JP2013169387A - Vehicle seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートクッションの前部に足載せとなるオットマンが収納展開可能に配設された車両用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat. More specifically, the present invention relates to a vehicle seat in which an ottoman serving as a footrest is disposed in a front portion of a seat cushion so as to be stored and deployed.
従来、オットマン(足載せ)付きの車両用シートにおいて、オットマンを複数のリンクを用いた回転運動により収納展開動させるようにした構成が知られている(特許文献1)。 2. Description of the Related Art Conventionally, in a vehicle seat with an ottoman (footrest), a configuration is known in which the ottoman is stored and deployed by a rotational motion using a plurality of links (Patent Document 1).
しかし、上記従来技術では、複数のリンクを必要とするため、部品点数が多く、また、各リンクを回転運動させるための作動スペースも広く必要とする構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、オットマンを収納展開させる構成を少ない部品点数で合理的に構成することにある。 However, since the above-described conventional technology requires a plurality of links, the number of parts is large, and an operation space for rotating each link is widely required. The present invention has been created as a solution to the above-described problems, and the problem to be solved by the present invention is to rationally configure a configuration for storing and deploying an ottoman with a small number of parts.
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションの前部に足載せとなるオットマンが収納展開可能に配設された車両用シートであって、オットマンを支持するベースと、オットマンにシートクッション又はシートバックの姿勢変化に伴う動作移動量を伝達する伝達部材と、を有する。オットマンとベースとの連結は、これらのうちの一方に設けられたスライドピンが他方に形成された長孔内にスライド可能に嵌め込まれることでオットマンがベースに対して所定の収納位置と所定の展開位置との間で前後方向に収納展開動作可能な状態に支持された連結とされている。伝達部材は、シートクッション又はシートバックを通常使用位置から所定の安楽姿勢位置へと姿勢変化させることにより、オットマンを所定の収納位置から所定の展開位置へと展開させ、シートクッション又はシートバックを所定の安楽姿勢位置から通常使用位置へと戻すことにより、オットマンを所定の展開位置から所定の収納位置へと収納させるようになっている。
In order to solve the above problems, the vehicle seat of the present invention takes the following means.
A first invention is a vehicle seat in which an ottoman serving as a footrest is disposed at a front portion of a seat cushion so that the ottoman can be stored and deployed, and a base cushion that supports the ottoman, and a posture change of the seat cushion or the seat back And a transmission member that transmits the amount of motion movement associated with the movement. The connection between the ottoman and the base is such that a slide pin provided on one of them is slidably fitted in a long hole formed on the other, so that the ottoman is in a predetermined storage position and a predetermined expansion with respect to the base. The connection is supported in such a manner that it can be stored and unfolded in the front-rear direction. The transmission member changes the posture of the seat cushion or the seat back from the normal use position to a predetermined comfort posture position, thereby deploying the ottoman from the predetermined storage position to the predetermined deployment position, and the seat cushion or the seat back is predetermined. By returning from the comfortable posture position to the normal use position, the ottoman is stored from the predetermined deployment position to the predetermined storage position.
この第1の発明によれば、オットマンをベースに対して長孔とスライドピンの連結構造により連結し、このオットマンにシートバック又はシートクッションの姿勢変化に伴う動作移動量を伝達する伝達部材を設定した簡素な構成により、シートクッション又はシートバックを通常使用位置から所定の安楽姿勢位置へと姿勢変化させたりその逆の動作をさせたりすることでオットマンを連動させて展開収納させられる構成を得ることができる。このように、オットマンを収納展開させる構成を少ない部品点数で合理的に構成することができる。 According to the first aspect of the present invention, the ottoman is connected to the base by the connecting structure of the long hole and the slide pin, and the transmission member for transmitting the movement amount accompanying the posture change of the seat back or the seat cushion is set to the ottoman. With such a simple configuration, the seat cushion or the seat back can be deployed and stored in conjunction with the ottoman by changing the posture from the normal use position to the predetermined comfortable posture position and vice versa. Can do. In this way, the configuration for storing and deploying the ottoman can be rationally configured with a small number of parts.
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成となっているものである。伝達部材が、シートバックとオットマンとを連結しシートクッションの骨格を成す骨格部材として構成されている。シートバックの背凭れ角度を通常使用位置となる起立寄りの位置から所定の安楽姿勢位置となる後方側へ傾倒させた位置へと倒し込むことにより、シートクッションが前方側へスライドすると共に、オットマンが所定の展開位置へと展開されるようになっている。 The second invention is the following structure in the first invention described above. The transmission member is configured as a skeleton member that connects the seat back and the ottoman to form the skeleton of the seat cushion. The seat cushion slides forward and the ottoman moves forward by tilting the backrest angle of the seat back from the position of standing up, which is the normal use position, to the position of tilting backward to the predetermined comfort posture position. It is deployed to a predetermined deployment position.
この第2の発明によれば、シートバックを後傾させて安楽姿勢に切り替える動作に合わせて、シートクッションも上記安楽姿勢に対応した前方側の位置へスライドさせることができ、より合理的な構成で、オットマンを含めた車両用シートの姿勢全体を、通常姿勢と安楽姿勢とに切り替えることができる。 According to the second aspect of the invention, the seat cushion can be slid to the front position corresponding to the comfort posture in accordance with the operation of tilting the seat back backward and switching to the comfort posture. Thus, the entire posture of the vehicle seat including the ottoman can be switched between the normal posture and the comfortable posture.
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成となっているものである。オットマンは、伝達部材の前部に起倒回転可能にヒンジ連結された状態として設けられている。伝達部材は、シートクッション又はシートバックを通常使用位置から所定の安楽姿勢位置へと姿勢変化させる動作の伝達を受けることで、その前部が前方斜め上方側に移動するようにベースに対して支持されている。伝達部材の前部の前方斜め上方側への移動により、オットマンがスライドピンと長孔との案内形状に従って、ベースに対して垂下姿勢の状態から前方側へ上向きに回転しながら所定の展開位置へと押し動かされる構成となっている。 A third invention has the following configuration in the first or second invention described above. The ottoman is provided in a state where it is hinged to the front part of the transmission member so as to be rotatable up and down. The transmission member supports the base so that the front part of the transmission member moves diagonally forward and upward by receiving the movement of changing the posture of the seat cushion or the seat back from the normal use position to the predetermined comfortable posture position. Has been. By moving the front portion of the transmission member obliquely upward to the front, the ottoman rotates from the state of the hanging position with respect to the base upward to the predetermined deployment position according to the guide shape of the slide pin and the long hole. It is configured to be pushed.
この第3の発明によれば、伝達部材が、シートクッション又はシートバックを安楽姿勢に切り替える動作により、その前部が前方斜め上方側に移動するようにベースに対して支持されていることにより、伝達部材が前側に押し動かされる動作によって、伝達部材とオットマンとの連結部が前方斜め上方側に効率的に押し動かされるようになる。したがって、長孔の形状を立ち上げる形状にしなくても、伝達部材の動きによって、オットマンを効率的に前方斜め上方側(足載せ位置を上げる方向)に動かしながら上向きに回転させられるようにすることができる。 According to the third aspect of the invention, the transmission member is supported with respect to the base so that the front portion thereof moves forward and obliquely upward by the operation of switching the seat cushion or the seat back to the comfortable posture. By the operation in which the transmission member is pushed forward, the connecting portion between the transmission member and the ottoman is efficiently pushed forward and obliquely upward. Therefore, even if the shape of the long hole is not raised, it is possible to rotate the ottoman upward while efficiently moving the ottoman diagonally forward (in the direction of raising the footrest position) by the movement of the transmission member. Can do.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1に示すように、3列シートを備える車両の2列目に配設された、いわゆる1人掛け用のキャプテンシートの構成となっており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備える。上記シートクッション3の前部3Fには、着座乗員が足載せとして使用することのできるオットマン4が配設されている。
First, the configuration of the
このオットマン4は、シートバック2が通常、背凭れとして使用される起立寄りの背凭れ角度位置の状態にある時には、シートクッション3の前下部に畳み込まれた収納位置の状態に保持された状態となっている。上記オットマン4は、図2に示すように、シートバック2を上記通常使用位置から安楽姿勢となる後傾位置まで倒し込むことにより、この動作に連動して、足載せとして使用可能となる上向きに起し上げられた展開位置の状態に切り替えられる。また、オットマン4は、上記シートバック2を上記後傾位置から通常の起立寄りの位置まで起し上げることにより、上記とは逆方向に動かされて、再び、シートクッション3の前下部に畳み込まれた収納位置に戻されるようになっている。
The ottoman 4 is in a state of being held in a stowed position folded in the front lower portion of the
上記車両用シート1の左右両側部には、フロア上から立壁状に起立する横壁5が設けられており、車両用シート1は、これら横壁5に連結されて支持されている。詳しくは、各横壁5は、図3に示すように、その内部のベース板5Bの下部が、スライド装置7を介してフロア上に連結された構成となっており、フロアに対する設置位置を前後方向に調節することができるようになっている。ここで、ベース板5Bが、本発明の「ベース」に相当する。なお、各スライド装置7の基本構造は、特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものと同じ構成となっているため、これらの具体的な構成についての説明は省略することとする。上述した各横壁5は、それらの上面部が、着座乗員が肘掛けとして使用することのできるアームレスト5Aとして設定されている。
On the left and right sides of the
上記車両用シート1は、上述した各横壁5に対して、図1で前述した通常使用位置の状態と、図2で前述した安楽姿勢位置の状態と、に切り替えられるように連結された状態となっている。以下、上記車両用シート1の各部の構成、及び各横壁5に対する連結構造について詳しく説明する。シートバック2は、図4に示すように、その左右両側部の骨格を成す縦長状の各サイドフレーム2Aが、それらの両外側に位置する各横壁5(ベース板5B)に対して、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置6を間に介して連結されている。これにより、シートバック2が、各リクライニング装置6の作動により、各横壁5に対して背凭れ角度の調節が行える状態に連結された状態とされている。
The
上記各リクライニング装置6は、常時は、シートバック2の背凭れ角度(回転角度)をロックした状態に保持されており、車両外側の横壁5等の箇所に設定された図示しない解除レバーを引き上げる操作により、それらのロック状態が一斉に解除されるようになっている。各リクライニング装置6のロックの解除により、シートバック2は、図4〜図6に示すように、各リクライニング装置6の同軸上の位置に設定された中心点6Aのまわりに前後方向に回転(傾動)することができる状態となる。各リクライニング装置6は、上記解除レバーの操作を解除することにより、再び、シートバック2の背凭れ角度をロックした状態に戻される。なお、各リクライニング装置6の基本構造は、特開2011−116303号公報等の文献に開示されたものと同じものとなっているため、その具体的な説明は省略することとする。
Each of the reclining
シートクッション3は、その左右両側部の骨格を成す前後方向に長尺な各サイドフレーム3Aが、それらの中間部において、それらの両外側に位置する各横壁5(ベース板5B)に連結され、それらの後端部において、上述したシートバック2の各サイドフレーム2Aに連結された状態として設けられている。詳しくは、シートクッション3の各サイドフレーム3Aは、それらの中間部が、各横壁5(ベース板5B)に対して、前上がり方向に斜めにスライドすることができる状態に連結されている。具体的には、図3に示すように、シートクッション3の各サイドフレーム3Aの中間部には、それぞれ外方向に突出するスライドピン3P2が設けられており、これらスライドピン3P2が、各横壁5(ベース板5B)に形成された前上がり方向に湾曲する形状の各長孔5C内に嵌め込まれることで、これらの孔形状に沿ってスライドすることができるように連結された構成となっている。
In the
また、図4〜図6に示すように、シートクッション3の各サイドフレーム3Aは、それらの後端部が、シートバック2の各サイドフレーム2Aの後端部に対して、前後方向に揺動回転可能な状態となるように軸連結されている。具体的には、シートクッション3の各サイドフレーム3Aの後端部には、シートクッション3の外形形状よりも後方側に延出する延出部3Bが形成されており、これら延出部3Bが、シートバック2の各サイドフレーム2Aの下端部に形成された、シートバック2の外形形状よりも下方側に延出する各延出部2Bに対し、それぞれ連結ピン3P1により回転可能に軸連結された構成となっている。
As shown in FIGS. 4 to 6, each
上記シートクッション3は、図4に示すように、シートバック2の背凭れ角度が、通常使用位置となる起立寄りの角度位置にある状態では、各サイドフレーム3Aの中間部に設けられた各スライドピン3P2が、各横壁5(ベース板5B)の長孔5Cの後下側の端部に位置した状態として、シートバック2の背凭れ角度位置に対する適切な着座位置となる後方寄りの通常使用位置の状態に保持された状態とされている。しかし、シートクッション3は、図5〜図6に示すように、シートバック2の背凭れ角度が、上記通常使用位置から安楽姿勢となる後方側に向けて倒し込まれることにより、上記連結ピン3P1を介して前方側に押し動かされる。これにより、シートクッション3は、上述した各スライドピン3P2が各長孔5Cの形状に沿ってスライドすることで、その姿勢を前斜め上向きに変えながら、前部3Fが前方斜め上方側に押し動かされていくようになっている。
As shown in FIG. 4, the
上記の移動により、シートクッション3は、シートバック2が図6に示す安楽姿勢の位置まで倒し込まれることにより、その前部3Fが前方側に移動して、着座乗員の大腿部を高い位置で支えることができるように持ち上げられた状態となる。これにより、シートクッション3は、上記倒し込まれたシートバック2に凭れ掛かる着座乗員の姿勢を、骨盤に対する大腿部の角度(ヒップ角)が広くなり過ぎないように、大腿部を前部3Fによって持ち上げた安楽な姿勢で支えられる状態(安楽姿勢状態)となる。上記シートクッション3は、シートバック2の背凭れ角度が上述した各リクライニング装置6のロックによって固定されることにより、その位置も固定されるようになっている。
As a result of the above movement, the
オットマン4は、図3に示すように、足載せ台となる板状のオットマン本体4Aと、オットマン本体4Aの左右両側部に結合されたサイドフレーム4Bと、各サイドフレーム4Bの上端部に後方側に延出して形成されたアーム部4Cと、オットマン本体4Aの板面上に面方向にスライドさせられる状態に組み付けられたスライド板4Dと、を有する。オットマン本体4Aは、その左右両側部に結合された各サイドフレーム4Bの上端部が、それぞれ、連結ピン3P3により、シートクッション3の各サイドフレーム3Aの前端部に回転可能な状態に軸連結されて設けられている。ここで、シートクッション3の各サイドフレーム3Aが、本発明の「伝達部材」に相当する。上記シートクッション3の各サイドフレーム3Aの前端部同士は、これらの間にシートクッション3の前部3Fの骨格を成すフロントフレーム3Faが架け渡されて剛結合されていて、互いに強固に一体的に結合された状態とされている。
As shown in FIG. 3, the
上記オットマン本体4Aは、上述した連結により、車両用シート1が図4に示す通常使用位置の状態にあるときには、シートクッション3の前側部に重なるようにコンパクトに畳み込まれた収納状態に保持される。この状態において、オットマン4の各サイドフレーム4Bの上端部から後方側へ延びる各アーム部4Cは、上側に凹となる形で後ろ上がり方向に湾曲状に延出する形状となっている。これらアーム部4Cは、その後方側へ延びる形状の立ち上がりが僅かであり、ほぼ水平に近い状態であるため、シートクッション3の外形形状から上方側に張り出すことなく、シートクッション3の形状内にコンパクトに収まった状態とされている。これらアーム部4Cには、各アーム部4Cの形状と同じ、上側に凹となる僅かに湾曲した形状の長孔4C1が軸方向(シート幅方向)に貫通されて形成されている。
When the
図3に示すように、上述した各アーム部4Cは、それらの長孔4C1内に、各横壁5のベース板5Bに設けられた内方向に突出する各スライドピン5Pが嵌め込まれていることにより、各横壁5(ベース板5B)に対する回転姿勢が、各長孔4C1の形状により定められた状態とされている。すなわち、図4に示すように、上述した各長孔4C1は、オットマン本体4Aの回転中心(連結ピン3P3)まわりの円弧形状とはなっておらず、各アーム部4C(オットマン本体4A)の回転姿勢は、各スライドピン5Pが係合している各長孔4C1の形状によって拘束されるようになっている。したがって、上記各長孔4C1と各スライドピン5Pとの係合構造により、通常時のオットマン本体4Aの回転姿勢が、上記シートクッション3の前側部に重なるようにコンパクトに畳み込まれた収納位置に規制された状態として保持されている。ここで、上記各長孔4C1が、本発明の「長孔」に相当し、各スライドピン5Pが、本発明の「スライドピン」に相当する。
As shown in FIG. 3, each of the
上記オットマン本体4Aは、図5に示すように、前述したシートバック2(の各サイドフレーム2A)が後方側に倒し込まれる動作によってシートクッション3(の各サイドフレーム3A)が前斜め上向きに押し動かされると、各サイドフレーム4Bの上端部がそれぞれ連結ピン3P3を介してシートクッション3の各サイドフレーム3Aにより押される態様で、前方斜め上方側に押し動かされる。このとき、オットマン本体4Aは、その押し動かされる動作によって、各アーム部4Cの長孔4C1が、各横壁5(ベース板5B)に対して固定されているスライドピン5Pに対して前方側へ滑るように移動する。これにより、オットマン本体4A(アーム部4C)の姿勢が、上記押し動かされる動作に伴って、各長孔4C1の形状に案内されながら前方側へと起し上げられていく。
As shown in FIG. 5, the ottoman
上記オットマン本体4Aが前方側に起し上げられる移動は、シートクッション3の前部3Fが上側に持ち上げられる移動を伴うことにより、各長孔4C1の形状が初期時に水平に近い状態となっているにも拘らず、上方側に効率的に持ち上げられるように移動案内されるようになっている。また、各長孔4C1がストレートな形状ではなく、僅かに上側に凹となる湾曲した形状となっていることにより、上記移動時に各スライドピン5Pが各長孔4C1の内周面に押圧される力が軽減されて、スライド移動がつっかえることなくスムーズに行えるようになっている。したがって、上記シートバック2が図6に示すように安楽姿勢の位置まで倒し込まれることにより、オットマン本体4Aは、それ自体の位置が前方斜め上方側に移動されると共に、上向きに角度が変えられて、着座乗員の下腿部を載置することができる展開位置の状態となる。
The movement in which the
上記オットマン本体4Aは、上記展開位置の状態では、その上に着座乗員の下腿部が置かれても、上記各長孔4C1と各スライドピン5Pとの係合構造により、その回転姿勢が規制された状態に保たれる。したがって、オットマン本体4Aは、その回転中心(連結ピン3P3)から後方下側に離間した遠い位置で、上記各長孔4C1と各スライドピン5Pとの係合構造により支えられた状態として、着座乗員の下腿部の荷重を強い力で支えられる状態となる。なお、オットマン本体4Aの回転姿勢の固定は、シートバック2の背凭れ角度が上述した各リクライニング装置6のロックによって固定されることにより行われるようになっている。上記オットマン本体4Aは、シートバック2を上記後傾位置から通常の起立寄りの位置まで起し上げることにより、上記とは逆方向に動かされて、再び、シートクッション3の前下部に畳み込まれた収納位置に戻されるようになっている(図4参照)。
In the state of the unfolded position, the ottoman
ところで、図6に示すように、上述したようにオットマン本体4Aを展開位置へと起し上げることにより、その上面部に配設されているクッションパッド3Cも前側に起こし上げられる。このクッションパッド3Cは、シートクッション3の着座面部に設定されたクッションパッド3Cの一部が前側に延長されて形成されたものであり、上記のようにオットマン本体4Aが展開されて持ち上げられることにより、その厚みによるオットマン本体4Aとの回転中心の高さの違いにより、その先端部(下端部)がオットマン本体4Aよりも前側に迫り出すように相対移動するようになっている。そこで、このクッションパッド3Cの前側に迫り出した部分の支持も行えるように、オットマン本体4Aには、クッションパッド3Cの動きに追従して移動するスライド板4Dが取り付けられている。
By the way, as shown in FIG. 6, by raising the
上記スライド板4Dは、図3に示すように、オットマン本体4Aの足載せ面(前面)上に面方向にスライドすることができる状態に取り付けられている。具体的には、スライド板4Dの裏面部には、その左右2箇所の位置にスライダ4D1が取り付けられており、これらスライダ4D1が、オットマン本体4Aの脚載せ面上に取り付けられた各スライドレール4A1に対してスライド可能に組み付けられた状態となっている。これにより、スライド板4Dが、オットマン本体4Aに対して前後スライド自在にガイドされた状態として取り付けられた状態となっている。上記スライド板4Dは、図4〜図6に示すように、クッションパッド3Cの裏面部に一体的に取り付けられており、オットマン本体4Aが展開収納される動きに合わせてクッションパッド3Cと一緒にオットマン本体4Aに対してスライドすることにより、図6に示すようにクッションパッド3Cのオットマン本体4Aから前側に迫り出した部分を下方側からあてがえて支持した状態をとれるようになっている。
As shown in FIG. 3, the
なお、上述したクッションパッド3Cの表面部には、表皮材3Dが張設されている。この表皮材3Dも、シートクッション3の着座面上に張設された表皮材3Dの一部が前側に延長されて形成されたものであり、シートクッション3からオットマン4までをひと続きに覆った状態となって設けられている。
A
このように、本実施例の車両用シート1の構成によれば、オットマン4を横壁5(ベース)に対して長孔4C1とスライドピン5Pの連結構造により連結し、このオットマン4にシートバック2の姿勢変化に伴う動作移動量を伝達する伝達部材(本実施例ではシートクッション3の各サイドフレーム3Aが伝達部材の役割を果たしている。)を設定した簡素な構成により、シートクッション3を通常使用位置(図4の状態)から所定の安楽姿勢位置(図6の状態)へと姿勢変化させたりその逆の動作をさせたりすることで、オットマン4を連動させて展開収納させられる構成を得ることができる。このように、オットマン4を収納展開させる構成を少ない部品点数で合理的に構成することができる。
Thus, according to the configuration of the
また、上記したように、伝達部材が、シートバック2とオットマン4とを連結しシートクッション3の骨格を成す骨格部材(サイドフレーム3A)により構成されていることにより、シートバック2の背凭れ角度を通常使用位置から安楽姿勢位置へと倒し込むことにより、シートクッション3を前方側へスライドさせると共に、オットマン4を所定の展開位置へと展開させることができるようになっている。これにより、シートバック2を安楽姿勢に切り替える動作に合わせて、シートクッション3も上記安楽姿勢に対応した前方側の位置へスライドさせることができ、より合理的な構成で、オットマン4を含めた車両用シート1の姿勢全体を、通常姿勢と安楽姿勢とに切り替えることができる。
Further, as described above, the transmission member is constituted by the skeletal member (
また、伝達部材(シートクッション3の各サイドフレーム3A)が、シートバック2を安楽姿勢に切り替える動作により、その前部(3F)が前方斜め上方側に移動するように横壁5(ベース)に対して支持されていることにより、伝達部材(各サイドフレーム3A)が前側に押し動かされる動作によって、伝達部材(各サイドフレーム3A)とオットマン4との連結部が前方斜め上方側に効率的に押し動かされるようになる。したがって、長孔4C1の形状を立ち上げる形状にしなくても、上記伝達部材(シートクッション3の各サイドフレーム3A)の動きによって、オットマン4を効率的に前方斜め上方側(足載せ位置を上げる方向)に動かしながら上向きに回転させられるようにすることができる。
Further, the transmission member (each
続いて、実施例2の車両用シート1の構成について、図7〜図8を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で示した車両用シート1と実質的な構成及び作用が同じとなる箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。本実施例では、図7〜図8に示すように、オットマン4の展開収納動作が、シートバック2の動きには関係なく、シートクッション3の着座位置を前後させる動作に連動して行われるようになっている。すなわち、本実施例では、シートバック2を通常使用位置から安楽姿勢位置まで傾倒させる動作と、シートクッション3を通常使用位置から安楽姿勢位置まで移動させる動作と、が別で行われるようになっており、シートクッション3が上記安楽姿勢位置まで動かされる動作に連動してオットマン4が展開される構成となっている。
Then, the structure of the
具体的には、シートクッション3の前後移動は、シートクッション3の車両外側(内側でもよい。)のサイドフレーム3Aと同側の横壁5(ベース板5B)との間に設けられた電動モータ8による駆動によって行われるようになっている。上記電動モータ8は、上記横壁5(ベース板5B)に連結ピン8P1によって回転可能に軸連結された状態として設けられており、電動モータ8の駆動により回転する送りネジ8Aに螺合された送りナット8Bが、上記シートクッション3のサイドフレーム3Aの後部に連結ピン8P2によって回転可能に軸連結された状態とされている。上記構成により、電動モータ8が駆動して送りネジ8Aが回転すると、送りナット8Bが前後に送られて、シートクッション3のサイドフレーム3Aが実施例1で説明した動きと同じ態様で前後移動する。なお、上記駆動とは別で行われるシートバック2の傾倒動作を、他の駆動装置を用いて、上記シートクッション3の動作と一緒に合わせて行うようにしてもよい。
Specifically, the
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、実施例1では、シートバック2の動きをオットマン4に伝達する伝達部材を、シートクッション3の骨格(サイドフレーム3A)としたものを例示したが、シートクッションの骨格ではない別設定の部材を伝達部材として設定しても良い。ただし、この場合には、シートクッションを安楽姿勢に切り替える操作が、シートバックの動きには連動しないものとなる。また、伝達部材は、シートクッションの動きをオットマンに伝達する部材として、シートクッションの骨格とは別に設定された部材から成るものであってもよい。
As mentioned above, although embodiment of this invention was described using two Examples, this invention can be implemented with various forms other than the said Example. For example, in the first embodiment, the transmission member that transmits the movement of the seat back 2 to the
また、オットマンとベースとの連結構造である長孔とスライドピンの係合構造は、上記実施例では、オットマン4に長孔4C1が形成され、ベース板5B(ベース)にスライドピン5Pが設けられた構成をを例示したが、オットマンにスライドピンを設定し、ベースに長孔を設定したものであってもよい。また、上記実施例では、伝達部材(シートクッション3のサイドフレーム3A)が、シートバック2を後傾させる動作に連動して、その前部(3F)が前方斜め上方側に移動するように構成されたものを示したが、伝達部材は、単に、真っ直ぐ前方側に動かされる構成であってもよい。但し、この場合には、上記の動きに連動してオットマンを上向きに回転させられるように、スライドピンをスライドさせる長孔の形状を、上方側に大きく立ち上げる形状にしなければならず、初期時の高さ方向のスペースが嵩張る構成となってしまうことに留意が必要である。
In the above embodiment, the long hole 4C1 is formed in the
また、オットマンを、ベースに対して、伝達部材との連結点とは異なる位置(例えば高い位置)でヒンジ連結して設けてもよい。こうした場合でも、伝達部材が前方側に押し動かされることで、オットマンをベースとの連結点を起点に前に起こし上げられる構成とすることができる。 In addition, the ottoman may be hingedly connected to the base at a position (for example, a high position) different from the connection point with the transmission member. Even in such a case, the transmission member is pushed forward, whereby the ottoman can be lifted forward from the connection point with the base.
1 車両用シート
2 シートバック
2A サイドフレーム
2B 延出部
3 シートクッション
3F 前部
3Fa フロントフレーム
3A サイドフレーム(伝達部材)
3B 延出部
3C クッションパッド
3D 表皮材
3P1 連結ピン
3P2 スライドピン
3P3 連結ピン
4 オットマン
4A オットマン本体
4A1 スライドレール
4B サイドフレーム
4C アーム部
4C1 長孔(長孔)
4D スライド板
4D1 スライダ
5 横壁
5A アームレスト
5B ベース板(ベース)
5C 長孔
5P スライドピン(スライドピン)
6 リクライニング装置
6A 中心点
7 スライド装置
8 電動モータ
8A 送りネジ
8B 送りナット
8P1 連結ピン
8P2 連結ピン
DESCRIPTION OF
4D Slide
5C
6 Reclining
Claims (3)
前記オットマンを支持するベースと、
前記オットマンに前記シートクッション又はシートバックの姿勢変化に伴う動作移動量を伝達する伝達部材と、を有し、
前記オットマンと前記ベースとの連結は、これらのうちの一方に設けられたスライドピンが他方に形成された長孔内にスライド可能に嵌め込まれることで前記オットマンが前記ベースに対して所定の収納位置と所定の展開位置との間で前後方向に収納展開動作可能な状態に支持された連結とされ、前記伝達部材は、前記シートクッション又は前記シートバックを通常使用位置から所定の安楽姿勢位置へと姿勢変化させることにより前記オットマンを前記所定の収納位置から前記所定の展開位置へと展開させ、前記シートクッション又は前記シートバックを前記所定の安楽姿勢位置から前記通常使用位置へと戻すことにより前記オットマンを前記所定の展開位置から前記所定の収納位置へと収納させるようになっていることを特徴とする車両用シート。 A vehicle seat in which an ottoman serving as a footrest is disposed on the front portion of the seat cushion so as to be housed and deployable,
A base that supports the ottoman;
A transmission member that transmits the movement amount associated with a change in posture of the seat cushion or seat back to the ottoman;
The connection between the ottoman and the base is such that a slide pin provided on one of them is slidably fitted into a long hole formed on the other so that the ottoman is in a predetermined storage position with respect to the base. And a predetermined deployment position, which is supported in a state in which the storage and deployment operation is possible in the front-rear direction, and the transmission member moves the seat cushion or the seat back from a normal use position to a predetermined comfort posture position. The ottoman is expanded from the predetermined storage position to the predetermined deployment position by changing the posture, and the seat cushion or the seat back is returned from the predetermined comfort posture position to the normal use position. For storing a vehicle from the predetermined deployment position to the predetermined storage position Over door.
前記伝達部材は、前記シートバックと前記オットマンとを連結し前記シートクッションの骨格を成す骨格部材として構成され、前記シートバックの背凭れ角度を前記通常使用位置となる起立寄りの位置から前記所定の安楽姿勢位置となる後方側へ傾倒させた位置へと倒し込むことにより、前記シートクッションが前方側へスライドすると共に、前記オットマンが前記所定の展開位置へと展開されるようになっていることを特徴とする車両用シート。 The vehicle seat according to claim 1,
The transmission member is configured as a skeleton member that connects the seat back and the ottoman to form a skeleton of the seat cushion, and the backrest angle of the seat back is set from the position near the standing position that is the normal use position. The seat cushion is slid forward and the ottoman is deployed to the predetermined deployment position by being tilted to a position tilted rearward, which is the comfort posture position. A vehicle seat.
前記オットマンは、前記伝達部材の前部に起倒回転可能にヒンジ連結された状態として設けられ、前記伝達部材は、前記シートクッション又は前記シートバックを前記通常使用位置から前記所定の安楽姿勢位置へと姿勢変化させる動作の伝達を受けることで、その前部が前方斜め上方側に移動するように前記ベースに対して支持されており、該伝達部材の前部の前方斜め上方側への移動により前記オットマンが前記スライドピンと前記長孔との案内形状に従って前記ベースに対して垂下姿勢の状態から前方側へ上向きに回転しながら前記所定の展開位置へと押し動かされる構成となっていることを特徴とする車両用シート。
The vehicle seat according to claim 1 or 2,
The ottoman is provided in a state of being hinged to the front portion of the transmission member so as to rotate up and down, and the transmission member moves the seat cushion or the seat back from the normal use position to the predetermined comfort posture position. By receiving the transmission of the action of changing the posture, the front part is supported with respect to the base so as to move forward and obliquely upward, and by the movement of the front part of the transmission member to obliquely upward and forward. The ottoman is configured to be pushed and moved to the predetermined deployment position while rotating upward from a state of hanging from the base according to the guide shape of the slide pin and the long hole. Vehicle seat.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012036106A JP2013169387A (en) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | Vehicle seat |
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Publications (1)
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS6414057U (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-24 | ||
JPH09378A (en) * | 1995-06-21 | 1997-01-07 | Nhk Spring Co Ltd | Seat device |
-
2012
- 2012-02-22 JP JP2012036106A patent/JP2013169387A/en active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6414057U (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-24 | ||
JPH09378A (en) * | 1995-06-21 | 1997-01-07 | Nhk Spring Co Ltd | Seat device |
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