JP2013186250A - 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置 - Google Patents

光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013186250A
JP2013186250A JP2012050517A JP2012050517A JP2013186250A JP 2013186250 A JP2013186250 A JP 2013186250A JP 2012050517 A JP2012050517 A JP 2012050517A JP 2012050517 A JP2012050517 A JP 2012050517A JP 2013186250 A JP2013186250 A JP 2013186250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
modulation element
modulator
bandpass filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012050517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5806148B2 (ja
Inventor
Yasuo Shibata
泰夫 柴田
Hidekazu Yamada
英一 山田
Nobuhiro Kikuchi
順裕 菊池
Rieko Satou
里江子 佐藤
Hiroyuki Ishii
啓之 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012050517A priority Critical patent/JP5806148B2/ja
Publication of JP2013186250A publication Critical patent/JP2013186250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5806148B2 publication Critical patent/JP5806148B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】光変調素子内の光源を利用することで、光変調素子の特性評価を正確かつ高速、容易、低コストに行うことが可能な光変調素子の評価法ならびに評価装置を提供すること。
【解決手段】光増幅器102から出力された波長帯域の広い信号光は、従来例において説明したように、光合分岐回路103aにより分岐され、位相変調器104aおよび104bに導かれる。変調された信号光は、光変調素子101から出射し、光ビーム105となって空間を伝搬し、狭帯域な光バンドパスフィルタ106により特定波長の光のみが透過された後に光受光器107により受光される。制御装置108において、光受光器107から出力される電気信号を受信して、光変調素子101に加える制御信号、例えば電源109の電圧変化に対する、光受光器107から出力される電気信号の変化を観測することにより、変調特性(消光特性)が測定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体光変調素子の特性評価方法およびその装置に関し、特に、光通信、光交換、光情報処理等の光伝送システムなどに用いられる半導体光増変調素子の特性を高速に評価するために必要な光変調器評価法ならびに評価装置に関する。
図8に、従来の光変調素子を評価するための構成を示す。図中801は光源、802は入力側光ファイバ、803a〜dはレンズ、804は評価対象である光変調素子、805は出力側光ファイバ、806は光受光器をそれぞれ示している。また、807,808は空間を伝搬する光のビームを示している。また、809〜812は光変調素子804の構成要素の一例を示しており、光変調素子804がマッハツェンダ変調器の場合を示している。809は光増幅器、810a、810bは光合分岐回路、811a、811bは光合分岐回路810aおよび810bの間に設置された位相変調器を、812は入力導波路をそれぞれ示している。
ここで従来の光変調素子評価法について説明する。信号光は光源801から光ファイバ802によりコリメート用レンズ803aに導かれ、コリメート用レンズ803aにより平行ビームに変換された後、集光用レンズ803bにより集光されて光変調素子804の入力導波路812に入射する。光変調素子804では入射信号光は光増幅器809で増幅された後、光合分岐回路810aにより分岐され位相変調器811aおよび811bに導かれ、位相変調器811aおよび811bのうち一方もしくは両方を駆動することによりそれぞれの位相変調器811a、811bを伝搬する信号光の相対的な位相関係が変調され、光合分岐器810bで合流された際に出力される信号光の強度が変調される。
変調された信号光は光変調素子804から出射し、コリメート用レンズ803cで平行ビームに変換された後、集光用レンズ803dにより集光されて出力側光ファイバ805に入射し、光受光器806に入射し、電気信号に変換される。光変調素子804に加える制御信号、例えば電圧を変化させた際の、光受光器806から出力される電気信号の変化を観測することにより、光変調素子804の変調特性(消光特性)が測定される。
図9に、従来の光変調素子評価法の手順を示す。先ず、光源801の波長を設定する(S901)。次に、入射側ファイバ802から出射される光をコリメート用レンズ803a、集光用レンズ803bを調芯し、光変調素子804の入力導波路812に結合させる(S902)。その後、結合効率を評価して所定の結合効率が得られるまで調芯を繰り返す(S903)。同様に、コリメート用レンズ803c、集光用レンズ803dも所定の結合効率が得られるまで出射側ファイバに対して調芯する(S904、S905)。
その後、位相変調器811aおよび811bのうち一方もしくは両方へ電圧を印加し(S906)、光変調素子804から出力される光出力強度を光受光器806で測定する(S907)。S906、S907は、印加電圧を、例えば0Vから10Vまで0.1Vステップで変化させながら所定の電圧範囲の光出力強度の測定が完了するまで繰り返す(S908)。別波長の測定を行う場合、評価したい波長の数だけ調芯を含むS901〜S908を繰り返す(S909)。
図10に、マッハツェンダ変調器への印加電圧と、光変調素子の光出力強度又は透過率(出力/入力)との関係を示す。変調特性、または消光特性としては、マッハツェンダ変調器の場合は例えば半波長電圧や消光比等が、電界吸収型変調器(いわゆるEA変調器)の場合には電圧−消光特性や消光比が測定可能である。変調器の波長特性を評価したい場合は光源801の波長を変化させて、所望の波長毎に上記測定を繰り返す。
特開2010−015041号公報
従来の光変調素子評価法においては、前述の通り信号光を外部の光源801から入射させる必要があった。光変調素子の導波路はシングルモード導波路であるため、シングルモードファイバから光変調素子804へ信号光を入射させることになるが、シングルモードファイバとシングルモード導波路もしくはシングルモード導波路同士の光結合は結合トレランスが厳しく、非常に精密な調整が要求されるため、入力側のレンズ803aおよび803bの調芯が非常に難しく、時間がかかるといった課題があった。
調芯を簡単に行うため、コリメート用レンズ803aおよび集光用レンズ803bを用いる代わりに、図11に示したような先端1102がレンズのように球形に加工されているいわゆる先球テーパーファイバ1101を使用することも可能である。しかしながら、先球テーパーファイバ1101を用いた場合には先球テーパーファイバの先端と被測定物である光変調素子804の入射端との距離を10μm程度まで近接させる必要がある。ファイバ1101と光変調素子804が接触して光変調素子804が破損する危険があるために、測定の自動化等は難しかった。
また、入射側の結合の調整が不十分な場合、結合効率が劣化し、光変調素子804に入射した信号光のうち、入力導波路812に結合できなかった光が迷光として光変調素子804の基板内および基板外の空間を伝搬することがある。その場合、迷光が光変調素子804からの出力光に混ざって光受光器806に入射すると、光変調素子804の消光特性を正確に評価できない。そのため、出力光を受光する際、例えば半導体レーザの電流−光出力特性の測定に用いられているような、結合が容易な大口径のフォトダイオードは、迷光が混入し易いため光受光器806として用いることができないという課題があった。さらに、図8に示したような、結合トレランスの厳しいシングルモードファイバ805を用いて光変調素子804からの出力信号光のみを受光するようにする必要があり、シングルモードファイバ805への出力信号光の結合のためのレンズ803cおよび803dの調芯にも時間がかかるという課題があった。
また、光変調素子804の波長特性を評価したい場合、光源801の波長を変化させて所望の波長毎に調芯を含む時間のかかるステップを繰り返す必要があり、測定に非常に時間がかかるといった課題があった。
また、入力側・出力側両方にレンズもしくはファイバが必要なため、従来から広く用いられているレーザダイオード用の評価装置を共用することが困難で、専用の評価装置を用意する必要があり、評価コストが増大するといった課題があった。
さらに、光変調素子804の消光特性を評価する場合、図10に示すように動作電圧が波長により変化するために、光源801としては広いスペクトル幅を有する光を用いることができないという課題があった。また、波長特性を評価するためには、複数のシングルモード発信するレーザもしくは波長可変レーザを必要とするという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光変調素子内の光源を利用することで、光変調素子の特性評価を正確かつ高速、容易、低コストに行うことが可能な光変調素子の評価法ならびに評価装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、広い発光スペクトルを有する発光領域と前記発光領域の後段に位置する光変調器とが集積された光変調素子の評価法であって、前記発光領域に電流を印加するステップと、電流が印加されたことにより前記発光領域から発せられた光が透過する前記光変調器に電圧を印加するステップと、前記光変調器から出射された前記光を狭帯域な光バンドパスフィルタを通した後に光―電気変換素子により受光するステップと、前記位相変調器に印加した電圧と前記光―電気変換素子から出力された電気信号とを関連付けるステップとを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調素子の評価法において、前記光バンドパスフィルタの中心波長が可変できることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光変調素子の評価法において、前記光バンドパスフィルタが交換可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法において、前記光変調素子から出射された前記光を平行ビームにするステップをさらに備え、平行ビームとなった前記光が光バンドパスフィルタを透過することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法において、光変調器を透過した前記信号光を分岐し、複数の光バンドパスフィルタならびに複数の光−電気変換素子を用いて複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法において、前記光バンドパスフィルタが、多ポート出力を有する分波器であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光変調素子の評価法において、前記多ポート出力のうち少なくとも2つのポートに接続された光―電気変換素子により受光ことにより、複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、広い発光スペクトルを有する発光領域と前記発光領域の後段に位置する光変調器とが集積された光変調素子の評価装置であって、前記発光領域に電流を印加する第1の電源と、電流が印加されたことにより前記発光領域から発せられた光が透過する前記光変調器に電圧を印加する第2の電源と、前記光変調器から出射された前記光が透過する狭帯域な光バンドパスフィルタと、前記光バンドパスフィルタを透過した光を受光して電気信号を出力する光―電気変換素子と、前記光変調器に印加した電圧と前記光―電気変換素子から出力された電気信号とを関連付ける制御装置とを備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の光変調素子の評価装置において、前記光バンドパスフィルタの中心波長が可変できることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の光変調素子の評価装置において、前記光バンドパスフィルタが交換可能であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置において、前記光変調素子から出射された前記光を平行ビームとなるように、前記変調素子と前記光バンドパスフィルタとの間にレンズを備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置において、光変調器を透過した前記信号光を分岐し、複数の光バンドパスフィルタならびに複数の光−電気変換素子を用いて複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置において、前記光バンドパスフィルタが、多ポート出力を有する分波器であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の光変調素子の評価装置において、前記多ポート出力のうち少なくとも2つのポートに接続された光―電気変換素子により受光ことにより、複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする。
本発明によれば、光変調素子内の光源を利用することで、光変調素子の特性評価を正確かつ高速、容易、低コストに行うことが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光変調素子評価法の手順を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光変調素子評価法の手順を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光変調素子評価装置の光分波器から光受光器までの構成を示す図である。 従来の光変調素子を評価するための構成を示す図である。 従来の光変調素子評価法の手順を示す図である。 マッハツェンダ変調器への印加電圧と、光変調素子の光出力強度又は透過率(出力/入力)との関係を示す図である。 先球テーパーファイバを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す。101は評価対象である光変調素子を、102〜104は光変調素子101の構成要素の一例を示しており、102は光増幅器、103a、103bは光合分岐回路、104a、104bは光合分岐回路103aおよび103bの間に設置された位相変調器を、105は空間を伝搬する光のビームを、106は狭帯域な光バンドパスフィルタを、107は光受光器(光―電気変換素子)をそれぞれ示している。光バンドパスフィルタ106は、中心波長が固定で交換可能なものか、中心波長が可変なものとする。
また、108は制御装置を、109は位相変調器104a、104bそれぞれに任意の電圧を印加することができる電源を、110は光増幅器102に一定電流を注入することができる電源を示している。
ここで本発明の光変調素子評価法について説明する。光変調素子101には光増幅器102が集積されている。光増幅器102は入力信号光が無い状態で電流を印加する場合、自然放出光のみを出力するために、光増幅器102を広い発光スペクトルを有する光を出力する光源と考えることができる。光増幅器102から出力された波長帯域の広い信号光は、従来例において説明したように、光合分岐回路103aにより分岐され、位相変調器104aおよび104bに導かれる。制御装置108が電源109を制御して位相変調器104aおよび104bのうち一方もしくは両方に電圧を印加して駆動することにより、それぞれの位相変調器104a、104bを伝搬する信号光の相対的な位相関係が変調され、光合分岐器103bで合流された際に出力される信号光の強度が変調される。
変調された信号光は、光変調素子101から出射し、光ビーム105となって空間を伝搬し、狭帯域な光バンドパスフィルタ106により特定波長の光のみが透過された後に光受光器107により受光される。制御装置108において、光受光器107から出力される電気信号を受信して、光変調素子101に加える制御信号、例えば電源109の電圧変化に対する、光受光器107から出力される電気信号の変化を観測することにより、光変調素子101の、光バンドパスフィルタ106の透過波長に対応した特定波長における変調特性(消光特性)が測定される。
図2に、本発明の第1の実施形態に係る光変調素子評価法の手順を示す。先ず、光バンドパスフィルタ106を所望の透過波長を有するように設定する(S201)。光増幅器102に一定の電流を印加し、かつ、位相変調器104aおよび104bのうち一方もしくは両方へ電圧を印加し(S202)、光変調素子101から出力されて光バンドパスフィルタ106を透過した光の光出力強度を光受光器107で測定する(S203)。S202、S203は、例えば0Vから10Vまで0.1Vステップで変化させながら所望の電圧範囲の光出力強度の測定が完了するまで繰り返す(S204)。別波長の測定を行う場合、評価したい波長の数だけS201〜S204を繰り返す(S205)。
ここで光受光器107は、光源が光変調素子101内部にあって迷光が存在しないことから空間ビームを受光すればよい。そのため、通常のレーザダイオードの評価で用いられているような大口径のフォトダイオードを使用することが可能となり、厳密な位置あわせは不要となる。
また、変調器の波長特性を評価したい場合は、狭帯域フィルタ106の透過波長が可変の場合は透過波長を変化させて、狭帯域フィルタ106の透過波長が固定の場合は、別の波長を透過する狭帯域フィルタと交換して、同様に測定を行うことにより所望の波長における消光特性が評価可能である。
本実施形態では、評価対象である光変調素子の入力側・出力側における高精度なファイバ結合が不要なため、測定時間が大幅に短縮できる。加えて、光変調素子の入力側からの外部信号光の注入を不要としたために、出力側の光結合のみで素子特性の評価が可能となる。さらに出力側においても大口径フォトダイオードが使用可能となるため、汎用のレーザダイオードの評価装置を光変調器評価装置に容易に転用することが可能となる。すなわち、大口径フォトダイオードの前面に狭帯域バンドパスフィルタを挿入するだけでよい。光変調素子101内の光増幅器102を光源としているので、外部光源を用意する必要もない。これらによりコスト増加を最低限に抑えつつ、光変調素子の特性評価を正確かつ高速、容易、に行うことが可能となった。
本発明において用いる狭帯域な光バンドパスフィルタの透過波長帯域には特に制限を設けるものではなく、自然放出光のスペクトルよりも狭ければその効果を得ることは可能である。半導体マッハツェンダ変調器の場合、半波長電圧Vπは動作波長に依存し、一般的にその依存性は1V/10nm程度となる。すなわち、動作波長が10nm変化すると半波長電圧が1V変化する。したがって、狭帯域光バンドパスフィルタの波長帯域としては10nm程度以下であることが測定精度の点から望ましく、1nm程度まで狭帯域であれば0.1V以下の精度で評価が可能となる。
さらに、本方式では、例えば狭帯域光バンドパスフィルタ106を挿抜し、挿入時と非挿入時の比較等を行うことなく、測定された数値そのものの絶対値のみを考慮すれば半波長電圧や消光比の測定が精度良く行うことが可能である。そのため、図8に示した従来の方式に比べ、外部光源を用意する必要がないにもかかわらず、測定精度を落とすことなく高速な測定が可能である。本実施形態ではマッハツェンダ変調器について説明したが、電界吸収型のいわゆるEA変調器の場合についても本発明の構成において素子特性の評価が簡便かつ低コストで行える。
本実施形態では、光変調素子104から出射された光を直接狭帯域なバンドパスフィルタ106に入射させる構成について説明したが、素子とフィルタの間にコリメート用のレンズをいれてもよい。
(第2の実施形態)
図3に、本発明の第2の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す。図中301〜307は図1における101〜107をそのまま301〜307と読み替えればその機能は同一である。本実施形態では光変調素子301から出射された光をコリメート用レンズ308により平行ビームに変換させた後に狭帯域な光バンドパスフィルタ306ならびに光受光器307に入射させている。これにより、狭帯域な光バンドパスフィルタへ入射する光ビームが平行ビームとなることによりフィルタの波長分解能が向上するのみならず、光変調素子301から光受光器307までの距離を離すことが可能となり装置配置の自由度が増加する。さらに、光変調素子301から光受光器307までの間に偏光ビームスプリッタなどの光学素子を配置することにより、偏光依存性も含めた詳細な測定が可能となる。
(第3の実施形態)
図4に、本発明の第3の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す。図中401〜408は図3における301〜308をそのまま401〜408と読み替えればその機能は同一である。ただし、本実施形態では、光受光器が2セットあることに注意が必要である。これらを図4においては光受信器407aおよび407bと表している。また、狭帯域なバンドパスフィルタ406の後方に偏光ビームスプリッタ409を配置し、TE偏波、TM偏波を分離した後に一方のビームをミラー410により光路変換し、それぞれのTE偏波・TM偏波それぞれを光受光器407aおよび407bにより受光する構成となっている。これにより、一度の測定で光変調素子の偏波依存性も測定することが可能となる。
(第4の実施形態)
図5に、本発明の第4の実施形態に係る光変調素子評価装置の構成を示す。図中501は評価対象である光変調器を、502〜504は光変調素子501の構成要素の一例を示しており、502は光増幅器、503a、503bは光合分岐回路、504a、504bは光合分岐回路503aおよび503bの間に設置された位相変調器を示している。また、505は空間を伝搬する光のビームを、506aおよび506bはレンズ、507は光ファイバ、508は多ポート出力を有する光分波器、509a〜509cは光ファイバ、510a〜510cは光受光器をそれぞれ示している。また、511は制御装置を、512は位相変調器504a、504bそれぞれに任意の電圧を印加することができる電源を、513は光増幅器502に一定電流を注入することができる電源を示している。514は、制御装置511からの制御信号によってレンズ506a、506bの調芯を可能にする調芯ステージを示している。
本実施形態においては光変調素子501から出力された光をコリメート用レンズ506a、集光用レンズ506bを介して光ファイバ507に結合させ、多ポート出力を有する光分波器508に入力する。多ポート出力を有する光分波器508としては、例えばアレー導波路回折格子(いわゆるAWG)等を用いることができる。多ポート出力を有する光分波器508からの出力は光ファイバ509a〜509cを介して光受光器510a〜510cにより受光される。本実施形態では多ポート出力を有する光分波器508の出力ポート数が3の場合について示しているが、これは使用が想定される波長域のうちで中心波長、最短波長、最長波長の3点の測定を想定している例を示したものである。
制御装置511において、光受光器510a〜510cから出力される電気信号を受信して、光変調素子501に加える制御信号、例えば電源512の電圧変化に対する、光受光器510a〜510cから出力される電気信号の変化を観測することにより、光変調素子501の特定波長における変調特性(消光特性)が測定される。
図6に、本発明の第4の実施形態に係る光変調素子評価法の手順を示す。先ず、コリメート用レンズ506a、集光用レンズ507bを所定の結合効率が得られるまで出射側ファイバに対して調芯する(S601、S602)。次に、光増幅器502に一定の電流を印加し、かつ、位相変調器504aおよび504bのうち一方もしくは両方へ電圧を印加し(S603)、光受光器510a〜510cで複数波長の光出力を同時に測定する(S604)。S603、S604は、例えば0Vから10Vまで0.1Vステップで変化させながら所望の電圧範囲の光出力強度の測定が完了するまで繰り返す(S605)。
図5に示す本実施形態の場合は、最短波長λ1光受光器510aに、中心波長λ2が光受光器510bに、最長波長λ3が光受光器510cに入射するように設定されている。もちろん出力ポート数はこれに限定されるものではなく、例えば最短波長と最長波長の2つでもよく、また、例えば5nm間隔で10波長といった具合に10ポートにしてもよい。
このように複数の出力ポートに分波された光をそれぞれのポートに接続された光受光器により波長毎に受光することにより、一度の測定で複数波長の消光特性を測定することが可能となる。従来の測定法では波長特性を測定する際は波長可変光源もしくは複数の異なった波長の光源を用意し、波長毎に複数回の測定を行う必要があったが、本実施形態では、外部光源を必要としないのみならず、一度の測定で複数の波長の消光特性が測定可能となるという極めて大きな効果が期待できる。
(第5の実施形態)
図7に、本発明の第5の実施形態に係る光変調素子評価装置の光分波器から光受光器までの構成を示す。図中707〜712は、図5における507〜510に相当する構成である。図中707は光ファイバ、708は多ポート出力を有する光分岐回路、709a〜709cは光ファイバ、710a〜710cは光受光器、711a〜711cは光バンドパスフィルタ、712a〜712cは光ファイバをそれぞれ示している。
本実施形態では、図5に示した第4の実施形態において、多ポート出力を有する光分波器の代わりに、多ポート出力を有する光分岐回路708により多ポートに分岐し、各分岐出力ポートにそれぞれ接続された個別の光バンドパスフィルタ711a〜711cによりに透過光波長が互いに異なるように設定することにより光受信器710a〜710cに異なった波長の光が到達するようにして使用する。
例えば、最短波長である波長λ1の光が光バンドパスフィルタ711aにより選択され、光受光器710aに、中心波長である波長λ2が光バンドパスフィルタ711bにより選択され、光受光器710bに、最長波長である波長λ3が光バンドパスフィルタ711cにより選択され光受光器710cに入射するように設定してやれば、図5に示した第4の実施形態において説明したものと同様な動作を実現することができる。
本実施形態においても、もちろん出力ポート数はこれに限定されるものではなく、例えば最短波長と最長波長の2つでもよく、また、例えば5nm間隔で10波長といった具合に10ポートにしてもよい。このように複数の出力ポートに分岐された光をそれぞれのポートに接続された光バンドパスフィルタにより波長選択し、それぞれの光バンドパスフィルタに接続された光受光器により波長毎に受光することにより、一度の測定で複数波長の消光特性を測定することが可能となる。
従来の測定法では波長特性を測定する際は波長可変光源もしくは複数の異なった波長の光源を用意し、波長毎に複数回の測定を行う必要があったが、本発明の測定法によれば外部光源を必要としないのみならず、一度の測定で複数の波長の消光特性が測定可能となるという極めて大きな効果が期待できる。
最後に、本発明の構成を用いた評価装置について説明する。本発明の評価法を可能にする評価装置は、被測定物である光増幅器を集積した光変調素子の光増幅器に電流を印加するための手段、構造を有し、また、光変調器部分に光変調器を駆動するための手段、構造を有し、さらに、前記素子からの出射光の光路に光バンドパスフィルタと光受信器とを備える。このような非常に簡単な構成で上記実施形態にあるような高速高精度な測定が容易に実現可能である。
101、301、401、501、804 光変調素子
102、302、402、502、809 光増幅器
103、303、403、503、810 光合分岐回路
104、304、404、504、811 位相変調器
105、305、405、505 光のビーム
106、306、406、711 光バンドパスフィルタ
107、307、407、510、710、806 光受光器
108、309、411、511 制御装置
109、110、310、311、412、413、512、513 電源
308、408、506、803 レンズ
409 偏光ビームスプリッタ
410 ミラー
507、509、707、709、712、802、805 光ファイバ
508 光分波器
514 調芯ステージ
708 光分岐回路
801 光源
812 入力導波路

Claims (14)

  1. 広い発光スペクトルを有する発光領域と前記発光領域の後段に位置する光変調器とが集積された光変調素子の評価法であって、
    前記発光領域に電流を印加するステップと、
    電流が印加されたことにより前記発光領域から発せられた光が透過する前記位相変調器に電圧を印加するステップと、
    前記光変調器から出射された前記光を狭帯域な光バンドパスフィルタを通した後に光―電気変換素子により受光するステップと、
    前記光変調器に印加した電圧と前記光―電気変換素子から出力された電気信号とを関連付けるステップと
    を有することを特徴とする光変調素子の評価法。
  2. 前記光バンドパスフィルタの中心波長が可変できることを特徴とする請求項1に記載の光変調素子の評価法。
  3. 前記光バンドパスフィルタが交換可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調素子の評価法。
  4. 前記光変調素子から出射された前記光を平行ビームにするステップをさらに備え、平行ビームとなった前記光が光バンドパスフィルタを透過することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法。
  5. 光変調器を透過した前記信号光を分岐し、複数の光バンドパスフィルタならびに複数の光−電気変換素子を用いて複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法。
  6. 前記光バンドパスフィルタが、多ポート出力を有する分波器であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光変調素子の評価法。
  7. 前記多ポート出力のうち少なくとも2つのポートに接続された光―電気変換素子により受光ことにより、複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする請求項6に記載の光変調素子の評価法。
  8. 広い発光スペクトルを有する発光領域と前記発光領域の後段に位置する光変調器とが集積された光変調素子の評価装置であって、
    前記発光領域に電流を印加する第1の電源と、
    電流が印加されたことにより前記発光領域から発せられた光が透過する前記光変調器に電圧を印加する第2の電源と、
    前記光変調器から出射された前記光が透過する狭帯域な光バンドパスフィルタと、
    前記光バンドパスフィルタを透過した光を受光して電気信号を出力する光―電気変換素子と、
    前記光変調器に印加した電圧と前記光―電気変換素子から出力された電気信号とを関連付ける制御装置と
    を備えたことを特徴とする光変調素子の評価装置。
  9. 前記光バンドパスフィルタの中心波長が可変できることを特徴とする請求項8に記載の光変調素子の評価装置。
  10. 前記光バンドパスフィルタが交換可能であることを特徴とする請求項8又は9に記載の光変調素子の評価装置。
  11. 前記光変調素子から出射された前記光を平行ビームとなるように、前記変調素子と前記光バンドパスフィルタとの間にレンズを備えたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置。
  12. 光変調器を透過した前記信号光を分岐し、複数の光バンドパスフィルタならびに複数の光−電気変換素子を用いて複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置。
  13. 前記光バンドパスフィルタが、多ポート出力を有する分波器であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の光変調素子の評価装置。
  14. 前記多ポート出力のうち少なくとも2つのポートに接続された光―電気変換素子により受光ことにより、複数の波長における光変調器の特性を同時に評価することを特徴とする請求項13に記載の光変調素子の評価装置。
JP2012050517A 2012-03-07 2012-03-07 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置 Active JP5806148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050517A JP5806148B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050517A JP5806148B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013186250A true JP2013186250A (ja) 2013-09-19
JP5806148B2 JP5806148B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=49387738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050517A Active JP5806148B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5806148B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331495A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Mitsubishi Electric Corp 零分散波長測定装置および零分散波長測定方法
JP2001185801A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Nec Corp 変調器集積化光源のチャープ測定方法
JP2009059729A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体発光素子
JP2009198881A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光半導体装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331495A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Mitsubishi Electric Corp 零分散波長測定装置および零分散波長測定方法
JP2001185801A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Nec Corp 変調器集積化光源のチャープ測定方法
JP2009059729A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体発光素子
JP2009198881A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5806148B2 (ja) 2015-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040208428A1 (en) Wavelength-multiplexed narrow-bandwidth optical transmitter and wavelength-multiplexed vestigial-side-band optical transmitter
JP6287152B2 (ja) 光源装置、並びに相関光子対発生装置、偏光量子もつれ光子対発生装置、及び時間位置量子もつれ光子対発生装置
CN105531946B (zh) 一种光差分信号的发送和接收方法、装置和系统
CN101819299B (zh) 可扩展和可重构的光路分插复用器
US11885677B2 (en) High-performance on-chip spectrometers and spectrum analyzers
JPH10303822A (ja) 光送信装置
Yeo et al. A 448× 448 optical cross-connect for high-performance computers and multi-terabit/s routers
WO2019172162A1 (ja) 光スペクトル整形器及びそれを用いた光信号モニタ装置
Pitris et al. A 4× 40 Gb/s O-band WDM silicon photonic transmitter based on micro-ring modulators
Padmaraju et al. Wavelength locking of a WDM silicon microring demultiplexer using dithering signals
CN101977336B (zh) 基于布拉格衍射原理的光分组交换系统和方法
JP5806148B2 (ja) 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置
Doi et al. 400GbE demonstration utilizing 100GbE optical sub-assemblies and cyclic arrayed waveguide gratings
WO2020213067A1 (ja) 光合波回路および光源
Biberman et al. Demonstration of all-optical multi-wavelength message routing for silicon photonic networks
Luo et al. Polarization-controlled tunable all-fiber comb filter based on a modified dual-pass Mach–Zehnder interferometer
Wang et al. Integrated High-Repetition-Rate Optical Sampling Chip Exploiting Wavelength and Mode Multiplexing
CN113687471A (zh) 一种波长间隔可切换的光纤梳状滤波器
Chen et al. Concurrent multi-channel transmission of a dwdm silicon photonic transmitter based on a comb laser and microring modulators
Chen Silicon photonic integrated circuits for WDM technology and optical switch
Li et al. Demonstration of chip-to-chip communication based on ultra-compact orbital angular momentum (de) multiplexers
Xiao et al. Experimental measurement of the tolerance on optical feedback for the heterogeneous silicon quantum dot comb laser
Pitris et al. O-band Silicon Photonics 8× 8 Arrayed Waveguide Grating Router (AWGR) for 1.6 Tb/s On-chip Routing
JP5579817B2 (ja) 多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置
US11924593B1 (en) Method and system for co-packaged optics

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5806148

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150