JP2013179973A - 医療器検査モードを備えた医療機器 - Google Patents
医療器検査モードを備えた医療機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013179973A JP2013179973A JP2012044086A JP2012044086A JP2013179973A JP 2013179973 A JP2013179973 A JP 2013179973A JP 2012044086 A JP2012044086 A JP 2012044086A JP 2012044086 A JP2012044086 A JP 2012044086A JP 2013179973 A JP2013179973 A JP 2013179973A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medical device
- syringe
- infusion pump
- information
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000007689 inspection Methods 0.000 title claims abstract description 56
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 134
- 238000001802 infusion Methods 0.000 claims description 293
- 238000000034 method Methods 0.000 description 52
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 44
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 35
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 32
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 22
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 22
- 239000003814 drug Substances 0.000 description 16
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 14
- 229940079593 drug Drugs 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 10
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 9
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 7
- 239000008155 medical solution Substances 0.000 description 5
- 101000760620 Homo sapiens Cell adhesion molecule 1 Proteins 0.000 description 4
- 101000661816 Homo sapiens Suppression of tumorigenicity 18 protein Proteins 0.000 description 4
- 101000661807 Homo sapiens Suppressor of tumorigenicity 14 protein Proteins 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 108090000237 interleukin-24 Proteins 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 101000710013 Homo sapiens Reversion-inducing cysteine-rich protein with Kazal motifs Proteins 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 3
- 102100035353 Cyclin-dependent kinase 2-associated protein 1 Human genes 0.000 description 2
- 101000737813 Homo sapiens Cyclin-dependent kinase 2-associated protein 1 Proteins 0.000 description 2
- 101000911772 Homo sapiens Hsc70-interacting protein Proteins 0.000 description 2
- 101000585359 Homo sapiens Suppressor of tumorigenicity 20 protein Proteins 0.000 description 2
- 102100029860 Suppressor of tumorigenicity 20 protein Human genes 0.000 description 2
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 101001139126 Homo sapiens Krueppel-like factor 6 Proteins 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000003978 infusion fluid Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
【解決手段】薬液の送液を制御する医療機器1,200に対して用いる医療器100,300の適否を検査する検査モードを備えた医療機器1,200であって、医療器100,300を医療機器1,200に装着して薬液を送液するときの医療器100,300の閉塞状態を判断し、少なくとも、その結果に基づき当該医療器100,300を当該医療機器1,200に用いることの適否を判断し、適合すると判断したときに当該医療器100,300の識別情報を使用可能な医療器として記憶する医療機器1,200。
【選択図】なし
Description
また、この点滴セットを用いる場合で、その薬液の投与量の精度を高くして投与する場合には、輸液ポンプ等の医療機器を用いている(例えば、特許文献1)。
具体的には、点滴セットのチューブ等に輸液ポンプ等を装着し、チューブ内を流れる薬液の流量等を精度良く制御しようとするものである。
そこで、従来は、輸液ポンプ等には、当該輸液ポンプ等に使用可能な、又は使用を推奨する点滴セット等を特定する識別記号等が定められ、この識別記号等が当該輸液ポンプ等に記憶されている。
また、前記構成では、適合すると判断したときに当該医療器の識別情報を使用可能な医療器として記憶するので、事後、検査等することなく、使用することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、医療器検査モードを備えた医療機器である例えば、輸液ポンプ1の外観を示す概略図であり、図2は、図1の輸液ポンプ1に装着する1回毎の使い捨て(ディスポーザル)である医療器である例えば、輸液ポンプ用チューブセット100を示す概略図である。
図2に示すように、「輸液ポンプ用チューブセット100」は、例えば、薬液を収容する「輸液容器110」から、この輸液容器110内の薬液を患者に送液するための「送液チューブ120」を有している。
そして、この送液チューブ120を図1の破線で示すように、輸液ポンプ1の内部に装着される。
図3は、輸液ポンプ1内に装着された可撓性の送液チューブ120内の薬液を送液するためのフィンガー部30及びフィンガー部30を動作させるカム軸部31等を示す概略図である。
そして、これにより、送液チューブ120は、フィンガー30a〜30fにより、順次圧閉、開放されるように変形し、送液チューブ内の薬液が送液される構成となっている。また、この送液は、所定の時間に所定の流量が送液されるよう制御することができる構成となっている。
輸液ポンプ側操作部2は、開始キー(開始スイッチ)21の他に、電源ON/OFFスイッチ,輸液を強制停止するための停止消音スイッチ,設定・入力手段であるアップダウンスイッチ等を含んでいる。
電源ON/OFFスイッチは、メイン電源の入/切に使用されるものであり、所定秒(およそ2秒以上)押し続けることで、電源オンとなり、再度所定秒(約3秒以上)押しつづけることで電源オフとなるように制御されており、不用意に電源オン、オフができないように配慮されている。
停止消音スイッチは、輸液中に警報状態となった場合、所定秒、例えば2秒程度押すことで内蔵のブザーが鳴り、輸液動作を強制停止する。この停止消音スイッチは警報音が鳴っているときに押すと消音させることができ、また輸液の準備が整い開始可能な状態から所定秒(約2秒以上)押圧し続けると、いわゆる「スタンバイモード」となり、開始忘れを注意するアラーム状態が解除される状態になるので、例えば手術室内において患者への刺針が完了した状態で待機するときに、輸液開始までの時間中にアラーム発生を行わないようにできるようにしている。
また、輸液ポンプ側ディスプレイ(輸液ポンプ側表示部)3は、設定された注入速度(流量 mL/h)のLED表示,注入予定量(mL)のLED表示,内蔵バッテリー使用中の残量を3段階レベルでのLED表示,送液チューブ120の閉塞異常が検出されて正常な輸液ができないときに「閉塞」の文字が点滅するようにして処置を促す閉塞異常表示等の各種表示を行なう。
なお、上述のフィンガー部30は、この送液チューブ用配置溝5に配置される送液チューブ120に当接可能に配置される。
このため、輸液容器110等から流れてきた薬液等の液体が、超音波センサ7が配置されている送液チューブ120の部分まで達すると、その有無を検知することができるようになっている。
すなわち、輸液容器110内の薬液を、輸液ポンプ1を用いて投与する場合に、薬液中に気泡が混入している場合は、この気泡により患者に悪影響を及ぼすおそれがあるため、気泡の混入があったことは、この超音波センサ7が検知し、その旨の警告を図1の輸液ポンプ側ディスプレイ3等に表示する構成となっている。
この上流閉塞センサ8は、プランジャーPを有している。図5(a)、(b)、(c)は、このプランジャーPの動作を説明するための概略説明図である。
一方、送液チューブ129内に薬液等が流れていない、すなわち閉塞状態の場合は、図5(b)に示すように、プランジャーPは、図5(b)の矢印の方向(送液チューブ120を押し込む方向)に移動する。
この場合、図4の送液チューブ120内に薬液等が患者に通常で流れる場合、図5(a)に示すように、送液チューブ120に薬液等が流れ込むためプランジャーPは、殆ど動かない。
一方、送液チューブ129内に薬液等が流れていない、すなわち閉塞状態の場合は、図5(c)に示すように、プランジャーPは、外径が拡張した送液チューブ120に押されて、戻る方向に移動する。
したがって、下流閉塞センサ9は、図5(c)に示すプランジャーPの移動を検知することで、送液チューブ120の輸液ポンプ1の下流側で薬液等が流れていない、すなわち、閉塞しているか否かを検知することができる構成となっている。
また、輸液ポンプ1は、図2に輸液容器110内の薬液の投与量等も精度良く制御することができる構成となっている。
しかし、1回毎の使い捨ての「輸液ポンプ用チューブセット100」を任意に、当該輸液ポンプ1に用いた場合は、その規格が合わず、輸液ポンプ1が適切に異常検知等を行えない場合が想定しうる。
したがって、使用者が輸液ポンプ1を使用するとき、その輸液ポンプ側ディスプレイ3に、使用可能な「輸液ポンプ用チューブセット100」の識別記号を表示させ、これから使用しようとする「輸液ポンプ用チューブセット100」の識別記号が含まれている場合に限り、使用可能とすることが推奨されている。
特に、当該輸液ポンプ1を使用する場合に、もともとは当該輸液ポンプ1に適用外の安価な「輸液ポンプ用チューブセット100」を用いられる場合があり、これらの識別記号等は登録されていない場合が多く、事実上、使用できない可能性がある。
図6に示すように、輸液ポンプ1は、輸液ポンプ1全体の動作の制御・判断を司る輸液ポンプ制御部12を有している。この輸液ポンプ制御部12は、上述の輸液ポンプ側ディスプレイ3、開始キー21を含む操作部2、上流閉塞センサ8、下流閉塞センサ9及び超音波センサ7を制御すると共に、時刻情報を生成する計時装置10やカム軸部31等を駆動する輸液ポンプ側電動モータ11等も制御する構成となっている。輸液ポンプ制御部12は、輸液ポンプ1の全体の動作の判断、制御を司っている。
また、外部通信部70を備え、医療器検査モードで得られた輸液ポンプ用チューブセット100の情報をホストコンピュータに有線(院内LAN等)または無線(赤外線等)で通信可能にでき、ホストコンピュータの記憶部(不図示)に記憶できるようになっている。
また、他の輸液ポンプ1で得られ、ホストコンピュータの記憶部に記憶された輸液ポンプ用チューブセット100の情報を、ホストコンピュータから、後述する輸液ポンプ第1情報記憶部40にダウンロードできるようになっている。
次いで、ST2へ進む。ST2では、ST1で入力された点滴量の識別記号を有する「輸液ポンプ用チューブセット100」が既に記憶されているか否かを判断する。
すなわち、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」が、既に、当該輸液ポンプ1に適合するものとして記憶されているか否かを判断する。
具体的には、ST5では、図1の輸液ポンプ側ディスプレイ3に「登録を希望する「輸液ポンプ用チューブセット」を装着してください」というメッセージが表示される。
このときの「輸液ポンプ用チューブセット100」の「輸液容器110」は送液チューブ120に取り付けられていない状態、又は容器内が空の状態となっている。
次いで、図4のドア4が閉められ、輸液ポンプ1のスイッチがON状態となる。すると、図4に示す超音波センサ7の動作が開始され、ST6へ進む。
具体的には、図8の「気泡有無判断処理部(プログラム)61」が動作し、図7の「水なし超音波センサ閾値情報記憶部43」を参照する。この「水なし超音波センサ閾値情報記憶部43」には、超音波センサ7が、気泡ありと判断する場合の数値範囲が予め記憶されている。
したがって、「気泡有無判断処理部(プログラム)61」は、超音波センサ7の数値と「水なし超音波センサ閾値情報記憶部43」内の情報を比較して、超音波センサ7の数値は、閾値内か、すなわち、気泡ありを判断しているか否かを判断する。
したがって、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」は、当該輸液ポンプ1に適合しないと判断され、ST7へ進む。
すると、「輸液容器110」内の液体は、送液チューブ120内を流れ、輸液ポンプ1側へと流れる。
そこで、ST9へ進む。ST9では、超音波センサ7の数値が所定の閾値の範囲内か否かを判断する。
この「水あり超音波センサ閾値情報記憶部44」には、超音波センサ7が、気泡なしと判断する場合の数値範囲が予め記憶されている。
したがって、「気泡有無判断処理部(プログラム)61」は、超音波センサ7の数値と「水あり超音波センサ閾値情報記憶部44」内の情報を比較して、超音波センサ7の数値は、閾値内か、すなわち、気泡なしを判断しているか否かを判断する。
したがって、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」は、当該輸液ポンプ1に適合しないと判断され、ST10へ進む。
これは、例えば、送液チューブ120内を流れる液体の流量が「120mL/h」で「30分間」流れることを想定した「「カム軸部の回転量」と「回転時間」となっている。
この排出された液体は、使用者が図14に示すメスシリンダー13等内に溜めて、送液量を測定する。
図14は、メスシリンダー13を示す概略図である。
そして、ST12では、輸液ポンプ側ディスプレイ3に「送液量(mL)を入力してください」というメッセージが表示される。
このメッセージを見た使用者は、メスシリンダー13で計測した送液量を、輸液ポンプ1に入力する。
ST13では、フィンガー部30により送液された送液量(mL)の入力があったか否かを判断し、入力があった場合は、ST14に進む。
次いでST15へ進む。ST15では、「輸液ポンプ側送液量情報記憶部46」の「送液量情報」、「カム部回転情報記憶部45」の「回転量情報」、そして、図7の「吐出量/回転数演算式情報記憶部47」に記憶されている演算式に基づいて、カム軸回転数当たりの液体の吐出量である「吐出量/回転数(mL/rot)」を演算し、0.00001mL/rot単位で、図7の「吐出量/回転数情報記憶部48」に記憶する。
フィンガー部30の動作で、流量120mL/hで30分の送液量、すなわち60mLの送液を想定して、カム軸部30を回転させた場合に、この送液量(60mL)に達するためのカム軸部30の回転量を予め定める。
そして、これら予め定めた送液量とカム軸部30の回転量との関係である「吐出量/回転数閾値情報」を「吐出量/回転数閾値情報記憶部49」に記憶する。
なお、この判断は、図8の「吐出量/回転数判断処理部(プログラム)64」が実行する。
ST17では、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」を図7の「輸液ポンプ用チューブセット情報記憶部42」に記憶できない旨、輸液ポンプ側ディスプレイ3に表示され、終了する。
次いで、ST19では、輸液ポンプ1が「開始キー21」の押下があったか否かを判断し、「開始キー21」の押下があったときは、ST20へ進む。
ST20では、ST14で記憶した当該輸液ポンプ1の「送液量(mL)」を「輸液ポンプ側送液量情報記憶部46」から取得し、流量25mL/hに該当するカム軸部31の回転数(rot)を演算し、1分間、カム軸部31を回転させる。
この動作は、図8の「上流閉塞カム軸部回転処理部(プログラム)65」が実行する。
次いで、ST22へ進む。ST22では、輸液ポンプ1は、計時装置10を参照して、「開始キー21」が押下してから、所定秒、例えば30秒が経過したか否かを判断し、30秒が経過すると、ST23へ進む。
次いで、ST24へ進む。ST24では、「上流閉塞時情報記憶部50」の「上流閉塞時情報」と、「上流閉塞後30秒情報記憶部51」の「上流閉塞後30秒情報」との差分情報を求め、この差分情報が、図7の「上流閉鎖閾値情報記憶部52」内の「上流閉鎖閾値情報」の範囲内であるか否かを判断する。
すなわち、「上流閉塞時情報」と「上流閉塞後30秒情報」との差分情報は、一定の幅を持った値となるはずであり、この値の幅情報が「上流閉鎖閾値情報」となる。
そして、ST24では、「差分情報」が「上流閉鎖閾値情報」の範囲内(差が大)であれば、「上流閉塞センサ8」が「送液チューブ120」の閉塞を検知していると判断する。
この判断は、図8の「上流閉塞値情報判断処理部(プログラム)66」が実行する。
ST25では、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」を図7の「輸液ポンプ用チューブセット情報記憶部42」に記憶できない旨、輸液ポンプ側ディスプレイ3に表示され、終了する。
ST28では、ST14で記憶した当該輸液ポンプ1の「送液量(mL)」を「輸液ポンプ側送液量情報記憶部46」から取得し、流量25mL/hに該当するカム軸部31の回転数(rot)を演算し、2分間、カム軸部31を回転させる。
この動作は、図8の「下流閉塞カム軸部回転処理部(プログラム)67」が実行する。
次いで、ST30へ進む。ST30では、輸液ポンプ1は、計時装置10を参照して、「開始キー21」が押下してから30秒が経過したか否かを判断し、30秒が経過すると、ST31へ進む。
すなわち、「下流閉塞時情報」と「下流閉塞後30秒情報」との差分情報は、一定の幅以上を持った値となるはずであり、この値の幅情報が「上流閉鎖閾値情報」となる。
逆に「差分情報」が「上流閉鎖閾値情報」の範囲外であり、差が小さい場合は、「下流閉塞センサ9」が「送液チューブ120」の閉塞を検知していないと判断する。
この判断は、図8の「下流閉塞値情報判断処理部(プログラム)68」が行う。
ST33では、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」を図7の「輸液ポンプ用チューブセット情報記憶部42」に記憶できない旨、輸液ポンプ側ディスプレイ3に表示され、終了する。
ST32で、当該輸液ポンプ1と「輸液ポンプ用チューブセット100」との適合を検査する工程が1回終了する。
また、本実施の形態では、輸液ポンプ1を使用する上で、特に重要な上述の気泡検知検査(ST6乃至ST10)、吐出量検査(ST11乃至ST17)、閉塞検知検査(ST18乃至STST33)を行うことで、その安全性を確保する構成となっている。
したがって、以後、使用者は、当該「輸液ポンプ用チューブセット100」を安心して、輸液ポンプ1に装着して使用することができる。
また、この適合性の検査は、上述のように、使用に際し、安全上特に重要な項目(気泡検知検査(ST6乃至ST10)、送液量検査(ST11乃至ST17)、閉塞検知検査(ST18乃至STST33))について行うので、その結果の信頼性が著しく高い検査となる。
しかし、本実施の形態では、このような未登録の「輸液ポンプ用チューブセット100」であっても、簡易且つ精度良く検査することで、事後、使用可能か否かを判断し、その結果を登録するので、使用者にとって使い易い輸液ポンプ1となる。
図15は、医療器検査装置を備える医療機器である例えば、シリンジポンプ200の外観を示す概略図であり、図16は、図15のシリンジポンプ200に装着する1回毎の使い捨て(ディスポーザル)である医療器である例えば、シリンジ300を示す概略図である。
また、シリンジ本体310は、その先端に先端開口311を有していると共に、その基端部側(先端開口311の反対側)には、フランジ312が形成されている。
そして、図16の押し子320をシリンジ本体310内に押し込むように移動することで、シリンジ本体310内に収容されている薬液等の液体が、先端開口311が排出される構成となっている。
シリンジポンプ側入力装置202は、開始キー(開始スイッチ)の他に、電源ON/OFFスイッチ,輸液を強制停止するための停止消音スイッチ,設定であるジョグダイヤル,確定スイッチ等を含んでいる。
電源ON/OFFスイッチは、メイン電源の入/切に使用されるものであり、所定秒(およそ2秒以上)押し続けることで、電源オンとなり、再度所定秒(約3秒以上)押しつづけることで電源オフとなるように制御されており、不用意に電源オン、オフができないように配慮されている。
停止消音スイッチは、輸液中に警報状態となった場合、所定秒、例えば2秒程度押すことで内蔵のブザーが鳴り、輸液動作を強制停止する。この停止消音スイッチは警報音が鳴っているときに押すと消音させることができ、また輸液の準備が整い開始可能な状態から所定秒(約2秒以上)押圧し続けると、いわゆる「スタンバイモード」となり、開始忘れを注意するアラーム状態が解除される状態になるので、例えば手術室内において患者への刺針が完了した状態で待機するときに、輸液開始までの時間中にアラーム発生を行わないようにできるようにしている。
また、輸液ポンプ側ディスプレイ(輸液ポンプ側表示部)3は、設定された注入速度(流量 mL/h)のLED表示,注入予定量(mL)のLED表示,内蔵バッテリー使用中の残量を3段階レベルでのLED表示,送液チューブ120の閉塞異常が検出されて正常な輸液ができないときに「閉塞」の文字が点滅するようにして処置を促す閉塞異常表示等の各種表示を行なう。
また、シリンジポンプ200は、図15に示すように、図16に示すシリンジ300を装着することができる構成となっている。
このため、図16に示すシリンジ300を、そのフランジ312をシリンジポンプ200のスリット203に差し込むように配置することで、シリンジ300をシリンジポンプ200に対して位置決めすることができる構成となっている。
すなわち、シリンジポンプ200は、スライダ204を移動させることで、押し子320の移動を制御することができる構成となっている。
すなわち、シリンジポンプ200は、1回毎に使い捨てのシリンジ300を用いて、そのシリンジ300に収容されている薬液を精度良く患者等に投与できる構成となっている。
しかし、1回毎の使い捨てのシリンジ300を任意に、当該シリンジポンプ200に用いた場合は、その規格が合わず、シリンジポンプ300が適切に送液を行えない場合が想定しうる。
したがって、使用者がシリンジポンプ200を使用するとき、そのシリンジポンプ側ディスプレイ201に、使用可能なシリンジ300の識別記号を表示させ、これから使用しようとするシリンジ300の識別記号が含まれている場合に限り、使用可能とすることが推奨されている。
特に、シリンジポンプ200に、安価なシリンジ300を用いるが、これらの識別記号等は登録されていない場合が多く、事実上、使用できない可能性がある。
図17に示すように、シリンジポンプ200は、シリンジポンプ200全体の動作の制御・判断を司るシリンジポンプ制御部205を有している。
このシリンジポンプ制御部205は、上述のシリンジポンプ側ディスプレイ201及びシリンジポンプ側入力装置202を制御すると共に、図16のシリンジ300の外径を計測するシリンジ外径計測装置206,図15のスライダ204を矢印X方向に移動させるスライダ移動用モータ207、図15のシリンジ300の押し子320のスライダ204により移動させられる距離を計測する押し子移動量測定装置208を制御する。シリンジポンプ制御部205は、シリンジポンプ200の全体の動作の判断、制御を司っている。
また、外部通信部214を備え、医療器検査モードで得られたシリンジ300の情報をホストコンピュータに有線(院内LAN等)または無線(赤外線等)で通信可能にでき、ホストコンピュータの記憶部(不図示)に記憶できるようになっている。
また、他のシリンジポンプ200で得られ、ホストコンピュータの記憶部に記憶されたシリンジ300の情報を、ホストコンピュータから、後述するシリンジポンプ各種情報記憶部220にダウンロードできるようになっている。
図18は、図17のシリンジポンプ各種情報記憶部220の主な構成を示す概略ブロック図である。
次いで、ST101へ進む。ST101では、ST100で入力されたサイズの識別記号を有するシリンジ300が既に記憶されているか否かを判断する。
すなわち、当該シリンジ300が、既に、当該シリンジポンプ200に適合するものとして記憶されているか否かを判断する。
ST104以下では、当該シリンジ300が、当該シリンジポンプ200に適合するか否かの検査工程が開始される。
このときのシリンジ300のシリンジ本体310内には、当該シリンジ300のサイズ(2.5mL等)に対応する液体が収容されている。
例えば、シリンジ300のサイズが「2.5mL」の場合は、流量が「4mL/h」になるような「モータ回転速度情報」が記憶されていると共に、その「駆動時間」が「30分」であることが記憶されている。
このスライダ駆動用モータ207の動作は、図17の「スライダ移動用モータ駆動処理部(プログラム)210」が実行する。
この押し子320の移動で、シリンジ本体310内の圧力(閉塞圧)が高まり、押し子320には摺動抵抗が加わることになる。
そこで、本実施の形態では、圧力センサ209が、この閉塞圧を計測し、摺動抵抗値を取得する。
この圧力センサ209の閉塞圧から摺動抵抗値を得る動作は、図17の「摺動抵抗判断処理部(プログラム)211」が実行する。
すなわち、「摺動抵抗値」はシリンジ本体310内を移動する押し子320に加わる抵抗値であり、この摺動抵抗値が高いと、押し子320が移動し難い、すなわち、シリンジ300が閉塞状態であることが分かる。
したがって、ST107で、スライダ204によって押し子320を移動させた際の「摺動抵抗値」を「摺動抵抗値閾値情報」と比べることで、当該シリンジ300が閉塞状態であるか否かの判断をすることができる。
ST108では、当該シリンジ300を図18の「シリンジ情報記憶部222」に記憶できない旨、シリンジポンプ側ディスプレイ201に表示され、終了する。
ST109では、「摺動抵抗値情報」を図18の「摺動抵抗値情報記憶部226」に記憶する。
上述のように、シリンジ本体310内に液体を収容した状態で、押し子320をシリンジ本体310内に押し込むと、その液体は、シリンジ300の先端開口311から、送液チューブ330を介して外部に排出される。
ここで、使用者は、この排出された液体を図14に示すメスシリンダー13等内に溜めて、送液量を測定する。
このメッセージを見た使用者は、メスシリンダー13で計測した送液量を、シリンジポンプ20に入力する。
すなわち、図18の「シリンジ断面積閾値情報記憶部229」には、シリンジ300の適切な吐出量に対応した「シリンジ断面積」の閾値情報が記憶されている。
したがって、ST114では、ST113で演算した「シリンジ断面積情報」が「シリンジ断面積閾値情報」の範囲内か否かを判断することで、当該シリンジ300の液体の吐出量が適切か否かを判断することになる。
ST118では、「スライダ移動用モータ207」によって、「押し子320」が「シリンジ本体310」に挿入方向に移動し、押し切り位置まで移動する。そして、その押し切り位置情報を図17の「押し子移動量測定装置208」で測定し、「押し子押し切り位置情報記憶部230」に記憶する。
すなわち、ST119で、図18の「シリンジポンプ側測定回数記憶部231」に「1」を付加する。具体的には、図17の「シリンジポンプ側測定回数判断処理部(プログラム)213が実行する。
したがって、以後、使用者は、当該シリンジ200を安心して、輸液ポンプ1に装着して使用することができる。
また、この適合性の検査は、上述のように、使用に際し、安全上特に重要な項目(閉塞検知(摺動抵抗値)(ST106乃至ST109)、送液量検査(シリンジ断面積)(ST110乃至ST115))について行うので、その結果の信頼性が著しく高い検査となる。
しかし、本実施の形態では、このような未登録の「シリンジ300」であっても、簡易且つ精度良く検査することで、事後、使用可能か否かを判断し、その結果を登録するので、使用者にとって使い易いシリンジポンプ200となる。
Claims (5)
- 医療器の適否を検査する医療器検査モードを備えた医療機器であって、
前記医療器検査モードでは、
前記医療器を前記医療機器に装着して液体を送液するときの前記医療器の閉塞状態を判断し、少なくとも、その結果に基づき当該前記医療器を当該前記医療機器に用いることの適否を判断し、適合すると判断したときに当該前記医療器の識別情報を使用可能な前記医療器として記憶することを特徴とする医療器検査モードを備えた医療機器。 - 医療器の適否を検査する医療器検査モードを備えた医療機器であって、
前記医療器検査モードでは、前記医療器を前記医療機器に装着して液体を送液するときの前記医療器からの液体の吐出量情報に基づき、当該前記医療器を前記医療機器に用いるときの適否を判断し、適合すると判断したときに当該前記医療器の識別情報を使用可能な前記医療器として記憶することを特徴とする医療器検査モードを備えた医療機器。 - 前記医療機器が輸液ポンプまたはシリンジポンプであることを特徴とする請求項1または2に記載の医療器検査モードを備えた医療機器。
- 前記シリンジポンプでは、前記医療器がシリンジであり、前記シリンジを前記シリンジポンプに装着したときの前記シリンジの外径情報を取得し記憶すると共に、前記シリンジの押し子の押し切り位置情報も取得し記憶することを特徴とする請求項3に記載の医療器検査モードを備えた医療機器。
- 前記輸液ポンプでは、前記医療器は送液チューブを含み、前記送液チューブを前記輸液ポンプに装着したときの前記送液チューブの情報も取得し記憶することを特徴とする請求項3に記載の医療器検査モードを備えた医療機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044086A JP5955589B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 医療器検査モードを備えた医療機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044086A JP5955589B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 医療器検査モードを備えた医療機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013179973A true JP2013179973A (ja) | 2013-09-12 |
JP5955589B2 JP5955589B2 (ja) | 2016-07-20 |
Family
ID=49271067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012044086A Active JP5955589B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 医療器検査モードを備えた医療機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5955589B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016220957A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 株式会社トップ | 蠕動式輸液ポンプ |
JP2016220958A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 株式会社トップ | 蠕動式輸液ポンプ |
JP2020060188A (ja) * | 2014-07-25 | 2020-04-16 | ケイピーアール ユーエス エルエルシー | 流量制御システム、及び流量制御装置 |
US11330058B2 (en) | 2014-01-13 | 2022-05-10 | Carefusion 303, Inc. | Remote flashing during infusion |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117766A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-21 | 日機装株式会社 | 輸液装置 |
JPH09182789A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Terumo Corp | 流量予測方法及び輸液ポンプ |
JP2004162560A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-10 | Top:Kk | シリンジポンプ |
-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012044086A patent/JP5955589B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117766A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-21 | 日機装株式会社 | 輸液装置 |
JPH09182789A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Terumo Corp | 流量予測方法及び輸液ポンプ |
JP2004162560A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-10 | Top:Kk | シリンジポンプ |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11330058B2 (en) | 2014-01-13 | 2022-05-10 | Carefusion 303, Inc. | Remote flashing during infusion |
JP2020060188A (ja) * | 2014-07-25 | 2020-04-16 | ケイピーアール ユーエス エルエルシー | 流量制御システム、及び流量制御装置 |
JP2016220957A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 株式会社トップ | 蠕動式輸液ポンプ |
JP2016220958A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | 株式会社トップ | 蠕動式輸液ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5955589B2 (ja) | 2016-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5955589B2 (ja) | 医療器検査モードを備えた医療機器 | |
US4966579A (en) | Apparatus for dosed continuous simultaneous infusion of a plurality of infusion solutions or medicaments | |
JP7422848B2 (ja) | 医用流体送出に使用されるシリンジの内容物を確認するための方法およびシステム | |
JP2601472B2 (ja) | 非経口の流体投与中に流体の流れ欠陥を検出する装置 | |
JP2019051389A (ja) | 注入デバイス用高性能アダプタ | |
AU2018214933B2 (en) | Acoustic frequency recognition of patient lines | |
ES2848288T3 (es) | Un aparato de inyección de anestesia regional | |
JP6914848B2 (ja) | 医療用ポンプ及びその制御方法 | |
JP5231394B2 (ja) | 血管外遊出検出装置 | |
JP6678646B2 (ja) | 輸液状態検出システム | |
US20190328963A1 (en) | Infusion device suitable to test for extravasation | |
KR101686031B1 (ko) | 약물 주입 시스템 | |
JP2024050587A (ja) | 患者ラインの再使用を検出するための圧力測定の利用 | |
JP3184831B2 (ja) | 複数の輸液または薬液を連続同時投与する装置 | |
JP6710220B2 (ja) | 医療用ポンプシステム、医療用ポンプの制御方法、医療用ポンプの制御プログラム及び医療用ポンプ | |
JP6792564B2 (ja) | 医療用ポンプシステム、医療用ポンプシステムの作動方法及び医療用ポンプシステムの制御プログラム | |
KR20200053710A (ko) | 무통 마취 주사장치의 제어방법 | |
JP2015181550A (ja) | 送液装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151021 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5955589 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |