JP2013178368A - プロジェクタ - Google Patents

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照祥 陳
Hidenori Kuribayashi
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愛子 並河
Akinobu Suga
彰信 菅
Masaki Otsuki
正樹 大槻
Takayuki Komuro
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Abstract

【課題】プレゼンテーション表示とスポットライトとの切り替えを自動的に行うことができる、使い勝手の良いプロジェクタを提供する。
【解決手段】光源(31)と、画像を形成する画像形成手段(30)と、前記画像形成手段による画像を介した前記光源からの光を投影する光学系(31)と、スクリーンに画像を投映するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとを切り替えるモード切替手段(21)と、前記プレゼンターの位置を検出する位置検出手段(24)と、前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記モード切替手段による切替を制御する制御手段(21)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像を投影するプロジェクタに関する。
プレゼンター(発表者)等によるリモコン等の手動操作に応じて、プレゼンテーション表示とスポットライトとの切り替えを行うようにしたプロジェクタとして、下記特許文献1に記載のものが提案されている。
特開2009−199854号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたプロジェクタでは、プレゼンテーション表示とスポットライトとの切り替えは、発表者等がリモコン等を手動操作することにより行われるため、手間がかかり、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、プレゼンテーション表示とスポットライトとの切り替えを自動的に行うことができる、使い勝手の良いプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明に係るプロジェクタは、光源と、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段による画像を介した前記光源からの光を投影する光学系と、スクリーンに画像を投影するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとを切り替えるモード切替手段と、前記プレゼンターの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記モード切替手段による切替を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクタシステムは、光源、画像を形成する画像形成手段、前記画像形成手段による画像を介した前記光源からの光を投影する光学系、及びスクリーンに画像を投影するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとを切り替えるモード切替手段を備える複数台のプロジェクタと、前記プレゼンターの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台について、前記プレゼンテーションモードから前記スポットライトモードに変更するよう、前記モード切替手段による切替を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、プレゼンテーション表示とスポットライトとの切り替えを自動的に行うことができる、使い勝手の良いプロジェクタを提供することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態のプロジェクタの外観構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のプロジェクタの制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態のプロジェクタの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態のプロジェクションモードを説明するための図である。 本発明の第1実施形態のスポットライトモードを説明するための図である。 本発明の第1実施形態の位置検出の概念を説明するための図である。 本発明の第1実施形態のプレゼンテーションモードエリアとスポットライトモードエリアの設定例を示す図である。 本発明の第1実施形態のプレゼンテーションモードエリアとスポットライトモードエリアの他の設定例を示す図である。 本発明の第2実施形態の位置検出手段として電磁波センサを用いた場合を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の位置検出手段として電磁波センサを用いた場合を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の位置検出手段として赤外線カメラを用いた場合を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の位置検出手段として赤外線カメラを用いた場合を説明するための図である。 本発明の第4実施形態のプロジェクタの複数台使用時のモード切替の一例を説明するための図である。 本発明の4実施形態のプロジェクタの複数台使用時のモード切替の他の例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明が適用されたプロジェクタとして、天井に設置される天井設置型ものを一例として説明するが、据置型のプロジェクタであってもよい。
〔第1実施形態〕
図1において、画像を投影(投映)するプロジェクタ1は、プロジェクタ本体11、ベース部12、及びアーム部13を概略備えて構成されている。
ベース部12は、例えば略水平な天井に取り付けられ、アーム部13は略鉛直方向に設定された回転軸を中心として回転可能となるようにベース部12に支持されている。ベース部12の内部には図示は省略しているが、回転モータを含む駆動機構(水平駆動機構)が内蔵されており、アーム部13は該水平駆動機構により、該回転軸(鉛直軸)を中心として任意の角度(水平位置)αで位置決め可能に回転されるようになっている。
プロジェクタ本体11は、アーム部13の一対の支持腕間に略水平軸方向に設定された回転軸を中心として回転可能となるように支持されている。アーム部13の内部には図示は省略しているが、回転モータを含む駆動機構(上下駆動機構)が内蔵されており、プロジェクタ本体11は該上下駆動機構により、該回転軸(水平軸)を中心として任意の角度(上下位置)θで位置決め可能に回転されるようになっている。後述する画像(映像)を含む投影光又はスポットライト(スポット光)は、投影窓11aから射出される。
プロジェクタ本体11は、図2に示すように、各部を全体的に制御するシステム制御部(制御手段、モード切替手段)21、操作入力手段22、操作信号処理部23、位置座標検出手段24、位置演算部25、回転モータ駆動部26、映像信号入力手段27、映像信号処理部28、記憶部29、表示素子駆動部(画像形成手段)30、光源部(光源)31、光源駆動部32、及び投影光学系(光学系)33等を備えて構成されている。
システム制御部21は、各部を全体的に制御する手段であり、マイクロプロセッサ(MPU)等により構成されている。システム制御部21は、後述するプロジェクションモード(投影モード)とスポットライトモード(照明モード)の切り替えを行うモード切替手段でもある。
操作入力手段22は、携帯式のリモコンや操作パネル等からなり、プロジェクションモードとスポットライトモードの切り替え、プロジェクタ本体11の姿勢制御(水平位置、上下位置)、画像送り、その他の操作を手動で行う場合のマンマシンインタフェースである。操作入力手段22を用いて入力された操作内容は、操作信号処理部23を介して操作信号として、システム制御部21に送られる。
位置座標検出手段24は、プレゼンター(発表者)の居場所(位置)を検出する検出手段の一部又は全部を構成する手段であり、位置座標入力手段24により検出されたプレゼンターの位置の(x,y)座標は位置演算部25を介して位置座標信号として、システム制御部21に送られる。
位置座標検出手段24としては、一例として、大面積センサシートを用いることができる。大面積センサシートとは、製織集積化技術により作られるセンサ布(静電容量方式)や、行列状(マトリクス状)に電極が配列され、圧力がかかると電気抵抗の変化を検出することを利用する圧力センシングシート(感圧抵抗方式)を用いることができる。また、直交するループコイル群からなるパターンシートを内蔵する電磁誘導方式の圧力分布センサ等を用いてもよい。このようなセンサシートをスクリーンの前に敷けば、プレゼンターが立つ場所の(x,y)座標を検出することができる。
センサシートにより検出されたプレゼンターが立つ場所の(x,y)座標は、例えば、センサシート側に設けられた送信部から無線送信され、プロジェクタ本体11側に設けられた受信部でこれを受信して、システム制御部21に送るようにするとよい。このようなワイヤレス方式では、配線が無いので、プレゼンターの移動等に支障がなく便宜だからである。但し、ケーブル方式、即ち、これらを有線接続するようにしても、勿論よい。
回転モータ駆動部26は、システム制御部21による制御の下、上述した水平駆動機構及び上下駆動機構を駆動し、プロジェクタ本体11を水平方向及び上下方向に回転させるものである。
スクリーン上に投影表示すべき画像は、映像信号入力手段27から入力され、映像信号処理部28に送られる。映像信号処理部28は、システム制御部21の制御の下、該映像信号に従って表示素子駆動部30を介して、投影光学系32に組み込まれた不図示の表示素子(画像形成手段)を駆動する。記憶部29には、各種スポットライトの種類に応じた形状(円、楕円、三角、四角、リング、ダイヤモンド、スリーブ等)、色(白、赤、青、黄、中間色等)又は明るさ(強、中、弱等)等のデータを含む各種のデータが予め記憶されている。
光源部31は、画像を表示するため、又はスポットライトを形成するための光を発生する手段であり、例えば、フルカラー表示を行うため、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応して、複数のLED(Light Emitting Diode)を備えるものを用いることができる。光源部31は、システム制御部21による制御の下、光源駆動部32により駆動される。
不図示の表示素子としては、例えば、DLP(Digital Light Processing)やLCOS(Liquid Crystal on Silicon)等が用いられる。光源部11からの該表示素子を介した光は投影光学系32、上述した投影窓11a(図1参照)を介して射出され、表示素子により形成された画像の投影像がスクリーン上に表示され、又は表示素子により形成されたスポット光によりプレゼンターが照明される。
本実施形態のプロジェクタ11は、スクリーンに画像を投影するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとの二つのモードを備えており、手動又は自動によりこれらのモードを適宜に切り替え(変更)できるようになっている。
図3は、このようなプロジェクションモード又はスポットライトモードにおけるシステム制御部21による処理を示すフローチャートである。まず、ステップST1において、現在のモード設定がプロジェクションモードであるか、スポットライトモードであるかが判断され、プロジェクションモードであると判断された場合(Noの場合)には、プロジェクションモードに進んで(ステップST2)、プロジェクタ本体11が基準位置に戻っているか否かが判断される(ステップST3)。
ここで、基準位置とは、プロジェクタ本体11の投影窓11aから射出される光がスクリーンを指向した状態における位置(ここでは、例えば、水平位置α=0°、上下位置θ=0°とする)のことである(図4参照)。基準位置に戻っていない場合(Noの場合)には、プロジェクタ本体11を鉛直軸周りに回転させる水平駆動機構の回転モータをプロジェクタ本体11の水平方向の姿勢が水平位置α=0°となるように回転駆動し(ステップST4)、プロジェクタ本体11を水平軸周りに回転させる上下駆動機構の回転モータをプロジェクタ本体11の上下方向の姿勢が上下位置θ=0°となるように回転駆動し(ステップST5)、ステップST3に戻る。ステップST3において、基準位置に戻っていると判断された場合(Yesの場合)には、プロジェクション、即ち画像の投影を開始し(ステップST6)、ステップST1に戻る。
ステップST1において、スポットライトモードに設定されていると判断した場合(Yesの場合)には、プロジェクションモードを終了し、この終了時点における状態(画像投影に関する各種の設定等)を記憶部29に記憶する(ステップST7)。次いで、プレゼンターの現在位置の(x,y)座標を検出し(ステップST8)、検出されたプレゼンターの位置に基づいて、プロジェクタ本体11を鉛直軸周りに回転させる水平駆動機構の回転モータの回転量α’及びプロジェクタ本体11を水平軸周りに回転させる上下駆動機構の回転モータの回転量θ’を演算する(ステップST9)。なお、ここでは、高さであるz座標は、人間が起立した状態における平均的身長を予め求めておき、これを用いるものとする。但し、プレゼンターの身長を検出して、高さzを求めるようにしてもよい。
次いで、プロジェクタ本体11を鉛直軸周りに回転させる水平駆動機構の回転モータをプロジェクタ本体11の水平方向の姿勢が水平位置α=α’となるように回転駆動し(ステップST10)、プロジェクタ本体11を水平軸周りに回転させる上下駆動機構の回転モータをプロジェクタ本体11の上下方向の姿勢が上下位置θ=θ’となるように回転駆動する(ステップS11)。次いで、射出すべきスポットライトの種類に応じたデータ(形状、色、明るさ)を記憶部29から読み出してスポットライトのパターンを選定し(ステップST12)、当該パターンでスポットライトを出力し(ステップS13)、ステップST1に戻る。
スポットライトモードにおいては、ステップS1,S7〜S13が繰り返し実行されることにより、プレゼンターの位置は連続的に検出されているので、プレゼンターが移動した場合には、プロジェクタ本体11の姿勢(水平位置、上下位置)がプレゼンターの動きに自動的に追従する。従って、プレゼンターにスポットライトを当て続けることができる。
プロジェクションモードとスポットライトモードとの切り替えは、例えば、プレゼンターがリモコンを操作することにより、手動で行うことができる。また、プロジェクションモードとスポットライトモードとの切り替えは、プレゼンターの現在位置に応じて、自動で行うようにすることができる。手動で行うか、自動で行うかを、予め設定しておき、又は状況に応じて変更できるようにしてもよい。
プロジェクションモードとスポットライトモードとの切り替えを、プレゼンターの位置に応じて自動で行う場合には、例えば、図4に示すように、プレゼンター3がスクリーン2に対して、比較的に近くに居る場合にはプレゼンテーションモードとし、図5に示すように、プレゼンター3がスクリーン2に対して、比較的に遠くに居る場合にはスポットライトモードとするようにできる。プレゼンターの希望等に応じて、プロジェクションモードとする場所(エリア)とスポットライトモードとする場所(エリア)を予め決めておき、プレゼンターが自らの意志で位置を移動することにより、プロジェクションモードとスポットライトモードとの切り替えを行うようにしてもよい。
次に、図6を参照して、プレゼンターの位置の演算方法について説明する。原点はプロジェクタ本体11の設置場所の真下のポイントOと仮定する。検出されたプレゼンターの立つ位置の(x,y)座標からプロジェクタ本体11の水平回転角度(α)を求める。そして、プロジェクタ本体11の設置高さ(投影窓11aから床面までの距離)zからプロジェクタ本体11の垂直回転角度(θ)を求める。すなわち、
=x+y
α=tan−1(x/y) −90°<α<90°
θ=90°−tan−1(r/z) 0°<θ<90°
ここで、高さzとしては、床面から投影窓11aまでの距離でなくてもよく、例えば、プレゼンターの身長を引いた後の数値を使用したり、人間的平均高さを引いた数値を使ってもよい。
また、立つ位置によって(x,y)座標が複数存在する場合、それらの平均値を使うとよい。複数人がいる場合に、スポットライトの当てる方向を決めるのに有効である。例えば、二人がいる場合には以下のようにする。それぞれの位置を、Pr1(x1,y1)、Pr2(x2,y2)と仮定すると、その平均値は以下の通りである。
Xave=(x1+x2)/2,Yave=(y1+y2)/2
もし、
|x1−Xave|<a1,|x2−Xave|<a1、及び
|y1−Yave|<b1,|y2−Yave|<b1
(但し、a1,b1は予め規定される閾値を示す)が全て成り立つ場合、二人は非常に近い位置に立っていると考えられ、1人と見なして問題がない。このときにx=Xave、y=Yaveとしてプロジェクタ本体11に送信し、プロジェクタ本体11側でこのXave及びYaveに基づき算出されたα、θの角度でスポットライトのアングルを調整すればよい。
他の場合は二人が離れた場所に立っていると見なされ、それぞれの座標(x1,y1)、(x2,y2)をプロジェクタ本体11に送信する。プロジェクタ本体11では、それぞれの水平及び垂直回転角度α1,θ1,α2,θ2を算出する。プロジェクタが1台の場合は何れか一方のプレゼンターにスポットライトを当てるように選択すればよい。複数台のプロジェクタを利用する場合は、それぞれの居場所に合わせてスポットライトを当てればよい。
これにより、スポットライトの方向が決められ、回転モータによってプロジェクタ本体11の位置(回転角度)を変更調整し、プレゼンターへ向けてスポットライトを自動的に照射することができる。従って、従来技術のように、手動でスポットライトを当てる方向を調整する手間を省くことができる。また、迅速的かつスムーズにスポットライトを当てることができるので、プレゼンターの発表の流れを中断したり、聴衆の注意を分散したりすることもなく、プレゼンターションの効果を向上することが可能である。
スポットライトモードを中止し、通常のプレゼンテーションモードに戻す場合には、まずスポットライトを消燈し、プロジェクタ本体11の姿勢(水平位置及び上下位置)を基準位置に戻し、スポットライトモードに移行した際に記憶した各種の設定を記憶部29から読み出して、再設定することにより、直ちにプレゼンテーションモードを再開することができる。
また、プレゼンテーションモードとスポットライトモードの切替えを、プレゼンターの立ち位置に応じて自動的に行う場合には、その切り替えをプレゼンターや他の人がリモコン等により手動で行う場合と比較して、殆ど手間がかからず、非常に便利である。例えば、プレゼンターがスクリーン前に居る場合にはプレゼンテーションモードとして、スクリーン上の画像を指し示す等によりプレゼンテーションを行い、演台に居る場合にはスポットライトモードとすることができるので、非常に便利である。スポットライトモード中にプレゼンターが移動すれば、スポットライトも自動的に追従するので、同様に便利である。
また、スポットライトの形状(円又は楕円形状、ダイヤモンド形状、リング状等)、色(単色、中間色等)、明るさ(強弱等)を、プレゼンテーションの内容や雰囲気に合わせて、選択できるようにしてもよい。これは、例えば、スポットライトの形状、色、明るさの種々の組み合わせをデータとして、記憶部29に予め記憶させておきプレゼンターが好みに応じて、リモコン操作等により適宜に手動で選択できるようにすればよい。
さらに、スポットライトモード中において、プレゼンターの立ち位置に応じて、スポットライトの形状、色、明るさを変更するようにしてもよい。例えば、プレゼンターの立つ位置に応じて、スポットライトの明るさを自動調整したり、当てる面積の大きさを自動的に調整したりすることも可能である。こうすることによって、プレゼンターは光の眩しさを感じずに、快適なプレゼンテーション環境でプレゼンターションすることができる。プレゼンターの3Dデータを元に、プレゼンターに高度なプロジェクションマッピングを行い、更なる演出効果を高めることも可能である。
次に、図7を用いて、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとの切り替えを自動的に行う為のプロセスを説明する。図7では、一例として投影スクリーンの前方に、プレゼンテーションを行う時にプレゼンターがよく立つであろうと予想されるエリアをプレゼンターションモードエリアとして設定し、その外側のエリアをスポットライトモードエリアとして設定した場合を示している。
位置座標検出手段24により検出されるプレゼンターの立ち位置の(x,y)座標を予め決められる閾値と比較し、プレゼンテーションモードかスポットライトモードかを判別し、実行する。図7に示す例では、(x,y)がPに属する場合には、プレゼンテーションモードに、(x,y)がSに属する場合には、スポットライトモードに自動的に切り替える。ここで、Pはプレゼンテーションモードエリアの(x,y)座標の集合、Sはスポットライトモードエリアの(x,y)座標の集合を意味する。
また、図8に示すように、不連続的なスポットライトエリアS1,S2,S3を設定しておき、プレゼンターがこれらのスポットライトエリアS1,S2,S3のうちの一つに位置すると、自動的にスポットライトモードに切り替え、これ以外の場所では全てプレゼンテーションモードになるように制御することができる。この場合、(x,y)がS1に属する又は(x,y)がS2に属する又は(x,y)がS3に属する場合には、スポットライトモードに切り替え、(x,y)がS(S1〜S3)に属さない場合には、プレゼンテーションモードに切り替える。
以上述べてきたように、上述した第1実施形態によれば、プレゼンターの位置を検出し、プレゼンターの意思による手動操作や自動判別でプレゼンテーションモードとスポットライトモードとの切り替えを自在に行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態のプロジェクタについて説明する。上述した第1実施形態では、位置座標検出手段24としてセンサシートを用いる場合について説明したが、この第2実施形態のプロジェクタでは、図9及び図10に示すように、位置座標検出手段24として、赤外線及び超音波を同時に利用してプレゼンターの位置を検出する電磁波センサを備えるものを用いている。この電磁波センサは、インタラクティブ機能の電子ペンの検出原理と同様であり、赤外光と同時に発生する超音波が二つの超音波受信部によって検出され、それぞれ到達所要時間を計測して、三角測量の原理に基づいて、プレゼンターの立つ位置の(x,y)座標を検出するものである。
この電磁波センサは、送信部と受信部により構成される。送信部はプレゼンターに持たせ、受信部はプレゼンターの移動に支障とならないような場所に設置される。例えば、受信部はスクリーンの下方の床面上に設置することができる。送信部は、赤外線と超音波を発生し、送信する。一方、受信部は、赤外線センサと二つの超音波受信部を備え、送信部から送られてきた赤外線及び超音波の信号を受信する。
事前に初期位置校正を行っておけば、プレゼンターが所持する送信部の位置の(x,y)座標を精度よく検出することができる。検出した信号をワイヤレス方式又はケーブル方式によってプロジェクタ本体11に送信し、第1実施形態と同様な処理を行うことにより、プレゼンターにスポットライトを自動的に当てることができる。
プレゼンテーションモードとスポットライトモードとの切り替えを手動で行う場合には、例えば、モードの切り替えをプレゼンターが所持する送信部のオン/オフの操作によって行うようにできる。例えば、オフの場合には、送信部から赤外線及び超音波を送信せず、省エネ状態に入るようにし、オンにすると、次にオフするまでの間は一定周期で、送信部からの赤外線及び超音波を受信部が受信し、受信部は送信部の位置データをプロジェクタ本体11に送る。プロジェクタ本体11は送られてきた位置データに基づいて、スポットライトを当てる角度を自動的に調整、追従させることができる。
プレゼンターの立ち位置に応じて、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとを自動的に切り替えるようにすれば、モード切替の手間が省け、便利であることは、上述した第1実施形態と同様である。その他は上述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
なお、受信部をプレゼンターとほぼ同じ高さの場所に設置してもよい。また、受信部をプロジェクタ本体11やベース部12等に設置してもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態のプロジェクタについて説明する。上述した第1実施形態では、位置座標検出手段24としてセンサシートを用いる場合について説明したが、この第3実施形態のプロジェクタでは、図11及び図12に示すように、位置座標検出手段24として、赤外線カメラを備えるものを用いている。
この赤外線カメラは、スクリーン前方のプレゼンターが移動すると予想される領域を撮像できるように、例えば、プロジェクタ1のベース部12に設けることができる。赤外線カメラで撮影した画像を画像解析することにより、プレゼンターの立ち位置の(x,y)座標を検出する。一例として、撮影した画像を初期画像(プレゼンターが居ない状態の画像)と重ね合わせ、プレゼンターの位置を算出することにより、(x,y)座標を検出することができる。その他は、上述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上述した第1〜第3実施形態では、単一のプロジェクタを用いて、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとを切り替えるようにした場合を説明したが、この第4実施形態では、複数のプロジェクタを用いたプロジェクタシステムについて説明する。
図13に示すように、例えば、3台のプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3を所定の間隔で配置し、単一のスクリーン上に当該3台のプロジェクタによって大きな連続する画像を表示しているものとする。説明を簡単にするため、各プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3は、上述した第1実施形態で説明したプロジェクタと同一であり、3台全てのプロジェクタPJ1,PJ2,PJ3はプレゼンテーションモードとなっているものとする。各プロジェクタPJ1,PJ2,PJ3のシステム制御部21は、互いに通信できるようになっているか、あるいは上位の制御部を設けて、該上位の制御部と各システム制御部21が通信できるようにしてもよい。
上述した第1、第2又は第3実施形態と同様にして、プレゼンターの位置を検出し、スポットライトモードへの切り替えが要求された場合には、これらのうちの一台(例えばPJ1)をスポットライトモードに切り替えて、プレゼンターにスポットライトを照射し、他の2台(例えば、PJ2,PJ3)は引き続きプロジェクションモードを維持する。従って、当該一台(例えば、PJ1)により投影表示されていた画像は消え、他の2台(例えば、PJ2,PJ3)による画像はそのまま投影表示されることになる。3台のうちの何れのプロジェクタをスポットライトモードに切り替えるかは、プレゼンターの立ち位置に応じて選択するとよい。例えば、各プロジェクタ毎にスポットライトモードエリアを設定しておき、管轄するスポットライトモードエリアにプレゼンターが入った場合に、当該エリアに係るプロジェクタ(例えば、プレゼンターに最も近い一台)をスポットライトモードに切り替えるようにできる。
なお、ここでは、プレゼンテーションモードを維持する2台(例えば、PJ2,PJ3)の投影表示する内容はそのままとしたが、スポットライトモードに切り替えないプロジェクタを消灯、即ち画像の投影表示を中止するようにしてもよい。
また、ここでは、プレゼンテーションモードを維持する2台(例えば、PJ2,PJ3)の投影表示する内容はそのままとしたが、図14に示すように、2台でも3台で投影していた際の内容を投影できるように全体として画像を再編成して、投影表示するようにできる。こうすることにより、プレゼンテーションモード時の投影表示の内容が欠損することなく、スポットライトモードとプロジェクションモードの両立が可能になり、より効果の高いプレゼンテーションを行うことができる。
さらに、ここでは、スポットライトモードに切り替えるプロジェクタは1台としたが、2台又は全てをスポットライトモードに切り替えるようにしてもよい。何台のプロジェクタをスポットライトモードに切り替えるかをプレゼンターの立ち位置に応じて選択するようにしてもよい。なお、プレゼンターが複数存在する場合には、それぞれの位置検出を行い、予め決められる条件に基づいて複数人へスポットライトを当てるように、複数のプロジェクタをスポットライトモードに切り替えるようにできる。
〔変形例〕
上述した第1〜第4実施形態では、投影表示に用いる光源(光源部31)及び画像形成手段(表示素子)により、スポットライトを形成し、これらを適宜に切り替えるとともに、プロジェクタ本体11の姿勢(水平位置、上下位置)を調整して、スクリーン又はプレゼンターを指向するように変更して、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとの切り替えを行うようにしているが、該光源から該画像形成手段との間に光路を分岐させる分岐光学系(例えば、ハーフミラー)を介装し、分岐した光を別途設けたミラー(方向調整ミラー)で反射してスポットライトを射出するように構成してもよい。この場合において、当該方向調整ミラーの姿勢を任意に変更調整できるように構成して、プロジェクタ本体11の姿勢はそのまま(スクリーンを指向した状態)でスポットライトのみをプレゼンターを指向して照射するようにしてもよい。このようにすれば、1台のプロジェクタで、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとを同時に実現することができる。
また、観衆の盛り上がりを検出する手段を別途設け、該観衆の盛り上がりの程度に応じて、プレゼンテーションモードとスポットライトモードとを自動的に切り替えるようにしてもよい。観衆の盛り上がりを検出する手段としては、マイクロホン等の音声入力手段を有し、入力された音声の音量やキーワード等に応じて盛り上がりを検出するようにしたもの、あるいは観衆を撮影するカメラを設けて顔認識等の画像認識により盛り上がりを検出するようにしたもの等を用いることができる。スポットライトモード中において、観衆の盛り上がりの程度に応じて、スポットライトの形状、色、明るさ等を変更するようにしてもよい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…プロジェクタ、2…スクリーン、3…プレゼンター、11…プロジェクタ本体、12…ベース部、13…アーム部、21…システム制御部、22…操作入力手段、23…操作信号処理部、24…位置座標検出手段、25…位置演算部、26…回転モータ駆動部、27…映像信号入力手段、28…映像信号処理部、29…記憶部、30…表示素子駆動部、31…光源部、32…光源駆動部、33…投影光学系。

Claims (9)

  1. 光源と、
    画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段による画像を介した前記光源からの光を投影する光学系と、
    スクリーンに画像を投影するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとを切り替えるモード切替手段と、
    前記プレゼンターの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記モード切替手段による切替を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記位置検出手段は、前記スクリーンの前の床面上に敷かれる大面積センサシートを備え、前記センサシート上の前記プレゼンターの位置を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記位置検出手段は、赤外光を発生する赤外光発生部と超音波を発生する超音波発生部を含む信号送信部と、前記赤外光発生部により発生された前記赤外光を受信する受光部及び前記超音波発生部により発生された前記超音波を受信する二つの超音波受信部を備え、前記信号発生部を所持する前記プレゼンターの位置を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  4. 前記位置検出手段は、赤外線カメラを備え、前記赤外線カメラにより撮影された画像を画像解析して前記プレゼンターの位置を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 前記制御手段は、前記スポットライトモード中に、前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記プレゼンターを照明する前記スポットライトの形状、色及び明るさのうちの少なくとも一つを変更することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のプロジェクタ。
  6. 光源、画像を形成する画像形成手段、前記画像形成手段による画像を介した前記光源からの光を投影する光学系、及びスクリーンに画像を投影するプレゼンテーションモードとプレゼンターを照明するスポットライトモードとを切り替えるモード切替手段を備える複数台のプロジェクタと、
    前記プレゼンターの位置を検出する少なくとも一つの位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記プレゼンターの位置に応じて、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台について、前記プレゼンテーションモードから前記スポットライトモードに変更するよう、前記モード切替手段による切替を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  7. 前記制御手段は、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台について、前記プレゼンテーションモードから前記スポットライトモードに変更した場合において、残余のプロジェクタのプレゼンテーションモードを終了することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタシステム。
  8. 前記制御手段は、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台について、前記プレゼンテーションモードから前記スポットライトモードに変更した場合において、残余のプロジェクタのプレゼンテーションモードをそのまま維持することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタシステム。
  9. 前記制御手段は、前記複数台のプロジェクタのうちの少なくとも一台について、前記プレゼンテーションモードから前記スポットライトモードに変更した場合において、モードの変更前に前記プレゼンテーションモードにある全てのプロジェクタによって投影されていた画像と同一内容の画像を残余のプロジェクタによって投影するよう、前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタシステム。
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