JP2013196111A - コネクション確立システム - Google Patents
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Abstract
【課題】マスタ・スレーブ間で通信状態の完全な多重化を行う手法に比べて同期コストを削減でき、マスタに接続できなかったら、スレーブに接続を試みる場合に比べて全てのクライアントが一のマスタに接続できるコネクション確立システムを提供する。
【解決手段】コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置101から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置201に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立する。
【選択図】図1
【解決手段】コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置101から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置201に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コネクション確立システムに関する。
コネクション確立システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1のコネクション確立システムは、二重化されたPLCのアプリケーションプログラムが、ユーザ用メモリに展開された二重化ステータスを参照する。そして、二重化したPLCのマスタならば、TCPオプション機能のキープアライブ監視によりサーバ回線の切断を認識した場合、マスタからスレーブへの切替を行う二重化PLCのマスタ切替処理を実行する。
また、コネクション確立システムの他例が特許文献2に記載されている。特許文献2のコネクション確立システムは、ノードは2つで、MACアドレスとして、それぞれMACA、MAC−Bを持つ。一方、IPアドレスは、192.168.1.1で、2つのノードはこれを共有している。クライアントがARP要求をブロードキャストした場合、マスタノードは、送信元MACアドレスフィールドを自ノードのMACアドレスに、宛先MACアドレスフィールドをクライアントのMACアドレスに設定し、ARP応答を送信する。
特許文献1は、二重化PLCのマスタ・スレーブを意識することなく、LANでTCP/IPによる通信を行うことができる。特許文献2は、サーバ群の前段に負荷分散装置を設置すること無く、かつ、単一のIPアドレスのみの使用で、複数サーバを論理的に単一のサーバに見せることができる。
しかし、既知のコネクション確立システムは、以下の2つの問題点を有する。問題点の1つ目は、マスタ・スレーブ間でコネクションを維持するための状態情報を同期する通信や計算のコストが大きいことである。それは、コネクションを維持するためにパケットごとに到着応答や送受信バッファ、シーケンス番号の管理等を行わなくてはならないが、近年のネットワークでは毎秒数万パケットが処理されるため、マスタ・スレーブ間の通信量が増大する傾向にあるためである。
問題点の2つ目は、複数のクライアントがそれぞれ別のコンピュータをマスタと認識してしまう場合があることである。それは、マスタに接続できない場合に、スレーブに接続を試みるような一貫性モデルでは、通信路の状況や接続要求のタイミングの差により、クライアントが到達し難いサーバが存在する瞬間が存在するためである。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的の1つ目は、マスタ・スレーブ間で通信状態の完全な多重化を行う手法に比べて同期コストを削減できるコネクション確立システムを提供することにある。本発明の目的の2つ目は、マスタに接続できなかったら、スレーブに接続を試みる場合に比べて全てのクライアントが一のマスタに接続できるコネクション確立システムを提供することにある。
本発明に係るコネクション確立システムは、クライアントに、サーバからのコネクション確立の要求を待ち受けるコネクション確立要求受信装置と、サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置に対してコネクションの確立を要求する接続要求送信装置と、を備え、サーバに、どのサーバがマスタになるかを決定するマスタ決定装置と、クライアントの接続要求送信装置より送信された接続要求を受信する接続要求受信装置と、クライアントのコネクション確立要求受信装置に対してコネクションの確立要求を行うコネクション確立要求送信装置と、を備え、コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することを特徴とする。
本発明によれば、マスタ・スレーブ間で通信状態の完全な多重化を行う手法に比べて同期コストを削減でき、マスタに接続できなかったら、スレーブに接続を試みる場合に比べて全てのクライアントが一のマスタに接続できるという効果を奏する。
以下、本発明に係る複数の実施形態のコネクション確立方法を実行するコネクション確立システムについて図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のコネクション確立方法を実行するコネクション確立システム10のブロック構成図である。コネクション確立システム10は、クライアント、及び複数のサーバから成るサーバ群を備える。
クライアントは、接続要求送信装置101、コネクション確立要求受信装置102、及び接続情報管理装置103を有する。
接続要求送信装置101は、サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置201に対してコネクションの確立を要求する装置である。
コネクション確立要求受信装置102は、コネクション待ち受けポート等の情報を元にサーバからのコネクション確立を待ち受ける装置である。
接続情報管理装置103は、コネクション確立要求受信装置102に到着するコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行う情報を記録する装置である。
サーバは、接続要求受信装置201、コネクション確立要求送信装置202、マスタ決定装置203、マスタ降格受信装置204、及びマスタ降格送信装置205を有する。
接続要求受信装置201は、クライアントの接続要求送信装置101より送信された接続要求を受信する装置である。
コネクション確立要求送信装置202は、コネクション接続先情報301に含まれている情報を元にコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を行う装置である。ここで、コネクション接続先情報301とは、コネクション確立要求送信装置202がコネクション確立要求受信装置102にコネクションを確立するために必要な情報を含むIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定する情報である。
マスタ決定装置203は、どのサーバがマスタになるかを決定する装置である。
マスタ降格受信装置204は、マスタ降格送信装置205による信号を受けて自身をスレーブに降格させる装置である。
マスタ降格送信装置205は、マスタ決定装置203により選出されたマスタ以外のマスタをスレーブに降格させる信号を送信する装置である。
ここで、接続要求送信装置101が、接続要求受信装置201に対してコネクションの確立を要求する方法は、例えば、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のマルチキャストアドレスを割り当て、これに対してマルチキャスト通信を行う。また、他の方法は、例えば、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のエニーキャストアドレスを割り当て、これに対してエニーキャスト通信を行う。また、他の方法は、サーバ群を構成するコンピュータに対して個別にユニキャストを行ったり、接続先のサーバ群を特定できる情報を含めてブロードキャストを行ったりする。
また、マスタ決定装置203がマスタ降格受信装置204やマスタ降格送信装置205を兼ねることもある。更に、ここで、コネクションとはセッション等と呼ばれる場合もあるが、すべて同様に適用可能である。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。クライアント上のアプリケーションはライブラリ等を通じて接続情報管理装置103に、後にコネクション確立要求受信装置102に到着するコネクションと、コネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行う情報を記録する。そして、コネクション確立要求受信装置102においてサーバ群で選出されたマスタからの接続を待ち受ける。
また、接続要求送信装置101よりサーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置201に対して、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301を送信する。
IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301を受信したコンピュータは、マスタ決定装置203により同一サーバ群からマスタを1台選出する。
新しく選出されたマスタが、それまでのマスタと異なる場合、複数のマスタが同時に存在することを避けるため、新しいマスタはマスタ降格送信装置205よりそれまでのマスタのマスタ降格受信装置204に対してマスタ降格の信号を送信する。そして、これを受信したそれまでのマスタは自らをスレーブに降格する。
このとき、降格したサーバに接続しているクライアントのコネクションは全て切断される。コネクションを切断されたクライアントは、所定の手続きによりマスタに再接続する。
その後、新しいマスタはコネクション確立要求送信装置202より、クライアントのコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を送信する。このとき、クライアントの特定や、コネクション確立に必要な情報はIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301から導出される。
クライアントはコネクション確立要求受信装置102で受け取った接続要求を元に、接続情報管理装置103に対してコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うことで目的のサービスを実行する。
クライアント上のアプリケーションは、ライブラリやシステムサービスのAPI(Application Programming Interface)等を通じて、サーバへのコネクション確立の要求を接続情報管理装置103に記録する。そして、コネクション確立要求受信装置102においてサーバ群で選出されたマスタからの接続を待ち受ける。
このとき、マスタからの接続待ちポート等も接続情報管理装置103に記録する。そして、後にマスタのコネクション確立要求送信装置202からクライアントのコネクション確立要求受信装置102に対して発行されるコネクション接続要求が、どのアプリケーションに対して発行されたものかを対応付ける情報を作成する。
その後、接続要求送信装置101よりサーバ群を構成するコンピュータに対して、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301を送信する。ここで、サーバ群を構成するコンピュータはマスタとスレーブで構成される。また、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301の送信方法としては、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のマルチキャストアドレスを割り当てることでマルチキャスト通信することが考えられる。また、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のエニーキャストアドレスを割り当てることでエニーキャスト通信することが考えられる。また、パケット中に対象となるサーバ群を一意に特定できる情報を含めた上でブロードキャスト通信することが考えられる。また、サーバ群を構成する個々のコンピュータに対して並列又は並行にユニキャスト通信することが考えられる。
接続要求受信装置201により、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301を受信したコンピュータは、マスタ決定装置203により同一サーバ群からマスタを1台選出する。新しく選出されたマスタが、それまでのマスタと異なる場合、複数のマスタが同時に存在することを避けるため、新しいマスタはマスタ降格送信装置205よりそれまでのマスタのマスタ降格受信装置204に対してマスタ降格の信号を送信する。そして、これを受信したそれまでのマスタは自らをスレーブに降格する。ここで、マスタ決定装置203で、マスタが1台選出するとともに、同一サーバ群の他のコンピュータが自動的にスレーブに降格するアルゴリズムが採用された場合、マスタ降格受信装置204及びマスタ降格送信装置205はマスタ決定装置203に内包される。
また、降格したサーバに接続しているクライアントのコネクションは全て切断される。コネクションを切断されたクライアントは、所定の続きによりマスタに再接続する。その後、新しいマスタはコネクション確立要求送信装置202より、クライアントのコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を送信する。このとき、クライアントの特定や、コネクション確立に必要な情報はIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301から導出される。
最後に、クライアントはコネクション確立要求受信装置102で受け取った接続要求を元に、接続情報管理装置103に対してコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うことで目的のサービスを実行する。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法について説明する。上述したように、コネクション確立システム10は、クライアントに接続要求送信装置101と、接続情報管理装置103と、コネクション確立要求受信装置102とを備える。また、サーバに、マスタ決定装置203と、接続要求受信装置201と、コネクション確立要求送信装置202と、マスタ降格送信装置205と、マスタ降格受信装置204とを備える。
クライアントの接続要求送信装置101がサーバ群の接続要求受信装置201に発行する接続要求プロトコルには、クライアントのIPアドレスとポートのような、マスタサーバがクライアントに確立するコネクション先を一意に特定する情報を含む。そして、サーバ群はマスタとスレーブとで構成される。クライアントの接続情報管理装置103は、クライアント上のプログラムからサーバに対する接続要求を受けてコネクション待ち受けポート等の情報を記録する。コネクション確立要求受信装置102は、コネクション待ち受けポート等の情報を元にサーバからのコネクション確立を待ち受ける。クライアントの接続要求送信装置101は、サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置201に対してコネクションの確立を要求する。このとき、接続要求には、クライアントのIPアドレスや、前述した待ち受けポートのようなサーバがクライアントに確立するコネクション先を一意に特定する情報を含まれている。
接続要求受信装置201に接続要求を受け取ったサーバ群は、マスタ決定装置203により、どのサーバがマスタになるかを決定する。選出されたマスタは、必要に応じてマスタ降格送信装置205から直前のマスタのマスタ降格受信装置204に対してマスタ降格通知を発信し、マスタ降格通知を受信したマスタは自発的にマスタであることを放棄する。これにより、マスタが複数存在することを防ぐことができる。選出されたマスタは、接続要求に含まれていたクライアント情報を元に、コネクション確立要求送信装置202からクライアントのコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を行う。そして、全てのクライアントはある瞬間において共通かつ唯一つのマスタとコネクションを確立することが保証されることで目的の動作を実行する。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法においてクライアントがサーバ群に対して接続要求を行う様子について説明する。図2に示すように、クライアント上のアプリケーションは、サーバに対する新しいコネクション確立の要求を、ライブラリを通じて行う。ライブラリはコネクション確立要求受信装置102で、サーバ群で選出されたマスタからの接続を待ち受け、接続情報管理装置103に呼び出しアプリケーションのプロセス番号やスレッド番号、待ち受けポート番号を記録する。その後、接続要求送信装置101よりサーバ群を構成するコンピュータに対して、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301をマルチキャスト送信する。ここで、サーバ群を構成するコンピュータはマスタとスレーブで構成され、全て同一のマルチキャストアドレスを有している。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法においてクライアントがサーバ群に対して送信した接続要求がマスタに届かない様子について説明する。
図3に示すように、マスタがダウンしており、マスタに至るネットワーク経路に通信不良が発生している等の理由により、マスタに対してIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301が届かなかったものと考える。
図3に示すように、マスタがダウンしており、マスタに至るネットワーク経路に通信不良が発生している等の理由により、マスタに対してIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301が届かなかったものと考える。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法においてマスタとスレーブで構成されるサーバ同士で新しいマスタを決定する様子について説明する。図4に示すように、接続要求受信装置201により、IPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301を受信したスレーブA、スレーブB、スレーブCは、マスタ決定装置203を用いてサーバ群で新マスタを決定する。このとき、マスタにIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301が届かなかったのは一過性のパケットロスである可能性もあるため、可能であれば図中のマスタも新マスタの決定に加わることが考えられる。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法においてマスタとスレーブで構成されるサーバ同士で新しいマスタが決定されて従来のマスタがスレーブに降格する様子について説明する。図5に示すように、ここでは、旧スレーブAが新マスタとして選出されたものとする。旧スレーブAはマスタ降格送信装置205を通して、旧マスタのマスタ降格受信装置204にマスタ降格信号を送信し、これを受信した旧マスタはスレーブDに降格する。
コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法において、降格したサーバに接続していたクライアントのコネクションが全て切断されたクライアントが手続きによりマスタに再接続している様子について説明する。図6に示すように、また、降格したサーバに接続しているクライアントのコネクションは全て切断される。コネクションを切断されたクライアントは、所定の手続きによりマスタに再接続する。
次に、コネクション確立システム10が実行するコネクション確立方法において新しく選出されたマスタがクライアントに対してコネクションの確立を要求する様子について説明する。図7に示すように、その後、新マスタはコネクション確立要求送信装置202より、クライアントのコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を送信する。このとき、クライアントの特定や、コネクション確立に必要な情報はIPアドレスとポート等コネクション先を一意に特定するコネクション接続先情報301から導出される。最後に、クライアントはコネクション確立要求受信装置102で受け取った接続要求を元に、接続情報管理装置103に対してコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うことで目的のサービスを実行する。
以上、説明したように、コネクション確立システム10によれば、マスタ・スレーブ間でコネクションそのものを完全に多重化するのではなく、クライアントから唯一つのマスタに接続できる。そのため、マスタとクライアント間の通信が途絶した場合にはクライアントはただちに最新のマスタとのコネクションを確立できるので、マスタとスレーブはアプリケーションレベルで必要な情報のみ同期すればよく、セッションを維持するための通信を削減する。従って、コネクション確立システム10によれば、マスタ・スレーブ間で通信状態の完全な多重化を行う手法に比べて同期コストを削減することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態のコネクション確立システムについて説明する。なお、以下の第2実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
図8は、第2実施形態のコネクション確立方法を実行するコネクション確立システム20のブロック構成図である。コネクション確立システム20は、クライアントのアプリケーションが、システムサービスのAPI(Application Programming Interface)等を通じ、コネクション確立要求受信装置102で、マスタからの接続を待ち受ける。その後、接続要求送信装置101よりサーバ群を構成するコンピュータに対して、コネクション接続先情報301を送信する。コネクション接続先情報301は、マスタのコネクション確立要求送信装置202からクライアントのコネクション確立要求受信装置102に対して発行されるコネクション接続要求がどのアプリケーションに対して発行されたものかを対応付ける情報を格納する。また、マスタのコネクション確立要求送信装置202がクライアントのコネクション確立要求受信装置102に対して接続するために必要な情報を格納する。
ここで、サーバ群を構成するコンピュータはマスタとスレーブで構成される。また、コネクション接続先情報301の送信方法としては、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のマルチキャストアドレスを割り当てることでマルチキャスト通信することが考えられる。また、サーバ群を構成するコンピュータに対して同一のエニーキャストアドレスを割り当てることでエニーキャスト通信することが考えられる。また、パケット中に対象となるサーバ群を一意に特定できる情報を含めた上でブロードキャスト通信することが考えられる。また、サーバ群を構成する個々のコンピュータに対して並列又は並行にユニキャスト通信することが考えられる。
接続要求受信装置201により、コネクション接続先情報301を受信したコンピュータは、マスタ決定装置203により同一サーバ群からマスタを1台選出する。マスタになれなかったコンピュータは自身をスレーブに設定する。このとき、降格したサーバに接続しているクライアントのコネクションは全て切断される。コネクションを切断されたクライアントは、所定の手続きによりマスタに再接続する。その後、新しいマスタはコネクション確立要求送信装置202より、クライアントのコネクション確立要求受信装置102に対してコネクションの確立要求を送信する。
このとき、クライアントの特定や、コネクション確立に必要な情報はコネクション接続先情報301から導出される。また、コネクションの確立に際し、クライアントがコネクションとアプリケーションの紐付けに必要なコネクション紐付け情報302を含む。最後に、クライアントはコネクション確立要求受信装置102で接続要求を受ける。そして、コネクションの確立の際にサーバから受け取ったコネクション紐付け情報302を元に、コネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うことで目的のサービスを実行する。
なお、本発明のコネクション確立システムは、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
以上述べたように、本発明のコネクション確立システムによれば、マスタ・スレーブ間で通信状態の完全な多重化を行う手法に比べて同期コストを削減でき、全てのクライアントが一のマスタに接続される。以上の結果として、マスタとスレーブとで構成するサーバ群と、1台以上のクライアントで構成する通信環境において、特に全てのクライアントで一意なマスタと通信する用途に適用でき、本発明の産業上の利用可能性は大といえる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下に限られない。
(付記1)クライアントに、サーバからのコネクション確立の要求を待ち受けるコネクション確立要求受信装置と、サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置に対してコネクションの確立を要求する接続要求送信装置と、を備え、サーバに、どのサーバがマスタになるかを決定するマスタ決定装置と、クライアントの接続要求送信装置より送信された接続要求を受信する接続要求受信装置と、クライアントのコネクション確立要求受信装置に対してコネクションの確立要求を行うコネクション確立要求送信装置と、を備え、コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することを特徴とするコネクション確立システム。
(付記2)コネクションの確立に際し、クライアントからのコネクション確立の要求に対してマスタとスレーブから構成されるサーバ群が備えるマスタ決定装置により全てのクライアントを一のマスタに接続することを特徴とする付記1に記載のコネクション確立システム。
(付記3)クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、エニーキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することにより全てのクライアントを一のマスタに接続することを特徴とする付記1に記載のコネクション確立システム。
(付記4)クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対する接続要求にサーバ群を一意に特定できる情報を含めてブロードキャスト、マルチキャスト又はエニーキャストすることを特徴する付記1に記載のコネクション確立システム。
(付記5)クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、サーバ群を構成する個々のコンピュータに対して並列又は並行にユニキャスト通信を行うことで、個々の接続要求に関してタイムアウトを待つことなく接続要求を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することを特徴とする付記1に記載のコネクション確立システム。
(付記6)クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、サーバがクライアントに接続するための情報を含むことを特徴とする付記1から5のいずれか一に記載のコネクション確立システム。
(付記7)クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、サーバがクライアントに接続するために十分な情報と、クライアントのコネクション確立要求受信装置に到着するコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うコネクション紐付け情報を含むことを特徴とする付記1から6のいずれか一に記載のコネクション確立システム。
(付記8)クライアントに、コネクション確立要求受信装置に到着するコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行う情報を記録する接続情報管理装置を備えることを特徴とする付記1から7のいずれか一に記載のコネクション確立システム。
(付記9)サーバにマスタ降格受信装置及びマスタ降格送信装置を備え、マスタ決定装置により新旧のマスタが異なる場合に旧マスタをマスタから降格し、旧マスタに接続していたクライアントが本手続きにより再接続することを特徴とする付記1から8のいずれか一に記載のコネクション確立システム。
(付記10)アプリケーション、ライブラリ又はミドルウェアによる通信状態の管理を行い、コネクションが切断した場合に、最新のマスタに接続しなおすことで通信を継続できるようにすることで、マスタ・スレーブ間でコネクションそのものを完全に多重化するような同期コストを削減することを特徴とする付記1から9のいずれか一に記載のコネクション確立システム。
(付記11)クライアントに、サーバからのコネクション確立の要求を待ち受けるコネクション確立要求受信装置と、サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置に対してコネクションの確立を要求する接続要求送信装置と、を備え、サーバに、どのサーバがマスタになるかを決定するマスタ決定装置と、クライアントの接続要求送信装置より送信された接続要求を受信する接続要求受信装置と、クライアントのコネクション確立要求受信装置に対してコネクションの確立要求を行うコネクション確立要求送信装置と、を備え、コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することを特徴とするコネクション確立方法。
10,20 コネクション確立システム
101 接続要求送信装置
102 コネクション確立要求受信装置
103 接続情報管理装置
201 接続要求受信装置
202 コネクション確立要求送信装置
203 マスタ決定装置
302 コネクション紐付け情報
101 接続要求送信装置
102 コネクション確立要求受信装置
103 接続情報管理装置
201 接続要求受信装置
202 コネクション確立要求送信装置
203 マスタ決定装置
302 コネクション紐付け情報
Claims (10)
- クライアントに、
サーバからのコネクション確立の要求を待ち受けるコネクション確立要求受信装置と、
サーバ群を構成するコンピュータの接続要求受信装置に対してコネクションの確立を要求する接続要求送信装置と
を備え、
サーバに、
どのサーバがマスタになるかを決定するマスタ決定装置と、
クライアントの接続要求送信装置より送信された接続要求を受信する接続要求受信装置と、
クライアントのコネクション確立要求受信装置に対してコネクションの確立要求を行うコネクション確立要求送信装置と
を備え、
コネクションの確立に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、マルチキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立する
ことを特徴とするコネクション確立システム。 - コネクションの確立に際し、クライアントからのコネクション確立の要求に対してマスタとスレーブから構成されるサーバ群が備えるマスタ決定装置により全てのクライアントを一のマスタに接続する
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクション確立システム。 - クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、エニーキャスト通信を用いてコネクションの確立を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立することにより全てのクライアントを一のマスタに接続する
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクション確立システム。 - クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対する接続要求にサーバ群を一意に特定できる情報を含めてブロードキャスト、マルチキャスト又はエニーキャストする
ことを特徴する請求項1に記載のコネクション確立システム。 - クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、クライアントの接続要求送信装置から、マスタとスレーブから構成されるサーバ群の接続要求受信装置に対して、サーバ群を構成する個々のコンピュータに対して並列又は並行にユニキャスト通信を行うことで、個々の接続要求に関してタイムアウトを待つことなく接続要求を送信し、マスタからクライアントにコネクションを確立する
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクション確立システム。 - クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、サーバがクライアントに接続するための情報を含む
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のコネクション確立システム。 - クライアントがサーバ群に発行する接続要求に際し、サーバがクライアントに接続するために十分な情報と、クライアントのコネクション確立要求受信装置に到着するコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行うコネクション紐付け情報を含む
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のコネクション確立システム。 - クライアントに、コネクション確立要求受信装置に到着するコネクションとコネクション確立の要求を発行したアプリケーションの紐付けを行う情報を記録する接続情報管理装置を備える
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のコネクション確立システム。 - サーバにマスタ降格受信装置及びマスタ降格送信装置を備え、マスタ決定装置により新旧のマスタが異なる場合に旧マスタをマスタから降格し、旧マスタに接続していたクライアントが本手続きにより再接続する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のコネクション確立システム。 - アプリケーション、ライブラリ又はミドルウェアによる通信状態の管理を行い、コネクションが切断した場合に、最新のマスタに接続しなおすことで通信を継続できるようにすることで、マスタ・スレーブ間でコネクションそのものを完全に多重化するような同期コストを削減する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のコネクション確立システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060041A JP2013196111A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コネクション確立システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060041A JP2013196111A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コネクション確立システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013196111A true JP2013196111A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49395038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060041A Pending JP2013196111A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コネクション確立システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013196111A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016062572A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 負荷分散装置、サーバ、負荷分散システム、負荷分散プログラム |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012060041A patent/JP2013196111A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016062572A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 負荷分散装置、サーバ、負荷分散システム、負荷分散プログラム |
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