JP2013182402A - 情報制御装置、情報保存装置、情報処理システム、及び、情報制御方法 - Google Patents

情報制御装置、情報保存装置、情報処理システム、及び、情報制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 性能の異なるディスク装置を用いても性能の低下を削減する。
【解決手段】 本発明の情報制御装置は、ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、冗長構成のための冗長データをディスク装置の性能比に対応して各ディスク装置に配置する冗長制御手段とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報の制御の関し、特に、冗長性を備えた情報の制御に関する。
情報システムに保存される情報(データ)が増大し、保存データの信頼性確保が重要となっている。
保存データの信頼性を確保するために、保存データに冗長性を確保するためのデータを追加して記憶する記憶装置(情報保存装置)が用いられている。
このような冗長性を確保した情報保存装置には、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks又はRedundant Arrays of Independent Disks)技術を用いて情報を保存する情報保存装置(例えば、RAID装置)がある。(例えば、特許文献1を参照)
RAID(レイド)技術は、データを記憶するディスク装置と冗長性を確保するためのデータを記憶するディスク装置とを用いてデータを保存する技術である。
RAIDは、複数の方式(RAID1からRAID5)が提案されている。このような方式の中で、ディスク装置の使用率及びアクセス性能を考慮する場合、RAID5が用いられる事が多い。
RAID5を用いてディスク装置を制御する情報制御装置は、データを、データの保存するディスク装置上のブロックであるデータストリップと冗長データを保存するパリティストリップとを含むストライプとして管理する。
図8は、RAID5を構成する3つの物理ディスク装置(ディスク装置910、ディスク装置920、ディスク装置930)を含むディスク装置900のストライプにおける、データストリップとパリティストリップとの配置の一例である。
図8に示すディスク装置900は、3つのディスク装置(ディスク装置910、ディスク装置920、ディスク装置930)を含む。そのため、各ストライプ(ST00−ST11)は、2つのデータストリップと1つのパリティストリップとを含む。例えば、ストライプST00は、データストリップD000と、データストリップD001と、パリティストリップP00とを含む。ディスク装置900を制御する情報制御装置は、データを読み出すときにいずれかのデータストリップでエラーを検出した場合、パリティストリップのデータを用いてデータを復旧する。
なお、RAID5において、各ストライプが複数のデータストリップを用いるのは、データをストライピングして、データのアクセス性能を向上させるためである。
さらに、RAID5を用いた情報保存装置は、図8に示すように、パリディストリップを複数のディスク装置に分散させる。このようにRAID5を用いた情報保存装置は、パリティストリップを複数のディスク装置に分散させ、パリティストリップへのアクセス性能の低下を削減する。
なお、図8に示すパリティストリップをディスク装置900に均等に配置するRAID5の配置は、ディスク装置900に含まれる各ディスク装置の性能が同一であることを前提としている。
しかし、RAIDを構成するディスク装置の性能は、必ずしも一致するとは限らない。性能が低いディスク装置と性能が高いディスク装置とを含むRAID構成において、図8に示すようにパリティストリップを均等に配置すると、情報記憶装置の平均的な性能が低下する。
そこで、特許文献1に記載のディスクコントローラ(情報制御装置)は、所定の計算を基に、パリティストリップを、一般的なRAID5とは異なるディスク装置へ配置している。
特開2011−013908
一般的な情報保存装置のデータの処理(情報処理)は、データのライト及びリードが混在する。
しかし、特許文献1に記載のディスクコントローラは、データの保存(ライト)が多い用途に用いられる場合、又は、アクセスの殆どがリードアクセスとなる用途で用いられる場合に最適になるように、パリティストリップの配置を決めている。
このように、特許文献1に記載のディスクコントローラは、データの処理が限定される問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、データの処理を限定しなくても、性能の異なるディスク装置を用いて性能の低下を削減した情報制御装置、情報保存装置、情報処理システム、及び、情報制御方法を提供することにある。
本発明の情報制御装置は、ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段とを含む。
本発明の情報保存装置は、複数のディスク装置と、ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、前記複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段とを含む。
本発明の情報処理システムは、データの書き込み及び読み出しの命令を発行するホスト装置と、データを保存する複数のディスク装置と、前記ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、前記複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段とを含む情報制御装置とを含む。
本発明の情報制御方法は、ホスト装置との接続し、複数のディスク装置との接続し、前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する。
本発明のプログラムは、ホスト装置との接続する処理と、複数のディスク装置との接続する処理と、前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御する処理と、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、データの処理を限定しなくても、性能の異なるディスク装置を用いて性能の低下を削減することができる。
図1は、本発明における第1の実施形態に係る情報制御装置を含む情報システムの一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る情報制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る情報制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態に係るストライプのストリップの配置の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るストライプのストリップの配置の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るストライプのストリップの配置の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る情報制御装置の別の構成の一例を示すブロック図である。 図8は、一般的なストライプのストリップの配置を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、各図面は、本発明の実施形態を説明するものである。そのため、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明は、省略する場合がある。
まず、本実施形態の説明における用語について整理する。
「RAID(レイド)」は、複数台の記憶装置(例えば、ハードディスク装置)を組み合わせることで仮想的な1台の記憶装置として運用し、冗長性を向上させる技術である。RAIDは、「Redundant Arrays of Inexpensive Disks」又は「Redundant Arrays of Independent Disks」の頭字語である。
「パリティ」は、一般的にはエラー検出用のデータであるが、本実施形態の説明では、RAIDにおいて一般的に使用されている、アクセスできなくなったデータを再生するために利用するパリティデータ(冗長データ)の意味に用いる。
「ストリップ」は、情報制御装置が制御するディスク装置内のブロックの単位である。各ストリップは、ディスク装置の連続アドレスの範囲が割り当てられる。以下、データを保存するストリップを「データストリップ」、パリティを保存するストリップを「パリティストリップ」と言う。なお、ストリップは、「ストライプエレメント」とも言われる。
「ストライプ」とは、所定の関係の複数のストリップをまとめた処理ブロックのことである。ストライプは、所定の数のデータストリップと、パリティストリップとを含む。ストライプに含まれるいずれかのデータストリップにエラーが発生した場合、情報制御装置は、エラーが発生していないデータストリップとパリティストリップとを基にデータを修復できる。
「ストライピング」は、データを複数のディスク装置のストリップに分けて保存することである。ストライピングは、RAID0のようにストライプにパリティストリップを含まない場合を含む。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報制御装置20を含む情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、情報制御装置20を含む情報保存装置10と、ホスト装置40とを含む。
ホスト装置40は、ネットワークやバスを介して情報保存装置10にライト命令又はリード命令を送信(発行)し、データを書き込む又はデータを読み出す。ホスト装置40は、サーバのような一般的な情報処理装置である。そのため、ホスト装置40の詳細な説明は、省略する。
情報保存装置10は、情報制御装置20と、複数の物理的なディスク装置を含むディスク装置300とを含み、ホスト装置40から受信したライトデータを保存し、保存したデータをホスト装置40に送信する。さらに、情報保存装置10は、複数のディスク装置を用いたRAIDを構成する。
ディスク装置300は、複数の物理的なディスク装置を含む。一例として、図1のディスク装置300は、ディスク装置310と、ディスク装置320と、ディスク装置330とを含む。以下、ディスク装置310、ディスク装置320、及び、ディスク装置330の共通な説明の場合、まとめて「ディスク装置300」と言う。例えば、ディスク装置300は、情報制御装置20に制御されて、ホスト装置40からのデータを保存し、ホスト装置40にデータを出力する。また、ディスク装置300は、情報制御装置20に制御されてRAIDを構成する。
なお、図1は例示であり、ディスク装置300は、3台未満のディスク装置を含んでも良く、3台より多いディスク装置を含んでも良い。なお、ディスク装置300が含むディス装置は、特に制限はない。例えば、ディスク装置300は、磁気ディスク装置、光ディスク装置、SSD(Solid State Drive)である。さらにディスク装置300は、異なる種類のディスク装置(例えば、磁気ディスク装置と光ディスク装置)を含んでも良い。そのため、ディスク装置300の詳細な説明は、省略する。
情報制御装置20は、情報保存装置10の各部を制御する。より具体的には、情報制御装置20は、ホスト装置40から、ライト命令及びライトデータを受け取ると、予め設定したRAID構成(以下、「冗長構成」と言う場合もある。)に合わせて、パリティを作成し、ライトデータとパリティとをディスク装置300に書き込む。また、情報制御装置20は、ホスト装置40からリード命令を受け取ると、RAID構成に基づき、ディスク装置300からデータを読み出し、ホスト装置40に送信する。
このように、情報制御装置20は、ディスク装置300のRAID構成を管理する。
そのため、情報制御装置20は、「RAID(レイド)コントローラ」、又は、「アレイコントローラ」と言うこともある。
なお、図1において、情報保存装置10は、情報制御装置20とディスク装置300とを含むとしたが、これは例示である。
情報制御装置20とディスク装置300とは、所定のインターフェースを介して接続した別装置としてもよい。この場合のインターフェースに特に制限はない。例えば、インターフェースは、SCSI(Small Computer System)やATA(Advanced Technology Attachment)のような並列なインターフェースでも良く、FC(Fiber Channel)、SATA(Serial ATA)及びSAS(Serial Attached SCSI)のようなシリアルなインターフェースでも良い。
次に、情報制御装置20について、図面を参照して、さらに説明する。
図2は、情報制御装置20の構成の一例を示すブロック図である。
情報制御装置20は、RAID制御部210と、ホスト接続部220と、ディスク接続部230とを含む。
ホスト接続部220は、情報制御装置20とホスト装置40とを接続する。ホスト接続部220は、一般的にネットワークの仕様に従って、命令やデータをホスト装置40とやり取りできればよい。そのため、ホスト接続部220の詳細な説明は、省略する。なお、ホスト接続部220は、RAID制御部210とホスト装置40とのデータキャッシュを含んでも良い。
ディスク接続部230は、既に説明したインターフェースを介して、情報制御装置20とディスク装置300とを接続する。ディスク接続部230は、インターフェースの仕様に従って、ディスク装置300と、命令やデータをやり取りできれば良い。そのため、ディスク接続部230の詳細な説明は、省略する。なお、ディスク接続部230は、RAID制御部210とディスク装置300とのデータキャッシュを含んでも良い。
RAID制御部210は、ディスク装置300で構成するRAID構成(冗長構成)を制御する。より具体的は、RAID制御部210は、ディスク装置300における、データストリップとパリティストリップとを含むストライプの配置を制御する。(この配置が、RAIDの構成(冗長構成)である。)そして、ホスト装置40からのライト命令とライトデータを受け取ると、RAID制御部210は、パリティを生成し、ライトデータとパリティとをディスク装置300に書き込む。また、ホスト装置40からリード命令を受け取ると、RAID制御部210は、RAID構成に基づき、ディスク装置300からデータを読み出し、データをホスト装置40に送信する。この際、必要に応じ、RAID制御部210は、パリティを用いてデータを修復する。そのため、RAID制御部210は、「冗長制御部」と言うこともできる。
次に本実施形態の情報制御装置20の動作について説明する。
図3は、情報制御装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、情報制御装置20のRAID制御部210は、RAIDを構成するディスク装置300の性能を確認する(ステップ101)。この確認動作は、特に制限はない。例えば、RAID制御部210は、ディスク接続部230を介して、各ディスク装置300から性能に関する情報を取得しても良い。あるいは、RAID制御部210は、予めディスク装置300に関する性能情報を記憶しておき、ディスク装置300から装置の識別情報を受け取り、性能を判定しても良い。
各ディスク装置300の性能情報の確認後、RAID制御部210は、各ディスク装置300の性能に基づいて、ディスク装置300のRAIDの構成を選択する(ステップ102)。各ディスク装置300の性能が同じ場合、RAID制御部210は、一般的なRAID構成(例えば、図8に示すRAID5)を選択する。ディスク装置300の性能が異なる場合、RAID制御部210は、後ほど詳細に説明するRAID構成を選択する。なお、ディスク装置300の性能が同じとは、性能値が完全に一致する場合だけではなく、所定の範囲に入っている場合を含む。
RAID構成を選択後、情報制御装置20は、ホスト装置40からのライト命令及びリード命令を受け取り、ディスク装置300へのデータの書き込み及びデータの読み出しを処理する(ステップ103)。
より具体的には、RAID制御部210は、次のように動作する。
ホスト接続部220を介してホスト装置40からライト命令とライトデータとを受け取ると、RAID制御部210は、RAID構成に基づいて、ライトデータを保存するデータストリップのディスク装置300と、パリティを保存するパリティストリップのディスク装置300とを判定する。そして、RAID制御部210は、ディスク接続部230を介して、パリティストリップを保存しているディスク装置300からパリティを読み出す。そして、RAID制御部210は、受け取ったライトデータと読み出したパリティとに基づいて、新しいパリティを作成する。そして、RAID制御部210は、ディスク接続部230を介して、データストリップを保存するディスク装置300にライトデータを、パリティストリップを保存するディスク装置300にパリティを送信し、書き込みを命令する。このように、ライト命令において、RAID制御部210は、パリティストリップを含むディスク装置300に対して、パリティの読み出し及び書き込みの2回のアクセスが必要である。
ホスト接続部220を介してホスト装置40からリード命令を受け取ると、RAID制御部210は、RAID構成に基づいて、リードデータに対応するデータストリップのディスク装置300に判定する。そして、RAID制御部210は、ディスク接続部230を介して、データストリップを含むディスク装置300にデータの読み出しを命令し、リードデータを受信する。正常にリードデータを受信できた場合、RAID制御部210は、ホスト接続部220を介して、読み出したデータをホスト装置40に送信する。このように、リード命令においてディスク装置300に問題がない場合、RAID制御部210は、パリティストリップを含むディスク装置300へのアクセスの必要がない。
しかし、ディスク装置300は、障害が発生する場合がある。
そのため、RAID制御部210は、ディスク装置300の障害(エラー)を確認する(ステップ104)。
障害を検出しない場合(ステップ104でNO)、RAID制御部210は、通常のデータ処理(ステップ103)を継続する。
障害を検出した場合(ステップ104でYES)、RAID制御部210は、次に示す縮退状態でのデータ処理を実行する(ステップ105)。
パリティストリップを含むディスク装置300が障害となった場合、RAID制御部210は、データストリップを含むディスク装置300を用いて、ライトデータを書き込み、リードデータを読み出す。
データストリップを含むディスク装置300が障害となった場合、RAID制御部210は、次のように動作する。
ライト命令を受けた場合、RAID制御部210は、パリティストリップを含むディスク装置300からパリティを読み出し、パリティを生成後、障害が起きていないデータストリップを含むディスク装置300にデータを書き込み、パリティストリップを含むディスク装置300にパリティを書き込み。
リード命令を受けた場合、RAID制御部210は、障害が発生していないデータストリップのディスク装置300からデータを読み出し、パリティストリップのディスク装置300からパリティを読み出す。そして、RAID制御部210は、読み出したデータとパリティとを用いてデータを修復し、ホスト装置40に修復後のデータを送信する。
そして、RAID制御部210は、縮退状態で動作中、障害が起きたディスク装置300が交換されたか否かを確認する(ステップ106)。
交換されていない場合(ステップ106でNO)、RAID制御部210は、縮退状態での処理を継続する(ステップ105)。
交換された場合(ステップ106でYES)、RAID制御部210は、ステップ101に戻り、交換後のディスク装置300の性能を確認する。そして、RAID制御部210は、新しいディスク装置300の性能を基に、RAIDの構成を選択する(ステップ102)。その後、情報制御装置20は、新しいRAID構成でデータ処理を継続する(ステップ103)。なお、情報制御装置20は、通常のデータ処理と並列に、交換後のディスク装置300のデータ修復を実行する。
なお、RAID制御部210における、ディスク装置300の交換の検出は、特に制限はない。例えば、RAID制御部210は、交換の作業員が操作する図示しない保守装置から交換済みの通知を受けても良い。あるいは、RAID制御部210は、ディスク装置300の状態監視プロトコル(例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol))を用いて交換又は障害がなくなったことを検出しても良い。
次に、情報保存装置10が、性能が異なるディスク装置300を含む場合の、本実施形態のRAID制御部210が選択するRAID構成について説明する。
パリティストリップを含むディスク装置300は、図3のステップ103で説明したとおり、ライトにおいて、データストリップを含むディスク装置300よりアクセス回数が多い。そのため、データの書き込みにおいては、パリティストリップを性能が高いディスク装置300に配置することが望ましい。一方、リードにおいて、パリティストリップは、アクセスが発生しない場合が多い。そのため、データの読み出しにおいては、データストリップを性能の高いディスク装置300に配置することが望ましい。しかし、ライトとリードの発生比率は、予め決定できない。
そこで、本実施形態のRAID制御部210は、リードとライトとが同程度に発生するとの前提を基に、ディスク装置300のパリティストリップの配置数を、ディスク装置300の性能比に合わせて配置する。
なお、以下の説明において、性能として、値が高い(多い)方が良い性能(例えば、ディスクの回転数)を用いて説明する。そのため、値が低い(少ない)方が良い性能(例えば、平均シーク時間)は、以下の説明において、「性能」を「性能の逆数(性能で1を割った値)」に読み替えればよい。
RAID制御部210が設定する配置について、図面を参照してさらに説明する。
以下の配置の説明は、図2に示すディスク装置300が3台において、ディスク装置300の性能が異なる場合を用いて、RAID構成を説明する。
以下では、説明の便宜のため、ディスク装置310の性能が高く、ディスク装置320及びディスク装置330の性能が低いとして説明する。
より具体的には、ディスク装置300の性能(ここでは、性能の一例として「回転数」を用いる)は、次のとおりとする。
ディスク装置310:15000rpm(revolutions per minute)
ディスク装置320: 7500rpm
ディスク装置330: 7500rpm
つまり、ディスク装置300の性能比は、次のとおりである。
ディスク装置310:ディスク装置320:ディスク装置330=2:1:1
上記の性能条件の場合、RAID制御部210は、ディスク装置300のパリティストリップの配置数を、次の比率とする。
ディスク装置310:ディスク装置320:ディスク装置330=2:1:1
図4は、この場合のRAID構成の一例を示す図である。
図4において、4つのストライプ(例えば、ST00−ST03)の配置が、1つの繰り返し単位となっている。具体的には、次のとおりである。
1番目のストライプ(ST00)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第1のデータストリップ(D000)
ディスク装置320:第2のデータストリップ(D001)
ディスク装置330:パリティストリップ(P00)
2番目のストライプ(ST01)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第2のデータストリップ(D011)
ディスク装置320:パリティストリップ(P01)
ディスク装置330:第1のデータストリップ(D010)
3番目のストライプ(ST02)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P02)
ディスク装置320:第1のデータストリップ(D020)
ディスク装置330:第2のデータストリップ(D021)
4番目のストライプ(ST03)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P03)
ディスク装置320:第1のデータストリップ(D030)
ディスク装置330:第2のデータストリップ(D031)
このように、ディスク装置310は2つのパリティストリップ(P02、P03)を含み、ディスク装置320は1つのパリティストリップ(P01)含み、ディスク装置330は1つのパリティストリップ(P00)を含む。
つまり、RAID制御部210は、半分のストライプにおいて性能の高いディスク装置310にパリティストリップを配置し、半分のストライプにおいて性能の高いディスク装置310にデータストリップを配置する。
その結果、ライト命令とリード命令が同程度に発生する場合、情報保存装置10は、ライト命令の半分(4分の2)においてアクセス性能が向上し、リード命令の半分(4分の2)においてアクセス性能が向上する。
なお、本実施形態のRAID制御部210が選択する配置は、図4に限る必要はない。
例えば、図4に示す配置は、ストライブST02とST03とにおいて、ディスク装置320とディスク装置330のデータストリップの順番が同じである。そこで、RAID制御部210は、図5に示すようにST02及びST03において、データストリップの順番を変更しても良い。
1番目のストライプ(ST00)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第1のデータストリップ(D000)
ディスク装置320:第2のデータストリップ(D001)
ディスク装置330:パリティストリップ(P00)
2番目のストライプ(ST01)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第2のデータストリップ(D011)
ディスク装置320:パリティストリップ(P01)
ディスク装置330:第1のデータストリップ(D010)
3番目のストライプ(ST02)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P02)
ディスク装置320:第1のデータストリップ(D020)
ディスク装置330:第2のデータストリップ(D021)
4番目のストライプ(ST03)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P03)
ディスク装置320:第2のデータストリップ(D031)
ディスク装置330:第1のデータストリップ(D030)
また、図4及び図5に示す配置は、ディスク装置310のパリティストリップが連続したブロックに配置している。そこで、RAID制御部210は、図6に示すように、ディスク装置310のパリティストリップを分散させても良い。
1番目のストライプ(ST00)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第1のデータストリップ(D000)
ディスク装置320:第2のデータストリップ(D001)
ディスク装置330:パリティストリップ(P00)
2番目のストライプ(ST01)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P01)
ディスク装置320:第1のデータストリップ(D010)
ディスク装置330:第2のデータストリップ(D011)
3番目のストライプ(ST02)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:第2のデータストリップ(D021)
ディスク装置320:パリティストリップ(P02)
ディスク装置330:第1のデータストリップ(D020)
4番目のストライプ(ST03)のストリップは、次の配置である。
ディスク装置310:パリティストリップ(P03)
ディスク装置320:第1のデータストリップ(D030)
ディスク装置330:第2のデータストリップ(D031)
ここで、本実施形態の情報制御装置20の用いた場合のパリティストリップの配置と、特許文献1の配置との違いについて説明する。
特許文献1の記載に合わせ、ディスク装置300が3台の場合について説明する。さらに、ディスク装置310の性能が、ディスク装置320とディスク装置330の2倍とする。(例えば、上記のようにディスク装置310のディスク回転数が15000rpmで、ディスク装置320とディスク装置330のディスク回転数が7500rpmとする。)
この場合、特許文献1のディスクアレイコントローラは、特許文献1の段落0113に記載のとおり、全てのパリティスリップを性能の高いディスク装置310に配置する。
一方、本実施形態の情報制御装置20は、既に説明したとおり、パリティストリップを2:1:1の比率でディスク装置300に配置する。
特許文献1の配置は、全てのパリティストリップを性能の高いディスク装置310に配置、つまりライトに特化した配置する。そのため、特許文献1のディスクコントローラは、リードでの性能を向上しない。
一方、本実施形態の情報制御装置20は、性能が高いディスク装置300にもデータストリップを配置する。そのため、本実施形態の情報保存装置10は、性能が高いディスク装置300でのリード動作も発生する。そのため、本実施形態の情報保存装置10は、ライトとリードが混在した場合でのリード性能を向上できる。
このように本実施形態の情報制御装置20は、データの処理を限定しなくても、性能の異なるディスク装置300を用いて性能の低下を削減する効果を得ることができる。
その理由は、次のとおりである。
情報制御装置20は、ディスク装置300の性能の比率と比例して、パリティ(冗長データ)をディスク装置300に配置する。そのため、本実施形態の情報制御装置20は、一般的なRAID構成における配置に比べ、性能の高いディスク装置(例えば、上記の説明のディスク装置310)にパリティストリップを多く配置する。そのため、情報制御装置20は、ライト動作での性能低下を低減できる。
また、情報制御装置20は、性能比率に対応して性能が高いディスク装置310にデータストリップを配置する。そのため、情報制御装置20は、全てのパリティストリップを性能が高いディスク装置310に配置する場合に比べ、リード動作での性能を向上できる。
なお、本実施形態の情報制御装置20の構成は、これまでの説明に限らない。情報制御装置20は、複数の構成を1つの構成としても良い。あるいは、情報制御装置20は、1つの構成を複数の構成に分けても良い。また、情報制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、NIC(Network Interface Circuit 又は Network Interface Card)を含むコンピュータとして実現しても良い。
図7は、本実施形態の別の構成である情報制御装置60の構成の一例を示すブロック図である。
情報制御装置60は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、IO(Input/Output)640と、内部記憶装置650と、キーボード660と、マウス670と、ディスプレイ680と、NIC690と、NIC700とを含み、コンピュータを構成している。
CPU610は、ROM620、又は、IO640を介して内部記憶装置650からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、既に説明した本実施形態の情報制御装置20として各機能を実現する。CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630及び内部記憶装置650を一時記憶として使用する。また、CPU610は、NIC690を介してディスク装置300とデータをやり取りし、NIC700を介してホスト装置40と命令やデータをやり取りする。さらに、CPU610は、IO640を介して、キーボード660及びマウス670から入力データを受信し、ディスプレイ680に表示データを表示する。
なお、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体800が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでも良い。あるいは、CPU610は、NIC690又はNIC700を介して接続された図示しない外部記憶装置からプログラムを読み込んでも良い。
ROM620は、CPU610が実行するプログラム、及び、固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P−ROM(Programmable-ROM)やフラッシュROMである。
RAM630は、CPU610が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D−RAM(Dynamic-RAM)である。
IO640は、内部記憶装置650やキーボード660などとCPU610とのデータを仲介する。IO640は、例えば、IOインターフェースカードである。
内部記憶装置650は、情報制御装置60の長期的に保存するデータやプログラムを保存する。また、内部記憶装置650は、CPU610の一時記憶装置として動作しても良い。内部記憶装置650は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)、又は、ディスクアレイ装置である。
キーボード660及びマウス670は、情報制御装置60の操作者からの入力指示を受信する入力部である。キーボード660及びマウス670は、受信した入力指示のデータをCPU610に送信する。
ディスプレイ680は、情報制御装置60の表示部である。CPU610は、操作者に必要な情報を、ディスプレイ680に表示する。
NIC690は、ネットワークを介したディスク装置300との情報のやり取りを中継する。
NIC700は、ネットワークを介したホスト装置40との情報のやり取りを中継する。
NIC690及びNIC700は、例えば、LAN(Local Area Network)カードである。
このように構成された情報制御装置60は、情報制御装置20と同様の効果を得ることができる。
その理由は、情報制御装置60のCPU610が、プログラムに基づいて情報制御装置20と同様の動作を実現できるためである。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 情報処理システム
10 情報保存装置
20 情報制御装置
40 ホスト装置
60 情報制御装置
210 RAID制御部
220 ホスト接続部
230 ディスク接続部
300 ディスク装置
310 ディスク装置
320 ディスク装置
330 ディスク装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 IO
650 内部記憶装置
660 キーボード
670 マウス
680 ディスプレイ
690 NIC
700 NIC
800 記憶媒体
900 ディスク装置
910 ディスク装置
920 ディスク装置
930 ディスク装置

Claims (7)

  1. ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、
    複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、
    前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段と
    を含む情報制御装置。
  2. 前記冗長制御手段は、
    前記ディスク接続手段を介して前記ディスク装置から性能に関する情報を取得する
    請求項1に記載の情報制御装置。
  3. 前記性能が、前記ディスク装置の回転数である
    請求項1又は請求項2に記載の情報制御装置。
  4. 複数のディスク装置と、
    ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、
    前記複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、
    前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段と
    を含む情報保存装置。
  5. データの書き込み及び読み出しの命令を発行するホスト装置と、
    データを保存する複数のディスク装置と、
    前記ホスト装置との接続を仲介するホスト接続手段と、
    前記複数のディスク装置との接続を仲介するディスク接続手段と、
    前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する冗長制御手段と
    を含む情報制御装置と
    を含む情報処理システム。
  6. ホスト装置との接続し、
    複数のディスク装置との接続し、
    前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御し、
    前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する
    情報制御方法。
  7. ホスト装置との接続する処理と、
    複数のディスク装置との接続する処理と、
    前記ディスク装置を用いたデータの冗長構成を制御する処理と、
    前記冗長構成のための冗長データを前記ディスク装置の性能比に対応して前記各ディスク装置に配置する処理と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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