JP2013178897A - 室内光視環境制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅等の居室部の室内の光視環境を、夜間のみならず昼間においても、終日、トータルに管理して、視的快適性と省エネルギー化を効果的に図ることのできる室内光視環境制御システムを提供する。
【解決手段】室内に設置された室内照度センサー装置14と、屋外に設置された屋外照度センサー装置15と、屋外に設置された屋外温度計測装置16と、採光窓12を覆って設けられた遮光部材17を開閉する遮光開閉装置18と、これらの装置と接続して、これらの装置から得られた情報に基づいて、室内の照明と遮光部材の開閉とを制御する制御装置19とを含んで構成される。制御装置19は、屋外照度センサー装置15や屋外照度センサー装置15や屋外温度計測装置16によって計測された照度や温度に応じて、夜間照明モードや採光優先モードや日射遮蔽モードに切り換え可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内光視環境制御システムに関し、特に外壁面に採光窓が設けられた居室部の室内の光視環境を制御して、エネルギー消費の削減と照明環境の向上を図れるようにした室内光視環境制御システムに関する。
我が国の住宅等における居室部の室内の夜間の照明は、一般にその多くが一室に1灯又は複数灯の照明器具を天井に設ける方式(シーリングライト)であり、照明の設計は机上面(水平面)上の照度だけに着目して行われている。このため、光の「量」だけが検討の対象とされ、光の「質」に対してはほとんど検討されていないことから、住まい手は過剰な明るさを求めてしまったり、不必要に多くの照明機器を点灯してしまったりしているのが現状である。また、照明器具によって室内に照射される光出力と、住まい手が感じる視的快適性との間には相関性が小さく、例えば光出力が大きいと、明る過ぎることになって却って視的快適性を損う場合があると共に、電力(エクセルギー)を過大に消費することになる。
このようなことから、空間に配置された照明器具による光の方向性を反映させた新たな指標として、仮想の六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値を水平天面部の照度で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)を用いることで、住宅等の居室部の室内の空間の明るさ感を適正に評価した夜間の照明設計を行えるようにする照明設計方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、自然光を採光することが可能な例えば明け方から夕方までの時間帯においては、住宅等の居室部の室内の空間に自然光を積極的に取り込むことで、照明器具による電力消費を効果的に抑制することが可能になるが、その一方で、自然光のみによる照明は、その明るさが天候等に大きく影響されることになる。このため、自然光と、人工照明(照明器具)による光との複合光の照度が一定に保たれるようにする調光装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の調光装置では、自然光の照度を測定する第1のセンサと、自然光と人工照明との複合光の照度を測定する第2のセンサと、第1のセンサの出力が変動したときに人工照明の照度を調整することで、建築物の内部の明るさを一定に保つようにする第1の制御手段とを含んで構成されている。
特開2011−233330号公報 特開平11−251073号公報
しかしながら、特許文献2の調光装置では、自然光をダクトを介して住宅等の居室部の天井裏部分に導いて、天井面から、自然光と人工照明との複合光を室内に向けて照射できるようにした照明装置において、照度が一定となるように調光するものであるため、自然光を採光できない例えば夜間では、室内の空間の明るさ感を適正に評価した照明を行うことは困難である。また特許文献2の調光装置では、自然光を遮断したり抑制したりする機能を備えていないため、住宅等の居室部の室内の空間において、例えば採光される自然光が強すぎて、居住者等が眩しさを感じる場合には、これを軽減することは困難である。さらに、採光される自然光には、熱が含まれるため、自然光による室内の空間の温度環境を考慮する必要もある。
本発明は、住宅等の居室部の室内の光視環境を、夜間のみならず昼間においても、終日、トータルに管理して、視的快適性と省エネルギー化を効果的に図ることのできる室内光視環境制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、外壁面に採光窓が設けられた居室部の室内の光視環境を制御して、エネルギー消費の削減と照明環境の向上を図れるようにした室内光視環境制御システムであって、室内の所定の箇所に設置された室内照度センサー装置と、屋外の所定の箇所に設置された屋外照度センサー装置と、屋外の所定の箇所に設置された屋外温度計測装置と、前記採光窓を覆って開閉可能に設けられた遮光部材を開閉する遮光開閉装置と、これらの装置と有線又は無線で接続して、これらの装置から得られた情報に基づいて、室内の照明と遮光部材の開閉とを制御する制御装置とを含んで構成され、前記室内照度センサー装置は、六面体の水平天面部及び4方の鉛直側面部に各々設けられた5体の照度計によって、水平天面部と4方の鉛直側面部との照度を各々計測できるようになっており、前記制御装置は、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を下回った際に夜間照明モードに切り換え、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を上回り、且つ屋外温度計測装置によって計測された温度が所定の値を下回った際に採光優先モードに切り換え、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を上回り、且つ屋外温度計測装置によって計測された温度が所定の値を上回った際に日射遮蔽モードに切り換えるようになっている室内光視環境制御システムを提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の室内光視環境制御システムによれば、前記制御装置は、前記採光優先モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)が所定の値を上回った際に、前記遮光部材を閉塞し、平均鉛直面照度(EV)が所定の値を下回った際に、前記遮光部材を開放するように制御することが好ましい。
また、本発明の室内光視環境制御システムによれば、前記制御装置は、前記採光優先モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)の値が60Lxを上回った際に、前記遮光部材を閉塞し、平均鉛直面照度(EV)の値が6Lxを下回った際に、前記遮光部材を開放するように制御することが好ましい。
さらに、本発明の室内光視環境制御システムによれば、前記制御装置は、前記夜間照明モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)を水平天面部の照度(EH)で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)が所定の値となり、且つ平均鉛直面照度(EV)が所定の値となるようにように室内の照明を制御することが好ましい。
さらにまた、本発明の室内光視環境制御システムによれば、前記制御装置は、前記夜間照明モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)を水平天面部の照度(EH)で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)の値が0.3〜1.5となり、且つ平均鉛直面照度(EV)の値が6〜60Lxとなるように室内の照明を制御することが好ましい。
また、本発明の室内光視環境制御システムによれば、前記制御装置は、前記日射遮蔽モードにおいて、前記遮光部材を閉塞するように制御することが好ましい。
本発明の室内光視環境制御システムによれば、住宅等の居室部の室内の光視環境を、夜間のみならず昼間においても、終日、トータルに管理して、視的快適性と省エネルギー化を効果的に図ることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る室内光視環境制御システムの説明図である。 六面体の水平天面部及び4方の鉛直側面部に各々設けられた室内照度センサー装置の説明図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る室内光視環境制御システム10は、例えば住宅建建築物において用いられ、外壁面11に採光窓12が設けられた居室部13の室内の光視環境を、夜間のみならず、昼間においても、終日、トータルに管理して、視的快適性と省エネルギー化を図ることができるようにするものである。すなわち、本実施形態の室内光視環境制御システム10は、特開2011−233330号公報に記載されるように、例えば居室部の中央部分に仮想の六面体を設けて、所定の光環境下において、仮想の六面体の底面を除く5面の照度EV1、EV2、EV3、EV4、EHを各々計測し(図2参照)、4方の鉛直側面の平均照度EV=(EV1+EV2+EV3+EV4)/4である平均鉛直面照度を、水平天面の照度EHで除した値として得られる鉛直水平照度率(RVH)を明るさ感の指標として、空間の照明設計を行うことにより、明るさ感が適正に評価された、ほどよい明るさ感が得られる光視環境の居室部を形成できることが判明したことから、5面の照度EV1、EV2、EV3、EV4、EHを計測可能な室内照度センサー装置14を室内に設置することで、夜間においては、ほどよい明るさ感が得られる光視環境を室内の空間に容易に形成できるようにすると共に、これと組み合わせて、屋外に設置した屋外照度センサー装置15や屋外温度計測装置16を用いることで、採光窓12から室内に取り込まれる自然光を制御して、夜間のみならず昼間においても、室内の光視環境をトータルに管理できるようにするものである。
そして、本実施形態の室内光視環境制御システム10は、図1に示すように、外壁面11に採光窓12が設けられた居室部13の室内の光視環境を制御して、エネルギー消費の削減と照明環境の向上を図れるようにした制御システムであって、室内の所定の箇所に設置された室内照度センサー装置14と、屋外の所定の箇所に設置された屋外照度センサー装置15と、屋外の所定の箇所に設置された屋外温度計測装置16と、採光窓12を覆って開閉可能に設けられた遮光部材17を開閉する遮光開閉装置18と、これらの装置と有線又は無線で接続して、これらの装置から得られた情報に基づいて、室内の照明と遮光部材の開閉とを制御する制御装置19とを含んで構成されている。
室内照度センサー装置14は、図2にも示すように、六面体20の水平天面部20a及び4方の鉛直側面部20bに各々設けられた5体の照度計21によって、水平天面部20aと4方の鉛直側面部20bとの照度を各々計測できるようになっており、制御装置19は、屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを下回った際に夜間照明モードに切り換え、屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを上回り、且つ屋外温度計測装置16によって計測された温度が所定の値として例えば28℃を下回った際に採光優先モードに切り換え、屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを上回り、且つ屋外温度計測装置16によって計測された温度が所定の値として例えば28℃を上回った際に日射遮蔽モードに切り換えるようになっている(表1参照)。
また、本実施形態では、制御装置19は、採光優先モードにおいて、表1に示すように、室内照度センサー装置14によって計測された、六面体20の4方の鉛直側面部20bの照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)が所定の値として好ましくは60Lxを上回った際に、遮光部材17を閉塞し、平均鉛直面照度(EV)が所定の値として好ましくは6Lxを下回った際に、遮光部材17を開放するように制御する。
Figure 2013178897
さらに、本実施形態では、制御装置19は、表1に示すように、夜間照明モードにおいて、室内照度センサー装置14によって計測された、六面体20の4方の鉛直側面部20bの照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)を水平天面部20aの照度(EH)で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)が所定の値として好ましくは0.3〜1.5となり、且つ平均鉛直面照度(EV)が所定の値として好ましくは6〜60Lxとなるように、室内の照明を制御する。
さらにまた、本実施形態では、制御装置19は、日射遮蔽モードにおいて、遮光部材17を閉塞するように制御する。
本実施形態では、図1に示すように、外壁面11に採光窓12が設けられた居室部13として、例えば10畳程度の広さの居間に、調光可能な室内照明器具として、例えばアッパーライト22aが設けられていると共に、読書灯22bが設けられている。アッパーライト22aは、主として室階空間の雰囲気づくりを目的とする「雰囲気照明」として寄与するものであり、読書灯22bは、主として文字を読んだり書いたりするなどの作業を目的とする「明視照明」として寄与するものである。これらの、室内照明器具は、制御装置19と好ましくは無線で接続していることで、マイクロチップを備える制御装置19からの制御信号によって、点灯や消灯の切り換えを行うことができるようになっていると共に、照射される光出力を適宜調整することができるようになっている。
なお、調光可能な室内照明器具として、アッパーライト22aや読書灯22bに代えて、あるいはこれらに加えて、シーリングライト、スタンドライト、フロアライト、間接照明等の各種の照明器具を、所望の照明効果が得られる設置箇所を適宜選択して居室部11に設置することもできる。これらの室内照明器具による光源を、電力消費量が少ないとされるLEDとすることもできる。
また、本実施形態では、室内照度センサー装置14が設置される所定の箇所として、居室部11における明るさ感を評価するのに適した代表的位置である、例えば居間の中央部に配置したテーブル23の上に、室内照度センサー装置14が設けられている。室内照度センサー装置14は、図2にも示すように、好ましくは正六面体形状の箱体を六面体20として、5体の照度計21を、当該箱体による六面体20の水平天面部20aと4方の鉛直側面部20bに各々臨ませた状態で取り付けることによって構成されている。これによって、5体の照度計21は、六面体20の水平天面部20aと4方の鉛直側面部20bとの照度を各々計測できるようになっている。室内照度センサー装置14は、制御装置19と好ましくは無線で接続していることで、マイクロチップを備える制御装置19に、照度計21によって計測されたデータを適宜送信できるようになっている。
なお、5体の照度計21によって照度が各々計測される、水平天面部20a及び4方の鉛直側面部20bを形成する六面体20は、六面体形状の箱体である必要は必ずしも無く、例えば仮想の六面体20の水平天面部20aや鉛直側面部20bに面して照度計21が各々配置されるように、各種の支持部材を用いて5体の照度計21を取り付けることで、これらの照度計21を、仮想の六面体20の水平天面部20aや4方の鉛直側面部20bに各々臨ませた状態で配置した照度センサー装置を、室内照度センサー装置14として用いることもできる。照度計21としては、例えばフォトICダイオードを備える公知の各種の照度計を用いることができる。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、居室部13の外壁面11に採光窓12が設けられていると共に、この採光窓12を室内側から覆うようにして、好ましくはカーテン・ブラインドが、遮光部材17として開閉可能に設けられている。遮光部材17は、遮光開閉装置18として例えば開閉制御モータと接続しており、この開閉制御モータ18が、制御装置19と好ましくは無線で接続していることで、マイクロチップを備える制御装置19からの制御信号によって、カーテンの開閉や、スラットの開閉を制御できるようになっている。なお、採光窓12を覆って開閉可能に設けられた遮光部材17としては、カーテン・ブラインドの他、ロールスクリーン、格子戸、障子、雨戸等の、汎用されている公知の種々の遮光部材を用いることができる。
屋外に設置される屋外照度センサー装置15は、屋外照度を計測可能な、公知の各種の照度センサーを用いることができる。室内照度センサー装置14と同様の、六面体の水平天面部及び4方の鉛直側面部の照度を各々計測することが可能な照度センサーを用いることもできる。屋外照度センサー装置15は、制御装置19と好ましくは無線で接続していることで、マイクロチップを備える制御装置19に、屋外の照度の計測データを適宜送信できるようになっている。
屋外に設置される屋外温度計測装置16は、外気温を計測可能な、公知の各種の温度計を用いることができる。屋外温度計測装置16は、制御装置19と好ましくは無線で接続していることで、マイクロチップを備える制御装置19に、外気温の計測データを適宜送信できるようになっている。
本実施形態では、制御装置19は、例えばマイコン機能を有するマイクロチップを備えるリモートコントローラであって、図1に示すように、センサー情報集積部19aと、調光制御部19bとを含んで構成される。センサー情報集積部19aは、室内照度センサー装置14や屋外照度センサー装置15や屋外温度計測装置16と、好ましくは無線で接続していることで、これらの装置から送られる、照度や外気温の計測データを集積する。調光制御部19bは、センサー情報集積部19aに集積された計測データ等に基づいて、各種の演算を行い、室内照明器具22a,22bによる室内の照明や遮光部材17の開閉を制御する信号を、アッパーライト22aや読書灯22bや開閉制御モータ18に送ることで、採光窓12から取り込まれる自然光による明るさも含めて、居室部13の室内の光視環境を制御する。
なお、本実施形態では、制御装置19は、室内照度センサー装置14、屋外照度センサー装置15、屋外温度計測装置16等から送られる計測データや、各種の演算結果や鉛直水平照度率(RVH)等を表示する表示部を備えていて、これらの計測データや演算結果を適宜確認することができるようになっている。また、制御装置19は、アッパーライト22aや読書灯22bへの配線の途中に取り付けられた電力計と無線で接続していて、これらの照明器具による電力消費量を表示部に表示することができるようになっている。さらに、本実施形態では、制御装置19は、ポータブルタイプの制御装置となっていて、居住者等は、例えばソファ24に座ったままの状態で、制御装置19を操作することができるようになっている。さらにまた、本実施形態では、制御装置19は、自動制御と手動制御とを切り換えることができるようになっており、例えば手動制御に切り換えることで、自然光を採光することが可能な例えば明け方から夕方までの時間帯においても、例えば遮光部材17を締め切ることで採光窓12から自然光が入り込まないようにした状態で、夜間照明モードによって、ほどよい明るさ感が得られる光視環境を室内の空間に形成することが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の室内光視環境制御システム10によれば、例えば表1に示すように、屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを下回った際には、制御装置19は、自然光を取り込むことできない夜間になったと判断して、制御モードが夜間照明モードに切り換わるように設定することができる。これによって、夜間の時間帯において、ほどよい明るさ感が得られる、視的快適性と省エネルギー化に優れた光視環境を室内の空間に形成することが可能になる。
ここで、夜間照明モードにおいては、例えば本願出願人の出願に係る特願2011−82496号の明細書に記載された実験結果から、鉛直水平照度率(RVH)を0.3〜1.5とし、且つ平均鉛直面照度(EV)を6〜60Lxとすることで、居室部の明るさ感を適正に評価した、ほど良い明るさ感が得られる照明設計を行うことが可能になることが判明したことから、鉛直水平照度率(RVH)の所定の値として、当該RVHが0.3〜1.5となり、且つ平均鉛直面照度(EV)の所定の値として、当該平均鉛直面照度(EV)が6〜60Lxるように、室内照明器具22a,22bによる室内の照明が制御されるように設定しておくことが好ましい。
また、例えば屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを上回り、且つ屋外温度計測装置16によって計測された温度が所定の値として例えば28℃を下回った際には、例えば夏場の暑い時期以外の、必要に応じて自然光を取り込むことが好ましい季節や時間帯の昼間であると判断して、制御モードが採光優先モードに切り換わるように設定することができる。これによって、自然光を有効利用した効率の良い光視環境を室内の空間に形成することが可能になると共に、室内に取り込まれた自然光の熱によって、暖房のためのエネルギーを効果的に低減することが可能になる。
ここで、採光優先モードにおいては、例えば居住者は、壁の方向を見ることが多く、居住者の視野を通して知覚される、空間全体を見た場合の質的な明るさ感は、水平面の照度の大小よりも、むしろ鉛直面の照度で示す方がふさわしいと考えられること、及び上述の特願2011−82496号の明細書に記載された実験結果から、平均鉛直面照度(EV)を6〜60Lxとすることで、居室部の明るさ感を適正に評価した、ほど良い明るさ感が得られる照明設計を行うことが可能になることが判明したことから、平均鉛直面照度(EV)の所定の値として、当該平均鉛直面照度(EV)が例えば60Lxを上回った際に、室内が明るくなりすぎるのを回避するために、遮光部材17が閉塞されるように設定(カーテン閉・スラット閉)をしておくことが好ましい。また平均鉛直面照度(EV)の所定の値として、当該平均鉛直面照度(EV)が例えば6Lxを下回った際に、室内が暗くなりすぎるのを回避するために、遮光部材17が開放されるように設定(カーテン開・スラット開)しておくことが好ましい。、
さらに、例えば屋外照度センサー装置15によって計測された照度が所定の値として例えば5Lxを上回り、且つ屋外温度計測装置16によって計測された温度が所定の値として例えば28℃を上回った際には、例えば夏場の暑い時期や時間帯の昼間であると判断して、制御モードが日射遮蔽モードに切り換わるように設定することができる。これによって、遮光部材17が閉塞されるように制御(カーテン閉・スラット閉)して、自然光によって室内の光視環境が眩しすぎることになるを効果的に回避することが可能になると共に、自然光による熱を遮断して、冷房のためのエネルギーを効果的に低減することが可能になる。
これらによって、本実施形態の室内光視環境制御システム10によれば、住宅等の居室部13の室内の光視環境を、夜間のみならず昼間においても、終日、トータルに管理して、視的快適性と省エネルギー化を効果的に図ることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、夜間照明モードや採光優先モードや日射遮蔽モード等に切り換えるための、屋外照度、外気温、鉛直水平照度率(RVH)、平均鉛直面照度(EV)等の所定の値は、上記実施形態の値に限定されるものではなく、季節や時間帯や地域の特性や、居住者の好み等に応じて、適宜設定することができる。
10 室内光視環境制御システム
11 外壁面
12 採光窓
13 居室部
14 室内照度センサー装置
15 屋外照度センサー装置
16 屋外温度計測装置
17 遮光部材
18 遮光開閉装置
19 制御装置
19a センサー情報集積部
19b 調光制御部
20 六面体
20a 水平天面部
20b 鉛直側面部
21 照度計
22a アッパーライト(室内照明器具)
22b 読書灯(室内照明器具)

Claims (6)

  1. 外壁面に採光窓が設けられた居室部の室内の光視環境を制御して、エネルギー消費の削減と照明環境の向上を図れるようにした室内光視環境制御システムであって、
    室内の所定の箇所に設置された室内照度センサー装置と、屋外の所定の箇所に設置された屋外照度センサー装置と、屋外の所定の箇所に設置された屋外温度計測装置と、前記採光窓を覆って開閉可能に設けられた遮光部材を開閉する遮光開閉装置と、これらの装置と有線又は無線で接続して、これらの装置から得られた情報に基づいて、室内の照明と遮光部材の開閉とを制御する制御装置とを含んで構成され、
    前記室内照度センサー装置は、六面体の水平天面部及び4方の鉛直側面部に各々設けられた5体の照度計によって、水平天面部と4方の鉛直側面部との照度を各々計測できるようになっており、
    前記制御装置は、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を下回った際に夜間照明モードに切り換え、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を上回り、且つ屋外温度計測装置によって計測された温度が所定の値を下回った際に採光優先モードに切り換え、屋外照度センサー装置によって計測された照度が所定の値を上回り、且つ屋外温度計測装置によって計測された温度が所定の値を上回った際に日射遮蔽モードに切り換えるようになっている室内光視環境制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記採光優先モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)が所定の値を上回った際に、前記遮光部材を閉塞し、平均鉛直面照度(EV)が所定の値を下回った際に、前記遮光部材を開放するように制御する請求項1記載の室内光視環境制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記採光優先モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)の値が60Lxを上回った際に、前記遮光部材を閉塞し、平均鉛直面照度(EV)の値が6Lxを下回った際に、前記遮光部材を開放するように制御する請求項2記載の室内光視環境制御システム。
  4. 前記制御装置は、前記夜間照明モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)を水平天面部の照度(EH)で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)が所定の値となり、且つ平均鉛直面照度(EV)が所定の値となるように室内の照明を制御する請求項1〜3のいずれか1項記載の室内光視環境制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記夜間照明モードにおいて、前記室内照度センサー装置によって計測された、前記六面体の4方の鉛直側面部の照度の平均値である平均鉛直面照度(EV)を水平天面部の照度(EH)で除した値である、鉛直水平照度率(RVH)の値が0.3〜1.5となり、且つ平均鉛直面照度(EV)の値が6〜60Lxとなるように室内の照明を制御する請求項4記載の室内光視環境制御システム。
  6. 前記制御装置は、前記日射遮蔽モードにおいて、前記遮光部材を閉塞するように制御する請求項1〜5のいずれか1項記載の室内光視環境制御システム。
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