JP2013168743A - 通信システム、転送装置のコントローラ及び転送装置の制御方法 - Google Patents

通信システム、転送装置のコントローラ及び転送装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】FCIPパスの割当帯域幅の柔軟な変更を行う。
【解決手段】本発明の一実施形態は、第1FC物理ポートと、第1IP物理ポートと、第1FC物理ポートに割当てられた第1仮想ポート及び第2仮想ポートと、を含む第1転送装置と、第2FC物理ポートと、第2IP物理ポートと、第2FC物理ポートに割当てられた第3及び第4仮想ポートと、を含み、第1転送装置とIPネットワークを介して通信する第2転送装置と、第1及び第2転送装置を制御するコントローラと、を含む。第1及び第3仮想ポート間の第1FCIPパスと、第2及び第4仮想ポート間の第2FCIPパスが、アプリケーションに割当てられている。コントローラは、第1及び第2転送装置に、第1FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示し、その割当帯域の変更後の再接続を確認した後に、第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信システム、転送装置のコントローラ及び転送装置の制御方法に関し、特に、FC(ファイバチャネル)によるデータを、IPネットワークに乗せ、物理的に離れた装置間でデータをやり取りするシステムにおける帯域幅の制御に関する。
従来のFCIPシステムは、重要度の高いシステムを中心に導入されており、システムごと個別に回線を引き、データ用のパスを確保していた。近年、遠隔地でのデータバックアップの重要性の認識が高まり、今までのシステムに比べ重要度がそれほど高くない業務でも、遠隔地でのバックアップが求められている。そのため、遠隔地でのバックアップに必要なインフラ(必要な機器、回線)を複数の業務、またはユーザで共有し、比較的安いコストで導入できるFCIPシステムが必要になっている。
なお、特許文献1は、ATM方式を用いるネットワークにおいて、パス単位に帯域の予約制御を行う技術を開示している。
特開平7−154392号公報
複数の業務(アプリケーション)でFCIPシステムを共有し、センタ間の回線を効率良く使用するためには、業務の追加や削除、また、曜日や時間によって、各業務のFCIPパス(エクステンダのポート間のパス)に割り当てる帯域幅を柔軟に調整する必要がある。
しかし、FCIPシステムでは、FCIPパスへの割当帯域幅の変更を行う場合に、両側のエクステンダを個別に設定変更をする必要がある。両エクステンダの設定変更中は、FCIPパスの接続が切断された状態となり、業務のデータを転送することができない。
そのため、オンラインで帯域幅をFCIPパスに再割り当てすることができず、FCIPパスの帯域幅を変更するタイミングの調整が非常に困難であり、その時々に応じたFCIPパスへの帯域幅の最適な割り当ては不可能となっている。従来のFCIPシステムでは、このような複数の業務が共同で利用する場合への考慮が不十分であり、FCIPパスが利用する帯域幅の変更を柔軟に行うことができるFCIPシステムが望まれる。
本発明の一態様の通信システムは、第1ファイバチャネル物理ポートと、第1IP物理ポートと、前記第1ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第1仮想ポート及び第2仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行う第1転送装置と、第2ファイバチャネル物理ポートと、第2IP物理ポートと、前記第2ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第3及び第4仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行い、前記第1転送装置とIPネットワークを介して通信する第2転送装置と、前記第1及び第2転送装置を制御するコントローラと、を含み、前記第1仮想ポートと前記第3仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第1FCIPパスが、第1アプリケーションに対して割当てられており、前記第2仮想ポートと前記第4仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第2FCIPパスが、前記第1アプリケーションに対して割当てられており、前記コントローラは、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示し、前記コントローラは、前記第1FCIPパスの割当帯域の変更後の再接続を確認した後に、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する。
本発明によれば、FCIPシステムを利用するアプリケーション(業務)に対して、オンラインでの帯域幅の再割り当てが可能となる。
本実施形態における通信システムの構成例を模式的に示す図である。 本実施形態におけるエクステンダの構成例を模式的に示す図である。 本実施形態における制御サーバの構成例を模式的に示す図である。 本実施形態において、ユーザインタフェースプログラムが出力装置により表示するFCIPパスの帯域幅設定のための画面例である。 本実施形態における帯域変更プログラムの処理例のフローチャートである。 本実施形態におけるスケジューリングプログラムの処理例のフローチャートである。 本実施形態における業務テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態におけるFCIPテーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における機器テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態におけるスケジュールテーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における回線テーブルの構成例を示す図である。
以下において、本発明を実施するための形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
本実施形態の通信システムは、サーバとストレージ装置と間のデータIOやストレージ装置間のデータコピー等に使用されるファイバチャネル(FC)のデータを、転送装置であるFCエクステンダ(以下においてエクステンダとも呼ぶ)によりIPネットワークに乗せ、物理的に離れた装置間でデータを通信する。本実施形態の通信システムにおいて、複数の業務(アプリケーション(アプリケーションプログラム))が同一のインフラを使用する。
本実施形態の通信システムは、1つの業務に仮想ポートを介した複数のFCIPパスを割当てる。FCIPパスは、IPネットワークに接続する二つのエクステンダのFCIP仮想ポート間のパスである。
本実施形態の通信システムは、業務に割当てられた帯域幅の設定変更において、少なくとも一つのFCIPパスの接続を維持しながら、他のFCIPパスの帯域幅の設定変更を行い、設定変更中の接続断を回避する。これにより、業務に割当てる帯域幅の、各業務の帯域幅をオンラインで変更することができ、各業務のデータ通信に使用する帯域幅を柔軟に変更することができる。複数の業務のデータ通信量に応じて帯域幅を変更することで、回線の利用効率の向上を実現することができる。
一例において、本実施形態の通信システムは、各業務の帯域幅の設定変更のスケジューリング機能を有する。スケジューリング機能により、曜日や時間によって各業務への帯域幅の自動的な割当変更ができ、管理者の負担を軽減しつつ、回線を効率良く使用することができる。
図1に本実施形態の通信システムの構成例を模式的に示す。この通信システムは第1及び第2メインデータセンタ108、113と、バックアップ用データセンタ101に設置された機器、及び、これらデータセンタ101、108、113を通信可能に接続するIPネットワーク(WAN)117を含む。図1は一例を示すものであって、データセンタの数及びメインデータセンタとバックアップようデータセンタの関係は、設計に依存する。
第1メインデータセンタ108には、業務A(業務Aのアプリケーションプログラム)のデータを格納するボリューム111、業務B(業務Bのアプリケーションプログラム)のデータを格納するボリューム112を提供するストレージシステムと、エクステンダ109、110が設置されている。
ストレージシステムは、1又は複数のストレージ装置(ストレージサブシステムとも呼ぶ)から構成される。これは、他のデータセンタについて同様である。第2メインデータセンタ113には、業務C(業務Cのアプリケーションプログラム)のデータを格納するボリューム116を提供するストレージシステムと、エクステンダ114、115が設置されている。
バックアップ用データセンタ101には、業務Aのバックアップデータ(コピーデータ)を格納するボリューム102、業務Bのバックアップデータを格納するボリューム103、そして業務Cのバックアップデータを格納するボリューム104を提供するストレージシステムと、エクステンダ106、117が設置されている。バックアップ用データセンタ101には、さらに、制御サーバ105が設置されている。制御サーバ105の設置場所は、他の場所でもよい。
本通信システムは、メインデータセンタ108、113におけるボリューム111、112、116の業務データを、バックアップ用データセンタ101のボリューム102、103、104のそれぞれにコピーする。データセンタ101、103、108のエクステンダ106、107、109、110、114、115は冗長化されている。エクステンダ106、107、109、110、114、115は、FCとIPと間のプロトコル変換を行うデータ転送装置である。
エクステンダ106、107は、ボリューム102、103の双方と、FCネットワークを介して接続している。エクステンダ109、110は、ボリューム111、112の双方と、FCネットワークを介して接続している。エクステンダ114、115は、ボリューム116と、FCネットワークを介して接続している。異なるデータセンタのエクステンダは、IPネットワーク117を介して、互いに通信可能に接続している。
制御サーバ105は、IPネットワーク117を介して、各エクステンダ106、107、109、110、114、115に接続し、telnetやSSHを使用して各エクステンダの設定を変更する。
制御サーバ105は、エクステンダを、データセンタ間で対になるように設定し、IPネットワーク117においてFCフレームを通すトンネルを作成する。図1の例において、業務A及び業務B用に、それぞれ、エクステンダ106とエクステンダ109とを結ぶトンネル、及び、エクステンダ107とエクステンダ110とを結ぶトンネルが形成されている。業務Bのデータを業務Aのデータと区別するため、それぞれに固有のトンネルが形成されている。業務C用にはエクステンダ106とエクステンダ114を結ぶトンネル、及び、エクステンダ107とエクステンダ115を結ぶトンネルが形成されている。
業務データの通信を、業務Aを例にとって説明する。第1メインデータセンタ108のストレージシステムは、業務Aのボリューム111のデータを、FCネットワークを介して、エクステンダ109、110から選択した一方に送信する。ここでは、エクステンダ109が選択されたものとする。
エクステンダ109は、ボリューム111から受信したFCフレームをカプセル化して、IPパケットに変換する。エクステンダ109は、IPネットワーク117を経由し、FCフレームを含むIPパケットを、バックアップ用データセンタ101のエクステンダ106に送信する。エクステンダ106は、受信したIPパケットからFCフレームを取得し、バックアップ用のボリューム102にFCネットワークを介して送信する。FCフレームを受信したストレージシステムは、そのデータをバックアップ用のボリューム102に保管する。
図2はエクステンダ106とエクステンダ109の接続を模式的に示した図である。エクステンダ106は、FC物理ポート(以下においてFCポートとも呼ぶ)201a、201bと、IP物理ポート(以下においてIPポートとも呼ぶ)205a、205b、207と、FCIP仮想ポート203a〜203dを含む。エクステンダ109は、FCポート202a、202bと、IPポート206a、206b、208と、FCIP仮想ポート204a〜204dを含む。
図2は、エクステンダ106、109の一部のポートのみを示している。エクステンダの各種類のポート数は、設計に依存する。図2は示していないが、エクステンダ106、109はそれぞれ、物理ポート間のスイッチ及びコントローラを含む。コントローラは、エクステンダ106、109の管理及び処理の制御を行う。他のエクステンダも同様に、3種類のポート及びコントローラを含む。
FCポートは、FCネットワークにおいて、FCパケットの送受信を行うポートである。IPパケットは、IPネットワーク117において、IPフレームの送受信を行うポートである。FCIP仮想ポートは、FCポートとIPポートの間のインタフェースである仮想ポートである。エクステンダ間におけるFCIPパスは、異なるエクステンダのFCIP仮想ポート間のパスである。
図2の例において、エクステンダ109は、業務Aのボリューム111とFCポート202aで接続し、業務Bのボリューム112とFCポート202bで接続している。エクステンダ109とIPネットワーク117とは、データ通信用にIPポート206a、206bで接続し、設定変更用にIPポート208で接続している。
エクステンダ106は、FCポート201aでボリューム102と接続し、FCポート201bでボリューム103と接続している。エクステンダ106とIPネットワーク117とは、データ通信用にIPポート205a、205bで接続し、設定変更用にIPポート207で接続している。
制御サーバ105は、各エクステンダ106、109において、1つの業務に対して複数に仮想FCIPポートを割当てる。つまり、1つの業務が、1つのエクステンダにおける複数のFCIPパスを利用することができる。本構成例において、業務A及び業務Bのそれぞれに対して、2つのFCIPパスが割当てられている。本構成例では、1つの業務に2つのFCIPパスが割当てられているが、3以上のFCIPパスを1つの業務に割当ててもよい。
本構成例においては、業務毎にデータを明示的に分けるため、ゾーニング機能や論理分割(Virtual SAN)を使用して、各業務で使用するインタフェース、具体的にはFCポート及びFCIP仮想ポートが固定されている。
図2の例において、業務A用として、FCポート201a、FCポート202a、FCIP仮想ポート203a、203c、204a、204cが、同一のグループに所属している。エクステンダ106、109内において、FCIP仮想ポートは、トンネル(FCIPパス)の終端である。FCIP仮想ポート203aとFCIP仮想ポート204aとが接続し、それらの間でFCIPパスが設定されている。同様に、FCIP仮想ポート203cとFCIP仮想ポート204cとが接続し、それらの間でFCIPパスが設定されている。
FCポート202aに対してFCIP仮想ポート204a、204cが割り当てられている。FCポート201aに対して、FCIP仮想ポート203a、203cが割り当てられている。FCIP仮想ポート204a、204cのIPポート206a、206bへの割り当ては、特に制限は無い。同様に、FCIP仮想ポート203a、203cのIPポート205a、205bへの割り当ては、特に制限は無い。
業務B用として、FCポート201b、FCポート202b、FCIP仮想ポート203b、203d、204b、204dが、同一のグループに所属している。FCIP仮想ポート203bとFCIP仮想ポート204bとが接続し、それらの間でFCIPパスが設定されている。同様に、FCIP仮想ポート203dとFCIP仮想ポート204dとが接続し、それらの間でFCIPパスが設定されている。
FCポート202bに対してFCIP仮想ポート204b、204dが割り当てられている。FCポート201bに対して、FCIP仮想ポート203b、203dが割り当てられている。FCIP仮想ポート204b、204dのIPポート206a、206bへの割り当ては、特に制限は無い。同様に、FCIP仮想ポート203b、203dのIPポート205a、205bへの割り当ては、特に制限は無い。
エクステンダは、FCポートで受信したデータを、予め設定された規則に従って選択したFCIPパス(FCIP仮想ポート)を使用して、対向のエクステンダに送信する。例えば、業務Aのデータのコピーにおいて、エクステンダ109は、交互に異なるFCIPパス(FCIP仮想ポート204a、204c)を選択して、データを送信する。一方のFCIPパスが切断している場合、エクステンダ106、109は、接続している有効な他方のFCIPパスを使用してデータを送信する。
制御サーバ105は、業務Aで使用する帯域幅を変更する場合、エクステンダ106、109において、FCIP仮想ポート203a、203c、204a、204cの設定を変更し、利用可能な帯域幅を調整する。同様に、業務Bで使用する帯域幅を変更する場合、エクステンダ106、109において、FCIP仮想ポート203b、203d、204b、204dの設定を変更し、利用可能な帯域幅を調整する。
エクステンダ106、109の対となるFCIP仮想ポート(例えばFCIP仮想ポート204c、203c)の設定が異なると、それらFCIP仮想ポート間のFCIPパスの接続が切断された状態となる。本実施形態の制御サーバ105は、複数のFCIPパスのうち、少なくとの1本のFCIPパスの接続を維持しつつ、他のFCIPパスの帯域幅を調整する。これにより、同一業務のボリューム間のFPIC接続を維持しつつ、FCIPパスの帯域幅を調整することができる。FCIPパスの帯域幅の調整について、以下に詳述する。
図3は、制御サーバ105の構成を模式的に示すブロック図である。制御サーバ105はエクステンダを制御、管理するコントローラであり、本例においては計算機で構成されている。コントローラは、複数の計算機を含んでいてもよく、制御サーバ105の機能の少なくとも一部は専用のハードウェアで実装されていてもよい。
制御サーバ105は、プロセッサ311、メモリ312、二次記憶装置313、ネットワークインタフェース305、入力装置314、出力装置315、を備え、各々がバスで接続されている。出力装置315は、典型的には液晶表示装置であり、入力装置314は典型的にはキーボード及びマウスである。管理者は、出力装置315において必要な情報を取得し、入力装置314により必要な情報を入力できる。
ネットワークインタフェース305は、IPネットワーク117に接続するネットワークインタフェースである。制御サーバ105は、ネットワークインタフェース305及びIPネットワーク117を介して、各エクステンダと通信し、制御命令及び管理データ及を送受信する。
プロセッサ311は、メモリ312に格納されたプログラムに従って動作する。二次記憶装置313に格納されたプログラム及びデータがメモリ312にロードされる。二次記憶装置313は、ネットワークを介して接続された外部の記憶装置でもよい。図3において、メモリ312は、ユーザインタフェースプログラム302、スケジューリングプログラム303、帯域変更プログラム304を格納している。メモリ312は、さらに、業務テーブル700、FCIPテーブル800、機器テーブル900、スケジュールテーブル1000を格納している。
プログラムはプロセッサによって実行されることで、定められた処理を記憶装置及びインタフェースを用いて行う。従って、本実施形態においてプログラムを主語とする説明は、プロセッサを主語とした説明でもよい。若しくは、プログラムが実行する処理は、そのプログラムが動作する装置及びシステムが行う処理である。
プロセッサは、プログラムに従って動作することによって、所定の機能を実現する機能部(手段)として動作する。さらに、プロセッサは、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれを実現する機能部(手段)としても動作する。例えば、プロセッサ311は、スケジューリング部、帯域変更部として機能する。プロセッサを含む装置及びシステムは、これらの機能部(手段)を含む装置及びシステムである。
本実施形態において、システムが使用する情報は、データ構造に依存せずどのようなデータ構造で表現されていてもよい。例えば、テーブル、リスト、データベース又はキューから適切に選択したデータ構造体が、情報を格納することができる。システムが使用する情報は、データ記憶装置における記憶領域に格納される。さらに、各情報の内容を説明する際に、識別情報、識別子、名、ID、番号等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。
ユーザインタフェースプログラム302は、管理者が、FCIPパスの帯域幅を設定するためのインタフェースを提供する。具体的には、ユーザインタフェースプログラム302は、出力装置315において帯域幅を設定するため画像を表示し、管理者により入力装置314からの入力を受け付ける。
図4は、ユーザインタフェースプログラム302が出力装置315により表示するFCIPパスの帯域幅設定のための画面例を示す。本例において、システムは、FCIPパスの帯域幅の変更を、指定されたスケジュールに従って実行する。図4の例において、設定画面は、帯域幅変更のスケジュールを指定するスケジュール設定テーブル400と、設定スケジュールを反映するスケジュール反映ボタン404を含む。
スケジュール設定テーブル400は、業務名カラム401、変更日時カラム402、設定帯域カラム403を有する。管理者は、業務名カラム401のフィールドに、帯域幅を設定(変更)する業務名を入力する。変更日時カラム402のフィールドには、帯域幅を変更する日時を入力する。設定帯域カラム403のフィールドには、新たに設定する、変更後の帯域幅を入力する。
このように、管理者は、帯域幅を変更する業務、変更後の帯域幅、そして帯域幅を変更するスケジュールを登録することができる。スケジュール反映ボタン404が入力装置314により選択されると、ユーザインタフェースプログラム302は、入力された情報を、スケジュールテーブル1000に格納する。
図10は、スケジュールテーブル1000の構成例を示している。スケジュールテーブル1000は、FCIPパスの帯域設定(変更)を管理するテーブルであり、その内容及びスケジュールを管理する。制御サーバ105は、FCIPパスの帯域幅の変更を、スケジュールテーブル1000に登録されているスケジュールに従って実行する。スケジュールテーブル1000は、タスクIDカラム1001、業務IDカラム1002、変更日時カラム1003、設定帯域カラム1004、実行結果フラグカラム1005を有する。
ユーザインタフェースプログラム302は、スケジュール設定情報、つまり、スケジュール設定テーブル400における各エントリの情報を、スケジュールテーブル1000に格納する。ユーザインタフェースプログラム302は、スケジュール設定テーブル400における各エントリに対してタスクIDを割当て、タスクIDカラム1001のフィールドに格納する。
上述のように、スケジュール設定テーブル400の各エントリは、業務名、変更日時、そして設定帯域の情報を含む。ユーザインタフェースプログラム302は、業務テーブル700を参照し、エントリにおける業務名に対応する業務IDを特定する。
図7は、業務テーブル700の構成例を示している。業務テーブル700は、業務IDカラム701と業務名カラム702を有し、業務IDと業務名を関連付ける。ユーザインタフェースプログラム302は、業務テーブル700において、スケジュール設定テーブル400における業務名を検索し、それに対応する業務IDを取得する。ユーザインタフェースプログラム302は、業務テーブル700から取得した業務IDを、スケジュールテーブル1000における業務IDカラム1002のフィールに格納する。
ユーザインタフェースプログラム302は、スケジュール設定テーブル400における各エントリの変更日時を変更日時カラム1003に格納し、設定帯域を設定帯域カラム1004に格納する。実行結果フラグカラム1005は、各タスク(帯域変更タスク)の未実行/実行済みを管理するカラムであり、未実行のタスクのエントリのフラグは「0」であり、実行済みタスクのエントリのフラグは「1」である。初期値は0であり、スケジューリングプログラム303が、このカラムのフラグを変更する。
スケジューリングプログラム303は、スケジュールテーブル1000に登録されたスケジュールに従って、各FCIPパスの帯域変更タスクの実行を管理する。スケジューリングプログラム303は時刻管理機能を有し、スケジュールテーブル1000のエントリに登録されている時刻になると、そのエントリのタスクの開始を、帯域変更プログラム304に指示する。スケジューリングプログラム303によるスケジュールテーブル1000を使用したタスクスケジュール管理の詳細は後述する。
制御サーバ105(ユーザインタフェースプログラム302)は、スケジュール機能を利用した帯域幅変更の他に、帯域幅変更の即実行の機能を有する。管理者は、ユーザインタフェースプログラム302が提供する設定画面において、業務名と設定帯域を、入力装置314を使用して入力する。入力された情報はメモリ312に格納される。
例えば、管理者が即時実行のボタンを選択すると、ユーザインタフェースプログラム302は、業務テーブル700を参照して、指定された業務名に対応する業務IDを取得する。ユーザインタフェースプログラム302は、さらに、帯域変更プログラム304を呼び出して、指定された業務IDと設定帯域の情報を帯域変更プログラム304に渡して、FCIPパスの帯域幅の変更を指示する。
帯域変更プログラム304は、上述のように、スケジューリングプログラム303又はユーザインタフェースプログラム302からの命令により、エクステンダにアクセスを行い、FCIPパスの帯域設定を変更する。帯域設定変更時に対となるエクステンダの一方と他方とにおいて、本例において、メインデータセンタ108又は113のエクステンダとバックアップ用データセンタ101のエクステンダとにおいて、一時的にFCIPパスの設定の不整合が発生する。
両端のエクステンダにおいてFCIPパスの設定の不整合が発生すると、そのFCIPパスの接続が切断されてしまう。瞬断であってもFCIP接続が切断されると、システムは、そのFCIPパスを使用したボリューム間のコピーはエラーと認識する。本実施形態の通信システムは、上述のように、各業務に複数本(本例において2本)のFCIPパスを作成し、少なくとも1本のFCIPパスの接続を維持しつつ、各FCIPパスの帯域幅の設定を変更する。これにより、ボリューム間のオンラインを維持しつつ、帯域幅の設定変更を行うことができる。
図5のフローチャートを参照して、帯域変更プログラム304の処理例を説明する。帯域変更プログラム304は、スケジューリングプログラム303又はユーザインタフェースプログラム302から、帯域幅変更のコマンドと共に、業務IDと設定帯域の情報を取得する(S501)。指示すべき複数のタスクが存在する場合、スケジューリングプログラム303及びユーザインタフェースプログラム302は、選択したタスクを順次指示し、帯域変更プログラム304は、指示された一つのタスクについて、図5のフローを実行する。
帯域変更プログラム304は、取得した業務IDが示す業務が使用するFCIPパスのリストを取得する(S502)。具体的には、帯域変更プログラム304は、FCIPテーブル800を参照し、そこから指定された業務IDのFCIPパスの情報を取得する。
図8は、FCIPテーブル800の構成例を示している。FCIPテーブル800は、FCIPIDカラム801、機器IDカラム802、仮想FCIPポートIDカラム803、対向機器IDカラム804、対向仮想FCIPポートIDカラム805、帯域幅カラム806、業務IDカラム807を有する。
FCIPIDカラム801は、FCIPパスの識別子を格納する。各エントリにおいて、機器IDカラム802、対向機器IDカラム804は、FCIPパスの対向するエクステンダの識別子を格納する。仮想FCIPポートIDカラム803、対向仮想FCIPポートIDカラム805は、各エントリにおいて、FCIPパスの対向する仮想FCIPポートの識別子を格納する。仮想FCIPポートIDカラム803は、機器IDカラム802の機器の仮想FCIPポートのIDを格納し、対向仮想FCIPポートIDカラム805は、対向機器IDカラム804の機器の仮想FCIPポートのIDを格納する。
帯域幅カラム806は、各FCIPパスの現在の帯域幅の値を格納する。業務IDカラム807、各FCIPパスの業務IDを格納する。
帯域変更プログラム304は、FCIPテーブル800の業務IDカラム807において、取得した業務IDを検索し、該当する複数のエントリを、FCIPテーブル800から取得する。各エントリは、指定された業務IDに割当てられているFCIPパスの情報を有している。例えば、指定された業務が業務B(業務ID=2)の例においては、FCIPIDが2と4の2エントリが取得される。
典型的には、帯域変更プログラム304は、業務に対して指定された帯域幅を、均等に各FCIPパスに振り分ける。例えば、指定帯域幅が200BPSであり、割当FCIPパス数が2である場合、各FCIPパスに100BPSを割当てる。帯域変更プログラム304は、FCIPパスに異なる帯域幅を割当ててもよい。各FCIPパスに割当てる帯域幅は、予め設定された規則に従ってもよいし、ユーザ指定に従ってもよい。
次に、帯域変更プログラム304は、帯域幅の設定を変更するFCIPパスを決定する(S503)。本例において、設定変更前の1つのFCIPパスを選択する。接続が維持されているFCIPパスが存在すれば、帯域変更プログラム304は、複数のFCIPパスを選択して、それらの帯域幅設定の変更を行ってもよい。
帯域変更プログラム304は、選択した1つのFCIPパスについて、その帯域幅の設定変更を行う(S504〜S506)。まず、帯域変更プログラム304は、選択したFCIPパスの一つのエクステンダを選択し、そのエクステンダにおける該当FCIPパスの帯域幅設定を変更する(S504)。
具体的には、帯域変更プログラム304は、機器テーブル900を参照して、選択したエクステンダの機器情報を取得する。図9は、機器テーブル900の構成例を示している。機器テーブル900は、機器IDカラム901、IPアドレスカラム902、ユーザ名カラム903、ログインパスワードカラム904を有する。機器IDカラム901は、各機器の識別子を格納する。IPアドレスカラム902は各機器のIPアドレスを格納する。ユーザ名カラム903は各機器のユーザ名を格納する。ログインパスワードカラム904は各機器のログインパスワードを格納する。
帯域変更プログラム304は、選択したエクステンダの機器ID(機器IDカラム802又は804)を、機器テーブル900で検索し、該当するエントリを取得する。帯域変更プログラム304は、取得したエントリが示すエクステンダのIPアドレス(IPアドレスカラム902)にアクセスし、当該エントリが示すログインパスワード(ログインパスワードカラム904)を使用して、該当エクステンダにログインする。
帯域変更プログラム304は、ログインしたエクステンダに対して、仮想FCIPポートのID(仮想FCIPポートIDカラム803又は805)と変更後の帯域幅(設定帯域カラム403又は即時変更で指定された帯域幅)を指定して、帯域幅設定の変更を指示する。このとき、対向のインタフェースと設定が不一致になるため、FCIPの接続が切れた状態になるが、予め複数のFCIPポートを構成しているため、ボリューム間において接続断は発生させずに変更可能である。
一方のエクステンダの仮想FCIPポートの帯域幅の設定変更(S504)が完了すると、帯域変更プログラム304は、対向する他方のエクステンダの仮想FCIPポートの帯域幅の設定変更を行う(S505)。対向エクステンダの設定方法は、ステップS504についての説明と同様である。帯域変更プログラム304は、FCIPテーブル800から取得したエントリの他方の機器IDが示すエクステンダにログインして、当該エントリが示す仮想FCIPポートの帯域幅設定変更を指示する。
対向するエクステンダの双方におけるFCIP仮想ポートの設定変更が完了すると、帯域変更プログラム304は、帯域幅が変更されたFCIPパスの接続状態を確認する(S506)。帯域変更プログラム304は、エクステンダ対の一方又は双方に、設定変更したFCIPパスが接続されているか問い合わせる。両エクステンダにおいて仮想FCIPポートの設定が正しく反映され、FCIPパスの接続が復旧しているとの応答を受け取ると、帯域変更プログラム304は、FCIPテーブル800の帯域幅カラム806において、対応エントリのフィールドに新たな帯域幅の値を格納する。
帯域変更プログラム304は、ステップS504〜S506を、FCIPテーブル800から選択した各レコードに対して順々に実行する。具体的には、帯域変更プログラム304は、設定変更したFCIPパスの正常なリンクアップが確認されると、指定された業務の未変更のFCIPパスの存在を判定する(S507)。
未変更のFCIPパスが存在する場合(S507:有)、帯域変更プログラム304は、新たなFCIPパスを選択して、ステップS504以下のステップを繰り返す。未変更のFCIPパスが存在しない場合(S507:無)、このフローを終了する。FCIPリンクを一本ずつ復旧するのを確認しながら設定変更を実施しすることで、システムとして接続断をより確実に発生させず帯域設定の変更を可能にする。
次に、図6のフローチャートを参照して、スケジューリングプログラム303の処理例を説明する。スケジュールに従って、各業務のFCIPパスの帯域幅の再設定を行うことで、FCIPシステムを利用可能な状態でスケジューリングに沿って設定変更する事ができる。また、スケジューリングすることにより複数の業務で効率的にシステムを利用する事ができる。
本例において、スケジューリングプログラム303は一定時間毎に定期的に実行され、未実行のタスクを実行する。スケジューリングプログラム303は、スケジュールテーブル1000を参照して、現在時刻のタスクを検索する(S601)。具体的には、スケジューリングプログラム303は、スケジュールテーブル1000において、変更日時カラム1003の変更日時が、現在の時刻以前で、実行結果フラグカラム1005の値が0のレコードを検索する。
該当するレコードが存在しない場合(S602:無)、スケジューリングプログラム303は、このフローを終了する。該当するレコードが存在する場合(S602:無)、スケジューリングプログラム303は、該当するレコードを取り出す。
次に、スケジューリングプログラム303は、スケジュールテーブル1000取得したレコードの業務に割当てられている現在の帯域設定を、FCIPテーブル800から取得する(S603)。具体的には、スケジューリングプログラム303は、スケジュールテーブル1000取得したレコードの業務ID(業務IDカラム1002)を、FCIPテーブル800の業務IDカラム807で検索し、同一の業務IDを有するFCIPパスのレコードを取得する。取得したレコードは、現在設定されている帯域幅の情報(帯域幅カラム806)を含む。
スケジューリングプログラム303は、選択した業務のFCIPパスの現在設定の帯域幅と、指定された変更後の帯域幅とを比較する(S604)。業務の現在の現在設定の帯域幅は、当該業務に割当てられている全てのFCIPパスの帯域幅の和である。現在の帯域幅よりも指定された変更後の帯域幅が小さい場合(S604:削減)、スケジューリングプログラム303は、当該業務の帯域幅の設定変更を実行する(S605)。
具体的には、スケジューリングプログラム303は、帯域変更プログラム304を呼び出し、業務ID(業務IDカラム1002)と設定帯域(設定帯域カラム1004)を渡す。帯域変更プログラム304の処理は、図5のフローチャートを参照して説明した通りである。帯域変更プログラム304による帯域幅設定変更が正常に完了すると、スケジューリングプログラム303は、その旨の通知を帯域変更プログラム304から受け、スケジュールテーブル1000における当該エントリの実行結果フラグカラム1005の値を、0から1に変更する。
次に、スケジューリングプログラム303は、帯域幅設定の比較(S603、S604)を行っていないタスクが存在するか判定し(S606)、存在する場合には(S606:有)、ステップS603に戻る。実行すべき残りのタスクが存在しない場合には(S606:無)、スケジューリングプログラム303は、スケジューリングプログラム303は、タスクの再検索を実行する(S607)。
タスク再検索(S607)の結果、スケジューリングプログラム303は、現在設定の帯域幅が、指定された変更後の帯域幅より大きい業務のタスクを取得する。なお、現在設定の帯域幅と指定された変更後の帯域幅が同一である場合は、設定変更の処理を省略すればよい。
スケジューリングプログラム303は、タスク再検索により未実行のタスクを取得し、当該業務の帯域幅の設定変更を実行する(S608)。ステップS608の処理は、ステップS605と同様である。スケジューリングプログラム303は、未実行のタスクが残っているか判定し(S609)、残っていれば(S609:有)帯域幅設定変更を実施し(S608)、残っていなければ(S609:無)、このフローを終了する。
図6のフローチャートの例において、スケジューリングプログラム303は、現在の帯域幅設定値よりもその値を減らす設定変更(S605)を先に行った後、設定帯域幅を増加する設定変更(S608)を行う。このように、スケジューリングプログラム303は、IPネットワークへの負荷が一時的に溢れる事が無いよう、削減の設定変更から先行して実施する。なお、帯域幅の増減にかかわらず、設定変更するタスクを選択してもよい。
以下において、図1の構成で現在時刻12:00として、図10のスケジュールテーブルに従った処理例を説明する。現在時刻12:00以前で実行結果フラグカラム1005における値が0のレコードが、帯域幅設定変更の対象である。したがって、タスクIDカラム1001における値(タスクID)が、「2」及び「3」のレコードが、帯域幅設定変更の対象である。
スケジューリングプログラム303は、まず、タスクIDが「2」のレコードに対して処理を行う。スケジューリングプログラム303は、FCIPテーブル800から、業務IDカラム807における値が1であるレコードを取り出し、当該業務の現在設定の帯域幅を確認する。当該業務の帯域幅は、取り出した全てのFCIPパスのレコードの帯域幅の和である。
業務ID「1」の業務の現在設定の帯域幅は「200」であり、変更後の帯域幅は「50」であるので、今回の設定変更は帯域幅の削減である。スケジューリングプログラム303は、帯域変更プログラム304を呼び出して、業務ID「1」と設定帯域「50」を渡す。帯域変更プログラム304は、業務IDが「1」のレコードを、FCIPテーブル800から取り出す。
対象となるレコードはFCIPID(FCIPIDカラム801における値)が「1」、「3」のレコードである。帯域変更プログラム304は、仮想FCIPポート203a、204aの帯域幅を25に変更し、次に仮想FCIPポート203c、204cの帯域幅を25に変更する。
次に、スケジューリングプログラム303は、タスクIDカラム1001における値(タスクID)が「3」のレコードに対して処理を行う。スケジューリングプログラム303は、FCIPテーブル800から、業務IDカラム807における値が「2」であるレコードを取り出し、当該業務の現在設定の帯域幅を確認する。
業務ID「2」の業務の現在設定の帯域幅は200であり、変更後の帯域幅は300であるので、今回の設定変更は帯域幅の増加である。他の帯域幅削減の未実行タスクは存在しないため、スケジューリングプログラム303は、帯域変更プログラム304を呼び出して、業務ID「2」と設定帯域「300」を渡す。帯域変更プログラム304は、業務IDが「2」のレコードを、FCIPテーブル800から取り出す。
対象となるレコードはFCIPID(FCIPIDカラム801における値)が「2」、「4」のレコードである。帯域変更プログラム304は、仮想FCIPポート203b、204bの帯域幅を150に変更し、次に仮想FCIPポート203d、204dの帯域幅を150に変更する。
上記例において、帯域変更プログラム304は、1つの業務のFCIPパスのそれぞれに、同一の帯域幅を割当てる。帯域変更プログラム304は、1つの業務の複数FCIPパスに異なる帯域幅を割当ててもよい。例えば、帯域変更プログラム304は、FCIPパスが通る回線の帯域幅に応じて、FCIPパスに割当てる帯域幅を決定することができる。
図11は、FCIPパスが使用する回線の管理情報を格納する、回線テーブル1100の構成例を示す。回線テーブル1100は、FCIPIDカラム1101、回線IDカラム1102、機器IDカラム1103、IPポートカラム1104、対向機器IDカラム1105、対向IPポートカラム1106、回線帯域幅カラム1107を有する。
FCIPIDカラム1101は、FCIPパスの識別子を格納し、回線IDカラム1102は、各FCIPパスの回線の識別子を格納する。機器IDカラム1103、対向機器IDカラム1105は、FCIPパスの対向する機器(エクステンダ)の識別子を格納する。
IPポートカラム1104、対向IPポートカラム1106は、FCIPパスの対向するIPポートの識別子を格納する。IPポートカラム1104は、機器IDカラム1103の機器のIPポートの識別子を格納し、対向IPポートカラム1106は、対向機器IDカラム1105のIPポートの識別子を格納する。回線帯域幅カラム1107は、回線IDカラム1102の回線の帯域幅を格納する。
帯域変更プログラム304は、同一業務の各FCIPパスに割当てる新たな帯域幅の決定において、回線テーブル1100を参照し、各FCIPパスが使用する回線の帯域幅を知ることができる。帯域変更プログラム304は、FCIPパスの回線の帯域幅に応じて、FCIPパスに割当てる帯域幅を決定する。例えば、各FCIPパスの回線の帯域幅の比と、各FCIPパスの割当帯域幅の比とが一致するように、各FCIPパスの帯域幅を決定する。
例えば、1つの業務に第1FCIPパスと第2FCIPパスの2つのパスが割当てられ、それらFCIPパスの回線帯域幅の比が1:2である場合、帯域変更プログラム304は、第1FCIPパスの帯域幅と第2FCIPパスの帯域幅が1:2となるように、第1及び第2FCIPパスに帯域幅を割当てる。業務に割当てる新たな帯域幅が300であれば、第1FCIPパスの帯域幅は100であり、第2FCIPパスの帯域幅は200である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換、省略することが可能である。
上記構成は、帯域幅再設定のスケジューリング機能と、帯域幅再設定の即時実行の機能を有するが、通信システムは、それらのうちの一方のみを有していてもよい。上記制御サーバの処理の少なくとも一部は他の装置が行ってもよく、その構成においては、他の装置も通信システムにおけるコントローラに含まれる。
上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、集積回路で設計されたハードウェアで実現してもよいし、各機能を実現するプログラムをプロセッサが実行することによって実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
101 バックアップ用データセンタ、102〜104 バックアップボリューム、105 制御サーバ、106、107、109、110、114、115 エクステンダ、108、113 メインデータセンタ、111、112、116 ボリューム、117 IPネットワーク、201a、201b、202a、202b FCポート、203a〜203d、204a〜204d FCIP仮想ポート、205a、205b、206a、206b IPポート、207、208 制御用IPポート、302 ユーザインタフェースプログラム、303 スケジューリングプログラム、304 帯域変更プログラム、305 ネットワークインタフェース、311 プロセッサ、312 メモリ、313 二次記憶装置、314 入力装置、315 出力装置、400 スケジュール設定テーブル
401 業務名カラム、402 変更日時カラム、403 設定帯域カラム、404 スケジュール反映ボタン、700 業務テーブル、701 業務IDカラム、702 業務名カラム、800 FCIPテーブル、801 FCIPIDカラム、802 機器IDカラム、803 仮想FCIPポートIDカラム、804 対向機器IDカラム、805 対向仮想FCIPポートIDカラム、806 帯域幅カラム、807 業務IDカラム、900 機器テーブル901 機器IDカラム、902 IPアドレスカラム、903 ユーザ名カラム、904 ログインパスワードカラム、1000 スケジュールテーブル、1001 タスクIDカラム、1002 業務IDカラム、1003 変更日時カラム、1004 設定帯域カラム、1005 実行結果フラグカラム、1100 回線テーブル、1101 FCIPIDカラム、1102 回線IDカラム、1103 機器IDカラム、1104 IPポートカラム、1105 対向機器IDカラム、1106 対向IPポートカラム、回線帯域幅カラム1107

Claims (9)

  1. 第1ファイバチャネル物理ポートと、第1IP物理ポートと、前記第1ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第1仮想ポート及び第2仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行う第1転送装置と、
    第2ファイバチャネル物理ポートと、第2IP物理ポートと、前記第2ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第3及び第4仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行い、前記第1転送装置とIPネットワークを介して通信する第2転送装置と、
    前記第1転送装置及び第2転送装置を制御するコントローラと、を含み、
    前記第1仮想ポートと前記第3仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第1FCIPパスが、第1アプリケーションに対して割当てられており、
    前記第2仮想ポートと前記第4仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第2FCIPパスが、前記第1アプリケーションに対して割当てられており、
    前記コントローラは、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示し、
    前記コントローラは、前記第1FCIPパスの前記割当帯域の変更後の再接続を確認した後に、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、通信システム。
  2. 前記コントローラは、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を行うスケジュールを管理するスケジュール管理情報を含み、
    前記コントローラは、前記スケジュール管理情報に登録されているスケジュールに従って、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記コントローラは、入力装置からのユーザ指示に応答して、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記第1転送装置及び前記第2転送装置との間において、前記第1アプリケーションを含む複数のアプリケーションのFCIPパスが設定されており、
    前記コントローラは、前記複数のアプリケーションから選択された複数のアプリケーションのFCIPパスの割当帯域幅の変更において、割当帯域幅が減少するアプリケーションの割当帯域幅の変更の完了後に、割当帯域幅が増加するアプリケーションの割当帯域幅の変更を、前記第1及び第2転送装置に指示する、請求項1、2、又は3に記載の通信システム。
  5. 前記コントローラは、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスが使用するIP回線の帯域幅を管理する回線管理情報をさらに有し、
    前記コントローラは、前記第1アプリケーションの変更後の新たな割当帯域幅を取得し、
    前記コントローラは、前記回線管理情報を参照して、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスが使用するIP回線の帯域幅に応じて、前記第1アプリケーションの前記新たな割当帯域幅から、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスのそれぞれの変更後の新たな割当帯域幅を決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 第1ファイバチャネル物理ポートと、第1IP物理ポートと、前記第1ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第1仮想ポート及び第2仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行う第1転送装置と、
    第2ファイバチャネル物理ポートと、第2IP物理ポートと、前記第2ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第3及び第4仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行い、前記第1転送装置とIPネットワークを介して通信する第2転送装置と、
    を制御する、コントローラであって、
    アプリケーションに割当てられたFCIPパスを管理する管理情報と、
    前記アプリケーションに割当てられた前記FCIPパスの割当帯域幅の変更を行う帯域幅変更部と、を含み、
    前記帯域幅変更部は、
    前記管理情報を参照して、前記アプリケーションに割当てられた、前記第1仮想ポートと前記第3仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第1FCIPパスと、前記第2仮想ポートと前記第4仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第2FCIPパスとを、特定し、
    前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示し、
    前記第1FCIPパスの前記割当帯域の変更後の再接続を確認した後に、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、コントローラ。
  7. 前記コントローラは、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を行うスケジュールを管理するスケジュール管理情報と、
    前記スケジュール管理情報に登録されているスケジュールに従って、前記帯域幅変更部に、前記アプリケーションに割当てられた前記FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示するスケジューリング部と、をさらに含む、請求項6に記載のコントローラ。
  8. 第1ファイバチャネル物理ポートと、第1IP物理ポートと、前記第1ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第1仮想ポート及び第2仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行う第1転送装置と、
    第2ファイバチャネル物理ポートと、第2IP物理ポートと、前記第2ファイバチャネル物理ポートに割当てられた第3及び第4仮想ポートと、を含み、IPとファイバチャネルとの間のプロトコル変換を行い、前記第1転送装置とIPネットワークを介して通信する第2転送装置と、
    を制御する転送装置の制御方法であって、
    アプリケーションに、前記第1仮想ポートと前記第3仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第1FCIPパスと、前記第2仮想ポートと前記第4仮想ポートとの間における前記IPネットワークを介した第2FCIPパスとを、割当て、
    前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示し、
    前記第1FCIPパスの前記割当帯域幅の変更後の再接続を確認した後に、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、転送装置の制御方法。
  9. 前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を行うスケジュールを管理するスケジュール管理情報に従って、前記第1転送装置及び前記第2転送装置に、前記第1FCIPパス及び前記第2FCIPパスの割当帯域幅の変更を指示する、請求項8に記載の転送装置の制御方法。
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