JP2013188361A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性の高い画像が取得できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の構成によれば、元画像P0に写り込む線状構造物を2つの手法で識別する。第1の手法は、元画像上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像P3を作成することである。第2の手法は、元画像P0に写り込む線状構造物と線状構造物以外の部分の差分をとり、線状構造物が写り込んだ差分画像P6を生成することである。本発明の特徴は、このような異なる方法で生成された線状構造物に関する2つの画像を基に元画像上の線状構造物が元画像上の濃淡を保ったまま元画像P0から抽出される点にある。これにより線状構造物は、濃淡を保ったまま元画像P0から抜き出されるので視認性の高い画像が取得できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影において画像に対し線状の構造物が視認しやすいように処理を施す画像処理装置に関する。
医療機関には放射線で被検体の画像を取得する放射線撮影装置が備えられている。このような放射線撮影装置には、被検体の血管に挿入されたガイドワイヤを撮影する目的で使用されるものがある。このような画像処理を行うものとして例えば、特許文献1に記載の装置がある。
放射線撮影装置により被検体の透視画像を取得したとしても、ガイドワイヤが画像上にはっきりと写り込むとは限らない。そこで、従来の放射線撮影装置は、画像上のガイドワイヤの視認性を向上させるように画像処理を施すようにしている。この従来の画像処理の具体的な処理について説明する。特許文献1に記載の画像処理においては、統計処理により画像に写り込むノイズを除去する構成となっている。このノイズ除去処理ではガイドワイヤは除去されない。したがって、従来構成によればノイズが除去されることにより、ガイドワイヤがよりはっきりした画像が取得できるのである。
特開2001−111835号公報
しかしながら、従来の画像処理においては、次のような問題点がある。
すなわち、従来の画像処理においては、視認性の低い画像しか取得できない。すなわち、従来の画像処理においては、ガイドワイヤを強調するような処理ではできない。
ガイドワイヤが画像上で不鮮明となっているのは、画像上のノイズが原因であるとは限らない。ガイドワイヤがそもそも画像上で薄く写り込んでいることにより画像上のガイドワイヤが見えづらいという場合もある。従来構成においては、ガイドワイヤを強調するような画像処理は行えない。したがって、従来構成の画像処理を行っても画像上において薄く写り込んでいるガイドワイヤはそのままである。つまり、従来の画像処理においては、視認性の低い画像しか取得できないのである。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、視認性の高い画像が取得できる画像処理装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る画像処理装置は、被検体を透視することで得られる元画像を処理する画像処理装置であって、元画像を基に、元画像上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像を生成する評価画像生成手段と、元画像を基に、画素の各々が元画像上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像を生成する方向画像生成手段と、方向画像を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像を生成する差分画像生成手段と、評価画像および差分画像を基に、元画像上の線状構造物が元画像上の濃淡を保ったまま元画像から抽出された抽出画像を生成する抽出画像生成手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]上述の構成によれば、元画像に写り込んだ線状構造物を強調するような画像処理をすることができる。具体的には、元画像に写り込む線状構造物を2つの手法で識別する。第1の手法は、元画像上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像を作成することである。これにより、元画像上の線状構造物の位置が特定される。第2の手法は、元画像に写り込む線状構造物と線状構造物以外の部分の差分をとり、線状構造物が写り込んだ差分画像を生成することである。これにより、元画像において線状構造物が線状構造物以外の画素に比べてどの程度異なる画素値で写り込んでいるかが分かる。本発明の特徴は、このような異なる方法で生成された線状構造物に関する2つの画像を基に元画像上の線上構造物が元画像上の濃淡を保ったまま元画像から抽出される点にある。評価画像は、元画像における線状構造物の位置に関する情報しか有していない。一方、差分画像は、元画像の全域に方向性の差分処理を施すことに伴う偽像を含んでしまっている。このような短所を有する2つの画像を用いて線状構造物の抽出を行えば、2つの手法が有する短所を互いに補うことができる。したがって、取得された抽出画像は、元画像から線状構造物のみを濃淡を保ったまま抜き出したものとなっており、視認性の高いものとなっている。
また、上述の画像処理装置において、元画像を縮小して評価画像生成手段および方向画像生成手段に出力する縮小手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。上述のように元画像を縮小する縮小手段を備えれば、元画像に含まれる太い線状構造物も抽出することができる。
また、上述の画像処理装置において、2次元ヘッセ行列を用いて元画像を解析し、解析結果を評価画像生成手段および方向画像生成手段に出力する解析手段を備え、評価画像生成手段および方向画像生成手段は、解析結果を基に、評価画像および方向画像を生成すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。解析手段が2次元ヘッセ行列を用いて動作すれば、線状構造物の位置および線状構造物の伸びる方向を正確かつ高速に求めることができる。
また、本発明に係る画像処理装置は、被検体を経時的に連写することで得られる複数の元画像を処理する画像処理装置であって、複数の元画像を時間方向に配列して、ボクセルデータを生成する配列手段と、ボクセルデータを基に、ボクセルデータ上の面状構造物であるかどうかをボクセルの各々について評価する評価画像を生成する評価画像生成手段と、ボクセルデータを基に、ボクセルの各々がボクセルデータ上の面状構造物であるとしたときの面の法線方向を示す方向データを生成する方向データ生成手段と、方向データを基に、画素の各々が元画像上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像を生成する方向画像生成手段と、方向画像を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像を生成する差分画像生成手段と評価画像および差分画像を基に、元画像上の線状構造物が抽出された抽出画像を生成する抽出画像生成手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の構成を動画像に応用したものとなっている。すなわち、元画像を時間方向に配列したボクセルデータに対して面状構造物を探す画像処理を行うようになっている。この様にすることで、元画像に多くのノイズ成分が含まれていても、元画像から正確に線状構造物を抽出することができる。たとえ元画像において偶然にノイズが線状に並んでいたとしても、ボクセルデータにおいては、面状に現れていない。元画像におけるノイズの出現位置は、経時的に変化するからである。したがって、元画像に現れた線状のノイズの塊は線状構造物と誤認されることがなくなる。
また、上述の画像処理装置において、ボクセルデータを縮小して評価画像生成手段および方向データ生成手段に出力する縮小手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。上述のようにボクセルデータを縮小する縮小手段を備えれば、元画像に含まれる太い線状構造物も抽出することができる。
また、上述の画像処理装置において、3次元ヘッセ行列を用いてボクセルデータを解析し、解析結果を評価画像生成手段および方向データ生成手段に出力する解析手段を備え、評価画像生成手段および方向データ生成手段は、解析結果を基に、評価画像および方向データを生成すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。解析手段が3次元ヘッセ行列を用いて動作すれば、面状構造物の位置および面状構造物の伸びる方向を正確かつ高速に求めることができる。
また、上述の画像処理装置において、評価画像生成手段は、評価画像を生成する際に、単調で非線形の関数を用いればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。評価画像が単調で非線形の関数を作用させることで、面状構造物の評価値の大小関係を乱さずに面状構造物の位置を二値画像に近いかたちで表した評価画像を生成できる。
また、上述の画像処理装置において、差分画像生成手段は、方向画像の示す方向に従って異方性フィルタを元画像に施すことにより差分画像を生成すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。差分画像生成手段が異方性フィルタを用いて動作すれば、元画像における線状構造物の濃淡を保ったまま線状構造物の形状を元画像から取り出すことが可能となる。
また、上述の画像処理装置において、抽出画像に対してモルフォロジー処理を施すモルフォロジー処理手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。抽出画像に対してモルフォロジー処理を行えば、抽出画像においてノイズを線構造と誤認して抽出した微小な偽像が削除され、抽出画像の視認性は更に向上する。
また、上述の画像処理装置において、抽出画像と元画像とを重ね合わせて重合画像を生成する重合画像生成手段とを備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。抽出画像と元画像を重ねて重合画像を生成すれば、被検体の像の中で線状構造物が写り込む様子を知ることができるので、線状構造物をより正確に認識することができる。
本発明の構成によれば、元画像に写り込む線状構造物を2つの手法で識別する。第1の手法は、元画像上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像を作成することである。第2の手法は、元画像に写り込む線状構造物と線状構造物以外の部分の差分をとり、線状構造物が写り込んだ差分画像を生成することである。本発明の特徴は、このような異なる方法で生成された線状構造物に関する2つの画像を基に元画像上の線上構造物が元画像上の濃淡を保ったまま元画像から抽出される点にある。これにより線状構造物は、濃淡を保ったまま元画像から抜き出されるので視認性の高い画像が取得できる。
実施例1に係る画像処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例2に係る画像処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例2に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例2に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例2に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。 実施例2に係る画像処理装置の動作を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は本発明の放射線に相当する。また、画像に写り込むガイドワイヤ像などの暗線は本発明の線状構造物に相当する。
実施例1に係る画像処理装置1は、図1に示すように、X線で被検体の撮影をすることによって取得される画像(元画像P0と呼ぶ)を入力すると、この元画像P0に写り込んでいるガイドワイヤ像などの暗線の輝度が視認しやすいように調整された処理画像(重合画像P9)が出力される構成となっている。
<画像処理装置の全体構成>
実施例1に係る画像処理装置1は、図1に示すように、2次元ヘッセ行列を用いて元画像P0を解析する解析部13と、元画像P0上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像P3を生成する評価画像生成部15と、元画像P0を基に、画素の各々が元画像P0上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像P5を生成する方向画像生成部16と、方向画像P5を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像P6を生成する差分画像生成部17と、評価画像P3および差分画像P6を基に、元画像P0上の線状構造物が元画像P0上の濃淡を保ったまま元画像P0から抽出された抽出画像P7を生成する抽出画像生成部18とを備えている。解析部13は、本発明の解析手段に相当し、評価画像生成部15は、本発明の評価画像生成手段に相当する。また、方向画像生成部16は、本発明の方向画像生成手段に相当し、差分画像生成部17は、本発明の差分画像生成手段に相当する。また、抽出画像生成部18は、本発明の抽出画像生成手段に相当する。
また、画像処理装置1は、元画像P0を縮小して縮小画像を評価画像生成部15および方向画像生成部16に出力する縮小部12と、抽出画像P7に対してモルフォロジー処理を施すモルフォロジー処理部19と、抽出画像P7と元画像P0とを重ね合わせて重合画像(処理画像P9)を生成する重合画像生成部20とを備えている。また、画像処理装置1は、元画像P0を解析部13が解析を行った結果である固有値が配列された固有値画像P2を生成し固有値画像P2を評価画像生成部15に出力する固有値画像生成部14を備えている。縮小部12は、本発明の縮小手段に相当し、モルフォロジー処理部19は、本発明のモルフォロジー処理手段に相当する。また、重合画像生成部20は、本発明の重合画像生成手段に相当する。
記憶部28は、各部12,13,14,15,16,17,18,19,20が動作する際のフィルターやパラメータが記憶された記憶装置となっている。各部12,13a,14,15,16,17,18,19,20は、必要に応じて記憶部28にアクセスすることができる。
<画像処理装置の主な動作>
次に、画像処理装置1の主な動作について説明する。画像処理装置1は、主に解析部13,固有値画像生成部14,評価画像生成部15,方向画像生成部16,差分画像生成部17,および抽出画像生成部18の各部により動作する。従って、これら主要部の動作説明を各部12,19,20の動作説明より先に行うものとする。
<解析部の動作>
画像処理装置1に入力された元画像P0は、縮小部12に入力される。説明の便宜上、縮小部12は画像の縮小処理を行わず、元画像P0を解析部13に出力するものとする。解析部13は、まず元画像P0を横方向、縦方向について偏微分する。
解析部13の微分動作について説明する。元画像P0は、画像上の位置と画素値が関連している。すなわち、元画像P0におけるx方向、およびy方向の位置を指定すればそこに位置する画素の画素値が取得できるということである。つまり、元画像P0は、図2に示すように、x方向(横方向),y方向(縦方向)の2変数について画素値が関連した2変数関数と捉えることができる。画素値をdとすると、d=f(x,y)という関係が成り立つことになる。
解析部13は、微分フィルタを用いて、元画像P0をx方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にx方向に偏微分する。また、解析部13は、元画像P0をx方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にy方向に偏微分する。同様に解析部13は、元画像P0をy方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にy方向に偏微分する。解析部13は、これらを用いて2次元ヘッセ行列Hを生成する。ヘッセ行列Hとは次のような行列である。
Figure 2013188361
ここで、x方向に偏微分したあとy方向に偏微分した2次微分関数と、y方向に偏微分したあとx方向に偏微分した2次微分関数とは同じ関数となる。したがって、ヘッセ行列は対称行列であり、2つの固有値λ1,λ2とそれに対応する固有ベクトルを有することになる。このとき、固有値λ1の絶対値は固有値λ2の絶対値よりも大きいものとする。解析部13は、固有値と固有ベクトルをヘッセ行列Hより求める。
次に、解析部13は、固有値λ1に対応する固有ベクトルv1を算出する。固有ベクトルv1は、x方向およびy方向の要素を有するベクトルとなっている。
<固有値画像生成部の動作>
解析部13は、絶対値が最大の固有値λ1を固有値画像生成部14に送出する。ヘッセ行列Hは、元画像P0の位置に応じた関数が行列化したものである。従って、固有値λ1は、元画像P0の位置に応じて値が変化するはずである。固有値画像生成部14は、固有値λ1を元画像P0の位置に対応させて配列し、固有値λ1が2次元マトリックス状に配列された固有値画像P2を生成する。
<評価画像生成部の動作>
固有値画像生成部14は、固有値画像P2を評価画像生成部15に送出する。評価画像生成部15は、固有値λ1の各々に所定の関数を作用させることにより、固有値λ1の値を調整する。すなわち、評価画像生成部15は、固有値画像P2における正の高い値の固有値λ1を全てほぼ1に近い値に変換する。そして、評価画像生成部15は、固有値画像P2における低い値の固有値λ1を全てほぼ0に近い値に変換する。また、評価画像生成部15は、固有値画像P2における中間的な値の固有値λ1を、例えば0.1〜0.9までのいずれかの値に変換する。この様にすることにより固有値画像P2において−16,384から16,383までのいずれかの値となっていた固有値λ1は、変換により0から1までのいずれかの値をとるようになる。
評価画像生成部15が変換に用いる関数としては、単調増加で非線形の関数が選択される。具体的には、ロジスティック関数などが用いられる。評価画像生成部15は、図3に示すように、固有値画像P2における正の中間的な固有値λ1のスケールを保つとともに、極端な固有値λ1や負の固有値λ1のスケールを圧縮して数値の変換を行う。このようにして、評価画像生成部15は、固有値画像P2を変換して評価画像P3を生成する。なお、負の固有値λ1は、すべて0に変換される。
固有値λ1の意味について説明する。固有値λ1の絶対値が大きいと言うことは、元画像P0における2次偏微分値の絶対値が大きいということである。また、固有値λ1の符号は、2次偏微分値の符号にそのまま対応する。2次偏微分値の絶対値の大きさは、関数におけるU型のカーブがどの程度急となっているかを表している。また、2次偏微分値の符号は、関数におけるU型のカーブの凹凸に対応している。例えば、図4に示すような位置と画素値の関係があったとする。図4における矢印は、グラフにおいて大きく凹んだ場所を表している。このような場所は、周りと比べて画素値が極端に小さくなっている部分であり、画像上の暗線を表している。図4のグラフを位置に沿って2回微分すると、微分値は矢印の部分で正の高い値をとる。つまり、固有値がスケーリングされた変換値が配列した評価画像P3は、元画像P0を位置と画素値が関連した関数と見たときの極小の位置を表している。評価画像P3における値が1に近い部分は、元画像P0において暗線が写り込んだ部分となっており、値が0に近い部分は、元画像P0において暗線が写り込んでいない平坦な部分となっている。
逆に、元画像P0において明線が写り込んだ部分では、微分値は負の小さな値をとる。すなわち、明線を抽出したい場合には、評価画像生成部15が変換に用いる関数としては、単調減少で非線形の関数が選択される。つまり、固有値がスケーリングされた変換値が配列した評価画像P3は、元画像P0を位置と画素値が関連した関数と見たときの極大の位置を表している。評価画像P3における値が1に近い部分は、元画像P0において明線が写り込んだ部分となっており、値が0に近い部分は、元画像P0において明線が写り込んでいない平坦な部分となっている。
<方向画像生成部の動作>
解析部13は、固有ベクトルv1を方向画像生成部16に送出する。方向画像生成部16は、固有ベクトルv1とx軸とがなす角θ1を算出する。そして、解析部13は、この角θ1と90°とを足し合わせて角θ2を算出する。ヘッセ行列Hは、元画像P0の位置に応じた関数が行列化したものである。従って、角θ2は、元画像P0の位置に応じて値が変化するはずである。方向画像生成部16は、角θ2を元画像P0の位置に対応させて配列し、角θ2が2次元マトリックス状に配列された方向画像P5を生成する。
実際の方向画像P5における角θ2は、0°〜360°の間で自由な値をとるようにはなっていない。すなわち、角θ2は、離散化処理により0°、18°、36°、54°、72°、90°、108°、126°、144°、162°のいずれかの角度に近い角度に振り分けられている。従って、方向画像P5は、0°〜162°の10通りの角度のいずれかを示す値が2次元マトリックス状に配列された画像となっている。このように、方向画像生成部16は、角度を10通りに絞って方向画像P5を生成することで、後段の演算処理を単純なものとしている。なお、角θ2が360°までの値をとらず、162°が最大となっている理由は後述する。
角θ2の意味について説明する。角θ2は、固有ベクトルv1とx方向とのなす角を90°回転させた角度となっている。この固有ベクトルv1の方向の意味について考える。図5に示すように、元画像P0における暗線上にある画素pについて考える。この画素pに対する固有ベクトルは図5においてv1で表されている。固有ベクトルv1は、絶対値が大きい方の固有値λ1についての固有ベクトルである。したがって、固有ベクトルv1が示す方向は、元画像P0の画素pにおける暗線の連接方向と直交する方向を意味している。すなわち、角θ2は、暗線に沿う方向と直交する方向を90°回転させたときの方向とx方向とのなす角を表していることになる。これを、簡単に言うと、角θ2は、元画像P0に写り込んだ暗線に沿う方向とx方向とのなす角を表しているということである。ここでの暗線に沿う方向とは、画素pで暗線に接する接線の伸びる方向を意味している。
角θ2が162°が最大となっている理由について説明する。角θ2が18°であるとすると、x軸と暗線Bとのなす角は図6の左側に示すように、18°であることになる。同様に、角θ2が198°であったとすると、x軸と暗線Bとのなす角は図6の右側に示すように、198°であることになる。図6の左側と右側とを比較すれば分かるように、角θ2が18°であるときの暗線Bの方向と、198°であるときの暗線Bの方向は一致する。つまり、角θ2に180°を足しても、この角度が示す暗線Bの方向はもとの角θ2の示す方向と同じとなる。ということは、角θ2を0°以上180°未満としても、暗線Bの方向を全方向に亘って表現できることになる。実際には、角θ2は、離散化処理が施されているので、取り得る最大の角度は162°となる。
<差分画像生成部の動作>
方向画像P5は、差分画像生成部17に送出される。差分画像生成部17は、方向画像P5を参照しながら、元画像に写り込む線状構造物と線状構造物以外の部分の差分をとり、線状構造物が写り込んだ差分画像を生成する。以降、この差分画像生成部17の動作について説明する。
図7左側は、差分画像生成部17が生成するフィルタを表している。図7左側のフィルタFは、3つの領域からなり、中心の領域の画素値と斜線で示す周辺の領域の画素値との差分を取る差分フィルタFとなっている。このフィルタFを元画像P0に施せば、注目画素の画素値が周辺画素の画素値と比べてどの程度の違いがあるかを知ることができる。フィルタFの大きさは、例えば縦横に15×15ピクセルとなっている。
差分画像生成部17が使用するフィルタFは方向性を有する異方性フィルタ(異方性平滑化フィルタ)でもある。例えば、図7左側に示すフィルタFは、暗線が縦方向に写り込んでいる元画像P0に適したフィルタとなっている。実際の元画像P0には暗線が湾曲して写り込んでいる。したがって、差分画像生成部17が元画像P0に対してフィルタを施すときは、暗線の部分によって変化する暗線の伸びる方向に応じてフィルタを切替えなければならない。そこで、記憶部28は、図7左側に示すフィルタを18°ずつ回転させた例えば図7右側のようなフィルタを複数記憶している。差分画像生成部17は、元画像P0を構成する画素の各々に対し記憶部28に記憶されたフィルタのいずれかを作用させて差分画像を生成する。この動作に用いられるフィルタは、暗線が伸びる方向に応じて10種類が用意されている。
差分画像生成部17は、動作に際し、元画像P0の各画素に10種類のうちのどのフィルタを施すのかを決定しなければならない。そこで差分画像生成部17は、方向画像P5を参照しながらフィルタの選択を行う。方向画像P5は、各画素に写り込んでいる暗線の伸びる方向を表した画像となっている。したがって、差分画像生成部17が元画像P0を構成する各画素に対して、方向画像P5が示す10通りの方向に応じたフィルタを選択して、このフィルタをかけることにより差分画像P6を生成するのである。差分画像P6は、元画像P0に対して暗線の伸びる方向に平滑化処理が施されるとともに、暗線の画素値が暗線以外の部分の画素値を減算されたものとなっている。
図8は、差分画像生成部17が元画像P0上の画素pについて動作している状態を表している。差分画像生成部17は、画素pと同じ位置にある方向画像P5の画素(対応画素)の画素値を取得する。方向画像P5の画素値は、暗線の伸びる方向を表す値となっている。対応画素が90°を表す画素値であったとする。すると、差分画像生成部17は、図7左側で説明した縦方向のフィルタFを記憶部28から読み出してこれを元画像P0の画素pに作用させる。このとき画素pはフィルタFの中心に位置することになる。差分画像生成部17は、元画像P0を構成する各画素に対して同様の動作を行い、図9に示すような差分画像P6を生成する。
差分画像P6は、図9に示すように、元画像P0に写り込んでいた被検体像が消え去り、元画像P0に写り込んでいた暗線が抜き出された状態となっている。被検体像は、図8において網掛けで示されている。差分画像P6に現れる暗線は、元画像P0の画素値に関する情報を保持したものとなっている。したがって、差分画像P6に写り込む暗線をよく見ると、部分的に暗線の濃さが異なっている。この暗線の濃さの部分的な相違は、暗線が元画像P0に写り込んでいたときに見られた部分的な濃さの相違をそのまま表している。
また、図9に示すように、差分画像P6には、暗線以外に細かい線状のノイズが現れる。これは、元画像P0の全域に方向性のフィルタを施すことによって生じた偽像である。この偽像は取り除かれなければならない。この偽像の除去は、抽出画像生成部18によって行われる。
<抽出画像生成部の動作>
差分画像P6および評価画像P3は、抽出画像生成部18に送出される。抽出画像生成部18は、評価画像P3と差分画像P6とを積算処理することにより、元画像P0から暗線が抽出された抽出画像P7を生成する。評価画像P3は、元画像P0に暗線が現れている部分を1とし、現れていない部分を0としている。評価画像P3は、0から1までの間の画素値を含むものの、元画像P0における暗線の位置を表した二値画像に近い画像である。したがって、評価画像P3は、元画像P0において暗線がどのような濃度で写り込んでいるかを示す情報を有していない。差分画像P6は、方向性フィルタを元画像P0に施した画像であるので、暗線の濃度情報は保持している。しかし、方向性フィルタを施すことによって偽像を含んでしまっている画像である。
そこで、図10に示すように、評価画像P3と差分画像P6とを積算処理すれば、元画像P0において暗線となっていない部分では、差分画像P6の画素値に評価画像P3の画素値である0が積算され、この部分の画素値は0となる。このようにして、差分画像P6に現れていた偽像は、消去されるのである。生成された抽出画像P7は、元画像P0に写り込んでいる暗線をそのまま抽出したような画像となっている。抽出画像P7においては暗線の視認は容易である。
<重合画像生成部の動作>
抽出画像P7は、モルフォロジー処理部19に入力される。説明の便宜上、モルフォロジー処理部19は、画像に何ら処理を加えず、抽出画像P7を重合画像生成部20に出力するものとする。重合画像生成部20は、抽出画像P7と元画像P0とを重み付けを加えて加算し、両者が重ね合わせられた重合画像P9を生成する。これにて、画像処理装置1の動作は終了となる。
以上が本発明に係る画像処理装置1の主な動作である。画像処理装置1は、画像の視認性を更に高めるため、縮小部12,モルフォロジー処理部19を有している。次に、これらの具体的動作について説明する。
<縮小部の動作>
縮小部12に元画像P0が入力されると、縮小部12は、複数段階に亘って元画像P0を縮小し、縮小率の異なる複数の縮小画像P1を生成する。そして、縮小部12は、未縮小の元画像P0に加えて複数の縮小画像P1も解析部13に送出する。すると、縮小率に応じて複数の抽出画像P7が生成されることになる。重合画像生成部20は、これら複数の抽出画像P7を適宜拡大しながら元画像P0に重ね合わせる。
縮小部12を設けた理由について説明する。元画像P0に対して、あるサイズの微分フィルタを用いて抽出画像P7を生成すると、微分フィルタのサイズと同程度の太さの暗線のみしか抽出されない。すなわち、元画像P0に微分フィルタのサイズよりも太い暗線が写り込んでいたとすると、線が太すぎて抽出されず、抽出画像P7に現れない場合がある。そこで、縮小画像P1を用いたときの効果について説明する。縮小画像P1に対して、先ほどと同じサイズの微分フィルタを用いて抽出画像P7を生成すると、元画像P0の解析では抽出できなかった暗線も抽出できる。すなわち、縮小画像P1を用いて解析を行うと、画素の大きさに対して線が相対的に細くなることから、この様な太い線でも元画像P0から抽出することができるようになるのである。なお、元画像P0に対して、大きなサイズの微分フィルタを用いて抽出画像P7を生成しても、同等の効果が得られるが、縮小画像P1を用いることで、計算コストを大幅に削減できる。
<モルフォロジー処理部の動作>
モルフォロジー処理部19に抽出画像P7が入力されると、モルフォロジー処理部19は、抽出画像P7に対しモルフォロジー処理の一種であるクロージング演算を施し、抽出画像P7においてノイズを線構造と誤認して抽出した微小な偽像を削除する。この様にすることにより、抽出画像P7は、よりガイドワイヤを鮮明に写し込んだものとなる。また、明線を抽出している場合には、モルフォロジー処理の一種であるオープニング演算を行うことで、同等の効果が得られる。
以上のように、上述の構成によれば、元画像P0に写り込んだ線状構造物を強調するような画像処理をすることができる。具体的には、元画像P0に写り込む線状構造物を2つの手法で識別する。第1の手法は、元画像P0上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像P3を作成することである。これにより、元画像P0上の線状構造物の位置が特定される。第2の手法は、元画像P0に写り込む線状構造物と線状構造物以外の部分の差分をとり、線状構造物が写り込んだ差分画像P6を生成することである。これにより、元画像P0において線状構造物が線状構造物以外の画素に比べてどの程度異なる画素値で写り込んでいるかが分かる。本発明の特徴は、このような異なる方法で生成された線状構造物に関する画像を基に元画像P0上の線上構造物が元画像P0上の濃淡を保ったまま元画像P0から抽出される点にある。評価画像P3は、元画像P0における線状構造物の位置に関する情報しか有していない。一方、差分画像P6は、元画像の全域に方向性の差分処理を施すことに伴う偽像を含んでしまっている。このような短所を有する2つの画像を用いて線状構造物の抽出を行えば、2つの手法が有する短所を互いに補うことができる。したがって、取得された抽出画像P7は、元画像P0から線状構造物のみを濃淡を保ったまま抜き出したものとなっており、視認性の高いものとなっている。
また、上述のように元画像P0を縮小する縮小部12を備えれば、元画像P0に含まれる太い線状構造物も抽出することができる。
上述のように、解析部13が2次元ヘッセ行列を用いて動作すれば、線状構造物の位置および線状構造物の伸びる方向を正確かつ高速に求めることができる。
そして、評価画像P3が単調で非線形の関数を作用させることで、線状構造物の評価値の大小関係を乱さずに線状構造物の位置を二値画像に近いかたちで表した評価画像P3を生成できる。
上述の構成は本発明の装置のより具体的な構成を示している。差分画像生成部17が異方性フィルタを用いて動作すれば、元画像P0における線状構造物の濃淡を保ったまま線状構造物の形状を元画像P0から取り出すことが可能となる。
また、抽出画像P7に対してモルフォロジー処理を行えば、抽出画像P7においてノイズを線構造と誤認して抽出した微小な偽像が削除され、抽出画像P7の視認性は更に向上する。
そして、抽出画像P7と元画像P0を重ねて重合画像P9を生成すれば、被検体の像の中で線状構造物が写り込む様子を知ることができるので、線状構造物をより正確に認識することができる。
続いて、実施例2に係る画像処理装置21について説明する。実施例2に係る画像処理装置21は、図11に示すように、経時的に連写される複数の元画像P0を入力すると、この元画像P0のそれぞれに写り込んでいるガイドワイヤ像などの暗線の輝度が視認しやすいように調整された処理画像(重合画像P9)が出力される構成となっている。
<画像処理装置の全体構成>
実施例2に係る画像処理装置21は、図11に示すように、複数の元画像P0を時間方向に配列して、元データD0を生成する配列部11と、元データD0を基に、ボクセルデータ上の面状構造物であるかどうかをボクセルの各々について評価する評価画像P3を生成する評価画像生成部15と、評価画像P3を基に、元画像P0上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像P3を生成する評価画像生成部15と、元データD0を基に、ボクセルの各々がボクセルデータ上の面状構造物であるとしたときの面の法線方向を示す方向データD5を生成する方向データ生成部16aと、方向データD5を基に、画素の各々が元画像P0上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像P5を生成する方向画像生成部16と、方向画像P5を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像P6を生成する差分画像生成部17と評価画像P3および差分画像P6を基に、元画像P0上の線状構造物が元画像P0上の濃淡を保ったまま元画像P0から抽出された抽出画像P7を生成する抽出画像生成部18とを備えている。配列部11は、本発明の配列手段に相当し、評価画像生成部15は、本発明の評価画像生成手段に相当する。
また、画像処理装置21は、ボクセルデータを縮小して評価画像生成部15および方向データ生成部16aに出力する縮小部12と、3次元ヘッセ行列を用いてボクセルデータを解析し、解析結果を評価画像生成部15および方向データ生成部16aに出力する解析部13と、解析部13の解析結果より固有値データを生成する固有値画像生成部14と、抽出画像P7に対してモルフォロジー処理を施すモルフォロジー処理部19と、抽出画像P7と元画像P0とを重ね合わせて重合画像(処理画像P9)を生成する重合画像生成部20とを備えている。縮小部12は、本発明の縮小手段に相当し、解析部13は、本発明の解析手段に相当する。
記憶部28は、各部11,12,13,14,15,16a,16,17,18,19,20が動作する際のフィルターやパラメータが記憶された記憶装置となっている。各部11,12,13,14,15,16a,16,17,18,19,20は、必要に応じて記憶部28にアクセスすることができる。
次に、画像処理装置21の主な動作について説明する。画像処理装置21は、主に配列部11,評価画像生成部15,評価画像生成部15,方向データ生成部16a,方向画像生成部16,差分画像生成部17,および抽出画像生成部18の各部により動作する。したがって、以降、これらの主要部についての動作説明を行うものとする。
<配列部の動作>
画像処理装置21に入力された動画を構成する複数の元画像P0は、配列部11に入力される。配列部11は、図12に示すように元画像P0を入力される順に積層して配列して3次元データを生成する。これにより元画像P0の各々は時間についての次元を有するボクセルデータ(以降、元データD0と呼ぶ)に加工される。配列部11により、元画像P0は撮影された順に配列される。配列部11は、元画像P0の各々を構成していた画素に時間方向に厚みを持たせてボクセルに加工する。
配列部11の実際の動作は、経時的に取得された元画像P0の各々について実行される。すなわち、配列部11は、処理対象の元画像P0(以降、処理対象画像P0aと呼ぶ)について、この元画像P0が時間次元についての中心の位置に来るように過去方向、および未来方向について他の元画像P0を所定枚数だけ配列してボクセルデータを生成する。したがって、元データD0は、経時的に取得された元画像P0の各々について生成されることになる。以降の説明では、この処理対象画像P0aの1つについて実行される動作について説明するものとする。処理対象画像P0aに対応するボクセルデータが元データD0aである。
<解析部の動作>
元データD0aは、縮小部12に入力される。説明の便宜上、縮小部12は元データD0aの縮小処理を行わず元データD0aを解析部13に出力するものとする。解析部13は、まず元データD0aを横方向、縦方向、時間方向について偏微分する。
解析部13の微分動作について説明する。元データD0aは、データ上の位置と画素値が関連している。すなわち、元データD0aにおけるx方向、y方向、時間方向の位置を指定すればそこに位置する画素の画素値が取得できるということである。つまり、元データD0aは、図12に示すように、x方向(横方向),y方向(縦方向),t方向(時間方向)の3変数について画素値が関連した3変数関数と捉えることができる。画素値をdとすると、d=f(x,y,t)という関係が成り立つことになる。
解析部13は、微分フィルタを用いて、元データD0aをx方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にx方向、y方向、またはt方向に偏微分する。また、解析部13は、元画像P0をy方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にy方向、またはt方向に偏微分する。同様に解析部13は、元画像P0をt方向に偏微分し、このとき得られる微分関数を更にt方向に偏微分する。解析部13は、これらを用いて3次元ヘッセ行列Hを生成する。ヘッセ行列Hとは次のような行列である。
Figure 2013188361
このような3次元ヘッセ行列は対称行列であり、3つの固有値λ1,λ2,λ3とそれに対応する固有ベクトルを有するはずである。このとき、固有値λ1の絶対値は固有値λ2,λ3の絶対値よりも大きいものとする。解析部13は、固有値λ1,λ2,λ3をヘッセ行列Hより求める。このとき取得された固有値λ1,λ2,λ3のうち、絶対値が一番大きな固有値をλ1とし、二番目に大きな固有値をλ2とする。
解析部13は、固有値λ1に対応する固有ベクトルv1を算出する。固有ベクトルv1は、x方向、y方向およびt方向の要素を有するベクトルとなっている。
ところで、上述の動作は処理対象画像P0aについての画像処理である。したがって、解析部13は、元データD0aにおける処理対象画像P0aに位置するボクセルについて動作して、元データD0aについての解析を完了する。
<固有値画像生成部の動作>
解析部13は、固有値λ1、λ2を固有値画像生成部14に送出する。ヘッセ行列Hは、処理対象画像P0aの位置に応じた関数が行列化したものである。従って、固有値λ1は、処理対象画像P0aの位置に応じて値が変化するはずである。固有値画像生成部14は、固有値λ1、λ2より算出されるλ1/|λ2|という値を処理対象画像P0aの位置に対応させて配列し、λ1/|λ2|が2次元マトリックス状に配列された固有値画像P2を生成する。このとき現れるλ1/|λ2|は、元データD0aにおける処理対象画像P0a上のボクセルが面状構造物を構成しているかどうかを示す指標となっている。
<評価画像生成部の動作>
固有値画像生成部14は、固有値画像P2を評価画像生成部15に送出する。評価画像生成部15は、λ1/|λ2|の値の各々に所定の関数を作用させることにより、λ1/|λ2|の値を調整する。この様子は、実施例1における評価画像生成部15の動作として既に説明済みである。評価画像生成部15は、固有値画像P2を変換して評価画像P3を生成する。
評価画像P3の意味について説明する。評価画像P3における値が1に近い部分は、処理対象画像P0aにおいて暗線が写り込んだ部分となっており、値が0に近い部分は、処理対象画像P0aにおいて暗線が写り込んでいない部分となっている。この点は、図4を用いて既に説明済みである。
<方向データ生成部の動作>
解析部13は、固有ベクトルv1を方向データ生成部16aに送出する。ヘッセ行列Hは、元データD0aの位置に応じた関数が行列化したものである。従って、固有ベクトルv1は、元データD0aの位置に応じて変化するはずである。方向データ生成部16aは、固有ベクトルv1を元データD0aの位置に対応させて配列し、固有ベクトルv1が2次元マトリックス状に配列された方向データD5を生成する。
固有ベクトルv1の意味について説明する。図13は、元データD0aにおいて処理対象画像P0aに写り込む暗線Bがどのように表現されているかを示している。図13に示すように、暗線Bは経時的に積み重ねられることで、元データD0a上において暗面として表現されている。その上で、図14に示すように元データD0aの処理対象画像P0aにおける暗面上にあるボクセルbxについて考える。このボクセルbxに対する固有ベクトルは図14においてv1で表されている。固有ベクトルv1は、絶対値が大きい方の固有値λ1についての固有ベクトルである。したがって、固有ベクトルv1が示す方向は、元データD0aのボクセルbxで暗面に接する平面と直交する方向(法線方向)を表している。
<方向画像生成部の動作>
方向データD5は、方向画像生成部16に送出される。方向画像生成部16は、図15に示すように方向データD5を構成する固有ベクトルv1の各々をxy平面上に投影してそのときのベクトルを取得する。そして、これらのベクトルについてx軸とがなす角θ1と、角θ1と90°とを足し合わせて角θ2を算出する。固有ベクトルv1は、元データD0aと同様の構造をしている方向データD5の各ボクセルに配列されていることから、角θ2も処理対象画像P0aと同様の構造の2次元マトリックス状に配列される。このようにして方向画像P5が生成される。
<差分画像生成部、抽出画像生成部、重合画像生成部の動作>
差分画像生成部17,抽出画像生成部18,重合画像生成部20の動作は、実施例1の構成と同様である。この具体的な構成は、図7,図8,図9,図10を用いて既に説明済みである。抽出画像P7と元画像P0とを重み付けを加えて加算し、両者が重ね合わせられた重合画像P9が生成されて画像処理装置21の動作は終了となる。重合画像P9の生成は、元画像P0の各々について実行される。
以上が本発明に係る画像処理装置21の主な動作である。画像処理装置1は、画像の視認性を更に高めるため、縮小部12,モルフォロジー処理部19を有している。次に、これらの具体的動作について説明する。
<縮小部の動作>
縮小部12に元データD0aが入力されると、縮小部12は、複数段階に亘って元データD0aを縮小し、縮小率の異なる複数の縮小データD1aを生成する。そして、縮小部12は、未縮小の元データD0aに加えて複数の縮小データD1aも解析部13に送出する。すると、縮小率に応じて複数の抽出画像P7が生成されることになる。重合画像生成部20は、これら複数の抽出画像P7を適宜拡大しながら元データD0aに重ね合わせる。このようにすることで、元画像P0に写り込んだ太い暗線も元画像P0から抽出できるようになる。この原理は、実施例1における縮小部12の動作原理と同様である。モルフォロジー処理部19の動作については、実施例1で既に説明済みである。
以上のように、上述の構成は、本発明の構成を動画像に応用したものとなっている。すなわち、元画像P0を時間方向に配列した元データD0aに対して面状構造物を探す画像処理を行うようになっている。この様にすることで、元画像P0に多くのノイズ成分が含まれていても、元画像P0から正確に線状構造物を抽出することができる。たとえ元画像P0において偶然にノイズが線状に並んでいたとしても、元データD0aにおいては、面状に現れていない。元画像P0におけるノイズの出現位置は、経時的に変化するからである。したがって、元画像P0に現れた線状のノイズの塊を線状構造物と誤認することがなくなる。
また、上述のように元データD0aを縮小する縮小部12を備えれば、元画像P0に含まれる太い線状構造物も抽出することができる。
そして、解析部13が3次元ヘッセ行列を用いて動作すれば、面状構造物の位置および面状構造物の法線方向を正確かつ高速に求めることができる。
P0 元画像
P3 評価画像
P5 方向画像
P6 差分画像
P7 抽出画像
D0a 元データ(ボクセルデータ)
D5 方向データ
11 配列部(配列手段)
12 縮小部(縮小手段)
13 解析部(解析手段)
15 評価画像生成部(評価画像生成手段)
16 方向画像生成部(方向画像生成手段)
16a 方向データ生成部(方向データ生成手段)
17 差分画像生成部(差分画像生成手段)
18 抽出画像生成部(抽出画像生成手段)
19 モルフォロジー処理部(モルフォロジー処理手段)
20 重合画像生成部(重合画像生成手段)

Claims (10)

  1. 被検体を透視することで得られる元画像を処理する画像処理装置であって、
    前記元画像を基に、元画像上の線状構造物であるかどうかを画素の各々について評価する評価画像を生成する評価画像生成手段と、
    前記元画像を基に、画素の各々が元画像上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像を生成する方向画像生成手段と、
    前記方向画像を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像を生成する差分画像生成手段と、
    前記評価画像および前記差分画像を基に、元画像上の線状構造物が抽出された抽出画像を生成する抽出画像生成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記元画像を縮小して前記評価画像生成手段および前記方向画像生成手段に出力する縮小手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    2次元ヘッセ行列を用いて元画像を解析し、解析結果を前記評価画像生成手段および前記方向画像生成手段に出力する解析手段を備え、
    前記評価画像生成手段および前記方向画像生成手段は、前記解析結果を基に、前記評価画像および前記方向画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  4. 被検体を経時的に連写することで得られる複数の元画像を処理する画像処理装置であって、
    複数の前記元画像を時間方向に配列して、ボクセルデータを生成する配列手段と、
    前記ボクセルデータを基に、ボクセルデータ上の面状構造物であるかどうかをボクセルの各々について評価する評価画像を生成する評価画像生成手段と、
    前記ボクセルデータを基に、前記ボクセルの各々がボクセルデータ上の面状構造物であるとしたときの面の法線方向を示す方向データを生成する方向データ生成手段と、
    前記方向データを基に、画素の各々が元画像上の線状構造物であるとしたときの線の伸びる方向を示す方向画像を生成する方向画像生成手段と、
    前記方向画像を基に、線状構造物の部分の画素値から線状構造物以外の画素値が減算された差分画像を生成する差分画像生成手段と
    前記評価画像および前記差分画像を基に、元画像上の線状構造物が抽出された抽出画像を生成する抽出画像生成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記ボクセルデータを縮小して前記評価画像生成手段および前記方向データ生成手段に出力する縮小手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の画像処理装置において、
    3次元ヘッセ行列を用いてボクセルデータを解析し、解析結果を前記評価画像生成手段および前記方向データ生成手段に出力する解析手段を備え、
    前記評価画像生成手段および前記方向データ生成手段は、前記解析結果を基に、前記評価画像および前記方向データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記評価画像生成手段は、前記評価画像を生成する際に、単調で非線形の関数を用いることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記差分画像生成手段は、前記方向画像の示す方向に従って異方性フィルタを前記元画像に施すことにより前記差分画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記抽出画像に対してモルフォロジー処理を施すモルフォロジー処理手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記抽出画像と前記元画像とを重ね合わせて重合画像を生成する重合画像生成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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