JP2013174479A - 開封性試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種包装・容器の開封性試験を簡便且つ高精度に行うことが可能な開封性試験装置を提供する。
【解決手段】開封性試験装置1は、開封用の操作部2aを有する試験体2を保持する試験体保持部材80と、操作部2aを保持する操作部保持部材100と、第1の方向に移動可能に配置され、操作部保持部材100を牽引する第1移動部材30と、第2の方向に移動自在に配置され、試験体保持部材80が取り付けられる第2移動部材50と、第1移動部材30を移動させると共に、回転動力を出力する第1移動機構40と、第1移動機構40から出力された回転動力により、第2移動部材50を移動させる第2移動機構60と、第1移動機構40から出力された回転動力を第2移動機構60に伝達する伝動機構70と、操作部保持部材100に加わる荷重を測定する荷重測定器90と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ヒートシール軟包装袋、ヒートシール半剛性容器、屋根型紙パック容器、ねじぶた容器およびプルタブ容器等の様々な包装・容器の開封性の試験に用いられる開封性試験装置に関する。
近年、握力が低下した高齢者等から、食品や日用雑貨品、医薬品等に用いられている包装・容器について、開けにくいという声が出てきている。このような意見に対応すべく、ヒートシール軟包装袋、ヒートシール半剛性容器、屋根型紙パック容器、ねじぶた容器およびプルタブ容器などの様々な包装・容器の開封性を測定する開封性試験が行われている。これらの試験方法の一部は、例えばJIS S 0022に規定されており、各種包装・容器毎に、その開けやすさを評価するようになっている。
日本工業規格 JIS S 0022
しかしながら、これらの開封性試験においては、一般に試験者が手作業で試験を行うことから、開封操作の方向(引張方向)や開封操作の速度(引張速度)を試験中一定に保つことが難しいという問題があった。例えば、レトルト食品や調味料等に多く用いられているヒートシール軟包装袋の場合、開封線に沿って直角方向に500mm/minの速度で引っ張って袋を引き裂き、そのときの最大引張力を測定することになるが、試験者が慣れていないと、引張方向や引張速度が途中で変動してしまうことから、試験結果にバラツキが生じやすいものとなっていた。
また、例えばカップ麺等に多く用いられているヒートシール半剛性容器の場合は、開封部が下側になるようにして容器を45度傾斜させた状態で固定し、シール蓋の舌部を500mm/分の速度で真上に引っ張って開封し、そのときの最大引張力を測定することとなる。この場合にも、やはり引張方向や引張速度を一定に保つことが難しく、さらに、試験中に容器内の具材等がこぼれ落ちて周囲に散乱する可能性があるため、試験環境が悪化しやすいという問題もあった。
また、缶詰等に多く用いられるフルオープンタブ容器や、缶飲料等に多く用いられるステイオンタブ容器、瓶飲料等に多く用いられるタブ付ふた容器等の場合、剛性の高いタブの角度が試験中に変化することから、引張方向を一定に保つのが特に難しく、試験結果のバラツキが大きくなりやすいという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、各種包装・容器の開封性試験を簡便且つ高精度に行うことが可能な開封性試験装置を提供しようとするものである。
(1)本発明は、開封用の操作部を有する試験体を保持する試験体保持部材と、前記操作部を保持する操作部保持部材と、所定の平面内における第1の方向に移動可能に配置され、前記操作部保持部材を牽引する第1移動部材と、前記所定の平面と略平行な平面内における第2の方向に移動自在に配置され、前記試験体保持部材が取り付けられる第2移動部材と、前記第1移動部材を移動させると共に、回転動力を出力する第1移動機構と、前記第1移動機構から出力された回転動力により、前記第2移動部材を移動させる第2移動機構と、前記第1移動機構から出力された回転動力を前記第2移動機構に伝達する伝動機構と、前記操作部保持部材に加わる荷重を測定する荷重測定器と、を備えることを特徴とする、開封性試験装置である。
(2)本発明はまた、前記第1の方向を前記所定の平面内で変化させるように前記第1移動部材を揺動させる揺動部材をさらに備えることを特徴とする、上記(1)に記載の開封性試験装置である。
(3)本発明はまた、前記伝動機構は、前記第1移動機構から出力された回転動力が入力される入力軸を備え、前記入力軸は、前記揺動部材の揺動中心線と同軸的に配置されることを特徴とする、上記(2)に記載の開封性試験装置である。
(4)本発明はまた、前記試験体保持部材は、前記試験体の開封ポイントが前記揺動部材の揺動中心線と略一致する状態で前記試験体を保持するように構成されることを特徴とする、上記(2)または(3)に記載の開封性試験装置である。
(5)本発明はまた、前記試験体保持部材は、前記試験体の開封時に開放される線または面が前記第2の方向と略平行となる状態で前記試験体を保持するように構成されることを特徴とする、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(6)本発明はまた、前記第2の方向は、略水平方向であることを特徴とする、
上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(7)本発明はまた、前記第2の方向を前記所定の平面と略平行な平面内で変化させるように前記第2移動部材を揺動させる第2揺動部材をさらに備えることを特徴とする、上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(8)本発明はまた、前記第1移動機構は、回転動力を出力する駆動装置と、前記駆動装置から出力された回転動力を前記第1移動部材の前記第1の方向における移動に変換する変換装置と、前記駆動装置から出力された回転動力を前記伝動機構に出力する出力軸と、を備えることを特徴とする、上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(9)本発明はまた、前記第1移動機構は、前記第1移動部材の前記第1の方向における移動を回転動力に変換して出力する変換装置を備えることを特徴とする、上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(10)本発明はまた、前記荷重測定器は、前記第1移動部材に配置されることを特徴とする、上記(1)乃至(9)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
(11)本発明はまた、前記操作部保持部材は、紐状体を介して前記荷重測定器に接続され、前記第1移動部材は、前記紐状体を前記操作部保持部材と前記荷重測定器の間で押圧することにより、前記操作部保持部材を牽引することを特徴とする、上記(1)乃至(9)のいずれかに記載の開封性試験装置である。
本発明に係る開封性試験装置によれば、各種包装・容器の開封性試験を簡便且つ高精度に行うことが可能という優れた効果を奏し得る。
(a)および(b)本発明の実施形態に係る開封性試験装置の概略図である。 開封性試験装置の動作を示した概略図である。 (a)〜(c)開封性試験装置によるヒートシール半剛性容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。 (a)〜(c)フルオープンタブ容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。 (a)および(b)屋根型紙パック容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。(c)は、ねじぶた容器の開封性試験の様子を示した概略図である。 (a)ヒートシール軟包装袋の開封性試験の様子を示した概略右側面図である。(b)ヒートシール軟包装袋の概略図である。(c)基台を回動自在に支持するようにした場合の一例を示した概略右側面図である。 (a)および(b)第2移動部材を支持すると共に揺動させる第2揺動部材を備えるようにした場合の一例を示した概略図である。 (a)タブ付ふた容器の開封性試験の手順を示した概略図である。(b)および(c)タブ付ふた容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。 (a)第1移動部材の移動をボールねじ伝動機構により行うようにした場合の一例を示した概略右側面図である。(b)第1移動部材に加わるモーメントを打ち消すようにした場合の一例を示した概略右側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、正面視左右方向をX方向、正面視前後方向をY方向、垂直方向をZ方向とする。また、図面においては、歯車やラック等の歯を省略して記載している。
まず、本発明の実施の形態に係る開封性試験装置1の構成について説明する。図1(a)および(b)は、本実施形態に係る開封性試験装置1の概略図であり、図2は、開封性試験装置1の動作を示した概略図である。なお、図1(a)および図2は開封性試験装置1の正面図であり、図1(b)は開封性試験装置1の右側面図である。
これらの図に示されるように、開封性試験装置1は、基台10と、基台10に揺動自在に配置された揺動部材20と、揺動部材20に直線移動自在に配置された第1移動部材30と、第1移動部材30を直線往復移動させる第1移動機構40と、基台10に直線移動自在に配置された第2移動部材50と、第2移動部材50を直線往復移動させる第2移動機構60と、第1移動機構40から出力された回転動力を第2移動機構60に伝達する伝動機構70と、を備えている。
開封性試験装置1はまた、第2移動部材50に配置され、試験体2を保持する試験体保持部材80と、試験体保持部材80に対向するように第1移動部材30に配置された荷重測定器90と、荷重測定器90に接続され、試験体2の操作部2aを保持する操作部保持部材100と、第1移動機構40および荷重測定器90を制御する制御装置(図示省略)と、を備えている。
本実施形態の開封性試験装置1は、各種試験体2に設けられている開封用の操作部2a(すなわち、開封時に指等で摘んで操作される部分)を利用してこの試験体2を開封する際に要する力を測定するものである。ここでは、試験体2がヒートシール半剛性容器である場合を例示している。この場合、操作部2aはヒートシールされたシール蓋であり、カップ状の容器本体2bの上縁である接着面2cに接着されている。なお、図1および2では、試験体2が略半分開封された状態を示している。
基台10は、揺動部材20および第2移動部材50等の各部材を支持するものである。基台10は、上面10aに立設された第1支柱12および第2支柱14を備えている。第1支柱12は、揺動部材20を揺動自在に支持するものであり、第2支柱14は、伝動機構70を支持するものである。なお、基台10の形状は特に限定されるものではなく、各部材を適宜に配置して支持できるものであればよい。また、必要に応じて、基台10上部の構成を覆うカバーを設けるようにしてもよい。
揺動部材20は、第1移動部材30を支持すると共に揺動させるものである。揺動部材20は、正面視前後方向に配置された揺動軸22を介して基端部が第1支柱12に支持されており、基台10に対して正面視で左右方向に揺動するようになっている。すなわち、揺動部材20は、揺動中心線CがY方向に設定され、X−Z平面内において揺動するように構成されている。
揺動部材20は、直立状態から正面視で左右にそれぞれ90°の範囲で揺動可能に構成されている(図2参照)。また、揺動部材20は、止めねじ等の既知の手法(図示省略)によって任意の揺動位置(任意の角度に傾けた状態)で固定可能に構成されている。なお、専用のモータやブレーキ機構等を設け、揺動部材20の揺動および固定を制御装置を介して自動的に行うようにしてもよい。
第1移動部材30は、荷重測定器90を支持すると共に、自身の移動により操作部保持部材100を牽引するものである。すなわち、本実施形態では、第1移動部材30の移動によって、操作部2aを引っ張るように構成されており、第1移動部材30の移動方向が操作部2aの引張方向となっている。
第1移動部材30は、揺動部材20の長手方向に沿って配置されたガイドレール32、およびガイドレール32に沿ってスライド移動するスライダ34を介して、揺動部材20に配置されている。従って、本実施形態では、揺動部材20を揺動させることにより、第1移動部材30の移動方向、すなわち操作部2aの引張方向をX−Z平面内において変更可能となっている。また、本実施形態では、第1移動部材30の移動方向を揺動中心線Cと交差するように設定することで、揺動部材20の揺動位置によらず、常に第1移動部材30が揺動中心線Cの放射方向に直線往復移動するように構成している。
また、第1移動部材30は、揺動部材20から前方に向けて突出する形状に構成されており、先端部に配置された荷重測定器90が、試験体保持部材80に保持された試験体2に対向するようになっている。さらに、第1移動部材30には、荷重測定器90の位置をY方向に調整可能な調整機構36が設けられており、試験体2の大きさによらず、荷重測定器90を試験体2に正対させることが可能となっている。
第1移動機構40は、第1移動部材30を直線往復移動させるものである。第1移動機構40は、図示を省略した制御装置に制御され、第1移動部材30を任意の速度で移動させると共に、任意の位置で停止させることが可能となっている。
第1移動機構は、基台10に配置されたステッピングモータ41と、第1支柱12に回転自在に支持された従動軸42と、ステッピングモータ41の駆動軸41aおよび従動軸42の一端を接続する歯車列からなる減速機43と、従動軸42の他端に設けられた第1ピニオン44と、第1移動部材30の移動方向に沿って第1移動部材30に固定され、第1ピニオン44と噛み合う第1ラック45と、を備えている。
すなわち、第1移動機構40は、ステッピングモータ41によって第1ピニオン44を回転駆動し、これにより第1ラック45を直線移動させることで、第1移動部材30を直線移動させるように構成されている。従って、第1ピニオン44および第1ラック45は、ステッピングモータ41から出力された回転動力を第1移動部材30の直線移動に変換する変換装置として機能している。また、従動軸42は、伝動機構70に接続されており、ステッピングモータ41から出力された回転動力を伝動機構70に出力する出力軸として兼用されている。
また、本実施形態では、従動軸42を揺動軸22の内部を貫通させ、従動軸22を揺動中心線Cと同軸的に配置することで、揺動部材20の揺動位置によらず、基台10に配置したステッピングモータ41によって第1移動部材30を移動させることを可能としている。
なお、第1ピニオン44および第1ラック45に代えて、例えばスプロケットおよびチェーン等、その他の既知の機構を採用するようにしてもよい。また、減速機43は、ベルト伝動やチェーン伝動によるものであってもよい。また、従動軸42および第1ピニオン44を、歯車列やベルト伝動機構等を介して接続するようにしてもよい。
第2移動部材50は、試験体保持部材80を支持し、自身の移動により試験体保持部材80を移動させるものである。第2移動部材50は、左右略水平方向(X方向)に沿って配置されたガイドレール52、およびガイドレール52に沿ってスライド移動するスライダ54を介して、基台10に配置されている。これにより、第2移動部材50は、X−Z平面内における略水平方向(X方向)に直線往復移動可能となっている。
従って、本実施形態では、第1移動部材30の移動方向(第1の方向)および第2移動部材50の移動方向(第2の方向)は、共にX−Z平面内(互いに平行な平面内)の方向であり、揺動部材20を直立状態から±90°揺動させた場合に、第1移動部材30の移動方向と第2移動部材50の移動方向がX方向で略一致する(略平行となる)ようになっている(図2参照)。
第2移動機構60は、第2移動部材50を直線往復移動させるものである。第2移動機構60は、伝動機構70に接続された第2ピニオン62と、第2移動部材50の移動方向に沿って第2移動部材50に固定され、第2ピニオン62と噛み合う第2ラック64と、を備えている。すなわち、第2移動機構60は、伝動機構70に駆動されて第2ピニオン62が回転し、これにより第2ラック64を直線移動させることで、第2移動部材50を直線移動させるように構成されている。
伝動機構70は、第1移動機構40から出力された回転動力を第2移動機構60に伝達するものである。伝動機構70を設けることにより、1つのステッピングモータ41によって第1移動部材30および第2移動部材50の両方を駆動することが可能になると共に、複雑な同期制御を行うことなく、第1移動部材30および第2移動部材50の移動を同期させることが可能となる。
伝動機構70は、第2支柱14に回転自在に支持された伝動軸72を備えており、この伝動軸72の一端は第1移動機構40の従動軸42に接続され、他端は第2移動機構60の第2ピニオン62に接続されている。すなわち、伝動機構70は、第1移動機構40の従動軸42から出力された回転動力を、伝動軸72によってそのまま第2移動機構60の第2ピニオン62に伝達するように構成されている。換言すれば、伝動軸72は、第1移動機構40から出力された回転動力が入力される入力軸、および第2移動機構60に回転動力を出力する出力軸を兼用している。
本実施形態では、伝動軸72を揺動中心線Cと同軸的に配置することで、揺動部材20の揺動位置によらず、第1移動機構40から出力された回転動力を第2移動機構60に伝達することを可能としている。さらに、本実施形態では、共に揺動中心線Cと同軸的に配置された従動軸42および伝動軸72を連続する1本の軸から構成することで、より簡素な構成を実現するようにしている。
また、本実施形態では、第1ピニオン44および第1ラック45、ならびに第2ピニオン62および第2ラック64を交換することによって、第1移動部材30の移動速度に対する第2移動部材50の移動速度の比を調整するようにしている。すなわち、例えば第1ピニオン44および第2ピニオン62の歯数およびピッチを同一とすれば、第1移動部材30の移動速度と第2移動部材50の移動速度を略同一に設定することができる。また、第1ピニオン44および第2ピニオン62のピッチを同一とし、歯数比を2:1とすれば、第1移動部材30の移動速度と第2移動部材50の移動速度の比を略2:1に設定することができる。
なお、既知の構造の減速機、増速機または変速機を伝動機構70に設けることにより、第1移動部材30の移動速度と第2移動部材50の移動速度の比を調整するようにしてもよい。この場合、第1移動機構40から出力された回転動力が入力される入力軸を揺動中心線Cと同軸的に配置することにより、揺動部材20の揺動位置によらない回転動力の伝達が可能となる。
また、第2ピニオン62および第2ラック64に代えて、例えばスプロケットおよびチェーン等、その他の既知の機構を採用するようにしてもよい。また、伝動軸72および第2ピニオン62を、歯車列やベルト伝動機構等を介して接続するようにしてもよい。
試験体保持部材80は、試験中に操作部2a以外の部分が引張方向に移動しないように、試験体2を保持するものである。試験体保持部材80は、挟持、係合、締結、接着または吸着等、試験体の形状や材質等に合わせた既知の適宜の手法により試験体2を保持するように構成され、試験体2の種類や形状、大きさ等に応じて適宜に交換または取付位置を変更可能なように、第2移動部材50に着脱自在に取り付けられている。
また、試験体保持部材80は、試験体2を開封する際の引張方向の変化が第2移動部材50の移動によって略打ち消される状態で試験体2を保持するように構成されている。具体的には、試験体保持部材80は、開封時に操作部2aが試験体2から剥離、切断もしくは分離される線または面、換言すれば試験体2の開封時に開放される線または面が、第2移動部材50の移動方向と略平行となる状態で試験体2を保持するように構成されている。
すなわち、本実施形態では、操作部2aが試験体2から既に剥離、切断または分離された部分とそうでない部分の境界である開封ポイントPの移動とは逆方向に試験体2を移動させることにより、開封ポイントPを基台10に対して略一定の位置に保持するようにしている。これにより、開封ポイントPに作用する引張力の方向を略一定に保つことが可能となる。
なお、この例では試験体2がヒートシール半剛性容器であるため、接着面2c(すなわち、開封時に操作部2aが剥離される面)が第2移動部材50の移動方向と略平行となるように、試験体保持部材80は構成されている。
本実施形態ではまた、試験体保持部材80は、開封ポイントPが揺動中心線Cと略一致する状態で試験体2を保持するように構成されている。これにより、揺動部材20に対する開封ポイントPの相対位置を、揺動位置によらず略一定位置に保持することができるため、引張方向の変更を容易にすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、第2移動部材50の移動方向を略水平方向(X方向)とすることで、試験体2の開封時に開放される線または面が略水平方向に維持されるようにし、試験中に試験体2の内容物がこぼれ落ちるのを防止するようにしている。これにより、試験体2として市販の包装・容器をそのまま使用した場合においても、試験環境を汚さないようにすることが可能となっている。
荷重測定器90は、試験体2を開封する際に要する荷重(引張力)を測定するものであり、本実施形態では、荷重測定器90をロードセルから構成している。荷重測定器90は、試験体保持部材80に保持された試験体2の位置に合わせて、第1移動部材30の先端部に配置されている。また、荷重測定器90は、図示を省略した制御装置と電気的に接続されており、出力は制御装置に送信される。なお、荷重測定器90における力の検出方式は特に限定されるものではなく、ひずみゲージ式、圧電式、容量式、電磁式または音叉式等、いずれの方式であってもよい。
操作部保持部材100は、試験体2の操作部2aの少なくとも一部を保持するものである。操作部保持部材100は、接続部材102を介して荷重測定器90の着力点92に接続されている。なお、本実施形態では、2つの部材の間に操作部2aの端部を挟持するように操作部保持部材100を構成しているが、操作部保持部材100の構造はこれに限定されるものではなく、例えば操作部2aが備える孔や新たに加工した孔にフックや紐等を係止する構造、またはねじや粘着テープ等によって固定する構造等、その他の構造であってもよい。
接続部材102は、荷重測定器90と操作部保持部材100の間の距離を調整するものであり、試験体2の種類等に応じて、適宜の長さのものが使用される。接続部材102は、適度な剛性を有する棒状の部材であってもよいし、例えばワイヤや紐等の柔軟性を有する部材(紐状体)であってもよい。また、操作部2aに係止させた紐等を直接荷重測定器90に接続する等、操作部保持部材100を接続部材102として兼用するようにしてもよい。
図示を省略した制御装置は、第1移動機構40等の動作を制御すると共に、荷重測定器90からの出力を荷重の値に変換して出力または記憶するものである。この制御装置としては、一般的なPCを使用することができる。また、CPUならびにROM、RAMおよびハードディスク等の記憶手段を備える専用の制御装置を、操作用の操作パネルおよび各種情報表示用のディスプレイ等と共に、開封性試験装置1に組み込むようにしてもよい。また、例えば第1移動機構40の制御用の制御装置を開封性試験装置1に組み込み、荷重測定器90からの出力は外部のPC等の処理装置に送信するようにしてもよい。
次に、開封性試験装置1を用いた開封性試験の手順について説明する。
図3(a)〜(c)は、開封性試験装置1によるヒートシール半剛性容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。開封性試験では、まず、第1移動部材30の移動速度、すなわち操作部2aの引張速度を設定する。ここでは、例えばJIS S 0022に規定された500mm/minに、第1移動部材30の移動速度を設定する。なお、第1移動部材30の移動速度は、試験中一定に保つようにしてもよいし、変化させるようにしてもよい。
次に、第1ピニオン44および第2ピニオン62の歯数の組合せを調整する等して、第1移動部材30と第2移動部材50の速度比を設定する。ここでは、試験体2が操作部2aを剥離して開封するヒートシール半剛性容器であるため、第1移動部材30と第2移動部材50の速度比を1:1に設定する。
次に、同図(a)に示されるように、試験体2を試験体保持部材80にセットする。次に、揺動部材20を揺動させて、引張方向を所定の方向に設定する。ここでは、例えば操作部2aの接着面2cに対して引張方向のなす角度をθとした場合に、JIS S 0022の規定に従ってθ=45°に設定する。なお、引張方向の設定は、手動で行ってもよいし、制御装置によって自動的に行うようにしてもよい。
次に、第1移動部材30を試験体2に近づけると共に接続部材102の長さを調整し、操作部2aの端部を操作部保持部材100に保持させる。次に、同図(b)および(c)に示されるように、第1移動機構40により、第1移動部材30を揺動中心線Cから離隔する方向に移動させる。このとき、制御装置は、予め設定された速度(例えば、500mm/min)で第1移動部材30を移動させるように、第1移動機構40を制御する。そして、荷重測定器90により、第1移動部材30の移動中に操作部保持部材100に加わる引張力を測定する。
第1移動部材30の移動に伴い、操作部2aは試験体2(容器本体2b)から徐々に剥離され、これにより試験体2が開封されていく。従って、荷重測定器90は、試験体2を開封するために操作部2aを剥離するのに必要な引張力を連続的に測定することとなる。
このとき、開封ポイントPは、接着面2cに沿って剥離量と同じ距離、すなわち第1移動部材30の移動距離と同じ距離を移動することとなるが、伝動機構70および第2移動機構60によって試験体2が第1移動部材30と略同一の速度で開封ポイントPとは逆方向に移動するため、剥離ポイントPの移動は略打ち消されることとなる。従って、試験中、剥離ポイントPは揺動中心線Cと略一致する位置に保持され、これにより引張方向が一定に保たれることとなる。
荷重測定器90の測定結果は、時系列的なデータとして制御装置に記憶されると共に、必要であればディスプレイや外部の処理装置等に出力される。以上の手順により、1回の開封性試験が終了する。
本実施形態では、試験中に伝動機構70および第2移動機構60によって引張方向の変化を打ち消すように試験体2を移動させるため、複雑な同期制御を必要とすることなく引張方向を略一定に保つことが可能であり、開封性試験を簡便且つ高精度に行うことができる。また、揺動部材20によって第1移動部材30の移動方向、すなわち引張方向を任意の方向に設定することが可能であるため、様々な態様で開封性試験を行い、従来にない多面的な視点から開封性を評価することができる。
また、本実施形態では、揺動中心線Cと開封ポイントPを略一致させるようにしているため、容易に引張方向を変更することができる。さらに、試験中に第1移動部材30の移動と共に揺動部材20を揺動させるようにすれば、例えば実際の開封時における手の動きに即して引張方向を変化させることも可能であるため、各種包装・容器の開封性をより厳密に評価することができる。
また、本実施形態では、第2移動部材50の移動方向を略水平方向(X方向)としているため、試験中に試験体2の内容物がこぼれるようなことがない。これにより、各種包装・容器を実際の使用状態のままで試験体2とすることが可能となるため、より現実的な開封性の評価を行うことができる。
なお、ヒートシール半剛性容器以外の各種包装・容器についても、上述と同様の手順により、開封性試験を行うことができる。図4(a)〜(c)は、フルオープンタブ容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。試験体2がフルオープンタブ容器の場合、操作部2aは開封時に切断線に沿って切り離される上面部分(蓋部)であり、指を引っ掛けるためのタブ2a1が操作部2aに設けられている。
フルオープンタブ容器の開封性試験では、まず、タブ2a1を引き起こして切断線の一部を切断し、切り離しの起点部を生成するのに必要な引張力を測定する。この場合、JIS S 0022の規定に従う場合は、同図(a)に示されるように、揺動部材20を直立状態とし、例えばフック状に構成した操作部保持部材100をタブ2a1に設けられた孔に係止させる。そして、同図(b)に示されるように、第1移動部材30を移動させて引張力を測定すればよい。このとき、第1移動部材30の移動に対し、適宜の速度比で第2移動部材50を移動させることにより、引張方向を略一定に保つことができる。なお、揺動部材20を直立状態以外の状態とし、異なる引張方向において測定を行うようにしてもよい。
フルオープンタブ容器の開封性試験では、次に、操作部2aを試験体2(容器本体2b)から切り離すのに必要な引張力を測定する。この場合、まず、同図(c)に示されるように、試験体2を先程の引き起こしのときとは正面視で左右逆向きにセットし、第2移動部材50の移動方向が開封ポイントPの移動方向の逆方向となるようにする。そして、試験体2の切断線と引張方向のなす角度θを適宜に設定した上で(JIS S 0022の規定では、θ=90°)、第1移動部材30を移動させて引張力を測定する。このときも、第1移動部材30と第2移動部材50の速度比を適宜に設定しておけば、引張方向を略一定に保つことができる。
なお、試験体2の向きの変更は、手動で行ってもよいし、試験体保持部材80をZ方向を中心に回動可能に構成して自動的に行うようにしてもよい。また、同図(a)および(b)に示す手法により、ステイオンタブ容器についても開封性試験を実行可能であることは言うまでもない。
図5(a)および(b)は、屋根型紙パック容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。試験体2が屋根型紙パック容器の場合、操作部2aは、屋根型に折り畳まれて接着された部分の開け口側となる。屋根型紙パック容器の開封性試験では、まず、上部の接着部2dを剥離して開け口側を開くのに必要な引張力を測定する。この場合、同図(a)に示されるように、揺動部材20を正面視で時計回りに90°揺動させ、引張方向を略水平方向(X方向)とする。そして、操作部2aにおける一方の屋根面を試験体保持部材80に設けた例えばフック状の補助保持部材82で係止して保持すると共に、他方の屋根面に設けた孔に例えばフック状の操作部保持部材100を係止させ、この状態で第1移動部材30を移動させて引張力を測定する。
この例では、第2移動部材50が第1移動部材30とは逆方向に移動することとなるため、試験体2上部の接着部2dが剥離していくに従って引張方向が変化することとなるが、少なくともJIS S 0022に規定された屋根型紙パック容器の開封性試験を行うことができる。なお、操作部保持部材100を係止させる孔は、JIS S 0022の規定に従えば、屋根面の上部および端部から7mmの箇所に設けられ、はと目で補強された直径4mmの孔となる。
屋根型紙パック容器の開封性試験では、次に、開け口側を開くことで露出する内側の接着部2eを剥離して注ぎ口を形成するのに必要な引張力を測定する。この場合、まず、同図(b)に示されるように、試験体2の向きを変更して内側の接着部2eを荷重測定器90に対向させると共に、内側の接着部2eの中央部下方に設けた孔に操作部保持部材100を係止させる。そして、この状態で第1移動部材30を移動させ、引張力を測定する。
この測定では、内側の接着部が剥離するに従い、注ぎ口が略パンタグラフ状に開いて形成されるため、引張方向は略一定に保たれることとなる。なお、JIS S 0022の規定に従えば、開け口側を開いて生じる三角形の頂点部の下5〜10mmに設けた径2mmの孔に操作部保持部材100を係止させ、200mm/minの引張速度で注ぎ口を10mm開くまでの引張力を測定すればよい。
図5(c)は、ねじぶた容器の開封性試験の様子を示した概略図である。試験体2がねじぶた容器の場合、操作部2aは、ねじぶたとなる。ねじぶた容器の開封性試験では、ねじぶたを回転させるのに必要なトルクを測定する。この場合、操作部保持手段100を、例えばラックアンドピニオン機構により、第1移動部材30による引張力をねじぶたを回転させるトルクに変換するように構成する。そして、同図(c)に示されるように、揺動部材20を正面視で時計回りに90°揺動させた状態で第1移動部材30を移動させて引張力を測定し、測定した引張力をトルクに換算すれば、ねじぶたを回転させるのに必要なトルクを求めることができる。
図6(a)は、ヒートシール軟包装袋の開封性試験の様子を示した概略右側面図であり、図6(b)は、ヒートシール軟包装袋の概略図である。試験体2がヒートシール軟包装袋の場合、同図(b)に示されるように、操作部2aは、開封時に切断線2fに沿って切り離される部分となる。なお、操作部2aは、袋本体2bから完全に切り離されるものであってもよいし、部分的に切り離されるものであってもよい。
ヒートシール軟包装袋の開封性試験は、図6(a)に示されるように、開封性試験装置1の姿勢を、図1(b)の状態から揺動中心線Cに直交する方向(すなわちX方向)を中心に90°回転させた状態で行う。このとき、図6(a)に示されるように、基台10を例えば補助基台16等に固定するようにすれば、開封性試験装置1を安定的に支持することができる。
このように開封性試験装置1の姿勢を変更することで、内容物がこぼれない状態で試験体2を保持しつつ、第2移動部材50の移動によって開封ポイントPを揺動中心線Cと略一致する位置に保持することが可能となる。すなわち、ヒートシール軟包装袋の開封性試験を簡便且つ高精度に行うと共に、内容物によって試験環境が汚されないようにすることができる。
JIS S 0022の規定に従ってヒートシール軟包装袋の開封性試験を行う場合は、第1移動部材30の移動方向を切断線2fに直交する方向とし、移動速度30を500mm/minとする。そして、操作部2aを20mm切り離すまで、または操作部2aを完全に切り離すまでの引張力を測定する。
なお、開封性試験装置1を図6(a)に示す姿勢とすることにより、図5(a)に示した屋根型紙パック容器の開封性試験においても、引張方向を略一定に保つことが可能となる。また、図6(c)は、基台10を回動自在に支持するようにした場合の一例を示した概略右側面図である。このように、基台10を支持部材18によってX方向を中心に回動自在に支持するようにし、姿勢変更を容易化してもよい。この場合、基台10の回動位置を適宜に設定して開封性試験を行うことにより、より多彩な態様で開封性試験を行うことが可能となる。
次に、開封性試験装置1のその他の形態について説明する。なお、以下の説明においては、上述の例と共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7(a)および(b)は、第2移動部材50を支持すると共に揺動させる第2揺動部材24を備えるようにした場合の一例を示した概略図である。なお、同図(a)は概略正面図であり、同図(b)は概略右側面図である。
第2揺動部材24は、同図(a)および(b)に示されるように、正面視前後方向(Y方向)に配置された揺動軸26を介して基端部が第2支柱14に支持されており、基台10に対して正面視で左右方向に揺動するようになっている。また、第2揺動部材24は、揺動中心が揺動部材20の揺動中心線Cと略一致するように配置されている。すなわち、この例では、揺動部材20および第2揺動部材24は、共にX−Z平面内(互いに平行な平面内)において中心線Cを中心に揺動するように構成されている。
第2揺動部材24は、直立状態から正面視で左右にそれぞれ90°の範囲で揺動可能に構成されている。また、第2揺動部材24は、止めねじ等の既知の手法(図示省略)によって任意の揺動位置(任意の角度に傾けた状態)で固定可能に構成されている。なお、揺動部材20と同様に、専用のモータやブレーキ機構等を設け、第2揺動部材24の揺動および固定を制御装置を介して自動的に行うようにしてもよい。
第2移動部材50は、ガイドレール52、およびスライダ54を介して、第2揺動部材24に配置されている。従って、この例では、第2揺動部材24を揺動させることにより、第2移動部材50の移動方向をX−Z平面内において変更可能となっている。また、第2揺動部材24の揺動中心は揺動中心線Cと略一致しているため、伝動機構70は、第2揺動部材24の揺動位置によらず、第1移動機構40からの回転動力を第2移動機構60に伝達することが可能となっている。すなわち、第2移動機構60に回転動力を出力する出力軸(伝動軸72)を第2揺動部材24の揺動中心線(揺動中心線C)と同軸的に配置しているため、第2揺動部材24の揺動位置によらない回転動力の伝達が可能となっている。
このように、第2揺動部材24を設けることにより、第2移動部材50の移動方向を任意の方向に変更することが可能となるため、より多彩な態様の開封性試験を行うことができる。図8(a)は、タブ付ふた容器の開封性試験の手順を示した概略図であり、同図(b)および(c)は、タブ付ふた容器の開封性試験の様子を示した概略正面図である。試験体2がタブ付ふた容器の場合、同図(a)に示されるように、操作部2aはタブ付ふたであり、指を引っ掛けるためのタブ2a1が容器本体2b側に向けて延設されている。
JIS S 0022に規定されたタブ付蓋容器の開封性試験では、同図(a)に示されるように、まず、タブ2a1を水平状態となるまで起こす。次に、この状態から水平方向にタブ2a1を引っ張って、タブ2a1の基端部近傍の側面に設けられた弱化線2gを切断する。そして、タブ2a1を図のθ1=135°となるように起こし、その方向にタブ2a1を引っ張って開封する。
同図(b)に示されるように、揺動部材20を正面視で反時計回りに90°揺動させると共に、第2揺動部材24を正面視で反時計回りに90°揺動させることにより、タブ2a1を略水平方向(X方向)に引っ張りつつ、試験体2を略垂直方向(Z方向)に移動させることが可能となる。従って、第1移動部材30と第2移動部材50の速度比を適宜に設定することにより、タブ2a1を起こした後に水平方向に引っ張って弱化線2gを切断するのに必要な引張力の測定において、引張方向を略一定に保つことができる。すなわち、これらの測定をより高精度に行うことができる。
次に、同図(c)に示されるように、揺動部材20をθ1=135°となるようにすると共に第2揺動部材24を直立状態とし、試験体保持部材80の第2移動部材50への取り付け方を変更することで、図4に示した例と同様に、操作部2aを容器本体2bから分離させるのに必要な引張力を、引張方向を略一定に保ちながら測定することができる。
なお、タブ付ふた容器の開封性試験は、タブ2a1を起こして弱化線2gを切断する際の引張方向の変化を無視できる場合には、第2誘導部材24を有さない開封性試験装置1によっても、実行可能であることは言うまでもない。また、ねじぶた容器の開封性試験を、図8(b)に示す状態で行うようにすれば、ねじぶたである操作部2aの回転による容器本体2bからの上昇を、第2移動部材50の移動によって打ち消すことが可能となるため、ねじぶた容器の開封性試験をより高精度に行うことができる。また、第2誘導部材24を設ける代りに、開封性試験装置1の姿勢をY方向を中心に90°回転させた状態とすることで、図8(b)に示す測定を実現可能とするようにしてもよい。
図9(a)は、第1移動部材30の移動をボールねじ伝動機構により行うようにした場合の一例を示した概略右側面図である。この例では、ステッピングモータ41は、揺動部材20に配置され、ガイドレール32と略平行に配置されたねじ軸46を回転駆動する。そして、第1移動部材30には、ねじ軸46と螺合するナット47が固定されている。
このように、第1移動部材30は、ボールねじ伝動機構を介して駆動されるものであってもよい。この場合、第1ラック45および第1ピニオン44は、第1移動部材30の直線移動を回転動力に変換して伝動機構70に出力する変換装置として機能することとなる。なお、例えばリニアモータ等、その他の直動機構によって第1移動部材30を移動させるようにしてもよい。また、ボールねじ伝動機構を用いる場合、ねじ軸46の回転動力をかさ歯車等によって方向を変換した上で伝動機構70に出力するようにしてもよい。
図9(b)は、第1移動部材30に加わるモーメントを打ち消すようにした場合の一例を示した概略右側面図である。この例では、第1移動部材30は、側面視が略T字状となるように構成され、その両端部にそれぞれプーリ38が設けられている。そして、荷重測定器90は揺動部材20に配置され、接続部材102は、荷重測定器90と操作部保持部材100の間で2つのプーリ38に巻回された紐またはワイヤ等の紐状体となっている。
このように、第1移動部材30が荷重測定器90と操作部保持部材100の間でプーリ38を介して接続部材102を押圧し、これにより操作部保持部材100を牽引するようにすることで、第1移動部材30に加わるモーメント(X方向を中心とするモーメント)を打ち消すことが可能となる。従って、試験体1のY方向寸法が大きい場合にも、開封性試験を高精度に行うことができる。
なお、図9(b)に示す例では、第1移動部材30の移動速度の1/2が操作部保持部材100の移動速度、すなわち引張速度となるため、引張速度と第2移動部材50の移動速度を略同一にする場合には、第1ピニオン44と第2ピニオン62の歯数比を2:1とすればよい。
以上説明したように、本実施形態に係る開封性試験装置1は、開封用の操作部2aを有する試験体2を保持する試験体保持部材80と、操作部2aを保持する操作部保持部材100と、所定の平面内における第1の方向に移動可能に配置され、操作部保持部材100を牽引する第1移動部材30と、所定の平面と略平行な平面内における第2の方向に移動自在に配置され、試験体保持部材80が取り付けられる第2移動部材50と、第1移動部材30を移動させると共に、回転動力を出力する第1移動機構40と、第1移動機構40から出力された回転動力により、第2移動部材50を移動させる第2移動機構60と、第1移動機構40から出力された回転動力を第2移動機構60に伝達する伝動機構70と、操作部保持部材100に加わる荷重を測定する荷重測定器90と、を備えている。
このような構成とすることで、各種包装・容器の開封性試験を従来以上に簡便且つ高精度に行うことができる。具体的には、伝動機構70によって第1移動機構40から第2移動機構60へ回転動力を伝達するようにしているため、第1移動機構40を制御するだけで、安定的且つ高精度に第1移動部材30の移動と第2移動部材50の移動を同期させることが可能であり、引張方向を略一定に保った高精度な開封性試験を簡便に行うことができる。
また、開封性試験装置1は、第1の方向を所定の平面内で変化させるように第1移動部材30を揺動させる揺動部材20をさらに備えている。このようにすることで、引張方向を様々な方向に変更して開封性試験を行うことが可能となるため、より多面的な視点から各種包装・容器の開封性を評価することができる。
また、伝動機構70は、第1移動機構40から出力された回転動力が入力される入力軸(伝動軸72)を備え、入力軸は、揺動部材20の揺動中心線Cと同軸的に配置されている。このようにすることで、簡素な構成でありながらも、揺動部材20の揺動位置によらず回転動力の伝達を行うことが可能となるため、引張方向の変更の容易性と開封性試験装置1の信頼性を両立させることができる。
また、試験体保持部材80は、試験体2の開封ポイントPが揺動部材20の揺動中心線Cと略一致する状態で試験体2を保持するように構成されている。このようにすることで、引張方向によらず開封ポイントPを略一定の位置に保持することが可能となるため、引張方向の変更を容易にすることができる。
また、試験体保持部材80は、試験体2の開封時に開放される線または面が第2の方向と略平行となる状態で試験体2を保持するように構成されている。このようにすることで、開封ポイントPの移動方向に沿って試験体2を移動させることが可能となるため、引張方向をより高精度に一定の方向に保つことができる。
また、第2の方向は、略水平方向となっている。このようにすることで、開封試験中に試験体2の内容物がこぼれ落ちないようにすることができる。
また、第2の方向を所定の平面と略平行な平面内で変化させるように第2移動部材50を揺動させる第2揺動部材24をさらに備えるようにしてもよい。このようにすることで、試験体2の移動方向を任意の方向に変更することが可能となるため、開封性試験をより多彩な態様で行うことができる。
また、第1移動機構40は、回転動力を出力する駆動装置(ステッピングモータ41)と、駆動装置から出力された回転動力を第1移動部材30の第1の方向における移動に変換する変換装置(第1ピニオン44および第1ラック45)と、駆動装置から出力された回転動力を伝動機構70に出力する出力軸(従動軸42)と、を備えている。このようにすることで、第1移動機構40をより簡素な構成としつつ、伝動機構70に回転動力を確実に出力することが可能となるため、開封性試験装置1の信頼性を向上させることができる。
また、第1移動機構40は、第1移動部材30の第1の方向における移動を回転動力に変換して出力する変換装置(第1ラック45および第1ピニオン44)を備えるようにしてもよい。このようにすることで、第1移動部材30の移動用として既存の各種直動機構を採用することができるため、第1移動部材30の移動をより高精度に制御したり、開封性試験装置1をより安価に構成したりすることができる場合がある。
また、荷重測定器90は、第1移動部材30に配置されている。このようにすることで、開封に必要な引張力を簡素な構成でダイレクトに検出することが可能となるため、簡便且つ高精度な開封性試験を行うことができる。
また、操作部保持部材100は、紐状体(接続部材102)を介して荷重測定器90に接続され、第1移動部材30は、紐状体を操作部保持部材100と荷重測定器90の間で押圧することにより、操作部保持部材100を牽引するようにしてもよい。このようにすることで、第1移動部材30に加わるモーメントを打ち消すことが可能となるため、試験体1の大きさによらず、高精度な開封性試験を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の開封性試験装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、開封性試験装置1を構成する各部材および機構等の形状および配置構成は、上記実施形態で示したものに限定されるものではなく、その他の各種形状および配置構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、揺動部材20を設けることで引張方向を変更可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、揺動部材20を省略して引張方向が所定の方向に固定されたより簡素な構成としてもよい。また、揺動部材20を省略し、第2揺動部材24のみを設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、伝動軸72を揺動中心線Cと同軸的に配置するようにした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、伝動軸72を揺動中心線Cからずらして配置するようにしてもよい。この場合、各部材等の配置をより効率的にすることができる場合がある。同様に、揺動中心線Cと開封ポイントPをずらすようにしてもよいし、ステッピングモータ41を揺動部材20に配置する等して、従動軸42を揺動中心線Cからずらすようにしてもよい。また、第2揺動部材24を設ける場合に、第2揺動部材24の揺動中心を揺動中心線C、伝動軸72または従動軸42からずらすようにしてもよい。
また、開封性試験装置1に既知の手法により第2移動機構への回転動力の伝達を解除する動力伝達解除機構、および既知の手法により第2移動部材50を固定状態とする固定機構を設けることで、試験体2を固定した状態で開封性試験を行えるようにしてもよい。この場合、より幅広い態様で開封性試験を行うことが可能となる。
また、上記実施形態における作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したものに過ぎず、本発明による作用および効果は、これらに限定されるものではない。
本発明の開封性試験装置は、各種包装・容器の分野において利用することができる。
1 開封性試験装置
2 試験体
2a 操作部
20 揺動部材
24 第2揺動部材
30 第1移動部材
40 第1移動機構
41 ステッピングモータ
42 従動軸
44 第1ピニオン
45 第1ラック
50 第2移動部材
60 第2移動機構
70 伝動機構
72 伝動軸
80 試験体保持部材
90 荷重測定器
100操作部保持部材
102 接続部材
C 揺動中心線
P 開封ポイント

Claims (11)

  1. 開封用の操作部を有する試験体を保持する試験体保持部材と、
    前記操作部を保持する操作部保持部材と、
    所定の平面内における第1の方向に移動可能に配置され、前記操作部保持部材を牽引する第1移動部材と、
    前記所定の平面と略平行な平面内における第2の方向に移動自在に配置され、前記試験体保持部材が取り付けられる第2移動部材と、
    前記第1移動部材を移動させると共に、回転動力を出力する第1移動機構と、
    前記第1移動機構から出力された回転動力により、前記第2移動部材を移動させる第2移動機構と、
    前記第1移動機構から出力された回転動力を前記第2移動機構に伝達する伝動機構と、
    前記操作部保持部材に加わる荷重を測定する荷重測定器と、を備えることを特徴とする、
    開封性試験装置。
  2. 前記第1の方向を前記所定の平面内で変化させるように前記第1移動部材を揺動させる揺動部材をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の開封性試験装置。
  3. 前記伝動機構は、前記第1移動機構から出力された回転動力が入力される入力軸を備え、
    前記入力軸は、前記揺動部材の揺動中心線と同軸的に配置されることを特徴とする、
    請求項2に記載の開封性試験装置。
  4. 前記試験体保持部材は、前記試験体の開封ポイントが前記揺動部材の揺動中心線と略一致する状態で前記試験体を保持するように構成されることを特徴とする、
    請求項2または3に記載の開封性試験装置。
  5. 前記試験体保持部材は、前記試験体の開封時に開放される線または面が前記第2の方向と略平行となる状態で前記試験体を保持するように構成されることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の開封性試験装置。
  6. 前記第2の方向は、略水平方向であることを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の開封性試験装置。
  7. 前記第2の方向を前記所定の平面と略平行な平面内で変化させるように前記第2移動部材を揺動させる第2揺動部材をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の開封性試験装置。
  8. 前記第1移動機構は、
    回転動力を出力する駆動装置と、
    前記駆動装置から出力された回転動力を前記第1移動部材の前記第1の方向における移動に変換する変換装置と、
    前記駆動装置から出力された回転動力を前記伝動機構に出力する出力軸と、を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の開封性試験装置。
  9. 前記第1移動機構は、
    前記第1移動部材の前記第1の方向における移動を回転動力に変換して出力する変換装置を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の開封性試験装置。
  10. 前記荷重測定器は、前記第1移動部材に配置されることを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の開封性試験装置。
  11. 前記操作部保持部材は、紐状体を介して前記荷重測定器に接続され、
    前記第1移動部材は、前記紐状体を前記操作部保持部材と前記荷重測定器の間で押圧することにより、前記操作部保持部材を牽引することを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の開封性試験装置。
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