JP2013165530A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】競合型の無線リソースが設定されている場合のデータ送信を効率化する。
【解決手段】第1の無線通信装置、複数の第2の無線通信装置を含む無線通信システムの第2の無線通信装置として用いる無線通信装置が提供される。当該無線通信装置は、第1の無線通信装置により割り当てられた、複数の第2の無線通信装置が競合的にデータ送信に使用できる第1の無線リソースと、第1の無線通信装置から割り当てられた制御チャネルの第2の無線リソースとの少なくとも一方を検出し、第1の無線リソースを用いてデータを送信する第1の送信方法、第2の無線リソースを用いた処理でデータを送信する第2の送信方法、第1および第2の送信方法と異なる処理でデータを送信する第3の送信方法を含む3つ以上の送信方法の何れかを検出結果に応じて選択的に実行し、第1の無線リソースの使用許可が通知されると第1の送信方法を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は無線通信装置に関する。
現在、携帯電話システムや無線MAN(Metropolitan Area Network)などの無線通信システムが多く利用されている。また、無線通信の更なる高速化・大容量化を図るべく、次世代の無線通信技術について継続的に活発な議論が行われている。
例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、最大で20MHzの周波数帯域を用いた通信が可能なLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格が提案されている。更に、LTEの次世代の通信規格として、最大で100MHzの周波数帯域を用いた通信が可能なLTE−A(LTE - Advanced)と呼ばれる通信規格が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
多くの無線通信システムでは、一方の無線通信装置(例えば、移動局)が、データ送信に用いる無線リソースが割り当てられていない状態から、他方の無線通信装置(例えば、基地局)にデータを送信するための手続きが規定されている。このような手続きの例として、(1)ランダムアクセスを実行する方法(例えば、非特許文献2の第10.1.5節や非特許文献3の第5.1節参照)と、(2)スケジューリング要求を送信する方法(例えば、非特許文献2の第5.2.3節や非特許文献3の第5.4.4節参照)とがある。
移動局が基地局に対してランダムアクセスを実行する場合、移動局は、複数通りの信号系列の中からランダムに選択した信号系列を、ランダムアクセスプリアンブルとして基地局に送信する。基地局は、応答としてランダムアクセスレスポンスを送信する。その後、移動局は自局の識別子を基地局に送信し、基地局は移動局を認識できたことを当該移動局に通知する。これにより、移動局は、基地局から個別に無線リソースの割り当てを受けてデータ送信を行える状態になる。なお、この方法では、複数の移動局のランダムアクセスが競合し、手続きに失敗することもある。
移動局が基地局にスケジューリング要求を送信する方法では、スケジューリング要求を送信するための制御チャネルの無線リソースを、基地局が予め移動局に割り当てておく。移動局は、制御チャネルの無線リソースで、スケジューリング要求を基地局に送信する。基地局は、データ送信のための無線リソースを移動局に個別に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局に通知する。これにより、移動局はデータ送信を行える状態になる。
一方で、LTE−Aでは、パケット通信の間欠性によりデータ送信が一時的に行われていない休止状態(Dormant状態)から、データ送信を再開するまでの遅延時間を短縮することが検討されている(例えば、非特許文献4の第10.1節参照)。これを実現する方法として、(3)競合型上りアクセス法(Contention based uplink access)が提案されている(例えば、非特許文献5参照)。
移動局から基地局への競合型上りアクセス法では、例えば、複数の移動局がデータ送信のために共通に使用できる無線リソース(競合型の無線リソース)、すなわち、各移動局への個別の割り当てを行わない無線リソースを、基地局が設定しておく。移動局は、競合型の無線リソースを検出すると、基地局から個別の許可を受けずに、その無線リソースを用いてデータを送信する。これにより、移動局がデータ送信を開始するまでの時間を短縮できる。ただし、複数の移動局のデータ送信が競合し、手続きに失敗することがある。
3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Requirements for further advancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) (LTE-Advanced)", 3GPP TR 36.913 V8.0.1, 2009-03. 3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description", 3GPP TS 36.300 V9.0.0, 2009-06. 3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) Medium Access Control (MAC) protocol specification", 3GPP TS 36.321 V9.1.0, 2009-12. 3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Feasibility study for Further Advancements for E-UTRA (LTE-Advanced)", 3GPP TR 36.912 V9.0.0, 2009-09. 3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Contention based uplink transmissions", 3GPP TSG-RAN WG2 #66bis R2-093812, 2009-06.
上記のように、データ送信に用いる無線リソースが個別に割り当てられていない状態からデータ送信を開始する方法には、複数通りの方法が考えられる。しかし、これら複数のアクセス方法をどのように利用するかが問題となる。特に、上記非特許文献5で提案されているように競合型の無線リソースが設定された場合、競合型の無線リソースを用いる方法と他のアクセス方法との関係が問題となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、競合型の無線リソースが設定されている場合のデータ送信を効率的に行えるようにする無線通信装置を提供することを目的とする。
1つの側面によれば、第1の無線通信装置が複数の第2の無線通信装置からデータを受信する無線通信システムにおいて、複数の第2の無線通信装置の一つとして用いる無線通信装置が提供される。当該無線通信装置は、第1の無線通信装置により割り当てられた、複数の第2の無線通信装置が競合的にデータ送信に使用できる第1の無線リソースと、第1の無線通信装置から割り当てられた制御チャネルの第2の無線リソースと、の少なくとも一方を検出する検出部と、第1の無線リソースを用いてデータを送信する第1の送信方法、第2の無線リソースを用いた処理によりデータを送信する第2の送信方法、および、第1および第2の送信方法と異なる処理によりデータを送信する第3の送信方法、を含む3つ以上の送信方法の何れかを、検出部の検出結果に応じて選択的に実行するようにし、第1の無線リソースの使用許可を示す情報が通知されると、第1の送信方法を実行する送信処理部と、を有する。
上記無線通信装置によれば、競合型の無線リソースが設定されている場合のデータ送信を効率的に行うことができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。 第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 ランダムアクセスの手続きを示すシーケンス図である。 スケジューリング要求の手続きを示すシーケンス図である。 競合型上りアクセスの手続きを示すシーケンス図である。 基地局を示すブロック図である。 移動局を示すブロック図である。 第2の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第2の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第2の実施の形態の第3のシーケンス例を示す図である。 第2の実施の形態の第4のシーケンス例を示す図である。 第3の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第3の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第4の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第4の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第5の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第5の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第5の実施の形態の第3のシーケンス例を示す図である。 第6の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。 第6の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第6の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第6の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第7の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。 第7の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第7の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。 第8の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。 第8の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。第1の実施の形態に係る無線通信システムは、無線通信装置1〜3を含む。このような無線通信システムは、例えば、LTE−Aシステムとして実現できる。
無線通信装置1は、無線リソースの割り当て制御を行う。無線通信装置2,3は、無線通信装置1の制御のもと、無線通信装置2にデータを送信する。例えば、無線通信装置1を基地局または中継局、無線通信装置2,3を加入者局として実現できる。無線通信装置1〜3は、固定無線通信装置でも移動無線通信装置でもよい。第1の実施の形態では、無線通信装置2,3が、データ送信に用いる無線リソースを個別の割り当てられていない状態(例えば、休止状態)から、データ送信を開始する場合を考える。
無線通信装置1は、制御部1aおよび通知部1bを有する。制御部1aは、無線通信装置2,3が競合的にデータ送信に使用できる無線リソース、すなわち、競合型の無線リソースを設定する。競合型の無線リソースは、例えば、一定の周期で設定することが考えられる。また、制御部1aは、無線通信装置2,3に、無線リソースの割り当て要求の送信に用いられる制御チャネルの無線リソースを割り当てることができる。通知部1bは、競合型の無線リソースを示す情報と、制御チャネルの無線リソースを示す情報の少なくとも一方を、無線通信装置2,3に通知する。
無線通信装置2は、検出部2aおよび送信処理部2bを有する。検出部2aは、無線通信装置1が設定した競合型の無線リソースと、無線通信装置1から割り当てられた制御チャネルの無線リソースの少なくとも一方を検出する。例えば、無線通信装置1から通知される情報に基づいて、これらの無線リソースを検出する。送信処理部2bは、検出部2aの検出状況に応じて、無線通信装置2へのデータ送信を実行する。無線通信装置3も、無線通信装置2と同様の構成によって実現できる。
ここで、送信処理部2bが実行するデータ送信方法には、ランダムアクセスを実行して無線リソースの割り当てを受ける方法(送信方法1)、制御チャネルの無線リソースで割り当て要求を送信し無線リソースの割り当てを受ける方法(送信方法2)、競合型の無線リソースでデータを送信する方法(送信方法3)が含まれる。送信処理部2bは、これら3つの送信方法の手続きを並列に実行せず、選択的に実行する。
例えば、送信処理部2bは、競合型の無線リソースが検出された場合、送信方法1と送信方法3を選択的に実行する(すなわち、並列に実行しない)。まず、何れか一方の送信方法のみを実行する。その送信方法の手続きが失敗した場合、実行中の手続きを終了して他方の送信方法を実行してもよい。何れを先に実行するかは、予め決めておいてもよい。また、送信処理部2bは、制御チャネルの無線リソースが検出された場合、送信方法1と送信方法3を選択的に実行する。
また、例えば、送信処理部2bは、競合型の無線リソースと個別の制御チャネルの無線リソースの両方が検出された場合、送信方法2と送信方法3を選択的に実行する。まず、何れか一方の送信方法のみを実行する。その送信方法の手続きが失敗した場合、実行中の手続きを終了して他方の送信方法を実行してもよい。何れを先に実行するかは、予め決めておいてもよいし、送信するデータの種類に応じて選択してもよい。また、送信方法1と送信方法2と送信方法3を選択的に実行してもよい。
また、無線通信装置1は、無線通信装置2が送信方法2と送信方法3の何れか一方のみ実行できるよう制御することが可能である。例えば、送信方法2を実行させる場合、無線通信装置2に割り当てた制御チャネルの無線リソースを通知し、競合型の無線リソースの使用許可を通知しないようにする。一方、送信方法3を実行させる場合、競合型の無線リソースの使用許可を通知し、制御チャネルの無線リソースを割り当てないようにする。送信方法2と送信方法3の何れを実行するかを無線通信装置2に判断させる場合、無線通信装置1は、その両方を無線通信装置2に通知すればよい。
このような第1の実施の形態に係る無線通信システムによれば、競合型の無線リソースが設定される場合のデータ送信の手続きを効率化できる。すなわち、上記の送信方法1と送信方法3が並列に実行されることや、送信方法2と送信方法3が並列に実行されることを抑制できる。よって、無線通信装置2,3から無線通信装置1へのデータ送信の制御が容易になる。また、1回のデータ送信のために複数の無線リソースが重複して割り当てられることを抑制でき、無線リソースの利用効率を向上させることができる。
以下の第2〜第7の実施の形態では、第1の実施の形態の無線通信方法をLTE−Aの移動通信システムに適用した場合について、更に詳細に説明する。ただし、第1の実施の形態の無線通信方法は、LTE−A以外の通信方式を用いた移動通信システムや、固定無線通信システムに適用することも可能である。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第2の実施の形態に係る移動通信システムは、基地局10、移動局20,20aおよび中継局30を含む。
基地局10は、移動局20,20aと直接または中継局30経由で通信を行う無線通信装置である。基地局10は、上位局(図示せず)と有線で接続されており、有線区間と無線区間の間でユーザデータを転送する。基地局10は、移動局20,20aとの間のリンクの無線リソースおよび中継局30との間のリンクの無線リソースを管理する。
移動局20,20aは、基地局10または中継局30にアクセスして無線通信を行う無線端末装置である。移動局20,20aとしては、例えば、携帯電話機や携帯型の情報端末装置を用いることができる。移動局20,20aは、データ送信を行わない休止状態やデータ送信が可能な活性状態(アクティブ状態)などの状態をとる。休止状態から活性状態に復帰する場合、後述するランダムアクセスの手続き、スケジューリング要求の手続きおよび競合型上りアクセスの手続きの何れかを実行する。
中継局30は、基地局10と移動局20,20aとの間でデータ送信を中継する無線通信装置である。中継局30は、固定通信装置でも移動通信装置でもよい。中継局30は、移動局20,20aとの間のリンクの無線リソースを管理する。
なお、以下の説明では、移動局20から基地局10にデータを送信する場合を考える。移動局20から中継局30にデータを送信する場合や、移動局20aから基地局10または中継局30にデータを送信する場合も同様である。
図3は、ランダムアクセスの手続きを示すシーケンス図である。
(ステップS11) 移動局20は、予め定義された複数通りの信号系列の中から任意の一つを選択する。そして、選択した信号系列のランダムアクセスプリアンブルを、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access CHannel)で基地局10に送信する。このとき、PRACH上では、複数の移動局が同一の信号系列を同一タイミングで送信すること、すなわち、ランダムアクセスの競合が発生し得る。
(ステップS12) 基地局10は、ランダムアクセスプリアンブルを検出すると、ランダムアクセスレスポンスを送信する。競合が発生している場合、ランダムアクセスプリアンブルを送信した移動局それぞれがランダムアクセスレスポンスを受信する。
(ステップS13) 移動局20は、ランダムアクセスレスポンスを受信すると、移動局20の識別子(C−RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)を含むスケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。競合が生じている場合、複数の移動局が同一無線リソース上でスケジュールドトランスミッションを送信する。この場合、これら複数のメッセージが互いに干渉する。
(ステップS14) 基地局10は、スケジュールドトランスミッションを受信して、C−RNTIから送信元の移動局20を認識する。そして、基地局10は、移動局20の認識に成功したことを示すコンテンションレゾリューションを、移動局20に送信する。その後、基地局10と移動局20との間で同期が確立され、データ通信が可能となる。
なお、競合が発生した場合、基地局10はスケジュールドトランスミッションに含まれるC−RNTIを正常に検出できない。この場合、ランダムアクセスの手続きは失敗し、移動局20はランダムな時間だけ待機した後、ステップS11に戻ってランダムアクセスを再実行することになる。
ただし、ランダムアクセスの手続きが繰り返し失敗する場合には、一定回数実行後または一定時間経過後、手続きを終了することになる。具体的には、ランダムアクセスの最大回数または最大時間の少なくとも一方が、移動局20に設定される。移動局20は、ランダムアクセスの回数が最大回数に達するか、または、最初にランダムアクセスプリアンブルを送信してから最大時間だけ経過すると、手続きを終了する。
図4は、スケジューリング要求の手続きを示すシーケンス図である。
(ステップS21) 基地局10は、スケジューリング要求を送信するための上りリンク物理制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)の無線リソースを、移動局20に割り当てる。PUCCHの無線リソースは、一定の周期で設定される。そして、基地局10は、割り当てた無線リソースを示す情報を移動局20に送信する。例えば、サブフレームのタイミングおよび当該サブフレーム内での位置が通知される。
(ステップS22) 移動局20は、基地局10から通知されたタイミングの無線リソースを用いて、基地局10にスケジューリング要求を送信する。なお、スケジューリング要求の競合は発生しないが、基地局10でスケジューリング要求が正常に受信できずに、手続きが失敗する可能性がある。
(ステップS23) 基地局10は、ULデータ送信に用いられる上りリンク物理共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)の無線リソースを、移動局20に割り当てる。そして、割り当てた無線リソースを示すUL送信許可(UL grant)を移動局20に送信する。なお、移動局20に割り当てる無線リソースが不足している場合、この時点でスケジューリング要求の手続きが失敗する可能性がある。
(ステップS24) 移動局20は、基地局10から通知されたPUSCHの無線リソースを用いて、基地局10にデータを送信する。一方、スケジューリング要求の手続きが失敗してUL送信許可を受信できない場合、移動局20は、ステップS21で通知された一定周期の無線リソースを用いてスケジューリング要求を再送信する。
ただし、スケジューリング要求の手続きが繰り返し失敗する場合には、一定回数実行後または一定時間経過後、手続きを終了することになる。具体的には、スケジューリング要求の最大回数または最大時間の少なくとも一方が、移動局20に設定される。移動局20は、スケジューリング要求の送信回数が最大回数に達するか、または、最初にスケジューリング要求を送信してから最大時間だけ経過すると、手続きを終了する。
図5は、競合型上りアクセスの手続きを示すシーケンス図である。
(ステップS31) 基地局10は、C−RNTIとは異なる識別子であるCB−RNTIを移動局20に付与する。そして、CB−RNTIを移動局20に通知する。なお、CB−RNTIの付与は、競合型上りアクセスの実行を許可することを意味する。基地局10は、同一のCB−RNTIを複数の移動局に付与することができる。CB−RNTIを付与する移動局の数を調整することで、競合の発生確率を制御することができる。
(ステップS32) 基地局10は、競合型の無線リソース(CBリソース)を設定する。そして、設定したCBリソースを示すCB送信許可(CB grant)を移動局20に送信する。なお、CBリソースの割り当て方法は様々であるが、例えば、一定の周期で設定される方法や、UL grantによって単発的に割り当てる方法もある。また、CB送信許可の割り当て方法も様々であるが、例えば、一定の周期で基地局10から移動局20に送信される方法や、UL grantのように単発的に割り当てる方法もある。
(ステップS33) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に送信する。この時点で、移動局20ではUL送信データが発生しているとする。
(ステップS34) 移動局20は、ステップS33で基地局10から通知されたCBリソースを用いて、基地局10にデータを送信する。ただし、複数の移動局の間の競合、すなわち、複数の移動局が同一のCBリソースでデータを送信することが起こり得る。この場合、移動局20は、以降のCBリソースでデータを再送することになる。
ただし、CBリソースでのデータ送信が繰り返し失敗する場合には、一定回数実行後または一定時間経過後、手続きを終了することになる。具体的には、競合型上りアクセスの最大回数または最大時間の少なくとも一方が、移動局20に設定される。移動局20は、データ送信回数が最大回数に達するか、または、最初にCBリソースでデータを送信してから最大時間だけ経過すると、手続きを終了する。
図6は、基地局を示すブロック図である。基地局10は、無線通信部11、スケジューラ12、有線通信部13、制御部14、制御プレーン部15、リソース割当部16、データプレーン部17およびリソース判別部18を有する。
無線通信部11は、移動局20,20aおよび中継局30と無線通信を行う無線インタフェースである。無線通信部11は、移動局20,20aまたは中継局30から受信した無線信号に対し、復調・復号を含む信号処理を行いユーザデータや制御情報を抽出する。また、移動局20,20aまたは中継局30に送信するユーザデータや制御情報に対し、符号化・変調を含む信号処理を行い無線送信する。
スケジューラ12は、制御部14からの指示に従って、移動局20,20aおよび中継局30への無線リソースの割り当て(スケジューリング)を行う。例えば、スケジューラ12は、移動局20,20aへのPUCCHやPDSCHの無線リソースの割り当てや、CBリソースの設定を行う。
有線通信部13は、上位局と有線通信を行う通信インタフェースである。有線通信部13は、上位局から移動局20,20a宛てのユーザデータを受信する。受信したユーザデータは、スケジューラ12によるスケジューリングのもと、移動局20,20aに転送される。また、無線通信部11で抽出されたユーザデータを上位局に転送する。
制御部14は、無線通信部11、スケジューラ12および有線通信部13の処理を制御する。制御部14内に、制御プレーン部15とデータプレーン部17が設けられている。制御プレーン部15内には、リソース割当部16が設けられている。データプレーン部17内には、リソース判別部18が設けられている。
制御プレーン部15は、移動局20,20aおよび中継局30との間の制御情報の送受信を制御する。すなわち、無線通信部11で抽出された制御情報を取得し、当該制御情報に応じた通信制御を行う。また、移動局20,20aまたは中継局30に送信する制御情報を、無線通信部11に通知する。例えば、制御プレーン部15は、RRC(Radio Resource Control)プロトコルの処理を行う。
リソース割当部16は、移動局20,20aが基地局10にアクセスするための無線リソースを管理する。例えば、リソース割当部16は、移動局20,20aにCBリソースの使用を許可するか否か、PUCCHの無線リソースを割り当てるか否かを判断する。
データプレーン部17は、移動局20,20aおよび中継局30との間のユーザデータの送受信を制御する。例えば、データプレーン部17は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RLC(Radio Link Control)プロトコルおよびMAC(Media Access Control)プロトコルの処理を行う。
リソース判別部18は、移動局20,20aから受信され、無線通信部11で抽出されたユーザデータが、どのような種類の無線リソースで受信されたものかを判別する。そして、判別した無線リソースの種類に応じて、次に実行すべき処理を判断する。
図7は、移動局を示すブロック図である。移動局20は、無線通信部21、送信処理部22、制御部23、制御プレーン部24、リソース設定部25、データプレーン部26および方式判定部27を有する。
無線通信部21は、基地局10および中継局30と無線通信を行う無線インタフェースである。無線通信部21は、基地局10または中継局30から受信した無線信号に対し、復調・復号を含む信号処理を行い、ユーザデータや制御情報を抽出する。また、基地局10または中継局30に送信するユーザデータや制御情報に対し、符号化・変調を含む信号処理を行い、無線送信する。
送信処理部22は、制御部23から指示されるULアクセス方式および無線リソースを用いて、基地局10または中継局30へのデータ送信を実行する。例えば、ランダムアクセスプリアンブルやスケジューリング要求などの各種メッセージを生成して、無線通信部21に出力する。
制御部23は、無線通信部21および送信処理部22の処理を制御する。制御部23内に、制御プレーン部24とデータプレーン部26が設けられている。制御プレーン部24内には、リソース設定部25が設けられている。データプレーン部26内には、方式判定部27が設けられている。
制御プレーン部24は、基地局10および中継局30との間の制御情報の送受信を制御する。すなわち、無線通信部21で抽出された制御情報を取得し、当該制御情報に応じた通信制御を行う。また、基地局10または中継局30に送信する制御情報を、無線通信部21に通知する。例えば、制御プレーン部24は、RRCの処理を行う。
リソース設定部25は、基地局10または中継局30から受信する制御情報に基づき、移動局20が使用できるUL無線リソースを管理する。そして、基地局10または中継局30へのデータ送信を実行する際、UL無線リソースを送信処理部22に通知する。
データプレーン部26は、基地局10および中継局30との間のユーザデータの送受信を制御する。例えば、PDCP、RLCおよびMACの処理を行う。
方式判定部27は、休止状態から活性状態に復帰する際、ランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式および競合型上りアクセス方式のうち、何れの方式を用いるか判定する。そして、判定した方式を送信処理部22に通知する。
なお、移動局20aも、移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。また、中継局30にも、基地局10と同様に、無線通信部や制御部を設けることができる。その場合、中継局30の制御部は、移動局20,20aから中継局30へのアクセスに関し、基地局10の制御部14と同様の処理を行う。
図8は、第2の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS111) 制御部14は、移動局20に使用を許可する無線リソースとして、CBリソースとPUCCHの無線リソースの何れか一方のみを選択する。例えば、移動局20にPUCCHの無線リソースを割り当てている場合、CBリソースの使用許可は与えない。一方、移動局20にPUCCHの無線リソースを割り当てていない場合、CBリソースの使用許可を与える。
(ステップS112) 制御部14は、ステップS111でCBリソースを選択したか否か判断する。CBリソースを選択した場合、処理をステップS113に進める。PUCCHの無線リソースを選択した場合、処理をステップS114に進める。
(ステップS113) 無線通信部11は、CB−RNTIを移動局20に通知する。また、CBリソースを示すCB送信許可を継続的に移動局20に通知する。そして、処理をステップS115に進める。
(ステップS114) スケジューラ12は、移動局20にPUCCHの無線リソースを割り当てる。無線通信部11は、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS115) 制御部14は、CBリソースで移動局20が送信したデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS116に進める。検出していない場合、処理をステップS117に進める。
(ステップS116) 無線通信部11および有線通信部13は、ステップS115で検出されたデータを抽出し、上位局に転送する処理を行う。そして、処理を終了する。
(ステップS117) 制御部14は、ステップS114で割り当てたPUCCHの無線リソースで、移動局20が送信したスケジューリング要求を検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS118に進める。検出していない場合、処理をステップS119に進める。
(ステップS118) スケジューラ12は、移動局20にPUSCHの無線リソースを割り当てる。無線通信部11は、割り当てた無線リソースを示すUL送信許可を移動局20に通知する。その後、無線通信部11および有線通信部13は、PUSCHで移動局20が送信したデータを抽出し上位局に転送する処理を行う。そして、処理を終了する。
(ステップS119) 制御部14は、PRACHで移動局20が送信したランダムアクセスプリアンブルを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS120に進める。検出していない場合、処理をステップS115に進める。
(ステップS120) 無線通信部11は、移動局20との間で、ランダムアクセスの手続きを実行する。その後、無線通信部11および有線通信部13は、移動局20が送信したデータを抽出し上位局に転送する処理を行う。
図9は、第2の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS121) 制御部23は、基地局10からの通知に基づき、使用可能なUL無線リソースを設定する。具体的には、基地局10からCB−RNTIが通知された場合は、その後に受信するCB送信許可が示すCBリソースを、使用可能なUL無線リソースとして設定する。基地局10からPUCCHの無線リソースが通知された場合は、それを使用可能なUL無線リソースとして設定する。
(ステップS122) 制御部23は、基地局10に送信するデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS123に進める。検出していない場合、ステップS122の処理を繰り返し、送信するデータを検出するまで待つ。
(ステップS123) 制御部23は、使用可能なUL無線リソースの設定状況に応じて、ランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式、競合型上りアクセス方式から、1つ目の方式を選択する。具体的には、CBリソースを使用できる場合、ランダムアクセス方式または競合型上りアクセス方式を選択する。PUCCHの無線リソースを使用できる場合、ランダムアクセス方式またはスケジューリング要求方式(好ましくはスケジューリング要求方式)を選択する。送信処理部22は、選択された方式の手続きを実行する。
(ステップS124) 制御部23は、ステップS123で行った手続きが成功したか否か判断する。成功した場合、処理を終了する。失敗した場合、処理をステップS125に進める。
(ステップS125) 制御部23は、ステップS123の手続きを最初に開始してからの経過時間が所定時間未満であるか(または、ステップS123の実行回数が所定回数未満であるか)判断する。所定時間未満(または、所定回数未満)である場合、処理をステップS123に進め、選択されている1つ目の方式の手続きを再実行する。それ以外の場合、処理をステップS126に進める。
(ステップS126) 制御部23は、使用可能なUL無線リソースの設定状況に応じて、ランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式、競合型上りアクセス方式から、ステップS123で選択していない2つ目の方式を選択する。具体的には、CBリソースを使用できる場合、ランダムアクセス方式または競合型上りアクセス方式のうち未選択の方を選択する。PUCCHの無線リソースを使用できる場合、ランダムアクセス方式またはスケジューリング要求方式のうち未選択の方を選択する。送信処理部22は、選択された方式の手続きを実行する。
(ステップS127) 制御部23は、ステップS126で行った手続きが成功したか否か判断する。成功した場合、処理を終了する。失敗した場合、処理をステップS128に進める。
(ステップS128) 制御部23は、ステップS126の手続きの経過時間が所定時間未満であるか(または、実行回数が所定回数未満であるか)判断する。所定時間未満(または、所定回数未満)である場合、処理をステップS126に進め、選択されている2つ目の方式の手続きを再実行する。それ以外の場合、処理をステップS129に進める。
(ステップS129) 送信処理部22は、データ送信に失敗した際に実行すべき手続きを実行する。例えば、上位レイヤの処理であるRLF(Radio Link Failure)の手続きを実行する。なお、RLFの手続きについては、例えば、“Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) Radio Resource Control (RRC) Protocol specification”(3GPP TS 36.331 V9.1.0, 2009-12)に説明が記載されている。
図10は、第2の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS131) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS132) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS133) 移動局20は、ステップS132で受信したCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。ここでは、競合が生じてデータ送信に失敗したものとする。
(ステップS134) 移動局20は、直近に受信したCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に再送する。ここでは、競合が生じてデータ送信に失敗したものとする。
(ステップS135) 移動局20は、競合上りアクセス方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、競合型上りアクセス方式の手続きを終了し、ランダムアクセス方式に切り替える。なお、タイムアウト時間(または、カウンタの上限)は、例えば、基地局10から予め指定されている。
(ステップS136) 移動局20は、PRACH上で、ランダムに選択した信号系列を用いたランダムアクセスプリアンブルを、基地局10に送信する。
(ステップS137) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS138) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS139) 基地局10は、コンテンションリゾリューションを移動局20に送信する。その後、移動局20から基地局10へのデータ送信が行われる。
このように、図10のシーケンス例では、CBリソースの使用許可が与えられている場合、移動局20は、競合型上りアクセス方式を優先的に選択し、その後、ランダムアクセス方式を選択する。この方法では、CBリソースを用いたデータ送信が成功したときの通信効率が高い。
図11は、第2の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS141) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS142) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS143) 移動局20は、CBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。ここでは、競合が生じてデータ送信に失敗したものとする。
(ステップS144) 移動局20は、タイムアウトが生じる前(または、カウンタが上限に達する前)であっても、競合型上りアクセス方式の手続きを自律的に終了し、ランダムアクセス方式に切り替える。切り替えを行った場合は、競合型上りアクセス方式は再実行しない。なお、図11の例では1回の失敗後に切り替えを行っているが、カウンタ上限未満の所定の回数(例えば、2回)の失敗後に切り替えを行ってもよい。
(ステップS145) 移動局20は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。
(ステップS146) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS147) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS148) 基地局10は、コンテンションリゾリューションを移動局20に送信する。その後、移動局20から基地局10へのデータ送信が行われる。
このように、図11のシーケンス例は、競合型上りアクセス方式からランダムアクセス方式に切り替えるタイミングが図10の場合よりも早い。この方法では、多数の移動局がULデータ送信を行っており競合確率が高い状況下でも、迅速にエラーを解消できる。
図12は、第2の実施の形態の第3のシーケンス例を示す図である。
(ステップS151) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS152) 移動局20は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。ここでは、ランダムアクセスの競合が生じているものとする。
(ステップS153) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS154) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS155) 基地局10は、競合が生じているため、移動局20のC−RNTIを検出できず、コンテンションリゾリューションの送信に失敗する。
(ステップS156) 基地局10は、再実行されたランダムアクセスでも競合が生じており、コンテンションリゾリューションの送信に失敗する。
(ステップS157) 移動局20は、ランダムアクセス方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、ランダムアクセス方式の手続きを終了し、競合型上りアクセス方式に切り替える。なお、タイムアウト時間(または、カウンタの上限)は、例えば、基地局10から予め指定されている。
(ステップS158) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS159) 移動局20は、ステップS158で受信したCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。
このように、図12のシーケンス例では、CBリソースの使用許可が与えられている場合、ランダムアクセス方式を優先的に選択し、その後、競合型上りアクセス方式を選択する。この方法では、ランダムアクセスに失敗しても、上位レイヤの処理(例えば、RLF処理)を介さず、迅速にエラーを解消できる。
図13は、第2の実施の形態の第4のシーケンス例を示す図である。
(ステップS161) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS162) 移動局20は、ランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。ここでは、ランダムアクセスの競合が生じているものとする。
(ステップS163) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS164) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS165) 基地局10は、競合が生じているため、コンテンションリゾリューションの送信に失敗する。
(ステップS166) 移動局20は、タイムアウトが生じる前(または、カウンタが上限に達する前)であっても、ランダムアクセス方式の手続きを自律的に終了し、競合型上りアクセス方式に切り替える。切り替えを行った場合は、ランダムアクセス方式は再実行しない。なお、図13の例では1回の失敗後に切り替えを行っているが、カウンタ上限未満の所定の回数(例えば、2回)の失敗後に切り替えを行ってもよい。
(ステップS167) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS168) 移動局20は、CBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。
このように、図13のシーケンス例は、ランダムアクセス方式から競合型上りアクセス方式に切り替えるタイミングが図12の場合よりも早い。この方法では、多数の移動局がランダムアクセスを行っており競合確率が高い状況下でも、迅速にエラーを解消できる。
このような第2の実施の形態に係る移動通信システムによれば、基地局10は、移動局20,20aが競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式の両方を適用しないよう制御できる。また、移動局20,20aは、ランダムアクセス方式と、競合型上りアクセス方式またはスケジューリング要求方式とを、並列に適用しないよう制御できる。よって、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第3の実施の形態に係る移動通信システムでは、競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式の選択を移動局が行う。
第3の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第3の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第3の実施の形態を説明する。
図14は、第3の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS211) 無線通信部11は、CB−RNTIを移動局20に通知する。また、CBリソースを示すCB送信許可を継続的に移動局20に通知する。
(ステップS212) スケジューラ12は、移動局20にPUCCHの無線リソースを割り当てる。無線通信部11は、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS213) 制御部14は、CBリソースで移動局20が送信したデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS214に進める。検出していない場合、処理をステップS215に進める。
(ステップS214) 無線通信部11および有線通信部13は、ステップS213で検出されたデータを抽出し、上位局に転送する処理を行う。そして、処理を終了する。
(ステップS215) 制御部14は、ステップS212で割り当てたPUCCHの無線リソースで、移動局20が送信したスケジューリング要求を検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS216に進める。検出していない場合、処理をステップS217に進める。
(ステップS216) スケジューラ12は、移動局20にPUSCHの無線リソースを割り当てる。その後、無線通信部11および有線通信部13は、PUSCHで移動局20が送信したデータを抽出し上位局に転送する処理を行う。そして、処理を終了する。
(ステップS217) 制御部14は、PRACHで移動局20が送信したランダムアクセスプリアンブルを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS218に進める。検出していない場合、処理をステップS213に進める。
(ステップS218) 無線通信部11は、移動局20との間で、ランダムアクセスの手続きを実行する。その後、無線通信部11および有線通信部13は、移動局20が送信したデータを抽出し上位局に転送する処理を行う。
図15は、第3の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS221) 制御部23は、基地局10からの通知に基づき、使用可能なUL無線リソースを設定する。具体的には、CB送信許可が示すCBリソースとPUCCHの無線リソースの両方を、使用可能なUL無線リソースとして設定する。
(ステップS222) 制御部23は、基地局10に送信するデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS223に進める。検出していない場合、ステップS222の処理を繰り返し、送信するデータを検出するまで待つ。
(ステップS223) 制御部23は、次に使用できるCBリソースとPUCCHの無線リソースとが、同一サブフレームに属するか否か判断する。同一サブフレームに属する場合、処理をステップS224に進める。異なるサブフレームに属する場合、処理をステップS225に進める。
(ステップS224) 制御部23は、競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式のうち所定の一方の方式を選択する。その後、処理をステップS226に進める。
(ステップS225) 制御部23は、CBリソースとPUCCHの無線リソースのタイミングに応じて、競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式の何れか一方を選択する。例えば、タイミングの早い方の無線リソースを使用する方式を選択する。
(ステップS226) 制御部23は、競合型上りアクセス方式を選択したか否か判断する。選択した場合、処理をステップS227に進める。選択しなかった場合、処理をステップS228に進める。
(ステップS227) 送信処理部22は、競合型上りアクセス方式の手続きを実行する。すなわち、CBリソースで基地局10にデータを送信する。
(ステップS228) 送信処理部22は、スケジューリング要求方式の手続きを実行する。すなわち、PUCCHの無線リソースで基地局10にスケジューリング要求を送信し、割り当てられたPUSCHの無線リソースで基地局10にデータを送信する。
図16は、第3の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS231) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS232) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS233) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS234) 移動局20は、スケジューリング要求方式を選択する。
(ステップS235) 移動局20は、ステップS232で通知された無線リソースでスケジューリング要求を基地局10に送信する。
(ステップS236) 基地局10は、移動局20にPUSCHの無線リソースを割り当て、UL送信許可を移動局に通知する。
(ステップS237) 移動局20は、通知されたUL送信許可が示す無線リソースでデータを基地局10に送信する。
このように、図16のシーケンス例では、CBリソースの使用許可が与えられ、且つ、PUCCHの無線リソースが割り当てられている場合に、移動局20は、スケジューリング要求方式を優先的に選択している。この方法では、競合の発生を回避して、データ送信の手続きが1回で成功する確率を上げることができる。
図17は、第3の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS241) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS242) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS243) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS244) 移動局20は、競合型上りアクセス方式を選択する。
(ステップS245) 移動局20は、ステップS243で受信したCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。
このように、図17のシーケンス例では、CBリソースの使用許可が与えられ、且つ、PUCCHの無線リソースが割り当てられている場合に、移動局20は、競合型上りアクセス方式を優先的に選択している。この方法では、競合が発生しなかった場合、送信開始までのオーバヘッドが小さく通信効率が高い。なお、通信効率の観点から、競合型上りアクセス方式を選択する方が好ましい。
このような第3の実施の形態に係る移動通信システムによれば、移動局20,20aは競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式とを、並列に適用しないよう制御できる。また、何れを適用するか、移動局20,20aが選択できる。よって、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
なお、以上の第3の実施の形態の説明では、スケジューリング要求方式と競合型上りアクセス方式との間の選択について述べたが、ランダムアクセス方式と競合型上りアクセス方式との間の選択についても、同様の制御が可能である。すなわち、同一サブフレーム内にPRACHの無線リソースとCBリソースの両方が含まれている場合にも、以上で述べた制御と同様にして、ランダムアクセス方式と競合型上りアクセス方式の何れか一方を選択することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。前述の第2,第3の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第4の実施の形態に係る移動通信システムでは、送信するデータの種類に応じて、移動局が競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式の何れか一方を選択する。
第4の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第4の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第4の実施の形態を説明する。
図18は、第4の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、第4の実施の形態の基地局処理は、図14に示した第3の実施の形態の基地局処理と同様である。
(ステップS311) 制御部23は、基地局10からの通知に基づき、CBリソースとPUCCHの無線リソースの両方を、使用可能なUL無線リソースとして設定する。
(ステップS312) 制御部23は、基地局10に送信するデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS313に進める。検出していない場合、ステップS312の処理を繰り返し、送信するデータを検出するまで待つ。
(ステップS313) 制御部23は、ステップS312で検出されたデータがRRCメッセージであるか否か判断する。RRCメッセージである場合、処理をステップS314に進める。RRCメッセージでない場合、処理をステップS315に進める。なお、RRCメッセージには、RRC Connection Reconfiguration Request、RRC Connection Establishment Request、RCC Connection Re-establishment Requestなどが含まれる。
(ステップS314) 制御部23は、競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式のうち所定の一方の方式を選択する。その後、処理をステップS316に進める。
(ステップS315) 制御部23は、CBリソースとPUCCHの無線リソースのタイミングから、競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式の一方を選択する。
(ステップS316) 制御部23は、競合型上りアクセス方式を選択したか否か判断する。選択した場合、処理をステップS317に進める。選択しなかった場合、処理をステップS318に進める。
(ステップS317) 送信処理部22は、競合型上りアクセス方式の手続きを実行する。すなわち、CBリソースで基地局10にデータを送信する。
(ステップS318) 送信処理部22は、スケジューリング要求方式の手続きを実行する。すなわち、スケジューリング要求を基地局10に送信した後、データを送信する。
図19は、第4の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS321) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS322) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS323) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS324) 移動局20は、基地局10に送信するデータとしてRRCメッセージを検出する。すると、移動局は20は、スケジューリング要求方式を選択する。
(ステップS325) 移動局20は、ステップS322で通知された無線リソースでスケジューリング要求を基地局10に送信する。
(ステップS326) 基地局10は、移動局20にPUSCHの無線リソースを割り当て、UL送信許可を移動局に通知する。
(ステップS327) 移動局20は、通知されたUL送信許可が示す無線リソースでRRCメッセージを基地局10に送信する。
このように、図19のシーケンス例では、移動局20は、RRCメッセージを送信する場合にスケジューリング要求方式を優先的に選択する。
図20は、第4の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS331) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS332) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS333) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS334) 移動局20は、基地局10に送信するデータとしてRRCメッセージを検出する。すると、移動局は20は、競合型上りアクセス方式を選択する。
(ステップS335) 移動局20は、ステップS333で受信したCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。
このように、図20のシーケンス例では、移動局20は、RRCメッセージを送信する場合にスケジューリング要求方式を優先的に選択する。通信効率の観点から、競合型上りアクセス方式を選択する方が好ましい。
なお、RRCメッセージは重要度が高いデータであり、且つ、通信遅延が発生しやすいデータであるため、図18〜20では、RRCメッセージを他の種類のデータと区別してULデータ送信方法を選択している。ただし、RRCメッセージに限らず、所定の種類のデータを他の種類のデータと区別してULデータ送信方法を選択することが可能である。
このような第4の実施の形態に係る移動通信システムによれば、移動局20,20aは競合型上りアクセス方式とスケジューリング要求方式とを、並列に適用しないよう制御できる。また、何れを適用するか、送信するデータの種類に応じて選択できる。よって、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
なお、以上の第4の実施の形態の説明では、スケジューリング要求方式と競合型上りアクセス方式との間の選択について述べたが、ランダムアクセス方式と競合型上りアクセス方式との間の選択についても、同様の制御が可能である。すなわち、以上で述べた制御と同様にして、送信するデータの種類に応じて、ランダムアクセス方式と競合型上りアクセス方式の何れか一方を選択することも可能である。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について説明する。前述の第2〜第4の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第5の実施の形態に係る移動通信システムでは、ランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式および競合型上りアクセス方式の3つを直接に実行する。
第5の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第5の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第5の実施の形態を説明する。
図21は、第5の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、第5の実施の形態の基地局処理は、図14に示した第3の実施の形態の基地局処理と同様である。
(ステップS411) 制御部23は、基地局10からの通知に基づき、CBリソースとPUCCHの無線リソースの両方を、使用可能なUL無線リソースとして設定する。
(ステップS412) 制御部23は、基地局10に送信するデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS413に進める。検出していない場合、ステップS412の処理を繰り返し、送信するデータを検出するまで待つ。
(ステップS413) 制御部23は、ランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式、競合型上りアクセス方式から、1つ目の方式を選択する。送信処理部22は、選択された方式の手続きを実行する。
(ステップS414) 制御部23は、ステップS413の手続きが成功したか判断する。成功した場合は処理を終了し、失敗した場合は処理をステップS415に進める。
(ステップS415) 制御部23は、ステップS413の手続きの経過時間が所定時間未満であるか(または、実行回数が所定回数未満であるか)判断する。該当する場合、処理をステップS413に進め、送信処理部22は1つ目の方式の手続きを再実行する。該当しない場合、1つ目の方式の手続きを終了し、処理をステップS416に進める。
(ステップS416) 制御部23は、ステップS413で未選択である2つ目の方式を選択する。送信処理部22は、選択された方式の手続きを実行する。
(ステップS417) 制御部23は、ステップS416の手続きが成功したか判断する。成功した場合は処理を終了し、失敗した場合は処理をステップS418に進める。
(ステップS418) 制御部23は、ステップS416の手続きの経過時間が所定時間未満であるか(または、実行回数が所定回数未満であるか)判断する。該当する場合、処理をステップS416に進め、送信処理部22は2つ目の方式の手続きを再実行する。該当しない場合、2つ目の方式の手続きを終了し、処理をステップS419に進める。
(ステップS419) 制御部23は、未選択である3つ目の方式を選択する。送信処理部22は、選択された方式の手続きを実行する。
(ステップS420) 制御部23は、ステップS419の手続きが成功したか判断する。成功した場合は処理を終了し、失敗した場合は処理をステップS421に進める。
(ステップS421) 制御部23は、ステップS419の手続きの経過時間が所定時間未満であるか(または、実行回数が所定回数未満であるか)判断する。該当する場合、処理をステップS419に進め、送信処理部22は3つ目の方式の手続きを再実行する。該当しない場合、3つ目の方式の手続きを終了し、処理をステップS422に進める。
(ステップS422) 送信処理部22は、データ送信に失敗した際に実行すべき手続きを実行する。例えば、RLFの手続きを実行する。
図22は、第5の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS431) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS432) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS433) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。ここでは、スケジューリング要求の送信に失敗したものとする。
(ステップS434) 移動局20は、次のPUCCHでスケジューリング要求を基地局10に再送する。ここでは、スケジューリング要求の再送に失敗したものとする。
(ステップS435) 移動局20は、スケジューリング要求方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、スケジューリング要求方式の手続きを終了し、競合型上りアクセス方式に切り替える。
(ステップS436) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS437) 移動局20は、CBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。ここでは、競合が生じてデータ送信に失敗したものとする。
(ステップS438) 移動局20は、次のCBリソースを用いて、データを基地局10に再送する。ここでは、競合が生じてデータ再送に失敗したものとする。
(ステップS439) 移動局20は、競合上りアクセス方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、競合型上りアクセス方式の手続きを終了し、ランダムアクセス方式に切り替える。
(ステップS440) 移動局20は、PRACHでランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。
(ステップS441) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS442) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS443) 基地局10は、コンテンションリゾリューションを移動局20に送信する。その後、移動局20から基地局10へのデータ送信が行われる。
図23は、第5の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS451) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS452) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS453) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS454) 移動局20は、CBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。ここでは、競合が生じてデータ送信に失敗したものとする。
(ステップS455) 移動局20は、次のCBリソースを用いて、データを基地局10に再送する。ここでは、競合が生じてデータ再送に失敗したものとする。
(ステップS456) 移動局20は、競合上りアクセス方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、競合型上りアクセス方式の手続きを終了し、スケジューリング要求方式に切り替える。
(ステップS457) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。ここでは、スケジューリング要求の送信に失敗したものとする。
(ステップS458) 移動局20は、次のPUCCHでスケジューリング要求を基地局10に再送する。ここでは、スケジューリング要求の再送に失敗したものとする。
(ステップS459) 移動局20は、スケジューリング要求方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、スケジューリング要求方式の手続きを終了し、ランダムアクセス方式に切り替える。
(ステップS460) 移動局20は、PRACHでランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。
(ステップS461) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS462) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS463) 基地局10は、コンテンションリゾリューションを移動局20に送信する。その後、移動局20から基地局10へのデータ送信が行われる。
図24は、第5の実施の形態の第3のシーケンス例を示す図である。
(ステップS471) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS472) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS473) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。ここでは、スケジューリング要求の送信に失敗したものとする。
(ステップS474) 移動局20は、次のPUCCHでスケジューリング要求を基地局10に再送する。ここでは、スケジューリング要求の再送に失敗したものとする。
(ステップS475) 移動局20は、スケジューリング要求方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、スケジューリング要求方式の手続きを終了し、ランダムアクセス方式に切り替える。
(ステップS476) 移動局20は、PRACHでランダムアクセスプリアンブルを基地局10に送信する。ここでは、ランダムアクセスの競合が生じたものとする。
(ステップS477) 基地局10は、ランダムアクセスレスポンスを返信する。
(ステップS478) 移動局20は、スケジュールドトランスミッションを基地局10に送信する。
(ステップS479) 基地局10は、競合が生じているため、移動局20のC−RNTIを検出できず、コンテンションリゾリューションの送信に失敗する。
(ステップS480) 基地局10は、再実行されたランダムアクセスでも競合が生じており、コンテンションリゾリューションの送信に失敗する。
(ステップS481) 移動局20は、ランダムアクセス方式のタイムアウトが生じた(または、カウンタが上限に達した)ことを検知する。すると、ランダムアクセス方式の手続きを終了し、競合型上りアクセス方式に切り替える。
(ステップS482) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS483) 移動局20は、CBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
このような第5の実施の形態に係る移動通信システムによれば、移動局20,20aはランダムアクセス方式、スケジューリング要求方式および競合型上りアクセス方式を、並列に適用しないよう制御できる。よって、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。また、最大で3つの方式の手続きが直列に実行されるため、最終的にデータ送信の成功する確率が向上する。
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態について説明する。前述の第2〜第5の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第6の実施の形態に係る移動通信システムでは、スケジューリング要求方式の手続きが開始された後、競合型上りアクセス方式を適用できる状態になった場合、前者をキャンセルして後者に切り替える。
第6の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第6の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第6の実施の形態を説明する。
図25は、第6の実施の形態の基地局処理を示すフローチャートである。図25に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS511) 無線通信部11は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS512) スケジューラ12は、移動局20にPUCCHの無線リソースを割り当てる。無線通信部11は、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS513) 無線通信部11は、CB送信許可を移動局20に通知し、その直後(例えば、所定時間以内)に、移動局20からスケジューリング要求を受信する。
(ステップS514) 制御部14は、ステップS513で受信したスケジューリング要求を無視するか(無視するよう設定されているか)判断する。無視する場合、スケジューリング要求に対し応答せず、処理をステップS518に進める。無視しない場合、処理をステップS515に進める。
(ステップS515) スケジューラ12は、移動局20にPUSCHの無線リソースを割り当てる。無線通信部11は、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS516) 制御部14は、ステップS515で割り当てた無線リソースでバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)が受信されたか判断する。BSRが受信された場合、処理をステップS517に進める。受信されなかった場合、処理をステップS518に進める。
(ステップS517) 制御部14は、スケジューリング要求方式の手続きを、正常に終了させる。
(ステップS518) 無線通信部11および有線通信部13は、移動局20がCBリソースを用いて送信したデータを抽出し、上位局に転送する処理を行う。
図26は、第6の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS521) 制御部23は、基地局10からの通知に基づき、PUCCHの無線リソースを使用可能なUL無線リソースとして設定する。
(ステップS522) 制御部23は、基地局10に送信するデータを検出したか否か判断する。検出した場合、処理をステップS523に進める。検出していない場合、ステップS522の処理を繰り返し、送信するデータを検出するまで待つ。
(ステップS523) 送信処理部22は、PUCCHでスケジューリング要求を送信する。無線通信部21は、スケジューリング要求の送信直後(例えば、所定時間以内)にCB送信許可を基地局10から受信する。
(ステップS524) 制御部23は、スケジューリング要求方式の手続きをキャンセルするか(キャンセルするよう設定されているか)判断する。キャンセルする場合、処理をステップS528に進める。それ以外の場合、処理をステップS525に進める。
(ステップS525) 制御部23は、ステップS523で送信したスケジューリング要求への応答として、基地局10からPUSCHの無線リソースが割り当てられたか判断する。割り当てられた場合、処理をステップS526に進める。割り当てられなかった場合、処理をステップS528に進める。
(ステップS526) 送信処理部22は、割り当てられたPUSCHの無線リソースで、BSRを基地局10に送信する。
(ステップS527) 制御部23は、スケジューリング要求方式の手続きを、正常に終了させる。
(ステップS528) 送信処理部22は、ステップS523で通知されたCB送信許可が示すCBリソースを用いて、データを基地局10に送信する。
図27は、第6の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS531) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS532) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS533) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS534) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。この時点では、移動局20は、まだCB送信許可を受信していない。
(ステップS535) 基地局10は、移動局20から受信したスケジューリング要求を無視する。すなわち、PUSCHの無線リソースの割り当てを行わない。
(ステップS536) 移動局20は、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS537) 移動局20は、ステップS533で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
このように、図27のシーケンス例では、同時期にスケジューリング要求とCB送信許可の両方が送受信されると、基地局10と移動局20は、それぞれの判断で、スケジューリング要求方式の手続きを停止する。この方法では、スケジューリング要求方式をキャンセルするためのメッセージを送受信しなくてよく、無線リソースの消費を抑制できる。
図28は、第6の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS541) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS542) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS543) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS544) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。この時点では、移動局20は、まだCB送信許可を受信していない。
(ステップS545) 基地局10は、PUSCHの無線リソースを移動局20に割り当て、UL送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS546) 移動局20は、ステップS545で割り当てられた無線リソースでBSRを送信する。そして、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS547) 移動局20は、ステップS543で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
このように、図28のシーケンス例では、同時期にスケジューリング要求とCB送信許可の両方が送受信されると、移動局20が基地局10にBSRを送信することで、スケジューリング要求方式をキャンセルする。BSRの送信によってスケジューリング要求の手続きが終了することは、LTEの仕様でも規定されている。よって、キャンセルのために特別な判断を行わなくてよく、基地局10と移動局20の制御が容易となる。
このような第6の実施の形態に係る移動通信システムによれば、移動局20,20aによってスケジューリング要求方式の手続きが開始された後であっても、競合型上りアクセス方式に切り替えることが可能となる。よって、スケジューリング要求方式と競合型上りアクセス方式の手続きが並列に実行されることを抑制でき、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
[第7の実施の形態]
次に、第7の実施の形態について説明する。前述の第2〜第6の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第7の実施の形態に係る移動通信システムでは、第6の実施の形態と同様、スケジューリング要求方式の手続きをキャンセルして競合型上りアクセス方式の手続きを実行する。
第7の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第7の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第7の実施の形態を説明する。
図29は、第7の実施の形態の移動局処理を示すフローチャートである。ステップS611〜S618のうち、以下に説明するステップS613の処理のみが、図26に示した第6の実施の形態の移動局処理と異なる。なお、第7の実施の形態の基地局処理は、図25に示した第6の実施の形態の基地局処理と同様である。
(ステップS613)無線通信部21は、CB送信許可を基地局10から受信する。送信処理部22は、CB送信許可が受信された直後(例えば、所定時間以内)に、PUCCHでスケジューリング要求を送信する。これは、例えば、CB送信許可の処理中にスケジューリング要求が送信されてしまい、スケジューリング要求の送信を停止する制御が間に合わなかった場合などに起こり得る。
図30は、第7の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS621) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS622) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS623) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS624) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。移動局20は、この時点でCB送信許可を受信しているが、スケジューリング要求の送信を停止できなかったものとする。
(ステップS625) 基地局10は、移動局20から受信したスケジューリング要求を無視する。すなわち、PUSCHの無線リソースの割り当てを行わない。
(ステップS626) 移動局20は、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS627) 移動局20は、ステップS623で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
図31は、第7の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS631) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS632) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS633) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS634) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。移動局20は、この時点でCB送信許可を受信しているが、スケジューリング要求の送信を停止できなかったものとする。
(ステップS635) 基地局10は、PUSCHの無線リソースを移動局20に割り当て、UL送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS636) 移動局20は、ステップS635で割り当てられた無線リソースでBSRを送信する。そして、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS637) 移動局20は、ステップS633で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
このような第7の実施の形態に係る移動通信システムによれば、第6の実施の形態と同様、移動局20,20aによってスケジューリング要求方式の手続きが開始された後であっても、競合型上りアクセス方式に切り替えることが可能となる。よって、スケジューリング要求方式と競合型上りアクセス方式の手続きが並列に実行されることを抑制でき、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
[第8の実施の形態]
次に、第8の実施の形態について説明する。前述の第2〜第7の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第8の実施の形態に係る移動通信システムでは、第6,第7の実施の形態と同様、スケジューリング要求方式の手続きをキャンセルして競合型上りアクセス方式の手続きを実行する。
第8の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態の移動通信システムと同様のシステム構成によって実現できる。また、第8の実施の形態の基地局および移動局は、図6,7に示した第2の実施の形態の基地局10および移動局20と同様のブロック構成によって実現できる。以下、図2,6,7で用いたものと同様の符号を用いて、第8の実施の形態を説明する。
図32は、第8の実施の形態の第1のシーケンス例を示す図である。
(ステップS711) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS712) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS713) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。
(ステップS714) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。ここでは、基地局10は、スケジューリング要求を受信した直後(例えば、所定時間以内)に、CB送信許可を移動局20に通知するものとする。これは、例えば、スケジューリング要求の処理中にCB送信許可が出力されてしまい、CB送信許可の出力を停止する制御が間に合わなかった場合などに起こり得る。
(ステップS715) 基地局10は、移動局20から受信したスケジューリング要求を無視する。すなわち、PUSCHの無線リソースの割り当てを行わない。
(ステップS716) 移動局20は、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS717) 移動局20は、ステップS714で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
図33は、第8の実施の形態の第2のシーケンス例を示す図である。
(ステップS721) 基地局10は、CB−RNTIを移動局20に通知する。
(ステップS722) 基地局10は、PUCCHの無線リソースを移動局20に割り当て、割り当てた無線リソースを移動局20に通知する。
(ステップS723) 移動局20は、PUCCHでスケジューリング要求を基地局10に送信する。
(ステップS724) 基地局10は、CB送信許可を移動局20に通知する。基地局10は、この時点でスケジューリング要求を受信しているが、CB送信許可の通知を停止できなかったものとする。
(ステップS725) 基地局10は、PUSCHの無線リソースを移動局20に割り当て、UL送信許可を移動局20に通知する。
(ステップS726) 移動局20は、ステップS725で割り当てられた無線リソースでBSRを送信する。そして、スケジューリング要求方式をキャンセルする。
(ステップS727) 移動局20は、ステップS724で通知されたCBリソースを用いてデータを基地局10に送信する。
このような第8の実施の形態に係る移動通信システムによれば、第6,第7の実施の形態と同様、移動局20,20aによってスケジューリング要求方式の手続きが開始された後であっても、競合型上りアクセス方式に切り替えることが可能となる。よって、スケジューリング要求方式と競合型上りアクセス方式の手続きが並列に実行されることを抑制でき、移動局20,20aから基地局10へのULデータ送信が効率化される。
上記については単に本発明の原理を示すものである。更に、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応する全ての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1,2,3 無線通信装置
1a 制御部
1b 通知部
2a 検出部
2b 送信処理部

Claims (3)

  1. 第1の無線通信装置が複数の第2の無線通信装置からデータを受信する無線通信システムにおいて、前記複数の第2の無線通信装置の一つとして用いる無線通信装置であって、
    前記第1の無線通信装置により割り当てられた、前記複数の第2の無線通信装置が競合的にデータ送信に使用できる第1の無線リソースと、前記第1の無線通信装置から割り当てられた制御チャネルの第2の無線リソースと、の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記第1の無線リソースを用いてデータを送信する第1の送信方法、前記第2の無線リソースを用いた処理によりデータを送信する第2の送信方法、および、前記第1および前記第2の送信方法と異なる処理によりデータを送信する第3の送信方法、を含む3つ以上の送信方法の何れかを、前記検出部の検出結果に応じて選択的に実行するようにし、前記第1の無線リソースの使用許可を示す情報が通知されると、前記第1の送信方法を実行する送信処理部と、
    を有する
    無線通信装置。
  2. 前記第2の送信方法では、前記第2の無線リソースを用いて割り当て要求を送信し前記第1の無線リソースから割り当てられる第3の無線リソースを用いてデータを送信し、
    前記第3の送信方法では、ランダムアクセスを行い前記第1の無線通信装置から割り当てられる第4の無線リソースを用いてデータを送信する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記送信処理部は、前記検出部の検出結果に応じて、前記3つ以上の送信方法を順次選択して実行する
    請求項1記載の無線通信装置。
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