JP2013187952A - 自動復旧支援システム - Google Patents

自動復旧支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013187952A
JP2013187952A JP2012049403A JP2012049403A JP2013187952A JP 2013187952 A JP2013187952 A JP 2013187952A JP 2012049403 A JP2012049403 A JP 2012049403A JP 2012049403 A JP2012049403 A JP 2012049403A JP 2013187952 A JP2013187952 A JP 2013187952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic recovery
power
power transmission
transmission line
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012049403A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kajikawa
▲吉▼浩 梶川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012049403A priority Critical patent/JP2013187952A/ja
Publication of JP2013187952A publication Critical patent/JP2013187952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/20Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution using protection elements, arrangements or systems

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Abstract

【課題】 自動復旧装置に対する設定ミスを防止することを可能にする自動復旧支援システムを提供する。
【解決手段】 電力系統の超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnに設置されている複数の遮断器と、遮断器に対応して設けられ、送電線の送電端側の遮断器を復旧の際に投入するための送電条件および送電線の受電端側の遮断器を復旧の際に投入するための受電条件の中の1つが設定され、設定された条件を基に遮断器の投入を制御する自動復旧装置と、電力系統の各送電線に対する潮流を調べる支援装置10とを備え、支援装置10は、変電所の各自動復旧装置に設定されている条件が適切であるかどうかを、変電所に設けられている各送電線の潮流を基にして判定し、設定されている条件が不適切である場合に警報を出力する処理を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動復旧装置に対する設定を支援する自動復旧支援システムに関する。
電力系統では、変電所から次の変電所へ送電線により電気が送られる。例えば、落雷等で送電線に短絡事故が発生すると、変電所では、この短絡事故を送電線リレーが検出する。そして、このリレーが遮断器を動作させることにより、短絡事故が発生した送電線による送電が停止する。所定時間の経過後に、送電を再開するために、電力系統の状況を基に自動復旧装置(ARE:Automatic Reclose Equipment)が遮断器を自動的に投入して、送電線による送電が再開する(例えば、特許文献1参照。)。つまり、送電線、母線といった系統運用上、比較的頻度の高い事故が発生した場合には、自動復旧装置が送電を自動復旧している。
例えば図8に示すように、自動復旧装置201、202および自動復旧装置211、212は、変電所の母線203、213に電気があるか、送電線221、222に電気があるか等の、電気の状況を基に動作する。電気の状況は、母線側や送電線側に設置されている計測用変圧器(PT)が検出した電圧を基にしている。送電線221、222に送電する場合には、つまり、送電線221、222の送電端に電気を送る場合には、
a.母線側に電気があり、かつ、送電線側に電気がない
という送電条件が自動復旧装置201、202に設定されている。そして、電気の状況を基に送電条件が成立したときに、自動復旧装置201、202は、遮断器203や遮断器204を自動投入する。
また、送電線221、222から受電する場合には、つまり、送電線221、222の受電端で電気を受ける場合には、
b.送電線側に電気があり、かつ、母線側に電気がない
という受電条件が自動復旧装置211、212に設定されている。そして、電気の状況を基に受電条件が成立したときに、自動復旧装置211、212は、遮断器213や遮断器214を自動投入する。
通常、電力系統では、超高圧変電所の母線から連系されている送電線、変圧器を電源端とし、末端である負荷端まで送電される。こうした電力系統の送電線では、電源端の超高圧変電所に近い方が送電端であり、遠い方が受電端となる。
こうした電気の状況を基にした、自動復旧装置201、202および自動復旧装置211、212による自動復旧条件(送電条件・受電条件)を基にした自動復旧機能により、落雷等で例えば送電線221が停電したときには、一定時限の経過後に自動復旧装置201および自動復旧装置211によって遮断器203、213を自動投入し、送電線221を自動的に復旧している。
特開昭63−1009号公報
ところで、先に述べた自動復旧装置による送電線の自動復旧には、次の課題がある。例えば先の図8に示すケースでは、送電端側の自動復旧装置201、202に対する送電条件の設定や、受電端側の自動復旧装置211、212に対する受電条件の設定は、系統運用者により行われている。具体的には、送電線が電源端側であれば、系統運用者のスイッチ操作により、自動復旧装置201、202を送電端に設定し、負荷端側であれば、自動復旧装置201、202を受電端に設定する。スイッチ操作による設定により、自動復旧装置201、202や自動復旧装置211、212に対して、自動復旧条件(送電条件・受電条件)が設定されるので、遮断器203、204や遮断器213、214の投入による自動復旧が行われる。
しかし、系統運用者の失念等により、設定ミスが発生すると、自動復旧装置201、202および自動復旧装置211、212は、遮断器203、204や遮断器213、214を自動投入しないので、自動復旧が行われなくなる。例えば、自動復旧装置201、202の設定を受電端にすると、電気の状況が、
母線側に電気があり、かつ、送電線側に電気がない、
という場合でも、条件が不成立となり、自動復旧装置201、202による自動復旧ができなくなる。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、自動復旧装置に対する設定ミスを防止することを可能にする自動復旧支援システムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、電力系統の電気所に設置されている複数の遮断器と、前記電気所の遮断器に対応して設けられ、送電線の送電端側の前記遮断器を復旧の際に投入するための送電条件および送電線の受電端側の前記遮断器を復旧の際に投入するための受電条件の中の1つが設定され、設定された前記条件を基に前記遮断器の投入を制御する自動復旧装置と、前記電力系統の各送電線に対する潮流を調べる支援装置と、を備え、前記支援装置は、前記電気所の各自動復旧装置に設定されている条件が適切であるかどうかを、前記電気所に設けられている各送電線の潮流を基にして判定し、設定されている条件が不適切である場合に警報を出力する処理を行う、ことを特徴とする自動復旧支援システムである。
請求項1の発明では、電力系統の電気所に設置されている複数の遮断器と、自動復旧装置と、電力系統の各送電線に対する潮流を調べる支援装置とで自動復旧支援システムが構成されている。自動復旧装置は、電気所の遮断器に対応して設けられ、送電線の送電端側の遮断器を復旧の際に投入するための送電条件および送電線の受電端側の遮断器を復旧の際に投入するための受電条件の中の1つが設定され、設定された条件を基に遮断器の投入を制御する。また、支援装置は、電気所の各自動復旧装置に設定されている条件が適切であるかどうかを、電気所に設けられている各送電線の潮流を基にして判定する。そして、支援装置は、設定されている条件が不適切である場合に警報を出力する処理を行う。
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動復旧支援システムにおいて、前記支援装置は、前記処理を前記各潮流に沿ってそれぞれの電気所について行う、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の自動復旧支援システムにおいて、前記支援装置は、前記警報を表すメッセージを、系統運用者の携帯端末に送信する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動復旧支援システムにおいて、前記支援装置は、送電線の送電端側まで実際の電気の流れとは逆向きの電源端を発見して、電源端からの前記自動復旧装置の送受電端設定が、送電線や変圧器等の電気が通過するブランチで、電気が流れ出す側が送電端、電気を受電する側が受電端となって、健全な設定となっているか確認する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自動復旧装置の設定を潮流の状況に応じて認識し、設定が不適切であると、警報を出して知らせることができる。これにより、誤認による誤操作や操作忘れ等のヒューマンエラーを防止することができる。
請求項2の発明によれば、各自動復旧装置に対する設定を、電力系統の全体についてチェックすることが可能である。
請求項3の発明によれば、支援装置から離れた所に系統運用者がいても、この系統運用者に対して警報を知らせることができる。
請求項4の発明によれば、送電線の送電端側まで実際の電気の流れとは逆向きの電源端を発見した場合に、送電端および受電端が健全な設定となっているか確認することができる。
この発明の実施の形態1による自動復旧支援システムを示す構成図である。 変電所の構成を示す図である。 潮流図の一例を示す図である。 復旧支援処理の一例を示すフローチャートである。 条件判定処理の一例を示すフローチャートである。 条件判定処理の一例を示すフローチャートである。 条件判定処理の一例を示すフローチャートである。 自動復旧装置による遮断器の自動投入を説明する図である。
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による自動復旧支援システムを図1に示す。この実施の形態による自動復旧支援システムは、制御所に設置されている支援装置10と、電気所が500kVの超高圧変電所A1〜Anおよび220kV等の変電所B1〜Dnである場合に、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnにそれぞれ設置されている、後述の各装置等とを備えている。自動復旧支援システムでは、超高圧変電所A1〜An、変電所B1〜Dnが通信網NWにより制御所の支援装置10と接続されている。これにより、超高圧変電所A1〜Anや変電所B1〜Dnと制御所の支援装置10との間で、各種データが送受信される。
変電所B1の一例を図2に示す。図2は変電所B1を概念的に表したものである。変電所B1には、送電線101A、101Bおよび送電線102A、102Bが設けられている。変電所B1は、送電線101A、101Bからの電気を降圧して送電線102A、102Bに送る。つまり、送電線101A、101Bから受電した電気を、母線等を経て送電線102A、102Bに送電している。変電所B1は、送電線101A、101Bの受電端側に設けられている遮断器21A、21Bと、送電線102A、102Bの送電端側に設けられている遮断器22A、22Bとを備えている。また、変電所B1は、短絡事故等で開いた遮断器21A、21Bよび遮断器22A、22Bを自動的に復旧する自動復旧装置(ARE)23A、23Bおよび自動復旧装置24A、24Bを備えている。なお、図2の中で、各矢印は電気の流れを表している。
通常、超高圧変電所の母線から連系されている送電線、変圧器を電源端とし、変電所B1〜Dnを経て、末端である負荷端まで送電される。こうした電力系統の送電線においては、電源端の超高圧変電所A1〜Anに近い側が送電端であり、遠い方が受電端となる。多端子送電線においては、電源端は一箇所であるが、その他の端子は受電端となる。また、経路の途中に発電機があり、その出力で潮流の向きが変化する場合に、発電機が系統に並列に接続されていれば、電源端となる場合がある。この場合には、電源端が複数となるが、送電線を速く充電した方が基準となり、位相を見て位相差が一定値以内であれば、再閉路にするような仕組みとすることで、誤操作を防止している。
自動復旧装置23A、23Bおよび自動復旧装置24A、24Bは、図8の自動復旧装置201、202および自動復旧装置211、212と同様である。繰り返しになるが、自動復旧装置23A、23Bおよび自動復旧装置24A、24Bは、変電所の母線に電気があるか、送電線101A、101Bおよび送電線102A、102Bに電気があるか等の、電気の状況を基に動作する。電気の状況は、送電線101A、101Bおよび送電線102A、102Bの電圧を基にしている。送電線102A、102Bに送電する場合には、
a.母線側に電気があり、かつ、送電線側に電気がない
という送電条件が自動復旧装置24A、24Bに設定されている。そして、電気の状況を基に送電条件が成立したときに、自動復旧装置24A、24Bは、遮断器22Aや遮断器22Bを自動投入する。
また、送電線101A、101Bから受電する場合には、
b.送電線側に電気があり、かつ、母線側に電気がない
という受電条件が自動復旧装置23A、23Bに設定されている。そして、電気の状況を基に受電条件が成立したときに、自動復旧装置23A、23Bは、遮断器21Aや遮断器21Bを自動投入する。
また、変電所B1は、検出部25A、25Bおよび検出部26A、26Bを備えている。検出部25A、25Bおよび検出部26A、26Bは、線路PD(計測用変圧器)25A、25B、26A、26B、母線PD25A、25B、26A、26Bや計器用変流器(図示を省略)を備え、送電線101A、101Bおよび送電線102A、102Bや各母線の電圧や電流をそれぞれ計測する。そして、検出部25A、25Bおよび検出部26A、26Bは、電圧や電流の検出結果を自動復旧装置23A、23Bおよび自動復旧装置24A、24Bに、双方向通信により送信する。
さらに、変電所B1は、通信部27を備えている。通信部27は、自動復旧装置23A、23Bおよび自動復旧装置24A、24Bに設定されている自動復旧条件(送電条件・受電条件)、自動復旧装置24A、24Bから双方向通信で受信した、検出部25A、25Bおよび検出部26A、26Bによる電圧・電流の検出結果、遮断器21A、21Bおよび遮断器22A、22Bの開閉状態を、定期的に通信網NWに送信する。
以上が変電所B1の構成であるが、超高圧変電所A1〜Anや、他の変電所についても、変電所B1と同様であるので、これらの説明を省略する。また、超高圧変電所A1〜Anや、他の変電所の装置等については、図2と同様の符号を用いる。
制御所に設置されている支援装置10は、通信部11、入力部12、表示部13、処理部14および記憶部15を備えている。通信部11は、通信網NWを経て、超高圧変電所A1〜Anや変電所B1〜Dnの通信部27と各種データの送受信を行う。入力部12は、処理部14に対して各種指示を入力するための装置である。各種指示として、潮流図の表示等がある。表示部13は、各種データなどを表示する装置である。表示部13が表示するデータには、潮流図等がある。
記憶部15は、各種のデータを記憶する記憶装置である。記憶部15が記憶するデータとして、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnの各設備を表す設備データがある。この設備データにより、例えば変電所B1では、遮断器として、遮断器21A、21Bおよび遮断器22A、22Bが設置されていることが判明する。自動復旧装置や検出部についても同様である。また、記憶部15は、支援装置10に必要とする各種プログラムをあらかじめ記憶している。
支援装置10の処理部14は、記憶部15に記憶されているプログラムを実行する。処理部14が実行するプログラムには、データ収集処理がある。処理部14は、データ収集処理を開始すると、通信部11を制御して、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnから、電圧・電流の検出結果と、遮断器21A、21Bおよび遮断器22A、22Bの開閉状態とを、通信網NWを経て定期的に受信する。
この後、処理部14は、収集したデータを基に、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnによる潮流を、電圧・電流の検出結果から調べ、電力系統の各潮流および各遮断器の開閉等を表す潮流図データを作成する。そして、入力部12に対する指示により、処理部14は、表示部13を制御し、潮流図データを基に潮流図を表示する。潮流図の一例を図3に示す。この潮流図は、超高圧変電所A1〜Anから負荷端に至るまでの経路の潮流(以下、単に「潮流」という)を表している。例えば、超高圧変電所A1から変電所D1に至る経路を流れる電気は、超高圧変電所A1からの放射状の流れ(以下、「放射系統」という)に形成され、その中の1つの潮流が潮流F1である。また、超高圧変電所A1と変電所B2と変電所B3と超高圧変電所A2とを経て形成される、ループ状の流れ(以下、「ループ系統」という)が潮流F2である。
また、処理部14が実行するプログラムには、復旧支援処理がある。処理部14は、図4に示す復旧支援処理を開始すると、データ収集処理で作成した潮流図から、超高圧変電所A1〜Anを始点とする各潮流を調べて(ステップS1)、その中の1つを選択する(ステップS2)。潮流図が図3である場合、処理部14は例えば潮流F1を選択する。この後、処理部14は、ステップS2で選択した潮流が放射系統であるかどうかを判定する(ステップS3)。ステップS3で潮流が放射系統である場合、自動復旧装置に設定されている条件が適切かどうかを調べる条件判定処理を行う(ステップS4)。ステップS4が終了すると、処理部14は、ステップS1で調べた各潮流の中で未選択の潮流があるかどうかを判定する(ステップS5)。ステップS5で未選択の潮流があると、処理部14は、未選択の潮流の中から1つの潮流を選択して(ステップS6)、処理をステップS3に戻す。
一方、ステップS3で潮流が放射系統ではなくループ系統である場合、ループ形成により、受電と送電が逆になる系統構成が発生するので、処理部14は復旧支援処理を終了する。また、ステップS5で未選択の潮流がなければ、処理部14は復旧支援処理を終了する。
こうした復旧支援処理により、潮流が放射系統であると、処理部14は、各自動復旧装置に設定されている条件が超高圧変電所A1〜Anでの送電条件から始り、この後、潮流に沿った各変電所では受電条件、送電条件の順に推移し、負荷端側の変電所では受電条件で終わる、ということを確認する。
処理部14は、復旧支援処理のステップS4では、図4、図5および図6に示す条件判定処理を行う。処理部14は、条件判定処理を開始すると、ステップS2で選択した潮流の最上流側にある電気所を選択する(ステップS11)。ステップS11で、処理部14は、例えば、潮流図が図3である場合、ステップS2で選択した潮流が潮流F1であると、超高圧変電所A1を選択する。この後、処理部14は、ステップS11で選択した電気所に設置されている遮断器であって、電源から電気を送電線に送る側の遮断器を、設備データを基に全て抽出する(ステップS12)。潮流図が図3である場合、例えばステップS11で超高圧変電所A1が選択されると、処理部14は超高圧変電所A1の遮断器22A、22Bを抽出する。この後、処理部14は、ステップS12で選択した遮断器の中から最初の遮断器を選択する(ステップS13)。例えば電気所が超高圧変電所Aである場合、遮断器22Aが選択される。
この後、処理部14は、ステップS13で選択した遮断器を自動復旧するための自動復旧装置を設備データから選択する(ステップS14)。例えば、ステップS11で選択した電気所が超高圧変電所A1である場合、処理部14は、該当する自動復旧装置として、自動復旧装置24Aを選択する。この後、処理部14は、選択した自動復旧装置に設定されている自動復旧条件を、通信部27が電気所から受信した受信データにより調べる(ステップS15)。具体的には、自動復旧装置のスイッチ位置が「受電端」側に切り替えられているか、「送電端」側に切り替えられているかにより、自動復旧装置に設定されている自動復旧条件を調べる。ステップS14で選択した自動復旧装置が自動復旧装置24Aである場合、処理部14は、自動復旧装置24Aのスイッチ位置から、自動復旧装置24Aに設定されている自動復旧条件を調べる。この後、処理部14は、ステップS15で調べた自動復旧条件が送電条件であるかどうかを判定する(ステップS16)。
処理部14は、ステップS16で、自動復旧条件が送電条件であると判定すると、ステップS12で抽出した遮断器の中に未選択のものがあるかどうかを判定する(ステップS17)。未選択の遮断器があると、処理部14は、未選択の遮断器から1つを選び(ステップS18)、処理をステップS14に戻す。
ステップS16で、自動復旧装置に設定されている自動復旧条件が送電条件でなければ、送電側の自動復旧装置に設定されている条件が不適切であるので、処理部14は、自動復旧装置に設定されている条件のエラーを表すメッセージを出力し(ステップS19)、続いてステップS17の処理を行う。ステップS19でのメッセージの出力は、表示部13によるエラーメッセージの表示や、系統運用者が所持する携帯端末へのエラーメッセージの送信がある。系統運用者が所持する携帯端末へエラーメッセージを送信することにより、系統運用者が支援装置10から離れた所にいても、警報が出たことを知らせることができる。
こうしたステップS11〜S19の処理により、超高圧変電所の自動復旧装置に対して設定されている条件が、適切であるかどうかのチェックが行われる。
一方、ステップS17で電源側にある遮断器の中に未選出のものがなければ、処理部14は、ステップS2で選択した潮流の上流側にある別の電気所を選択する(ステップS21)。ステップS21で、処理部14は、例えば、潮流図が図3である場合、ステップS2で選択した潮流が潮流F1であると、超高圧変電所A1からの送電線に接続されている変電所B1を選択する。この後、処理部14は、ステップS21で選択した電気所に設置されている遮断器を、設備データを基に全て抽出する(ステップS22)。潮流図が図3である場合、例えばステップS21で変電所B1が選択されると、処理部14は変電所B1の遮断器21A、21Bおよび遮断器22A、22Bを抽出する。この後、処理部14は、ステップS21で選択した電気所に対する潮流から、受電端側にある遮断器を、ステップS22で抽出した遮断器の中から選択する(ステップS23)。例えば電気所が変電所B1である場合、受電端側に位置する遮断器21Aが選択される。
この後、処理部14は、ステップS23で抽出した遮断器を自動復旧するための自動復旧装置を設備データから選択する(ステップS24)。例えば、ステップS21で選択した電気所が変電所B1である場合、処理部14は、該当する自動復旧装置として、自動復旧装置23Aを選択する。この後、処理部14は、選択した自動復旧装置に設定されている自動復旧条件を、通信部27が電気所から受信した受信データにより調べる(ステップS25)。ステップS24で選択した自動復旧装置が自動復旧装置23Aである場合、処理部14は、自動復旧装置23Aのスイッチ位置から、自動復旧装置23Aに設定されている自動復旧条件を調べる。この後、処理部14は、ステップS25で調べた自動復旧条件が受電条件であるかどうかを判定する(ステップS26)。
処理部14は、ステップS26で、自動復旧条件が受電条件であると判定すると、受電端側にある遮断器の中に未選択のものがあるかどうかを判定する(ステップS27)。未選択の遮断器があると、処理部14は、受電端側にある未選択の遮断器から1つを選び(ステップS28)、処理をステップS24に戻す。
ステップS26で、自動復旧装置に設定されている自動復旧条件が受電条件でなければ、受電端側の自動復旧装置に設定されている条件が不適切であるので、処理部14は、自動復旧装置に設定されている条件のエラーを表すメッセージを出力し(ステップS29)、続いてステップS27の処理を行う。
こうしたステップS21〜S29の処理により、変電所の受電端側の自動復旧装置に対して設定されている条件が、適切であるかどうかのチェックが行われる。
一方、ステップS27で受電端側にある遮断器の中に未選出のものがなければ、処理部14は、ステップS21で選択した電気所の潮流から送電端側にある遮断器を、ステップS22で抽出した遮断器の中から選択する(ステップS31)。例えば電気所が変電所B1である場合、送電端側に位置する遮断器22Aが選択される。
この後、処理部14は、ステップS31で抽出した遮断器を自動復旧するための自動復旧装置を設備データから選択する(ステップS32)。例えば、ステップS21で選択した電気所が変電所B1である場合、遮断器が遮断器22Aであるとき、処理部14は、該当する自動復旧装置として、自動復旧装置24Aを選択する。この後、処理部14は、選択した自動復旧装置に設定されている自動復旧条件を、通信部27が電気所から受信した受信データにより調べる(ステップS33)。ステップS32で選択した自動復旧装置が自動復旧装置24Aである場合、処理部14は、この自動復旧装置24Aに設定されている自動復旧条件を調べる。この後、処理部14は、ステップS33で調べた自動復旧条件が送電条件であるかどうかを判定する(ステップS34)。
処理部14は、ステップS34で、自動復旧条件が送電条件であると判定すると、送電端側にある遮断器の中に未選択のものがあるかどうかを判定する(ステップS35)。未選択の遮断器があると、処理部14は、送電端側にある未選択の遮断器から1つを選び(ステップS36)、処理をステップS34に戻す。
ステップS34で、自動復旧装置に設定されている自動復旧条件が送電条件でなければ、送電端側の自動復旧装置に設定されている条件が不適切であるので、処理部14は、自動復旧装置に設定されている条件のエラーを表すメッセージを出力し(ステップS37)、続いてステップS35の処理を行う。
ステップS35で送電端側にある遮断器の中に未選択のものがなければ、処理部14は、ステップS2で選択した潮流に沿った電気所の中に、未選択の電気所があるかどうかを判定する(ステップS38)。ステップS38で未選択の電気所があると、処理部14は潮流に沿った次の電気所を選択し(ステップS39)、処理をステップS22に戻す。例えば潮流が潮流F1である場合、現在選択されている電気所が変電所B1であるとき、処理部14は、潮流に沿った次の変電所C1を選択する。
こうしたステップS31〜S39の処理により、変電所の送電端の自動復旧装置に対して設定されている条件が、適切であるかどうかのチェックが行われる。
一方、ステップS38で未選択の電気所がなければ、処理部14は条件判定処理を終了し、復旧支援処理のステップS5の処理を行う。
次に、この実施の形態による自動復旧支援システムの作用について説明する。制御所に設置されている支援装置10はデータ収集処理を行い、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnから最新のデータを受信し、受信データを潮流図に反映する。このタイミングで、処理部14は復旧支援処理を行い、超高圧変電所A1〜Anおよび変電所B1〜Dnに設置されている自動復旧装置の設定を調べる。つまり、潮流図による潮流に沿った変電所での受電端側および送電端側の遮断器に対応する自動復旧装置を調べ、この自動復旧装置に設定されている自動復旧条件(送電条件・受電条件)が適切であるかどうかを、変電所に対する潮流を基に、つまり、変電所の母線に設けられている送電線の潮流により判定する。そして、支援装置10は、自動復旧装置に設定されている条件が不適切であると、エラーを表すメッセージを出力する。
このとき、支援装置10は、エラーメッセージを表示部13に表示し、また、系統運用者が所持する携帯端末にエラーメッセージを送信する。これにより、支援装置10は、系統運用者に対して、自動復旧装置に設定されている自動復旧条件が不適切であることを知らせることができる。
さらに、潮流が放射系統であると、支援装置10は、復旧支援処理により、超高圧変電所A1〜Anの自動復旧装置に対する送電側の設定から始まり、潮流に沿った各変電所では受電端、送電端の設定の順に推移し、負荷端側の変電所では受電端の設定で終わるという、正常に推移する各設定を確認することができる。
この実施の形態によれば、自動復旧装置に対する送電端や受電端の設定が適切であるかどうかを、変電所の母線に設けられている送電線の潮流を基にして判別することができる。これにより、自動復旧装置に対する設定操作の誤認による誤操作や操作忘れ、自動復旧装置の試験時のスイッチの戻し忘れといったヒューマンエラーを防止することを可能にする。また、この実施の形態によれば、電源端から負荷端に至る、全ての経路の潮流を基に、各電気所の自動復旧装置の設定を調べるので、電力系統の全体の自動復旧装置について、設定が適切かどうかをチェックすることができる。
(実施の形態2)
先に述べた実施の形態では、自動復旧装置に対する設定が不適切である場合には、支援装置10は、エラーメッセージの表示や、系統運用者が所持する携帯端末へのエラーメッセージの送信を行った。この実施の形態では、支援装置10は次のようにしている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
この実施の形態による支援装置10では、処理部14は、自動復旧装置に対する設定が不適切であると判定すると、通信部11を制御し、この自動復旧装置に向けて、スイッチ切り替え信号を送信する。この自動復旧装置を備える変電所では、通信部27がスイッチ切り替え信号を受信すると、該当する自動復旧装置に対してスイッチ切り替え信号を送る。これにより、この自動復旧装置は、設定用のスイッチを切り替える。
こうして、この実施の形態によれば、自動復旧装置に対する設定が不適切である場合には、設定用のスイッチを遠方から自動で切り替えることができる。
この発明には次の利用可能性がある。先に述べた各実施の形態では、電源端から負荷端に至る各潮流に沿った電気所について、自動復旧装置の設定の良否を判定したが、配電線についても遮断器が設けられているので、配電線に対してこの発明が応用可能である。
10 支援装置
11 通信部
12 入力部
13 表示部
14 処理部
15 記憶部
21A、21B、22A、22B 遮断器
23A、23B、24A、24B 自動復旧装置
25A、25B、26A、26B 検出部
27 通信部
A1〜An 超高圧変電所
B1〜Dn 変電所

Claims (4)

  1. 電力系統の電気所に設置されている複数の遮断器と、
    前記電気所の遮断器に対応して設けられ、送電線の送電端側の前記遮断器を復旧の際に投入するための送電条件および送電線の受電端側の前記遮断器を復旧の際に投入するための受電条件の中の1つが設定され、設定された前記条件を基に前記遮断器の投入を制御する自動復旧装置と、
    前記電力系統の各送電線に対する潮流を調べる支援装置と、
    を備え、
    前記支援装置は、前記電気所の各自動復旧装置に設定されている条件が適切であるかどうかを、前記電気所に設けられている各送電線の潮流を基にして判定し、設定されている条件が不適切である場合に警報を出力する処理を行う、
    ことを特徴とする自動復旧支援システム。
  2. 前記支援装置は、前記処理を前記各潮流に沿ってそれぞれの電気所について行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動復旧支援システム。
  3. 前記支援装置は、前記警報を表すメッセージを、系統運用者の携帯端末に送信する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動復旧支援システム。
  4. 前記支援装置は、送電線の送電端側まで実際の電気の流れとは逆向きの電源端を発見して、電源端からの前記自動復旧装置の送受電端設定が、送電線や変圧器等の電気が通過するブランチで、電気が流れ出す側が送電端、電気を受電する側が受電端となって、健全な設定となっているか確認する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動復旧支援システム。
JP2012049403A 2012-03-06 2012-03-06 自動復旧支援システム Pending JP2013187952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049403A JP2013187952A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 自動復旧支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012049403A JP2013187952A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 自動復旧支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013187952A true JP2013187952A (ja) 2013-09-19

Family

ID=49388970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012049403A Pending JP2013187952A (ja) 2012-03-06 2012-03-06 自動復旧支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013187952A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104218679A (zh) * 2014-09-12 2014-12-17 国家电网公司 一种基于遥视系统的变电站远程自动巡检方法
CN105069968A (zh) * 2015-07-28 2015-11-18 国网上海市电力公司 一种近电警报筒
CN109118657A (zh) * 2018-10-10 2019-01-01 湖南阳光电力科技有限公司 一种安全可靠的远程自停自复式计量装置及其控制方法
CN110033594A (zh) * 2019-03-29 2019-07-19 国网山东省电力公司梁山县供电公司 变电站安全监测系统及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104218679A (zh) * 2014-09-12 2014-12-17 国家电网公司 一种基于遥视系统的变电站远程自动巡检方法
CN104218679B (zh) * 2014-09-12 2016-05-18 国家电网公司 一种基于遥视系统的变电站远程自动巡检方法
CN105069968A (zh) * 2015-07-28 2015-11-18 国网上海市电力公司 一种近电警报筒
CN105069968B (zh) * 2015-07-28 2017-12-19 国网上海市电力公司 一种近电警报筒
CN109118657A (zh) * 2018-10-10 2019-01-01 湖南阳光电力科技有限公司 一种安全可靠的远程自停自复式计量装置及其控制方法
CN110033594A (zh) * 2019-03-29 2019-07-19 国网山东省电力公司梁山县供电公司 变电站安全监测系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103688434B (zh) 单侧馈电的供电线路中的故障识别和故障定位
US10680430B2 (en) Fault recovery systems and methods for electrical power distribution networks
EP2566001B1 (en) Power distribution network fault management
US9941739B2 (en) Process bus associated protective control system, merging unit, and calculation device
TW200912335A (en) A method and apparatus for identifying or monitoring a condition associated with a power line conductor of an electrical power distribution network
CN105281435A (zh) 面向智能配电网的分布式故障检测与隔离系统及工作方法
JP2000333362A (ja) 配電制御装置
Mohamed et al. A review on the proposed solutions to microgrid protection problems
JP2013187952A (ja) 自動復旧支援システム
JP5147739B2 (ja) 配電系統の地絡保護システム、配電系統の地絡保護方法、プログラム
KR102128442B1 (ko) 메인 변압기의 oltc 보호장치
CN109449059A (zh) 具有自检功能的智能断路器
JP2013172644A (ja) 取得データの誤り補正のための装置及び方法
Gomes et al. Distribution automation case study: Rapid fault detection, isolation, and power restoration for a reliable underground distribution system
Barkat et al. An experimental educational platform based Arduino-GSM for power system protection
JP2006280024A (ja) 機器自動試験システムおよび機器自動試験方法
CN205005020U (zh) 光伏电站漏电检测装置
Sangeetha et al. Development of SCADA automation system as a testing platform at IISC (Indian Institute of Science) Campus
JP4041825B2 (ja) 配電線の遮断制御装置
JP3141806B2 (ja) 配電線自動区分開閉装置
Jagadeesh et al. An Intuitive Alert System for Fault Detection and Fuse Burn out Recognition at the Distribution Transf ormer
Banerjee et al. Testing and validation of synchrophasor devices and applications
KR20100048415A (ko) 네트워크 기반 변전자동화 시스템용 차단기 상태정보를 취득하여 제공하기 위한 방법 및 시스템
CN116466154B (zh) 故障诊断方法、装置、存储介质及电子设备
JP2018026926A (ja) 電力系統保護システム