生装置を用い、
    水中に、酸素を30分間ナノバブル処理して得た処理水を、
    適宜な容器に入れ、これら各処理水に切り花を入れ
    適宜な温度のもとで活ける
    ことを特徴とする切り花の鮮度保持方法。
  3. 温度が、常時、18°C〜20°Cであることを特徴とする請求項1または2記載の切り花の鮮度保持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110731219A (zh) * 2018-07-20 2020-01-31 北京市门头沟区科技开发实验基地 一种景观玫瑰提早开花的栽培方法

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