JP2013197672A - パケット中継装置、パケット中継方法及びパケット中継プログラム - Google Patents

パケット中継装置、パケット中継方法及びパケット中継プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高速なNAPT変換を実現すること。
【解決手段】送信元ポート番号計算部13が、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算し、NAPT変換機能部12が、その中継対象パケットの送信元ポート番号を上記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換ルールをNAPT変換テーブルに追加記憶すると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて設定記憶し、そのNAPT変換ルールに基づいて上記中継対象パケットをNAPT変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継する技術に関する。
既存IPネットワークは、地理的・社会的な単位等によって複数の通信ネットワーク網により構築されている。IPアドレス体系が異なる通信ネットワークにアクセスする場合、そのアクセスを目的とするパケット(単位デジタル情報)は、その異なる通信ネットワーク間を接続するパケット中継装置によって中継され、目的とする通信ネットワーク内のコンピュータに到達する。
通常、IPv4(Internet Protocol version 4)のパケット中継装置には、受信したパケットを単にルーティングするルーティング機能のみならず、グローバルなIPアドレスを複数のローカルコンピュータで共有するため、中継対象パケット内の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を宛先のIPアドレス体系等に応じて書き換えるNAPT(Network Address Port Translation)変換機能が具備されている。
以下、従来のパケット中継装置の動作概要を説明する。図6は、従来のパケット中継装置の動作フローを示す図である。なお、ウェブ端末300はローカル通信ネットワークLANに属し、ウェブサーバ500はグローバル通信ネットワークWANに属し、パケット中継装置100はそれら両方に接続されているとする。
パケット中継装置100は、ウェブ端末300からウェブサーバ500へのウェブアクセスに基づく要求パケットを受信すると、その要求パケット内の送信元IPアドレスをグローバル通信ネットワークWAN側の自機のIPアドレスに書き換えると共に、その要求パケット内の送信元ポート番号を自機内で未使用なポート番号に書き換えて、その要求パケット内の各設定値(パケット内の各フィールド値)をNAPT変換テーブルに記録する(ステップS301)。
次に、送信元IPアドレス及び送信元ポート番号が書き換えられたことから、所定のチェックサム計算方法(非特許文献1参照)に基づいて、それら書き換え後の各設定値や要求パケット内の他の各設定値を用いてチェックサムを再計算し、再計算後のチェックサムで更に書き換えた要求パケットをウェブサーバ500にルーティングする(ステップS302)。
その後、その要求パケットに応答した応答パケットを同ウェブサーバ500から受信した場合、要求パケット受信時と同様に、応答パケット内の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を書き換え、更にその書き換え処理に伴ってチェックサムを再計算して書き換えた後に、それら書き換え処理後の応答パケットをウェブ端末300にルーティングする(ステップS303)。
以降、ウェブ端末300からウェブサーバ500に新たな又は再度の要求パケットがあった場合もステップS303と同様の処理を実行する(ステップS304)。
例えば、図7に示すようなIPアドレス体系を備える通信ネットワーク構成の場合、パケット中継装置100は、ウェブ端末300からウェブアクセスに基づく要求パケットを受信すると、その要求パケット内の送信元IPアドレスを192.168.1.2からウェブサーバ500側の自機の10.10.10.1に書き換え、送信元ポート番号を10000から自機内で適宜割り当てた10001に書き換え、更に、それら書き換え処理後の送信元IPアドレス(10.10.10.1)及び送信元ポート番号(10001)を用いてチェックサムを再計算してその再計算値で更に書き換えた要求パケットをウェブサーバ500にルーティングする。
NAPT変換テーブルには、例えば、図8に示すようなLAN側とWAN側とのIPアドレス及びポート番号の対応関係が記録される。LAN側情報には、パケット中継装置100がローカル通信ネットワークLAN側から受信した要求パケット情報が記録され、WAN側情報には、その受信した要求パケットをNAPT変換してグローバル通信ネットワークWAN側に送信し、その応答として同グローバル通信ネットワークWAN側から返送された応答パケット情報が記載される。
特開2003−124977号公報
「Traditional IP Network Address Translator (Traditional NAT」、Network Working Group、RFC3022
しかしながら、受信した大量のパケットをNAPT変換する毎に、そのNAPT変換に伴ってUDP,TCP,ICMPヘッダ内のチェックサムを再計算するため、そのチェックサム再計算に係る処理負荷が高いという問題があった。
このような問題に対し、特許文献1によれば、NAPT変換前後のチェックサム値の差分を記憶しておき、次回以降の中継処理時にはその差分から変換後のチェックサムを算出する技術を開示している。しかし、チェックサムの再計算が実行される点においては従来と何ら変わりはないことから、その処理負荷が一定程度低減されるに留まるにすぎない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、高速なNAPT変換を実現することにある。
請求項1記載のパケット中継装置は、IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継するパケット中継装置において、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算する計算手段と、前記中継対象パケットの送信元ポート番号を前記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換情報を記憶手段に記憶させると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて更に記憶させ、当該NAPT変換情報に基づいて前記中継対象パケットをNAPT変換する変換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載のパケット中継方法は、IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継するパケット中継装置で行うパケット中継方法において、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算する計算ステップと、前記中継対象パケットの送信元ポート番号を前記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換情報を記憶手段に記憶させると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて更に記憶させ、当該NAPT変換情報に基づいて前記中継対象パケットをNAPT変換する変換ステップと、を備えることを特徴とする。
請求項3記載のパケット中継プログラムは、請求項2記載のパケット中継方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
以上より、本発明によれば、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算し、その中継対象パケットの送信元ポート番号を上記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換情報を記憶手段に記憶させると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて更に記憶させ、そのNAPT変換情報に基づいて上記中継対象パケットをNAPT変換するため、NAPT変換の際にチェックサムの再計算が不要になることから、チェックサム再計算に係る処理負荷が低減し、結果として高速なNAPT変換を実現できる。
本発明によれば、高速なNAPT変換を実現できる。
パケット中継装置の機能ブロック構成を示す図である。 パケット中継装置の動作フローを示す図である。 UDPのNAPT変換ルール生成フローを示す図である。 TCPのNAPT変換ルール生成フローを示す図である。 NAPT変換テーブル例を示す図である。 従来のパケット中継装置の動作フローを示す図である。 通信ネットワーク構成の具体例を示す図である。 従来のNAPT変換テーブル例を示す図である。
前述したように、NAPT変換機能を具備するパケット中継装置は、NAPT変換に伴ってチェックサムの再計算を実行する。その計算方法については非特許文献1に詳しいが、例えば、UDPヘッダのチェックサムを計算する場合、UDP擬似ヘッダ(12バイト)、UDPヘッダ(8バイト)、UDPペイロードに対し、「1の補数和」を利用して式(1)で計算される。
チェックサム=送信元ポート番号+宛先ポート番号+送信元IPアドレス+宛先IPアドレス+その他(プロトコル番号等) ・・・式(1)
例えば、図7に示したように、送信元ポート番号が10000、宛先ポート番号が80、送信元IPアドレスが192.168.1.2、宛先IPアドレスが10.10.10.2、その他が0x1111の場合、NAPT変換前のチェックサムの値は、チェックサム値=0x2710+0x0050+0xC0A80102+0x0A0A0A02+0x1111=0x10E27=0x0E28(桁上がり)より、0xF1D7(1の補数化)と計算される。
一方、送信元ポート番号が10000から10001に変換され、送信元IPアドレスが192.168.1.2から10.10.10.1に変換された場合、NAPT変換後のチェックサムの値は、チェックサム値=0x2711+0x0050+0x0A0A0A01+0x0A0A0A02+0x1111=0x6089より、0x9F76(1の補数化)となる。
ここで、NAPT変換によって書き換えられる変数は「送信元ポート番号」と「送信元IPアドレス」であり、そのうち「送信元IPアドレス」については、パケット中継装置における宛先側のIPアドレスが設定される。
一方、「送信元ポート番号」については、非特許文献1に何ら規定されず、通常、パケット中継装置内で未使用のポート番号が適宜割り当てられることから、一般的に不定(すなわち、任意)である。
そこで、本発明は、NAPT変換で書き換えられる送信元ポート番号の値は任意に設定可能であり、また、チェックサムは2バイトであり、TCP,UDPのポート番号も2バイトであることから、その送信元ポート番号の値を適切に設定すればチェックサムを自由に変更可能であることに着目し、NAPT変換前後でチェックサムの値が変化しない送信元ポート番号を計算し、中継対象パケット内の送信元ポート番号を当該計算された値に変換することを主たる特徴としている。
すなわち、NAPT変換前後でチェックサムの値が同一となる送信元ポート番号に書き換えられ、それ以降の同一パケットは、その書き換え処理に伴い記録された「チェックサム再計算」内の「不要」情報に基づいて再計算することなくルーティングされるので、チェックサムの再計算処理が不要になることから、高速なNAPT変換を実現可能となる。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
図1は、本実施の形態に係るパケット中継装置の機能ブロック構成を示す図である。本パケット中継装置100は、IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継する装置であり、NAPT変換テーブル記憶部11と、NAPT変換機能部12と、送信元ポート番号計算部13とで主に構成される。それら各機能部以外に、パケットをルーティングするルーティング機能やその他従来のパケット中継装置が具備する諸機能も当然に備えている。以下、それら各機能部について詳述する。
NAPT変換テーブル記憶部11は、ローカル通信ネットワークLANとグローバル通信ネットワークWANとの間で相互通信されるパケットのNAPT変換ルールを定めたNAPT変換テーブルを記憶する機能を備える。
NAPT変換テーブルとは、ルーティング機能やNAPT変換機能を具備する従来のパケット中継装置であれば基本的に保持しているNAPT変換情報であり、受信した中継対象パケットに対して、LAN側のローカルIPアドレスやポート番号とWAN側のインターネットIPアドレスやポート番号とを相互変換するための変換情報が記載されている(図8参照)。例えば、Linux(登録商標) OSの場合、iptables機能のconntrackがそれに相当する。
ただし、本実施の形態では、そのNAPT変換テーブルに「チェックサム再計算」欄を追加し、NAPT変換機能部12によって追加された新たなNAPT変換ルールに対してチェックサム再計算の「要」又は「不要」が対応付けて設定される。
NAPT変換機能部12は、ローカル通信ネットワークLANのローカルアドレスとグローバル通信ネットワークWANのインターネットアドレスとを透過的に相互変換する機能を備える。
具体的には、中継対象パケット内の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を宛先のIPアドレス体系等に応じて書き換え、その書き換え処理結果に基づいて生成されるNAPT変換ルールを上記NAPT変換テーブルに記憶させ、その記憶したNAPT変換テーブルに基づいて中継対象パケットをNAPT変換する。
送信元ポート番号計算部13は、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換機能部12によるNAPT変換前後でチェックサムの値が変化しない送信元ポート番号を計算する機能を備える。
なお、以上説明したパケット中継装置100は、メモリ等の記憶手段やCPU等の計算・制御手段を備えるコンピュータで実現できる。また、パケット中継装置100を構成する各機能部での処理は、プログラムにより実行される。
次に、本実施の形態に係るパケット中継装置の動作を説明する。図2は、本実施の形態に係るパケット中継装置の動作フローを示す図である。
最初に、NAPT変換機能部12が、ウェブ端末300から送信されたウェブサーバ500への中継対象パケットを受信し、NAPT変換テーブル記憶部11からNAPT変換テーブルを読み出して当該パケットの検索を開始し、そのNAPT変換テーブルに該当パケットのエントリが存在するか否かを判定する(ステップS101〜S103)。
次に、ステップS103の判定で該当パケットがNAPT変換テーブルに存在しない場合、NAPT変換機能部12は、まず、受信したパケットのプロトコルがUDPか否かを判定する(ステップS104)。
次に、ステップS104の判定でプロトコルがUDPの場合、図3に示すUDPのNAPT変換ルール生成フロー(後述)を実行し(ステップS105)、一方、ステップS104の判定でプロトコルがUDPでない場合、NAPT変換機能部12は、続いて、受信したパケットのプロトコルがTCPか否かを判定する(ステップS106)。
次に、ステップS106の判定でプロトコルがTCPの場合、図4に示すTCPのNAPT変換ルール生成フロー(後述)を実行し(ステップS107)、一方、ステップS106の判定でプロトコルがTCPでない場合、NAPT変換機能部12は、最後に、受信したパケットのプロトコルがICMPか否かを判定する(ステップS108)。
次に、ステップS108の判定でプロトコルがICMPの場合、受信したパケットのプロトコル内にそもそもポート番号はないことから、NAPT変換機能部12は、送信元IPアドレスのみをウェブサーバ500側の自機のIPアドレスに書き換るための、書き換え前後のIPアドレスを対応付けたNAPT変換ルールを生成し、NAPT変換テーブルに追加すると共に、その追加したNAPT変換ルールに対してNAPT変換テーブル内の「チェックサム再計算」欄を「要」に設定する(ステップS109)。
一方、ステップS108の判定でプロトコルがICMPでない場合、NAPT変換機能部12は、ステップS109と同様のNAPT変換ルールを生成してNAPT変換テーブルに追加するが、その追加したNAPT変換ルールに対して「チェックサム再計算」欄を「不要」に設定する(ステップS110)。この処理は、プロトコルがUDP,TCP,ICMPのいずれでもない場合に該当する例外的な処理に位置付けられる。
最後に、ステップS103の判定で該当パケットがNAPT変換テーブルに既に存在する場合、又は、ステップS105,S107,S109,S110のいずれかの処理が終了した後に、NAPT変換機能部12は、既に存在する又はそれら各処理によって生成されたNAPT変換テーブルに従って、ステップS101で受信したパケットの送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を変換し、ウェブサーバ500にルーティングする(ステップS111)。
その後、同一の中継対象パケットを受信した場合には、ステップS101→S102→S103→S111と進み、そのステップS111において、NAPT変換テーブル内の該当NAPT変換ルールに従ってNAPT変換(送信元IPアドレス及び送信元ポート番号)し、そのNAPT変換ルールに対応するチェックサム再計算欄に「不要」が設定されている場合には、チェックサムを再計算することなく、そのNAPT変換後のパケットをそのままルーティングする。
すなわち、図6に示したようなステップS303,S304でそれぞれ行われていたチェックサム再計算を実行しないことから、高速なNAPT変換が実現可能となる。
次に、UDPのNAPT変換ルール生成フローを説明する。図3は、UDPのNAPT変換ルール生成フローを示す図である。
最初に、NAPT変換機能部12は、受信したパケットのUDPヘッダのチェックサムが0x0000か否かを判定する(ステップS105−1)。
次に、ステップS105−1の判定でUDPヘッダのチェックサムが0x0000の場合、0x0000とはチェックサム計算を省略するという意味であることから、NAPT変換機能部12は、自機内で利用可能な任意のポート番号を選択し、送信元IPアドレスをウェブサーバ500側の自機のIPアドレスに書き換え、更に送信元ポート番号を当該選択されたポート番号に書き換えるための、書き換え前後のIPアドレス等を対応付けたNAPT変換ルールを生成し、NAPT変換テーブルに追加すると共に、その追加したNAPT変換ルールに対して「チェックサム再計算」欄を「不要」に設定する(ステップS105−2〜S105−3)。
一方、ステップS105−1の判定でUDPヘッダのチェックサムが0x0000でない場合、送信元ポート番号計算部13は、NAPT変換前後でチェックサムが不変となる送信元ポート番号を計算する(ステップS105−4)。その具体的計算方法については後述する。
次に、冒頭で説明したようにチェックサムは1の補数計算を行うため、0x0000(+0)と0xFFFF(−0)が区別できないことより、チェックサムが不変となるポート番号が計算不可能な場合があることから、送信元ポート番号計算部13は、チェックサムが不変となるポート番号が計算可能か否かを判定する(ステップS105−5)。
次に、ステップS105−5の判定でチェックサムが不変となるポート番号が計算可能な場合において、たとえその場合であってもパケット中継装置100で現在使用中のポート番号は利用できないことから、送信元ポート番号計算部13は、計算された送信元ポート番号が自機内で利用可能な否かを判定する(ステップS105−6)。
次に、ステップS105−6の判定でポート番号が自機内で利用可能な場合、NAPT変換機能部12は、送信元IPアドレスをウェブサーバ500側の自機のIPアドレスに書き換え、更に送信元ポート番号を上記計算されたポート番号に書き換えるための、書き換え前後のIPアドレス等を対応付けたNAPT変換ルールを生成し、NAPT変換テーブルに追加すると共に、その追加したNAPT変換ルールに対して「チェックサム再計算」欄を「不要」に設定する(ステップS105−7)。そのように設定されたNAPT変換テーブル例を図5に示す。
一方、ステップS105−5の判定でチェックサムが不変となるポート番号が計算可能でない場合、又は、ステップS105−6の判定でポート番号が自機内で利用可能でない場合、NAPT変換機能部12は、自機内で利用可能な送信元ポート番号を任意に選択し、送信元IPアドレスをウェブサーバ500側の自機のIPアドレスに書き換え、更に送信元ポート番号を当該選択されたポート番号に書き換えるための、書き換え前後のIPアドレス等を対応付けたNAPT変換ルールを生成し、NAPT変換テーブルに追加すると共に、その追加したNAPT変換ルールに対して「チェックサム再計算」欄を「要」に設定する(ステップS105−8〜S105−9)。
次に、TCPのNAPT変換ルール生成フローを図4に示す。本生成フローは、ステップS107−1〜S107−6の各処理で構成されるが、UDPの場合におけるステップS105−4〜S105−9の各処理と同様であることから、ここでの重複説明は省略する。
次に、チェックサムが不変となるポート番号の計算方法について説明する。NAPT変換によって書き換えられる式(1)の変数は「送信元ポート番号」と「送信元IPアドレス」であり、「送信元IPアドレス」についてはNAPT変換後の値が決まっていることから、NAPT変換前のパケットの送信元IPアドレスをA1、NAPT変換前のパケットの送信元ポート番号をP1、NAPT変換後の送信元IPアドレスをA2、NAPT変換後の送信元ポート番号をP2とすると、チェックサムの値がNAPT変換前後で等しくなる送信元ポート番号P2は、1の補数を用いて式(2)で計算できる。ただし、A1,A2,P1は全て2バイトである。
P2=P1+A1+(−A2) ・・・式(2)
冒頭で説明した例の場合、P1=10000、A1=192.168.1.2、A2=10.10.10.1なので、P2は、P2=0x2710+0xC0A80102+(−0x0A0A0A01)=0x2710+0xC0A8+0x0102+(−0x0A0A)+(−0x0A01)=0x2710+0xC0A8+0x0102+0xF5F5+0xF5FE=0xD4AF=54447と計算される。
仮に、次に送信されたパケットのその他の部分が0xABCDの場合であっても、NAPT変換前のパケットのチェックサムの値は、チェックサム値=0x2710+0x0050+0xC0A80102+0x0A0A0A02+0xABCD=0xA8E4=0x571B(1の補数化)となり、一方、NAPT変換後のパケットのチェックサムの値は、チェックサム値=0xD4AF+0x0050+0x0A0A0A01+0x0A0A0A02+0xABCD=0xA8E4=0x571B(1の補数化)となることから、たとえパケットのペイロード部分等が変更されたとしてもチェックサムの値は不変となる。
以上より、本実施の形態によれば、受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算し、その中継対象パケットの送信元ポート番号を上記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換ルールをNAPT変換テーブルに追加記憶すると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて設定記憶し、そのNAPT変換ルールに基づいて上記中継対象パケットをNAPT変換するので、NAPT変換の際にチェックサムの再計算が不要になることから、チェックサム再計算に係る処理負荷が低減し、結果として高速なNAPT変換を実現できる。
100…パケット中継装置
11…NAPT変換テーブル記憶部
12…NAPT変換機能部
13…送信元ポート番号計算部
300…ウェブ端末
500…ウェブサーバ
LAN…ローカル通信ネットワーク
WAN…グローバル通信ネットワーク
S101〜S111、S105−1〜S105−9、S107−1〜S107−6、S301〜S304…ステップ

Claims (3)

  1. IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継するパケット中継装置において、
    受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算する計算手段と、
    前記中継対象パケットの送信元ポート番号を前記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換情報を記憶手段に記憶させると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて更に記憶させ、当該NAPT変換情報に基づいて前記中継対象パケットをNAPT変換する変換手段と、
    を備えることを特徴とするパケット中継装置。
  2. IPアドレス体系の異なる通信ネットワーク間でパケットを中継するパケット中継装置で行うパケット中継方法において、
    受信した中継対象パケットに対して、NAPT変換前後でチェックサム値が変化しない送信元ポート番号を計算する計算ステップと、
    前記中継対象パケットの送信元ポート番号を前記計算された送信元ポート番号に書き換えるNAPT変換情報を記憶手段に記憶させると共に、チェックサム再計算不要情報を対応付けて更に記憶させ、当該NAPT変換情報に基づいて前記中継対象パケットをNAPT変換する変換ステップと、
    を備えることを特徴とするパケット中継方法。
  3. 請求項2記載のパケット中継方法をコンピュータに実行させることを特徴とするパケット中継プログラム。
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JPN6015021323; 黒木  秀和  HIDEKAZU  KUROKI: 'IPSec通信が可能なアドレス変換によるIPv6機器の位置透過なアクセス手法  IPSec Communications C' マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム論文集  情報処理学会シンポジ 第2008巻, 20090407, 第1258頁〜第1265頁, 社団法人情報処理学会  Information Processing Socie *

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