JP2013197892A - 被写体認識装置、被写体認識方法及び被写体認識用コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体認識装置は、所定の撮影範囲を撮影することにより画像を生成する撮像部と、画像を複数の部分領域に分割する分割部21と、複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含める適正判定部22と、認識対象領域から撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、複数の部分領域のうちの認識対象領域に含まれなかった部分領域からは被写体の認識を実行しない認識部23とを有する。
【選択図】図3
Description
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を制限するものではないことを理解されたい。
なお、本実施形態では、被写体認識処理の対象となる被写体は、車両のナンバープレートであるとする。また、便宜上、認識処理の対象となる部分領域から被写体を認識する処理そのものについては、以下では単に認識処理と呼び、一方、認識処理だけでなく、画像の分割及びコントラストの算出を含む処理全体を、以下では被写体認識処理と呼ぶ。
そして撮像部2は、所定の撮影周期(例えば、1/30秒)ごとに被写体を撮影することにより、その撮影周期で画像を生成する。その際、撮像部2は、例えば、撮影周期の数倍である所定の周期ごとに、撮影の度に露光量を変えて露光量が互いに異なる複数の画像を生成する。そして複数の画像のそれぞれごとの露光量は、露光量の異なる何れかの画像において被写体のコントラストが精度良く認識処理が実行できるそのコントラストの最小値以上となるように設定される。これにより、撮像部2は、被写体の明るさの取り得る範囲が、撮像部2のイメージセンサのダイナミックレンズよりも広くても、適切な露光量でその被写体を撮影した画像を生成することができる。本実施形態では、露光量によって画像のボケ度合いが変わらないように、撮像部2は、絞り径を固定しつつ、シャッター速度を変えて撮影することで、露光量の異なる画像を生成する。なお、撮像部2はシャッター速度の代わりに、あるいは、シャッター速度とともに、絞り径を変えて撮影を行うことで、露光量の異なる画像を生成してもよい。
S0*L0=S1*L1 (1)
例えば、L0=1000[lux]、L1=10000[lux]である場合、s0=1/2000[秒]及びs1=1/20000[秒]に設定される。なお、1回の周期で露光量の異なる画像を3枚以上生成する場合には、各画像取得時のシャッター速度は、次式に従って決定される。
Si*Li=Si+1*Li+1 (2)
ただし、Li、Li+1は、露光量が少ない方向からi番目、(i+1)番目の画像について認識対象の被写体のコントラストがCminとなる最低照度を表す。またSi、Si+1は、露光量が少ない方向からi番目、(i+1)番目の画像についてのシャッター速度を表す。
撮像部2は、画像を生成する度に、その画像を画像取得部11へ出力する。
なお、撮像部2が生成する画像は、画素値が輝度値のみを有するグレー画像であってもよく、あるいは、撮像部2が生成する画像は、RGB表色系で表されるカラー画像であってもよい。
あるいは画像取得部11は、イーサネット(登録商標)などの通信規格に従った通信ネットワークに接続するための通信インターフェース及びその制御回路を有してもよい。
この場合には、画像取得部11は、撮像部2から、通信ネットワークを介して画像を取得する度に、その画像を記憶部13に記憶させる。
出力部12は、処理部15による被写体の認識結果を表す情報を処理部15から受け取り、その情報を他の機器へ出力する。なお、画像取得部11と出力部12とは、一体化されていてもよい。
図4は、画像と各部分領域の関係を示す図である。図4に示されるように、画像400は、矩形形状を有する横M個×縦N個の部分領域401に分割される。画像上での被写体の像402の想定される横方向のサイズがW0画素であるとすると、個々の部分領域401の横方向のサイズWは、(W0/2)画素以上、かつW0画素未満に設定されることが好ましい。同様に、画像上での被写体の像の想定される縦方向のサイズがH0画素であるとすると、個々の部分領域301の縦方向のサイズHは、(H0/2)画素以上、かつH0画素未満に設定されることが好ましい。これにより、部分領域に写っている、認識対象の被写体の像のコントラストが低いにもかかわらず、認識対象以外の物についてのコントラストが高いことにより、部分領域全体のコントラストが高くなることが抑制される。
分割部21は、各部分領域を適正判定部22へ通知する。
先ず、適正判定部22は、各部分領域ごとに設定される、認識処理対象であるか否かを表すフラグFの値を、認識処理対象でないことを表す値(例えば、'0')にリセットする(ステップS101)。そして適正判定部22は、未だ注目部分領域とされていない部分領域の何れかを注目部分領域に設定する(ステップS102)。
コントラストCを求めるために、適正判定部22は、注目部分領域について、輝度値ごとの画素の度数分布を表すヒストグラムを計算する。そして適正判定部22は、最小輝度値から、注目部分領域の全画素数に対する所定割合pの度数だけ高い輝度に相当する、低基準輝度Loを求める。同様に、適正判定部22は、最大輝度値Mから、注目部分領域の全画素数に対する所定割合pの度数だけ低い輝度に相当する、高基準輝度Hiを求める。そして適正判定部22は、注目部分領域のコントラストCを以下の式に従って算出する。
C = Hi - Lo (3)
なお、所定割合pは、例えば、0.03〜0.05に設定される。
一方、注目部分領域に設定されていない部分領域が残っていなければ(ステップS107−Yes)、適正判定部22は、各部分領域のフラグFを認識部23に通知する。そして適正判定部22は、適正判定処理を終了する。
図7(a)に示される画像700では、相対的に露出時間が短く、その結果として露光量が少ないので、日向にいる車両720の像について十分なコントラストが得られている。そのため、車両720の像を含む部分領域の集合701が認識処理の対象とされている。一方、日陰にいる車両721の像は黒くつぶれてしまっているので、コントラストが不十分になっている。そのため、車両721の像が写っている部分領域は、認識処理の対象となっていない。一方、図7(b)に示される画像710では、相対的に露出時間が長く、その結果として露光量が多いので、日陰にいる車両721の像について十分なコントラストが得られている。そのため、車両721の像を含む部分領域の集合702が認識処理の対象とされている。一方、日向にいる車両720の像は白くとんでしまっているので、コントラストが不十分になっている。そのため、車両720の像が写っている部分領域は、認識処理の対象となっていない。このように、部分領域に写っている被写体を認識できる可能性がある部分領域のみが、認識処理の対象とされていることが分かる。
認識部23は、その文字列の境界よりも上側の領域について、今度は垂直方向の各ラインごとに文字画素の度数を算出する。認識部23は、その度数が極小値となったラインを文字の区切りとして検出する。そして認識部23は、隣接する二つの文字区切り間で挟まれた領域を一つの文字領域とする。同様に、認識部23は、文字列の境界よりも下側の領域について、垂直方向の各ラインごとに文字画素の度数を算出する。認識部23は、その度数が極小値となったラインを文字の区切りとして検出する。そして認識部23は、隣接する二つの文字区切り間で挟まれた領域を一つの文字領域とする。
認識部23は、各文字領域について認識された文字を、文字領域の並びに従って配列することにより、ナンバプレートに記されている文字列を認識する。
適正判定部22は、各部分領域に対する適正判定処理を実行する(ステップS202)。なお、適正判定処理の詳細は、図5に関して上述したとおりである。そして適正判定部22は、各部分領域について認識処理の対象となるか否かを表すフラグFを処理部15の認識部23に通知する。
認識部23は、認識処理の対象とされた部分領域に対して認識処理を実行する(ステップS203)。そして処理部15は、認識部23により認識された被写体を表す情報を出力部12を介して他の機器へ出力する。そして処理部15は、被写体認識処理を終了する。
(付記1)
所定の撮影範囲を撮影することにより画像を生成する撮像部と、
前記画像を複数の部分領域に分割する分割部と、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含める適正判定部と、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない認識部と、
を有する被写体認識装置。
(付記2)
前記撮像部は、第1の周期ごとに、複数の撮影を行って複数の画像を生成し、該複数の画像のそれぞれごとに露光量を異ならせる、付記1に記載の被写体認識装置。
(付記3)
前記複数の画像のそれぞれごとの露光量は、該露光量の異なる前記複数の画像のうちの何れかの画像において前記被写体のコントラストが前記所定の閾値以上となるように設定される、付記2に記載の被写体認識装置。
(付記4)
前記所定の閾値は、前記認識部が前記被写体を認識できる当該被写体のコントラストの最小値である、付記1〜3の何れか一項に記載の被写体認識装置。
(付記5)
前記部分領域のサイズは、前記画像上での前記被写体の像のサイズよりも小さく設定される、付記1〜4の何れか一項に記載の被写体認識装置。
(付記6)
前記適正判定部は、前記コントラストが前記閾値以上となる部分領域に隣接する部分領域も前記認識対象領域に含める、付記5に記載の被写体認識装置。
(付記7)
前記適正判定部は、前記複数の部分領域のうち、当該部分領域の前記コントラストが前記閾値以上となり、かつ、当該部分領域内に含まれる画素の輝度値の分布の一部が飽和していない場合に限り、当該部分領域を前記認識対象領域に含める、付記1に記載の被写体認識装置。
(付記8)
撮像部により生成された画像を複数の部分領域に分割し、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含め、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない、
ことを含む被写体認識方法。
(付記9)
撮像部により生成された画像を複数の部分領域に分割し、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含め、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない、
ことをコンピュータに実行させる被写体認識用コンピュータプログラム。
2 撮像部
11 画像取得部
12 出力部
13 記憶部
14 記憶媒体アクセス装置
15 処理部
16 記憶媒体
21 分割部
22 適正判定部
23 認識部
Claims (7)
- 所定の撮影範囲を撮影することにより画像を生成する撮像部と、
前記画像を複数の部分領域に分割する分割部と、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含める適正判定部と、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない認識部と、
を有する被写体認識装置。 - 前記撮像部は、第1の周期ごとに、複数の撮影を行って複数の画像を生成し、該複数の撮影のそれぞれごとに露光量を異ならせる、請求項1に記載の被写体認識装置。
- 前記所定の閾値は、前記認識部が前記被写体を認識できる当該被写体のコントラストの最小値である、請求項1または2に記載の被写体認識装置。
- 前記部分領域のサイズは、前記画像上での前記被写体の像のサイズよりも小さく設定される、請求項1〜3の何れか一項に記載の被写体認識装置。
- 前記適正判定部は、前記コントラストが前記閾値以上となる部分領域に隣接する部分領域も前記認識対象領域に含める、請求項4に記載の被写体認識装置。
- 撮像部により生成された画像を複数の部分領域に分割し、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含め、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない、
ことを含む被写体認識方法。 - 撮像部により生成された画像を複数の部分領域に分割し、
前記複数の部分領域のそれぞれごとにコントラストを算出し、当該コントラストが所定の閾値以上となる部分領域を認識対象領域に含め、
前記認識対象領域から前記撮影範囲内にいる所定の被写体の認識を実行し、一方、前記複数の部分領域のうちの前記認識対象領域に含まれなかった部分領域からは前記被写体の認識を実行しない、
ことをコンピュータに実行させる被写体認識用コンピュータプログラム。
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JP2012062839A JP2013197892A (ja) | 2012-03-19 | 2012-03-19 | 被写体認識装置、被写体認識方法及び被写体認識用コンピュータプログラム |
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---|---|---|---|---|
JP2016510532A (ja) * | 2013-01-15 | 2016-04-07 | アビジロン コーポレイション | シーン適応型自動露出補正を伴う撮像装置 |
CN109145888A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-01-04 | 北京旷视科技有限公司 | 人数统计方法、装置、系统、电子设备、存储介质 |
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2012
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