JP2013200510A - 液晶表示装置 - Google Patents

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希佐子 二ノ宮
Yasushi Kawada
靖 川田
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Abstract

【課題】カラー画像を表示することができ、コントラスト特性を向上することができる、GH方式を採る反射型の液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、複数の第1画素電極15及び複数の第2画素電極16を有した第1基板と、光反射層6と、第2基板と、カラーフィルタ4と、液晶層3と、を備えている。カラーフィルタ4は、第1基板又は第2基板に設けられ、複数の第2画素電極16に対向し、互いに色相が異なる複数の着色層4R、4G、4Bを有している。液晶層3は、第1基板及び第2基板間に挟持され、二色性色素が添加された液晶材料で形成され、複数の第1画素電極15と対向した層厚が複数の第2画素電極16と対向した層厚より大きい。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
一般に、液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力等の特徴を有しているため、OA(オフィス−オートメーション)機器、情報端末機、時計及びテレビジョン受像機等様々な分野で利用されている。
液晶表示装置の表示方式としては、TN(Twisted Nematic)方式を挙げることができる。また、近年では、液晶表示装置の表示方式としては、ネマチック液晶を用いたOCB(Optically Compensated Birefringence)方式、VAN(Vertically Aligned Nematic)方式、HAN(Hybrid Aligned Nematic)方式、π配列方式や、スメクチック液晶を用いた界面安定型強誘電性液晶(SSFLC:Surface Stabilized Ferroelectric Liquid Crystal)方式、及び反強誘電性液晶(AFLC)方式等について検討されている。
また、液晶表示装置は利用する光源により、透過型と反射型に分類される。透過型とはバックライトユニットと呼ばれる照明装置を液晶表示装置の背面に備えた構成であり、反射型とは液晶層の背面に光反射層を設けて入射外光の反射光を光源とする構成である。近年では、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末機器への関心が高まり、透過型に比べて消費電力が小さく、軽薄で携帯性に勝った反射型の液晶表示装置の要求が高まっている。
その一例として、GH(Guest-Host)方式を採る液晶表示装置が知られている。GH方式にも、Heilmeier型、λ/4波長板型、2層型、相転移型、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)型など、種々のタイプがあるが、ここでは一例としてツイスト型を示す。この例では、液晶表示装置は垂直配向膜を利用し、液晶層は二色性色素及びカイラル剤が添加された液晶材料で形成されている。
液晶層に電圧を印加していないOFF状態では、液晶分子は基板に対して垂直に配向する。二色性色素分子は、液晶分子と方向を揃えて配列する。このため、二色性色素分子も基板に対して垂直に配向する。この状態で、表示面側に外光が入射されると、光反射層で反射され、反射光は表示面側に出射される。
一方、液晶層に電圧を印加しているON状態では、二色性色素分子は液晶分子と共にツイストしながら傾斜する。表示面へ入射される外光がランダムな偏光状態をもっていても、外光は全方位で二色性色素分子に吸収されるため、比較的高いコントラストを得ることができる。
特開2007−4172号公報
ところで、反射型の液晶表示装置の重要な特性指標の一つは光反射率である。特に、カラー反射型では、着色層で光が吸収されてしまうため、高い光反射率の実現は困難である。このため、コントラスト特性の向上が求められている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、カラー画像を表示することができ、コントラスト特性を向上することができる、GH方式を採る反射型の液晶表示装置を提供することにある。
一実施形態に係る液晶表示装置は、
複数の第1画素電極と、複数の第2画素電極と、を有した第1基板と、
前記第1基板に設けられた光反射層と、
前記第1基板に隙間をおいて対向配置された第2基板と、
前記第1基板又は第2基板に設けられ、前記複数の第2画素電極に対向し互いに色相が異なる複数の着色層を有したカラーフィルタと、
前記第1基板及び第2基板間に挟持され、二色性色素が添加された液晶材料で形成され、前記複数の第1画素電極と対向した層厚が前記複数の第2画素電極と対向した層厚より大きい液晶層と、を備えていることを特徴としている。
図1は、第1の実施形態に係る液晶表示装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置の一部を示す断面図である。 図3は、図1及び図2に示したアレイ基板の一部を示す概略構成図である。 図4は、上記液晶表示装置の配線構造を概略的に示す平面図である。 図5は、第2の実施形態に係る液晶表示装置の一部を示す断面図である。 図6は、上記アレイ基板の変形例の一部を示す概略構成図である。 図7は、比較例に係る液晶表示装置の一部を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、液晶表示装置は、アレイ基板1と、このアレイ基板に所定の隙間を置いて対向配置された対向基板2と、これらアレイ基板及び対向基板間に挟持された液晶層3と、カラーフィルタ4と、光反射層6と、を備えている。液晶表示装置は、矩形状の表示領域Rを備えている。
アレイ基板1は、第1基板として矩形状のガラス基板10を有している。対向基板2は、第2基板として矩形状のガラス基板20を有している。第1基板及び第2基板はガラス基板に限らず、透明な絶縁基板であれば良い。表示領域Rにおいて、液晶表示装置は、ガラス基板10及びガラス基板20間にマトリクス状に設けられた複数の絵素Pを有している。各絵素Pは、第2方向d2に隣合って並んだ複数の副画素を有している。
各絵素Pの複数の副画素は、無彩色の第1副画素及び互いに色相の異なる複数の第2副画素である。複数の第2副画素から出射される光は、白色光を合成する。この実施形態において、各絵素Pは4つの副画素SPR、SPG、SPB、SPWを有している。第1副画素は、無彩色の副画素SPWである。複数の第2副画素は、赤色の副画素SPRと、緑色の副画素SPGと、青色の副画素SPBである。
アレイ基板1において、ガラス基板10上に、第1方向d1に延びているとともに第1方向と直交した第2方向d2に間隔を置いて並んだ複数の信号線11と、複数の信号線と交差して第2方向に延びているとともに第1方向に間隔を置いて並んだ複数の走査線12とが格子状に配置されている。各副画素SPR、SPG、SPB、SPWは、隣合う2本の信号線11及び隣合う2本の走査線12で囲まれた領域に重なって設けられている。
ガラス基板10上の信号線11及び走査線12の交差部近傍に、複数のスイッチング素子として、例えば複数のTFT(薄膜トランジスタ)13が設けられている。TFT13は、走査線12の一部を延出したゲート電極13a、ゲート電極上に設けられたゲート絶縁膜13b、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と対向した半導体層13c、半導体層の一方の領域に接続されたソース電極13d及び半導体層の他方の領域に接続されたドレイン電極13eを有している。
ソース電極13dは、信号線11に接続され、ドレイン電極13eは、後述する画素電極15に接続されている。TFT13は、共通のゲート絶縁膜13bで形成されている。TFT13は副画素SPR、SPG、SPB、SPWに1つずつ設けられ、副画素を構成している。
ガラス基板10、信号線11、走査線12及びTFT13上に、層間絶縁膜14が形成されている。表示領域Rにおいて、層間絶縁膜14上に、複数の第1画素電極15及び複数の第2画素電極16がマトリクス状に設けられている。第1画素電極15及び第2画素電極16は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明な導電材料により形成されている。各第1画素電極15及び第2画素電極16は、層間絶縁膜14に形成されたコンタクトホール14hを通って対応するTFT13のドレイン電極13eと電気的に接続されている。第1画素電極15は副画素SPWに1つずつ設けられ、副画素を構成している。第2画素電極16は、副画素SPR、SPG、SPBに1つずつ設けられ、副画素を構成している。層間絶縁膜14、第1画素電極15及び第2画素電極16上に、垂直配向膜17が成膜されている。
対向基板2において、ガラス基板20上に、格子状の第1遮光部21と矩形枠状の第2遮光部22とが設けられている。第1遮光部21は、副画素SPR、SPG、SPB、SPWを囲んで形成されている。第2遮光部22は、表示領域Rを囲んで形成されている。第1遮光部21及び第2遮光部22は、ブラックマトリクスとして機能する。
ガラス基板20上にはカラーフィルタ4が配設されている。カラーフィルタ4は、互いに色相が異なる複数の着色層を有している。互いに色相が異なる複数の着色層を透過した光は、白色光を合成する。
カラーフィルタ4は、赤色の第1着色層4Rと、緑色の第2着色層4Gと、青色の第3着色層4Bとを有している。この実施形態において、第1着色層4R、第2着色層4G及び第3着色層4Bの厚みは約1μmである。
第1着色層4Rは、ストライプ状に形成され、第1方向d1に延びているとともに第2方向d2に間隔を置いて並んでいる。第1着色層4Rは、その周縁部が第1遮光部21に重なって配設されている。第1着色層4Rは、副画素SPRを形成している。
第2着色層4Gは、ストライプ状に形成され、第1方向d1に延びているとともに第2方向d2に間隔を置いて並んでいる。第2着色層4Gは、その周縁部が第1遮光部21に重なって配設されている。第2着色層4Gは、副画素SPGを形成している。
第3着色層4Bは、ストライプ状に形成され、第1方向d1に延びているとともに第2方向d2に間隔を置いて並んでいる。第3着色層4Bは、その周縁部が第1遮光部21に重なって配設されている。第3着色層4Bは、副画素SPBを形成している。
カラーフィルタ4上には、ITO等の透明な導電材料からなる対向電極23が形成されている。対向電極23上に垂直配向膜25が成膜されている。対向基板2は、アレイ基板1に対して反対側に表示面Sを含んでいる。
アレイ基板1及び対向基板2は、複数のスペーサとして、図示しない球状スペーサにより所定の隙間を置いて対向配置されている。球状スペーサとしては、例えば直径が5μmのパールを利用することができる。なお、スペーサとしては、球状スペーサに限られるものではなく、柱状スペーサ等他のスペーサであってもよい。アレイ基板1及び対向基板2は、両基板の周縁部に配設されたシール材31により互いに接合されている。
液晶層3は、アレイ基板1及び対向基板2間に挟持されている。シール材31の一部には液晶注入口32が形成され、液晶注入口32は封止材33で封止されている。液晶層3は誘電率異方性が負の液晶材料で形成されている。この実施形態において、液晶材料には、二色性色素及びカイラル剤が添加されている。
液晶層3は、液晶分子m1の配向が垂直配向となる垂直配向型である。液晶分子m1の長軸は、初期状態でアレイ基板1及び対向基板2の平面に垂直な方向を向いている。二色性色素分子m2は、液晶分子m1と方向を揃えて配列する。このため、液晶層3に電界を印加すると液晶分子m1のスイッチングに伴って二色性色素分子m2の方向も変化する。
液晶層3は、副画素SPWを形成する第1液晶層3aと、副画素SPR、SPG、SPBを形成する第2液晶層3bとを有している。第1液晶層3aは、複数の第1画素電極15と対向している。第2液晶層3bは、複数の第2画素電極16と対向している。第1液晶層3aの層厚は、第2液晶層3bの層厚より大きい。これは、副画素SPWは着色層無しに形成されているのに対し、副画素SPR、SPG、SPBは、それぞれ着色層を用いて形成しているためである。
光反射層6は、アレイ基板1に設けられている。この実施形態において、光反射層6は、ガラス基板10の外面に設けられている。光反射層6は、少なくとも表示領域Rに重なっている。光反射層6は、光拡散性を示している。光反射層6は、アレイ基板1に対向した側に小さな凹凸状の表面を有している。
上記のように、絵素Pのサイズが同一の場合、赤色、緑色及び青色の3色構成の絵素を、赤色、緑色、青色及び無彩色(透明)の4色構成の絵素とすることにより、次に挙げる効果を得ることができる。
・無彩色の副画素SPWに光を吸収する着色層が存在しないため、白表示時の輝度レベルを向上させることができる。
・副画素SPWの液晶層3の層厚を着色層が存在しない分だけ大きくすることができるため、黒表示時の光吸収性(光遮光性)を向上させることができる。
次に、上記のように構成された液晶表示装置の製造方法について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、まず、ガラス基板10を用意する。用意したガラス基板10上には、成膜およびパターニング等を繰り返す等、通常の製造工程により、信号線11、走査線12およびTFT13等を形成した。
より詳しくは、スパッタリング法を用い、モリブデンをガラス基板10上に膜厚約0.3μmに成膜する。続いて、フォトリソグラフィ法を用い、成膜されたモリブデンを所定の形状にパターニングする。これにより、走査線12およびゲート電極13aが形成される。その後、ガラス基板10、走査線12およびゲート電極13a上に、二酸化珪素または窒化珪素を膜厚0.15μmに成膜し、ゲート絶縁膜13bを形成する。
続いて、ゲート絶縁膜13b上に半導体膜を成膜し、成膜された半導体膜をパターニングし、半導体層13cを形成する。その後、アルミニウム(Al)を、ゲート絶縁膜13bおよび半導体層13c上に膜厚0.3μmに成膜し、成膜されたアルミニウムをパターニングし、信号線11、ソース電極13dおよびドレイン電極13eを形成する。これにより、信号線11、走査線12およびTFT13が形成される。
次いで、スピンナを用い、感光性レジストを、ゲート絶縁膜13b上全体に塗布し、絶縁膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ法を用い、成膜された絶縁膜を所定の形状にパターニングする。これにより、複数のコンタクトホール14hが形成された層間絶縁膜14が形成される。
その後、スパッタリング法を用い、ITOを層間絶縁膜14上に膜厚約0.1μmに成膜し、成膜されたITO膜をパターニングし、第1画素電極15及び第2画素電極16を形成する。続いて、垂直配向膜材料を、層間絶縁膜14、第1画素電極15及び第2画素電極16上に膜厚70nmに塗布し、垂直配向膜17を成膜する。これにより、アレイ基板1が完成する。
一方、対向基板2の製造方法においては、まず、ガラス基板20を用意する。用意したガラス基板20上に、CrOおよびCrを連続して成膜する。続いて、フォトリソグラフィ法を用い、CrOおよびCrの積層膜をパターニングする。これにより、ガラス基板20上に、第1遮光部21および第2遮光部22が形成される。
続いて、赤色の顔料を分散させた感光性レジスト(以下、赤色レジストと称する)を、ガラス基板20上全面に塗布する。次いで、フォトリソグラフィ法を用い、塗布された赤色レジストをパターニングする。これにより、赤色の第1着色層4Rが形成される。
その後、第1着色層4Rと同様、フォトリソグラフィ法を用い、緑色の第2着色層4Gと、青色の第3着色層4Gとを順に形成する。
これによりそれぞれの厚みが1μmである、第1着色層4R、第2着色層4G及び第3着色層4Gを有したカラーフィルタ4が形成される。
次いで、スパッタリング法を用い、ITOをカラーフィルタ4上に膜厚約0.1μmに堆積する。これにより、カラーフィルタ4上に対向電極23が形成される。その後、垂直配向膜材料を、ガラス基板20、カラーフィルタ4及び対向電極23上に膜厚70nmに塗布し、垂直配向膜25を成膜する。これにより、対向基板2が完成する。
その後、ガラス基板10又はガラス基板20の周縁部に、例えば、紫外線硬化型のシール材31を印刷し、ガラス基板10又はガラス基板20上に複数のパール(スペーサ)を散布する。
次いで、治具を用いてアレイ基板1及び対向基板2の位置合せを行い、アレイ基板1及び対向基板2を複数のパールにより所定の隙間を置いて対向配置させ、アレイ基板及び対向基板の周縁部同士をシール材31により貼り合せる。その後、シール材31に紫外線を照射して硬化させ、アレイ基板1及び対向基板2を固定する。
続いて、真空注入法により、シール材31の一部に形成された液晶注入口32から、二色性色素及びカイラル剤が添加されている誘電率異方性が負の液晶材料を注入する。その後、液晶注入口32を、例えば紫外線硬化型樹脂からなる封止材33により封止する。これにより、アレイ基板1、対向基板2及びシール材31間に液晶が封入され、液晶層3が形成される。
そして、アレイ基板1の外面に光反射層6を配置することにより、GH(Guest-Host)方式を採る反射型の液晶表示装置が完成する。
次に、本実施形態に係る液晶表示装置の動作について説明する。
上記のように、本実施形態において、液晶材料にカイラル剤が添加されているため、液晶表示装置のタイプはツイスト型である。
液晶層3への電界無印加時(第1画素電極15及び第2画素電極16と、対向電極23との間に電圧が印加されていないとき)に、液晶分子m1の長軸及び二色性色素分子m2の長軸は、基板の平面に垂直な方向を向く。この時は液晶層3では光吸収が起こらない。このため、液晶表示装置の表示面Sに拡散した光(外光)が入射されると、光は液晶層3などを透過して光反射層6に入射される。光反射層6は、入射される光をそのまま反射し、再び液晶層3などを透過して表示面S側に出射させる。このため、画像表示を良好に行うことが可能となる。また、上記のように無彩色の副画素SPWを有しているため、副画素SPW無しに形成した場合に比べて約2倍の反射率を得ることができ、輝度レベルの向上を図ることができる。
液晶層3への電界印加時(第1画素電極15及び第2画素電極16と、対向電極23との間に電圧が印加されているとき)に、液晶分子m1の長軸及び二色性色素分子m2は、共にツイストしながら傾斜する。液晶表示装置の表示面Sに拡散した光(外光)が入射されると、光は二色性色素分子m2で吸収される。このため、黒表示を良好に行うことが可能となる。また、上記のように第1液晶層3aの層厚は、最も大きいため、副画素SPWにおいては、一層、光を吸収することができる。ひいては、高いコントラストを得ることができる。
(比較例)
ここで、比較例の液晶表示装置について説明する。
図7に示すように、カラーフィルタ4が無彩色の第4着色層4Wをさらに有している以外、比較例の液晶表示装置は、上記実施形態に係る液晶表示装置と同様に形成されている。第4着色層4Wは透明である。第4着色層4Wの厚みは約1μmである。
第4着色層4Wは、ストライプ状に形成され、第1方向d1に延びているとともに第2方向d2に間隔を置いて並んでいる。第4着色層4Wは、その周縁部が第1遮光部21に重なって配設されている。第4着色層4Wは、副画素SPWを形成している。
第1液晶層3aの層厚は、第2液晶層3bの層厚と同一である。
次に、比較例の液晶表示装置の動作について説明する。
上記のように、比較例の液晶表示装置も無彩色の副画素SPWを有している。このため、液晶層3への電界無印加時に、副画素SPW無しに形成した場合に比べて約2倍の反射率を得ることができ、輝度レベルの向上を図ることができる。
また、上記のように、第1液晶層3a及び第2液晶層3bの層厚は均一である。このため、液晶層3への電界印加時に、副画素SPW(第1液晶層3a)において光を充分に吸収することはできなかった。これにより、低いコントラスト特性しか得ることができなかった。
上記したように構成された第1の実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、アレイ基板1と、光反射層6と、対向基板2と、複数の絵素Pと、液晶層3と、を備えている。各絵素Pは、無彩色の副画素SPWと、互いに色相の異なる副画素SPR、SPG、SPBとを有している。液晶層3は、二色性色素及びカイラル剤が添加された液晶材料で形成されている。液晶層3は、副画素SPWを形成する第1液晶層3aと、副画素SPR、SPG、SPB形成する第2液晶層3bとを有している。第1液晶層3aの層厚は、第2液晶層3bの層厚より大きい。
液晶表示装置は、無彩色の副画素SPWを有しているため、副画素SPW無しに形成した場合に比べて約2倍の反射率を得ることができ、輝度レベルの向上を図ることができる。
また、上記のように第1液晶層3aの層厚は、最も大きいため、副画素SPWにおいては、一層、光を吸収することができる。このため、本実施形態に係る液晶表示装置は、比較例の液晶表示装置より、高いコントラストを得ることができる。
本実施形態に係る液晶表示装置は、第4着色層4W無しに形成することができ、比較例に比べて製造工程数を1PEP(Photo Engraving Process)削減することができる。このため、製造コストの低減を図ることができる。
副画素SPWのセルギャップ(第1液晶層3aの層厚)が最も大きく、副画素SPWのリタデーション値(Δnd)は、副画素SPR、SPG、SPBのリタデーション値と異なる。しかし、二色性色素を用いたGHモードの液晶表示素子においては、液晶の複屈折性を利用した一般的な偏光板方式の液晶表示素子と異なり、リタデーション値のズレが表示に与える影響は小さく、絵素Pとしての階調表示を行うための画像処理が複雑になることはない。
一方、副画素SPWの液晶分子のツイスト角は、セルギャップの影響を受ける。液晶材料にカイラル剤を添加した場合のツイスト配向の角度は2πd/P(d:セルギャップ、P:らせんピッチ)で表される。しかし、第1着色層4R、第2着色層4G及び第3着色層4Bの厚みは約1μmと僅かであり、液晶層界面の配向角度は主にラビング方向により規定されるため、副画素SPWと、副画素SPR、SPG、SPBとの間で、ツイスト配向の状態が大きくずれることは無い。
上記のことから、カラー画像を表示することができ、コントラスト特性を向上することができる、GH方式を採る反射型の液晶表示装置を得ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図5に示すように、液晶表示装置は、λ/4波長板7をさらに備えている。λ/4波長板7は、液晶層3と、光反射層6との間に設けられている。この実施形態において、λ/4波長板7は、ガラス基板10の外面と、光反射層6との間に設けられている。λ/4波長板7は、少なくとも表示領域Rに重なっている。
アレイ基板1には垂直配向膜17が、対向基板2には、垂直配向膜25が形成されている。垂直配向膜17及び垂直配向膜25にはそれぞれラビング(配向処理)が施されている。垂直配向膜17に施されたラビングの方向と、垂直配向膜25に施されたラビングの方向は、反平行である。
この実施形態において、第1着色層4R、第2着色層4G及び第3着色層4Bの厚みは3μmである。液晶層3は誘電率異方性が負の液晶材料で形成されている。液晶層3を形成する液晶材料には、二色性色素は添加されているが、カイラル剤は添加されていない。
なお、第2の実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略した。
次に、本実施形態に係る液晶表示装置の動作について説明する。
上記のように、本実施形態において、λ/4波長板7を利用しているため、液晶表示装置のタイプはλ/4波長板型である。
液晶層3への電界無印加時(第1画素電極15及び第2画素電極16と、対向電極23との間に電圧が印加されていないとき)、すなわち初期状態において、液晶分子m1の長軸及び二色性色素分子m2は、基板の平面に垂直な方向を向く。この時は液晶層3では光吸収が起こらない。このため、液晶表示装置の表示面Sに拡散した光(外光)が入射されると、光は液晶層3などを透過して光反射層6に入射され、再び液晶層3などを透過して表示面S側に出射させる。このため、画像表示を良好に行うことが可能となる。また、上記のように無彩色の副画素SPWを有しているため、副画素SPW無しに形成した場合に比べて約2倍の反射率を得ることができ、輝度レベルの向上を図ることができる。
液晶層3への電界印加時(第1画素電極15及び第2画素電極16と、対向電極23との間に電圧が印加されているとき)は、液晶層3はホモジニアス配向を採る。このため、液晶表示装置の表示面Sに拡散した光(外光)が入射されると、液晶層3は、直線偏光としてλ/4波長板7に出射する。λ/4波長板7は、入射される直線偏光の位相を1/4波長ずらし、右回りの円偏光(以下、右旋円偏光と称する)として光反射層6に出射させる。
右旋円偏光が光反射層6に入射すると反射されて左回りの円偏光(以下、左旋円偏光と称する)となり、再びλ/4波長板7に入射される。すると、λ/4波長板7は入射される左旋円偏光の位相をさらに1/4波長ずらし、直線偏光として液晶層3に出射させる。λ/4波長板7から液晶層3に出射する直線偏光は、液晶層3からλ/4波長板7に出射する直線偏光と90°ずれている。このため、λ/4波長板7から液晶層3に出射する直線偏光は、液晶層3で吸収される。このため、黒表示を良好に行うことが可能となる。また、上記のように第1液晶層3aの層厚は、最も大きいため、副画素SPWにおいては、一層、光を吸収することができる。ひいては、高いコントラストを得ることができる。
上記したように構成された第2の実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、アレイ基板1と、光反射層6と、対向基板2と、複数の絵素Pと、液晶層3と、λ/4波長板7とを備えている。各絵素Pは、無彩色の副画素SPWと、互いに色相の異なる副画素SPR、SPG、SPBとを有している。液晶層3は、二色性色素が添加された液晶材料で形成されている。液晶層3は、副画素SPWを形成する第1液晶層3aと、副画素SPR、SPG、SPB形成する第2液晶層3bとを有している。第1液晶層3aの層厚は、第2液晶層3bの層厚より大きい。
液晶表示装置は、無彩色の副画素SPWを有しているため、副画素SPW無しに形成した場合に比べて約2倍の反射率を得ることができ、輝度レベルの向上を図ることができる。
また、上記のように第1液晶層3aの層厚は、最も大きいため、副画素SPWにおいては、一層、光を吸収することができる。このため、本実施形態に係る液晶表示装置は、比較例の液晶表示装置及び上記第1の実施形態に係る液晶表示装置より、高いコントラストを得ることができる。
本実施形態に係る液晶表示装置は、第4着色層4W無しに形成することができ、比較例に比べて製造工程数を1PEP削減することができる。このため、製造コストの低減を図ることができる。
上記のことから、カラー画像を表示することができ、コントラスト特性を向上することができる、GH方式を採る反射型の液晶表示装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、各絵素Pの複数の副画素SPR、SPG、SPB、SPWは、第2方向d2に隣合って並んでいるが、これに限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、図6に示すように、各絵素Pの複数の副画素SPR、SPG、SPB、SPWは、第1方向d1及び第2方向d2に隣合って並んでいてもよい。
カラーフィルタ4は、対向基板2側に限らず、アレイ基板1側に設けてもよい。
各絵素Pの複数の第2副画素は、副画素SPR、SPG、SPBに限らず、白色光を合成する光を出射すればよい。例えば、各絵素Pの複数の第2副画素は、シアンの副画素と、マゼンダの副画素と、イエローの副画素とであってもよい。
1…アレイ基板、2…対向基板、3…液晶層、3a…第1液晶層、3b…第2液晶層、4…カラーフィルタ、4R…第1着色層、4G…第2着色層、4B…第3着色層、6…光反射層、7…λ/4波長板、10,20…ガラス基板、15…第1画素電極、16…第2画素電極、m1…液晶分子、m2…二色性色素分子。

Claims (7)

  1. 複数の第1画素電極と、複数の第2画素電極と、を有した第1基板と、
    前記第1基板に設けられた光反射層と、
    前記第1基板に隙間をおいて対向配置された第2基板と、
    前記第1基板又は第2基板に設けられ、前記複数の第2画素電極に対向し互いに色相が異なる複数の着色層を有したカラーフィルタと、
    前記第1基板及び第2基板間に挟持され、二色性色素が添加された液晶材料で形成され、前記複数の第1画素電極と対向した層厚が前記複数の第2画素電極と対向した層厚より大きい液晶層と、を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記互いに色相が異なる複数の着色層を透過した光は、白色光を合成することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記互いに色相が異なる複数の着色層は、赤色、緑色及び青色の着色層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記液晶材料の誘電率異方性は負であり、
    前記液晶材料にカイラル剤がさらに添加され、
    前記液晶層の液晶分子の長軸は、初期状態で前記第1基板及び第2基板の平面に垂直な方向を向いていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1基板及び第2基板は、それぞれ垂直配向膜を有していることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶層と、前記光反射層との間に設けられたλ/4波長板をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1基板及び第2基板は、それぞれ配向膜を有し、互いに反平行にラビングが施されていることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
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