JP2013192856A - 表示用画像データファイル生成装置及び表示装置並びにプログラム - Google Patents

表示用画像データファイル生成装置及び表示装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ファイル生成側が意図した表現形態による画像表示を実現するため、利便性が高く、かつ、取り扱いが容易な表示用画像データファイルを生成する。
【解決手段】ファイル再生時に実現される画像切り替えを考慮しながら、X線CT装置200によって撮像された連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理、MPR処理、MIP処理を行うことで、連続して変化する一連の画像群を生成する。レイアウト部111は、これらの画像を選択的に組み合わせて表示画面の所定領域にそれぞれ表示するよう設定し、一連の表示用画像群を生成する。表示用画像群は2次元配列フォーマットに格納されて、表示用画像データファイルが生成される。表示用画像データファイルを再生すると、ボリュームレンダリング画像、MPR画像、MIP画像が選択的に組み合わされた表示画面が、所定の操作によって連続的に変化する画像表示が実現される。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示用画像データファイルを生成するための表示用画像データファイル生成装置及び表示装置並びにプログラムに関し、特に、X線CT(Computed Tomography)装置、共焦点レーザ顕微鏡、医用画像診断装置などの3次元画像デバイスから出力される連続的な断層画像(3次元画像データ)に基づく表示用画像データファイルの生成技術、及び、表示用画像データファイルの表示技術などに関する。
3次元画像を可視化するコンピュータグラフィックスの技術として、ボリュームレンダリングが知られている。ボリュームレンダリングでは、3次元空間にカメラとボリュームデータを配置し、照明から発せられ、各画素からカメラに至る光線を追跡する(ray casting)演算処理を行い、仮想的なスクリーンに投影することで、描画(rendering)を実現する。色や透明度を調整することで、半透明表示をしたりボリュームデータを任意に切断したりするなどして、内部構造を描画することが可能である。従来、ボリュームレンダリングは多くのメモリ容量と演算処理が必要なため、コンピュータにとって負荷の高い処理であったが、近年のCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)の進歩と描画処理のハードウェア化によって、応答性に優れた描画が実現し易くなってきた。
また、3次元画像の断面を表示する技術として、MPR(Multi Planar Reconstruction)が知られている。MPRでは、X、Y、Zの3軸の各方向から見た場合の断面画像(MPR画像)の作成及び表示が行われる。
また、3次元対象物の外観を表示する技術として、MIP(Maximum Intensity Projection)が知られている。MIPでは、X、Y、Zの3軸の各方向に対して、全ての断層画像の最高輝度の画素を集めて1枚の画像に投影(projection)することで画像(MIP画像)を作成する。MIP画像は、対象物の外観全てを表すような画像であり、ある位置における1断面を表しているに過ぎない断面画像(MPR画像)とは意味合いが異なる。
また、複数の画像を3次元的につなぎ合わせて、現実に近い視界をムービーで表現する技術として、QuickTimeVR(Virtual Reality)(登録商標)が知られている。QuickTimeVRには、カメラを中心として周囲の視野や空間を観察できるQuickTimeVRパノラマと、対象物を3次元的に回して観察できるQuickTimeVRオブジェクトムービーの2種類が存在する。また、Webブラウザ上で対象物を3次元的に回して観察できる技術として、Web3DやHTML5が知られている。
また、例えば下記の特許文献1には、汎用PC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)においても3次元画像の表示を可能とする3次元画像記録・再生システムが開示されている。特許文献1の開示技術によれば、医用画像診断装置で取得された3次元画像を記録媒体に記録する際に、この3次元画像を表示することが可能な3次元表示ソフトの全部又は一部も記録媒体に記録することで、当該記録媒体を装着した汎用PCで3次元画像の表示を行うことが可能となる。
また、従来のソフトウェアA(i−Viewソフト ネットワーク)は、X線CT装置から出力される画像データと共に配布される表示用の専用ソフトウェアである。このソフトウェアAは、多数の画像データ(例えば、481枚のMPR画像データ)をソフトウェアで読み込むことによって、複数のMPR画像が配置された画面出力を実現することが可能である(「http://www.dental-plaza.com/article/3DX_FPD8/m03-iview/index.html」を参照)
また、従来のソフトウェアB(Osirix)は、医療画像の処理に特化した画像処理ソフトウェアである。このソフトウェアBは、医療画像をDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)フォーマットで読み込み、3次元可視化する機能を有している。また、このソフトウェアBは、作成した3次元像をマウスの操作で単に回転させられるQuickTimeオブジェクトムービーとして出力する機能を有している(「http://www.osirix-viewer.com/」を参照)。
また、従来のソフトウェアCは、3次元モデルをポリゴンでレンダリングするソフトウェアである。このソフトウェアCは、作成した3次元CG(Computer Graphics)をマウスの操作で単に回転させられるQuickTimeオブジェクトムービーとして出力する機能を有している(「http://shade.e-frontier.co.jp/12/」を参照)。
特開2002−183759号公報(要約書、段落0022)
X線CT装置、共焦点レーザ顕微鏡、医用画像診断装置等の3次元画像デバイスからは、連続的な断層画像が出力される。そのデータを第三者に配布する場合、汎用の画像フォーマット(BMP、JPEG、TIFF、DICOMなど)で受け渡すことが慣例的に行われている。
また、デジタル画像は、輝度(luminance)が記録された画素が格子状に連続して成り立っている配列データである。各画素は8ビット(2=256階調)、16bit(216=65536階調)といった深さ(depth)を持つ情報で、X、Y、(Z)方向の画素数を解像度(resolution)と言う。3次元画像は、以下の例のように深さと解像度、枚数の掛け算により、データの総容量を算出することができる。
16bit×512×512 pixels×512枚=256MB
16bit×1024×1024 pixels×500枚=1GB
16bit×4096×4096 pixels×500枚=4GB
画像デバイスは高品質な画像を得るべく年々、高分解能化を続けている。3次元画像ではX、Y、Z方向の解像度が3乗で効いてくるため、非常に大容量のボリュームデータをコンピュータ上で取り扱わねばならないケースがある。こうした3次元画像データの配布とアーカイブに関して、次のような問題点がある。
・3次元画像デバイスから出力される連続的な断層画像を汎用の画像フォーマットで受け取った場合、個々の画像ファイルを一般的なPCで開いて閲覧することができる。しかしながら、これらの画像は単なる断層画像の集合であり、全体に対して断片的な情報でしかない。3次元化して立体的な表示を行ったり、任意の断面を表示するなど多彩な表現を駆使して表示を行ったりする場合には、専用のソフトウェアが必要となる。
・データ自体が大容量であるため、記憶媒体に保管、あるいは通信手段を用いて配布/転送するのが容易ではない。
・3次元処理や描画はコンピュータにとって負荷が高く、大容量のメモリや演算/描画性能が要求される。
・3次元画像データを読み込み、2次元/3次元表示を行うソフトウェアは特殊であり、一般的にあまり普及していない。従って、3次元画像データのみを受け取っても、それを開いて見る道具を持っていない、見る方法を知らない人が多い。
・一般ユーザは、画像処理やCGに精通していないため、専用ソフトウェアを与えられても、短期間で使いこなすことが難しい。
・見やすく調整された画像を作るには、センスと技能が必要とされる。一方で、画像データを単に閲覧するだけでよい立場のユーザがおり、このようなユーザは、複雑なソフトウェアを習得して、凝った画像処理を行うことはない。従って、このようなユーザが、画像データを意図に沿った方法で閲覧できる方法があれば利便性が高い。
・3次元画像は3次元と2次元、任意の断面、表示上の変化、時間的な変化を伴う場合など、多彩な変化をつけて表現される。これらの画像データは通常、ばらばらに配布され、その対応関係が分かりにくい。
また、特許文献1の開示技術では、大容量の3次元画像データ及び専用ソフトウェアの全部又は一部の機能が、画像閲覧を所望するユーザに渡される。また、上記ソフトウェアAに係る技術では、多数の画像データ(多数のMPR画像)とソフトウェアAとが、画像閲覧を所望するユーザに渡される。どちらの技術も専用のソフトウェアを配布することが必須であり、また、画像閲覧を所望するユーザに配布されることになるという問題点がある。さらに、どちらの技術も、3次元画像の多彩な表現を活かしてユーザにとって利便性の高い画像表示を実現しようとはしていない。
また、上記ソフトウェアB及びCはどちらも、QuickTimeオブジェクトムービーのフォーマットでファイルを出力する機能を有しているが、これは、単に出力画像フォーマットの1つとしてQuickTimeオブジェクトムービーが採用されているに過ぎない。上記ソフトウェアB及びCで出力されるQuickTimeオブジェクトムービーを再生しても、マウスの操作で3次元像(対象の外観)を単に回転させることができるだけのものに過ぎず、3次元画像の多彩な表現を活かしてユーザにとって利便性の高い画像表示を実現しようとはしていない。
ボリュームデータの3次元描画は、はっきりした輪郭を持った形状中心のデータばかりではなく、微妙な陰影を伴った立体的表現、半透明表示などの技法も存在しており、また、3次元画像の表現方法は多彩である。このような3次元画像の様々な表現形態は、対象(3Dオブジェクト)の性質や注目すべき箇所などに応じて適切に選択されることで、有用な3次元画像表示が実現される。熟練した画像処理ソフトウェアのユーザであれば、どのような表現形態が適切であるかを判断し、様々な表現形態を組み合わせることが可能であるが、一方、大半のユーザは、画像データやソフトウェアが提供されても有益に使いこなすことは容易ではない。また、対象の外観のみを表示するような単調な画像を閲覧するだけでは、有益な情報を得ることは困難である。
上記の問題を考慮し、本発明の表示用画像データファイル生成装置及び表示装置並びにプログラムは、1つ又は複数の適切な表現形態による画像表示が実現されるように、大容量の3次元画像データから生成された複数の画像が所定のフォーマット(例えば、汎用的なフォーマット)で格納された表示用画像データファイルを生成することで、ファイル再生側にとって非常に利便性の高いファイルを実現することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル生成装置は、複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像のいずれかを選択的に組み合わせて表示画面の所定領域にそれぞれ表示するよう、一連の表示用画像群を新たに生成するレイアウト部と、
所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
有する。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル生成装置は、複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
有し、
前記表示用画像データファイル生成部が、
(1)前記MPR画像によって表示される断面の位置が連続して変化する複数の表示用画像
(2)前記ボリュームレンダリング画像に係る視点の位置が連続して変化する複数の表示用画像
(3)前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像
(4)画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像
(5)時間的に連続して変化する複数の表示用画像
のうちの2つ以上の組み合わせによって設定された前記一連の表示用画像群を取得する。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル生成装置は、複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群を蓄積するバッファと、
前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するファイル生成部とを、
有し、
前記N次元配列フォーマットの配列軸の1つに沿って、前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像が配置される。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル生成装置は、複複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
有し、
前記N次元配列フォーマットの配列軸の1つに沿って、画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像が配置される。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル生成装置は、複複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
有し、
前記N次元配列フォーマットの配列軸の配列軸に沿って、時間的に連続して変化する複数の表示用画像が配置される。
また、上記目的を達成するため、本発明の表示用画像データファイル表示装置は、本発明に係る表示用画像データファイル生成装置によって生成された前記表示用画像データファイルを再生及び表示する表示用画像データファイル表示装置であって、
前記表示用画像データファイルを取得する入力部と、
前記表示用画像データファイルを再生して前記表示用画像データファイルに含まれている一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像を表示装置の画面に表示する表示部と、
所定のユーザ操作に応じて、前記N次元配列フォーマットの各配列軸によって形成される面に関して、前記所定のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像と同一の面に含まれる所定の位置に配置された表示用画像を表示装置の画面に表示する表示制御部とを、
有する。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成するための表示用画像データファイル生成プログラムであって、
対象の連続的な断層画像を取得するステップと、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリングステップ、前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成ステップ、前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成ステップの少なくとも1つ以上を行うステップと、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するステップと、
蓄積された前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像のいずれかを選択的に組み合わせて表示画面の所定領域にそれぞれ表示するよう、一連の表示用画像群を新たに生成するステップと、
所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するステップとを、
コンピュータに実行させる表示用画像データファイル生成プログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成するための表示用画像データファイル生成プログラムであって、
対象の連続的な断層画像を取得するステップと、
前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリングステップと、前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成ステップと、前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成ステップの少なくとも1つ以上を行うステップと、
生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するステップと、
蓄積された前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するステップとを、
コンピュータに実行させる表示用画像データファイル生成プログラムであり、
前記表示用画像データファイルを生成する前記ステップにおいて、
(1)前記MPR画像によって表示される断面の位置が連続して変化する複数の表示用画像
(2)前記ボリュームレンダリング画像に係る視点の位置が連続して変化する複数の表示用画像
(3)前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像
(4)画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像
(5)時間的に連続して変化する複数の表示用画像
のうちの2つ以上の組み合わせによって設定された前記一連の表示用画像群を取得する表示用画像データファイル生成プログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、本発明に係る表示用画像データファイル生成プログラムをコンピュータに実行させることによって生成された前記表示用画像データファイルを再生及び表示する表示用画像データファイル表示プログラムであって、
前記表示用画像データファイルを取得するステップと、
前記表示用画像データファイルを再生して前記表示用画像データファイルに含まれている一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像を表示装置の画面に表示するステップと、
所定のユーザ操作に応じて、前記N次元配列フォーマットの各配列軸によって形成される面に関して、前記所定のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像と同一の面に含まれる所定の位置に配置された表示用画像を表示装置の画面に表示するステップとを、
コンピュータに実行させる表示用画像データファイル表示プログラムが提供される。
また、本発明は、表示用画像データファイル生成方法及び表示方法や、表示用画像データファイル生成プログラム及び表示プログラムが記録された記録媒体を提供することも可能である。
本発明では、表示用画像データファイルを生成するユーザは、3次元画像の多彩な表現形態の中から1つ又は複数の適切な表現形態を選択し、これら複数の適切な表現形態に係る画像表示が実現される表示用画像データファイルを生成することが可能であり、一方、表示用画像データファイルを再生及び表示するユーザは、1つの表示用画像データファイルを再生することで、表示用画像データファイルを生成したユーザによって意図された適切な表現形態に係る画像表示を簡単な操作で実現することが可能である。すなわち、本発明で生成される表示用画像データファイルには、ファイル生成側が3次元画像の多彩な表現形態の中から選択した1つ又は複数の適切な表現形態が含まれており、ファイル再生側にとって非常に利便性の高いファイルが提供される。
また、複数の画像を汎用的なフォーマットで格納してファイルを生成することで、プラットフォームに依存せずに表示用画像データファイルの再生を行うことが可能であり、また、ファイル再生側は、対話的な操作によって画像を閲覧することが可能である。さらに、再生環境は高機能の3次元画像描画機能(レンダリング機能)や大容量のメモリを必要とせず要求せず、ユーザの操作に追従した軽快な画像切り替えが実現される。
本発明の第1の実施の形態におけるVRVRファイル生成装置(VRVRファイルについては後述)の構成の一例を示すブロック図である。 図1のVRVRファイル生成装置におけるデータ生成動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に関連した2次元配列フォーマットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、一連の表示用画像データ群が動画フォーマットに出力されることで1つのVRVRファイルが生成された状態を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、レイアウト部によって設定される画像内のレイアウトの一例を示す図である。 図5に図示されているレイアウトに含まれている(1)の領域に配置された画像の一例を示す図である。 図5に図示されているレイアウトに含まれている(1)の領域の2次元配列フォーマットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、2次元配列フォーマット内に仮想的に配置された表示用画像の一例であり、MPR画像又はMIP画像とボリュームレンダリング画像との別の連携方法の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、2次元配列フォーマット内にボリュームレンダリング画像が仮想的に配置された状態の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、2次元配列フォーマット内にボリュームレンダリング画像が仮想的に配置された状態の別の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、2次元配列フォーマット内にボリュームレンダリング画像が仮想的に配置された状態の更に別の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるVRVRファイル生成装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に図示されているVRVRファイル生成装置100は、入力部101、LUT調整部103、ボリュームレンダリング部105、MPR/MIP構築部107、バッファ109、レイアウト部111、出力部113、バッチ処理部115、圧縮部117、操作部151、表示部153を有している。
また、図1には、X線CT装置200、3次元画像データ格納部300、ファイル格納部400が図示されている。X線CT装置200などで対象を撮像した3次元画像データ(対象の連続的な断層画像)は固有のファイルフォーマットで保存され、3次元画像データ格納部300に格納されている。VRVRファイル生成装置100は、この3次元画像データ格納部300から読みだした3次元画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成し、生成した表示用画像データファイルをファイル格納部400に出力及び格納する。なお、本明細書では、VRVRファイル生成装置100によって生成されファイル格納部400に格納される表示用画像データファイルをVRVRファイルと呼ぶ。
なお、3次元画像データを取得するための3次元画像デバイスはX線CT装置200に限定されるものではなく、共焦点レーザ顕微鏡、医用画像診断装置などを始めとする任意の画像デバイスを用いることが可能である。また、図1には、VRVRファイル生成装置100が、1台の3次元画像デバイス(X線CT装置200)から出力された3次元画像データの処理を行うように図示されているが、VRVRファイル生成装置100は、複数の3次元画像デバイスから出力された複数の3次元画像データ、又は、1台の3次元画像デバイスから複数チャンネルを経由して出力された複数の3次元画像データを利用してVRVRファイルの生成を行ってもよい。例えば、X線CT装置で対象を分割して撮像した場合や、共焦点レーザ顕微鏡が複数チャンネルの3次元画像データを出力する場合においても、ボリュームデータを統合したり、それぞれのボリュームデータからから画像を生成したりすることによって、所望の画像を取得することが可能である。
操作部151及び表示部153はユーザインタフェースであり、ユーザは、VRVRファイル生成装置100におけるデータ生成の際に、表示部153に表示される情報を確認しながら、操作部151を用いてVRVRファイル生成装置100の操作や情報入力などを行うことが可能である。
操作部151によって、ユーザは、コメントなど文字情報の入力、写真の添付、LUTの調整などを画面上のインタフェースを用いて操作し、表示や設定にフィードバックすることが可能となる。また、表示部153によって、ユーザは、カーソルを動かして断面を見たり、3次元像を回転させてクリップしたりするなど、対話的に操作しながら、2次元/3次元画像を見たり表示の調整を行ったりすることが可能となる。また、WYSIWYG(What You See Is What You Get)の概念に基づき、表示部153に表示されたプレビュー画面で見たままの画面が保存されることを特徴とする。なお、操作部151は、例えばマウスやキーボードなどによって実現され、表示部153は、例えば視覚的に情報を出力するモニタなどによって実現可能である。また、操作部151と表示部153とが一体となったタッチパネルインタフェースによって実現されてもよい。
入力部101は、固有のファイルフォーマットで保存されている3次元画像データ一式を3次元画像データ格納部300からVRVRファイル生成装置100内のメモリ(不図示)上に読み込む機能を有している。読み込んだ画像は、VRVRファイル生成装置100内のメモリ(不図示)上で「配列」(ボリュームデータ)として取り扱われる。
LUT調整部103は、LUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)に基づいて画像の色や輝度を任意に設定する機能を有している。ユーザは、操作部151からLUT(Look Up Table)を調整することによって、画像内の観察したい部分にコントラストを与え、動的に画像を変化させて画像が見やすくなるよう調整することができる。LUTが調整された画像は、一時的に情報を記憶する装置又はデータ領域であるバッファ109にいったん蓄積される。
なお、デジタル画像はそもそも数字の配列であり、3次元画像は文字通り、3次元の配列で表される。3次元画像を画素の集合と考え、横軸が輝度、縦軸が画素数を表すヒストグラムを定義し、その分布に対して、色や透明度(opacity)の変化を折れ線状に調整することで、画素各々の表示上の属性が決定される。このような折れ線をLUTと呼ぶ。
ボリュームレンダリング部105は、読みこんだ3次元画像にLUTやカメラ、照明などの設定を行い、仮想的なスクリーンに投影することで、3次元画像を描画するボリュームレンダリング処理を行う機能を有している。回転軸、その変位、クリップ切断面の深さなどは内部的なパラメータで示され、このパラメータに関連する数値を自由にコントロールすることで、所望の画像を生成することができる。なお、上述のように、ボリュームレンダリングでは、色や透明度を調整することで、半透明表示をしたりボリュームデータを任意に切断したりするなどして、対象の内部構造を描画することが可能である。
MPR/MIP構築部107は、メモリ(不図示)上の配列操作を行うことで、MPR画像やMIP画像の構築処理を行う機能を有している。例えば、断層方向と断面位置を決定し、画素を収集して、ある方向の断層画像を作るとMPR画像を作ることができる。また、ボリュームデータを斜めに横切る断面を構築する場合は、画素間の補間処理が必要である。指定方向に全ての断層画像を求め、輝度を足し合わせるとMIP画像を作ることができる。
なお、図1のVRVRファイル生成装置100では、MPR/MIP構築部107がMPR処理及びMIP処理の両方を実行する機能を有しているように記載されているが、VRVRファイル生成装置100は、MPR処理機能及びMIP処理機能をそれぞれ独立して実装してもよい。また、VRVRファイル生成装置100は、必ずしもボリュームレンダリング処理機能、MPR処理機能、MIP処理機能のすべての機能を実装する必要はなく、所望の画像生成に必要な機能のみ実装していてもよい。
本発明では、例えば、MPR/MIP構築部107において作成されるMPR断面像又はMIP画像において、断面を示すカーソル位置はX、Yなどの内部的なパラメータで示され、これを任意に操作することで動的に画像を変化させることができる。MPR/MIP構築部107は、最後に画像上にライン(線分)を描画することでカーソルを生成し、カーソル位置を示すラインを含むMPR画像又はMIP画像を生成することが可能である。
また、本発明では、最終的に生成されるVRVRファイルにどのようなアクションを組み込むかによって、Row方向及びColumn方向の画像に対して与えるルールが異なる。VRVRファイルが再生された際に所望の画像切り替えが行われるよう、ボリュームレンダリング部105又はMPR/MIP構築部107はCG処理によって画像を生成するとともに、かつ、パラメータを変えながら少しずつ連続的に変化する画像を繰り返し生成することによって、連続して変化する一連の画像群を生成する。
レイアウト部111は、ボリュームレンダリング部105やMPR/MIP構築部107で作成されてバッファ109に蓄積された画像データを配置し、組み合わせ、新たな画像を生成する処理を行う機能を有している。レイアウト部111は、バッファ109上に置いた画像データを使って、関連情報(後述)を加えて最終画面としてレイアウトし、新たに画像データを生成する。
出力部113は、レイアウト部111においてレイアウトが済んだ複数の画像データを一定の命名規則に従って、ファイルとして順次出力する機能を有している。なお、本明細書では、出力部113がファイルとして出力する画像データを表示用画像データと呼ぶことがある。例えば、表示用画像データのファイル名の命名規則は、RowとColumnの2つの配列軸により構成される2次元配列フォーマット(2次元にデータを配列する様式)における配置位置(座標)を表すように定められる。具体的には、例えばRowに60枚、Columnに60枚の計3600枚の表示用画像が、2次元配列フォーマット内における各画像の配置位置を示すファイル名が付けられた表示用画像データ(「r0001c0001.bmp」〜「r0060c0060.bmp」)として出力される。
また、バッチ処理部115は、出力部113による多数の画像データの出力処理に関し、バッチ処理を行う機能を有している。なお、コンピュータが高速化されたとはいえ、多数のレンダリング像を作るには、それなりの処理時間がかかるため、最近のマルチコア/マルチプロセッサのコンピューティング環境に合わせた並列化処理を図り、バッチ処理部115においてバッチ処理を行うことが有効である。
また、圧縮部117は、出力部113から出力された一連の表示用画像データを読み込み、所定の配列ルールに従って動画フォーマットなどに変換(エンコード)して出力する機能を有している。その際、高能率のコーデックを適用することで、VRVRファイルのファイルサイズを縮小することが可能となる。この結果、Web上にVRVRファイルを掲載したり、電子メールで送信したりすることが容易となる。なお、ファイルサイズの縮小を可能とするコーデックは様々存在するが、本発明では、任意のコーデックを使用することが可能である。
出力部113及び圧縮部117によって処理されて最終的に出力されるファイルは、VRVRファイルとしてファイル格納部400に格納される。なお、ファイル格納部400に格納されたVRVRファイルは、例えば、他の情報記憶媒体に格納されて別の装置で読み込まれたり、あるいは、ネットワークを介して他の情報記憶装置に送信されたりするなど、通常の独立したファイルデータとして取り扱うことが可能である。また、生成したVRVRファイルを、このVRVRファイルの再生が可能なソフトウェア(プレーヤ)と一緒に実行ファイル中に含めることで、再生環境(表示用画像データファイル表示装置)500が、当該実行ファイルを実行することでVRVRファイルの再生が可能となるようにしてもよい。
また、再生環境500は、VRVRファイル生成装置100で生成されたVRVRファイルを任意の情報記憶媒体又は情報記憶装置から読み込み、VRVRファイル内に格納された表示用画像データを表示する機能を有している。なお、再生環境500は、VRVRファイル生成装置100の圧縮部117によってエンコードされたファイルのデコードや、所定の配列ルールに基づいた表示用画像データの抽出などを行うためのプレーヤを有している。再生環境500では簡単なプレーヤが用意されれば、VRVRファイルをどこでも再生することが可能である。また、再生環境500のユーザが所定の操作(例えば、プレーヤ上でマウスを上下左右に移動、あるいは、キーボードのカーソルキーを押下)を行うと、その操作に対応して、VRVRファイル内に格納された表示用画像データの表示が高速で切り替わり、VRVRファイル生成装置100におけるVRVRファイルの生成の際に組み込まれたアクションが実現される。再生環境500のユーザは、対話的に操作しながら、VRVRファイル内に格納された表示用画像データの閲覧及び表示用画像データの表示切り替えを行うことが可能である。
なお、図1では、VRVRファイル生成装置100が有する機能が各ブロックによって模式的に図示されているが、これらの各ブロックに係る機能は、例えば、ハードウェア又はCPUがソフトウェア(プログラム)を実行することによって実現可能である。例えば、バッファ109はVRVRファイル生成装置100に接続された一時記憶メモリなどによって実現可能であり、3次元画像データ格納部300及びファイル格納部400は、VRVRファイル生成装置100に接続された情報記憶媒体又は情報記憶装置などによって実現可能である。
また、例えば、図1に図示されているVRVRファイル生成装置100の動作を実現する機能は、本発明に係るソフトウェアをPCによって実行することで実現可能である。
本発明に係るソフトウェアは、例えば、Windows(登録商標)上のアプリケーションを開発することで実現される。プログラム全般はCとC++、ユーザインタフェースについてはQuickTime(登録商標)などのユーザインタフェースツールキット、画像の描画全般についてはOpenGL(登録商標)を用いて開発することが可能である。また、BMP、JPEG、TIFFなどの汎用フォーマット及び装置固有の画像データを直接読み込むことができる仕様とし、H.264を用いてデータの圧縮を行い、QuickTimeVRフォーマット(オブジェクトムービー)で出力することが可能である。また、本発明に係るソフトウェアで生成されたVRVRファイルは、QuickTime Playerを用いて再生可能であり、QuickTime Playerのインストールが可能なWindows(登録商標)やMAC OS(登録商標)などを搭載したコンピュータによって再生環境500を実現することが可能である。
なお、VRVRファイルの出力フォーマットは、汎用性と開発効率を重視した場合には、QuickTimeVRフォーマットを用いることが望ましいと考えられるが、Adobe Flash、HTML5などを始めとする既存のアーカイブフォーマットや、今後開発又は普及するアーカイブフォーマットを用いてもよく、また、独自フォーマットを用いてもよい。
また、図2は、図1のVRVRファイル生成装置100におけるデータ生成動作の一例を示すフローチャートである。図2に図示されているように、VRVRファイル生成装置100は、まず3次元画像データ格納部300から3次元画像データ(対象の連続的な断層画像)をメモリ上に読み込む(ステップS1101)。次に、VRVRファイル生成装置100は、設定されたLUTに基づいて各画素の属性を調整する(ステップS1103)。
VRVRファイル生成装置100は、ステップS1103においてLUT調整が行われた3次元画像データから得られる情報を利用して、ボリュームレンダリング処理(ステップS1105)、MPR構築処理又はMIP構築処理(ステップS1107)のうちのいずれか1つ又は複数の処理を実行して複数の画像を生成し、生成した複数の画像をバッファ109に蓄積する。なお、最終的に生成されるVRVRファイルによってどのような画像表示及び画像切り替えを実現するか(すなわち、どのような一連の画像群をVRVRファイルに格納させるか)に従って、ステップS1105におけるボリュームレンダリング処理、ステップS1107におけるMPR構築処理又はMIP構築処理のいずれか1つ又は複数が実行されてもよい。これらの処理によって生成される複数の画像は、所望の画像切り替えを実現するために、視点の位置、クリップ切断面の深さ、断面の位置、色や透明度、時間などに従って連続して変化する一連の画像群であり、詳細については後述する。
そして、VRVRファイル生成装置100は、レイアウト部111において、ステップS1105及び/又はS1107の処理によってバッファ109に蓄積された画像データを選択的に組み合わせてレイアウトを決定し、レイアウトが済んだ画像データを新たな画像データとしてバッファ109に蓄積する(ステップS1109)。ステップS1109におけるレイアウト処理では、1枚の表示用画像内において、例えばステップS1105で生成されたボリュームレンダリング画像データやステップS1107で生成されたMPR画像データ又はMIP画像データなどを配置する配置位置、関連情報を挿入するための領域、関連情報として挿入される情報などがユーザの操作によって設定される。
ステップS1109におけるレイアウト処理によってレイアウトが定まると、出力部113は、例えば所定の配列ルール(2次元配列フォーマット)に基づく一定の命名規則に従ってファイル名が付けられた複数の表示用画像データを出力し、さらに、圧縮部117が、出力部113から出力された一連の表示用画像データを読み込んで、所定の配列ルールに従って動画フォーマットなどに変換して、1つのVRVRファイルを生成及び出力する(ステップS1111)。
ここで、VRVRファイルに格納される複数の表示用画像データの配列ルールの一例について説明する。出力部113から出力された複数の表示用画像データ(一連の表示用画像群)は、例えば、RowとColumnの2つの配列軸により構成される2次元配列フォーマット内の配置座標と関連付けられることで、当該2次元配列フォーマット内に仮想的に配置される。例えば、図3に図示されているように、RowにM枚、ColumnにN枚の表示用画像が配置される2次元配列フォーマット(N×Mの2次元配列フォーマット)が設定され、この2次元配列フォーマット内の各配置座標(Rm,Cn)(m、nは整数、1≦m≦M、1≦n≦N)に各表示用画像データが仮想的に配置される。このとき、2次元配列フォーマットに含まれる表示用画像は、作成後のVRVRファイルを再生環境500で再生及び表示した際に、所定のユーザ操作に応じて、Row方向又はColumn方向に隣り合う画像間で表示が切り替わることを前提として配置される。
例えば、3次元表示の場合、水平又は鉛直方向に少しずつ連続的に回転するボリュームレンダリング像(すなわち、視点の位置を所定の角度ずつ変化させたボリュームレンダリング像)を生成し、Row方向又はColumn方向に隣り合う画像間で所定の角度ずつ視点を変化させたボリュームレンダリング像を2次元配列フォーマット内に仮想的に配置する。これによって、VRVRファイルの再生環境500では、所定のユーザ操作に応じてRow方向又はColumn方向に隣り合う画像間で表示が切り替えられて、視点の位置が所定の角度ずつ変化するボリュームレンダリング像が表示され、少しずつ連続的に対象が回転する様子が実現される。また、MPR画像の場合には、任意に選んだ2面について、断面位置を表すカーソルを少しずつ移動したMPR画像(すなわち、断面位置を所定の幅ずつ変化させたMPR画像)をあらかじめ生成し、Row方向又はColumn方向に隣り合う画像間で所定の幅ずつ断面位置を変化させたMPR画像を2次元配列フォーマット内に仮想的に配置する。これによって、VRVRファイルの再生環境500では、所定のユーザ操作に応じてRow方向又はColumn方向に隣り合う画像間で表示が切り替えられて、Row方向又はColumn方向に断面位置が所定の幅ずつ変化するMPR画像が表示され、少しずつ連続的に断面位置が変化する様子が実現される。
なお、再生環境500では、例えば、ユーザがマウスを上下方向に移動したり上下に対応するカーソルキーを押下したりすることによって、Row方向に隣り合う画像間で表示が切り替わり、マウスを左右方向に移動したり左右に対応するカーソルキーを押下したりすることによって、Column方向に隣り合う画像間で表示が切り替わる。また、図3において、2次元配列フォーマット内のRowのM番目又はColumnのN番目が、Rowの1番目又はColumnの1番目と隣り合うように設定されてもよい。なお、図3に図示されている2次元配列フォーマットは一例であり、本発明は、この配列に限定されるものではない。
また、図4は、本発明の第1の実施の形態において、一連の表示用画像データ群が動画フォーマットに出力されることで1つのVRVRファイルが生成された状態を模式的に示す図である。図3に図示されているように2次元配列フォーマット内に仮想的に配置された一連の表示用画像データ群は、図4に模式的に図示されているように、所定の配列ルールに従って動画フォーマットなどに出力されることで、1つのVRVRファイル内に格納される。なお、VRVRファイルに一連の表示用画像データ群を格納する際に任意のファイルフォーマットを用いることが可能であるが、動画フォーマットを用いることで高能率のコーデックを適用することが可能となり、ファイルサイズを極めて小さく圧縮することが可能となる。
次に、レイアウト部111によって設定される画像内のレイアウトの一例について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態において、レイアウト部111によって設定される画像内のレイアウトの一例を示す図である。
図5に図示されている画像レイアウトでは、(1)の領域にMPR画像又はMIP画像が配置され、(2)の領域にボリュームレンダリング画像が配置されている。MPR画像又はMIP画像とボリュームレンダリング画像とを並べて表示することで、3次元的な外観と形状、内部の状態などが容易に把握できる表示が実現可能である。(1)の領域に配置されたMPR画像又はMIP画像と、(2)の領域に配置されたボリュームレンダリング画像とは連携しており、例えば、(1)の領域に配置された3枚のMPR画像によって表示された各断面位置が、対象のどの位置を切り取った断面に対応しているのかが視覚的に明確となるよう、(2)の領域に配置されたボリュームレンダリング画像内に描画された面によって表現されている。なお、後述のように、各断面位置に対応した色を設定し、それぞれの断面位置を表す線分や面などを色分けして表示することで、より視覚的に明確な断面表示が実現可能である。
また、(3)〜(7)の領域には、任意の情報(関連情報)が挿入されている。例えば(3)の領域にはコメントが配置されている。ユーザは、VRVRファイル生成装置100の操作部151を用いて、コメント(文字情報)を入力することが可能である。また、(4)の領域には、関連する画像データ(対象の撮像画像など)が添付されている。関連する画像データとして実物の写真などを添付しておけば、3次元画像との対応関係を更に明確にすることが可能となる。また、画像の点数が多い場合は、マウスの移動によって画像が切り替わるように、各表示用画像で(あるいは複数の表示用画像ごとに)異なる画像データを添付してもよい。
また、(5)、(6)の領域には、このデータに関する計測結果やグラフ、スケール、ヒストグラムなどの各種情報が配置されている。また、(7)の領域には、Webやローカルに置かれたファイルへのリンク、サムネイル画像などが配置されている。また、(8)に示されているように、MPR画像又はMIP画像やボリュームレンダリング画像内の任意の箇所にフラグを立てて、注釈などを記入してもよい。これによって、画像内で特に強調したい箇所(形状的に注目させたい箇所や不具合のあった箇所など)を示すことが可能となる。
なお、図5に図示されているレイアウトは一例であり、画像や関連情報を挿入する領域の数、位置、大きさなどは任意に設定可能である。また、MPR画像やボリュームレンダリング画像上に関連情報を挿入するなど、複数の領域が重なり合ってもよい。また、画像内に挿入される関連情報の種類も上述したものに限定されるものではない。例えば、画像内に2次元バーコードを挿入してもよい。
また、図5に図示されているレイアウト例は、図3に示す2次元配列フォーマット内の1つの配置座標に仮想的に配置された表示用画像を示すものである。最終的に生成されるVRVRファイルでは、図5に図示されているレイアウト設定に基づいて、特に(1)の領域に配置されたMPR画像及び(2)の領域に配置されたボリュームレンダリング画像を、2次元配列フォーマット内の各配置座標で少しずつ連続して変化する画像とすることによって、少しずつ連続的に断面位置が変化する様子が実現される。なお、(3)〜(7)の領域に含まれる情報や(8)のフラグ及び注釈も、2次元配列フォーマット内の各配置座標に仮想的に配置される各表示用画像で異なるようにしてもよく、あるいは、複数又はすべての表示用画像で同一となるようにしてもよい。また、各表示用画像内に配置される関連情報の領域の位置や大きさを少しずつ連続して変化させることで、表示用画像の表示切り替えとともに、レイアウトそのものが少しずつ変化するようにしてもよい。
次に、図5に図示されているレイアウト例において、特に(1)の領域に注目して説明する。図6は、図5に図示されているレイアウトに含まれている(1)の領域に配置された画像の一例を示す図である。
図6に図示されているように、図5の(1)の領域には、X、Y、Z軸の3軸の各方向から見た場合のMPR画像(断面画像)が配置されている。具体的には、対象(樹脂製招き猫のおもちゃ)を正面方向から見たMPR画像(左上)、側面方向から見たMPR画像(右上)、上面方向から見たMPR画像(左下)の3つの断面画像が配置されている。なお、正面方向から見たMPR画像(左上)は、側面方向から見たMPR画像(右上)と同一の高さを有し、上面方向から見たMPR画像(左下)と同一の幅を有するように配置されている。
正面方向から見たMPR画像(左上)は、側面方向から見たMPR画像(右上)内の点線A及び上面方向から見たMPR画像(左下)内の点線Bの両方の線を含む面の断面画像である。また、側面方向から見たMPR画像(右上)は、正面方向から見たMPR画像(左上)及び上面方向から見たMPR画像(左下)内の実線Aを含む面の断面画像である。また、上面方向から見たMPR画像(左下)は、正面方向から見たMPR画像(左上)及び側面方向から見たMPR画像(右上)内の実線Bを含む面の断面画像である。
なお、上述した各MPR画像の対応関係が視覚的に明確となるよう、正面方向から見たMPR画像(左上)の外枠Aの色と点線A及び点線Bの色とを同一(例えば、緑色)とし、側面方向から見たMPR画像(右上)の外枠Bの色と実線Aの色とを同一(例えば、赤色)とし、上面方向から見たMPR画像(左下)の外枠Cの色と実線Bの色とを同一(例えば、青色)としてもよい。さらに、図5の(2)の領域に配置されているボリュームレンダリング画像内に描画された各断面位置も、対応する色の線分や面で表されてもよい。
また、図7は、図5に図示されているレイアウトに含まれている(1)の領域の2次元配列フォーマットの一例を示す図である。図7に図示されている2次元配列フォーマットでは、正面方向から見たMPR画像(左上)を固定画像とし(すなわち、点線A及び点線Bを固定)、側面方向から見たMPR画像(右上)の断面位置を所定のカーソル幅ずつ移動した画像(すなわち、実線Aの位置を少しずつ変化させた断面画像)がColumnに配置され、上面方向から見たMPR画像(左下)の断面位置を所定のカーソル幅ずつ移動した画像(すなわち、実線Bの位置を少しずつ変化させた断面画像)がRowに配置されている。
例えば、RowとColumnの2つの配列軸によって定まる座標(Rx,Cy)で表した場合、座標(6,2)には、座標(1,1)に配置される画像に対して、側面方向から見たMPR画像(右上)の断面位置を1単位(カーソル幅1つ分)移動した断面画像、上面方向から見たMPR画像(左下)の断面位置を5単位(カーソル幅5つ分)移動した断面画像が配置されている。なお、図5の(2)の領域においても同様に、(1)の領域に配置されている各断面画像に対応した断面位置に線分又は面が描画されたボリュームレンダリング画像が配置される。
Row方向又はColumn方向に隣り合う画像は、各方向に定められたカーソル幅1つ分だけ移動した画像であるが、このカーソル幅を狭くして隣り合う画像のずれを小さくすればするほど、VRVRファイルの再生時により滑らかな画像の切り替えを実現することが可能となる。カーソル幅は等間隔であってもよく、あるいは、例えば重要な断面周辺についてはカーソル幅を狭く設定してもよい。
なお、ここでは、ある断面(点線A及び点線Bを含む断面)のMPR画像を正面方向から見たMPR画像(左上)として配置しているが、上述の説明から分かる通り、左上に配置されている画像は固定画像であり、例えばMIP画像が配置されてもよい。
なお、図5に図示されているレイアウト例では、(1)の領域に配置されたMPR画像又はMIP画像によって表される各断面位置が、(2)の領域に配置されたボリュームレンダリング画像内に描画される各断面位置と連携するように、(1)及び(2)の領域に画像が配置されているが、MPR画像又はMIP画像とボリュームレンダリング画像との連携方法はこれに限定されるものではない。
図8は、本発明の第1の実施の形態において、2次元配列フォーマット内に仮想的に配置された表示用画像の一例であり、MPR画像又はMIP画像とボリュームレンダリング画像との別の連携方法の一例を示す図である。図8では、2次元配列フォーマット内の座標のうちのRow方向に2枚、Column方向に2枚の合計4枚の表示用画像のみが図示されており、その他の座標に配置されている表示用画像については図示省略されている。2次元配列フォーマット内の各座標に配置される表示用画像は、画像の左側に3枚のMPR画像が配置され、画像の右側に1枚のボリュームレンダリング画像が配置されたレイアウトを有している。
各表示用画像の左側に配置された3枚のMPR画像は、基本的に、図5及び図6に図示されている3枚のMPR画像と同様の画像切り替えを実現する。具体的には、対象(コガネムシ)を正面方向から見たMPR画像(左上)、側面方向から見たMPR画像(右上)、上面方向から見たMPR画像(左下)の3つの断面画像が配置されている。なお、ここでは、上面方向から見たMPR画像(左下)を固定画像としており、左下に配置される画像はMIP画像であってもよい。
左側に配置された3枚のMPR画像に係る2次元配列フォーマットは、側面方向から見たMPR画像(右上)の断面位置を所定のカーソル幅ずつ移動した画像(正面方向から見たMPR画像(左上)及び上面方向から見たMPR画像(左下)内の破線の位置を少しずつ変化させた断面画像)がColumnに配置され、正面方向から見たMPR画像(左上)の断面位置を所定のカーソル幅ずつ移動した画像(側面方向から見たMPR画像(右上)及び上面方向から見たMPR画像(左下)内の実線の位置を少しずつ変化させた断面画像)がRowに配置されている。なお、図8から読み取れるように、ここではRow方向及びColumn方向共に、所定のカーソル幅は10mmに設定されている。
一方、各表示用画像の右側に配置されたボリュームレンダリング画像は、対象をある方向から見た場合に、あるクリップ切断面(クリップ深さ)で切断された画像(クリップ画像)である。右側に配置されたクリップ画像のみに着目すると、図9に図示されているような2次元配列フォーマットで表される。
図9に図示されている2次元配列フォーマットでは、対象(コガネムシ)のボリュームレンダリング画像に関して、視点(あるいは対象)を水平方向に少しずつ回転した画像がColumnに配置され、クリップ深さを少しずつ大きくした画像がRowに配置されている。なお、図8から読み取れるように、ここではRow方向の変位であるクリップ深さは10mmに設定され、Column方向の変位である水平方向の回転角度は10°に設定されているが、これらの設定に限定されるものではなく、また、例えば重要な視点やクリップ深さについては変位を小さく設定してもよい。
上述のように、各表示用画像は、画像の左側に3枚のMPR画像が配置され、画像の右側に1枚のボリュームレンダリング画像(クリップ画像)が配置されており、さらに、各表示用画像に関連したクリップ深さ、カーソル座標、水平方向の回転角度などの数値が配置されたレイアウトを有している。図8に図示されている2次元配列フォーマットに基づいて生成されるVRVRファイルを再生環境500で再生した場合、例えば、Column方向に画像表示を切り替える操作が行われた場合には、画面の左側に配置されたMPR画像における左右方向(X方向)のカーソル(破線)移動と、画面右側のクリップ画像における対象(3Dオブジェクト)の水平方向の回転が同時に実現される。また、例えば、Row方向に画像表示を切り替える操作が行われた場合には、画面の左側に配置されたMPR画像における上下方向(Y方向)のカーソル(実線)移動と、画面右側のクリップ画像におけるクリップ深さの変化が同時に実現される。
また、本発明では、画像表示の透明度が変化するように、表示用画像を2次元配列フォーマット内に仮想的に配置することも可能である。図10は、本発明の第1の実施の形態において、画像表示の透明度の変化を実現するための2次元配列フォーマットの一例を示す図である。
図10に図示されているように、2次元配列フォーマットには、ある方向から対象を見たボリュームレンダリング画像に関し、外観形状を可視化した不透明な画像、内部の状態が透けて見えるようにした半透明な画像、内部の特定の箇所(例えば内部欠陥)のみ見えるようにした画像が配置されている。なお、ここでは、Row方向の1列目に不透明な画像、2列目に半透明な画像、3列目に内部欠陥のみを表示した画像が配置されており、Column方向の変位である水平方向の回転角度は11.25°に設定されているが、これらの設定に限定されるものではなく、各画素の他の特性(例えば、色)が変化するよう設定されてもよい。
例えば、RowとColumnの2つの配列軸によって定まる座標(Rx,Cy)で表した場合、座標(1,1)には正面から見た外観形状を可視化した不透明な画像、座標(2.1)には正面から見た内部結果が透けて見えるようにした半透明な画像、座標(3.1)には正面から見た内部欠陥のみが見えるようにした画像が配置されている。また、座標(1,6)には正面に対して水平方向に45°回転した視点から見た外観形状を可視化した不透明な画像、座標(2.6)には正面に対して水平方向に45°回転した視点から見た内部結果が透けて見えるようにした半透明な画像、座標(3.6)には正面に対して水平方向に45°回転した視点から見た内部欠陥のみが見えるようにした画像が配置されている。
また、本発明では、例えば、定期的又は不定期に撮像された対象の状態を表す一連の表示用画像や、処理前及び処理後に撮像された対象の状態を表す一連の表示用画像を、2次元配列フォーマットを構成する任意の配列軸に沿って配置することで、時間経過と共に対象が変化する様子を把握できるようにすることも可能である。図11は、本発明の第1の実施の形態において、対象の状態に関連して、時間の経過に伴う変化を実現するための2次元配列フォーマットの一例を示す図である。なお、図11には、電子基盤上のはんだボールが熱衝撃耐久試験を繰り返す過程において、1回目から4回目の試験が終わった後の状態を表すクリップ画像が表示用画像として使用されている。
図11に図示されているように、2次元配列フォーマットのColumn方向には、所定の方向から対象(はんだボール)を見た場合に所定のクリップ深さで切断したクリップ画像に関し、1回目の試験後の状態を表示する画像、2回目の試験後の状態を表示する画像、3回目の試験後の状態を表示する画像、4回目の試験後の状態を表示する画像が配置されている。なお、Row方向には、各回の試験後の画像に関し、任意の変化(例えば、視点の回転、クリップ深さの変化、透明度又は色の変化など)を実現する画像を配置することが可能である。
なお、本発明の第1の実施の形態では、所望の画像切り替えを考慮して、一連のボリュームレンダリング画像群(画像が連続して変化する複数のボリュームレンダリング画像)、一連のMPR画像群(画像が連続して変化する複数のMPR画像)、一群のMIP画像群(複数のMIP画像)を生成し、これらの画像群に含まれる画像を任意に組み合わせた画像レイアウトを設定して新たに一連の表示画像群(画像が連続して変化する複数の表示画像用データ)を生成して、所定の規則に従って画像表示切り替えが実現される配列状のフォーマット(例えば、QuickTimeフォーマット)で一連の表示画像群が格納されたVRVRファイルを生成することが可能である。これによって、ユーザが対話的な操作を行うことで画像が動的に変化する画像表示を1つのVRVRファイルの再生によって実現することが可能となる。また、画像レイアウトを設定する際に、データに付随する様々な関連情報を表示用画像に挿入することで、VRVRファイルの再生環境において、画像閲覧と同時に、関連情報を閲覧することが可能となる。
また、ボリュームレンダリング、MPR、MIPなどに基づいて生成された一連の表示画像データ群が、MPR画像によって表示される断面の位置が連続して変化する複数の画像、ボリュームレンダリング画像に係る視点の位置が連続して変化する複数の画像、ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の画像、画像表示の透明度又は色が変化する複数の画像、時間的に連続して変化する複数の画像を組み合わせて配列されることで、ボリュームレンダリング、MPR、MIPなどを始めとした3次元画像の多彩な表現を実現するVRVRファイルを生成することが可能となる。
なお、上述の説明では、レイアウト部111によって、複数の画像を組み合わせたり、関連情報を挿入したりすることによってレイアウトを設定するレイアウト処理が行われているが、レイアウト処理を行わずに、ボリュームレンダリング部105やMPR/MIP構築部107で生成された連続して変化する一連の画像群を一連の表示用画像群として取り扱って、VRVRファイルを生成することも可能である。例えば、図9〜図11に図示されている2次元配列フォーマットに基づいてVRVRファイルを生成することで、ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する画像切り替え(図9)、画像表示の透明度又は色が変化する画像切り替え(図10)、時間的に連続して変化する画像切り替え(図11)などが実現される。
<第2の実施の形態>
上述の本発明に係る第1の実施の形態では、例えば、現在のQuickTimeフォーマットに従って表示用画像を2次元配列フォーマットとして配置することで、再生環境500は、VRVRファイルと簡単なプレーヤ(例えば、QuickTimeプレーヤ)さえ用意すれば、意図された画像切り替えを実現することが可能である。
一方、本発明は、現在のQuickTimeフォーマットに従った2次元配列フォーマットに限定されるものではなく、表示用画像をN(Nは3以上の整数)次元配列フォーマット内に配置してもよい。2次元配列フォーマットでは2本の配列軸が存在し、2次元配列フォーマット内において各配列軸に沿って隣接する表示用画像は4枚存在する。QuickTimeプレーヤは、これら4方向に対してマウスの上下左右の移動又は4方向のカーソルキーを関連付けることで各配列軸に沿って隣接した画像の表示切り替えを行っている。一方、N次元配列フォーマットでは配列軸がN本存在し、N次元配列フォーマット内において各配列軸に沿って隣接する表示用画像は2×N枚となる。この場合、VRVRファイル生成装置100は、N次元配列フォーマットを定義したフォーマットでVRVRファイルを生成し、再生環境500においても、共通のフォーマットに基づいて2×N方向で隣接した画像の表示切り替えを行うプレーヤを準備することで、所望の画像切り替えを実現することが可能となる。
また、VRVRファイル生成装置100は、現在のQuickTimeフォーマットで定義されている2次元配列フォーマットを維持しながら、N次元配列フォーマットを含むVRVRファイルを生成することも可能である。上述のように、N次元配列フォーマットでは各配列軸に沿って隣接する表示用画像は2×N枚存在する。例えばVRVRファイル生成装置100は、ある座標に対する2×N個の隣接座標を2次元配列フォーマット内に定義し、その規則に従って表示用画像を配置してVRVRファイルを生成し、一方、再生環境500では、共通の規則に従って2×N方向で隣接した画像の表示切り替えを行うプレーヤを準備することで、所望の画像切り替えを実現することが可能となる。
また、VRVRファイル生成装置100は、現在のQuickTimeフォーマットで定義されている2次元配列フォーマットを維持しながら、複数の2次元配列フォーマットを含むVRVRファイルを生成することも可能である。例えばVRVRファイル生成装置100は、複数の異なる2次元配列フォーマットを用意し、所定の規則に従って表示用画像を配置してVRVRファイルを生成する。例えば、2つの2次元配列フォーマットを用意した場合には、表示用画像を市松模様に配置(XY座標の和が奇数又は偶数で異なる2次元配列フォーマットの表示用画像を配置)したり、あるいは、交互に配置(X座標が奇数又は偶数で異なる2次元配列フォーマットの表示用画像を配置)したりすることで、1つの2次元配列フォーマット内に2つの異なる2次元配列フォーマットに属した表示用画像を配置することが可能となる。一方、再生環境500では、共通の規則に従って2つの異なる2次元配列フォーマットを識別して画像の表示切り替えを行うプレーヤを準備することで、所望の画像切り替えを実現することが可能となる。なお、上記の市松模様状の配置や交互配置を応用することで、複数の異なる2次元配列フォーマットを1つの2次元配列フォーマットで実現することも可能であり、また、さらに、複数の異なる2次元配列フォーマットを関連付けることで、N次元配列フォーマットを実現することも可能である。
なお、上述のようなN次元配列フォーマットにおける画像切り替えに対応したプレーヤが今後普及した場合には、VRVRファイルの再生にこのプレーヤを利用してもよく、また、N次元配列フォーマットにおける画像切り替えに対応したプレーヤを独自に準備してもよい。
本発明は、画像処理技術に適用可能であり、特に、3次元画像デバイスから出力される連続的な断層画像(3次元画像データ)に基づく表示用画像データファイルの生成技術、及び、表示用画像データファイルの表示技術などに適用可能である。
100 VRVRファイル生成装置(表示用画像データファイル生成装置)
101 入力部
103 LUT調整部
105 ボリュームレンダリング部
107 MPR/MIP構築部
109 バッファ
111 レイアウト部
113 出力部
115 バッチ処理部
117 圧縮部
200 X線CT装置
300 3次元画像データ格納部
400 ファイル格納部
500 再生環境(表示用画像データファイル表示装置)

Claims (25)

  1. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
    対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
    前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像のいずれかを選択的に組み合わせて表示画面の所定領域にそれぞれ表示するよう、一連の表示用画像群を新たに生成するレイアウト部と、
    所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
    有する表示用画像データファイル生成装置。
  2. 前記レイアウト部は、それぞれ2つの異なる視点から見た場合の2枚のMPR画像に加えて、前記2つの異なる視点とは更に異なる視点から見た場合のMPR画像又はMIP画像を基準画像として同一画像内に配置して1枚の表示用画像とし、前記2枚のMPR画像によって表示される断面の位置がそれぞれ連続して変化する前記一連の表示用画像群を生成する請求項1に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  3. 前記表示用画像データファイルを再生して前記一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像が表示された場合に、第1のユーザ操作に応じて、前記第1のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像に配置されている前記2枚のMPR画像のうちの第1のMPR画像の断面の位置が変化した表示用画像に表示が切り替えられ、第2のユーザ操作に応じて、前記第2のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像に配置されている前記2枚のMPR画像のうちの第2のMPR画像の断面の位置が変化した表示用画像に表示が切り替えられる請求項2に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  4. 前記1枚の表示用画像内に配置されている前記2枚のMPR画像によって表示された2つの断面の位置が、それぞれ前記基準画像内に描画された線分で示されている請求項2又は3に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  5. 前記1枚の表示用画像内に配置される前記2枚のMPR画像がそれぞれ異なる色の外枠によって囲まれており、前記2枚のMPR画像のそれぞれの断面の位置を示す前記基準画像内の前記線分の色が、前記2枚のMPR画像のそれぞれの外枠の色と同一である請求項4に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  6. 前記レイアウト部は、前記1枚の表示用画像内に、さらに前記ボリュームレンダリング画像を配置する請求項2に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  7. 前記1枚の表示用画像内に配置される前記2枚のMPR画像によって表示された2つの断面の位置が、それぞれ前記ボリュームレンダリング画像内に描画された線分又は面で示されている請求項6に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  8. 前記1枚の表示用画像内に配置される前記2枚のMPR画像がそれぞれ異なる色の外枠によって囲まれており、前記2枚のMPR画像のそれぞれの断面の位置を示す前記ボリュームレンダリング画像内の前記線分又は前記面の色が、前記2枚のMPR画像のそれぞれの外枠の色と同一である請求項7に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  9. 前記レイアウト部は、それぞれ2つの異なる視点から見た場合の2枚のMPR画像に加えて、前記2つの異なる視点とは更に異なる視点から見た場合のMPR画像又はMIP画像を基準画像として同一画像内に配置するとともに、前記ボリュームレンダリング画像を配置し、前記2枚のMPR画像によって表示される断面の位置がそれぞれ連続して変化し、かつ、前記ボリュームレンダリング画像に係る第1及び第2の表示態様がそれぞれ連続して変化する前記一連の表示用画像群を生成する請求項1に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  10. 前記表示用画像データファイルを再生して前記一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像が表示された場合に、第1のユーザ操作に応じて、前記第1のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像に含まれる前記2枚のMPR画像のうちの第1のMPR画像の断面の位置が変化し、かつ、前記ボリュームレンダリング画像の第1の表示態様が変化した表示用画像に表示が切り替えられ、第2のユーザ操作に応じて、前記第2のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像に含まれる前記2枚のMPR画像のうちの第2のMPR画像の断面の位置が変化し、かつ、前記ボリュームレンダリング画像の第2の表示態様が変化した表示用画像に表示が切り替えられる請求項9に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  11. 前記レイアウト部は、前記1枚の表示用画像内に、関連情報を挿入するための関連情報領域を配置する請求項1から10のいずれか1つに記載の表示用画像データファイル生成装置。
  12. 前記レイアウト部は、前記一連の表示用画像群のうちの各表示用画像に配置されている前記関連情報領域にそれぞれ異なる前記関連情報を挿入するか、あるいは、前記一連の表示用画像群のうちの複数又はすべての表示用画像に配置されている前記関連情報領域に同一の関連情報を挿入する請求項11に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  13. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
    対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
    前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
    有し、
    前記表示用画像データファイル生成部が、
    (1)前記MPR画像によって表示される断面の位置が連続して変化する複数の表示用画像
    (2)前記ボリュームレンダリング画像に係る視点の位置が連続して変化する複数の表示用画像
    (3)前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像
    (4)画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像
    (5)時間的に連続して変化する複数の表示用画像
    のうちの2つ以上の組み合わせによって設定された前記一連の表示用画像群を取得する表示用画像データファイル生成装置。
  14. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
    対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群を蓄積するバッファと、
    前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するファイル生成部とを、
    有し、
    前記N次元配列フォーマットの配列軸の1つに沿って、前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像が配置される表示用画像データファイル生成装置。
  15. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
    対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
    前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
    有し、
    前記N次元配列フォーマットの配列軸の1つに沿って、画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像が配置される表示用画像データファイル生成装置。
  16. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成装置であって、
    対象の連続的な断層画像を取得する入力部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリング部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成部と、
    前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成部と、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するバッファと、
    前記バッファに蓄積されている前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成する表示用画像データファイル生成部とを、
    有し、
    前記N次元配列フォーマットの配列軸の配列軸に沿って、時間的に連続して変化する複数の表示用画像が配置される表示用画像データファイル生成装置。
  17. 前記所定の規則において、前記表示用画像データファイルを再生して前記一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像が表示された場合に、所定のユーザ操作に応じて、N次元配列フォーマットの各配列軸によって形成される面に関して、前記所定のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像と同一の面に含まれる所定の位置に配置された表示用画像に表示が切り替えられることが定められている請求項1から16のいずれか1つに記載の表示用画像データファイル生成装置。
  18. 前記所定の位置が、N次元配列フォーマットの各配列軸方向に関して隣接した位置である請求項17に記載の表示用画像データファイル生成装置。
  19. 前記Nが2である請求項1から18のいずれか1つに記載の表示用画像データファイル生成装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1つに記載の表示用画像データファイル生成装置によって生成された前記表示用画像データファイルを再生及び表示する表示用画像データファイル表示装置であって、
    前記表示用画像データファイルを取得する入力部と、
    前記表示用画像データファイルを再生して前記表示用画像データファイルに含まれている一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像を表示装置の画面に表示する表示部と、
    所定のユーザ操作に応じて、前記N次元配列フォーマットの各配列軸によって形成される面に関して、前記所定のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像と同一の面に含まれる所定の位置に配置された表示用画像を表示装置の画面に表示する表示制御部とを、
    有する表示用画像データファイル表示装置。
  21. 前記所定の位置が、前記N次元配列フォーマットの各配列軸方向に関して隣接した位置である請求項20に記載の表示用画像データファイル表示装置。
  22. 前記Nが2である請求項20又は21に記載の表示用画像データファイル表示装置。
  23. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成するための表示用画像データファイル生成プログラムであって、
    対象の連続的な断層画像を取得するステップと、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリングステップ、前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成ステップ、前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成ステップの少なくとも1つ以上を行うステップと、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するステップと、
    蓄積された前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像のいずれかを選択的に組み合わせて表示画面の所定領域にそれぞれ表示するよう、一連の表示用画像群を新たに生成するステップと、
    所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するステップとを、
    コンピュータに実行させる表示用画像データファイル生成プログラム。
  24. 複数の画像データに基づいて表示用画像データファイルを生成するための表示用画像データファイル生成プログラムであって、
    対象の連続的な断層画像を取得するステップと、
    前記連続的な断層画像に基づいてボリュームレンダリング処理を行い、連続して変化する一連のボリュームレンダリング画像群を生成することが可能なボリュームレンダリングステップと、前記連続的な断層画像に基づいてMPR処理を行い、連続して変化する一連のMPR画像群を生成することが可能なMPR画像生成ステップと、前記連続的な断層画像に基づいてMIP処理を行い、一群のMIP画像群を生成することが可能なMIP画像生成ステップの少なくとも1つ以上を行うステップと、
    生成された前記一連のボリュームレンダリング画像群、前記一連のMPR画像群、前記一群のMIP画像群を蓄積するステップと、
    蓄積された前記一連のボリュームレンダリング画像群に含まれる複数のボリュームレンダリング画像、前記一連のMPR画像群に含まれる複数のMPR画像、前記一群のMIP画像群に含まれる複数のMIP画像の中から一連の表示用画像群を取得し、所定の規則に従ってN(Nは2以上の整数)次元配列フォーマット内に仮想的に配置された前記一連の表示用画像群を含む表示用画像データファイルを生成するステップとを、
    コンピュータに実行させる表示用画像データファイル生成プログラムであり、
    前記表示用画像データファイルを生成する前記ステップにおいて、
    (1)前記MPR画像によって表示される断面の位置が連続して変化する複数の表示用画像
    (2)前記ボリュームレンダリング画像に係る視点の位置が連続して変化する複数の表示用画像
    (3)前記ボリュームレンダリング画像に係るクリップ切断面の深さが連続して変化する複数の表示用画像
    (4)画像表示の透明度又は色が変化する複数の表示用画像
    (5)時間的に連続して変化する複数の表示用画像
    のうちの2つ以上の組み合わせによって設定された前記一連の表示用画像群を取得する表示用画像データファイル生成プログラム。
  25. 請求項23又は24に記載の表示用画像データファイル生成プログラムをコンピュータに実行させることによって生成された前記表示用画像データファイルを再生及び表示する表示用画像データファイル表示プログラムであって、
    前記表示用画像データファイルを取得するステップと、
    前記表示用画像データファイルを再生して前記表示用画像データファイルに含まれている一連の表示用画像群のうちの任意の表示用画像を表示装置の画面に表示するステップと、
    所定のユーザ操作に応じて、前記N次元配列フォーマットの各配列軸によって形成される面に関して、前記所定のユーザ操作前に表示された前記1枚の表示用画像と同一の面に含まれる所定の位置に配置された表示用画像を表示装置の画面に表示するステップとを、
    コンピュータに実行させる表示用画像データファイル表示プログラム。
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