JP2013168214A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セル積層方向に発生する応力を逃がしつつ、電池セル積層方向とは異なる一方方向から応力がかかった場合、他方向に応力を逃がすことが可能な電池モジュールを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る電池モジュールは、一端に出力端子を有する複数のラミネートセルと、一つの面が開放された箱型形状をした金属板と、当該ラミネートセル及び当該金属板を収納する筐体と、を有し、前記ラミネートセルは、セルが積層されたセル積層部と、当該セル積層部の周りに形成されたラミネートセルパック圧着部から構成され、前記金属板は、前記セル積層体を覆うように配置され、前記金属板における前記セル積層体と対向する面には、前記出力端子の突出方向を横切る方向に溝部が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

本発明は、複数の電池セルを備えた電池モジュールに関する。
電池システムは、自然エネルギを利用して発電した電力の蓄電、スマートグリッドの電源、施設のバックアップ電源として利用され、複数の電池システムを組み合わせることによって、メガワット級の電源も構築することができる。従来、このような大型の電池システムは鉛蓄電池で構築されていたが、鉛蓄電池は大型であり、省スペース化の要求を十分に満たすことができなかった。さらに、近年の鉛フリー化の要求から、リチウムイオン電池を用いた大型の電池システムも開発されている(特許文献1)。このような大型の電池システムにおいては、捲回型のリチウムイオン電池や、積層型のもの(以下、ラミネートセル型と言う。)を用いることが可能である。特にバックアップ電源などに用いられる場合には、長期間の使用が想定されるため、放熱性が優れているラミネートセル型のリチウムイオン電池を用いる方が好ましい。
一方で、このようなラミネートセル型のリチウムイオン電池は、過充電されたり、定格以上の電圧が印加されると、電解液が分解されて膨張してしまうという問題がある。また、ラミネートセル型リチウム電池が膨張した場合には、膨張により電池モジュールが破壊され、最悪、電極間で短絡が起こる可能性もある。
特許文献2には、ラミネートセル間に変形防止材を挿入して、さらに組電池全体を押さえることによって各ラミネートセルの変形を防止した電池モジュールが提案されている。
特開2002−58170号公報 WO2007/43392
しかし、特許文献2に記載の電池モジュールでは、電池セルの膨張力により変形しない部材を各ラミネートセル間に配置し、さらに、ケースなどを用いて変形を抑えるようにしているため、応力の逃げ場が無くなってしまう恐れがある。このような場合、特に電池セル積層方向とは異なる方向から強い応力がかかった場合、電池モジュールの端子部分が破断してしまう恐れがある。
そこで、本発明の目的は、電池セル積層方向に発生する応力を逃がしつつ、電池セル積層方向とは異なる一方方向から応力がかかった場合、他方向に応力を逃がすことが可能な電池モジュールを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の電池モジュールは、複数のラミネートセルと、複数の前記ラミネートセルの間に配置される金属板と、当該ラミネートセル及び当該金属板を収納する筐体と、を有し、前記ラミネートセルは、セルが積層されたセル積層部と、当該セル積層部の周りに形成されたラミネートセルパック圧着部から構成され、前記金属板は、二つの第一折り曲げ部を有し、当該二つの第一折り曲げ部は互いに対向するように構成されて前記セル積層部の側面部を挟み込んで配置され、前記ラミネートセルは、前記二つの折り曲げ部に挟み込まれた前記セル積層部の側面部を横切る方向に突出した出力端子を有し、前記金属板における前記セル積層体と対向する面には、前記出力端子の突出方向と横切る方向に溝部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、電池セル積層方向に発生する応力を逃がしつつ、電池セル積層方向とは異なる一方方向から応力がかかった場合、他方向に応力を逃がすことが可能な電池モジュールを提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールの斜視図であり、(a)は前方斜め上方から見た斜視図であり、(b)は後方斜め上方から見た斜視図である。 (a)は、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールの側面図であり、(b)は、本発明の第一の実施形態に係る電池システムの背面図である。 本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールの分解斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールの回路図である。 図2(a)のB−B方向の矢視断面図である。 図2(b)のC−C方向の矢視断面図である。 図2(a)のA−A方向の矢視断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールを搭載した電池システムの斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る電池モジュールを搭載した電池システムの分解斜視図である。 電池システムに搭載された状態の複数の電池モジュールの正面図である。 電池システムに搭載された状態の複数の電池モジュールの前方斜め上方から透視した斜視図である。 電池システムに搭載された状態の複数の電池モジュールの後方斜め上方から透視した斜視図である。 (a)は本発明の電池モジュールを構成する電池セル、及び伝熱板を示す図である。(b)は、図13(a)に示す伝熱板のA−A断面図である。 本発明の電池モジュールを電池セル積層方向から見た分解斜視図である。 本発明の電池モジュールにおける出力端子の接続部の詳細である。 本発明の電池モジュールに応力f1がかかったときの変化を示す図である。 (a)は本発明の第二の実施形態に係る電池セル、及び伝熱板を示す図である。(b)は、図17(a)に示す伝熱板のA−A断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略している。
(第一の実施形態)
図1に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100の斜視図を示す。図1(a)に、電池モジュール100を、前方斜め上方から見た斜視図を示し、図1(b)に、電池モジュール100を、後方斜め上方から見た斜視図を示す。電池モジュール100の上面部と側壁上部には、筐体の一部をなす筐体上部10が設けられている。
電池モジュール100の前面には、筐体の一部をなす筐体前面部8が設けられている。筐体前面部8(電池モジュール100)は、正面視で、アルファベットの大文字Tの形をしている。筐体前面部8の上部には、インジケータ15と、デバッグ用コネクタ16と、通気用の開口(第一開口、基板室放熱部)19a(19)とが設けられている。インジケータ15には、電池モジュール100の状態、例えば、運転中とか、スリープ状態とか、異常発生状態とかの状態を、表示することができる。筐体前面部8の上下には、固定用のネジ孔の設けられたストッパ24が設けられている。デバッグ用コネクタ16は外部情報処理装置との結合部であり、後述する検出回路基板7に実装されたマイクロコントローラのソフトウエア(プログラムなど)の書き換えや書き込みが必要な時、マイクロコントローラ或いはメモリに記憶された記憶情報(電池の特性情報、使用履歴情報など)の読み出しが必要な時などに外部情報処理装置が結合される。外部情報処理装置による書き換え処理、書き込み処理及び読み出し処理は、電池モジュール100の初期設置時や、サービスマンによる電池モジュール100のメンテナンス時に行われる。
電池モジュール100の後面には、筐体の一部をなす筐体後面部9が設けられている。筐体後面部9は、後面視で、アルファベットの大文字Tの形をしている。筐体後面部9の上部には、信号が送受信される通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13と、通気用の開口(第二開口、基板室放熱部)19b(19)とが設けられている。筐体後面部9の中部には、充電・放電の電流が流れる電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12が設けられている。筐体後面部9の下部には、通気用の開口(第三開口、基板室放熱部)19c、19d(19)が設けられている。開口(第三開口、基板室放熱部)19d(19)は、後方に向かって開口している。開口(第三開口、基板室放熱部)19c(19)は、側方に向かって開口している。
電池モジュール100の前方から見て筐体前面部8の右側には、筐体の一部をなす筐体側面下部6が設けられ、左側(電池モジュール100の後方から見て筐体後面部9の右側)には、筐体の一部をなす筐体側面下部5cが設けられている。電池モジュール100の底面には、筐体の一部をなす筐体底面部5eが設けられている。電池モジュール100の筐体は、筐体上部10と、筐体前面部8と、筐体後面部9と、筐体側面下部5c、6と、筐体底面部5eと有し、外界からの衝撃等から電池モジュール100の内部を保護している。
図2(a)に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100の側面図を示す。側面視で、筐体後面部9の幅は、筐体前面部8の幅より大きくなっている。
図2(b)に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100の後面図を示す。筐体後面部9(電池モジュール100)は、前記のとおり後面視で、アルファベットの大文字Tの形をしており、筐体後面部9(電池モジュール100)の上部の幅W2は、筐体後面部9(電池モジュール100)の中部と下部の幅W1より広くなっている。
図3に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100の分解斜視図を示す。電池モジュール100は、金属容器5と、金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6とを有している。金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6は、前記した筐体の一部をなす筐体側面下部6を兼ねている。金属容器5と、金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6とは、いわゆる、容器とその蓋の関係にあり、金属容器5を、金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6で閉じることにより、孔5fを除くと、内部空間(セル群収納室17(図4参照))を密閉状態にすることができる。その内部空間(セル群収納室17(図4参照))に、複数の電池セル1(図4参照)を有する電池セル群1Aと、緩衝部材(セル室放熱部)3、4が収められる。電池セル群1Aの周囲は、まず、緩衝部材(セル室放熱部)3、4で覆われ、その外側を、金属容器5と金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6で覆われることになる。緩衝部材(セル室放熱部)3、4は、電池モジュール100の外部からの衝撃などを緩衝する役割と、電池セル1の膨張を吸収する役割と、伝熱をよくする役割を備えている。
金属容器5は、右側側面が開いている。この右側側面に、金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)6が配置される。このため、金属容器5は、容器上面部をなす上下間隔離壁(容器上面部)5aと、容器後面部をなす前後間隔離壁(容器後面部)5bと、左側の容器側面部をなす筐体側面下部(容器側面部)5cと、容器前面部5dと、容器底面部をなす筐体底面部(容器底面部)5eとを有している。前後間隔離壁(容器後面部)5bに、孔5fが設けられている。
上下間隔離壁(容器上面部)5aの上には、絶縁シート14が配置されている。上下間隔離壁(容器上面部)5aの上方には、絶縁シート14を介して、検出回路基板7が配置されている。筐体上部10は、上下間隔離壁(容器上面部)5aに固定され、検出回路基板7の両側方と上方を覆う。検出回路基板7は、上下間隔離壁(容器上面部)5aと、筐体上部10とで囲まれた内部空間(基板収納室18(図4参照:なお、図4は、デフォルメしてあり、基板収納室18が実際より誇張されている))内に配置されることになる。この内部空間(基板収納室18(図4参照))の前方は、筐体前面部8によって閉じられ、後方は、筐体後面部9によって閉じられている。
筐体前面部8は、容器前面部5dを覆っている。筐体後面部9は、前後間隔離壁(容器後面部)5bを覆っている。保護回路基板11と、電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12と、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13は、前後間隔離壁(容器後面部)5bと、筐体後面部9とで囲まれた内部空間(基板収納室18(図4参照))内に配置されることになる。この内部空間(基板収納室18(図4参照))は、上下間隔離壁(容器上面部)5aと、前後間隔離壁(容器後面部)5bと、筐体前面部8と、筐体後面部9と、筐体上部10とによって区画され、この内部空間(基板収納室18(図4参照))には、検出回路基板7と、保護回路基板11と、電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12と、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13が設けられている。
図4に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100の回路図を示す。なお、図4は、デフォルメしてあり、基板収納室18が実際より誇張されている。電池モジュール100は、電池セル群1Aを有している。電池セル群1Aは、複数(図4では6個)の電池セル1を備えている。図4では、電池セル1は直列接続されているが、これに限らず、並列接続でも、直列接続と並列接続を組み合わせてもよい。複数の電池セル1が接続された電池セル群1Aの負(−)極は、電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12の一方に接続されている。複数の電池セル1が接続された電池セル群1Aの正(+)極は、定格以上の大電流から電池セル群1Aを保護するための保護回路(ヒューズ)22の一方の端子に接続されている。保護回路(ヒューズ)22の他方の端子は、電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12の他方に接続されている。保護回路(ヒューズ)22は、定格以上の大電流が流れると、発熱して、昇温し、所定温度以上に昇温すると溶断し電流を遮断する。このため、保護回路(ヒューズ)22は、通常使用時の定格未満の電流でも、溶断しない温度未満ではあるが昇温している。保護回路(ヒューズ)22がこのような温度範囲で昇温すると、従来であれば、複数の電池セル1の内の一部(局所)の電池セル1の充電・放電の特性が低下(変化)し、複数の電池セル1の充電・放電の特性がばらつきやすくなると考えられたが、第一の実施形態によれば、詳細は後記するが、保護回路(ヒューズ)22を有する保護回路基板11を冷却することができるので、保護回路(ヒューズ)22が発熱しても、保護回路基板11の昇温を抑制することができる。
電池セル群1Aの負(−)極と正(+)極は、検出回路基板7に設けられているDC/DCコンバータ(DC/DC)に接続している。DC/DCコンバータ(DC/DC)は、検出回路基板7に設けられている電圧検出回路21に接続されている。電圧検出回路21は、DC/DCコンバータ(DC/DC)を介して、電池セル群1Aから電力が供給されている。電圧検出回路21には、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13が接続されている。電圧検出回路21は、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13を介して、外部配線基板(外部装置)23に接続し、外部配線基板(外部装置)23と通信することができる。
電池セル群1Aの電池セル1毎の負(−)極と正(+)極は、電圧検出回路21に接続されている。電池セル1毎の負(−)極と正(+)極の間には、バランシング抵抗25と、スイッチ26とが直列に接続されている。スイッチ26のオン・オフは、電圧検出回路21によって行われる。電圧検出回路21は、電池セル1毎に電圧を測定する。電圧検出回路21は、測定結果に基づいて、電池セル群1Aの複数の電池セル1の電圧のばらつき(偏差)を算出する。電圧検出回路21は、ばらつき(偏差)が所定値を超えている場合は、電池セル群1Aの複数の電池セル1の中から、電圧の大きい順に少なくとも一つ抽出する。電圧検出回路21は、抽出された電池セル1の負(−)極と正(+)極の間に接続されたスイッチ26をオンにし、バランシング抵抗25に抽出された電池セル1から電流を流し、バランシング抵抗25で電力を消費させる。電圧検出回路21は、抽出された電池セル1の電圧が、抽出されていない電池セル1の一つの電圧に等しくなるまで、電流を流す。これにより、電池セル群1Aの複数の電池セル1の電圧のばらつき(偏差)を小さくでき、充電・放電の特性を向上させることができる。バランシング抵抗25で電力を消費させる際には、バランシング抵抗25が発熱し、温度が上昇する。バランシング抵抗25の発熱によって、検出回路基板7内が局所的に昇温すると、従来であれば、複数の電池セル1の内の一部(局所)の電池セル1の温度が上昇し、充電・放電の特性が低下(変化)し、複数の電池セル1の充電・放電の特性がばらつきやすくなると考えられたが、第一の実施形態によれば、詳細は後記するが、検出回路基板7を冷却することができるので、バランシング抵抗25が発熱しても、バランシング抵抗25の昇温、すなわち、検出回路基板7内の局所的な昇温を、抑制することができる。
図4に示すように、電池モジュール100は、筐体前面部8、筐体後面部9、筐体上部10、筐体底面部5e等で構成される筐体(8、9、10、5e等)を有している。この筐体(8、9、10、5e等)は、電池セル群1Aと、検出回路基板7と、保護回路基板11とを、収納している。この筐体(8、9、10、5e等)内の内部空間は、上下間隔離壁5aと、前後間隔離壁5bと、容器前面部5dとによって、セル群収納室17と基板収納室18とに分けられている。電池セル群1Aと検出回路基板7の間には、上下間隔離壁5aが設けられているので、電池セル群1Aと検出回路基板7の相互間の対流や輻射等による伝熱が抑制され、相互の熱の行き来を抑制することができる。電池セル群1Aと保護回路基板11の間には、前後間隔離壁5bが設けられているので、電池セル群1Aと保護回路基板11の相互間の対流や輻射等による伝熱が抑制され、相互の熱の行き来を抑制することができる。セル群収納室17と基板収納室18とは、前後間隔離壁5bに開口された孔5fを介して、連通している。
セル群収納室17に、電池セル群1Aが配置されている。基板収納室18に、検出回路基板7と保護回路基板11と電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12が、配置されている。このため、電池セル群1Aと検出回路基板7の間の配線と、電池セル群1Aと保護回路基板11の間の配線と、電池セル群1Aと電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12の間の配線とは、孔5fを通るように引き回されている。
セル群収納室17は、金属容器5(5a、5b、5d、5e等(図3の金属容器蓋部6も含む))によって仕切られている。電池セル群1Aが、一体構造の金属容器5(5a、5b、5d、5e等)内に配置されていることで、強力な外力からも確実に電池セル群1Aを保護することができる。セル群収納室17には、電池セル群1Aで発生した熱を、セル群収納室17の外に放熱するセル室放熱部2、3が設けられている。
セル室放熱部2、3は、複数の電池セル1の間に挟まれた伝熱板2と、伝熱板2と筐体(8、9、10、5e等)の一部(筐体底面部5e)とを、熱的に接続する緩衝部材3(4、図3の緩衝部材4も含む)とを有している。電池セル群1Aで発生した熱は、伝熱板2と緩衝部材3(4)とを介し、筐体5e等へ伝熱され、筐体5e等からセル群収納室17の外に放熱される。これにより、電池セル群1Aの発熱による昇温を抑制することができる。なお、金属容器5(5a、5b、5d、5e等(図3の金属容器蓋部6も含む))は、アルミニウムやアルミニウム合金や鉄などの部材により形成されることが、伝熱・放熱性の観点から望ましいが、これに限らず、合成樹脂を成型して形成してもよい。
基板収納室18には、検出回路基板7と保護回路基板11とが、配置されており、基板収納室18には、検出回路基板7と保護回路基板11で発生した熱を、基板収納室18の外に放熱する基板室放熱部19(19a、19b、19c、19d)が設けられている。
基板室放熱部19(19a、19b、19c、19d)は、筐体(8、9、10、5e等)の一部(筐体前面部8、筐体後面部9)に設けられた開口(基板室放熱部)19(19a、19b、19c、19d)を有している。開口(基板室放熱部)19(19a、19b、19c、19d)を介して、基板収納室18内の空気と外気とを入れ換えることで、検出回路基板7と保護回路基板11で発生した熱を、空気を介して基板収納室18の外に放熱することができる。
電池セル群1Aは、電池モジュール100の下部に配置されている。これに伴い、セル群収納室17も、電池モジュール100の下部に配置されている。検出回路基板7は、電池モジュール100の上部に配置され、保護回路基板11は、電池モジュール100の後部に配置されている。これに伴い、基板収納室18は、電池モジュール100の上部から後部にかけて鉤状に(アルファベットの大文字Lを横にした鏡像状に)配置されている。基板収納室18は、上下間隔離壁5aを介してセル群収納室17の上方に配置され、前後間隔離壁5bを介してセル群収納室17の側方に配置されている。電池セル群1Aに対して、検出回路基板7は上下間隔離壁5aを介して上方に、保護回路基板11は前後間隔離壁5bを介して後方に配置されている。検出回路基板7は、電池セル群1Aの上方に配置されているので、電池セル群1Aで液漏れが発生しても検出回路基板7にかかることはない。
開口(基板室放熱部)19(19a、19b、19c、19d)は、第一開口(基板室放熱部)19a(19)と、第二開口(基板室放熱部)19b(19)と、第三開口(基板室放熱部)19c、19d(19)とを有している。
第一開口19aは、筐体前面部8の上部に形成されている。第一開口19aは、基板収納室18の前方に設けられている。第一開口19aは、電池モジュール100の前方に向かって開口している。
第二開口19bは、筐体後面部9の上部に形成されている。第二開口19bは、基板収納室18の後方の上部に設けられている。第二開口19bは、電池モジュール100の後方に向かって開口している。
第一開口19aと、検出回路基板7と、第二開口19bとは、略同じ高さに配置され、略水平な略一直線上に配置されている。外気(空気)が、第一開口19aから入って、第二開口19bから出る場合に、第一開口19aから第二開口19bへの空気の流れる道(風路)27a上に、検出回路基板7が配置されている。空気が入れ替わりながら、検出回路基板7から熱を奪うことで、検出回路基板7の昇温を抑制することができる。なお、電池モジュール100の後方に、外部配線基板(外部装置)23を配置し、外部配線基板(外部装置)23に設けられたファン23aで、風路27a上に空気の流れ(風)を強制的に発生させてもよい。検出回路基板7の昇温の抑制効果を高めることができる。
第三開口19c、19dは、筐体後面部9の下部に形成されている。第三開口19c、19dは、基板収納室18の後方の下部に設けられている。第三開口19c(図1(b)参照)は、電池モジュール100の側方に向かって開口している。第三開口19d(図1(b)参照)は、電池モジュール100の後方に向かって開口している。第三開口19c、19dは、保護回路基板11と略同じか低い高さに配置されている。第三開口19cは、保護回路基板11より低く配置されている。第三開口19dは、保護回路基板11と略同じ高さに配置されている。保護回路基板11で、発熱すると、周囲の空気が暖められて膨張し比重が小さくなるので、上昇流が生じる。この上昇流に沿って、風路27bが形成される。風路27bの上流側は、第三開口19cから外気(空気)が流れ込むことで形成される。風路27bの下流側は、第二開口19bから空気が流れ出ることで形成される。そして、上昇する風路27bが形成され、第三開口19cから外気(空気)が吸い込まれるようになると、第三開口19cから吸い込まれた空気が、第三開口19dから流れ出る流路27bも形成される。空気が入れ替わりながら、保護回路基板11から熱を奪うことで、保護回路基板11の昇温を抑制することができる。
なお、風路27aに対しては、第一開口19aと第二開口19bだけでなく、風路27aの周囲に配置される筐体上部10と上下間隔離壁5aも、前方から後方へ一直線に導くガイドとして機能していると考えることができる。同様に、風路27bに対しては、第三開口19cと第二開口19bだけでなく、風路27bの周囲に配置される筐体後面部9と前後間隔離壁5bも、下方から上方へ一直線に導くガイドとして機能していると考えることができる。また、風路27aを流れる空気によって、風路27bを流れる空気が風路27aに引き寄せられることで、風路27bを流れる空気の流量を増加させている。また、筐体前面部8、筐体後面部9、筐体上部10は、合成樹脂を成型して形成することができるが、これに限られず、冷却性を向上させるために空冷に加えて熱伝導・放熱を考慮して、アルミニウムや鉄等の金属材料を成型して形成してもよい。また、第一開口19aと第二開口19bと第三開口19c、19dの開口形状と、開口位置は、検出回路基板7と保護回路基板11で必要と考えられる冷却能力や、外部配線基板(外部装置)23のファン23aから供給される風量や、外気の温度や湿度等に応じて変更すればよい。
電池モジュール100は、電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12と、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13を有している。電力接続用端子12は、電池セル群1Aを、外部配線基板(外部装置)23に接続することができる。電力接続用端子12は、外部配線基板(外部装置)23の電力接続用端子(主回路コネクタ)23bと着脱する。
通信接続用端子13は、電圧検出回路21を、外部配線基板(外部装置)23に接続することができる。通信接続用端子13は、外部配線基板(外部装置)23の通信接続用端子(通信コネクタ)23cと着脱する。
電力接続用端子12の着脱方向と、通信接続用端子13の着脱方向とが、互いに一致し、それらの着脱方向が、電池モジュール100の前後方向と平行(一致)になっている。電力接続用端子12と通信接続用端子13は、筐体後面部9、すなわち、電池モジュール100の一平面をなす後面上に設けられている。外部配線基板(外部装置)23の電力接続用端子(主回路コネクタ)23bと通信接続用端子(通信コネクタ)23cは、外部配線基板(外部装置)23の一平面をなす正面上に設けられている。これらにより、電池モジュール100を、前方から後方へスライドさせるだけで、電力接続用端子12を、電力接続用端子23bに接続し、通信接続用端子13を、通信接続用端子23cに接続することができる。逆に、電池モジュール100を、後方から前方へスライドさせるだけで、電力接続用端子12と電力接続用端子23bの接続を切断し、通信接続用端子13と通信接続用端子23cの接続を切断することができる。
図5に、図2(a)のB−B方向の矢視断面図を示す。図2(a)の例では、電池セル1として、ラミネート型電池セルを示している。ラミネート型の電池セル1は、平板形状であり、隣接する電池セル1との間に伝熱板(セル室放熱部)2が挟み込まれている。電池セル1で発生した熱は、伝熱板(セル室放熱部)2を伝導して、伝熱板(セル室放熱部)2の端部に達し、その端部から緩衝部材(セル室放熱部)3に伝導し、緩衝部材(セル室放熱部)3から金属容器5に伝導する。なお、この伝熱板2については後で詳細に説明する。
また、電池セル1と緩衝部材(セル室放熱部)4の間にも伝熱板(セル室放熱部)2が挟み込まれている。電池セル1で発生した熱は、伝熱板(セル室放熱部)2を伝導して緩衝部材(セル室放熱部)4に達し、緩衝部材(セル室放熱部)4から金属容器蓋部6に伝導する。
金属容器5と金属容器蓋部6に伝導した熱は、周囲の空気を暖め、放熱路28が形成される。電池モジュール100の前後方向に流れる風路27cを、筐体側面下部5cと金属容器蓋部6に対向する電池モジュール100の側方に形成することで、暖められる空気を入れ替えることができ、冷却効果を向上させることができる。
また、基板収納室18内には、検出回路基板7と筐体上部10の隙間と、検出回路基板7と上下間隔離壁の隙間とに、風路27aが形成される。検出回路基板7の周囲に風路27aが形成されることで、効率よく検出回路基板7を冷却することができる。
図6に、図2(b)のC−C方向の矢視断面図を示す。第一開口19aは、筐体前面部8の上部に形成されている。第一開口19aは、基板収納室18の前方に設けられている。第二開口19bは、筐体後面部9の上部に形成されている。第二開口19bは、基板収納室18の後方の上部に設けられている。第一開口19aと、検出回路基板7と、第二開口19bとは、略同じ高さに配置され、略水平な略一直線上に配置されている。外気(空気)が、第一開口19aから入って、第二開口19bから出るように、風路27aが形成され、その風路27a上に検出回路基板7が配置されている。空気が入れ替わりながら、検出回路基板7から熱を奪うことで、検出回路基板7の昇温を抑制することができる。
また、保護回路基板11の上方には、風路27bが形成される。風路27bの上流側は、第三開口19c(図4参照)から外気(空気)が流れ込むことで形成される。風路27bの下流側は、第二開口19bから空気が流れ出ることで形成される。空気が入れ替わりながら、保護回路基板11から熱を奪うことで、保護回路基板11の昇温を抑制することができる。
図7に、図2(a)のA−A方向の矢視断面図を示す。電池セル群1Aは、放熱路28と風路27cを用いて、放熱する。保護回路基板11は、第三開口19c(図4参照)から流れ込み第三開口19dから流れ出る風路27bを用いて、放熱する。このように、電池セル群1Aと、保護回路基板11は、それぞれ、異なるルートに熱を伝え冷却する冷却手段により、冷却していることがわかる。
図8に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100を搭載した電池システム101の斜視図を示す。電池システム101は、多段(図8の例では7段)の棚を有するラック31を有している。ラック31の最上段には、統合制御部32が収められている。ラック31の最上段以外の6段には、電池モジュール100は収められている。ラック31の1段毎に、複数(図8の例では4個)の電池モジュール100が収められている。ラック31の後面には、外部配線基板23が設けられている。
図9に、本発明の第一の実施形態に係る電池モジュール100を搭載した電池システム101の分解斜視図を示す。電池モジュール100は、ラック31に対して、後方に押し込むことによって、装着することができる。また、電池モジュール100は、ラック31に対して、前方に引き出すことによって、脱離させることができる。
外部配線基板23には、それぞれの電池モジュール100に対応するように、ファン23aと、電力接続用端子(主回路コネクタ)23bと、通信接続用端子(通信コネクタ)23cとが設けられている。電池モジュール100をラック31に装着することで、同時に、電池モジュール100の電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12と、電力接続用端子(主回路コネクタ)23bとを接続し、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13と、通信接続用端子(通信コネクタ)23cとを接続することができる。電池モジュール100をラック31から脱離させることで、同時に、電池モジュール100の電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)12と、電力接続用端子(主回路コネクタ)23bとの接続を切断し、通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)13と、通信接続用端子(通信コネクタ)23cとの接続を切断することができる。
また、外部配線基板23の通信接続用端子(通信コネクタ)23cと、外部配線基板23内の配線を介して、それぞれの電池モジュール100は、統合制御部32に接続している。統合制御部32は、それぞれの電池モジュール100に対して、充放電の制御をすることができる。
図10に、電池システム101に搭載された状態に並べられた複数(図10の例では4個)の電池モジュール100の正面図を示す。電池モジュール100はそれぞれ、ストッパ24が、ラック31の棚に当るまで押し込まれ、ストッパ24に設けられたネジ孔を用いて、ラック31の棚にネジ止めされる。
また、図2(b)で説明したように、電池モジュール100は、正面視で、アルファベットの大文字Tの形をしており、電池モジュール100の上部の幅W2は、電池モジュール100の中部と下部の幅W1より大きくなっている。そして、幅が広い電池モジュール100の上部には、基板収納室18(図5参照)が配置され、幅が狭い電池モジュール100の中部と下部には、セル群収納室17(図5参照)が配置されている。これにより、図10に示すように、電池モジュール100の金属容器蓋部6と、隣接する電池モジュール100の筐体側面下部5cの間には、隙間が生じ、風路27cを形成することができる。同様に、電池モジュール100の金属容器蓋部6とラック31の間にも隙間が生じ、風路27cを形成することができる。電池モジュール100の筐体側面下部5cとラック31の間にも隙間が生じ、風路27cを形成することができる。また、第一開口19aの正面には、風路27aが形成されることになる。
図11に、電池システム101に搭載された状態に並べられた複数の電池モジュール100の前方斜め上方から透視した斜視図を示し、図12に、同様の複数の電池モジュール100の後方斜め上方から透視した斜視図を示す。図10、図11と図12に示すように、風路27aに対して、風路27cは、離れており、それぞれ、異なるルートに熱を伝え冷却する冷却(手段)であることがわかる。
図13(a)に、本発明の電池モジュール100に使用される電池セル1及び伝熱板2の詳細を示す。電池セル1は、電極とセパレータが積層した部分をアルミニウムパックなどで覆って構成され、図示するように電極とセパレータが積層したセル積層部111と、アルミニウムパックを圧着したセルパック圧着部112を有している。この電池セル1は、セル積層方向から眺めると略長方形形状をしている。電池セル1の一方の短辺側からは、電池セル出力端子113が、電池セル1の長辺方向と略平行方向に突出している。
伝熱板2は、セル積層部111を覆うように構成されており、セル積層方向と対向した主面部2aと、長辺方向折り曲げ部2b及び短辺方向折り曲げ部2cからなる。図13(a)に示すように、この伝熱板2は、主面部2aと長辺方向折り曲げ部2b及び短辺方向折り曲げ部2cによって、一つの面が開放された箱型の形状をしている。この伝熱板2は、電池セル1と密着しているので、電池セル1からの発熱を放熱する効果と、後述する応力緩和の効果がある。
電池セル積層方向に発生する応力については単純な平板で応力の緩和が可能である。しかし、単純な平板のみでは、図13(a)に示す出力端子113の突出方向と平行な方向からの応力の緩和は十分にできない。特にこの方向からの応力がかかると、他の部分との接触面積が少ない出力端子113に応力が集中し、出力端子113が破断する可能性がある。そこで、本発明の伝熱板2は単純な平板を用いるのではなく、図13(b)に示すような構造をしている。
図13(b)は、図13(a)の伝熱板2のA−A断面を示したものである。伝熱板2の主面部2aであってセル積層部111と密着する側には、溝部2dが設けられている。この溝部2dは、短辺方向折り曲げ部2cの方向から応力がかかった場合に上に凸になるように構成されている。より具体的には、短辺方向折り曲げ部2cと略平行で、さらに長辺方向折り曲げ部2bを二分する位置に設けられる。
なお、図13(b)では具体的な伝熱板2の形状を記載したが、溝部2dは必ずしも短辺方向折り曲げ部2cと略平行である必要は無く、長辺方向折り曲げ部2bを横切る方向に設けられれば応力の吸収は可能である。ただし、最も応力を吸収しやすい構成という点では、短辺方向折り曲げ部2cと略平行に構成するほうが好ましい。
また、同様に溝部2dは必ずしも長辺方向折り曲げ部2bを二分する位置に設けられる必要は無く、いずれかの短辺方向折り曲げ部2cに寄って設けられていても応力の吸収は可能である。ただし、最も応力を吸収しやすい構成という点では、長辺方向折り曲げ部2bを二分する位置に設けられていた方が好ましい。
さらに上述した以外の溝部2dの構成としては、短辺方向折り曲げ部2cと略平行な方向に複数溝を設けるパターンなども考えられる。この場合には、長辺方向折り曲げ部2bを二分する位置に向かって溝の深さを深くしていくなどすると、段階的に応力を緩和することが可能となる。
上述したような構成にすることによって、セル積層方向に発生する応力だけでなく、出力端子113と平行な方向からの応力も緩和することが可能となり、出力端子113に過度な応力がかかるのを防ぐことができる。
また、この伝熱板2の長編方向折り曲げ部2b及び短辺方向折り曲げ部2cは、セル積層部111の側面に密着するように構成されている。このように構成されることにより、電池セル1の中で発熱しやすいセル積層部の放熱を効率よく行うことができる。
また、特に重要なのが短辺方向折り曲げ部2cとセル積層部111との密着で、このセル積層部111の密着がしっかりと行われていることによって、電池セル1にかかる出力端子113と平行な方向からの応力を伝熱板2に確実に伝えることが可能となり、出力端子113にかかる応力を抑制することができる。
なお、本実施形態では長辺方向折り曲げ部2bが無くても、出力端子113方向と平行な方向の応力は緩和可能であるが、長辺方向折り曲げ部2bがあった場合には位置決め効果や電池セルからの発熱を拡散する効果があるのでより好ましい。
図14は電池モジュール100の分解斜視図で、電池セル1の積層も分解した詳細なものである。なお、本実施例では、電池セル2枚につき1枚の伝熱板2を配置しているが、当然各電池セル間に伝熱板2を配置してもよい。図14のように伝熱板2を配置した場合には、各電池セル間に伝熱板2を配置するよりは応力緩和能力が劣るが、小型化、低コスト化という観点で各電池セル間に伝熱板2を配置するよりも優れている。
図15には、出力端子113の接続の詳細を示すものである。上述したように出力端子113は接触面積が少ないため、応力がかかりやすい部分となっている。特に図15中のA部については、出力端子113が破断することによってケースが外れてしまい、強電部が外部にさらされてしまう可能性がある。しかし、本発明の伝熱板2を用いることによって出力端子113にかかる応力を抑制することが可能になり、筐体後面部9が外れないようにすることができる。
図16には、具体的に短辺方向折り曲げ部2cの方向から応力f1がかかった場合の伝熱板2の変化を示したものである。出力端子113と平行な方向からの応力f1がかかっていないときには、主面部2aは点線で示すようにセル積層方向に凸になっていない。しかし、一旦応力f1がかかると実線で示すように主面部2aはg1方向に凸、つまりセル積層方向に凸になる。伝熱板2がこのように変化することによって、出力端子113と平行な方向からの応力を緩和することが可能となる。また、変形時にも伝熱板2が伝熱板2の上面に配置した電池セル1の底面部と接触した状態を保てるため、応力を緩和しつつ伝熱板2を介しての放熱も可能となる。
さらに、製造時などに応力f1がかかり伝熱板2の主面部2aが図16のように変形したとしても、上述したように伝熱板2が凸になった方向にある電池セル1の底面部と接触が取れるため、出力端子113に過度な応力がかかることなく放熱性も確保することができる、また、伝熱板2がこのように変形した後では、凸形状になった主面部2aがバネのような役割をすることが可能となり、セル積層方向の応力を緩和する能力が増大する。
以上、上述したように本発明を用いることによって、セル積層方向に発生する応力だけでなく、出力端子113と平行な方向からかかる応力も抑制できる。さらに、電池セル1からの熱についても、伝熱板2を介して良好な放熱性を得ることが可能となる。
続いて第二の実施形態について説明する。なお、第二の実施形態は、伝熱板2の形状が変化したのみで、他の構成については変わらない。
図17に、本実施形態に係る伝熱板222を示す。本実施形態に係る伝熱板222は、第一の実施形態と比較して、溝部2dが無く、短辺方向折り曲げ部222cが主面部222aに対して略垂直に形成されておらず、図17(b)に示すように図17(a)のA−A断面形状が台形形状になっている。ここで言う台形形状とは、主面部222aと短辺方向折り曲げ部222cとの挟角223が90度より大きい角度である状態のことを言う。
このように形成することによって、第一の実施形態のような溝部2dを形成する必要が無いため、伝熱板222の生産性に優れる。なお、長辺方向折り曲げ部222bについては第一の実施形態同様、主面部222aに対して垂直に構成されてセル積層部111と密着しており、セル積層部111から発生する熱を拡散する役割を果たしている。
1 電池セル
1A 電池セル群
2 伝熱板(セル室放熱部)
3、4 緩衝部材(セル室放熱部)
5 金属容器
5a 上下間隔離壁(容器上面部)
5b 前後間隔離壁(容器後面部)
5c 筐体側面下部(容器側面部)
5d 容器前面部
5e 筐体底面部(容器底面部)
5f 孔
6 金属容器蓋部(筐体側面下部、容器側面部)
7 検出回路基板
8 筐体前面部
9 筐体後面部
10 筐体上部(上面部と側面上部)
11 保護回路基板
12 電力接続用端子(主回路コネクタ、第二コネクタ)
13 通信接続用端子(通信コネクタ、第一コネクタ)
14 絶縁シート
15 インジケータ
16 デバッグ用コネクタ
17 セル群収納室
18 基板収納室
19 開口(基板室放熱部)
19a 第一開口(基板室放熱部)
19b 第二開口(基板室放熱部)
19c、19d 第三開口(基板室放熱部)
21 電圧検出回路
22 保護回路
23 外部配線基板(外部装置)
23a ファン
23b 電力接続用端子(主回路コネクタ)
23c 通信接続用端子(通信コネクタ)
24 ストッパ
25 バランシング抵抗
26 スイッチ
27a、27b、27c 風路
28 放熱路
31 ラック
32 統合制御部
100 電池モジュール
101 電池システム
W1、W2 筐体の幅

Claims (7)

  1. 複数のラミネートセルと、複数の前記ラミネートセルの間に配置される金属板と、当該ラミネートセル及び当該金属板を収納する筐体と、を有する電池モジュールにおいて、
    前記ラミネートセルは、セルが積層されたセル積層部と、当該セル積層部の周りに形成されたラミネートセルパック圧着部から構成され、
    前記金属板は、二つの第一折り曲げ部を有し、当該二つの第一折り曲げ部は互いに対向するように構成されて前記セル積層部の側面部を挟み込んで配置され、
    前記ラミネートセルは、前記二つの折り曲げ部に挟み込まれた前記セル積層部の側面部を横切る方向に突出した出力端子を有し、
    前記金属板における前記セル積層体と対向する面には、前記出力端子の突出方向と横切る方向に溝部が設けられていることを特徴とする電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の電池モジュールにおいて、
    前記金属板は、さらに二つの第二折り曲げ部を有し、当該二つの第二折り曲げ部は、前記セル積層体の前記側面部と異なる側面部を挟み込んでいることを特徴とする電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の電池モジュールにおいて、
    前記セル積層部は、セル積層方向から見て略長方体形状であって、短辺側面部及び長辺側面部を有しており、
    前記金属板における二つの前記第一折り曲げ部は、前記セル積層部の短辺側面部を挟み込んでおり、
    前記金属板における二つの前記第二折り曲げ部は、前記セル積層部の長辺側面部を挟み込んでいることを特徴とする電池モジュール。
  4. 請求項3に記載の電池モジュールにおいて、
    前記溝部は、前記短辺側面部と平行な方向に設けられていることを特徴とする電池モジュール。
  5. 請求項4に記載の電池モジュールにおいて、
    前記溝部は、前記長辺側面部を二分する位置に設けられていることを特徴とする電池モジュール。
  6. 複数のラミネートセルと、複数の前記ラミネートセルの間に配置される金属板と、当該ラミネートセル及び当該金属板を収納する筐体と、を有する電池モジュールにおいて、
    前記ラミネートセルは、セルが積層されたセル積層部と、当該セル積層部の周りに形成されたラミネートセルパック圧着部から構成され、
    前記金属板は、セル積層方向と対向する主面部と二つの第一折り曲げ部を有し、当該主面部及び当該二つの第一折り曲げ部は前記セル積層部を覆って配置され、
    前記ラミネートセルは、前記二つの折り曲げ部を横切る方向に突出した出力端子を有し、
    前記主面部と第一の折り曲げ部との挟角は、90度より大きい角度であることを特徴とする電池モジュール。
  7. 一端に出力端子を有する複数のラミネートセルと、一つの面が開放された箱型形状をした金属板と、当該ラミネートセル及び当該金属板を収納する筐体と、を有する電池モジュールにおいて、
    前記ラミネートセルは、セルが積層されたセル積層部と、当該セル積層部の周りに形成されたラミネートセルパック圧着部から構成され、
    前記金属板は、前記セル積層体を覆うように配置され、
    前記金属板における前記セル積層体と対向する面には、前記出力端子の突出方向を横切る方向に溝部が形成されていることを特徴とする電池モジュール。
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