JP2013167521A - 太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法 - Google Patents

太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁抵抗計のような測定前の処置を要せずに、発電状態のままで、発電電圧及び測定器抵抗間の電圧を測定することによって、絶縁測定ができるようにした太陽光発電設備の絶縁測定装置及び絶縁測定方法を提供する。
【解決手段】中継端子箱2またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器4を開放した電源側のP相とN相との間の電圧(発電電圧)V及びP相端子4pの測定器抵抗Rを介した対地電圧Vprと、配線用遮断器4を開放した電源側のP相とN相との間の電圧(発電電圧)V及びN相端子4nの測定器抵抗を介した対地電圧Vnrとを測定し、測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネル1から配線用遮断器4に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗Rgpの低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗Rgnの低下とを、区別して検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電状態のままで絶縁測定(ないし診断:以下「測定」として表記する。)ができるようにした太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法に関するものである。
従来、太陽光電池パネルと、この太陽光電池パネルから出力される直流電圧が入力される中継端子箱及びパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備が提案されている。
このような太陽光発電設備においては、太陽光電池パネルからパワーコンディショナに至る直流回路において漏電が発生すると、正常な発電ができないほか、漏電火災、感電事故に至ることがあるため、直流回路の絶縁測定を行う必要がある。
このような絶縁測定は、例えば特許文献1に記載されているように、太陽光発電パネルに覆いを施し、サージアブソーバを外して、短絡させてから行う必要がある。
特開2011−127983号公報
ところで、前述したような絶縁測定には、危険を伴うばかりか、大きな手間がかかっていた。今後の太陽光発電設備の普及のためには、絶縁測定が簡便に行えるようにすることが望まれる。すなわち、サージアブソーバを外して短絡させることなく、発電状態のままで、直流回路の絶縁測定が可能な太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法の開発が望まれている。
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、絶縁抵抗計のような測定前の処置を要せずに、発電状態のままで、抵抗間の電圧を測定することによって、絶縁測定ができるようにした太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置は、以下の構成を有するものである。
〔構成1〕
太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出することができることを特徴とするものである。
第2の発明(請求項2記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置は、以下の構成を有するものである。
〔構成2〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出することができることを特徴とするものである。
第3の発明(請求項3記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置は、以下の構成を有するものである。
〔構成3〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することができることを特徴とするものである。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成4〕
太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出することを特徴とするものである。
第5の発明(請求項5記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成5〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出することを特徴とするものである。
第6の発明(請求項6記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成6〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成1を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出することができるので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第2の発明(請求項2記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成2を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出することができるので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第3の発明(請求項3記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成3を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段による測定結果に基づいて、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することができるので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
また、上記第4の発明(請求項4記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成4を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第5の発明(請求項5記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成5を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第6の発明(請求項6記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成6を有することにより、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、測定の測定結果に基づく演算により、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
すなわち、本発明は、絶縁抵抗計のような測定前の処置を要せずに、発電状態のままで、抵抗間の電圧を測定することによって、絶縁測定ができるようにした太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法を提供することができるものである。
本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の構成を示す回路図である。 本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、P相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。 本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、N相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。 本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、P相及びN相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。 本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、太陽電池モジュール間にて絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。 本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法による絶縁抵抗測定の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の構成を示す回路図である。
本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続される太陽光発電設備は、図1に示すように、複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネル1と、太陽光電池パネル1から出力される電圧が入力される中継端子箱2とを備えている。太陽光電池パネル1のP側(+側)端子1pは、中継端子箱2内において、ダイオード3を経て、MCCB(Molded Case Circuit Breaker:配線用遮断器)4のP相端子4pに接続されている。太陽光電池パネル1のN側(−側)端子1nは、中継端子箱2内において、MCCB4のN相端子4nに接続されている。
なお、MCCBは、パワーコンディショナ内に内蔵されている場合もある。この場合にも、太陽光電池パネル1のP側(+側)端子1pは、パワーコンディショナ内のMCCBのP相端子に接続され、太陽光電池パネル1のN側(−側)端子1nは、パワーコンディショナ内のMCCBのN相端子に接続されている。
そして、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、MCCB4を開放した電源側のP相とN相との間の電圧(太陽光電池パネル1の発電電圧)と、P相端子4pの測定器抵抗Rを介した対地電圧と、MCCB4を開放した電源側のN相端子4nの測定器抵抗Rを介した対地電圧とを測定する測定手段となる測定部5を備えている。この測定部5は、P相とN相との間の電圧を測定する発電電圧測定部8を有している。また、この測定部5は、測定器抵抗Rの一端側をP相端子4pに接続させる状態と、測定器抵抗Rの一端側をN相端子4nに接続させる状態とを切替える切替スイッチ6を有するとともに、測定器抵抗Rの両端間の電圧を測定する対地間電圧測定部を有している。測定器抵抗Rの他端側は、接地されている。
なお、MCCBがパワーコンディショナ内に内蔵されている場合には、測定部5は、パワーコンディショナ内のMCCBを開放した電源側のP相とN相との間の電圧と、P相端子の測定器抵抗Rを介した対地電圧と、MCCBを開放した電源側のN相端子の測定器抵抗Rを介した対地電圧とを測定する。
測定部5における測定結果(太陽光電池パネル1の発電電圧値及び測定器抵抗Rの両端間の電圧値)は、演算・表示部7に送られる。演算・表示部7は、測定部5から送られた測定結果を記憶し、この測定結果(電圧値)に基づいて、後述する演算を行い、その演算結果に応じた表示を行う。
この太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、測定部5における測定結果に基づいて、太陽光電池パネル1からMCCB4に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、この直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、当該直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することができる。この測定は、直流回路が活線である状態で行うことができる。
太陽光電池パネル1からMCCB4に至る直流回路において絶縁抵抗が低下した場合には、P相端子4p、または、N相端子4nと測定器抵抗Rを介した対地間には、電圧Vrが生ずる。したがって、この対地間電圧Vrと、太陽光電池パネル1の発電電圧Vとを測定することにより、直流回路の絶縁抵抗を知ることができる。
この太陽光発電設備においては、(1)P相の絶縁低下、(2)N相の絶縁低下、(3)両相が同時の絶縁低下、または、(4)太陽電池モジュール間における絶縁低下のいずれかが発生する可能性があり、P相またはN相の測定器抵抗Rを介した対地電圧の発生を知ることにより、これらを区別して検出することができる。
図2は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、P相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。
この太陽光発電設備において、P相の絶縁低下による漏電が起こった場合には、図2中の(a)に示すように、切替スイッチ6をP相端子4pに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に電圧は発生しない。そして、図2中の(b)に示すように、切替スイッチ6をN相端子4nに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vnrが発生する。
ここで、太陽光電池パネル1の発電電圧をVとし、P相の絶縁抵抗をRgp、N相の絶縁抵抗をRgn、切替スイッチ6をN相端子4nに切り替えたときの測定器抵抗Rの両端の電圧をVnr、切替スイッチ6をP相端子4pに切り替えたときの測定器抵抗Rの両端の電圧をVprとする。すると、以下が成立する。
Rgp=Rgn{R(V−Vnr)/Vnr(R+Rgn)}
Rgn=Rgp{R(V−Vpr)/Vpr(R+Rgp)}
したがって、P相のみが絶縁低下した場合には、以下が成立する。
Rgp=R〔{(V−Vpr)/Vnr}−1〕 ・・・・(ただし、Vpr≒0)
図3は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、N相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。
この太陽光発電設備において、N相の絶縁低下による漏電が起こった場合には、図3中の(a)に示すように、切替スイッチ6をP相端子4pに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vprが発生する。そして、図3中の(b)に示すように、切替スイッチ6をN相端子4nに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に電圧は発生しない。
N相のみが絶縁低下した場合には、以下が成立する。
Rgn=R〔{(V−Vnr)/Vpr}−1〕 ・・・・(ただし、Vnr≒0)
図4は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、P相及びN相の絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。
この太陽光発電設備において、P相及びN相の両相にて絶縁低下による漏電が起こった場合には、図4中の(a)に示すように、切替スイッチ6をP相端子4pに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vprが発生する。そして、図4中の(b)に示すように、切替スイッチ6をN相端子4nに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vnrが発生する。
P相及びN相の両相にて絶縁低下した場合には、以下が成立する。
Rgp=R〔{(V−Vpr)/Vnr}−1〕
Rgn=R〔{(V−Vnr)/Vpr}−1〕
Rg=(Rgp・Rgn)/(Rgp+Rgn)=R〔{V/(Vpr+Vnr)}−1〕
図5は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置が接続された太陽光発電設備において、太陽電池モジュール間にて絶縁低下による漏電が起こった状態を示す回路図である。
この太陽光発電設備において、太陽電池モジュール間にて絶縁低下による漏電が起こった場合には、図5中の(a)に示すように、切替スイッチ6をP相端子4pに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vprが発生する。そして、図5中の(b)に示すように、切替スイッチ6をN相端子4nに切り替えたときには、測定器抵抗Rの両端に、電圧Vnrが発生する。
つまり、測定器電圧Vpr,VnrがP相及びN相の両相にて発生する場合は、P相及びN相の両相にて絶縁低下しているか、または、太陽電池モジュール間にて絶縁低下している場合である。
太陽電池モジュール間にて絶縁低下した場合には、以下が成立する。
Rg=R〔{V/(Vpr+Vnr)}−1〕
このように、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、測定器抵抗Rの両端電圧Vrと、太陽光電池パネル1の発電電圧Vとを測定することにより、絶縁抵抗Rgを知ることができる。また、測定器抵抗Rの両端電圧Vrの発生状況(P相発生、N相発生、P相及びN相の両相発生)を知ることにより、絶縁低下している区間を判別することができる。
図6は、本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法による絶縁抵抗測定の手順を示すフローチャートである。
本発明に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置により太陽光発電設備における絶縁抵抗Rgを測定するには、図6に示すように、ステップst1で処理を開始し、ステップst2に進み、測定部5のスイッチを投入し、ステップst3に進む。ステップst3では、測定器抵抗Rの自動測定を行い、ステップst4に進む。ステップst4では、切替スイッチ6をP相側に切り替えて、測定器抵抗Rの両端電圧Vrを測定し、ステップst5に進む。
ステップst5では、測定器抵抗Rの両端電圧Vrが測定されるか否かを判別し、電圧が測定されれば、ステップst6に進み、電圧が測定されなければ、ステップst12に進む。
ステップst6では、切替スイッチ6をN相側に切り替えて、測定器抵抗Rの両端電圧Vrを測定し、ステップst7に進む。ステップst7では、測定器抵抗Rの両端電圧Vrが測定されるか否かを判別し、電圧が測定されれば、ステップst8に進み、電圧が測定されなければ、ステップst10に進む。
ステップst8では、P相及びN相の両相における絶縁抵抗Rgを演算し、合成抵抗が1MΩ未満であるかを判別し、1MΩ未満であれば、ステップst9に進み、1MΩ未満でなければ、ステップst16に進む。ステップst9では、P相及びN相の両相、もしくは、太陽電池モジュール間において、または、P相及びN相の両相及び太陽電池モジュール間で絶縁低下が生じていることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。ステップst16では、絶縁状態が良好であることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。
ステップst10では、N相における絶縁抵抗Rgnを演算し、合成抵抗が1MΩ未満であるかを判別し、1MΩ未満であれば、ステップst11に進み、1MΩ未満でなければ、ステップst16に進む。ステップst11では、N相において絶縁低下が生じていることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。ステップst16では、絶縁状態が良好であることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。
ステップst12では、切替スイッチ6をN相側に切り替えて、測定器抵抗Rの両端電圧Vrを測定し、ステップst13に進む。ステップst13では、測定器抵抗Rの両端電圧Vrが測定されるか否かを判別し、電圧が測定されれば、ステップst14に進み、電圧が測定されなければ、ステップst16に進む。ステップst16では、絶縁状態が良好であることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。
ステップst14では、P相における絶縁抵抗Rgpを演算し、合成抵抗が1MΩ未満であるかを判別し、1MΩ未満であれば、ステップst15に進み、1MΩ未満でなければ、ステップst16に進む。ステップst15では、P相において絶縁低下が生じていることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。ステップst16では、絶縁状態が良好であることを表示して、ステップst17に進み、処理を終了する。
本発明は、発電状態のままで絶縁測定ができるようにした太陽光発電設備の絶縁測定装置及び太陽光発電設備の絶縁測定方法に適用される。
1 太陽電池パネル
2 中継端子箱
4 MCCB(配線用遮断器)
4p P相端子
4n N相端子
5 測定部
6 切替スイッチ
〔構成1〕
太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定する測定手段を備え、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、太陽光電池パネルが発電状態のままで、区別して検出すことを特徴とするものである。
第2の発明(請求項2記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置は、以下の構成を有するものである。
〔構成2〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定する測定手段を備え、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下を、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出すことを特徴とするものである。
第3の発明(請求項3記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置は、以下の構成を有するものである。
〔構成3〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定する測定手段を備え、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、太陽光電池パネルが発電状態のままで、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下の何れかを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出すことを特徴とするものである。
〔構成4〕
太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出することを特徴とするものである。
第5の発明(請求項5記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成5〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下を検出することを特徴とするものである。
第6の発明(請求項6記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成6〕
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成1を有することにより、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、太陽光電池パネルが発電状態のままで、区別して検出すので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第2の発明(請求項2記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成2を有することにより、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下を、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出すので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第3の発明(請求項3記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成3を有することにより、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、太陽光電池パネルが発電状態のままで、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下の何れかを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出すので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
また、上記第4の発明(請求項4記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成4を有することにより、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第5の発明(請求項5記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成5を有することにより、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下を検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第6の発明(請求項6記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成6を有することにより、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出し、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
この太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、測定部5における測定結果に基づいて、太陽光電池パネル1からMCCB4に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、この直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、該直流回路におけるP相とN相の両相または太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することができる。この測定は、直流回路が活線である状態行うことができる。
〔構成
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、を切替えて測定する測定手段を備え、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出することにより、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相及びN相の両相における絶縁抵抗の低下、または太陽電池モジュール間における絶縁抵抗の低下のいずれかが生じていることを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出することを特徴とするものである。
また、第の発明(請求項記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法は、以下の構成を有するものである。
〔構成
複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、を切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出することにより、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相及びN相の両相における絶縁抵抗の低下、または太陽電池モジュール間における絶縁抵抗の低下のいずれかが生じていることを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出することを特徴とするものである。
上記第の発明(請求項記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定装置においては、上記構成を有することにより、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出することにより、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相及びN相の両相における絶縁抵抗の低下、または太陽電池モジュール間における絶縁抵抗の低下のいずれかが生じていることを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。
上記第の発明(請求項記載の発明)に係る太陽光発電設備の絶縁測定方法においては、構成を有することにより、太陽光電池パネルが発電状態のままで、中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の発電電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、を切替えて測定し、発電電圧の測定結果と対地電圧の測定結果との差を変数として含む演算を行うことによって絶縁抵抗を算出することにより、太陽光電池パネルから配線用遮断器に至る直流回路におけるP相及びN相の両相における絶縁抵抗の低下、または太陽電池モジュール間における絶縁抵抗の低下のいずれかが生じていることを、太陽光電池パネルが発電状態のままで検出するので、発電状態のままで、絶縁測定を行うことができる。

Claims (6)

  1. 太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、
    前記測定手段による測定結果に基づいて、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、前記直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出することができる
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定装置。
  2. 複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、
    前記測定手段による測定結果に基づいて、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または前記太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出することができる
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定装置。
  3. 複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定する測定手段を備え、
    前記測定手段による測定結果に基づいて、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、前記直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または前記太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出することができる
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定装置。
  4. 太陽光電池パネルと、前記太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、
    前記中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、
    前記測定の測定結果に基づく演算により、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、前記直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出する
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定方法。
  5. 複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、前記太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、
    前記中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、
    前記測定の測定結果に基づく演算により、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相とN相の両相または前記太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下とを検出する
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定方法。
  6. 複数の太陽電池モジュールが接続されてなる太陽光電池パネルと、前記太陽光電池パネルから出力される電圧が入力されるとともに配線用遮断器が内蔵された中継端子箱またはパワーコンディショナとを備えた太陽光発電設備の絶縁測定方法であって、
    前記中継端子箱またはパワーコンディショナ内の配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びP相端子の測定器抵抗を介した対地電圧と、配線用遮断器を開放した電源側のP相とN相との間の電圧及びN相端子の測定器抵抗を介した対地電圧とを測定し、
    前記測定の測定結果に基づく演算により、前記太陽光電池パネルから前記配線用遮断器に至る直流回路におけるP相の絶縁抵抗の低下と、前記直流回路におけるN相の絶縁抵抗の低下とを、区別して検出し、もしくは、直流回路におけるP相とN相の両相または前記太陽電池モジュール間の絶縁抵抗の低下との何れかを検出する
    ことを特徴とする太陽光発電設備の絶縁測定方法。
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