JP2013165532A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻線における循環電流の発生を抑制するとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる回転電機を得る。
【解決手段】複数の磁石4を有した界磁極1と、磁石4に対向するように並べて設けられた複数のティース5bを含んだ電機子鉄心5と、ティース5bに導線が集中巻で巻回されることにより設けられ、三相交流の電流が流れる複数の巻線6とを有した電機子2とを備え、同相の巻線6は、ティース5bが並べられた方向に連続して3個以上並んで配置され、連続して3個以上並べて配置された同相の巻線6は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成している。
【選択図】図2
【解決手段】複数の磁石4を有した界磁極1と、磁石4に対向するように並べて設けられた複数のティース5bを含んだ電機子鉄心5と、ティース5bに導線が集中巻で巻回されることにより設けられ、三相交流の電流が流れる複数の巻線6とを有した電機子2とを備え、同相の巻線6は、ティース5bが並べられた方向に連続して3個以上並んで配置され、連続して3個以上並べて配置された同相の巻線6は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成している。
【選択図】図2
Description
この発明は、三相交流の電流が流れることより駆動する回転電機に関する。
従来、円筒形状の電機子と、電機子の内側に設けられ、電機子に対して回転可能な界磁極とを備えた永久磁石式同期モータが知られている。界磁極は、周方向に並べられた10個の磁石を有している。電機子は、磁石に対向した12個のティースを含んだ電機子鉄心と、各ティースに2個ずつ設けられ三相交流の電流が流れる巻線とを有している。同相の巻線は、電機子の周方向に連続して3個並んで配置されている。電機子の周方向に連続して並べられた3個の巻線は、巻線における循環電流の発生を防止するために直列接続されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、巻線には、界磁極が回転することにより無負荷誘起電圧が発生する。永久磁石式同期モータに接続されるインバータには、直列接続された3個の巻線のそれぞれに発生する無負荷誘起電圧の値を加算した値の電圧が印加されるので、インバータの耐電圧を大きくしなければならないという問題点があった。
この発明は、巻線における循環電流の発生を抑制するとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる回転電機を提供するものである。
この発明に係る回転電機は、複数の磁石を有した界磁極と、前記磁石に対向するように並べて設けられた複数のティースを含んだ電機子鉄心と、前記ティースに導線が集中巻で巻回されることにより設けられ、三相交流の電流が流れる複数の巻線とを有した電機子とを備え、同相の前記巻線は、前記ティースが並べられた方向に連続して3個以上並んで配置され、連続して3個以上並べて配置された同相の前記巻線は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成している。
この発明に係る回転電機によれば、同相の電流が流れる巻線は、ティースが並べられた方向に連続して3個以上並んで配置され、連続して3個以上並べて配置された同相の巻線は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成しているので、巻線における循環電流の発生を抑制することができるとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる。
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明するが、各図において、同一または相当の部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図である。図において、永久磁石式同期モータ(回転電機)は、回転可能な界磁極1と、界磁極1の周囲に設けられた電機子2とを備えている。永久磁石式同期モータは、インバータ(図示せず)に接続される。
図1はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図である。図において、永久磁石式同期モータ(回転電機)は、回転可能な界磁極1と、界磁極1の周囲に設けられた電機子2とを備えている。永久磁石式同期モータは、インバータ(図示せず)に接続される。
界磁極1は、シャフト3と、シャフト3の外周面に固定された10個の磁石4とを有している。磁石4は、シャフト3の周方向に等間隔に並べられている。また、磁石4は、隣り合う磁石4の極性が異なるように配置されている。
電機子2は、電機子鉄心5と、三相交流の各相の電流が流れる巻線6とを有している。電機子鉄心5は、円筒形状の基部5aと、基部5aから径方向内側に延びて形成され、磁石4に対向する12個のティース5bとを有している。基部5aは、シャフト3と同心円上に配置されている。ティース5bは、シャフト3の周方向に等間隔に並べられている。巻線6は、各ティース5bに一対ずつ配置されている。巻線6は、導線がティース5bに集中巻で巻回されることにより形成されている。つまり、この例では、界磁極1の磁極数が10個、電機子2のティース数が12個である。
三相交流のうちの各相の電流が流れる巻線6の数は、それぞれ8個ずつとなっている。
U相の電流が流れる巻線6の各名称を、U11、U12、U13、U14、U21、U22、U23およびU24とする。V相の電流が流れる巻線6の各名称を、V11、V12、V13、V14、V21、V22、V23およびV24とする。W相の電流が流れる巻線6の各名称を、W11、W12、W13、W14、W21、W22、W23およびW24とする。
U相の電流が流れる巻線6の各名称を、U11、U12、U13、U14、U21、U22、U23およびU24とする。V相の電流が流れる巻線6の各名称を、V11、V12、V13、V14、V21、V22、V23およびV24とする。W相の電流が流れる巻線6の各名称を、W11、W12、W13、W14、W21、W22、W23およびW24とする。
U11、U14、U22、U23、V12、V13、V21、V24、W12、W13、W21およびW24の巻極性(巻き方向)は、互いに同一となっている。U12、U13、U21、U24、V11、V14、V22、V23、W11、W14、W22およびW23の巻極性は、互いに同一となっている。U11の巻極性とU12の巻極性とは、互いに反対となっている。図1では、各巻線6の巻極性を示すために、各名称の後部に+または−を付している。
U12およびU13は、同一のティース5bに配置されている。U11は、U12およびU13が配置されているティース5bに隣り合う一対のティース5bのうちの一方のティース5bに配置されている。U14は、U12およびU13が配置されているティース5bに隣り合う一対のティース5bのうちの、U11が配置されているティース5bとは異なるティース5bに配置されている。
U21は、U11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。U22およびU23は、U12およびU13が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。U24は、U14が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
V11は、U14が配置されているティース5bに配置されている。V12およびV13は、V11が配置されているティース5bに隣り合う一対のティース5bのうちの、U12およびU13が配置されているティース5bとは異なるティース5bに配置されている。V14は、V12およびV13が配置されているティース5bに隣り合う一対のティース5bのうちの、V11が配置されているティース5bとは異なるティース5bに配置されている。
V21は、V11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。V22およびV23は、V12およびV13が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。V24は、V14が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
W11は、V24が配置されているティース5bに配置されている。W12およびW13は、W11が配置されているティース5bに隣り合う一対のティース5bのうちの、V22およびV23が配置されているティース5bとは異なるティース5bに配置されている。W14は、U11が配置されているティース5bに配置されている。
W21は、W11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。W22およびW23は、W12およびW13が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。W24は、W14が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
上述した各巻線6の配置について言い換えると、同一のティース5bに設けられる巻線6の組み合わせを( / )で表し、三相交流の各相の電流が流れる巻線6をU、V、Wで表し、巻線6の巻極性を+、−で表した場合、巻線6は、ティース5bが並べられた方向に次の順序となるように配置される。
(U12+/U13+)(U14−/V11+)(V12−/V13−)(V14+/W21−)(W22+/W23+)(W24−/U21+)(U22−/U23−)(U24+/V21−)(V22+/V23+)(V24−/W11+)(W12−/W13−)(W14+/U11−)
なお、同一のティース5bに設けられている一対の巻線6の配置順序は、逆であってもよい。つまり、この例では、例えば、U13がU12よりもシャフト3の径方向内側に配置されているが、U13がU12よりもシャフト3の径方向外側に配置されてもよい。
(U12+/U13+)(U14−/V11+)(V12−/V13−)(V14+/W21−)(W22+/W23+)(W24−/U21+)(U22−/U23−)(U24+/V21−)(V22+/V23+)(V24−/W11+)(W12−/W13−)(W14+/U11−)
なお、同一のティース5bに設けられている一対の巻線6の配置順序は、逆であってもよい。つまり、この例では、例えば、U13がU12よりもシャフト3の径方向内側に配置されているが、U13がU12よりもシャフト3の径方向外側に配置されてもよい。
図2は図1の巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11とU14とは、直列接続されている。U12とU13とは、直列接続されている。U21とU24とは、直列接続されている。U22とU23とは、直列接続されている。直列接続されたU11およびU14と、直列接続されたU12およびU13と、直列接続されたU21およびU24と、直列接続されたU22およびU23とは、並列接続されている。つまり、直列接続されたU11およびU14と、直列接続されたU12およびU13と、直列接続されたU21およびU24と、直列接続されたU22およびU23とは、U相の並列回路を構成している。U11、U14、U21およびU24のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。U12、U13、U22およびU23のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。
V11とV14とは、直列接続されている。V12とV13とは、直列接続されている。V21とV24とは、直列接続されている。V22とV23とは、直列接続されている。直列接続されたV11およびV14と、直列接続されたV12およびV13と、直列接続されたV21およびV24と、直列接続されたV22およびV23とは、並列接続されている。つまり、直列接続されたV11およびV14と、直列接続されたV12およびV13と、直列接続されたV21およびV24と、直列接続されたV22およびV23とは、V相の並列回路を構成している。V11、V14、V21およびV24のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。V12、V13、V22およびV23のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。
W11とW14とは、直列接続されている。W12とW13とは、直列接続されている。W21とW24とは、直列接続されている。W22とW23とは、直列接続されている。直列接続されたW11およびW14と、直列接続されたW12およびW13と、直列接続されたW21およびW24と、直列接続されたW22およびW23とは、並列接続されている。つまり、直列接続されたW11およびW14と、直列接続されたW12およびW13と、直列接続されたW21およびW24と、直列接続されたW22およびW23とは、W相の並列回路を構成している。W11、W14、W21およびW24のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。W12、W13、W22およびW23のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。
各相は、Y結線となっている。永久磁石式同期モータの各相の並列接続された列の数である並列結線回路数は、4個である。
図3は図2の巻線6の電圧を示すベクトル図である。U12およびU13のそれぞれの電圧の位相は、U12およびU13が同一のティース5bに配置されているので、互いに同一となっている。U11の電圧の位相は、U12またはU13の電圧の位相に対して、30度遅れている。U14の電圧の位相は、U12またはU13の電圧の位相に対して、30度進んでいる。つまり、U11およびU14の電圧の位相は、U12またはU13の電圧の位相を中心に、同一角度だけ互いに反対方向にずれている。
U11のターン数と、U14のターン数とが等しいので、U11の電圧ベクトルと、U14の電圧ベクトルとを合成した合成ベクトルの方向は、U12およびU13の電圧ベクトルの方向と同一となる。これにより、並列接続されたU11およびU14とU12およびU13との間に循環電流が流れることが抑制される。
並列接続されたU21およびU24とU22およびU23との間においても、同様にして、循環電流が流れることが抑制される。つまり、U相において、並列回路の各列の両端間における電圧の位相が同一となり、循環電流の発生が抑制される。V相およびW相においても、U相と同様に、並列回路の各列の両端間における電圧の位相が同一となり、循環電流の発生が抑制される。
次に、インバータに印加される無負荷誘起電圧について説明する。一般に、シャフトの外周面に磁石が貼り付けられているSPMモータや、シャフトの外周面から径方向内側に磁石が埋め込まれた埋め込み磁石式のIPMモータにおいては、巻線への鎖交磁束Φを用いると、界磁極の回転により巻線に誘起される無負荷誘起電圧Eは、下記の式(1)を満たす。
E=−(dΦ/dt) (1)
鎖交磁束Φは、空隙磁束密度B、巻線の断面積S、巻線のターン数Wを用いると、下記の式(2)を満たす。
Φ=W・B・S (2)
上記の式(1)と、上記の式(2)とから、無負荷誘起電圧Eは、下記の式(3)を満たす。
E=−WS(dB/dt) (3)
E=−(dΦ/dt) (1)
鎖交磁束Φは、空隙磁束密度B、巻線の断面積S、巻線のターン数Wを用いると、下記の式(2)を満たす。
Φ=W・B・S (2)
上記の式(1)と、上記の式(2)とから、無負荷誘起電圧Eは、下記の式(3)を満たす。
E=−WS(dB/dt) (3)
したがって、無負荷誘起電圧Eは、巻線のターン数Wに比例する。モータ設計を行う際、インバータの電源電圧を考慮して、無負荷誘起電圧を決定する。例えば、インバータの電源電圧をVからV/2へと1/2倍にする場合、無負荷誘起電圧を小さくするために、並列結線回路数を増加させるか、巻線のターン数Wを減らす必要がある。
図4は従来の永久磁石式同期モータにおける巻線6の接続を説明する結線図、図5は図4の巻線6の電圧を示すベクトル図である。同相の各巻線6は、全て直列接続されている。したがって、この従来の永久磁石式同期モータの並列回路結線数は、1個である。この場合、循環電流が流れる回路がないので、循環電流の発生は防止される。しかしながら、同相の各巻線6が全て直列接続されているので、インバータに印加される無負荷誘起電圧は、この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの場合と比較して、大きくなってしまう。
図6は他の従来の永久磁石式同期モータにおける巻線6の接続を説明する結線図、図7は図6の巻線6の電圧を示すベクトル図である。同相の各巻線6は、2列に並列接続されている。したがって、この従来の永久磁石式同期モータの並列回路結線数は、2個である。U11、U12、U13およびU14の各電圧ベクトルの合成ベクトルの方向と、U21、U22、U23およびU24の各電圧ベクトルの合成ベクトルの方向とが、互いに同一である。したがって、並列接続されたU11、U12、U13およびU14とU21、U22、U23およびU24との間に循環電流が流れることが抑制される。しかしながら、U11、U12、U13およびU14が直列接続され、また、U21、U22、U23およびU24が直列接続されているので、インバータに印加される無負荷誘起電圧は、この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの場合と比較して、大きくなってしまう。
図8はさらに他の従来の永久磁石式同期モータを示す断面図である。図において、ティース5bの数および磁石4の数は、この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータと同様である。各ティース5bには、巻線6が1個ずつ配置されている。三相交流のうちの各相の電流が流れる巻線6の数は、それぞれ4個ずつとなっている。U相の電流が流れる巻線6の各名称を、U11、U12、U21およびU22とする。V相の電流が流れる巻線6の各名称を、V11、V12、V21およびV22とする。W相の電流が流れる巻線6の各名称を、W11、W12、W21およびW22とする。
U11、U22、V12、V21、W12、W21の巻極性は、互いに同一となっている。U12、U21、V11、V22、W11、W22の巻極性は、互いに同一となっている。U11の巻極性と、U12の巻極性とは、互いに反対となっている。図8では、各巻線6の巻極性を示すために、各名称の後部に+または−を付している。
U11およびU12は、互いに隣り合うティース5bに配置されている。U21は、U11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。U22は、U12が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
V11とV12とは、互いに隣り合うティース5bに配置されている。V21は、V11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。V22は、V12が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
W11とW12とは、互いに隣り合うティース5bに配置されている。W21は、V11が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。W22は、W12が配置されているティース5bに対向する位置にあるティース5bに配置されている。
U12とV11とは、互いに隣り合うティース5bに配置されている。V12とW21とは、互いに隣り合うティース5bに配置されている。
図9は図8の巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11、U12、U21およびU22は、直列接続されている。V11、V12、V21およびV22は、直列接続されている。W11、W12、W21およびW22は、直列接続されている。したがって、この従来の永久磁石式同期モータの並列回路結線数は、1個である。U11、U12U21、U22、V11、V12、V21、V22、W11、W12、W21およびW22のそれぞれのターン数は、全て同一となっている。
図10は図9の巻線6の電圧を示すベクトル図である。各相には、循環電流が流れる回路がないので、循環電流の発生は防止される。しかしながら、同相の各巻線6が全て直列接続されているので、インバータに印加される無負荷誘起電圧は、この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの場合と比較して、大きくなってしまう。
図11は図9の巻線6の他の接続を説明する結線図である。図において、U11とU12とは、直列接続されている。U21とU22とは、直列接続されている。U11およびU12と、U21およびU22とは、並列接続されている。V11とV12とは、直列接続されている。V21とV22とは、直列接続されている。V11およびV12と、V21およびV22とは、並列接続されている。W11とW12とは、直列接続されている。W21とW22とは、直列接続されている。W11およびW12と、W21およびW22とは、並列接続されている。この従来の永久磁石式同期モータの並列回路結線数は、2個である。
図12は図11の巻線6の電圧を示すベクトル図である。U11およびU12のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの方向は、U21およびU22のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの方向と等しい。したがって、並列接続されたU11およびU12とU21およびU22との間に循環電流が流れることが抑制される。
図13は図9の巻線6のさらに他の接続を説明する結線図である。図において、U11、U12、U21およびU22は、全て並列接続されている。V11、V12、V21およびV22は、全て並列接続されている。W11、W12、W21およびW22は、全て並列接続されている。したがって、この従来の永久磁石式同期モータの並列回路結線数は、4個である。
図14は図13の巻線6の電圧を示すベクトル図である。U11およびU21と、U12およびU22とは、印加される電圧の位相がずれている。したがって、U11およびU21とU12およびU22との間には、循環電流が流れてしまう。循環電流の発生を抑制するためには、永久磁石式同期モータの並列回路結線数を2個以下にする必要がある。
図15は図8の電機子2の要部を示す拡大図、図16は図8の巻線6のターン数を減少させた場合の電機子2の要部を示す図ある。各巻線6のターン数は、18ターンとなっている。永久磁石式同期モータの並列結線回路数を1個のまま、無負荷誘起電圧を1/2倍にするためには、上記(3)式により、各巻線6のターン数を1/2倍の9ターンに減少させる必要がある。しかしながら、ターン数を1/2倍に減少させる場合、各巻線6に流れる電流を2倍に増加させなければならないので、巻線6を流れる電流の増加による巻線6における銅損が増加することを防ぐために、各巻線6の導線の線径を√2倍にする必要がある。
各巻線6の導線の線径を√2倍にすると、隣接する導線間の隙間が大きくなってしまう。これにより、各巻線6のターン数を9ターンにすることができず、各巻線6のターン数を8ターンとしなければならない場合がある。つまり、永久磁石式同期モータの並列回路結線数を増加させずに、巻線6のターン数を減少させるとともに、巻線6を構成する導線の線径を増加させることは困難である。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータによれば、同相の電流が流れる巻線6は、ティース5bが並べられた方向に連続して3個並んで配置され、連続して3個並べて配置された同相の巻線6は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成しているので、巻線6における循環電流の発生を抑制することができるとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる。
また、同一のティース5bに設けられる巻線6の組み合わせを( / )で表し、三相交流の各相の巻線6をU、V、Wで表し、巻極性を+、−で表した場合、巻線6が、ティース5bが並べられた方向に次の順序となるように配置され、(U12+/U13+)(U14−/V11+)(V12−/V13−)(V14+/W21−)(W22+/W23+)(W24−/U21+)(U22−/U23−)(U24+/V21−)(V22+/V23+)(V24−/W11+)(W12−/W13−)(W14+/U11−)、さらに、U12+とU13+とが直列接続され、V12−とV13−とが直列接続され、W22+とW23+とが直列接続され、U22−とU23−とが直列接続され、V22+とV23+とが直列接続され、W12−とW13−とが直列接続され、U11−とU14−とが直列接続され、V11+とV14+とが直列接続され、W21−とW24−とが直列接続され、U21+とU24+とが直列接続され、V21−とV24−とが直列接続され、W11+とW14+とが直列接続され、さらに、U12+およびU13+とU11−およびU14−とが並列接続され、V12−およびV13−とV11+およびV14+とが並列接続され、W22+およびW23+とW21−およびW24−とが並列接続され、U22−およびU23−とU21+およびU24+とが並列接続され、V22+およびV23+とV21−およびV24−とが並列接続され、W12−およびW13−とW11+およびW14+とが並列接続されているので、簡単な構成で、巻線6における循環電流の発生を抑制するとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる。
実施の形態2.
図17はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図である。図において、磁石4は、シャフト3の周方向に8個、等間隔に並べられている。ティース5bは、シャフト3の周方向に9個、等間隔に並べられている。巻線6は、各ティース5bに1個ずつ配置されている。つまり、この例では、界磁極1の字極数が8個、電機子2のティース数が9個である。
図17はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図である。図において、磁石4は、シャフト3の周方向に8個、等間隔に並べられている。ティース5bは、シャフト3の周方向に9個、等間隔に並べられている。巻線6は、各ティース5bに1個ずつ配置されている。つまり、この例では、界磁極1の字極数が8個、電機子2のティース数が9個である。
三相交流のうちの各相の電流が流れる巻線6の数は、それぞれ3個ずつとなっている。U相の電流が流れる巻線6の各名称を、U11、U12およびU13とする。V相の電流が流れる巻線6の各名称を、V11、V12およびV13とする。W相の電流が流れる巻線6の各名称を、W11、W12およびW13とする。
U11、U13、V11、V13、W11およびW13の巻極性は、互いに同一となっている。U12、V12およびW12の巻極性は、互いに同一となっている。U11の巻極性とU12の巻極性とは、互いに反対となっている。図17では、各巻線6の巻極性を示すために、各名称の後部に+または−を付している。
U11、U12およびU13は、U11およびU13がU12を挟むようにして、ティース5bが並べられた方向に連続して配置されている。V11、V12およびV13は、V11およびV13がV12を挟むようにして、ティース5bが並べられた方向に連続して配置されている。W11、W12およびW13は、W11およびW13がW12を挟むようにして、ティース5bが並べられた方向に連続して配置されている。U13とV11とは、互いに隣り合っている。V13とW11とは、互いに隣り合っている。W13とU11とは、互いに隣り合っている。
図18は図17の巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11とU13とは、直列接続されている。U11およびU13と、U12とは、並列接続されている。つまり、U11およびU13と、U12とは、U相の並列回路を構成している。U11およびU13のそれぞれのターン数は、同一となっている。
V11とV13とは、直列接続されている。V11およびV13と、V12とは、並列接続されている。つまり、V11およびV13と、V12とは、V相の並列回路を構成している。V11およびV13のそれぞれのターン数は、同一となっている。
W11とW13とは、直列接続されている。W11およびW13と、W12とは、並列接続されている。つまり、W11およびW13と、W12とは、W相の並列回路を構成している。W11およびW13のそれぞれのターン数は、同一となっている。
各相は、Y結線となっている。この発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータの並列結線回路数は、2個である。
図19は図18の巻線6の電圧を示すベクトル図である。U11の電圧の位相は、U12の電圧の位相に対して、20度遅れている。U13の電圧の位相は、U12の電圧の位相に対して、20度進んでいる。つまり、U11およびU13の電圧の位相は、U12の電圧の位相を中心に、同一角度だけ互いに反対方向にずれている。
U11のターン数と、U13のターン数とが等しいので、U11の電圧ベクトルと、U13の電圧ベクトルとを合成した合成ベクトルの方向は、U12の電圧ベクトルの方向と同一となる。その結果、並列接続されたU11およびU13とU12との間に循環電流が流れることが抑制される。つまり、U相において、並列回路の各列の両端間における電圧の位相が同一となり、循環電流の発生が抑制される。
V相およびW相においても、U相と同様に、並列回路の各列の両端間における電圧の位相が同一となり、循環電流の発生が抑制される。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図20は従来の永久磁石式同期モータにおける巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11、U12およびU13は、直列接続されている。V11、V12およびV13は、直列接続されている。W11、W12およびW13は、直列接続されている。したがって、この従来の永久磁石同期モータの並列結線回路数は、1個である。
図21は図20の巻線6の電圧を示すベクトル図である。各相には、循環電流が流れる回路がないので、循環電流の発生は防止される。しかしながら、同相の各巻線6が全て直列接続されているので、インバータに印加される無負荷誘起電圧は、この発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータの場合と比較して、大きくなってしまう。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る回転電機によれば、同相の巻線6は、ティース5bが並べられた方向に連続して3個だけ並んで配置され、連続して3個並べて配置された同相の巻線6のうちの両端に位置する一対の巻線6は、直列接続され、連続して3個並べて配置された同相の巻線6のうちの中央に位置する巻線6は、直列接続された一対の巻線6と並列接続されているので、簡単な構成で、巻線6における循環電流の発生を抑制するとともに、インバータに印加される無負荷誘起電圧の値を小さくすることができる。
実施の形態3.
図22はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石式同期モータの要部を示す平面図である。図において、U11、U12、U13およびU14のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。U11、U12、U13およびU14を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。U11とU12との間の導線の部分と、U13とU14との間の導線の部分のそれぞれには、接続線7が設けられている。
図22はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石式同期モータの要部を示す平面図である。図において、U11、U12、U13およびU14のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。U11、U12、U13およびU14を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。U11とU12との間の導線の部分と、U13とU14との間の導線の部分のそれぞれには、接続線7が設けられている。
U21、U22、U23およびU24のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。U21、U22、U23およびU24を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。U21とU22との間の導線の部分と、U23とU24との間の導線の部分のそれぞれには、接続線が設けられている。
V11、V12、V13およびV14のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。V11、V12、V13およびV14を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。V11とV12との間の導線の部分と、V13とV14との間の導線の部分のそれぞれには、接続線が設けられている。
V21、V22、V23およびV24のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。V21、V22、V23およびV24を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。V21とV22との間の導線の部分と、VとV24との間の導線の部分のそれぞれには、接続線が設けられている。
W11、W12、W13およびW14のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。W11、W12、W13およびW14を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。W11とW12との間の導線の部分と、W13とW14との間の導線の部分のそれぞれには、接続線が設けられている。
W21、W22、W23およびW24のそれぞれは、導線の連続巻によって構成されている。W21、W22、W23およびW24を構成する導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とは、導通するように接続されている。W21とW22との間の導線の部分と、W23とW24との間の導線の部分のそれぞれには、接続線が設けられている。
図23は図22の電機子2の要部を示す平面図である。各ティース5bには、第1のインシュレータ8または第2のインシュレータ9が取り付けられている。第1のインシュレータ8および第2のインシュレータ9は、互いに隣り合うように配置されている。巻線6は、第1のインシュレータ8または第2のインシュレータ9を介して、ティース5bに取り付けられている。
図24は図23の第1のインシュレータ8を示す斜視図である。第1のインシュレータ8は、インシュレータ本体8aと、第1のピン8bと、第2のピン8cと、第3のピン8dとを有している。第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、金属から構成されている。したがって、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、導電性を有している。また、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、インシュレータ本体8aに取り付けられている。また、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、電機子2の軸線方向にインシュレータ本体8aから突出している。第1のピン8bおよび第2のピン8cは、インシュレータ本体8aの電機子2の周方向についての一端部に配置されている。第1のピン8bは、第2のピン8cよりも電機子2の径方向内側に配置されている。第3のピン8dは、インシュレータ本体8aの電機子2の周方向についての他端部に配置されている。接続線7は、第3のピン8dに配置されている。
図24は図23の第1のインシュレータ8を示す斜視図である。第1のインシュレータ8は、インシュレータ本体8aと、第1のピン8bと、第2のピン8cと、第3のピン8dとを有している。第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、金属から構成されている。したがって、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、導電性を有している。また、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、インシュレータ本体8aに取り付けられている。また、第1のピン8b、第2のピン8cおよび第3のピン8dは、電機子2の軸線方向にインシュレータ本体8aから突出している。第1のピン8bおよび第2のピン8cは、インシュレータ本体8aの電機子2の周方向についての一端部に配置されている。第1のピン8bは、第2のピン8cよりも電機子2の径方向内側に配置されている。第3のピン8dは、インシュレータ本体8aの電機子2の周方向についての他端部に配置されている。接続線7は、第3のピン8dに配置されている。
図23に示すように、第2のインシュレータ9は、第1のインシュレータ8のインシュレータ本体8aと同じ形状のインシュレータ本体9aと、第1のピン9bとを有している。第1のピン9bは、金属から構成されている。したがって、第1のピン9bは、導電性を有している。また、第1のピン9bは、インシュレータ本体9aに取り付けられている。また、第1のピン9bは、電機子2の軸線方向にインシュレータ本体9aから突出している。第1のピン9bは、インシュレータ本体9aの電機子2の周方向についての他端部に配置されている。つまり、インシュレータ本体9aの第1のピン9bは、インシュレータ9に隣接するインシュレータ8のインシュレータ本体8aの第1のピン8bと隣接する位置に配置されている。接続線7は、第1のピン9bに配置されている。
次に、導線をティース5bに巻回する手順について説明する。まず、U11が配置される第1のインシュレータ8の第1のピン8bに導線を巻き付ける。その後、インシュレータ本体8aに導線を巻回してU11を形成し、さらに、導線を第3のピン8dに巻き付ける。続いて、導線が巻回された第1のインシュレータ8に隣り合う第2のインシュレータ9のインシュレータ本体9aに導線を巻回してU12およびU13を形成した後、第1のピン9bに巻き付ける。この例では、U13は、U12に連続して形成される。
その後、導線が巻回された第2のインシュレータ9に隣り合う一対の第1のインシュレータ8のうちの既に導線が巻回された第2のインシュレータ8とは異なる第2のインシュレータ8のインシュレータ本体8aに導線を巻回してU14を形成し、さらに、第2のピン8cに巻き付ける。第2のピン8cに巻き付けられた導線は、既に導線が巻き付けられている第1のピン8bに再度巻き付ける。これにより、U11、U12、U13およびU14のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続される。U21、U22、U23およびU24についても同様である。また、V相およびW相についても同様である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る永久磁石式同期モータによれば、U11−、U12+、U13+およびU14−のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、V11+、V12−、V13−およびV14+のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、W21−、W22+、W23+およびW24−のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、U21+、U22−、U23−およびU24+のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、V21−、V22+、V23+およびV24−のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、W11+、W12−、W13−およびW14+のそれぞれは、導線の連続巻によって構成され、かつ、導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、U11−とU12+との間の導線の部分、U13+とU14−との間の導線の部分、V11+とV12−との間の導線の部分、V13−とV14+との間の導線の部分、W21−とW22+との間の導線の部分、W23+とW24−との間の導線の部分、U21+とU22−との間の導線の部分、U23−とU24+との間の導線の部分、V21−とV22+との間の導線の部分、V23+とV24−との間の導線の部分、W11+とW12−との間の導線の部分、および、W13−とW14+との間の導線の部分のそれぞれに設けられた接続線7をさらに備えているので、永久磁石式同期モータを生産する時間を短縮させることができる。
なお、第1のインシュレータ8は、図25および図26に示すように、インシュレータ本体8aに設けられた絶縁壁8eをさらに有してもよい。絶縁壁8eは、ティース5bの長手方向中間部に配置されている。第1のインシュレータ8には、異なる相の巻線6が配置される。絶縁壁8eにより、異なる相の巻線6同士が接触することを防止することができる。
また、第2のインシュレータ9は、図27に示すように、インシュレータ本体9aに設けられた第2のピン9cをさらに有してもよい。この場合、導線をティース5bに巻回する手順としては、まず、導線を第2のインシュレータ9の第2のピン9cに巻き付ける。その後、インシュレータ本体9aに導線を巻回してU12およびU13を形成し、さらに、第1のピン9bに導線を巻き付ける。その後、U14を形成した後、U14が配置された第1のインシュレータ8の第2のピン8cに導線を巻き付け、さらに、U11が配置される第1のインシュレータ8の第1のピン8bに導線を巻き付ける。ここで、導線を切断する。
その後、同様にして、U22、U23およびU24を形成する。また、U相と同様にして、対応するV相およびW相の巻線6を形成する。その後、U11が設けられる第1のインシュレータ8の第1のピン8bに導線を巻き付け、さらに、U11を形成する。その後、第1のインシュレータ8の第2のピンに導線を巻き付けた後、最初に導線が巻き付けられた第2のインシュレータ9の第2のピン9cに再度、導線を巻き付ける。
その後、同様にして、U21を形成する。また、U相と同様にして、対応するV相およびW相の巻線6を形成して、巻線6の形成が終了する。この巻線を形成する方法を用いることにより、例えば、W14を形成する際に、U11とU12との間の導線を巻き込んでしまうことを防ぐことができる。
また、実施の形態3では、3個のピンを有した第1のインシュレータ8と、1個のピンを有した第2のインシュレータ9について説明したが、それぞれのインシュレータのピンの数は、これに限らず、設備に応じて増減させてもよい。
実施の形態4.
図28はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石式同期モータの各巻線6における導線のターン数を示す図である。図において、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が同相の巻線6である場合のそれぞれ巻線6のターン数をTとし、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が異相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6のターン数を2×T/√3としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図28はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石式同期モータの各巻線6における導線のターン数を示す図である。図において、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が同相の巻線6である場合のそれぞれ巻線6のターン数をTとし、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が異相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6のターン数を2×T/√3としている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図29は図28の全ての巻線6のターン数を同一としたときの巻線6の電圧を示すベクトル図である。U11およびU14の電圧の位相は、U12およびU13の電圧の位相に対して、30度ずれている。したがって、U11およびU14のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの方向と、U12およびU13の電圧ベクトルの方向とは、互いに同一となる。
しかしながら、U11、U12、U13およびU14のターン数を同一とした場合、U11およびU14のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの大きさは、U12およびU13のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの大きさよりも小さくなってしまう。U11およびU14における導線のターン数を、U12およびU13における導線のターン数の2/√3倍とすることにより、U11およびU14のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの大きさと、U12およびU13のそれぞれの電圧ベクトルを合成した合成ベクトルの大きさとが同一となる。
2/√3=1.154700・・・であるので、2/√3は整数ではない。したがって、実際に永久磁石式同期モータを製造する際には、2/√3に近い数を用いてターン数を決定する。例えば、U12およびU13のターン数を10ターンとすると、U11およびU14のターン数は、2/(√3)×10=11.54705・・・であるから、11ターンまたは12ターンとする。この場合、U12およびU13は、直列接続されているので、合成されたベクトルの大きさは、20ターンに相当する大きさとなる。一方、U11およびU14のそれぞれを11ターンとすると、合成されたベクトルの大きさは、2×11×cos(30)=19.052・・・である。また、U11およびU14のそれぞれを12ターンとすると、合成されたベクトルの大きさは、2×12×cos(30)=20.784・・・である。このことから、U11およびU14のターン数を12ターンとした方が、U11およびU14の合成ベクトルの大きさが、U12およびU13の合成ベクトルの大きさに近い値となる。
図30は図28の巻線6のターン数を示す表である。図のように、電圧ベクトルの大きさを考慮して各巻線6のターン数を選択することで、電圧ベクトルの大きさの差異を小さくすることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る永久磁石式同期モータによれば、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が同相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6のターン数をTとすると、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が異相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6ターン数が2×T/√3であるので、並列回路の各列の両端間における電圧の大きさの差異を小さくすることができる。その結果、循環電流の発生を抑制することができる。
実施の形態5.
図31はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石式同期モータの巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11、U12、U13およびU14は、U14、U11、U12およびU13の順に直列に接続されている。U21、U22、U23およびU24は、U24、U21、U22およびU23の順に直列に接続されている。
図31はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石式同期モータの巻線6の接続を説明する結線図である。図において、U11、U12、U13およびU14は、U14、U11、U12およびU13の順に直列に接続されている。U21、U22、U23およびU24は、U24、U21、U22およびU23の順に直列に接続されている。
U14には、電流が入力されるようになっている。U14とU24との間には、スイッチSW1が設けられている。スイッチSW1がオン状態となることで、U14とU24とが接続される。
U14とU13とは、スイッチSW2を介して接続されている。スイッチSW2がオン状態となることで、U14とU13とが導通される。
U13とU24とは、スイッチSW3を介して接続されている。スイッチSW3がオン状態となることで、U13とU24とが導通される。
U24とU23とは、スイッチSW4を介して接続されている。スイッチSW4がオン状態となることで、U24とU23とが導通される。
U11およびU12とU24とは、スイッチSW5を介して接続されている。スイッチSW5がオン状態となることで、U11およびU12と、U24とが導通される。
U21およびU22には、スイッチSW6を介して、電流が出力される出力電流線10が接続されている。スイッチSW6がオン状態となることで、U21およびU22と出力電流線10とが導通される。
U11およびU12と出力電流線10とは、スイッチSW7を介して接続されている。スイッチSW7がオン状態となることで、U11およびU12と出力電流線10とが導通される。
U23と出力電流線10とは、スイッチSW8を介して接続されている。スイッチSW8がオン状態となることで、U23と出力電流線10とが導通される。
図32は図31の永久磁石式同期モータの並列結線回路数が1個であるときの巻線6の接続を説明する結線図である。スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW4、スイッチSW5、スイッチSW6およびスイッチSW7をオフ状態とし、スイッチSW3およびスイッチSW6をオン状態とすることにより、U11およびU14とU12およびU13とが直列接続され、U21およびU24とU22およびU23とが直列接続される。さらに、直列接続されたU11、U12、U13およびU14と、直列接続されたU21、U22、U23およびU24とが直列接続される。
図33は図31の永久磁石式同期モータの並列結線回路数が2個であるときの巻線6の接続を説明する結線図である。スイッチSW1、スイッチSW3、スイッチSW7およびスイッチSW8をオフ状態とし、スイッチSW2、スイッチSW4、スイッチSW5およびスイッチSW6をオン状態とすることにより、U11およびU14とU12およびU13とが並列接続され、U21およびU24とU22およびU23とが並列接続される。さらに、U11、U12、U13およびU14と、U21、U22、U23およびU24とは、直列接続される。
図34は図31の永久磁石式同期モータの並列結線回路数が4個であるときの巻線6の接続を説明する結線図である。スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW4、スイッチSW6およびスイッチSW7をオン状態とし、スイッチSW3、スイッチSW5およびスイッチSW8をオフ状態とすることにより、U11およびU14とU12およびU13とが並列接続され、U21およびU24とU22およびU23とが並列接続される。さらに、U11、U12、U13およびU14と、U21、U22、U23およびU24とは、並列接続される。
上述したように、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3、スイッチSW4、スイッチSW5、スイッチSW6、スイッチSW7およびスイッチSW8をオン状態またはオフ状態に切り替えることにより、U12およびU13とU11およびU14との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、また、U22およびU23とU21およびU24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、また、直列接続されたU11、U12、U13およびU14と直列接続されたU21、U22、U23およびU24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能である。V相およびW相についても同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る永久磁石式同期モータによれば、U12およびU13とU11およびU14との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、V12およびV13とV11およびV14との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、W22およびW23とW21およびW24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、U22およびU23とU21およびU24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、V22およびV23とV21およびV24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、W12およびW13とW11およびW14との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であるので、永久磁石式同期モータの並列結線回路数を容易に変更することができる。その結果、永久磁石式同期モータの低速回転と高速回転との切り替えにおいて、巻線6を容易に対応させることができる。
また、直列接続されたU11、U12、U13およびU14と直列接続されたU21、U22、U23およびU24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、直列接続されたV11、V12、V13およびV14と直列接続されたV21、V22、V23およびV24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、直列接続されたW21、W22、W23およびW24と直列接続されたW21、W22、W23およびW24との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であるので、さらに、永久磁石同期モータの並列結線回路数の変更することができる幅を大きくすることができる。これにより、巻線6の設計の自由度を向上させることができる。つまり、永久磁石式同期モータの量産時に、同一設備、同一設定で巻線6をティース5bに施すことができる。
実施の形態6.
図35はこの発明の実施の形態6に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図、図36は図35の電機子2の要部を示す拡大図である。図において、第1のインシュレータ8と第2のインシュレータ9との間には、第1の絶縁材11と第2の絶縁材12とが設けられている。第1の絶縁材11は、電機子2の径方向に延びて配置されている。第1の絶縁材11は、電機子2の周方向に隣り合う異相の巻線6間に配置されている。第2の絶縁材12は、電機子2の径方向に隣り合う異相の巻線6間に配置されている。
図35はこの発明の実施の形態6に係る永久磁石式同期モータの軸線方向に垂直な断面を示す断面図、図36は図35の電機子2の要部を示す拡大図である。図において、第1のインシュレータ8と第2のインシュレータ9との間には、第1の絶縁材11と第2の絶縁材12とが設けられている。第1の絶縁材11は、電機子2の径方向に延びて配置されている。第1の絶縁材11は、電機子2の周方向に隣り合う異相の巻線6間に配置されている。第2の絶縁材12は、電機子2の径方向に隣り合う異相の巻線6間に配置されている。
U12およびU13を構成する導線の線径をφa、U11およびU14を構成する導線の線径をφbとした場合、φa>φbとなっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
シャフト3の周方向に隣り合うティース5b間の空間は、第1の絶縁材11および第2の絶縁材12により狭められている。これにより、シャフト3の周方向に隣り合うティース5b間の空間におけるティース5bに導線を巻回することができる有効断面積が減少する。
U12およびU13のそれぞれのターン数を10ターンとする場合、実施の形態4で述べたように、循環電流の発生を抑制するためには、U11およびU14のターン数を、12ターンとする必要がある。つまり、U11およびU14のターン数を、U12およびU13のターン数よりも多くしなければならない。
U12およびU13を構成する導線の線径をφa、U11およびU14を構成する導線の線径をφbとした場合、φa>φbとなっているので、第1のインシュレータ8と第2のインシュレータ9との間に第1の絶縁材11および第2の絶縁材12を設けることによりティース5bに導線を巻回することができる有効断面積が減少しても、U11およびU14のターン数をU12およびU13のターン数よりも多くすることが容易となる。
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る永久磁石式同期モータによれば、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が同相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6を構成する各導線の線径をφaとし、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が異相の巻線6である場合のそれぞれの巻線6を構成する各導線の線径をφbとした場合、φa>φbであるので、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が同相の巻線である場合の巻線のターン数よりも、同一のティース5bに設けられた一対の巻線6が異相の巻線6である場合の巻線6のターン数を容易に多くすることができる。
なお、上記各実施の形態1、3、4、5、6では、界磁極1の磁極数が10、電機子2のティース数が12である永久磁石式同期モータについて説明したが、界磁極1の磁極数Pと電機子2のティース数Qとが、nを2以上の偶数としたときに、P=5×n、Q=6×nで表され、または、P=7×n、Q=6×nで表される永久磁石式同期モータであればよい。
また、各上記実施の形態では、回転電機として、電動機を例に説明したが、発電機であってもよい。
また、各上記実施の形態では、円筒形状の基部5aを有した電機子鉄心5について説明したが、基部5aの形状は、円筒形状に限らない。例えば、周方向に分割された複数の基部を有した電機子鉄心であってもよい。
また、各上記実施の形態では、シャフト3の外周面に複数の磁石4が取り付けられた界磁極1について説明したが、複数の極を有したリング磁石が取り付けられた界磁極であってもよい。
1 界磁極、2 電機子、3 シャフト、4 磁石、5 電機子鉄心、5a 基部、5b ティース、6 巻線、7 接続線、8 第1のインシュレータ、8a インシュレータ本体、8b 第1のピン、8c 第2のピン、8d 第3のピン、8e 絶縁壁、9 第2のインシュレータ、9a インシュレータ本体、9b 第1のピン、9c 第2のピン、10 出力電流線、11 第1の絶縁材、12 第2の絶縁材。
Claims (8)
- 複数の磁石を有した界磁極と、
前記磁石に対向するように並べて設けられた複数のティースを含んだ電機子鉄心と、前記ティースに導線が集中巻で巻回されることにより設けられ、三相交流の電流が流れる複数の巻線とを有した電機子とを備え、
同相の前記巻線は、前記ティースが並べられた方向に連続して3個以上並んで配置され、
連続して3個以上並べて配置された同相の前記巻線は、各列の両端間における電圧の位相が同一となるように組み合わされて並列回路を構成していることを特徴とする回転電機。 - 同相の前記巻線は、前記ティースが並べられた方向に連続して3個だけ並んで配置され、
連続して3個並べて配置された同相の前記巻線のうちの両端に位置する一対の前記巻線は、直列接続され、
連続して3個並べて配置された同相の前記巻線のうちの中央に位置する前記巻線は、直列接続された一対の前記巻線と並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。 - 前記界磁極の磁極数Pと前記電機子のティース数Qとが、nを2以上の偶数としたとき、P=5×n、Q=6×nで表され、または、P=7×n、Q=6×nで表され、各前記ティースには、一対の前記巻線が配置される回転電機であって、
同一の前記ティースに設けられる前記巻線の組み合わせを( / )で表し、前記三相交流の各相の前記巻線をU、V、Wで表し、巻極性を+、−で表した場合、前記巻線が、前記ティースが並べられた方向に次の順序またはその繰り返しとなるように配置され、
(U12+/U13+)(U14−/V11+)(V12−/V13−)(V14+/W21−)(W22+/W23+)(W24−/U21+)(U22−/U23−)(U24+/V21−)(V22+/V23+)(V24−/W11+)(W12−/W13−)(W14+/U11−)、
さらに、前記U12+と前記U13+とが直列接続され、前記V12−と前記V13−とが直列接続され、前記W22+と前記W23+とが直列接続され、前記U22−と前記U23−とが直列接続され、前記V22+と前記V23+とが直列接続され、前記W12−と前記W13−とが直列接続され、前記U11−と前記U14−とが直列接続され、前記V11+と前記V14+とが直列接続され、前記W21−と前記W24−とが直列接続され、前記U21+と前記U24+とが直列接続され、前記V21−と前記V24−とが直列接続され、前記W11+と前記W14+とが直列接続され、
さらに、前記U12+および前記U13+と前記U11−および前記U14−とが並列接続され、前記V12−および前記V13−と前記V11+および前記V14+とが並列接続され、前記W22+および前記W23+と前記W21−および前記W24−とが並列接続され、前記U22−および前記U23−と前記U21+および前記U24+とが並列接続され、前記V22+および前記V23+と前記V21−および前記V24−とが並列接続され、前記W12−および前記W13−と前記W11+および前記W14+とが並列接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。 - 前記U11−、前記U12+、前記U13+および前記U14−のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記V11+、前記V12−、前記V13−および前記V14+のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記W21−、前記W22+、前記W23+および前記W24−のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記U21+、前記U22−、前記U23−および前記U24+のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記V21−、前記V22+、前記V23+および前記V24−のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記W11+、前記W12−、前記W13−および前記W14+のそれぞれは、前記導線の連続巻によって構成され、かつ、前記導線の巻き始めの部分と巻き終わりの部分とが導通するように接続され、
前記U11−と前記U12+との間の前記導線の部分、前記U13+と前記U14−との間の前記導線の部分、前記V11+と前記V12−との間の前記導線の部分、前記V13−と前記V14+との間の前記導線の部分、前記W21−と前記W22+との間の前記導線の部分、前記W23+と前記W24−との間の前記導線の部分、前記U21+と前記U22−との間の前記導線の部分、前記U23−と前記U24+との間の前記導線の部分、前記V21−と前記V22+との間の前記導線の部分、前記V23+と前記V24−との間の前記導線の部分、前記W11+と前記W12−との間の前記導線の部分、および、前記W13−と前記W14+との間の前記導線の部分のそれぞれに設けられた接続線をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。 - 同一の前記ティースに設けられた一対の前記巻線が同相の前記巻線である場合のそれぞれの前記巻線のターン数をTとすると、同一の前記ティースに設けられた一対の前記巻線が異相の前記巻線である場合のそれぞれの前記巻線のターン数が2×T/√3であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
- 前記U12+および前記U13+と前記U11−および前記U14−との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
前記V12−および前記V13−と前記V11+および前記V14+との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
前記W22+および前記W23+と前記W21−および前記W24−との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
前記U22−および前記U23−と前記U21+および前記U24+との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
前記V22+および前記V23+と前記V21−および前記V24−との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
前記W12−および前記W13−と前記W11+および前記W14+との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であることを特徴とする請求項3ないし請求項5の何れか1項に記載の回転電機。 - 直列接続された前記U11−、前記U12+、前記U13+および前記U14−と直列接続された前記U21+、前記U22−、前記U23−および前記U24+との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
直列接続された前記V11+、前記V12−、前記V13−および前記V14+と直列接続された前記V21−、前記V22+、前記V23+および前記V24−との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であり、
直列接続された前記W21−、前記W22+、前記W23+および前記W24−と直列接続された前記W21−、前記W22+、前記W23+および前記W24−との間の接続は、直列接続と並列接続とに切り替え可能であることを特徴とする請求項6に記載の回転電機。 - 同一の前記ティースに設けられた一対の前記巻線が同相の前記巻線である場合のそれぞれの前記巻線を構成する各前記導線の線径をφaとし、同一の前記ティースに設けられた一対の前記巻線が異相の前記巻線である場合のそれぞれの前記巻線を構成する各前記導線の線径をφbとした場合、φa>φbであることを特徴とする請求項3ないし請求項7の何れか1項に記載の回転電機。
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