JP2013195322A - 耐キャビテーション試験装置 - Google Patents

耐キャビテーション試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013195322A
JP2013195322A JP2012064896A JP2012064896A JP2013195322A JP 2013195322 A JP2013195322 A JP 2013195322A JP 2012064896 A JP2012064896 A JP 2012064896A JP 2012064896 A JP2012064896 A JP 2012064896A JP 2013195322 A JP2013195322 A JP 2013195322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
liquid
flow path
liquid mixture
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012064896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuki Asaoka
勇樹 淺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2012064896A priority Critical patent/JP2013195322A/ja
Publication of JP2013195322A publication Critical patent/JP2013195322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置を提供する。
【解決手段】液体を貯留するタンク10と、タンク10内の液体を吸い出すポンプ20と、タンク10とポンプ20を接続するポンプ上流側流路51に接続する気体流路52の末端に設けられた気体吸入口30と、ポンプ20の下流側の送給流路54の末端に設けられ、流体装置999の流入口999aが接続される流入側接続部41と、流体装置999の流出口999bが接続され、液体をタンク10に戻すドレン流路55の基端に設けられた流出側接続部42と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ等の流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置に関するものである。
キャビテーションは、流体中において圧力差が過大となる部分が生じた場合に、流体中において発生した気泡が崩壊して、局所的な衝撃が発生する現象である。ポンプ等の流体装置内においてキャビテーションが発生すると、局所的な衝撃によって、流体装置に壊食等の損傷が発生する場合がある。このため、流体装置内でキャビテーションを発生させて、当該流体装置の耐キャビテーション性を試験する耐キャビテーション試験装置の提供が望まれていた。
ところで、従来から特許文献1に示されるようなキャビテーション再現装置が提案されている。このキャビテーション再現装置は、タンク内の液体を吸い出すポンプと、タンク内の液体の温度を調整する温度調整部を有している。このキャビテーション再現装置によれば、温度調整部によってタンク内の液体の温度を加熱調整することによって、液体の飽和蒸気圧を上昇させ、キャビテーションの発生を容易にしている。
特開2010−134383号公報
しかしながら、上記したキャビテーション再現装置は、キャビテーションの発生を観察するものであって、流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置では無い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置を提供することを目的とする。
(請求項1)本発明に係る耐キャビテーション試験装置は、流入口から液体が流入し流出口から液体が流出する流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置であって、前記流入口が接続される流入側接続部と、液体及び気体の混合物である気液混合物を前記流入側接続部に送給する気液混合物送給部と、を有する。
(請求項2)前記気液混合物送給部は、液体及び気体を吸入して前記気液混合物を生成し、当該気液混合物を前記流入側接続部に送給するポンプであることが好ましい。
(請求項3)耐キャビテーション試験装置は、前記流入側接続部に送給される前記気液混合物のうち液体の量を調整する液体量調整部、及び前記気液混合物のうち気体の量を調整する気体量調整部の少なくとも一方を有することが好ましい。
(請求項4)耐キャビテーション試験装置は、前記気液混合物が流通し、当該気液混合物を前記流入側接続部に送給する流路である送給流路に分岐して接続するリリーフ流路を有し、前記リリーフ流路には、前記送給流路からの流体の流通は許容するが、前記送給流路への流体の流通は許容しない逆止弁が設けられていることが好ましい。
(請求項5)耐キャビテーション試験装置は、前記流入側接続部に流入する流体の圧力を調整する流入側圧力調整部、及び前記流出口が接続される流出側接続部から流出する流体の圧力を調整する流出側圧力調整部の少なくとも一方を有することが好ましい。
(請求項1)本発明に係る耐キャビテーション試験装置によれば、気液混合物送給部が、液体と気体の混合物である気液混合物を流入側接続部に送給する。従って、流体装置の流入口を流入側接続部に接続し、気液混合物送給部を稼働させることにより、キャビテーションの発生の原因となる気泡核となり得る気体を含む気液混合物を流体装置に流入させることができる。このため、流体装置で容易にキャビテーションを発生させることができ、流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置を提供することができる。
(請求項2)気液混合物送給部は、液体及び気体を吸入して気液混合物を生成し、当該気液混合物を流入側接続部に送給するポンプである。これにより、ポンプ内において、吸入された液体と気体が撹拌されて、これらの混合物が吐出されることにより、微細な気泡を多数含有する気液混合物が、流体装置に流入する。このため、流体装置内の流路において、気液混合物に多数含まれる微細な気泡が、キャビテーションの発生の原因となる気泡核となり、キャビテーションが確実に発生する。
(請求項3)気液混合物のうち液体の量を調整する液体量調整部や、気液混合物のうち気体の量を調整する気体量調整部を有する。これにより、液体量調整部や気体量調整部によって、流体装置に流入する気液混合物の気液混合率を変化させることができる。このため、流体装置の流路におけるキャビテーションの発生量を調整することができる。
(請求項4)気液混合物が流通し、当該気液混合物を流入側接続部に送給する流路である送給流路に分岐して接続するリリーフ流路を有する。これにより、流体装置がポンプである場合において、ポンプである流体装置の吐出能力を越える流量分の気液混合物は、リリーフ流路側に流通する。このため、流体装置がポンプである場合において、ポンプと流体装置の吐出能力が一致しなくても、流体装置の耐キャビテーション性を試験することができる。また、リリーフ流路には、送給流路からの流体の流通は許容するが、送給流路への流体の流通は許容しない逆止弁が設けられている。これにより、リリーフ流路の末端から送給流路への流体の逆流が防止される。
(請求項5)流入側接続部に流入する流体の圧力を調整する流入側圧力調整部や、流出口が接続される流出側接続部から流出する流体の圧力を調整する流出側圧力調整部が設けられている。これにより、流入側圧力調整部や流出側圧力調整部によって、流体装置の上流側及び下流側の流路の圧力を任意に調整することができ、任意の条件で、流体装置の耐キャビテーション性を試験することができる。また、流入側圧力調整部を絞ることにより、流入口よりも上流側の流路をより低圧にすることにより、流体装置においてよりキャビテーションを発生させることもできる。
本実施形態の耐キャビテーション試験装置の説明図である。
(耐キャビテーション試験装置の構造)
以下に、本発明の耐キャビテーション試験装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態の耐キャビテーション試験装置100は、主に、タンク10、ポンプ20、気体吸入口30、流入側接続部41、流出側接続部42、ポンプ上流側流路51、送給流路54、ドレン流路55、リリーフ流路56とから構成されている。なお、”流路”には、配管によって構成された流路と、穴加工により形成された流路が含まれる。
タンク10は、有底筒状又は箱状であり、その内部には液体が貯留される。本実施形態では、タンク10には、オイルが貯留されている。タンク10の底部とポンプ20とは、ポンプ上流側流路51によって接続されている。ポンプ上流側流路51の途中部分には、気体流路52が接続している。そして、気体流路52の末端に、気体吸入口30が設けられている。本実施形態では、気体吸入口30は大気に開放している。
ポンプ上流側流路51と気体流路52との接続部53よりも上流側(タンク10側)のポンプ上流側流路51の途中部分には、当該途中部分のポンプ上流側流路51を流通する液体の流量を調整する液体流量調整弁61が設けられている。液体流量調整弁61は、自身の流路面積が変更可能に構成されている。
気体流路52の途中部分には、当該気体流路52を流通する気体(空気)の流量を調整する気体流量調整弁62が設けられている。気体流量調整弁62は、自身の流路面積が変更可能に構成されている。
ポンプ20と流入側接続部41は、送給流路54によって接続されている。言い換えると、送給流路54の末端に流入側接続部41が設けられている。ポンプ20は、タンク10内の液体を吸入するとともに、気体吸入口30から気体を吸入し、これら液体と気体の混合物である気液混合物を生成して、当該気液混合物を流入側接続部41に送給するものである。このように上記した、ポンプ上流側流路51、気体流路52、気体吸入口30、ポンプ20、とから、気液混合物を流入側接続部41に送給する「気液混合物送給部」が構成されている。
ポンプ20には、トロコイドポンプ、ギヤポンプ、渦巻きポンプ等が含まれる。なお、トロコイドポンプは、トロコイド曲線で形成された内歯が内周に形成されたアウターロータと、トロコイド曲線で形成され前記内歯と噛合する外歯が外周に形成されたインナーロータとを有し、これらアウターロータとインナーロータがこれらの回転中心が偏心されてハウジング内に回転可能に収納されている構造のものである。このトロコイドポンプでは、アウターロータとインナーロータの回転に伴い、外歯と内歯との間に形成される空間がハウジングに形成された吸入口から吐出口に順次移動し、液体が吸入口から吐出口に送給される。
また、ギヤポンプは、互いに噛合するギヤが並列してハウジング内に回転可能に設けられ、ハウジングの内周面が前記ギヤの外周に沿うように形成された構造のものである。このギヤポンプでは、互いに噛合するギヤが回転すると、ギヤとハウジングとの間の空間がハウジングに形成された吸入口から吐出口側に順次移動し、液体が吸入口から吐出口に送給される。
また、渦巻きポンプは、ハウジング内にインペラが回転可能に設けられている構造のものである。この渦巻きポンプでは、回転するインペラによって液体に遠心力が作用し、液体がハウジングに形成された吸入口から吐出口に送給される。
流出側接続部42とタンク10の上部は、ドレン流路55によって接続されている。言い換えると、流出側接続部42は、ドレン流路55の基端に設けられている。流出側接続部42からドレン流路55に流入する気液混合物は、タンク10に戻るようになっている。
送給流路54の途中部分には、リリーフ流路56が分岐して接続され、当該リリーフ流路56の末端は、ドレン流路55の途中部分に接続している。言い換えると、リリーフ流路56は、送給流路54の途中部分とドレン流路55の途中部分を接続している。リリーフ流路56の途中部分には、逆止弁65が設けられている。逆止弁65は、送給流路54からドレン流路55への流体の流通は許容するが、ドレン流路55から送給流路54への流体の流通は許容しないものである。
送給流路54とリリーフ流路56との接続部57よりも下流側(流入側接続部41側)には、流入側圧力調整弁63が設けられている。流入側圧力調整弁63は、流入側接続部41に流入する流体(気液混合物)の圧力を調整するものである。流入側圧力調整弁63は、自身の流路面積が変更可能に構成されている。流入側圧力調整弁63の下流側(流入側接続部41側)の送給流路54には、流入側接続部41に流入する流体の圧力を測定する流入側圧力計71が設けられている。
ドレン流路55とリリーフ流路56との接続部58よりも上流側(流出側接続部42側)には、流出側圧力調整弁64が設けられている。流出側圧力調整弁64は、流出側接続部42からドレン流路55に流出する流体(気液混合物)の圧力を調整するものである。流出側圧力調整弁64は、自身の流路面積が変更可能に構成されている。流出側圧力調整弁64の上流側(流出側接続部42側)の送給流路54には、ドレン流路55に流出する流体の圧力を測定する流出側圧力計72が設けられている。
送給流路54の途中部分には、導入流路59が分岐して接続され、この導入流路59の末端は、タンク10の上部に接続している。この導入流路59は、送給流路54を流通する気液混合物を、後述の混合率表示計80に導入するためのものである。送給流路54から導入流路59に導入された気液混合物は、タンク10に戻るようになっている。
導入流路59の途中部分には、混合率表示計80が設けられている。混合率表示計80は、ポンプ20から吐出された気液混合物の気体と液体の混合率(体積比)である気液混合率を計測するものである。混合率表示計80は、縦長の筒形状であり、その長手方向が垂直方向となるように配置されている。混合率表示計80は、その長手方向にガラスやアクリル樹脂等の透明な材料で構成された透明部分を有し、当該透明部分に混合率を表す目盛りが設けられている。混合率表示計80よりも上流側(ポンプ20側)の導入流路59には、当該部分の導入流路59の流路を開放又は閉塞する入口側閉塞弁81が設けられている。また、混合率表示計80よりも下流側(タンク10側)の導入流路59には、当該部分の導入流路59の流路を開放又は閉塞する出口側閉塞弁82が設けられている。
(耐キャビテーション試験装置の作用)
次に、本実施形態の耐キャビテーション試験装置100の作用について説明する。耐キャビテーション試験装置100によって耐キャビテーション性試験を行う流体装置999は、液体が流入する流入口999aと、流入口999aから流入した液体が流出する流出口999bを有している。流体装置999には、ポンプ、弁等が含まれ、本実施形態では、流体装置999は、オイルを送給するオイルポンプである。以下、流体装置999を、適宜オイルポンプ999と称す。
流入側接続部41に耐キャビテーション性試験を行う流体装置999の流入口999aを接続するとともに、流出側接続部42に流体装置999の流出口999bを接続する。
次に、入口側閉塞弁81及び出口側閉塞弁82の少なくとも一方が閉塞された状態で、ポンプ20を稼働させるとともにオイルポンプ999を稼働させる。すると、タンク10からオイルがポンプ20に吸い出され、ポンプ上流側流路51が負圧となり、気体吸入口30から空気がポンプ上流側流路51に流入する。すると、ポンプ20内において、回転する上記したインナーロータ、アウターロータ、ギヤ、インペラ等の回転体によって、オイルと空気が撹拌され、微細な気泡を多数含むオイル(以下、適宜気液混合物と略す)が、流入側接続部41からオイルポンプ999に流入する。
オイルポンプ999に流入した気液混合物は、オイルポンプ999によって、流出口999bからドレン流路55に吐出される。オイルポンプ999内には、微細な気泡を多数含むオイルが流通し、この微細な気泡がキャビテーションの発生の原因となる気泡核となり、オイルポンプ999内でキャビテーションが発生する。なお、流出側接続部42からドレン流路55に流入した気液混合物は、ドレン流路55を流通してタンク10に戻る。また、オイルポンプ999の吐出能力を越える流量分の気液混合物は、リリーフ流路56を流通してタンク10に戻るようになっている。上述したように、リリーフ流路56には逆止弁65が設けられているので、ドレン流路55から送給流路54への流体の逆流が防止される。
このように、タンク10内の液体は、タンク10、ポンプ上流側流路51、ポンプ20、送給流路54、流体装置999、ドレン流路55の順に流れ、或いは、タンク10、ポンプ上流側流路51、ポンプ20、送給流路54、リリーフ流路56、ドレン流路55の順に流れて、再びタンク10に環流し、循環するようになっている。ドレン流路55からタンク10に戻った気液混合物は、タンク10に貯留されることにより、気体と液体が分離されて、タンク10からは液体のみがポンプ上流側流路51に流れ出る。
作業者は、液体流量調整弁61や気体流量調整弁62を調整することにより、ポンプ20が吐出する気液混合物の気液混合率を変化させることができ、この結果、流体装置999に流入する気液混合物の気液混合率を変化させることができる。つまり、液体流量調整弁61を絞ってポンプ上流側流路51を流通するオイルの流量を小さくする程、気液混合物の空気の混合率が高くなる。また、気体流量調整弁62を開放して気体流路52を流通する空気の流量を大きくする程、気液混合物の空気の混合率が高くなる。なお、気液混合物の気体の混合率を高くすると、流体装置999の流路において、気泡核が増大するので、よりキャビテーションが発生する。
気液混合物の気液混合率を確認するには、入口側閉塞弁81及び出口側閉塞弁82を開放して、送給流路54から導入される気液混合物を混合率表示計80内に流通させた後に、入口側閉塞弁81及び出口側閉塞弁82を閉塞することにより、混合率表示計80内に気液混合物を導入する。そして、所定時間が経過すると、混合率表示計80内において気液混合物中の気泡が上部に集まり、気液混合物が混合率表示計80内において液体と気体に分離される。作業者は、混合率表示計80内において分離された液体と気体の境界位置と目盛りを視認することにより、流体装置999に流入する気液混合物の気液混合率を確認することができる。
上述したように、タンク10に戻った気液混合物は、タンク10に貯留されることにより、気体と液体が分離されて、タンク10からは液体のみがポンプ上流側流路51に流れ出る。このように、ポンプ上流側流路51に気液混合物が流れ出ないので、ポンプ20から吐出される気液混合物の気液混合率が変化すること無く安定し、当該気液混合物の気液混合率が意図しない気液混合率となってしまうことが防止される。
作業者は、流入側圧力調整弁63や流出側圧力調整弁64を調整することにより、流体装置999の使用環境を再現することができる。つまり、流入側圧力調整弁63を調整することにより、流体装置999の流入口999aよりも上流側(送給流路54側)の圧力を調整し、流体装置999が使用される環境における流入口999aよりも上流側の吸引抵抗と同一にすることができる。また、流出側圧力調整弁64を調整することにより、流体装置999の流出口999bよりも下流側(ドレン流路55側)の圧力を調整し、流体装置999が使用される環境における流出口999bよりも下流側の送給抵抗と同一にすることができる。なお、作業者は、流入側圧力計71を視認しながら流入側圧力調整弁63を調整することにより、送給流路54内の圧力を所望の圧力に調整することができる。また、作業者は、流出側圧力計72を視認しながら流出側圧力調整弁64を調整することにより、ドレン流路55の圧力を所望の圧力にすることができる。
なお、上記したように、流体装置999の使用環境の再現に限らず、流入側圧力調整弁63や流出側圧力調整弁64を調整することにより、流体装置999の上流側や下流側の流路の圧力を任意に調整することができ、任意の条件で、流体装置999の耐キャビテーション性を試験することができる。また、流入側圧力調整弁63を絞ることにより、流入口999aよりも上流側の流路をより低圧にすることにより、流体装置999内においてよりキャビテーションを発生させることもできる。
(本実施形態の耐キャビテーション試験装置の効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る耐キャビテーション試験装置100によれば、図1に示すように、ポンプ20(気液混合物送給部)が気液混合物を流入側接続部41に送給する。これにより、流体装置999の流入口999aを流入側接続部41に接続し、ポンプ20を稼働させることにより、キャビテーションの発生の原因となる気泡核となり得る気体を含む気液混合物を流体装置999に流入させることができる。このため、流体装置999で容易にキャビテーションを発生させることができ、流体装置999の耐キャビテーション性を試験する装置を提供することができる。
また、ポンプ20が液体及び気体を吸入して、ポンプ20内において、回転する上記したインナーロータ、アウターロータ、ギヤ、インペラ等の回転体によって液体と気体が撹拌されて、これらの混合物が吐出されることにより、微細な気泡を多数含有する気液混合物が、流体装置999に流入する。このため、流体装置999内の流路において、気液混合物に多数含まれる微細な気泡が、キャビテーションの発生の原因となる気泡核となり、キャビテーションが確実に発生する。
また、図1に示すように、流入側接続部41に流入する気液混合物のうち液体の量(体積)を調整する液体流量調整弁61(液体量調整部)や、流入側接続部41に流入する気液混合物のうち気体の量(体積)を調整する気体流量調整弁62(気体量調整部)が設けられている。これにより、液体流量調整弁61や気体流量調整弁62を調整することにより、ポンプ20に流入する液体と気体の気液混合率を変化させることができ、この結果、流体装置999に流入する気液混合物の気液混合率を変化させることができる。このため、流体装置999の流路におけるキャビテーションの発生量を調整することができる。
また、図1に示すように、送給流路54に接続するリリーフ流路56を有する。これにより、流体装置999がポンプである場合において、ポンプである流体装置999の吐出能力を越える流量分の気液混合物は、リリーフ流路56側に流通する。このため、流体装置999がポンプである場合において、ポンプ20と流体装置999の吐出能力が一致しなくても、流体装置999の耐キャビテーション性を試験することができ、幅広い吐出能力の流体装置999に対応することができる。また、リリーフ流路56には、送給流路54からの液体の流通は許容するが、送給流路54への液体の流通は許容しない逆止弁65が設けられている。これにより、リリーフ流路56の末端から送給流路54への気液混合物の逆流が防止される。このため、流体装置999内に流入する気液混合物の性状(例えば、気泡の粒径)の変化が防止される。
また、図1に示すように、流入側接続部41に流入する液体の圧力を調整する流入側圧力調整弁63(流入側圧力調整部)や、流出側接続部42から流出する液体の圧力を調整する流出側圧力調整弁64(流出側圧力調整部)が設けられている。これにより、流入側圧力調整弁63や流出側圧力調整弁64を調整することにより、流体装置999の上流側及び下流側の流路の圧力を任意に調整することができ、任意の条件で、流体装置999の耐キャビテーション性を試験することができる。また、流入側圧力調整弁63を絞ることにより、流入口999aよりも上流側の流路をより低圧にすることにより、流体装置999内においてよりキャビテーションを発生させることもできる。
なお、以上説明した実施形態では、タンク10内に貯留されている液体は、オイルであるが、これに限らず、水、液体燃料等の液体であっても差し支え無い。また、以上説明した実施形態では、気体吸入口30から吸入される気体は、空気であるが、これに限らず、二酸化炭素、酸素、窒素、気体燃料等の気体であっても差し支え無い。
また、以上説明した実施形態では、気体流路52を流通する気体の流量を調整する気体量調整部は、気体流路52の途中部分に設けられた気体流量調整弁62である。しかし、前記気体量調整部は、気体流量調整弁62に限定されず、例えば、気体吸入口30の開口面積を可変とする構造のものであっても差し支え無い。
また、本実施形態では、流体の流量を調整する液体量調整部として、液体流量調整弁61や気体流量調整弁62を用いている。しかし、液体量調整部は、これらに限定されず、オリフィス等であっても差し支え無い。また、本実施形態では、流体の圧力を調整する圧力調整部として、流入側圧力調整弁63や流出側圧力調整弁64を用いている。しかし、圧力調整部は、これらに限定されず、オリフィス等であっても差し支え無い。
また、以上説明した実施形態では、ドレン流路55の末端はタンク10に接続している。しかし、ドレン流路55の末端がタンク10に接続していない実施形態であっても差し支え無い。また、以上説明した実施形態では、リリーフ流路56の末端はドレン流路55に接続している。しかし、リリーフ流路56の末端が直接タンク10の上部に接続している実施形態であっても差し支え無く、或いは、リリーフ流路56の末端がドレン流路55及びタンク10に接続していない実施形態であっても差し支え無い。
また、以上説明した実施形態では、ポンプ上流側流路51、気体流路52、気体吸入口30、ポンプ20とから、気液混合物を流入側接続部41に送給する「気液混合物送給部」が構成されている。しかし、「気液混合物送給部」は、これに限定されず、ポンプ上流側流路51、ポンプ20、送給流路54に気体を供給するエアインジェクタ等の気体供給装置とから構成されている実施形態であっても差し支え無い。
また、本実施形態の耐キャビテーション試験装置100は、微細な気泡を含む気液混合物を流体装置999内に送給することができるので、流体装置999内の流路に付着したスラッジ等の異物を除去する流路洗浄機としても用いることができる。
10…タンク、20…ポンプ(気液混合物送給部)、30…気体吸入口
41…流入側接続部、42…流出側接続部
51…ポンプ上流側流路、52…気体流路、54…送給流路、55…ドレン流路、56…リリーフ流路
61…液体流量調整弁(液体量調整部)、62…気体流量調整弁(気体量調整部)、63…流入側圧力調整弁(流入側圧力調整部)、64…流出側圧力調整弁(流出側圧力調整部)、65…逆止弁
100…耐キャビテーション試験装置
999…流体装置、999a…流入口、999b…流出口

Claims (5)

  1. 流入口から液体が流入し流出口から液体が流出する流体装置の耐キャビテーション性を試験する装置であって、
    前記流入口が接続される流入側接続部と、
    液体及び気体の混合物である気液混合物を前記流入側接続部に送給する気液混合物送給部と、を有する耐キャビテーション試験装置。
  2. 前記気液混合物送給部は、液体及び気体を吸入して前記気液混合物を生成し、当該気液混合物を前記流入側接続部に送給するポンプである請求項1の耐キャビテーション試験装置。
  3. 耐キャビテーション試験装置は、前記流入側接続部に送給される前記気液混合物のうち液体の量を調整する液体量調整部、及び前記気液混合物のうち気体の量を調整する気体量調整部の少なくとも一方を有する請求項1又は2の耐キャビテーション試験装置。
  4. 耐キャビテーション試験装置は、前記気液混合物が流通し、当該気液混合物を前記流入側接続部に送給する流路である送給流路に分岐して接続するリリーフ流路を有し、
    前記リリーフ流路には、前記送給流路からの流体の流通は許容するが、前記送給流路への流体の流通は許容しない逆止弁が設けられた請求項1〜3のいずれかの耐キャビテーション試験装置。
  5. 耐キャビテーション試験装置は、前記流入側接続部に流入する流体の圧力を調整する流入側圧力調整部、及び前記流出口が接続される流出側接続部から流出する流体の圧力を調整する流出側圧力調整部の少なくとも一方を有する請求項1〜4のいずれかの耐キャビテーション試験装置。
JP2012064896A 2012-03-22 2012-03-22 耐キャビテーション試験装置 Pending JP2013195322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012064896A JP2013195322A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 耐キャビテーション試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012064896A JP2013195322A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 耐キャビテーション試験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013195322A true JP2013195322A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49394436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012064896A Pending JP2013195322A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 耐キャビテーション試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013195322A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104897386A (zh) * 2015-06-09 2015-09-09 哈尔滨工程大学 油气混输泵性能测试系统
CN105043750A (zh) * 2015-08-28 2015-11-11 浙江工业大学 一种油气混输泵阀综合试验系统
CN111536026A (zh) * 2020-06-22 2020-08-14 宁波圣龙汽车动力系统股份有限公司 机油泵台架测试机构及其测试方法
CN111562188A (zh) * 2020-04-07 2020-08-21 北京博研中能科技有限公司 高压高流速循环两相流冲蚀速率实验装置及实验方法
CN111751112A (zh) * 2020-06-10 2020-10-09 中国航发北京航科发动机控制系统科技有限公司 用于航空发动机燃油泵进气试验的试验系统及试验方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104897386A (zh) * 2015-06-09 2015-09-09 哈尔滨工程大学 油气混输泵性能测试系统
CN105043750A (zh) * 2015-08-28 2015-11-11 浙江工业大学 一种油气混输泵阀综合试验系统
CN111562188A (zh) * 2020-04-07 2020-08-21 北京博研中能科技有限公司 高压高流速循环两相流冲蚀速率实验装置及实验方法
CN111751112A (zh) * 2020-06-10 2020-10-09 中国航发北京航科发动机控制系统科技有限公司 用于航空发动机燃油泵进气试验的试验系统及试验方法
CN111751112B (zh) * 2020-06-10 2022-05-13 中国航发北京航科发动机控制系统科技有限公司 用于航空发动机燃油泵进气试验的试验系统及试验方法
CN111536026A (zh) * 2020-06-22 2020-08-14 宁波圣龙汽车动力系统股份有限公司 机油泵台架测试机构及其测试方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109475828B (zh) 纳米气泡生成喷嘴和纳米气泡生成装置
JP2013195322A (ja) 耐キャビテーション試験装置
JP6104201B2 (ja) ファインバブル液生成装置
TW201433363A (zh) 微細氣泡產生噴嘴及微細氣泡產生裝置
JP2013063396A (ja) 液体処理装置
US20210348106A1 (en) Gas dissolution device and algae cultivation device
JP5933891B2 (ja) 渦低減キャップ
US6534023B1 (en) Fluid dynamic ozone generating assembly
US20070227961A1 (en) Dosing Device for Introducing an Additive Into a Liquid Flow
JP5242193B2 (ja) 水素還元水の製造方法
JP7022927B2 (ja) 脱気装置
JP5635800B2 (ja) 酸素水生成装置
JP2009226328A (ja) 気体溶解器
KR200492927Y1 (ko) 정량펌프용 탈가스 챔버
CN2836903Y (zh) 导流筒式溶解装置
KR100742367B1 (ko) 약액 혼합 공급장치
CN216604798U (zh) 气液混合装置
TWM618667U (zh) 氣液混合裝置
WO2023249038A1 (ja) 液体処理装置
US7891642B2 (en) Emulsifier system
KR20090105467A (ko) 기포 발생 헤드 및 이를 구비하는 기포 발생기
JP5762210B2 (ja) 気体溶解装置および微細気泡生成装置
JP2004057873A (ja) 混合装置
JP3748865B2 (ja) 脱酸素方法
CN116983846B (zh) 一种连续输出的微纳米气泡发生设备