JP2013191688A - 光発電モジュール、および移動体 - Google Patents

光発電モジュール、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保することができる光発電モジュール、このような光発電モジュールを搭載した移動体を提供する。
【解決手段】光発電モジュール1は、光を電気に変換する光発電部10と、光発電部10に接続された接続部11と、接続部11を開閉する開閉部13とを備える。光発電モジュール1では、行列状に光発電部10が配置され、開閉部13も同様に行列状に配置されている。したがって、開閉部13は、直列開閉部13sおよび並列開閉部13pを備え、制御線14は、直列制御線14sおよび並列制御線14pを備えている。なお、実際には、直列制御線14sおよび並列制御線14pは、一体化されて制御線14として共通に接続されている。つまり、直列開閉部13sおよび並列開閉部13pは、制御線14を介して入力される制御信号CSによって同時に開閉を制御される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光発電部を複数配置して形成された光発電モジュール、および光発電モジュールを搭載した移動体に関する。
近年の太陽電池に関する技術の進歩に伴い、太陽電池によって発電した電力を自動車の動力や車載機器の電源電力として活用することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、単に車に搭載しただけであり、安全対策などが十分か否かについての問題がある。例えば、事故、故障などによって太陽電池モジュールの一部が外部へ露出した場合、あるいは、浸水した場合などにおいて、正常に動作している部分における発電によって生じた電気が外部へ導出され感電事故を生じる虞がある。
特許文献1に記載された技術は、太陽電池で発電した電力を車両に適用し、充電式の電源を構成するものである。しかし、車両事故などについての対策が皆無であり、光が照射された状態では常に発電することから、事故や故障時などの異常事態で発電を停止することができないという問題があった。また、車両を廃棄する場合においても、車両解体時における発電の継続によって不用意な感電事故を生じる虞がある。
また、住宅用太陽電池、産業用太陽電池を設置する際、あるいは取り外す際において、出力端子に電気が導出されることがあり、感電事故を生じる虞が増している。
特開2008−271619号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、2次元に配置された光発電部に接続された接続部を開閉する開閉部を実装部内に2次元で配置することによって、光発電部の相互間を精細に分断あるいは接続して光発電部で発生した光起電力の出力状態を制御し、実装部からの不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保することができる光発電モジュールを提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係る光発電モジュールを搭載した移動体とすることによって、搭載した光発電モジュールの実装部からの不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保できる移動体を提供することを他の目的とする。
本発明に係る光発電モジュールは、2次元に配置された光発電部と、前記光発電部を相互に接続する接続部と、前記光発電部の間に2次元で配置されて前記接続部を開閉する開閉部と、前記光発電部、前記接続部、および前記開閉部を内部に収容して実装する実装部とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、2次元に配置された光発電部と、光発電部の間に2次元で配置され接続部を開閉する開閉部と、光発電部、接続部および開閉部を内部に収容して実装する実装部とを備えることから、実装部に内包された光発電部に対する開閉を2次元で施すことが可能となり、2次元に配置された光発電部を2次元で分断あるいは接続して光発電部で発生した光起電力の出力を精細に制御できるので、光発電部から実装部の出力端を介して不要に出力されることを高精度に防止して光発電モジュールの扱いにおける感電防止などの安全性を確保することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記接続部は、前記光発電部を直列に接続する直列接続部であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、光発電部を直列に接続する直列接続部を備えることから、開閉部を閉(オン)としたときは、光発電部を直列接続して直列数に応じた高い電圧を確保する稼働状態とし、他方、開閉部を開(オフ)としたときは、光発電部の直列接続を解除して高い電圧の発生を防止した非稼働状態とすることから、直列接続による高い電圧が不用意に外部へ出力されることを防止する。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記接続部は、前記光発電部を並列に接続する並列接続部であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、光発電部を並列に接続する並列接続部を備えることから、開閉部を閉(オン)としたときは、光発電部を並列接続して並列数に応じた大きい電流を確保する稼働状態として日影による影響を抑制した並列状態を実現することが可能となり、他方、開閉部を開(オフ)としたときは、光発電部の並列接続を解除して電流経路の発生を防止することから、並列接続を介して形成された直列接続による高い電圧の発生を防止する。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記開閉部は、複数の前記光発電部に対して飛び飛びに配置されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、直列接続された複数の光発電部あるいは並列接続された複数の光発電部に対して飛び飛びに開閉部を配置することから、必要に応じた個数の開閉部を配置するので、複数の光発電部をグループ別に分割することができ、また開閉部の個数を制限して配線構造を簡略化することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記開閉部の開閉を制御する制御信号を伝送する制御線を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、開閉部の開閉を制御する制御信号を伝送する制御線を備えることから、開閉部の開閉を容易に制御することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記制御信号を生成する制御信号生成部を備え、前記制御信号生成部は、前記光発電部が電源として接続されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、開閉部の開閉を制御する制御信号生成部を備え、制御信号生成部の電源電力(回路駆動電力)を光発電部から供給することから、光発電部が所定の発電状態になったとき、制御信号生成部が動作し、光発電部の直列接続あるいは並列接続を確立し、または、直列接続あるいは並列接続を切断することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記制御信号生成部は、外部からの指示信号を受信する指示信号受信部と、前記指示信号に基づいて前記制御信号を生成して出力する制御信号出力部とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、外部からの指示信号を受信する指示信号受信部と、指示信号に基づいて制御信号を出力する制御信号出力部とによって制御信号を開閉部に印加することから、指示信号に基づいて光発電部の接続状態を変更できるので、開閉部を確実に制御することが可能となり、安全性を確保することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記指示信号は、外部に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーから送信されたセンサー信号であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、周囲環境センサーからのセンサー信号に基づいて制御信号を生成して開閉部を開閉制御することから、周囲環境センサーが検出した周囲環境に応じて光発電部の接続部に対する開閉制御が可能となり、高い安全性と信頼性を確保することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、前記センサー信号は、無線通信で送信されることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、センサー信号を無線通信によって受信することから、センサー信号を受信するための配線が不要となり、配線構造を簡略化することができる。
また、本発明に係る光発電モジュールでは、第1極性の第1出力端と、第2極性の第2出力端とを備え、前記接続部は、前記第1出力端と前記光発電部とを相互に接続した第1出力接続部と、前記第2出力端と前記光発電部とを相互に接続した第2出力接続部とを備え、前記開閉部は、前記第1出力接続部を開閉する第1出力開閉部と、前記第2出力接続部を開閉する第2出力開閉部とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、第1出力端に接続された第1出力接続部を開閉する第1出力開閉部と、第2出力端に接続された第2出力接続部を開閉する第2出力開閉部とを備えることから、光発電部の出力が第1出力端あるいは第2出力端から外部へ導出されることを防止できるので、第1出力端および第2出力端を介した出力による感電の虞を確実に解消することができる。
また、本発明に係る移動体は、複数の光発電部を備える光発電モジュールと、前記光発電モジュールによって充電される電池電源とを備える移動体であって、前記光発電モジュールは、本発明に係る光発電モジュールであることを特徴とする。
したがって、本発明に係る移動体は、複数の光発電部を互いに分断あるいは接続して光発電部で発生した電力が実装部の出力端から外へ出力されることを抑制できるので、搭載した光発電モジュールの実装部の出力端からの不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保した移動体となる。
また、本発明に係る移動体では、前記光発電モジュールとは異なる位置に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る移動体は、周囲環境センサーが検出した状態に応じて前記開閉部の制御を実行することが可能となるので、光発電モジュールの安全性を確保することができる。
本発明に係る光発電モジュールは、2次元に配置された光発電部に対する開閉を2次元で施す開閉部を実装部に内包し、光発電部を2次元で分断あるいは接続して光発電部で発生した光起電力の出力を精細に制御する。
したがって、本発明に係る光発電モジュールは、光発電部から実装部の出力端を介して不要に出力されることを高精度に防止して光発電モジュールの扱いにおける感電防止などの安全性を確保することができるという効果を奏する。
本発明に係る移動体は、複数の光発電部を互いに分断あるいは接続して光発電部で発生した電力が実装部の出力端から外へ出力されることを抑制できる。
したがって、本発明に係る移動体は、搭載した光発電モジュールの実装部の出力端からの不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保した移動体となるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例1)における光発電部の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例2)における光発電部の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例3)における光発電部の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例4)における光発電部の配置状態と開閉部の配置状態を示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例5)における光発電部の配置状態と開閉部の配置状態を示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例6)における光発電部の配置状態と開閉部の配置状態を示す概略配線図である。 本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール(実施例1〜実施例6)における光発電部の等価回路の一例を示す等価回路図である。 本発明の実施の形態2に係る光発電モジュールにおける制御信号生成部の配置状態を説明する概略配線図である。 本発明の実施の形態2に係る光発電モジュールにおける制御信号生成部の内部ブロック構成を示す概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態2に係る制御信号生成部における処理フローの一例を示す概略フロー図である。 本発明の実施の形態2に係る光発電モジュールにおける制御信号生成部が制御信号を生成する状態(その1)を示す概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態2に係る光発電モジュールにおける制御信号生成部が制御信号を生成する状態(その2)を示す概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態3に係る移動体の機能ブロックを示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図7を参照して、本実施の形態に係る光発電モジュール1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例1)における光発電部10の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。
実施例1に係る光発電モジュール1は、2次元に配置された光発電部10と、光発電部10を相互に接続する接続部11と、光発電部10の間に2次元で配置されて接続部11を開閉する開閉部13と、光発電部10、接続部11、および開閉部13を内部に収容して実装する実装部1jsとを備える。
したがって、実施例1に係る光発電モジュール1は、2次元に配置された光発電部10と、光発電部10の間に2次元で配置され接続部11を開閉する開閉部13と、光発電部10、接続部11および開閉部13を内部に収容して実装する実装部1jsとを備えることから、実装部1jsに内包された光発電部10に対する開閉を2次元で施すことが可能となり、2次元に配置された光発電部10を2次元で分断あるいは接続して光発電部10で発生した光起電力の出力を精細に制御できるので、光発電部10から実装部1jsの出力端(図4〜図6参照。第1出力端25p、第2出力端25m)を介して不要に出力されることを高精度に防止して光発電モジュール1の扱いにおける感電防止などの安全性を確保することができる。
光発電モジュール1は、複数の光発電部10が2次元的に配置されて光発電を行う形態とされている。光発電部10は、光発電素子(例えば太陽電池セル)単独で、あるいは、複数の光発電素子を一群にまとめた光発電素子群(例えば太陽電池セル群)として構成される。光発電素子群は、複数の光発電素子を直列接続したもの、あるいは複数の光発電素子を並列接続したもの、更には複数の光発電素子を直列および並列接続によって接続したものなど複数の光発電素子を内蔵した状態のものを含む。
接続部11は、一方が1つの光発電部10の正極に接続され、他方が隣接する他の光発電部10の負極に接続されて光発電部10を相互に直列接続している。つまり、接続部11は、例えばインターコネクタによる直列接続配線(直列接続部11s)である。インターコネクタは、例えば薄い銅板に錫めっきを施して形成される。また、接続部11に対して開閉部13が直列に接続されている。
直列部12は、光発電部10が接続部11を介して直列に接続されている(なお、直列部12は、一般的に形成される接続状態であることから、以下では、適宜説明を省略する。)。接続部11の開閉を行う開閉部13が接続部11の経路中に配置されている。光発電部10は、少なくとも人体に危険を生じる電圧以下の電圧となるように直列接続の個数を制限されることが好ましい。ここでは、1個の光発電部10に対して1個の開閉部13が配置されている。
したがって、光発電部10が発電する電圧以上の電圧は、開閉部13によって分断することができる。光発電部10が直列接続される適宜の位置へ開閉部13を配置することによって、高電圧の出力による危険性を解消して感電事故を防止することが可能となる。
光発電モジュール1は、開閉部13の開閉を制御する制御信号CSを伝送する制御線14を備える。したがって、光発電モジュール1は、開閉部13の開閉を制御する制御信号CSを伝送する制御線14を備えることから、開閉部13の開閉を容易に制御することができる。
なお、制御信号CSは、光発電モジュール1の外部へ導出された制御線14を介して伝送され、直接開閉部13を制御する形態とされている。また、制御信号生成部16(実施の形態2(図8など)参照)を内部に配置して制御信号CSを形成することも可能である。制御信号CSの伝送形態については、実施の形態2で別途説明する。
開閉部13は、接続部11を適宜開閉(オン/オフ)する。例えばMOS電界効果トランジスタを開閉部13とすることができ、MOS電界効果トランジスタのゲート電極へ印加するゲート電圧を制御することによって接続部11(開閉部13)のオンオフを制御する。例えば、ゲート電極には、制御線14が接続され、ゲート電圧をオンオフ制御することによってMOS電界効果トランジスタを開状態(オフ状態:電流経路が開放された状態)、閉状態(オン状態:電流経路が短絡された状態)とし、接続部11を開閉する。
つまり、開閉部13が開(オフ)のときは、接続部11は切断状態であり電流は流れない。開閉部13が閉(オン)のときは、接続部11は接続状態であり電流が流れ、外部へ光発電部10の出力を取り出すことができる。
なお、MOS電界効果トランジスタの他にリレーなどを適用することができる。また、MOS電界効果トランジスタは、光発電部10の電流定格、電圧定格に基づいて選択すれば良い。
開閉部13は、光発電部10の背面、あるいは光発電部10の間の隙間に配置される。なお、受光面の側に露出して配置する場合は、適宜の遮光部を受光面側に配置することが好ましい。
実施例1に係る光発電モジュール1では、接続部11は、光発電部10を直列に接続する直列接続部11sである。したがって、実施例1に係る光発電モジュール1は、光発電部10を直列に接続する直列接続部11sを備えることから、開閉部13を閉(オン)としたときは、光発電部10を直列接続して直列数に応じた高い電圧を確保する稼働状態とし、他方、開閉部13を開(オフ)としたときは、光発電部10の直列接続を解除して高い電圧の発生を防止した非稼働状態とすることから、直列接続による高い電圧が不用意に実装部1jsの出力端(図4〜図6参照。第1出力端25p、第2出力端25m。)を介して外部へ出力されることを防止する。
制御信号CSの作用としては、光発電モジュール1が何らかの異常状態となったとき、予め制御信号CSによって開閉部13を開状態とし、光発電部10の相互間を分断することによって外部への出力を事前に防止することなどがある。
また、開閉部13は、直列接続部11sに対応することから直列開閉部13sとされている。また、制御線14は、直列開閉部13sに対応することから直列制御線14sとされている。
実装部1jsは、例えば透光性絶縁基板(ガラス板など)で受光面を確定し、光発電部10を適宜の個数で配置(形成)した後、裏面を耐候性樹脂などで封止することによって形成される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例2)における光発電部10の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。
図2に示す光発電モジュール1(実施例2)は、図1に示した光発電モジュール1(実施例1)と基本的な構成は共通することから、符号を適宜援用し主に異なる事項について説明する。
実施例2に係る光発電モジュール1は、2次元に配置された光発電部10と、光発電部10を相互に接続する接続部11と、光発電部10の間に2次元で配置されて接続部11を開閉する開閉部13と、光発電部10、接続部11、および開閉部13を内部に収容して実装する実装部1jsとを備える。なお、光発電部10は、一般的に図1(実施例1)で示した直列接続を前提とすることから、図2(実施例2)では、直列接続部11s、直列開閉部13s、直列制御線14sが既に配置された状態を示す。
実施例2に係る光発電モジュール1では、接続部11は、光発電部10を並列に接続する並列接続部11pである。したがって、実施例2に係る光発電モジュール1は、光発電部10を並列に接続する並列接続部11pを備えることから、開閉部13を閉(オン)としたときは、光発電部10を並列接続して並列数に応じた大きい電流を確保する稼働状態として日影による影響を抑制した並列状態を実現することが可能となり、他方、開閉部13を開(オフ)としたときは、光発電部10の並列接続を解除して電流経路の発生を防止することから、並列接続を介して形成された直列接続による高い電圧の発生を防止する。
直列接続部11sを前提とし、直列接続部11sに追加して並列接続部11pを配置することによって、直列並列を併用した光発電部10の接続、配置が可能となる。直列接続、並列接続を2次元的に併用することによって日影による影響を抑制できる。直列接続に加えて並列接続を併用した光発電モジュール1において直列接続部11sを切断した場合、例え直列部の直列接続部11sを分断したとしても並列接続部11pを介して電流経路が発生することから、外部に高電圧が出力されるという不都合を生じる。したがって、並列接続部11pに対しても開閉部13を配置することが好ましい。
また、開閉部13は、並列接続部11pに対応することから並列開閉部13pとされている。また、制御線14は、並列開閉部13pに対応することから並列制御線14pとされている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例3)における光発電部10の配置状態と接続状態とを示す概略配線図である。
図3に示す光発電モジュール1(実施例3)は、図1に示した光発電モジュール1(実施例1)と図2に示した光発電モジュール1(実施例2)とを一体化したものである。共通する事項については、適宜説明を省略する。
実施例3に係る光発電モジュール1は、2次元に配置された光発電部10と、光発電部10を相互に接続する接続部11と、光発電部10の間に2次元で配置されて接続部11を開閉する開閉部13と、光発電部10、接続部11、および開閉部13を内部に収容して実装する実装部1jsとを備える。
したがって、実施例3に係る光発電モジュール1は、光発電部10に接続された接続部11を開閉する開閉部13を備えることから、光発電部10を分断あるいは接続して光発電部10で発生した光起電力の出力状態を制御できるので、光発電部10から実装部1jsの出力端(図4〜図6参照。第1出力端25p、第2出力端25m)を介して不要に出力されることを高精度に防止して光発電モジュール1の扱いにおける感電防止などの安全性を確保することができる。
実施例3に係る光発電モジュール1では、光発電部10が行列状に2次元で配置され、開閉部13も同様に行列状に2次元で配置されている。したがって、開閉部13は、直列開閉部13sおよび並列開閉部13pを備え、制御線14は、直列制御線14sおよび並列制御線14pを備えている。なお、実際には、直列制御線14sおよび並列制御線14pは、一体化されて制御線14として共通に接続されている。つまり、直列開閉部13sおよび並列開閉部13pは、制御線14を介して入力される制御信号CSによって同時に開閉を制御される。
実施例3の接続形態によれば、光発電部10を個別に他の光発電部10に対して切断、接続することができるので、光発電部10を最小単位に分断することができるので安全性を最大に確保することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例4)における光発電部10の配置状態と開閉部13の配置状態を示す概略配線図である。
実施例4に係る光発電モジュール1は、例えば4個の光発電部10によって直列部12が形成され、更に4個の直列部12を直列接続し、直列部12の間に配置された接続部11(直列接続部11s)と開閉部13(直列開閉部13s)を備える。
また、実施例4に係る光発電モジュール1は、直列部12を直列接続して形成されたストリングにおける端部に、プラス(第1極性)の出力端となる第1出力端25p、マイナス(第2極性)の出力端となる第2出力端25mが配置されている。更に、光発電部10と第1出力端25pとの間には、第1出力接続部26pが配置され、光発電部10と第2出力端25mとの間には、第2出力接続部26mが配置されている。なお、開閉部13は、図示を省略した制御線14を介して伝送される制御信号CSによって制御される。
つまり、実施例4に係る光発電モジュール1は、第1極性の第1出力端25pと、第2極性の第2出力端25mとを備え、接続部11(直列接続部11s)は、第1出力端25pと光発電部10とを相互に接続した第1出力接続部26pと、第2出力端25mと光発電部10とを相互に接続した第2出力接続部26mとを備え、開閉部13(直列開閉部13s)は、第1出力接続部26pを開閉する第1出力開閉部27pと、第2出力接続部26mを開閉する第2出力開閉部27mとを備えることが好ましい。
したがって、実施例4に係る光発電モジュール1は、第1出力端25pに接続された第1出力接続部26pを開閉する第1出力開閉部27pと、第2出力端25mに接続された第2出力接続部26mを開閉する第2出力開閉部27mとを備えることから、光発電部10の出力が第1出力端25pあるいは第2出力端25mから外部へ導出されることを防止できるので、第1出力端25pおよび第2出力端25mを介した出力による感電の虞を確実に解消することができる。
また、光発電モジュール1では、開閉部13は、複数(例えば4個)の光発電部10に対して飛び飛びに配置されていることが好ましい。この構成によって、光発電モジュール1は、直列接続された複数の光発電部10に対して飛び飛びに開閉部13を配置することから、必要に応じた個数の開閉部13を配置するので、複数の光発電部10をグループ別に分割することができ、また開閉部13の個数を制限して配線構造を簡略化することができる。
つまり、複数の光発電部10によって生じる電圧が他(例えば、周囲にいる人、周囲の部材)に対して大きな影響(感電事故など)を及ぼさないときは、複数の光発電部10相互間の接続部11をリード線(接続部11)のみで構成することによって開閉部13を省略することができる。開閉部13の配置を抑制することから、必要以上の製造工程、作業コスト、部品コストなどを抑制することができ、生産性を向上し、低コストを実現することができる。
実装部1jsは、第1極性の第1出力端25pと、第2極性の第2出力端25mとを備える。また、第1出力端25p、第2出力端25mは、実装部1jsの裏面側に配置された端子ボックスで端子板に連結され、端子板に接続された電力ケーブルが端子ボックスから導出される。
接続部11は、第1出力端25pと光発電部10とを相互に接続した第1出力接続部26pと、第2出力端25mと光発電部10とを相互に接続した第2出力接続部26mとを備え、開閉部13は、第1出力接続部26pを開閉する第1出力開閉部27pと、第2出力接続部26mを開閉する第2出力開閉部27mとを備える。
また、実施の形態4では、光発電部10の接続を簡略化した場合を示したが、実施例1ないし実施例3で示した光発電部10の配置構造、接続部11の配線構造、開閉部13の配置構造に対して、外部に取り出すための出力端である第1出力端25p、第2出力端25mを適用することが好ましい。
その他の事項は、実施例1ないし実施例3と同様であるので説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例5)における光発電部10の配置状態と開閉部13の配置状態を示す概略配線図である。
実施例5に係る光発電モジュール1は、実施例4に係る光発電モジュール1を更に変形したものであり、直列接続されたストリングが更に複数並列接続されている。
つまり、実施例5に係る光発電モジュール1は、直列方向において光発電部10を複数個ずつグループに分けてグループ間に開閉部13(直列開閉部13s)を配置し、並列方向において光発電部10を複数個ずつグループに分けてグループ間に開閉部13(並列開閉部13p)を配置している。
実施例5に係る光発電モジュール1では、開閉部13は、複数の光発電部10に対して飛び飛びに配置されている。したがって、直列接続された複数の光発電部10あるいは並列接続された複数の光発電部10に対して飛び飛びに開閉部13を配置することから、必要に応じた個数の開閉部13を配置するので、複数の光発電部10をグループ別に分割することができ、また開閉部13の個数を制限して配線構造を簡略化することができる。
その他の事項は、実施例1ないし実施例4と同様であるので説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例6)における光発電部10の配置状態と開閉部13の配置状態を示す概略配線図である。
実施例6に係る光発電モジュール1は、実施例5に係る光発電モジュール1を更に変形したものであり、直列方向に配置された開閉部13(直列開閉部13s)を途中で1箇所にまとめたものである。したがって、配線アーキテクチャに応じた開閉部13の配置を実現することができる。
その他の事項は、実施例1ないし実施例5と同様であるので説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る光発電モジュール1(実施例1〜実施例6)における光発電部10の等価回路の一例を示す等価回路図である。
実施例1ないし実施例6に示した光発電モジュール1に採用された光発電部10は、例えば太陽電池セルである。したがって、図7に示したとおりの等価回路で表される。
単一のpn接合を有する光発電ダイオードPVに対して光照射によって定電流を生じる定電流源Ipおよび並列抵抗Rshが並列に接続され、更に直列抵抗Rsが端子との間に直列に接続されている。
なお、単一のpn接合を例示するが多接合型の太陽電池セルを適用することが可能である。
<実施の形態2>
図8ないし図11Bを参照して、本実施の形態に係る光発電モジュール1に適用される制御信号生成部16について説明する。実施の形態1では、制御信号CSについて光発電モジュール1の外部からの伝送を例示したが、光発電モジュール1の内部で制御信号CSを形成することも可能である。
図8は、本発明の実施の形態2に係る光発電モジュール1における制御信号生成部16の配置状態を説明する概略配線図である。
本実施の形態に係る光発電モジュール1は、制御線14(直列制御線14s、並列制御線14p)に制御信号CSを伝送するとき、制御信号CSを内部(実装部1js)で生成する構成とされている。つまり、光発電モジュール1は、制御信号CSを生成する制御信号生成部16を備え、制御信号生成部16は、光発電部10が電源として接続されている。
したがって、本実施の形態に係る光発電モジュール1は、開閉部13の開閉を制御する制御信号生成部16を備え、制御信号生成部16の電源電力(回路駆動電力)を光発電部10から供給することから、光発電部10が所定の発電状態になったとき、制御信号生成部16が動作し、光発電部10の直列接続あるいは並列接続を確立し、または、直列接続あるいは並列接続を切断することができる。
なお、光発電部10の配置状態は、例えば実施の形態1に置ける実施例3(図3)の場合を例示するが、制御信号生成部16は、どのような配線状態に対しても適用できる。また、制御信号生成部16は、例えば行方向で数個置きに配置、列方向で数個置きに配置することによって、部品点数の削減と、確実な動作を実現することができる。
図9は、本発明の実施の形態2に係る光発電モジュール1における制御信号生成部16の内部ブロック構成を示す概略ブロック構成図である。
制御信号生成部16は、光発電部10に接続された電源部17を備え、制御信号生成部16として機能するための電源電力を取得する。電源部17は、光発電部10のプラス端子、マイナス端子に接続されて光発電部10の発電状態に応じて電力を受け取ることができる。したがって、開閉部13は、光発電部10が発電していない状態ではオフ状態(開状態)を確保し、光発電部10によって発電が行われている状態で、制御信号生成部16によって制御される。
電源部17は、光発電部10の出力を必要に応じて昇圧し、制御信号生成部16の動作に適合する電源電圧を生成する。例えば光発電部10が出力した電圧がVpv、開閉部13が例えばMOS電界効果トランジスタであり閾値がVthであれば、マージン電圧をVmとして、制御信号生成部16から出力される電圧Vcs=Vpv+Vth+Vmとなるように設定されている。
制御信号生成部16は、光発電モジュール1の中に配置されたいくつかの内で動作が可能となったものが制御信号CSを制御線14に出力し、開閉部13の開閉動作を制御することができる構成とされている。
制御信号生成部16は、電源部17を電源とする指示信号受信部18(無線で受信する場合は指示信号受信部18r)および制御信号出力部19を備える。指示信号SSが外部から指示信号受信部18に入力されると、制御信号生成部16において制御信号CSが生成され、制御信号出力部19(制御信号生成部16)は、指示信号SSに応じて適宜の出力(制御信号CS)を制御線14へ出力して開閉部13を機能させる。
つまり、制御信号生成部16は、外部からの指示信号SSを受信する指示信号受信部18と、指示信号SSに基づいて制御信号を生成して出力する制御信号出力部19とを備えることが好ましい。
したがって、本実施の形態に係る光発電モジュール1は、外部からの指示信号SSを受信する指示信号受信部18と、指示信号SSに基づいて制御信号CSを出力する制御信号出力部19とによって制御信号CSを開閉部13に印加することから、指示信号SSに基づいて光発電部10の接続状態を変更できるので、開閉部13を確実に制御することが可能となり、安全性を確保することができる。制御信号生成部16は、制御信号CSを生成する。
なお、指示信号受信部18は、有線、あるいは無線のいずれも可能であり、無線で指示信号SSを受信する場合は、説明の便宜上指示信号受信部18rとして示す(図11B参照)。
指示信号SSは、事故時に開閉部13を開状態にして光発電部10の相互の接続を分断する攻勢とされることから、事故などに対する対応を迅速に行い自動的に安全状態を確保することができる。
図10は、本発明の実施の形態2に係る制御信号生成部16における処理フローの一例を示す概略フロー図である。
制御信号生成部16は、ステップS2からステップS8の処理フローによって、外部からの指示信号SSを受信し、制御信号CSを出力する構成とされている。なお、処理フローを実行する適宜のコンピュータプログラムが予め制御信号生成部16にインストールされている。
ステップS2:
制御信号生成部16は動作できる状態か否かが判断される。つまり、制御信号生成部16の動作に十分な電力が光発電部10から供給されているかが判断される。このステップは、ハードウエアで自立型として判断させることができる。すなわち、十分な電力が供給された状態で自動的に制御信号生成部16が立ち上がる構成とされている。
複数の制御信号生成部16が同一の制御線14に接続されている場合は、いずれか早く立ち上がった制御信号生成部16が制御線14に制御信号CSを出力することになる。
動作できる状態である場合(ステップS2:YES)は、ステップS4へ移行し、動作できない状態である場合(ステップS2:NO)は、元へ戻る。
ステップS4:
指示信号受信部18(あるいは指示信号受信部18r)は、指示信号SSを受信したか否かが判断される。指示信号SSを受信した場合(ステップS4:YES)は、ステップS6へ移行し、指示信号SSを受信していない場合(ステップS4:NO)は、元へ戻る。
ステップS6:
制御信号生成部16は、制御信号CSを生成し、制御信号出力部19を介して制御信号を制御線14へ出力する。
ステップS8:
制御信号CSに応じて開閉部13が開閉動作を実行する。開閉部13の開閉に伴って、光発電部10相互間での接続、分断が適宜実行される。
次に、指示信号SSを受信する例について、図11A、図11Bを参照して説明する。図11Aでは、制御信号生成部16が有線を介して指示信号SSを取得し、制御信号CSを生成する例について説明する。また、図11Bでは、制御信号生成部16が無線を介して指示信号SSを取得し、制御信号CSを生成する例について説明する。
図11Aは、本発明の実施の形態2に係る光発電モジュール1における制御信号生成部16が制御信号を生成する状態(その1)を示す概略ブロック構成図である。
光発電モジュール1の外部に周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーSsrが配置され、また、光発電モジュール1の外部に手動によって操作される手動操作部Tmanが配置されている。
周囲環境センサーSsrからセンサー信号SDが伝送され入力部16sに入力される。また、手動操作部Tmanから手動指示信号SMが伝送され入力部16sに入力される。入力部16sは、オア回路で構成され、センサー信号SD、または、手動指示信号SMのいずれかが入力されると指示信号SSを形成して指示信号受信部18へ入力する。
センサー信号SDによって指示信号SSが形成された場合、指示信号SSは、外部に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーSsrから送信されたセンサー信号SDである。したがって、光発電モジュール1は、周囲環境センサーSsrからのセンサー信号SDに基づいて制御信号を生成して開閉部13を開閉制御することから、周囲環境センサーSsrが検出した周囲環境に応じて光発電部10の接続部11に対する開閉制御が可能となり、高い安全性と信頼性を確保することができる。
周囲環境センサーSsrと入力部16sとの間、手動操作部Tmanと入力部16sとの間は、それぞれ有線で接続されている。したがって、無線送信に必要な回路構成を省略することができるので、信号処理を簡略化することができる。なお、逆に配線形態は複雑になる。
なお、周囲環境センサーSsrの具体例については、実施の形態3で更に説明する。
図11Bは、本発明の実施の形態2に係る光発電モジュール1における制御信号生成部16が制御信号を生成する状態(その2)を示す概略ブロック構成図である。
周囲環境センサーSsrは、無線送信回路30s(無線送信回路30)を備え、無線送信回路30sを介してセンサー信号SDを制御信号生成部16(アンテナ部18d)へ送信する。また、手動操作部Tmanは、無線送信回路30m(無線送信回路30)を備え、無線送信回路30mを介して手動指示信号SMを制御信号生成部16(アンテナ部18d)へ送信する。
アンテナ部18dで受信されたセンサー信号SD、または、手動指示信号SMは、指示信号SSとして指示信号受信部18r(無線受信回路)へ入力される。つまり、センサー信号SDによって指示信号SSが形成された場合、指示信号SSは、外部に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーSsrから送信されたセンサー信号SDである。その他の事項は図11Aと同様であるので説明を省略する。
上記したとおり、光発電モジュール1では、センサー信号SDは、無線通信で送信されることが好ましい。したがって、光発電モジュール1は、センサー信号SDを無線通信によって受信することから、センサー信号SDを受信するための配線が不要となり、配線構造を簡略化することができる。
なお、センサー信号SD、手動指示信号SMを無線通信で送信する場合は、配線自体は簡略化されるが、無線通信に伴う信号処理の複雑化が生じ、信号処理部(制御信号生成部16)における消費電力が生じる。
<実施の形態3>
図12を参照して、本実施の形態に係る移動体50について説明する。
移動体50は、実施の形態1、実施の形態2に係る光発電モジュール1を光発電モジュール51として搭載したものである。また、光発電モジュール51は、実施の形態2に係る制御信号生成部16を備えている。
図12は、本発明の実施の形態3に係る移動体50の機能ブロックを示すブロック図である。
本実施の形態に係る移動体50は、光発電モジュール51(実施の形態1、実施の形態2に係る光発電モジュール1に相当する。)および光発電モジュール51の出力に対する最大出力点追従制御(MPPT制御)を行う追従制御装置としてのMPPT制御部52を備える光発電装置と、光発電装置(光発電モジュール51およびMPPT制御部52)によって充電される電池電源(主電池BTm、副電池BTs、および主電池BTmおよび副電池の連係を制御する電池連係部BTc)と、電池電源から供給される電力によって動作するモーター56とを備え、モーター56によって走行する。
また、副電池BTsは、副制御部53に対する電源であり、主電池BTmは、主制御部54に対する電源である。副制御部53は、例えば駆動系とは関係の無い例えば信号系で使われるランプLPなどを制御し、主制御部54は、主電池BTmから供給される電力によってインバーター55を制御し、インバーター55は、モーター56を駆動することによって車輪57に連結された駆動軸58を回転させる。したがって、移動体50は、搭載した光発電装置(光発電モジュール51、MPPT制御部52)によって走行が可能となる。なお、移動体50は、具体的には電動車両(電動自動車)などに相当する。
移動体50は、光発電部10を備える光発電モジュール51と、光発電モジュール51によって充電される電池電源(主電池BTmおよび副電池BTs、電池連係部BTc)とを備える。
上記したとおり、光発電モジュール51は、実施の形態1、実施の形態2における光発電モジュール1であることが好ましい。したがって、光発電モジュール1は、光発電部10を互いに分断あるいは接続して光発電部10で発生した電力が実装部1jsの出力端から外へ出力されることを抑制できることから、移動体50は、搭載した光発電モジュール51(光発電モジュール1)の実装部1jsの出力端(第1出力端25p、第2出力端25m。図4〜図6参照)からの不要な出力を防止して感電防止などの安全性を確保した移動体となる。
移動体50は、周囲環境センサーSsrとして、加速度センサーSacc、圧力センサーSprs、温度センサーStem、水センサーSwatを備える。つまり、移動体50は、光発電モジュール51とは異なる位置に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーSsrを備えることが好ましい。
したがって、移動体50は、周囲環境センサーSsrが検出した状態に応じて開閉部13の制御を実行することが可能となるので、光発電モジュール51の安全性(感電防止)を確保することができる。
加速度センサーSaccは、移動体50の加速度を検出することから急速な車速度の変化を検出することができる。また、圧力センサーSprsは、移動体50に加わる圧力を検出することができる。したがって、加速度センサーSaccおよび圧力センサーSprsは、衝突などにおける衝撃を検出して、予め光発電モジュール1における光発電部10のそれぞれを切断にすることができる。
また、水センサーSwatは、移動体50の下部に配置され水分の存否を検出することができる。したがって、移動体50が水に浸かった場合に予め光発電モジュール1における光発電部10のそれぞれを切断することができる。
また、温度センサーStemは、移動体50の温度状態を検出することができる。したがって、火災などによって温度が上昇したことを検出して予め光発電モジュール1における光発電部10のそれぞれを切断することができる。
また、本実施の形態に係る移動体50において、周囲環境センサーSsrとしての加速度センサーSacc、圧力センサーSprs、温度センサーStem、水センサーSwatは、それぞれ無線送信回路30を備えた構造とされている。
したがって、配線を施すことが困難な移動体50においても、配線上の制限を受けることなくセンサー信号SDを制御信号生成部16へ入力して指示信号SSに基づく制御信号CSを生成することができる。
また、移動体50は、周囲環境センサーSsrに加えて、手動操作部Tmanを備えることが好ましい。周囲環境センサーSsrによるセンサー信号SDとは異なる判断をする場合などに有効に機能することができる。例えば、解体を実行する前に手動操作部Tmanによって予め光発電部10を分断し、外部への出力を抑制し、安全性を確保することができる。なお、手動操作部Tmanは、周囲環境センサーSsrと同様に、無線による信号の伝送が可能となっている。
上記した無線に限らず、手動操作部Tman、周囲環境センサーSsrを移動体50のいずれかに配置し、有線で光発電モジュール51の外部から制御信号CSを送信する構成とすることも可能である(図11A、図11B参照)。手動操作部Tmanによる場合は、移動体50を例えば廃棄するときに、光発電モジュール51の光発電部10から出力が外部へ導出されないようにすることができる。
また、上記した実施の形態1ないし実施の形態3に係る事項は、技術的に矛盾が生じない範囲で相互に重複して適用することができる。
1 光発電モジュール
1js 実装部
10 光発電部
11 接続部
11s 直列接続部
11p 並列接続部
12 直列部
13 開閉部
13p 並列開閉部
13s 直列開閉部
14 制御線
14p 並列制御線
14s 直列制御線
16 制御信号生成部
16s 入力部
17 電源部
18 指示信号受信部
18r 指示信号受信部
18d アンテナ部
19 制御信号出力部
25p 第1出力端(出力端)
25m 第2出力端(出力端)
26p 第1出力接続部
26m 第2出力接続部
27p 第1出力開閉部
27m 第2出力開閉部
30 無線送信回路
30s 無線送信回路
30m 無線送信回路
50 移動体
51 光発電モジュール
52 MPPT制御部
53 副制御部
54 主制御部
55 インバーター
56 モーター
57 車輪
58 駆動軸
BTc 電池連係部
BTm 主電池(電池電源)
BTs 副電池(電池電源)
CS 制御信号
SD センサー信号
SM 手動指示信号
SS 指示信号
Sacc 加速度センサー
Sprs 圧力センサー
Ssr 周囲環境センサー
Stem 温度センサー
Swat 水センサー
Tman 手動操作部
Vcs 電圧
Vpv 電圧

Claims (12)

  1. 2次元に配置された光発電部と、前記光発電部を相互に接続する接続部と、前記光発電部の間に2次元で配置されて前記接続部を開閉する開閉部と、前記光発電部、前記接続部、および前記開閉部を内部に収容して実装する実装部とを備えること
    を特徴とする光発電モジュール。
  2. 請求項1に記載の光発電モジュールでは、
    前記接続部は、前記光発電部を直列に接続する直列接続部であること
    を特徴とする光発電モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光発電モジュールであって、
    前記接続部は、前記光発電部を並列に接続する並列接続部であること
    を特徴とする光発電モジュール。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の光発電モジュールであって、
    前記開閉部は、複数の前記光発電部に対して飛び飛びに配置されていること
    を特徴とする光発電モジュール。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の光発電モジュールであって、
    前記開閉部の開閉を制御する制御信号を伝送する制御線を備えること
    を特徴とする光発電モジュール。
  6. 請求項5に記載の光発電モジュールであって、
    前記制御信号を生成する制御信号生成部を備え、
    前記制御信号生成部は、前記光発電部が電源として接続されていること
    を特徴とする光発電モジュール。
  7. 請求項6に記載の光発電モジュールであって、
    前記制御信号生成部は、外部からの指示信号を受信する指示信号受信部と、前記指示信号に基づいて前記制御信号を生成して出力する制御信号出力部とを備えること
    を特徴とする光発電モジュール。
  8. 請求項7に記載の光発電モジュールであって、
    前記指示信号は、外部に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーから送信されたセンサー信号であること
    を特徴とする光発電モジュール。
  9. 請求項8に記載の光発電モジュールであって、
    前記センサー信号は、無線通信で送信されること
    を特徴とする光発電モジュール。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一つに記載の光発電モジュールであって、
    第1極性の第1出力端と、第2極性の第2出力端とを備え、
    前記接続部は、前記第1出力端と前記光発電部とを相互に接続した第1出力接続部と、前記第2出力端と前記光発電部とを相互に接続した第2出力接続部とを備え、
    前記開閉部は、前記第1出力接続部を開閉する第1出力開閉部と、前記第2出力接続部を開閉する第2出力開閉部とを備えること
    を特徴とする光発電モジュール。
  11. 複数の光発電部を備える光発電モジュールと、前記光発電モジュールによって充電される電池電源とを備える移動体であって、
    前記光発電モジュールは、請求項1から請求項10までのいずれか一つに記載の光発電モジュールであることを特徴とする移動体。
  12. 請求項11に記載の移動体であって、
    前記光発電モジュールとは異なる位置に配置されて周囲環境の状態を検出する周囲環境センサーを備えること
    を特徴とする移動体。
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