JP2013175170A - コンプライアンス評価支援システムその方法およびプログラム - Google Patents

コンプライアンス評価支援システムその方法およびプログラム Download PDF

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良幸 長尾
Masayasu Sato
昌康 佐藤
Atsushi Sugiyama
淳 杉山
Toru Murakami
亨 村上
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System Kenkyusho Kk Comp
Computer System Technology Co Ltd
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Abstract

【課題】作業に対する法的リスクを自動的に生成或いは評価するコンプライアンス評価支援技法を提供する。
【解決手段】コンプライアンス評価支援システム(CESS)100は、作業計画要素および作業計画要素に関連付けられたリスク情報が規定されているリスク情報マスターテーブル(RIMT)と、リスク情報、および、リスク情報に関連付けられた、法的リスク情報が規定されているコンプライアンスマスターテーブル(CMT)とが格納されている記憶部150と、作業計画要素を取得する取得部(ACQ)と、リスク情報マスターテーブルを参照して、作業計画要素に関連するリスク情報を生成するリスク情報生成部(RIG)と、生成されたリスク情報でコンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を前記作業計画要素に対する法的リスクとして生成する法的リスク情報生成部(LRIG)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンプライアンス評価支援システムその方法およびプログラムに関し、特に、作業計画または作業記録に対する法的リスクを自動的に生成或いは評価するコンプライアンス評価支援システムその方法およびプログラムに関するものである。
介護、医療、教育などの人に対してサービスを提供する業界では、被介護者、患者、生徒、学童、児童などのサービス需要者に安全かつ良質なサービスを提供し、企業や使用者側はその作業者(労働者)に安全な労働環境を提供する法的義務がある。同様に、建築、建設、工事、製造業の業界でも、作業者(労働者)に安全な労働環境および設備を提供し、成果物(建築物、電気設備などの成果物、製造物、食品など)の安全性を確保する法的義務がある。また、あらゆる工事に際して、近隣住民に危険を及ぼすことを防止し、安全な地域環境を保全する義務もある。即ち、あらゆる企業活動に対して、様々な法律、判例、法令などを遵守する法的義務が企業に課されており、そのような法制度への適合性を昨今では、コンプライアンスと呼ぶことがある。
現在では、弁護士の増加および司法サービスの充実、および、労働者やサービス需要者の法的な権利意識の向上が著しい。このような法的義務に対しては、作業者の怪我や労働環境による疾病に対する労働安全訴訟、患者の医療ミスに対する医療訴訟、介護ミスや不注意による被介護者の怪我やサービス提供環境による疾病、事故の発生に対する介護訴訟など、様々な態様の訴訟および紛争が発生する法的リスクがある。また、製造物責任法(PL法)により製品を代表とする成果物に対する訴訟も多くなりつつある。同様に、建設、土木、建築の成果物であるビル、建築物、構造物なども、建設業者は瑕疵担保責任があり、この分野の訴訟も頻発している。例えば、強度不足耐震性能不足による瑕疵訴訟などがある。さらに、企業活動に伴う廃棄物や事故に対する環境汚染の問題も頻発している。例えば、住民運動による環境訴訟がある。
このような法的リスクには、実際には、安全およびコンプライアンスに配慮した作業をしていたにも関わらず、社内文書にそのことを証明する記述が記録されていないために、莫大な損害賠償を負わされたり、行政により処罰されたり、許認可を取り消されたりするケースも含まれる。特に、介護施設では、安全基準やコンプライアンスを満たした作業指示であっても、介護スタッフが忙しいため、安全基準やコンプライアンスを満たした作業記録を残していないことが多い。実際の裁判においても、作業記録において作業を履行したことを明確に記載されていないため介護施設側が敗訴したり、作業記録において作業を安全やコンプライアンスに配慮して履行したことを明確に記載されていないため介護施設側が損害賠償を負わされたりするケースがある。また、作業指示自体や作業計画自体が、安全やコンプライアンスに配慮していない場合も同様に企業側の法的リスクとなり得る。また、形式的には法律や法令に準拠している作業態様であったとしても、社会情勢や法的規範の変遷に伴う判例としては法的責任を問われる事態も起こり得る。
このように高度に発展した司法社会においては、今後、ますます、経済活動を行う介護施設、病院、建設業、企業などの法的リスクが増大するであろう。このような法的リスクに関しては、実際に法律の適否を判断した判例データベースや法律を網羅した法令データベースを活用することが便利である。従来技術として、「法律トピック体系を使用して法律概念を分類するシステム及び方法」(特許文献1)がある。
特表2003−526140号公報
しかしながら、上記の従来技術は、法律概念を効率的に分類することはできるが、特定の作業計画や作業記録に対する法的リスク、即ち、コンプライアンスの状況を抽出することはできない。
そこで、本発明の目的は、作業計画または作業記録に対する法的リスク、即ち、コンプライアンス状況(法令遵守、法令適合性などの状況、レベル、度合、程度、評価数値、評価レベルなど)を自動的に生成或いは評価するコンプライアンス評価支援システムその方法およびプログラムを提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明によるコンプライアンス評価支援システム(装置)は、
複数の作業計画要素、および、前記複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が規定されているリスク情報マスターテーブル(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとが格納されている記憶部と、
作業計画要素を取得する取得部と、
前記リスク情報マスターテーブルを参照して、前記取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成するリスク情報生成部と、
前記生成されたリスク情報で前記コンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を前記作業計画要素に対する法的リスクとして生成する法的リスク情報生成部と、
を有する。
また、第2の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記取得部が、
前記作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得し、
前記コンプライアンス評価支援システムが、
前記生成された法的リスク情報と、前記取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価するリスク評価部をさらに有する、
ことを特徴する。
また、第3の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記コンプライアンス評価支援システムが、
前記リスク評価部により法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する、適正表現生成部をさらに有する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価部が、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記取得部が、
前記作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、施工計画書、製造作業指示書、操作指示書、学習指導計画書、レッスン計画書、保育計画書、または、介護施設サービス計画書を取得する、
ことを特徴とする。
また、第6の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記取得部が、
前記作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテ、施工記録書、工事報告書(工事日報、日誌、月報など)、操作記録書、学習指導記録書、レッスン記録書、保育記録書、または、製造記録書を取得する、
ことを特徴とする。
また、第7の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価部が、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第8の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を安全に履行することを促す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記法的リスク情報生成部が、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第9の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業の法的リスクを発生または増大させる、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価部が、
前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第10の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業において、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記法的リスク情報生成部が、
前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第11の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記記憶部が、
作業計画情報と、該作業計画情報に関連付けられる少なくとも1つの作業計画要素とを含む作業要素変換テーブルをさらに格納しており、
前記取得部が、
少なくとも1つの作業計画要素に変換または展開できる作業計画情報を取得し、
前記コンプライアンス評価支援システムが、
前記取得した作業計画情報に基づき、前記作業要素変換テーブルを参照して、少なくとも1つの作業計画要素に変換する要素変換部をさら有する、
ことを特徴とする。
また、第12の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記取得部が、少なくとも1つの作業計画要素に関連するガイドライン情報をさらに取得し、
前記リスク情報生成部が、
前記取得された作業計画要素が、取得されたガイドライン情報に一致しているのか否かを判定し、一致していない場合は、その旨を当該作業計画要素に関連するリスク情報として生成する、
を有する。
また、第13の発明によるコンプライアンス評価支援システムは、
前記取得部が、少なくとも1つの作業記録情報に関連するガイドライン情報をさらに取得し、
前記リスク情報生成部が、
前記取得された作業記録情報が、取得されたガイドライン情報に一致しているのか否かを判定し、一致していない場合は、その旨を当該作業計画要素に関連するリスク情報として生成する、
を有する。
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた第14の発明によるコンプライアンス評価支援プログラムは、
コンピュータを上述した第1〜11の発明のいずれか1つの発明に記載のコンプライアンス評価支援システムとして機能させることによって構成させる。
例えば、本発明を方法として実現させた、コンピュータを使用する第15の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
記憶部が、複数の作業計画要素、および、前記複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が規定されているリスク情報マスターテーブル(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとを格納する格納ステップと、
作業計画要素を取得する取得ステップと、
演算部が、前記リスク情報マスターテーブルを参照して、前記取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成するリスク情報生成ステップと、
前記演算部が、前記生成されたリスク情報で前記コンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を前記作業計画要素に対する法的リスクとして生成する法的リスク情報生成ステップと、
を有する。
また、第16の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記取得ステップが、
前記作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得し、
前記コンプライアンス評価支援方法は、
前記演算部が、前記生成された法的リスク情報と、前記取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価するリスク評価ステップをさらに有する、
ことを特徴する。
また、第17の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記コンプライアンス評価支援方法が、
前記演算部が、前記リスク評価ステップにより法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する、適正表現生成ステップをさらに有する、
ことを特徴とする。
また、第18の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価ステップが、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第19の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記取得ステップが、
前記作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、施工計画書、製造作業指示書、操作指示書、学習指導計画書、レッスン計画書、保育計画書、または、介護施設サービス計画書を取得する、
ことを特徴とする。
また、第20の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記取得ステップが、
前記作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテ、施工記録書、工事報告書(工事日報、日誌、月報など)、操作記録書、学習指導記録書、レッスン記録書、保育記録書、または、製造記録書を取得する、
ことを特徴とする。
また、第21の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価ステップが、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第22の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を安全に履行することを促す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記法的リスク情報生成ステップが、
前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第23の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業の法的リスクを発生または増大させる、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記リスク評価ステップが、
前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第24の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業において、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
前記法的リスク情報生成ステップが、
前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業記録要素の法的リスクを評価する、
ことを特徴とする。
また、第25の発明によるコンプライアンス評価支援方法は、
前記記憶部が、作業計画情報と、該作業計画情報に関連付けられる少なくとも1つの作業計画要素とを含む作業要素変換テーブルを格納する格納ステップをさらに含み、
前記取得ステップが、
少なくとも1つの作業計画要素に変換または展開できる作業計画情報を取得し、
前記コンプライアンス評価支援方法は、
前記演算部が、前記取得した作業計画情報に基づき、前記作業要素変換テーブルを参照して、少なくとも1つの作業計画要素に変換する要素変換ステップをさら有する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、作業計画または作業記録に対する法的リスク(即ち、コンプライアンス状況(法令遵守、法令適合性などの状況、判例に対する法的適合度など))を自動的に生成或いは評価することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様によるコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。 図2は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図7は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図8は、ケアプランの一例を示す図である。 図9は、判例情報の一例を示す図である。 図10は、判例情報からリスク情報を抽出し、適正表現サンプルへと関連付ける処理の概念図である。 図11は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図12は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。 図13は、本発明の一実施態様による工事業界向けのコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。 図14は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図15は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。 図16は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図17は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。 図18は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図19は、本発明の一実施態様による医療業界向けのコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。 図20は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図21は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図22は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図23は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。 図24は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施態様によるコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、コンプライアンス評価支援システム100(CESS)は、制御部(CPU、プロセッサ)110、入力部120、出力部130、通信部140、記憶部150、および、表示部160を有する。記憶部150は、複数の作業計画要素、および、前記複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類、瑕疵担保責任、成果物による住民運動などリスク、強度不足による瑕疵によるリスク、安全管理の不備によるリスクなど)が規定されているリスク情報マスターテーブルRIMT(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルCMTとが予め格納されている。制御部110(CPU、プロセッサ)は、取得部ACQ,リスク情報生成部RIG、および、法的リスク情報生成部LRIGを有する。これらの各部は、ハードウェアモジュール或いはプログラムモジュール、またはこれらの組み合わせで構成させることが好適である。
取得部ACQは作業計画要素を取得する。この実施態様では、介護管理支援サーバCMSSからネットワークNETを介して、或いは、直接的に入力部120を介して、取得部ACQは、介護用の作業計画要素を取得する。作業計画要素は、キーボードKBDを使って入力してもよい。リスク情報生成部RIGは、リスク情報マスターテーブルRIMTを参照して、取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成する。法的リスク情報生成部LRIGは、生成されたリスク情報でコンプライアンスマスターテーブルCMTを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を作業計画要素に対する法的リスクとして生成する。
コンプライアンス評価支援システム100は、通信部140、ネットワークNETを介して、介護士などの介護従事者、医師や看護師などの医療従事者が持つ携帯端末PDA1、端末PC1、PC2,携帯電話端末MS1と接続し、情報のやり取りが可能である。出力部130は、プリンタPRNに本システムに格納される情報や生成された情報を出力することができる。表示部160も、本システムに格納される情報や生成された情報を表示することができる。入力部120は、マウスMUSやキーボードKBDを介して入力される操作指示や情報入力を受け付ける。このように、生成した情報や中間データおよび取得したデータを外部に送信したり、表示部に表示したり、生成した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部に格納したりすることは、後述する他の実施態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、本システム(装置)は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PCなどのコンピュータ、或いは、これらコンピュータに本システムの機能や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つCPU(プロセッサ)や記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に本システムを構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
作業記録情報の法的リスクを評価することも可能である。そのためには、取得部ACQが、作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得し、制御部110に設けたリスク評価部REが、マッチした法的リスク情報と、取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する。
リスク情報マスターテーブルRIMTの内容例を具体的に説明する。リスク情報マスターテーブルRIMTの作業計画要素の各々には、リスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が関連付けられる。
<作業計画要素>: <リスク情報>
排泄介助: 転倒、打撲、便器、廊下、壁、床、段差、ポータブル便器、転落
食事提供: 誤嚥、窒息、食材、餅
歩行介助: 転倒、打撲、廊下、壁、床、段差、転落
コンプライアンスマスターテーブルCMTの内容例を具体的に説明する。コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。
<リスク情報>
:誤嚥(嚥下力低下、むせ、喉つまり)
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現>
:ごくりと飲み込むまで見守った
:食事を終えたことを確認し、さらに、10分間見守った。
:「食事」「確認」「見守」の3つの単語のセット
:飲み込んだ後、5分間様子を見たが異常なし。
:「飲み込」「異常なし」の2つの単語のセット
:食事提供後、口内を確認し、残存物がないことを確認した。
:「食事」「口内」「残存物がない」の3つの単語のセット
制御部110に設けた適正表現生成部PDGが、リスク評価部REにより法的リスクがある、或いは、法的リスクが発生する可能性が所定の閾値(閾値は予め記憶部に格納しておくことが好適である。)よりも高いと評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する。
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号>
:ごくりと飲み込むまで見守った
:食事を終えたことを確認し、さらに、10分間見守った
:飲み込んだ後、5分間様子を見たが異常なし
:食事提供後、口内を確認し、残存物がないことを確認した
:食事提供後、10分間見守り、会話を交わした
或いは、コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。リスク評価部REが、マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する。存在する場合には、法的リスクが低い、或いは、ないと評価し、存在しない場合には、法的リスクが高いと評価する。
<リスク情報>
:転倒(つまずき、転び、筋力低下)
<リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号>
:「最初」「最後」「歩行介助」「トイレ」の4つの単語のセット
:「最初」から「最後」まで「歩行介助」し「トイレ」で「排泄」させたことの知識
:最初から最後まで歩行介助しトイレで排泄させた
:「歩行介助」「声掛け」の2つの単語のセット
:「段差」「声掛け」「歩行介助」の3つの単語のセット
:「段差」があることを「声掛け」しながら「歩行介助」したことの知識
コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を安全に履行することを促す、表現、文言、知識、略語、または記号を関連付けることができる。この場合には、法的リスク情報生成部が、マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が「作業計画要素」に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価することが可能となる。
取得部ACQが、例えば、介護管理支援サーバCMSSから作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、介護施設サービス計画書を取得することが好適である。また、取得部ACQが、介護管理支援サーバCMSSから作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテを取得することが好適である。このような特定用途のサーバは、介護用に限らず、計画およびその計画に対する作業記録が電子情報として格納されているため、本システム用に情報を加工して用意しなくても、容易に流用することが可能であり、ユーザにとって便利である。
図2は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部が、複数の作業計画要素、および、複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が規定されているリスク情報マスターテーブル(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとを格納する。ステップS11などの格納ステップは、一回実施しておけば、その情報が変更されるまでは再実施する必要はない。或いは、格納ステップは、当該情報を格納したROMやフラッシュメモリをシステム(装置やコンピュータ)に搭載することで不要となる。次にステップS12では、取得部が作業計画要素を取得する。ステップS13では、リスク情報生成部が、リスク情報マスターテーブルを参照して、取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成する。最後に、ステップS14では、法的リスク情報生成部が、生成されたリスク情報でコンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を作業計画要素に対する法的リスクとして生成する。
このように本フローでは、計画段階における作業計画要素が法的リスク上、問題があるのか否か、コンプライアンスに適合しているのか否か、法的マターが発生するリスクがあるのか否か、発生する場合はどの程度なのかなどを極めて容易に検査、評価することが可能となる。例えば、作業計画要素に、介護士への医療行為の作業指示が含まれる場合、或いは、作業計画要素に、介護補助スタッフに高度なスキルを有するものが行うべき難度が高い介護作業行為の作業指示が含まれる場合などは、法的リスクが非常に高い、法的リスクが中程度発生するなどの評価が可能となる。この評価を受けて、ケアマネージャーなどは、介護計画を修正、変更するなどして、再度、本システムで法的リスクが消滅、或いは、許容可能な数値、程度まで軽減することが確認することが可能となる。
図3は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローでは、記録文書における法的リスク、即ち、コンプライアンス適合性を評価する態様を示す。図に示すように、ステップS21にて、記憶部が、複数の作業計画要素、および、複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が規定されているリスク情報マスターテーブル(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとを格納する。次にステップS22では、取得部が作業計画要素を取得し、作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得する。ステップS23では、リスク情報生成部が、リスク情報マスターテーブルを参照して、取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成する。ステップS24では、法的リスク情報生成部が、生成されたリスク情報でコンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を作業計画要素に対する法的リスクとして生成する。最後に、ステップS25では、リスク評価部が、マッチして生成された法的リスク情報と、取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する。
このように本フローでは、計画段階における作業計画要素に照らして、作業記録における法的リスク上、問題があるのか否か、コンプライアンスに適合しているのか否か、法的マターが発生するリスクがあるのか否か、発生する場合はどの程度なのかなどを極めて容易に検査、評価することが可能となる。例えば、作業計画要素に、認知症の被介護者への食事提供の作業指示が含まれる場合は、誤嚥というリスク情報を含む法的リスクが生成され、作業記録に適正に食事中に誤嚥が発生していないかを見守ったことを確認または推認し得る記載があるのか否か(即ち、法的リスクがあるのか否か)を、極めて容易に評価することが可能となる。この評価を受けて、記載した介護者やケアマネージャーなどは、記録文書の法的不備を把握することが可能となり、不備を修正、変更するなどして、再度、本システムで法的リスクが消滅、或いは、許容可能な数値、程度まで軽減することを確認することが可能となる。
図4は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローでは、記録文書における法的リスク、即ち、コンプライアンス適合性を評価し、さらに、法的リスクを低減または最小限までに減らす適正表現を生成し、ユーザに提示する態様を示す。図に示すように、ステップS31にて、記憶部が、複数の作業計画要素、および、複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が規定されているリスク情報マスターテーブル(危険源評価マスターテーブルなど)と、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報(判例や法令などに基づく法的リスク情報)が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとを格納する。次にステップS32では、コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を関連付ける。上述したようにステップS31,S32のような格納処理や関連付け処理は、予め処理しておけば、繰り返す必要がない。次にステップS33、S34、S35、S36の各処理は、ステップS22〜S25の各処理と同様であるため説明を省略する。ステップS36の処理を終えた後、最後のステップS37にて、適正表現生成部は、リスク評価部により法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する。
このように本フローでは、計画段階における作業計画要素に照らして、作業記録における法的リスク上、問題があるのか否か、コンプライアンスに適合しているのか否か、法的マターが発生するリスクがあるのか否か、発生する場合はどの程度なのかなどを極めて容易に検査、評価したうえでさらに、問題がある記載に対して法的リスクを低減し、コンプライアンスに適合させて適正表現をユーザに提示することが可能となる。例えば、作業記録に「食事を提供した」という記載しかない場合は、「食事を提供し、嚥下すること確認した」という適正表現を生成し、ユーザに提示して適正表現への修正を促す。また、このとき法的リスクとして、「未確認の場合の窒息事故で施設側の過失割合70%で賠償金1億円。」などの情報を表示部に表示するなどして、ユーザに提示することも可能である。このような適正表現の提示を受けて、記載(情報を入力)した介護者やケアマネージャーなどは、記録文書の法的不備やコンプライアンス上の問題を定性的或いは定量的に評価し、把握することが可能となり、不備を修正、変更するなどして、再度、本システムで法的リスクが消滅、或いは、許容可能な数値、程度まで軽減することを確認することが可能となる。
取得部は、作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、施工計画書、製造作業指示書、操作指示書、学習指導計画書、レッスン計画書、保育計画書、または、介護施設サービス計画書を取得することが可能である。また、取得部は、作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテ、施工記録書、工事報告書(工事日報、日誌、月報など)、操作記録書、学習指導記録書、レッスン記録書、保育記録書、または、製造記録書を取得することが可能である。即ち、本システムは、介護業界だけではなく、広く様々な業界での法的リスクやコンプライアンスの適合性を評価することが可能である点に注意されたい。
図5は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローでは、「作業計画」における法的リスク、即ち、コンプライアンス適合性を評価し、さらに、法的リスクを低減または最小限までに減らす適正表現を生成し、ユーザに提示する態様を示す。図に示すように、ステップSステップS41、S43、S44、S45の処理は、上述した図3のステップSステップS11、S12、S13、S14の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS42では、コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を関連付ける。ステップS46では、適正表現生成部は、作業計画要素に法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する。このように、本フローによれば、作業計画段階における計画自体の法的リスク、即ち、コンプライアンスの適合性を評価して、適正表現への変更を促すことが可能となる。
図6は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図に示すように、表示画面DIS1には、ケアプラン(介護計画)について適正表現生成部(および他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告表示などが表示される。例えば、食事についてのプラン表示領域T1における作業指示・計画「夕食を提供する」という表現に対しての法的リスク、問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW1が表示される。また、矢印AR1が指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW1に「夕食を提供する。その際には食材をむせることなく嚥下することを確認する」が表示される。ケアプランの食事メニューに食材「餅」が記載された場合に、当該表現の部分を点線で囲む強調表示ブロックSTR1で強調表示し、警告ウィンドウW2は、「餅は窒息原因になり易い食材です。提供を回避するか、餅のサイズ、加工法、スタッフの指導などで、窒息予防措置を取る。嚥下力低下者には提供してはいけません。」といった、この計画に対して本システムにより抽出、生成された法的リスクの内容が表示される。警告ウィンドウW3は、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。表示内容は、「禁句です。作業者判断にした場合、使用者責任を問われた判例があります。具体的に指示をするか、管理者へ報告する形式に変更してください。」である。
プラン表示領域T2における作業指示・計画「排泄介助する」という表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW4、W5が表示される。表示内容は、それぞれ「居室内のポータブルトイレの掃除を指示してください。掃除せずに骨折事故で施設側の過失割合70%で賠償金1千万円。」、「排泄介助を拒否された場合の対処法を記載してください。説得作業をせずに拒否を受け入れた後で、被介護者が骨折した骨折事故で施設側の過失割合70%。」である。
図7は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図に示すように、表示画面DIS2には、介護記録について、適正表現生成部(および他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告表示などが表示される。例えば、食事についての記録表示領域T3における介護記録「夕食を提供した」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR1が表示される。また、矢印AR2が指す方向にある適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW2に「夕食を提供し、食材をむせることなく嚥下したことを確認した。」が表示される。介護記録の食事メニューに食材「餅」が記載された場合に、当該表現の部分を点線で囲む強調表示ブロックSTR2で強調表示し、警告ウィンドウR2は、「餅は窒息原因になり易い食材です。提供を回避するか、餅のサイズ、加工法、スタッフの指導などで、窒息予防措置を取って提供し、食後に十分に見守ったことを具体的に記載して下さい。」といった、この計画に対して本システムにより抽出、生成された法的リスクの内容が表示される。警告ウィンドウR3は、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。ここでは、画面上に出現した警告ウィンドウに「禁句です。きちんと確認したなら「確認した」に変更するのが望ましいです。」が表示されている。また、「おいしそうに食事された」という記載・表現に対しては、警告ウィンドウR4に「嚥下力が低下した被介護者なので、見守りをしっかりと記載してください。」が表示される。また、矢印AR3が指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW3に「しっかりと飲み込むまで見守った。」が表示される。
記録表示領域T4における作業記録「排泄介助した」という表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR5が表示される。表示内容は、「居室内のポータブルトイレの掃除をした場合は、掃除したことを記載してください。掃除せずに骨折事故で施設側の過失割合70%で賠償金1千万円」である。また、作業記録「排泄介助を拒否し、Aさんは自力で排泄しことを見守った。ポータブルトイレを掃除した。」という表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR6が表示される。表示内容は、「排泄介助を拒否された場合は、十分に説得作業をした末に拒否されたことを明確に記載してください。十分に説得作業をせずに拒否された後、被介護者が骨折した骨折事故で施設側の過失割合70%。」である。なお、記録は、入力終了時、或いは、入力中にリアルタイムでリスク評価し、適正表現チェックを行い、ユーザに記録文書の法的リスクを提示し、適正な表現、適正な作業を提示することが好適である。このように、リアルタイムで法的リスクや適正表現を表示することによって、ユーザは、作業漏れや義務不履行を未然に防止して、法的リスクを最小限に抑え、コンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
図8は、ケアプランの一例を示す図である。本システムは、このようなケアプラン(施設サービス計画書など)の文書情報を作業計画要素として取得することが可能であり、この文書情報の法的リスクを評価することが可能である。
図9は、判例情報の一例を示す図である。本システムは、このような判例情報や法令情報(法律や規則の条文情報)を記憶部に格納したり、ネットワークを介して法律情報サーバ(図示せず)から読み取ったりして、この判例や法令から、例えば、本システムに設けた或いは外部の既知の知識抽出技術(知識抽出エンジン)、および/または、形態素解析技術(形態素解析エンジン)を用いて、リスク情報と、法的リスク情報との組み合わせを抽出して、リスク情報マスターテーブルやコンプライアンスマスターテーブルを自動生成、自動更新することが可能である。この作業は、ユーザ、或いは、リスクコンサルタント、弁護士などの専門家が手作業で行うことも可能である。リスク情報マスターテーブルやコンプライアンスマスターテーブルは、膨大なデータ項目を含むことになるが、検索速度向上のために、データベース検索技術を用いて適正なインデックスを適宜作成しておくことが好適である。
例えば、本システム内に構成させた既知の知識抽出エンジン(知識抽出プログラムモジュール)を使用すれば、判例情報JP1には、リスク情報の知識として「歩行介助なしにトイレに行き、転倒して骨折する」が抽出され、このリスク情報に対する法的リスクの知識として「トイレに行く際の介護拒否を受け入れた場合に、転倒事故で損害賠償に責任が発生する」が抽出される。また、判例情報JP2には、リスク情報の知識として「ポータブルトイレの掃除で転倒し、骨折する」が抽出され、このリスク情報に対する法的リスクの知識として「ポータブルトイレの掃除は履行義務があり、しない場合には債務不履行になり、そのトイレ掃除に関して発生した事故に損害賠償に責任が発生する」が抽出される。このような判例情報や法令情報は、最新のものを随時取得して、コンプライアンスマスターテーブルを最新のものに更新することが好適である。
同様に、判例情報JP1から、リスク情報マスターテーブルの内容である「作業計画要素」および「それに関連付けられるリスク情報」を既知の知識抽出エンジンを使用して抽出することも可能である。本システムに設けた知識抽出エンジンおよび形態素解析エンジン(図示せず)は、判例情報JP1のテキストから文節、単語などを切り出し、「トイレへの歩行介助をする」という作業計画要素を抽出・生成し、「転倒する」「つまずき・転倒型」というリスク情報を抽出・生成し、リスク情報マスターテーブルの1項目として格納したり、更新したりすることが可能である。
コンプライアンスマスターテーブルリスク情報に関連する作業の法的リスクを発生または増大させることを防止する、または、抑止するために、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号を例示する。
表現例:思う、任せる、放置、自由にさせ、縛る、拘束、たたく
リスク評価部は、マッチしたリスク情報に対応する、上述した例示のような、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する。
法的リスク情報生成部は、マッチしたリスク情報に対応する、上述した例示のような、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、その作業計画要素の法的リスクを評価する。
記憶部150は、作業計画情報と、該作業計画情報に関連付けられる少なくとも1つの作業計画要素とを含む作業要素変換テーブルECTをさらに格納している。取得部が、少なくとも1つの作業計画要素に変換または展開できる作業計画情報をさらに取得する。コンプライアンス評価支援システムが、制御部110内に要素変換部ECUをさらに有し、要素変換部ECUは、取得した作業計画情報に基づき、作業要素変換テーブルECTを参照して、少なくとも1つの作業計画要素に変換する。作業要素変換テーブルを例示する。一般的な対象者を前提としてトイレ介助は「歩行介助」、「トイレ排泄介助」の作業計画要素に変換するような形式の作業要素変換テーブルの項目としてもよいが、被介助者や介助スタッフの属性を考慮して形式でテーブルを構成させた方が好適である。例えば、要介護者の者に対する作業計画情報「トイレ介助」は、「上体お越し介助」、「起立介助」、「歩行介助」、「トイレ排泄介助」のような多くの介助項目に変換することが可能なテーブルを用意する。この変換機能は非常に重要である。ユーザは、作業計画の細かい要素を知らずとも、正確で標準的な要素を得ることが可能となり、作業要素の抜けや漏れがなくなり、法的リスクを低減することが可能になるからである。
作業計画情報 : 作業計画要素
トイレ介助:歩行介助、トイレ排泄介助
トイレ介助(要介護者の者):上体お越し介助、起立介助、歩行介助、トイレ排泄介助
トイレ介助(歩行可能者、手先のしびれあり):トイレ排泄介助、衣服着脱介助
就寝前のトイレ介助(歩行可能者、手先のしびれあり):トイレ排泄介助、衣服着脱介助、ポータブルトイレ清掃
食事提供(要介助者):上体お越し介助、起立介助、歩行介助、着席介助、食事提供補助、配膳
食事提供(歩行可能者):配膳
食事提供(歩行可能者、嚥下力低下者):配膳、食事見守り
図10は、判例情報からリスク情報を抽出し、適正表現サンプルへと関連付ける処理の概念図である。図に示すように、判例情報は、事故カテゴリ、事故概要、争点などの項目で類型化(生成、抽出、変換など)することが可能である。そして、その類型化した項目やその意味内容から、危険語句である「誤嚥」やその類似語句、それらに関連付けるべき適正表現サンプルを生成することが可能となる。これらは、上述したように、既知の知識抽出エンジンで処理することが可能であり、もちろん、人手を使って行うことも可能である。このようにして抽出、変換、生成した項目は、リスク情報マスターテーブル、コンプライアンスマスターテーブルなどに含ませることが可能である。
図11は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図6の表示画面DIS1と同様に、表示画面DIS3には、介護記録について、適正表現生成部(および/或いは他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告などが表示される。さらに、表示画面DIS3には、総合評価フィールドEVF1が表示される。総合評価フィールドEVF1は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。
図12は、図1に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。図に示すように、総合評価フィールドEVF1は、ユーザによる記録文書の再入力や更新に応じて、本システムが再評価を行うことによって、総合評価フィールドEVF2へと遷移する。総合評価フィールドEVF2に示すように、総合評価はAとなり、評価理由の各フィールドは、法的リスクが消失または低減したため、ブランク(空白)になっており、総合評価として法的リスク上、或いは、コンプライアンス上の問題点がないことが容易に理解できる。このように、本システム上で、総合評価がAになるまで記録情報を入力/更新すること、或いは、作業内容を変更して再実施し、記録情報を再入力したり、作業内容も修正したりすることによって、企業活動における法的リスクやコンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
さらに、本システムは、ISOに準拠したリスク評価書の形式、即ち、危険有害要因データおよび事故型分類データを含む危険源評価データの形式で出力することも可能であることに注意されたい。このようなリスク評価書は、ISOの認証審査や更新に使用することが可能であり、非常に便利である。次の実施態様では、土木、建設、建築などの工事業界における施工作業計画と作業記録に対するリスク評価を行う事例を説明する。
図13は、本発明の一実施態様による工事業界向けのコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、コンプライアンス評価支援システム200(CESS)は、制御部(CPU、プロセッサ)210、入力部220、出力部230、通信部240、記憶部250、および、表示部260を有する。なお、特に指摘や言及しない限り、本実施態様の実施態様の装置や各部の処理や機能は、図1の実施態様のそれらと同様であることに注意されたい。本実施態様の工事業界向けにカスタマイズしたコンプライアンス評価支援システム200では、主として記憶部250に格納してある各テーブルを工事業界向けの項目に更新してあり、これらの各テーブルの相違によって工事業界向けの施工計画や工事記録などのリスク評価が可能になる。記憶部250は、それぞれ工事業界向けにカスタマイズした、リスク情報マスターテーブルRIMT2、コンプライアンスマスターテーブルCMT2、作業要素変換テーブルECT2を格納してある。
コンプライアンス評価支援システム200は、通信部240、ネットワークNETを介して、設計者、工事作業者、現場監督などの工事関係者が持つ携帯端末PDA2、端末PC3、PC4,携帯電話端末MS2と接続し、情報のやり取りが可能である。また、コンプライアンス評価支援システム200は、通信部240、ネットワークNETを介して、積算見積支援サーバACESと接続して、積算見積支援サーバACESから、作業要素変換テーブルの元データを取得することが可能である。或いは、コンプライアンス評価支援システム200は、積算見積支援サーバACESに、作業要素変換テーブルを使用した要素変換処理を分散処理させて、処理結果を受信して後続の評価処理をしてもよい。
リスク情報マスターテーブルRIMT2の内容例を具体的に説明する。リスク情報マスターテーブルRIMTの作業計画要素の各々には、リスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が関連付けられる。
<作業計画要素>: <リスク情報>
掘削工事(包括規定): 転倒、打撲、壁、掘削機、バックホウ、段差、転落、排気ガス、廃油、廃土、廃材、廃棄物、ダンプカー、爆発、燃料漏れ、騒音、過積載、交通事故、埋設危険物、配管破損
掘削:転倒、打撲、壁、掘削機、バックホウ、段差、転落、排気ガス、廃油、廃土、廃材、廃棄物、爆発、燃料漏れ、騒音、埋設危険物、配管破損
運搬:排気ガス、廃油、廃土、廃材、廃棄物、ダンプカー、爆発、燃料漏れ、騒音、過積載、交通事故
積込み:・・・・
排土:・・・
上記のように、包括的な作業計画要素「掘削工事」を入力して、包括的なリスク情報である「転倒、打撲、壁、掘削機、バックホウ、段差、転落、排気ガス、廃油、廃土、廃材、廃棄物、ダンプカー、爆発、燃料漏れ、騒音、過積載、交通事故、埋設危険物、配管破損」を参照することが好適である。しかし、「運搬」などの細部の要素を入力してもよい。このときは、包括的なリスク情報ではない個別要素のリスク情報の項目を参照する。要素変換部ECUによって包括的な作業計画要素「掘削工事」から、個別の作業計画要素である「掘削」、「積み込み」「運搬」「廃土」のような内訳情報を求めてからリスク評価してもよい。
コンプライアンスマスターテーブルCMT2の内容例を具体的に説明する。コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。
<リスク情報>
:重量物の落下(骨折、打撲、怪我)
:重量物の転落(骨折、打撲、怪我)
:重量物の接触(骨折、打撲、怪我)
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現>
:安全靴を装着し作業した
:ヘルメットを装着し作業した
:「安全靴」「装着」の2つの単語のセット
:「ヘルメット」「装着」の2つの単語のセット
:「指差確認」
制御部210に設けた適正表現生成部PDGが、リスク評価部REにより法的リスクがある、或いは、法的リスクが発生する可能性が所定の閾値(閾値は予め記憶部に格納しておくことが好適である。)よりも高いと評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する。
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号>
:安全靴を装着し作業した
:ヘルメットを装着し作業した
:「安全靴」「装着」の2つの単語のセット
:「ヘルメット」「装着」の2つの単語のセット
:「指差確認」
:玉掛け対象物の重心を確認し、回転しないように玉掛け作業した。
或いは、コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。リスク評価部REが、マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する。存在する場合には、法的リスクが低い、或いは、ないと評価し、存在しない場合には、法的リスクが高いと評価する。
<リスク情報>
:高所作業(転落)
<リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号>
:「命綱」「装着」の2つの単語のセット
:「命綱」「ヘルメット」「装着」の3つの単語のセット
:「足場」を組んで「安全ロープ」を装着して「高所作業」したことの知識
:「足場」を組んで「安全ロープ」および「ヘルメット」を装着して「高所作業」したことの知識
<リスク情報>
:高電圧作業(感電)
<リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号>
:「絶縁手袋」「装着」の2つの単語のセット
:「絶縁手袋」「ヘルメット」「装着」の3つの単語のセット
:「絶縁手袋」を装着して「高電圧作業」したことの知識
:「絶縁手袋」を装着して、機器電源のオフを確認して「高電圧作業」したこと
図14は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図11の表示画面DIS3と同様に、表示画面DIS10には、作業記録(施工記録、工事日報、工事月報など)について、適正表現生成部(および/或いは他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告などが表示される。さらに、表示画面DIS10には、総合評価フィールドEVF10が表示される。総合評価フィールドEVF10は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。
例えば、記録表示領域における作業記録「作業者「X」・・・掘削の廃土を積み込み、運搬した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR21が表示される。警告ウィンドウR21には「過積載が未確認です。未確認の場合の過積載による交通事故で使用者側の過失割合70%で賠償金3億円。作業者「X」は「車両系建設機械運転技能講習終了証」(機体重量3トン未満)しか保有していません。機体重量3トン以上の保有者に作業させるか、重機を変更してください。」が含まれる。また、矢印AR11が指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW11に「・・・掘削の廃土を積み込み、運搬した。自重計によるダンプの重量検査し、過積載でないことを確認した。」が表示される。
記録表示領域における作業記録「・・・・廃材を積み込み、運搬した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点を警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR12が表示される。警告ウィンドウR12には「廃材は不法投棄され易い運搬物です。産廃業者の許可がないと扱えません。処分場、許可票を確認したことを記載して下さい。」が表示される。警告ウィンドウR13は、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。ここでは、画面上に出現した警告ウィンドウR13には「禁句です。きちんと確認したなら「確認した」に変更するのが望ましいです。」が表示されている。廃材は、種類によって持ち込める産業廃棄物処分場が異なるため、廃材が対象の処分場で処分可能か否かを検査してもよい。また、この例とは異なるが、搬入資材や工事資材の規格が、基準を満たすか否かを検査してもよい。例えば、使用を予定する鉄筋の直径、コンクリートの規格や強度についても基準を満たすか検査し、満たさない場合は、警告表示させてもよい。
記録表示領域における作業記録「機材を搬入した。作業員1人分の安全靴が不足していが、そのまま作業させた。不足分は発注した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点を警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR14が表示される。警告ウィンドウR14には「重量物の運搬作業に関わらず、現場に入る作業員には安全靴を装着させる義務があります。安全管理者(現場監督)に報告してください。安全靴未装着作業者が、つま先への重量物落下事故で重大事故発生。使用者側の過失割合90%で治療費、賠償金で5千万円。」が表示される。
さらに、表示画面DIS10の下部には、総合評価フィールドEVF10が表示される。総合評価フィールドEVF10は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。この例では、総合評価Cであり、記録文書は法的リスクがあり、コンプライアンスの問題があることが理解できる。
図15は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。図に示すように、総合評価フィールドEVF10は、ユーザによる記録文書の再入力や更新に応じて、本システムが再評価を行うことによって、総合評価フィールドEVF11へと遷移する。総合評価フィールドEVF11に示すように、更新された記録の再評価によって、総合評価はBとなり、評価理由の各フィールドは、法的リスクが消失または低減したため、ブランク(空白)になっている箇所がある。但し、安全装備である安全靴は確認したところ未装着であったため、その記録だけは修正できないため法的リスクが存在することが容易に理解できる。このように、本システム上で、総合評価がなるべく改善されるまで記録情報を入力/更新すること、或いは、作業内容を変更して再実施し、記録情報を再入力したり、作業内容も修正したりすることによって、企業活動における法的リスクやコンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
図16は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。但し、図13のコンプライアンス評価支援システムが食品製造業界向けにもカスタマイズされ、当該業界向けの各テーブルも格納しているものとして説明する。図14の表示画面DIS10と同様に、表示画面DIS20には、製造記録(製造工程の作業記録、日報、月報など)について、適正表現生成部(および/或いは他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告などが表示される。さらに、表示画面DIS20には、総合評価フィールドEVF20が表示される。総合評価フィールドEVF20は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。
例えば、記録表示領域における製造記録「・・・材料Aと材料Bを混合・撹拌した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR21が表示される。警告ウィンドウR21には「材料Aは細菌検査が必要な食品材料であり、細菌の検査が未確認です。未確認の場合の細菌繁殖による食中毒事故で過失割合100%で賠償金2千万円。材料Bはカニを含みますので、アレルギー特定原材料等検査が必要です。検査済みなら、検査済みと記載してください。」が表示される。また、矢印AR21が指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW21に「・・・材料Aと材料Bを混合・撹拌した。材料Aの衛生検査をし、細菌が検出値以下であることを確認した。アレルギー検査済み。」が表示される。
記録表示領域における製造記録「・・・・廃材を積み込み、運搬した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点を警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR22が表示される。警告ウィンドウR22には「廃材は不法投棄され易い運搬物です。産廃業者の許可がないと扱えません。処分場、許可票を確認したことを記載して下さい。」が表示される。警告ウィンドウR23は、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。ここでは、画面上に出現した警告ウィンドウR23には「禁句です。きちんと確認したなら「確認した」に変更するのが望ましいです。」が表示されている。
さらに、表示画面DIS20の下部には、総合評価フィールドEVF20が表示される。総合評価フィールドEVF10は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。この例では、総合評価Cであり、記録文書は法的リスクがあり、コンプライアンスの問題があることが理解できる。
図17は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。図に示すように、総合評価フィールドEVF20は、ユーザによる記録文書の再入力や更新に応じて、本システムが再評価を行うことによって、総合評価フィールドEVF21へと遷移する。総合評価フィールドEVF21に示すように、更新された記録の再評価によって、総合評価はAとなり、評価理由の各フィールドは、法的リスクが消失または低減したため、ブランク(空白)になり、総合評価として法的リスク上、或いは、コンプライアンス上の問題点がないことが容易に理解できる。このように、本システム上で、総合評価がAになるまで記録情報を入力/更新すること、或いは、作業内容を変更して再実施し、記録情報を再入力したり、作業内容も修正したりすることによって、企業活動における法的リスクやコンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
図18は、図13に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。コンプライアンス評価支援システム200は、複数の作業記録情報に対して、法的リスク情報生成部により生成された作業計画要素に対する法的リスク、リスク評価部により評価された作業記録情報の法的リスク、または、適正表現生成部により生成された適正な表現等をマージして、全体として1つの作業記録情報の法的リスクや適正な表現として評価・生成する総合評価部(図示せず)を有する。総合評価部は、図に示すように、工事現場Aの作業記録情報によるリスク評価(コンプライアンス適合状況)を示す総合評価フィールドEVF31と、工事現場Bの作業記録情報によるリスク評価(コンプライアンス適合状況)を示す総合評価フィールドEVF32と、工事現場Cの作業記録情報によるリスク評価(コンプライアンス適合状況)を示す総合評価フィールドEVF33とを集計(マージ)して、全工事現場の総合的な作業記録情報によるリスク評価(コンプライアンス適合状況)を示す総合評価フィールドEVF30として表示される。なお、総合評価部の総合評価処理は、法的リスク情報生成部、リスク評価部、適正表現生成部のいずれで処理してもよい。このように、複数の工場、施設、作業単位、製造単位、処理単位に起因する作業記録や作業計画の法的リスクを総合的にリスク評価することによって、特定の種類の作業単位、企業単位、組織単位、プロジェクト単位、特定の期間単位の法的リスクを総合的に評価することが可能となる。
図19は、本発明の一実施態様による医療業界向けのコンプライアンス評価支援システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、コンプライアンス評価支援システム300(CESS)は、制御部(CPU、プロセッサ)310、入力部320、出力部330、通信部340、記憶部350、および、表示部360を有する。なお、特に指摘や言及しない限り、本実施態様の実施態様の装置や各部の処理や機能は、図1の実施態様のそれらと同様であることに注意されたい。本実施態様の医療業界向けにカスタマイズしたコンプライアンス評価支援システム300では、主として記憶部250に格納してある各テーブルを医療業界(医師、病院、医師が関係する施設など)向けの項目に更新してあり、これらの各テーブルの相違によって医療業界向けの医療プランや医療記録(カルテなど)などのリスク評価を含むコンプライアンス評価が可能になる。記憶部350は、それぞれ医療業界向けにカスタマイズした、リスク情報マスターテーブルRIMT2、コンプライアンスマスターテーブルCMT2、作業要素変換テーブルECT2を格納してある。
コンプライアンス評価支援システム300は、通信部340、ネットワークNETを介して、医師、看護師、検査技師などの医療関係者が持つ携帯端末PDA2、端末PC4,携帯電話端末MS2と接続し、情報のやり取りが可能である。また、コンプライアンス評価支援システム300は、通信部340、ネットワークNETを介して、医療情報支援サーバMISと接続して、医療情報支援サーバMISから、作業要素変換テーブルの元データを取得することが可能である。或いは、コンプライアンス評価支援システム300は、医療情報支援サーバMISに、作業要素変換テーブルを使用した要素変換処理など幾つかの機能を分散処理させて、処理結果を受信して後続の評価処理をしてもよい。また、コンプライアンス評価支援システム300は、通信部340、ネットワークNET、或いは、入力部320を介して、医療情報格納サーバMISSと接続して、医療ガイドライン、医療のリスク情報、医療行為の要素などを含む医療情報を取得、参照したり、取得、参照した医療情報を記憶部350の医療情報MIとして格納したりすることが可能である。なお、医療業界以外でも、例えば、工事におえる標準的な工法や使用部材などのガイドラインが存在し、同様の手法でリスク評価、法的リスクなどを生成・評価することが可能である。
リスク情報マスターテーブルRIMT2の内容例を具体的に説明する。リスク情報マスターテーブルRIMTの作業計画要素の各々には、リスク情報(危険有害要因および/または事故型分類など)が関連付けられる。
<医療プラン要素>: <リスク情報>
投薬(包括規定): 薬剤、薬剤間違い、用量間違い、副作用、アレルギー、感染、汚染、医療廃棄物(注射針)、自動点滴機設定ミス、自動点滴機故障、輸液漏れ、診断ミス(投薬方針の医療過誤)
X線検査:転倒、打撲、壁、X線装置、段差、転落、感染、汚染
手術:感染、汚染、患部との接触、患者間違い、処置対象臓器間違い、手技熟練不足による医療過誤、診断ミス、手術適合性の判断ミス、アレルギー物質との接触
上記のように、包括的な医療プラン要素「投薬」を入力して、包括的なリスク情報である「薬剤、薬剤間違い、分量間違い、副作用、アレルギー、感染、汚染、医療廃棄物(注射針)、自動点滴機設定ミス、自動点滴機故障、輸液漏れ、診断ミス(投薬方針の医療過誤)」を参照することが好適である。しかし、「X線検査」などの細部の要素を入力してもよい。このときは、包括的なリスク情報ではない個別要素のリスク情報の項目を参照する。例えば、要素変換部ECUによって包括的な作業計画要素「手術」から、個別の医療計画要素である「感染」、「診断ミス」のような内訳情報を求めてからリスク評価してもよい。
コンプライアンスマスターテーブルCMT2の内容例を具体的に説明する。コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。
<リスク情報>
:接触(感染、汚染)
:アレルギー物質への接触(アナフィキラシー、急性アレルギーなど)
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現>
:医療用手袋を装着し手術し、その後、医療用手袋を廃棄した。殺菌、消毒した。
:低アレルギーの器具を装着し手術した。患者用のアレルギー対策をした。
制御部310に設けた適正表現生成部PDGが、リスク評価部REにより法的リスクがある、或いは、法的リスクが発生する可能性が所定の閾値(閾値は予め記憶部に格納しておくことが好適である。)よりも高いと評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する。
<法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号>
:医療用手袋を装着し手術し、その後、医療用手袋を廃棄した。殺菌、消毒した。
:低アレルギーの器具を装着し手術した。
或いは、コンプライアンスマスターテーブルCMTのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務(医療行為義務、検査実施義務など)を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられる。リスク評価部REが、マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が医療記録情報に存在するか否かによって、該医療記録情報の法的リスクを評価する。存在する場合には、法的リスクが低い、或いは、ないと評価し、存在しない場合には、法的リスクが高いと評価する。
<リスク情報>
:先進医療(或いは、先進医療に関連付けられた医療行為(投薬、手術、検査、治療行為など))
<リスク情報に関連する医療(作業)義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号>
:「先進医療」「同意書」の2つの単語のセット
:「告知書」「署名」の2つの単語のセット
:「先進医療」の「専門医」が手術に参加したことの知識
<リスク情報>
:病名「xx」診断行為
<リスク情報に関連する医療義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号>
:「abc検査」「xyz検査」の2つの単語のセット
:「abc検査」の数値が基準値yyy以上であることの知識
:「頭痛」「しびれ」の2つの単語のセット
:病名「xx」の医療ガイドライン(医療、医学の学会などのガイドライン文書など)の判断基準に対応していることの知識
例えば、ガイドラインにおける診断根拠である症状「BCD」、検査数値「xxx以下」などは、記憶部の医療情報MI(或いは外部のサーバである医療情報格納サーバMISSや医療情報支援サーバMISなど)に格納されており、上記の判断において適宜参照される。
図20は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図に示すように、表示画面DIS30には、医療プラン(医療計画)について適正表現生成部(および、他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告表示などが表示される。例えば、食事についてのプラン表示領域T1−Cにおける医療作業指示・計画「A剤を投薬する」という表現に対しての法的リスク、問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW1―Cが表示される。警告ウィンドウW1―Cには、「遺伝子検査結果xxにより、B剤、C剤、D剤の投薬が病名xxxのガイドライン準拠の投薬です。A剤を選択した理由を記載するか、ガイドラインに準拠するかを考慮してください。他の症例では、ガイドライン準拠しない投薬、診断または処置の場合の副作用、治癒不良で、病院、医師側の賠償金5000万円。」というリスク情報が表示される。また、矢印AR1―Cが指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW1―Cに「遺伝子検査結果xxにより、B剤、C剤、D剤を投薬する。」が表示される。医療プランに投薬方針・投薬指示「投薬は45週まで継続」が記載された場合に、当該表現の部分を点線で囲む強調表示ブロックSTR1−Cで強調表示し、警告ウィンドウW2−Cは、「ガイドラインでは、35週までに改善しない場合は、投薬中止が推奨されています。投薬期間の修正を考慮するか、期間オーバーの理由を記載してください。」といった、この計画に対して本システムにより抽出、生成された法的リスクの内容が表示される。本システムは、診断名などのキーワードに基づき、当該診断名のガイドラインの有無を医療情報MI、医療情報格納サーバMISS,或いは、医療情報支援サーバMISに格納されている医療ガイドラインを参照して確認し、存在する場合には、当該ガイドラインに一致しない医療プランの要素(医療方針、検査指示、投薬指示など)が医療記録や医療プランに提示されている場合に、リスク情報として抽出・生成することができ、医師への診断補助情報として活用することが可能である。警告ウィンドウW3−Cは、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。表示内容は、「禁句です。看護師判断にした場合、使用者責任や医師法違反を問われた判例があります。具体的に指示をするか、医師へ報告する形式に変更してください。」である。
プラン表示領域T2−Cにおける作業指示・計画「検査について」という項目内における記載、或いはその表現(「HCV RNA量検査」、「尿検査」)に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW4−C、W5−Cが表示される。表示内容は、それぞれ「当該検査以外の診断名に適した検査であるAST(GOT) ALT(GPT) γ-GTP検査、或いはこれらを包含する血液検査を記載してください。検査義務懈怠で癌化した場合、病院、医師側の賠償金200万円。」、「癌化の恐れが高い診断名の患者には、定期的に腫瘍マーカー検査、X線、CT検査、エコー検査を考慮すべきです。また適切な検査頻度を記載してください。検査義務懈怠で癌化した場合、病院、医師側の賠償金200万円。」である。
図21は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図に示すように、表示画面DIS31には、医療記録(カルテなど)について、適正表現生成部(および他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告表示などが表示される。例えば、食事についての記録表示領域T3−Cにおける医療記録「B剤、G剤、D剤を投薬した。」という記載・表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR1−Cが表示される。警告ウィンドウR1−Cには「医療プランでは、B剤、C剤、D剤の投薬であり、不一致です。投薬指示ミスの場合の医療事故で医師、病院側の賠償金1億円。」が表示される。このように、本システムは、医療プランと医療記録とを比較してその不一致を検出して、警告する機能を持つ。また、矢印AR2―Cが指す方向にある適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW2−Cに「B剤、C剤、D剤を投薬した。」が表示される。医療記録に医薬品「F剤」が記載された場合に、当該表現の部分を点線で囲む強調表示ブロックSTR2で強調表示し、警告ウィンドウR2−Cは、「用量が未記載です。xxx-mg、などと具体的に記載して下さい。」といった、この計画に対して本システムにより抽出、生成された法的リスクの内容が表示される。このように、本システムは、特定の記載の不存在に対しても、適正な警告やリスク評価をすることが可能である。警告ウィンドウR3−Cは、禁句、禁止用語、曖昧な表現などを特定し、内容を修正するなどの警告を発するものである。ここでは、画面上に出現した警告ウィンドウに「病名を診断した場合は、その理由(検査数値、症状など)を明確に記載して下さい。」が表示されている。また、「病名「xx」告知。」という記載・表現に対しては、警告ウィンドウR4−Cに「病名告知の場合は、告知相手を明確に記載してください。」が表示される。また、矢印AR3−Cが指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW3−Cに「配偶者Yさんに病名「xx」を告知した。」が表示される。
記録表示領域T4−Cにおける医療作業記録「HCV RNA 量検査数値:xxx」という表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR5−Cが表示される。表示内容は、「検査の数値が悪化しています。治療方針の変更を考慮するべきかもしれません。所見を記載してください。検査数値の未確認、見逃しによる医療過誤で賠償金1千万円。」である。また、医療記録(カルテ内の検査記載)「・・X線検査…」という表現に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウR6−Cが表示される。表示内容は、「医療プランに記載されているCT検査が実施されていません。不実施の理由(検査機器スケジュールのため検査日延期、別検査に変更、検査拒否)を記載してください。拒否の場合は十分に説得作業をした末に拒否されたことを明確に記載してください。十分に説得作業をせずに拒否された後、患者に重篤な症状が発生した場合医師側の過失割合70%。」である。なお、記録は、入力終了時、或いは、入力中にリアルタイムでリスク評価し、適正表現チェックを行い、ユーザに記録文書の法的リスクを提示し、適正な表現、適正な医療処置、作業などを提示することが好適である。但し、故意の改竄を防止するために、記載の修正部分などは修正前の記載を記録しておくことが好適である。このように、リアルタイムで法的リスクや適正表現を表示することによって、ユーザである医師などの医療業務従事者は、作業漏れ、投薬ミス、診断過誤、義務不履行を未然に防止して、法的リスクを最小限に抑え、コンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
図22は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図に示すように、表示画面DIS32には、医療プラン(医療計画)について適正表現生成部(および、他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告表示などが表示される。例えば、食事についてのプラン表示領域T1−Dにおける医療作業指示・計画「手術「ABC」を行う」という表現・記載に対しての法的リスク、問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW1―Dが表示される。警告ウィンドウW1―Dには、「手術同意書が確認されていません。同意書を確認してから手術を実施してください。同意書なしで手術の場合、病院、医師側の賠償金5000万円。」というリスク情報が表示される。また、矢印AR1―Dが指す方向にある、適正表現の候補を表示する適正表現候補ウィンドウPCW1―Dに「手術同意書を確認した後、手術「ABC」を行う。」が表示される。医療プランに「手術「ABC」の術式「vvv」」が記載された場合に、当該表現の部分を点線で囲む強調表示ブロックSTR1−Dで強調表示し、警告ウィンドウW2−Dは、「術式「vvv」は先進医療で保険適用できず、通常より高いリスクを伴います。先進医療の説明をして患者から同意書を取得したことを確認するべきです。同意書が確認できている場合は、その旨をシステムに反映させてください。或いは、通常の術式の選択を考慮してください。」といった、この計画に対して本システムにより抽出、生成された法的リスクの内容が表示される。本システムは、手術名、術式などのキーワードに基づき、当該診断名が保険適用か否か、先進医療に該当するのか否か、を医療情報MI、医療情報格納サーバMISS,或いは、医療情報支援サーバMISに格納されている医療ガイドラインを参照して確認し、該当する場合には、医療プランの要素(医療方針、検査指示、投薬指示など)が保険不適用であること、或いは、先進医療に該当することを、リスク情報として抽出・生成することができ、医師の説明義務存在を知らせる情報として活用することが可能である。警告ウィンドウW3−Dは、患者への説明義務に関連する記載への警告であり、その表示内容は、「当該手術以外の選択肢(他の手術や術式、内科的治療など)は患者に十分に説明すべきです。説明義務を果たしていない場合は、不法行為となった判例があります。説明をした場合は、その旨を記載する形式に変更してください。」である。
プラン表示領域T2−Dにおける作業指示・計画「検査について」という項目内における記載、或いはその表現(「xxx 数値検査」、「…尿検査:xxx陽性…」)に対しての法的リスク、コンプライアンス上の問題点、訴訟になった場合の過失割合、損害賠償額などを警告して注意喚起を促す警告ウィンドウW4−D、W5−Dが表示される。表示内容は、それぞれ「手術「ABC」には当該検査以外の診断名に適した検査であるYYY検査、或いはこれらを包含するZZZ検査を記載してください。検査義務懈怠で癌化した場合、病院、医師側の賠償金200万円。」、「尿検査でXXX陽性は、合併症YYYの兆候です。合併症YYYに対する所見を記載してください。兆候見落としによる合併症起因の医療過誤で、病院、医師側の賠償金6000万円。」である。
図23は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスを示す図である。図20−22の表示画面DIS30−DIS32と同様に、表示画面DIS33には、医療記録について、適正表現生成部(および/或いは他の各部)によって表現チェックを行った場合の適正表現の候補表示、表現(文言)に対する法的リスク、コンプライアンス上の問題点などについての警告などが表示される。さらに、表示画面DIS33には、総合評価フィールドEVF40が表示される。総合評価フィールドEVF40は、総合評価のランクを示すブロックがあり、そこには、総合評価A,B,Cなどの総合評価ランク,数値、および、全体的なコメントが表示される。そして、その下のブロックには、評価の理由が箇条書きで表示される。このような総合評価フィールドによって、ユーザは記録文書の法的リスクやコンプライアンス上の問題点(法的適合性)を容易に認識することが可能となる。
図24は、図19に示したコンプライアンス評価支援システムの表示部の画面インターフェイスの遷移図である。図に示すように、総合評価フィールドEVF40は、ユーザによる記録文書の再入力、更新、追記に応じて、本システムが再評価を行うことによって、総合評価フィールドEVF41へと遷移する。総合評価フィールドEVF41に示すように、総合評価はAとなり、評価理由の各フィールドは、法的リスクが消失または低減したため、ブランク(空白)になっており、総合評価として法的リスク上、或いは、コンプライアンス上の問題点がないことが容易に理解できる。このように、本システム上で、総合評価がAになるまで記録情報を入力/更新/追記すること、或いは、医療業務の内容を変更して再実施し、記録情報を再入力したり、作業内容も修正したりすることによって、医療活動における法的リスクやコンプライアンス上の問題を最小化することが可能となる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。或いは、本発明による装置、方法、プログラムなどの一部の構成要素、機能、処理、ステップなどを遠隔地のサーバなどに配置することも可能であることに注意されたい。例えば、法的リスク情報生成部、リスク評価部、適正表現生成部は1つまたは2つの評価部として構成してもよい。本発明の実施態様では、介護業界、工事業界、製造業界、医療業界向けにカスタマイズした装置(システム)として説明したが、本発明の技法は、テーブルをカスタマイズして用意すれば、全ての産業分野、例えば、サービス業、製造業に適用可能であることに注意されたい。コンプライアンスマスターテーブルとリスク情報マスターテーブルを統合して1つのマスターテーブルとすることも可能である。その場合には、リスク情報を削除して、作業計画要素から直接、法的リスクを関連付けることも可能である。また、実施態様で提示した判例、リスク情報などは、例示であり、当該事例のリスク評価などは種々の状況、社会情勢、司法制度、法律、科学水準、医療水準などによって変動し得るものであることに留意されたい。さらにまた、実施態様では、作業計画(医療計画)および作業記録を評価する態様で説明したが、計画のみ、記録のみのリスクを評価する部材、機能部のみで本装置や方法を構成することが可能である。
100 コンプライアンス評価支援システム
110 制御部
120 入力部
130 出力部
140 通信部
150 記憶部
160 表示部
200 コンプライアンス評価支援システム
210 制御部
220 入力部
230 出力部
240 通信部
250 記憶部
260 表示部
ACES 積算見積支援サーバ
ACQ 取得部
AR1 矢印
AR11 矢印
AR2 矢印
AR21 矢印
AR3 矢印
CMSS 介護管理支援サーバ
CMT コンプライアンスマスターテーブル
CMT2 コンプライアンスマスターテーブル
DIS1 表示画面
DIS10 表示画面
DIS2 表示画面
DIS20 表示画面
DIS3 表示画面
ECT 作業要素変換テーブル
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EVF11 総合評価フィールド
EVF2 総合評価フィールド
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PCW11 適正表現候補ウィンドウ
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PCW21 適正表現候補ウィンドウ
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PDA2 携帯端末
PDG 適正表現生成部
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R2 警告ウィンドウ
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R4 警告ウィンドウ
R5 警告ウィンドウ
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RIG リスク情報生成部
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RIMT2 リスク情報マスターテーブル
STR1 強調表示ブロック
STR2 強調表示ブロック
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T2 プラン表示領域
T3 記録表示領域
T4 記録表示領域
W1 警告ウィンドウ
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W4 警告ウィンドウ

Claims (25)

  1. コンプライアンス評価支援システムであって、
    複数の作業計画要素、および、前記複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報が規定されているリスク情報マスターテーブルと、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとが格納されている記憶部と、
    作業計画要素を取得する取得部と、
    前記リスク情報マスターテーブルを参照して、前記取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成するリスク情報生成部と、
    前記生成されたリスク情報で前記コンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を前記作業計画要素に対する法的リスクとして生成する法的リスク情報生成部と、
    を有するコンプライアンス評価支援システム。
  2. 請求項1に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記取得部が、
    前記作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得し、
    前記コンプライアンス評価支援システムが、
    前記生成された法的リスク情報と、前記取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価するリスク評価部をさらに有する、
    ことを特徴するコンプライアンス評価支援システム。
  3. 請求項2に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記コンプライアンス評価支援システムが、
    前記リスク評価部により法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する、適正表現生成部をさらに有する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  4. 請求項2または3に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価部が、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記取得部が、
    前記作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、施工計画書、製造作業指示書、操作指示書、学習指導計画書、レッスン計画書、保育計画書、または、介護施設サービス計画書を取得する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記取得部が、
    前記作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテ、施工記録書、工事報告書、操作記録書、学習指導記録書、レッスン記録書、保育記録書、または、製造記録書を取得する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価部が、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を安全に履行することを促す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記法的リスク情報生成部が、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業の法的リスクを発生または増大させる忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価部が、
    前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業において、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記法的リスク情報生成部が、
    前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記記憶部が、
    作業計画情報と、該作業計画情報に関連付けられる少なくとも1つの作業計画要素とを含む作業要素変換テーブルをさらに格納しており、
    前記取得部が、
    少なくとも1つの作業計画要素に変換または展開できる作業計画情報を取得し、
    前記コンプライアンス評価支援システムが、
    前記取得した作業計画情報に基づき、前記作業要素変換テーブルを参照して、少なくとも1つの作業計画要素に変換する要素変換部をさら有する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援システム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記取得部が、少なくとも1つの作業計画要素に関連するガイドライン情報をさらに取得し、
    前記リスク情報生成部が、
    前記取得された作業計画要素が、取得されたガイドライン情報に一致しているのか否かを判定し、一致していない場合は、その旨を当該作業計画要素に関連するリスク情報として生成する、
    を有するコンプライアンス評価支援システム。
  13. 請求項2−4,7,9のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムにおいて、
    前記取得部が、少なくとも1つの作業記録情報に関連するガイドライン情報をさらに取得し、
    前記リスク情報生成部が、
    前記取得された作業記録情報が、取得されたガイドライン情報に一致しているのか否かを判定し、一致していない場合は、その旨を当該作業計画要素に関連するリスク情報として生成する、
    を有するコンプライアンス評価支援システム。
  14. コンピュータを請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援システムとして機能させるコンプライアンス評価支援プログラム。
  15. コンプライアンス評価支援方法であって、
    記憶部が、複数の作業計画要素、および、前記複数の作業計画要素の各々にそれぞれ関連付けられたリスク情報が規定されているリスク情報マスターテーブルと、複数のリスク情報、および、前記複数のリスク情報の各々にそれぞれ関連付けられた、法的リスク情報が規定されているコンプライアンスマスターテーブルとを格納する格納ステップと、
    作業計画要素を取得する取得ステップと、
    演算部が、前記リスク情報マスターテーブルを参照して、前記取得された作業計画要素に基づき、当該作業計画要素に関連するリスク情報を生成するリスク情報生成ステップと、
    前記演算部が、前記生成されたリスク情報で前記コンプライアンスマスターテーブルを検索して、マッチするリスク情報に関連付けられた法的リスク情報を前記作業計画要素に対する法的リスクとして生成する法的リスク情報生成ステップと、
    を有するコンプライアンス評価支援方法。
  16. 請求項15に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記取得ステップが、
    前記作業計画要素に対する実際の作業状況を示す作業記録情報をさらに取得し、
    前記コンプライアンス評価支援方法は、
    前記演算部が、前記生成された法的リスク情報と、前記取得された作業記録情報とを比較することによって、該作業記録情報の法的リスクを評価するリスク評価ステップをさらに有する、
    ことを特徴するコンプライアンス評価支援方法。
  17. 請求項16に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記コンプライアンス評価支援方法が、
    前記演算部が、前記リスク評価ステップにより法的リスクがあると評価された場合、法的リスクを持つ作業記録情報の法的リスクに影響を与える箇所を抽出し、当該法的リスクを低減するまたは消滅させる、或いは、法的リスクの発生を防止または回避することができる、適正な表現、文言、知識、略語、または記号を生成する、適正表現生成ステップをさらに有する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  18. 請求項15または16に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業義務を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価ステップが、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  19. 請求項15〜18のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記取得ステップが、
    前記作業計画要素を含む、作業指示書、ケアプラン、クリニックプラン、施工計画書、製造作業指示書、操作指示書、学習指導計画書、レッスン計画書、保育計画書、または、介護施設サービス計画書を取得する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  20. 請求項16〜19のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記取得ステップが、
    前記作業記録情報を含む作業記録書、介護記録書、カルテ、施工記録書、工事報告書、操作記録書、学習指導記録書、レッスン記録書、保育記録書、または、製造記録書を取得する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  21. 請求項16〜20のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を履行したことを示す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価ステップが、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  22. 請求項15〜20のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業を安全に履行することを促す、表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記法的リスク情報生成ステップが、
    前記マッチしたリスク情報に対応する表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業計画要素の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  23. 請求項16〜22のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業の法的リスクを発生または増大させる、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記リスク評価ステップが、
    前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避するべき表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業記録情報に存在するか否かによって、該作業記録情報の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  24. 請求項15〜22のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記コンプライアンスマスターテーブルのリスク情報の各々には、当該リスク情報に関連する作業において、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が関連付けられ、
    前記法的リスク情報生成ステップが、
    前記マッチしたリスク情報に対応する、忌避または回避が望ましい表現、文言、知識、略語、または記号が前記作業計画要素に存在するか否かによって、該作業記録要素の法的リスクを評価する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
  25. 請求項15〜24のいずれか1項に記載のコンプライアンス評価支援方法において、
    前記記憶部が、作業計画情報と、該作業計画情報に関連付けられる少なくとも1つの作業計画要素とを含む作業要素変換テーブルを格納する格納ステップをさらに含み、
    前記取得ステップが、
    少なくとも1つの作業計画要素に変換または展開できる作業計画情報を取得し、
    前記コンプライアンス評価支援方法は、
    前記演算部が、前記取得した作業計画情報に基づき、前記作業要素変換テーブルを参照して、少なくとも1つの作業計画要素に変換する要素変換ステップをさら有する、
    ことを特徴とするコンプライアンス評価支援方法。
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