JP2013172304A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学ファインダを備えて、小型で安価なレンズ交換可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は光学像が通過するレンズ部を備える撮影レンズユニット100と、撮影レンズユニットが装着され光学像に応じた画像データを出力する撮像装置本体200とを有している。撮像装置本体には、ハーフミラー202がレンズ部の光軸に対して斜めに配置され、光学像を反射光として反射するとともに光学像を透過光として透過する。光学ファインダは反射光を受けて光学像を観察する。撮像素子201は透過光を受けて光学像に応じた画像データを得る。画像処理部は少なくともハーフミラーの収差による画像の劣化を規定する伝達関数を用いて画像データを補正して収差補正済み画像データとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、静止画および動画の撮影が可能であって、撮影レンズユニットの交換が可能な撮像装置に関する。
一般に、デジタルカメラなどの撮像装置において、光学ファインダを利用して動画を撮影する際には、撮影レンズユニットから入射した光束を光学ファインダに向かう光と撮像素子の撮像面に向かう光とに分岐する必要がある。デジタルカメラの1つであるデジタル一眼レフカメラにおいては、ハーフミラーによって光路分岐を行って、ハーフミラーを透過した光が撮像素子(例えば、CCD)の撮像面(受光面)に向かうようにしている。
また、デジタル一眼レフカメラで用いられる撮像素子において、その感度特性は可視領域から赤外領域までを含んでいる。このため、被写体光が撮像素子に入射する前に赤外領域をカットする必要がある。そこで、デジタル一眼レフカメラでは、撮像素子前面の近傍に赤外カット機能を有する光学フィルタを配置している。
ところが、撮像素子の前面側にはシャッタ装置、被写体の空間周波数における高周波成分を除去するための光学フィルタ、そして、撮像素子に塵埃が付着するのを防止・除去するための塵埃除去装置などを配置する必要がある。これら全ての部品を撮像素子の前面側の限られた空間に配置するとなると、各部品に係る設計自由度は限定されたものとなってしまう。
そして、設計自由度が限定されると、不可避的に高価な部品を用いなければならず、撮像装置自体がコストアップしてしまう。
このようなコストアップを防止するため、例えば、赤外カットフィルターを含む光学素子をレンズと主ミラーとの間、つまり、カメラマウントに配置してシャッタ装置と撮像素子との間に空間を確保するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2004−046237号公報
ところが、特許文献1に記載のように、光学素子をカメラマウントに配置すると、カメラ本体に装着される交換レンズがカメラマウント面よりもカメラ本体側に侵入することが許容されなくなってしまう。この結果、交換レンズの設計自由度が限定されてしまい、交換レンズが大型化されるばかりでなく高価となってしまう。
さらに、交換レンズの瞳面に近い位置に光学素子を配置しなければならず、高価な光学素子がさらに大型化してしまうと問題点もある。
従って、本発明の目的は、小型で安価なレンズ交換可能な撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、光学像が通過するレンズ部を備える撮影レンズユニットと、前記撮影レンズユニットが装着され、前記光学像に応じた画像データを出力する撮像装置本体とを有する撮像装置であって、前記撮像装置本体には、前記レンズ部の光軸に対して斜めに配置され、前記光学像を反射光として反射するとともに前記光学像を透過光として透過する光学素子と、前記反射光を受けて前記光学像を観察する光学ファインダと、前記透過光を受けて前記光学像に応じた画像データを得る撮像手段と、少なくとも前記光学素子の収差による画像の劣化を規定する伝達関数を用いて前記画像データを補正して収差補正済み画像データとする画像処理手段とが備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、光学ファインダを備え、小型で安価なレンズ交換可能な撮像装置を得ることができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の一例であるデジタルカメラにおける光学系を概略的に示す断面図である。 図1に示すハーフミラーで生じる収差を説明するための図であり、(A)はハーフミラーにおける屈折を示す図、(B)は図1に示す撮像素子における中央像高付近を拡大して示す図である。 図2で説明したハーフミラーによる屈折を詳細に説明するための図である。 図2で説明したハーフミラーにおいて周辺像高に到達する光線の収差を説明するための図である。 図1に示す撮像素子における撮影範囲を説明するための図である。 図1に示すカメラにおける制御構成の一例を示すブロック図である。 図6に示すカメラで行われる動画撮影処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図7に示す1フレーム処理サブルーチンについて説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による撮像装置の一例であるデジタルカメラにおける光学系を概略的に示す断面図である。
図示のデジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)は、所謂一眼レフタイプのカメラである。カメラ本体(撮像装置本体)200には撮像レンズユニット100が交換可能に装着されており、撮像レンズユニット100はフォーカスレンズ群およびズームレンズ群からなるレンズ部101を有している。
カメラ本体200において、撮像レンズユニット100の光軸Lの延長線上には撮像素子201が配置されている。そして、撮影レンズユニット100からの光学像が撮像素子201に結像する。撮像素子201は光学ローパスフィルタおよびCMOSセンサなどの光電変換素子を有している。
カメラ本体200内には、撮影レンズユニット100と撮像素子201との間には、平行平板光学素子であるハーフミラー(光学素子)202が光軸Lに対して斜めに傾けて配置される。ハーフミラー202は全面半透過性を有し、可視光を反射するとともに透過する。さらに、ハーフミラー202は赤外光を吸収する赤外吸収ガラスで形成されたミラーである。
撮影レンズユニット100を通過した光はハーフミラー202で反射されて、反射光として上方に配置された光学ファインダに導かれる。一方、ハーフミラー202を透過した透過光は撮像素子201に導かれる。つまり、ハーフミラー202は撮像レンズ100から入射した光を反射光と透過光とに分岐する。
光学ファインダはピント板203、ペンタプリズム204、および接眼光学系205を備えており、ピント板203はマット面およびフレネル面を有している。ハーフミラー202で反射光はピント板203のマット面上に結像して、ペンタプリズム204および接眼光学系205を介して撮影者の目に導かれる。
一方、透過光は撮像素子201で受光され、撮像素子201は受光した光に応じたアナログ信号を出力する。このアナログ信号はA/D変換によってデジタル信号とされた後、画像処理部(図示せず)によって画像処理されて画像データとされる。
なお、ハーフミラー202における屈折によって光は図中下方向にオフセットされる結果、ハーフミラー通過後においては光軸Lは光軸L’となる。このため、撮像素子201の中心が光軸L’に一致するように撮像素子201は配置される。
ところで、一般的に撮影レンズユニット100と撮像素子201の間に平板光学素子であるハーフミラー202を斜めに配置した場合には、撮像素子201によって得られる画像には大きな収差が発生してしまう。この収差が生じる要因として、撮影レンズユニット100を通過した各光線がハーフミラー202を通過する際の光路長方向における位置が異なることが挙げられ、収差も光路長方向における位置に応じて異なる。
従って、従来の一眼レフカメラにおいては、クイックリターン機構(図示せず)によって、撮影の際にはハーフミラー202を光路外に退避させるようにしている。
ところで、図1に示すカメラでは、ハーフミラー202は傾けて配置されており、撮影の際にはハーフミラー202を透過した透過光が用いられる。このため、不可避的に、撮像素子201で得られる画像には収差が生じ、この収差は撮影レンズユニット100における光学収差と異なって、軸対称性のない収差となる。本実施の形態では、この非対称な収差を後述する画像処理回路によって補正して良好な画像データを得る(詳細については後述する)。
つまり、図1に示すカメラでは、後述するように、撮像素子201で撮影を行いつつ、光学ファインダによって撮影者は被写体像の観察を行うことができる。よって、図1に示すカメラで動画を撮影する場合においても、光学ファインダを利用することができ、従来のカメラに備えられた所謂電子ファインダでは不可能であった動きの速い被写体に対しても容易に追従することができる。
また、図1に示すカメラでは、ハーフミラー202はカメラ筐体(図示せず)に固定されているので、従来の一眼レフカメラのように、撮影の際にハーフミラー202を光路外に退避させるクイックリターン機構が必要ない。よって、クイックリターン機構に用いる複雑なメカ構成が不要となって、コストダウンおよびコンパクト化が可能である。
さらに、ハーフミラー202で赤外光を低減させているので、撮像素子201近傍に赤外カットフィルター(ローパスフィルタ)を配置する必要がない。このため、後述するように、小型で高価なニオブ酸リチウムなどのローパスフィルタ(LPF)を大型で安価な水晶などのLPFに置き換えることができる。
図2は、図1に示すハーフミラー202で生じる収差を説明するための図である。そして、図2(A)はハーフミラー202における屈折を示す図であり、図2(B)は図1に示す撮像素子201における中央像高付近を拡大して示す図である。
図2(A)において、光線110aおよび110bは被写体側における光軸L上の1点を発し、レンズ部101を通過して撮像素子201の中心像高付近に結像する光のうち最外部のみの光線を示している。なお、レンズ部101の被写体側における光線は省略されている。
光線110aおよび110bは、ハーフミラー202の入射面でスネルの法則に従って所定角度だけ屈折した後、ハーフミラー202を直進する。その後、ハーフミラー202の射出面において、光線110aおよび110bは再度スネルの法則に従って所定角度だけ屈折して射出する。この際、ハーフミラー202に対して入射する光線の角度と射出する光線の角度は等しくなる。これは、周知のように平行平板における光の屈折の原理原則である。
なお、光軸Lについても同様である。つまり、ハーフミラー202を通過した光線は、その角度は変化せずに平行シフトすることになる。
図3は、図2で説明したハーフミラー202による屈折を詳細に説明するための図である。なお、図3においては、空気中におけるハーフミラー202(つまり、平行平板)よる光の屈折が示されている。
図3において、平行平板210に光線120が矢印で示す方向に入射したとする。いま、光線120は入射角度φで平行平板210の入射面210aに入射したものとする。光線120はスネルの法則に基づいて屈折する。そして、屈折後、光線120は角度φ’で平行平板210を直進する。その後、光線120は平行平板210の射出面210bで再度屈折して、入射角度φと同一の角度φで射出する。そして、射出した光線は入射する光線に対してシフト量dだけ平行シフトする。ここで、平行平板の板厚をt、空気の屈折率をn、平行平板210の屈折率をn’とすると、平行シフト量dは次の式(1)で表すことができる。
Figure 2013172304
式(1)から入射角度φが大きい程、平行シフト量dが大きくなることが分かる。
ここで、図2(A)において、光線110a、光軸L、および光線110bの平行シフト量をそれぞれda、dl、およびdbで表すと、daよりもdlが大きく、dlよりもdbが大きい関係となる。これは、光線110a、光軸L、および光線110bがそれぞれハーフミラー202に入射する角度が異なるためである。つまり、入射角度は光線110aよりも光軸Lの方が大きく、光軸Lよりも光線110bの方が大きい関係になっている。
従って、光線110aが光軸L’と交わる位置と光線110bが光軸L’と交わる位置とは、上記の平行シフトの影響によって一致せず、光線110bの方が光線110aより図中右側で光軸Lと交わることになる。このような関係がハーフミラー202による収差の原因となっている。
図2(A)においては、2本の光線110aおよび110bのみを用いて説明したが、実際には多数の光線により像が形成され、各光線が光軸L’上で交わる位置は図2(A)の断面においては全て一致しない。
図2(B)は、図2(A)に示す撮像素子201の中央像高付近Cを拡大した図であり、撮像素子201の受光面(つまり、結像面)201aには多数の光線が集まっている。ところが、図2(A)で説明したハーフミラー202の平行シフトの影響によって、全ての光線が光軸L’上で交わる位置が異なる関係上、完全な結像とならない。
なお、実際の光線は紙面奥行き方向にも存在するため、より複雑な収差が発生するが、ハーフミラー202は光軸Lに対して図1の断面で傾斜して配置されているので、紙面奥行き方向においては対称性を有する収差が生じる。また、上記の収差は式(1)から、平行平板210、つまり、ハーフミラー202の屈折率によっても収差の状況が異なる。この結果、光の波長によっても収差の状況は異なることになる。
さらに、式(1)から像高によって入射する光線の角度が異なるので、像高によっても収差の状況は異なることになる。
図4は、図2で説明したハーフミラー202において周辺像高に到達する光線の収差を説明するための図である。
図4において、光線111aおよび111bは撮像素子201の上側像高に結像する光線を示し、光線112aおよび112bは撮像素子201の下側像高に結像する光線を示す。光線111a、111b、112a、および112bの各々はハーフミラー202に入射する角度が異なるので、図3で説明したように平行シフト量が異なる。この結果、光線111aと111b、そして、光線112aと112bとでは異なる収差が発生する。
また、上側像高および下側像高に結像する光線の平行シフト量は、図2において説明した撮像素子201の中央像高付近に結像する光線と異なるので、図4に示す撮像素子201の上下方向においては非対称な収差が生じる。
なお、紙面奥行き方向においては、前述したように、周辺像高においても対称性を有する収差となる。また、周辺像高においても光の波長によって収差の状況が異なることはいうまでもない。実際の収差の状況は、周知の光学シミュレーションソフトウェアなどを用いてスポットダイアグラム又はMTF(Modulation Transfer Function)などを求めることによって、詳細な状況を観察することが可能である。
以上のことから、ハーフミラー202を通過した光に応じて得られる画像には、以下のような収差が発生していることになる。
(1)図4の紙面奥行方向に対称で上下方向には非対称な収差が発生する。
(2)収差は像高および光の波長によって異なる。
ここでは、上記の収差を画像処理回路によって復元処理を行って、収差による劣化のない画像を生成する。以下、収差復元の考え方について説明する。
図5は、図1に示す撮像素子201における撮影範囲を説明するための図である。
図5において、撮像素子201は撮影範囲220を有している。ここでは、撮影範囲220の中央Aを原点として、XY座標を定義する。そして、撮影範囲220上の任意の座標点(x,y)において、撮影レンズユニット100およびハーフミラー202の収差による劣化前の画像の光量分布をo(x,y)とする。また、撮影レンズユニット100およびハーフミラー202の収差による劣化後の画像の光量分布をi(x,y)とすると、光量分布i(x,y)は次の式(2)で表すことができる。
i(x,y)=∫∫o(x−a,y−b)・h(x,y)dadb (2)
ここで、h(x,y)は撮影レンズユニット101およびハーフミラー202によって画像が劣化する状態を規定する伝達関数である。また、式(2)は、ハーフミラー202による収差のみならず、撮影レンズユニット100の収差を含む劣化像モデル式である。そして、式(2)はo(x,y)とh(x,y)の畳み込み積分であるので、フーリエ変換を行えば、よりシンプルに積の形式で表すことができ、式(2)は次の式(3)となる。
I(u,v)=O(u,v)・H(u,v) (3)
ここで、I(u,v)、O(u,v)、およびH(u,v)はそれぞれi(x,y)、o(x,y)、およびh(x,y)の2次元フーリエ変換であり、u、vは空間周波数変数である。式(3)から劣化前の画像O(u,v)は次の式(4)で表すことができる。
Figure 2013172304
ここで、1/H(u,v)は一般にインバースフィルタと呼ばれ、このインバースフィルタを予めカメラ本体200が備える不揮発性メモリなどに記憶しておけば、ハーフミラー202の収差による劣化前の画像を復元することができる。
なお、実際の画像復元処理に当たっては、ノイズなどの影響を大きく受けるので、上記のインバースフィルタに限らず、周知のウィナーフィルタ、線形反復修正法、又は非線形反復修正法などを用いるようにしてもよい。また、ハーフミラー202による収差は、図5においてY軸対称であるので、復元用のフィルタは撮影範囲220の半分にのみ準備すれば、全画像を復元処理することができる。
さらに、上記のフィルタは、ハーフミラー202の収差のみならず、撮影レンズユニット100の収差も考慮しているので、撮影レンズユニット100の収差による劣化も復元することが可能である。
図6は、図1に示すカメラにおける制御構成の一例を示すブロック図である。
図1に関連して説明したように、図示のカメラはカメラ本体200とカメラ本体200に交換可能に装着される撮影レンズユニット100を有している。
カメラ本体200には露光量を制御するためのシャッタ401が備えられ、シャッタ401の後には撮像素子201が配置されている。撮像素子201は結像した光学像に応じた電気信号(アナログ信号)を出力する。このアナログ信号はA/D変換器412によってデジタル信号(画像データ)に変換される。
タイミング発生回路(TG)403はメモリ制御回路407およびシステム制御回路440の制御下で、撮像素子201、A/D変換器412、およびD/A変換器404にクロック信号および制御信号を供給する。画像処理回路413はA/D変換器412から出力される画像データ又はメモリ制御回路407から送られる画像データに対して所定の画素補間処理および色変換処理を行う。
また、画像処理回路413は、画像データを用いて所定の演算処理を行う。そして、システム制御回路440は画像処理回路413で得られた演算結果に基づいて、AF(オートフォーカス)処理およびAE(自動露出)処理などの処理を行う。さらに、画像処理回路413は演算結果に基づいてTTL(through the lens)方式によるAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
顔検出部409は画像処理回路413からの画像データ又はメモリ制御回路407からの画像データに基づいて所定の顔検出を行う。メモリ制御回路407はA/D変換器412、TG403、画像処理回路413、画像表示メモリ408、D/A変換器404、顔検出部409、メモリ410、および圧縮伸長回路411を制御する。
A/D変換器412から出力された画像データは画像処理回路413およびメモリ制御回路407を介して、又は直接メモリ制御回路407を介して画像表示メモリ408又はメモリ410に書き込まれる。
画像表示部405は、例えば、液晶モニタなどからなり、画像表示メモリ408に書き込まれた画像データをD/A変換器404を介して画像として表示する。画像表示部405を用いて撮像の結果得られた画像を逐次表示するようにすれば、画像表示部405を電子ファインダとして用いることができる。
また、画像表示部405は、システム制御回路440の制御下で任意にその表示をオン又はオフすることが可能であり、表示をオフにした場合には、カメラ本体200における電力消費を大幅に低減することができる。
メモリ410には、前述のように、撮影の結果得られた画像データ(静止画像又は動画像)が記憶される。メモリ410は所定枚数の静止画像および所定時間の動画像を記憶するのに十分な記憶量を備えている。これによって、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影又はパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大容量の画像書き込みをメモリ410に対して行うことができる。なお、メモリ410はシステム制御回路440の作業領域として用いることができる。
圧縮伸張回路411は適用離散コサイン変換(ADCT)などによって画像データを圧縮伸長する。圧縮伸張回路411はメモリ410に記憶された画像データを読み込んで、圧縮処理又は伸長処理を行って、処理後の画像データをメモリ410に書き込む。
シャッタ制御部420は、システム制御回路440の制御下で測光部422から得られた測光情報に基づいて、撮影レンズユニット100に備えられた絞り制御部455しつつ、シャッタ401を制御する。インタフェース(I/F)423はカメラ本体200と撮影レンズユニット100とを電気的に接続する。コネクタ443はカメラ本体200を撮影レンズユニット100に電気的に接続するためのものである。
AF部421はシステム制御回路440の制御下でAF処理を行う。AF部421は画像データのコントラスト成分を評価しつつ、コントラスト方式AFを用いて撮影レンズユニット100の合焦を判定する。測光部422はAE処理を行うためのものである。測光部422には、撮影レンズユニット100を通過した光がカメラマウント442、ハーフミラー202、そして、図示しない測光用レンズを介して測光部422に入射する。そして、測光部422は入射した光に応じて画像の露出を測定する。また、測光部422は、フラッシュ部424と連携するEF(Electro−Focus)処理も行う。
なお、システム制御回路440は画像処理回路413による演算結果に基づいて、シャッタ制御部420および撮影レンズユニット100の絞り制御部455に対してAE制御を行うことができる。フラッシュ部424はAF補助光の投光機能およびフラッシュ調光機能を備えている。
システム制御回路はカメラ全体の制御を司る。メモリ429にはシステム制御回路440のための動作用の定数、変数、およびプログラムなどが格納される。
表示部430は液晶表示装置およびスピーカーなどを有しており、システム制御回路440は文字、画像、およぶ音声などを用いて動作状態又はメッセージなどを表示部430で報知する。なお、表示部430をカメラ本体200の操作部近辺の視認し易い位置に単数又は複数設置して、例えば、LCD又はLED、そして、発音素子などを組み合わせるようにしてもよい。また、表示部430の機能の一部を光学ファインダ445に配置するようにしてもよい。
表示部430における表示のうち、記録枚数および残撮影可能枚数などの撮影枚数に関する情報、シャッタースピード、絞り値、露出補正、およびフラッシュなどの撮影条件に関する情報などがLCDに表示される。その他、電池残量および日付・時刻などがLCDに表示される。また、合焦状態、手ぶれ警告、フラッシュ充電状態、シャッタースピード、絞り値、および露出補正などの情報が光学ファインダ445内に表示される。
不揮発性メモリ431は電気的に消去・記録可能であり、例えば、EEPROMである。
ダイアルモードスイッチ433は電源オフ、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、パノラマ撮影モード、マクロ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、およびPC接続モードなどの各種モードを切り替えて設定する際に用いられる。シャッタスイッチ434はシャッタボタン(図示せず)が半押しされるとオンとなって、システム制御回路440に第1のシャッタスイッチ信号SW1を送る。システム制御回路440は第1のシャッタスイッチ信号SW1に応答して、AF処理、AE処理、AWB処理、およびEF処理などを開始する。
シャッタスイッチ435はシャッタボタンが全押しされるとオンとなって、システム制御回路440に第2のシャッタスイッチ信号SW2を送る。システム制御回路440は第2のシャッタスイッチ信号SW2に応答して撮影に関する一連の処理を開始する。
ここで、撮影に関する一連の処理とは、露光処理、現像処理、および記憶処理などのことをいう。露光処理においては、撮像素子201から読み出されたアナログ信号がA/D変換器412およびメモリ制御回路407で処理されて、画像データとしてメモリ410に書き込まれる。
現像処理においては、画像処理回路413およびメモリ制御回路407における演算結果を用いた現像が行われる。記録処理においては、メモリ410から画像データが読み出されて、当該画像データに対して圧縮伸長回路411で圧縮が行われた後、圧縮済み画像データが記録媒体485又は491に書き込まれる。
画像表示ON/OFFスイッチ436によって画像表示部405のオン又はオフが設定される。光学ファインダ445を用いて撮影を行う際、前述のように、画像表示部405をオフすれば、省電力を図ることができる。
クイックレビューON/OFFスイッチ437によって、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能をオン又はオフすることができる。
操作部438は各種ボタンおよびタッチパネルなどを有しており、各種ボタンとして、例えば、メニューボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、選択移動ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、および日付/時間設定ボタンなどがある。さらに、操作部438には、顔検出部409による顔検出を行うか否かを設定する顔検出モード設定ボタンが備えられている。
電源制御部425は電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路(ともに図示せず)などを有している。電源制御部425は、電池の装着の有無、電池の種類、および電池残量の検出を行い、その検出結果およびシステム制御回路440の指示に基づいて、DC/DCコンバータを制御して、必要とする電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部に供給する。
コネクタ426および427は電源制御部425を電池などの電源428に接続するためのものであり、電源428は、アルカリ電池又はリチウム電池などの一次電池、又はNiCD電池、NiMH電池、又はLi−Ion電池などの二次電池を備えるとともに、ACアダプタなどを有している。
I/F480および486はメモリカード又はハードディスクなどの記録媒体とのインタフェースであり、コネクタ481および487はメモリカード又はハードディスクなどの記録媒体と接続される。記録媒体着脱検知部439はコネクタ481又は487に記録媒体が装着されているか否かを検知する。
なお、ここでは、記録媒体を取り付けるインタフェースおよびコネクタが2系統備えられているが、記録媒体を取り付けるインタフェースおよびコネクタは単数であってもよい。また、異なる規格のインタフェースおよびコネクタを組み合わせて備えるようにしてもよい。さらに、インタフェースおよびコネクタとして、PCMCIAカード又はCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カードなどの規格に準拠したものを用いるようにしてもよい。
さらに、インタフェースおよびコネクタにLANカード又はモデムカードなどの各種通信カードを接続すれば、コンピュータ又はプリンタなどの外部機器との間で画像データおよび画像データに付属した管理情報を転送することができる。
光学ファインダ445は、図1に関連して説明したように、ピント板203、ペンタプリズム204、および接眼光学系205を有している。そして、撮影レンズユニット100を通過した光がカメラマウント442およびハーフミラー202を介して光学ファインダ445に導かれて、光学ファインダ445で光学像として観察することができる。この結果、画像表示部405による電子ファインダを用いることなく、光学ファインダ445を用いて撮影を行うことができる。
通信部432は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、および無線通信などの各種通信機能を有する。通信部432はコネクタ又はアンテナ446によって他の機器と接続される。
コネクタ443は、カメラ本体200と撮影レンズユニット100との間で制御信号、状態信号、およびデータ信号などの転送を行うとともに、各種電圧に係る電流を供給する機能を備えている。また、コネクタ443は電気通信のみならず、光通信又は音声通信による伝達を行うようにしてもよい。
全面ハーフミラー202は、撮影レンズユニット100を通過した光を、光学ファインダ445に反射するととともに、透過した光束は撮像素子201に導く。
記録媒体485および491は、例えば、メモリカード又はハードディスクである。記録媒体485および491は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどの記録部484および490、カメラ本体200とのI/F483および489、およびカメラ本体200との接続を行うコネクタ482および488を備えている。
続いて、撮影レンズユニット100について説明する。
レンズマウント458がカメラマウント442に結合され、これによって、撮影レンズユニット100はカメラ本体200に機械的に結合される。カメラマウント442およびレンズマウント458内には、撮影レンズユニット100をカメラ200と電気的に接続するための各種機能が備えられている。
撮像レンズユニット100は、前述のレンズ部101および絞り452を有している。なお、レンズ部101には、被写体の焦点調節を行うためのフォーカスレンズが含まれている。
コネクタ459がコネクタ443に接続されると、撮影レンズユニット100はカメラ本体200と電気的に接続される。そして、コネクタ459にはI/Fが接続されている。コネクタ459は、カメラ本体200と撮影レンズユニット100との間で制御信号、状態信号、およびデータ信号などの転送を行うとともに、各種電圧に係る電流を送受する機能を備えている。なお、コネクタ459は電気通信ばかりでなく、光通信又は音声通信などの機能を備えるようにしてもよい。
撮影レンズユニット100はズーム制御部453、フォーカス制御部454、絞り制御部455、およびレンズ制御部456を有している。ズーム制御部453はレンズ部101のズーミングを制御する。フォーカス制御部454はレンズ部101のフォーカスレンズ動作を制御する。なお、撮影レンズユニット100がズーム機能のない単焦点レンズタイプであれば、ズーム制御部453を備える必要はない。
絞り制御部455は、測光部422で得られた測光情報に基づいてシャッタ401を制御するシャッタ制御部420と連携しつつ、絞り452を制御する。レンズ制御部456は撮影レンズユニット100全体を制御する。
レンズ制御456は、撮影レンズユニット動作用の定数、変数、およびプログラムなどを記憶するメモリ機能を備えている。その他、レンズ制御部456は撮影レンズユニット固有の番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値および最小絞り値、焦点距離などの機能情報、そして、現在および過去の各設定値などを記憶する不揮発メモリ機能も備えている。
図7は、図6に示すカメラで行われる動画撮影処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートに係る処理はシステム制御回路440で行われる。
いま、撮影者がカメラ本体200の操作部438に備えられた電源スイッチ(図示せず)をオン操作したとする。電源スイッチ(メインスイッチ)がオンされると、システム制御回路440はカメラ本体200の各ブロックの動作確認を行って、メモリ内容および実行プログラムの初期化を行うととともに、撮影準備動作を実行する(ステップS601)。
続いて、システム制御回路440は動画撮影行うための準備処理(動画撮影準備処理)を行う。この動画撮影準備処理には、レンズ通信処理、シャッタ開処理、プレビュー画像表示開始処理、焦点調節処理、および露出制御処理などが含まれる。
レンズ通信処理においては、コネクタ443およびコネクタ459を介して、システム制御回路440はレンズ制御部456とレンズ通信を行う。このレンズ通信によって、システム制御回路440は撮影レンズユニット100の動作確認を行って、撮影レンズユニット100のメモリ内容および実行プログラムの初期化を行うととともに、レンズ制御部456に準備動作を実行させる。また、システム制御回路440は焦点検出を行うとともに、撮像に必要な撮影レンズユニット100の諸特性データを取得して、メモリ429に保存する。
シャッタ開処理においては、システム制御回路440はシャッタ制御420を制御してシャッタ140を駆動し、シャッタ開放状態にする。この動作によって、撮影レンズユニット100を透過した開放Fナンバーの撮影光が撮像素子201に到達する。
プレビュー画像表示開始処理においては、システム制御回路440はプレビュー用として画像表示メモリ408に書き込まれた画像データを、D/A変換器404を介して画像として画像表示部405に表示する。撮影者はこの画像を目視して撮影時の構図決定を行うことができる。
焦点調節処理においては、システム制御回路440はフォーカス制御部454によってレンズ部101のフォーカスレンズ動作を制御して、撮影レンズユニット100の焦点状態が合焦となるように焦点の調節を行う。ここでは、システム制御回路440はレンズ部101のフォーカスレンズを光軸方向に往復運動させる所謂ウォブリング駆動をしつつ、AF評価値を取得する。そして、フォーカスレンズの往復運動によるAF評価値の変動の大きさが所定量に収まっていると、システム制御回路440は、撮影レンズユニット100が合焦状態であると判定して、当該位置でフォーカスレンズの往復運動を行う。
一方、AF評価値の変動が所定量より大きいと、システム制御回路440は合焦ではないと判定して、ウォブリング駆動させながら合焦位置の方向にフォーカスレンズ位置を移動させる。
ここで、AF評価値とは、画像データのコントラスト情報のことをいう。コントラスト情報として、例えば、画像データにおいて隣接画素出力の差分の絶対和が用いられる。
露出制御処理においては、システム制御回路440は撮像素子201から得られた画素出力値に基づいて露出条件の設定を行う。露出制御は、撮像素子201の感度、撮像素子201の蓄積時間、および撮影レンズユニット100のFナンバーの組み合わせで行われる。露出制御によって、撮像素子201では、所定Fナンバーの撮影光による被写体像が所定感度および所定蓄積時間において光電変換処理されることになる。
次に、システム制御回路440は操作部438において動画撮影開始操作が行われたか否かを判定する(ステップS603)。動画撮影開始操作が行われると(ステップS603において、YES)、システム制御回路440は1フレーム処理サブルーチンを実行して、動画撮影における1フレーム分の撮影を行う(ステップS604)。
続いて、システム制御回路440は操作部438において動画撮影終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS605)。動画撮影終了操作が行われないと(ステップS605において、NO)、システム制御回路440はステップS604の処理に戻る。一方、動画撮影終了操作が行われると(ステップS605において、YES)、システム制御回路440は動画撮影終了処理を行う(ステップS606)。
動画撮影終了処理には、プレビュー画像表示終了処理、シャッタ閉処理、およびレンズ通信処理が含まれる。プレビュー画像表示終了処理においては、システム制御回路440はプレビュー用として画像データを画像として画像表示部405に表示する処理を終了する。
シャッタ閉処理においては、システム制御回路440はシャッタ制御回路420を制御してシャッタ140を駆動して、シャッタ140を閉じた状態にする。これによって、撮影レンズユニット100を透過した撮影光が撮像素子201に到達しなくなる。
レンズ通信処理においては、システム制御回路440はコネクタ443および459を介してレンズ制御部456とレンズ通信を行う。このレンズ通信によって、システム制御回路440はレンズ制御部456に動画撮影終了を動作指示して、撮影レンズユニット100のメモリ内容および実行プログラムを動画撮影準備状態とする。
次に、システム制御回路440はメインスイッチがオフされたか否かを判定する(ステップS607)。メインスイッチがオフされないと(ステップS607において、NO)、システム制御回路440はステップS602の処理に戻る。メインスイッチがオアされると(ステップS607において、YES)、システム制御回路440は撮影を終了する。
なお、ステップS603において、動画撮影開始操作が行われないと(ステップS603において、NO)、システム制御回路440はステップS607の処理に進み、メインスイッチがオフされたか否かを判定する。
図8は、図7に示す1フレーム処理サブルーチンについて説明するためのフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートに係る処理はシステム制御回路440で行われる。
1フレーム処理サブルーチンを開始すると、システム制御回路440は撮影レンズユニット100の焦点状態が合焦となるように焦点調節を行う(ステップS650)。ここでは、前述のように、システム制御回路440はレンズ部101のフォーカスレンズ位置を光軸方向に往復運動させるウォブリング駆動を行いながら、AF評価値を取得する。フォーカスレンズ位置の往復運動によるAF評価値の変動の大きさが所定量に収まっていると、システム制御回路440は撮影レンズユニット100は合焦状態であると判定して、当該位置でフォーカスレンズの往復運動を行う。AF評価値の変動が所定量より大きいと、システム制御回路440は合焦ではないと判定して、ウォブリング駆動を行いつつ合焦位置の方向にフォーカスレンズ位置を移動させる。
続いて、システム制御回路440は撮像素子201から得られた画素出力値に基づいて露出制御を行う(ステップS651)。この露出制御は、撮像素子201の感度、撮像素子201の蓄積時間、および撮影レンズユニット100のFナンバーの組み合わせで行われる。これによって、撮像素子201では、所定Fナンバーの撮影光による被写体像が所定感度および所定蓄積時間で光電変換処理される。
次に、システム制御回路440は撮像素子201に蓄積動作を行わせる(ステップS652)。ここでは、上記の露出制御で設定した蓄積時間に基づいて電荷蓄積が行われる。
続いて、システム制御回路440は蓄積によって得られた電荷の読み出しを行う(ステップS653)。動画撮影の際には、毎秒30フレーム又は毎秒60フレームの高速フレームレートで電荷の読み出しを行なう必要があるので、画素数に制限が生じる。そこで、電荷読み出しの際には、動画用フレームレートにおいて読み出しが可能な画素数に収まるように、間引き読み出し又は加算読み出しが行われる。
次に、システム制御回路440は画像処理回路413を制御して画像データについてγ補正、色変換、およびエッジ強調などの画像処理を行う(ステップS654)。システム制御回路440は画像データに対応させて、カメラ本体200の特性情報をメモリ429に記録する(ステップS655)。ここで、カメラ本体200の特性情報とは、ハーフミラー202の位置および厚みに係る情報、ハーフミラー202の屈折率およびアッベ数情報、および撮像素子201の受光感度分布情報が含まれる。さらに、カメラ本体200の特性情報には、カメラ本体200における撮影光のケラレ情報、カメラ本体200と撮影レンズユニット100との取り付け面から撮像素子201までの距離情報、および製造誤差情報などが含まれる。なお、受光感度分布情報はオンチップマイクロレンズと光電変換部とによって決まるので、オンチップマクロレンズおよび光電変換部に係る情報を記録するようにしてもよい。
次に、システム制御回路440は画像データに対応させて、撮影レンズユニット100の特性情報をメモリ429に記録する(ステップS656)。ここで、撮影レンズユニット100の特性情報とは、射出瞳の情報、枠情報、撮影時のFナンバー情報、収差情報、および製造誤差情報などが含まれる。
続いて、システム制御回路440は、前述した収差補正を行う(ステップS657)。この収差補正では、システム制御回路440は信号処理手回路413を制御して、撮影光路中にハーフミラー202が45°傾いた角度で介在することによって生じた収差の補正処理を行う。そして、収差補正の際には、前述のように、撮影領域が複数の分割領域に分割される。分割領域の各々には伝達関数が定義され、伝達関数に基づいて収差補正が行われる。ここで定義される伝達関数は、図2〜図4で説明したように、図中紙面奥行き方向に対称で上下方向には非対称となる。
次に、システム制御回路440は、信号処理回路で収差補正が行われた画像データを、記録媒体485又は記録媒体491に順次記録する(ステップS6758)。つまり、記録媒体485又は記録媒体491に保存される画像データは、収差補正済み画像データである。
収差補正に当たっては、ハーフミラー202によって収差が生じた画像データに対して、撮影レンズユニット特性情報とカメラ本体特性情報(撮像装置本体特性情報)とに基づいて伝達関数が推定される。つまり、システム制御回路440は、例えば、不揮発性メモリ431に予め格納された複数の伝達関数から、撮像レンズユニットの特性を示す撮像レンズユニット特性情報とカメラ本体の特性を示す撮像装置本体特性情報とに応じて1つの伝達関数を選択する。
そして、逆変換による収差補正処理が信号処理回路413で行われる。このため、ステップS658で記録される画像データは、ハーフミラー202による収差が補正された画像データとなる。この結果、光学ファインダを観察しつつ高品位な動画撮影が可能な撮像装置を安価な構成で実現することができる。
次に、システム制御回路440は収差補正済みの画像データを画像表示部405に画像(電子画像)として表示する。撮影者はこの画像を目視して撮影時の構図決定を行うとともに、記録した画像の確認を行うことができる。
画像表示の後、システム制御回路440は1フレーム処理サブルーチンを終了して、図7に示すステップS605の処理に進む。
以上のように、本実施の形態による撮像装置では、少なくともハーフミラー202を移動させるための機構が不要となる。その結果、小型で安価な構成で、光学ファインダを備えた動画撮影可能なデジタル一眼レフカメラが実現することができる。
また、本実施の形態では、ハーフミラー202が赤外光の透過を低減させる機能を備えるために、ハーフミラー202を赤外吸収ガラスで形成したが、さらに可視領域を透過し、赤外領域を低減するために通常のガラス板の少なくとも一面に赤外カット多層膜を形成するようにしてもよい。但し、赤外カット多層膜を形成する際には、ハーフミラー202の上下で入射角度が異なることを考慮する必要がある。
さらに、本実施の形態では、ハーフミラー202に赤外吸収ガラスを用いたが、図2に示すように、ハーフミラー202の上下によって、光線がハーフミラー202中を通過する光路長が異なる。よって、光路長の違いによる透過率の違いを補正する構成とすることが望ましい。
なお、図6に示す例では、撮像素子201およびA/D変換器412が撮像手段として機能する。また、画像処理回路413およびシステム制御回路440は画像処理手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 撮影レンズユニット
200 カメラ本体
201 撮像素子
202 ハーフミラー
203 ピント板
204 ペンタプリズム
205 接眼光学系
413 画像処理回路
440 システム制御回路
445 光学ファインダ

Claims (6)

  1. 光学像が通過するレンズ部を備える撮影レンズユニットと、前記撮影レンズユニットが装着され、前記光学像に応じた画像データを出力する撮像装置本体とを有する撮像装置であって、
    前記撮像装置本体には、前記レンズ部の光軸に対して斜めに配置され、前記光学像を反射光として反射するとともに前記光学像を透過光として透過する光学素子と、
    前記反射光を受けて前記光学像を観察する光学ファインダと、
    前記透過光を受けて前記光学像に応じた画像データを得る撮像手段と、
    少なくとも前記光学素子の収差による画像の劣化を規定する伝達関数を用いて前記画像データを補正して収差補正済み画像データとする画像処理手段とが備えられていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記伝達関数をフーリエ変換して得られた関数と前記画像データの光量分布をフーリエ変換して得られた光量分布とに応じて前記収差補正済みデータを得ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記撮像レンズユニットの特性を示す撮像レンズユニット特性情報と前記撮像装置本体の特性を示す撮像装置本体特性情報とに応じて、複数の伝達関数から1つの伝達関数を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記伝達関数をフーリエ変換して得られた関数はインバースフィルタであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記光学素子は赤外光の透過を低減する赤外吸収ガラスで形成されたハーフミラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記光学素子はガラス板の少なくとも一面に赤外カット多層膜が形成されたハーフミラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
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